JP2000229871A - 抗アレルギー剤、活性酸素消去剤および皮膚化粧料 - Google Patents

抗アレルギー剤、活性酸素消去剤および皮膚化粧料

Info

Publication number
JP2000229871A
JP2000229871A JP11070654A JP7065499A JP2000229871A JP 2000229871 A JP2000229871 A JP 2000229871A JP 11070654 A JP11070654 A JP 11070654A JP 7065499 A JP7065499 A JP 7065499A JP 2000229871 A JP2000229871 A JP 2000229871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
barberry
solution
bark
antiallergic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11070654A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4523087B2 (ja
Inventor
Akinori Kiso
昭典 木曽
Enyou Shiyuu
艶陽 周
Susumu Yamamoto
進 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruzen Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP07065499A priority Critical patent/JP4523087B2/ja
Publication of JP2000229871A publication Critical patent/JP2000229871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4523087B2 publication Critical patent/JP4523087B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗アレルギー作用と活性酸素消去作用を有し
皮膚化粧料構成成分としての適性も備えた物質を植物体
から見いだし、皮膚化粧料のための抗アレルギー剤およ
び活性酸素消去剤として提供する。 【解決手段】 水、メタノール、エタノール、1,3−
ブチレングリコール、プロピレングリコールまたはこれ
らの混合物を抽出溶媒とする抽出により得られたバーベ
リー樹皮の抽出物の活性酸素消去作用および抗アレルギ
ー作用を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚化粧料に配合
するのに適した抗アレルギー剤、活性酸素消去剤、およ
びこれら皮膚の炎症や老化症状の予防と改善に有効な成
分を配合してなる皮膚化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】皮膚のかぶれ、湿疹、アトピー症など、
アレルギーによる皮膚の各種炎症は、体内におけるヒス
タミン遊離、血小板凝集などのほか、スーパーオキサイ
ド、一重項酸素、ヒドロキシラジカル等の活性酸素が原
因となって発症する。
【0003】ヒスタミン遊離は、I型アレルギー反応に
伴って肥満細胞内のヒスタミンが細胞外に遊離する現象
で、遊離されたヒスタミンがアレルギー症状の起炎物質
となる。このヒスタミンの遊離を阻害することによりア
レルギー症の一部を抑制するのに有効な物質としては、
トラニラスト、クロモグリク酸ナトリウム、バイカリ
ン、バイカレイン、塩酸プロメタジン等がある。しかし
ながら、これらの物質は必ずといってよいほど副作用が
あり、一般的な皮膚化粧料に配合するには安全性の点で
問題があった。
【0004】血小板凝集はアラキドン酸カスケードのホ
スホリパーゼAの活性化を招き、それによりロイコト
リエンBやプロスタグランジンE等が放出されて起炎
物質となる。
【0005】活性酸素は、体内で過剰に産生されたり分
解酵素・SODによる消去が不十分であったりして濃度
が高くなると、アレルギー性炎症を生じさせるだけでな
く、様々な組織障害の原因となる。皮膚は紫外線など環
境因子の刺激を直接受けるため活性酸素が発生しやすい
器官であるから、しばしば活性酸素濃度が上昇し、過酸
化脂質が生成してシミ、ソバカス、小ジワ等を増やす。
【0006】そこで、上述の障害を回避するため、活性
酸素の濃度が過大になるのを防ぐのに有効な活性酸素消
去性物質を皮膚化粧料に配合すること、および、そのた
めの活性酸素消去性物質を安全性の点で有利な天然物か
ら得る試みがなされ、その結果、ウワミズザクラのプル
ヌソールA、ユーカリ等のエラグ酸、大麦、黒米、黒イ
ンゲン等の穀類のフラボノイド類、茶のカテキン、ゴマ
のセサミン類、セージ、ローズマリー等のハーブ類に含
