JP2000233499A - アクチュエータ及びインクジェットヘッド並びにインクジェット記録装置 - Google Patents

アクチュエータ及びインクジェットヘッド並びにインクジェット記録装置

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JP2000233499A
JP2000233499A JP11297982A JP29798299A JP2000233499A JP 2000233499 A JP2000233499 A JP 2000233499A JP 11297982 A JP11297982 A JP 11297982A JP 29798299 A JP29798299 A JP 29798299A JP 2000233499 A JP2000233499 A JP 2000233499A
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electrode
actuator
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edge
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動板の疲労破壊が生じる。 【解決手段】 振動板8と電極11とは、振動板8平面
上に電極11を垂直投影したときに、投影された電極1
1の短手方向の幅は振動板8の短手方向の幅よりも小さ
くかつ内側に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクチュエータ及びイン
クジェットヘッド並びにインクジェット記録装置に関
し、特に静電力を用いるアクチュエータ及びこのアクチ
ュエータを備えたインクジェットヘッド並びにこのイン
クジェットヘッドを搭載したインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の
画像記録装置として用いるインクジェット記録装置にお
いて使用するインクジェットヘッドは、インク滴を吐出
するノズル孔と、このノズル孔が連通する吐出室(圧力
室、加圧液室、液室、インク流路等とも称される。)
と、この吐出室内のインクを加圧するエネルギーを発生
するエネルギー発生手段(アクチュエータ)とを備え
て、アクチュエータを駆動することで吐出室内インクを
加圧してノズル孔からインク滴を吐出させるものであ
り、記録の必要なときにのみインク滴を吐出するインク
・オン・デマンド方式のものが主流である。そして、イ
ンク滴(記録液体)の発生方法及び飛翔方向を制御する
ための制御方法により、幾つかの方式に大別される。
【0003】ここで、静電型アクチュエータを用いるイ
ンクジェットヘッドとして、例えば、特開平4−522
14号公報、特開平3−293141号公報などに記載
されているように、シリコン基板からなる第1の基板
(振動板基板)にエッチングによって液室とこの液室の
一壁面を形成する振動板とを形成し、この第1の基板の
下側に電極を形成した第2の基板(電極基板)を配置し
て、振動板に所定ギャップを置いて電極を対向させるこ
とで静電型アクチュエータを構成し、このアクチュエー
タの振動板と電極間に電圧を印加することで、静電力に
よって振動板を撓ませて液室の内容積を変化させて液室
に連通するノズルからインク滴を吐出させるものが知ら
れている。
【0004】この静電型インクジェットヘッドのアクチ
ュエータの駆動方式は、振動板を静電力で引いたときの
変位の限度によって方式が2種類に区別される。一つ
は、特開平7−10470号公報等に開示されているよ
うに、振動板が対向する電極(対向電極)に接触(当
接)するまで変位させる方式(「当接駆動」方式と呼ば
れる。)。他の一つは、振動板の変位を対向電極に接触
しない範囲に限定する方式(「非当接駆動」方式と呼ば
れる。)。
【0005】当接駆動方式は非当接駆動方式と比べて、
振動板とそれに対向する電極との間の間隔が同じであれ
ば、振動板の変位量が3倍程度に拡大するので、間隔を
小さくしても非当接駆動と同等の噴射量を得られ、結果
的により低い電圧で駆動可能になるという利点を持って
いる。また、振動板の変位量が振動板とそれに対向する
電極の間のギヤッブサイズによって規制されるために液
滴の噴射量を一定に保ちやすいという点でも非当接駆動
方式に対して優れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課役】しかしながら、当接駆
動方式にあっては、非当接駆動方式と同じ体積の液滴を
噴射するときにも、非当接駆動方式に比べて振動板の変
形が大きくなるために、振動板の破壊、特に疲労による
破壊が起きやすい。また、非当接駆動方式と比較すれば
液滴の噴射量を一定に保ちやすいものの、まだ十分では
ない。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、振動板の疲労破壊を防止し電圧変動に対する変
位の安定を保つことが容易なアクチュエータ及びインク
ジェットヘッドを提供することを目的とする。
【0008】すなわち、本発明者は、上述した当接駆動
方式において、振動板の疲労による破壊が発生すること
について鋭意検討分析した結果、振動板の疲労による箇
所は、特定の位置、すなわち振動板の付け根かあるいは
振動板に対向する電極に振動板が当接している領域の縁
の部分に限られることを見出し、さらにその位置の破壊
を防ぐためには振動板に対向する電極の寸法を限定する
ことが最も確実な方法であることを見出した。また同時
に、電極の寸法を制限すれば、振動板と電極の間に引加
される電圧に変動があったときでも液滴の噴射量をさら
に一定に保ちやすいことを見出し、本発明に至ったもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のアクチュエータは、少なくとも振動板と
該振動板に対向して設けられた電極とを備え、前記振動
板と電極との間に静電力を発生させて前記振動板を変位
させるアクチュエータにおいて、前記振動板の長手方向
のすべての位置において前記電極の短手方向の幅が前記
振動板の短手方向の幅よりも小さくかつ内側に配置され
ている構成とした。
【0010】請求項2のアクチュエータは、上記請求項
1のアクチュエータにおいて、前記電極の縁上の任意の
一点p1と前記振動板の縁上で前記点p1に最も近い一
点p2について、前記点p1から振動板上に降ろした垂
線の長さdと、振動板上に投影された点p1と点p2と
の間の距離Lの関係がL/d≧10である構成とした。
【0011】請求項3のアクチュエータは、上記請求項
1のアクチュエータにおいて、前記電極の縁上の任意の
一点p1と前記振動板の縁上で前記点p1に最も近い一
点p2について、前記点p1から振動板上に降ろした垂
線の長さdと、振動板上に投影された点p1と点p2と
の間の距離Lの関係がL/d≧50である構成とした。
【0012】請求項4のアクチュエータは、上記請求項
