JP2000233091A - ミシンの制御ボックス - Google Patents

ミシンの制御ボックス

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JP2000233091A
JP2000233091A JP11034627A JP3462799A JP2000233091A JP 2000233091 A JP2000233091 A JP 2000233091A JP 11034627 A JP11034627 A JP 11034627A JP 3462799 A JP3462799 A JP 3462799A JP 2000233091 A JP2000233091 A JP 2000233091A
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Japan
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opening
cover
closing cover
support shaft
sewing machine
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JP11034627A
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Hiroshi Kotaki
浩志 小滝
Minoru Wada
稔 和田
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Juki Corp
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Juki Corp
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B73/00Casings
    • D05B73/04Lower casings
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B75/00Frames, stands, tables, or other furniture adapted to carry sewing machines
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B77/00Covers, or portable enclosures, for sewing machines

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミシンの制御ボックスにおいて、開閉カバー
が必要のないときに外れたり、開閉カバーの取付に際し
て開閉カバーのヒンジ結合部分が破損したりといった不
具合を低減すると共に、開閉カバーより発生するガタ音
を低減する。 【解決手段】 本体部100Aに対して支軸21a,2
1aを中心に回動自在に設けられた開閉カバー10と、
該開閉カバー10を開放したときに開閉カバー10に当
接する当接部25,25を有するリアカバー20とを備
えたミシンの制御ボックス100である。当接部25,
25は、支軸21a,21aの軸方向に支軸から所定量
離れた位置に設けられ、開閉カバー10及びリアカバー
20の少なくとも一方は、弾性を有する樹脂材で形成さ
れている。また、開閉カバー10を閉じたときの、開閉
カバー10の位置決めを行う位置決め手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体部に対して支
軸を中心に回動自在に設けられた開閉カバーを有するミ
シンの制御ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】工業用ミシンの技術分野では、例えば、
図12及び図13に示すように、ミシン1の制御に使用
される各種電気部品を収納した制御ボックス200を、
ミシンテーブル2の下面側に取り付けるのが一般的であ
る。そして、ミシンの制御ボックス200には、通常、
ミシン1の制御用コネクタの挿抜や、ミシン1の機能設
定変更等のメンテナンス作業を容易にするため、図13
