JP2000229423A - 記録装置の排気装置 - Google Patents

記録装置の排気装置

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JP2000229423A
JP2000229423A JP11034959A JP3495999A JP2000229423A JP 2000229423 A JP2000229423 A JP 2000229423A JP 11034959 A JP11034959 A JP 11034959A JP 3495999 A JP3495999 A JP 3495999A JP 2000229423 A JP2000229423 A JP 2000229423A
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recording
discharge unit
exhaust device
discharge
unit
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JP11034959A
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Yoji Ara
洋治 荒
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録部の周囲に浮遊せしめられる浮遊物を効
率よく気体とともに捕集して外部に排出することができ
ること。 【解決手段】 複数の孔24a〜24zを有するガイド
パイプ24を通じてインクミストを含む空気を、プロペ
ラファンユニット80により吸引排気するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置内の浮遊物を
気体とともに排出することができる記録装置の排気装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】記録装置においては、例えば、インク滴
を記録媒体の記録面に対して選択的に吐出して記録動作
を行う記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置が実
用に供されている。このようなインクジェット記録装置
においては、記録媒体は、例えば、概ね閉空間とされる
筐体内に記録ヘッドのインク吐出口形成面に対向して配
置され、また、例えば、記録ヘッドが記録媒体の記録面
に対して相対的に移動しつつ記録動作を行うインクジェ
ット記録装置においては、記録ヘッドの移動量を検出す
るエンコーダ部も、記録媒体の記録面に対向して筐体内
に配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなインクジェ
ット記録装置においては、記録ヘッドによる記録動作に
おいて吐出されるインク量が、適正な所定量とされる場
合は、問題とされないが、しかしながら、記録ヘッドに
よる記録動作が比較的多量のインクにより行われる場
合、インク滴の一部がインクミストなって装置内部に充
満し浮遊し、その後、そのインクミストが、例えば、記
録ヘッドの外周面部、記録媒体の周辺およびエンコーダ
部上に落下し付着する場合がある。
【0004】このような場合、記録ヘッドの外周面に付
着したインクは、記録ヘッド交換操作の際、操作者に対
する汚損の原因となったり、インクがエンコーダ部にお
けるスケールとセンサとの隙間に侵入せしめられること
により、エンコーダ部の故障の原因となる虞もある。
【0005】以上の問題点を考慮して、本発明は、装置
内の浮遊物を気体とともに排出することができる記録装
置の排気装置であって、記録部の周囲に浮遊せしめられ
る浮遊物を効率よく気体とともに捕集して外部に排出す
ることができる記録装置の排気装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る記録装置の排気装置は、記録媒体に
対して記録動作を行う記録部が配される記録系において
記録部を移動可能に支持する支持部材の内部に、記録部
の全記録動作領域に亘って、記録系内に浮遊する浮遊物
を気体とともに移動させる通路を形成する排出部と、排
