JP2002307725A - 液体吐出記録装置の液体浮遊粒子回収方法、および液体吐出記録装置 - Google Patents

液体吐出記録装置の液体浮遊粒子回収方法、および液体吐出記録装置

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JP2002307725A
JP2002307725A JP2001108589A JP2001108589A JP2002307725A JP 2002307725 A JP2002307725 A JP 2002307725A JP 2001108589 A JP2001108589 A JP 2001108589A JP 2001108589 A JP2001108589 A JP 2001108589A JP 2002307725 A JP2002307725 A JP 2002307725A
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air
liquid
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blowing
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Norio Tsurui
紀夫 鶴井
Satoru Sasame
悟 笹目
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出時に機内に発生したインクミストによる
不具合を解消して、装置の信頼性の低下を防ぎつつ、常
に安定した画像記録動作を行うことを可能にし、少ない
吸引圧で高効率なインクミスト回収効果が得られるイン
クジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 インクジェット記録装置において、ガイ
ドレール保持部材7の中空部7a,7bに主走査方向X
に沿って複数個の開口部8a,8bが少なくとも記録領
域に対応して配設され、複数個の開口部8a,8bより
空気が記録媒体搬送方向Yの下流側から上流側に記録領
域を通過するよう吹き出される。また、空気を吸引する
ためにプラテン106に向かってあけられた複数の開口
部111が、ガイドレール保持部材7とは記録領域のプ
ラテン106を介して反対側に位置し、かつ主走査方向
Xの少なくとも記録領域に対応して配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体上にイン
ク等の記録液滴を吐出して画像を記録するインクジェッ
ト記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェット記録装置
としては、シリアル型のものとライン型のものとがあ
る。シリアル型のインクジェット記録装置は、記録媒体
の搬送方向と垂直な方向に往復移動されるキャリッジに
記録ヘッドを搭載し、記録媒体の所定ピッチごとの搬送
とキャリッジの往復移動とを交互に繰り返しながら、記
録媒体に画像を記録する。ライン型のインクジェット記
録装置は、記録媒体の幅とほぼ等しい長さを有する記録
ヘッドを用い、記録媒体の搬送とともに記録媒体に画像
を記録する。近年では、画像の高画質性等の理由から、
上記の2つの形式のインクジェット記録装置が採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来技術においては、記録ヘッドからインクを吐出し
た際、画像記録に寄与するインク液滴の他に、画像記録
に寄与しない微小なインク浮遊粒子(以下、インクミス
トと記す)が発生する。このインクミストが装置内を漂
うことにより記録領域周辺の部材、例えば記録ヘッドと
記録媒体を介して対向するプラテンがインクミストで汚
染されてしまい、記録媒体の裏面側にインク汚れが付着
したりプラテン上のインクが増粘すると記録媒体とプラ
テンの間の滑りが悪くなり、搬送不良、ジャム(紙詰ま
り)、斜行、しわや波打ち等が発生するおそれがある。
【0004】また、シリアル型のインクジェット記録装
置では、キャリッジのガイド部材にインクミストが付着
して、キャリッジ移動抵抗の増大による動作不良を引き
起こしたり、またキャリッジの位置制御を、主走査方向
(記録媒体の搬送方向と交差、好ましくは直交する方
向)に配した光学式のエンコーダーの信号により行う場
合、このエンコーダー上に前記インクミストが付着する
ことで検出精度が低下し、記録精度の低下や位置制御不
良等の不具合が発生することもある。特に大判用の画像
記録装置の場合、吐出量の増加に伴ってインクミストの
発生も増える上にキャリッジの移動距離も長い為、イン
クミストによる動作不良等の不具合が発生する可能性が
大きい。
【0005】さらに、紙端基準が一側端であって数種の
紙幅の記録紙を使用する場合、プラテン上で必ずしも記
録紙が通過しない領域がある。このような領域上は、キ
ャリッジの往復移動の際の反転によって空気流が拡散さ
れ、空中を浮遊するインクミストが堆積、付着しやす
い。この状態で先の記録紙よりも紙幅の大きいものを使
用すると、プラテンに付着したインクが記録紙裏面側に
転写してしまう。
【0006】上記インクミストによる不具合を解消する