に示すように、本体部200Aに対して回動自在な状態
で開閉カバー201が取り付けられている。
【0003】従来、上記開閉カバー201等の開閉部材
を本体部に対して回動自在な状態で取り付ける構造とし
て、例えば、特開平9−19589号公報に開示される
ミシン上蓋の取付構造がある。このミシン上蓋の取付構
造では、本体部に設けられた支軸の直径よりも小さい開
口部を有する、上蓋に形成された二股部(軸受け)を、
前記支軸に係合させることによって、上蓋を本体部に対
して回動自在な状態で支持するようになっている。そし
て、開放された状態の上蓋が更に開放する方向に付勢さ
れた場合には、上蓋と当接している当接部を支点にして
回転力が発生し、該回転力により支軸が開口部を押し広
げながら(二股部を弾性変形させて)脱出することによ
って、上蓋が本体部から分離するようになっている。こ
のため、上蓋が通常以上に回動操作されて、上蓋と本体
部のヒンジ結合部分に大きな力が加わったとしても、二
股部先端に一時的な弾性変形が生じるだけで、ヒンジ結
合部分が破損したり、或いは恒久的な変形が生じたりす
ることがない。
【0004】また、上記のようなヒンジ結合により回動
自在に支持された開閉部材を、閉じた状態で保持する方
法としては、例えば、本体部に設けられた係止穴に、開
閉部材に設けられた係止片を撓ませた状態で係合させ、
この撓みによる弾性力によって開閉部材を閉じた状態で
保持する方法が一般に多く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−19589号公報に開示されるミシン上蓋の取付構
造では、上蓋が通常以上に回動操作されても、ヒンジ結
合部分が破損したり、或いは恒久的な変形が生じたりす
ることがないという利点があるものの、この取付構造
を、例えば、図12及び図13に示す開閉カバー201
のように下方向に開く開閉部材に適用した場合には、開
閉部材が簡単に本体部より外れてしまうという問題点が
あった。例えば、自重による回転力によってさえも開閉
部材が本体部より外れてしまうことがあった。このよう
な問題点を解決するため、例えば、開閉部材に設けた二
股部の開口幅を支軸より十分小さくして開閉部材を本体
部より外れ難くした場合には、開閉部材を本体部に取り
付けるときなど、支軸を二股部に係合させるときに、大
きな力が必要になってしまうばかりか、二股部の破損或
いは恒久的な変形が生じてしまうこともあった。
【0006】また、前述した、開閉部材を閉じた状態で
保持する方法を、例えば、図12及び図13に示す制御
ボックス200の開閉カバー201に適用する場合に
は、ミシン1の振動により開閉カバー201から生じる
ガタ音を防止するため、開閉カバー201の左右両側
(図12から見て)に前記係止片を設ける必要がある。
この場合、2つの係止片の弾性変形量は釣り合いがとれ
ているのが理想であり、そのためには、開閉カバー20
1が左右方向(図12から見て)に移動可能になってい
なければならない。即ち、ヒンジ結合部分に軸方向の遊
び(ガタ)が必要ということである。このようにヒンジ
結合部分に軸方向の遊びを設けた場合において、例え
ば、ヒンジ結合部分に軸径方向(支軸の半径方向)の遊
びを小さくすると、開閉カバー201が左右方向に移動
し難くなって、開閉カバー201を閉めたときに各係止
片の弾性変位量に偏りが生じ易くなり、その結果、ミシ
ン1の振動により開閉カバー201の係止部分(係止片
付近)からガタ音が生じ易くなるという問題点があっ
た。反対に、ヒンジ結合部分に軸径方向の遊びを大きく
すると、開閉カバー201が左右方向に移動し易くなっ
て、開閉カバー201の係止部分から生じるガタ音が低
減されるものの、開閉カバー201のヒンジ結合部分か
らガタ音が生じ易くなるという問題点があった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、開閉カバーが必要のないとき
に外れたり、開閉カバーの取付に際して開閉カバーのヒ
ンジ結合部分が破損したりといった不具合を低減するこ
とが可能であると共に、開閉カバーより発生するガタ音
を低減することが可能なミシンの制御ボックスを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、本体部に対して支軸を中心
