JP2000231128A - 非線形光学素子、それを用いた非線形光学装置、及び非線形光学素子の製造方法 - Google Patents

非線形光学素子、それを用いた非線形光学装置、及び非線形光学素子の製造方法

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JP2000231128A
JP2000231128A JP11033392A JP3339299A JP2000231128A JP 2000231128 A JP2000231128 A JP 2000231128A JP 11033392 A JP11033392 A JP 11033392A JP 3339299 A JP3339299 A JP 3339299A JP 2000231128 A JP2000231128 A JP 2000231128A
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English (en)
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Hirohisa Kanbara
浩久 神原
Hiroki Ito
弘樹 伊藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス材料を用いた二次の非線形光学素子に
対して、長尺化による高効率化を達成する。 【解決手段】 光を伝搬させるガラス部材を有し、該ガ
ラス部材は、擬似位相整合法によるポーリングにより形
成された周期的非線形構造を有する二次の非線形光学素
子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光データ・情報処
理あるいは光通信システムの分野において、波長変換、
モード変換、位相変調、および、光スイッチングなどを
行うための非線形光学素子およびそれを用いた非線形光
学装置、および非線形光学素子の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光通信システムの構築に有効と考えられ
ている波長多重技術を支えるキーデバイスの一つとして
二次の非線形光学材料からなる波長変換素子が期待され
ており、数々の非線形材料系での研究開発が精力的に進
められている。なかでも、SiO2 系ガラスの非線形材
料は、易加工性、高い光透過性あるいは高い光耐性の点
で優れていることに加えて、最近では、高い非線形性が
見い出され始めたことから注目を集めるようになった。
【0003】しかしながら、SiO2 系のガラス材料に
おいては、その二次非線形効果を発現させる方法をどう
するかによって、得られる二次非線形定数dに大きな差
異が生じることが知られている。従来の多くの方法は、
例えば、ガラス材料を高温に加熱し、それと同時に高電
圧を印加するポーリング法によるものであり、それによ
り誘起される非線形性は高々0.5pm/V程度に止ま
っていた。ところが、GeO2 を高濃度に含むSiO2
系のガラス材料を用いて、紫外光のエキシマレーザ(波
長0.193μm)を照射し、それと同時に高電圧を印
加するポーリング法によれば、d=3.4pm/Vとい
う高い非線形性を実現できることが報告された(T.F
ujiwara et al.,Appl. Phy
s. Lett. 71, 1032(199
7).)。
【0004】したがって、SiO2 系のガラス材料を用
いて波長変換素子などの二次非線形デバイスを構成する
ためには、上記レーザ照射ポーリングを用いることが有
望と考えられるが、今までに提案された方法だけでは、
素子としての効率は必ずしも期待できない。その理由
は、励起光によって非線形光学媒質中の各々の位置に励
振される非線形分極の位相が、過去に非線形分極から発
生して伝搬してきた出力光の位相とずれているために、
各位置で発生する出力光はお互いに干渉しあうからであ
る。つまり、コヒーレント長と呼ばれる距離で互いに完
全に打ち消し合いが行われ、結果として出力光強度が0
になってしまうので、媒質長(素子長)を長くすること
によって高効率化を図ることが困難であるという問題点
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来法により作製されたSiO2 系のガラスの抱え
る問題点、すなわち、長尺化による素子の高効率化が図
り難いことを解決して、高効率な非線形光学素子および
かかる非線形光学素子を用いた非線形光学装置を提供す
ることにある。
【0006】本発明の他の目的は、二次非線形性の波長
変換のみならず、これを拡張して、光スイッチング動作
をも高効率に行うことのできる非線形光学素子およびか
かる非線形光学素子を用いた非線形光学装置を提供する
ことにある。
【0007】本発明のさらに他の目的はかかる非線形光
学素子を製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】長尺化による高効率化を