出部に連結され、排出部を通じて浮遊物および気体を外
部に吸引排出する排出手段とを備えて構成される。
【0007】また、本発明に係る記録装置の排気装置
は、記録媒体に対して記録動作を行う記録部が配される
記録系を包囲する外郭部における該記録部に対向する位
置に、記録部の全記録動作領域に亘って形成され、記録
系内に浮遊する浮遊物を気体とともに導き出す排出部
と、排出部を通じて浮遊物および気体を,外部に吸引排
出する排出手段とを備えて構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】図2、図3、および図4は、本発
明に係る記録装置の排気装置の第1の実施例および後述
の他の例が適用されるインクジェット記録装置の概略の
構成を示す。
【0009】図2および図3において、インクジェット
記録装置は、筺体20における背面側上部に設けられる
支持台20a上に設けられる自動給紙装置48と、自動
給紙装置48から送出された用紙Paが搬送される搬送
路に設けられその用紙Paを後述する記録ヘッド26に
対向する所定位置まで断続的に送る送りローラ36と、
送りローラ36により送られる印刷された用紙Pa’を
ピンチローラ28Aおよび28Bと協働して狭持し排紙
トレー43上に排出する複数の拍車30と、用紙Paの
搬送方向に対して略直交する方向に沿って往復動せしめ
られるキャリッジ部材22と、キャリッジ部材22に着
脱可能に搭載され用紙Paの記録面に対して記録動作を
行う記録ヘッド26を有するインクカートリッジ27と
を主な要素として含んで構成されている。
【0010】自動給紙装置48は、支持台20aの上面
に対して所定の角度で傾けられて所定の規格サイズの複
数枚の用紙Paが積載収容される収容容器48Sと、収
容容器48Sにおける最上端の用紙Paに接触され、そ
れを1枚ずつ送出する複数のピックアップローラ44
と、収容容器48Sの底部を用紙Paとともにピックア
ップローラ44に向けて付勢するコイルスプリング42
と、図示が省略されるがピックアップローラ44を回動
させる自動給紙用モータとを含んで構成されている。
【0011】回転軸44aは、用紙Paの搬送方向に対
して略直交する方向に延びている。その回転軸44aの
両端部は、それぞれ、筺体20に回動可能に支持されて
いる。後述する動力伝達切換機構46を介して連結され
る出力軸を有する自動給紙用モータは、図示が省略され
る制御ユニットからの制御データに基づいて制御され
る。
【0012】送りローラ36は、両端部が筺体20のフ
レーム部材20Fに回動可能に支持される回転軸36a
に固定されている。その回転軸36aの一端は、図示が
省略される搬送用モータの出力軸に連結されている。そ
の搬送用モータは、制御ユニットからの制御データに基
づいて制御される。
【0013】その搬送用モータが作動状態とされると
き、筺体20の底部における送りローラ36の周囲に設
けられる湾曲面部と送りローラ36の外周面との間に案
内される用紙Paは、送りローラ36とピンチローラ3
2とにより協働して狭持されて、記録ヘッド26の記録
動作に応じて断続的に搬送路の下流側の記録ヘッド26
に向かって搬送されることとなる。
【0014】また、送りローラ36の周囲に設けられる
湾曲面部近傍には、送りローラ36およびピンチローラ
32を臨んで一端が開口する手差し挿入通路38が設け
られている。その手差し挿入通路38の他端は、外部に
開口している。
【0015】これにより、用紙Padが手差し挿入通路
38の他端を通じて挿入される場合、その搬送用モータ
が作動状態とされることにより、用紙Padは、手差し
挿入通路38に案内されて送りローラ36およびピンチ
ローラ32により狭持されて記録ヘッド26の記録動作
に応じて断続的に搬送路の下流側の記録ヘッド26に向
かって搬送されることとなる。
【0016】支持台20aの下方の位置には、連続紙P
acを連続して送りローラ36およびピンチローラ32
を介して記録ヘッド26に向かって搬送するトラクタ機
構部50が設けられている。
【0017】トラクタ機構部50は、連続紙Pacを連
続して搬送する一対の搬送ベルト52と、連続紙Pac
