JP2000263814A - インクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

インクジェット方式画像形成装置

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JP2000263814A
JP2000263814A JP11073430A JP7343099A JP2000263814A JP 2000263814 A JP2000263814 A JP 2000263814A JP 11073430 A JP11073430 A JP 11073430A JP 7343099 A JP7343099 A JP 7343099A JP 2000263814 A JP2000263814 A JP 2000263814A
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Japan
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ink
carriage
print head
image forming
forming apparatus
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JP11073430A
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English (en)
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Kazutaka Miyamoto
和孝 宮本
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Original Assignee
Copyer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクミストに起因する汚れを防止したインク
ジェット方式画像形成装置を提供する。 【解決手段】キャリッジ18が矢印B方向に移動する
と、この移動に伴ってインクミスト34を含んだ空気は
凸部66cに導かれて開口82を通って矢印D方向に流
動する。開口82を通過したインクミスト34は、その
重さによって集積板74と印字ヘッド70の側壁に付着
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吐出して
記録媒体に画像を形成するインクジェット方式画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクを吐出して記録媒体に
画像を形成するインクジェット方式画像形成装置が広く
使用されている。このインクジェット方式画像形成装置
の一例を図10を参照して説明する。
【0003】図10は、従来のインクジェット方式画像
形成装置の概略構成を示す模式図である。
【0004】インクジェット方式画像形成装置10は、
矢印A方向(副走査方向)に搬送される記録紙12が載
置されるプラテン14を備えている。このプラテン14
の上方には、プラテン14に対して平行に2本のガイド
シャフト16が掛け渡されている。このガイドシャフト
16には、モータ(図示せず)とベルト(図示せず)に
よって矢印B,C方向(図11参照、矢印A方向に直交
する方向であり走査方向)に自在に往復動するキャリッ
ジ18がスライド軸受(図示せず)を介して取り付けら
れている。
【0005】プラテン14には多数の孔14aが形成さ
れている。また、プラテン14の下には筐体30が固定
されており、この筐体30にはファン32が配置されて
いる。ファン32が回転すると多数の孔14aから空気
が吸引されるので、プラテン14に載置された記録紙1
2がプラテン14に密着する。なお、筐体30の底壁に
は吸引した空気を排気する排気口30aが形成されてい
る。
【0006】キャリッジ18には、インクを吐出するイ
ンク吐出口20aが形成された印字ヘッド20が搭載さ
れている。インク吐出口20aの前方は、画像が形成さ
れる画像形成領域22であり、記録紙12のうち画像形
成領域22に位置する部分にインク吐出口20aからイ
ンクが吐出されて画像が形成される。なお、キャリッジ
18の移動可能な範囲の片側の、画像形成領域22から
離れた位置には、ノズルからインクを強制的に吸引し、
印字ヘッド20に形成されたインク供給経路やノズルな
どをクリーニングして印字ヘッド20のインク吐出状態
を初期の吐出状態にする回復装置(図示せず)が配置さ
れている。
【0007】記録紙12に画像を形成するに当っては、