ためにはインクミストを装置内部から取り除く必要があ
るが、装置内部から外部にインクミストを強制排出する
ことは装置外部を汚すため、装置内部においてファンで
吸引回収することが望まれる。しかし、ミスト発生範囲
の大きい大判用の画像記録装置のようにミスト発生範囲
が大きい場合、ミスト吸引箇所を多く設ける必要が生
じ、このミスト吸引箇所を多くするほど吸引圧が低下す
るため、装置全体のインクミスト回収効率が著しく低下
してしまう。また、これを改善するためにファンを増加
させると、コスト、消費電流の増加などの弊害が生じる
ことになる。
【0007】本発明の目的は上記インクミストによる不
具合を解消して、装置の信頼性の低下を防ぎつつ、常に
安定した画像記録動作を行うことを可能にし、少ない吸
引圧で高効率なインクミスト回収効果が得られるインク
ジェット記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、記録媒体に記録液滴を吐出して画像を記録
する液体吐出記録装置内に発生する、画像記録に寄与し
ない液体浮遊粒子の回収方法であって、記録装置内に一
定方向の空気流を空気の吹き出しと吸引により形成し
て、前記液体浮遊粒子を回収する、液体吐出記録装置の
浮遊液滴回収方法である。
【0009】この液体浮遊粒子回収方法においては、前
記一定方向の空気流を前記記録媒体の搬送方向に記録領
域を通過するように形成すること、及び/または前記一
定方向の空気流を前記記録媒体の搬送方向の下流側から
上流側へ形成することが好ましい。さらに前記記録媒体
の搬送方向と交差する方向に関して記録領域の外側から
該記録領域に向けて空気を吹き出すことが望ましい。
【0010】また、本発明は記録媒体に記録液滴を吐出
して画像を記録する液体吐出記録装置において、記録領
域へ空気を吹き出す手段と、該吹き出し手段とは前記記
録領域を介して反対側に配設されて空気を吸引する空気
吸引手段とを有することを特徴とする。
【0011】この液体吐出記録装置において、前記空気
を吹き出す手段は前記記録媒体の搬送方向の下流側に設
けられ、前記空気吸引手段は該搬送方向の上流側に設け
られていることが好ましく、そして、前記記録媒体の搬
送方向と交差する方向に前記記録領域の外側から内側に
向けて空気を吹き出す手段をさらに備えていることが好
ましい。
【0012】前記記録媒体の搬送方向の下流側から前記
記録領域に向けて空気を吹き出す手段は、前記記録媒体
の搬送方向と交差する方向に沿って少なくとも記録領域
に対応して配された中空部材の一端部を塞ぎ、該中空部
材のもう一方の端部から空気を導入し、前記記録領域に
向け前記中空部材に開けられた1つ以上の開口部から空
気を吹き出すものであることが好ましい。
【0013】前記空気を吹き出す手段は装置外気を取り
込んで吹き出すものが好ましい。
【0014】上記のような液体吐出記録装置において
は、前記記録媒体への記録動作に先立ち、または一定時
間ごと、記録液滴の吐出状態を適正にする予備吐出動作
の際にその予備吐出の記録液滴を受ける受容手段をさら
に備え、該受容手段の中央部に吸収体を有し、前記受容
手段の該吸収体よりも上方であって前記吸収体と一部が
オーバーラップする位置に吸引口が配され、該吸引口は
前記空気吸引手段と接続されていることが好ましい。
【0015】さらに、上記のような液体吐出記録装置と
しては、搬送される記録媒体の最大幅と同等の長さを有
する記録ヘッドを用い、記録媒体に対して該記録ヘッド
より記録液滴を吐出して記録するライン型や、搬送され
る記録媒体に対して該記録媒体の搬送方向と交差する方
向に記録ヘッドを往復移動しながら該記録ヘッドより記
録液滴を吐出して記録するシリアル型が適用できる。
【0016】このうちシリアル型の液体吐出記録装置に
おいて、前記記録ヘッドの移動位置を制御するためのヘ
ッド位置検出手段をさらに備えている場合は、該ヘッド
位置検出手段は、前記空気を吹き出す手段と前記空気吸
引手段とで形成される一定方向の空気流の範囲外に配置
されていることが好ましい。
【0017】次に、本発明の作用について説明する。
【0018】本発明の液体浮遊粒子回収方法では、液体
吐出記録装置内に発生する記録に寄与しない液体浮遊粒
子を回収するのに、液体吐出記録装置内に一定方向の空
気流を空気の吹き出しと吸引により形成するため、少な
い吸引圧でも高効率の液体浮遊粒子の回収効果が得られ
る。したがって、吸引手段であるファンが少なくて済
み、コスト、消費電流の増加などの弊害を招かない。特
に、大判用の画像記録装置の場合、液体液の吐出量の増
加に伴って液体浮遊粒子の発生も増えるため、上記のよ
うにファンが少なくて済む構成は装置の大型化や複雑化
を防ぐという点で有利となる。
【0019】さらに、前記一定方向の空気流を前記記録
媒体の搬送方向に記録領域を通過するように形成するこ
とにより、記録液が吐出されて液体浮遊粒子が発生しや
すい記録領域の当該液体浮流粒子を効率良く回収でき
る。その上、前記記録媒体の搬送方向に関して下流側か
ら上流側へ空気流を形成することで、発生した液体浮遊
粒子が記録媒体の排出口より機外へ排出されず、装置外
部を汚すことがない。
【0020】さらに、前記記録媒体の搬送方向と交差す
る方向に関して記録領域の外側から該記録領域に向けて