の搬送方向に対して略直交する方向の位置を規制する一
対の位置規制部材56Aおよび56Bと、位置規制部材
56Aおよび56Bの各透孔56aおよび56bに摺動
可能に嵌合され位置規制部材56Aおよび56Bを支持
する支持軸54Aおよび54Bと、一対の搬送ベルト5
2を選択的に回転駆動させる動力伝達切換機構46とを
含んで構成されている。
【0018】一対の搬送ベルト52は、それぞれ、連続
紙Pacにおける搬送方向に沿った両端部にそれぞれ所
定の間隔をもって設けられる各透孔に係合される係合ピ
ンを複数を有している。搬送ベルト52は、支持台20
aと筺体20との間の空間に形成される搬送路の両端部
に相対向してそれぞれ、設けられている。搬送ベルト5
2は、その内側の係合部が動力伝達切換機構46の歯車
列に噛み合わされている。
【0019】動力伝達切換機構46は、歯車列および操
作レバー46aを主要な要素として含んで構成されてい
る。
【0020】動力伝達切換機構46は、操作レバー46
aが例えば、図2の矢印の示す方向に操作される場合、
その構成される1つの歯車が,選択的に搬送ベルト52
に噛み合わされる歯車、および、自動給紙用モータの出
力側に連結される歯車に、噛み合わされることにより、
自動給紙用モータの回動力が搬送ベルト52に伝達さ
れ、一方、動力伝達切換機構46は、操作レバー46a
が矢印Tの示す方向とは反対方向に操作される場合、そ
の構成される1つの歯車が搬送ベルト52に噛み合わさ
れる歯車に噛み合わないことにより、自動給紙用モータ
の回動力は搬送ベルト52に伝達されない。
【0021】支持軸54Aおよび54Bは、互いに平行
に配されている。支持軸54Aおよび54Bの両端部
は、それぞれ、フレーム部材20Fに支持されている。
【0022】キャリッジ部材22に対して着脱可能とさ
れるインクカートリッジ27は、記録ヘッド26と、記
録ヘッド26に供給される所定の色のインクが貯留され
るインクタンクとを含んで構成されている。インクカー
トリッジ27は、ロックレバーLLの操作により、キャ
リッジ部材22に対して着脱される。記録ヘッド26
は、例えば、バブルジェット式のインクジェットヘッド
とされ、既知の構造を有するものとされる。記録ヘッド
26における用紙Paの記録面に対向する部分には、イ
ンクを吐出するインク吐出口が用紙Paの搬送方向に沿
って複数個配列されるインク吐出口形成面が形成されて
いる。各インク吐出口に連通する各流路には、インクを
加熱し吐出させる電気熱変換素子としてのヒータがそれ
ぞれ設けられている。
【0023】搬送路におけるインクカートリッジ27の
記録ヘッド26に対向する部分には、搬送される用紙P
aの記録面を平坦な状態に維持するプラテン部材62が
配されている。プラテン部材62の両端部は、図2およ
び図3に示されるように、フレーム部材20Fにより支
持されている。プラテン部材62は、各ローラ部材64
の外周面の一部がそれぞれ露出される開口部62aを所
定の間隔をもってガイドパイプ24の軸線に沿って有し
ている。
【0024】各ローラ部材64は、印刷された用紙P
a′を排紙トレー43上に排出する排紙ローラ30と送
りローラ36との間に配される回転軸64aに所定の相
互間隔をもって固定されている。回転軸64aの両端部
は、それぞれ、フレーム部材20Fにより回動可能に支
持されている。
【0025】各ローラ部材64には、それぞれ、その外
周面に接触する拍車66が対向配置されている。拍車6
6の両端部も、それぞれ、フレーム部材20Fに回動可
能に支持されている。従って、印刷された用紙Pa′
は、排紙ローラ30が回動されるとき、各ローラ部材6
4と拍車66との間に狭持されて排出されることとな
る。
【0026】インクカートリッジ27の記録ヘッド26
が記録動作を行わない場合、キャリッジ部材22は、図
2および図4に示されるように、インクカートリッジ2
7を伴って所定の待機位置(ホームポジション)に移動
せしめられる。その際、その待機位置に対向する位置に
は、記録ヘッド26の正常な吐出状態を維持するために
所定のタイミングをもって回復処理を行う回復処理装置
67が設けられている。
【0027】キャリッジ部材22の基部の透孔22aに
は、ガイドパイプ24が摺動可能に嵌合されている。ガ
