JP2000229985A - α,β−不飽和カルボン酸基を有するオルガノ珪素化合物の製造法、該化合物を含有する組成物及び光学異方性層 - Google Patents

α,β−不飽和カルボン酸基を有するオルガノ珪素化合物の製造法、該化合物を含有する組成物及び光学異方性層

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JP2000229985A JP2000016143A JP2000016143A JP2000229985A JP 2000229985 A JP2000229985 A JP 2000229985A JP 2000016143 A JP2000016143 A JP 2000016143A JP 2000016143 A JP2000016143 A JP 2000016143A JP 2000229985 A JP2000229985 A JP 2000229985A
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    • C08G77/045Polysiloxanes containing less than 25 silicon atoms

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い選択性を伴って、架橋可能な、α,β−
不飽和カルボン酸基を有するオルガノ珪素化合物の製造
法。 【解決手段】 第一工程で、珪素に直接結合した水素原
子を有するオルガノ珪素化合物(H)を、触媒としての
金属又は白金族の化合物の存在下に、一般式(2):Ω
−O−C(O)−CRH−CH2−Z (2)のオレフ
ィン系不飽和化合物(U)と反応させて、一般式
(3):−A−O−C(O)−CRH−CH2−Z
(3)で示される基を有するオルガノ珪素化合物(E)
にし、第二工程で、オルガノ珪素化合物(E)から、化
合物:H−Zを除去する。 【効果】 この方法は、工業的規模で実現可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α,β−不飽和カ
ルボン酸を含有するオルガノ珪素化合物(P)、該オル
ガノ珪素化合物(P)のポリマー及び該オルガノ珪素化
合物(P)を含有する組成物の製造法及び液晶性オルガ
ノ珪素化合物の配向及び重合によって製造された光学異
方性層に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架橋可能なオルガノシロキサン及びオル
ガノシラン、殊にメタクリル基を有するシロキサン及び
シランの合成及び使用は、文献に多数記載されている。
例えば被覆のために用いられる使用されることの多い材
料は、メタクリル基以外に多くの場合にメトキシ基又は
エトキシ基を有するアルコキシ置換したシランである。
しかしながら、メタクリル基の相対的に低い反応性のた
めに、前記化合物から製造された重合層の架橋密度は比
較的小さい。多くの用途の場合には、架橋密度の向上に
よって、より良好な材料特性、例えば溶剤安定性の改
善、被覆すべき表面への付着の改善又は被覆の硬度の向
上が達成できる。このような高架橋構造体の製造のため
の可能な方法は、重合可能な基の個数の増大及びメタク
リル基の反応性よりも高い反応性を有する重合可能な
基、例えばアクリル基の使用である。しかしながら、高
い反応性の重合可能な基を有するこの種のオルガノシロ
キサン及びオルガノシランの製造のための従来公知の方
法は、工業的規模では実施するのが極めて困難であるか
又は方法の理由から、殊にアクリル基の場合には達成さ
れない。
【0003】液晶性構造を有する架橋オルガノシロキサ
ンについては、これが、外部の影響、例えば特定の有機
溶剤の作用に対して十分に安定性ではないことが多いと
いうことは公知である。米国特許第5362315号中
には、キラル相を有する前記物質からなる顔料が記載さ
れているが、これは、観察角度に応じて変化する色調を
有していることによって特徴付けられる。この顔料は、
種々の透過性の媒体中、例えば塗料、結合剤又は合成樹
脂中で使用されている。欧州特許出願公開第72400
5号には、前記顔料が、重合可能な基として専らメタク
リル基を有する液晶性オルガノシロキサンから製造され
ている場合に、処理条件及び顔料が混入される媒体に応
じて、色変化を示すことが記載されているが、これは、
多くの用途に許容されるものではない。これらの問題の
解決又は少なくとも低減は、同様に配向及び架橋した液
晶性構造体の架橋密度の増大によって達成することがで
きる。
【0004】メタクリル基を有するオルガノシロキサン
及びシランの製造については、種々の方法が公知であ
る。工業的規模でしばしば用いられる方法は、種々の反
応性二重結合又は三重結合を有する2倍の不飽和化合物
のヒドロシリル化である。この場合、ω−オレフィン系
不飽和基がSi−H攻撃の目標でなければならないのに
対して、第二の不飽和基は、ヒドロシリル化されてはな
らない。このため、ヒドロシリル化すべきでない基の反
応性は、別の不飽和基の反応性よりも少なくなければな
らない。より低い反応性の不飽和基としては、有利にメ
タクリル二重結合が使用されるが、しかし、原理的に
は、メタクリル二重結合もヒドロシリル化可能である。
従って、通常、メタクリル基とSi−H基との10%を
上回る副反応が生じるが、この場合、前記の副反応の割
合は、メタクリル二重結合の集中度とともに増大する。
一般に、2種類の異なる不飽和系の並行ヒドロシリル化
の結果、前記の方法の場合でも、望ましくない副生成
物、例えば二量体までもが発生し、その割合は、就中、
不飽和基の種類及び反応の進行に左右されることが分か
っている。
【0005】重合可能な基として、より高い反応性を有
するα,β−不飽和カルボン酸基、例えばアクリル二重
結合を使用しなければならない場合には、ヒドロシリル
化反応の条件下に、ω−オレフィン系不飽和基に対する
競合がメタクリル二重結合の場合よりも一層本質的に大
きくなっている。従って、アクリル基を有するオルガノ
シロキサン又はシランは、副反応の割合が多いと、ヒド
ロシリル化反応の際に早くも、部分的な架橋につながる
か又は珪素に直接結合した水素原子だけを有するシロキ
サン又はシランの場合には、少なくとも二重付加反応に
つながるので、上記のように、なお一層入手し難いので
ある。メソゲン側鎖基を有するオルガノシロキサンであ
る場合には、これにより引き起こされる粘度の上昇によ
って、メソゲンの移動度が多くの場合に著しく減少する
ので、均一に配向された液晶性相が形成し難いにすぎな
いか又は全く形成できないのである。
【0006】従って、米国特許第5211877号中に
は、メタクリル基もしくはアクリル基を有する液晶性オ
ルガノシロキサン又はシランの製造のための選択的方法
として、多工程合成法が記載されているが、この場合、
メタクリル基もしくはアクリル基が、保護基で保護され
たヒドロキシル基を有する前駆物質のヒドロシリル化の
終了、引き続く保護基の除去の後に、反応性メタクリル
化合物もしくはアクリル化合物を用いるエステル化によ
って事後に導入されている。しかしながら、この方法
は、必要とされる反応工程の数が多いので、むしろ小さ
な実験室での合成に有用である。工業的規模での高架橋
性オルガノシロキサン及びオルガノシランの生成物にと
っては、この方法は適していない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明には、高い選択
性を伴って、架橋可能な、α,β−不飽和カルボン酸基
を有するオルガノ珪素化合物を製造することが可能であ
り、工業的規模で実現可能な方法を提供するという課題
が課されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、第一工
程で、珪素に直接結合した水素原子を有するオルガノ珪
素化合物(H)を、触媒としての金属又は白金族の化合
物の存在下に、一般式(2): Ω−O−C(O)−CRH−CH2−Z (2) で示される、末端に二重結合又は三重結合を有するオレ
フィン系不飽和化合物(U)と反応させて、一般式
(3): −A−O−C(O)−CRH−CH2−Z (3) で示される基を有するオルガノ珪素化合物(E)にし、
第二工程で、オルガノ珪素化合物(E)から、化合物:
H−Zを除去するが、この場合、Aは、二価の有機基を
表し、Ωは、末端二重結合又は三重結合を有する一価の
有機基を表し、Rは、H原子又はメチル基を表し、Z
は、Cl、I、Br又は4−メチルトルオールスルホニ
ルを表すことを特徴とする、一般式(1): −A−O−C(O)−CR=CH2 (1) で示されるオルガノ珪素化合物(P)の製造法である。
【0009】この方法は、高い選択性を有する2つの工
程で行われ、従って、一般式(1)中のα,β−不飽和
基:−CR=CH2の望ましくないヒドロシリル化及び
これにより制限された予定よりも早い重合が回避される
ので、極めて純粋なオルガノ珪素化合物(P)が生じる
のである。
【0010】化合物:H−Zの除去は、有利に、塩基、
例えば第三級アミン、例えばトリエチルアミン又はトリ
ブチルアミン又は酸の塩基性金属塩、例えばK2CO3
Na2CO3、KHCO3、NaHCO3、Na−酢酸塩及
びKOC(O)C(CH3)=CH2によって行われる。
こうして、化合物:H−Zは、塩基の塩として化学結合
させられるのである。
【0011】使用したオルガノ珪素化合物(H)は、殊
に、例えば線状、分枝鎖状、架橋又はオルガノシルセス
キノキサンとして存在していてもよいオルガノシロキサ
ン又はオルガノシランである。
【0012】使用したオルガノシロキサン(H)は、一
般式(4): [Hp1qSiO(4-p-q)/2] (4) 〔式中、R1は、ハロゲン原子で置換されていてもよい
1〜C10−アルキル基又はフェニル基を表し、p及び
qは、それぞれ0、1、2又は3の値を表すが、この場
合、pとqの合計は、最大3であり、1分子当たり少な
くとも1個の単位中でpは、1、2又は3の値を表す〕
で示される少なくとも2個の同一又は異なる単位から構
成されている。
【0013】有利に、オルガノシロキサン(H)は、一
般式(4)の単位2〜30個、殊に2〜15個から構成
されている。
【0014】有利に、p及びqは、一般式(4)の全て
の単位の少なくとも30%で、それぞれ1の値を有して
いる。有利に、基R1としてはメチル基である。
【0015】一般式(4)の特に有利なシロキサンは、
シクロテトラシロキサン、シクロペンタシロキサン、テ
トラメチルジシロキサン及び珪素原子の有利な個数4か
ら15個を有する線状ポリメチルシロキサン及び末端基
としてのトリメチルシリル基である。
【0016】使用したオルガノシラン(H)は、有利