に回動自在に設けられた開閉カバーと、該開閉カバーを
開放したときに前記開閉カバーに当接して、前記開閉カ
バーを支持可能な当接部を有する支持部材と、前記支軸
を支持する軸受けには、前記開閉カバーが前記当接部と
の当接位置から更に開放する方向に付勢された場合に前
記支軸を脱出させるための脱出経路と、を備えたミシン
の制御ボックスにおいて、前記当接部は、前記支軸の軸
方向に前記支軸から所定量離れた位置に設けられ、前記
開閉カバー及び前記支持部材の少なくとも一方は、弾性
部材で形成されている構成とした。
【0009】この請求項1記載の発明によれば、当接部
が、支軸の軸方向に支軸から所定量離れた位置に設けら
れ、開閉カバー及び支持部材の少なくとも一方が、弾性
部材で形成されているため、開閉カバーが当接部を押圧
したときには、開閉カバーと支持部材の少なくとも一方
が撓んだ状態となって、支軸や、該支軸を支持する軸受
けに加わる応力が緩衝される。従って、支軸や軸受けの
破損、或いは恒久的な変形を防止することができる。
【0010】具体的に、弾性部材としては、例えば、樹
脂材などが挙げられる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のミ
シンの制御ボックスにおいて、前記支軸は、前記脱出時
に前記脱出経路と接触しない部分の外周径が、前記脱出
経路と接触する部分の外周径より小さくなるように形成
されている構成とした。
【0012】この請求項2記載の発明によれば、脱出時
に脱出経路と接触しない部分の外周径が、脱出経路と接
触する部分の外周径より小さくなるように支軸が形成さ
れているため、脱出時の開閉カバーの回動位置におい
て、支軸は軸受けより外れ難くなり、一方、それ以外の
開閉カバーの回動位置において、支軸は軸受けに取り付
け易くなる。
【0013】具体的に、例えば、上記支軸の断面形状を
円の一部を所定量カットした形状にすることで、外周径
の大きい部分と小さい部分を設けることができる。ま
た、脱出経路を設けた軸受けとしては、例えば、軸方向
にのびる開口部(溝)を形成した二股状の軸受けなどが
挙げられる。
【0014】請求項3記載の発明は、本体部に対して支
軸を中心に回動自在に設けられた開閉カバーと、該開閉
カバーを回動可能な状態で支持する支持部材と、を備
え、前記本体部に、第1係止部を設けると共に、前記開
閉カバーに、前記第1係止部と係合し該係合により生じ
る弾性力によって前記開閉カバーを閉じた状態で保持可
能な第2係止部を設けたミシンの制御ボックスにおい
て、前記開閉カバーを閉じたときの、前記開閉カバーの
位置決めを行う位置決め手段を設けた構成とした。
【0015】この請求項3記載の発明によれば、開閉カ
バーを閉じたときの、開閉カバーの位置決めを行う位置
決め手段を設けたため、第1係止部と第2係止部を常に
予め定められた位置で係合させることができる。従っ
て、第1係止部と第2係止部との係合により生じる弾性
力も一定となって、ミシンの振動により、第1係止部と
第2係止部との係合部分から生じるガタ音を低減するこ
とができる。また、第1係止部と第2係止部の係合位置
がずれることによる第1係止部や第2係止部の破損を防
止することができる。さらに、支軸と該支軸を支持する
軸受けの軸方向の遊びを極力小さくして、支軸と軸受け
の結合部分より生じるガタ音を低減することも可能であ
る。
【0016】ここで、第1係止部と第2係止部は、例え
ば、先端に爪を設けた係止片と、該係止片を撓ませた状
態で係止片に係合可能な係止穴と、により構成すること
ができる。また、位置決め手段は、例えば、開閉カバー
と本体部の何れか一方に凸部を、他方に凸部と係合可能
な凹部を、それぞれ設けることによって構成可能であ
る。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載のミ
シンの制御ボックスにおいて、前記支持部材は、前記弾
性力が作用する方向に前記開閉カバーを移動可能に支持
する構成とした。
【0018】この請求項4記載の発明によれば、支持部
材が、弾性力の作用する方向に開閉カバーを移動可能に
支持するため、開閉カバーに作用する弾性力に対して釣
