JP2000228620A - Firフィルタ回路 - Google Patents
Firフィルタ回路Info
- Publication number
- JP2000228620A JP2000228620A JP11028304A JP2830499A JP2000228620A JP 2000228620 A JP2000228620 A JP 2000228620A JP 11028304 A JP11028304 A JP 11028304A JP 2830499 A JP2830499 A JP 2830499A JP 2000228620 A JP2000228620 A JP 2000228620A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tap coefficient
- tap
- fir filter
- time series
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Picture Signal Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来、FIRフィルタへのタップ係数書き換
えにおいて、出力レベルが変動するという問題点があっ
たが、本発明は、簡易かつ安価な構成で、出力レベルの
変動を防止できるFIRフィルタ回路を提供する。 【解決手段】 タップ係数算出回路11でタップ係数を
算出し、時系列にメモリ回路13に書き込み、アドレス
スキャナ12が時系列とは逆の反時系列の順序で、FI
Rフィルタ14内の乗算器でタップ係数が乗算されるタ
イミングで順次書き込ませるFIRフィルタ回路であ
る。
えにおいて、出力レベルが変動するという問題点があっ
たが、本発明は、簡易かつ安価な構成で、出力レベルの
変動を防止できるFIRフィルタ回路を提供する。 【解決手段】 タップ係数算出回路11でタップ係数を
算出し、時系列にメモリ回路13に書き込み、アドレス
スキャナ12が時系列とは逆の反時系列の順序で、FI
Rフィルタ14内の乗算器でタップ係数が乗算されるタ
イミングで順次書き込ませるFIRフィルタ回路であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FIRフィルタ回
路に係り、特にタップ係数書き換え時の出力レベルの変
動を防止するFIRフィルタ回路に関する。具体的に
は、FIRフィルタへのタップ係数書き換えにおいて、
旧タップ係数に新タップ係数を上書き更新する最中に、
一時的に2種類のタップ係数が混在する事によって意図
しないフィルタ特性が形成され、FIRフィルタの出力
レベルが大きく変動することを防止することができるF
IRフィルタ回路に関する。
路に係り、特にタップ係数書き換え時の出力レベルの変
動を防止するFIRフィルタ回路に関する。具体的に
は、FIRフィルタへのタップ係数書き換えにおいて、
旧タップ係数に新タップ係数を上書き更新する最中に、
一時的に2種類のタップ係数が混在する事によって意図
しないフィルタ特性が形成され、FIRフィルタの出力
レベルが大きく変動することを防止することができるF
IRフィルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】FIR(Finite Impulse Response:有限
長インパルス応答)フィルタは、インパルス応答が有限
の時間持続するようなフィルタであり、出力は多段レジ
スタの各セル出力に重みを付けて総和をとったものであ
り、所望のフィルタ特性を得る方法は各セルの重み係数
を所望フィルタのインパルス応答に対応させればよいも
のである。
長インパルス応答)フィルタは、インパルス応答が有限
の時間持続するようなフィルタであり、出力は多段レジ
スタの各セル出力に重みを付けて総和をとったものであ
り、所望のフィルタ特性を得る方法は各セルの重み係数
を所望フィルタのインパルス応答に対応させればよいも
のである。
【0003】FIRフィルタについては、1986年1
月25日、東海大学出版会発行「ディジタルフィルタの
設計」武部幹著p21〜p22,p51〜p95,p1
96〜p236に記載されており、また、FIRフィル
タに関する発明として、例えば、特開平6−11276
9号に記載されている。この特開平6−112769号
記載の「ディジタルフィルタ」は、標本値入力を補間す
るFIR形ディジタルフィルタにおいて、処理速度を向
上させ、かつコスト上昇を抑えるものである。
月25日、東海大学出版会発行「ディジタルフィルタの
設計」武部幹著p21〜p22,p51〜p95,p1
96〜p236に記載されており、また、FIRフィル
タに関する発明として、例えば、特開平6−11276
9号に記載されている。この特開平6−112769号
記載の「ディジタルフィルタ」は、標本値入力を補間す
るFIR形ディジタルフィルタにおいて、処理速度を向
上させ、かつコスト上昇を抑えるものである。
【0004】ここで、FIRフィルタのフィルタ特性を
決定するタップ係数を、適応的に書き換えて機能する系
では、タップ係数書き換え時にFIRフィルタから出力
されるランダムなデータ(以下、この出力レベルの変動
を出力の「バタツキ」と表現する)が、ノイズとなって
系の誤動作を引起こす場合がある。これは、FIRフィ
ルタの旧タップ係数に、新タップ係数を上書き更新する
最中は、2種類のタップ係数が混在することになるた
め、一時的に意図しないフィルタ特性を形成することに
起因している。
決定するタップ係数を、適応的に書き換えて機能する系
では、タップ係数書き換え時にFIRフィルタから出力
されるランダムなデータ(以下、この出力レベルの変動
を出力の「バタツキ」と表現する)が、ノイズとなって
系の誤動作を引起こす場合がある。これは、FIRフィ
ルタの旧タップ係数に、新タップ係数を上書き更新する
最中は、2種類のタップ係数が混在することになるた
め、一時的に意図しないフィルタ特性を形成することに
起因している。
【0005】この対策として、第1及び第2の方法があ
る。以下、第1及び第2の方法を説明する。第1の方法
は、ガードスペース等の無効データ送出期間中にタップ
係数の書き換えを行い、バタツキのあるFIRフィルタ
の出力を、有効なデータとして取り扱わない方法であ
る。
る。以下、第1及び第2の方法を説明する。第1の方法
は、ガードスペース等の無効データ送出期間中にタップ
係数の書き換えを行い、バタツキのあるFIRフィルタ
の出力を、有効なデータとして取り扱わない方法であ
る。
【0006】また、第2の方法は、ビデオ信号の規格の
1種であるNTSC信号を取り扱う系等でFIRフィル
タのタップ係数を映像信号が伝送されていない垂直帰線
期間中に書き換える場合、第1の方法によりタップ係数
の書き換えを実施すると、映像への影響はないが、垂直
同期信号部分がバタツクため、系としては誤動作を引き
起こす可能性は否定できないというケースでは、図2に
示すFIRフィルタ回路を設けて対応する方法である。
1種であるNTSC信号を取り扱う系等でFIRフィル
タのタップ係数を映像信号が伝送されていない垂直帰線
期間中に書き換える場合、第1の方法によりタップ係数
の書き換えを実施すると、映像への影響はないが、垂直
同期信号部分がバタツクため、系としては誤動作を引き
起こす可能性は否定できないというケースでは、図2に
示すFIRフィルタ回路を設けて対応する方法である。
【0007】図2は、従来のFIRフィルタ回路を示す
ブロック図である。以下、図2のFIRフィルタを説明
する。図2のFIRフィルタは、タップ係数算出情報を
取り込みタップ係数を算出するタップ係数算出回路21
と、タップ係数算出回路21からのホールドトリガ信号
の入力により所定時間ホールド信号を出力するタイマ回
路22と、タップ係数算出回路21で算出されたタップ