まれるカルノソールやロズマノール等の有効性が確認さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗ア
レルギー作用と活性酸素消去作用を有し皮膚化粧料構成
成分としての適性も備えた物質を植物体から見いだし、
抗アレルギー剤および活性酸素消去剤として提供するこ
とにある。
【0008】本発明の他の目的は、安全性の高い天然物
系の抗アレルギー作用物質および活性酸素消去作用物質
を配合することにより抗炎症作用および皮膚保護作用を
強化した皮膚化粧料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すること
に成功した本発明は、メタノール、エタノール、1,3
−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の親水
性有機溶媒、水、またはこれらの混合物を抽出溶媒とす
る抽出によりバーベリー樹皮より得られる抽出物を有効
成分とする抗アレルギー剤および活性酸素消去剤、なら
びにこれらを配合することにより抗炎症作用および皮膚
保護作用を強化したことを特徴とする皮膚化粧料を提供
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】バーベリー(Mahonia n
epalaulensis)は主に中央アジアの亜高山
帯に生育するメギ科の植物であって、その樹皮は神経痛
の治療に有効とされているが、その場合の有効成分や薬
理作用の詳細は解明されていない。バーベリー樹皮に抗
アレルギー作用や活性酸素消去作用を有する物質が含ま
れていることも、もちろん知られていなかった。
【0011】バーベリー樹皮に含まれていて抗アレルギ
ー作用や活性酸素消去作用を示す物質は、水溶性であ
り、また多くの化粧料に配合しても安定であり、さらに
経皮的に人体内によく吸収される性質のものである。し
かも、皮膚に塗布しても皮膚を刺激したり炎症を起こさ
せたりすることがない。したがって、皮膚化粧料に配合
してその有用作用を活用するのにきわめて好都合な性質
を備えている。
【0012】バーベリー樹皮から上記有用作用を示す物
質を抽出するには各種の親水性有機溶媒、水、またはこ
れらの混合物を使用することができるが、特に好ましい
抽出溶媒はメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等、炭素数1〜4の脂肪族アルコール;
1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリン等の多価アルコール;アセトン、メチルエチ
ルケトン等の低級脂肪族ケトン;水;またはこれらの混
合物である。
【0013】抽出条件および抽出に用いる装置は特に限
定されないが、好適には重量比で5〜15倍量の抽出溶
媒にバーベリー樹皮の粉砕物を浸漬し、常温ないし10
0℃程度の加熱下にゆるやかに撹拌しながら可溶性成分
を溶出させる。濾過または遠心分離して得られた抽出液
から溶媒を留去するとペースト状の濃縮物が得られ、さ
らに乾燥すれば約3〜10数%の収率で淡褐色の抽出物
が得られるが、抗アレルギー剤または(および)活性酸
素消去剤として利用するバーベリー樹皮抽出物は固形の
抽出物である必要はなく、上記抽出液またはその濃縮液
の状態のものであってもよい。また、その有用作用を損
なわない限り、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換
樹脂処理、液−液向流分配等の方法により精製してから
用いてもよい。
【0014】製剤化する場合は、上述の抽出物またはそ
の精製物を、必要に応じて任意の助剤と混合して、錠
剤、散剤、液剤等、任意の剤形のものとする。
【0015】本発明による抗アレルギー剤および活性酸
素消去剤を配合した皮膚化粧料を製造するのに特別の配
慮は不要であって、化粧料製造に通常使用される原料を
常法により処理して乳液、ローション、クリーム、ゼリ
ー、パック等各種形態の化粧品を製造する工程の任意の
段階でこれを添加すればよい。
【0016】皮膚化粧料に対する好適配合率は、皮膚化
粧料の種類によっても異なるが、標準的なバーベリー樹
皮抽出物としておおむね0.001〜10重量%(特に
好ましくは0.05〜2重量%)である。
【0017】添加対象となる皮膚化粧料の基本的な構成
成分の選択が制限されることはなく、たとえばアボガド
油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ラノリン、蜜ロウ、スク
ワラン、ワセリン、流動パラフィン等の油性成分;グリ
セリン、1,3−ブチレングリコール、コラーゲン、ヒ
アルロン酸およびその塩、コンドロイチン硫酸およびそ
の塩、キトサン、キチン等の保湿剤;グリセロリン脂
質、スフィンゴ脂質、グリセロ糖脂質、スフィンゴ糖脂
質等の複合脂質;SOD、カタラーゼ、β−カロチン、
イチョウ葉抽出物、ビタミンCおよびその誘導体、ビタ
ミンEおよびその誘導体、オウゴン抽出物、クジン抽出
