JPH0410079B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0410079B2
JPH0410079B2 JP58218974A JP21897483A JPH0410079B2 JP H0410079 B2 JPH0410079 B2 JP H0410079B2 JP 58218974 A JP58218974 A JP 58218974A JP 21897483 A JP21897483 A JP 21897483A JP H0410079 B2 JPH0410079 B2 JP H0410079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
reverberation
delay
memory
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58218974A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60111299A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP58218974A priority Critical patent/JPS60111299A/ja
Publication of JPS60111299A publication Critical patent/JPS60111299A/ja
Publication of JPH0410079B2 publication Critical patent/JPH0410079B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、楽音信号などに人工的に残響を付
加する装置に関する。さらに詳細には、所定の残
響特性の時間関数と入力信号の畳み込み演算によ
つて残響信号を作り出す畳み込み方式の残響付加
装置に関する。
《従来技術とその問題点》 残響付加装置としての畳み込み演算回路の原理
的な構成を第1図に示している。デイレイメモリ
1は入力信号X(t)を所定時間分順次更新しな
がら記憶する。その結果、入力信号X(t)はデ
イレイメモリ1によつて遅延される。
デイレイメモリ1から取り出される信号X1
Xmは、入力信号X(t)をそれぞれ時間T1
Tmだけ遅延した信号である。各遅延信号X1
Xmはそれぞれ係数乗算器21〜2mにて係数
(ゲインデータ)G1〜Gmが掛けられ(重み付さ
れ)、これらの各出力が加算器3にて加算合成さ
れる。
つまり、この加算器3からは、次の式に示す畳
み込み演算結果Yが出力される。
Y=ni=1 Gi×Xi この出力Yが残響信号となる。
ここで、上記の遅延時間TiとゲインデータGi
(i=1〜m)は、第2図に示すようなインパル
ス応答による残響特性に対応する。つまり、パラ
メータTiとGiとで所望の残響特性の時間関数が
表現され、これと入力信号X(t)が畳み込み演
算され、残響信号Yが作り出される。
この種の畳み込み演算形残響付加装置において
問題なのは、畳み込み演算の点数(すなわち第1
図の例におけるm)を多くし、長い遅延時間帯に
亘る残響を発生させようとすると、演算回路のハ
ードウエアが膨大なものになつてしまう点であ
る。つまり、より長時間に亘る自然な残響をいか
に簡単なハードウエアで実現するかが課題であ
る。
ところで、自然界の通常の残響は周波数特性を
有していることが良く知られている。空気中の減
衰や反射面での減衰は高音域ほど大きく、従つて
残響時間は低音域ほど長く、高音域では短くな
る。
このような周波数特性の残響を畳み込み演算回
路によつて人工的に作り出すには、入力信号(入
力音)を幾つかの周波数帯域に分け、それぞれの
帯域に固有の残響特性を設定した畳み込み演算回
路を設ける手段が考えられる。
しかし、1系列の畳み込み演算回路でもそのハ
ードウエアは膨大なものになるのに、周波数帯域
毎にこれを設けるのは装置がいたずらに大規模化
し、コストのかさむものになつてしまう。
《発明の目的》 この発明は、上述したような背景のもとになさ
れたものであり、その目的は、周波数特性を持
ち、しかも長時間に亘る残響特性を簡単なハード
ウエア構成で実現することができる残響付加装置
を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、入
力信号を所定時間まで順次記憶する第1の遅延手
段と、この第1の遅延手段で所定時間遅延された