係数に従って入力データのフィルタリングを行うFIR
フィルタ23と、タイマ回路22からのホールド信号が
入力されている間はFIRフィルタ23からの出力を保
持して出力するホールド回路24とから構成されてい
る。
ブロック図である。以下、図2のFIRフィルタを説明
する。図2のFIRフィルタは、タップ係数算出情報を
取り込みタップ係数を算出するタップ係数算出回路21
と、タップ係数算出回路21からのホールドトリガ信号
の入力により所定時間ホールド信号を出力するタイマ回
路22と、タップ係数算出回路21で算出されたタップ
係数に従って入力データのフィルタリングを行うFIR
フィルタ23と、タイマ回路22からのホールド信号が
入力されている間はFIRフィルタ23からの出力を保
持して出力するホールド回路24とから構成されてい
る。
【0008】次に、図2のFIRフィルタ回路の動作を
説明する。タップ係数算出回路21は、取り込み許可信
号bの入力を受けて、タップ係数算出情報aを取り込
み、タップ係教を算出する。そして、タップ係数算出回
路21は、タップ係数算出終了後、FIRフィルタ23
へタップ係数cを出力して書き込ませる。この書き込み
に先立ち、タイマ回路22へホールドトリガ信号dを出
力し、タイマ回路22は該ホールドトリガ信号dを入力
すると所定時間にわたってホールド信号eをホールド回
路24に出力する。ホールド回路24は、ホールド信号
eが出力されている期間中は、FIRフィルタ23の出
力fをホールドして、出力データgを一定値にホールド
する。
説明する。タップ係数算出回路21は、取り込み許可信
号bの入力を受けて、タップ係数算出情報aを取り込
み、タップ係教を算出する。そして、タップ係数算出回
路21は、タップ係数算出終了後、FIRフィルタ23
へタップ係数cを出力して書き込ませる。この書き込み
に先立ち、タイマ回路22へホールドトリガ信号dを出
力し、タイマ回路22は該ホールドトリガ信号dを入力
すると所定時間にわたってホールド信号eをホールド回
路24に出力する。ホールド回路24は、ホールド信号
eが出力されている期間中は、FIRフィルタ23の出
力fをホールドして、出力データgを一定値にホールド
する。
【0009】また、タップ係数cが書き込まれない期間
は、タップ係数算出回路21はタイマ回路22へホール
ドトリガ信号dを出力しないので、タイマ回路22は、
ホールド信号eを出力せず、そのため、ホールド回路2
4は、FIRフィルタ夕23の出力fを出力データgと
して、そのままスルー出力するものである。
は、タップ係数算出回路21はタイマ回路22へホール
ドトリガ信号dを出力しないので、タイマ回路22は、
ホールド信号eを出力せず、そのため、ホールド回路2
4は、FIRフィルタ夕23の出力fを出力データgと
して、そのままスルー出力するものである。
【0010】上記第1及び第2の方法では、タップ係数
を書き込んでいる期間はFIRフィルタ出力が系の出力
として反映しないため、系が誤動作することはない。し
かし、タップ係数長が長い大規模なFIRフィルタでは
書き込みに要する時間を、より多く必要とするため、所
定の時間範囲内に書き込みを終了できない場合(第1の
場合)があり、また、所定の時間範囲ギリギリである場
合は、書き込みタイミングの再生に高い精度を要求され
ること(第2の場合)があった。
を書き込んでいる期間はFIRフィルタ出力が系の出力
として反映しないため、系が誤動作することはない。し
かし、タップ係数長が長い大規模なFIRフィルタでは
書き込みに要する時間を、より多く必要とするため、所
定の時間範囲内に書き込みを終了できない場合(第1の
場合)があり、また、所定の時間範囲ギリギリである場
合は、書き込みタイミングの再生に高い精度を要求され
ること(第2の場合)があった。
【0011】上記第1の場合では、タップ係数長を削減
するか、タップ係数の書き込み速度をより高速化するな
どして対応しており、上記第2の場合では、例えば、F
IRフィルタを含む系をテレビ受像機で用いる場合、タ
ップ係数書き換えタイミングを与えるための、垂直同期
信号、水平同期信号の再生に高い精度が要求され、これ
らの再生回路規模が増大する等の問題が発生していた。
するか、タップ係数の書き込み速度をより高速化するな
どして対応しており、上記第2の場合では、例えば、F
IRフィルタを含む系をテレビ受像機で用いる場合、タ
ップ係数書き換えタイミングを与えるための、垂直同期
信号、水平同期信号の再生に高い精度が要求され、これ
らの再生回路規模が増大する等の問題が発生していた。
【0012】以下、図2に示す従来技術のFIRフィル
タ回路における動作のうち、タップ係数算出回路21が
タップ係数を算出してFIRフィルタ23へ書き出す部
分の動作から図3、4、5を用いて説明する。図3は、
FIRフィルタの内部構成を示した構成ブロック図であ
り、図4は、従来のFIRフィルタ回路を用いた場合の
図3のFIRフィルタ内の各部の信号の流れを示すタイ
ミングチャート図であり、図5は、5タップFIRフィ
ルタのタップ係数を示す図である。ここでは、説明を簡
単にするため5タップFIRフィルタの例で動作を説明
する。5タップFIRフィルタの場合は、例えば、図5
に示す5つのタップ係数を持つことになる。従って、図
3における、合計5つの乗算器31〜35へのタップ係
数はそれぞれ、tap0〜tap4が書き込まれるもの
である。
タ回路における動作のうち、タップ係数算出回路21が
タップ係数を算出してFIRフィルタ23へ書き出す部
分の動作から図3、4、5を用いて説明する。図3は、
FIRフィルタの内部構成を示した構成ブロック図であ
り、図4は、従来のFIRフィルタ回路を用いた場合の
図3のFIRフィルタ内の各部の信号の流れを示すタイ
ミングチャート図であり、図5は、5タップFIRフィ
ルタのタップ係数を示す図である。ここでは、説明を簡
単にするため5タップFIRフィルタの例で動作を説明
する。5タップFIRフィルタの場合は、例えば、図5
に示す5つのタップ係数を持つことになる。従って、図
3における、合計5つの乗算器31〜35へのタップ係
数はそれぞれ、tap0〜tap4が書き込まれるもの
である。
【0013】5タップFIRフィルタは、図3に示すよ
うに、入力データdnとタップ係数tap0〜tap4
を各々乗算する5つの乗算器31〜35と、各乗算結果
をラッチ動作により保持する4つのF/F(フリップフ
ロップ)310〜313と、乗算された結果と保持され
た乗算結果とを加算する4つの加算器36〜39とから
構成されている。
うに、入力データdnとタップ係数tap0〜tap4
を各々乗算する5つの乗算器31〜35と、各乗算結果
をラッチ動作により保持する4つのF/F(フリップフ
ロップ)310〜313と、乗算された結果と保持され
た乗算結果とを加算する4つの加算器36〜39とから
構成されている。
【0014】図3において、入力データdnは、図4に
おけるクロック信号に同期して入力され、また、F/F
310〜313は同じくクロック信号に同期してラッチ
動作をするものとする。まず、図4に示すような順番で
データd0〜d13が入力された場合、入力データd0
は乗算器31〜35へ同時に入力され、それぞれの乗算
器へ書き込まれているタップ係数tap0〜tap4と
乗算された後、加算器36〜39によって1クロック前
の加算結果と足し合わされる。また、加算結果はF/F
310〜313によって1クロック遅延され、次の入力
データd1に対する処理で用いられる。これら一連の処
理を連続して行った場合、図3におけるA点〜E点の計
算結果は、図4に示すようになる。
おけるクロック信号に同期して入力され、また、F/F
310〜313は同じくクロック信号に同期してラッチ
動作をするものとする。まず、図4に示すような順番で
データd0〜d13が入力された場合、入力データd0
は乗算器31〜35へ同時に入力され、それぞれの乗算
