JP2000227623A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000227623A
JP2000227623A JP11029903A JP2990399A JP2000227623A JP 2000227623 A JP2000227623 A JP 2000227623A JP 11029903 A JP11029903 A JP 11029903A JP 2990399 A JP2990399 A JP 2990399A JP 2000227623 A JP2000227623 A JP 2000227623A
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JP
Japan
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gear
optical system
zooming
lens
focusing
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JP11029903A
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English (en)
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Eihiko Yasui
映彦 安井
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステップズーム方式を採用し、撮影レンズを
フォーカシングしたときに、ファインダの変倍が行われ
ることのないカメラ。 【解決手段】 ズーミング及びフォーカシング可能な撮
影光学系と、前記撮影光学系のズーミングに連動して変
倍可能なファインダ光学系と、前記撮影光学系のズーミ
ング及びフォーカシングに伴って回転する第1の歯車
と、前記ファインダ光学系の変倍を行うために、前記第
1の歯車と噛み合い、前記第1の歯車の回転により回転
可能な第2の歯車とを備え、前記撮影光学系のフォーカ
シングの際には、該フォーカシングに伴って前記第1の
歯車が回転しても、前記第1の歯車の歯面が前記第2の
歯車の歯面に当接しないようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮影光学系のズーミ
ングに伴ってファインダ光学系を変倍させるカメラに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来よりズームレンズを備えたカメラは
多数市販されている。そして、大部分のカメラはズーミ
ングを行う機構とフォーカシングを行う機構とを別個に
備えている。
【0003】これに対して、ズーミングの広角端と望遠
端の間を所定の段数、即ちステップに区切り、ズーミン
グとフォーカシングとを同一の機構によって行い、この
結果、簡単な構成となって、小型化や原価低減に寄与し
たカメラも知られている。このような構成はステップズ
ーム方式と呼ばれ、例えば、特開平5−104458号
公報や特開平9−211554号公報に開示されてい
る。
【0004】ここで、ステップズーム方式の1例につい
て図1のステップズーム線図を用いて説明する。図1に
おいて、横軸は焦点距離の変化を示し、広角端Wから望
遠端Tまで6ステップに区切っている。縦軸はズームレ
ンズの前群レンズと後群レンズの光軸方向への移動量を
示す。
【0005】例えば、ズームレンズを沈胴位置から繰り
出すと、第1ステップである広角端Wにおける初期位置
に停止する。初期位置は無限遠∞に合焦する位置で
あり、レリーズを行うと、ズームレンズは至近距離Nに
合焦するの位置までの範囲で適宜繰り出され、フォー
カシングを行う。撮影が終了した後は、撮影レンズは初
期位置へ繰り込まれる。次に、より望遠にして撮影す
べく、1ステップアップのズーミングを行うと、ズーム
レンズは初期位置から繰り出され、の位置に停止す
る。このの位置は第2ステップの焦点距離M1におけ
る初期位置であり、至近距離Nに合焦する位置である。
フォーカシングを行うと、ズームレンズはの位置から
無限遠∞に合焦するの位置までの範囲で適宜繰り出さ
れる。
【0006】このように、ステップズーム方式において
は、ズーミングの領域でフォーカシングを行うので、ズ
ーミングとフォーカシングとを同一の機構で行うことが
できる。なお上記の例では、第1ステップWにおける至
近距離Nは第2ステップM1における初期位置と同一
であり、第2ステップM1における無限遠∞は第3ステ
ップM2における初期位置と同一としている。
【0007】また、広角端から望遠端までの間でズーミ