信号を順次フイルタリングするフイルタ手段と、
このフイルタ手段の出力を所定時間まで順次記憶
する第2の遅延手段と、上記第1および第2の遅
延手段に記憶された信号に基づいて上記入力信号
と所定の残響特性の時間関数との畳み込み演算に
よつて残響信号を生成する演算手段とで残響付加
装置を構成したことを特徴とする。
《実施例》 以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第3図に示すこの発明の実施例では、3個の畳
み込み演算回路CU1,CU2,CU3が用いられ
ている。各畳み込み演算回路CU1,CU2,CU
3の基本構成はそれぞれ第1図に示したもの同じ
で、所定時間分の遅延データを蓄えるデイレイメ
モリ10と、遅延時間の異なる多数の遅延信号に
それぞれ所定の係数を掛ける係数乗算器20と、
各係数乗算器20の出力を加算合成する加算器3
0とからなる。
各畳み込み演算回路CU1,CU2,CU3には、
前述した遅延時間とゲインデータのパラメータに
よつて所定の残響特性時間関数が設定されてい
て、その時間関数と入力信号の畳み込み演算が行
なわれ、それぞれ残響信号出力Y1,Y2,Y3
が作り出される。
畳み込み演算回路CU1の入力INには、楽音信
号などである入力信号X(t)が印加される。こ
の演算回路CU1におけるデイレイメモリ10に
て時間Tqだけ遅延された信号がフイルタF1を
通過して2段目の畳み込み演算CU2の入力INに
印加される。
さらに、1段目と2段目の演算回路CU1,CU
2の合計で時間Tr遅延された信号がフイルタF
2を通過して3段目の畳み込み演算回路CU3の
入力INに印加される。そして各演算回路CU1,
CU2,CU3の加算器30の出力Y1,Y2,Y
3が加算器40で加算合成され、残響信号出力
OUTとなる。
第4図は、出力OUTから見た装置全体のイン
パルス応答を包路線の形で示している。入力信号
X(t)のインパルスに対し、遅延時間Tqまでの
初期の残響信号は初段の畳み込み演算回路CU1
によつて作り出される。また、遅延時間Tqから
Trまでの中期残響信号は2段目の畳み込み演算
回路CU2によつて作り出される。さらに遅延時
間Tr以降の後期残響信号は最終段の畳み込み演
算回路CU3によつて作り出される。
また、初段CU1から2段目のCU2に伝わる信
号はフイルタF1を通過し、さらに2段目CU2
から3段目CU3に伝わる信号はフイルタF2も
通過する。そのためこのフイルタF1,F2の特
性によつて残響特性に次のような周波数特性が付
加される。
ここで、フイルタF1とF2はハイカツトフイ
ルタであるとする。すると入力信号X(t)の高
域成分はフイルタF1で減衰されて演算回路CU
2に伝わり、さらにフイルタF2でも減衰されて
演算回路CU3に伝わる。これに対して入力信号
X(t)の低域成分はフイルタF1,F2でほと
んど減衰されずに演算回路CU2,CU3に伝わ
る。そのため演算回路CU2の出力Y2および演
算回路CU3の出力Y3の周波数成分を見ると、
低域成分が大きく、高域成分は減衰されている。
第4図Aは、フイルタF1,F2でほとんど減
衰されない低域成分についての残響特性であり、
同図Bは、フイルタF1,F2で大きく減衰され
る高域成分の残響特性である。このように低域成
分の減衰は緩かで残響時間が長くなり、高域成分
の減衰は速くて残響時間が短くなる。これは一般
的な自然界の残響特性と同じである。
ところで、入力信号を例えば2つの周波数帯域
に分け、その一方に第4図Aで示す特性の畳み込
み演算回路を設け、他方に同図Bに示す特性の畳
み込み演算回路を設ける構成に比べた場合、第3
図の本発明による構成は演算回路のハードウエア
が約半分で済むことになる。このように少ないハ
ードウエアで、長い遅延時間帯に亘り、かつ周波
数特性を有する残響を作り出すことができる。
第5図Aは、上記フイルタF1,F2として使
用されるデイジタルフイルタの構成例を示してい
る。同図において、入力端子INにデイジタル化
された楽音信号などがサンプリング周波数Fsで
印加される。その入力信号は直接係数乗算器61
に印加されるとともに、遅延回路60で1サンプ
リング周期分だけ遅延されて係数乗算器62に印
加される。
つまり、係数乗算器61に印加される信号を
Xiとすると、それより1サンプル前の信号Xi−
1が係数乗算器62に入力される。乗算器61で
は係数A0が掛けられ、乗算器62では係数A1
掛けられる。これら両出力は加算器63で加算さ
れ、フイルタリングされた出力信号OUTとなる。