に、一般式(5): HsSiR2 t (5) 〔式中、R2は、ハロゲン原子を表すか又はハロゲン原
子で置換されていてもよいC1〜C 10−アルキル基又は
フェニル基を表し、sは、1、2、3又は4の値を表
し、tは、0、1、2、3又は4の値を表すが、この場
合、sとtの合計は、最大4である〕を有している。
【0017】有利に、sは、1又は2の値を表す。一般
式(5)の特に有利なシランは、全てが同じであり、か
つそれぞれ塩素元素を表すか又は異なっており、かつ1
個又は2個のハロゲン原子とC1〜C4−アルキル基又は
フェニル基との組合せ物を表す基R2を有するものであ
る。
【0018】有利に、一般式(2)中でΩが、R3−A0
(式中、R3は、式:CH2=CH−(CH2n又はHC
≡C−(CH2nの一価の基を表し、この場合、nは、
0〜8の値の整数であり、1個又はそれ以上の互いに隣
接していないメチレン単位が、酸素原子又はジメチルシ
リル基によって置換されていてもよく、A0は、1つの
化学結合又は二結合の有機基である)の意味を有する化
合物(U)を使用している。
【0019】A0は、有機合成化学の公知の方法により
製造することができる。A0には、公知の化学反応、例
えばエステル化、縮合、エーテル化、アルキル化、アル
ケニル化、アルキニル化、アシル化によって、ヒドロシ
リル化可能な基を結合させることができる。A0は、付
加的に、有機基A0が、エステルカルボニルオキシ基の
二結合の酸素に結合して存在していることによりエステ
ル結合を形成することができる。
【0020】1つの有利な実施態様の場合、第一の処理
工程において、A0が、(CRH)m−の意味を有し、m
が、0〜12の値の整数であり、Rが、H原子又はメチ
ル基を表し、1個又はそれ以上の互いに隣接していない
メチレン単位が、酸素原子、ジメチルシリル基、1,4
−置換フェニレン単位又はシクロヘキシレン単位によっ
て置換されていてもよい化合物(U)を使用している。
【0021】これらから製造されたオルガノシロキサン
(P)は、殊に高架橋被覆の製造及び塗料材料用の添加
剤として適している。
【0022】液晶性オルガノシロキサン(P)の製造に
は、前記の方法で、メソゲン化合物がヒドロシリル化さ
れてオルガノ珪素化合物(H)に結合させられている。
【0023】1つの有利な実施態様の場合、重合可能な
液晶性オルガノシロキサン(P)が製造される。このた
めには、第一の処理工程で、一般式(6):R3−X1
(A1−X2d−R5−O−C(O)−CH(R)−CH
2−Z (6)で示される化合物及び一般式(7): R3−X1−(A1−X2d−R5−A2 (7) 〔上記式中、R3、R及びZは、上記の意味を有し、R5
は、1つの化学結合又は式(CH2m(式中、mは、1
〜12の値の整数であり、1個又はそれ以上の互いに隣
接していないメチレン単位が、酸素原子又はジメチルシ
リル基によって置換されていてもよい)で示される基を
表し、X1は、化学結合及び二結合の基−O−、−C
(O)O−及び−OC(O)−から選択されており、X
2は、化学結合及び二結合の基、−C(O)O−、−O
C(O)−、−CH2CH2−、−CH=N−、−N=C
H−、−N=N−、−C(O)NH−、−NHC(O)
−、−C≡C−、−CH=CH−、−N=N(O)−及
び−N(O)=N−から選択されている結合肢を表し、
1は、シアノ基、フッ素原子又はメチル基によって置
換されていてもよい6員環の同素環もしくは複素環、例
えば1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、
2,5−ピリジニレン、2,5−ピラニレン、2,5−
ピリミジニレン、5,2−ピリミジニレン、2,5−
(1,3−ジオキサニレン)及び5,2−(1,3−ジ
オキサニレン)又は6員環からなる二環、例えば2,6
−ナフチリデン、2,7−ナフチリデン及び1,4−ナ
フチリデンから選択された二結合の基を表し、A2は、
水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトリル
基、メタクリロイルオキシ基、メタクリルエチレンオキ
シ基、コレスタン基、コレステリル基、ドリステリル
基、単官能性ジアンヒドロヘキシット基、シクロヘキサ
ン基及び炭素原子1〜10個を有するアルケニル基から
選択された末端基を表すが、この場合、1個又はそれ以
上の互いに隣接していないメチレン単位が酸素原子又は
ジメチルシリル基によって置換されていてもよく、d
は、2又は3の値であってもよい〕から選択されている
メソゲン化合物を使用することができる。
【0024】有利に、オルガノシロキサン(P)の基の
少なくとも5%が、一般式(6)のメソゲン化合物及び
0が、化学結合又は前記式:(CRH)m−の二結合の
有機基の意味を有する一般式(2)の化合物から選択さ
れた化合物を用いるヒドロシリル化によって製造されて
いる。
【0025】有利に、オルガノシロキサン(p)の基の
少なくとも20%は、メソゲン基である。
【0026】1分子中に、液晶性の性質を誘発すること
ができる基をメソゲン基と呼称している。公知のメソゲ
ン基の規則的に実現された集合は、V. Vill他により、
データバンクとして、LiqCryst名称で編集されている
(LCT Publisher GmbH、Eichenstr. 3,D-20259 Hambur
g)。
【0027】基X2としての基:−C(O)O−又は−
OC(O)−の導入は、均一な液晶性相の形成に有用な
影響を及ぼすことが見出された。従って、これらの基は
有利である。
【0028】一般式(6)のメソゲン化合物(U)とし
ては、一般式(8):
【0029】
【化1】
【0030】〔式中、X2、R5及びZは、一般式(6)
について記載した意味を有する〕で示される化合物
(U)が有利である。
【0031】一般式(8)の特に有利な化合物(U)で
は、X2が、化学結合及び基:−C(O)O−及び−O
C(O)−のグループの二結合の基から選択されてお
り、R 5は、化学結合及びC1〜C6−アルキル基から選
択されており、Zは、塩素原子を表している。R3は、
有利に基:CH2=CH−CH2−である。
【0032】ヒドロシリル化の場合、有利に、一般式
(4)又は(5)の単位から構成された、珪素に直接結
合した水素原子を有するオルガノシロキサン(H)を、
有利に白金族の少なくとも1種の金属及び/又はその化
合物の存在下に、一般式(2)の末端二重結合もしくは
三重結合を有するオレフィン系不飽和化合物(U)の任
意に調節可能な混合物と反応させるが、この場合、オレ
フィン系不飽和化合物(U)の合計は、オルガノシロキ
サン(H)中のSi−H結合の合計と一致しているか又
は完全な飽和の保証のために、2つの成分(H)又は
(U)の一方の20%までの過剰量を装入してある。ヒ
ドロキシル化の適当な方法は、例えば米国特許第521
1877号、同第5214077号及びドイツ連邦共和
国特許出願公開第19541838号中に記載されてい
る。
【0033】本発明による方法で使用することができる
白金族の金属及び/又はその化合物の例は、以下、白金
触媒と呼称するが、白金、パラジウム、ロジウム、イリ
ジウム及びこれらの化合物、有利に白金及び/又はその
化合物である。Si原子に直接結合した水素原子を脂肪
族不飽和化合物に付加するためにこれまでにも使用され
ていた全ての触媒を使用することができる。前記触媒の
例は、担体、例えば二酸化珪素、酸化アルミニウム又は
活性炭上に存在していてもよい金属性及び微粒子状の白
金、白金の化合物又は錯体、例えばハロゲン化白金、例
えばPtCl4、H2PtCl6×6H2O、NaPtCl
4×4H2O、白金−オレフィン錯体、白金−アルコール
錯体、白金−アルコラート錯体、白金−エーテル錯体、
白金−アルデヒド錯体、白金−ケトン錯体、H2PtC
6×6H2Oとシクロヘキサノンとの反応生成物も含
め、白金−ビニルシロキサン錯体、殊に検出可能な無機
結合したハロゲン原子の含量を有するか又は有していな
い白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、ビス
−(γ−ピコリン)−二塩化白金、トリメチレンジピリ
ジン白金二塩化物、ジシクロペンタジエン白金二塩化
物、ジメチルスルホキシドエチレン白金(II)−二塩
化物並びに四塩化白金とオレフィン及び第一級アミン又
は第二級アミン又は第一級アミン及び第二級アミンとの
反応生成物、例えば1−オクテン中に溶解した四塩化白
金と第二ブチルアミンとの反応生成物又は欧州特許第1
10370号に記載のアンモニウム−白金錯体である。
【0034】白金触媒は、有利に、使用したシロキサン
中に含まれるSi−H基1モル当たりの元素状の白金又
は使用した白金化合物の量に対して、0.05ミリモル
〜0.50ミリモルの量で使用する。反応は、有利に0
℃〜110℃の温度及び有利に0.05MPa〜1.0
MPaの圧力で実施する。
【0035】ヒドロキシル化は、塊状又は溶剤中、例え
ば炭化水素、エーテル又はエステル中で実施することが
できる。反応を溶剤又は溶剤混合物中で実施する場合に
は、約0.1MPaで160℃までの沸点を有する非プ
ロトン性溶剤又は溶剤混合物が有利である。個々の反応
成分は、反応が懸濁液又は乳濁液中でも実施できるの
で、必ずしも溶剤中に溶解している必要はない。反応
は、反応成分の少なくとも1つが、両方の相のそれぞれ
に溶解している場合には、混合間隙を有する溶剤混合物
中でも実施することができる。
【0036】前記のヒドロシリル化法の1つの利点は、
第二の処理工程での化合物:H−Zの除去の前に、オル
ガノ珪素化合物(E)を含有する反応生成物の処理が不
要であるということである。
【0037】反応生成物として生じるオルガノシラン
(P)の除去反応及び精製の終了後に、有利に一般式
(5)のシランから製造した、加水分解可能な基R2
有する前記のオルガノシラン(P)は、例えば米国特許
第5214077号中に記載されているような公知の方
法により、オルガノシロキサン(P)に対して平衡及び
縮合させることができる。
【0038】殊に、この除去方法は、液晶性相を有する
オルガノシロキサン(P)の製造に使用することができ
る。
【0039】この除去方法を経て製造されたオルガノ珪
素化合物(P)から、重合によって例えば高架橋した被
覆を製造することができるし、この化合物が液晶性相を
有する限り、液晶性構造を有する配向及び架橋した層を
製造し、種々の用途のために準備することができる。
【0040】また、オルガノ珪素化合物(P)を含有
し、ポリマーにするために架橋することができる組成物
も調製することができる。
【0041】この除去方法は、高い反応性を有するα,
β−不飽和カルボン酸基、例えばアクリル基を高濃度で