器へ書き込まれているタップ係数tap0〜tap4と
乗算された後、加算器36〜39によって1クロック前
の加算結果と足し合わされる。また、加算結果はF/F
310〜313によって1クロック遅延され、次の入力
データd1に対する処理で用いられる。これら一連の処
理を連続して行った場合、図3におけるA点〜E点の計
算結果は、図4に示すようになる。
【0015】ここで、例えば、図4に「タップ係数書き
換えタイミング」として示した時刻t1において、タッ
プ係数tap0〜tap4の順番での書き換えを開始
し、時刻t3で書き込みを終了する場合の例で、ホール
ド信号eのイネーブル(本例ではイネーブル=Hレベル
出力とする)を出力するタイミングを説明する。本例は
厳密には、時刻t1でtap0、時刻t3でtap4が
既に新タップ係数に書き換えられているものとする。タ
ップ係数算出回路21は書き換えに先立って、ホールド
トリガ信号dをHレベル出力し、タイマ回路22は当該
Hレベル入力を受けると、図示するタイミングでホール
ド信号eをHレベル出力する。該ホールド信号eをHレ
ベルとする期間は、図3を用いて以下のように説明され
る。
換えタイミング」として示した時刻t1において、タッ
プ係数tap0〜tap4の順番での書き換えを開始
し、時刻t3で書き込みを終了する場合の例で、ホール
ド信号eのイネーブル(本例ではイネーブル=Hレベル
出力とする)を出力するタイミングを説明する。本例は
厳密には、時刻t1でtap0、時刻t3でtap4が
既に新タップ係数に書き換えられているものとする。タ
ップ係数算出回路21は書き換えに先立って、ホールド
トリガ信号dをHレベル出力し、タイマ回路22は当該
Hレベル入力を受けると、図示するタイミングでホール
ド信号eをHレベル出力する。該ホールド信号eをHレ
ベルとする期間は、図3を用いて以下のように説明され
る。
【0016】まず、時刻t1における加算器36の出力
を考えると、F/F310でラッチされている旧タップ
係数による結果と、乗算器31の出力である新タップ係
数による結果との加算結果となるため、2種類のタップ
係数が混在している状態、即ち、バタツキが起こりうる
計算結果であるので、この時点でホールド信号はHレベ
ルとなる。また、tap4が新タップ係数に書き換えら
れて1番最初に乗算器35によって乗算される時刻t3
において、F/F313にラッチされている計算結果
は、1クロック前に計算された旧タップ係数による計算
結果である。該tap4の書き換え以降は旧タップ係数
による計算結果が存在しないことから、該計算結果がE
点より出力される時刻までが、ホールド信号eをHレベ
ルとする期間となる。つまり、図4で示すB点の信号B
2が、E点より出力される時刻までであるから、時刻t
6までの5クロック周期分に渡り、ホールド信号eをH
レベルとすることになる。
を考えると、F/F310でラッチされている旧タップ
係数による結果と、乗算器31の出力である新タップ係
数による結果との加算結果となるため、2種類のタップ
係数が混在している状態、即ち、バタツキが起こりうる
計算結果であるので、この時点でホールド信号はHレベ
ルとなる。また、tap4が新タップ係数に書き換えら
れて1番最初に乗算器35によって乗算される時刻t3
において、F/F313にラッチされている計算結果
は、1クロック前に計算された旧タップ係数による計算
結果である。該tap4の書き換え以降は旧タップ係数
による計算結果が存在しないことから、該計算結果がE
点より出力される時刻までが、ホールド信号eをHレベ
ルとする期間となる。つまり、図4で示すB点の信号B
2が、E点より出力される時刻までであるから、時刻t
6までの5クロック周期分に渡り、ホールド信号eをH
レベルとすることになる。
【0017】上記、時刻tl〜t5までの5クロック周
期においては、タイマ回路22がホールド信号eをHレ
ベル出力し、FIRフィルタ23の出力fをホールドし
て、出力データgを一定値にする。そのため、ホールド
回路24は時刻t0におけるE点の信号であるE0をホ
ールドし、出力し続ける。また、時刻t6にてホールド
信号eがLレベルに切り換わると、ホールド回路24は
FIRフィルタ23の出力fを出力データgとしてスル
ー出力する動作へ切り換わる。そのため、ホールド回路
24はデータE6を出力する。
期においては、タイマ回路22がホールド信号eをHレ
ベル出力し、FIRフィルタ23の出力fをホールドし
て、出力データgを一定値にする。そのため、ホールド
回路24は時刻t0におけるE点の信号であるE0をホ
ールドし、出力し続ける。また、時刻t6にてホールド
信号eがLレベルに切り換わると、ホールド回路24は
FIRフィルタ23の出力fを出力データgとしてスル
ー出力する動作へ切り換わる。そのため、ホールド回路
24はデータE6を出力する。
【0018】上記、5クロック時間でタップ係数の書き
換えを行う例は、例えは、DSP等が、FIRフィルタ
23を動作するクロックとは非同期にタップ係数を書き
換えるケースである。従って、FIRフィルタ23を動
作するクロックがDSPを動作するクロックと比較して
十分に低速である場合は、タップ係数書き換えに要する
クロック時間は5クロックよりも少なくすることが可能
である。しかし、近年の傾向として、FIRフィルタ等
を含むロジック回路の動作スピードが非常に高速化して
いるため、DSPを動作するクロックと比較して十分に
低速であるケースは希であり、また、タップ係数長も例
としてあげた5タップ程度等で構成されるケースは希
で、60タップ〜512タップの範囲で構成されるケー
スが殆どである。
換えを行う例は、例えは、DSP等が、FIRフィルタ
23を動作するクロックとは非同期にタップ係数を書き
換えるケースである。従って、FIRフィルタ23を動
作するクロックがDSPを動作するクロックと比較して
十分に低速である場合は、タップ係数書き換えに要する
クロック時間は5クロックよりも少なくすることが可能
である。しかし、近年の傾向として、FIRフィルタ等
を含むロジック回路の動作スピードが非常に高速化して
いるため、DSPを動作するクロックと比較して十分に
低速であるケースは希であり、また、タップ係数長も例
としてあげた5タップ程度等で構成されるケースは希
で、60タップ〜512タップの範囲で構成されるケー
スが殆どである。
【0019】従って、上記の例で取り上げたように5タ
ップのFIRフィルタで5クロック周期程度のタップ係
数書き換え時間が必要となり、1タップあたり1クロッ
ク周期(書き換えに要するクロック周期÷タップ係数長
=1.0)となる。よって、512タップのFIRフィ
ルタでは、512クロック周期必要となり、例えば、ク
ロックスピードを7MHzとした場合、タップ係数書き
換え時間として73μsec(1÷7MHz×512=
73.1μsec)を要する計算となる。
ップのFIRフィルタで5クロック周期程度のタップ係
数書き換え時間が必要となり、1タップあたり1クロッ
ク周期(書き換えに要するクロック周期÷タップ係数長
=1.0)となる。よって、512タップのFIRフィ
ルタでは、512クロック周期必要となり、例えば、ク
ロックスピードを7MHzとした場合、タップ係数書き
換え時間として73μsec(1÷7MHz×512=
73.1μsec)を要する計算となる。
【0020】ここで、例えば、日本のテレビ放送波の受
像機内でFIRフィルタを用いる場合に、垂直帰線期間
内の1水平同期信号周期内でタップ係数の書き換えを行
うとすると、1水平同期信号周期から水平同期パルスと
カラーバーストとの伝送時間を除いた時間53.5μs
ecが許容時間となるが、本例においては73μsec
必要であるため、タップ係数書き換えを行うことができ
ないことになる。従って、上記例で考えるとタップ係数
を書き換えるためのクロックスピードは少なくとも9.
