JP2000228949A - 油脂食品 - Google Patents

油脂食品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品の風味付けに手軽に使用でき、常温保存
できる油脂食品を提供する。 【解決手段】 油脂食品が、油脂及び具材からなる油脂
組成物が可撓性容器に充填されてなる。油脂組成物に
は、油脂として、低融点油脂と高融点油脂を含有させ、
油脂含量を30重量%以上、具材含量を固形分換算で油
脂組成物の0.01〜35重量%とし、油脂組成物の5
〜35℃における粘度を4000mPa・ss〜100
万mPa・sとし、かつ油脂組成物が、低融点油脂の融
点より高い温度においても液油非分離状態をとるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱調理食品の風
味付けに有用な油脂食品に関する。
【0002】
【従来の技術】トースト、パスタ等の加熱調理食品に塗
るあるいは混ぜることにより、バター、ガーリック等の
風味を付与するペースト状の油脂組成物が知られてい
る。また、そのような風味付け用の油脂組成物として
は、嗜好の多様化に対応させるため、野菜パウダー等の
粉末状の具材を混入したものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
風味付けに使用されるペースト状の油脂組成物は、品質
劣化を防止するために冷蔵保存が必要とされ、常温保存
することができない。
【0004】また、これらの製品形態は、一般に広口
瓶、箱状プラスチック容器等の広口容器に充填されてい
る。このため、油脂組成物の使用時にスプーン等の器具
を使用することが必要となり、そのことが手や器具を汚
す原因ともなり、必要な時に手軽に使用することが妨げ
られている。なお、バターやマーガリン等の一部の製品
にはチューブ容器に充填されたものもあるが、これらも
常温保存すると品質が劣化するので冷蔵保存が必要とな
っている。
【0005】そこで、本発明は、必要な時に必要量をス
プーン等の器具を使用することなく、手軽に使用するこ
とができ、かつ、常温保存しても安定的な品質を維持す
ることのできる油脂食品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、油脂及び具材からなる油脂組成物が可撓
性容器に充填された油脂食品であって、油脂として低融
点油脂と高融点油脂を含有し、油脂含量が油脂組成物の
30重量%以上、具材含量が固形分換算で油脂組成物の
0.01〜35重量%、油脂組成物の5〜35℃におけ
る粘度が4000mPa・s〜100万mPa・sであ
り、かつ油脂組成物が、前記低融点油脂の融点より高い
温度においても液油非分離状態をとることを特徴とする
油脂食品を提供する。
【0007】本発明の油脂食品は、軟質チューブ容器等
の可撓性容器に油脂組成物を充填したものからなるの
で、可撓性容器の胴部を押圧することにより、可撓性容
器の口部から油脂組成物を、トースト、パスタ、その他
任意の食品や皿等の食器に直接押し出すことができる。
したがって、必要な時に必要量をスプーン等の器具を使
用することなく手軽に容器から取り出して使用すること
が可能となる。
【0008】また、可撓性容器に油脂組成物を充填する
と、可撓性容器の口部の大きさを、スプーン等の器具が
入る径以上とすることが不要となるので、従来のペース
ト状油脂組成物が充填されている広口容器に対して、口
部の大きさを小さくすることができる。したがって、油
脂組成物の外気に対する露出表面が少なくなり、可撓性
容器の反復使用にもかかわらず、衛生的であり、酸化や
光に対する劣化も最小限に止めることができる。
【0009】さらに、本発明で使用する油脂組成物は、
低融点油脂と高融点油脂の双方を含有しているにもかか
わらず、低融点油脂の融点以下の温度で液油が分離しな
いだけでなく、低融点油脂の融点より相当に高い温度に
おいても安定的に液油非分離状態をとる。したがって、
