JP2000232007A - 抵抗器およびその製造方法 - Google Patents
抵抗器およびその製造方法Info
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- JP2000232007A JP2000232007A JP11034039A JP3403999A JP2000232007A JP 2000232007 A JP2000232007 A JP 2000232007A JP 11034039 A JP11034039 A JP 11034039A JP 3403999 A JP3403999 A JP 3403999A JP 2000232007 A JP2000232007 A JP 2000232007A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低抵抗値のものを得る場合においても、加工
しやすく容易に製造できる抵抗器を提供することを目的
とする。 【解決手段】 抵抗素子11と、この抵抗素子11の両
端部に一体に設けられ、かつこの抵抗素子11の厚みよ
りも厚みが厚いとともに幅が同等または広い端子12と
からなり、この端子12と前記抵抗素子11を一枚の金
属板により構成したものである。
しやすく容易に製造できる抵抗器を提供することを目的
とする。 【解決手段】 抵抗素子11と、この抵抗素子11の両
端部に一体に設けられ、かつこの抵抗素子11の厚みよ
りも厚みが厚いとともに幅が同等または広い端子12と
からなり、この端子12と前記抵抗素子11を一枚の金
属板により構成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ、スイッチ
ングレギュレータ等の各種制御回路の電流検出、パソコ
ンの電池の充電電流検出等に使用される抵抗器およびそ
の製造方法に関するものである。
ングレギュレータ等の各種制御回路の電流検出、パソコ
ンの電池の充電電流検出等に使用される抵抗器およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、抵抗器のなかでも特に抵抗値が5
0mΩ以下である低抵抗のものは、その需要がますます
増大している。
0mΩ以下である低抵抗のものは、その需要がますます
増大している。
【0003】以下、従来の抵抗器について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0004】従来の抵抗器としては、特開平6−267
707号公報に記載されたものが知られている。
707号公報に記載されたものが知られている。
【0005】図8(a)は従来の抵抗器の内部を透視し
た平面図、図8(b)は同抵抗器の側面図である。
た平面図、図8(b)は同抵抗器の側面図である。
【0006】図8(a),(b)において、1はそれぞ
れアルミナ等の絶縁材料からなるセラミック基板であ
る。2はセラミック基板1の間に挟まれたマンガニン、
ゼラニン等の合金材料からなる抵抗素子である。3は抵
抗素子2の端部をセラミック基板1の端面に沿ってU字
型に折り曲げて設けられた一対の電流端子である。4は
抵抗素子2の端部をセラミック基板1の端面に沿ってU
字型に折り曲げて設けられた一対の電圧端子である。5
は抵抗値を調整するために抵抗素子2に設けられた切欠
き部である。
れアルミナ等の絶縁材料からなるセラミック基板であ
る。2はセラミック基板1の間に挟まれたマンガニン、
ゼラニン等の合金材料からなる抵抗素子である。3は抵
抗素子2の端部をセラミック基板1の端面に沿ってU字
型に折り曲げて設けられた一対の電流端子である。4は
抵抗素子2の端部をセラミック基板1の端面に沿ってU
字型に折り曲げて設けられた一対の電圧端子である。5
は抵抗値を調整するために抵抗素子2に設けられた切欠
き部である。
【0007】以上のように構成された従来の抵抗器につ
いて、以下にその製造方法を説明する。
いて、以下にその製造方法を説明する。
【0008】まず、マンガニン、ゼラニン等からなる合
金板に金型を用いてプレス打ち抜き加工をし、抵抗素子
2が複数個連なるようにした一連の抵抗素子群(図示せ
ず)を形成する。そして抵抗素子2の電流端子3および
電圧端子4にあたる部分のそれぞれに半田めっきを行
う。
金板に金型を用いてプレス打ち抜き加工をし、抵抗素子
2が複数個連なるようにした一連の抵抗素子群(図示せ
ず)を形成する。そして抵抗素子2の電流端子3および
電圧端子4にあたる部分のそれぞれに半田めっきを行
う。
【0009】次に、前工程で得られた一連の抵抗素子群
の各抵抗素子2の電流端子3間に電流を流し、抵抗素子
2の電圧端子4間の電圧を計測しながら、レーザー、サ
ンドブラスト、ダイアモンドカッター等の工法を用いて
抵抗素子2に切欠き部5を形成することによりトリミン
グ調整を行う。
の各抵抗素子2の電流端子3間に電流を流し、抵抗素子
2の電圧端子4間の電圧を計測しながら、レーザー、サ
ンドブラスト、ダイアモンドカッター等の工法を用いて
抵抗素子2に切欠き部5を形成することによりトリミン
グ調整を行う。
【0010】次に、前工程で得られた一連の抵抗素子群
を、単位となる抵抗素子2間で切断して個片にし、個片
となった各抵抗素子2の両面にアルミナ等のセラミック
基板1を接着剤で貼り付ける。
を、単位となる抵抗素子2間で切断して個片にし、個片
となった各抵抗素子2の両面にアルミナ等のセラミック
基板1を接着剤で貼り付ける。
【0011】次に、セラミック基板1の端面に沿って抵
抗素子2をU字型に折り曲げて電流端子3および電圧端
子4を形成する。
抗素子2をU字型に折り曲げて電流端子3および電圧端
子4を形成する。
【0012】最後に、抵抗素子2を挟んだセラミック基
板1間にモールド、レジンディップ等の絶縁材封止を行
い、外装して従来の抵抗器を製造していた。