7MHZ(1÷9.7MHZ×512=52.8μus
ec<53.5μsec)よりも速くするか、タップ係
数長を短くする必要がある。また、仮にクロックスピー
ドを9.7MHZ程度とした場合にはマージンが殆どな
いため、垂直・水平同期信号再生に高い精度が要求され
ることになる。
像機内でFIRフィルタを用いる場合に、垂直帰線期間
内の1水平同期信号周期内でタップ係数の書き換えを行
うとすると、1水平同期信号周期から水平同期パルスと
カラーバーストとの伝送時間を除いた時間53.5μs
ecが許容時間となるが、本例においては73μsec
必要であるため、タップ係数書き換えを行うことができ
ないことになる。従って、上記例で考えるとタップ係数
を書き換えるためのクロックスピードは少なくとも9.
7MHZ(1÷9.7MHZ×512=52.8μus
ec<53.5μsec)よりも速くするか、タップ係
数長を短くする必要がある。また、仮にクロックスピー
ドを9.7MHZ程度とした場合にはマージンが殆どな
いため、垂直・水平同期信号再生に高い精度が要求され
ることになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このように、FIRフ
ィルタへのタップ係数書き換えにおいて、旧タップ係数
に新タップ係数を上書き更新する最中に、一時的に2種
類のタップ係数が混在することによるFIRフィルタの
出力レベルの変動に対して、上記従来のタップ係数の削
除、タップ係数書き込み速度の高速化、再生回路の高精
度化を必要とし、簡易な構成にて安価にFIRフィルタ
回路を実現できないという問題点があった。
ィルタへのタップ係数書き換えにおいて、旧タップ係数
に新タップ係数を上書き更新する最中に、一時的に2種
類のタップ係数が混在することによるFIRフィルタの
出力レベルの変動に対して、上記従来のタップ係数の削
除、タップ係数書き込み速度の高速化、再生回路の高精
度化を必要とし、簡易な構成にて安価にFIRフィルタ
回路を実現できないという問題点があった。
【0022】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、タップ係数長が長い大規模なFIRフィルタにおい
ても、タップ係数長の削減、タップ係数の書き込み速度
の高速化、再生回路の高精度化等を必要とすることな
く、簡易かつ安価な構成で、FIRフィルタのタップ係
数書き換えによる出力レベル変動を防止できるFIRフ
ィルタ回路を提供することを目的とする。
で、タップ係数長が長い大規模なFIRフィルタにおい
ても、タップ係数長の削減、タップ係数の書き込み速度
の高速化、再生回路の高精度化等を必要とすることな
く、簡易かつ安価な構成で、FIRフィルタのタップ係
数書き換えによる出力レベル変動を防止できるFIRフ
ィルタ回路を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、FIRフィルタ回路において、
FIRフィルタで書き換えを行うタップ係数を算出し
て、一旦時系列に記憶し、時系列とは逆の反時系列の順
序で、入力データとタップ係数の演算処理に応じて順
次、タップ係数をFIRフィルタに書き込むものであ
り、これにより、簡易かつ安価な構成で出力レベルの変
動を防止できるものである。
決するための本発明は、FIRフィルタ回路において、
FIRフィルタで書き換えを行うタップ係数を算出し
て、一旦時系列に記憶し、時系列とは逆の反時系列の順
序で、入力データとタップ係数の演算処理に応じて順
次、タップ係数をFIRフィルタに書き込むものであ
り、これにより、簡易かつ安価な構成で出力レベルの変
動を防止できるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現
手段は、当該機能を実現する手段であれば、どのような
回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は全
部をソフトウェアで実現することも可能である。更に、
機能実現手段を複数の回路によって実現してもよく、複
数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよい。
を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現
手段は、当該機能を実現する手段であれば、どのような
回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は全
部をソフトウェアで実現することも可能である。更に、
機能実現手段を複数の回路によって実現してもよく、複
数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよい。
【0025】本発明の実施の形態に係るFIRフィルタ
回路は、書き換えを行うタップ係数を一旦記憶し、時系
列とは逆の反時系列の順序でタップ係数をFIRフィル
タに書き込むようにしたものであり、更にFIRフィル
タへのタップ係数の書き込みは入力データとタップ係数
の演算処理に応じて順次行うものであり、タップ係数書
き換え時の出力レベルを安定化できるものである。
回路は、書き換えを行うタップ係数を一旦記憶し、時系
列とは逆の反時系列の順序でタップ係数をFIRフィル
タに書き込むようにしたものであり、更にFIRフィル
タへのタップ係数の書き込みは入力データとタップ係数
の演算処理に応じて順次行うものであり、タップ係数書
き換え時の出力レベルを安定化できるものである。
【0026】本発明の実施の形態に係るFIRフィルタ
回路は、タップ係数の算出を行うタップ係数算出手段
と、タップ係数の読み出しと書き込みを制御するタップ
係数読み出し/書き込み制御手段と、タップ係数が記憶
される記憶手段と、入力データをタップ係数の特性に応
じて有限長インパルス応答の信号として出力するFIR
フィルタとから構成されており、特に、記憶手段へのタ
ップ係数の書き込み順は時系列に行うものの、記憶手段
からFIRフィルタに読み出す順は反時系列に行い、更
にFIRフィルタにおける入力データとタップ係数の演
算処理に応じて順次タップ係数の書き込みを行うよう、
タップ係数読み出し/書き込み制御手段が制御を行うも
のである。これにより、FIRフィルタ内で旧タップ係
数で乗算された結果と新タップ係数で乗算された結果と
が混在することを避けることができ、簡易かつ安価な構
成で、タップ係数書き換え時の出力レベルの変動を防止
できるものである。
回路は、タップ係数の算出を行うタップ係数算出手段
と、タップ係数の読み出しと書き込みを制御するタップ
係数読み出し/書き込み制御手段と、タップ係数が記憶
される記憶手段と、入力データをタップ係数の特性に応
じて有限長インパルス応答の信号として出力するFIR
フィルタとから構成されており、特に、記憶手段へのタ
ップ係数の書き込み順は時系列に行うものの、記憶手段
からFIRフィルタに読み出す順は反時系列に行い、更
にFIRフィルタにおける入力データとタップ係数の演
算処理に応じて順次タップ係数の書き込みを行うよう、
タップ係数読み出し/書き込み制御手段が制御を行うも
のである。これにより、FIRフィルタ内で旧タップ係
数で乗算された結果と新タップ係数で乗算された結果と
が混在することを避けることができ、簡易かつ安価な構
成で、タップ係数書き換え時の出力レベルの変動を防止
できるものである。
【0027】本発明の実施の形態に係るFIRフィルタ
回路について図1を用いて説明する。図1は、本発明の
実施の形態に係るFIRフィルタ回路の構成ブロック図
である。本発明の実施の形態に係るFIRフィルタ回路
は、図1に示すように、タップ係数の算出を行うタップ
係数算出手段としてのタップ係数算出回路11と、タッ
プ係数を読み出し及び書き込みを制御するタップ係数読
み出し/書き込み制御手段としてのアドレススキャナ1
2と、タップ係数が記憶される記憶手段としてのメモリ