有するオルガノシロキサン及びオルガノシラン(P)の
製造を可能にする。前記化合物の重合の際には、高い架
橋密度が達成される。これらから製造された被覆は、殊
に高い硬度、改善された耐引掻性及び有機溶剤に対する
向上した耐性によって顕著である。
【0042】この除去方法を経て製造された液晶性オル
ガノシラン及びオルガノシロキサン(P)は、公知技術
水準による種々の使用法が公知である高架橋の液晶性ポ
リマーの製造に使用することができる。これらは、その
光学異方性の性質に基づき、例えば光学異方性層、例え
ば光学遅延薄膜(optischen Verzoegerungsfolien)、
干渉顔料並びに波長及び偏光選択性光学フィルターの製
造に特に好適である。前記の光学異方性層の製造には、
一般に、層の施与後にできるだけ短時間でメソゲンの均
一な配向が必要である。かかる付加的な要求、例えば架
橋可能な液晶性ポリマーの低粘度によって促進される迅
速な配向は、適当な低分子量の成分の混入によってより
良好に充足できることが多い。従って、この除去方法に
より製造されたオルガノシロキサン(P)は、付加的な
混合成分が液晶性相の形成を妨害しない限り、別の液晶
性又は非液晶性材料と混合して使用される。
【0043】有利な付加的な混合成分としては、一般式
(6)の化合物並びに一般式(9)及び(10): R7−X1−(A1−X2d−R5−A3 (9)、 A4−R5−(X2−A1)d−X1−R5−K−R5−X1−(A1−X2)a−R5−A4 (10) 〔上記式中、R5、X1、X2、A1及びdは、互いに独立
に異なっていてもよく、一般式(6)及び(7)につい
て記載した意味を有し、R7は、アクリロイルオキシ
基、メタクリロイルオキシ基及びアクリルエチレンオキ
シ基もしくはメタクリルエチレンオキシ基のグループ及
び式: H2C=CH−(Cj2j-1) (式中、jは、1〜8までの値の整数である)を有する
基のグループから選択されるが、この場合、1個又はそ
れ以上の互いに隣接していないメチレン単位が酸素原子
又はジメチルシリル基によって置換されていてもよく、
3は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニ
トリル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキ
シ基、アクリルオキシエチレンオキシ基もしくはメタク
リルオキシエチレンオキシ基、コレステラン基、コレス
テリル基、ドリステリル基、ジアンヒドロヘキシット
基、シクロヘキサン基及び炭素原子1〜10個を有する
アルケニル基のグループから選択されるが、この場合、
1個又はそれ以上の互いに隣接していないメチレン単位
が酸素原子又はジメチルシリル基によって置換されてい
てもよく、Kは、ジアンヒドロヘキシット誘導体のグル
ープから選択されており、殊にジアンヒドロソルビド又
はジアンヒドロマンニットを表し、A4は、水素原子、
ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトリル基、アクリロ
イルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アクリルオキ
シエチレンオキシ基もしくはメタクリルオキシエチレン
オキシ基、シクロヘキサン基及び炭素原子1〜10個を
有するアルケニル基のグループから選択される同一か又
は異なる基を表すが、この場合、1個又はそれ以上の互
いに隣接していないメチレン単位が、酸素原子又はジメ
チルシリル基によって置換されていてもよい〕で示され
る化合物を使用している。
【0044】同様に、本発明は、除去方法によって製造
された液晶性オルガノシロキサン(P)又は互いに並び
に付加的な混合成分が液晶性相の形成を妨害しない限
り、別の液晶性又は非液晶性材料との混合物を含有する
光学異方性層に関するものである。光学異方性層は、有
利に、液晶性オルガノシロキサン(P)又はオルガノシ
ロキサン(P)を含有する混合物を基板上に塗布し、配
向させ、引き続き化学反応によって定着させることによ
って製造される。特に有利に、光学異方性層の製造に
は、一般式(4)、(5)、(6)及び(7)の化合物
から製造される液晶性オルガノシロキサン(P)及び一
般式(6)、(9)及び(10)による混合成分が使用
される。
【0045】液晶性オルガノシロキサン(p)又は液晶
性オルガノシロキサン(P)を含有するLC混合物は、
溶液又は乾燥物として、溶剤不含の乾燥物のガラス点を
上回って基板表面に、例えばスピンコーティング、ナイ
フ又はローラーにより施与することができる。施与のた
めに溶剤を使用する場合には、該溶剤は、その後の乾燥
工程で除去されなければならない。基板上の乾燥LC層
の厚さは、それぞれの用途の要求に左右される。層が、
例えば遅延板として使用される場合には、必要な厚さ
は、必要とされる光学遅延及び配向されたLC層の光学
異方性からの商である。有利に、乾燥LC層の厚さは、
1μm〜500μm、特に有利に1μm〜60μmの間
である。
【0046】LC混合物の施与及び配向は、完全連続
的、半連続的又は非連続的に行うことができる。完全連
続法は、米国特許第5362315号中に記載されてい
る。
【0047】LC層は、第二の基板で覆われていてもよ
い。メソゲンの配向は、例えば施与の際の材料の剪断又
は例えば施与後に、メソゲンと、相応して選択した1つ
又はそれ以上の基板表面との相互作用又は電界によって
行われる。LC混合物の配向は、有利にそれぞれのLC
混合物のガラス点を上回り、透明開始点を下回る温度範
囲内で行われる。簡単な工業的プロセスを実現するため
に、LC混合物の組成を、有利には、適当な配向温度が
20℃〜150℃になるように調整する。1つ又はそれ
以上の基板表面との相互作用によってメソゲンの配向が
行われなければならない場合には、配向作用の改善のた
めに、適当な配向層を、文献中に種々記載されている公
知のコーティング法、印刷法又は浸漬法によって1つ又
はそれ以上の基板表面へ施与することができる。配向層
又は基板は、付加的な処理、例えば研磨によって、配向
を促進する表面構造が得られる。配向方向の位置に応じ
た変動は、例えば偏光したUV光を用いる露光を用いる
配向層のパターン化のための公知の方法によって可能で
ある。液晶性相のメソゲンとその境界面との間の傾斜の
達成のための適当な方法、例えば傾斜角での無機材料の
蒸発は、同様に文献中に記載されている。基板表面に対
して相対的に10°〜80°の角度でのメソゲンの傾斜
を達成するためには、特に有利に、酸化珪素からなる層
を蒸発させている。
【0048】基板としては、光学素子の製造のための公
知の全ての材料を使用することができる。有利に、それ
ぞれの用途に適した波長領域で透過性又は半透過性であ
る有機又は無機の基板である。これらの基板は、平坦で
あっても屈曲させられていてもよい。特に有利に、LC
層の製造、後処理及び使用の温度で物理的性質が変化し
ない基板が使用される。
【0049】なかでも特に有利に、ガラス板又は石英板
及びポリマー薄膜、例えばポリカーボネート、ポリスル
ホン、ポリエチレンテトラフタレート、ポリイミド及び
酢酸セルロースである。必要な場合には、1つ又はそれ
以上の基板に付加的な配向補助手段、例えばポリイミ
ド、ポリアミド、ポリビニルアルコール又は酸化珪素か
らなる層を備えさせることもできる。
【0050】配向を行った後に、液晶性オルガノシロキ
サン(P)又は該液晶性オルガノシロキサン(P)を含
有するLC混合物を光学異方性層中に定着させる。この
ために、オルガノシロキサン(P)は、メソゲン基中に
含有されているα,β−不飽和カルボン酸基を介して架
橋させる。この架橋は、有利に、過酸化物又は別の適当
な熱的に活性可能なラジカル形成剤、UV光、エネルギ
ーに富む電磁放射線又は昇温によって発生するフリーラ
ジカルを用いて行われる。あるいはまた、架橋は、珪素
に直接結合した水素原子を有する架橋剤を用いて、白金
金属触媒による触媒反応下に生じさせることもできる。
これは、カチオン又はアニオンにより行うこともでき
る。米国特許第5211877号及び同第521407
7号中にキシされたUV光による架橋は、特に有利であ
る。結果として定着した層は、基板と一緒になってラミ
ネートの形、片面開放薄膜として、また、1つ又はそれ
以上の基板の除去後には、独立薄膜としても使用するこ
とができる。基板と一緒の薄膜又は片面開放薄膜として
の使用が有利である。光学異方性層の1つの別の使用形
は、以下の文章においてLC小板とも呼称されている光
学異方性小板である。米国特許第5362315号中に
は、いかにして、光を色とりどりに反射するキラル相を
有する液晶性構造を有する顔料を基板からの重合したコ
レステリック薄膜の剥離、引き続き、こうして得られた
粗製塊状物の微粉砕によって製造することができるかに
つき開示されている。これにより、顔料を適当な結合剤
系中に混入及び基板上に施与することができる。ドイツ
連邦共和国特許出願公開第19619460号中には、
いかにして、可視光線にとってネガティブの屈折係数異
方性を有する小板を同様の方法によって製造及び使用す
ることができるかにつき記載されている。同様に、前記
の層を、架橋後に微粉砕して光学異方性小板にし、引き
続き、結合剤中で基板上に施与することもできる。特に
有利に、LC小板の製造には、除去法により一般式
(4)、(5)、(6)及び(7)の化合物から製造さ
れる液晶性オルガノシロキサン及びオルガノシラン
(P)及び一般式(6)、(9)及び(10)による混
合成分を使用する。
【0051】液晶性オルガノシロキサン(P)からなる
層のつながった薄膜は、全ての目的に使用することがで
き、ポジティブ及びネガティブの屈折係数異方性を有す
る光学的異方性層、例えば文献中に多数記載されている
液晶表示装置の性質の改善のための光学的遅延薄膜とし
て適している。基板及び配向層並びに液晶性オルガノシ
ロキサン(P)の組成及び該オルガノシロキサン(P)
を含有するLC混合物の組成の選択に応じて、配向の多
種多様な形が達成できるが、これらは、例えば液晶表
示、TNディスプレイ又はSTNディスプレイにおいて
有利に使用することができる。これらの層中のメソゲン
の可能な配向の例は、全てのメソゲンの均質かつ平行な
調整、向かい合った表面に対して向かって連続的に平行
から垂直に表面の調整が変化するハイブリッド配向、全
てのメソゲンの完全に垂直な調整、メソゲンが、キラリ
ティーの導入又はTNセル又はSTNセルにおけるのと
同様に互いにねじれた配向層によって配向されてい平面
基準を中心にしてねじれた平行配向又はドイツ連邦共和
国特許出願公開第19619460号中に記載されてい
るように、ネガティブな屈折係数異方性を生じる可視光
線の波長よりも短いピッチを有するコレステリック配向