板1間にモールド、レジンディップ等の絶縁材封止を行
い、外装して従来の抵抗器を製造していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成および製造方法では、抵抗素子2の両面にセラミ
ック基板1を貼り付けた後、このセラミック基板1に沿
って抵抗素子2をU字型に折り曲げるようにしているた
め、抵抗素子2に用いられる合金板の板厚を薄くしなけ
れば、折り曲げ加工がしにくく、また折り曲げの際、セ
ラミック基板1に欠け、クラック等が発生することがあ
った。特に低抵抗値のものを得る場合は、合金板の板厚
が厚くなるため、折り曲げ加工が難しいという課題を有
していた。
の構成および製造方法では、抵抗素子2の両面にセラミ
ック基板1を貼り付けた後、このセラミック基板1に沿
って抵抗素子2をU字型に折り曲げるようにしているた
め、抵抗素子2に用いられる合金板の板厚を薄くしなけ
れば、折り曲げ加工がしにくく、また折り曲げの際、セ
ラミック基板1に欠け、クラック等が発生することがあ
った。特に低抵抗値のものを得る場合は、合金板の板厚
が厚くなるため、折り曲げ加工が難しいという課題を有
していた。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、低抵抗値のものを得る場合においても、加工しやす
く容易に製造できる抵抗器を提供することを目的とする
ものである。
で、低抵抗値のものを得る場合においても、加工しやす
く容易に製造できる抵抗器を提供することを目的とする
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、抵抗素子と、この抵抗素子の両端部に一体
に設けられ、かつこの抵抗素子の厚みよりも厚みが厚い
とともに幅が同等または広い端子とからなり、この端子
と前記抵抗素子を一枚の金属板により構成したもので、
この構成によれば、低抵抗値のものを得る場合において
も、加工しやすく容易に製造できる抵抗器が得られるも
のである。
に本発明は、抵抗素子と、この抵抗素子の両端部に一体
に設けられ、かつこの抵抗素子の厚みよりも厚みが厚い
とともに幅が同等または広い端子とからなり、この端子
と前記抵抗素子を一枚の金属板により構成したもので、
この構成によれば、低抵抗値のものを得る場合において
も、加工しやすく容易に製造できる抵抗器が得られるも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、抵抗素子と、この抵抗素子の両端部に一体に設けら
れ、かつこの抵抗素子の厚みよりも厚みが厚いとともに
幅が同等または広い端子とからなり、この端子と前記抵
抗素子を一枚の金属板により構成したものである。この
構成によれば、端子の厚みが抵抗素子の厚みよりも厚い
ため、端子の抵抗値が抵抗素子の抵抗値よりも低くな
り、これにより、端子上での抵抗値測定位置にかかわら
ず、また上面・下面のどちらの側から測定しても、ほぼ
一定で安定した抵抗値が得られるとともに、前記端子と
抵抗素子を一枚の金属板により構成しているため、低抵
抗値のものを得る場合においても、加工しやすくなって
容易に製造できるという作用を有するものである。
は、抵抗素子と、この抵抗素子の両端部に一体に設けら
れ、かつこの抵抗素子の厚みよりも厚みが厚いとともに
幅が同等または広い端子とからなり、この端子と前記抵
抗素子を一枚の金属板により構成したものである。この
構成によれば、端子の厚みが抵抗素子の厚みよりも厚い
ため、端子の抵抗値が抵抗素子の抵抗値よりも低くな
り、これにより、端子上での抵抗値測定位置にかかわら
ず、また上面・下面のどちらの側から測定しても、ほぼ
一定で安定した抵抗値が得られるとともに、前記端子と
抵抗素子を一枚の金属板により構成しているため、低抵
抗値のものを得る場合においても、加工しやすくなって
容易に製造できるという作用を有するものである。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の抵抗素子の側部に抵抗値修正用のスリットを一つのみ
備えたもので、この構成によれば、抵抗値のバラツキを
小さくし、抵抗値精度を歩留まり良くすることができる
という作用を有するものである。
の抵抗素子の側部に抵抗値修正用のスリットを一つのみ
備えたもので、この構成によれば、抵抗値のバラツキを
小さくし、抵抗値精度を歩留まり良くすることができる
という作用を有するものである。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の抵抗素子の表面を絶縁材で被覆するようにし
たもので、この構成によれば、抵抗素子が金属板からな
るため、この抵抗素子を絶縁材で被覆することにより、
金属を腐食させるような雰囲気中や湿気等による抵抗値
変化を防ぐことができるという作用を有するものであ
る。
2に記載の抵抗素子の表面を絶縁材で被覆するようにし
たもので、この構成によれば、抵抗素子が金属板からな
るため、この抵抗素子を絶縁材で被覆することにより、
金属を腐食させるような雰囲気中や湿気等による抵抗値
変化を防ぐことができるという作用を有するものであ
る。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の抵抗素子と絶縁材との合計厚みを、端子の厚みと同等
またはそれ以下の厚みになるようにしたもので、この構
成によれば、この抵抗器をプリント基板等にはんだ付け
で実装する場合、はんだ付けする端子とプリント基板と
の間に隙間ができることなく実装することができるた
め、接触不良を低減することができるという作用を有す
るものである。
の抵抗素子と絶縁材との合計厚みを、端子の厚みと同等
またはそれ以下の厚みになるようにしたもので、この構
成によれば、この抵抗器をプリント基板等にはんだ付け
で実装する場合、はんだ付けする端子とプリント基板と