図るという課題を解決するための手段として、本発明
は、擬似位相整合(QPM)法、つまり、(1)コヒー
レント長に一致させて非線形性を示す部分(ポーリング
した部分)と非線形性を示さない部分(ポーリングさせ
ない部分)とを交互に作り出す方法(以下、QPM−
(I)法という)と、(2)ポーリング方向をコヒーレ
ント長を周期として反転させる方法(以下、QPM−
(II)法という)を用いる。
【0009】ここで、請求項1に記載の発明は、光を伝
搬させるガラス部材を有し、該ガラス部材は、擬似位相
整合法によるポーリングにより形成された周期的非線形
構造を有することを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
非線形光学素子において、前記周期的非線形構造は、コ
ヒーレント長に一致させてポーリングした部分と、ポー
リングさせない部分とを交互に有することを特徴とす
る。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
非線形光学素子において、コヒーレント長を周期とし
て、前記ポーリングを交互に反転して行うことにより前
記周期的非線形構造を形成したことを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記ガラス部材
がSiO2 系であることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、前記ガラス部材が
ビスマス系であることを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の発明は、前記ガラス部材
がテルライト系であることを特徴とする。
【0015】請求項7に記載の発明は、前記ガラス部材
がカルコゲナイドであることを特徴とする。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれかに記載の非線形光学素子を偏光子と検光子
の間に配置して構成したことを特徴とする。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれかに記載の非線形光学素子を製造する方法に
おいて、前記ガラス部材に紫外光照射と高電圧印加とを
行う紫外光ポーリング法により前記周期的非線形構造を
形成することを特徴とする。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項1ない
し7のいずれかに記載の非線形光学素子を製造する方法
において、前記ガラス部材にX線照射と高電圧印加とを
行うことにより前記周期的非線形構造を形成することを
特徴とする。
【0019】請求項11に記載の発明は、請求項10記
載の非線形光学素子の製造方法において、前記高電圧印
加を透明電極を用いて行うことを特徴とする。
【0020】請求項12に記載の発明は、請求項11記
載の非線形光学素子の製造方法において、前記透明電極
としてITO(Indium tin oxide)を
用いることを特徴とする。
【0021】これらの方法を用いると、出力光強度は減
少することなく増加させることができる。QPM−
(I)法の場合は、非線形分極の位相と出力光との位相
がずれ始めた時に、ポーリングされていない部分を設
け、出力光を減少に転ずることなくコヒーレント長分を
進行させる。そして、コヒーレント長を通過した後に
(そのままでは減少に転じた部分を通過した後に)、再
びポーリングした部分に達し、出力光が増大し始める。
QPM−(II)法の場合は、非線形分極の位相と出力
光との位相がずれ始めた時に、非線形分極の位相をπず
らせてやることにより、ふたたび出力光の強度が増大し
始める。
【0022】本発明では、さらに、和周波発生(SF
G)過程と差周波発生(DFG)過程とのカスケーティ
ングによる光スイッチング動作を行わせることとした。
従来は、SiO2 系のガラス材料の用途が波長変換素子
に特化され、光スイッチ素子などの用途への有望性は調
べられていなかった。二次非線形効果のカスケーディン
グによる光スイッチは、例えば、以下のようなSFG・
DFG過程を経ることにより実現できる。
【0023】 ωGate+ωSignal → ωSFG , (1) ωSFG − ωGate → ωSignal ・ (2) 第一段階で、ゲート光と信号光とからSFGを起こし、
次いで、第二段階で再び信号光が得られる。ここで、信
号光の位相が変化するために光スイッチとして機能でき
るのである。
【0024】
【作用】本発明によれば、QPM法により周期的ポーリ
ングを施したSiO2 系ガラスを用いることにより、素
子として大幅に効率の向上した非線形光学素子を提供で
きる。さらにまた、本発明では、1つの素子の中で、上
式(1),(2)で説明したように二次非線形効果のカ
スケーディンクを活用することにより、高速かつ高効率