2又は3のアクチュエータにおいて、前記電極表面には
絶縁層が形成され、前記点p1から振動板上に降ろした
垂線の長さから前記絶縁層の厚みを引いた値を前記垂線
の長さdとする構成つとした。
【0013】請求項5のアクチュエータは、上記請求項
1のアクチュエータにおいて、前記振動板平面上に電極
を垂直投影したときに、投影された電極は振動板よりも
小さくかつ内側に配置されている構成とした。
【0014】請求項6のアクチュエータは、上記請求項
5のアクチュエータにおいて、前記振動板平面上に電極
を垂直投影したときに、電極の縁上の任意の点p1と振
動板の縁上で前記点p1に最も近い一点p2について、
前記点p1から振動板平面上に降ろした垂線の長さd
と、振動板平面上に投影された点p1と点p2との間の
距離Lの関係がL/d≧10である構成とした。
【0015】請求項7のアクチュエータは、上記請求項
5のアクチュエータにおいて、前記振動板平面上に電極
を垂直投影したときに、電極の縁上の任意の点p1と振
動板の縁上で前記点p1に最も近い一点p2について、
前記点p1から振動板平面上に降ろした垂線の長さd
と、振動板平面上に投影された点p1と点p2との間の
距離Lの関係がL/d≧50である構成とした。
【0016】請求項8のアクチュエータは、上記請求項
6又は7のアクチュエータにおいて、前記電極表面には
絶縁層が形成され、前記点p1から振動板上に降ろした
垂線の長さから前記絶縁層の厚みを引いた値を前記垂線
の長さdとする構成とした。
【0017】請求項9のアクチュエータは、上記請求項
1乃至8のいずれかのアクチュエータにおいて、前記電
極上または電極に隣接する位置に導電材料からなる突起
を形成し、かつ電極の平面を基準にして突起の頂点の高
さは電極の縁上の任意の一点p1と振動板の縁上で前記
点p1に最も近い一点p2とを結ぶ直線の突起に対応す
る位置における高さ以上である構成とした。
【0018】請求項10のアクチュエータは、上記請求
項1乃至8のいずれかのアクチュエータにおいて、前記
振動板に対向し、かつ電極に隣接する領域の一部又は全
部に絶縁材料からなる突起が設けられている構成とし
た。
【0019】請求項11のアクチュエータは、上記請求
項10のアクチュエータにおいて、前記電極の平面を基
準にして前記突起の頂点の高さは電極の縁上の任意の一
点p1と振動板の縁上で前記点p1に最も近い一点p2
とを結ぶ直線の突起に対応する位置の高さ以上である構
成とした。
【0020】請求項12のアクチュエータは、上記請求
項10又は11のアクチュエータにおいて、前記突起は
壁状に電極を囲んでいる構成とした。
【0021】請求項13のアクチュエータは、上記請求
項1乃至8のいずれかのアクチュエータにおいて、前記
振動板に対向し、かつ電極以外の領域の一部または全部
に、溝が形成されている構成とした。
【0022】請求項14のアクチュエータは、上記請求
項1乃至8のいずれかのアクチュエータにおいて、前記
振動板に対向し、かつ電極以外の領域の一部または全部
に、突起および溝の双方が形成されている構成とした。
【0023】請求項15のアクチュエータは、上記請求
項1乃至14のいずれかのアクチュエータにおいて、前
記振動板と電極との間に充電して静電力で前記振動板を
電極に接触するまで変形させた状態から放電して前記振
動板を復元させる構成とした。
【0024】請求項16のインクジェットヘッドは、イ
ンク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する加圧
液室と、この加圧液室内のインクを加圧して前記ノズル
からインク滴を吐出させる圧力を発生するアクチュエー
タを備えたインクジェットヘッドにおいて、前記アクチ
ュエータが上記請求項1乃至15のいずれかのアクチュ
エータである構成とした。
【0025】請求項17のインクジェット記録装置は、
インク滴を吐出するインクジェットヘッドを搭載したイ
ンクジェット記録装置において、前記インクジェットヘ
ッドが上記請求項16のインクジェットヘッドである構
成とした。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。先ず、本発明の第1実
施形態に係るアクチュエータを備えたインクジェットヘ
ッドについて図1乃至図4を参照して説明する。なお、
図1は同ヘッドの振動板長手方向の模式的断面図、図2
は同ヘッドの図1と直交する振動板短手方向の要部模式
的断面図、図3は同ヘッドの透過状態で示す平面説明
図、図4は振動板短手方向の要部拡大説明図である。
【0027】このインクジェットヘッドは、振動板基板
1と、この振動板基板1の上側に設けた液室基板2と、
振動板基板1の下側に設けた電極基板3と、液室基板2
の上側に設けたノズルプレート4とを備え、複数のノズ
ル5、各ノズル5が連通する加圧液室6などを形成して
いる。
【0028】振動板基板1には、加圧液室6及びこの加
圧液室6の底部をなし、第1の電極で共通電極となる振
動板8を形成する凹部7と、各加圧液室6にインクを供
給する図示しない共通インク室、共通インク室と加圧液
室6とを連通する図示しない流体抵抗部などを形成する
凹部、溝等を形成している。
【0029】この振動板基板1は、SUS基板などの金
属基板、シリコン基板等をエッチングすることで所望の
微細な液室パターンを形成したものである。この振動板
基板1上に加圧液室6に対応する貫通穴9等を形成した
液室基板2を接合している。
【0030】電極基板3には凹部10を形成して、この
凹部10の底面に振動板8に所定(例えば0.2μm)
のギャップ13を置いて対向する第2の電極となる個別
電極11を形成し、この電極11と振動板8によって、
振動板8を変位させて加圧液室6の内容積を変化させる
アクチュエータ部を構成している。
【0031】この電極11上には、短絡、放電などによ
って電極11が破損するのを防止するためのSiO2
どの保護膜としての絶縁層12を形成している。また、
電極11は外部駆動回路と接続するために電極基板3の
端部側まで延ばして電極リード部14としている。
【0032】この電極基板3は、SUSなどの金属や、
ガラス、Si等をエッチングして凹部10を形成し、こ
の凹部10にNi、Al、Ti、Pt、Cuなどの電極
材料を、スパッタ、CVD、蒸着などの成膜技術で所望
の厚さに成膜し、その後、フォトレジストを形成してエ
ッチングすることにより、凹部10にのみ電極11を形
成したものである。
【0033】ここで、アクチュエータ部を構成する振動
板8と電極11とは、図3にも示すように、振動板長手
方向のすべての位置において、電極11の短手方向の幅
が振動板8の短手方向の幅よりも小さく形成し、かつ垂
直投影した状態で内側になるように配置している。ま
た、電極11の長手方向の一端部(電極リード部14と
反対側の端部)は振動板8の一端部よりも内側に配置し
ている。
【0034】なお、振動板8は振動板基板1をエッチン
グなどで形成した場合、厳密に見ると、図3に示すよう