の間に隙間ができることなく実装することができるた
め、接触不良を低減することができるという作用を有す
るものである。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1または
3に記載の端子を金属コーティング材で被覆するように
したもので、この構成によれば、この抵抗器をプリント
基板等にはんだ付けで実装する場合、端子がはんだ付け
しにくい金属板であっても、はんだ付け可能な金属コー
ティング材を用いているため、端子とプリント基板とを
はんだ付けでき、さらに、端子の酸化も防ぐことができ
るという作用を有するものである。
3に記載の端子を金属コーティング材で被覆するように
したもので、この構成によれば、この抵抗器をプリント
基板等にはんだ付けで実装する場合、端子がはんだ付け
しにくい金属板であっても、はんだ付け可能な金属コー
ティング材を用いているため、端子とプリント基板とを
はんだ付けでき、さらに、端子の酸化も防ぐことができ
るという作用を有するものである。
【0021】請求項6に記載の発明は、帯状の金属板の
両端部を除く中央部のみを、両端部を形成するための隙
間を一定にした金型で上下から加圧し連続的に圧延する
ことにより前記両端部よりも中央部の厚みを薄くした抵
抗板を形成する工程と、前記抵抗板を所定の間隔で打ち
抜いて一端が連続するとともに他端に独立した端子を有
する抵抗素子を形成する工程と、前記抵抗素子の側部に
抵抗値修正用のスリットを形成する工程と、前記抵抗素
子の表面を絶縁材で被覆する工程と、前記抵抗素子を連
続する一端で切断して個片にする工程とを備えたもの
で、この製造方法によれば、帯状の金属板の両端部を除
く中央部のみを、両端部を形成するための隙間を一定に
した金型で上下から加圧し連続的に圧延することによ
り、前記両端部よりも中央部の厚みを薄くした抵抗板を
形成するようにしているため、抵抗素子の厚みは均一な
ものが得られ、これにより、抵抗値のバラツキが小さい
抵抗器を製造することができるという作用を有するもの
である。
両端部を除く中央部のみを、両端部を形成するための隙
間を一定にした金型で上下から加圧し連続的に圧延する
ことにより前記両端部よりも中央部の厚みを薄くした抵
抗板を形成する工程と、前記抵抗板を所定の間隔で打ち
抜いて一端が連続するとともに他端に独立した端子を有
する抵抗素子を形成する工程と、前記抵抗素子の側部に
抵抗値修正用のスリットを形成する工程と、前記抵抗素
子の表面を絶縁材で被覆する工程と、前記抵抗素子を連
続する一端で切断して個片にする工程とを備えたもの
で、この製造方法によれば、帯状の金属板の両端部を除
く中央部のみを、両端部を形成するための隙間を一定に
した金型で上下から加圧し連続的に圧延することによ
り、前記両端部よりも中央部の厚みを薄くした抵抗板を
形成するようにしているため、抵抗素子の厚みは均一な
ものが得られ、これにより、抵抗値のバラツキが小さい
抵抗器を製造することができるという作用を有するもの
である。
【0022】請求項7に記載の発明は、帯状の金属板を
断面がH状の成形穴を有する成形機に通すことにより前
記金属板の両端部よりも中央部の厚みを薄くした抵抗板
を形成する工程と、前記抵抗板を所定の間隔で打ち抜い
て一端が連続するとともに他端に独立した端子を有する
抵抗素子を形成する工程と、前記抵抗素子の側部に抵抗
値修正用のスリットを形成する工程と、前記抵抗素子の
表面を絶縁材で被覆する工程と、前記抵抗素子を連続す
る一端で切断して個片にする工程とを備えたもので、こ
の製造方法によれば、帯状の金属板を断面がH状の成形
穴を有する成形機に通すことにより抵抗素子と端子とを
同時に一体形成するようにしているため、簡単な設備で
連続生産が可能となり、しかも形状寸法の精度が良く、
かつ抵抗値のバラツキが小さい抵抗器を製造することが
できるという作用を有するものである。
断面がH状の成形穴を有する成形機に通すことにより前
記金属板の両端部よりも中央部の厚みを薄くした抵抗板
を形成する工程と、前記抵抗板を所定の間隔で打ち抜い
て一端が連続するとともに他端に独立した端子を有する
抵抗素子を形成する工程と、前記抵抗素子の側部に抵抗
値修正用のスリットを形成する工程と、前記抵抗素子の
表面を絶縁材で被覆する工程と、前記抵抗素子を連続す
る一端で切断して個片にする工程とを備えたもので、こ
の製造方法によれば、帯状の金属板を断面がH状の成形
穴を有する成形機に通すことにより抵抗素子と端子とを
同時に一体形成するようにしているため、簡単な設備で
連続生産が可能となり、しかも形状寸法の精度が良く、
かつ抵抗値のバラツキが小さい抵抗器を製造することが
できるという作用を有するものである。
【0023】請求項8に記載の発明は、帯状の金属板を
所定の間隔で打ち抜いて一端に連続する端子を有し、か
つ他端に独立した端子を有する抵抗素子部を形成する工
程と、前記工程で得られた連続する端子および独立した
端子のみを覆うようにエッチングレジストを塗布し前記
抵抗素子部および端子をエッチング液に浸漬して前記エ
ッチングレジストが塗布されていない前記抵抗素子部の
厚みを薄くすることにより抵抗素子を形成する工程と、
前記連続する端子および独立した端子のみを覆うように
塗布したエッチングレジストを除去する工程と、前記抵
抗素子の側部に抵抗値修正用のスリットを形成する工程
と、前記抵抗素子の表面を絶縁材で被覆する工程と、前
記抵抗素子を連続する一端で切断して個片にする工程と
を備えたもので、この製造方法によれば、エッチング工
法で抵抗素子を形成するようにしているため、抵抗素子
を形成するのに機械的加工は少なくなり、これにより、
大がかりな設備を要することなく生産が可能であり、ま
た、エッチング液に浸漬する時間を変えるだけで抵抗値
を設定することができるため、種々の抵抗値を持つ抵抗
器を多品種にわたって製造することができるという作用