の空気の吹き出しを行うことで、搬送中の記録媒体を支
持する支持部(例えばプラテン)上の、記録装置が通過
しない領域に付着しやすい液体浮遊粒子を積極的に記録
中の記録媒体側へ押しやり、前記支持部上への液体浮遊
粒子の付着、堆積を防止できる。その結果、先に記録し
た記録媒体より判の大きいものを使用しても、記録媒体
の前記支持部側の面が汚れないで済む。
【0021】また、本発明の液体浮遊粒子回収方法を実
施する液体吐出記録装置では、記録領域へ空気を吹き出
す手段と、該吹き出し手段とは前記記録領域を介して反
対側に配設されて空気を吸引する空気吸引手段とを有す
ることにより、装置内に一定方向の空気流を形成するこ
とができ、上述したように、少ない吸引圧でも高効率の
液体浮遊粒子の回収効果が得られる。
【0022】そして、前記空気を吹き出す手段を前記記
録媒体の搬送方向の下流側に設け、前記空気吸引手段を
該搬送方向の上流側に設けることにより、記録媒体の搬
送方向に関して下流側から上流側へ空気流を形成するこ
とができ、上述したように、発生した液体浮遊粒子によ
って装置外部を汚すことがない。
【0023】さらに、前記記録媒体の搬送方向と交差す
る方向に前記記録領域の外側から内側に向けて空気を吹
き出す手段をさらに備えることにより、上述したよう
に、搬送中の記録媒体を支持する支持部(例えばプラテ
ン)上の、記録装置が通過しない領域への液体浮遊粒子
の付着を防止できるので、先に記録した記録媒体より判
の大きいものに変更しても、その変更した記録媒体の前
記支持部側の面を汚さないで済む。
【0024】さらに、前記空気を吹き出す手段を装置外
気を取り込んで吹き出すものとしたことにより、装置内
に発生した液体浮遊粒子の濃度が高まることが防止でき
る。
【0025】さらに、液体吐出記録装置は予備吐出動作
の際にその予備吐出の記録液滴を受ける受容手段をさら
に備え、該受容手段の中央部に吸収体を有し、前記受容
手段の該吸収体よりも上方であって前記吸収体と一部が
オーバーラップする位置に吸引口が配され、該吸引口は
前記空気吸引手段と接続されていることにより、予備吐
出動作時に発生する液体浮遊粒子をその主滴とともに確
実に回収し、予備吐出時に記録媒体、装置内部を液体浮
遊粒子で汚すことを防止する。
【0026】さらに、本発明の液体浮遊粒子回収方法を
実施する液体吐出記録装置がいわゆるちシリアル型であ
って、記録ヘッドの移動位置を制御するためのヘッド位
置検出手段を備えている場合は、該ヘッド位置検出手段
を、前記空気を吹き出す手段と前記空気吸引手段とで形
成される一定方向の空気流の範囲外に配置することで、
ヘッド位置検出手段に液体浮遊粒子が付着するのを防
ぎ、記録精度の低下や位置制御不良等の不具合を発生さ
せない。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0028】図1は、本発明の一実施形態によるインク
ジェット記録装置の概略断面図、図2は、装置内部の平
面図である。特に図1は、図2に記載の装置中間部にて
記録媒体の搬送方向Yに沿って切断した断面図である。
【0029】これらの図に示す形態の液体吐出記録装置
は、記録媒体の搬送方向Y(副走査方向)と交差する、
好ましくは直交する方向X(以下、主走査方向Xと記
す)に往復移動されるキャリッジ2に記録ヘッド1を搭
載し、キャリッジ2の移動に伴う記録ヘッド1の往復移
動と、記録媒体の所定ピッチごとの送りとを交互に繰り
返しながら、記録ヘッド1の移動中に記録ヘッド1から
記録液であるインクを吐出して記録媒体に記録を行うシ
リアルタイプのインクジェット記録装置である。
【0030】以下に、図1及び図2を参照して、本実施
形態のインクジェット記録装置の記録動作に関わる機構
について説明する。
【0031】キャリッジ2は、このインクジェット記録
装置の記録動作機構部のベースとなる板状のシャーシ1
3a,13b間に互いに平行に配置されて固定されたキ
ャリッジ軸3およびガイドレール4に摺動自在に支持さ
れている。キャリッジ2には、キャリッジ軸3の軸方向
の両端位置に回転自在に設けられた2つのプーリ11
a,11bに掛け回されたタイミングベルト12の一部
位が固定されており、一方のプーリ11bをキャリッジ
駆動モータ(不図示)により正転および逆転させること
で、キャリッジ2はキャリッジ軸3に沿って往復移動さ
れる。
【0032】記録ヘッド1にはインクを吐出する複数の
吐出口(ノズル)を有し、これらノズルを下方に向けて
キャリッジ2に着脱可能に搭載される。ノズルからイン
クを吐出させる方式には、大きく分けて、ヒーターによ
りインクに熱エネルギーを与え、この熱エネルギーによ
るインクの状態変化(膜沸騰など)を利用するものと、
圧電素子によりインクに機械的エネルギーを与え、これ
により瞬間的に吐出圧力を加えるものとがあるが、本発
明ではいずれの方式の記録ヘッドも適用可能である。
【0033】記録ヘッド1およびキャリッジ2には、記
録ヘッド1がキャリッジ2に搭載されることで互いに電
気的に接続される電気的接続部(ヘッドコンタクト部)
を有する。記録ヘッド1へは、この電気的接続部を介し
てインクジェット記録装置本体側の制御部から記録信号
が与えられ、この記録信号に基づき、インクに熱エネル
