JP2000234794A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2000234794A
JP2000234794A JP11034867A JP3486799A JP2000234794A JP 2000234794 A JP2000234794 A JP 2000234794A JP 11034867 A JP11034867 A JP 11034867A JP 3486799 A JP3486799 A JP 3486799A JP 2000234794 A JP2000234794 A JP 2000234794A
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Japan
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air
air conditioner
outlet
opening area
blowing
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JP11034867A
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Eiji Wakizaka
英司 脇坂
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気の流路において流過抵抗が変化した場合
においても、送風手段の送風効率が低下することを抑制
することができる空気調和装置を提供する。 【解決手段】 室内ユニット21は、空気の流路27に
介在されるクロスフローファン28を有しており、取込
み口25から吸込まれた空気をフィルタ32および熱交
換器33によって処理し、送出し口26から送風する。
また室内ユニット21は開閉手段45を有し、この開閉
手段45は、流路27における流過抵抗に応じて変化す
る差圧検知手段46による吸込み部29と吹出し部30
との検知差圧ΔPに基づいて、制御手段39によって駆
動手段36を制御し、第1案内部材34を変位させて、
送出し口26の開口面積を変化させるので、クロスフロ
ーファン28の送風効率が低下することが抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内を暖房、冷房
および除湿するため、ならびに室内へ送風するためな
ど、室内の空気調和をするために用いられる空気調和装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の技術の空気調和装置1
の室内ユニット15を示す断面図である。空気調和装置
1は、室内に設置される室内ユニット15を含み、室内
ユニット15は、大略的に直方体状のハウジング2を有
しており、ハウジング2には、ハウジング2内に空気を
取込むための取込み口3と、ハウジング2内から空気を
送出すための送出し口4とが形成されている。ハウジン
グ2内には、取込み口3と送出し口4とを連通する空気
の流路5が形成されている。流路5には、軸線R4まわ
りに回転駆動されるクロスフローファン6が介在されて
いる。クロスフローファン6は、このクロスフローファ
ン6に軸線R4に垂直な半径方向から臨む流路の吸込み
部7から空気を吸込んで、クロスフローファン6に軸線
R4に垂直な半径方向から臨む流路の吹出し部8に空気
を吹出し、これによって取込み口3から空気を取込み、
その空気を送出し口4から送出して送風する。
【0003】また流路5には、クロスフローファン6よ
りも空気の流過方向上流側に、取込み口3から取込んだ
空気から塵埃を除去するフィルタ9が設けられている。
さらに流路5には、フィルタ9よりも空気の流過方向下
流側かつクロスフローファン6よりも空気の流過方向上
流側に、フィルタ9によって塵埃が除去された空気の温
度を調節するための複数の熱交換器10が設けられてい
る。各熱交換器10は、空気を加熱し、および空気を冷
却することができる。各熱交換器10によって温度が調
節された空気は、クロスフローファン6によって送出し
口4から送出される。
【0004】流路5のクロスフローファン6よりも空気
の流過方向下流側の領域を規定する各案内壁11,12
を含む側壁は、空気調和装置1の低消費電力および低騒
音を図るために、空気調和装置1を組立てた直後のいわ
ゆる初期状態において、クロスフローファン6が大風量
となって高効率となり、かつ低騒音となる位置に固定さ
れている。したがって各案内部材11,12を含む側壁
によって形成される送出し口4の開口面積は一定に保た
れる。この空気調和装置1は、クロスフローファン6の
回転数を制御することによって、送出し口4から送出さ
れる空気の流量である送風量を制御することができる。
【0005】また他の従来の技術の空気調和装置が、特
開平10−115431号公報に開示されており、この
空気調和装置は、周方向に90度毎に形成される4つの
送出し口を有し、各送出し口から相互に異なる方向に空
気を送出すことができる。この空気調和装置では、シャ
ッタを変位させることによって、各送出し口の開口面積
を合計した全開口面積を変化させることなく、各送出し
口の開口面積を変化させることができる。したがって空
気調和装置が設けられる室内の形状などに対応して各送
出し口からの送風量の比率を調節して、最適な気流分布
を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の空気調和装置1
は、フィルタ9に塵埃が付着し、または冷房時に結露し
て熱交換器10に水滴が付着することによって、流路5
内を流過する空気の流過抵抗が増加する。流過抵抗が増
加したとき、クロスフローファン6の特性を考慮する
と、送出し口4の開口面積は、大風量であって高効率と
なることを実現することができない場合がある。またク
ロスフローファン6が高効率とならず送風量の低下が起
こると、一般的にクロスフローファン6の回転数を大き
くして送風量を増加させる。しかし、クロスフローファ
ン6の回転数が大きくなると乱流発生量が増加し、騒音
の増加の原因となる。クロスフローファン6の回転数を
大きくしないときは、騒音は増加しないことがあるが、
そのときは空気調和装置としての運転能力が不十分とな
ってまう。したがって空気調和装置の状態に応じて最も
大風量であって高効率となり、かつ低騒音で運転できる
空気調和装置が望まれている。
【0007】また特開平10−115431号公報に開
示される空気調和装置は、シャッタの変位によって各送
出し口の開口面積を変化させることができるように構成
されているけれども、この構成は、各吹出し口からの送
風量の比率を変えるための構成であり、運転効率を考慮
して開口面積を変化させるように構成されていない。シ
ャッタによって流過抵抗を与えることによって各吹出し
口の送風量を調節しているので、ファンの効率の低下お
よび騒音の増加を引き起こしてしまう。
【0008】したがって本発明の目的は、空気調和装置
の状態に応じて最も大風量であって高効率となり、かつ
低騒音で運転することができる空気調和装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、取込み口と送出し口とを連通する空気の流路に介在
される送風手段であって、この送風手段に臨む流路の吸
込み部から空気を吸込み、送風手段に臨む流路の吹出し
部に空気を吹出して送風し、吸込み部と吹出し部との差
圧および送風量の関係が、送出し口の開口面積に対応し
て変化する特性を有する送風手段と、前記流路に介在さ
れ、取込み口から取込まれた空気を処理する処理手段
と、吸込み部と吹出し部との差圧またはこの差圧に関連
する変量と、送風手段の特性とに基づいて、送出し口の
開口面積を変化させる開閉手段とを含むことを特徴とす
る空気調和装置である。
【0010】本発明に従えば、送風手段によって取込み
口から取込んだ空気を、処理手段によって処理し、処理
後の空気を送風手段によって送出し口から送出すことが
でき、この空気調和装置が設置される室内を空気調和す
ることができる。処理手段は、たとえば加熱、冷却、除
湿および塵埃の除去などの処理の1つまたは複数の処理
を行うことができる手段が用いられる。このような空調
を行うことができる本発明の空気調和装置は、送出し口
の開口面積を変化させる開閉手段を有しており、この開
閉手段は、吸込み部と吹出し部との差圧またはこの差圧
に関連する変量と、送風手段の特性とに基づいて、送出
し口の開口面積を変化させる。送風手段の特性は、吸込
み部と吹出し部との差圧および送風量の関係が、送出し
口の開口面積に対応して変化する特性である。
【0011】これによって吸込み部と吹出し部との差圧
に対応した最も風量が大きくなるような開口面積に、吹
出し口の開口面積を変化させることができる。空気調和
装置において、流路を空気が流れるときの流過抵抗が変
化すると、この流過抵抗の変化に応じて、吸込み部と吹
出し部との差圧が変化するので、たとえば処理手段に塵
埃が捕集される、または結露によって処理手段に水滴が
付着するなどして、流過抵抗が変化したとき、その状況
下において最も送風量が多くなるように、送出し口の開
口面積を変化させることができる。またこのように送風
量をできるだけ大きくすることができるので、たとえば
送風手段が送風ファンであれば送風ファンの回転数を大
