JP2000230594A - 走行車両のブレーキ機構 - Google Patents

走行車両のブレーキ機構

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JP2000230594A
JP2000230594A JP11031279A JP3127999A JP2000230594A JP 2000230594 A JP2000230594 A JP 2000230594A JP 11031279 A JP11031279 A JP 11031279A JP 3127999 A JP3127999 A JP 3127999A JP 2000230594 A JP2000230594 A JP 2000230594A
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brake
automatic
switch
arm
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JP11031279A
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English (en)
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Takeshi Fukumoto
健氏 福元
Akihiro Niikuma
章浩 新熊
Takehiro Soga
武寛 曽我
Akiyoshi Hayashi
晃良 林
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、ブレーキがかかっている状態を検出す
るブレーキONスイッチが動作することにより、ブレー
キシューの摩耗、ブレーキワイヤの伸び等により生ずる
遊びを吸収しているが、遊びが増えてくると解除動作範
囲が大きくなり、自動ブレーキの作動が遅れるという問
題があった。 【解決手段】 ブレーキ解除位置検出スイッチ76を具
備する自動ブレーキアクチュエータ40において、自動
ブレーキの動作に追随して該スイッチ76が回動移動可
能とし、ブレーキ解除動作範囲を一定に保つ構成とし
た。また、オートアーム21に衝撃吸収用のダンパ78
を設け、ブレーキペダル15にブレーキスイッチ79を
設け、該スイッチ79がONの場合には、車速が設定さ
れた速度以下になった際に、ブレーキクラッチ46をO
FFとするよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四輪懸架式走行車
両のうち、自動的に制動力を制御して制動及び走行速度
制御可能とした型式のもの、例えばゴルフカート等の走
行車両に適用されるブレーキ機構の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、走行車両の前後、左右の車輪
にブレーキを配置して、それぞれの車両に均等なブレー
キ作用を発生させる構成があり、また、これらのブレー
キ作用をブレーキペダルによる作動と、自動ブレーキア
クチュエータによる作動の2系統より可能とした構成が
公知となっている。
【0003】自動ブレーキアクチュエータは、ブレーキ
モータ、ブレーキクラッチ等により構成されており、常
時ブレーキ用バネの付勢力により作動状態とされる自動
ブレーキを、該常時ブレーキ用バネの付勢力に抗して非
制動側に付勢してブレーキ解除状態を維持するものであ
り、該自動ブレーキアクチュエータにはブレーキ解除位
置検出スイッチを設けることにより、ブレーキ解除状態
を維持可能としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術においては、ブレーキがかかっている状態を検出する
ブレーキONスイッチが動作することにより、ブレーキ
シューの摩耗、ブレーキワイヤの伸び等により生ずる遊
びを吸収しているが、遊びが増えてくると解除動作範囲
が大きくなり、自動ブレーキの作動が遅れるという問題
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、ブレーキ解除位置検出スイッチを具備する自動ブレ
ーキアクチュエータにおいて、自動ブレーキの動作に追
随して該ブレーキ解除位置検出スイッチが回動移動可能
とし、ブレーキ解除動作範囲を一定に保つ構成とした。
【0006】また、自動ブレーキアクチュエータに連動