ギーや機械的エネルギーが与えられる。
【0034】また、シャーシ13a,13b間には、ス
ケール5がキャリッジ2に対して記録媒体搬送方向Yの
上流側に主走査方向Xに沿って取り付けられている。キ
ャリッジ2には、このスケール5を読み取るための読み
取りセンサ6が取り付けられており、これらスケール5
および読み取りセンサ6で、主走査方向Xにおけるキャ
リッジ2の位置を検出するヘッド位置検出手段であるリ
ニアエンコーダが構成される。リニアエンコーダとして
は、光学式のものや磁気式のものを用いることができ、
例えば光学式のものの場合には、スケール5には多数の
スリットがキャリッジ2の移動方向に所定のピッチで設
けられ、読み取りセンサ6としては光学式のセンサが用
いられる。このリニアエンコーダで検出されたキャリッ
ジ2の位置は、上記のキャリッジ駆動モータのフィード
バック制御や、記録ヘッド1からのインクの吐出タイミ
ングの制御に利用される。
【0035】キャリッジ2の下方には、記録媒体を搬送
する搬送機構が設けられる。本実施形態では、キャリッ
ジ2の下方に設けられたカセット300内の記録媒体で
ある記録紙310を搬送することが可能であるが、記録
媒体は紙に限らず、フィルムやOHPシートなどであっ
てもよい。さらに、記録媒体は図1に示すようなロール
状の長尺ものに限らず、短冊状のものでも本発明に適用
できる。
【0036】カセット300は、記録媒体であるロール
状記録紙310を保持しており、記録紙310の先端部
を、カセット300内に設けられたロール給紙ローラ3
20およびロール給紙従動ローラ321により挟持され
ている。
【0037】給紙命令により、紙送り駆動モータ(不図
示)により駆動されるロール給紙ローラ320およびロ
ール給紙従動ローラ321が回転し、図1に示した矢印
A方向に搬送される。記録紙310は、第1の給送路3
30に案内されながら、ロール給紙ローラ320と同一
駆動源である第2のロール給紙ローラ340、第2のロ
ール給紙従動ローラ341に挟持され第2の給送路35
0に案内されて、さらに下流側へと搬送される。そし
て、記録紙310は、搬送ローラ102とそれに付勢さ
れたピンチローラ103に挟持されながら、その下流の
排紙ローラー108とそれに付勢する回転体である拍車
109が挟持する所定位置まで搬送されると搬送動作が
停止し、この後記録動作が開始される。ここで、ピンチ
ローラ103は、ピンチローラ保持板104に回転自在
に軸支されており、付勢ばね105により搬送ローラ1
02に対し所定圧にて付勢されている。
【0038】搬送ローラ103とピンチローラ103と
による記録媒体搬送方向Yの下流側には、プラテン10
6が記録ヘッド1の吐出口面と対面して配置されてお
り、このプラテン106上で記録ヘッド1からインクを
吐出して記録紙310に記録が行われる。プラテン10
6上には、回転自在に保持された紙押えコロ107が設
けられ、記録紙310は、紙押えコロ107によりプラ
テン106上に摺接しながら搬送される。これにより、
記録紙310が記録ヘッド1の吐出口面と接触するのを
防止するとともに、記録紙310と吐出口面との対向距
離を一定に保って記録紙310へのインクの着弾位置を
高精度に維持している。
【0039】記録紙310は、記録後、排紙ローラ10
8と拍車109に挟持されながら、機外へと排出され
る。
【0040】なお、シャーシ13a,13bは、前述の
キャリッジ軸3、ガイドレール4、カセット300、キ
ャリッジ駆動モータ(不図示)、紙送り駆動モータ(不
図示)等を位置決め保持するとともに、ロール給紙ロー
ラ340、搬送ローラ102および排紙ローラ108を
回転可能に保持している。
【0041】また、図2の装置平面図に示すように、キ
ャリッジ2の往復移動範囲内でかつ記録紙310の通過
する領域外の一端側(図2では右端側)には、記録ヘッ
ド1の吐出機能を維持しまたは回復させるために吐出口
からインクを強制的に吸引する吸引機構、記録ヘッド1
の吐出口面を清浄にするために吐出口面をワイピングす
るワイピング機構、および非記録時に記録ヘッド1の吐
出口内のインクの乾燥を防止するために記録ヘッドの吐
出口面を密封するキャッピング機構等を備えたヘッド回
復系ユニット10が配置されている。
【0042】記録ヘッド1は、非記録時および一定の時
間間隔でヘッド回復系ユニット10と対向する位置に移
動し、この位置で吸引機構による吸引動作、あるいはワ
イピング機構によるワイピング動作等の所定の回復処理
を行うことにより、吐出特性が良好に維持される。な
お、記録ヘッド1による記録動作の基準位置(ホームポ
ジション)は、記録領域(記録動作時にキャリッジ2が
往復移動される範囲)のヘッド回復系ユニット10が設
けられた側の端部に設定され、この基準位置を基準にし
て、記録ヘッド1による記録のためのキャリッジ2の移
動および記録ヘッド1の回復処理のためのキャリッジ2
の移動が制御される。また、この基準位置と回復系ユニ
ット10の間には、一定の時間ごとに、記録ヘッド1内
の増粘インクや微小なゴミ等を吐出する予備吐出を行
い、そのインクを受ける受容手段である予備吐箱20が
ある。この構成については後述にて説明する。
【0043】また、本実施形態では、記録紙310の紙
幅方向の紙端基準は図2に示すように回復系ユニット1