な光スイッチが提供できるという特長をも有している。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明は下記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲において、種々変更であることは言うまでもない。
【0026】「実施例1」GeO2 −SiO2 系ガラス
材料に高電圧を印加し、それと同時にこのガラス材料に
エキシマレーザパルスを照射して、高い二次非線形性を
GeO2 −SiO2 系ガラス材料に誘起させた結果につ
いて示す。GeO2 の濃度は18mol%とした。ガラ
ス材料の形態はバルクとし、素子長は10mmとした。
【0027】素子としての効率を上げるためには、周期
構造を有する素子を、擬似位相整合法により作製するこ
とが有効であるが、この場合、周期構造の周期Λは、以
下の各式により求めることができる。
【0028】 Λ=2π/Δk, (3) Δk=k1 −k2 −k3 , (4) ki =2πni /λi , (5) 1/λ1 =1/λ2 +1/λ3 . (6) ここで、ki 、ni 、λi は、それぞれ、光の波数、屈
折率、波長である。
【0029】図1および図2に、QPM−(I)法によ
るバルク型波長変換素子の作製プロセスの2例を基板の
側面からみた図を示す。
【0030】図1のプロセスを説明する。
【0031】工程(I−1):GeO2 −SiO2 系ガ
ラス材料基板10(厚み:0.3mm)の一方の主面に
上記の各式を利用して求めた周期Λのグレーティング1
1を電気的絶縁性フォトレジストにより作製した。
【0032】工程(I−2):このグレーティング11
を有する主面にアルミニウム電極12を蒸着した。ま
た、グレーティング11を有さない他方の主面にもアル
ミニウム電極13を蒸着した。
【0033】工程(I−3):電極12と13との間に
高電圧源14より高電圧を印加するとともに、エキシマ
レーザをアルミニウム電極12,13の蒸着されていな
い基板10の側面(図面に垂直な方向)に照射した。こ
こで、エキシマレーザの波長は0.193μm、パルス
幅は10ns、繰り返し周波数は10Hz、入射パワー
は100mJ/cm2 とした。照射時間は15分間と
し、電圧源14からの印加電圧は3kVとした。
【0034】ついで、残存しているアルミニウム電極1
2,13およびフォトレジスト11の部分を除去する
と、ポーリングにより二次非線形効果の発現した基板部
分15が得られた。
【0035】図2のプロセスを説明する。
【0036】工程(I−1):GeO2 −SiO2 系ガ
ラス材料基板10(厚み:0.3mm)の一方の主面に
上記の各式を利用して求めた周期Λのグレーティング1
1を2層の電気的絶縁性フォトレジスト11Aおよび1
1Bにより作製した。
【0037】工程(I−2):このグレーティング11
を有する主面にアルミニウム電極16,17を蒸着し
た。
【0038】工程(I−3):2層のフォトレジスト1
1Aおよび11Bのうち、上層のフォトレジスト11B
をそのうえに蒸着されているアルミニウム電極16とと
もに除去した。これにより基板10の上面には、フォト
レジスト11Aとアルミニウム電極17とからなるグレ
ーティングが作形成された。そして、グレーティングを
有さない他方の主面にアルミニウム電極18を蒸着し
た。
【0039】工程(I−4):電極17と18との間に
高電圧源14から高電圧を印加するとともに、エキシマ
レーザをアルミニウム電極17,18の蒸着されていな
い基板10の側面に照射した。ここで、エキシマレーザ
の波長は0.193μm、パルス幅は10ns、繰り返
し周波数は10Hz、入射パワーは100mJ/cm2
とした。照射時間は15分間とし、電圧源14からの印
加電圧は3kVとした。
【0040】ついで、残存しているアルミニウム電極1
7,18およびフォトレジスト11Aの部分を除去する
と、ポーリングにより二次非線形効果の発現した基板部
分19が得られた。
【0041】なお、図1および図2のいずれにおいて
も、フォトレジスト11または11Aとアルミニウム電
極12または17とによるグレーティングの周期Λは、
ガラス材料基板10のわずかな屈折率の差異により大き
く変わるため、実験誤差を考慮し、上式から得られるΛ
値近傍においていくつかのパターンを検討した。
【0042】波長変換実験としてDFG実験を行った。
その実験系を図3に示す。
【0043】図3において、20は波長0.775μm
のcw−チタンサファイアレーザによるゲート光源、2
1は波長掃引が容易な波長1.54μm帯のNaCl:
OHカラーセンタレーザ(パルス幅35ps,繰り返し
100MHz)による信号光源である。光源20および
21からのゲート光および信号光をダイクロイックミラ
ー22により合成してからレンズ23Aを介して、図1
または図2の方法により製造した二次非線形性を発現し
たQPMガラス素子24に導く。このガラス24からの
出力光をレンズ23Bを介してダイクロイックミラー2
5に導き、このミラー25からの反射光をDFGモニタ