可撓性容器内で油脂組成物に繰り返し応力がかかっても
液油分離が生じない。また、少なくとも5〜35℃の常
温の温度範囲では粘度変化が少ないので、可撓性容器か
ら油脂組成物を容易に押し出すことのできる粘度に維持
することができる。
【0010】よって、本発明の油脂食品は、安定した品
質で常温保存することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明の油脂食品は、油脂及び具材からな
る油脂組成物が可撓性容器に充填されたものである。
【0013】この油脂組成物は、油脂として低融点油脂
と高融点油脂を含有し、かつ油脂組成物を低融点油脂の
融点より低い温度から昇温した場合に、低融点油脂の融
点以下の温度で液油が分離しないだけでなく、低融点油
脂の融点を超えた温度においても液油非分離状態を維持
するという特異的な性質を有する。したがって、本発明
の油脂食品は、温度や圧力の変化に対して粘度が安定
し、具材、その他の添加物の沈殿も抑制されたものとな
る。
【0014】このような特異的な性質を有する油脂組成
物は、低融点油脂と高融点油脂を、例えば、70〜10
0℃で加熱混和し、0〜15℃の水等の冷媒で冷却する
ことにより室温程度に冷却し、その後3分〜1時間軽く
撹拌し、6時間から10日間静置し、粘度4000mP
a・s以上のペースト状ないし可塑性を有する状態とす
ることにより得られる。
【0015】こうして得られる油脂組成物は、高融点油
脂の整然とした配列の間隙に低融点油脂が保持されてい
る網目構造を有すると推察される。この網目構造は、低
融点油脂と高融点油脂を加熱混和した後、−10℃以下
の冷媒を用いて急冷する、所謂、急冷捏和処理で得られ
るもの、即ち、低融点油脂中に高融点油脂の微結晶が分
散しているものとは異なる。
【0016】本発明において、低融点油脂としては、上
昇融点20℃以下の油脂を使用することができ、特に、
上昇融点0〜15℃の油脂が好ましい。このような油脂
としては、例えば、菜種油、コーン油、サフラワー油、
綿実油、大豆油、オリーブ油、ピーナッツ油、ヒマワリ
油、ゴマ油、米油、魚油等の天然油脂、これら天然油脂
を微水添したもの、これらの油脂から高融点部分を除い
たもの、これらの油脂の低融点部分を集めたもの等をあ
げることができる。
【0017】高融点油脂としては、上昇融点が40℃以
上の油脂を使用することができ、特に、上昇融点50℃
以上の油脂が好ましい。このような油脂としては、動植
物油脂を水添して得られる油脂や、高融点部分を集めた
油脂をあげることができる。これらの中でも風味や品質
安定性の面から、菜種極度硬化油脂、牛脂極度硬化油
脂、極度硬化ヤシ油が好ましい。
【0018】油脂組成物における低融点油脂と高融点油
脂との配合割合としては、低融点油脂含量を油脂の65
〜99重量%とし、高融点油脂含量を油脂の1〜35重
量%とすることが好ましく、低融点油脂含量を油脂の8
0〜95重量%とし、高融点油脂含量を油脂の5〜20
重量%とすることがより好ましい。これにより、温度変
化による液油の分離を特に抑制することができ、長期間
にわたって安定した品質で保存することができる。これ
に対し、高融点油脂の比率が高すぎると油脂組成物が硬
くなり、ボソボソ感を呈する。反対に低すぎると液油が
分離したり、具材や添加物が凝集したり沈殿したりす
る。
【0019】低融点油脂と高融点油脂の双方を含む合計
の油脂含量は、少なすぎるとボソボソ感がして食感が劣
るので30重量%以上とする。なめらかな性状を得る点
からは、60重量%以上とすることが好ましく、特に、
70重量%以上とすることが好ましい。
【0020】一方、油脂組成物に含有させる具材として
は、例えば、乾燥畜肉、いわしのすり身等の乾燥魚肉、
たらこ等の乾燥魚卵、乾燥唐辛子、ガーリック粉等の乾
燥香辛料、乾燥野菜(パセリ、ほうれん草、タマネギ、
トマト、ニンジン、ピーマン、ネギ、キャベツ等)、乾
燥果物、乾燥香草類(バジル、オレガノ等)をあげるこ
