JPH11138780A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH11138780A
JPH11138780A JP9313761A JP31376197A JPH11138780A JP H11138780 A JPH11138780 A JP H11138780A JP 9313761 A JP9313761 A JP 9313761A JP 31376197 A JP31376197 A JP 31376197A JP H11138780 A JPH11138780 A JP H11138780A
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JP
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recording
ink
carriage
air flow
chassis
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JP9313761A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Nakano
裕嗣 中野
Soichi Hiramatsu
壮一 平松
Makoto Kashimura
誠 鹿志村
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの吐出時に発生するインクミストによ
る不具合を解消するためのファンを設けつつも、装置全
体の必要以上の大型化を防止し、また、ファンの騒音も
抑える。 【解決手段】 シャーシ20を間において、前方には、
記録ヘッドを搭載するキャリッジ2や記録紙を搬送する
ための搬送機構等が配置され、後方には、吹き出しファ
ン40が設置される。吹き出しファン40によって発生
した空気流は、外装カバー42によって形成される流路
を介して、シャーシ20の上方を越えてシャーシ20の
前方に導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材上にイン
クを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェット記録装置
としては、シリアル型のものとライン型のものとがあ
る。シリアル型のインクジェット記録装置は、被記録材
の搬送方向と垂直な方向に往復移動されるキャリッジに
記録ヘッドを搭載し、被記録材の所定ピッチごとの搬送
とキャリッジの往復移動とを交互に繰り返しながら、被
記録材に画像を記録する。ライン型のインクジェット記
録装置は、被記録材の幅とほぼ等しい長さを有する記録
ヘッドを用い、被記録材の搬送とともに被記録材に画像
を記録する。近年では、画像の高画質性等の理由から、
上記の2つの形式のインクジェット記録装置が採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェット記録装置はインクを吐出して記録を行うもので
あるため、インクを吐出した際に、インクミストと呼ば
れる微小なインク粒子が発生し、このインク粒子が被記
録材や記録装置内に飛散してこれらを汚してしまうとい
う問題があった。また、記録装置内に飛散したインクミ
ストが記録装置内の記録動作のための機構部や、その制
御のための手段等に堆積すると、動作不良を引き起こし
てしまうこともある。
【0004】これを防止するため、記録装置内に吸引フ
ァンを設け、この吸引ファンによって、飛散しているイ
ンクミストを回収する方法も採られる場合がある。しか
し、インクミストの付着や堆積による影響が最も大きい
記録ヘッドの周辺や被記録材の搬送機構の周辺にはファ
ンを取り付けるための十分なスペースがなく、ファンを
取り付けるにはそのためのスペースを新たに確保する必
要があるため、記録装置全体が必要以上に大きくなって
しまうという問題があった。また、ファンを取り付ける
ことによってファンの騒音対策も施す必要があり、これ
も記録装置を必要以上に大きくする要因となっている。
【0005】そこで本発明は、インクの吐出時に発生す
るインクミストによる不具合を解消するためのファンを
設けつつも、装置全体が必要以上に大型化することがな
く、また、ファンの騒音も抑えたインクジェット記録装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインクジェット記録装置は、被記録材を搬送す
る搬送手段と、インクを吐出して前記被記録材に記録を
行う記録ヘッドを搭載するためのキャリッジと、前記記
録ヘッドからインクを吐出した際に発生するインクミス
トの流れを空気流によって制御する空気流制御手段とを
有するインクジェット記録装置において、前記キャリッ
ジは、前記搬送手段および前記キャリッジを支持する板
状のシャーシの前方に配置され、前記空気流制御手段
は、前記空気流を発生させるために前記シャーシの後方
に設置された空気流発生駆動部と、前記シャーシを挟ん
で前記空気流発生駆動部の前方に形成された前記空気流
の流路とを有することを特徴とする。
【0007】上記のとおり構成された本発明のインクジ
ェット記録装置では、空気流発生駆動部で発生した空気