を有するものである。
所定の間隔で打ち抜いて一端に連続する端子を有し、か
つ他端に独立した端子を有する抵抗素子部を形成する工
程と、前記工程で得られた連続する端子および独立した
端子のみを覆うようにエッチングレジストを塗布し前記
抵抗素子部および端子をエッチング液に浸漬して前記エ
ッチングレジストが塗布されていない前記抵抗素子部の
厚みを薄くすることにより抵抗素子を形成する工程と、
前記連続する端子および独立した端子のみを覆うように
塗布したエッチングレジストを除去する工程と、前記抵
抗素子の側部に抵抗値修正用のスリットを形成する工程
と、前記抵抗素子の表面を絶縁材で被覆する工程と、前
記抵抗素子を連続する一端で切断して個片にする工程と
を備えたもので、この製造方法によれば、エッチング工
法で抵抗素子を形成するようにしているため、抵抗素子
を形成するのに機械的加工は少なくなり、これにより、
大がかりな設備を要することなく生産が可能であり、ま
た、エッチング液に浸漬する時間を変えるだけで抵抗値
を設定することができるため、種々の抵抗値を持つ抵抗
器を多品種にわたって製造することができるという作用
を有するものである。
【0024】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における抵抗器について、図面を参照しながら説明
する。
態1における抵抗器について、図面を参照しながら説明
する。
【0025】図1(a)は本発明の実施の形態1におけ
る抵抗器の一部を切り欠いた斜視図、図1(b)は図1
(a)におけるA−A線断面図である。
る抵抗器の一部を切り欠いた斜視図、図1(b)は図1
(a)におけるA−A線断面図である。
【0026】図1(a),(b)において、11はマン
ガニン、コンスタンタン、ゼラニン等の金属板からなる
抵抗素子である。12は抵抗素子11の両端部に一体に
設けられ、かつこの抵抗素子11の厚みよりも厚みが厚
いとともに幅が同等または広い端子で、この端子12は
前記抵抗素子11とは一枚の金属板により構成されてい
るものである。13は抵抗素子11の側部に一つのみ設
けられた抵抗値修正用のスリットである。14は抵抗素
子11の表面を被覆するように設けられたエポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、液晶
ポリマー等からなる絶縁材である。また、抵抗素子11
と絶縁材14との合計厚みは、端子12の厚みと同等ま
たはそれ以下の厚みになるように構成されている。15
は端子12を被覆するように設けられた金、銀、ニッケ
ル、パラジウム、はんだ、錫等の金属材料からなる金属
コーティング材である。
ガニン、コンスタンタン、ゼラニン等の金属板からなる
抵抗素子である。12は抵抗素子11の両端部に一体に
設けられ、かつこの抵抗素子11の厚みよりも厚みが厚
いとともに幅が同等または広い端子で、この端子12は
前記抵抗素子11とは一枚の金属板により構成されてい
るものである。13は抵抗素子11の側部に一つのみ設
けられた抵抗値修正用のスリットである。14は抵抗素
子11の表面を被覆するように設けられたエポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、液晶
ポリマー等からなる絶縁材である。また、抵抗素子11
と絶縁材14との合計厚みは、端子12の厚みと同等ま
たはそれ以下の厚みになるように構成されている。15
は端子12を被覆するように設けられた金、銀、ニッケ
ル、パラジウム、はんだ、錫等の金属材料からなる金属
コーティング材である。
【0027】以上のように構成された抵抗器について、
以下にその製造方法について図面を参照しながら説明す
る。
以下にその製造方法について図面を参照しながら説明す
る。
【0028】図2(a)〜(d)および図3(a)〜
(c)は本発明の実施の形態1における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
(c)は本発明の実施の形態1における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
【0029】まず、図2(a)〜(c)に示すように、
帯状の金属板21の両端部22を除く中央部23のみ
を、両端部22を形成するための隙間24を一定にした
金型25で上下から加圧し連続的に圧延することによ
り、両端部22よりも中央部23の厚みを薄くした抵抗
板26を形成する。
帯状の金属板21の両端部22を除く中央部23のみ
を、両端部22を形成するための隙間24を一定にした
金型25で上下から加圧し連続的に圧延することによ
り、両端部22よりも中央部23の厚みを薄くした抵抗
板26を形成する。
【0030】次に、図2(d)に示すように、抵抗板2
6を切断するか、またはプレス等により所定の間隔で打
ち抜いて、一端27が連続するとともに他端に独立した
端子28を有する抵抗素子29を形成する。
6を切断するか、またはプレス等により所定の間隔で打
ち抜いて、一端27が連続するとともに他端に独立した
端子28を有する抵抗素子29を形成する。
【0031】次に、図3(a)に示すように、抵抗素子
29の側部にレーザー、グラインダーまたはプレス打ち
抜き等の工法で抵抗値修正用のスリット30を一つのみ
形成する。スリット30を一つのみとすることにより、
複数のスリットを有するものに比べ、抵抗素子29の物
理的強度を向上させることができるものである。また、
スリット30の形状は、直線状に限らず、L字状、その
他の形状であってもよい。
29の側部にレーザー、グラインダーまたはプレス打ち
抜き等の工法で抵抗値修正用のスリット30を一つのみ
形成する。スリット30を一つのみとすることにより、
複数のスリットを有するものに比べ、抵抗素子29の物
理的強度を向上させることができるものである。また、