きくするなど、送風手段の送風能力を大きくして送風量
を増加させる必要性が小さくなるので、送風手段の送風
能力を大きくすることに伴って乱流発生量が増加するこ
とによる騒音の増加を低く抑えることができる。したが
って流路抵抗が変化して空気調和装置の状態が変化して
も、その状態において最も風量が多く高効率であり、か
つ低騒音となるように、空気調和装置を組立てた直後の
初期状態またはそれと同様の状態と比較して送風量の低
下、効率の低下および騒音の増加を低く抑えて、最も好
適な状態で空気調和装置を運転することができる。
【0012】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
発明の構成において、前記開閉手段は、吸込み部と吹出
し部との差圧を検知するための差圧検知手段を有し、検
知差圧に基づいて送出し口の開口面積を変化させること
を特徴とする。
【0013】本発明に従えば、開閉手段は、差圧検知手
段によって検知される吸込み部と吹出し部との差圧に基
づいて吹出し口の開口面積を変化させる。これによって
流過抵抗の変化による空気調和装置の状態が変化して
も、その状態において最も風量が多く高効率であり、か
つ騒音を低く抑えて、空気調和装置を運転することがで
きる。しかも送風手段の特性の要件である吹込み部と吹
出し部との差圧を検知しているので、信頼性の高い送出
し口の開口面積の制御をすることができる。
【0014】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
発明の構成において、前記開閉手段は、前記処理手段に
流過方向上流側から臨む流路の領域と処理手段に流過方
向下流側から臨む流路の領域との差圧を検知するための
差圧検知手段を有し、検知差圧に基づいて送出し口の開
口面積を変化させることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、開閉手段は、処理手段の
流過方向上流側と下流側との差圧を検知して、この差圧
に基づいて吹出し口の開口面積を変化させる。処理手段
は、たとえば塵埃の捕集、および結露による水滴の付着
など、流過抵抗変化の最も大きな要因に関連している。
これによって流過抵抗の変化を容易にかつ正確に把握し
て、吸込み部と吹出し部との差圧に対応する変量である
処理手段の流過方向上流側と下流側との差圧に基づい
て、送出し口の開口面積を制御することができる。した
がって流過抵抗の変化による空気調和装置の状態が変化
しても、その状態において最も風量が多く高効率であ
り、かつ騒音を低く抑えて、空気調和装置を運転するこ
とができる。
【0016】請求項4記載の本発明は、請求項1記載の
発明の構成において、前記開閉手段は、吸込み部または
吹出し部の流速を検知する流速検知手段を有し、検知流
速に基づいて送出し口の開口面積を変化させることを特
徴とする。
【0017】本発明に従えば、開閉手段は、流速検知手
段によって検知される吸込み部または吹出し部における
空気の流速に基づいて吹出し口の開口面積を変化させ
る。吸込み部または吹出し部の空気の流速は、吸込み部
と吹出し部との差圧に対応する変量であり、これによっ
て流過抵抗の変化による空気調和装置の状態が変化して
も、その状態において最も風量が多く高効率であり、か
つ騒音を低く抑えて、空気調和装置を運転することがで
きる。
【0018】請求項5記載の本発明は、請求項1記載の
発明の構成において、前記送風手段は送風ファンであ
り、前記開閉手段は、送風ファンの回転数を検知する回
転数検知手段を有し、検知回転数に基づいて送出し口の
開口面積を変化させることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、開閉手段は、回転数検知
手段によって検知される送風ファンの回転数に基づいて
吹出し口の開口面積を変化させる。送風ファンの回転数
は、吸込み部と吹出し部との差圧に対応する変量であ
り、これによって流過抵抗の変化による空気調和装置の
状態が変化しても、その状態において最も風量が多く高
効率であり、かつ騒音を低く抑えて、空気調和装置を運
転することができる。しかも回転数検知手段は、流路に
設ける必要がなく、流過抵抗の増加の原因になることが
ない。
【0020】請求項6記載の本発明は、請求項1記載の
発明の構成において、前記開閉手段は、予め定める時点
からの運転時間を積算する時間積算手段を有し、積算運
転時間に基づいて送出し口の開口面積を変化させること
を特徴とする。
【0021】本発明に従えば、開閉手段は、時間積算手
段によって求められる積算運転時間に基づいて吹出し口
の開口面積を変化させる。予め定める時点は、たとえば
空気調和装置の組立て完了時点、空気調和装置の清掃終
了時点などに選ばれる。予め定める時点からの積算運転
時間は、処理手段に捕集される塵埃の捕集量と対応し、
この塵埃の捕集量は流過抵抗と対応しており、吸込み部
と吹出し部との差圧に対応する変量である。これによっ
て流過抵抗の変化による空気調和装置の状態が変化して
も、その状態において最も風量が多く高効率であり、か
つ騒音を低く抑えて、空気調和装置を運転することがで
きる。しかも時間積算手段は、流路に設ける必要がな
く、流過抵抗の増加の原因になることがない。
【0022】請求項7記載の本発明は、請求項1記載の
発明の構成において、前記処理手段は、取込み口から吸
込まれた空気の温度を調節するための熱交換器を有し、
前記開閉手段は、送出し口付近の流路における空気の温
度に対応して送出し口の開口面積を変化させることを特
徴とする。
【0023】本発明に従えば、開閉手段は、送出し口付
近の流路の空気の温度に基づいて送出し口の開口面積を
変化させる。処理手段は、熱交換器を有しており、この
熱交換器には、運転状態によって結露して水滴が付着す
る場合がある。この水滴の付着量は、送出される空気の
温度に対応関係を有するとともに、流路抵抗と対応関係
を有し、したがって送出し口付近の流路の空気の温度
は、吸込み部と吹出し部との差圧に対応する変量であ
る。これによって流過抵抗の変化による空気調和装置の
状態が変化しても、その状態において最も風量が多く高
効率であり、かつ騒音を低く抑えて、空気調和装置を運
転することができる。
【0024】請求項8記載の本発明は、請求項7記載の
発明の構成において、前記開閉手段は、流路の少なくと
も送出し口付近を規定する側壁の一部を成し、送出し口
の開口面積を変化するように変位自在に設けられる案内
部材と、送出し口付近の流路に設けられ、案内部材を変
位駆動するための形状記憶合金またはバイメタルから成
る駆動部材とを有することを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、前記開閉手段は、送出し
口の開口面積を変化させる案内部材を、形状記憶合金ま
たはバイメタルから成る駆動部材によって変位して、送
出し口の開口面積を変化させる。これによって送出し口
の開口面積を変化させるために電力などの外部からエネ
ルギを与える必要がなく、さらに省エネルギ化を図るこ
とができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある空気調和装置20の室内ユニット21を示す断面図
である。空気調和装置20は、室内を暖房、冷房および
除湿するため、ならびに室内へ送風するためなど、室内
の空気調和をするために用いられる装置であって、空気
調和をする室内に設けられる室内ユニット21と、室外
に設けられる図示しない室外ユニットとを含む。
【0027】室内ユニット21は、ハウジング22と、
クロスフローファン28と、処理手段31と、開閉手段
45とを含む。ハウジング22は、図1において紙面に
垂直な方向に長く延びる略直方体状の形状を有してい
る。このハウジング22は、室内に臨む建物の壁などに
取付けられ、背壁部分23aおよび底板部分23bを有
する基部23と、基部23に連なる長手方向両側の側壁
19と、基部23に着脱自在に装着され、前壁部分24
aおよび天板部分24bを有する蓋体24とを備える。
蓋体24には、各部分24a,24bにわたって、ハウ
ジング2の内部に外部から空気を取込むための複数の取
込み口25が形成されている。各取込み口25はハウジ
ング22の長手方向に延び、互いに間隔をあけて平行に
並んでそれぞれ形成されている。また基部23の底板部
分23bには、ハウジング22の内部から外部に空気を
送出すための送出し口26が形成されている。このよう
なハウジング22の内部には、取込み口25と送出し口
26とを連通する流路27が形成され、取込み口25か
ら取込まれた空気は、流路27を流過して送出し口26
から外部に送出すことができる。この流路27は、大略
的に見て、前方側上方から前方側下方に略C字状に延び
ている。
【0028】流路27の中途部には、送風手段であるク
ロスフローファン28が介在されている。クロスフロー
ファン28は、流路27の延在方向に垂直な回転軸線R
1まわりの矢符X方向に、モータなどの駆動源によって
回転駆動される。回転軸線R1は、ハウジング22の長
手方向に延びている。このクロスフローファン28は、
クロスフローファン28の取込み口25側の半周領域か
ら臨む吸込み部29から空気を吸込み、クロスフローフ
ァン28の送出し口26側の半周領域となる吸込み部2
9とは反対側の半周領域から臨む吹出部30に空気を吹