物等の活性酸素消去作用物質;グアイアズレン、カマア
ズレンおよびその誘導体;グリチルリチン酸、グリチル
レチン酸およびその塩、グリチルレチン酸誘導体、酸化
亜鉛等の抗炎症剤;その他各種植物抽出物、増粘剤、防
腐剤、紫外線吸収剤、香料、酸化防止剤、水、アルコー
ル等、皮膚化粧料製造に通常使用される成分を任意に使
用することができる。
【0018】
【実施例】バーベリー樹皮抽出例 乾燥したバーベリー樹皮の粗砕物500gを抽出溶媒3
000mlに投入し、70℃に加熱しながら2時間撹拌
する。その後、濾過して得られた抽出液を減圧下に濃縮
し、さらに減圧乾燥機で乾燥して抽出物を得る。抽出溶
媒を種々変更して上記抽出を行なった場合の抽出物収率
は表1のとおりであった。
【0019】
【表1】
【0020】試験例1 上記各抽出例で得られたバーベリー樹皮抽出物につい
て、スーパーオキサイド消去作用、一重項酸素消去作
用、およびDPPH(ジフェニルピクリルヒドロラジカ
ル)に対するラジカル消去作用を試験した。試験法は次
のとおりである。
【0021】スーパーオキサイド消去作用(NBT
法):3mMキサンチン、0.05MNaCO緩衝
液(pH10.2)、3mM EDTA、BSA溶液お
よび0.75mM NBT 0.1mlを試験管にと
り、これに試料溶液0.1mlを添加し、25℃で10
分間放置する。次いでキサンチンオキシダーゼ溶液を加
えて素早く撹拌し、25℃で20分間静置する。その後
6mM塩化銅を加えて反応を停止させ、560nmにお
ける吸光度を測定する。同様の操作と吸光度測定を、酵
素溶液を添加せずに行う。さらに、試料溶液を添加せず
に蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行い、
次式によりスーパーオキサイド消去率を求める。
【0022】消去率(%)=〔1−(St−So)/
(Bt−Bo)〕×100 但し St:試料溶液添加,酵素溶液添加時の吸光度 So:試料溶液添加,酵素溶液無添加時の吸光度 Bt:試料溶液無添加,酵素溶液添加時の吸光度 Bo:試料溶液無添加,酵素溶液無添加時の吸光度
【0023】試料溶液の試料濃度を段階的に変更して上
記抑制率の測定を行い、活性酸素産生の抑制率が50%
になる試料溶液の濃度を内挿法により求める。
【0024】一重項酸素消去作用:透明ガラス瓶(10
ml容)中で2%赤血球懸濁液5ml、試料を所定濃度
で含むpH7.4の等張リン酸緩衝液5ml、および光
増感剤(10mMヘマトポルフィリン−20mM水酸化
ナトリウム溶液)0.01mlを混合する。得られた溶
液をメリーゴーランド上、7.5Wハロゲンランプで3
5分間均一に照射してを発生させ、赤血球の溶血
を生じさせる。この反応溶液1mlを採取し、等張リン
酸緩衝液2mlを加えて混合後、4℃で3000rpm
・5分間の遠心分離を行う。次いで上清を採取し、波長
540nmの吸光度を測定する。別に、赤血球を一部溶
血させた上記反応溶液1mlをとり、これに蒸留水2m
lを加えて完全に溶血させたものを対照液とし、同様に
吸光度測定を行う。測定された吸光度より次式により一
重項酸素消去率を求める。 一重項酸素消去率(%)=(1−B/A)×100 但し A:対照液の吸光度 B:反応溶液上清の吸光度
【0025】試料溶液の試料濃度を段階的に変更して上
記消去率の測定を行い、一重項酸素の消去率が50%に
なる試料溶液の濃度を内挿法により求める。
【0026】DPPHに対するラジカル消去作用:1.
5×10−4MDPPHメタノール溶液3mlに試料溶
液3mlを加え、直ちに容器を密栓して振り混ぜ、30
分間静置する。その後、520nmの吸光度を測定す
る。対照試験として、試料溶液の代わりにその溶媒を用
いて同様に操作し、520nmの吸光度を測定する。ま
た、空試験として、メタノールに試料溶液3mlを加え
たのち直ちに520nmの吸光度を測定する。測定され
た各吸光度より、次式によりラジカル消去率を算出す
る。
【0027】 消去率(%)=〔1−(B−C)/A〕×100 但し A:対照試験の吸光度 B:試料溶液を添加した場合の吸光度 C:空試験の吸光度
【0028】試料溶液の試料濃度を段階的に変更して上
記消去率の測定を行い、DPPHラジカルの消去率が5
0%になる試料溶液の濃度を内挿法により求める。
【0029】試験結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】試験例2 前記抽出例1〜5による各抽出物について下記の方法に
よりヒスタミン遊離抑制作用を調べた(細胞内のヒスタ
ミンが遊離されると同時にヘキソサミニダーゼも遊離さ
れることから、ヘキソサミニダーゼ遊離を指標にヒスタ
ミン遊離抑制作用を評価する方法である。)。
【0032】試験法:25mlのフラスコに入れた15
%FBS添加MEM培地にRBL−2H3細胞1.0×
10個を播種し、5%CO下、37℃で4日間培養
する。その後トリプシン処理および遠心処理(1000
rpm,2分間)を行なって細胞を沈殿物として得る。
これを上記培地と同じ培地に4.0×10cell/