スリット30の形状は、直線状に限らず、L字状、その
他の形状であってもよい。
【0032】次に、図3(b)に示すように、ディスペ
ンサー、ロールコーター等を用いて抵抗素子29の表面
に絶縁性の樹脂を塗布し、絶縁材31を形成する。この
とき、抵抗素子29と絶縁材31との合計厚みは、端子
28の厚みと同等またはそれ以下の厚みになるように形
成する。抵抗素子29と端子28との厚みに差がある
と、絶縁材31を形成する樹脂を抵抗素子29に塗布す
る際、塗布された樹脂は端子28の厚みによって流出が
止められるので抵抗素子29の外側や端子28の周囲へ
流出しにくく、絶縁材31が形成しやすいものである。
また、この絶縁材31を、シート状の絶縁樹脂を抵抗素
子29に巻き付けて熱圧着するか、熱収縮性樹脂を抵抗
素子29に被せて加熱する工法によって形成してもよ
い。
ンサー、ロールコーター等を用いて抵抗素子29の表面
に絶縁性の樹脂を塗布し、絶縁材31を形成する。この
とき、抵抗素子29と絶縁材31との合計厚みは、端子
28の厚みと同等またはそれ以下の厚みになるように形
成する。抵抗素子29と端子28との厚みに差がある
と、絶縁材31を形成する樹脂を抵抗素子29に塗布す
る際、塗布された樹脂は端子28の厚みによって流出が
止められるので抵抗素子29の外側や端子28の周囲へ
流出しにくく、絶縁材31が形成しやすいものである。
また、この絶縁材31を、シート状の絶縁樹脂を抵抗素
子29に巻き付けて熱圧着するか、熱収縮性樹脂を抵抗
素子29に被せて加熱する工法によって形成してもよ
い。
【0033】最後に、図3(c)に示すように、抵抗素
子29を連続する一端27で切断して、個片32にす
る。その後、端子28を被覆するように金、銀、ニッケ
ル、パラジウム、はんだ、錫等の金属材料からなる金属
コーティング材(図示せず)をバレルめっき等で形成し
て本発明の抵抗器を製造するものである。
子29を連続する一端27で切断して、個片32にす
る。その後、端子28を被覆するように金、銀、ニッケ
ル、パラジウム、はんだ、錫等の金属材料からなる金属
コーティング材(図示せず)をバレルめっき等で形成し
て本発明の抵抗器を製造するものである。
【0034】以上のようにして構成、かつ製造された本
発明の実施の形態1における抵抗器は、端子28と抵抗
素子29との間に接続部がなく連続する一体型で構成さ
れているため、帯状の金属板21を折り曲げる必要もな
くなり、これにより、物理的にも強度が保たれるため、
抵抗値の安定した信頼性の高い抵抗器を製造することが
できるものである。
発明の実施の形態1における抵抗器は、端子28と抵抗
素子29との間に接続部がなく連続する一体型で構成さ
れているため、帯状の金属板21を折り曲げる必要もな
くなり、これにより、物理的にも強度が保たれるため、
抵抗値の安定した信頼性の高い抵抗器を製造することが
できるものである。
【0035】また、金型25の隙間24の大きさを変え
ることによって、抵抗値を任意に調整することができる
ものである。
ることによって、抵抗値を任意に調整することができる
ものである。
【0036】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2における抵抗器について、図面を参照しながら説明
する。
態2における抵抗器について、図面を参照しながら説明
する。
【0037】本発明の実施の形態2における抵抗器の構
成は、本発明の実施の形態1と同様であるので、説明を
省略し、以下にその製造方法について図面を参照しなが
ら説明する。
成は、本発明の実施の形態1と同様であるので、説明を
省略し、以下にその製造方法について図面を参照しなが
ら説明する。
【0038】図4(a)〜(d)および図5(a)〜
(c)は本発明の実施の形態2における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
(c)は本発明の実施の形態2における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
【0039】まず、図4(a)〜(c)に示すように、
帯状の金属板41を断面がH状の成形穴42を有する成
形機43に通すことにより金属板41の両端部41aよ
りも中央部41bの厚みを薄くした抵抗板44を形成す
る。
帯状の金属板41を断面がH状の成形穴42を有する成
形機43に通すことにより金属板41の両端部41aよ
りも中央部41bの厚みを薄くした抵抗板44を形成す
る。
【0040】次に、図4(d)に示すように、抵抗板4
4を切断するか、またはプレス等により所定の間隔で打
ち抜いて、一端45が連続するとともに他端に独立した
端子46を有する抵抗素子47を形成する。
4を切断するか、またはプレス等により所定の間隔で打
ち抜いて、一端45が連続するとともに他端に独立した
端子46を有する抵抗素子47を形成する。
【0041】次に、図5(a)に示すように、抵抗素子
47の側部にレーザー、グラインダーまたはプレス打ち
抜き等の工法で抵抗値修正用のスリット48を一つのみ
形成する。スリット48を一つのみとすることにより、
複数のスリットを有するものに比べ、抵抗素子47の物
理的強度を向上させることができるものである。また、
スリット48の形状は、直線状に限らず、L字状、その
他の形状であってもよい。
47の側部にレーザー、グラインダーまたはプレス打ち
抜き等の工法で抵抗値修正用のスリット48を一つのみ
形成する。スリット48を一つのみとすることにより、
複数のスリットを有するものに比べ、抵抗素子47の物
理的強度を向上させることができるものである。また、
スリット48の形状は、直線状に限らず、L字状、その
他の形状であってもよい。
【0042】次に、図5(b)に示すように、ディスペ
ンサー、ロールコーター等を用いて抵抗素子47の表面
に絶縁性の樹脂を塗布し、絶縁材49を形成する。この