これは一次のローパスフイルタで、A0=A1
0.5とした場合、その特性は第5図Bの実線で示
すようになる。第3図におけるフイルタF1,F
2を上記の構成とした場合、2段目の演算回路
CU2には第5図Bの実線で示す特性でフイルタ
リングされた信号が入力される。また演算回路
CU3にはフイルタF1とF2を通過した信号が
入力されるので、ここでの周波数特性は第5図B
の点線で示す特性となる。
なお、上記の実施例ではフイルタF1,F2を
ローパスフイルタとしたが、この発明はこれに限
定されず、特殊な効果を意図する場合には他のフ
イルタ特性にしても良い。また、畳み込み演算回
路の段数は2段以上であれば良く、前記実施例に
限定されない。また第3図の構成において、各畳
み込み演算回路CU1,CU2,CU3におけるそ
れぞれの加算器30と最終出力を得る加算器40
とを全て1つに纒めることが可能である。
次に、この発明の他の実施例を第6図以降の図
面に基づいて詳細に説明する。先の実施例におけ
る畳み込み演算回路は、多数の係数乗算器20を
用いて並列に畳み込み演算を行なつている。これ
に対し以下の実施例では、多数の遅延データに所
定のゲインデータを掛けてそれらを合計するとい
う畳み込み演算の主要部を、1データずつの直列
遂次演算処理によつて行なう。しかも、その演算
回路にて第5図Aの回路と等価のフイルタリング
処理も時分割的に行なつている。
第6図の装置は、タイミングコントローラ32
から出力される6系統のクロツクC1〜C6に従
つて動作する。クロツクC1〜C6の波形は第7
図に示している。アナログの楽音信号などをデイ
ジタル化してなる入力信号X(t)は、データメ
モリ23に一定のサンプリング周期Tで順次書込
まれ、所定個数のサンプルデータX0〜Xsが順次
更新されながら記憶される。またデータメモリ2
3で遅延される過程で、以下のように2段のフイ
ルタリング処理が加えられる。
マルチプレクサ35は、クロツクC6がHレベ
ルのときデータメモリ23の入力信号X(t)を
入力し、クロツクC6がLレベルのときにデータ
メモリ23にアキユムレータ29の出力を入力す
る。入力信号X(t)はデータメモリ23に対し、
周期TのクロツクC1でインクリメントされるカ
ウンタ24の出力で指定されるアドレスに順次書
込まれる。カウンタ24の現時点の出力をPとす
ると、その時点でデータメモリ23には第8図に
示すデータが蓄えられている。
第8図では、データメモリ23のアドレスをカ
ウンタ24の出力Pを基点とする相対アドレスで
示している。アドレスPには最新の(遅延時間が
0)サンプルデータX0が記憶されている。それ
より1つ少ないアドレスP−1には1サンプル前
のサンプルデータX1が記憶されている。このデ
ータX1は入力信号X(t)を時間Tだけ遅延した
データである。さらに1つ少ないアドレスP−2
には入力信号X(t)を時間T×2だけ遅延した
データX2が記憶されている。以下同様にして、
アドレスを遡ると順次古いサンプルデータが記憶
されている。
上記の説明で明らかなように、最新のデータ
X0が記憶されたデータメモリ23のアドレスP
に対しQだけ若いアドレスP−Qには、遅延時間
T×QのサンプルデータXQが記憶されている。
この遅延時間T×Qは、第3図の実施例における
初段のデイレイメモリによる遅延時間Tqに相当
する。この遅延時間T×Qまでを初期遅延エリア
と称する。このエリアは、第3図の実施例におけ
る初段のデイレイメモリに相当する。
また、データメモリ23のアドレスP−(Q+
1)からアドレスP−Rまでを中期遅延エリアと
称する。アドレスP−Rには遅延時間T×Rのデ
ータXRが記憶されている。この中期遅延エリア
は、第3図の実施例における2段目のデイレイメ
モリに相当し、遅延時間T×Rは第3図における
Trに相当する。
また、データメモリ23のアドレスP−(R+
1)から最後のアドレスP−Sまでを後期遅延エ
リアと称する。この後期遅延エリアは、第3図の
実施例における3段目のデイレイメモリに相当す
る。
上述の初期・中期・後期の各遅延エリアは、デ
ータメモリ23上で物理的に固定されている訳で
はなく、カウンタ24の出力が変化するのに伴つ
てダイナミツクかつサイクリツクに変化するもの
である。
初期遅延エリアには、入力信号X(t)を単純
にサンプリングしたデータが記憶されている。遅
延時間がT×QからT×(Q+1)に増えるとき
にフイルタリング処理が加えられる。このフイル
タリング処理は、第3図の実施例における1段目