に、長方形ではなく両端部が突き出した形状になるが、
この両端の部分は他の部分に比して静電力による変位が
少ないため、突き出しの有無によって本発明の効果に影
響を与えないので、この両端の突き出し部分は本発明に
おける「振動板長手方向のすべての位置」には含めない
ものとする。
【0035】また、図4に示すように、振動板8平面上
に電極11を垂直投影したときに、電極11の短手方向
縁上の任意の一点p1と振動板8の短手方向縁上の一点
p2について、点p1から振動板8平面上に降ろした垂
線の長さdと、振動板8平面上に投影された点p1と点
p2との間の距離Lの関係が、L/d≧10、さらに好
適にはL/d≧50になるようにしている。なお、垂線
の長さdは振動板8と電極11との間のギャップ13の
長さ(これを「ギャップ長」という。)と同じである。
【0036】同様に、振動板8平面上に電極11を垂直
投影したとき、電極11の長手方向一端部縁上の任意の
一点p1と振動板8の長手方向一端部縁上の任意の一点
p2について、点p1から振動板8平面上に降ろした垂
線の長さdと、振動板8平面上に投影された点p1と点
p2との間の距離Lの関係が、L/d≧10、さらに好
適にはL/d≧50になるようにしている。
【0037】ここでは、電極11表面の絶縁層12の厚
みが垂線の長さdに比べて極めて小さいので無視してい
る。例えば、ギャップ長が0.2μmであるのに対して
絶縁層12の厚みは0.01μm程度である。したがっ
て、ギャップ長に対して絶縁層の厚みが比較できるほど
大きい場合には、当然のことながら垂線の長さdの値は
電極11の縁上の任意の一点p1から振動板8平面上に
降ろした垂線の長さから絶縁層12の厚みを差し引いた
値になる。すなわち、前記垂線の長さdとしては振動板
8が変位可能なギャップ長さ(これを「実効ギャップ
長」という。)を用いることが好ましい。
【0038】ノズルプレート4は、NiやSUSなどの
金属板、ガラス、或いは樹脂などで形成し、エッチング
やニッケルのエレクトロフオーミング法などの周知の方
法で作製することができる。また、ノズルプレート4の
ノズル面(吐出方向の表面)には、インクとの撥水性を
確保するため、メッキ被膜、あるいは撥水剤コーティン
グなどの周知の方法で撥水膜を形成している。
【0039】これらの振動板基板1、液室基板2、電極
基板3及びノズルプレート4は、接着剤や陽極接合など
の直接接合法、共晶接合法等によって接合している。
【0040】このインクジェットヘッドにおいては、駆
動波形を電極11に印加して振動板8と電極11との間
に充電することで電荷によるクーロンカを発生させ、振
動板8を電極11に当接(接触)するまで撓ませ、加圧
液室6の容積が拡大する。この状態から、電極11と振
動板8との間の電荷を急激に放電させることにより、振
動板8はその弾性復元力によって復帰し、加圧液室6内
の容積が急激に収縮し、このとき発生するインク圧力に
よってノズル5からインク滴が吐出される。
【0041】そして、再度電極11に駆動波形を印加し
て振動板8を電極11に接触するまで変位させてその状
態に保持し、インク滴吐出により加圧液室6内に負圧が
生じて共通インク流路からインク供給路(流体抵抗部)
を通じて加圧液室6内にインクが供給され、ノズル5の
インクメニスカスがある程度安定した状態で、次のイン
ク滴吐出行程へと移行する。
【0042】次に、本発明の第2実施形態に係るアクチ
ュエータを備えたインクジェットヘッドについて図5乃
至図8を参照して説明する。なお、図5は同ヘッドの振
動板長手方向の模式的断面図、図6は同ヘッドの図5と
直交する振動板短手方向の要部模式的断面図、図7は同
ヘッドの透過状態で示す平面説明図、図8は振動板長手
方向の要部拡大説明図である。
【0043】このインクジェットヘッドにおいては、ア
クチュエータ部を構成する振動板8と電極11とは、図
7にも示すように、振動板長手方向のすべての位置にお
いて電極11の短手方向の幅及び長手方向の幅(長さ)
を振動板8の短手方向の幅及び長手方向の幅(長さ)よ
りも小さく形成し、かつ垂直投影した状態で内側に配置
している。
【0044】また、図8にも示すように、振動板8平面
上に電極11を垂直投影したときに、電極11の短手方
向縁上及び長手方向縁上(同図は長手方向を示す。)の
任意の一点p1と振動板8の短手方向縁上及び長手方向
縁上の一点p2について、点p1から振動板8平面上に
降ろした垂線の長さ(ギャップ長)dと、振動板8平面
上に投影された点p1と点p2との間の距離Lの関係
が、L/d≧10、さらに好適にはL/d≧50になる
ようにしている。
【0045】なお、その他の構成及びインク滴吐出動作
については、前記第1実施形態と同様であるので、その
説明を省略する。
【0046】そこで、上述した第1、第2実施形態に係
るインクジェットヘッドにおける振動板と電極との関係
について図9乃至図12をも参照して説明する。なお、
図9は同量の液滴を噴射するときの当接駆動と非当接駆
動のそれぞれの振動板短手方向の変位量の一例を示す線
図、図10は当接駆動における印加電圧と振動板の短手
方向の変位の関係の一例を示す線図、図11及び図12
は、印加電圧が十分に大きい場合を想定して、振動板を
電極の幅全体に当接するように強制変位させたときの、
振動板にかかる応力と距離Lの関係の一例を示す線図で
ある。
【0047】先ず、当接駆動方式では、非当接駆動方式
と同じ体積の液滴を噴射しても、非当接駆動方式より振
動板の変形が大きくなる。振動板の変形が特に大きいの
は、図9中の矢印で示している箇所、すなわち振動板の
両端および振動板に対向する電極に振動板が当接してい
る領域の縁の部分の合計4箇所で、これらの箇所が破壊
を最も起こしやすい。
【0048】したがって、振動板の破壊、特に疲労によ
る破壊を防止するには、これら4箇所の変形を軽減する
ことが必須になり、そのための方法を考えるために、ま
ず当接駆動方式における振動板の変位を明らかにするこ
とが必要になる。
【0049】そこで、印加電圧と振動板変位の関係を数
値シミュレーションにより求めると、その結果は図10
に示すようになった。同図における各グラフは振動板を
その短辺に平行に切った断面で、電圧毎にプロットして
いる。したがって、同図の横軸は振動板の短辺に沿った
位置で、縦軸は振動板に対向する電極からの距離に相当
する。
【0050】ここで、結果は静的解であり、モデルは、
振動板及び電極の長辺長:無限大、振動板及び電極の短
辺長:60μm、振動板及び電極の厚さ:2μm、振動
板と電極の間隔:0.2μm、振動板の材質:金属シリ
コン、とした。
【0051】図10から、29Vと30Vを境にして振
動板の変位が急激に変化し、30Vでは振動板の頂点が
それに対向する電極に当接するだけでなく、当接してい
る領域がすでに電極の面に沿って横に拡がっていること
が分かる。さらに、30V以上の電圧では、電圧に比例
して当接している領域が横に拡がっているが、その割合
は電圧が上がるほど小さくなっていくこと、そして、振
