JP2000228327A - セラミック電子部品 - Google Patents

セラミック電子部品

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JP2000228327A
JP2000228327A JP11028875A JP2887599A JP2000228327A JP 2000228327 A JP2000228327 A JP 2000228327A JP 11028875 A JP11028875 A JP 11028875A JP 2887599 A JP2887599 A JP 2887599A JP 2000228327 A JP2000228327 A JP 2000228327A
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ceramic electronic
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ceramic
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Kazuhiro Yoshida
和宏 吉田
Yoshihiro Komura
好浩 小村
Koichi Saito
浩一 斎藤
Kenichi Watanabe
健一 渡辺
Nobushige Moriwaki
伸重 森脇
Takeshi Okura
猛 大倉
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧印加時の電歪効果などに起因するセラミ
ック電子部品素子における振動やセラミック焼結体の欠
けを抑制することができる、信頼性に優れたセラミック
電子部品を得る。 【解決手段】 複数のセラミック電子部品素子としての
積層コンデンサ2,3が積層されたセラミック電子部品
において、複数の積層コンデンサ2,3が振動を吸収し
得る緩衝材12を介して積層されている、セラミック電
子部品1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンデン
サ、バリスタもしくはインダクタなどの電子部品として
用いられるセラミック電子部品素子を複数個積層するこ
とにより構成されたセラミック電子部品に関し、より詳
細には、複数のセラミック電子部品素子の積層構造が改
良されたセラミック電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】積層セラミックコンデンサなどの積層セ
ラミック電子部品は、内部電極が埋設されたセラミック
焼結体を有する。ところが、大きな電流が流れる回路に
用いる場合には、大きなセラミック焼結体が必要である
が、大きなセラミック焼結体を焼成することは非常に困
難である。従って、大電流用途に用いられるコンデンサ
を例にとると、複数の積層セラミックコンデンサを得た
後、該複数の積層セラミックコンデンサを積層し、一体
化したものが用いられている。この種の従来の大電流用
コンデンサの一例を図7に断面図で示す。
【0003】コンデンサ51では、2個の積層コンデン
サ素子52,53が積層されている。各積層コンデンサ
素子52,53は、セラミック焼結体54,55を用い
て構成されている。セラミック焼結体54,55内に
は、それぞれ、内部電極56a〜56d,57a〜57
dが形成されている。また、積層コンデンサ素子52,
53では、焼結体54,55の両端面に外部電極58
a,58b,59a,59bが形成されている。
【0004】積層コンデンサ素子52,53は、両者の
間に隙間がないように積層されており、かつ接着剤(図
示せず)により接合されている。あるいは、接着剤を用
いずに、積層コンデンサ素子52,53が隙間なく積層
されている。なお、積層コンデンサ素子52,53を、
隙間がないように積層するとはいえ、焼結体同士の接触
である限りは、幾分の部分的な隙間の発生は避けられな
い。他方、外部電極58a,59bに電気的に接続され
るように、外部電極58a,59aに金属端子60が接
合されている。同様に、外部電極58b,59bに金属
端子61が接合されている。金属端子60,61の先端
部分を除いて、全体が外装樹脂62により被覆されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】コンデンサ51では、
上記のように複数のコンデンサ素子52,53が隙間な
く積層されている。
【0006】他方、この種の大型の電子部品では、印加
される電圧が比較的高いことや、高周波で使用されるこ
とが多いため、電圧印加に際し、電歪効果により、コン
デンサ素子52またはコンデンサ素子53に比較的大き
な歪みが発生する。その結果、この歪みにより、コンデ
ンサ素子52,53間のぶつかり合いにより、異常振動
が発生したり、セラミック焼結体54,55の欠けが発