である。
【0052】光学異方性層の製造のための上記のプロセ
スのごく僅かな変更によって、別の用途が実現できる。
例えば、液晶性オルガノシロキサン(P)以外に、メソ
ゲンに沿って調整され、その際、液晶性相の形成を妨害
しない適当な染料分子を含有する混合物を使用する場合
に、吸収性偏光フィルターを製造することができる。屈
折係数の局所的変化に基づいている光記憶媒体は、液晶
性オルガノシロキサン(P)のメソゲン基の配向を、架
橋の前に局所的に変化させることによって製造すること
ができる。これは、例えば個々の露光工程の間に、外部
から作用する配向力又はLC層の温度を変化させる場合
に、UV光にとって不透過性のマスキングによる局所的
UV架橋によって達成することができる。1つの別の方
法は、例えばLCD製造の際にサブピクセルを生じさせ
るために使用される配向層のパターン化である。
【0053】液晶性オルガノシロキサン(P)又は互い
に並びに別の液晶性もしくは非液晶性材料の混合物は、
付加的な混合成分が液晶性相の形成を妨害しない限り、
キラルネマチック相を誘導する化合物(キラル分子)を
含有している場合には、これらは、偏光及び波長選択性
の光学フィルター又はLC小板の製造に使用することが
できる。
【0054】前記のコレステリック液晶(Cholesteric
Liquid Crystal;CLC)は、CLCの螺旋構造に左右
される波長域での円偏波した電磁放射線を反射する。キ
ラル分子は、等しいヘリシティを有する円偏光を反射す
る右又は左にねじれた構造を生じる。反射帯域の中心波
長は、以下、反射波長と呼称するが、屈折係数及びキラ
ル分子の濃度の増大とともに減少する螺旋構造のピッチ
によって定められる。更に、反射波長は、屈折角に左右
される。帯域の幅は、液晶性オルガノシロキサン(P)
のメソゲン基及び他の混合成分の光学異方性によって定
められる。これは、多くの場合、反射波長の5%〜15
%の間である。特殊な用途には、例えば米国特許第55
06704号又は同第5691789号中に記載されて
いるような薄膜製造の際に適当な手段によって、付加的
に拡大された反射帯域につながる螺旋構造の種々のピッ
チが得られる。
【0055】適当な光学活性ドーピング剤の多数は、文
献から公知である。左にねじれた材料については、キラ
リティ以外に良好なメソゲン特性をももたらすコレステ
リン化合物、例えばH. Finkelmann、H. Ringsdorf 他に
より、Makromol. Chem. 179、第829〜832頁
(1978)中から公知のコレステリン誘導体を用いる
ことができるも多い。コレスト−8(14)−エン−3
−オール(ドリステロール)もしくはその誘導体をベー
スとする適当な右にねじれたステロイドは、米国特許第
5695680号中に記載されている。非ステロイド系
には、高濃度で液晶性相の安定性を低下させる傾向があ
る。例えば、米国特許第4996330号及び同第55
02206号から公知の酒石酸イミド誘導体である。ド
イツ連邦共和国特許出願公開第4342280号又は同
第4408171号中には、架橋可能な単量体ヘキシッ
ト誘導体もしくは単量体ジアンヒドロヘキシット誘導体
と別の液晶性化合物との混合物が記載されているが、こ
れらは、単量体ドーピング剤としてコレステリック網状
組織の製造に使用されている。ドイツ連邦共和国特許出
願公開第19619460号中では、液晶性オルガノシ
ロキサン及びジアンヒドロヘキシット誘導体を左又は右
にねじれたキラル添加剤として含有している液晶混合物
が特許の保護を請求されている。この場合に記載された
ジアンヒドロヘキシット誘導体とは、有利に、ジアンヒ
ドロソルビット、ジアンヒドロマンニット及びジアンヒ
ドロイジットのグループからなる化合物のことである。
液晶性オルガノシロキサン(P)及びキラル分子を含有
するかかるCLC混合物から、上記の方法により、円偏
光を波長選択的に反射するコレステリック配向を有する
層を製造することができる。前記の用途の場合、LC層
の厚みは、有利に3倍のピッチを上回り、500μmの
最大層厚までである。1μm〜50μmの層厚が特に有
利である。
【0056】コレステリック配向を有するかかる層は、
キラル分子の濃度が、コレステリック帯域の反射波長が
可視波長域にあるよう選択されている場合に、装飾用途
に特に適している。視角に応じた色彩印象及び金属性の
光沢に基づき、前記の相は、特に色彩効果を可能にして
いる。有価証券印刷及び商標保護における使用の場合に
は、前記の色彩効果及び反射光の偏光により、付加的に
良好な複製からの保護が達成される。
【0057】光学的用途の1つの例は、米国特許第48
59031号中に記載されているようなCLC平面フィ
ルターである。赤外線領域(IR)で反射するCLCフ
ィルターは、例えば断熱ガラス化に使用することができ
る。米国特許出願公開第568212号には、コレステ
リック液晶を用いて、屈曲した基板上に、可視光からほ
ぼ紫外線(UV)までの光学的に複製された波長及び偏
光選択性の部材をいかにして製造することができるかと
いうことが開示されている。前記の光学部材の可能な使
用形態は、ビームスプリッター、鏡及びレンズである。
液晶性オルガノシロキサン(P)は、例えばドイツ連邦
共和国特許出願公開第19619460号中に記載され
た混合物の使用によって入手されるIRからUV領域の
かかる光学部材の製造に適している。光学的異方性層の
いくつかの用途の場合、関連した薄膜の代わりに、LC
小板を有する層を使用することも可能である。このよう
に、液晶性オルガノシロキサン(P)の特殊な光学的効
果は、使用者が通常の印刷技術及びコーティング技術を
用いることができるので、配向過程及び架橋過程を必要
とするより高価な薄膜製造を実施する代わりに、本質的
により少ない費用で応用できる。このためには、例えば
米国特許第5362315号又は同第5683622号
中に記載されているようなLC小板を適当な結合剤系中
に混入することができる。このためには、高い反応性の
α,β−不飽和カルボン酸基、例えばアクリル基を有す
る液晶性オルガノシロキサン(P)を含有するLC小板
は、その高い架橋密度により、結合剤中での改善された
安定性を有するので、なかでも特に適している。
【0058】結合剤系の必要とされる性質、殊に光学的
性質は、LC小板の意図された用途にも左右される。例
えば、キラル添加剤を含有するLC小板の偏光選択性の
反射及び波長選択性の反射を利用する用途の場合、有利
に、少なくとも反射波長の領域で光透過性である結合剤
が使用される。可視光の領域で光学的異方性を利用する
用途には、可視波長域全体で無色及び透過性である結合
剤が有利である。光学部材には、有利に硬化後の平均屈
折係数がLC平板の平均屈折係数と同じである結合剤系
が使用される。LC小板を含有する堅牢な層の製造に
は、有利に硬化可能な結合剤系が適している。あるいは
また、特殊な用途には、硬化可能な結合剤、例えばおい
る、ペースト又は熱可塑性樹脂を使用することもできな
い。
【0059】LC小板の物理的性質が変化しないか又は
定義された方法でのみ変化する結合剤系は、特に有利で
ある。適当な結合剤系は、例えば重合可能な樹脂(UP
−樹脂、シリコーン樹脂、エポキシド樹脂)、分散液、
溶剤含有塗料又は水性塗料あるいは透過性の全ての合成
樹脂、例えばポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリカーボネートである。これらの等方性結合剤と
ともに、液晶系、例えば液晶性ポリマー又は重合可能な
液晶性樹脂並びに重合可能なLCシリコーンを結合剤と
して使用することもできる。特殊な光学的性質を有する
層又はフィルムの製造のためには、LC小板が液状結合
剤中に攪拌導入されている。層の表面に対して平行な小
板の配向は、例えば米国特許第5362315号による
液晶性着色顔料を用いる塗装の際のように、基板上への
顔料−結合剤混合物の薄層の施与の際又は混合物の押出
しの際にも行われる。各用途の要求及び結合剤の性質に
応じて、薄膜は、硬化後に基板から剥離させることがで
きる。
【0060】製造されたLC小板の使用は、薄膜の場合
に紫外線域から赤外線域までの電磁波の純粋な位相遅れ
に制限されるか又は小板の製造のために、キラル分子を
含む液晶性オルガノシロキサンが使用される場合には、
これから、米国特許第5362315号中に記載されて
いるように、特定の波長の電磁波を円偏光して反射させ
るキラル相を有する液晶性構造を有するLC小板を製造
することもできる。
【0061】LC小板の使用の1つの例は、米国特許第
5683622号中に記載されているような基板上での
光学的に複製する、波長選択性及び偏光選択性の部材の
製造である。
【0062】LC小板は、キラル分子の濃度が、コレス
テリック帯域の反射波長が可視波長域にあるように選択
されている場合には、装飾目的に特に適している。有価
証券印刷及び商標保護における使用の場合、視角に左右
される色彩印象及び反射した光の偏光は、付加的な保証
の目印である。それぞれ左にねじれた構造及び右にねじ
れた構造を有するLC小板を同時に使用する際には、米
国特許第5599412号中に記載されているように、
偏光用眼鏡を通して観察する際に、立体画像を生じさせ
る印刷物を製造することができる。
【0063】例えば紙幣、有価証券、証書の偽造からの
保護又は商標保護における保証の標識の製造のために
は、LC小板が、その使用の際に既に存在する印刷工程
又は別の被覆工程に組み込むことができるので、多くの
場合に、相対的に少ない費用で特に有利に使用できる。
人の目には見えない標識としては、良好な反射により適
当な検出器を備えた装置により確認することができるの
で、キラル分子をより低い濃度で保持するIR反射性L
C小板又はキラル分子をより高い濃度で保持するUV反
射性LC小板が特に適している。前記の用途には、LC
小板は、可視光の範囲内で有利に透過性及び無色であ
る。反射帯域の波長は、有利に750nmを上回るか又
は400nmを下回っている。この場合、反射は長途と
もに、反射した光線の円偏光も付加的な保証の標識とし
て検出することができる。有利に、IR透過性結合剤も
しくはUV透過性結合剤中のCLC小板が、前記の用途
のために、標識すべき支持体上へ施与される。
【0064】以下の実施例は、それぞれ別記しない限
り、全ての量及びパーセントの記載は質量に対するもの
であり、全ての圧力は0.10MPa(絶対)及び全て
の温度は20℃である。
【0065】
【実施例】例 1: a) アリルアルコール58.08g(1.0モル)
を、トルオール200ml中に溶解させ、90℃で、3
−クロルプロピオン酸クロリド190.46g(1.5
モル)を滴加した。この反応溶液を、還流下に更に1.