り合いをとることができる。その結果、第1係止部と第
2係止部との係合部分から生じるガタ音を更に低減する
ことができ、また、開閉カバーの本体部への組み付け性
を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図11の図面を参照しながら説明する。
【0020】図1は、本発明に係るミシンの制御ボック
スを示す分解斜視図である。
【0021】この実施の形態のミシンの制御ボックス1
00は、フレーム50、各種電気部品41、42、4
3、44、45、リアカバー(支持部材)20、トップ
カバー30等からなる本体部100Aに、開閉カバー1
0を回動自在な状態で取り付けた構成となっている。
【0022】フレーム50は、例えば、アルミダイキャ
スト等により形成され、その上端がミシンテーブル(図
12及び図13参照)2の下面に取り付けられている。
このフレーム50には、ペダルの踏み込み量を検出する
ペダルセンサ44、ミシン本体に備わる各種アクチュエ
ータ等に電源を供給する電源トランス45、制御基板4
1、42、43など、各種電気部品が取り付けられてい
る。制御基板41には、ミシンモータに電力を供給する
回路等が搭載され、制御基板42には、ミシンの機能設
定を行うための各種スイッチや、ミシン制御信号用のコ
ネクタなどが配設されている。
【0023】リアカバー20、トップカバー30及び開
閉カバー10は、フレーム50に配設される各種電気部
品41、42、43、44、45を覆って、それら電気
部品の保護及び遮蔽を行うためのカバーで、何れも樹脂
材(弾性部材)により形成されている。リアカバー20
及びトップカバー30は、ネジ等でフレーム50に止着
され、開閉カバー10は、以下に示すように、本体部1
00Aに対して支軸21a、21aを中心に回動自在な
状態で取り付けられている。
【0024】図2はリアカバーの裏面図、図3はリアカ
バーの底面図、図4は開閉カバーの平面図である。図5
はリアカバーと開閉カバーの結合部分を示す側面図で、
開閉カバーが開放されている状態を示している。図6は
リアカバーと開閉カバーの結合部分を図5のA方向から
見た図である。また、図7はリアカバーに設けられた支
軸の断面図、図8は開閉カバーに設けられた二股部先端
の側面図である。そして、図9はトップカバーの平面
図、図10はトップカバーの正面図である。図11は開
閉カバーを閉じるときの開閉カバーとトップカバーの位
置関係を示す横断面図である。
【0025】開閉カバー10には、図1及び図4に示す
ように、リアカバー20の支軸部21,21とヒンジ結
合される軸受けとしての二股部11,11、開閉カバー
10を閉じたときにトップカバー30の係止穴32,3
2に係合する第2係止部としての係止片12,12、開
閉カバー10を閉じたときにトップカバー30の案内溝
33に係合する突出部13、などが設けられている。リ
アカバー20には、図1〜図3に示すように、上記開閉
カバー10の二股部11,11とヒンジ結合される支軸
部21,21が設けられている他、開閉カバー10を開
放したときに開閉カバー10の縁部15に当接して開閉
カバー10を支持する当接部25,25などが設けられ
ている。トップカバー30には、図1、図9及び図10
に示すように、上記開閉カバー10の係止片12,12
と係合する第1係止部としての係止穴32,32や、上
記開閉カバー10の突出部13と係合する案内溝33な
どが設けられている。
【0026】支軸部21,21は、図1〜図3に示すよ
うに、リアカバー20下面の前端に形成された2つの切
欠部21c,21cと、これら切欠部21c,21cの
縁に沿って突設された起立壁21b,…と、対向する起
立壁21b,…の間に架設された支軸21a,21aと
からなる。起立壁21b,…及び支軸21a,21a
は、リアカバー20と一体成形されており、2つの支軸
21a,21aは、同一直線上に配置されている。支軸
21a,21aは、その外周径が二股部11,11の開
口部11a,11a(図8)の幅よりも大きく形成され
ていて、二股部11,11が弾性変形しない限り、二股
部11,11の中空部11b,11bより脱出しない大
きさとなっている。これら支軸21a,21aが二股部
11,11の中空部11b,11bにそれぞれ嵌入する