とき、抵抗素子47と絶縁材49との合計厚みは、端子
46の厚みと同等またはそれ以下の厚みになるように形
成する。抵抗素子47と端子46との厚みに差がある
と、絶縁材49を形成する樹脂を抵抗素子47に塗布す
る際、塗布された樹脂は端子46の厚みによって流出が
止められるので抵抗素子47の外側や端子46の周囲へ
流出しにくく、絶縁材49が形成しやすいものである。
また、この絶縁材49を、シート状の絶縁樹脂を抵抗素
子47に巻き付けて熱圧着するか、熱収縮性樹脂を抵抗
素子47に被せて加熱する工法によって形成してもよ
い。
ンサー、ロールコーター等を用いて抵抗素子47の表面
に絶縁性の樹脂を塗布し、絶縁材49を形成する。この
とき、抵抗素子47と絶縁材49との合計厚みは、端子
46の厚みと同等またはそれ以下の厚みになるように形
成する。抵抗素子47と端子46との厚みに差がある
と、絶縁材49を形成する樹脂を抵抗素子47に塗布す
る際、塗布された樹脂は端子46の厚みによって流出が
止められるので抵抗素子47の外側や端子46の周囲へ
流出しにくく、絶縁材49が形成しやすいものである。
また、この絶縁材49を、シート状の絶縁樹脂を抵抗素
子47に巻き付けて熱圧着するか、熱収縮性樹脂を抵抗
素子47に被せて加熱する工法によって形成してもよ
い。
【0043】最後に、図5(c)に示すように、抵抗素
子47を連続する一端45で切断して個片50にする。
その後、端子46を被覆するように金、銀、ニッケル、
パラジウム、はんだ、錫等の金属材料からなる金属コー
ティング材(図示せず)をバレルめっき等で形成して本
発明の抵抗器を製造するものである。
子47を連続する一端45で切断して個片50にする。
その後、端子46を被覆するように金、銀、ニッケル、
パラジウム、はんだ、錫等の金属材料からなる金属コー
ティング材(図示せず)をバレルめっき等で形成して本
発明の抵抗器を製造するものである。
【0044】以上のようにして構成、かつ製造された本
発明の実施の形態2における抵抗器は、帯状の金属板4
1を断面がH状の成形穴42を有する成形機43に通す
ことにより、抵抗素子47と端子46とを同時に一体形
成するようにしているため、簡単な設備で連続生産が可
能となるものである。また、これにより、物理的にも強
度が保たれるため、形状寸法の精度も良く、かつ抵抗値
のバラツキも小さくなるものである。
発明の実施の形態2における抵抗器は、帯状の金属板4
1を断面がH状の成形穴42を有する成形機43に通す
ことにより、抵抗素子47と端子46とを同時に一体形
成するようにしているため、簡単な設備で連続生産が可
能となるものである。また、これにより、物理的にも強
度が保たれるため、形状寸法の精度も良く、かつ抵抗値
のバラツキも小さくなるものである。
【0045】また、成形機43における成形穴42の大
きさを変えることにより、抵抗値を任意に調整すること
ができるものである。
きさを変えることにより、抵抗値を任意に調整すること
ができるものである。
【0046】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3における抵抗器について、図面を参照しながら説明
する。
態3における抵抗器について、図面を参照しながら説明
する。
【0047】本発明の実施の形態3における抵抗器の構
成は、本発明の実施の形態1と同様であるので、説明を
省略し、以下にその製造方法について図面を参照しなが
ら説明する。
成は、本発明の実施の形態1と同様であるので、説明を
省略し、以下にその製造方法について図面を参照しなが
ら説明する。
【0048】図6(a)〜(d)および図7(a)〜
(d)は本発明の実施の形態3における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
(d)は本発明の実施の形態3における抵抗器の製造方
法を示す工程図である。
【0049】まず、図6(a),(b)に示すように、
帯状の金属板51をレーザー、プレス等により所定の間
隔で打ち抜いて、一端に連続する端子52を有し、かつ
他端に独立した端子53を有する抵抗素子部54を形成
する。
帯状の金属板51をレーザー、プレス等により所定の間
隔で打ち抜いて、一端に連続する端子52を有し、かつ
他端に独立した端子53を有する抵抗素子部54を形成
する。
【0050】次に、図6(c)に示すように、連続する
端子52および独立した端子53のみを覆うようにエッ
チングレジスト55を印刷等の工法で塗布する。
端子52および独立した端子53のみを覆うようにエッ
チングレジスト55を印刷等の工法で塗布する。
【0051】次に、図6(d)に示すように、抵抗素子
部54、連続する端子52および独立した端子53をエ
ッチング液に浸漬してエッチングレジスト55が塗布さ
れていない抵抗素子部54の厚みを薄くすることにより
抵抗素子56を形成する。
部54、連続する端子52および独立した端子53をエ
ッチング液に浸漬してエッチングレジスト55が塗布さ
れていない抵抗素子部54の厚みを薄くすることにより
抵抗素子56を形成する。
【0052】次に、図7(a)に示すように、連続する
端子52および独立した端子53のみを覆うように塗布
したエッチングレジスト55を除去し、連続する端子5
2を所定の幅になるように切断する。
端子52および独立した端子53のみを覆うように塗布
したエッチングレジスト55を除去し、連続する端子5
2を所定の幅になるように切断する。
【0053】次に、図7(b)に示すように、抵抗素子
56の側部にレーザー、グラインダーまたはプレス打ち
抜き等の工法で抵抗値修正用のスリット57を一つのみ
形成する。スリット57を一つのみとすることにより、
複数のスリットを有するものに比べ、抵抗素子56の物
理的強度を向上させることができるものである。また、
スリット57の形状は、直線状に限らず、L字状、その