生したりすることがあった。また、甚だしき場合には、
異常振動や焼結体の欠けによって、その部分から焼結体
54,55の破壊が生じるおそれがあった。
【0007】上記のような問題は、複数の積層コンデン
サを積層したセラミック電子部品に限らず、複数のセラ
ミック電子部品素子を積層してなる他のセラミック電子
部品においても同様に表れていた。
【0008】本発明の目的は、複数のセラミック電子部
品素子を積層してなるセラミック電子部品において、電
圧印加時のセラミックスの歪みに起因する異常振動やセ
ラミック電子部品素子同士の衝突に起因する欠けが生じ
難い、信頼性に優れたセラミック電子部品を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るセラミック
電子部品は、隙間を隔てて積層された複数個のセラミッ
ク電子部品素子と、前記セラミック電子部品素子間の隙
間に充填されており、かつ隣り合うセラミック電子部品
素子間における振動の伝達を抑制するための緩衝材と、
積層された複数のセラミック電子部品素子に接続された
複数のリード端子とを備えることを特徴とする。
【0010】本発明に係るセラミック電子部品におい
て、上記緩衝材は、セラミック電子部品素子間における
振動の伝達を抑制し得る限り、任意の材料により構成し
得るが、好ましくは、柔軟性を有する樹脂、例えばシリ
コーン樹脂やエポキシ樹脂により構成される。
【0011】本発明においては、上記複数のセラミック
電子部品素子が緩衝材を介して積層された積層体の周囲
が、樹脂層により被覆されていてもよい。この場合、上
記樹脂層は外装樹脂層を構成するものであってもよく、
あるいは、一端に開口を有するケース材内に上記積層体
が収納されており、樹脂層がケース材内に充填されたモ
ールド樹脂層であってもよい。
【0012】また、複数のセラミック電子部品素子が緩
衝材を介して積層されてなる積層体の積層方向最外側の
面と、上記樹脂層との間に、第2の緩衝材が設けられて
もよい。本発明に係るセラミック電子部品においては、
上記樹脂層については、緩衝材と同じ樹脂材料により構
成されてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の具体的な実施例を挙げることにより、本発明をより詳
細に説明する。
【0014】図1は、本発明の第1の実施例に係るセラ
ミック電子部品を示す縦断面図であり、図3は、本実施
例のセラミック電子部品の外観を示す斜視図である。セ
ラミック電子部品1では、セラミック電子部品素子とし
て積層コンデンサ2,3が隙間Aを隔てて積層されてい
る。
【0015】積層コンデンサ2は、セラミック焼結体4
を有する。セラミック焼結体4の内部には、セラミック
層を介して厚み方向に重なり合うように複数の内部電極
5a〜5dが積層されている。内部電極5a,5cは、
セラミック焼結体4の端面4aに引き出されている。内
部電極5b,5dは、セラミック焼結体4の端面4aと
は反対側の端面4bに引き出されている。
【0016】セラミック焼結体の端面4a,4bを覆う
ように、それぞれ、外部電極6,7が形成されている。
外部電極6は内部電極5a,5cに電気的に接続されて
おり、他方、外部電極7は内部電極5b,5dに電気的
に接続されている。
【0017】他方の積層コンデンサ3も積層コンデンサ
2と全く同様の構造を有する。すなわち、セラミック焼
結体8内に複数の内部電極9a〜9dが形成されてお
り、セラミック焼結体8の端面8a,8bを覆うように
外部電極10,11が形成されている。本実施例のセラ
ミック電子部品1の特徴は、上記隙間Aに、緩衝材12
が充填されており、緩衝材12を介して積層コンデンサ
2,3が積層されていることにある。
【0018】緩衝材12は、積層コンデンサ2,3間の
振動の伝達を抑制するために設けられている。従って、
緩衝材12は、振動を吸収し得る材料で構成されてお
り、このような材料としては、振動を吸収し得る限り適
宜の材料を用いることができ、特に限定されるものでは
ない。
【0019】振動を吸収し得る材料としては、例えば、
柔軟性を有する樹脂材料を挙げることができ、このよう
な樹脂材料としては、シリコーン樹脂、ブチルゴム、エ
ポキシ樹脂など、従来より振動吸収材料として用いられ
ている適宜の合成樹脂を用いることができる。
【0020】なお、緩衝材12は、上記のように振動を
抑制する作用を果たせばよいため、積層コンデンサ2,
3を接合する作用を有するものである必要は必ずしもな
い。もっとも、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂のように
接着性を有する材料を緩衝材12として用いることによ
り、緩衝材12に、積層コンデンサ2,3を接合する機
能を併せ持たせてもよい。
【0021】積層コンデンサ2,3が緩衝材12を介し
て積層された構造を積層体とする。図2に示すように、