0が設けられた側の端部に設定されている。これは、記
録紙のサイズにかかわらず、インクを吐出する基準を常
に一定にすることで、スループットの向上(キャリッジ
の移動時間の短縮)のためである。
【0044】記録ヘッド1による記録は、画像の高精細
化のため、記録ヘッド1の吐出口の小径化および高密度
化が図られている。その結果、吐出するインク滴の大き
さも小さくなり、これに伴い、インクの吐出の際に微小
なインク浮遊粒子(インクミスト)が多数発生し、イン
クジェット記録装置内に飛散してしまう。
【0045】本実施形態では、このインクミストの流れ
を効率よく制御するために、図2に示すように、吹出し
ファン40,41および吸込みファン48の複数のファ
ンを設け、記録装置内に後述する所定の向きの空気の流
れを形成している。
【0046】以下に、これら吹出しファン40,41お
よび吸込みファン48による空気の流れについて、図1
〜図6を参照して説明する。なお、図3は、図2に示し
た吹出しファン40,41の周辺を拡大した平面図であ
る。図4は、図3に示す吹出しファン40のB−Bで切
断した断面図であり、図5は、図3に示す吹出しファン
40のC−Cで切断した断面図である。そして、図6
は、図2に示した予備吐箱20の周辺を拡大した平面
図、図7は、図6に示す予備吐箱のD−Dで切断した断
面図である。以下に詳細に説明する。
【0047】図2、図3において、 吹出しファン4
0,41は、このインクジェット記録装置の外部から外
気を外気導入ダクト42を介して内部へ空気を吹き出す
ためのものであり、主走査方向Xに対して回復系ユニッ
ト10の反対方向に配置されている。
【0048】この内、吹出しファン40の空気流の概略
の経路について説明する。
【0049】図4において、吹出しファン40は外気を
外装カバーに固定している外気導入ダクト42から導入
し、ガイドレールダクト40aへ吹出される。吹き出さ
れた空気はガイドレールダクト40aを介し、ガイドレ
ール4を固定している、中空断面すなわち押し出し成形
による空洞構造を持つ中空部材としてのガイドレール保
持部材7の内部へ送り込まれる。
【0050】なお、ガイドレール保持部材7の内部は、
図1に示すように中空部7a,7bの2つに分かれて形
成され、ガイドレール保持部材7の一端部(回復系ユニ
ット10側の端部)は塞いであり、中空部7a,7b共
にガイドレール保持部材7の他端部から空気が送り込ま
れる。そして、中空部7aに主走査方向Xに沿って少な
くとも記録領域に対応して配設された複数個の開口部8
aより空気は記録媒体搬送方向Yの下流側から上流側に
記録領域を通過するよう吹き出される。また、中空部7
bにも同様に主走査方向Xに沿って少なくとも記録領域
に対応して配設された複数個の開口部8bが下方に形成
されており、空気はガイド板9により記録領域のプラテ
ン106表面に向けて記録媒体搬送方向Yの下流側から
上流側へ吹き出されている。
【0051】これにより、記録ヘッド1のインク吐出時
に発生するインクミストは、記録紙310の排出方向に
さからって流れるため、外部への排出を防ぎインクミス
トによる外部の汚れを防止するとともに、プラテン上に
滞留、付着しやすいインクミストを積極的に除去し、記
録媒体搬送方向Yの上流側の吸込みファン48へと導
く。吸込みファン48については後述に詳しく説明す
る。なお、本実施形態では空気の吹き出しと吸引により
形成される一定方向の空気流を記録媒体搬送方向Yの下
流側から上流側に向けているが、装置外部へインクミス
トが流出しないよう空気の吹き出し箇所と吸引箇所が設
定できれば、その空気流の向きは問わない。
【0052】次に、もう一つの吹出しファン41につい
ての空気流の概略の経路について説明する。
【0053】図5において、吹出しファン41は外気を
装置外装カバーに固定された外気導入ダクト42から導
入し、プラテン吹出しダクト41aへ吹出される。吹出
された空気は、プラテン吹出しダクト41aの2つのチ
ューブジョイント部に固着されている吹出しチューブ4
5a,45bにより、主走査方向X(つまり記録媒体搬
送方向Yと交差する方向)に関して記録領域の外側(よ
り好ましくは、装置が予定している最大サイズの記録紙
通過領域の外側)よりプラテン106に向けて吹き出す
ように配設されている。
【0054】ここで、本装置のように紙端基準が一側端
であって数種の紙幅の記録紙を使用する場合、プラテン
上で必ずしも記録紙が通過しない領域がある。このよう
な領域上は、キャリッジの往復移動の際の反転によって
空気流が拡散され、空中を浮遊するインクミストが堆
積、付着しやすい。この状態で先の記録紙よりも紙幅の
大きいものを使用すると、プラテンに付着したインクが
記録紙裏面側に転写してしまう。これに対しても、記録
領域外からその内側に吹き出しているため、拡散するイ
ンクミストを積極的に搬送紙面側に押しやり、プラテン
上へのインクミストの堆積、付着を防止できる。
【0055】特に、使用される紙幅の範囲が大きい大判
用の画像記録装置の場合において、良好な効果を奏す
る。
【0056】次に、吸込みファン48についての空気流
の概略の経路について説明する。
【0057】図1、図2において、ピンチローラユニッ
ト110の下部に主走査方向Xに延びるように構成され