プラテン14に記録紙12を載置し、この記録紙を、プ
ラテン14に形成された開口(図示せず)から外周面の
一部を露出した搬送ローラ24と、記録紙12の両端部
を上方から押えるピンチローラ26とによって挟持し、
モータ(図示せず)により搬送ローラ24を回転させて
搬送する。搬送中の記録紙12を一時停止させてその上
方でキャリッジ18を矢印B,C方向に往復動させ、制
御器(図示せず)から印字ヘッド20に送信された画像
情報を担持する画像信号に基づいてノズルからインクを
吐出し、記録紙12のうち画像形成領域22に位置する
部分に画像を形成する。画像形成動作中、ノズルをクリ
ーニングするためにノズルからインクを吸引することが
必要な状態になると、キャリッジ18を回復装置(図示
せず)の上方に移動させる。
【0008】なお、ピンチローラ26は「く」字状のロ
ーラホルダ28の先端部に回転自在に固定されている。
このローラホルダ28の後端部にはコイルばね29が引
っ掛けられており、ピンチローラ26がプラテン14に
押し付けられるようになっている。また、ユーザが加圧
レバー(図示せず)を操作することによりピンチローラ
26をプラテン14から離すこともできる。このため、
記録紙12をプラテン14に載置したり取り外したりで
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図11、図12を参照
して、上記のインクジェット方式画像形成装置10にお
ける問題点を説明する。
【0010】図11は、インクミストが発生している状
態を示す模式図であり、図12は、インクミストによっ
て汚された記録媒体を模式的に示す平面図である。
【0011】一般に、上記した印字ヘッド20のインク
吐出口20aから吐出されるインクドロップ(インク
滴)の重量は50〜80ナノグラムであり、その速度は
200mm/秒である。このようなインク滴が記録紙1
2に着弾(付着)しても瞬時にその全てが記録紙12に
吸着されるとは限らず、一部が霧状に飛散することがあ
る。この霧状に飛散したインク滴はインクミスト34と
呼ばれる。
【0012】このインクミスト34は、図11に示すよ
うに、インク吐出口20aの周囲に飛散しており、キャ
リッジ18が走査方向(矢印B,C方向)に往復動する
際の風圧で舞い上がる。このため、記録紙12やインク
ジェット方式画像形成装置10の内部にインクミストが
付着して汚れるという問題がある。特に、図12に示す
ように、記録紙12の画像域36よりも副走査方向(矢
印A方向)の上流側部分にインクミストが付着して汚れ
38が生じ易い。
【0013】本発明は、上記事情に鑑み、インクミスト
に起因する汚れを防止したインクジェット方式画像形成
装置を提供することを第1の目的とする。
【0014】ところで、記録紙12のうちインクを吸収
した部分が浮き上がり印字ヘッド20のインク吐出口2
0aに接触することがある。この浮き上がりについて図
13を参照して説明する。
【0015】図13は、記録紙12のうちインクを吸収
した部分が浮き上がった状態を誇張して示す模式図であ
る。
【0016】インク吐出20aから記録紙12に多量の
インクが吐出されると、例えば記録紙12の繊維部分と
非繊維部分との膨張差に起因して、記録紙12が波打っ
てその一部が浮き上がることがある。一方、記録紙12
とインク吐出口20aとの間隔は、印字精度を安定させ
るために、非常に狭くなっている。このため、記録紙1
2の一部が浮き上がると、この浮き上がった部分12a
がインク吐出口20aやその周囲に接触する。
【0017】記録紙12に画像が形成される際は、印字
ヘッド20がキャリッジ18と共に走査方向に往復動す
る。この往復動の際に上記の浮き上がった部分12aが
インク吐出口20aを擦って損傷させることがある。こ
の場合は、インク吐出口20aからインクが正常に吐出
されなくなり、記録紙12に形成された画質の品位が低
下する。また、上記の浮き上がった部分12aに印字ヘ
ッド20が引っ掛かり、記録紙12が破れたり、印字ヘ
ッド20が破損することもある。
【0018】本発明は、上記事情に鑑み、インクミスト
に起因する汚れを防止するだけでなく、記録媒体の浮き
上がりも防止したインクジェット方式画像形成装置を提
供することを第2の目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明のインクジェット方式画像形成装置は、
インクが吐出するインク吐出口が形成された印字ヘッド
を搭載して所定の走査方向に往復動するキャリッジと、
記録媒体が載置されるプラテンとを備え、該キャリッジ
を上記走査方向に往復動させながら上記インク吐出口か