ングの領域とフォーカシングの領域を交互に設けたステ
ップズーム方式も特開平6−313831号公報に開示
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ズームレンズを備えた
カメラにおいては、ファインダもズームファインダであ
る必要があり、ズームレンズの移動に連動するカムや歯
車を設けて、ズームファインダをズーミングさせてい
る。しかし、上述の如きステップズーム方式において
は、フォーカシング中にも実質的にズーミングが行われ
るので、ファインダを覗いていると、フォーカシングを
行う前の視野とフォーカシングを行った後の視野が変化
して、撮影者が違和感を感じることになる。
【0009】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、ステップズーム方式を採用し、撮影レンズをフ
ォーカシングしたときに、ファインダのズーミングが行
われることのないカメラを提案することを課題とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記の何れか
の手段により解決される。
【0011】ズーミング及びフォーカシング可能な撮
影光学系と、前記撮影光学系のズーミングに連動して変
倍可能なファインダ光学系と、前記撮影光学系のズーミ
ング及びフォーカシングに伴って回転する第1の歯車
と、前記ファインダ光学系の変倍を行うために、前記第
1の歯車と噛み合い、前記第1の歯車の回転により回転
可能な第2の歯車とを備え、前記撮影光学系のフォーカ
シングの際には、該フォーカシングに伴って前記第1の
歯車が回転しても、前記第1の歯車の歯面が前記第2の
歯車の歯面に当接しないようにしたことを特徴とするカ
メラ。
【0012】ズーミング及びフォーカシング可能な撮
影光学系と、前記撮影光学系のズーミングに連動して変
倍可能なファインダ光学系と、前記撮影光学系のズーミ
ング及びフォーカシングに伴って回転する第1の歯車
と、前記ファインダ光学系の変倍を行うための第2の歯
車とを備え、前記撮影光学系のズーミングの際には、前
記第1の歯車の歯面が前記第2の歯車の歯面に当接して
前記第2の歯車が回転し、前記撮影光学系のフォーカシ
ングの際には、該フォーカシングに伴って前記第1の歯
車が回転しても、前記第1の歯車の歯面が前記第2の歯
車の歯面に当接しないようにしたことを特徴とするカメ
ラ。
【0013】ズーミング及びフォーカシング可能な撮
影光学系と、前記撮影光学系のズーミングに連動して変
倍可能なファインダ光学系と、前記撮影光学系のズーミ
ング及びフォーカシングに伴って回転する第1の歯車
と、前記ファインダ光学系の変倍を行うための第2の歯
車とを備え、前記撮影光学系のズーミングの際には、前
記第1の歯車の回転により前記第2の歯車が回転し、前
記撮影光学系のフォーカシングの際には、前記第1の歯
車が回転しても前記第2の歯車の歯面が回転しないよう
に、前記第1の歯車及び前記第2の歯車の歯溝の幅を設
定したことを特徴とするカメラ。
【0014】ズーミング及びフォーカシング可能な撮
影光学系と、前記撮影光学系のズーミングに連動して変
倍可能なファインダ光学系と、前記撮影光学系のズーミ
ング及びフォーカシングに伴って回転する第1の歯車
と、前記ファインダ光学系の変倍を行うための第2の歯
車とを備え、前記第1の歯車の回転方向を利用して、前
記撮影光学系のズーミングの際には、前記第1の歯車の
回転により前記第2の歯車を回転させ、前記撮影光学系
のフォーカシングの際には、前記第1の歯車が回転して
も前記第2の歯車が回転しないようにしたことを特徴と
するカメラ。
【0015】
【発明の実施の形態】先ず、本発明におけるカメラのズ
ームレンズ鏡胴を図2により説明する。図2はズームレ
ンズ鏡胴の縦断面図であり、光軸より上半分には短焦点
に設定したときの状態を描いてあり、光軸より下半分に
は長焦点に設定したときの状態を描いてある。
【0016】図2において、1は固定胴であり、以下に
述べる各部材を全て担持し、図示していないカメラ本体
に固着されている。固定胴1は内周にメスヘリコイド1
aが螺設され、後述する直進ガイドのための図示してい
ないガイド溝が光軸Oを中心に略対称位置に光軸Oと平
行に2本設けられている。2はカム筒であり、外周にメ
スヘリコイド1aと螺合するオスヘリコイド2aと大歯
車2bとが一体的に形成され、内周にメスヘリコイド2
cと第1カム溝2dとが形成されている。また、大歯車
2bの歯先円径はオスヘリコイド2aの谷径より小さく
形成されているので、固定胴1のメスヘリコイド1aの
山に当接することはない。3はカム筒2のメスヘリコイ
ド2c等を被覆する化粧枠である。