イドパイプ24は、キャリッジ部材22の下部となる位
置であって、回転軸36aに対して平行に配されてい
る。
【0028】ガイドパイプ24の一方の端部は、フレー
ム部材20Fに支持され、ガイドパイプ24の他方の端
部は、図1、図4および図5に示されるように、連結パ
イプ88の一端に連結されている。ガイドパイプ24
は、その軸線方向に沿って、所定の同一の相互間隔で、
上方に向けて開口し外部と内部とを連通させる複数の透
孔24a,24b,24c,…24x,24y,24z
を記録ヘッド26の記録動作領域全体に亘って均等の間
隔で有している。ガイドパイプ24における連結パイプ
88に連結される部分に近い透孔24zの直径は、図5
に示されるように、ガイドパイプ24の一方の端部側に
隣接する透孔24yの直径に比して小なるものとされ
る。また、透孔24yの直径は、同様に隣接する透孔2
4xの直径に比して小なるものとされる。
【0029】従って、各透孔24a…24zの直径は、
図4に示されるように、ガイドパイプ24の他方の端部
から一方の端部に向かうにつれて徐々に大なる直径とな
る。
【0030】連結パイプ88の他端は、図5に示される
ように、ブラケット部材86の内面側に突出する環状部
に連結されている。ブラケット部材86は、フレーム部
材20Fに支持されている。ブラケット部材86の外面
部には、排出手段としてのプロペラファンユニット80
が設けられている。プロペラファンユニット80は、そ
のケーシング84のフランジ部の各透孔に挿入されるビ
スBS1がそれぞれ、ブラケット部材86に締結される
ことにより、ブラケット部材86に固定されている。
【0031】プロペラファンユニット80は、外郭部を
形成するケーシング84と、ケーシング84内に設けら
れ装置内の空気とともに浮遊物としてのインクミストな
どを吸引排出するファン80fと、ファン80fを回転
駆動するモータ80mと、吸引される浮遊物を捕集する
フィルタ82とを主な要素として含んで構成されてい
る。
【0032】ファン80fは、ケーシング84の内側の
略中央部に配されているモータ80mの出力軸に連結さ
れている。ファン80fは、モータ80mの出力軸の回
転方向に応じて、空気をフィルタ82を介して吸引排出
するように、羽根が形成されている。モータ80mは、
ケーシング84の一方の端部を覆う網状部材MMに支持
されている。モータ80mは、図示が省略される制御部
より駆動制御される。フィルタ82は、所定のメッシュ
を有し、ケーシング84の内側の他方の端部に対向して
設けられるブラケット部材86の透孔86aを覆うよう
に配されている。
【0033】このように各透孔24a…24zの直径
が、図4に示されるように、ガイドパイプ24の他方の
端部から一方の端部に向かうにつれて徐々に大なる直径
となることにより、ガイドパイプ24の全体にわたって
均一に空気等が、プロペラファンユニット80により、
吸引されることとなるが、かかる例に限られることな
く、例えば、図6に示されるように、同一の直径を有す
る複数の透孔90ai(i=1〜n、nは整数)が、異
なる相互間隔でガイドパイプ90に設けられてもよい。
【0034】図6において、隣接する透孔90ai(i
=1〜n,nは整数)の相互間距離Lcが矢印の示す方
向、即ち、プロペラファンユニット80側の方向から離
隔する方向側に、隣接する透孔90aiとの相互間距離
Lbに比して大とされる。また、透孔90aiの相互間
距離Laは、通常、プロペラファンユニット80側の方
向から離隔する方向に向かうにつれて隣接するプロペラ
ファンユニット80側の相互間距離に比して徐々に短く
なるものとされる。従って、単位長さ当たりの透孔90
aiの個数は、プロペラファンユニット80側の方向か
ら離隔する方向に向かうにつれて漸増することとなる。
その結果、ガイドパイプ90の全体にわたって均一に空
気等が、プロペラファンユニット80により、吸引され
ることとなる。
【0035】また、キャリッジ部材22の基部の前方の
端部は、スライド部材60を介してガイドレール25に
より摺動可能に支持されている。ガイドレール25の両
端部は、それぞれ、フレーム部材20Fに固定されてい
る。