し回動動作するオートアームにダンパを設けた。
【0007】また、ブレーキペダルにブレーキスイッチ
を設け、該ブレーキスイッチがONの場合には、車速が
設定された速度以下になった際に、自動ブレーキアクチ
ュエータのブレーキクラッチをOFFとするよう構成し
た。
【0008】また、発進停止スイッチを設定時間以上O
Nすることにより、自動ブレーキアクチュエータのブレ
ーキモータを設定時間のみ動作させ、ブレーキ解除位置
検出スイッチを解除方向に構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を、添付の図面に
基づいて説明する。図1は多人数乗りゴルフカートの全
体側面図、図2同じくゴルフカートの後部平面図、図3
はブレーキ機構を示す側面図、図4はブレーキ機構の要
部拡大側面図、図5はブレーキ機構を示す前輪部の平面
図、図6は同じく要部拡大平面図、図7は前輪及び自動
ブレーキアクチュエータを示す正面図、図8は後輪及び
ミッション装置を示す背面図、図9は自動ブレーキアク
チュエータの断面図、図10は自動ブレーキアクチュエ
ータの要部側面図、図11はブレーキペダルによる停止
時の制御を示すフローチャート図、図12及び図13は
ブレーキ解除位置検出スイッチの逆回動による復帰調整
の制御を示すフローチャート図である。
【0010】本発明を、前後に座席を有する多人数(5
人)乗りのゴルフカートに採用した実施の形態にて説明
する。このゴルフカートの全体構成について図1より説
明する。メインフレーム1の前後に左右の前輪2と左右
の後輪3が懸架されており、該左右前輪2の懸架部分の
上にて、前部座席台4が搭載されていて、その上に前部
座席5が載置されている。また、該前部座席台4より前
方に前部ステップ板6が延設されて、その前端にて、フ
ロントカウル7が固設されており、その上部後端にハン
ドル8が突設されている。一方、該メインフレーム1上
の前後輪2・3間より後輪3の上方にかけて、後方に回
動可能なリアカウル9が搭載されており、該リアカウル
9上に後部座席10が座席取付ステー10aを介して取
付けられている。また、該リアカウル9の前下端と該前
部座席台4の後下端との間は、後部座席10に座る人が
足を降ろす後部ステップ板11がメインフレーム1上に
水平状に固設されている。更に、フロントカウル7より
上部後方にルーフフレーム12を延設し、また、該座席
取付ステー10aと該ルーフフレーム12の後端の間に
ルーフ後部支柱14が枢結され、該リアカウル9の回動
に追随して回動可能となっている。該ルーフフレーム1
2上にはルーフ13が固設されて、ゴルフカートの上方
を被覆している。
【0011】本ゴルフカートにおける駆動系について簡
単に説明すると、エンジン(図示せず)を、リアカウル
9内に内設しており(リアカウル9は、エンジンメンテ
ナンスや、ともに内設されるバッテリーのメンテナンス
のために後方回動するものである。)、該エンジンの後
部に、図2の如くミッションケースMが連設され、該ミ
ッションケースM内の後部に、差動装置が形成されてい
て、左右の後輪3L・3Rの車軸3a・3aを軸支して
いる。即ち、後輪3を駆動輪とする後輪駆動型となって
いる。前輪2は従動輪であり、ハンドル8にて操舵され
る操舵用車輪となっている。
【0012】次に、ブレーキ機構について図3乃至図7
より説明する。まず、ブレーキ操作具であるブレーキペ
ダル15の操作系統について説明する。図1の如く、前
部ステップ板6の前部より上方にブレーキ操作具である
ブレーキペダル15(他に、手動のレバーも考えられ
る。)が突設されていて、その下端は、該ステップ板6
の下方にて、図4及び図6図示のペダルシャフトである
回動軸16に挿嵌されたパイプ16aに固設されてい
る。そしてブレーキペダル15はパイプ16aと一体に
回動軸16上を回動可能としており、図4に示すように
該ブレーキペダル15の中途部にはバネ17が懸架さ
れ、バネ17の他端がブレーキペダル15後方において
懸架支持されており、バネ17の張力によりブレーキペ
ダル15を後方側、つまりブレーキ非制動側に付勢して
いる。また、ブレーキペダル15の下部にはペダルの動
作を検知するブレーキスイッチ79が配設されている。
【0013】また、前記回動軸16は図6に示すよう
に、左右方向にパイプ16a・16b・16cが挿嵌さ
れており、それぞれ独立に回動軸16上を回動可能で、
左右方向でパイプ16a・16cに挟まれるパイプ16