動板の変形は概ね電圧に比例していることなどが分か
る。
【0052】同図では、70Vでシュミレーションを打
ち切ったが、更に高い電圧でも当接領域は徐々に横に拡
がっていき、振動板が破壊されないものとすれば、極限
では電極の幅一杯にまで拡がるものと推定される。
【0053】以上の結果から、電圧を下げれば変形も小
さくできる一方で、電圧を下げるほど電圧の変動が変位
に与える影響が大きくなる。例えば同図で電圧変動±1
Vに対して変位の変動を体積で数100ppmオーダー
に抑えるとすると、電圧は50Vか70V程度まで必要
になる。そのため、電圧の調整だけでは変形を下げるた
めの解決策にはならないという結論が導かれる。
【0054】そこで、次に、電極の幅を小さくした。例
えば、電極は30Vのグラフで振動板が当接している範
囲だけに配置する。これに30Vよりも大きい電圧、例
えば70Vの電圧をかけると、変位は元の電極の30V
印加時とほとんど変わらず、変形もそれなりに小さくな
るし、また電圧の変動が変位に与える影響は元のモデル
の70V印加時と同等か更に小さくすることができる。
【0055】すなわち、電極の幅を振動板よりも小さく
することにより、振動板の変形を低減し、かつ印加電圧
が変動しても変位に与える影響を小さくすることが可能
になる。
【0056】電極の幅を小さくしたときの振動板の変形
は、まず図11の例で考えることができる。図11で
は、印加電圧が十分に大きい場合を想定して、振動板を
電極の幅いっぱいまで強制変位させたときの、電圧非印
加時の振動板上に電極を垂直投影したときの電極の縁と
振動板の縁の距離Lとミーゼス応力の関係をシミュレー
ションから算出し、プロットしている。
【0057】同図の横軸は電圧非印加時の振動板上に電
極を垂直投影したときの電極の縁と振動板の縁の距離L
を、縦軸は振動板にかかるミーゼス応力をそれぞれ示し
ている。シミュレーションは2次元FEMの静解析で、
材質は金属シリコン、振動板と電極は平行に配置し、振
動板の厚みは2μmで、その間隔dは、0.2μmと0.
1μmの2種類とした。
【0058】この図11から見ても明らかなように、同
じ厚みの振動板では、振動板と電極の間隔d(=0.2
μm)と電圧非印加時の振動板上に電極を垂直投影した
ときの電極の縁と振動板の縁の距離Lとの比L/dでほ
ぼ一義的に定まる。原理的に、L/dが「0」より大き
ければ、本発明の効果が得られることは言うまでもない
が、L/dを大きくすればするほどさらに変形を小さく
する効果は増強される。
【0059】ここで、L/dの目安となる具体的な数値
は、その効果で区別して2段階考えられる。まず第1
に、振動板材質の降伏応力をもとに、振動板が破壊を起
こさない最低条件としてのL/dが求まる。
【0060】図12は、図11と同様に電極の縁と振動
板の縁の距離Lとミーゼス応力の関係をシミュレーショ
ンから算出しプロットした図で、振動板の厚みとして
0.25μm、0.5μm、1μm、2μmについてそれ
ぞれプロットしている。やはり、横軸は電圧非印加時の
振動板上に電極を垂直投影したときの電極の縁と振動板
の縁の距離Lを、縦軸は振動板にかかるミーゼス応力を
それぞれ示している。また、横軸には、L/dの値も付
記した。シミュレーションは2次元FEMの静解析で、
材質は金属シリコン、振動板と電極は平行に配置し、そ
の間隔dは、0.2μmに固定した。
【0061】この図12において、まず、振動板の厚み
が薄いほど、同じL/dの値でもミーゼス応力が小さく
なる傾向が分かる。また、現在製造可能な振動板の厚み
の薄さの限度は0.25μm前後であり、その一方、図
12に破線で示すように単結晶シリコンの降伏応力は約
7GPaなので、振動板の破壊を防ぐには、同図からL
/dが最低10以上必要であることがわかる。
【0062】第2に、振動板の厚みや印加電圧の実用的
な範囲における、疲労による破壊が起こらない条件とし
てのL/dが求まる。
【0063】図10に対応する、振動板の厚さ2μmの
静電アクチュエータに対して行った駆動回数1010回オ
ーダーの振動耐久性試験では、印加電圧が30Vの時に
は疲労破壊は観測されないが、印加電圧が50V以上く
らいから破壊が観測されはじめ、70Vではほほすべて
の振動板が破壊されている。破壊されている場所は図9
において矢印で示されている場所とほぼ同じであり、振
動板長手方向の位置としては、振動板両端から振動板長
手方向寸法の1/10から1/3程度離れた範囲がもっ
とも多い。
【0064】この結果と図10から推定して、70Vで
駆動しているときには、L/dが50程度から上で変形
防止の効果がはっきりし、80以上でさらに顕著にな
る。したがって、前述したように、L/d≧50の関係
になるようにすることが好ましく、より好ましくはL/
d≧80の関係になるようにする。
【0065】そこで、上述した第1実施形態におけるア
クチュエータ部を構成する振動板8と電極11とは、上
述した図2にも示すように、振動板8と電極11を振動
板長手方向に垂直な断面(振動板短手方向の断面)で見
たときに、電極11の幅は振動板8の幅よりも小さく形
成しかつ内側に配置している。
【0066】また、図4に示すように、振動板8と電極
11を振動板長手方向に垂直な断面で見たときに、電極
11の縁上の任意の一点p1と振動板8の縁上で点p1
に最も近い一点p2について、点p1から振動板8平面
上に降ろした垂線の長さdと、振動板8平面上に投影さ
れた点p1と点p2との間の距離Lの関係が、L/d≧
10、好適にはL/d≧50になるようにしている。
【0067】上述のとおり、振動板の破壊がもっとも起
こりやすいのは図9の矢印の部分であり、図9を振動板
手軸方向に垂直な断面(短手方向の断面)として見てい
る場合と、振動板長手方向の断面として見た場合とで比
較すると、前者の場合の矢印の位置のほうが破壊が起こ
りやすいが、後者の場合でも振動板の破壊は起こりう
る。
【0068】すなわち、振動板短手方向で電極の幅を規
制するだけでなく、振動板長手方向でも電極の幅(電極
の長さ)を規制したほうが、破壊防止の効果はさらに向
上する。
【0069】そこで、上述した第1実施形態におけるア
クチュエータ部を構成する振動板8と電極11とは、上
述した図3にも示すように、振動板8平面上に電極11
を垂直投影したときに、振動板の長手方向一端部で投影
された電極11は振動板8よりも小さくかつ内側に配置
している。
【0070】また、第2実施形態におけるアクチュエー
タ部を構成する振動板8と電極11とは、図8に示すよ
うに振動板長手方向においても、振動板8平面上に電極
11を垂直投影したときに、電極11の縁上の任意の一
点p1と振動板8の縁上で点p1に最も近い一点p2に
ついて、点p1から振動板8平面上に降ろした垂線の長
さdと、振動板8平面上に投影された点p1と点p2と
の間の距離Lの関係が、L/d≧10、好適にはL/d
≧50になるようにしている。
【0071】このようにすることにより、各実施形態の