ー用パワーメータ26に入射させ、およびミラー25か
らの透過光をゲート光モニター用パワーメータ27に入
射させる。
【0044】このようにしてパワーメータ26および2
7への入射光に基づいて、図4に示すようなDFG強度
の信号光波長に対する依存性を測定した。
【0045】図4は、図2のプロセスで作製したQPM
素子におけるDFG強度(アベレージ強度)の信号光波
長依存性をプロットした結果である。なお、図1のプロ
セスで作製した素子もほぼ同様の特性が得られた。以下
の実施例においても同様であった。
【0046】計算により求めたDFG強度の波長依存性
を実線で示すが、実測値と計算値との半値全幅がほぼ一
致したことから、ここで用いたQPM素子は、その全長
がDFGに寄与したとみなせることが判明した。規格化
DFG効率ηは、信号の波長1.540μmの時に見積
もったところ、0.1%/Wを得た。規格化DFG効率
は、ゲート光のパワーを1Wに規格化して、信号光のパ
ワーに対するDFGのパワーの割合を表わすものであ
り、通常はパーセントで表示する。ここで、波長1.5
40μmの信号光は、波長1.560μmに波長変換さ
れている。グレーティングの周期Λは38μmであっ
た。
【0047】なお、本実施例では、電圧の印加とレーザ
光照射とを同時に行ったが、レーザ照射を行い、その
後、直ちに電圧を印加しても、得られる非線形性は20
%程度の減少に止まることが分かった。
【0048】「実施例2」SiO2 系ガラスにおいてG
eO2 を高濃度に含む部分をコア部とする導波路素子に
対して本発明を適用した実施例のプロセスを図5に示
す。図5において、40はGeO2 を高濃度に含む、厚
さ0.3mmのコア部40Aとその周囲のクラッド部4
0Bとから成るGeO2 −SiO2 ガラス導波路であ
る。この導波路の断面を図6に示す。コア部40Aにお
けるGeO2 の濃度は実施例1と同じ18mol%と
し、導波路長は10mmとした。導波路40において信
号光をシングルモード伝搬とするべくクラッド部40B
の屈折率制御も微細に行った。
【0049】図2の実施例と同様にして,ガラス導波路
40の一方の主面に同期Λのグレーティング41を2層
の電気的絶縁性フォトレジスト41Aおよび41Bによ
り作製した。図2の実施例と同様に処理して、導波路4
0の上面には、フォトレジスト41Aとアルミニウム電
極42とから成るグレーティングを形成し,他方の主面
にもアルミニウム電極43を蒸着した。電極42と43
との間に電圧源14から高電圧を印加するとともに、エ
キシマレーザをアルミニウム電極42,43の蒸着され
ていない導波路40の側面から照射した。ここでもエキ
シマレーザの波長は0.193μm、パルス幅は10n
s、繰り返し周波数は10Hz、入射パワーは100m
J/cm2 とした。照射時間は15分間とし、電圧源1
4からの印加電圧は3kVとした。ついで、残存してい
るアルミニウム電極42,43およびフォトレジスト4
1Aの部分を除去すると、ポーリングにより二次非線形
効果の発現した導波路部分44が得られた。
【0050】DFG実験も実施例1と同様に行ったが、
規格化DFG効率ηは、信号光の波長1.540μmの
時に14%/Wに達することが分かった。同じ素子長1
0mmを有する実施例1のバルク型のQPM素子では高
々η=0.1%/Wであったことから、本実施例の場合
には導波路を用いた利点が示された。この導波路素子に
おけるビームの直線偏波の偏光保持率は、ゲート光およ
び信号光ともに30dB以上と良好であった。
【0051】「実施例3」図7にQPM−(II)法に
よる波長変換素子の作製プロセスを示す。ここで用いた
GeO2 −SiO2 系ガラス基板50もGeO2 の濃度
を18mol%とした。形態はバルクとし、素子長は1
0mmとした。
【0052】工程(II−1):ガラス材料基板50
(厚み:0.3mm)の一方の主面に同期Λのグレーテ
ィング51を2層のフォトレジスト51Aおよび51B
により作製した。
【0053】工程(II−2):このグレーティング5
1を有する主面にアルミニウム電極52を蒸着し、フォ
トレジスト51Bの上に蒸着されたアルミニウム電極5
2はフォトレジスト51Bとともに除去した。また、フ
ォトレジストのグレーティングを有さない他方の主面に
アルミニウム電極53を蒸着した。
【0054】工程(II−3):電極52と53との間
に電圧源14から高電圧を印加するとともに、エキシマ
レーザをアルミニウム電極52,53の蒸着されていな
い基板50の側面に照射した。ここで、エキシマレーザ
の波長は0.193μm、パルス幅は10ns、繰り返
し周波数は10Hz、入射パワーは100mJ/cm2
とした。照射時間は15分間とし、印加電圧は3kVと
した。ついで、残存しているアルミニウム電極52,5
3およびフォトレジスト51Aの部分を除去すると、ポ
ーリングにより二次非線形効果の発現した基板部分54
が得られた。
【0055】工程(II−4):フォトレジスト51B