【0017】4は第2レンズ群保持枠であり、その内周
にてズームレンズの前群レンズの中の第2レンズ群LF2
を保持し、更に後方より薄板からなるレンズ保持板5に
て第2レンズ群LF2を押さえている。また、外周にはオ
スヘリコイド4aが螺設され、オスヘリコイド4aがカ
ム筒2のメスヘリコイド2cと螺合している。
【0018】また、第2レンズ群保持枠4の前方外周4
cは、そのまま外観に露出されて外装部材の一つとなっ
ている。
【0019】第2レンズ群保持枠4の前方には、前群レ
ンズの中の第1レンズ群LF1を保持する第1レンズ群保
持枠6が配置され、第1レンズ群保持枠6は絞り兼用の
シャッタ羽根7を挟んで第2レンズ群保持枠4に固着さ
れている。また、シャッタ羽根7を駆動する回路やアク
チュエータは第1レンズ群保持枠6の前部8の位置に各
々配設されている。
【0020】11は後群レンズLRを保持する後群レン
ズ保持枠であり、後群レンズ保持枠11の外周の3カ所
に設けられた光軸に平行な凸部11aと、第2レンズ群
保持枠4の後方内周の3カ所に設けられた光軸に平行な
凹部4bとが係合している。従って、後群レンズ保持枠
11は第2レンズ群保持枠4によって同一の光軸を維持
して保持され、後群レンズ保持枠11は第2レンズ群保
持枠4に対して光軸方向に摺動自在であるが、光軸を中
心に回転することはできない。また、後群レンズ保持枠
11の凸部11aには各々3本の第1カムピン12が立
設しており、カム筒2の内周にメスヘリコイド2cと共
に設けられた第1カム溝2dと係合している。
【0021】また、金属板によりL字形に曲げられた直
進案内板13がカム筒2の後部2eに図示していない部
材によって回転自在に係着されている。直進案内板13
は光軸Oに平行な2本の直進案内部13aを有し、直進
案内部13aは後群レンズ保持枠11の外周より外側を
通過し、第2レンズ群保持枠4の内周に設けた長溝及び
貫通孔と係合している。一方、直進案内板13は光軸O
と直交する2つの突部13bを有し、固定胴1に設けら
れた図示していない光軸Oと平行な2本の長溝であるガ
イド溝と係合している。
【0022】従って、カム筒2が回転しながら進退する
ときに、直進案内板13は突部13bによって回転が阻
止されてカム筒2と共に直進移動のみ行う。このため、
直進案内部13aによって第2レンズ群保持枠4は回転
が阻止され、直進移動のみ行う。また、第2レンズ群保
持枠4に対して後群レンズ保持枠11が光軸に平行な方
向のみ摺動可能に係合しているので、後群レンズ保持枠
11も直進移動のみ行う。
【0023】なお、前述の如くシャッタ駆動部材は第2
レンズ群保持枠4の前方にあって、第2レンズ群保持枠
の後方は充分なスペースが取れるので、第2レンズ群保
持枠4の凹部4bと後群レンズ保持枠11の凸部11a
との係合長さも充分に取ることができて、第1レンズ群
F1即ち、前群レンズと後群レンズLとの光軸が確実に
合致する。
【0024】また、後群レンズ保持枠11に立設した第
1カムピン12と、カム筒2の第1カム溝2dとの間に
は光軸と平行な方向のガタ付きが加工精度上生じてい
る。このガタ付きを吸収するために、第2レンズ群LF2
を保持するレンズ保持板5の外周3カ所に突部5aを設
け、同様に後群レンズ保持枠11に設けた突部11bと
の間に引っ張りバネ14を張着する。この結果、第1カ
ムピン12は第1カム溝2d内で常に前方に付勢され、
第1カム溝2dの前方側面のみに当接するので、第1カ
ムピン12のガタ付きは解消される。
【0025】なお、前述の如くシャッタ駆動部材は第2
レンズ群保持枠4の前方にあるので、このように引っ張
りバネ14を張着することができるのである。
【0026】また、前述とは逆に後群レンズ保持枠11
に第1カム溝を設け、カム筒2に第1カムピンを設ける
ように構成することもできる。
【0027】また、第1レンズ群LF1の前方には、第1
レンズ群LF1側から順に、2枚の部材からなるレンズカ
バー21、レンズカバー21を回動自在に軸支したレン
ズカバーベース23、レンズカバー21を開閉させるレ
ンズカバーリング24、薄板を絞り加工してこれらの部
材を被覆した化粧枠25が配置されている。
【0028】以上の構成におけるズームレンズ鏡胴の作
動を以下に説明する。
【0029】図示していないメインスイッチをオンさせ
ると、図示していないモータが回転し、図示していない
減速歯車を介してカム筒2の大歯車2bを回転させる。
すると、カム筒2は回転しながらオスヘリコイド2aの
リードに応じて固定胴1より繰り出される。カム筒2が
回転すると、その回転はメスヘリコイド2cによって第
2レンズ群保持枠4のオスヘリコイド4aに伝達される
が、第2レンズ群保持枠4は直進案内板13によって回