回路13と、入力データをタップ係数の特性に応じて有
限長インパルス応答の信号として出力するFIRフィル
タ14とから構成されている。
回路について図1を用いて説明する。図1は、本発明の
実施の形態に係るFIRフィルタ回路の構成ブロック図
である。本発明の実施の形態に係るFIRフィルタ回路
は、図1に示すように、タップ係数の算出を行うタップ
係数算出手段としてのタップ係数算出回路11と、タッ
プ係数を読み出し及び書き込みを制御するタップ係数読
み出し/書き込み制御手段としてのアドレススキャナ1
2と、タップ係数が記憶される記憶手段としてのメモリ
回路13と、入力データをタップ係数の特性に応じて有
限長インパルス応答の信号として出力するFIRフィル
タ14とから構成されている。
【0028】以下、本発明の実施の形態に係るFIRフ
ィルタ回路の各部を具体的に説明する。タップ係数算出
回路11は、タップ係数算出情報aを制御信号bに従っ
て取り込み、タップ係数cを算出してメモリ回路13に
出力する。タップ係数算出情報aは、再生垂直同期信
号、再生水平同期信号を用いて生成された制御信号bの
入力を受けてタップ係数算出回路11に取り込まれるも
のである。
ィルタ回路の各部を具体的に説明する。タップ係数算出
回路11は、タップ係数算出情報aを制御信号bに従っ
て取り込み、タップ係数cを算出してメモリ回路13に
出力する。タップ係数算出情報aは、再生垂直同期信
号、再生水平同期信号を用いて生成された制御信号bの
入力を受けてタップ係数算出回路11に取り込まれるも
のである。
【0029】アドレススキャナ12は、制御信号bの入
力を受けて、メモリ回路13及びFIRフィルタ14に
スキャンアドレスを出力する。このアドレススキャナ1
2でのスキャンアドレスは、メモリ回路13に時系列の
順序に書き込まれたタップ係数を時系列とは逆の順序
(反時系列の順序)に読み出すようにアドレスを指定す
るものである。また、タップ係数を読み出してFIRフ
ィルタ14に書き込むタイミングは、FIRフィルタ1
4内の乗算器にてタップ係数が乗算されるタイミングに
合わせて反時系列の順序にて順次書き込みようにするも
のである。アドレススキャナ12の具体的動作について
は後述する。
力を受けて、メモリ回路13及びFIRフィルタ14に
スキャンアドレスを出力する。このアドレススキャナ1
2でのスキャンアドレスは、メモリ回路13に時系列の
順序に書き込まれたタップ係数を時系列とは逆の順序
(反時系列の順序)に読み出すようにアドレスを指定す
るものである。また、タップ係数を読み出してFIRフ
ィルタ14に書き込むタイミングは、FIRフィルタ1
4内の乗算器にてタップ係数が乗算されるタイミングに
合わせて反時系列の順序にて順次書き込みようにするも
のである。アドレススキャナ12の具体的動作について
は後述する。
【0030】メモリ回路13は、タップ係数算出回路1
1で算出されたタップ係数cを書き込み、また、アドレ
ススキャナ12からのスキャンアドレスに従って書き込
まれたタップ係数eをFIRフィルタ14に出力する。
1で算出されたタップ係数cを書き込み、また、アドレ
ススキャナ12からのスキャンアドレスに従って書き込
まれたタップ係数eをFIRフィルタ14に出力する。
【0031】FIRフィルタ14は、アドレススキャナ
12からのスキャンアドレスdに従ってメモリ回路13
からのタップ係数eを書き込み、当該タップ係数に従っ
て入力データのフィルタリングを行い、出力データfを
出力する。
12からのスキャンアドレスdに従ってメモリ回路13
からのタップ係数eを書き込み、当該タップ係数に従っ
て入力データのフィルタリングを行い、出力データfを
出力する。
【0032】尚、本発明の実施の形態に係るFIRフィ
ルタ回路における、FIRフィルタ部分は図3に示すよ
うに構成される必要がある。即ち、入力データを並列的
に各タップにおける乗算器へ入力して乗算し、該各々の
乗算結果を1サンプル毎に遅延しながら累算するという
形で構成されている必要がある。
ルタ回路における、FIRフィルタ部分は図3に示すよ
うに構成される必要がある。即ち、入力データを並列的
に各タップにおける乗算器へ入力して乗算し、該各々の
乗算結果を1サンプル毎に遅延しながら累算するという
形で構成されている必要がある。
【0033】本発明の実施の形態に係るFIRフィルタ
回路の簡単な動作を説明すると、タップ係数算出回路1
1で算出されたタップ係数cを一旦メモリ回路13へ出
力し、所定の書き換えタイミングにおいて、FIRフィ
ルタ14を動作するクロック信号と同一スピードで、か
つ、タップ係数eを未来の時系列から過去の時系列への
順番(反時系列の順番)で、FIRフィルタ14へ書き
込むものである。これによって、新旧2つのタップ係数
が混在する状態においても、FIRフィルタ出力として
は単一のタップ係数を用いた計算結果のみが出力される
ものである。
回路の簡単な動作を説明すると、タップ係数算出回路1
1で算出されたタップ係数cを一旦メモリ回路13へ出
力し、所定の書き換えタイミングにおいて、FIRフィ
ルタ14を動作するクロック信号と同一スピードで、か
つ、タップ係数eを未来の時系列から過去の時系列への
順番(反時系列の順番)で、FIRフィルタ14へ書き
込むものである。これによって、新旧2つのタップ係数
が混在する状態においても、FIRフィルタ出力として
は単一のタップ係数を用いた計算結果のみが出力される
ものである。
【0034】次に、本発明の実施の形態に係るFIRフ
ィルタ回路の動作について説明する。ここでは、本発明
の実施の形態に係るFIRフィルタ回路を、日本のテレ
ビ放送波の受像機内で用いる例で説明する。日本のテレ
ビ放送規格(NTSC規格)では、放送信号が、映像信
号と、垂直・水平の各同期信号とが多重されたコンポジ
ット信号となっている。従って、NTSC規格の受像機
でFIRフィルタを用い、そのタップ係数を適応的に書
き換えながら動作させるシステムでは、通常、映像信号
及び同期信号が伝送されていない期間を用いてタップ係
数の書き換えを行うようになっている。即ち、図6に示
す垂直帰線期間内の10H〜15H等の期間でタップ係
数の書き換えを行うようになっている。図6は、垂直帰
線期間のNTSC信号波形の変化を示す波形図である。
ィルタ回路の動作について説明する。ここでは、本発明
の実施の形態に係るFIRフィルタ回路を、日本のテレ
ビ放送波の受像機内で用いる例で説明する。日本のテレ
ビ放送規格(NTSC規格)では、放送信号が、映像信
号と、垂直・水平の各同期信号とが多重されたコンポジ
ット信号となっている。従って、NTSC規格の受像機
でFIRフィルタを用い、そのタップ係数を適応的に書
き換えながら動作させるシステムでは、通常、映像信号
及び同期信号が伝送されていない期間を用いてタップ係
数の書き換えを行うようになっている。即ち、図6に示
す垂直帰線期間内の10H〜15H等の期間でタップ係
数の書き換えを行うようになっている。図6は、垂直帰
線期間のNTSC信号波形の変化を示す波形図である。
【0035】従って、タップ係数を適応的に書き換える
システムでは、上記10H等、予め定められた特定のタ
イミングにタップ係数を書き換えるために、予め垂直同
期信号及び水平同期信号を再生しておく必要がある。以
下の例では、これら同期信号は予め別回路において再生
されていることを前提として説明する。
システムでは、上記10H等、予め定められた特定のタ
イミングにタップ係数を書き換えるために、予め垂直同
期信号及び水平同期信号を再生しておく必要がある。以
下の例では、これら同期信号は予め別回路において再生
されていることを前提として説明する。
【0036】図1におけるFIRフィルタ回路を、NT
SC規格のテレビ放送波の受信機内で用いる場合の、各
部の動作の流れを図7を用いて説明する。図7は、FI
Rフィルタ回路におけるタップ係数書き換えの処理の流
れを示すタイミングチャート図である。図7において、