出す。これによって取込み口25からハウジング22内
に空気が取込まれ、ハウジング22内に取込まれた空気
は、流路27を流過して送出し口26から送出され、こ
のようにして室内ユニット21から送風される。
【0029】流路27のクロスフローファン28よりも
空気の流過方向上流側の領域は、基部23および各側壁
19によって規定され、この領域には、取込み口25か
ら吸込まれた室内の空気を処理する処理手段31が介在
されている。処理手段31は、フィルタ32と複数の熱
交換器33とを有している。フィルタ32は、蓋体24
に沿って、空気の流過方向と交差するように全領域にわ
たって設けられ、取込み口25からハウジング22内に
取込まれた空気は、必ずフィルタ32を通過する。この
フィルタ32によって、取込み口25から取込まれた空
気は、塵埃などが捕集、除去され、清浄される。
【0030】各熱交換器33は、フィルタ32に沿って
並べて、空気の流過方向と交差するようにほぼ全領域に
わたって設けられ、フィルタ32を通過した清浄された
空気は、ほぼ必ず熱交換器33を通過する。各熱交換器
33は、室外に設けられる室外ユニットと輸送管によっ
て接続されており、熱媒体が輸送管によって各熱交換器
33と室外ユニットとの間で循環され、各熱交換器33
を空気が通過するときに、その空気と熱媒体との間で熱
交換が行われる。各熱交換器33は、冷凍装置の蒸発器
および凝縮器としての機能を有しており、いずれか一方
に切換えて動作させることができる。各熱交換器33
は、凝縮器として動作するとき空気を加熱し、蒸発器と
して動作するとき空気を冷却する。このように各熱交換
器33によって、フィルタ32を通過して清浄された空
気は、加熱または冷却され、温度が調節される。このよ
うに処理手段31によって処理された空気、具体的に
は、フィルタ32および熱交換器33によって、清浄お
よび温度調節された空気は、クロスフローファン28に
導かれる。
【0031】クロスフローファン28よりも空気の流過
方向下流側の領域は、平板状の各側壁19と、第1案内
部材34と、第2案内部材35とによって規定される。
第1案内部材34は、リアガイダなどと呼ばれる板状の
部材であって、クロスフローファン36の後方側に配置
される一端部から、後方に凸となるように滑らかに湾曲
して、他端部になるにつれて下方へ延びている。第2案
内部材35は、スタビライザなどと呼ばれる一端部が鈎
状に屈曲した略L状の板状の部材であって、一端部をク
ロスフローファン36の前方側に配置して、他端部にな
るにつれて前方および下方に延びている。
【0032】これら第1および第2案内部材34,35
と、各側壁19とによって規定される流路27のクロス
フローファン36よりも流過方向下流側の領域が、下方
になるにつれて前方へ延びて大略的に見て湾曲して形成
される。流路27のクロスフローファン36よりも流過
方向下流側の領域は、クロスフローファン28の回転方
向Xを考慮した流過抵抗の小さい形状である。第1およ
び第2案内部材34,35と、各側壁19とは、送出し
口26を規定しており、したがって送出し口26の形状
および開口面積は、第1および第2案内部材34,36
と、各側壁19の位置によって決定される。
【0033】第1案内部材34は、一端部において、ク
ロスフローファン28の回転軸線R1と平行な角変位軸
線R2まわりに、角変位自在に支持されており、開位置
37と閉位置38とにわたって、開位置37から閉位置
38に向かう閉方向A1、およびその逆の閉位置38か
ら開位置37に向かう開方向A2に、角変位する。第1
案内部材34が閉方向A1に角変位することによって送
出し口26の開口面積が減少し、第1案内部材34が開
方向A2に角変位することによって送出し口26の開口
面積が増加する。
【0034】また室内ユニット21には、第1案内部材
34を閉方向A1および開方向A2に角変位駆動する駆
動手段36が設けられる。駆動手段36は、たとえばモ
ータによって実現される。この駆動手段36によって第
1案内部材34を角変位させて開位置37および閉位置
38間の任意の角変位位置に第1案内部材34を配置
し、送出し口26の開口面積を変化させて調節すること
ができる。第2案内部材35および各側壁19は、固定
されており、したがって送出し口26の開口面積は、駆
動手段36によって駆動される第1案内部材34の角変
位位置によって決定される。
【0035】さらに室内ユニット21には、たとえばマ
イクロコンピュータによって実現される制御手段39が
設けられる。制御手段39は、駆動手段36に指令信号
を与えて、駆動手段36を制御する。駆動手段36は、
制御手段39からの指令信号に従って、第1案内部材3
4を角変位駆動し、これによって送出し口30の開口面
積を変化させて調節することができる。
【0036】さらに室内ユニット21には、吸込み部2
9近傍に第1圧力センサ40が設けられ、吹出し部30
近傍に第2圧力センサ41が設けられる。第1圧力セン
サ40は、吸込み部29と同一の圧力となる吸込み部付
近の空気の圧力P1を検知し、第2圧力センサ41は、
吹出し部30と同一の圧力となる吹出し部付近の空気の
圧力P2を検知し、第1および第2圧力センサ40,4
1は、検知圧力P1,P2を表す検知圧力信号を制御手
段39に与える。第1および第2圧力センサ40,41
は、たとえばデジタルマノメータによって実現される。
【0037】制御手段39は、第1および第2圧力セン
サ40,41からの検知圧力信号に基づいて、吸込み部
29と吹出し部30との差圧、具体的には、吹出し部3
0の空気の圧力P2から吸込み部29の空気の圧力P1
を減算した差圧ΔP(=P2−P1)を演算する。第1
および第2圧力センサ40,41を含んで、吸込み部2
9と吹出し部30との差圧を検知する差圧検知手段46
が構成され、第1案内部材34と、駆動手段36と、第
1および第2圧力センサ40,41と、制御手段39と
を含んで開閉手段45が構成される。
【0038】図2は、クロスフローファン28の特性を
示すグラフであり、吸込み部29と吹出し部30との差
圧ΔP(=P2−P1)に対する送出し口26から送出
される空気の流量である送風量Qの関係を表している。
縦軸は吸込み部29と吹出し部30との差圧ΔPを示
し、横軸は送出し口26からの送風量Qを示す。「−○
−」で表わされる曲線47は、送出し口26の開口面積
が予め定める基準面積であるときの差圧ΔPと風量Qと
の関係を示し、「−▲−」で表される曲線48は、送出
し口26の開口面積が基準面積よりもその25%大きな
面積であるときの差圧ΔPと風量Qとの関係を示し、
「−□−」で表される曲線49は、送出し口26の開口
面積が基準面積よりもその50%大きな面積であるとき
の差圧ΔPと風量Qとの関係をで示す。
【0039】図2のグラフから理解されるように、クロ
スフローファン28は、クロスフローファン28の形状
が変化することによって、境となる境界差圧ΔP1の数
値が変化するけれども、差圧ΔPが境界差圧ΔP1より
大きい場合には送出し口26の開口面積を小さくすると
送出し口26からの送風量Qが増加し、差圧ΔPが境界
差圧ΔP1より小さい場合には送出し口26の開口面積
を大きくすると送出し口26からの送風量Qが増加する
特性を有する。本実施の形態では、クロスフローファン
28は、境界差圧ΔP1=1.65mmaq付近とする
特性を有している。したがって差圧ΔPと境界差圧ΔP
1とを比較して、送出し口26の開口面積を決定するこ
とによって、そのとき最も送風量Qが大きくなる状態で
送風することができる。
【0040】再び図1を参照して、空気調和装置20が
運転されると、クロスフローファン28が回転して室内
ユニット21が取付けられた室内の空気がハウジング2
2の内部に取込まれる。ハウジング22内に取込まれた
空気は、フィルタ32を通過することによって塵埃など
が除去され、さらに各熱交換器33を通過によって加熱
または冷却され、もしくは温度調節処理することなくク
ロスフローファン28に導かれる。このように処理され
た空気は、クロスフローファン28によって送出し口2
6からハウジング22の外部に送出される。空気調和装
置20は、たとえばこのようにして室内ユニット21が
設けられる室内を、暖房、冷房および清浄などの空気調
和を単独または選択的に組合わせて行うことができる。
【0041】この室内ユニット21が運転されると、時
間が経過するにつれてフィルタ32に捕集されて付着す
る塵埃の量が増加する。また空気調和装置20が室内を
冷房するために運転されると、空気を冷却するために蒸
発器として機能している熱交換器33には、空気中の水
蒸気が結露して水滴が付着する場合がある。このような
フィルタ32への塵埃の付着および熱交換器33への水
滴の付着すると、たとえば空気調和装置20が組立てら
れた直後の状態、または清掃などによってフィルタ32
付着された塵埃が除去され、かつ熱交換器33に水滴が
付着していない状態(以下、「初期状態」という)と比
較して、流路27を流過する空気の流過抵抗が増加す
る。このようにクロスフローファン28の流過方向上流
側にある処理手段31における要因で流過抵抗が増加す
ると、処理手段31を通過して吸込み部29に導かれる
空気の流量が減少するので、送出し口26からの送風量
Qが減少し、クロスフローファン28の送風効率、ひい
ては空気調和装置の運転効率が低下する。
【0042】またこの状態では、吸込み部28に導かれ