らインクを吐出して、上記プラテンに載置された記録媒
体に画像を形成するインクジェット方式画像形成装置に
おいて、(1)上記インク吐出口から吐出されたインク
に起因して生じたインクミストを回収する、上記キャリ
ッジに搭載された印字ヘッドの近傍に形成されたインク
ミスト回収手段を備えたことを特徴とするものである。
【0020】ここで、上記インクミスト回収手段は、
(2)上記インク吐出口の周辺に位置する開口と、
(3)インクミストを上記開口に導く整流板とを有する
ものであってもよい。
【0021】また、上記整流板は、(4)上記インク吐
出口よりも記録媒体に近い下端部が形成されたものであ
ってもよい。
【0022】さらに、上記整流板及び上記開口は、
(5)上記インク吐出口よりも上記走査方向の上流側及
び下流側双方に形成されたものであってもよい。
【0023】さらにまた、上記印字ヘッドは、(6)上
記インクミスト回収手段によって回収されたインクミス
トが集積される集積部が形成されたものであってもよ
い。
【0024】また、上記第2の目的を達成するために
は、(7)上記インクミスト回収手段は、記録媒体のう
ち上記プラテンに載置された部分をこのプラテンに押し
付ける押付機能を有するものであることを特徴とするも
のである。
【0025】ここで、上記インクミスト回収手段は、
(8)上記キャリッジに搭載された印字ヘッドの下方に
位置すると共に記録媒体の搬送方向上流側に位置する、
この印字ヘッドの上記走査方向長さよりも長い押付部を
有する押付部材からなるものであってもよい。
【0026】また、(9)上記押付部材は、上記キャリ
ッジに回動自在に固定されたものであり、(10)上記
押付部材を回動させて上記プラテンに押し付ける付勢部
材と、(11)上記キャリッジに搭載された印字ヘッド
に上記押付部材が接触しないように、この押付部材の回
動を規制する規制部材とを備えてもよい。
【0027】さらに、(12)上記押付部のうち上記走
査方向の両端部から上記プラテンを離れる方向に傾斜す
ると共に、この傾斜の先端が上記インク吐出口よりも上
記プラテンから遠い位置に位置した、上記キャリッジと
の間に空間を形成する傾斜部を備えてもよい。
【0028】さらにまた、(13)上記押付部材に付着
したインクミストを清掃して除去する清掃部材を備えて
もよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のイ
ンクジェット方式画像形成装置の実施形態を説明する。
【0030】図1から図5までを参照して、本発明のイ
ンクジェット方式画像形成装置の第1実施形態を説明す
る。
【0031】図1は、本発明のインクジェット方式画像
形成装置の第1実施形態を示す模式図であり、図2は、
第2キャリッジを示す斜視図である。図3は、印字ヘッ
ドを示す斜視図である。図4は、走査方向のうち矢印B
方向に移動しているキャリッジを示す模式図であり、図
5は、走査方向のうち矢印C方向に移動しているキャリ
ッジを示す模式図である。これらの図では、図10に示
す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されて
いる。
【0032】インクジェット方式画像形成装置50では
その特徴として、本発明にいうインクミスト回収手段の
一例である第2キャリッジ60を備えた点と、印字ヘッ
ド20(図10参照)とは異なる形状の印字ヘッド70
を使用する点とが挙げられる。インクジェット方式画像
形成装置50は、印字ヘッド70を搭載して走査方向
(矢印B,C方向)に往復動するキャリッジ18を備え
ている。このキャリッジ18の外側には、キャリッジ1
8と共に走査方向に往復動する第2キャリッジ60が配
置されている。
【0033】第2キャリッジ60は、図2に示すよう
に、互いに向き合う2枚の側壁62,64と、長方形の
開口部66aが形成された底壁66とを有する。2枚の
側壁62,64には、ガイドシャフト16の直径よりも
やや大きい孔が形成されており、この孔に2本のガイド
シャフト16を貫通させることにより、第2キャリッジ
60は2本のガイドシャフト16に移動自在に取り付け
られている。また、第2キャリッジ60の幅(走査方向
の長さ)は、キャリッジ18の幅よりも長く、第2キャ
リッジ60の中でキャリッジ18が多少移動できるよう
になっている。従って、後述するように、キャリッジ1
8が移動する方向に応じてキャリッジ18が側壁62,
64のいずれかに当接する。
【0034】第2キャリッジ60の底壁66に形成され
た開口部66aからは、図4や図5に示すように、印字
ヘッド70のインク吐出口70aが露出するようになっ