5時間加熱した。有機相を、10%のNaOH溶液及び
2Oで2回洗浄し、かつ溶剤を濃縮した。この生成物
を、引き続き、74℃及び20ミリバールで蒸留した。
3−クロルプロピオン酸アリルエステル104.3g
(理論値の71%)が得られる。
【0066】b)3−クロルプロピオン酸アリルエステ
ル37.15g(0.25モル)及びペンタメチルペン
タシクロシロキサン15.48g(0.052モル)
を、トルオール200ml中に溶解させ、80℃で、1
%のヘキサクロロ白金酸0.94mlを添加した。この
反応溶液を、80℃で1時間攪拌し、引き続き、トリエ
チルアミン75.9g(0.75モル)及び2,6−ジ
−第三ブチル−4−(ジメチルアミノメチレン)−フェ
ノール(Ethanox(R) 703,Ethyl Corp. Baton Rouge, L
A 70801)0.09gと反応させた。80℃で8時間の
攪拌後に、沈殿物をトリエチルアンモニウムクロリドか
ら濾別し、かつこの溶液を、0.5%未満の残留溶剤量
になるまで乾燥させた。10%の割合の高級オリゴマー
を有するオルガノシロキサン39.2gが得られる。
【0067】例 2: a)Eugenol(2−メトキシ−4−(2′−プロペニ
ル)フェノール)77.8g(0.47モル)を、トル
オール100ml中に溶解させ、90℃で、3−クロル
プロピオン酸クロリド90.3g(0.71モル)を滴
加した。この反応溶液を、還流下に更に1.5時間加熱
した。有機相を10%のNaOH溶液及びH 2Oで2回
洗浄し、かつ溶剤を濃縮した。この生成物を、引き続
き、135℃及び40ミリバールで蒸留した。2−メト
キシ−4−(2′−プロペニル)−(3″−クロルプロ
ピオニル)フェニルエステル92.9g(理論値の77
%)が得られた。
【0068】b)2−メトキシ−4−(2′−プロペニ
ル)−(3″−クロルプロピオニルオキシ)フェニルエ
ステル19.87g(0.078モル)及び平均連鎖長
8を有する線状オルガノシロキサン6.50g(Si−
H0.010モル)を、トルオール150ml中に溶解
させ、80℃で1%のヘキサクロロ白金酸0.75ml
を添加した。この反応溶液を、80℃で1時間攪拌し、
引き続き、トリエチルアミン11.4g(0.117モ
ル)及び2,6−ジ−第三ブチル−4−(ジメチルアミ
ノメチレン)フェノール(Ethanox(R) 703)0.05g
を添加した。80℃で2時間後に、沈殿物をトリエチル
アンモニウムクロリドから濾別し、かつこの溶液を、
0.5%未満の残留溶剤量になるまで乾燥させた。平均
分子量3500及び分布度1.4(Mw/Mn)を有する
オルガノシロキサン24.0gが得られる。
【0069】例1及び2と同様に、更にアクリル基を有
するオルガノシロキサンとオルガノシランを製造した。
これらの合成後にGPCで測定した高級オリゴマーの割
合もしくは平均連鎖長n=8を有する線状オルガノシロ
キサンの分子量分布Mw/Mnは、以下の表中にまとめて
ある。
【0070】
【表1】
【0071】例 3: a)o−キシロール500ml中の4−アリルオキシ安
息香酸−(4′−ヒドロキシフェニル)エステル(米国
特許第5211877号により製造)324.4g
(1.2モル)の溶液に、3−クロルプロピオニルクロ
リド228.5g(1.8モル)を115℃で滴加し
た。この反応溶液を、3−クロルプロピオニルクロリド
の供給終了後に、3時間、後攪拌した。この溶液を90
℃にまで冷却し、かつ酸塩化物過剰量を5%の水溶液と
してのNaOH30gで洗浄した。残留水を循環除去
し、石油ベンジン750mlで希釈し、かつこの生成物
を冷却によって晶出させた。1−(4′−アリルオキシ
ベンゾイルオキシ)−4−(4″−(3′″−クロルプ
ロピオニルオキシ))−ベンゾールを濾別し、石油エー
テルで洗浄し、かつ乾燥させた。119℃の融点を有す
る1−(4′−アリルオキシベンゾイルオキシ)−4−
(4″−(3′″−クロルプロピオニルオキシ))ベン
ゾール363.4g(理論値の85%)が得られた。
【0072】b)o−キシロール500ml中の4−ア
リルオキシ安息香酸−(4′−ヒドロキシフェニル)エ
ステル(米国特許第5211877号により製造)32
4.4g(1.2モル)の溶液に、3−ブロムプロピオ
ニルクロリド308.6g(1.8モル)を115℃で
滴加した。この反応混合物を、3−ブロムプロピオニル
クロリドの供給の終了後に、3時間、後攪拌した。この
溶液を90℃にまで冷却し、酸塩化物過剰量を、5%の
水溶液としてのNaOH30gで洗浄した。残留水を循
環除去し、石油ベンジン750mlで希釈し、かつこの
生成物を冷却によって晶出させた。1−(4′−アリル
オキシベンゾイルオキシ)−4−(4″−(3′″−ブ
ロムプロピオニルオキシ))−ベンゾールを濾別し、石
油エーテルで洗浄し、かつ乾燥させた。122℃の融点
を有する1−(4′−アリルオキシベンゾイルオキシ)
−4−(4″−(3′″−ブロムプロピオニルオキ
シ))ベンゾール418.5g(理論値の86%)が得
られた。
【0073】例 4:例3による1−(4′−アリルオ
キシベンゾイルオキシ)−4−(4″−(3′″−ブロ
ムプロピオニルオキシ))ベンゾール73.8g(0.
2モル)を、トルオール500ml中に溶解させ、80
℃にまで昇温させ、かつ2,6−ジ−第三ブチル−4−
(ジメチルアミノメチレン)フェノール(Ethanox(R) 7
03)0.66gを添加した。トリエチルアミン22.2
g(0.22モル)を滴加し、かつこの反応溶液を80
℃で1時間攪拌する。過剰量のトリエチルアミン及びト
リエチルアンモニウムヒドロクロリドを、希硫酸及び水
で洗い流し、この後、この反応溶液を、共沸乾燥させ
た。石油エーテル500mlの添加によって、生成物を
沈澱させ、かつイソプロパノールから再晶出させた。9
4℃の融点及び108℃の透明点の間でネマチック相を
有する1−(4′−アリルオキシベンゾイルオキシ)−
4−(4″−アクリロイルオキシ)ベンゾール61.6
g(理論値の95%)が得られた。
【0074】例 5: a)1−(4′−アリルオキシベンゾイルオキシ)−4
−(4″−(3′″−クロルプロピオニルオキシ))ベ
ンゾール30.05g(0.083モル)及びペンタメ
チルペンタシクロシロキサン5.41g(0.018モ
ル)を、トルオール110ml中に溶解させ、80℃
で、1%のヘキサクロロ白金酸0.67mlを添加し
た。この溶液を、発熱の鎮静後に90℃で90分間に亘
って攪拌し、この後、80℃にまで冷却し、トリエチル
アミン9.65g(0.096モル)、2,6−ジ−第
三ブチル−4−(ジメチルアミノメチレン)フェノール
(Ethanox(R) 703)0.09gを添加し、かつ80℃で
1.5時間攪拌した。この反応混合物を、20℃にまで
冷却し、不溶性のトリエチルアンモニウムヒドロクロリ
ドから濾別し、かつ粗製生成物を石油エーテル/エタノ
ール(2:1)を用いて沈澱させた。この沈殿物をトル
オール中に溶解させ、溶液を濾過し、かつ0.5%未満
の残留溶剤量になるまで乾燥させた。21℃のガラス点
及び117℃の透明点の間でネマチック相を有するオル
ガノシロキサン29.9g(理論値の79%)が得られ
る。
【0075】b)1−(4′アリルオキシベンゾイルオ
キシ)−4−(4″−(3′″−ブロムプロピオニルオ
キシ))ベンゾール32.44g(0.08モル)及び
ペンタメチルペンタシクロシロキサン5.41g(0.