流は、流路を介してシャーシの前方に形成される。シャ
ーシの前方には記録ヘッドを搭載するキャリッジおよび
搬送手段が配置されており、記録ヘッドからのインクの
吐出により発生したインクミストは、シャーシの前方に
形成された空気流で記録装置の外部に吹き出され、また
は回収される。ここで、空気流発生駆動部は、キャリッ
ジや搬送手段が設けられていないシャーシの後方に設置
されているので、インクミストの吹き出しまたは回収の
ために必要な大きさの空気流発生駆動部を設置すること
が可能である。さらに、空気流発生駆動部がシャーシの
後方に設置されていることにより、空気流発生駆動部の
駆動音はシャーシで遮られ、シャーシの前方での騒音は
小さくなる。
【0008】上記流路は、空気流発生駆動部、シャーシ
およびキャリッジの上方を覆う外装カバーを利用して形
成すれば、新たに流路を形成する必要もない。特に、外
装カバーを、内側から見て凹曲面の天井部分を有する形
状とすることで、空気流はシャーシの後方から前方へよ
り効率的に導かれる。
【0009】また、本発明のインクジェット記録装置
は、被記録材を搬送する搬送手段と、インクを吐出して
前記被記録材に記録を行う記録ヘッドを搭載するための
キャリッジと、前記記録ヘッドからインクを吐出した際
に発生するインクミストの流れを空気流によって制御す
る空気流制御手段とを有するインクジェット記録装置に
おいて、前記キャリッジは、前記キャリッジの下方に位
置する記録領域に向かってインクを吐出するように前記
記録ヘッドを搭載するためのもので、前記搬送手段およ
び前記キャリッジを支持する板状のシャーシの前方に配
置され、前記空気流制御手段は、前記シャーシの前方に
上方から下方に向かう空気流を形成することを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0011】図1は、本発明のインクジェット記録装置
の一実施形態の概略断面図である。本実施形態のインク
ジェット記録装置は、被記録材の搬送方向と垂直な方向
に往復移動されるキャリッジ2に記録ヘッド1を搭載
し、キャリッジ2の移動に伴う記録ヘッド1の往復移動
と、被記録材の所定ピッチごとの送りとを交互に繰り返
しながら、記録ヘッド1の移動中に記録ヘッド1からイ
ンクを吐出して被記録材に記録を行うシリアルタイプの
インクジェット記録装置であり、図1は、被記録材の幅
方向(記録ヘッド1の移動方向)中間部において被記録
材の搬送方向に沿って切断した断面図である。
【0012】また、図2は、図1に示したインクジェッ
ト記録装置の記録部周辺の拡大断面図である。以下に、
図1および図2を参照して、本実施形態のインクジェッ
ト記録装置の記録動作に関わる機構について説明する。
【0013】キャリッジ2は、このインクジェット記録
装置の記録動作機構部のベースとなる板状のシャーシ2
0に互いに平行に配置されて固定されたキャリッジ軸3
およびガイドレール4に摺動自在に支持されている。キ
ャリッジ2には、キャリッジ軸3の軸方向に間隔をおい
て回転自在に設けられた2つのプーリ(不図示)に掛け
回されたタイミングベルト(不図示)の一部位が固定さ
れており、一方のプーリをキャリッジ駆動モータ(不図
示)により正転および逆転させることで、キャリッジ2
はキャリッジ軸3に沿って往復移動される。
【0014】記録ヘッド1はインクを吐出する複数の吐
出口(不図示)を有し、これら吐出口が開口した面であ
る吐出口面を下方に向けてキャリッジ2に着脱可能に搭
載される。吐出口からインクを吐出させる方式には、大
きく分けて、ヒーターによりインクに熱エネルギーを与
え、この熱エネルギーによるインクの状態変化(気泡の
発生など)を利用するものと、圧電素子によりインクに
機械的エネルギーを与え、これにより瞬間的に吐出圧力
を加えるものとがあるが、本発明ではいずれの方式の記
録ヘッドも適用可能である。
【0015】記録ヘッド1およびキャリッジ2には、記
録ヘッド1がキャリッジ2に搭載されることで互いに電
気的に接続される電気的接続部(ヘッドコンタクト部)
を有する。記録ヘッド1へは、この電気的接続部を介し
てインクジェット記録装置本体側の制御部から記録信号
が与えられ、この記録信号に基づき、インクに熱エネル
ギーや機械的エネルギーが与えられる。
【0016】また、シャーシ20には、スケール32が
キャリッジ2との間においてキャリッジ2の移動方向に
沿って取り付けられるとともに、キャリッジ2のシャー
シと対面する部位には、このスケール32を読み取るた
めの読み取りセンサ31が取り付けられており、これら
スケール32および読み取りセンサ31で、被記録材の
幅方向におけるキャリッジ2の位置を検出するリニアエ
ンコーダが構成される。
【0017】リニアエンコーダとしては、光学式のもの
や磁気式のものを用いることができ、例えば光学式のも
のの場合には、スケール32には多数のスリットがキャ
リッジ2の移動方向に所定のピッチで設けられ、読み取
りセンサ31としては光学式のセンサが用いられる。こ
のリニアエンコーダで検出されたキャリッジ2の位置
は、上記のキャリッジ駆動モータのフィードバック制御
や、記録ヘッド1からのインクの吐出タイミングの制御
に利用される。つまり、このリニアエンコーダは、キャ
リッジ2を支持するキャリッジ軸3とともに、キャリッ