とアルミニウム電極52,53とを除去後、今度は、工
程(II−1)においてフォトレジスト51A,51B
を設けなかった他方の主面において、ポーリングを行っ
た基板部分54を覆うように、2層のフォトレジスト5
5Aおよび55Bを塗布した。
【0056】工程(II−5):フォトレジスト55A
および55Bによるグレーティング55を有する主面に
アルミニウム電極56を蒸着し、フォトレジスト55B
およいその上に蒸着されたアルミニウム電極56を除去
した。また、フォトレジストのグレーティング55を有
さない主面にもアルミニウム電極57を蒸着した。
【0057】工程(II−6):電極56と57との間
に電圧源58から電圧源14とは逆方法に高電圧を印加
するとともに、エキシマレーザをアルミニウム電極5
6,57の蒸着されていない基板50の側面に照射し
た。ここで、エキシマレーザの波長は0.193μm、
パルス幅は10ns、繰り返し周波数は10Hz、入射
パワーは100mJ/cm2 とした。照射時間は15分
間とし、電圧源58からの印加電圧は電圧源14とは逆
バイアスで3kVとした。
【0058】ついで、残存しているアルミニウム電極5
6,57およびフォトレジスト55Dの部分を除去する
と、ポーリングにより二次非線形効果の発現した基板部
分59が得られた。
【0059】作製したバルク型の波長変換素子を実施例
1と同様に評価したところ、規格化DFG効率ηは、信
号光の波長1.540μmの時に見積もったところ、
0.16%/Wであることが分かった。
【0060】なお、SiO2 系ガラスにおいてGeO2
を高濃度に含むコア部を有する、図5および図6と同様
の構成の導波路素子に対しても本発明を適用した。ここ
で、GeO2 の濃度は18mol%とし、導波路長は1
0mmとした。
【0061】DFG実験も実施例1と同様に行った結
果、規格化DFG効率ηは、信号光の波長1.540μ
mの時に22%/Wに達することが分かった。同じ素子
長10mmを有するバルク型のQPM素子では高々η=
0.16%/Wであったことから、本実施例でも導波路
を用いた利点が示された。
【0062】さらに加えて、実施例1と2で示した作製
方法よりも、本実施例の方が有効であることも判明し
た。導波路素子におけるビームの直線偏波の偏光保持率
は、ゲート光、信号光ともに30dB以上であった。
【0063】「実施例4」この実施例では電極としてア
ルミニウム電極の代わりに透明電極を用いて、より有効
な素子作製を行った。すなわち、上記実施例1〜3で
は、電極としてアルミニウムを用いたので、エキシマレ
ーザの照射はアルミニウム電極の蒸着されていない基板
または導波路の側面から行わなければならなかった。こ
れに対し本実施例では、透明電極を用いることによっ
て、電極の配置されている主面にレーザを照射できるの
で、例えば、導波路を複数本並設してある素子におい
て、その複数本の導波路に均等にレーザ光を到達させる
ことができる。なお、上記実施例1に示したように、レ
ーザ光を照射して、その後に高電圧を印加するという手
法を用いれば、複数本の導波路に均等にレーザ光を到達
させることは可能であるが、ただし、非線形効果が低下
する。
【0064】図8に、QPM−(I)法による本実施例
の波長変換素子の作製プロセスを示す。
【0065】工程(I−1):GeO2 −SiO2 ガラ
ス材料基板60(厚み:0.3mm)の一方の主面にグ
レーティング61を2層のフォトレジスト61Aおよび
61Bにより作製する。
【0066】工程(I−2):このグレーティングを有
する主面に透明電極として、ITO(Indium t
in oxide)薄膜62を蒸着(あるいはスパッタ
リング)により形成し、フォトレジスト61Bの上に蒸
着されたITO薄膜62をこのフォトレジスト61Bと
ともに除去した。また、グレーティングを有さない主面
にもITO薄膜63を蒸着した。
【0067】工程(I−3):電極62と63との間に
高電圧源14より高電圧を印加するとともに、エキシマ
レーザをITO薄膜62または63の主面越しに基板6
0に照射した。ここで、エキシマレーザの波長は0.1
93μm、パルス幅は10ns、繰り返し周波数は10
Hz、入射パワーは150mJ/cm2 とした。照射時
間は15分間とし、印加電圧は3kVとした。ついで、
残存しているアルミニウム電極62,63およびフォト
レジスト61Aの部分を除去すると、ポーリングにより
二次非線形効果の発現した基板部分64が得られた。
【0068】本実施例では20本以上のQPM導波路を
同時に作製することができ、しかも、それら得られたQ
PM導波路全ての波長変換効率は電極としてアルミニウ
ムを用いた場合とほぼ同様であった。バルク型素子にお
いても、アルミニウム電極の場合とほぼ同じ波長変換効
率が得られた。
【0069】「実施例5」GeO2 −SiO2 系ガラス
材料における二次非線形性の発現メカニズムは今のとこ
ろ明確には分かっていないが、Geの結合が切れること