る空気の流量が減少しているにも拘らず、クロスフロー
ファン28は、初期状態と同様に空気を吸込もうとする
ので、吸込み部29の圧力が低下する。この状態におい
て、クロスフローファン28の吹出し部30は、ほとん
ど流過抵抗がないクロスフローファン28よりも流過方
向下流側の流路27の領域を経て外部に連通しており、
大気圧とほぼ等しく一定である。したがって吸込み部2
9と吹出し部30との差圧ΔPは大きくなる。このよう
に吸込み部29と吹出し部30との差圧ΔPは、流過抵
抗の変化など空気調和装置20の状態の変化に応じて変
化する。
【0043】図3は、空気調和装置20の制御手段39
の制御動作を示すフローチャートである。ステップS1
において制御手段39は、第1および第2圧力センサ4
0,41から与えられる検知圧力信号に基づいて、吸込
み部29および吹出し部30の圧力から差圧ΔPを演算
する。ステップS2において、演算された差圧、すなわ
ち検知差圧ΔPが境界差圧ΔP1より大きいか判断さ
れ、検知差圧ΔPが境界差圧ΔP1より大きい場合に
は、ステップ3に移行し、検知差圧ΔPが境界差圧ΔP
1以下の場合には、ステップS4に移行する。検知差圧
ΔP1が境界差圧ΔP1より大きい場合、ステップS3
において、駆動手段36に、第1案内部材38を送出し
口26の開口面積が減少する閉方向A1に角変位するよ
うに指示する指令信号を与える。また検知差圧ΔP1が
境界差圧ΔP1以下の場合、ステップS4において、駆
動手段36に、第1案内部材38を送出し口26の開口
面積が増加する開方向A2に角変位するように指示する
指令信号を与える。このような制御動作が繰返し行われ
る。
【0044】これによって図2に示すクロスフローファ
ン28の特性に基づいて、空気調和装置20の状態に応
じてその状態で最も送風量Qを大きくすることができ、
クロスフローファン28の送風効率、ひいては空気調和
装置20の運転効率を最も高くすることができる。した
がって空気調和装置20が初期状態から流過抵抗が増加
した状態に変化し、差圧ΔPが大きく増加して境界差圧
ΔP1よりも大きくなったとき、送出し口26の開口面
積を小さくして、送風量Qをできるだけ大きくし、初期
状態からの運転効率の低下を抑制することができ、この
状態で最も高い運転効率で運転することができる。また
このような状態から清掃などによってフィルタ32に捕
集された塵埃を除去する、または熱交換器33に付着し
た水滴が蒸散などによって除去されるなど、流過抵抗が
減少して空気調和装置20が初期状態に戻る、または初
期状態に近くなり、差圧ΔPが減少して境界差圧ΔP1
以下になったとき、送出し口26の開口面積を大きくし
て、送風量Qをできるだけ大きくすることができ、その
状態において最も高い効率で運転することができる。
【0045】また一般的に、送風量Qの低下が起こる
と、クロスフローファン28の回転数を大きくして送風
量Qを増加させるが、クロスフローファン28の回転数
が大きくなると乱流発生量が増加し、騒音の増加とな
る。空気調和装置20においては、上述したようにクロ
スフローファン28の送風効率の低下が抑制され、送風
量Qをできるだけ大きくすることができるので、クロス
フローファン28の回転数を大きくして送風量Qを増加
させる必要性が小さくなる。これによってクロスフロー
ファン28の回転数を大きくすることに伴って乱流発生
量が増加することによる騒音の増加を低く抑えることが
できる。
【0046】また送出し口26の開口面積を変化させる
にあたって、第1案内部材34をクロスフローファン2
8に隣接した軸線R2まわりに角変位させて、流路を全
体的に細く絞るようにしている。これによって送出し口
26にシャッタを設けて、送出し口26の開口面積だけ
を変化させる場合のように、流過抵抗の大きな増加をま
ねくことなく、クロスフローファン28よりも下流側の
領域の流過抵抗の変化をほとんど無くし、円滑に空気を
送出すことができる。これによって運転効率の低下の原
因になることがなく、また騒音増加の原因になることが
ない。
【0047】図4は、本発明の他の実施の形態である空
気調和装置50の室内ユニット51を示す断面図であ
る。空気調和装置50は、上述の実施の形態の空気調和
装置20と類似しており、対応する部分には同一の参照
符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の構
成については説明を省略する。空気調和装置50の室内
ユニット51の第1案内部材34は、上述の実施の形態
において開位置37に相当する位置でハウジング22に
固定されている。第2案内部材35は、一端部におい
て、クロスフローファン28の回転軸線R1と平行な角
変位軸線R3まわりに、角変位自在に支持されており、
開位置53と閉位置54とにわたって、開位置53から
閉位置54に向かう閉方向B1、およびその逆の閉位置
54から開位置53に向かう開方向B2に、角変位す
る。開位置53は、上述の実施の形態において第2案内
部材35が固定されていた位置に相当する。第2案内部
材35が閉方向B1に角変位することによって送出し口
26の開口面積が減少し、第2案内部材35が開方向B
2に角変位することによって送出し口26の開口面積が
増加する。
【0048】また室内ユニット51には、室内ユニット
21に設けられた第1案内部材34を角変位駆動する駆
動手段36に代えて、第2案内部材35を閉方向B1お
よび開方向B2に角変位駆動する駆動手段52が設けら
れる。駆動手段52は、たとえばモータによって実現さ
れる。この駆動手段52によって第2案内部材35を角
変位させて開位置53および閉位置54間の任意の角変
位位置に第2案内部材35を配置し、送出し口26の開
口面積を変化させて調節することができる。第1案内部
材34および各側壁19は、固定されており、したがっ
て送出し口26の開口面積は、駆動手段52によって駆
動される第2案内部材35の角変位位置によって決定さ
れる。制御手段39は、第1および第2圧力センサ4
0,41からの検知圧力信号に基づいて、駆動手段52
に指令信号を与えて、駆動手段52を制御する。駆動手
段52は、制御手段39からの指令信号に従って、第2
案内部材35を角変位駆動し、これによって送出し口2
6の開口面積を変化させて調節することができる。
【0049】この実施の形態では、第2案内部材35
と、駆動手段52と、第1および第2圧力センサ40,
41と、制御手段39とを含んで開閉手段45が構成さ
れる。このような空気調和装置50は、上述の実施の形
態の空気調和装置20と同様の効果を達成することがで
きる。
【0050】図5は、本発明の実施のさらに他の形態で
ある空気調和装置55の室内ユニット56を示す断面図
である。空気調和装置55は、図1〜図3に示す空気調
和装置20と類似しており、対応する部分には同一の参
照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の
構成については説明を省略する。空気調和装置55の室
内ユニット56は、図1〜図3に示す室内ユニット21
に設けられた第1および第2圧力センサ40,41に代
えて、吹出し部30付近に、吹出し部30を流過する空
気の流速と同一の流速となる吹出し部付近を流過する空
気の流速Vを検知する流速検知手段57が設けられてい
る。流速検知手段57は、たとえば熱線流速計によって
実現される。この流速検知手段57は、検知流速Vを表
す検知流速信号を制御手段39に与える。制御手段39
は、流速検知手段57からの検知流速信号に基づいて、
駆動手段36を制御する。この実施の形態では、第1案
内部材34と、駆動手段36と、流速検知手段57と、
制御手段39とを含んで開閉手段45が構成される。
【0051】この空気調和装置55が運転され、フィル
タ32に塵埃が付着し、または熱交換器33の水滴付着
するなどして、流過抵抗が変化すると、吸込み部29に
導かれる空気の流量が減少し、差圧ΔPが大きくなるよ
うに変化するとともに吸込み部29および吹出し部30
を流過する空気の流速Vが低下するように変化する。こ
のように吹出し部30の流速Vは、差圧ΔPの変化に対
応して変化する変量である。したがって流速Vに基づい
て第1案内部材34を変位させることによって、差圧Δ
Pに基づいて第1案内部材34を変位させる場合と同様
の効果を達成することができる。
【0052】図6は、空気調和装置55の制御手段39
の制御動作を示すフローチャートである。本実施の形態
では、制御手段39は、差圧ΔPが境界差圧ΔP1とな
る境界流速Vを記憶しており、ステップS11におい
て、検知流速Vが境界流速V1より小さいか判断され、
検知流速Vが境界流速V1より小さい場合には、ステッ
プS12に移行し、検知流速Vが境界流速V1以上の場
合には、ステップS13に移行する。検知流速Vが境界
流速V1より小さい場合、ステップS12において、駆
動手段36に、第1案内部材38を送出し口26の開口
面積が減少する閉方向A1に角変位するように指示する
指令信号を与える。また検知流速Vが境界流速V1以上
の場合、ステップS13において、駆動手段36に、第
1案内部材38を送出し口26の開口面積が増加する開
方向A2へ角変位するように指示する指令信号を与え
る。このような制御動作が繰返し行われる。
【0053】これによって図2に示すクロスフローファ
ン28の特性に基づいて、空気調和装置55の状態に応