ている。開口部66aの四辺のうち、記録紙搬送方向
(矢印A方向)に延びてこの搬送方向に平行な2つの辺
にはそれぞれ、横断面がほぼ正三角形状の凸部66b,
66cが形成されている。凸部66b,66cの下端部
66d,66eはインク吐出口70aよりも記録紙12
に近い。また、これら凸部66b,66cは記録紙搬送
方向に延びており、本発明にいう整流板の一例である。
また、凸部66b,66cそれぞれと印字ヘッド70と
に挟まれて形成された開口82,84(図4、図5参
照)が、本発明にいう開口の一例である。
【0035】印字ヘッド70の基本的構成は、印字ヘッ
ド20(図10)と同じである。印字ヘッド70の特徴
は、印字ヘッド70の本体の両側壁からやや離れた位置
に、記録紙搬送方向に広がる集積板72,74が形成さ
れている点にある。この集積板72,74と印字ヘッド
70の本体の両側壁に挟まれた部分は、本発明にいう集
積部の一例である。従って、後述するように集積板7
2,74や印字ヘッド70の本体の両側壁にはインクミ
ストが付着する。
【0036】インクミストが回収される様子を、図4、
図5を参照して説明する。
【0037】先ず、図4を参照して、キャリッジ18
が、走査方向のうち矢印B方向に移動している場合につ
いて説明する。
【0038】キャリッジ18が矢印B方向に移動する場
合は、キャリッジ18が第2キャリッジ60の側壁62
に当接しながら第2キャリッジ60と共に矢印B方向に
移動する。この場合、印字ヘッド70は、第2キャリッ
ジ60の中において、矢印B方向のやや上流側にずれる
こととなるので、凸部66cと印字ヘッド70の側壁と
の間に広い開口82が形成される。
【0039】キャリッジ18が矢印B方向に移動する
と、この移動に伴ってインクミスト34を含んだ空気は
凸部66cに導かれて開口82を通って矢印D方向に流
動する。開口82を通過したインクミスト34は、その
重さによって集積板74と印字ヘッド70の側壁に付着
する。一方、インクミスト34をほとんど含まない空気
は、上方の開放部に向かって移動して排気される。
【0040】図5を参照して、キャリッジ18が、走査
方向のうち矢印C方向に移動している場合について説明
する。
【0041】キャリッジ18が矢印C方向に移動する場
合は、キャリッジ18が第2キャリッジ60の側壁64
に当接しながら第2キャリッジ60と共に矢印C方向に
移動する。この場合、印字ヘッド70は、第2キャリッ
ジ60の中において、矢印C方向のやや上流側にずれる
こととなるので、凸部66bと印字ヘッド70の側壁と
の間に広い開口84が形成される。
【0042】キャリッジ18が矢印C方向に移動する
と、この移動に伴ってインクミスト34を含んだ空気は
凸部66bに導かれて開口84を通って矢印E方向に流
動する。開口84を通過したインクミスト34は、その
重さによって集積板72と印字ヘッド70の側壁に付着
する。一方、インクミスト34をほとんど含まない空気
は、上方の開放部に向かって移動して排気される。
【0043】上述のようにして、キャリッジ18の往復
動以外の動力が無くてもインクミスト34を回収でき、
インクミスト34によって記録紙12やインクジェット
方式画像形成装置10の内部が汚されることを防止でき
る。また、印字ヘッド70を取り替えると同時に回収さ
れたインクミスト34も取り除かれることとなり、集積
板72,74などに付着したインクミストが溢れること
を防止できる。
【0044】図6から図9までを参照して、本発明のイ
ンクジェット方式画像形成装置の第2実施形態を説明す
る。
【0045】図6は、本発明のインクジェット方式画像
形成装置の第2実施形態を示す模式図であり、図7は、
画像形成領域の近傍を拡大して示す模式図である。図8
は、記録紙搬送方向から視た印字ヘッドを示す側面図で
ある。図9は、清掃部材を示す模式図である。これらの
図では、図10に示す構成要素と同一の構成要素には同
一の符号が付されている。
【0046】インクジェット方式画像形成装置100で
はその特徴として、本発明にいうインクミスト回収手段
の一例であって押付機能も有する押付部材110を備え
た点が挙げられる。インクジェット方式画像形成装置1
00は、押付部材110を有するキャリッジ120を備
えている。押付部材110には、記録紙12に接触して
記録紙12をプラテン14に押し付ける押付板112
(本発明にいう押付部の一例である。)が形成されてい
る。
【0047】また、押付部材110は、押付板112と
は反対の側に形成された回動軸110aを中心にして記
録紙搬送方向(矢印A方向)にほぼ平行に回動する。回
動軸110aには捩じりコイルばね102が固定されて