た吸込みダクト49の側面に、複数個の吸込みファン4
8が取り付けられている。
【0058】ピンチローラユニット110には、ピンチ
ローラ103上部にインクミストを吸込む為の開口部1
11がプラテン106に向かって複数あいている。複数
の開口部111は、空気が吹き出す開口部8a,8bが
形成されたガイドレール保持部材7とは記録領域のプラ
テン106を介して反対側に位置し、主走査方向Xの少
なくとも記録領域に対応して配設されている。そして、
インクミストを含む空気の吸込み口(空気吸引手段)と
なる開口部111は、スケール5及びこれを読みとるキ
ャリッジ上のセンサ6で構成されるリニアエンコーダよ
り記録媒体搬送方向Yに関して下流側で、かつ、記録領
域あるいはプラテン106の位置よりも上流側近傍に配
設されている。つまり、リニアエンコーダは、インクミ
ストを回収するために装置内に形成される空気流の範囲
外にあることがエンコーダへのインクミストの付着を防
止する上で望ましい。
【0059】また、各吸込みファン48の吸出した空気
は吸出しダクト50を介してインクミストを回収し貯め
るためのインクミスト回収箱51内に吹き出されてい
る。インクミスト回収箱51は、主走査方向Xに沿って
延びるように設けられている、その底部全域に吸収体が
敷かれている。また、インクミスト回収箱51は、一側
端を装置底面に対し開口している。
【0060】以上の構成により、吹き出しファン40,
41により発生する記録媒体搬送方向Yの下流側から上
流側に向かう空気の流れに乗ったインクミストが、吸込
みファン48により、ピンチローラユニット110の開
口部111から吸込まれ、吸込みダクト49、吸出しダ
クト50を介して、インクミスト回収箱51へと回収さ
れる。
【0061】ここで、大判用の画像記録装置の場合、主
走査方向Xに装置が長くなるため、それに伴って、吸込
み口を主走査方向に多く設ける必要がある。しかしなが
ら、吸込み口を多くするほど吸引圧が低下し、装置全体
のインクミスト回収効率が著しく低下してしまう。これ
を改善するために、ファンを増加させると、コスト、消
費電流の増加などの弊害が生じてしまう。これに対して
も、前記の記録媒体搬送方向の上流側で吹出して下流側
で吸込むことによる一定方向の空気流の形成によって、
少ないファンでも高効率なインクミスト回収効果が得ら
れる。
【0062】また、記録動作に先立ち、または一定の時
間ごとに、記録ヘッド1内の増粘インクや微小なゴミ等
を吐出する予備吐出を行い、この際にもインクミストは
発生する。
【0063】そのインクミストの回収について、図6の
平面図、及び図7の図6に記載のD−Dで切断した断面
図を用いて説明する。
【0064】インクを受ける予備吐箱20には、その底
部に廃液口20aが設けられており、この先端に予備吐
廃液チューブ22が接続されている。この予備吐廃液チ
ューブ22は装置下部に設けられた廃液回収箱(不図
示)に接続されている。予備吐箱20の中央部には、多
孔質の予備吐吸収体21が設けられ、これより上の予備
吐箱20側面で、その一部が予備吐吸収体21とオーバ
ーラップする位置に吸引口20bが設けられている。こ
の吸引口20bの先端には、予備吐吸引チューブ23が
接続されており、この予備吐吸引チューブ23は前述の
吸い込みダクト49と接続されている。ここで、吸引口
20bの底部にインク溜まりが生じて、その断面積を減
少させ吸引性能を低下させてしまう可能性があるが、そ
れを前述の、吸引口20bの一部が予備吐吸収体21と
オーバーラップする構成により常に予備吐吸収体21に
吸収し、除去させることができるため、吸引性能を維持
することができる。
【0065】以上の構成により、記録ヘッド1の予備吐
出は予備吐吸収体21に向け吐出されるため、その主滴
だけでなく、同時に発生するインクミストの大半も吸収
され、吸収されずに浮遊するインクミストは直ちにその
近傍の予備吐ミストチューブ23より吸引、回収され
る。
【0066】なお、本実施形態ではシリアルタイプを例
にとって説明したが、本発明の液体浮遊粒子回収方法お
よびこれを実施する空気流の形成手段は、搬送される記
録媒体の(搬送方向と交差する方向の)最大幅と同等の
長さを有する記録ヘッドを用い、記録媒体に対して該記
録ヘッドより記録液滴を吐出して記録するいわゆるライ
ンタイプの液体吐出記録装置にも適用できるものであ
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液体浮遊
粒子回収方法によれば、液体吐出記録装置内において発
生する記録に寄与しない液体浮遊粒子を回収するのに、
装置内に一定方向の空気流を空気の吹き出しと吸引によ
り形成するため、少ない吸引圧でも高効率の液体浮遊粒
子の回収効果が得られる。特に、大判用の記録装置の場
合、液体液の吐出量の増加に伴って液体浮遊粒子の発生
も増えるため、上記のように液体浮遊粒子の回収効率の
高い構成は装置の大型化や複雑化を防ぐことができる。
【0068】さらに、前記一定方向の空気流を前記記録
媒体の搬送方向に記録領域を通過するように形成するこ
とにより、記録液が吐出されて液体浮遊粒子が発生しや
すい記録領域の当該液体浮流粒子を効率良く回収でき
る。その上、前記記録媒体の搬送方向に関して下流側か