入力データはテレビ放送波信号であり、再生垂直同期信
号、再生水平同期信号、は入力信号を基にして、予め再
生された信号を模擬的に示したものである。
SC規格のテレビ放送波の受信機内で用いる場合の、各
部の動作の流れを図7を用いて説明する。図7は、FI
Rフィルタ回路におけるタップ係数書き換えの処理の流
れを示すタイミングチャート図である。図7において、
入力データはテレビ放送波信号であり、再生垂直同期信
号、再生水平同期信号、は入力信号を基にして、予め再
生された信号を模擬的に示したものである。
【0037】まず、タップ係数算出回路11では、再生
垂直同期信号、再生水平同期信号を用いて生成された制
御信号b(n)の入力を受けて、タップ係数算出情報a
(n)の取り込みを行う。ここで(n)とは、n番目の
垂直同期信号に同期した信号を意味するものとする。タ
ップ係数算出情報a(n)は、通常、図示するように制
御信号bに同期して、間欠的にタップ係数算出回路11
へ取り込まれるものである。タップ係数算出情報a
(n)を取り込み後は、タップ係数c(n)を算出し、
メモリ回路13への書き込みを行う。
垂直同期信号、再生水平同期信号を用いて生成された制
御信号b(n)の入力を受けて、タップ係数算出情報a
(n)の取り込みを行う。ここで(n)とは、n番目の
垂直同期信号に同期した信号を意味するものとする。タ
ップ係数算出情報a(n)は、通常、図示するように制
御信号bに同期して、間欠的にタップ係数算出回路11
へ取り込まれるものである。タップ係数算出情報a
(n)を取り込み後は、タップ係数c(n)を算出し、
メモリ回路13への書き込みを行う。
【0038】次に、アドレススキャナ12がメモリ回路
13及びFIRフィルタ14に対して、スキャンアドレ
スdを出力し、メモリ回路13では該スキャンアドレス
dによりタップ係数e(n)を読み出し、FIRフィル
タ14では該スキャンアドレスdにより該タップ係数e
(n)を書き込む。アドレススキャナ12のスキャンタ
イミングは図示するように、制御信号b(n+1)に同
期してタップ係数e(n)を書き込むのが一般的であ
る。
13及びFIRフィルタ14に対して、スキャンアドレ
スdを出力し、メモリ回路13では該スキャンアドレス
dによりタップ係数e(n)を読み出し、FIRフィル
タ14では該スキャンアドレスdにより該タップ係数e
(n)を書き込む。アドレススキャナ12のスキャンタ
イミングは図示するように、制御信号b(n+1)に同
期してタップ係数e(n)を書き込むのが一般的であ
る。
【0039】上記において、タップ係数算出回路11が
メモリ回路13へタップ係数cを書き込む場合、FIR
フィルタ14のタップ係数アドレスとの対応を図る必要
がある。例えば、FIRフィルタ14のtap0がタッ
プ係数アドレス0番地と対応しており、同様にtapl
〜4はタップ係数アドレス1〜4番地と対応している場
合、タップ係数算出回路11はメモリ回路13のアドレ
ス0〜4番地へFIRフィルタのtap0〜4へ書くべ
きタップ係数を対応させて書き込む。
メモリ回路13へタップ係数cを書き込む場合、FIR
フィルタ14のタップ係数アドレスとの対応を図る必要
がある。例えば、FIRフィルタ14のtap0がタッ
プ係数アドレス0番地と対応しており、同様にtapl
〜4はタップ係数アドレス1〜4番地と対応している場
合、タップ係数算出回路11はメモリ回路13のアドレ
ス0〜4番地へFIRフィルタのtap0〜4へ書くべ
きタップ係数を対応させて書き込む。
【0040】このように構成することにより、アドレス
スキャナ12がメモリ回路13とFIRフィルタ14と
へ共通にスキャンアドレスを供給した際に、メモリ回路
13から読み出されたタップ係数を直接、FIRフィル
タ14へ書き込むことが可能となる。もちろん、タップ
係数は未来の時系列tap4から過去の時系列taP0
への順番(反時系列の順番)で書き込む必要があるの
で、上記例の場合、アドレススキャナ12はメモリ回路
13においてアドレス4番地から0番地へのダウンスキ
ャンする。
スキャナ12がメモリ回路13とFIRフィルタ14と
へ共通にスキャンアドレスを供給した際に、メモリ回路
13から読み出されたタップ係数を直接、FIRフィル
タ14へ書き込むことが可能となる。もちろん、タップ
係数は未来の時系列tap4から過去の時系列taP0
への順番(反時系列の順番)で書き込む必要があるの
で、上記例の場合、アドレススキャナ12はメモリ回路
13においてアドレス4番地から0番地へのダウンスキ
ャンする。
【0041】ここで、FIRフィルタ14の内部構成が
図3に示す回路であった場合、図3における各部の信号
の流れは、従来技術で説明したとおり図4のようにな
る。しかし、タップ係数eをFIRフィルタ14へ書き
込む際、メモリ回路13のスキャンスピードをFIRフ
ィルタ14の動作スピードと同一とし、かつ、タップ係
数eを未来の時系列から過去の時系列への順番(反時系
列の順番)で書き込むことにより、2つのタップ係数が
混在した状態においても、FIRフィルタ14の出力と
しては2つのタップ係数の演算結果が混在しないもので
ある。この点について、以下に詳細に説明する。
図3に示す回路であった場合、図3における各部の信号
の流れは、従来技術で説明したとおり図4のようにな
る。しかし、タップ係数eをFIRフィルタ14へ書き
込む際、メモリ回路13のスキャンスピードをFIRフ
ィルタ14の動作スピードと同一とし、かつ、タップ係
数eを未来の時系列から過去の時系列への順番(反時系
列の順番)で書き込むことにより、2つのタップ係数が
混在した状態においても、FIRフィルタ14の出力と
しては2つのタップ係数の演算結果が混在しないもので
ある。この点について、以下に詳細に説明する。
【0042】以下、タップ係数算出回路11がタップ係
数を算出し、メモリ回路13へ書き出す部分の動作から
を、図3、図8を用いて説明する。図8は、本発明の実
施の形態に係るFIRフィルタ回路を用いた場合の図3
のFIRフィルタ内の各点の流れを示すタイミングチャ
ート図である。図8における時刻t1でタップ係数の書
き換えを開始する例の場合、本発明の実施の形態に係る
FIRフィルタ回路においては、まず、FIRフィルタ
14の動作スピードと同一のスピードでメモリ回路13
をスキャンするため、時刻t1〜時刻t5までの期間で
タップ係数を書き換えることになる。従って、入力デー
タd1〜d5がFIRフィルタ14の出力として反映す
る時に、新旧2つのタップ係数が混在し、FIRフィル
タ14出力のバタツキが発生する可能性がある。
数を算出し、メモリ回路13へ書き出す部分の動作から
を、図3、図8を用いて説明する。図8は、本発明の実
施の形態に係るFIRフィルタ回路を用いた場合の図3
のFIRフィルタ内の各点の流れを示すタイミングチャ
ート図である。図8における時刻t1でタップ係数の書
き換えを開始する例の場合、本発明の実施の形態に係る
FIRフィルタ回路においては、まず、FIRフィルタ
14の動作スピードと同一のスピードでメモリ回路13
をスキャンするため、時刻t1〜時刻t5までの期間で
タップ係数を書き換えることになる。従って、入力デー
タd1〜d5がFIRフィルタ14の出力として反映す
る時に、新旧2つのタップ係数が混在し、FIRフィル
タ14出力のバタツキが発生する可能性がある。
【0043】しかし、本発明の実施の形態に係るFIR
フィルタ回路においては、タップ係数を未来の時系列t
ap4から過去の時系列tap0への順番(反時系列の
順番)で書き換えるため、時刻t1においては、乗算器
35で入力データd1と書き換えられた新tap4との
乗算結果が、F/F313によってラッチされて1クロ
ック遅延される。但し、乗算器31〜34では入力デー
タd1と旧tap0〜3との乗算結果が、F/F310
〜313に保持されていた値と加算器36〜39で加算
され、次段のF/F310〜312にラッチされ、1ク
ロック遅延される。
フィルタ回路においては、タップ係数を未来の時系列t