おり、この捩じりコイルばね102が押付部材110を
回動させてプラテン14もしくは記録紙12に押し付け
る。従って、記録紙12のうちプラテン14に載置され
ている部分は押付板112によってプラテン14に押し
付けられる。従って、記録紙12がインクを吸収して浮
き上がろうとしても、押付板112によってプラテン1
4に押し付けられるので浮き上がれない。この結果、記
録紙12の浮き上がりに起因してインク吐出口20aが
損傷したり、記録紙12が破損したりすることが無い。
なお、押付板112は板状のものであり、その下面11
2bが記録紙12に接触する。この下面112bは、記
録紙12との摩擦係数が低い材質で形成されており、記
録紙12と下面112bとが擦れても両者に損傷の無い
ようになっている。
【0048】キャリッジ120には、押付部材110の
回動を規制する規制部材130が形成されている。この
規制部材130は、押付部材110がプラテン14から
離れる方向へ回動する範囲を規制し、キャリッジ120
に搭載された印字ヘッド20に押付部材110が接触し
ないようになっている。記録紙12の厚みに応じて押付
板112がプラテン14から離れる方向に回動するが、
規制部材130の規制面130aに押付部材110が当
接して、押付板112が印字ヘッド20に接触しないよ
うになっている。このため、印字ヘッド20が押付部材
110によって破損されることが無い。
【0049】押付板112は、キャリッジ120に搭載
された印字ヘッド20よりも記録媒体搬送方向の上流側
に位置しており、キャリッジ120に搭載された印字ヘ
ッド20の下方にまで延びている。また、押付板112
はインク吐出口20aの直下近傍に位置するが、インク
吐出口20aから吐出されたインクが記録紙12に着弾
することを妨げないように構成されている。押付板11
2の上面112aとインク吐出口20aとの間には、空
間(隙間)が形成されている。
【0050】押付板112のうち走査方向(矢印B,C
方向)の両端部には、プラテン14から離れる方向であ
って外側に向けて傾斜した傾斜板114(本発明にいう
傾斜部の一例である。)が形成されている。この傾斜板
114の先端(上端)は、インク吐出口20aよりもプ
ラテン14から遠い位置(高い位置)に位置する。ま
た、傾斜板114とキャリッジ120との間には、通気
するための空間116が形成されている。従って、キャ
リッジ120が走査方向に往復動しているときに、記録
紙12のうちプラテン14に載置された部分の走査方向
両端部が浮き上がったとしても、傾斜板114が形成さ
れているので、押付板112にこの両端部が引っ掛かる
ことがない。また、インクミストを含む空気は、傾斜板
112とキャリッジ120との間に形成された空間11
6を矢印F方向に通過し、大部分のインクミストが押付
板112に付着して回収されることとなる。
【0051】図9に示すように、プラテン14の下方に
は、押付板112に付着したインクミストを除去して清
掃する清掃部材140が配置されている。この清掃部材
140は インクを吸収し易い多孔質のインク吸収材で
構成されている。キャリッジ120が、画像形成領域2
2から外れた位置にまで移動してくると、捩じりコイル
ばね102の付勢力によって押付部材110は下方向
(矢印G方向)に回動する。これにより、押付板112
が清掃部材114に当接する。この当接した状態でキャ
リッジ120を所定距離だけ移動させることにより、押
付板112に付着しているインクミストが清掃部材11
4に吸収されて除去される。この結果、押付板112に
付着しているインクミストが記録紙12が付着して記録
紙12が汚されることを防止できる。また、キャリッジ
120が移動することにより押付板112が清掃される
ので、押付板112のメンテナンス性が向上する。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクジェ
ット方式画像形成装置によれば、インク吐出口から吐出
されたインクに起因して生じたインクミストがインクミ
スト回収手段に回収されるので、インクミストによって
記録媒体やインクジェット方式画像形成装置内が汚され
ることを防止できる。
【0053】ここで、上記インクミスト回収手段は、上
記インク吐出口の周辺に位置する開口と、インクミスト
を上記開口に導く整流板とを有するものである場合は、
整流板によってインクミストが開口に導かれてインクミ
ストが迅速に回収されるので、インクミストによって記
録媒体やインクジェット方式画像形成装置内が汚される
ことをいっそう確実に防止できる。
【0054】また、上記整流板は、上記インク吐出口よ
りも記録媒体に近い下端部が形成されたものである場合