金属端子13,14は、上記積層体の各端面に接合され
ている。この積層体の一方端面側に金属端子13が接合
されている。金属端子13は、外部電極6,10に接合
されており、かつ外部電極6,10に電気的に接続され
ている。金属端子13の外部電極6,10との接合は、
半田、導電性接着剤などの適宜の導電性接合材を用いて
行うことができる。
【0022】金属端子13は、外部電極6,10と接合
されている部分から下方に延び、下方において折り曲げ
られた折り曲げ部13aを有する。折り曲げ部13a
は、積層コンデンサ2,3の上面や下面と平行な方向に
延ばされており、従って、プリント回路基板上へのセラ
ミック電子部品1の載置を容易としている。
【0023】また、上記積層体の他方端面側において
も、金属端子13と同じ構造を有する金属端子14が、
外部電極7,11に同様にして接合されている。なお、
14aは金属端子14の折り曲げ部である。
【0024】上記積層体の周囲を被覆するように、外装
樹脂として樹脂層15が形成されている。樹脂層15
は、セラミック電子部品1の耐湿性、耐衝撃性等を高め
るために形成されている。なお、樹脂層15を構成する
樹脂材料については特に限定されず、エポキシ樹脂など
の従来より電子部品の外装樹脂として用いられている適
宜の樹脂材料を用いることができる。
【0025】また、上記樹脂層15は、緩衝材12と同
じ樹脂材料により構成されてもよく、その場合には、金
型内に積層コンデンサ2,3及び金属端子13,14を
組み立てた構造を配置し、金型内に樹脂を供給し、硬化
させることにより、緩衝材12と樹脂層15とを一度に
構成することができる。
【0026】なお、樹脂層15と積層コンデンサ2,3
との間には、それぞれ、隙間16,17が形成されてお
り、かつ金属端子13,14の外側にも樹脂層15との
間に隙間18,19が形成されている。これらの隙間1
6〜19は、電圧印加時の積層コンデンサ2,3の歪み
が樹脂層15により規制されて、積層コンデンサ2,3
にクラックが生じることを防止するために設けられてい
る。もっとも、場合によっては、上記隙間16〜19は
設けられずともよい。
【0027】本実施例のセラミック電子部品1では、積
層コンデンサ2,3が緩衝材12を介して積層されてい
る。従って、電圧が印加されて、電歪効果により積層コ
ンデンサ2,3に歪みが発生したとしても、該歪みが緩
衝材12により吸収され、それによって異常振動や積層
コンデンサ2,3におけるセラミック焼結体4,8の欠
けを抑制することができる。
【0028】また、上記緩衝材12として、熱伝導性に
優れた材料、例えばAl、Fe等の酸化物を添加した樹
脂を用いれば、積層コンデンサ2,3で発生した熱を外
部に放散する機能を緩衝材12に併せ持たすこともでき
る。
【0029】さらに、樹脂層15を形成するに先立ち、
緩衝材12により隙間Aを埋めておけば、樹脂層15の
回り込み不足による空間の発生を抑制することもでき
る。なお、上記緩衝材12の厚みについては、積層コン
デンサ2,3を構成するセラミック材料、積層コンデン
サ2,3の寸法及び定格電圧などにより異なるため、一
義的には定め得ないが、通常、緩衝材12の厚みは0.
2〜1.0mm程度とすればよい。
【0030】上記セラミック焼結体4,8として、強誘
電体セラミックスを用いたものが、大容量、大電流用途
に好適に用いられるが、このような強誘電体セラミック
スは圧電性を示すため、電圧が印加されると電歪効果に
より比較的大きな歪みを発生する。従って、上記のよう
に緩衝材12を介して積層コンデンサ2,3を積層した
場合、積層コンデンサ2,3間における歪みや振動の伝
達を確実に抑制することができるので、強誘電体セラミ
ックスを用いた積層コンデンサ2,3の場合、緩衝材1
2を用いることが特に効果的である。
【0031】図4は、本発明の第2の実施例に係るセラ
ミック電子部品を示す縦断面図である。第2の実施例の
セラミック電子部品21は、樹脂層15の外側にケース
材22をさらに備えることを特徴とし、他の点について
は、第1の実施例のセラミック電子部品1と同様である
ため、第1の実施例について行った説明を援用すること
により、詳細な説明は省略する。
【0032】セラミック電子部品21では、一端に開口
22aを有するケース材22が備えられている。ケース
材22は、合成樹脂や金属などの適宜の剛性を有する材
料により構成される。
【0033】ケース材22の開口22a側から、積層コ
ンデンサ2,3、緩衝材12及び金属端子13,14が
連結された構造が挿入されている。そして、樹脂層15
は、ケース22内に溶融樹脂を注入し、硬化させること
により形成されている。すなわち、本発明に係るセラミ
ック電子部品は、ケース材22を用いた電子部品の形態
としてもよい。
【0034】第2の実施例のセラミック電子部品21に
おいても、緩衝材12が、積層コンデンサ2,3間に介