ことによって、支軸部21,21と二股部11,11が
ヒンジ結合されて、開閉カバー10がリアカバー20
(本体部100A)に回動自在に支持された状態とな
る。また、支軸21a,21aは、開閉カバー10が開
放されて開閉カバー10の縁部15が当接部25,25
に当接した状態(図5の状態)において、二股部11,
11の中空部11b,11bより外れ難く、また、それ
以外の開閉カバー10の回動位置(例えば、図5の状態
から開閉カバー10を閉じる方向に90度回動させた位
置など)において、二股部11,11の中空部11b,
11bに嵌入し易くするため、図7に示すように、その
断面形状が円の一部を所定量カットした形状に形成され
ている。即ち、図7のb1の方向から支軸21aを中空
部11bに出し入れするのは容易であり、図7のb2の
方向から支軸21aを中空部11bに出し入れするのは
困難な形状となっている。
【0027】二股部11,11は、図1及び図4に示す
ように、開閉カバー10下端の、上記支軸部21,21
に対応する位置に設けられ、開閉カバー10とは一体成
形されている。この二股部11,11は、図8に示すよ
うに、支軸21a,21aを嵌入可能な中空部11b,
11bを有すると共に、該中空部11b,11bにある
支軸21a,21aをその半径方向から脱出させること
が可能な、軸方向にのびる開口部(脱出経路)11a,
11aを有している。これら開口部11a,11aの幅
は、前述したように、支軸21a,21aの外周径より
も小さく形成されていて、二股部11,11に力が加わ
って二股部11,11が弾性変形しない限り、支軸21
a,21aが中空部11b,11bより脱出できないよ
うになっている。また、支軸21a,21aが中空部1
1b,11bより脱出するときや、支軸21a,21a
を中空部11b,11bに嵌入するときなどに、二股部
11,11に加わる応力によって二股部11,11が破
損したりすることがないように、開口部11a,11a
の幅は予め設定されている。そして、開口部11a,1
1aは、図5の状態から、開閉カバー10が更に開放す
る方向に付勢された場合に、二股部11,11の中空部
11b,11bより支軸21a,21aが脱出し易い位
置に形成されている。また、二股部11,11は、その
軸方向の長さ(図4から見て左右方向の長さ)が、支軸
21a,21aの軸方向の長さよりも短くなっていて、
中空部11b,11bに支軸21a,21aを嵌入して
開閉カバー10をリアカバー20に取り付けた状態にお
いて、開閉カバー10を軸方向に所定量移動させること
ができるようになっている。
【0028】当接部25,25は、図2、図3及び図5
に示すように、開閉カバー10を開放したときに開閉カ
バー10の縁部15が当接する位置で、かつ、支軸21
a,21aの軸方向に支軸21a,21aから所定量離
れた位置に設けられている。また、当接部25,25
は、リアカバー20の外側面より僅かに突出しており、
リアカバー20とは一体成形されている。この当接部2
5,25は、図5に示すように、開閉カバー10を開放
したときに開閉カバー10の縁部15に当接して開閉カ
バー10を支持する。この図5の状態から、開閉カバー
10を更に開放する方向に付勢すると、当接部25,2
5と開閉カバー10の当接位置C,Cを支点にして時計
方向(図5から見て)に回転力が発生し、該回転力によ
り支軸21a,21aが開口部11a,11aを押し広
げながら(二股部11,11を弾性変形させて)通過し
て中空部11b、11bより脱出する。すると、二股部
11,11と支軸部21,21との係合が解除され、開
閉カバー10とリアカバー20とが分離する。このた
め、開閉カバー10を勢い良く開放したり、図5の位置
から開閉カバー10を開放する方向に大きな力を加えた
としても、開閉カバー10が本体部100Aより外れる
ときに二股部11,11先端に一時的な弾性変形が生じ
るだけで、開閉カバー10とリアカバー20とのヒンジ
結合部分が破損したり、或いは恒久的な変形が生じたり
することはない。また、当接部25,25が、支軸21
a,21aの軸方向に支軸21a,21aから所定量離
れた位置に設けられているため、開閉カバー10が当接
部25,25に当接している図5の状態から、開閉カバ