インクジェットヘッドのアクチュエータ部に十分に高い
電圧を、例えば電極11の面積の5割以上に振動板8が
当接する電圧を印加したとき、上述したように振動板8
の変形を抑えて疲労破壊を防止でき、かつ電圧の変動が
変位に与える影響を抑えることができる。
【0072】次に、本発明の第3実施形態について図1
3を参照して説明する。なお、同図は図4又は図8の要
部を拡大した図に相当する要部拡大模式的断面図であ
る。本実施形態においては、電極11上に導電性材料か
らなる突起15と電極11に隣接した導電性材料からな
る突起16を設けている。
【0073】すなわち、電極11の幅を狭くしたとき、
一度振動板8が電極11に当接してしまえば、振動板8
にかかる静電力は当接している領域の面積にほぼ支配さ
れるので、当接領域の面積が同じであれば、静電力は電
極11の面積にほとんど影響を受けないが、当接に至る
までに必要な電圧は、電極11の面積に比例して小さく
なる。
【0074】そこで、当接に必要な電圧を下げるために
は、電極11上か電極11に隣接した領域に導電性材料
からなる突起15及び/又は突起16を形成し、この突
起15及び/又は16に振動板8をまず当接させて振動
板8と電極11の距離を縮めるようにしている。
【0075】このときの突起15,16の高さは、図7
を参照して説明すると、電極11の平面を基準にして突
起15、16の頂点が点p1と点p2を結ぶ直線17よ
り上に位置することが好ましい。これよりも低いと、当
接に必要な電圧を下げる効果が少なく、また振動板8の
変形も大きくなる。なお、突起15、16に関しても、
その表面には電極11と同様に、短絡、放電によって突
起が破損するのを防止するためのSiO2などの絶縁層
が必要であることは言うまでもない。
【0076】次に、本発明の第4実施形態について図1
4を参照して説明する。本実施形態は、電極11に隣接
しかつ振動板8に対向する領域に、絶縁材料からなる突
起18を設けている。
【0077】上述したように、電極11の幅を振動板8
より狭くすると、電極基板3には振動板1に対向する面
に電極11以外の領域が生じる。この領域は、電極11
と比べて設計の自由度が高くなり、電極11の平面を基
準として絶縁材料からなる突起18を設けることができ
る。
【0078】この突起18を設けることで、振動板8の
変位を規制して電圧変動による変位への影響をさらに小
さくすることができる。そのためには、図14に示すよ
うに、電極11の平面を基準にして突起19の頂点は点
pLと点p2を結ぶ直線から上に位置することが好まし
い。この突起18の高さがそれより低いと、突起18が
振動板8に接触しないので、変位を規制する効果が不足
する。
【0079】また、突起18を設けることで、振動板8
と電極11の間の空間の体積を減らし、また空気の移動
を妨げることにより、振動板8に対して空気による反発
効果をもたらすことである。
【0080】この場合、突起18は電極11を囲んで壁
を形成している構造にすることでより顕著な効果を得る
ことができる。例えば、図15に示すように、電極11
の周囲に連続的に突起18を設けたり、図16に示すよ
うに、電極11の長辺の脇に断続的に突起18を設けた
りすれば良い。この構造では、突起18の高さや厚み、
突起18と突起18の間の隙間の幅、突起18で形成す
る壁の外の空間の体積などによって空気の反発特性を調
節することができるようになる。
【0081】次に、本発明の第5実施形態について図1
7を参照して説明する。本実施形態は、電極基板3の電
極11に隣接しかつ振動板8に対向する領域に溝19を
設けている。この溝19を設けることによって、上述し
た突起18を設けた場合とは逆に、空気の反発効果が高
すぎる場合にそれを軽減することができる。
【0082】次に、本発明の第6実施形態について図1
8を参照して説明する。本実施形態は、電極基板3の電
極11に隣接しかつ振動板1に対向する領域に突起18
及び溝19を設けている。これらの突起18及び溝19
を設けることによって、上述した第4,第5実施形態の
ように、単純に反発効果が高いか低いかではなく、過渡
的な特性まで調整することができる。
【0083】なお、上記各実施形態においては、電極の
形状は平面とし、振動板と電極とが断面形状で平行な状
態で対向している例で説明してきたが、これは説明を容
易にするためであり、本発明では電極の形状は平面形状
に限定されるものではなく、また、振動板と電極とが断
面形状で平行な状態で対向しているものに限られない。
【0084】そこで、本発明の第7実施形態として電極
が曲面形状であり、振動板と電極とが非平行状態で対向
するヘッドの例について図19を参照して説明する。こ
の実施形態では、電極11の表面が電極の長手方向及び
/又は短手方向(図は短手方向のみ示している。)の断
面形状で変曲点20を有し、これにより、振動板8と電
極11との間のギャップ13が断面形状で変曲点を有す
る形状になる。
【0085】本発明は、このようなアクチュエータやイ
ンクジェットヘッドにも同様に適用することができる。
なお、変曲点を有する形状としては、ガウシャン形状が
好適である。このようなアクチュエータやヘッドにおい
ては振動板8は電極11とのギャップ長が短い部分から
変位を開始するため、駆動電圧の低電圧化を図ることが
できる。
【0086】また、本発明の第8実施形態として電極が
平面形状であるが、振動板と電極とが非平行状態で対向
するヘッドの例について図20を参照して説明する。こ
の実施形態では、電極11は振動板長手方向(短手方向
でもよい。)に傾斜して配置している。この場合、上記
第7実施形態の電極が変曲点を有する形状にした場合と
同様に駆動電圧の低電圧化を図れる。
【0087】次に、本発明に係るインクジェットヘッド
を搭載したインクジェット記録装置の一例について図2
1及び図22を参照して説明する。なお、図21は本発
明に係るインクジェット記録装置の一例を示す斜視図、
図22は同記録装置を機構部の側面説明図である。
【0088】このインクジェット記録装置は、記録装置
本体21の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、
キャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記
録ヘッド、記録ヘッドへのインクを供給するインクカー
トリッジ等で構成される印字機構部22等を収納し、装
置本体21の下方部には前方側から多数枚の用紙23を
積載可能な給紙手段である給紙カセット(或いは給紙ト
レイでもよい。)24を抜き差し自在に装着することが
でき、また、前面側には手差しトレイ25を開倒自在に
装着し、給紙カセット24から給送される用紙又は手差
しトレイ25にセットされる用紙23を取り込み、印字
機構部22によって所要の画像を記録した後、後面側に
装着された排紙トレイ26に排紙する。なお、前面には
操作パネル28を配設している。
【0089】印字機構部22は、図示しない左右の側板
に横架した主ガイドロッド31と従ガイドロッド32と