とができる。これらは細片又は粉末状で配合することが
好ましい。
【0021】具材の油脂組成物中の配合割合としては、
多すぎると油脂組成物がペースト状にならず、食品への
スプレッド性が劣ったり、混ぜにくくなる。反対に、少
なすぎると、具材の風味や彩りが油脂組成物に現れず、
嗜好の多様化に十分に応えられない。そこで、具材含量
は固形分換算で油脂組成物の0.01〜35重量%と
し、好ましくは0.05〜20重量%とする。
【0022】油脂組成物には、具材の他に塩、糖類、旨
味調味料等の調味成分やガム類、澱粉等の粘度調整剤、
その他種々の添加剤を配合することができる。この場
合、添加剤は粉体状で配合することが好ましい。
【0023】油脂組成物の塩味成分は、具材自体に含ま
れる塩味を含めて、食塩として油脂組成物の0.1重量
%以上含有させることが好ましく、0.5〜5重量%含
有させることがより好ましい。これにより食品の美味し
さを向上させることができ、また、細菌の繁殖を抑制
し、保存安定性を向上させることもできる。
【0024】油脂組成物の水分含量は、5重量%以下と
することが好ましく、3重量%以下とすることがより好
ましい。これにより、細菌の繁殖を抑制し、保存期間中
に風味や品質が劣化することを防止することができる。
なお、油脂組成物は、そこに含有させる具材自体が有す
る水分によって、あるいは製造過程で混入する水分によ
ってこのような水分含量となることができる。
【0025】油脂組成物の粘度は、可撓性容器から油脂
食品を押し出す時の液だれを防止する点から、5〜35
℃において4000mPa・s〜100万mPa・sと
する。これにより、通常の室内の温度範囲において可撓
性容器から容易に押し出すことができる。より好ましい
粘度は、可撓性容器の口部の開口面積にもよるが、例え
ば、可撓性容器の口部が開口面積80mm2以下の場
合、可撓性容器からの絞り出し易さの点から、3万mP
a・s〜80万mPa・sとすることが好ましく、5万
mPa・s〜50万mPa・sとすることがより好まし
い。
【0026】油脂組成物の粘度を上述のように調整する
方法としては、例えば、高融点油脂と低融点油脂の配合
量を変えたり、澱粉、ガム類等を添加する。
【0027】一方、油脂組成物を充填する可撓性容器と
しては、その口部から油脂組成物を押し出すことができ
る限り特に制限はない。例えば、可撓性容器の形成素材
としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(P
P)等の単層材料、より好ましくは、酸素透過性の低い
エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、塩
化ビニリデン(PVDC)、アルミニウム、その他のガ
スバリア材料とポリエチレン(PE)又はポリプロピレ
ン(PP)とからなる多層材料等をあげることができ
る。また、容器形状としては、一端に蓋付きの口部を有
するチューブや、小袋等とすることができる。口部の形
状や大きさについても、油脂組成物を、そこに含まれる
具材ごと押し出すことができる限り特に制限はない。丸
型、矩形、星型等とすることができる。
【0028】本発明の油脂食品の製造方法としては、上
述の高融点油脂、低融点油脂、具材及び必要に応じて配
合するその他の成分を70〜100℃で加熱混和し、0
〜15℃の水等の冷媒で冷却することにより室温程度に
冷却し、その後3分〜1時間軽く撹拌し、脱気(バキュ
ームゲージ76cmHgで0.01〜1時間程度)後可
撓性容器に充填し、シールして6時間から10日間、好
ましくは2日間〜5日間常温で静置する。
【0029】本発明の油脂食品の製造工程においては、
ホイップしないことが好ましい。常温保存ができる公知
の無水ホイップクリームは、口溶け感を向上させるため
にホイップされているが、本発明の油脂食品は、本来的
に加熱調理に使用されるのでホイップは不要であり、ま
た、ホイップにより気泡を含有させると油脂組成物の単