ー10を更に開放する方向に付勢した場合には、図6の
2点鎖線a1、a2で示されるように、樹脂材により形
成された開閉カバー10及びリアカバー20が撓んだ状
態となって、支軸21a,21aや二股部11,11に
加わる応力が緩衝される。このため、開閉カバー10
は、自重により回転するくらいの勢いでは、簡単に外れ
ないようになっている。従って、開閉カバー10が必要
のないときに外れて地面に落下したり、該落下により開
閉カバー10が破損したり、といった不具合を低減する
ことができる。
【0029】係止片12,12は、図1に示すように、
開閉カバー10の両側部上端に設けられ、開閉カバー1
0と一体成形されている。係止片12,12の先端部に
は、図4に示すように、それぞれ、外側方向に突出する
三角形状の爪12a、12aが形成されている。係止穴
32,32は、図1及び図11に示すように、開閉カバ
ー10の係止片12,12と対応する位置に設けられ、
その開口部の周縁には、それぞれ、内側方向に突出する
三角形状の爪32a,32aが形成されている。開閉カ
バー10を閉じた状態では、係止片12,12が係止穴
32,32に入り込み、係止片12,12と係止穴3
2,32とが係合した状態となっている。このとき、係
止片12,12が僅かに撓んだ状態となって、係止片1
2,12の爪12a、12aと係止穴32,32の爪3
2a,32aとの間には、互いに押し合う方向に弾性力
が作用した状態となっている。この弾性力によって、係
止片12,12と係止穴32,32との係合状態が保た
れ、開閉カバー10が閉じた状態で保持される。同時
に、ミシンの振動により生じるガタ音が防止される。こ
の状態から、係止片12,12をそれぞれ内側方向に押
圧すると、係止片12,12の爪12a、12aと係止
穴32,32の爪32a,32aとの係合が解除され
て、開閉カバー10が開放方向に回動可能な状態とな
る。また、係止片12,12の爪12a、12a及び係
止穴32,32の爪32a,32aは、図11に示すよ
うに、どちらも先端部分が鋭角に形成されていて、開閉
カバー10を閉じるだけで、簡単に係合するようになっ
ている。
【0030】突出部13は、図1、図4及び図11に示
すように、開閉カバー10の上端に設けられ、開閉カバ
ー10と一体成形されている。突出部13は、多少位置
がずれていても案内溝33に嵌入していくように、面取
りが施されている。また、突出部13は、図11に示す
ように、開閉カバー10の中央よりも、ガタ音の発生し
易い側、即ち、開閉カバー10の厚さが薄い側に寄った
位置に形成されていて、ミシンの振動によるガタ音の発
生を低減するようにしている。案内溝33は、図9〜図
11に示すように、トップカバー30下端の、開閉カバ
ー10の突出部13と対応する位置に設けられている。
この案内溝33と突出部13とにより、開閉カバー10
の位置決めを行う位置決め手段が構成されている。
【0031】開閉カバー10を閉じた状態では、突出部
13が案内溝33に入り込み、突出部13と案内溝33
とが係合した状態となっている。このとき、係止穴3
2,32に対する係止片12,12の位置決めがなされ
て、係止片12,12と係止穴32,32とが予め定め
られた位置で係合する。従って、それぞれの係止片1
2,12に作用する弾性力も一定となって、ミシンの振
動等により係止片12,12と係止穴32,32の係合
部分で発生するガタ音を低減することができる。また、
係止片12,12と係止穴32,32との係合位置がず
れることによる係止片12,12や係止穴32,32の
破損を防止することができる。さらに、リアカバー20
やトップカバー30の組み付け位置に多少のズレが生じ
たとしても、係止片12,12と係止穴32,32とを
予め定められた位置で係合させることができる。そし
て、案内溝33と突出部13とからなる開閉カバー10
の位置決め手段を設けたため、中空部11b,11bと
支軸21a,21aの軸径方向(支軸21a,21aの
半径方向)の遊びを小さくしても、開閉カバー10を閉
じたときに、開閉カバー10が支軸21a,21aの軸
方向、つまり、前記弾性力が作用する方向に移動して、
それぞれの係止片12,12の弾性変形量が均等化され
る。即ち、二股部11,11の中空部11b,11bと