ml懸濁させ、そこにマウスモノクロナール抗ジニトロ
フェニル基IgE(DNP−specific Ig
E)を5μl添加し、濃度を0.5μg/mlとする。
得られた細胞浮遊液を96穴プレートに80μl播種
し、5%CO下37℃で24時間培養する。培養終了
後、各穴中の培地を除去し、シリガリアン緩衝液で洗浄
する。次に上記緩衝液30μlおよび試料溶液10μl
を加え、37℃で10分間インキュベートする。次にジ
ニトロフェニル化ウシ血清アルブミン(DNP−BS
A)10μlを加え、さらに37℃で15分間インキュ
ベートする。その後、氷冷下で上清液10μlを新たな
96穴プレートに移し替え、これに1mM p−ニトロ
フェニル−N−アセチル−β−D−グルコサミド溶液1
0μlを加え、37℃で1時間インキュベートする。反
応終了後、0.1M NaCO・NaHCO溶液
250μlを加え、マイクロプレートリーダーにて41
5nmにおける吸光度Aを測定する。試料溶液を添加し
ない細胞浮遊液についても同様の処理と吸光度測定を行
う(このとき測定される吸光度をBとする)。また、細
胞浮遊液のかわりに上記緩衝液を用いて同様の処理と吸
光度測定を行う(このとき測定される吸光度をCとす
る)。そして、次式によりヘキソサミニダーゼ遊離抑制
率を算出する。 ヘキソサミニダーゼ遊離抑制率(%)=〔1−(A−
C)/(B−C)〕×100
【0033】試料溶液の濃度を段階的に変更して上記方
法により抑制率を測定し、抑制率が50%になる試料溶
液の濃度を内挿法により求める。試験結果は表3のとお
りであった。
【0034】
【表3】 抽出物 50%抑制濃度(ppm) 抽出例1 201.5 抽出例2 195.0 抽出例3 205.5 抽出例4 198.5 抽出例5 200.5
【0035】試験例3 前記抽出例1〜5による各抽出物について、下記の方法
で血小板凝集抑制作用を試験した。
【0036】試験法:日本種白色家兎の血液に77mM
EDTAを1/10量添加し、1000rpmで10
分間遠心分離して沈殿物を除く。上清を2100rpm
で10分間遠心分離し、沈殿した血小板を採取する。得
られた血小板を血小板洗浄液に浮遊させ、2100rp
mで10分間遠心分離する。沈殿した血小板を採取し、
血小板数が30万個/μlになるように血小板浮遊液に
浮遊させる。上述のようにして調製した洗浄血小板浮遊
液223μlに塩化カルシウム溶液1μlを加え、37
℃に1分間保持する。そこに試料溶液1μlを加えてさ
らに2分間同温度に保持した後、1分間撹拌する。次い
でコラーゲン溶液を25μl添加し、37℃に10分間
保持した後、可視光線透過率Aを測定して、血小板凝集
状態の指標とする。別に、試料溶液を添加しないほかは
上記と同様に操作して可視光線透過率Bを測定し、次式
により血小板凝集抑制率を求める。
【0037】 血小板凝集抑制率(%)=〔(B−A)/B〕×100 試料溶液の濃度を段階的に変更して上記血小板凝集抑制
率を測定し、抑制率が50%になる濃度を内挿法により
求める。試験結果は表4のとおりであった。
【0038】
【表4】 抽出物 50%抑制濃度(ppm) 抽出例1 80.5 抽出例2 87.5 抽出例3 95.0 抽出例4 100.5 抽出例5 98.5
【0039】実施例1 抽出例1のバーベリー樹皮水抽出物を配合した下記組成
の乳液を乳液製造の常法に従い製造した(「部」は重量
部を意味する。以下の各例において同じ。)。
【0040】 ステアリン酸 2部 スクワラン 2部 オリーブ油 2部 セタノール 7部 ホホバ油 2部 ポリオキシエチレン(40EO)硬化ひまし油 1部 グリセリン 10部 バーベリー樹皮抽出物 3部 精製水 残部(全量を100部とする)
【0041】実施例2 抽出例2によるバーベリー樹皮80%エタノール抽出物
を配合した下記組成の化粧水を、化粧水製造の常法によ
り製造した。
【0042】 グリセリン 3部 1,3−ブチレングリコール 3部 オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 3部 パラオキシ安息香酸メチル 0.5部 クエン酸 0.1部 クエン酸ソーダ 1部 香料 0.05部 バーベリー樹皮抽出物 3部 精製水 残部(全量を100部とする)
【0043】実施例3 抽出例5によるバーベリー樹皮1,3−ブチレングリコ
ール抽出物を配合した下記組成のクリームを、クリーム
製造の常法により製造した。
【0044】 流動パラフィン 5部 サラシミツロウ 4部 セタノール 3部 スクワラン 10部 ラノリン 2部 ステアリン酸 1部 オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 3部 モノステアリン酸グリセリル 3部 1,3−ブチレングリコール 5部 パラオキシ安息香酸メチル 0.5部 香料 0.05部 バーベリー樹皮抽出物 3部 精製水 残部(全量を100部とする)
【0045】試験例4 実施例2の乳液について、下記の塗布試験を行なった。 試験法:肌荒れ状態の女性10名(年齢29〜48歳)