018モル)を、トルオール110ml中に溶解させ、
80℃で1%のヘキサクロロ白金酸0.67mlを添加
した。この溶液を、発熱の鎮静後に90℃で90分間に
亘って攪拌し、この後、30℃にまで冷却し、トリエチ
ルアミン9.26g(0.092モル)、2,6−ジ−
第三ブチル−4−(ジメチルアミノメチレン)フェノー
ル(Ethanox(R) 703)0.11gを添加し、かつ80℃
で3時間攪拌した。この反応混合物を、20℃にまで冷
却し、不溶性のトリエチルアンモニウムヒドロクロリド
から濾別し、かつ粗製生成物を石油エーテル/エタノー
ル(2:1)を用いて沈澱させた。この沈殿物をトルオ
ール中に溶解させ、溶液を濾過し、かつ0.5%未満の
残留溶剤量になるまで乾燥させた。23℃のガラス点及
び116℃の透明点の間でネマチック相を有するオルガ
ノシロキサン33.93g(理論値の81%)が得られ
た。
【0076】例 6:1−(4′−アリルオキシベンゾ
イルオキシ)−4−(4″−(3′″−クロルプロピオ
ニルオキシ))ベンゾール42.07g(0.116モ
ル)及びテトラメチルテトラシクロシロキサン7.57
g(0.032モル)を、トルオール150ml中に溶
解させ、80℃で1%のヘキサクロロ白金酸0.94m
lを添加した。この溶液を、発熱の鎮静後に90℃で9
0分間に亘って攪拌し、この後、80℃にまで冷却し、
トリエチルアミン13.51g(0.134モル)及び
2,6−ジ−第三ブチル−4−(ジメチルアミノメチレ
ン)フェノール(Ethanox(R) 703)0.13gを添加
し、かつ80℃で1.5時間に亘って攪拌した。この反
応混合物を、20℃にまで冷却し、不溶性のトリエチル
アンモニウムヒドロクロリドから濾別し、かつ粗製生成
物を石油エーテル/エタノール(2:1)を用いて沈澱
させた。この沈殿物をトルオール中に溶解させ、溶液を
濾過し、かつ0.5%未満の残留溶剤量になるまで乾燥
させた。17℃のガラス点及び111℃の透明点の間で
ネマチック相を有するオルガノシロキサン40g(理論
値の75%)が得られた。
【0077】例 7:1−(4′−アリルオキシベンゾ
イルオキシ)−4−(4″−(3′″−クロルプロピオ
ニルオキシ))ベンゾール28.65g(0.079モ
ル)及びH−シロキサン(平均連鎖長n=8)6.72
g(0.0105モル)を、トルオール100ml中に
溶解させ、80℃で1%のヘキサクロロ白金酸0.60
mlを添加した。
【0078】この溶液を、発熱の鎮静後に90℃で90
分間に亘って攪拌し、この後、80℃にまで冷却し、ト
リエチルアミン10.04g(0.099モル)及び
2,6−ジ−第三ブチル−4−(ジメチルアミノメチレ
ン)フェノール(Ethanox(R) 703)0.07gを添加
し、かつ80℃で1.5時間攪拌した。この反応混合物
を20℃にまで冷却し、不溶性のトリエチルアンモニウ
ムヒドロクロリドから濾別し、かつ0.5%未満の残留
溶剤量になるまで乾燥させた。10℃のガラス温度及び
66℃の透明点の間でネマチック相を有するオルガノシ
ロキサン30.3gが得られた。
【0079】例 8: a)o−キシロール250ml中の4−アリルオキシ安
息香酸−(4′−ヒドロキシフェニル)エステル(米国
特許第5211877号により製造)54.06g
(0.2モル)の溶液に、4−メトキシ安息香酸塩化物
37.53g(0.22モル)を、145℃で1時間で
滴加した。この反応溶液を、酸塩化物の供給の終了後
に、3時間、後攪拌した。この溶液を95℃にまで冷却
し、かつ10%のNaOH溶液及びH2Oで洗浄して中
和させた。過剰量の水を共沸により循環除去し、かつ生
成物を冷却によって際晶出及び濾別した。161℃の融
点を有する1−(4′−アリルオキシベンゾイルオキ
シ)−4−(4″−(4′″−メトキシベンゾイルオキ
シ))ベンゾール55.8g(理論値の69%)が得ら
れた。
【0080】b)1−(4′−アリルオキシベンゾイル
オキシ)−4−(4″−(3′″−クロルプロピオニル
オキシ))ベンゾール108.26g(0.30モル)
及び1−(4′−アリルオキシベンゾイルオキシ)−4
−(4″−(4′″−メトキシベンゾイルオキシ))ベ
ンゾール33.3g(0.075モル)及びペンタメチ
ルペンタシクロシロキサン24.35g(0.081モ
ル)を、トルオール100ml中に溶解させ、80℃で
1%のヘキサクロロ白金酸1.4mlを添加した。
【0081】この溶液を、発熱の鎮静後に90℃で90
分間に亘って攪拌し、この後、80℃にまで冷却し、ト
リエチルアミン37.95g(0.375モル)及び
2,6−ジ−第三ブチル−4−(ジメチルアミノメチレ
ン)−フェノール(Ethanox(R) 703)0.3gを添加
し、かつ80℃で1.5時間攪拌した。この反応混合物
を20℃にまで冷却し、不溶性のトリエチルアンモニウ
ムヒドロクロリドから濾別し、0.5%未満の残留溶剤
量になるまで乾燥させた。21℃のガラス点及び151
℃の透明点の間でネマチック相を有するオルガノシロキ
サン147.4gが得られる。
【0082】例 9: a)DMF2l中の4−ヒドロキシ安息香酸エチルエス
テル249g(1.5モル)、ヨウ化カリウム3g
(0.018モル)及び炭酸カリウム248g(1.8
モル)からなる溶液に、4−クロルブチルアセテート2
76.6g(1.8モル)を添加し、かつ90℃で11
時間攪拌した。この反応混合物を氷水5lの上に注ぎ、
生じた沈殿物を吸引濾過し、かつ氷水4lで洗浄した。
この粗製生成物をエタノール3l中に溶解させ、水酸化
カリウム(400g)を添加し、かつ還流下に3時間加
熱した。この反応混合物を氷水6lの上に注ぎ、濃塩酸
で酸性に調節し、かつ沈殿物を濾別した。この沈殿物を
水で洗浄して中和させ、引き続き乾燥させた。4−
(4′−ヒドロキシブトキシ)−安息香酸282.1g
(収率89%)が得られた。
【0083】b)1,1,1−トリクロルエタン1.1
l中の4−(4′−ヒドロキシブトキシ)−安息香酸2
82g(1.34モル)、新たに蒸留したメタクリル酸
325ml(3.35モル)、2,6−ジ−第三ブチル
−4−(ジメチルアミノメチレン)フェノール(Ethano
x(R) 703)0.3g及びp−トルオールスルホン酸2
3.7gからなる溶液を、水分離器により還流下で10
時間加熱した。この反応混合物を60℃〜70℃にまで
冷却し、石油エーテル2.5l中に攪拌混入し、かつ沈
殿物を濾別した。石油エーテルを用いる洗浄後に、沈殿
物を室温で真空中に24時間乾燥させた。4−(4′−
メタクリルオキシブトキシ)安息香酸223.7g(収
率60%)が得られる。
【0084】c)塩化チオニル4.8g(0.04モ
ル)を、80℃で、トルオール(40ml)中の4−
(4′−メタクリルオキシブトキシ)安息香酸(10g
(0.036モル)及び2,6−ジ−第三ブチル−4−
(ジメチルアミノメチレン)フェノール(Ethanox(R) 7
03)0.01g添加し、かつガス発生が鎮静するまで3
0分間攪拌した。過剰量の塩化チオニルを濾別し、引き
続き、この生成物を、0℃でピリジン5ml及びトルオ
ール5ml中に入れ、かつジクロルメタンそれぞれ10
0mlを用いて2回抽出させた。合わせた有機抽出液
に、塩化カルシウムによる乾燥後に、ヒドロキノン50
mgを添加し、かつ濃縮した。残分を、シリカゲルによ
りクロマトグラフィー処理すると(トルオール/酢酸エ
ステル(5:1))、89℃のガラス点及び146℃の
透明点の間でネマチック相を有するビス−1,4−
[4′−(4″−メタクリルオキシブトキシ)ベンゾイ
ルオキシ]ベンゾール7.5g(収率66%)が生じ
た。
【0085】例 10: a)欧州特許第057847号による2−アセチルイソ
ソルビット902.6g(4.8モル)をキシロール
1.7l中に溶解させ、かつキシロール200ml中の
塩化アニソイル900gの溶液を添加した。この混合物
を、還流下に5時間加熱した。完全な反応後に、室温に
まで冷却させるが、この場合、生成物が生じた。結晶ケ
ーキを吸引濾過し、石油エーテル600mlで洗浄し、
かつ空気に接して乾燥させた。2−アセチル−5−アニ
ソイルイソソルビット1278.8g(収率83%)が
得られた。
【0086】b)2−アセチル−5−アニソリルイソソ
ルビット639g(1.98モル)を、メタノール2.