ジ2を移動させるための手段を構成する。
【0018】キャリッジ2の下方には、被記録材を搬送
する搬送機構が設けられる。本実施形態では、キャリッ
ジ2の後方に設けられたオートシートフィーダ200ま
たはキャリッジ2の下方に設けられたカセット300か
ら選択的に被記録材を搬送することが可能である。
【0019】オートシートフィーダ200は、被記録材
である記録紙150を多数枚積載保持しており、その記
録紙150の下端側に設けられた給紙ローラ202が回
転されて記録紙150に当接されると、分離爪203と
の作用により記録紙150は1枚ずつ分離され図1に示
した矢印A方向に搬送される。分離された記録紙150
は、記録紙方向規制板204により供給路101に導か
れ、紙送り駆動モータ(不図示)により駆動される搬送
ローラ102と、付勢ばね105により搬送ローラ10
2に向けて付勢されたピンチローラ保持板104に回転
自在に軸支されて搬送ローラ102と対向配置されるピ
ンチローラ103とに挟持される。ここで紙送り駆動モ
ータを駆動させることで記録紙150は記録ヘッド1の
下方すなわち吐出口面と対面する位置まで搬送される。
【0020】搬送ローラ102とピンチローラ103と
による記録紙150の搬送方向の下流側には、プラテン
106が記録ヘッド1の吐出口面と対面して配置されて
おり、このプラテン106上で記録ヘッド1からインク
を吐出して記録紙150に記録が行われる。プラテン1
06上には、剛性を有する板部材で構成される紙押え板
107が設けられ、搬送ローラ102とピンチローラ1
03とに挟持された記録紙150は、紙押え板107に
対してプラテン106により押さえ付けられつつ搬送さ
れる。これにより、記録紙150が記録ヘッド1の吐出
口面と接触するのを防止するとともに、記録紙150と
吐出口面との対向距離を一定に保って記録紙150への
インクの着弾位置を高精度に維持している。
【0021】プラテン106上を搬送された記録紙15
0は、さらにその搬送方向の下流側に配置された排紙ロ
ーラ108と、排紙ローラ108に圧接された拍車10
9とに挟持され、排紙トレイ120上に排出され、積み
重ねられていく。拍車109については後で詳しく説明
するが、拍車109は、記録紙150の幅方向に間隔を
おいて複数個設けられている。
【0022】カセット300も多数枚の記録紙150を
積載保持するもので、カセット300に積載された記録
紙150の一枚ごとの分離は、オートシードフィーダ2
00と同様に、ピックアップローラ202と分離爪20
3との作用によって行われ、図1に示した矢印B方向に
搬送される。矢印B方向に搬送された記録紙150は、
駆動ローラである給送ローラ204と、給送ローラ20
4に圧接された従動ローラである給送ローラコロ205
とに挟持され、カセット搬送路206を通って供給路1
01に導かれる。以降の搬送経路および動作は、オート
シートフィーダ200と同様であるので、その説明は省
略する。
【0023】なお、シャーシ20は、前述のキャリッジ
軸3、ガイドレール4、オートシートフィーダ200、
キャリッジ駆動モータ、紙送り駆動モータ等を位置決め
保持し、また、搬送ローラ102および排紙ローラ10
8を回転可能に保持している。
【0024】また、図3の平断面図に示すように、キャ
リッジ2の往復移動範囲内でかつ記録紙150の通過す
る領域外の右端側には、記録ヘッド1の吐出機能を維持
しまたは回復させるために記録とは別に吐出口からイン
クを強制的に吸引する吸引機構、記録ヘッド1の吐出口
面を清浄にするために吐出口面をワイピングするワイピ
ング機構、および非記録時に記録ヘッド1の吐出口内の
インクの乾燥を防止するために記録ヘッドの吐出口面を
密封するキャッピング機構等を備えたヘッド回復系ユニ
ット10が配置されている。
【0025】記録ヘッド1は、非記録時および一定の時
間間隔でヘッド回復系ユニット10と対向する位置に移
動され、この位置で、吸引機構による吸引動作、あるい
はワイピング機構によるワイピング動作等の所定の回復
処理を行うことにより、吐出特性が良好に維持される。
なお、記録ヘッド1による記録動作の基準位置(ホーム
ポジション)は、記録領域(記録動作時にキャリッジ2
が往復移動される範囲)のヘッド回復系ユニット10が
設けられた側の端部に設定され、この基準位置を基準に
して、記録ヘッド1による記録のためのキャリッジ2の
移動および記録ヘッド1の回復処理のためのキャリッジ
2の移動が制御される。
【0026】また、本実施形態では、記録ヘッド1から
のインクの吐出動作は、記録ヘッド1が基準位置側から
非基準位置側(図3において右側から左側)へ移動して
いるときにのみ行われる。これは、インクを吐出すると
きの記録ヘッド1の移動方向を常に一定にすることで、
記録紙150へのインクの着弾精度を向上し、高精細、
高精度のカラー画像を記録可能とするためである。
【0027】記録ヘッド1による記録は、画像の高精細
化のため、記録ヘッド1の吐出口の小径化および高密度
化が図られている。その結果、吐出するインク滴の大き
さも小さくなり、これに伴い、インクの吐出の際に微小
なインク粒子(インクミスト)が多数発生し、インクジ
ェット記録装置内に飛散してしまう。
【0028】そこで、本実施形態では、このインクミス