じてその状態で最も送風量Qを大きくすることができ、
クロスフローファン28の送風効率、ひいては空気調和
装置20の運転効率を最も高くすることができる。した
がって空気調和装置20が初期状態から流過抵抗が増加
した状態に変化し、流速Vが減少して境界流速V1より
も小さくなったとき、送出し口26の開口面積を小さく
して、送風量Qをできるだけ大きくし、初期状態からの
運転効率の低下を抑制することができ、この状態で最も
高い運転効率で運転することができる。またこのような
状態から清掃などによってフィルタ32に捕集された塵
埃を除去する、または熱交換器33に付着した水滴が蒸
散などによって除去されるなど、流過抵抗が減少して空
気調和装置20が初期状態に戻る、または初期状態に近
くなり、流速Vが増加して境界流速V1以上になったと
き、送出し口26の開口面積を大きくして、送風量Qを
できるだけ大きくすることができ、その状態において最
も高い効率で運転することができる。また送風量Qをで
きるだけ大きくすることができるので、クロスフローフ
ァン28の回転数を大きくして送風量Qを増加させる必
要性が小さくなり、クロスフローファン28の回転数の
増加に伴う騒音の増加を低く抑えることができる。
【0054】また送出し口26の開口面積を変化させる
にあたって、第1案内部材34をクロスフローファン2
8に隣接した軸線R2まわりに角変位させて、流路を全
体的に細く絞るようにしている。これによって送出し口
26にシャッタを設けて、送出し口26の開口面積だけ
を変化させる場合のように、流過抵抗の大きな増加をま
ねくことなく、クロスフローファン28よりも下流側の
領域の流過抵抗の変化をほとんど無くし、円滑に空気を
送出すことができる。これによって運転効率の低下の原
因になることがなく、また騒音増加の原因になることが
ない。
【0055】図7は、本発明の実施のさらに他の形態で
ある空気調和装置60の室内ユニット61を示す断面図
である。空気調和装置60は、図1〜図3に示す空気調
和装置20と類似しており、対応する部分には同一の参
照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の
構成については説明を省略する。空気調和装置60の室
内ユニット61は、図1〜図3に示す室内ユニット21
に設けられた第1および第2圧力センサ40,41に代
えて、クロスフローファン28の回転数Nを検知する回
転数検知手段62が設けられる。この回転数検知手段6
2は、たとえばクロスフローファン28に反射板を設け
て、クロスフローファン28に光を照射したときの光の
反射によって回転数を検知するようなセンサによって実
現され、検知回転数Nを表す検知回転数信号を制御手段
39に与える。制御手段39は、回転数検知手段62か
らの検知回転数信号に基づいて、駆動手段36を制御す
る。この実施の形態では、第1案内部材34と、駆動手
段36と、回転数検知手段62と、制御手段39とを含
んで開閉手段45が構成される。
【0056】この空気調和装置60が運転され、フィル
タ32に塵埃が付着し、または熱交換器33に水滴が付
着するなどして、流過抵抗が変化すると、吸込み部29
に導かれる空気の流量が減少し、差圧ΔPが大きくなる
ように変化するとともに、クロスフローファン28によ
る送風量Qが減少してクロスフローファン28の回転数
Nが大きくなるように変化する。このように吹出し部3
0の回転数Nは、差圧ΔPの変化に対応して変化する変
量である。したがって回転数Nに基づいて第1案内部材
34を変位させることによって、差圧ΔPに基づいて第
1案内部材34を変位させる場合と同様の効果を達成す
ることができる。
【0057】図8は、空気調和装置60の制御手段39
の制御動作を示すフローチャートである。本実施の形態
では、制御手段39は、差圧ΔPが境界差圧ΔP1とな
る境界回転数N1を記憶しており、ステップS21にお
いて、検知回転数Nが境界回転数N1より大きいか判断
され、検知回転数Nが境界回転数N1より大きい場合に
は、ステップS22に移行し、検知回転数Nが境界回転
数N1以下の場合には、ステップS23に移行する。検
知回転数Nが境界回転数N1より大きい場合、ステップ
S22において、駆動手段36に、第1案内部材38を
送出し口26の開口面積が減少する閉方向A1に角変位
するように指示する指令信号を与える。また検知回転数
Nが境界回転数N1以下の場合、ステップS23におい
て、駆動手段36に、第1案内部材38を送出し口26
の開口面積が増加する開方向A2に角変位するように指
示する指令信号を与える。このような制御動作が繰返し
行われる。
【0058】これによって図2に示すクロスフローファ
ン28の特性に基づいて、空気調和装置55の状態に応
じてその状態で最も送風量Qを大きくすることができ、
クロスフローファン28の送風効率、ひいては空気調和
装置20の運転効率を最も高くすることができる。した
がって空気調和装置20が初期状態から流過抵抗が増加
した状態に変化し、検知回転数Nが大きく増加して境界
回転数N1よりも大きくなったとき、送出し口26の開
口面積を小さくして、送風量Qをできるだけ大きくし、
初期状態からの運転効率の低下を抑制することができ、
この状態で最も高い運転効率で運転することができる。
またこのような状態から清掃などによってフィルタ32
に捕集された塵埃を除去する、または熱交換器33に付
着した水滴が蒸散などによって除去されるなど、流過抵
抗が減少して空気調和装置20が初期状態に戻る、また
は初期状態に近くなり、検知回転数Nが減少して境界回
転数N1以下になったとき、送出し口26の開口面積を
大きくして、送風量Qをできるだけ大きくすることがで
き、その状態において最も高い効率で運転することがで
きる。また送風量Qをできるだけ大きくすることができ
るので、クロスフローファン28の回転数を大きくして
送風量Qを増加させる必要性が小さくなり、クロスフロ
ーファン28の回転数の増加に伴う騒音の増加を低く抑
えることができる。
【0059】また送出し口26の開口面積を変化させる
にあたって、第1案内部材34をクロスフローファン2
8に隣接した軸線R2まわりに角変位させて、流路を全
体的に細く絞るようにしている。これによって送出し口
26にシャッタを設けて、送出し口26の開口面積だけ
を変化させる場合のように、流過抵抗の大きな増加をま
ねくことなく、クロスフローファン28よりも下流側の
領域の流過抵抗の変化をほどんど無くし、円滑に空気を
送出すことができる。これによって運転効率の低下の原
因になることがなく、また騒音増加の原因になることが
ない。また回転数検知手段62は、流路27に設けなく
ても回転数を検知できるセンサ、たとえばクロスフロー
ファン28の回転軸の回転数を検知するようなセンサを
採用することでき、この場合には、流過抵抗の増加の原
因にならなようにすることができる。
【0060】図9は、本発明の実施のさらに他の形態で
ある空気調和装置65の室内ユニット66を示す断面図
である。空気調和装置65は、図1〜図3に示す空気調
和装置20と類似しており、対応する部分には同一の参
照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の
構成については説明を省略する。空気調和装置65の室
内ユニット66は、図1〜図3に示す室内ユニット21
に設けられた第1および第2圧力センサ40,41に代
えて、予め定める時点からの運転時間を積算する時間積
算手段67が設けられる。この時間積算手段67は、た
とえばタイマによって実現され、積算時間Tを表す積算
時間信号を制御手段39に与える。制御手段39は、時
間積算手段67からの積算時間信号に基づいて、駆動手
段36を制御する。この実施の形態では、第1案内部材
34と、駆動手段36と、時間積算手段67と、制御手
段39とを含んで開閉手段45が構成される。
【0061】この空気調和装置65が運転され、フィル
タ32に塵埃が付着するなどして、流過抵抗が変化する
と、吸込み部29に導かれる空気の流量が減少し、差圧
ΔPが大きくなるように変化する。フィルタ32に付着
する塵埃の量は、フィルタ32に塵埃が付着していない
初期状態からの運転時間に比例して増加するので、初期
状態にあるときを予め定める時点として、この時点から
の積算時間Tが大きくなるにつれて、流過抵抗の増加に
伴って差圧ΔPが増加する。このように時間Tは、差圧
ΔPの変化に対応して変化する変量である。したがって
積算時間Tに基づいて第1案内部材34を変位させるこ
とによって、差圧ΔPに基づいて第1案内部材34を変
位させる場合と同様の効果を達成することができる。
【0062】図10は、空気調和装置65の制御手段3
9の制御動作を示すフローチャートである。本実施の形
態では、制御手段39は、差圧ΔPが境界差圧ΔP1と
なる境界時間T1を記憶している。また清掃するなどし
てフィルタ32に塵埃が付着していない状態にあるとき
に、時間積算手段67の積算時間Tをリセット、すなわ
ち0に設定される。このような初期条件下で制御が開始
され、ステップS31において、積算時間Tが境界時間
T1より大きいか判断され、積算時間Tが境界時間T1
より大きい場合には、ステップS32に移行し、積算時
間Tが境界時間T1以下の場合には、ステップS33に
移行する。積算時間Tが境界時間T1より大きい場合、
ステップS32において、駆動手段36に、第1案内部