は、記録媒体に近い領域で発生したインクミストが下端
部によって開口に導かれることによりインクミストをい
っそう確実に回収できるので、インクミストによって記
録媒体やインクジェット方式画像形成装置内が汚される
ことをさらにいっそう確実に防止できる。
【0055】さらに、上記整流板及び上記開口は、上記
インク吐出口よりも上記走査方向の上流側及び下流側双
方に形成されたものである場合は、キャリッジが走査方
向(往復動方向)のうちのいずれの方向に移動しても、
その移動方向の下流側に整流板と開口が存在する。この
ため、発生したインクミストが容易かつ確実に回収され
るので、インクミストによって記録媒体やインクジェッ
ト方式画像形成装置内が汚されることをさらにいっそう
確実に防止できる。
【0056】さらにまた、上記印字ヘッドは、上記イン
クミスト回収手段によって回収されたインクミストが集
積される集積部が形成されたものである場合は、インク
ミストが集積される集積部が印字ヘッドに形成されてい
るので、印字ヘッドを取り替えると同時に、回収された
インクミストも取り除かれる。このため、インクミスト
の集積される集積部がインクミストで溢れることを防止
できる。
【0057】さらにまた、上記インクミスト回収手段
は、記録媒体のうち上記プラテンに載置された部分をこ
のプラテンに押し付ける押付機能を有するものである場
合は、記録媒体のうちプラテンに載置された部分が浮き
上がってインク吐出口に接触してインク吐出口が損傷し
たり、記録媒体が破損したりすることを防止できる。
【0058】さらにまた、上記インクミスト回収手段
は、上記キャリッジに搭載された印字ヘッドの下方に位
置すると共に記録媒体の搬送方向上流側に位置する、こ
の印字ヘッドの上記走査方向長さよりも長い押付部を有
する押付部材からなるものである場合は、プラテンに載
置された記録媒体が浮き上がってインク吐出口に接触す
ることをいっそう確実に防止でき、従って、インク吐出
口が損傷したり、記録媒体が破損したりすることをいっ
そう確実に防止できることとなる。
【0059】さらにまた、上記押付部材は、上記キャリ
ッジに回動自在に固定されたものであり、上記押付部材
を回動させて上記プラテンに押し付ける付勢部材と、上
記キャリッジに搭載された印字ヘッドに上記押付部材が
接触しないように、この押付部材の回動を規制する規制
部材とを備えた場合は、付勢部材によって押付部材がプ
ラテンに確実に押し付けられるので、プラテンに載置さ
れた記録媒体を確実に浮き上がらせない。また、押付部
材が印字ヘッドに接触しないように規制部材によって規
制されるので、押付部材が印字ヘッドを破損することが
ない。
【0060】さらにまた、上記押付部のうち上記走査方
向の両端部から上記プラテンを離れる方向に傾斜すると
共に、この傾斜の先端が上記インク吐出口よりも上記プ
ラテンから遠い位置に位置した、上記キャリッジとの間
に空間を形成する傾斜部を備えた場合は、プラテンに載
置された記録媒体のうち走査方向の両端部が浮き上がっ
たとしても、傾斜部が形成されているので押付部にこの
両端部が引っ掛かることがない。また、インクミストを
含む空気は傾斜部とキャリッジとの間を通過し、押付部
にインクミストが付着して回収されることとなる。
【0061】さらにまた、上記押付部材に付着したイン
クミストを清掃して除去する清掃部材を備えた場合は、
押付部材に付着したインクミストが清掃部材によって除
去されるので、このインクミストが記録媒体に付着する
ことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット方式画像形成装置の第
1実施形態を示す模式図である。
【図2】第2キャリッジを示す斜視図である。
【図3】印字ヘッドを示す斜視図である。
【図4】走査方向のうち矢印B方向に移動しているキャ
リッジを示す模式図である。
【図5】走査方向のうち矢印C方向に移動しているキャ
リッジを示す模式図である。
【図6】本発明のインクジェット方式画像形成装置の第
2実施形態を示す模式図である。
【図7】画像形成領域の近傍を拡大して示す模式図であ
る。
【図8】記録紙搬送方向から視た印字ヘッドを示す側面
図である。
【図9】清掃部材を示す模式図である。
【図10】従来のインクジェット方式画像形成装置の概
略構成を示す模式図である。
【図11】インクミストが発生している状態を示す模式
図である。
【図12】インクミストによって汚された記録媒体を模
式的に示す平面図である。
【図13】記録紙のうちインクを吸収した部分が浮き上
がった状態を誇張して示す模式図である。
【符号の説明】