トの流れを効率よく制御するために、図3に示すよう
に、吹き出しファン40および吸い込みファン48の2
つのファンを設け、記録装置内に後述する所定の向きの
空気の流れを形成している。以下に、これら吹き出しフ
ァン40および吸い込みファン48による空気の流れに
ついて、図2〜図5を参照して説明する。なお、図4
は、図3に示したインクジェット記録装置のH−H線断
面図であり、図5は、図3に示したインクジェット記録
装置のI−I線断面図である。
【0029】吹き出しファン40は、このインクジェッ
ト記録装置の外部から内部へ空気を吹き出すためのもの
であり、記録紙150の搬送方向に対してキャリッジ2
よりも上流側で、かつ、キャリッジ2の移動方向に対し
ては基準位置側のヘッド回復系ユニット10の近傍に配
置される。この吹き出しファン40によって、インクジ
ェット記録装置の内部のキャリッジ2が移動される領域
内では、大まかにいって記録紙150の搬送方向の上流
側から下流側に向かう空気の流れが形成される。これに
より、記録ヘッド1からのインクの吐出により発生した
インクミストは、記録紙150の排出方向に向かって流
れるため、インクジェット記録装置内で拡散することな
くインクミストを効率よく制御することができる。
【0030】この、記録紙150の搬送方向の上流側か
ら下流側に向かう空気流の概略の経路について、図6を
参照して説明する。
【0031】吹き出しファン40により発生した空気流
は、まず、シャーシ20の背面にぶつかってシャーシ2
0に沿って上方へ向かい、シャーシ20の上方を覆う外
装カバー42にぶつかる。外装カバー42にぶつかった
空気流は、大部分がシャーシ20を乗り越えてシャーシ
の前方に向かうが、一部は、上記非基準位置側でシャー
シ20の裏面側で下降流(破線で示した矢印方向の流
れ)を生じさせる。この下降流は、給紙ローラ202に
吹き付けられる。
【0032】一方、シャーシ20の前方に向かった空気
の流れは、外装カバー42の形状に沿って下降し、キャ
リッジ2とシャーシ20との間を通って上記リニアエン
コーダやキャリッジ軸3等に吹き付けられる。さらに、
空気流は、搬送ローラ102およびピンチローラ103
を覆う紙押え板107にぶつかって記録紙150の搬送
方向に沿う向きに向きが変えられ、記録ヘッド1と記録
紙150との間、特にプラテン106と対向する領域で
ある記録領域を通って、排紙ローラ108および拍車1
09を有する排紙側へ向かう。
【0033】なお、上述したように、吹き出しファン4
0により発生した空気流は記録領域を通過するので、吹
き出しファン40の出力は、記録領域における空気流の
速度が、記録ヘッド1から吐出されるインクの飛翔に影
響を与えない程度の出力とされる。
【0034】以下に、吹き出しファン40による空気の
流れについて更に詳しく説明する。図4に示すように、
吹き出しファン40は、空気を下方から上方へ吹き出す
ように配置され、図4の矢印Dに示すように、外気導入
ダクト41を介して外部から導入した空気を上方に送る
流れを形成する。
【0035】吹き出しファン40とキャリッジ2との間
にはシャーシ20が存在しているため、図4に示すよう
に、吹き出しファン40から吹き出された空気はキャリ
ッジ2側には直接流れ込まず、このインクジェット記録
装置全体(シャーシ20、キャリッジ2、搬送機構等)
を覆う外装カバー42の内壁の天井部分にぶつかる。こ
の天井部分は、外装カバー42の内側から見て凹曲面を
構成しており、天井部分にぶつかった空気はシャーシ2
0を乗り越えた後、外装カバー42の内側に下方に向か
って形成された空気流規制板42aにぶつかり、キャリ
ッジ2に向けて下向きに流れる。
【0036】このように、外装カバー42の天井部分の
形状を内側から見て凹曲面とすることで、天井部分にぶ
つかった空気を効果的にキャリッジ2側へ導くことがで
きる。また、吹き出しファン40で発生した空気流を、
外装カバー42を利用してキャリッジ2側へ導いている
ので、新たにこの空気流のための流路を形成する必要も
なく、簡単な構造で、シャーシ20の後方の空気流をシ
ャーシ20の前方に導くことができる。
【0037】さらに、吹き出しファン40は記録ヘッド
1の基準位置側に配置されており、外装カバー42で覆
われた空間は、記録ヘッド1の移動方向に対して基準位
置と反対側(非基準位置側)に、基準位置側と比べて大
きな空間を有するので、外装カバー42の天井部分にぶ
つかった空気は、基準位置側から非基準位置側へも流
れ、キャリッジ2に向かって下向きに流れる際には、下
向きへの空気の流れとともに基準位置側から非基準位置
側への空気の流れが形成される。
【0038】基準位置側から非基準位置側への空気の流
れは、図3にも矢印Dで示したように、記録紙150の
幅方向の全域にわたって形成される。この空気の流れ
は、ほとんどが図2に矢印C1で示したように、シャー
シ20よりも記録紙150の搬送方向下流側に向かう
が、一部はシャーシ20を乗り越えずに、図2に矢印E
で示したように、シャーシ20よりも記録紙150の搬
送方向上流側でそのまま下方に向かう。
【0039】矢印E方向へ流れた空気は、シャーシ20
の後方(記録紙の搬送方向上流側)に配置されたオート
シートフィーダ200の給紙ローラ202に吹き付けら