転を阻止されているので、オスヘリコイド4aのリード
に応じて直進繰り出しされる。
【0030】第2レンズ群LF2は第2レンズ群保持枠4
によって保持され、第1レンズ群LF1は第1レンズ群保
持枠6によって保持されていると共に、第1レンズ群保
持枠6はシャッタ羽根7を挟んで第2レンズ群保持枠4
に固着されているので、前群レンズである第1レンズ群
F1と第2レンズ群LF2はそのレンズ間隔を一定に保っ
たまま、2つのヘリコイドのリードに応じて繰り出され
ることになる。
【0031】一方、カム筒2の第1カム溝2dの回転に
よって第1カムピン12が光軸方向に移動し、且つ後群
レンズ保持枠11は第2レンズ群保持枠4によって回転
が阻止されているので、後群レンズ保持枠11は第1カ
ム溝2dのカムの形状に応じて直進繰り出しされる。従
って、後群レンズLRはカム筒2のオスヘリコイド2a
のリードとカム形状に応じて直進繰り出しされることに
なる。
【0032】次に、図3及び図4を参照してズームファ
インダと連動機構について説明する。
【0033】先ず、連動部材等の作動について図3を参
照して説明するが、図3はズームレンズ鏡胴とズームフ
ァインダユニット等の斜視図である。
【0034】図3において、固定胴1、カム筒2、第2
レンズ保持枠4は図2により説明したものである。固定
胴1の側面には光軸方向に長孔1bが穿設され、直進案
内板13の一部を前方に折り曲げた曲げ部13cには第
2カムピン31が立設していて、長孔1bより突出して
いる。固定胴1の上には連動部材32とファインダユニ
ット40が配置され、連動部材32の裏面に設けられた
第2カム溝32aに第2カムピン31が係合している。
第2カムピン31は光軸方向に進退するが、連動部材3
2は固定胴1の円周方向に突出した規制部1c,1dに
より光軸方向に移動することなく位置規制されているの
で、固定胴1の側面部1eを円周方向にのみ回動する。
【0035】また、連動部材32の外周には第1の歯車
である大歯車33が設けられており、図4に図示する第
2の歯車である小歯車55と歯合している。
【0036】次に、ズームファインダの構成を図4を参
照して説明するが、図4はズームファインダの対物レン
ズ等の斜視図である。
【0037】図4において、対物レンズは凹レンズであ
る第1レンズ41、凸レンズである第2レンズ42、凹
レンズである第3レンズ43、凸レンズである第4レン
ズ44から構成されている。対物レンズより後方に透過
した被写体像は、図示していないポロプリズムと反射鏡
に反射し、接眼レンズにより撮影者の瞳に相当する位置
に結像する。そして、撮影者は上下左右に正立した実像
の被写体像を視認することができる。
【0038】ここで、対物レンズにおいては、前述の如
く4枚のレンズより構成されているが、第1レンズ4
1、第4レンズ44は固定レンズであり、第2レンズ4
2、第3レンズ43は移動レンズである。
【0039】そして、第1レンズ41、第2レンズ4
2、第3レンズ43、第4レンズ44には各々外周縁よ
り法線方向に第1腕部41a,42a,43a,44a
を有すると共に、光軸Oを挟んで略対称の位置には第2
腕部41b,42b,43b,44bを有している。第
1腕部41a,42a,43a,44aには各々貫通孔
41c,42c,43c,44cが穿設され、第2腕部
41b,42b,43b,44bには各々切り欠き41
d,42d,43d,44dが設けられている。
【0040】50はファインダベースであり、光軸Oに
平行な第1ガイド軸51と第2ガイド軸52を挿入して
保持する。従って、各レンズをファインダベース50に
組み込むときは、ファインダベース50の中に第2レン
ズ42、第3レンズ43、及び第4レンズ44を配置
し、第1ガイド軸51及び第2ガイド軸52をファイン
ダベース50の一端より挿入して、第1ガイド軸51を
第2レンズ42の貫通孔42c、第3レンズ43の貫通
孔43c、第4レンズ44の貫通孔44cに嵌通させ、
第2ガイド軸52を第2レンズ42の切り欠き42d、
第3レンズ43の切り欠き43d、第4レンズ44の切
り欠き44dに嵌通させる。続いて、ファインダベース
50の外面50aの側より、第1レンズ41の貫通孔4
1cを第1ガイド軸51にはめ込み、第1レンズ41の
切り欠き41dを第2ガイド軸52にはめ込む。
【0041】ここで、貫通孔41c,42c,43c,
44cは第1ガイド軸51と高精度で嵌合し、切り欠き
41d,42d,43d,44dも幅方向(円周方向)
において第2ガイド軸52と高精度で嵌合している。更
に、各レンズにおいて、貫通孔41c,42c,43
c,44cと切り欠き41d,42d,43d,44d
は光軸Oを中心に同一の位置に設けられている。従っ