のフイルタF1に相当する。同様にして、遅延時
間T×RからT×(R+1)になるときにフイル
タリング処理が再度加えられる。この2回目のフ
イルタリング処理は、第3図の実施例における2
段目のフイルタF2に相当する。この結果、中期
遅延エリアには1回フイルタリング処理されたデ
ータが記憶されており、後期遅延エリアには2回
フイルタリング処理されたデータが記憶されてい
る。
上記フイルタリング処理について説明する。中
期遅延エリアの最初のデータXQ+1は、次の式1
に示す演算によつて作られる。
XQ+1=A0XQ-1+A1XQ …式1 同様に、後期遅延エリアの最初のデータXR+1
は次の式2に示す演算によつて作られる。
XR+1=A0XR-1+A1XR …式2 この式1および式2のフイルタリング処理は、
先に説明した第5図のデイジタル・フイルタ回路
と全く同じ動作である。従つて、中期遅延エリア
および後期遅延エリアのそれぞれにおける周波数
特性も前述した通りである。
第6図の装置は、周期Tの1サイクル毎に、ま
ず前半で第8図に示したデータメモリ23の内容
を更新する処理を行ない、その後に更新されたデ
ータメモリ23の内容に従つて畳み込み演算処理
を行ない、その結果得られた残響信号を出力す
る。この動作をクロツクC1〜C6に同期して周
期Tでサイクリツクに繰り返す。
第9図は、パラメータメモリ50の内容を示し
ている。メモリ50のアドレス0〜6までには、
上述したデータメモリ23のデータ更新に使われ
る制御データが格納されており、アドレス7以降
に所望の残響特性の時間関数に相当するパラメー
タ群が予め設定記憶されている。
残響特性パラメータは、第2図に示したような
インパルス応答特性を表現したもので、1個のパ
ラメータは、遅延時間データDiとゲインデータ
Gi(i=1〜m)の対からなり、時間軸上のm点
の遅延時間データDiとその各点に対応するゲイ
ンデータGiで所望の残響特性を表現している。
ここでの遅延時間データDiは、第2図における
遅延時間Tiを上記サンプリング周期Tで割つた
整数値である。つまり、Di×Tが遅延時間であ
る。
パラメータメモリ50の1ワードは、遅延時間
データエリアとゲインデータエリアに分かれ、ア
ドレス7以降にはそれぞれのエリアに上記Diと
Giが記憶されている。またアドレス0〜6には、
第9図に示した制御データが記憶されている。ア
ドレス1,2,4,5のゲインデータエリアに記
憶されているA0およびA1は前記式1および式2
で使われているゲインデータA0およびA1である。
次に、第6図の装置の動作を順番に説明する。
パラメータメモリ50はカウンタ25の出力でア
ドレツシングされる。このカウンタ25はクロツ
クC4がLレベルになつたときクリアされ、その
後クロツクC5の立上りで順次インクリメントさ
れる。また、カウンタ24の出力と、パラメータ
メモリ50から読み出される1ワードの出力のう
ちの遅延時間データエリアのデータとが減算器2
7に入力され、その減算結果がデータメモリ23
のアドレス入力となる。データメモリ23から読
み出されるデータXiと、パラメータメモリ50
から読み出されるゲインデータエリアのデータと
が乗算器28に入力され、その乗算結果がアキユ
ムレータ29の入力となる。アキユムレータ29
は加算器40とレジスタ35とAND回路31か
らなり、乗算器28からの入力をクロツク5に同
期して順次累算するとともに、クロツクC3がL
レベルになると累算内容をクリアする。
まず、クロツクC1が立上ると、カウンタ24
がインクリメントされる。その直後にクロツクC
4がLレベルになり、カウンタ25がクリアされ
る。従つてカウンタ25の出力0でパラメータメ
モリ50のアドレス0が指定される。パラメータ
メモリ50のアドレス0の記憶内容は、遅延時間
データエリアおよびゲインデータエリアともに0
である。従つて減算器27の減算入力は0であ
り、カウンタ24の出力Pがそのままデータメモ
リ23のアドレス入力となる。この状態でクロツ
クC2がLレベルになり、データメモリ23は書
込みモードとなる。その結果、データメモリ23
のアドレスPに最新のサンプルデータX0が書込
まれる。
クロツクC2の立上りと同時にクロツクC5が
立上つており、これでカウンタ25が歩進され、
その出力が1となる。従つてパラメータメモリ5
0のアドレス1が指定され、第9図に示すアドレ
ス1内容が読み出される。アドレス1の遅延時間
データエリアはQ−1であるので、データメモリ
23はアドレスP−(Q−1)が指定され、この