支軸21a,21aの軸径方向び遊びを極力小さくすれ
ば、係止片12,12と係止穴32,32の係合部分で
発生するガタ音を増大させることがなく、ヒンジ結合部
分より発生するガタ音を低減することができる。
【0032】以上のように、この実施の形態のミシンの
制御装置100によれば、当接部25,25が、支軸2
1a,21aの軸方向に支軸21a,21aから所定量
離れた位置に設けられ、開閉カバー10及びリアカバー
20がそれぞれ樹脂材(弾性部材)で形成されているた
め、開閉カバー10が当接部25,25を押圧したとき
には、開閉カバー10とリアカバー20の両方が撓んだ
状態となって、支軸21a,21aや、二股部11,1
1に加わる応力が緩衝される。従って、支軸21a,2
1aや二股部11,11の破損、或いは恒久的な変形を
防止することができる。また、開閉カバー10を閉じた
ときの、開閉カバー10の位置決めを行う案内溝33と
突出部13とからなる位置決め手段を設けたため、係止
片12,12と係止穴32,32とを常に予め定められ
た位置で係合させることができる。従って、係止片1
2,12と係止穴32,32との係合により生じる弾性
力も一定となって、ミシンの振動により、係止片12,
12と係止穴32,32との係合部分から生じるガタ音
を低減することができる。また、リアカバー20が、前
記弾性力の作用する方向に開閉カバー10を移動可能に
支持するため、開閉カバー10に作用する弾性力に対し
て釣り合いをとることができる。その結果、係止片1
2,12と係止穴32,32との係合部分から生じるガ
タ音を更に低減することができ、また、開閉カバー10
の本体部100Aへの組み付け性を向上させることがで
きる。
【0033】なお、本発明は、この実施の形態で示した
ミシンの制御ボックス100に限定されるものではな
く、本体部に対して支軸を中心に回動自在に設けられた
開閉カバー(開閉部材)を有するものであれば、その他
の制御ボックス、収納箱、或いは各種装置の筐体などに
ついても適用可能である。また、この実施の形態では、
開閉カバー10に二股部11,11を設け、リアカバー
20に支軸部21,21を設ける構成としたが、リアカ
バー20に二股部を、開閉カバー10に支軸部をそれぞ
れ設ける構成としてもよい。また、二股部や支軸部を設
ける位置や数量も任意である。同様に、係止片12,1
2と係止穴32,32や、突出部13と案内溝33など
についても、配置を逆転させることが可能である。ま
た、この実施の形態では、開閉カバー10の取付位置を
制御ボックス100の前面としたが、これに限られるも
のではなく、側面や下面或いは上面としてもよい。ま
た、開閉カバー10の回動方向についても任意であり、
その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能
であることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、当接部
が、支軸の軸方向に支軸から所定量離れた位置に設けら
れ、開閉カバー及び支持部材の少なくとも一方が、弾性
部材で形成されているため、開閉カバーが当接部を押圧
したときには、開閉カバーと支持部材の少なくとも一方
が撓んだ状態となって、支軸や、該支軸を支持する軸受
けに加わる応力が緩衝される。従って、支軸や軸受けの
破損、或いは恒久的な変形を防止することができる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、脱出時に脱
出経路と接触しない部分の外周径が、脱出経路と接触す
る部分の外周径より小さくなるように支軸が形成されて
いるため、脱出時の開閉カバーの回動位置において、支
軸は軸受けより外れ難くなり、一方、それ以外の開閉カ
バーの回動位置において、支軸は軸受けに取り付け易く
なる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、開閉カバー
を閉じたときの、開閉カバーの位置決めを行う位置決め
手段を設けたため、第1係止部と第2係止部を常に予め
定められた位置で係合させることができる。従って、第
1係止部と第2係止部との係合により生じる弾性力も一
定となって、ミシンの振動により、第1係止部と第2係