他の形状であってもよい。
56の側部にレーザー、グラインダーまたはプレス打ち
抜き等の工法で抵抗値修正用のスリット57を一つのみ
形成する。スリット57を一つのみとすることにより、
複数のスリットを有するものに比べ、抵抗素子56の物
理的強度を向上させることができるものである。また、
スリット57の形状は、直線状に限らず、L字状、その
他の形状であってもよい。
【0054】次に、図7(c)に示すように、ディスペ
ンサー、ロールコーター等を用いて抵抗素子56の表面
に絶縁性の樹脂を塗布し、絶縁材58を形成する。この
とき、抵抗素子56と絶縁材58との合計厚みは、端子
53の厚みと同等またはそれ以下の厚みになるように形
成する。抵抗素子56と端子53との厚みに差がある
と、絶縁材58を形成する樹脂を抵抗素子56に塗布す
る際、塗布された樹脂は端子53の厚みによって流出が
止められるので抵抗素子56の外側や端子53の周囲へ
流出しにくく、絶縁材58が形成しやすいものである。
また、この絶縁材58を、シート状の絶縁樹脂を抵抗素
子56に巻き付けて熱圧着するか、熱収縮性樹脂を抵抗
素子56に被せて加熱する工法によって形成してもよ
い。
ンサー、ロールコーター等を用いて抵抗素子56の表面
に絶縁性の樹脂を塗布し、絶縁材58を形成する。この
とき、抵抗素子56と絶縁材58との合計厚みは、端子
53の厚みと同等またはそれ以下の厚みになるように形
成する。抵抗素子56と端子53との厚みに差がある
と、絶縁材58を形成する樹脂を抵抗素子56に塗布す
る際、塗布された樹脂は端子53の厚みによって流出が
止められるので抵抗素子56の外側や端子53の周囲へ
流出しにくく、絶縁材58が形成しやすいものである。
また、この絶縁材58を、シート状の絶縁樹脂を抵抗素
子56に巻き付けて熱圧着するか、熱収縮性樹脂を抵抗
素子56に被せて加熱する工法によって形成してもよ
い。
【0055】最後に、図7(d)に示すように、抵抗素
子56を連続する端子52で切断して個片59にする。
その後、端子53を被覆するように金、銀、ニッケル、
パラジウム、はんだ、錫等の金属材料からなる金属コー
ティング材(図示せず)をバレルめっき等で形成して本
発明の抵抗器を製造するものである。
子56を連続する端子52で切断して個片59にする。
その後、端子53を被覆するように金、銀、ニッケル、
パラジウム、はんだ、錫等の金属材料からなる金属コー
ティング材(図示せず)をバレルめっき等で形成して本
発明の抵抗器を製造するものである。
【0056】以上のようにして構成、かつ製造された本
発明の実施の形態3における抵抗器は、抵抗素子56が
エッチング工法で形成され化学的に金属板51が溶解さ
れるため、機械的に切断して抵抗素子56を形成する際
に生じることがある僅かな機械的歪みが発生することも
なくなり、これにより、より長期間の使用に耐える抵抗
器を製造することができるものである。また、大がかり
な設備を要することなく生産が可能であり、しかもエッ
チング液に浸漬する時間を変えるだけで抵抗値を設定す
ることができるため、種々の抵抗値を持つ抵抗器を多品
種にわたって製造することができるものである。
発明の実施の形態3における抵抗器は、抵抗素子56が
エッチング工法で形成され化学的に金属板51が溶解さ
れるため、機械的に切断して抵抗素子56を形成する際
に生じることがある僅かな機械的歪みが発生することも
なくなり、これにより、より長期間の使用に耐える抵抗
器を製造することができるものである。また、大がかり
な設備を要することなく生産が可能であり、しかもエッ
チング液に浸漬する時間を変えるだけで抵抗値を設定す
ることができるため、種々の抵抗値を持つ抵抗器を多品
種にわたって製造することができるものである。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明の抵抗器は、抵抗素
子と、この抵抗素子の両端に一体に設けられ、かつこの
抵抗素子の厚みよりも厚みが厚いとともに幅が同等また
は広い端子とからなり、この端子と前記抵抗素子を一枚
の金属板により構成したもので、この構成によれば、端
子の厚みが抵抗素子の厚みよりも厚いため、端子の抵抗
値が抵抗素子の抵抗値よりも低くなり、これにより、端
子上での抵抗値測定位置にかかわらず、また上面・下面
のどちらの側から測定しても、ほぼ一定で安定した抵抗
値が得られるとともに、前記端子と抵抗素子を一枚の金
属板により構成しているため、低抵抗値のものを得る場
合においても、加工しやすくなって容易に製造できると
いう効果を有するものである。
子と、この抵抗素子の両端に一体に設けられ、かつこの
抵抗素子の厚みよりも厚みが厚いとともに幅が同等また
は広い端子とからなり、この端子と前記抵抗素子を一枚
の金属板により構成したもので、この構成によれば、端
子の厚みが抵抗素子の厚みよりも厚いため、端子の抵抗
値が抵抗素子の抵抗値よりも低くなり、これにより、端
子上での抵抗値測定位置にかかわらず、また上面・下面
のどちらの側から測定しても、ほぼ一定で安定した抵抗
値が得られるとともに、前記端子と抵抗素子を一枚の金
属板により構成しているため、低抵抗値のものを得る場
合においても、加工しやすくなって容易に製造できると
いう効果を有するものである。
【図1】(a)本発明の実施の形態1における抵抗器の
一部を切り欠いた斜視図 (b)(a)におけるA−A線断面図
一部を切り欠いた斜視図 (b)(a)におけるA−A線断面図
【図2】(a)〜(d)同抵抗器の製造方法を示す工程
図
図
【図3】(a)〜(c)同抵抗器の製造方法を示す工程
図
図
【図4】(a)〜(d)本発明の実施の形態2における
抵抗器の製造方法を示す工程図
抵抗器の製造方法を示す工程図
【図5】(a)〜(c)同抵抗器の製造方法を示す工程
図
図
【図6】(a)〜(d)本発明の実施の形態3における
抵抗器の製造方法を示す工程図
抵抗器の製造方法を示す工程図