位重量あたりの体積にバラツキが生じ、可撓性容器への
充填量にもバラツキが生じやすくなるので好ましくな
い。したがって、上述のように各成分を加熱混和し冷却
した後、ホイップすることなく、可撓性容器に充填する
前に脱気することが好ましい。
【0030】本発明の油脂食品は、可撓性容器に充填さ
れている油脂組成物が高融点油脂を含有しているので、
60℃程度以上の加熱処理を受ける食品に使用すること
が好ましい。より具体的には、ガーリックライス等の飯
類、パスタ、トースト、ステーキ、温野菜等の加熱調理
用食品に、予め、本発明の油脂組成物を塗りあるいは混
ぜ、その後その食品を加熱するか、又は加熱済みの食品
に本発明の油脂組成物を塗りあるいは混ぜることによ
り、簡便に食品に風味付けを行うことができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0032】実施例1 油脂組成物として、表1の配合のペペロンチーノ風スプ
レッドを製造した。この場合、表1の低融点油脂、高融
点油脂、その他の原料を釜の中に投入し、撹拌しながら
加熱し、90℃に達したところでさらに10分間撹拌
し、10℃の冷却水で冷却し、脱気(バキュームゲージ
76cmHg、10分間)して開口面積40mm2、P
E/EVOH/PEの多層材料からなる蓋付軟質チュー
ブに充填し、シール後常温で3日間保管し、ペペロンチ
ーノ風スプレッドを製造した。
【0033】得られたペペロンチーノ風スプレッドの水
分含量をカールフィッシャー法で測定したところ、0.
5重量%であった。25℃で保存し、1ヶ月、2ヶ月、
3ヶ月経過したときに軟質チューブから内容物を絞り出
したところ、いずれの時期においても絞り出すのに適度
な硬さのペースト状物を所望量だけ絞り出すことができ
た。
【0034】
【表1】配合 低融点油脂(*1) 80kg 高融点油脂(*2) 10kg 粉糖 1kg 粉塩 1kg ショ糖脂肪酸エステル(HLB16) 1kg 乾燥唐辛子 1kg ガーリックオイル 1kg乾燥ガーリック粉末 0.5kg 表注(*1)菜種微水添油(上昇融点5℃) (*2)菜種極度硬化油(上昇融点55℃)
【0035】参考例1 可撓性容器(蓋付軟質チューブ)の口部の開口面積を表
2のように変え、また、最終製品の粘度調整のために高
融点油脂の配合量を変更した以外は実施例1と同様にし
てペペロンチーノ風スプレッドを製造し、その粘度をB
型粘度計で測定した。この粘度測定では、No.2〜N
o.7のローター(回転棒)を2〜10rpmで回転さ
せた。
【0036】また、得られたペペロンチーノ風スプレッ
ドの可撓性容器からの絞り出し易さを、次ぎの基準で1
0名の専門パネラーにより評価し、その10名の評価値
の平均値を四捨五入した。この結果を表2に示す。
【0037】2…可撓性容器から非常に出し易い 1…可撓性容器から出し易い 0…液ダレが起こる、又は可撓性容器から出ないか若し
くは出し難い
【0038】
【表2】 容器の開口 粘度(mPa・s)面積(mm2 2000 4000 3万 5万 10万 50万 80万 100万 150万 10 0 1 2 2 2 1 0 0 0 40 0 1 2 2 2 2 1 0 0 80 0 0 1 2 2 2 2 1 0
【0039】表2から、このペペロンチーノ風スプレッ
ドにおいては、可撓性容器の開口面積を10mm2 とす
る場合、粘度4000mPa・s〜50万mPa・sと
することが好ましく、開口面積を40mm2 程度とする
場合には粘度4000mPa・s〜80万mPa・s、
特に、3万mPa・s〜50万mPa・sとすることが
好ましく、また、開口面積を80mm2 とする場合には
粘度3万〜100万mPa・s、特に、5万mPa・s
〜80万mPa・sとすることが好ましいことがわか
る。
【0040】参考例2 油脂組成物を表3の配合とする以外は実施例1と同様に
して油脂食品を製造した。
【0041】得られた油脂食品の食感を、次ぎの基準で
10名の専門パネラーにより評価し、その10名の評価