12 記録紙 18,120 キャリッジ 50,100 インクジェット方式画像形成装置 60 第2キャリッジ 66a 開口部 66b,66c 凸部 70 印字ヘッド 70a インク吐出口 72,74 集積板 82,84 開口 110 押付部材 112 押付板 130 規制部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが吐出するインク吐出口が形成さ
    れた印字ヘッドを搭載して所定の走査方向に往復動する
    キャリッジと、記録媒体が載置されるプラテンとを備
    え、該キャリッジを前記走査方区に往復動させながら前
    記インク吐出口からインクを吐出して、前記プラテンに
    載置された記録媒体に画像を形成するインクジェット方
    式画像形成装置において、 前記インク吐出口から吐出されたインクに起因して生じ
    たインクミストを回収する、前記キャリッジに搭載され
    た印字ヘッドの近傍に形成されたインクミスト回収手段
    を備えたことを特徴とするインクジェット方式画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記インクミスト回収手段は、 前記インク吐出口の周辺に位置する開口と、 インクミストを前記開口に導く整流板とを有するもので
    あることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    方式画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記整流板は、 前記インク吐出口よりも記録媒体に近い下端部が形成さ
    れたものであることを特徴とする請求項2に記載のイン
    クジェット方式画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記整流板及び前記開口は、 前記インク吐出口よりも前記走査方向の上流側及び下流
    側双方に形成されたものであることを特徴とする請求項
    2又は3に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記印字ヘッドは、 前記インクミスト回収手段によって回収されたインクミ
    ストが集積される集積部が形成されたものであることを
    特徴とする請求項1から4までのうちのいずれか一項に
    記載のインクジェット方式画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記インクミスト回収手段は、 記録媒体のうち前記プラテンに載置された部分を該プラ
    テンに押し付ける押付機能を有するものであることを特
    徴とする請求項1から5までのうちのいずれか一項に記
    載のインクジェット方式画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記インクミスト回収手段は、 前記キャリッジに搭載された印字ヘッドの下方に位置す
    ると共に記録媒体の搬送方向上流側に位置する、該印字
    ヘッドの前記走査方向長さよりも長い押付部を有する押
    付部材からなるものであることを特徴とする請求項6に
    記載のインクジェット方式画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記押付部材は、前記キャリッジに回動
    自在に固定されたものであり、 前記押付部材を回動させて前記プラテンに押し付ける付
    勢部材と、 前記キャリッジに搭載された印字ヘッドに前記押付部材
    が接触しないように、該押付部材の回動を規制する規制
    部材とを備えたことを特徴とする請求項7に記載のイン
    クジェット方式画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記押付部のうち前記走査方向の両端部
    から前記プラテンを離れる方向に傾斜すると共に、この
    傾斜の先端が前記インク吐出口よりも前記プラテンから
    遠い位置に位置した、前記キャリッジとの間に空間を形
    成する傾斜部を備えたことを特徴とする請求項8に記載
    のインクジェット方式画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記押付部材に付着したインクミスト
    を清掃して除去する清掃部材を備えたことを特徴とする
    請求項7,8,又は9に記載のインクジェット方式画像
    形成装置。
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