メモリ23からデータXQ-1が読み出される。パ
ラメータメモリ50のアドレス1のゲインデータ
エリアはA0であるので、このA0と上記XQ-1が乗
算器28で掛けられて、アキユムレータ29に入
力される。
次に、クロツクC5が立上ると、カウンタ25
の出力が2になり、パラメータメモリ50のアド
レス2が指定され、そこに記憶されていたデータ
QとA1が読み出される。従つて、データメモリ
23のアドレスP−Qが指定され、これからデー
タXQが読み出され、これとA1とが乗算器28で
掛けられ、アキユムレータ29に入力される。こ
の結果、アキユムレータ29では前記式1の演算
結果が得られている。
次に、クロツクC5が立上ると、カウンタ25
の出力が3となり、パラメータメモリ50のアド
レス3が指定され、そこに配置されていたデータ
Q+1と0が続み出される。従つて、データメモ
リ23はアドレスP−(Q+1)が指定される。
このときクロツクC6がLレベルになつてマルチ
プレクサ35が切り替わつており、またクロツク
C2もLレベルになる。そのためデータメモリ2
3のアドレスP−(Q+1)にアキユムレータ2
9の出力、すなわち前記式1の演算結果が書込ま
れる。その直後にクロツクC3がLレベルにな
り、アキユムレータ29の内容がクリアされる。
これが1回目のフイルタリング処理である。上記
の動作と同様に、カウンタ25の出力が4→5→
6と変化すると、前記式2の演算処理が行なわ
れ、その結果がデータメモリ23のアドレスP−
(R+1)に書込まれる。これが2回目のフイル
タリング処理である。ここまでの動作で先に詳述
した第8図のデータ内容が更新されており、これ
で前処理は終りである。
続いて、カウンタ25の出力が7以上になる
と、データメモリ23の更新された内容とパラメ
ータメモリ50のアドレス7以降の残響特性パラ
メータとの畳み込み演算が実行され、残響信号が
生成される。
つまり、カウンタ25の出力が7になると、パ
ラメータメモリ50からパラメータD1とG1が続
み出され、データメモリ23のアドレスP−D1
が指定される。ここでデータメモリ23のアドレ
スP−Diに格納されているデータをXi(i=1〜
m)とする。すると、データメモリ23からデー
タXiが続み出され、これとゲインデータG1とが
乗算器28で掛けられ、その結果がアキユムレー
タ29に入力される。同様に、カウンタ25の出
力が8になると、データメモリ23からデータ
X2が続み出され、これとゲインデータG2が掛け
られてアキユムレータ29に入力され、順次累算
される。このようにして、クロツクC1の次の立
上りの直前までに、アキユムレータ29で次式に
示す累算結果が得られる。
y=ni=1 Gi×Xi そしてこの累算結果が残響信号として出力され
る。その直後にアキユムレータ29はクロツクC
3によつてクリアされる。以上動作が周期Tでサ
イクリツクに行なわれる。
なお、以上説明した第6図の実施例において
も、第3図の実施例と同様な作用効果が得られ
る。
《発明の効果》 上記詳細に説明したように、この発明に係る残
響付加装置にあつては、比較的小規模な畳み込み
演算によつて長い遅延時間帯に亘る残響で、しか
も残響成分に周波数特性を持たせた自然な残響を
発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は畳み込み演算回路による残響付加装置
の原理的構成を示すブロツク図、第2図はインパ
ルス応答による残響特性の時間関数の説明図、第
3図はこの発明に係る残響付加装置の第1実施例
を示すブロツク図、第4図AおよびBは第3図の
装置の作用を示す残響特性の説明図、第5図Aお
よびBはデイジタルフイルタの構成例を示すブロ
ツク図およびそのフイルタ特性図、第6図はこの
発明に係る残響付加装置の第2の実施例を示すブ
ロツク図、第7図は第6図の装置の動作説明用タ
イミングチヤート、第8図は第6図の装置におけ
るデータメモリ23のデータ内容の説明図、第9
図は第6図の装置におけるパラメータメモリのデ
ータ内容の説明図である。 CU1,CU2,CU3…畳み込み演算回路、1
0…デイレイメモリ、20…係数乗算器、30…
加算器、40…加算器、F1,F2…フイルタ、
23…データメモリ、29…アキユムレータ、5
0…パラメータメモリ、28…乗算器、27…減
算器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 入力信号を所定時間まで順次記憶する第1の
    遅延手段と、この第1の遅延手段で所定時間遅延