値の平均値を四捨五入した。この結果を表3に示す。
【0042】2…滑らかな性状を有する 1…問題ない滑らかさを有する 0…粘性はあるが、ボソボソ感が感じられる
【0043】
【表3】 配合(wt%) 油脂(*3) 10 30 60 70 97 乾燥パセリ 35 35 35 30 3 澱粉 55 35 5 − − 評価 0 1 1 2 2 表注(*3)菜種微水添油(上昇融点5℃):菜種極度硬化油(上昇融点55℃) =8:1
【0044】表3から、油脂含量を30重量%以上とす
ることにより、滑らかな食感を得られることがわかる。
【0045】参考例3 油脂組成物を表4の配合とする以外は実施例1と同様に
して油脂食品を製造した。
【0046】得られた油脂食品の外観及び食感を、次ぎ
の基準で10名の専門パネラーにより評価し、その10
名の評価値の平均値を四捨五入した。次ぎの基準で評価
した。この結果を表3に示す。
【0047】2…外観及び滑らかさが非常に良好である 1…外観及び滑らかさが良好である 0…乾燥パセリの添加効果が認められない、又は滑らか
さがない
【0048】
【表4】 配合(wt%) 油脂(*3) 99.999 99.99 99.95 90 80 65 60 乾燥パセリ 0.001 0.01 0.05 10 20 35 40 評価 0 1 2 2 2 1 0 表注(*3)菜種微水添油(上昇融点5℃):菜種極度硬化油(上昇融点55℃) =8:1
【0049】表4から、具材として乾燥パセリを油脂組
成物の0.01〜35重量%とすることにより乾燥パセ
リの添加効果を得られ、かつ滑らかな食感も得られるこ
とがわかる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、食品の風味付けに有用
な油脂組成物を、スプーン等の器具を使用することな
く、手軽に使用することができる。また、常温保存して
も安定した品質を維持することができる。
フロントページの続き (72)発明者 河村 満 東京都府中市住吉町5−13−1 キユーピ ー株式会社研究所内 Fターム(参考) 4B026 DC06 DG01 DG11 DH02 DH03 DH05 DL06 DL07 DX02 4H059 BC03 BC13 BC42 BC44 CA51 DA02 DA09 DA23 DA28 DA30 EA40

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂及び具材からなる油脂組成物が可撓
    性容器に充填された油脂食品であって、油脂として低融
    点油脂と高融点油脂を含有し、油脂含量が油脂組成物の
    30重量%以上、具材含量が固形分換算で油脂組成物の
    0.01〜35重量%、油脂組成物の5〜35℃におけ
    る粘度が4000mPa・s〜100万mPa・sであ
    り、かつ油脂組成物が、前記低融点油脂の融点より高い
    温度においても液油非分離状態をとることを特徴とする
    油脂食品。
  2. 【請求項2】 低融点油脂の上昇融点が20℃以下であ
    り、高融点油脂の上昇融点が40℃以上である請求項1
    記載の油脂食品。
  3. 【請求項3】 油脂組成物の5〜35℃における粘度が
    3万〜80万mPa・sであり、可撓性容器の口部の開
    口面積が80mm2以下である請求項1又は2記載の油
    脂食品。
  4. 【請求項4】 油脂の低融点油脂含量が65〜99重量
    %であり、高融点油脂含量が1〜35重量%である請求
    項1〜3のいずれかに記載の油脂食品。
  5. 【請求項5】 油脂組成物の水分含量が5重量%以下で
    ある請求項1〜4のいずれかに記載の油脂食品。
  6. 【請求項6】 油脂組成物がホイップされていない請求
    項1〜5のいずれかに記載の油脂食品。
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