5l中に装入し、かつ25%のアンモニア水溶液26
9.4ml(3.96モル)を添加した。この溶液を、
55℃で3時間攪拌した。溶剤及び過剰量のアンモニア
を、真空中で蒸発させ、かつ残分を真空中で乾燥させ
た。5−アニソリルイソソルビットの反応を、更に精製
せずに行った。
【0087】c)こうして得られた5−アニソリルイソ
ソルビット232.35g(0.83モル)、4−
(4′−アクリロイルブトキシ)安息香酸(メタクリル
酸の代わりにアクリル酸の使用下に例9bと同様にして
製造)230.0g(0.87モル)、2,6−ジ−第
三ブチル−4−(ジメチルアミノメチル)フェノール
(Ethanox(R) 703)30mg及びジメチルアミノピリジ
ン5.5gを、塩化メチレン1l中に溶解させ、かつ6
℃にまで冷却させた。前記の温度で、DCC196.7
g(0.95モル)を添加し、1時間攪拌し、引き続
き、室温にまで昇温させた。生じたジシクロヘキシル尿
素を濾別し、溶剤を真空中で取出し、かつ残分をイソプ
ロパノール1.5mlから再晶出させた。結晶体を、再
度、イソプロパノール1lで洗浄した。82℃の融点を
有する2−[4′−(4′−アクリロイルブトキシ)ベ
ンゾイル]−5−アニソイルイソソルビット357g
(収率82%)が得られた。
【0088】例 11: a)4−(4′−(3″−クロルプロピオニルオキシ)
ブトキシ)安息香酸(メタクリル酸の代わりに3−クロ
ルプロピオン酸の使用下に例9bと同様にして製造)1
8g(0.06モル)を、トルオール20ml中に溶解
させ、塩化チオニル5.85g(0.081モル)を添
加し、かつ還流下に3時間加熱した。この後、過剰量の
塩化チオニルを溶剤と一緒に真空中で50%になるまで
蒸発させた。残留溶剤を、トルオール1l中の5−
(4′−アリルオキシベンゾイル)イソソルビット(工
程10aにおける塩化アニソイルの代わりに4−アリル
オキシ安息香酸塩化物の使用下に例10a、bと同様に
して製造)15g(0.049モル)の溶液に滴加し
た。この混合物を、沸騰するまで212時間加熱した。
後処理のために、バッチ量を、それぞれ2回、飽和Na
HCO3溶液及びNaCl溶液で洗浄し、かつ溶剤を真
空中で蒸発させた。フィルターかラムによって、シリカ
ゲルにより酢酸エチル/石油エーテル、溶剤比1:2
で、なお存在する4−(4′−(3″−クロルプロピオ
ニルオキシ)ブトキシ)安息香酸を分離させた。生成物
を、イソプロパノールから再晶出させた。55℃の融点
を有する5−(4′−アリルオキシベンゾイル)−
(4″−(4′″−(3″″−クロルプロピオニル)オ
イル)ブトキシベンゾイル)イソソルビット11.6g
(理論値の40%)が得られた。
【0089】b)4−アリルオキシ安息香酸−(4′−
ヒドロキシフェニル)−エステル(米国特許第5211
877号により製造)20.0g(0.074モル)
を、トルオール100ml中に95℃で溶解させ、かつ
4−(3′−クロルプロピオニルオキシブトキシ)安息
香酸塩化物(11aからの溶液として)35.4g
(0.11モル)を90℃〜100℃で滴加した。この
反応溶液を、更に5時間攪拌し、石油エーテル200の
添加及び20℃までの冷却によって沈澱及び濾別した。
この生成物を、酢酸エチル中に新たに溶解させ、5%の
NaOH溶液で中和し、後洗浄し、かつ濃縮して晶出さ
せた。95℃の融点を有する4−アリルオキシ安息香酸
−(4′−(4″−(3′′−クロルプロピオニルオイ
ル)−ブトキシ)ベンゾイル)フェニルエステル19.
8g(理論値の49%)が得られる。
【0090】c)4−アリルオキシ安息香酸−(4′−
(4″−(3′′−クロルプロピオニルオイル)ブトキ
シ)ベンゾイル)フェニルエステル13.5g(0.0
24モル)、5−(4′−アリルオキシベンゾイル)−
(4″−(4′″−(3″″−クロルプロピオニルオイ
ル)ブトキシ)ベンゾイル)イソソルビット3.44g
(0.006モル)及びテトラメチルテトラシクロシロ
キサン2.6g(0.011モル)を、トルオール90
ml中に溶解させ、70℃で0.5%のヘキサクロロ白
金酸0.8gを添加した。この反応溶液を、80℃で更
に1.5時間攪拌した。引き続き、この溶液に、トリエ
チルアミン9.1g(0.09モル)及び2,6−ジ−
第三ブチル−4−(ジメチルアミノメチレン)フェノー
ル(Ethanox(R) 703)0.02gを添加し、かつ80℃
で更に8時間攪拌した。この反応混合物を、室温にまで
冷却し、生じたトリエチルアンモニウムクロリドを濾別
し、生成物を0℃でエタノール250mlの添加によっ
て沈澱させ、かつ0.5%未満の残留溶剤量になるまで
乾燥させた。28℃のガラス点及び83℃の透明点の間
でコレステリック相を有するオルガノシロキサン8/3
gが得られた。
【0091】d)オルガノシロキサン2g及び光開始剤
の2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−
2−モルホリノプロパノン−1(Ciba-Geigy AGのIrgac
ure(R)907)0.01gを、p−キシロール30ml中
に溶解させ、0.45μmの濾膜により濾過し、かつ凍
結乾燥させた。2つのガラスプレートに、それぞれ1つ
のポリビニルアルコールからなる配向層を備えさせ、こ
れを、ビロード布で一方向にこすった。乾燥した混合物
0.1gを、90℃でガラス板の1つの配向層の上に施
与し、かつ第2のプレートで覆って、こすった方向と反
対かつ平行に置いた。プレート上への均一な圧力によっ
て、この混合物を、配向層間に約10μmの厚さの薄膜
が残るまで分散させた。この薄膜を、均一な配向が達成
されるまで75℃で5分間熱処理し、引き続き、UV−
A光の照射(約100mW/cm2で15秒間)によっ
て重合させた。架橋した薄膜は、垂直に見た場合には青
色を示し、視角の増大とともに紫色の領域に変化した。
【0092】例 12:例5aからのオルガノシロキサ
ン5g、例4からの1−(4′−アリルオキシベンゾイ
ルオキシ)−4−(4″−アクリロイルオキシ)ベンゾ
ール2.1g及びIrgacure(R) 907 0.035gを、p
−キシロール75ml中に溶解させ、0.45μmの濾
膜により濾過し、かつ凍結乾燥させた。この混合物は、
7℃のガラス点及び106℃の透明点を有していた。
【0093】2つのガラスプレートに、それぞれ1つの
ポリビニルアルコールからなる配向層を備えさせ、これ
を、ビロード布で一方向にこすった。混合物0.1g
を、90℃でガラス板の1つの配向層の上に施与し、か
つ第2のプレートで覆って、こすった方向と反対かつ平
行に置いた。プレート上への均一な圧力によって、この
混合物を、配向層間に約7μmの厚さの薄膜が残るまで
分散させた。この薄膜を、均一で平面上の配向を有する
モノドメインが達成され、全ての回位線が見えなくなる
まで90℃で10分間熱処理した。引き続き、UV−A
光の照射(約100mW/cm2で15秒間)によって
これを重合させた。これから生じた無色で清澄な薄膜
は、セナーモン法(Senarmont-Methode)を用いて63
3nmの光の波長で910nmの光学的ピッチの差を示
した。
【0094】例 13:例6からのオルガノシロキサン
6g、例4からの1−(4′−アリルオキシベンゾイル
オキシ)−4−(4″−アクリロイルオキシ)ベンゾー
ル1.5g及びIrgacure(R) 907 0.035gを、p−
キシロール75ml中に溶解させ、0.45μmの濾膜
より濾過し、かつ凍結乾燥させた。この混合物は、17
℃のガラス点及び111℃の透明点を有していた。
【0095】例12中と同様にして、前記の混合物を、
配向層を有するガラスプレート間に約12μmの厚さで
配向しかつ架橋した薄膜を製造した。この無色及び清澄
な薄膜は、セナーモン法を用いて633nmの波長で6
40nmの光学的ピッチの差を示した。
【0096】例 14:例8bからのオルガノシロキサ
ン7g、例9cからのビス−1,4−[4′−(4″−
メタクリルオキシブトキシ)−ベンゾイルオキシ]−ベ
ンゾール2g及びIrgacure(R) 907 0.045gを、p
−キシロール100μl中に溶解させ、0.45μmの
濾膜により濾過し、かつ凍結乾燥させた。例12中と同
様にして、前記の混合物から、配向層を有するガラスプ
レート間に約11μmの厚さで配向しかつ架橋した薄膜
を製造した。この無色及び清澄な薄膜は、セナーモン法
を用いて633nmの波長で1270nmの光学的ピッ
チの差を示した。
【0097】例 15:例8bからのオルガノシロキサ
ン85.2g、例4からの1−(4′−アリルオキシベ
ンゾイルオキシ)−4−(4″−アクリロイルオキシ)
ベンゾール26.4g、例10cからの2−[4′−
(4′−アクリロイルブトキシ)ベンゾイル]−5−ア
ニソイルイソソルビット8.4g及びIrgacure(R) 907
1.2gを、p−キシロール500ml中に溶解させ、
0.45μmの濾膜により濾過し、かつ凍結乾燥させ
た。
【0098】こうして得られた混合物は、85℃で、ド
クターナイフを用いてポリエチレンテレフタレート箔
(Hoechst-Diafoil GmbH, 65203 Wiesbadenにより入手
可能なHostaphan(R))上に、約15μmの層厚で施与し
た。施与の際に生じた液晶分子の配向を、水銀灯(電気
出力80W/cm)を用いる5秒間の照射によって定着
させた。
【0099】箔の上に生じた薄膜は、冷たい状態並びに
熱い状態で脆く、垂直に見た場合には、緑色を有してお
り、視角の増大とともに青色に変化した。円偏光器を備
えた分光器中で、薄膜の透過光並びに反射光を測定し
た。右にねじれた光の反射帯域を、波長558nmで検
出した。
【0100】例 16:例5aからのオルガノシロキサ
ン19.8g、例9cからのビス−1,4−[4′−
(4″−メタクリルオキシブトキシ)ベンゾイルオキ
シ]ベンゾール10.56g、例10cからの2−
[4′−(4′−アクリロイルブトキシ)ベンゾイル]
−5−アニソイルイソソルビット2.64g、2,6−
ジ−第三ブチル−4−(ジメチルアミノメチル)フェノ
ール(Ethoanox(R) 703)10mg及び光開始剤のフェ
ニル−ビス−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−
ホスフィンオキシド(Ciba Spezialitaetenchemie Lamp
ertheim GmbH、68619 Lampertheimの登録商標Irgacure
(R))0.83gを、70℃でトルオール100ml中
に溶解させた。回転蒸発器により、溶剤を1%未満の残
量になるまで除去した。こうして製造した液晶性混合物
は、−7℃のガラス点及び92℃の透明点を有してい
た。
【0101】前記の液晶物質を、82℃で、ドクターナ
イフを用いて、10μm層厚でポリエチレンテレフタレ
ート箔(Hostaphan(R))の上に施与し、かつ82℃で、
水銀灯(80W/cm)を用いて光化学的に架橋させ
た。この後、冷たい状態及び熱い状態でさらさらとしか