bには前方側にプッシュピン24が固設されている。プ
ッシュピン24はパイプ16bより、パイプ16a・1
6cの前方部分にまで延設しており、前記ブレーキペダ
ル15の回動時には該ブレーキペダル15の下部に形成
されたカム部15aが当接するようにしている。
【0014】そして、ブレーキペダル15が図4におけ
る矢視X方向(ブレーキ制動側)に回動された場合に
は、該ブレーキペダル15のカム部15aが前記プッシ
ュピン24に当接し、さらにブレーキペダル15を回動
させることにより、プッシュピン24とパイプ16bを
一体的に矢視Y方向に回動させる。
【0015】一方、パイプ16bには図4及び図6に示
すように、アーム18が固設されており、パイプ16b
の回動に伴ってアーム18が同じく矢視Y方向に回動す
る。そして該アーム18の上端は、連結ロッド19の前
端に設けられたブラケット19aを回動自在に枢支して
おり、該アーム18の回動に追随して、該連結ロッド1
9が前方側に引かれる。また、該連結ロッド19の後端
に配設された回動支点26aにおいて、イコライザ機構
Eの同調用イコライザ板26を水平方向回動自在に支持
している。
【0016】イコライザー機構Eについて説明する。前
記の後部ステップ板11の下方において、図4及び図6
の如く、同調用イコライザー板26は、該回動支点26
aを支点に水平方向に回動可能となっており、その両側
部を、それぞれ同調用イコライザー板27L・27R
(総称して同調用イコライザー板27)の各中央部に枢
支している。
【0017】そして、同調用イコライザー板27Lに
は、ブレーキケーブル34L・36Lが連結され、図7
及び図8に示すように、それぞれ走行車両の左前輪2L
のドラムブレーキ35L、及び左後輪3Lのドラムブレ
ーキ37Lに連結されブレーキ作用を発生させる。ま
た、同調用イコライザー板27Rには、ブレーキケーブ
ル34R・36Rが連結され、それぞれ走行車両の右前
輪2Rのブレーキドラム35R、及び右後輪3Rのブレ
ーキドラム37Rに連結されブレーキ作用を発生させる
ものである。
【0018】ブレーキケーブル34L・36L及び34
R・36Rは、長時間の使用により伸び、前後及び左右
のブレーキケーブルの長さや位置に差異が生じた場合に
は、該同調用イコライザー板26・27が回動すること
で、この差異を是正するのである。以上のように構成し
たイコライザー機構Eにて、各ブレーキケーブル34L
・34R・36L・36Rのいずれも均等な摺動力で操
作できるようにし、各ブレーキケーブルを各々、前輪2
L・2R及び後輪3L・3Rのそれぞれに付設したドラ
ムブレーキ35L・35R、37L・37Rのブレーキ
シューに連結している。このような構成により、ブレー
キペダル15を踏めば、四輪全てを均等に制動できる。
【0019】また、イコライザ機構Eは図5及び図6に
示すように、同調用イコライザ板26の前方にバランス
制限装置60が配設されている。そして、前述の如くブ
レーキペダル15の回動に伴ってプッシュピン24が回
動し、追随してパイプ16bが回動して前記連結ロッド
19が前方に引かれ、同調用イコライザ板26も前方側
に移動するが、前記ブレーキケーブル34・36が正常
(いずれかのブレーキケーブルが切断されたりしていな
い。)である場合には、ブレーキペダル15が最深部ま
で踏込まれても、該同調用イコライザ板26が該バラン
ス制御装置60に当接することはない。
【0020】ところが、前記ブレーキケーブル34・3
6が長期の使用により、何れかのケーブルが切断されて
しまった場合には、前記同調用イコライザ板26は左右
のバランスを失い回動支点26aを中心として、どちら
かに大きく回動する。この時、前方側へ回動する同調用
イコライザ板26の左右何れかの前端が前記バランス制
御装置60に当接するのである。
【0021】これにより、同調用イコライザ板26は、
左右のバランスを失うことなく、その姿勢を維持するこ
とが可能となるので、何れかのブレーキケーブル34・
36が切断されてしまった場合においても残りのブレー
キケーブル34・36がは引っ張られることになり、正
常状態のケーブルにおいては影響を受けることはない。
このため、1本のブレーキケーブルが切断した場合にお
いても、前後左右4箇所の内、3箇所においてブレーキ
作用が発生するため、ブレーキの信頼性が向上するので
ある。
【0022】以上のように、一つブレーキペダル15に
より四輪付設の(ドラム)ブレーキ35L・35R、3