れる。これにより、飛散したインクミストが給紙ローラ
202に付着するのが防止される。その結果、給紙ロー
ラ202により記録紙150をオートシートフィーダ2
00から1枚ずつ分離する際に、給紙ローラ202に付
着したインクミストが記録紙150に転写されることに
より記録紙150の表面がインクミストで汚されるのを
防止することができる。
【0040】一方、図2の矢印C1方向に流れた空気
は、キャリッジ2、スケール32、キャリッジ軸3、お
よび記録紙150を搬送するための各部材すなわち搬送
ローラ102、ピンチローラ103、紙押え板107等
に吹き付けられる。
【0041】搬送ローラ102、ピンチローラ103お
よび紙押え板107に空気が吹き付けられることによ
り、これらの部材にインクミストが付着するのが防止さ
れ、上記の給紙ローラ202の場合と同様に、記録紙1
50を搬送する間に記録紙150がインクミストで汚れ
るのを防止することができる。ところで、ピンチローラ
103は、記録紙150の幅方向に間隔をおいて複数個
設けられており、この領域での空気の流路中には各ピン
チローラ103による凹凸が形成される。このようにピ
ンチローラ103が配列された部分に空気が吹き付けら
れると、空気の流れに乱れが生じ、基準位置側から非基
準位置側への空気の流れおよび記録紙150の搬送方向
に対して上流側から下流側へ向かう空気の流れが阻害さ
れる。そこで、本実施形態では、紙押え板107は、全
てのピンチローラ103を覆う形状とし、ピンチローラ
103による凹凸をなくすることで、効率のよい空気の
流れが形成されるようにしている。
【0042】また、キャリッジ軸3に空気が吹き付けら
れることにより、キャリッジ軸3へのインクミストの付
着が防止され、キャリッジ軸3へのインクミストの付着
によるキャリッジ2の摺動負荷の増加が防止される。さ
らに、スケール32に空気が吹き付けられることによ
り、スケール32へのインクミストの付着が防止され、
読み取りセンサ31によるスケール32の読み取り不良
を防止することができる。このように、キャリッジ軸3
やスケール32へのインクミストの付着が防止されるこ
とで、キャリッジ2の安定した動作および確実な位置制
御が可能となる。
【0043】キャリッジ2に吹き付けられた空気は、記
録ヘッド1とキャリッジ2との電気的接続部(ヘッドコ
ンタクト部)、読み取りセンサ31および記録ヘッド1
の吐出口面に吹き付けられた後、各拍車109の間を通
って、図2に矢印C2で示すように記録紙150の排紙
側に流れる。これにより、これらヘッドコンタクト部、
読み取りセンサ31および吐出口面にインクミストが付
着するのが防止される。記録ヘッド1の吐出口面にイン
クミストが付着するのが防止されることで、吐出口面の
濡れや汚れ等によるインクの吐出不良が防止され、ヘッ
ドコンタクト部にインクミストが付着するのが防止され
ることで、記録ヘッド1とキャリッジ2との電気的接続
不良が防止され、読み取りセンサ31にインクミストが
付着するのが防止されることで、キャリッジ2の位置検
出不良が防止され結果的にキャリッジ2の動作不良を防
止することができる。
【0044】さらに、図2の矢印C1方向に流れた空気
は、図3に示すように、ヘッド回復系ユニット10にも
吹き付けられる。記録ヘッド1は、ヘッド回復系ユニッ
ト10と対向する位置において、記録動作に先立ち、ま
たは一定の時間ごとに、記録ヘッド1内の増粘インクや
微小なゴミ等を吐出する予備吐出を行い、この際にもイ
ンクミストは発生する。ヘッド回復系ユニット10に空
気が吹き付けられることで、予備吐出の際に発生したイ
ンクミストを図2に示した矢印C2方向に逃がすととも
に、ヘッド回復系ユニット10に設けられたキャップ機
構やワイピング機構にインクミストが付着するのが防止
され、記録ヘッド1の吐出特性が低下するのを防止する
ことができる。
【0045】また、前述したように、記録ヘッド1から
のインクの吐出は、キャリッジ2が基準位置側から非基
準位置側へ移動しているときのみに行われるため、図3
に矢印Dで示した、基準位置側から非基準位置側への空
気の流れは、記録ヘッド1からインクを吐出した際に発
生したインクミストを効率よく制御することができる。
【0046】すなわち、キャリッジ2が基準位置側から
非基準位置側へ移動すると、キャリッジ2の移動方向後
方には負圧が発生する。この負圧により、図2の矢印C
2方向と逆向きの空気の流れ、つまりインクジェット記
録装置の外部からキャリッジ2の往復移動領域内に向か
う空気の流れが発生するが、キャリッジ2の往復移動領
域内にはキャリッジ2の移動方向に沿った空気の流れが
存在しているので、この空気の流れは矢印C2方向と逆
向きの空気の流れを打ち消し、これにより、インクミス
トがインクジェット記録装置内部に飛散するのが防止さ
れる。
【0047】さらに、吹き出しファン40による空気流
はインクジェット記録装置の外部から導入されて形成さ
れるので、インクジェット記録装置の内部には新鮮な空
気が導入される。その結果、インクジェット記録装置内
で発生したインクミストがインクジェット記録装置内を
循環することはなくなり、上述した各部位へのインクミ
ストの付着をより効果的に防止することができる。
【0048】以上説明したように、吹き出しファン40