が原因の一つと考えられている。そこで、エキシマレー
ザよりも短波長の波長を有する光源を用いれば、より短
時間に大きな非線形性が発現することが期待できる。
【0070】そこで、本実施例では、エキシマレーザの
代わりにX線を照射した。作製プロセスは上記実施例1
〜4と同様とした。ガラス基板または導波路コア部の厚
みは0.3mmとした。X線の照射は、CuKαを用
い、加速電圧は35kV、管電流は25mAとした。照
射時間は5分間とし、印加電圧は3kVとした。得られ
た素子の波長変換効率はバルク型素子および導波路型素
子のいずれにおいても、エキシマレーザ照射の場合とほ
ぼ同様の結果が得られた。以下の実施例6で示す材料系
を用いても同様野結果が得られた。
【0071】「実施例6」実施例1〜5では、非線形性
の発現を主にGeによって行ってきたが、Geよりも重
い原子、例えば、TeやBiあるいはPbなどを用いた
酸化物ガラス、あるいは、Oよりも大きなSやSeなど
を用いたカルコゲナイドガラスを用いた方が、より高い
非線形性を生じることが期待できる。その理由は、より
大きな原子の方が電子軌道が広がっており、より小さな
光電場で非線形応答をしやすいと考えられるからであ
る。
【0072】本実施例では、酸化物ガラスとしてビスマ
ス系のBi23 およびテルライト系のTeO2 を用い
たバルク型ガラス、カルコゲナイドガラスとしてAs20
80バルクを用い、図2の場合と同様にして、QPM−
(I)法により波長変換素子を作製した。
【0073】工程(I−1):上述したガラス材料によ
る基板10(厚み:0.3mm)の一方の主面に上述し
た各式を利用して求めた周期Λのグレーティングを2層
のフォトレジスト11A,11Bにより作製した。
【0074】工程(I−2):このグレーティング11
を有する主面にアルミニウム電極16を蒸着し、フォト
レジスト11Bの上に蒸着されたアルミニウム電極16
はフォトレジスト11Bとともに除去した。また、グレ
ーティング11を有さない主面にもアルミニウム電極1
8を蒸着した。
【0075】工程(I−3):電極17と18との間に
電圧源14から高電圧を印加するとともに、エキシマレ
ーザをアルミニウム電極17,18の蒸着されていない
基板10の側面に照射した。ここで、エキシマレーザの
波長は、GeO2 −SiO2系に比べて吸収端が長波長
側にシフトしていることに鑑み0.248μmとした。
パルス幅は10ns、繰り返し周波数は10Hz、入射
パワーは50mJ/cm2 とした。照射時間は15分間
とし、印加電圧は3kVとした。
【0076】作製した波長変換素子を実施例1と同様に
評価したところ、規格化DFG効率ηは、信号光の波長
1.540μmの時に、Bi23 バルクに対して0.
2%/W、TeO2 バルクに対して0.18%/W、カ
ルコゲナイドガラスバルクAs2080に対して0.3%
/Wとなり、GeO2 −SiO2 系の場合よりも高効率
であることが分かった。
【0077】なおこの他のビスマス系やテルライト系、
およびカルコゲナイド系の場合においても、同様に高効
率な結果が得られた。
【0078】本実施例では、照射するエキシマレーザの
パワーがGeO2 −SiO2 の場合より、小さくて済む
ことも利点である。もちろん、これらのガラスでも導波
路型素子を作製することは可能であり、導波路素子にお
けるビームの直線偏波の偏光保持率として、ゲート光、
信号光ともに30dB以上であるものを得ることができ
た。本実施例も波長変換素子のみならず、以下の実施例
6で述べる光スイッチに適用することも可能であった。
【0079】「実施例7」本実施例では、実施例4の方
法により作製した導波路型QPM素子を用いて図9に示
す光スイッチング装置を構成した。
【0080】図9において、70はスイッチングされる
対象の信号光源としてのDFB半導体レーザであり、そ
の出力光を偏光子71に入射させる。72はゲート光源
であり、DFB半導体レーザとエルビウムドープ増幅器
とで構成することができる。偏光子71の出力光とゲー
ト光源72からのゲート光とをミラー73を介して、さ
らにレンズ74Aを介してQPM導波路素子75に導
く。この素子75の出力光をレンズ74Bを介して、さ
らにフィルタ76およびλ/4波長板77を介して検光
子78に導く。検光子78からの出力光を検出器79に
導く。
【0081】本実施例の光スイッチにおいては、QPM
導波路素子75をクロスニコル配置の偏光子71と検光
子とによって挟むことを基本構成とし、光スイッチとし
てよく知られている光カーシャッタ(M. Asobe
et al., Opt.Lett. 22, 27
4 (1997) に詳しい)と同様の構成配置とし
た。上記の式(1),(2)に従い、ゲート光源72か
らのゲート光がミラー73に照射されたときのみ、位相
の変化した信号光が検光子78を通過する。導波路素子
75としては、5×3cm2 の面積を有するガラス基板
上に作製された長さ1mのものを用いた。信号光源70
には、DFB半導体レーザ(波長1.560μm,パル