7L・37Rの全て制動するブレーキ系統を利用して、
即ち同一のイコライザー機構E、同一のブレーキケーブ
ル及びブレーキを使用して、自動ブレーキ機構を構成す
る。これについて説明する。前記回動軸16上に挿嵌さ
れたパイプ16cにはオートアーム21が固設されてお
り、図3及び図4に示すように、オートアーム21はパ
イプ16cの上方及び下方側に延設しており、その下部
側においては、常時ブレーキ用バネ23が懸架されてい
る。常時ブレーキ用バネ23の他端は回動軸16の後方
において本機フレーム等に懸架されており、該オートア
ーム21の下部を常時後方側(つまりブレーキ制動側)
に付勢している。
【0023】そして、オートアーム21の前方部分で、
前記プッシュピン24の上部付近にはカム部21aが形
成されており、該オートアーム21がパイプ16cと一
体に回動軸16上を図4中矢視Y方向に回動した場合に
は、該カム部21aが前記パイプ16bに固設されたプ
ッシュピン24に当接し、該プッシュピン24を下方に
付勢して、パイプ16bを矢視Y方向に回動させるよう
構成している。
【0024】一方、この常時ブレーキ用バネ23の付勢
力に抗して、該オートアーム21を非制動側に回動して
常時ブレーキを解除し、また、該オートアーム21の位
置を調整して制動力を調節して速度制御すべく、図6、
図9、及び図10に示すように自動ブレーキアクチュエ
ータ40が前部座席台4内に配設されている。自動ブレ
ーキアクチュエータ40は例えばDCモータで構成され
るブレーキモータ44、電磁クラッチであるブレーキク
ラッチ46等で構成されており、モータの駆動制御によ
って制御アーム71を回動操作する。
【0025】ここで、自動ブレーキアクチュエータ40
の構成について説明する。図9に示すように、自動ブレ
ーキアクチュエータ40はハウジング42内にブレーキ
クラッチ46等を配し、カバー43を被装する構成とし
ている。そして、カバー43の外方に正逆転可能なブレ
ーキモータ44を配し、そのモータ軸をウォーム44a
として、ウォームホイール45に噛合しており、該ウォ
ームホイール45の中心軸45aをカバー43に嵌入軸
支し、ブレーキクラッチ46を介して、ハウジング42
に嵌入軸支したピニオン軸47に係合離脱自在に直列連
結している。そして、該ハウジング42にラック回動軸
48を貫設軸支し、ハウジング42の外側面に添って、
該ラック回動軸48の外側端に扇型のラック48aを固
設し、前記ピニオン軸47の外側部分に形成したピニオ
ン47aに噛合している。こうして、ブレーキクラッチ
46がONして係合している状態において、ブレーキモ
ータ44の駆動にてピニオン軸47を回転駆動し、それ
に伴ってラック48aを回動するものであって、モータ
の駆動制御によって、ラック48aの位置を調整でき
る。
【0026】そして、ラック回動軸48の一端には制御
アーム71が固設されており、該制御アーム71が自動
ブレーキロッド22の後端に設けられたブラケット22
cに連結されており、該制御アーム71の回動運動に連
動して自動ブレーキロッド22が後方側へ引っ張られ
る。一方、該自動ブレーキロッド22の前端に設けられ
たブラケット22aが前記オートアーム21の上部に枢
支されており、該自動ブレーキロッド22が後方に引っ
張られるのに追随して、該オートアーム21を図4中矢
視Y方向とは逆方向に回動させる。
【0027】つまり、パイプ16c上に固設されたオー
トアーム21は、前述した常時ブレーキ用バネ23によ
り下端を矢視Y方向に付勢され、前記自動ブレーキアク
チュエータ40のモータ制御により自動ブレーキロッド
22を介して、該オートアーム21の上端は矢視Y方向
とは逆方向に付勢されており、該自動ブレーキアクチュ
エータ40のモータ制御により、通常状態で常時ブレー
キが作用しないようオートアーム21の位置を維持して
いるのである。そして緊急状態においては該自動ブレー
キアクチュエータ40のブレーキモータ44が制御さ
れ、自動ブレーキロッド22によるオートアーム21の
矢視Y方向とは逆方向への付勢力が解除され、前記常時
ブレーキ用バネ23の付勢力によって該オートアーム2
1が矢視Y方向へ回動する。
【0028】これにより、該オートアーム21のカム部
21aが前記プッシュピン24を下方に回動させ、パイ
プ16bが回動し、アーム18を矢視Y方向に回動さ
せ、連結ロッド19を前方に引っ張ってブレーキ作用を