でキャリッジ33を主走査方向(図22で紙面垂直方
向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ33の下面側
にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、
ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出するノズルを
有する本発明に係るインクジェットヘッドからなる記録
ヘッド34をインク滴吐出方向を下方に向けて装着し、
キャリッジ33の上側には記録ヘッド34に各色のイン
クを供給するための各インクタンク(インクカートリッ
ジ)35を交換可能に装着している。
【0090】そして、キャリッジ33は、図21に示す
ように、主走査モータ37によって回転される駆動プー
リ(ドライブプーリ)38と従動プーリ(アイドラプー
リ)39との間に張装したタイミングベルト40に連結
し、主走査モータ37を駆動制御することでキャリッジ
33を主走査方向に移動させるようにしている。
【0091】また、記録ヘッド34としては、各色のイ
ンク滴を吐出する複数個のヘッドを主走査方向に並べて
配置したものでも、或いは、各色のインク滴を吐出する
ノズルを有する1個のヘッドを用いたものでもよい。
【0092】一方、記録ヘッド34による印写位置(印
刷位置と同義)に対して用紙23を副走査方向に搬送す
るため、搬送ローラ41と搬送従動ローラ42との間に
用紙23を静電吸着して搬送する搬送ベルト43を張装
して配設している。そして、図21に示すように、副走
査モータ44を配設し、この副走査モータ44に回転を
図示しないギヤ列を介して搬送ローラ41に伝達するこ
とで、搬送ローラ41を副走査方向に回転させる。
【0093】なお、搬送ローラ41としては、両面印写
時の用紙密着性を確保し、曲率分離をしない直径のも
の、例えば30φ以上のものが好ましく、また、搬送ベ
ルト23としては体積抵抗が109Ωcm〜1012Ωc
mの中抵抗体を用いることが好ましい。
【0094】そして、搬送ベルト43を挟んで記録ヘッ
ド34と対向する位置に印写受け部材46を設けてい
る。また、搬送ローラ41には搬送ベルト43を介して
用紙23の送り角を規定する先端コロ47を押し付けて
配設している。
【0095】一方、給紙カセット24から用紙23を搬
送ベルト43上に給紙するため、用紙23を1枚ずつ分
離して給送する給紙コロ51及びフリクションパッド5
2と、給送される用紙23を搬送ローラ41に当接させ
て配設した中間コロ53まで案内するガイド部材54を
設けている。
【0096】また、手差しトレイ25から用紙23を搬
送ベルト43に給紙するため、手差しトレイ25の用紙
23をピックアップするピックアップコロ55と、用紙
23を給送するフィードコロ56と、フィードコロ57
と、用紙23を中間コロ53まで案内するガイド部材5
8とを設けている。
【0097】そして、印写が終了した用紙23を排紙ト
レイ26に排出するため、用紙23を案内するガイド部
材61と、用紙23を排紙トレイ26に送り出す排紙ロ
ーラ62と、排紙従動コロ63とを設けている。
【0098】さらに、印写が終了した用紙23を一旦装
置本体1外に排出した後再度搬送ベルト43に給紙して
両面印写を行うために、記録ヘッド34による印写位置
を通過した用紙23を排紙トレイ26と給紙カセット2
4との間に向かって斜め下方に案内するガイド部材65
を設け、このガイド部材65と排紙側のガイド部材61
との入口付近には、用紙23の排出経路を分岐するため
の第1分岐爪66を揺動可能に設けている。
【0099】また、ガイド部材65の終端部付近には、
用紙23を装置本体21外の給紙カセット24の上面
(これを、再給紙のために用紙が待機する位置、すなわ
ち、両面印写用紙待機位置とする。)に向けて排出する
と共に、用紙23を再度装置本体21内に送り込むため
のスイッチバックローラ67及びスイッチバック従動コ
ロ68を設けている。このスイッチバックローラ67は
片面への印写が終了した用紙23を排出方向に搬送する
ときには正転され、用紙23を再給紙するときには逆転
されるとともに、用紙23の排出時に用紙23の排出方
向後端部を挟持するために所定のタイミングで停止され
る。
【0100】さらに、スイッチバックローラ67及びス
イッチバック従動コロ68の用紙排出方向上流側には、
用紙23の搬送経路を装置本体21外への排出経路と再
度用紙23を装置本体21内に再給紙する経路とに切り
替える第2分岐爪69を揺動自在に配設し、スイッチバ
ックローラ67の逆方向回転で装置本体21内に送り込
まれる用紙23を搬送ベルト43に給送するために、用
紙23を案内するガイド部材71と、用紙23を搬送す
る両面中継ローラ72及び両面中継ローラ従動コロ73
と、搬送ローラ41に従動して用紙23を中間コロ53
まで送り込む搬送ローラ従動コロ74とを設けている。
【0101】なお、上記各実施形態においては本発明を
当接駆動方式で駆動する静電型インクジェットヘッド適
用した例で説明したが、非当接駆動方式で駆動する静電
型インクジェットヘッドにも適用することは可能であ
り、また、本発明に係るアクチュエータは静電型インク
ジェットヘッド以外の例えば薬液を吐出させるためのア
クチュエータなどとしても使用することができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のアクチ
ュエータによれば、振動板の長手方向のすべての位置に
おいて電極の短手方向の幅が前記振動板の短手方向の幅
よりも小さくかつ内側に配置されているので、振動板の
疲労破壊を低減でき、また、駆動電圧変動に伴なう振動
板変位の変動を抑えて変位の安定化を図ることができ
る。
【0103】請求項2のアクチュエータによれば、上記
請求項1のアクチュエータにおいて、電極の縁上の任意
の一点p1と振動板の縁上で点p1に最も近い一点p2
について、点p1から振動板上に降ろした垂線の長さd
と、振動板上に投影された点p1と点p2との間の距離
Lの関係がL/d≧10である構成としたので、より効
果的に駆動電圧変動による振動板変位の変動を抑えて変
位の安定化を図ることができる。
【0104】請求項3のアクチュエータによれば、上記
請求項1のアクチュエータにおいて、電極の縁上の任意
の一点p1と振動板の縁上で点p1に最も近い一点p2
について、点p1から振動板上に降ろした垂線の長さd
と、振動板上に投影された点p1と点p2との間の距離
Lの関係がL/d≧50である構成としたので、より一
層効果的に駆動電圧変動による振動板変位の変動を抑え
て変位の安定化を図ることができる。
【0105】請求項4のアクチュエータによれば、上記
請求項2又は3のアクチュエータにおいて、電極表面に
は絶縁層が形成され、点p1から振動板上に降ろした垂
線の長さから絶縁層の厚みを引いた値を垂線の長さdと
する構成としたので、絶縁層の厚みを考慮した最適値を