    された信号を順次フイルタリングするフイルタ手
    段と、このフイルタ手段の出力を所定時間まで順
    次記憶する第2の遅延手段と、上記第1および第
    2の遅延手段に記憶された信号に基づいて、上記
    入力信号と所定の残響特性の時間関数との畳み込
    み演算によつて残響信号を生成する演算手段とを
    備えた残響付加装置。
JP58218974A 1983-11-21 1983-11-21 残響付加装置 Granted JPS60111299A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58218974A JPS60111299A (ja) 1983-11-21 1983-11-21 残響付加装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58218974A JPS60111299A (ja) 1983-11-21 1983-11-21 残響付加装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60111299A JPS60111299A (ja) 1985-06-17
JPH0410079B2 true JPH0410079B2 (ja) 1992-02-24

Family

ID=16728274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58218974A Granted JPS60111299A (ja) 1983-11-21 1983-11-21 残響付加装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60111299A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60177713A (ja) * 1984-02-23 1985-09-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音場補正イコライザ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60111299A (ja) 1985-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3250801B2 (ja) ディジタルフィルタに使用するための係数を生成するためのシステム
US5369710A (en) Sound field correcting apparatus and method
US4803731A (en) Reverbation imparting device
US4706291A (en) Reverberation imparting device
JP3300087B2 (ja) 適応非巡回形デジタルフィルタ
JPH0410079B2 (ja)
JP2003263178A (ja) 残響付与装置、残響付与方法、プログラムおよび記録媒体
US5307417A (en) Sound system with howling-prevention function
JP2953851B2 (ja) 残響付加装置
US5703956A (en) External memory control circuit for sound field processing digital signal processor
JP3147562B2 (ja) 音声速度変換方法
JPH06181424A (ja) ディジタルフィルタシステム
JP3197648B2 (ja) ディジタルフィルタ
JPH0410078B2 (ja)
EP0653121B1 (en) Digital audio synchroniser
JPH05165485A (ja) 残響付加装置
JPH053000B2 (ja)
JPH0547840B2 (ja)
JPH10164698A (ja) 遅延量制御装置及び音像制御装置
JP4263869B2 (ja) 残響付与装置、残響付与方法、プログラムおよび記録媒体
JPH0444760B2 (ja)
JP3918808B2 (ja) 音声信号の効果付与方法、音声信号の効果付与装置およびプログラム
JP2834746B2 (ja) デジタル信号処理装置及びそのアドレスデータ作成方法
JPH0262877B2 (ja)
JPH0527800U (ja) 音場可変再生装置