【0036】さらに、キャリッジ部材22は、図4に示
されるように、ガイドパイプ24の軸線に沿って平行に
配されるベルト40に連結されている。そのベルト40
は、相対向して配置される回転軸58に固定される2個
のプーリ57に巻装されている。そのプーリ57の一方
を支持する回転軸には、キャリッジ用モータ96の出力
軸が連結されている。キャリッジ用モータ96は、図示
が省略される制御ユニットからの制御データに基づいて
制御される。これにより、キャリッジ用モータ96が作
動状態とされ、出力軸が時計回り方向または反時計回り
方向に回転される場合、キャリッジ部材22が記録ヘッ
ド26を伴ってガイドパイプ24およびガイドレール2
5に案内されて往復動せしめられることとなる。
【0037】さらに、インクジェット記録装置において
は、加えて、図示が省略されるが、記録ヘッド26の動
作制御を行う記録ヘッド動作制御部を含んで構成される
制御ブロックを備えている。
【0038】このような構成において、モータ80mが
所定のタイミング、例えば、記録動作、あるいは、回復
処理動作に応じて作動状態とされる。
【0039】従って、装置内の空気およびインクミスト
は、排出部としての透孔24a〜24z、ガイドパイプ
24の内側、フィルタ82、を介して吸引排出されるこ
ととなる。その際、その透孔の直径は、プロペラファン
ユニット80から離隔するほど大となるので管路抵抗の
差が抑制され、吸引される空気等が、ガイドパイプ24
全体に亘って均一に吸引されることとなる。また、イン
クミストは、フィルタ82に捕集されることとなる。そ
の結果、装置内の清浄化が図られることとなる。
【0040】図7は、本発明にかかる記録装置の排気装
置の第2の実施例の要部を示す。
【0041】図1ではガイドパイプ24が複数の透孔2
4aを有し、キャリッジ部材22の前部がガイドレール
25により、また、キャリッジ部材22の基部がガイド
パイプ24により、摺動可能に支持されているが、その
代わりに、図7においては、複数の透孔102a〜10
2dを記録ヘッド26の記録動作領域全体に亘って均等
な相互間隔で有するガイドパイプ102により、キャリ
ッジ部材22の前部が摺動可能に支持され、また、キャ
リッジ部材22の基部がガイドシャフト98により、摺
動可能に支持される。
【0042】なお、図7および後述の他の例において
は、図1に示される例において同一とされる構成要素に
付いては、同一の符号を付して示し、その重複説明を省
略する。また、ガイドパイプ102の複数の透孔102
a〜102dは、そのうちの一部を代表して示し、他の
部分は省略される。
【0043】キャリッジ部材22の下部の透孔22aに
挿入されるガイドシャフト98の両端部は、それぞれ、
フレーム20Fに支持されている。ガイドシャフト98
は、例えば、中実の軸とされる。
【0044】ガイドパイプ102は、ガイドシャフト9
8に対して略平行に配され、スライド部材100の挟持
部100aに係合されている。ガイドパイプ102の一
方の端部には、上述の例と同様に、連結パイプ88を介
して上述のプロペラファンユニット80が設けられてい
る。ガイドパイプ102の他方の端部は、フレーム20
Fに支持されている。
【0045】ガイドパイプ102における透孔102a
の直径は、プロペラファンユニット80側に隣接する透
孔102bの直径に比して大とされる。また、透孔10
2bは、同様にプロペラファンユニット80側に隣接す
る透孔102c、透孔102dの直径に比して大とされ
る。従って、各透孔102a〜102dの直径は、それ
ぞれ、プロペラファンユニット80側に隣接する透孔の
直径に比して大とされる。
【0046】その結果、その各透孔の直径は、プロペラ
ファンユニット80から離隔するほど大となるので管路
抵抗の差が抑制され、吸引される空気等がガイドパイプ
102全体に亘って均一に吸引されることとなる。ま
た、インクミストは、上述の例と同様にフィルタ82に
捕集されることとなる。
【0047】また、各透孔は、管路抵抗の差が抑制さ
れ、吸引される空気等がガイドパイプ全体に亘って均一
に吸引されるように、かかる例に限られることなく、例
えば、図8に示されるように、同一の直径を有する複数
の透孔104ai(i=1〜n、nは整数)が、異なる