ら上流側へ空気流を形成することにより、発生した液体
浮遊粒子が記録媒体の排出口より機外へ排出されないた
め、装置外部を汚すことがない。
【0069】さらに前記記録媒体の搬送方向と交差する
方向に関して記録領域の外側から該記録領域に向けての
空気の吹き出しを行うことにより、搬送中の記録媒体を
支持する支持部(例えばプラテン)上の、記録装置が通
過しない領域への液体浮遊粒子の付着、堆積を防止でき
るので、記録媒体の判の大きさに関わらず、記録媒体の
前記支持部側の面が汚れることが防止できる。
【0070】また、本発明の液体浮遊粒子回収方法を実
施する液体吐出記録装置によれば、記録領域へ空気を吹
き出す手段と、該吹き出し手段とは前記記録領域を介し
て反対側に配設されて空気を吸引する空気吸引手段とを
有することにより、装置内に一定方向の空気流を形成す
ることができ、上述したように、少ない吸引圧でも高効
率の液体浮遊粒子の回収効果が得られる。
【0071】そして、前記空気を吹き出す手段を前記記
録媒体の搬送方向の下流側に設け、前記空気吸引手段を
該搬送方向の上流側に設けることにより、記録媒体の搬
送方向に関して下流側から上流側へ空気流を形成するこ
とができ、上述したように、発生した液体浮遊粒子によ
って装置外部を汚すことがない。
【0072】さらに、前記記録媒体の搬送方向と交差す
る方向に前記記録領域の外側から内側に向けて空気を吹
き出す手段をさらに備えることにより、上述したよう
に、搬送中の記録媒体を支持する支持部(例えばプラテ
ン)上の、記録装置が通過しない領域への液体浮遊粒子
の付着を防止できるので、記録媒体の前記支持部側の面
を汚さないで済む。
【0073】さらに、前記空気を吹き出す手段を装置外
気を取り込んで吹き出すものとしたことにより、装置内
に発生した液体浮遊粒子の濃度が高まることが防止でき
る。
【0074】さらに、液体吐出記録装置は予備吐出動作
の際にその予備吐出の記録液滴を受ける受容手段をさら
に備え、該受容手段の中央部に吸収体を有し、前記受容
手段の該吸収体よりも上方であって前記吸収体と一部が
オーバーラップする位置に吸引口が配され、該吸引口は
前記空気吸引手段と接続されていることにより、予備吐
出動作時に発生する液体浮遊粒子をその主滴とともに確
実に回収し、予備吐出時に記録媒体、装置内部が液体浮
遊粒子で汚れることを防止できる。
【0075】さらに、本発明の液体浮遊粒子回収方法を
実施する液体吐出記録装置がいわゆるちシリアル型であ
って、記録ヘッドの移動位置を制御するためのヘッド位
置検出手段を備えている場合は、該ヘッド位置検出手段
を、前記空気を吹き出す手段と前記空気吸引手段とで形
成される一定方向の空気流の範囲外に配置することで、
ヘッド位置検出手段に液体浮遊粒子が付着するのを防
ぎ、記録精度やヘッド位置制御を良好に保つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるインクジェット記録
装置の概略断面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるインクジェット記録
装置の概略平面図である。
【図3】図2に示した吹き出しファンの周辺を拡大した
平面図である。
【図4】図3に示した吹き出しファンのB−Bで切断し
た断面図である。
【図5】図3に示した吹き出しファンのC−Cで切断し
た断面図である。
【図6】図2に示した予備吐箱の周辺を拡大した平面図
である。
【図7】図6に示した予備吐箱のD−Dで切断した断面
図である。
【符号の説明】
X 主走査方向(キャリッジ移動方向) Y 記録媒体搬送方向(副走査方向) 1 記録ヘッド 2 キャリッジ 3 キャリッジ軸 4 ガイドレール 5 スケール 6 読み取りセンサー 7 ガイドレール保持部材 7a,7b 中空部 8a,8b 開口部 9 ガイド板 10 回復系ユニット 11a,11b プーリ 12 タイミングベルト 13a,13b シャーシ 20 予備吐箱 21 予備吐吸収体 22 予備吐廃液チューブ 23 予備吐吸引チューブ 40,41 吹き出しファン 40a ガイドレールダクト 41a プラテン吹き出しダクト 42 外気導入ダクト 45a,45b 吹き出しチューブ 48 吸い込みファン 49 吸い込みダクト 50 吸出しダクト 51 インクミスト回収箱 102 搬送ローラ 103 ピンチローラ 104 ピンチローラ保持板 105 付勢ばね 106 プラテン 107 紙押えコロ 108 排紙ローラ 109 拍車 110 ピンチローラユニット 111 開口部 300 カセット 310 記録紙(記録媒体) 320,340 ロール給紙ローラ 321,341 ロール給紙従動ローラ 330 第1の給送路 350 第2の給送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA16 EA27 EB07 EB36 FA10 FA13 JC10 JC13 JC17 JC23

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録液滴を吐出して画像を記
    録する液体吐出記録装置内に発生する、画像記録に寄与
    しない液体浮遊粒子の回収方法であって、記録装置内に