【図7】(a)〜(d)同抵抗器の製造方法を示す工程
図
図
【図8】(a)従来の抵抗器の内部を透視した平面図 (b)同抵抗器の側面図
11,29,47 抵抗素子 12,28,46 端子 13,30,48 スリット 14,31,49 絶縁材 15 金属コーティング材 21 帯状の金属板 22 金属板の両端部 23 金属板の中央部 24 隙間 25 金型 26 抵抗板 32 個片 41 帯状の金属板 41a 金属板の両端部 41b 金属板の中央部 42 成形穴 43 成形機 44 抵抗板 50 個片 51 帯状の金属板 52 連続する端子 53 独立した端子 54 抵抗素子部 55 エッチングレジスト 56 抵抗素子 57 スリット 58 絶縁材 59 個片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池本 浩一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山下 正三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E028 AA10 BA30 BB01 CA02 EA23 JA01 JB03 JC01 JC02 JC03 JC11 JC12 5E032 AB10 BA25 BA30 BB01 CA02 CC03 CC11 CC14 CC16 TA13 TA14 TA15 TB02 TB05
Claims (8)
- 【請求項1】 抵抗素子と、この抵抗素子の両端部に一
体に設けられ、かつこの抵抗素子の厚みよりも厚みが厚
いとともに幅が同等または広い端子とからなり、この端
子と前記抵抗素子を一枚の金属板により構成した抵抗
器。 - 【請求項2】 抵抗素子の側部に抵抗値修正用のスリッ
トを一つのみ備えた請求項1記載の抵抗器。 - 【請求項3】 抵抗素子の表面を絶縁材で被覆するよう
にした請求項1または2記載の抵抗器。 - 【請求項4】 抵抗素子と絶縁材との合計厚みを、端子
の厚みと同等またはそれ以下の厚みになるようにした請
求項3記載の抵抗器。 - 【請求項5】 端子を金属コーティング材で被覆するよ
うにした請求項1または3記載の抵抗器。 - 【請求項6】 帯状の金属板の両端部を除く中央部のみ
を、両端部を形成するための隙間を一定にした金型で上
下から加圧し連続的に圧延することにより前記両端部よ
りも中央部の厚みを薄くした抵抗板を形成する工程と、
前記抵抗板を所定の間隔で打ち抜いて一端が連続すると
ともに他端に独立した端子を有する抵抗素子を形成する
工程と、前記抵抗素子の側部に抵抗値修正用のスリット
を形成する工程と、前記抵抗素子の表面を絶縁材で被覆
する工程と、前記抵抗素子を連続する一端で切断して個
片にする工程とを備えた抵抗器の製造方法。 - 【請求項7】 帯状の金属板を断面がH状の成形穴を有
する成形機に通すことにより前記金属板の両端部よりも
中央部の厚みを薄くした抵抗板を形成する工程と、前記
抵抗板を所定の間隔で打ち抜いて一端が連続するととも
に他端に独立した端子を有する抵抗素子を形成する工程
と、前記抵抗素子の側部に抵抗値修正用のスリットを形
成する工程と、前記抵抗素子の表面を絶縁材で被覆する
工程と、前記抵抗素子を連続する一端で切断して個片に
する工程とを備えた抵抗器の製造方法。 - 【請求項8】 帯状の金属板を所定の間隔で打ち抜いて
一端に連続する端子を有し、かつ他端に独立した端子を
有する抵抗素子部を形成する工程と、前工程で得られた
連続する端子および独立した端子のみを覆うようにエッ
チングレジストを塗布し前記抵抗素子部および端子をエ
ッチング液に浸漬して前記エッチングレジストが塗布さ
れていない前記抵抗素子部の厚みを薄くすることにより
抵抗素子を形成する工程と、前記連続する端子および独
立した端子のみを覆うように塗布したエッチングレジス
トを除去する工程と、前記抵抗素子の側部に抵抗値修正
用のスリットを形成する工程と、前記抵抗素子の表面を
絶縁材で被覆する工程と、前記抵抗素子を連続する一端
で切断して個片にする工程とを備えた抵抗器の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11034039A JP2000232007A (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | 抵抗器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11034039A JP2000232007A (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | 抵抗器およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000232007A true JP2000232007A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12403191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11034039A Pending JP2000232007A (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | 抵抗器およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000232007A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-02-12 JP JP11034039A patent/JP2000232007A/ja active Pending
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