材38を送出し口26の開口面積が減少する閉方向A1
に角変位するように指示する指令信号を与える。また積
算時間Tが境界時間T1以下の場合、ステップS33に
おいて、駆動手段36に、第1案内部材38を送出し口
26の開口面積が増加する開方向A2に角変位するよう
に指示する指令信号を与える。このような制御動作が繰
返し行われる。
【0063】これによって図2に示すクロスフローファ
ン28の特性に基づいて、空気調和装置55の状態に応
じてその状態で最も送風量Qを大きくすることができ、
クロスフローファン28の送風効率、ひいては空気調和
装置20の運転効率を最も高くすることができる。した
がって空気調和装置55が初期状態から流過抵抗が増加
した状態に変化し、時間Tが増加して境界時間T1より
も大きくなったとき、送出し口26の開口面積を小さく
して、送風量Qをできるだけ大きくし、初期状態からの
運転効率の低下を抑制することができ、この状態で最も
高い運転効率で運転することができる。またこのような
状態から清掃などによってフィルタ32に捕集された塵
埃を除去するなどして、流過抵抗が減少して空気調和装
置20が初期状態に戻る、または初期状態に近くなり、
時間Tが減少して境界時間T1以下になったとき、送出
し口26の開口面積を大きくして、送風量Qをできるだ
け大きくすることができ、その状態において最も高い効
率で運転することができる。また送風量Qをできるだけ
大きくすることができるので、クロスフローファン28
の回転数を大きくして送風量Qを増加させる必要性が小
さくなり、クロスフローファン28の回転数の増加に伴
う騒音の増加を低く抑えることができる。
【0064】また送出し口26の開口面積を変化させる
にあたって、第1案内部材34をクロスフローファン2
8に隣接した軸線R2まわりに角変位させて、流路を全
体的に細く絞るようにしている。これによって送出し口
26にシャッタを設けて、送出し口26の開口面積だけ
を変化させる場合のように、流過抵抗の大きな増加をま
ねくことなく、クロスフローファン28よりも下流側の
領域の流過抵抗の変化をほとんど無くし、円滑に空気を
送出すことができる。これによって運転効率の低下の原
因になることがなく、また騒音増加の原因になることが
ない。また時間積算手段67は、流路27に設けなくて
もよく、流過抵抗の増加の原因にならなようにすること
ができる。
【0065】図11は、本発明の実施のさらに他の形態
である空気調和装置70の室内ユニット71を示す断面
図である。空気調和装置70は、図1〜図3に示す空気
調和装置20と類似しており、対応する部分には同一の
参照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様
の構成については説明を省略する。空気調和装置70の
室内ユニット71は、図1〜図3に示す室内ユニット2
1に設けられた第1および第2圧力センサ40,41
と、制御手段39とは、設けられず、駆動手段36に代
えて、第1案内部材34を駆動するための手段である駆
動部材72およびばね部材73が設けられる。この駆動
部材72は、たとえば形状記憶合金から成り、一端部が
側壁19に固定されるとともに、他端部が第1案内部材
34の他端部寄りの位置に固定される。またばね部材7
3は、引張りコイルばねである。駆動部材72は、流路
27内に送出し口26付近に設けられ、送出し口26付
近を流過する空気によって加熱されて境界温度より高く
なると第1案内部材34を開方向A2に変位させるよう
に変形する。駆動部材72およびばね部材73は、駆動
部材72が境界温度以下のとき、ばね部材73が駆動部
材72を変形させて第1案内部材34を閉位置38に変
位させることができ、かつ駆動部材72が境界温度より
高いとき、駆動部材72がばね部材73のばね力に抗し
て変形し、第1案内部材34を開位置37に変位させる
ことができるように設定される。この実施の形態では、
第1案内部材34と、駆動部材72およびばね部材73
とを含んで開閉手段45が構成される。
【0066】この空気調和装置70が運転され、各熱交
換器33に結露によって水滴が付着するなどして、流過
抵抗が増加すると、吸込み部29に導かれる空気の流量
が減少し、差圧ΔPが大きくなるように変化する。冷房
運転すなわち各熱交換器33によって空気を冷却すると
き、各熱交換器33に結露によって水滴が付着する。し
たがって送出し口26付近を流過する空気の温度が低く
なると、各熱交換器33への水滴の付着による流過抵抗
の増加によって、差圧ΔPが増加する。また送出し口2
6付近を流過する空気の温度が高くなると、各熱交換器
33への水滴の付着が生じることがなく、また一旦付着
した水滴も蒸散して除去され、流過抵抗の低下によっ
て、差圧ΔPが減少する。このように温度は、差圧ΔP
の変化に対応して変化する変量である。したがって吹出
し部30付近の温度に基づいて第1案内部材34を変位
させることによって、差圧ΔPに基づいて第1案内部材
34を変位させる場合と同様の効果を達成することがで
きる。
【0067】これによって図2に示すクロスフローファ
ン28の特性に基づいて、空気調和装置55の状態に応
じてその状態で最も送風量Qを大きくすることができ、
クロスフローファン28の送風効率、ひいては空気調和
装置70の運転効率を最も高くすることができる。した
がって送出し口26の温度が低くなり、境界時間温度以
下になり、流過抵抗が増加するとき、送出し口26の開
口面積を小さくして、送風量Qをできるだけ大きくし、
初期状態からの運転効率の低下を抑制することができ、
この状態で最も高い運転効率で運転することができる。
またこのような状態から吹出し部30の温度が高くなっ
て、熱交換器33に付着した水滴が蒸散などによって除
去されるなど、流過抵抗が減少して空気調和装置70が
初期状態に戻るなど、または初期状態または初期状態に
近い状態となって、流過抵抗が減少すると、送出し口2
6の開口面積を大きくして、送風量Qをできるだけ大き
くすることができ、その状態において最も高い効率で運
転することができる。また送風量Qをできるだけ大きく
することができるので、クロスフローファン28の回転
数を大きくして送風量Qを増加させる必要性が小さくな
り、クロスフローファン28の回転数の増加に伴う騒音
の増加を低く抑えることができる。
【0068】また送出し口26の開口面積を変化させる
にあたって、第1案内部材34をクロスフローファン2
8に隣接した軸線R2まわりに角変位させて、流路を全
体的に細く絞るようにしている。これによって送出し口
26にシャッタを設けて、送出し口26の開口面積だけ
を変化させる場合のように、流過抵抗の大きな増加をま
ねくことなく、クロスフローファン28よりも下流側の
領域の流過抵抗の変化をほとんど無くし、円滑に空気を
送出すことができる。これによって運転効率の低下の原
因になることがなく、また騒音増加の原因になることが
ない。また駆動部材72およびばね部材73は、外部か
ら駆動エネルギを与える必要がなく、省エネルギを実現
することができる。
【0069】図12は、本発明の実施のさらに他の形態
である空気調和装置75の室内ユニット76を示す断面
図である。空気調和装置75は、図1〜図3に示す空気
調和装置20と類似しており、対応する部分には同一の
参照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様
の構成については説明を省略する。空気調和装置75の
室内ユニット76は、図1〜図3に示す室内ユニット2
1に設けられた第1および第2圧力センサ40,41
と、制御手段39とは、設けられず、駆動手段36に代
えて、第1案内部材34を駆動するための手段である駆
動部材77が設けられる。この駆動部材77は、たとえ
ば互いに異なる熱膨張率の2つの金属板を張合わせたバ
イメタルから成り、一端部が側壁19に固定されるとと
もに、他端部が第1案内部材34の他端部寄りの位置に
固定される。駆動部材72は、流路27内の送出し口2
6付近に設けられ、送出し口26付近を流過する空気に
よって加熱されて境界温度より高くなると第1案内部材
34を開方向A2に変位させるように変形し、逆に送出
し口26付近を流過する空気によって冷却されて境界温
度以下になると第1案内部材34を閉方向A1に変位さ
せるように変形する。この実施の形態では、第1案内部
材34と、駆動部材77とを含んで開閉手段45が構成
される。
【0070】この空気調和装置70が運転され、各熱交
換器33に結露によって水滴が付着するなどして、流過
抵抗が増加すると、吸込み部29に導かれる空気の流量
が減少し、差圧ΔPが大きくなるように変化する。冷房
運転すなわち各熱交換器33によって空気を冷却すると
き、各熱交換器33に結露によって水滴が付着する。し
たがって送出し口26付近を流過する空気の温度が低く
なると、各熱交換器33への水滴の付着による流過抵抗
の増加によって、差圧ΔPが増加する。送出し口26付
近を流過する空気の温度が高くなると、各熱交換器33
への水滴の付着が生じることがなく、また一旦付着した
水滴も蒸散して除去され、流過抵抗の低下によって、差
圧ΔPが減少する。このように温度は、差圧ΔPの変化
に対応して変化する変量である。したがって駆動部材7
7が送出し口26付近の温度に基づいて第1案内部材3
4を変位させることによって、差圧ΔPに基づいて第1
案内部材34を変位させる場合と同様の効果を達成する