ス幅10ns)を用いた。ゲート光源72には、波長
1.540μmのDFB半導体レーザをエルビウムドー
プ増幅器で増幅した光(パルス幅8ps,繰り返し周波
数100MHz)を用いた。この半導体レーザ70から
の信号光パルスはゲート光源72からのゲート光パルス
に同期させた。ゲート光の直線偏波の偏光方向はポーリ
ング方向に平行とし、信号光の偏光方向はゲート光に対
して45°傾けた。QPM導波路素子75の後方に配置
したフィルタ76は、ゲート光とSFG光とを遮断して
信号光のみを透過させる周波数特性を有しており、λ/
4波長板77は、QPM導波路がゲート光が入射しなく
とも有する複屈折性を補償するために設けたものであ
る。
【0082】図10および図11は、それぞれ、SFG
強度およびスイッチングされた信号光強度のゲート光強
度(QPM導波路出射端で測定したピーク強度で示す)
依存性をプロットした結果である。SFG強度は、ゲー
ト光強度が0.2Wになるまで単調に増大し、その後、
減少することが分かった。また、信号光強度は、SFG
に比べてより多くのゲート光強度を必要とし、2W程度
まで上昇し、その後、減少に転じることが分かった。こ
の実験結果によれば、本実施例の光スイッチは、半導体
レーザから作られるゲート光によっても位相変化量πを
達成できることがわかる。計算により求められる位相変
化量πに必要なゲート光強度は、SFGの場合が0.2
W、スイッチングの場合が2Wであった。
【0083】なお、本発明の光スイッチは、その非線形
メカニズムが非共鳴の純粋な三次非線形効果と同様に本
質的に大変高速である。また、GeO2 −SiO2 ガラ
スの群遅延分散は本実施例の場合では5ps程度であ
り、このため、QPM導波路の光スイッチング速度は上
記で用いたゲート光パルスに比べて十分に高速であるこ
とが分かった。
【0084】ここでは、実施例4で示した方法により作
製したQPM導波路素子75を用いた例について詳細に
説明したが、実施例1〜3あるいは実施例5で示した方
法により作製した導波路を用いても、それぞれの素子の
効率に相当する光スイッチを構成することができた。
(なお、電極の設けられていない側面に光照射する場合
には、ガラス素材の全域に光が到達するように光照射と
高電圧印加とを何回かに分けて行った。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
GeO2 −SiO2 系ガラスなどにおいて、それらの易
加工性を活用してバルク型や導波路型の波長変換素子お
よび光スイッチ素子などの非線形光学素子が高効率に構
成できる。が、これら非線形光学素子は産業上も有益な
PLC(Planar Lightwave Circ
uit)にモノリシックに構成できるという利点をも有
する。しかも、本発明による非線形光学素子は、ピコ秒
オーダでの光スイッチング動作が可能であり、100G
b/sの高速なシステムを構成するのに好適である。さ
らにまた、本発明による非線形光学素子は、吸収のメカ
ニズムによるものでないことから、通信波長帯はもちろ
ん広い波長領域での動作が可能である。本発明による光
スイッチ素子は、和周波発生過程などの波長変換機能を
も同時に有しているので、波長分割多重技術へも十分に
適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のQPM−(I)法によるバ
ルク型波長変換素子の作製プロセスの説明図である。
【図2】本発明の実施例1のQPM−(I)法によるバ
ルク型波長変換素子の作製プロセスの説明図である。
【図3】本発明の実施例1において、DFG実験系を示
す構成図である。
【図4】本発明の実施例1において、DFG強度の信号
光波長依存性をプロットした結果を示す特性図である。
【図5】本発明の実施例2のQPM−(I)法による導
波路型波長変換素子の作製プロセスの説明図である。
【図6】図5に示した導波路型波長変換素子の基板ガラ
スを示す正面図である。
【図7】本発明の実施例3のQPM−(II)法による
バルク型波長変換素子の作製プロセスの説明図である。
【図8】本発明の実施例4において、QPM−(I)法
によるバルク型波長変換素子の作製プロセスの説明図で
ある。
【図9】本発明の実施例6において、導波路型QPM素
子を用いて構成した光スイッチの構成例を示す構成図で
ある。
【図10】本発明の実施例6において、SFGのゲート
光強度(ピーク強度;導波光強度)依存性をプロットし
た結果を示す特性図である。
【図11】本発明の実施例6において、スイッチングさ
れた信号光のゲート光強度(ピーク強度;導波光強度)
依存性をプロットした結果を示す特性図である。
【符号の説明】
10 GeO2 −SiO2 ガラス基板 11 フォトレジストによるグレーティング 11A フォトレジスト(下層部) 11B フォトレジスト(上層部) 12,13 アルミニウム電極 14 高電圧源 15 ポーリングにより二次非線形効果が発現した基板