により発生した空気の流れは、最終的には、排紙ローラ
108と拍車109との間を通って図2の矢印C2方向
に向かう。
【0049】この矢印C2方向に向かう空気流は、吸い
込みファン48から発生する空気流によって吸い込まれ
る。この空気流の概略について図7を参照して説明す
る。
【0050】記録ヘッド1とプラテン106とが対向す
る領域である記録領域の、記録紙の搬送方向に対して下
流側には、排紙ユニット110、およびインクミストを
収納するための空間を有するインクミスト回収経路形成
部材111が配置される。インクミスト回収経路形成部
材111には、排紙ユニット110を構成する拍車10
9(図2等参照)が着脱可能に設けられている。また、
インクミスト回収経路形成部材111には、後述するよ
うに吸い込みファン48(図3等参照)が設けられたダ
クトと着脱自在に接続されるジョイント部111aが設
けられている。これにより、記録領域の空気は、排紙ユ
ニット110およびインクミスト回収経路形成部材11
1を介して吸い込まれることになる。また、インクミス
ト回収経路形成部材111および排紙ユニット110
は、一体として交換することもできるし、それぞれ個別
に交換することもできる。
【0051】以下に、上述した吸い込みファン48によ
る空気流および空気吸引経路について詳細に説明する。
図2および図3に示すように、記録紙150の搬送機構
のうち、記録紙150の搬送方向の最下流に位置する拍
車109は、記録紙150の幅とほぼ等しい幅を有する
箱型の拍車ベース45に、記録紙150の幅方向に間隔
をおいて複数個設けられている。各拍車109は、拍車
ベース45の記録紙150の搬送方向に対する上流端側
に配置され、拍車ベース45の下壁には、各拍車109
の間でかつ各拍車109の近傍にそれぞれ吸い込み口4
5aが形成されている。
【0052】拍車ベース45は、このインクジェット記
録装置のメンテナンスのために定期的に交換される定期
交換ユニットの一つである。そのために、拍車ベース4
5の幅方向の、ヘッド回復系ユニット10とは反対側の
端部(非基準位置側端部)にはジョイント部45bが一
体的に設けられ、このジョイント部45bは、シール機
能を有するゴムジョイント46を介して中継ダクト47
と着脱自在に接続される。中継ダクト47の先端はシャ
ーシ20に固定されるが、シャーシ20の中継ダクト4
7が固定される部位には中継ダクト47の横断面形状に
対応した開口が設けられており、この開口に、拍車ベー
ス45内の空気を中継ダクト47を介して排出する吸い
込みファン48が取り付けられている。つまり、吸い込
みファン48は、シャーシ20の背面側に配置される。
【0053】このように、吸い込みファン48および吹
き出しファン40をシャーシ20の背面側(後方)に設
けることで、吸い込みファン48および吹き出しファン
40の駆動音はシャーシ20によって遮られるので、イ
ンクジェット記録装置の前方への騒音を小さくすること
ができる。しかも、シャーシ20の背面側には複雑な駆
動機構も少なく、大きな空間を確保可能であるので、イ
ンクジェット記録装置を必要以上に大型化することな
く、吹き出しファン40および吸い込みファン48を設
置することができる。
【0054】さらに、吸い込みファン48の吐き出し側
には吸い込みファンダクト49が取り付けられており、
図5に示すように、吸い込みファン48から吐き出され
た空気を下方に導いている。
【0055】これにより、各拍車109の間を通って矢
印C2方向に流れる空気は、図3および図5の矢印Fで
示すように、各吸い込み口45aから拍車ベース45内
に吸い込まれ、中継ダクト47を通ってインクジェット
記録装置の背面側から排出される。
【0056】図2に示した矢印C2方向に流れる空気に
はインクミストが含まれており、このように、矢印C2
方向すなわち記録紙150の搬送方向に流れる空気を吸
引することで、記録が終了し、排紙トレイ120上に排
出された記録紙150にインクミストが付着するのが防
止される。また、拍車109の間に吸い込み口45aを
設けることで、インクミストを発生させる記録ヘッド1
により近い位置でインクミストを吸引することができる
ので、インクミストを効率よく吸い込むことができる。
さらに、吸い込みファン48を非基準位置側に配置し、
中継ダクト47との接続部を非基準位置側に設けること
で、拍車ベース45内には基準位置側から非基準位置側
へ向かう空気の流れが形成されるので、キャリッジ2の
移動領域における基準位置側から非基準位置側に向かう
空気の流れは阻害されない。
【0057】各吸い込み口45aは、図3に示すよう
に、拍車ベース45内の空気の流れ方向の下流側に配置
されているものよりも上流側に配置されているもののほ
うが、開口面積が大きくなるように設定されている。こ
れにより、拍車ベース45内での空気の流れに対して上
流側でも十分な空気吸引力が発生し、拍車ベース45内
の流路抵抗を拍車ベース45の幅方向においてほぼ均一
にすることができるので、拍車ベース45内での空気の
流れがほぼ均一に保たれる。その結果、インクミストは
記録紙150の幅方向全域にわたって効率よく吸引され
ることになる。
【0058】しかも、拍車ベース45内の空気の流れの
上流側、すなわちヘッド回復系ユニット10側の吸い込