からなる被験者群2群の一方に実施例2の乳液を、他方
にはバーベリー樹皮抽出物を含まないほかは実施例2と
同じ組成の比較例乳液を、それぞれ1日2回、朝夕に、
3カ月間、顔面頬部に塗布させる。
【0046】使用開始前と使用3カ月後の肌の状態につ
いて各被験者に感想を述べさせた結果は表5,6のとお
りで、バーベリー樹皮抽出物を含有させることにより乳
液の使用効果が顕著に向上することが確認された。
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 37/08 A61K 31/00 637E 39/06 639C (72)発明者 山本 進 広島県尾道市向東町14703−10丸善製薬株 式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AA122 AC022 AC072 AC122 AC242 AC302 AC422 AC432 AC442 AC482 AD512 BB51 CC04 CC05 DD23 DD27 DD31 EE06 EE12 EE16 4C088 AB63 AC06 BA08 BA09 BA10 MA63 NA14 ZA89 ZB13 ZC21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、メタノール、エタノール、1,3−
    ブチレングリコール、プロピレングリコールまたはこれ
    らの混合物を抽出溶媒とする抽出により得られたバーベ
    リー樹皮の抽出物を有効成分としてなる抗アレルギー
    剤。
  2. 【請求項2】 水、メタノール、エタノール、1,3−
    ブチレングリコール、プロピレングリコールまたはこれ
    らの混合物を抽出溶媒とする抽出により得られたバーベ
    リー樹皮の抽出物を有効成分としてなる活性酸素消去
    剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の抗アレルギー剤または
    (および)活性酸素消去剤を含有することを特徴とする
    皮膚化粧料。
JP07065499A 1999-02-10 1999-02-10 抗アレルギー剤、活性酸素消去剤および皮膚化粧料 Expired - Fee Related JP4523087B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07065499A JP4523087B2 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 抗アレルギー剤、活性酸素消去剤および皮膚化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07065499A JP4523087B2 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 抗アレルギー剤、活性酸素消去剤および皮膚化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000229871A true JP2000229871A (ja) 2000-08-22
JP4523087B2 JP4523087B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=13437869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07065499A Expired - Fee Related JP4523087B2 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 抗アレルギー剤、活性酸素消去剤および皮膚化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4523087B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004532212A (ja) * 2001-04-05 2004-10-21 ニュー・チャプター・インコーポレーテッド 改良された抗炎症性ハーブ組成物及び使用方法
JP2004346019A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Maruzen Pharmaceut Co Ltd コラーゲン産生促進剤及びシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤
JP2007063192A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Lion Corp 男性臭抑制剤
JP2008231429A (ja) * 2008-04-07 2008-10-02 Kanebo Cosmetics Inc 抗酸化剤及び皮膚外用剤