    一定方向の空気流を空気の吹き出しと吸引により形成し
    て、前記液体浮遊粒子を回収する、液体吐出記録装置の
    液体浮遊粒子回収方法。
  2. 【請求項2】 前記一定方向の空気流を前記記録媒体の
    搬送方向に記録領域を通過するように形成する、請求項
    1に記載の液体吐出記録装置の液体浮遊粒子回収方法。
  3. 【請求項3】 前記一定方向の空気流を前記記録媒体の
    搬送方向の下流側から上流側へ形成する、請求項1又は
    2に記載の液体吐出記録装置の液体浮遊粒子回収方法。
  4. 【請求項4】 さらに前記記録媒体の搬送方向と交差す
    る方向に関して記録領域の外側から該記録領域に向けて
    空気を吹き出す、請求項3に記載の液体吐出記録装置の
    液体浮遊粒子回収方法。
  5. 【請求項5】 記録媒体に記録液滴を吐出して画像を記
    録する液体吐出記録装置において、 記録領域へ空気を吹き出す手段と、 前記吹き出し手段とは前記記録領域を介して反対側に配
    設されて空気を吸引する空気吸引手段とを有することを
    特徴とする液体吐出記録装置。
  6. 【請求項6】 前記空気を吹き出す手段は前記記録媒体
    の搬送方向の下流側に設けられ、前記空気吸引手段は該
    搬送方向の上流側に設けられている請求項5に記載の液
    体吐出記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体の搬送方向と交差する方向
    に前記記録領域の外側から内側に向けて空気を吹き出す
    手段をさらに備えた請求項6に記載の液体吐出記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体の搬送方向の下流側から前
    記記録領域に向けて空気を吹き出す手段は、前記記録媒
    体の搬送方向と交差する方向に沿って少なくとも記録領
    域に対応して配された中空部材の一端部を塞ぎ、該中空
    部材のもう一方の端部から空気を導入し、前記記録領域
    に向け前記中空部材に開けられた1つ以上の開口部から
    空気を吹き出す、請求項6又は7に記載の液体吐出記録
    装置。
  9. 【請求項9】 前記空気を吹き出す手段は装置外気を取
    り込んで吹き出す請求項5から8のいずれか1項に記載
    の液体吐出記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録媒体への記録動作に先立ち、
    または一定時間ごと、記録液滴の吐出状態を適正にする
    予備吐出動作の際にその予備吐出の記録液滴を受ける受
    容手段をさらに備え、 該受容手段の中央部に吸収体を有し、前記受容手段の該
    吸収体よりも上方であって前記吸収体と一部がオーバー
    ラップする位置に吸引口が配され、該吸引口は前記空気
    吸引手段と接続されている、請求項5から9のいずれか
    1項に記載の液体吐出記録装置。
  11. 【請求項11】 搬送される記録媒体の最大幅と同等の
    長さを有する記録ヘッドを用い、記録媒体に対して該記
    録ヘッドより記録液滴を吐出して記録するライン型であ
    る、請求項5から10のいずれか1項に記載の液体吐出
    記録装置。
  12. 【請求項12】 搬送される記録媒体に対して該記録媒
    体の搬送方向と交差する方向に記録ヘッドを往復移動し
    ながら該記録ヘッドより記録液滴を吐出して記録するシ
    リアル型である、請求項5から10のいずれか1項に記
    載の液体吐出記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドの移動位置を制御する
    ためのヘッド位置検出手段をさらに備え、該ヘッド位置
    検出手段は、前記空気を吹き出す手段と前記空気吸引手
    段とで形成される一定方向の空気流の範囲外に配置され
    ている、請求項12に記載の液体吐出記録装置。
JP2001108589A 2001-04-06 2001-04-06 液体吐出記録装置の液体浮遊粒子回収方法、および液体吐出記録装置 Pending JP2002307725A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6886908B2 (en) 2002-04-18 2005-05-03 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus
WO2009060854A1 (ja) 2007-11-09 2009-05-14 Sony Corporation ディスク装置
JP2010201742A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Sharp Corp 予備吐出部およびインクジェット装置
JP2014221541A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 キヤノン株式会社 画像形成装置

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