相互間隔でガイドパイプ104全体亘って設けられても
よい。
【0048】図8において、隣接する透孔104ai
(i=1〜n,nは整数)の相互間距離Lcが、プロペ
ラファンユニット80側の方向から離隔する方向側に、
隣接する透孔104aiとの相互間距離Lbに比して大
とされる。また、さらにプロペラファンユニット80側
の方向から離隔する方向側の透孔104aiの相互間距
離Laは、通常、プロペラファンユニット80側の方向
から離隔する方向に向かうにつれて隣接するプロペラフ
ァンユニット80側の相互間距離に比して徐々に短くな
るものとされる。従って、単位長さ当たりの透孔104
aiの個数は、プロペラファンユニット80側の方向か
ら離隔する方向に向かうにつれて漸増することとなる。
その結果、ガイドパイプ104の全体にわたって均一に
ガイドパイプ104周辺の空気等が、プロペラファンユ
ニット80により、吸引されることとなる。
【0049】図9および図10は、本発明に係る記録装
置の排気装置の第3の実施例の要部を示す。
【0050】図9において、ガイドシャフト118の下
方の内部空間を斜めに分割する遮蔽板におけるスライダ
部材60に対向する部分を形成するパンチングプレート
112には、ブラケット部材114を介してプロペラフ
ァンユニット106が設けられている。
【0051】プロペラファンユニット106は、図10
に示されるように、そのケーシング109のフランジ部
の各透孔に挿入されるビスBS2がそれぞれ、ブラケッ
ト部材114に締結されることにより、ブラケット部材
114に固定されている。薄板状部材で作られるブラケ
ット部材114は、図10に示されるように、略矩形状
の横断面形状を有している。排出部は、ブラケット部材
114、パンチングプレート112により形成されるこ
ととなる。ブラケット部材114の長手方向の両端は、
それぞれ、フレーム20Fまでガイドシャフト118の
軸線方向に沿って延びている。ブラケット部材114
は、その平坦部の略中央部に、円形の透孔114aを有
している。
【0052】プロペラファンユニット106は、外郭部
を形成するケーシング109と、ケーシング109内に
設けられ装置内の空気とともに浮遊物としてのインクミ
ストなどを吸引排出するファン106fと、ファン10
6fを回転駆動するモータ106mと、吸引される浮遊
物を捕集するフィルタ108とを主な要素として含んで
構成されている。
【0053】ファン106fは、ケーシング84の内側
の略中央部に配されているモータ106mの出力軸に連
結されている。ファン106fは、モータ106mの出
力軸の回転方向に応じて、空気をフィルタ108を介し
て吸引排出するように、羽根が形成されている。モータ
106mは、ケーシング109の一方の端部を覆う網状
部材MAに支持されている。モータ106mは、図示が
省略される制御部より駆動制御される。フィルタ108
は、所定のメッシュを有し、パンチングプレート112
の下面に設けられるブラケット部材114の透孔114
aを覆うように配されている。ブラケット部材114の
内部には、ファン106fにより吸引された空気等が合
流される合流部Maが形成されることとなる。
【0054】薄板状のパンチングプレート112は、図
11に示されるように、ガイドシャフト118の軸線方
向に沿ったX軸方向、および、X軸方向に直交するY軸
方向に縦横に複数個、貫通孔が等間隔で配列形成されて
いる。
【0055】貫通孔としては、例えば、直径の異なる孔
112ai,112bi,112ci,112di,お
よび、112ei( i=1〜n,nは整数) が、それぞ
れ、パンチングプレート112におけるブラケット部材
114の中心軸線と交差する中心線CL上に所定の間隔
Lyで均等に設けられている。孔112aiの直径は、
その中で、最も小であり、孔112ci,孔112ei
が、最も大である。孔112bi,孔112diの直径
は、孔112aiの直径と孔112ciの直径との間の
寸法とされる。
【0056】各孔112ai,112bi,112c
i,112di,および、112eiのX軸の沿う隣接
する左右には、それぞれ、中心線CLから離隔するにつ
れて所定の比率で直径が徐々に大に設定される孔112