つ脆弱な薄膜が得られたが、その色彩は、温度に関係な
く、視角に応じて緑色から青色に変化した。この薄膜の
1つの破片は、分光器中で垂直に見た場合、520nm
の反射波長を示した。前記の薄膜の1つの試料を、担体
箔の溶解後に24時間でトルオール浴中に浸漬させた。
2時間後に、この試料を初めて浴液から取出し、かつ反
射波長を試験した。まだ変化を確認できなかった。トル
オール浴中で24時間後に、この試料は、依然として機
械的に安定していた。550nmへの反射波長の若干の
移動を測定したが、乾燥後には可逆的であった。実験室
用汎用ミル中での担体箔のLC薄膜の溶解、粉砕及び引
き続く微粉砕によって、約50μmの平均粒径までの粒
子を製造した。こうして取得された粉末状のフラクショ
ンを、引き続き、50μmのメッシュ幅を有する分析篩
を用いて篩別し、次に通常のアルキド−メラミン−樹脂
結合剤系(Kolms Chemie, A-Kremsにより、Sacolyd F41
0/Sacopal M110の名称で市販により入手可能)中に混入
した。この結合剤系の粘度を、希釈剤(芳香族炭化水素
とメチルイソブチルケトンとからなる混合物)を用いて
DIN−4−流出口グラス中で約80秒の流出時間に調
節した。こうして得られたLC小板と結合剤とからなる
混合物を、黒色に下塗りしたブリキ板の上に、薄膜引き
伸ばし装置(製造社Fa. Erichsen)を用いて120μm
の湿潤薄膜層厚でナイフ塗布した。引き続き、このブリ
キ板を、80℃で1時間乾燥させた。垂直に見た場合、
このブリキ板は、乾燥の間及び乾燥後に緑色の色彩を示
したが、これは、より低い視角では青色に変化した。円
偏光器を備えた分光器中では、垂直に見た場合、波長5
20nmで右にねじれた光の選択的な反射を検出した。
【0102】比較例 17:米国特許第5122877
号の例2bにより製造された液晶混合物から、上記の例
16中に記載したのと同様にして、配向され、重合され
た薄膜を製造した。この薄膜は、分光器中で、垂直に見
た場合、530nmの波長で左にねじれた光の選択的な
反射を示した。この薄膜の1つの試料を、担体箔の溶解
後に、トルオール浴中に浸漬させた。数分後に、この薄
膜は分解して白色の混濁したフロックになった。円偏光
下光の選択的な反射は、フロックを乾燥させた後にも確
認されなかった。
【0103】比較例 18:例4からの1−(4′−ア
リルオキシベンゾイルオキシ)−4−(4″−アクリロ
イルオキシ)−ベンゾール32.0g(0.1モル)及
びペンタメチルペンタシクロシロキサン6.0g(0.
02モル)を、トルオール110ml中に溶解させ、8
0℃で1%のヘキサクロロ白金酸0.69mlを添加し
た。この反応生成物は、溶液がゲル状に凝固したので、
更に単離することができなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009003 Zielstattstraβe 20,D −81379 Munchen,F.R.Ge rmany (72)発明者 フランク ザントマイヤー ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン メー リンガーシュトラーセ 47ツェー (72)発明者 ノルマン ヘーベルレ ドイツ連邦共和国 ミュンヘン ヴィリー バルトシュトラーセ 51アー (72)発明者 ヴォルフラム シンドラー ドイツ連邦共和国 ウンターハッヒング ビュルガーマイスター−プレン−シュトラ ーセ 8

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): −A−O−C(O)−CR=CH2 (1) で示されるα,β−不飽和カルボン酸基を有するオルガ
    ノ珪素化合物(P)の製造法において、第一工程で、珪
    素に直接結合した水素原子を有するオルガノ珪素化合物
    (H)を、触媒としての金属又は白金族の化合物の存在
    下に、一般式(2): Ω−O−C(O)−CRH−CH2−Z (2) で示される、末端に二重結合又は三重結合を有するオレ
    フィン系不飽和化合物(U)と反応させて、一般式
    (3): −A−O−C(O)−CRH−CH2−Z (3) で示される基を有するオルガノ珪素化合物(E)にし、
    第二工程で、オルガノ珪素化合物(E)から、化合物:
    H−Zを除去するが、この場合、Aは、二価の有機基を
    表し、Ωは、末端二重結合又は三重結合を有する一価の
    有機基を表し、Rは、H原子又はメチル基を表し、Z
    は、Cl、I、Br又は4−メチルトルオールスルホニ
    ルを表すことを特徴とする、オルガノ珪素化合物の製造
    法。
  2. 【請求項2】 化合物:H−Zの除去を塩基によって行
    う、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 使用したオルガノシロキサン(H)が、
    一般式(4): [Hp1qSiO(4-p-q)/2] (4) 〔式中、R1は、ハロゲン原子で置換されていてもよい
    1〜C10−アルキル基又はフェニル基を表し、p及び
    qは、それぞれ0、1、2又は3の値を表すが、この場
    合、pとqの合計は、最大3であり、1分子当たり少な
    くとも1個の単位中でpは、1、2又は3の値を表す〕
    で示される少なくとも2個の同一又は異なる単位から構
    成されている、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 使用したオルガノシラン(H)が、一般
    式(5): HsSiR2 t (5) 〔式中、R2は、ハロゲン原子を表すか又はハロゲン原
    子で置換されていてもよいC1〜C 10−アルキル基又は
    フェニル基を表し、sは、1、2、3又は4の値を表
    し、tは、0、1、2、3又は4の値を表すが、この場
    合、sとtの合計は、最大4である〕を有している、請
    求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 一般式(2)中でΩが、R3−A0(式
    中、R3は、式:CH2=CH−(CH2n又はHC≡C
    −(CH2nの一価の基を表し、この場合、nは、0〜
    8の値の整数であり、1個又はそれ以上の互いに隣接し
    ていないメチレン単位が、酸素原子又はジメチルシリル
    基によって置換されていてもよく、A0は、1つの化学
    結合又は二結合の有機基である)の意味を有する化合物
    (U)を使用する、請求項1から4までのいずれか1項
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 A0が、(CRH)m−(式中、mは、0
    〜12の値の整数であり、Rは、H原子又はメチル基を
    表し、1個又はそれ以上の互いに隣接していないメチレ
    ン単位が、酸素原子又はジメチルシリル基、1,4−置
    換したフェニレン単位又はシクロヘキシレン単位によっ
    て置換されていてもよい)の意味を有する、請求項5に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 液晶性オルガノシロキサン(P)の製造
    のために、メソゲン化合物をオルガノ珪素化合物(H)
    にヒドロシリル化により結合させる、請求項1から5ま
    でのいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 メソゲン化合物が、一般式(6): R3−X1−(A1−X2d−R5−O−C(O)−CH(R)−CH2−Z (6) で示される化合物及び一般式(7): R3−X1−(A1−X2d−R5−A2 (7) 〔上記式中、R3、R及びZは、上記の意味を有し、R5
    は、1つの化学結合又は式(CH2m(式中、mは、1
    〜12の値の整数であり、1個又はそれ以上の互いに隣
    接していないメチレン単位が、酸素原子又はジメチルシ
    リル基によって置換されていてもよい)で示される基を
    表し、X1は、化学結合及び二結合の基−O−、−C
    (O)O−及び−OC(O)−から選択されており、X
    2は、化学結合及び二結合の基、−C(O)O−、−O
    C(O)−、−CH2CH2−、−CH=N−、−N=C
    H−、−N=N−、−C(O)NH−、−NHC(O)
    −、−C≡C−、−CH=CH−、−N=N(O)−及
    び−N(O)=N−から選択されている結合肢を表し、
    1は、シアノ基、フッ素原子又はメチル基によって置
    換されていてもよい6員環の同素環もしくは複素環、例
    えば1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、
    2,5−ピリジニレン、2,5−ピラニレン、2,5−
    ピリミジニレン、5,2−ピリミジニレン、2,5−
    (1,3−ジオキサニレン)及び5,2−(1,3−ジ
    オキサニレン)又は6員環からなる二環、例えば2,6
    −ナフチリデン、2,7−ナフチリデン及び1,4−ナ
    フチリデンから選択された二結合の基を表し、A2は、
    水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトリル
    基、メタクリロイルオキシ基、メタクリルエチレンオキ
    シ基、コレスタン基、コレステリル基、ドリステリル
    基、単官能性ジアンヒドロヘキシット基、シクロヘキサ
    ン基及び炭素原子1〜10個を有するアルケニル基から
    選択された末端基を表すが、この場合、1個又はそれ以
    上の互いに隣接していないメチレン単位が酸素原子又は
    ジメチルシリル基によって置換されていてもよく、d
    は、2又は3の値であってもよい〕から選択されてい
    る、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から8までのいずれか1項によ
    り製造されたオルガノ珪素化合物(P)を含有する組成
    物。
  10. 【請求項10】 請求項1から7までのいずれか1項に
    より製造されたオルガノ珪素化合物(P)のポリマー又
    は請求項1から8までのいずれか1項により製造された
    オルガノ珪素化合物(P)を含有する組成物のポリマ
    ー。
  11. 【請求項11】 請求項1から8までのいずれか1項に
    より製造された液晶性オルガノ珪素化合物(P)の配向
    及び重合又は請求項1から8までのいずれか1項により
    製造されたオルガノ珪素化合物(P)を含有する組成物
    の配向及び重合によって製造された光学異方性層。
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