設定することができる。
【0106】請求項5のアクチュエータによれば、上記
請求項1のアクチュエータにおいて、振動板平面上に電
極を垂直投影したときに、投影された電極は振動板より
も小さくかつ内側に配置されている構成としたので、よ
り効果的に振動板の疲労破壊を防止でき、しかも駆動電
圧変動による振動板変位の変動を抑えて変位の安定化を
図ることができる。
【0107】請求項6のアクチュエータによれば、上記
請求項5のアクチュエータにおいて、振動板平面上に電
極を垂直投影したときに、電極の縁上の任意の点p1と
振動板の縁上で点p1に最も近い一点p2について、点
p1から振動板平面上に降ろした垂線の長さdと、振動
板平面上に投影された点p1と点p2との間の距離Lの
関係がL/d≧10である構成としたので、より効果的
に駆動電圧変動による振動板変位の変動を抑えて変位の
安定化を図ることができる。
【0108】請求項7のアクチュエータによれば、上記
請求項5のアクチュエータにおいて、振動板平面上に電
極を垂直投影したときに、電極の縁上の任意の点p1と
振動板の縁上で点p1に最も近い一点p2について、点
p1から振動板平面上に降ろした垂線の長さdと、振動
板平面上に投影された点p1と点p2との間の距離Lの
関係がL/d≧50である構成としたので、より一層効
果的に駆動電圧変動による振動板変位の変動を抑えて変
位の安定化を図ることができる。
【0109】請求項8のアクチュエータによれば、上記
請求項6又は7のアクチュエータにおいて、電極表面に
は絶縁層が形成され、点p1から振動板上に降ろした垂
線の長さから絶縁層の厚みを引いた値を垂線の長さdと
する構成としたので、絶縁層の厚みを考慮した最適値を
設定できる。
【0110】請求項9のアクチュエータによれば、上記
請求項1乃至8のいずれかのアクチュエータにおいて、
電極上または電極に隣接する位置に導電材料からなる突
起を形成し、かつ電極の平面を基準にして突起の頂点の
高さは電極の縁上の任意の一点p1と振動板の縁上で点
p1に最も近い一点p2とを結ぶ直線の突起に対応する
位置における高さ以上である構成としたので、駆動電圧
を下げることができる。
【0111】請求項10のアクチュエータによれば、上
記請求項1乃至8のいずれかのアクチュエータにおい
て、振動板に対向し、かつ電極に隣接する領域の一部又
は全部に絶縁材料からなる突起が設けられている構成と
したので、振動板の変位を規制して更に駆動電圧変動に
よる振動板変位への影響を抑え、また空気による反発効
果をもたらすことが可能になる。
【0112】請求項11のアクチュエータによれば、上
記請求項10のアクチュエータにおいて、電極の平面を
基準にして突起の頂点の高さは電極の縁上の任意の一点
p1と振動板の縁上で点p1に最も近い一点p2とを結
ぶ直線の突起に対応する位置の高さ以上である構成とし
たので、駆動電圧変動による振動板変位への影響を更に
抑えることができ、また空気による反発効果が得られ
る。
【0113】請求項12のアクチュエータによれば、上
記請求項10又は11のアクチュエータにおいて、突起
は壁状に電極を囲んでいる構成としたので、空気の反発
特性を調整することができる。
【0114】請求項13のアクチュエータによれば、上
記請求項1乃至8のいずれかのアクチュエータにおい
て、振動板に対向し、かつ電極以外の領域の一部または
全部に、溝が形成されている構成としたので、空気の反
発特性を低くすることができる。
【0115】請求項14のアクチュエータによれば、上
記請求項1乃至8のいずれかのアクチュエータにおい
て、振動板に対向し、かつ電極以外の領域の一部または
全部に、突起および溝の双方が形成されている構成とし
たので、空気の反発特性の過渡的特性を設定できる。
【0116】請求項15のアクチュエータによれば、上
記請求項1乃至14のいずれかのアクチュエータにおい
て、振動板と電極との間に充電して静電力で振動板を電
極に接触するまで変形させた状態から放電して振動板を
復元させるので、当接駆動方式で駆動したときに振動板
の疲労破壊を防止でき、また駆動電圧変動による振動板
変位へ与える影響を抑えることができる。
【0117】請求項16のインクジェットヘッドによれ
ば、加圧液室内のインクを加圧してノズルからインク滴
を吐出させる圧力を発生するアクチュエータが上記請求
項1乃至15のいずれかのアクチュエータであるので、
振動板の疲労破壊を防止できて長期信頼性が向上し、ま
た、駆動電圧変動による振動板変位への影響が低減して
安定したインク滴吐出を行うことができる。
【0118】請求項17のインクジェット記録装置によ
れば、インク滴を吐出するインクジェットヘッドが上記
請求項16のインクジェットヘッドである構成としたの
で、長期信頼性に優れ、安定した記録を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るアクチュエータを
備えたインクジェットヘッドの振動板長手方向の模式的
断面図
【図2】同ヘッドの図1と直交する振動板短手方向の要
部模式的断面図
【図3】同ヘッドの透過状態で示す平面説明図
【図4】同ヘッドの振動板短手方向の要部拡大説明図
【図5】本発明の第2実施形態に係るアクチュエータを
備えたインクジェットヘッドの振動板長手方向の模式的
断面図
【図6】同ヘッドの図5と直交する振動板短手方向の要
部模式的断面図
【図7】同ヘッドの透過状態で示す平面説明図
【図8】同ヘッドの振動板長手方向の要部拡大説明図
【図9】同量の液滴を噴射するときの当接駆動と非当接
駆動のそれぞれの振動板短手方向の変位量の一例を示す
線図
【図10】当接駆動における印加電圧と振動板の短手方
向の変位の関係の一例を示す線図
【図11】振動板を電極の幅全体に当接するように強制
変位させたときの振動板にかかる応力と距離Lの関係の
一例を示す線図
【図12】同じく振動板を電極の幅全体に当接するよう
に強制変位させたときの、振動板にかかる応力と距離L
の関係の一例を示す線図
【図13】本発明の第3実施形態に係るインクジェット
ヘッドの要部拡大模式的断面図
【図14】本発明の第4実施形態に係るインクジェット
ヘッドの要部拡大模式的断面図
【図15】同実施形態の突起の一例を説明する斜視説明
【図16】同実施形態の突起の他の例を説明する斜視説
明図
【図17】本発明の第5実施形態に係るインクジェット
ヘッドの要部拡大模式的断面図
【図18】本発明の第6実施形態に係るインクジェット
ヘッドの要部拡大模式的断面図
【図19】本発明の第7実施形態に係るインクジェット
ヘッドの振動板短手方向の模式的断面図
【図20】本発明の第8実施形態に係るインクジェット
ヘッドの振動板長手方向の要部模式的断面図
【図21】本発明に係るインクジェットヘッドを搭載し
たインクジェット記録装置の一例を示す斜視説明図
【図22】同インクジェット記録装置の機構部の説明図
【符号の説明】
1…振動板基板、2…液室基板、3…電極基板、4…ノ
ズルプレート、5…ノズル、6…加圧液室、8…振動