発生させるのである。また、該自動ブレーキロッド22
には図5及び図6に示すように、ブレーキアブゾーバ2
2bが介装されており、制動時における自動ブレーキの
衝撃を吸収している。そして該ブレーキアブゾーバ22
には、自動ブレーキがかかっている状態を検知するブレ
ーキONスイッチ75が配設されている。
【0029】そして自動ブレーキアクチュエータ40に
は、図9及び図10に示すように、ラック回動軸48上
にセンサアーム73が固設されるとともに、スイッチス
テー72が回動自在に軸支されている。そして、センサ
アーム73の上下の一部が、スイッチステー72側に屈
曲して、それぞれガイド73a・73bを形成してい
る。一方、スイッチステー72の上部側の一部には係止
部72aが形成され、また、側部にはラック回動軸48
を中心とした円弧状の長孔72bが形成されており、該
長孔72bにはハウジング42に固定されるピン72c
が挿嵌されており、該スイッチステー72のラック回動
軸48上における回動運動を規制している。
【0030】以上の構成において、前述の如くピニオン
軸47の回動に伴い、ラック48aが回動すると、ラッ
ク回動軸48と一体的に前記制御アーム71及びセンサ
アーム73が図10における矢視Z方向に回動する。こ
れに伴い、前記自動ブレーキロッド22が前方側に移動
するが、センサアーム73のガイド73aがスイッチス
テー72の係止部72aに当接する位置まで回動した際
に、該自動ブレーキロッド22に設けられたブレーキO
Nスイッチ75がONされるように、センサアーム7
3、スイッチステー72、及びスイッチ75を配置して
いる。
【0031】従来は、ブレーキONスイッチ75の動作
により、ブレーキシューの摩擦、ブレーキワイヤーの伸
び等により生ずる遊びを吸収していたが、遊びが増えて
くると解除動作範囲が大きくなり、自動ブレーキ作動の
遅れが生じるという問題があった。そこで、本発明の自
動ブレーキアクチュエータ40においては、ブレーキ作
動位置と解除位置との範囲、いわゆる解除動作範囲を一
定に保つよう構成している。つまり、ブレーキワイヤの
伸び等により、自動ブレーキを作動させるために必要な
自動ブレーキロッド22の前方への移動動作量が大きく
なるが、この場合には、追随して回動するセンサアーム
73が、ブレーキ解除位置検出スイッチ76を装着した
スイッチステー72を図10における矢視Z方向に回動
させて、その位置を調整するのである。
【0032】これにより、再びブレーキモータ44を駆
動させラック48aを回動させ、制御アーム71をブレ
ーキ解除状態まで回動復帰させる際には、前記ブレーキ
解除位置検出スイッチ76が、やや下方(矢視Z方向)
に移動しているため、前回に比べて制御アーム71の復
帰位置がやや前方側に移動するのである。これにより、
ブレーキ解除動作範囲を一定に保つことが可能となり、
自動ブレーキの作動遅れが解消されるのである。このよ
うにしてブレーキ自動調整機構を構成している。
【0033】また、自動ブレーキ解除状態から急停車を
させる場合には、前記ブレーキクラッチ46をOFFす
ることで、ブレーキモータ44の駆動力を切り離し、常
時ブレーキ用バネ23のスプリング力で急激なブレーキ
をかけることとなる。この動作はショックが大きいた
め、前述したスイッチステー72が必要以上に回動して
しまう場合がある。このため、前記ブレーキ解除位置検
出スイッチ76が、必要以上に下方に移動してしまう
と、ブレーキ解除が不十分となり、ブレーキを引きずり
ながらの走行や、場合によっては走行が不能になるとい
う問題がある。
【0034】そこで、本発明のブレーキ機構において
は、図3及び図6に示すようにオートアーム21にはブ
レーキ作動側方向へ動作する際のショックを吸収すべく
ダンパ78を設けている。これにより、急停車を行った
場合にも、オートアーム21が急激に回動する動作を和
らげることができ、前述したブレーキ解除動作範囲を一
定に保つことが可能となるのである。
【0035】また、自動ブレーキ解除は、手動運転時に
おいてはアクセルペダルが踏み込まれた状態で作動し、
自動運転時においては発車停止スイッチ(リモコンによ
る操作等)が押された場合に作動する。そして、手動運
転時においては、ブレーキペダル15により人力で車速
制御及び停止動作を行うが、足でペダルを踏みブレーキ
をかけている状態は、常時ブレーキ用バネ23によるブ
レーキ作用よりブレーキ力が強い場合が多く、前記アー
ム18の位置が通常よりブレーキ作動側に動いているた