て、各レンズに第1ガイド軸51と第2ガイド軸52を
嵌通させてファインダベース50に組み込んだときは、
各レンズの光軸Oが高精度で合致する。
【0042】また、固定レンズとしては、第1レンズ4
1の第1腕部41aと第2腕部41bをファインダベー
ス50の外面50aに当接して光軸方向の位置決めをし
た後、接着剤等により固着し、第4レンズ44の第1腕
部44aと第2腕部44bをファインダベース50の内
面50bに当接して光軸方向の位置決めをした後、接着
剤等により固着する。
【0043】一方、移動レンズとしての第2レンズ42
と第3レンズ43は、第1レンズ41と第4レンズ44
との間で第1ガイド軸51と第2ガイド軸52とにより
摺動自在に保持される。第2レンズ42の第1腕部42
aの上部にはピン42eが立設し、第3レンズ43の第
1腕部43aの上部にはピン43eが立設し、ピン42
eとピン43eとの間には引っ張りバネ43が張設され
ていて、第2レンズ42と第3レンズ43とを互いに接
近する方向に付勢している。第2レンズ42の第1腕部
42aの下部には第3カムピン42fが立設し、第3レ
ンズ43の第1腕部43aの下部には第4カムピン43
fが立設しており、第3カムピン42f及び第4カムピ
ン43fの下方に配置された立体カム54の第1カム面
54aに第3カムピン42fが当接し、第2カム面54
bに第4カムピン43fが当接する。
【0044】立体カム54の先端には小歯車55が一体
的に組み立てられているか、若しくは一体成型されてお
り、小歯車55が図3に示した連動部材32の大歯車3
3と歯合している。従って、撮影レンズのズーミング作
動に伴って大歯車33が回転し、小歯車55が回転する
ので、立体カム54の回転によって第2レンズ42と第
3レンズ43は光軸Oの方向に摺動し、ズームファイン
ダの変倍作動を行う。
【0045】また、立体カム54の後方にはフランジ5
6が設けられ、圧縮バネからなる比較的弱いフリクショ
ンバネ57が座金58を介してフランジ56を圧縮して
いる。後述するように、大歯車33と小歯車55は歯溝
の幅が標準の歯車より長く形成されている。従って、大
歯車33が回転しなくても、小歯車55と立体カム54
が振動等によって回転してファインダが変倍してしまう
ことがないように、フリクションバネ57からなる回転
規制部材を設けている。なお、フリクションバネ57が
あまり強いと、ズーミング鏡胴のモータの負荷になるの
で、立体カム54が振動等によって回転しない程度に弱
いことが望ましい。
【0046】また、回転規制部材としては、圧縮バネで
なくてもよく、例えば摩擦を生ずるゴム等でもよい。
【0047】また、本実施の形態の対物レンズにおいて
は、固定レンズは2本のガイド軸により保持され、移動
レンズも従来の如き移動レンズ枠を介さずに直接2本の
ガイド軸により保持されているので、各レンズの光軸が
合致し易く、レンズ間のシフトやチルトが生じ難い。
【0048】なお、第1レンズ41と第4レンズ44は
移動しないので、貫通孔41c,44c及び切り欠き4
1d,44dは第1ガイド軸51及び第2ガイド軸52
に対してきつい嵌合でよいが、第2レンズ42と第3レ
ンズ43は摺動するので、貫通孔42c,43c及び切
り欠き42d,43dは第1ガイド軸51及び第2ガイ
ド軸52に対して、やや緩めの嵌合が望ましい。
【0049】次に、本ズームレンズ鏡胴のステップズー
ム方式について説明する。
【0050】本ズームレンズ鏡胴は、「従来の技術」の
項にて説明したステップズーム方式と類似しているの
で、重複した説明は省略する。しかし、本ズームレンズ
鏡胴はズーミングの後に初期位置に停止するまで、前述
の構成とは異なる作動を行う。即ち、ズームレンズを沈
胴位置から繰り出すと、第1ステップWの初期位置を
通り過ぎ、一旦、第2ステップM1の初期位置まで繰
り出され、その後のモータの逆転によって初期位置に
繰り込まれて停止する。フォーカシングは前述と同様で
ある。次に、より望遠にして撮影すべく、1ステップア
ップのズーミングを行うと、ズームレンズは初期位置
から初期位置を通り過ぎ、第3ステップM2の初期位
置まで繰り出され、その後、第2ステップの初期位置
に繰り込まれて停止する。以下望遠端のTの初期位置
まで同様である。
【0051】次に、望遠側から広角側にズーミングした
ときは、上述の如きUターンは行わず、そのまま初期位
置に停止する。例えば、第3ステップM2から第2ステ
ップM1にズーミングを行うと、ズームレンズは初期位
置から初期位置に繰り込まれて停止する。そして、
フォーカシングを行うと、ズームレンズは初期位置か
ら初期位置の間で繰り出され、撮影が終了すると初期
位置に繰り込まれる。
【0052】このように、広角側から望遠側にズーミン