板、11…電極、12…絶縁層、13…ギャップ、14
…電極リード部、15、16、18…突起、19…溝。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも振動板と該振動板に対向して
    設けられた電極とを備え、前記振動板と電極との間に静
    電力を発生させて前記振動板を変位させるアクチュエー
    タにおいて、前記振動板の長手方向のすべての位置にお
    いて前記電極の短手方向の幅が前記振動板の短手方向の
    幅よりも小さくかつ内側に配置されていることを特徴と
    するアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアクチュエータにおい
    て、前記電極の縁上の任意の一点p1と前記振動板の縁
    上で前記点p1に最も近い一点p2について、前記点p
    1から振動板上に降ろした垂線の長さdと、振動板上に
    投影された点p1と点p2との間の距離Lの関係がL/
    d≧10であることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のアクチュエータにおい
    て、前記電極の縁上の任意の一点p1と前記振動板の縁
    上で前記点p1に最も近い一点p2について、前記点p
    1から振動板上に降ろした垂線の長さdと、振動板上に
    投影された点p1と点p2との間の距離Lの関係がL/
    d≧50であることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のアクチュエータ
    において、前記電極表面には絶縁層が形成され、前記点
    p1から振動板上に降ろした垂線の長さから前記絶縁層
    の厚みを引いた値を前記垂線の長さdとすることを特徴
    とするアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のアクチュエータにおい
    て、前記振動板平面上に電極を垂直投影したときに、投
    影された電極は振動板よりも小さくかつ内側に配置され
    ていることを特徴とするアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のアクチュエータにおい
    て、前記振動板平面上に電極を垂直投影したときに、電
    極の縁上の任意の点p1と振動板の縁上で前記点p1に
    最も近い一点p2について、前記点p1から振動板平面
    上に降ろした垂線の長さdと、振動板平面上に投影され
    た点p1と点p2との間の距離Lの関係がL/d≧10
    であることを特徴とするアクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のアクチュエータにおい
    て、前記振動板平面上に電極を垂直投影したときに、電
    極の縁上の任意の点p1と振動板の縁上で前記点p1に
    最も近い一点p2について、前記点p1から振動板平面
    上に降ろした垂線の長さdと、振動板平面上に投影され
    た点p1と点p2との間の距離Lの関係がL/d≧50
    であることを特徴とするアクチュエータ。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載のアクチュエータ
    において、前記電極表面には絶縁層が形成され、前記点
    p1から振動板上に降ろした垂線の長さから前記絶縁層
    の厚みを引いた値を前記垂線の長さdとすることを特徴
    とするアクチュエータ。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載のアク
    チュエータにおいて、前記電極上または電極に隣接する
    位置に導電材料からなる突起を形成し、かつ電極の平面
    を基準にして突起の頂点の高さは電極の縁上の任意の一
    点p1と振動板の縁上で前記点p1に最も近い一点p2
    とを結ぶ直線の突起に対応する位置における高さ以上で
    あることを特徴とするアクチュエータ。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれかに記載のア
    クチュエータにおいて、前記振動板に対向し、かつ電極
    に隣接する領域の一部又は全部に絶縁材料からなる突起
    が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のアクチュエータに
    おいて、前記電極の平面を基準にして前記突起の頂点の
    高さは電極の縁上の任意の一点p1と振動板の縁上で前
    記点p1に最も近い一点p2とを結ぶ直線の突起に対応
    する位置の高さ以上であることを特徴とするアクチュエ
    ータ。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11に記載のアクチュ
    エータにおいて、前記突起は壁状に電極を囲んでいるこ
    とを特徴とするアクチュエータ。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至8のいずれかに記載のア
    クチュエータにおいて、前記振動板に対向し、かつ電極
    以外の領域の一部または全部に、溝が形成されているこ
    とを特徴とするアクチュエータ。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至8のいずれかに記載のア
    クチュエータにおいて、前記振動板に対向し、かつ電極
    以外の領域の一部または全部に、突起および溝の双方が
    形成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれかに記載の
    アクチュエータにおいて、前記振動板と電極との間に充
    電して静電力で前記振動板を電極に接触するまで変形さ
    せた状態から放電して前記振動板を復元させることを特
    徴とするアクチュエータ。
  16. 【請求項16】 インク滴を吐出するノズルと、このノ
    ズルが連通する加圧液室と、この加圧液室内のインクを
    加圧して前記ノズルからインク滴を吐出させる圧力を発
    生するアクチュエータを備えたインクジェットヘッドに
    おいて、前記アクチュエータが前記請求項1乃至15の
    いずれかに記載のアクチュエータであることを特徴とす
    るインクジェットヘッド。
  17. 【請求項17】 インク滴を吐出するインクジェットヘ
    ッドを搭載したインクジェット記録装置において、前記
    インクジェットヘッドが前記請求項16に記載のインク
    ジェットヘッドであることを特徴とするインクジェット
    記録装置。
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