め、その際に、前述したブレーキ自動調整機構が働く
と、必要以上にスイッチステー72が移動してしまう。
これにより、ブレーキ解除位置検出スイッチ76の位置
が正確性を失い、次のブレーキ解除動作の際、解除不十
分となり、ブレーキの引きずりや走行不能となる可能性
がある。
【0036】そこで、本発明のブレーキ機構においては
図11で示す制御を行う。つまり、ブレーキ解除状態に
おいて、ブレーキペダル15が踏まれると、前記ブレー
キスイッチ79がONとなるが、この時、ステップS1
01において車速の検出を行い、車速が時速略1.5k
m以下となっていなければ、ステップS102において
エンジン回転数を減少させ(例えば1700rpmを指
示する)、車速を低下させる。ステップS101におい
て車速が時速略1.5km以下となっていれば、ステッ
プS103においてブレーキモータ44をブレーキ作動
側に駆動させる。そして、ステップS104において車
速を検出し、時速略0.2km以下となっていればステ
ップS105において前記ブレーキクラッチ46をOF
Fとして停止するのである。
【0037】このような制御を行うことにより、車速が
低速(上記実施例では時速略0.2km以下)となれ
ば、ブレーキクラッチ46をOFFとするため、ブレー
キペダル15が深く踏込まれる状態となる前に、前記ラ
ック48a、センサアーム73等が回動するため、必要
以上にスイッチステー72を回動させることはない。つ
まり、不必要なブレーキ自動調整機構が働かないように
制御しているのである。このような制御を行うことで、
前述したブレーキ解除動作範囲を一定に維持可能として
いるのである。
【0038】上述したブレーキ自動調整機構において
は、ブレーキシューの摩耗やブレーキワイヤーの伸び等
により生じる遊びを取る為、ブレーキ解除位置検出スイ
ッチ76を具備したスイッチステー72は一方向にのみ
動かされるので、自動調整の限界となった場合、ブレー
キワイヤー取付位置の調整が必要となる。その際にはブ
レーキ作動位置が変化するため、スイッチステー72も
自動調整とは逆方向に動かす必要がある。
【0039】そこで本発明においては、図示せぬブレー
キ解除スイッチによりブレーキ解除状態(ブレーキ解除
位置検出スイッチ76がON、且つ、ブレーキモータ4
4が停止の状態)を維持している場合のみ、発車停止ス
イッチを5秒以上押下してONすることにより、スイッ
チステー72の逆動作を可能としている。この制御につ
いて図12及び図13のフローチャートを用いて説明す
る。なお、ブレーキ解除スイッチはメンテナンス用とし
て設けられたもので、手動運転時にのみブレーキ解除動
作を可能としている。まず、ステップS111において
ブレーキ解除スイッチがONとされると、前記ブレーキ
クラッチ46を接続し、ステップS112においてブレ
ーキモータ44を作動させる。そして、ブレーキ解除位
置検出スイッチ76がONになれば、S113において
ブレーキモータ44を停止させる。これによりブレーキ
解除状態となる。
【0040】そして、図13におけるステップS114
において、発車停止スイッチが5秒以上押下されるのを
検出すると、ステップS115・S116においてブレ
ーキモータ44を1秒間だけ動作させる。これにより、
ブレーキ自動調整機構により一方向に移動し調整の限界
に達しているスイッチステー72を逆方向に回動させる
ことが可能となり、ブレーキ解除位置検出スイッチ76
を適切な位置へと復帰させることが可能となり、従来の
ように工具を用いたスイッチステー72の逆方向の調整
作業が不要となり、簡単な操作で復帰調整が可能となっ
たのである。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏する。即ち、ブレーキ解除位置検出
スイッチを具備する自動ブレーキアクチュエータにおい
て、自動ブレーキの動作に追随して該ブレーキ解除位置
検出スイッチが回動移動可能とし、ブレーキ解除動作範
囲を一定に保つ構成としたので、ブレーキ作動位置と解
除位置との範囲、いわゆる解除動作範囲を一定に保つこ
とが可能となり、自動ブレーキ性能が安定した。
【0042】また、自動ブレーキアクチュエータに連動
し回動動作するオートアームにダンパを設けたので、急
停車時における自動ブレーキの作動衝撃を吸収すること
が可能となり、必要以上のブレーキ自動調整機構が動作
するのを防止し、自動ブレーキの安定性が向上した。