止部との係合部分から生じるガタ音を低減することがで
きる。また、第1係止部と第2係止部の係合位置がずれ
ることによる第1係止部や第2係止部の破損を防止する
ことができる。さらに、支軸と該支軸を支持する軸受け
の軸方向の遊びを極力小さくして、支軸と軸受けの結合
部分より生じるガタ音を低減することも可能である。
【0037】請求項4記載の発明によれば、支持部材
が、弾性力の作用する方向に開閉カバーを移動可能に支
持するため、開閉カバーに作用する弾性力に対して釣り
合いをとることができる。その結果、第1係止部と第2
係止部との係合部分から生じるガタ音を更に低減するこ
とができ、また、開閉カバーの本体部への組み付け性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るミシンの制御ボックスを示す分解
斜視図である。
【図2】図1のミシンの制御ボックスを構成するリアカ
バーの裏面図である。
【図3】図2のリアカバーの底面図である。
【図4】図1のミシンの制御ボックスを構成する開閉カ
バーの平面図である。
【図5】図2のリアカバーと図4の開閉カバーの結合部
分を示す側面図で、開閉カバーが開放されている状態を
示している。
【図6】図5のA方向からリアカバーと開閉カバーの結
合部分を見た図である。
【図7】図2のリアカバーに設けられた支軸の断面図で
ある。
【図8】図4の開閉カバーに設けられた二股部先端の側
面図である。
【図9】図1のミシンの制御ボックスを構成するトップ
カバーの平面図である。
【図10】図9のトップカバーの正面図である。
【図11】図4の開閉カバーを閉じるときの開閉カバー
と図9のトップカバーの位置関係を示す横断面図であ
る。
【図12】従来のミシンの制御ボックスが取り付けられ
ているミシン全体を示す正面図である。
【図13】図12のミシン全体の側面図である。
【符号の説明】
10 開閉カバー 11 二股部(軸受け) 11a 開口部(脱出経路) 12 係止片(第2係止部) 13 突出部(位置決め手段) 20 リアカバー(支持部材) 21 支軸部 21a 支軸 25 当接部 30 トップカバー 32 係止穴(第1係止部) 33 案内溝(位置決め手段) 100 制御ボックス 100A 本体部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体部に対して支軸を中心に回動自在に設
    けられた開閉カバーと、 該開閉カバーを開放したときに前記開閉カバーに当接し
    て、前記開閉カバーを支持可能な当接部を有する支持部
    材と、 前記支軸を支持する軸受けには、前記開閉カバーが前記
    当接部との当接位置から更に開放する方向に付勢された
    場合に前記支軸を脱出させるための脱出経路と、 を備えたミシンの制御ボックスにおいて、 前記当接部は、前記支軸の軸方向に前記支軸から所定量
    離れた位置に設けられ、 前記開閉カバー及び前記支持部材の少なくとも一方は、
    弾性部材で形成されていることを特徴とするミシンの制
    御ボックス。
  2. 【請求項2】前記支軸は、前記脱出時に前記脱出経路と
    接触しない部分の外周径が、前記脱出経路と接触する部
    分の外周径より小さくなるように形成されていることを
    特徴とする請求項1記載のミシンの制御ボックス。
  3. 【請求項3】本体部に対して支軸を中心に回動自在に設
    けられた開閉カバーと、 該開閉カバーを回動可能な状態で支持する支持部材と、
    を備え、 前記本体部に、第1係止部を設けると共に、 前記開閉カバーに、前記第1係止部と係合し該係合によ
    り生じる弾性力によって前記開閉カバーを閉じた状態で
    保持可能な第2係止部を設けたミシンの制御ボックスに
    おいて、 前記開閉カバーを閉じたときの、前記開閉カバーの位置
    決めを行う位置決め手段を設けたことを特徴とするミシ
    ンの制御ボックス。
  4. 【請求項4】前記支持部材は、前記弾性力が作用する方
    向に前記開閉カバーを移動可能に支持することを特徴と
    する請求項3記載のミシンの制御ボックス。
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