み口45aの開口面積を大きくすることで、記録ヘッド
1の回復処理の際に発生したインクミストを効率よく吸
い込むことができ、ヘッド回復系ユニット10のキャッ
ピング機構やワイピング機構などの重要な部位にインク
ミストが飛散するのを防止することができる。
【0059】また、拍車ベース45はジョイント部45
bによってインクジェット記録装置に着脱自在に設けら
れているので、インクジェット記録装置を長期間にわた
って使用し、拍車ベース45の内部にインクミストが堆
積して吸い込み口45aからのインクミストの吸い込み
性能が低下したり、拍車109にインクミストが堆積し
て記録紙150に汚れが転写されるような場合には、拍
車ベース45を取り外し、拍車ベース45の清掃や交換
を容易に行うことができる。しかも、拍車ベース45は
ジョイント部45bをゴムジョイント46に挿入しある
いは引き抜くだけでインクジェット記録装置に着脱でき
るので、拍車ベース45の着脱を容易かつ確実に行うこ
とができる。このように、インクミストが混在している
空気の吸引経路を定期交換ユニットの一つである拍車ベ
ース45に設けることで、インクジェット記録装置の定
期的なメンテナンスと同時に、吸引経路内に付着したイ
ンクミストの除去が行われる。これにより、吸引経路で
のインクミストの吸引効率を落とすこともなく、インク
ジェット記録装置内に飛散するインクミストを効率よく
吸引することができる。
【0060】インクミストの粒径は非常に微小であるた
め、拍車ベース45の吸い込み口45aから吸い込まれ
たインクミストの大部分は拍車ベース45や中継ダクト
47の内壁面に付着し、インクミストがインクジェット
記録装置の外部に出ることは殆どないが、インクジェッ
ト記録装置を長期間にわたって使用していると、非常に
僅かずつではあるがインクジェット記録装置の外部に出
たインクミストが累積され、インクジェット記録装置の
外部が汚れてしまうことがある。そこで、中継ダクト4
7および吸い込みファンダクト49の少なくとも一方の
内部に、インクミストを捕捉するフィルタを取り付ける
ことによって、インクジェット記録装置の外部にインク
ミストが出ることを確実に防止することができる。
【0061】上述した本実施形態では、インクミストを
収納する部材と排紙ユニットとが交換できる構成の場合
について説明したが、図8に示すように、インクミスト
回収経路形成部材111’を拍車109’および排紙ロ
ーラ108’とは別に設け、インクミスト回収経路形成
部材111’のみを交換可能としてもよい。
【0062】また、上記説明は、記録ヘッド1のインク
の吐出が、キャリッジ2が基準位置側から非基準位置側
へ移動するときに行われる場合(片方向記録)について
説明したが、非基準位置側から基準位置側へ移動すると
きも記録が行われる場合(双方向記録)であっても、空
気流が被記録材の搬送方向の上流側から下流へ形成され
ているため、同様な効果がある。さらに、上記説明は、
シリアル型のインクジェット記録装置について説明した
が、ライン型の記録ヘッドを用いたインクジェット記録
装置にも本発明は適用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクジェ
ット記録装置は、キャリッジや搬送手段が配置されるシ
ャーシの後方に、空気流制御手段の空気流発生駆動部を
設置することで、インクジェット記録装置を必要以上に
大型化することなく、インクミストの付着防止のための
空気流を制御することができ、しかも、シャーシの前方
における、空気流発生駆動部の駆動音による騒音を小さ
くすることができる。
【0064】また、空気流発生駆動部、シャーシおよび
キャリッジの上方を覆う外装カバーを利用して空気流の
流路を形成することで、簡単な構成で流路を形成するこ
とができる。特に、外装カバーを、内側から見て凹曲面
形状の天井部分を有する構造とすることで、シャーシ後
方の空気流をより効率よくシャーシの前方に導くことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施形態
の概略断面図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置の記録部
周辺の拡大断面図である。
【図3】図1に示したインクジェット記録装置の平断面
図である。
【図4】図3に示したインクジェット記録装置のH−H
線断面図である。
【図5】図3に示したインクジェット記録装置のI−I
線断面図である。
【図6】図1等に示したインクジェット記録装置におけ
る、記録紙の搬送方向の上流側から下流側に向かう空気
流の概略の経路を説明する図である。
【図7】図1等に示したインクジェット記録装置におけ
る、記録領域から吸い込まれる空気流の概略を説明する
図である。
【図8】インクミストを収納する部材を排紙手段とは別
に構成した場合の、記録領域から吸い込まれる空気流の