ai,112bi,112ci,112di,および、
112eiが所定の間隔Lxで設けられている。
【0057】このような構成において、モータ106m
が所定のタイミング、例えば、記録動作、あるいは、回
復処理動作に応じて作動状態とされる。ファン106f
が作動状態とされるとき、パンチングプレート112の
全体に亘り、空気等の排出路における管路抵抗の差が抑
制されるもとで、インクミストを含む空気等がパンチン
グプレート112全体に亘って均一に各孔112ai〜
112eiを介して図10の矢印の示す方向に沿って、
吸引されることとなる。また、含まれるインクミスト等
は、上述の例と同様にフィルタ108に捕集されること
となる。
【0058】また、各透孔は、排出部の管路抵抗の差が
抑制され、吸引される空気等がパンチングプレート11
6全体に亘って均一に吸引されるように、かかる例に限
られることなく、例えば、図12に示されるように、同
一の直径を有する複数の透孔116ai(i=1〜n、
nは整数)が、中心線CLから左右方向に、それぞれ、
線対称的に離隔するにつれて所定の比率で縮小される相
互間隔でパンチングプレート116に設けられてもよ
い。
【0059】透孔116aiは、例えば、ガイドシャフ
ト118の軸線方向に沿ったX軸方向、および、X軸方
向に直行するY軸方向に沿って縦横に複数個設けられて
いる。
【0060】図12において、透孔116aiは、それ
ぞれ、パンチングプレート116におけるブラケット部
材114の中心軸線と交差する中心線CL上に所定の間
隔LyでY軸方向に沿って均等に設けられている。ま
た、中心線CL上の透孔116aiに対してX軸方向に
沿って線対称的にそれぞれ、隣接する透孔116aiの
相互間距離Lxaは、中心線CLから線対称的に離隔す
る方向側に、隣接する透孔116aiとの相互間距離L
xbに比して大とされる。即ち、さらに中心線CLから
端部側に離隔する方向側の透孔116aiの相互間距離
Lxcは、通常、中心線CLから離隔する方向に向かう
につれて隣接する中心線CL側の相互間距離に比して徐
々に短くなるものとされる。
【0061】従って、単位長さ当たりの透孔116ai
の個数は、中心線CLから線対称的に双方向に離隔する
方向に向かうにつれて漸増することとなる。その結果、
パンチングプレート116における記録ヘッド26の記
録動作領域全体にわたって均一にパンチングプレート1
16周辺の空気等が、プロペラファンユニット106に
より、吸引されることとなる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る記録装置の排気装置によれば、排出手段により、
排出部を通じて浮遊物および気体を外部に吸引排出する
にあたり、排出部が、記録媒体に対して記録動作を行う
記録部が配される記録系において記録部を移動可能に支
持する支持部材の内部に、記録部の全記録動作領域に亘
って、記録系内に浮遊する浮遊物を気体とともに移動さ
せる通路を形成するするので記録部の周囲に浮遊せしめ
られる浮遊物を効率よく気体とともに捕集して外部に排
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の排気装置の第1の実施
例の要部を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る記録装置の排気装置の第1の実施
例を、適用された記録装置における記録系とともに示す
斜視図である。
【図3】図2に示される例における記録装置の記録系を
示す断面図である。
【図4】図2に示される例における記録装置の記録系を
示す平面図である。
【図5】図2に示される例におけるガイドパイプの要部
を拡大して示す断面図である。
【図6】ガイドパイプの他の一例を示す平面図である。
【図7】本発明に係る記録装置の排気装置の第2の実施
例の要部を示す斜視図である。
【図8】ガイドパイプの他の一例を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る記録装置の排気装置の第3の実施
例を、適用された記録装置における記録系とともに示す
断面図である。