部分 16,17,18 アルミニウム電極 19 ポーリングにより二次非線形効果が発現した基板
部分 20 チタンサファイアレーザ 21 カラーセンタレーザ 22 ダイクロイックミラー 23A,23B レンズ 24 QPMガラス素子 25 ダイクロイックミラー 26 DFGモニター用パワーメータ 27 ゲート光モニター用パワーメータ 40 GeO2 −SiO2 ガラス導波路 40A コア部 40B クラッド部 41 グレーティング 41A,41B フォトレジスト 42,43 アルミニウム電極 44 ポーリングにより二次非線形効果が発現した導波
路(コア部)部分 50 GeO2 −SiO2 ガラス基板 51 グレーティング 51A,51B フォトレジスト 52,53 アルミニウム電極 54 ポーリングにより二次非線形効果が発現した基板
部分 55 グレーティング 55A,55B フォトレジスト 56,57 アルミニウム電極 58 逆バイアス高電圧源 59 ポーリングにより二次非線形効果が発現した基板
部分 60 GeO2 −SiO2 ガラス基板 61 グレーティング 61A,61B フォトレジスト 62,63 ITO電極 64 ポーリングにより二次非線形効果が発現した基板
部分 70 半導体レーザ 71 偏光子 72 半導体レーザとエルビウム半導体レーザとで構成
した光源 73 ミラー 74A,74B レンズ 75 QPM導波路 76 フィルタ 77 λ/4波長板 78 検光子 79 検出器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を伝搬させるガラス部材を有し、該ガ
    ラス部材は、擬似位相整合法によるポーリングにより形
    成された周期的非線形構造を有することを特徴とする二
    次の非線形光学素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の非線形光学素子におい
    て、前記周期的非線形構造は、コヒーレント長に一致さ
    せてポーリングした部分と、ポーリングさせない部分と
    を交互に有することを特徴とする非線形光学素子。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の非線形光学素子におい
    て、コヒーレント長を周期として、前記ポーリングを交
    互に反転して行うことにより前記周期的非線形構造を形
    成したことを特徴とする非線形光学素子。
  4. 【請求項4】 前記ガラス部材がSiO2 系であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の非線形光学素子。
  5. 【請求項5】 前記ガラス部材がビスマス系であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の非線形光学素子。
  6. 【請求項6】 前記ガラス部材がテルライト系であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の非線形光学素子。
  7. 【請求項7】 前記ガラス部材がカルコゲナイドである
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに
    記載の非線形光学素子。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の非
    線形光学素子を偏光子と検光子の間に配置して構成した
    ことを特徴とする非線形光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれかに記載の非
    線形光学素子を製造する方法において、前記ガラス部材
    に紫外光照射と高電圧印加とを行う紫外光ポーリング法
    により前記周期的非線形構造を形成することを特徴とす
    る非線形光学素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし7のいずれかに記載の
    非線形光学素子を製造する方法において、前記ガラス部
    材にX線照射と高電圧印加とを行うことにより前記周期
    的非線形構造を形成することを特徴とする非線形光学素
    子の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の非線形光学素子の製
    造方法において、前記高電圧印加を透明電極を用いて行
    うことを特徴とする非線形光学素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の非線形光学素子の製
    造方法において、前記透明電極としてITO(Indi
    um tin oxide)を用いることを特徴とする
    非線形光学素子の製造方法。
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