在されているので、第1の実施例と同様に、電圧印加時
の異常振動の発生やセラミック焼結体4,5の欠けを確
実に抑制することができる。
【0035】なお、第2の実施例では、樹脂層15は、
溶融樹脂をケース材22内に注入し固化することにより
構成されているため、第1の実施例における隙間16〜
19は形成されていない。しかしながら、樹脂層15と
して柔軟性を有する樹脂を用いれば、隙間16〜19が
形成されずとも、積層コンデンサ2,3の歪みを樹脂層
15により吸収することができる。また、樹脂層15の
周囲にケース材22が配置されているので、ケース材2
2により機械的に補強されるので、樹脂層15について
は、柔軟性を有する樹脂材料を用いることができる。
【0036】第2の実施例においても、樹脂層15は、
緩衝材12と同じ樹脂材料で構成してもよい。その場合
には、緩衝材12を隙間Aに充填していない構造をケー
ス22内に挿入し、樹脂を注入し、固化することにより
樹脂層15と緩衝材12とを同時に形成することができ
る。
【0037】図5は、本発明の第3の実施例に係るセラ
ミック電子部品を示す縦断面図である。第3の実施例に
係るセラミック電子部品31は、第2の緩衝材32,3
2を有すること、並びに隙間16〜19が設けられてい
ないことを除いては、第1の実施例のセラミック電子部
品1と同様に構成されている。
【0038】すなわち、積層コンデンサ2,3を積層し
てなる積層体の最外側面、すなわち積層コンデンサ2の
上面及び積層コンデンサ3の下面と、樹脂層15との間
に、第2の緩衝材32,32が配置されている。第2の
緩衝材32,32は、緩衝材12と同じ樹脂材料で構成
されている。従って、電圧が積層コンデンサ2,3に印
加されて積層コンデンサ2,3が歪んだ場合、その歪み
が、第2の緩衝材32,32によっても吸収される。よ
って、樹脂層15として硬質の樹脂材料を用いたとして
も、積層コンデンサ2,3の歪みが樹脂層15に伝達さ
れ難く、従って、樹脂層15による圧縮応力による積層
コンデンサ2,3の割れ等を防止することができる。そ
の他の点については、第1の実施例と同様であるため、
第1の実施例のセラミック電子部品1についての説明を
援用することとする。
【0039】図6は、本発明の第4の実施例に係るセラ
ミック電子部品を示す縦断面図である。第4の実施例の
セラミック電子部品41は、第2の緩衝材42,42を
有することを除いては、図4に示した第2の実施例のセ
ラミック電子部品11と同様に構成されている。
【0040】すなわち、積層コンデンサ2の上面2aと
樹脂層15との間、並びに積層コンデンサ3の下面3a
と樹脂層15との間に、それぞれ、第2の緩衝材42,
42が配置されている。従って、積層コンデンサ2,3
の外側面においても、電圧印加時の歪みが第2の緩衝材
32,32により吸収される。
【0041】なお、第3,第4の実施例における第2の
緩衝材32,42を構成する材料については、振動吸収
性の適宜の材料を用いることができ、緩衝材12と同じ
材料を用いる必要は必ずしもない。また、第2の緩衝材
は必ずしもチップ上下面のみに形成されている必要はな
く、端子を含む全体がオーバーコートされていてもよ
い。
【0042】また、第1〜第4の実施例では、複数の積
層コンデンサ2,3が積層されていたが、本発明におけ
る積層される複数のセラミック電子部品素子としては、
積層コンデンサに限定されず、積層インダクタ、積層バ
リスタ、積層圧電共振部品など適宜の積層セラミック電
子部品素子を挙げることができる。また、セラミック電
子部品素子は、必ずしも積層型のセラミック電子部品素
子である必要はない。
【0043】加えて、積層される複数のセラミック電子
部品素子は、全て同じものである必要はなく、異なる寸
法のものであってもよく、異なる種類のセラミック電子
部品素子であってもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るセラミック電子部品では、
複数のセラミック電子部品素子が、隣り合うセラミック
電子部品素子間における振動の伝達を抑制する緩衝材を
介して積層されているので、電圧印加時に電歪効果によ
り電子部品素子に歪みが生じたとしても、隣り合う電子
部品素子間における振動の伝達が効果的に抑制される。
【0045】従って、セラミック電子部品素子の異常振
動やセラミック電子部品素子におけるセラミック焼結体
の欠け等を確実に抑制することができ、大電流用途に適
しており、信頼性に優れたセラミック電子部品を提供す
ることが可能となる。
【0046】本発明において、上記緩衝材として柔軟性
を有する樹脂を用いた場合には、該柔軟性を有する樹脂
からなるシートをセラミック電子部品素子間に挿入した
り、セラミック電子部品素子間に柔軟性を有する樹脂を
塗布もしくは注入することにより、緩衝材を容易に構成
することができる。
【0047】本発明において、複数のセラミック電子部