ap4から過去の時系列tap0への順番(反時系列の
順番)で書き換えるため、時刻t1においては、乗算器
35で入力データd1と書き換えられた新tap4との
乗算結果が、F/F313によってラッチされて1クロ
ック遅延される。但し、乗算器31〜34では入力デー
タd1と旧tap0〜3との乗算結果が、F/F310
〜313に保持されていた値と加算器36〜39で加算
され、次段のF/F310〜312にラッチされ、1ク
ロック遅延される。
【0044】次に、時刻t2においては、同じく入力デ
ータd2と書き換えられた新tap3との乗算結果は、
上記F/F313で遅延された結果、即ち、新しく書き
換えられたタップ係数(tap4)を用いた計算結果と
加算された後、F/F312によってラッチされて1ク
ロック遅延される。
ータd2と書き換えられた新tap3との乗算結果は、
上記F/F313で遅延された結果、即ち、新しく書き
換えられたタップ係数(tap4)を用いた計算結果と
加算された後、F/F312によってラッチされて1ク
ロック遅延される。
【0045】つまり、この時刻t2では、乗算器31〜
33で入力データd2と旧tap0〜2が乗算され、乗
算器34,35で入力データd2と新tap3,4が乗
算される。そして、新tap係数を用いた計算結果がF
/F312,313にラッチされ、旧tap係数を用い
た計算結果がF/F310,311にラッチされる。
33で入力データd2と旧tap0〜2が乗算され、乗
算器34,35で入力データd2と新tap3,4が乗
算される。そして、新tap係数を用いた計算結果がF
/F312,313にラッチされ、旧tap係数を用い
た計算結果がF/F310,311にラッチされる。
【0046】更に、時刻t3では、乗算器31,32で
入力データd3と旧tap0,1が乗算され、乗算器3
3〜35で入力データd3と新tap2〜4が乗算され
る。そして、新tap係数を用いた計算結果がF/F3
11〜313にラッチされ、旧tap係数を用いた計算
結果がF/F310にラッチされる。また、時刻t4で
は、乗算器31で入力データd4と旧tap0が乗算さ
れ、乗算器32〜35で入力データd4と新tap1〜
4が乗算される。そして、新tap係数を用いた計算結
果がF/F310〜313にラッチされる。
入力データd3と旧tap0,1が乗算され、乗算器3
3〜35で入力データd3と新tap2〜4が乗算され
る。そして、新tap係数を用いた計算結果がF/F3
11〜313にラッチされ、旧tap係数を用いた計算
結果がF/F310にラッチされる。また、時刻t4で
は、乗算器31で入力データd4と旧tap0が乗算さ
れ、乗算器32〜35で入力データd4と新tap1〜
4が乗算される。そして、新tap係数を用いた計算結
果がF/F310〜313にラッチされる。
【0047】そして、時刻t5では、乗算器31〜35
で入力データd5と新tap0〜4が乗算され、新ta
p係数を用いた計算結果をラッチするF/F310〜3
13の出力と新tap係数を用いて乗算した結果とを加
算器36〜39で加算してフィルタ出力を行うようにな
っている。
で入力データd5と新tap0〜4が乗算され、新ta
p係数を用いた計算結果をラッチするF/F310〜3
13の出力と新tap係数を用いて乗算した結果とを加
算器36〜39で加算してフィルタ出力を行うようにな
っている。
【0048】つまり、時刻t5まで計算すると、加算器
39〜36のいずれにおいても、旧タップ係数での計算
結果と新タップ係数での計算結果との加算が行われない
ので、先に述べた、2つのタップ係数が混在して意図し
ないフィルタ特性を持った形でのFIRフィルタ出力は
発生しないものであり、これにより、フィルタ出力のレ
ベル変動を防止できるものである。
39〜36のいずれにおいても、旧タップ係数での計算
結果と新タップ係数での計算結果との加算が行われない
ので、先に述べた、2つのタップ係数が混在して意図し
ないフィルタ特性を持った形でのFIRフィルタ出力は
発生しないものであり、これにより、フィルタ出力のレ
ベル変動を防止できるものである。
【0049】図8の例において、時刻t1における新タ
ップ係数を用いて乗算されたA点での結果A1は、1ク
ロック後の時刻t2において、同じく新タップ係数を用
いて乗算された結果と加算されてB2となる。時刻t3
〜t5までを同様に考えても、上記同様、旧タップ係数
での計算結果と新タップ係数での計算結果との加算が行
われないことが理解できる。従って、2つのタップ係数
が混在した状態においても、FIRフィルタ出力として
は2つのタップ係数が混在しないこととなり、「2種類
のタップ係数が混在することにより一時的に意図しない
フィルタ特性を形成する」ことがない。
ップ係数を用いて乗算されたA点での結果A1は、1ク
ロック後の時刻t2において、同じく新タップ係数を用
いて乗算された結果と加算されてB2となる。時刻t3
〜t5までを同様に考えても、上記同様、旧タップ係数
での計算結果と新タップ係数での計算結果との加算が行
われないことが理解できる。従って、2つのタップ係数
が混在した状態においても、FIRフィルタ出力として
は2つのタップ係数が混在しないこととなり、「2種類
のタップ係数が混在することにより一時的に意図しない
フィルタ特性を形成する」ことがない。
【0050】本発明の実施の形態に係るFIRフィルタ
回路によれば、タップ係数長が長い大規模なFIRフィ
ルタにおいても、2種類のタップ係数が混在することが
ないため、タップ係数長の削減、タップ係数の書き込み
スピードの高速化、再生回路の高精度化等を必要とする
ことなく、タップ係数の書き換えを、簡易かつ安価な構
成にて行うことができ、出力レベルの変動を防止できる
効果がある。
回路によれば、タップ係数長が長い大規模なFIRフィ
ルタにおいても、2種類のタップ係数が混在することが
ないため、タップ係数長の削減、タップ係数の書き込み
スピードの高速化、再生回路の高精度化等を必要とする
ことなく、タップ係数の書き換えを、簡易かつ安価な構
成にて行うことができ、出力レベルの変動を防止できる
効果がある。
【0051】また、本発明の実施の形態に係るFIRフ
ィルタ回路は、メモリ回路13とアドレススキャナ12
とが必要であるが、従来技術で必要とされていたタイマ
回路22とホールド回路24とが不要であるため、従来
技術とほぼ同程度の回路規模で構成できるメリットがあ
る。
ィルタ回路は、メモリ回路13とアドレススキャナ12
とが必要であるが、従来技術で必要とされていたタイマ
回路22とホールド回路24とが不要であるため、従来
技術とほぼ同程度の回路規模で構成できるメリットがあ
る。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、FIRフィルタで書き
換えを行うタップ係数を算出して、一旦時系列に記憶
し、時系列とは逆の反時系列の順序で、入力データとタ
ップ係数の演算処理に応じて順次、タップ係数をFIR
フィルタに書き込むFIRフィルタ回路としているの
で、簡易かつ安価な構成で出力レベルの変動を防止でき
る効果がある。
換えを行うタップ係数を算出して、一旦時系列に記憶
し、時系列とは逆の反時系列の順序で、入力データとタ
ップ係数の演算処理に応じて順次、タップ係数をFIR
フィルタに書き込むFIRフィルタ回路としているの
で、簡易かつ安価な構成で出力レベルの変動を防止でき
る効果がある。
【図1】本発明の実施の形態に係るFIRフィルタ回路
の構成ブロック図である。
の構成ブロック図である。
【図2】従来のFIRフィルタ回路を示すブロック図で
ある。
ある。
【図3】FIRフィルタの内部構成を示した構成ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図4】従来のFIRフィルタ回路を用いた場合の図3
のFIRフィルタ内の各部の信号の流れを示すタイミン
グチャート図である。