【0043】また、ブレーキペダルにブレーキスイッチ
を設け、該ブレーキスイッチがONの場合には、車速が
設定された速度以下になった際に、自動ブレーキアクチ
ュエータのブレーキクラッチをOFFとするよう構成し
たので、ブレーキペダルを強く踏込みながら停止した場
合においても、必要以上のブレーキ自動調整機構が動作
するのを防止し、自動ブレーキの安定性が向上した。
【0044】また、発進停止スイッチを設定時間以上オ
ンすることにより、自動ブレーキアクチュエータのブレ
ーキモータを設定時間のみ動作させ、ブレーキ解除位置
検出スイッチを解除方向に構成したので、従来、工具を
用いて行っていた調整作業が不要となり、簡易な作業で
ブレーキ解除位置の調整復帰が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】多人数乗りゴルフカートの全体側面図である。
【図2】同じくゴルフカートの後部平面図である。
【図3】ブレーキ機構を示す側面図である。
【図4】ブレーキ機構の要部拡大側面図である。
【図5】ブレーキ機構を示す前輪部の平面図である。
【図6】同じく要部拡大平面図である。
【図7】前輪及び自動ブレーキアクチュエータを示す正
面図である。
【図8】後輪及びミッション装置を示す背面図である。
【図9】自動ブレーキアクチュエータの断面図である。
【図10】自動ブレーキアクチュエータの要部側面図で
ある。
【図11】ブレーキペダルによる停止時の制御を示すフ
ローチャート図である。
【図12】ブレーキ解除位置検出スイッチの逆回動によ
る復帰調整の制御を示すフローチャート図である。
【図13】同じくフローチャート図である。
【符号の説明】
15 ブレーキペダル 40 自動ブレーキアクチュエータ 48 ラック回動軸 48a ラック 71 制御アーム 72 スイッチステー 73 センサアーム 75 ブレーキONスイッチ 76 ブレーキ解除位置検出スイッチ 78 ダンパ 79 ブレーキスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽我 武寛 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 林 晃良 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 Fターム(参考) 3D046 AA06 BB21 CC06 DD01 EE01 HH02 HH22 HH53 HH56 JJ05 LL02 MM06 3J058 AB39 BA03 CD19 CD27 DB18 DB20 FA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ解除位置検出スイッチを具備す
    る自動ブレーキアクチュエータにおいて、自動ブレーキ
    の動作に追随して該ブレーキ解除位置検出スイッチが回
    動移動可能とし、ブレーキ解除動作範囲を一定に保つ構
    成としたことを特徴とする走行車両のブレーキ機構。
  2. 【請求項2】 自動ブレーキアクチュエータに連動し回
    動動作するオートアームにダンパを設けたことを特徴と
    する走行車両のブレーキ機構。
  3. 【請求項3】 ブレーキペダルにブレーキスイッチを設
    け、該ブレーキスイッチがONの場合には、車速が設定
    された速度以下になった際に、自動ブレーキアクチュエ
    ータのブレーキクラッチをOFFとするよう構成したこ
    とを特徴とする走行車両のブレーキ機構。
  4. 【請求項4】 発進停止スイッチが設定時間以上ONさ
    れることにより、自動ブレーキアクチュエータのブレー
    キモータを設定時間のみ動作させ、ブレーキ解除位置検
    出スイッチを解除方向に構成したことを特徴とする走行
    車両のブレーキ機構。
JP11031279A 1999-02-09 1999-02-09 走行車両のブレーキ機構 Pending JP2000230594A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7360710B2 (ja) 2019-09-18 2023-10-13 亞慶股▲フン▼有限公司 ゴルフカートブレーキシステムの自動運転ブレーキ及び手動運転ブレーキ

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