ことができる。
【0071】これによって図2に示すクロスフローファ
ン28の特性に基づいて、空気調和装置75の状態に応
じてその状態で最も送風量Qを大きくすることができ、
クロスフローファン28の送風効率、ひいては空気調和
装置75の運転効率を最も高くすることができる。した
がって送出し口26付近の温度が低くなり、境界温度以
下になり、流過抵抗が増加するとき、送出し口26の開
口面積を小さくして、送風量Qをできるだけ大きくする
ことによって、初期状態からの運転効率の低下を抑制す
ることができ、この状態で最も高い運転効率で運転する
ことができる。またこのような状態から送出し口26付
近の温度が高くなって、熱交換器33に付着した水滴が
蒸散などによって除去されるなど、流過抵抗が減少して
空気調和装置75が初期状態に戻るなど、または初期状
態または初期状態に近い状態となって、流過抵抗が減少
すると、送出し口26の開口面積を大きくして、送風量
Qをできるだけ大きくすることができ、その状態におい
て最も高い効率で運転することができる。また送風量Q
をできるだけ大きくすることができるので、クロスフロ
ーファン28の回転数を大きくして送風量Qを増加させ
る必要性が小さくなり、クロスフローファン28の回転
数の増加に伴う騒音の増加を低く抑えることができる。
【0072】また送出し口26の開口面積を変化させる
にあたって、第1案内部材34をクロスフローファン2
8に隣接した軸線R2まわりに角変位させて、流路を全
体的に細く絞るようにしている。これによって送出し口
26にシャッタを設けて、送出し口26の開口面積だけ
を変化させる場合のように、流過抵抗の大きな増加をま
ねくことなく、クロスフローファン28よりも下流側の
領域の流過抵抗の変化をほとんど無くし、円滑に空気を
送出すことができる。これによって運転効率の低下の原
因になることがなく、また騒音増加の原因になることが
ない。また駆動部材77は、外部から駆動エネルギを与
える必要がなく、省エネルギを実現することができる。
【0073】また図1〜図3の実施の形態および図4の
実施の形態では、差圧ΔPを検知するために用いる圧力
検知手段として、吸込み部29と吹出し部30とに第1
および第2圧力センサ40,41をそれぞれ設けてい
る。吹出し部30に設けられる第2圧力センサ41によ
って検知される圧力は、室内ユニット21の構成上、大
気圧とほぼ等しい一定の圧力となるので、第1圧力セン
サ40による検知圧力を大気圧から減算して、差圧ΔP
を演算することが可能である。したがって本発明の実施
のさらに他の形態として、第2圧力センサ41を設ける
ことなく、第1圧力センサ40だけを設けて、演算され
る差圧ΔPに基づいて送出し口26の開口面積を変化さ
せる構成としてもよい。このような実施の形態において
も、上述の第1および第2圧力センサ40,41を設け
る実施の形態と同様の効果を達成することができる。ま
た圧力センサが1つで済むので、構成を簡略化すること
ができる。
【0074】また本発明の実施のさらに他の形態とし
て、室内ユニット21に設けられた第2圧力センサ41
を、吹出し部30付近に代えて、図1に仮想線42で示
すように、フィルタ32と蓋体24との間、または仮想
線43で示すように蓋体24の外側となるフィルタ32
の流過方向上流側に設けるようにしてもよい。この構成
では、制御手段39は、第1および第2圧力センサから
の圧力検知信号に基づいて、吸込み部29と、フィルタ
32の流過方向上流側との差圧を演算、検知して、この
差圧に基づいて、駆動手段36を制御する。その他の構
成は、図1〜図3に示す実施の形態と同様である。処理
手段31は、たとえば塵埃の捕集、および結露による水
滴の付着など、流過抵抗変化の最も大きな要因に関連し
ており、処理手段31の上流側および下流側の差圧は、
吸込み部29と吹出し部30との差圧ΔPに対応して変
化する流過抵抗に対応して変化する。これによってこの
実施の形態は、流過抵抗の変化を容易にかつ正確に把握
して、吸込み部29と吹出し部30との差圧ΔPに対応
する変量である処理手段31の上流側および下流側の差
圧に基づいて、送出し口26の開口面積を制御すること
ができる。したがって流過抵抗の変化による空気調和装
置の状態が変化しても、その状態において最も風量が多
く高効率であり、かつ騒音を低く抑えて、空気調和装置
を運転することができる。
【0075】また図5に示す実施の形態において、流速
検知手段57は吹出し部30付近に設けられているが、
本発明の実施のさらに他の形態として、図5に仮想線5
7aで示すように吸込み部29付近に設けられてもよ
い。このような場合制御手段39は、吸込み部29付近
に設けられる流速検知手段57aによって検知される吸
込み部29を流過する空気の流速に基づいて、駆動手段
36を制御する。この実施の形態も、図5に示す実施の
形態と同様の効果を達成することができる。
【0076】また本発明の実施のさらに他の形態とし
て、図11の実施の形態の駆動部材72を設けずに、第
1案内部材34を、加熱されたときに、閉位置37から
開位置38に変位するような変形をする形状記憶合金か
ら成る構成としてもよく、このような構成であっても、
図11の実施の形態と同様の効果を達成することができ
る。また本発明の実施のさらに他の形態として、図12
の実施の形態の駆動部材74を設けずに、第1案内部材
34を、加熱されたときに、閉位置37から開位置38
に変位するように変形し、冷却されたときに開位置38
から閉位置37に変位するように変形するバイメタルか
ら成る構成としてもよく、このような構成であっても、
図12の実施の形態と同様の効果を達成することができ
る。
【0077】また本発明の実施のさらに他の形態とし
て、図5〜図12に示す実施の形態において、送出し口
26の開口面積を変化させるために、第1案内部材34
を変位させることに代えて、図4に示す実施の形態のよ
うに、第2案内部材35を変位させるようにしてもよ
い。また本発明の実施のさらに他の形態として、第1案
内部材34および第2案内部材35のどちらか一方を角
変位させて送出し口26の開口面積を変化させる構成に
代えて、第1案内部材34および第2案内部材35の両
方を角変位させて、送出し口26の開口面積を変化させ
るようにしてもよい。さらに第2案内部材35を、形状
記憶合金またはバイメタルから成る構成として、第2案
内部材35を変形させる構成としてもよい。これらの各
構成においても、上述の各形態と同様の効果をそれぞれ
達成することができる。
【0078】本発明は、上述の各実施の形態に限定され
ることはなく、たとえば処理手段31の配置位置などを
変更してもよく、第1および第2案内部材34,35の
形状などを変更してもよい。また上述の各形態の構成
を、選択的に組合わせるようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、送風手
段によって取込み口から取込んだ空気を、処理手段によ
って処理し、処理後の空気を送風手段によって送出し口
から送出すことができ、この空気調和装置が設置される
室内を空気調和することができる。処理手段は、たとえ
ば加熱、冷却、除湿および塵埃の除去などの処理の1つ
または複数の処理を行うことができる手段が用いられ
る。このような空調を行うことができる本発明の空気調
和装置は、送出し口の開口面積を変化させる開閉手段を
有しており、この開閉手段は、吸込み部と吹出し部との
差圧またはこの差圧に関連する変量と、送風手段の特性
とに基づいて、送出し口の開口面積を変化させる。送風
手段の特性は、吸込み部と吹出し部との差圧および送風
量の関係が、送出し口の開口面積に対応して変化する特
性である。
【0080】これによって吸込み部と吹出し部との差圧
に対応した最も風量が大きくなるような開口面積に、吹
出し口の開口面積を変化させることができる。空気調和
装置において、流路を空気が流れるときの流過抵抗が変
化すると、この流過抵抗の変化に応じて、吸込み部と吹
出し部との差圧が変化するので、たとえば処理手段に塵
埃が捕集される、または結露によって処理手段に水滴が
付着するなどして、流過抵抗が変化したとき、その状況
下において最も送風量が多くなるように、送出し口の開
口面積を変化させることができる。またこのようにして
送風量をできるだけ大きくすることができるので、たと
えば送風手段が送風ファンであれば送風ファンの回転数
を大きくするなど、送風手段の送風能力を大きくして送
風量を増加させる必要性が小さくなるので、送風手段の
送風能力を大きくすることに伴って乱流発生量が増加す
ることによる騒音の増加を低く抑えることができる。し
たがって流路抵抗が変化して空気調和装置の状態が変化
しても、その状態において最も風量が多く高効率であ
り、かつ低騒音となるように、空気調和装置を組立てた
直後の初期状態またはそれと同様の状態と比較して送風
量の低下、効率の低下および騒音の増加を低く抑えて、
最も好適な状態で空気調和装置を運転することができ
る。
【0081】請求項2記載の本発明によれば、開閉手段
は、差圧検知手段によって検知される吸込み部と吹出し
部との差圧に基づいて吹出し口の開口面積を変化させ
る。これによって流過抵抗の変化による空気調和装置の
状態が変化しても、その状態において最も風量が多く高
効率であり、かつ騒音を低く抑えて、空気調和装置を運
転することができる。しかも送風手段の特性の要件であ