【図10】図9に示される例におけるファンユニットを
拡大して示す部分断面図である。
【図11】図9にしめされる例におけるパンチングプレ
ートの要部を示す平面図である。
【図12】パンチングプレートの他の例を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
24、90、102,104 ガイドパイプ 80,106 プロペラファンユニット 82,108 フィルタ 112,116 パンチングプレート

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対して記録動作を行う記録部
    が配される記録系において該記録部を移動可能に支持す
    る支持部材の内部に、該記録部の全記録動作領域に亘っ
    て、該記録系内に浮遊する浮遊物を気体とともに移動さ
    せる通路を形成する排出部と、 前記排出部に連結され、該排出部を通じて前記浮遊物お
    よび前記気体を外部に吸引排出する排出手段と、を具備
    して構成される記録装置の排気装置。
  2. 【請求項2】 前記排出部は、前記記録系に対して開口
    する複数の開口部を有し、前記記録部を支持する一対の
    支持部材のうちの少なくとも一方の内側に該開口部に連
    通する通路を形成することを特徴とする請求項1記載の
    記録装置の排気装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材の軸線に沿って配列される
    前記複数の開口部の開口径は、前記排出部における前記
    排出手段に連結される部分から離隔するにつれて隣接す
    る開口部の開口径に比して大となることを特徴とする請
    求項2記載の記録装置の排気装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材の軸線に沿って配列される
    前記複数の開口部の単位長さ当たりの個数は、前記排出
    部における排出手段に連結する部分から離隔するにつれ
    て増大することを特徴とする請求項2記載の記録装置の
    排気装置。
  5. 【請求項5】 前記支持部材は、環状の断面を有するこ
    とを特徴とする請求項2記載の記録装置の排気装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体に対して記録動作を行う記録部
    が配される記録系を包囲する外郭部における該記録部に
    対向する位置に、該記録部の全記録動作領域に亘って形
    成され、該記録系内に浮遊する浮遊物を気体とともに導
    き出す排出部と、 前記排出部を通じて前記浮遊物および前記気体を、外部
    に吸引排出する排出手段と、 を具備して構成される記録装置の排気装置。
  7. 【請求項7】 前記排出部は、前記記録系に対して開口
    する複数の開口部を有し、前記外郭部の平面部に形成さ
    れることを特徴とする請求項6記載の記録装置の排気装
    置。
  8. 【請求項8】 前記排出手段は、前記排出部の略中央部
    に設けられること特徴とする請求項6記載の記録装置の
    排気装置。
  9. 【請求項9】 前記排出部に配列される前記複数の開口
    部の開口径は、該排出部における前記排出手段に連結さ
    れる部分から離隔するにつれて隣接する開口部の開口径
    に比して大となることを特徴とする請求項2記載の記録
    装置の排気装置。
  10. 【請求項10】 前記排出部に配列される前記複数の開
    口部の単位面積当たりの個数は、前記排出手段から離隔
    するにつれて大となることを特徴とする請求項2記載の
    記録装置の排気装置。
  11. 【請求項11】 前記排出手段は、ファンであることを
    特徴とする請求項1または6記載の記録装置の排気装
    置。
  12. 【請求項12】 前記排出手段は、前記浮遊物を捕集す
    る補集用フィルタを加えて備えること特徴とする請求項
    1または6記載の記録装置の排気装置。
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