のFIRフィルタ内の各部の信号の流れを示すタイミン
グチャート図である。
【図5】5タップFIRフィルタのタップ係数を示す図
である。
である。
【図6】垂直帰線期間のNTSC信号波形の変化を示す
波形図である。
波形図である。
【図7】FIRフィルタ回路におけるタップ係数書き換
えの処理の流れを示すタイミングチャート図である。
えの処理の流れを示すタイミングチャート図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るFIRフィルタ回路
を用いた場合の図3のFIRフィルタ内の各点の流れを
示すタイミングチャート図である。
を用いた場合の図3のFIRフィルタ内の各点の流れを
示すタイミングチャート図である。
11…タップ係数算出回路、 12…アドレススキャ
ナ、 13…メモリ回路、 14…FIRフィルタ、
21…タップ係数算出回路、 22…タイマ回路、 2
3…FIRフィルタ、 24…ホールド回路、 31〜
35…乗算器、36〜39…加算器、 310〜313
…F/F
ナ、 13…メモリ回路、 14…FIRフィルタ、
21…タップ係数算出回路、 22…タイマ回路、 2
3…FIRフィルタ、 24…ホールド回路、 31〜
35…乗算器、36〜39…加算器、 310〜313
…F/F
Claims (3)
- 【請求項1】 書き換えを行うタップ係数を一旦記憶
し、時系列とは逆の反時系列の順序で、入力データとタ
ップ係数の演算処理に応じて順次、タップ係数をFIR
フィルタに書き込むことを特徴とするFIRフィルタ回
路。 - 【請求項2】 タップ係数の算出を行うタップ係数算出
手段と、 タップ係数を時系列に記憶する記憶手段と、 入力データをタップ係数の特性に応じて有限長インパル
ス応答の信号として出力するFIRフィルタと、 時系列とは逆の反時系列の順に前記記憶手段からタップ
係数を読み出し、前記FIRフィルタにおける入力デー
タとタップ係数の演算処理に応じて順次タップ係数の書
き込みを行うタップ係数読み出し/書き込み制御手段と
を有することを特徴とするFIRフィルタ回路。 - 【請求項3】 入力データを並列的に各タップの乗算器
に入力してタップ係数と乗算し、各々のタップ係数との
乗算結果を1サンプル毎に遅延させながら累積して出力
するFIRフィルタを備え、当該FIRフィルタのタッ
プ係数を適応的に書き換えるFIRフィルタ回路におい
て、 再生垂直同期信号、再生水平同期信号を用いて生成され
た制御信号の入力を受けてタップ係数算出情報を取得し
てタップ係数の算出を行うタップ係数算出回路と、 前記タップ係数算出回路で算出されたタップ係数を時系
列に記憶するメモリ回路と、 時系列とは逆の反時系列の順に前記メモリ回路からタッ
プ係数を読み出し、前記FIRフィルタにおける入力デ
ータとタップ係数の乗算処理のタイミングで順次タップ
係数の書き込みを行うアドレススキャナとを有すること
を特徴とするFIRフィルタ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11028304A JP2000228620A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | Firフィルタ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11028304A JP2000228620A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | Firフィルタ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000228620A true JP2000228620A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12244891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11028304A Pending JP2000228620A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | Firフィルタ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000228620A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107221337A (zh) * | 2017-06-08 | 2017-09-29 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 数据滤波方法、多人语音通话方法以及相关设备 |
CN114389573A (zh) * | 2020-10-20 | 2022-04-22 | 瑞昱半导体股份有限公司 | 滤波器电路与信号处理方法 |
-
1999
- 1999-02-05 JP JP11028304A patent/JP2000228620A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107221337A (zh) * | 2017-06-08 | 2017-09-29 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 数据滤波方法、多人语音通话方法以及相关设备 |
CN114389573A (zh) * | 2020-10-20 | 2022-04-22 | 瑞昱半导体股份有限公司 | 滤波器电路与信号处理方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5392315A (en) | FIR filter coefficient updating system | |
JP2000228620A (ja) | Firフィルタ回路 | |
CN114142831A (zh) | 一种具备计数功能的fir滤波器 | |
JP2680483B2 (ja) | デジタル信号処理装置 | |
JPH11122080A (ja) | データ速度を減少させる装置 | |
EP0988699A2 (en) | Sharing resources in a digital filter | |
KR100248266B1 (ko) | 유한충격응답적응디지탈필터의 탭계수갱신장치 | |
JPH06181424A (ja) | ディジタルフィルタシステム | |
US7552158B2 (en) | Digital filter and digital broadcasting receiver having the same | |
JPH0410078B2 (ja) | ||
JP2653371B2 (ja) | 適応形等化器 | |
JP2004192666A (ja) | ノイズ低減装置及びノイズ低減方法 | |
JPS62292080A (ja) | トランスバ−サルフイルタ | |
JP3288074B2 (ja) | アドレス生成回路 | |
JPS6329443B2 (ja) | ||
JPH0159789B2 (ja) | ||
JPH0730371A (ja) | サンプリング周波数変換回路 | |
JPH0518308B2 (ja) | ||
JPH0294965A (ja) | 輪郭補正方法及びディジタル輪郭補正回路 | |
JPH07109973B2 (ja) | デジタル信号処理回路 | |
TWI252428B (en) | Apparatus and method for generating data addresses | |
JPH06104699A (ja) | ディジタルフィルタ | |
JPH0644805B2 (ja) | デイジタルゴ−ストキヤンセラ | |
JPH0410079B2 (ja) | ||
JPH0591540A (ja) | 再生信号処理装置 |