る吹込み部と吹出し部との差圧を検知しているので、信
頼性の高い送出し口の開口面積の制御をすることができ
る。
【0082】請求項3記載の本発明によれば、開閉手段
は、処理手段の流過方向上流側と下流側との差圧を検知
して、この差圧に基づいて吹出し口の開口面積を変化さ
せる。処理手段は、たとえば塵埃の捕集、および結露に
よる水滴の付着など、流過抵抗変化の最も大きな要因に
関連している。これによって流過抵抗の変化を容易にか
つ正確に把握して、吸込み部と吹出し部との差圧に対応
する変量である処理手段の流過方向上流側と下流側との
差圧に基づいて、送出し口の開口面積を制御することが
できる。したがって流過抵抗の変化による空気調和装置
の状態が変化しても、その状態において最も風量が多く
高効率であり、かつ騒音を低く抑えて、空気調和装置を
運転することができる。
【0083】請求項4記載の本発明によれば、開閉手段
は、流速検知手段によって検知される吸込み部または吹
出し部における空気の流速に基づいて吹出し口の開口面
積を変化させる。吸込み部または吹出し部の空気の流速
は、吸込み部と吹出し部との差圧に対応する変量であ
り、これによって流過抵抗の変化による空気調和装置の
状態が変化しても、その状態において最も風量が多く高
効率であり、かつ騒音を低く抑えて、空気調和装置を運
転することができる。
【0084】請求項5記載の本発明によれば、開閉手段
は、回転数検知手段によって検知される送風ファンの回
転数に基づいて吹出し口の開口面積を変化させる。送風
ファンの回転数は、吸込み部と吹出し部との差圧に対応
する変量であり、これによって流過抵抗の変化による空
気調和装置の状態が変化しても、その状態において最も
風量が多く高効率であり、かつ騒音を低く抑えて、空気
調和装置を運転することができる。しかも回転数検知手
段は、流路に設ける必要がなく、流過抵抗の増加の原因
になることがない。
【0085】請求項6記載の本発明によれば、開閉手段
は、時間積算手段によって求められる積算運転時間に基
づいて吹出し口の開口面積を変化させる。予め定める時
点は、たとえば空気調和装置の組立て完了時点、空気調
和装置の清掃終了時点などに選ばれる。予め定める時点
からの積算運転時間は、処理手段に捕集される塵埃の捕
集量と対応し、この塵埃の捕集量は流過抵抗と対応して
おり、吸込み部と吹出し部との差圧に対応する変量であ
る。これによって流過抵抗の変化による空気調和装置の
状態が変化しても、その状態において最も風量が多く高
効率であり、かつ騒音を低く抑えて、空気調和装置を運
転することができる。しかも時間積算手段は、流路に設
ける必要がなく、流過抵抗の増加の原因になることがな
い。
【0086】請求項7記載の本発明によれば、開閉手段
は、送出し口付近の流路の空気の温度に基づいて送出し
口の開口面積を変化させる。処理手段は、熱交換器を有
しており、この熱交換器には、運転状態によって結露し
て水滴が付着する場合がある。この水滴の付着量は、送
出される空気の温度に対応関係を有するとともに、流路
抵抗と対応関係を有し、したがって送出し口付近の流路
の空気の温度は、吸込み部と吹出し部との差圧に対応す
る変量である。これによって流過抵抗の変化による空気
調和装置の状態が変化しても、その状態において最も風
量が多く高効率であり、かつ騒音を低く抑えて、空気調
和装置を運転することができる。
【0087】請求項8記載の本発明によれば、前記開閉
手段は、送出し口の開口面積を変化させる案内部材を、
形状記憶合金またはバイメタルから成る駆動部材によっ
て変位して、送出し口の開口面積を変化させる。これに
よって送出し口の開口面積を変化させるために電力など
の外部からエネルギを与える必要がなく、さらに省エネ
ルギ化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である空気調和装置20
の室内ユニット21を示す断面図である。
【図2】クロスフローファン28の特性を示すグラフで
ある。
【図3】室内ユニット21の制御手段39の制御動作を
示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の他の形態である空気調和装置5
0の室内ユニット51を示す断面図である。
【図5】本発明の実施のさらに他の形態である空気調和
装置55の室内ユニット56を示す断面図である。
【図6】空気調和装置55の制御手段39の制御動作を
示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態である空気調和
装置60の室内ユニット61を示す断面図である。
【図8】空気調和装置60の制御手段39の制御動作を
示すフローチャートである。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態である空気調和
装置65の室内ユニット66を示す断面図である。
【図10】空気調和装置65の制御手段39の制御を示
すフローチャートである。
【図11】本発明の実施のさらに他の形態である空気調
和装置70の室内ユニット71を示す断面図である。
【図12】本発明の実施のさらに他の形態である空気調
和装置75の室内ユニット76を示す断面図である。
【図13】従来の空気調和装置1の室内ユニット15を
示す断面図である。
【符号の説明】
20,50,55,60,65,70 空気調和装置 21,51,56,61,66,71 室内ユニット 22 ハウジング 25 取込み口 26 送出し口 27 流路 28 クロスフローファン 29 吸込み部 30 吹出し部 32 フィルタ 33 熱交換器 34 第1案内部材 35 第2案内部材 36,52 駆動手段 39 制御手段 40 第1圧力センサ 41 第2圧力センサ 57 流速検知手段 62 回転数検知手段 67 時間積算手段 72,77 駆動部材 73 ばね部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取込み口と送出し口とを連通する空気の
    流路に介在される送風手段であって、この送風手段に臨
    む流路の吸込み部から空気を吸込み、送風手段に臨む流
    路の吹出し部に空気を吹出して送風し、吸込み部と吹出
    し部との差圧および送風量の関係が、送出し口の開口面
    積に対応して変化する特性を有する送風手段と、 前記流路に介在され、取込み口から取込まれた空気を処
    理する処理手段と、 吸込み部と吹出し部との差圧またはこの差圧に関連する
    変量と、送風手段の特性とに基づいて、送出し口の開口
    面積を変化させる開閉手段とを含むことを特徴とする空
    気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉手段は、吸込み部と吹出し部と
    の差圧を検知するための差圧検知手段を有し、検知差圧
    に基づいて送出し口の開口面積を変化させることを特徴
    とする請求項1記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記開閉手段は、前記処理手段に流過方
    向上流側から臨む流路の領域と処理手段に流過方向下流
    側から臨む流路の領域との差圧を検知するための差圧検
    知手段を有し、検知差圧に基づいて送出し口の開口面積
    を変化させることを特徴とする請求項1記載の空気調和
    装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉手段は、吸込み部または吹出し
    部の流速を検知する流速検知手段を有し、検知流速に基
    づいて送出し口の開口面積を変化させることを特徴とす
    る請求項1記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記送風手段は送風ファンであり、 前記開閉手段は、送風ファンの回転数を検知する回転数
    検知手段を有し、検知回転数に基づいて送出し口の開口
    面積を変化させることを特徴とする請求項1記載の空気
    調和装置。
  6. 【請求項6】 前記開閉手段は、予め定める時点からの
    運転時間を積算する時間積算手段を有し、積算運転時間
    に基づいて送出し口の開口面積を変化させることを特徴
    とする請求項1記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】 前記処理手段は、取込み口から吸込まれ
    た空気の温度を調節するための熱交換器を有し、 前記開閉手段は、送出し口付近の流路における空気の温
    度に対応して送出し口の開口面積を変化させることを特
    徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  8. 【請求項8】 前記開閉手段は、流路の少なくとも送出
    し口付近を規定する側壁の一部を成し、送出し口の開口
    面積を変化するように変位自在に設けられる案内部材
    と、送出し口付近の流路に設けられ、案内部材を変位駆
    動するための形状記憶合金またはバイメタルから成る駆
    動部材とを有することを特徴とする請求項7記載の空気
    調和装置。
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