概略を説明する図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 3 キャリッジ軸 4 ガイドレール 10 ヘッド回復系ユニット 20 シャーシ 31 読み取りセンサ 32 スケール 40 吹き出しファン 41 外気導入ダクト 42 外装カバー 45 拍車ベース 45a 吸い込み口 45b ジョイント部 46 ゴムジョイント 47 中継ダクト 48 吸い込みファン 49 吸い込みファンダクト 101 供給路 102 搬送ローラ 103 ピンチローラ 106 プラテン 107 紙押え板 108 排紙ローラ 109 拍車 110 排紙ユニット 111 インクミスト回収経路形成部材 120 排紙トレイ 200 オートシートフィーダ 300 カセット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材を搬送する搬送手段と、インク
    を吐出して前記被記録材に記録を行う記録ヘッドを搭載
    するためのキャリッジと、前記記録ヘッドからインクを
    吐出した際に発生するインクミストの流れを空気流によ
    って制御する空気流制御手段とを有するインクジェット
    記録装置において、 前記キャリッジは、前記搬送手段および前記キャリッジ
    を支持する板状のシャーシの前方に配置され、 前記空気流制御手段は、前記空気流を発生させるために
    前記シャーシの後方に設置された空気流発生駆動部と、
    前記シャーシを挟んで前記空気流発生駆動部の前方に形
    成された前記空気流の流路とを有することを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 被記録材を搬送する搬送手段と、インク
    を吐出して前記被記録材に記録を行う記録ヘッドを搭載
    するためのキャリッジと、前記記録ヘッドからインクを
    吐出した際に発生するインクミストの流れを空気流によ
    って制御する空気流制御手段とを有するインクジェット
    記録装置において、 前記キャリッジは、前記キャリッジの下方に位置する記
    録領域に向かってインクを吐出するように前記記録ヘッ
    ドを搭載するためのもので、前記搬送手段および前記キ
    ャリッジを支持する板状のシャーシの前方に配置され、 前記空気流制御手段は、前記シャーシの前方に上方から
    下方に向かう空気流を形成することを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記流路は、前記空気流発生駆動部、前
    記シャーシおよび前記キャリッジの上方を覆う外装カバ
    ーによって形成される請求項1または2に記載のインク
    ジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記外装カバーは、内側から見て凹曲面
    形状の天井部分を有する請求項3に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  5. 【請求項5】 前記空気流発生駆動部は、前記シャーシ
    の後方から前方へ空気を送るための吹き出しファンと、
    前記シャーシの前方から後方へ空気を吸い込むための吸
    い込みファンとを有し、 前記流路は、前記吹き出しファンにより発生した空気流
    を前記シャーシの前方に導く空気吹き出し経路と、前記
    シャーシの前方に配置されて前記吸い込みファンと接続
    された空気吸引経路とを有する請求項1、2、3または
    4に記載のインクジェット記録装置。
JP9313761A 1997-11-14 1997-11-14 インクジェット記録装置 Pending JPH11138780A (ja)

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JP9313761A JPH11138780A (ja) 1997-11-14 1997-11-14 インクジェット記録装置
EP98121699A EP0916509B1 (en) 1997-11-14 1998-11-13 Ink jet recording apparatus
US09/190,286 US6367906B1 (en) 1997-11-14 1998-11-13 Ink jet recording apparatus
DE69828859T DE69828859T2 (de) 1997-11-14 1998-11-13 Tintenstrahdrucker

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256864A (ja) * 2005-02-16 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012025147A (ja) * 2010-06-22 2012-02-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2016147464A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出装置
EP3403839A1 (en) * 2017-05-19 2018-11-21 Seiko Epson Corporation Carriage and liquid ejecting apparatus

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