グするとき、ズームレンズは繰り出された後、繰り込ま
れる。一方、望遠側から広角側にズーミングを行うと
き、ズームレンズは繰り込まれて初期位置に停止する。
そして、フォーカシングのときにはいずれの場合も繰り
出される。
【0053】続いて、ズームレンズ鏡胴とファインダユ
ニットの作動について、図1並びに大歯車と小歯車の部
分拡大図である図5乃至図8を参照して説明する。
【0054】図5乃至図8において、連動部材32の大
歯車33と、立体カム54と一体化した小歯車55は共
に歯溝の幅が標準の歯車より長く形成されている。
【0055】図5及び図6は広角側から望遠側にズーミ
ングするときの部分拡大図である。例えば図1において
初期位置から初期位置にズーミングしようとする
と、ズームレンズは初期位置を越えて初期位置まで
繰り出されるが、図5はこの状態の図である。従って、
反時計方向に回転する大歯車33の歯33aが小歯車5
5の歯55aを押圧している。この後、大歯車33は逆
転して時計方向に回転し、ズームレンズは初期位置に
繰り込まれるが、図6がこの状態の図である。従って、
大歯車33の歯33aは小歯車55の歯55aから退避
し、左隣の歯33bが小歯車55の歯55aに当接して
いる。
【0056】この状態でフォーカシングを行うと、大歯
車33は反時計方向に回転し、歯33aが小歯車55の
歯55aに当接するまでの範囲でフォーカシングが行わ
れるので、大歯車33が回転しても小歯車55は回転し
ない。即ち、小歯車55が回転しなければ、立体カム5
4も回転せず、ズームファインダは変倍を行わない。
【0057】次に、図7及び図8は望遠側から広角側に
ズーミングするときの部分拡大図である。例えば図1に
おいて初期位置から初期位置にズーミングしようと
すると、ズームレンズは初期位置まで繰り込まれる
が、図7はこの状態の図である。従って、時計方向に回
転する大歯車33の歯33bが小歯車55の歯55aと
当接している。
【0058】この状態でフォーカシングを行うと、大歯
車33は反時計方向に回転し、右隣の歯33aが小歯車
55の歯55aに当接するまでの範囲でフォーカシング
が行われるので、大歯車33が回転しても小歯車55は
回転しない。即ち、同様に小歯車55が回転しなけれ
ば、ズームファインダは変倍を行わない。
【0059】なお、ズームレンズにおいては、必ずしも
広角から望遠まで等間隔のステップに分割する必要はな
く、広角側より望遠側になるにつれて焦点距離の間隔を
広げてもよい。この場合は、大歯車33と小歯車55の
歯溝の幅が不等間隔になる。従って、双方の歯車が噛み
合う位置が一義的に決定されるので、立体カム54の姿
勢も明確に定まり、ファインダが誤って異様な変倍をす
るようなことが生じない。
【0060】
【発明の効果】請求項1〜4に記載のカメラによれば、
ステップズーム方式を採用し、撮影レンズをフォーカシ
ングしたときに、ファインダの変倍が行われることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステップズーム線図である。
【図2】ズームレンズ鏡胴の縦断面図である。
【図3】ズームレンズ鏡胴とズームファインダユニット
等の斜視図である。
【図4】ズームファインダの対物レンズ等の斜視図であ
る。
【図5】広角側から望遠側にズーミングするときの大歯
車と小歯車の部分拡大図である。
【図6】広角側から望遠側にズーミングするときの大歯
車と小歯車の部分拡大図である。
【図7】望遠側から広角側にズーミングするときの大歯
車と小歯車の部分拡大図である。
【図8】望遠側から広角側にズーミングするときの大歯
車と小歯車の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 固定胴 2 カム筒 31 第2カムピン 32 連動部材 33 大歯車 40 ファインダユニット 54 立体カム 55 小歯車 57 フリクションバネ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズーミング及びフォーカシング可能な撮
    影光学系と、 前記撮影光学系のズーミングに連動して変倍可能なファ
    インダ光学系と、 前記撮影光学系のズーミング及びフォーカシングに伴っ
    て回転する第1の歯車と、 前記ファインダ光学系の変倍を行うために、前記第1の
    歯車と噛み合い、前記第1の歯車の回転により回転可能
    な第2の歯車とを備え、 前記撮影光学系のフォーカシングの際には、該フォーカ
    シングに伴って前記第1の歯車が回転しても、前記第1
    の歯車の歯面が前記第2の歯車の歯面に当接しないよう
    にしたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 ズーミング及びフォーカシング可能な撮
    影光学系と、 前記撮影光学系のズーミングに連動して変倍可能なファ
    インダ光学系と、 前記撮影光学系のズーミング及びフォーカシングに伴っ
    て回転する第1の歯車と、 前記ファインダ光学系の変倍を行うための第2の歯車と
    を備え、 前記撮影光学系のズーミングの際には、前記第1の歯車
    の歯面が前記第2の歯車の歯面に当接して前記第2の歯
    車が回転し、前記撮影光学系のフォーカシングの際に
    は、該フォーカシングに伴って前記第1の歯車が回転し
    ても、前記第1の歯車の歯面が前記第2の歯車の歯面に
    当接しないようにしたことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 ズーミング及びフォーカシング可能な撮
    影光学系と、 前記撮影光学系のズーミングに連動して変倍可能なファ
    インダ光学系と、 前記撮影光学系のズーミング及びフォーカシングに伴っ
    て回転する第1の歯車と、 前記ファインダ光学系の変倍を行うための第2の歯車と
    を備え、 前記撮影光学系のズーミングの際には、前記第1の歯車
    の回転により前記第2の歯車が回転し、前記撮影光学系
    のフォーカシングの際には、前記第1の歯車が回転して
    も前記第2の歯車の歯面が回転しないように、前記第1
    の歯車及び前記第2の歯車の歯溝の幅を設定したことを
    特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 ズーミング及びフォーカシング可能な撮
    影光学系と、 前記撮影光学系のズーミングに連動して変倍可能なファ
    インダ光学系と、 前記撮影光学系のズーミング及びフォーカシングに伴っ
    て回転する第1の歯車と、 前記ファインダ光学系の変倍を行うための第2の歯車と
    を備え、 前記第1の歯車の回転方向を利用して、前記撮影光学系
    のズーミングの際には、前記第1の歯車の回転により前
    記第2の歯車を回転させ、前記撮影光学系のフォーカシ
    ングの際には、前記第1の歯車が回転しても前記第2の
    歯車が回転しないようにしたことを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 前記第2の歯車と、前記ファインダ光学
    系の変倍用レンズを光軸方向に移動させるカムとを一体
    化したことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記
    載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記カム部材が自然に回転することを防
    止する回転規制部材を設けたことを特徴とする請求項1
    〜5の何れか1項に記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記撮影光学系のズーミング状態によ
    り、前記第1の歯車と前記題2の歯車の歯溝の幅を変化
    させたことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記
    載のカメラ。
  8. 【請求項8】 前記撮影光学系が広角側から望遠側にズ
    ーミングされたときは、初期位置を通過して所定の位置
    まで繰り出されて後、繰り込まれて前記初期位置に停止
    し、前記撮影光学系が望遠側から広角側にズーミングさ
    れたときは、繰り込まれて前記初期位置に停止すること
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のカメ
    ラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006057399A1 (ja) * 2004-11-29 2006-06-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ズームレンズ装置
JP2007033796A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Canon Inc レンズ鏡筒
JP2010191354A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Canon Inc レンズ鏡筒

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