品素子が緩衝材を介して積層された積層体の周囲に、樹
脂層が形成されている場合には、該樹脂層によりセラミ
ック電子部品の耐湿性及び耐衝撃性を高めることができ
る。
【0048】本発明において、一端に開口されたケース
材内に上記積層体が収納されており、樹脂層がケース材
内に注入されたモールド樹脂により構成されている場合
には、ケース材により補強される。従って、樹脂層を構
成するモールド樹脂として柔軟性を有する樹脂を用いる
ことができ、それによって電圧印加時のセラミック焼結
体に生じた歪みを、モールド樹脂によっても吸収するこ
とができる。
【0049】本発明において、上記積層体の積層方向最
外側の面と樹脂層との間に第2の緩衝材を設けた場合に
は、第2の緩衝材によってもセラミック電子部品素子に
生じた歪みを吸収することができ、より一層信頼性に優
れたセラミック電子部品を提供することができる。
【0050】本発明において、樹脂層が緩衝材と同じ樹
脂材料からなる場合には、樹脂層及び緩衝材の双方によ
りセラミック電子部品素子に生じた歪みを吸収すること
ができるだけでなく、樹脂層と緩衝材とを同じ工程によ
り同時に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るセラミック電子部
品を示す縦断面図。
【図2】本発明の第1の実施例に係るセラミック電子部
品における外装樹脂層を除いた状態を示す斜視図。
【図3】本発明の第1の実施例に係るセラミック電子部
品を示す斜視図。
【図4】本発明の第2の実施例に係るセラミック電子部
品を示す縦断面図。
【図5】本発明の第3の実施例に係るセラミック電子部
品を示す縦断面図。
【図6】本発明の第4の実施例に係るセラミック電子部
品を示す縦断面図。
【図7】従来のセラミック電子部品の縦断面図。
【符号の説明】
1…セラミック電子部品 2,3…セラミック電子部品素子としての積層コンデン
サ 4…セラミック焼結体 5a〜5d…内部電極 6,7…外部電極 8…セラミック焼結体 9a〜9d…内部電極 10,11…外部電極 12…緩衝材 13,14…金属端子 15…樹脂層 21…セラミック電子部品 22…ケース材 22a…開口 31…セラミック電子部品 32…第2の緩衝材 41…セラミック電子部品 42…第2の緩衝材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 浩一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 渡辺 健一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 森脇 伸重 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 大倉 猛 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E001 AB03 AF02 AF06 AG00 AG01 AH05 AZ01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隙間を隔てて積層された複数個のセラミ
    ック電子部品素子と、 前記セラミック電子部品素子間の隙間に充填されてお
    り、かつ隣り合うセラミック電子部品素子間における振
    動の伝達を抑制するための緩衝材と、 積層された複数のセラミック電子部品素子に接続された
    複数のリード端子とを備えることを特徴とする、セラミ
    ック電子部品。
  2. 【請求項2】 前記緩衝材が、柔軟性を有する合成樹脂
    により構成されている、請求項1に記載のセラミック電
    子部品。
  3. 【請求項3】 複数のセラミック電子部品素子が緩衝材
    を介して積層されてなる積層体の周囲を覆うように形成
    された樹脂層をさらに備えることを特徴とする、請求項
    1または2に記載のセラミック電子部品。
  4. 【請求項4】 一端が開口されたケース材をさらに備
    え、 前記ケース材内に前記積層体が収納されており、前記樹
    脂層がケース材内に充填されたモールド樹脂である、請
    求項3に記載のセラミック電子部品。
  5. 【請求項5】 前記積層体の積層方向最外側の面と前記
    樹脂層との間に、第2の緩衝材が設けられていることを
    特徴とする、請求項3または4に記載のセラミック電子
    部品。
  6. 【請求項6】 前記樹脂層と前記緩衝材とが同じ樹脂材
    料により構成されている、請求項1〜5のいずれかに記
    載のセラミック電子部品。
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Cited By (10)

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