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000226312A (ja) * 1999-02-02 2000-08-15 Shiseido Co Ltd 皮膚外用剤

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000226312A (ja) * 1999-02-02 2000-08-15 Shiseido Co Ltd 皮膚外用剤

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004532212A (ja) * 2001-04-05 2004-10-21 ニュー・チャプター・インコーポレーテッド 改良された抗炎症性ハーブ組成物及び使用方法
JP2004346019A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Maruzen Pharmaceut Co Ltd コラーゲン産生促進剤及びシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤
JP2007063192A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Lion Corp 男性臭抑制剤
JP2008231429A (ja) * 2008-04-07 2008-10-02 Kanebo Cosmetics Inc 抗酸化剤及び皮膚外用剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP4523087B2 (ja) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08119825A (ja) ヒドロキシチロソール、皮膚外用剤又は浴用剤への応用
JP4425163B2 (ja) 抗老化化粧料
JP4567278B2 (ja) 皮膚化粧料
JPH0873342A (ja) 覆盆子抽出物含有皮膚外用剤または浴用剤
JPH06336419A (ja) 皮膚外用剤
JP2000128765A (ja) 皮膚化粧料
JP3722511B2 (ja) 皮膚外用剤及び浴用剤
JP2000044485A (ja) 活性酸素種消去剤及び皮膚化粧料
US20240024224A1 (en) Anti-aging and antioxidant cosmetic composition containing broccoli exosomes as active ingredient and functional cosmetics comprising same
JPH0987188A (ja) 皮膚外用剤及び浴用剤
KR20210018388A (ko) 식물추출물 또는 이의 분획물을 유효성분으로 함유하는 피부 상태 개선용 조성물
JP3889894B2 (ja) 抗アレルギー剤、美白剤および皮膚化粧料
JP2001097873A (ja) 活性酸素消去剤、血小板凝集抑制剤、皮膚化粧料および浴用剤
JP4906179B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2000229871A (ja) 抗アレルギー剤、活性酸素消去剤および皮膚化粧料
JPH0532556A (ja) 皮膚外用剤
KR101512064B1 (ko) 알러지 성분이 제거된 분리정제봉독을 이용한 기능성 봉독 화장품 조성물의 제조방법
JPH06336422A (ja) 皮膚外用剤
JP2003012532A (ja) ヒアルロニダーゼ阻害剤、ヘキソサミニダーゼ遊離阻害剤、サイクリックampホスホジエステラーゼ阻害剤及び肌荒れ改善化粧料
JP2000212058A (ja) 皮膚化粧料、活性酸素消去剤、エラスタ―ゼ阻害剤およびコラゲナ―ゼ阻害剤
JP2005263655A (ja) 抗酸化剤
JP4610705B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5201773B2 (ja) 皮膚化粧料および飲食品
JP2009269842A (ja) 皮膚外用剤
JP4707214B2 (ja) 皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050517

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090212

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090413

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090416

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090513

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20090722

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091105

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees