JP2000226980A - 推進用立坑、その構築方法及び推進工法 - Google Patents

推進用立坑、その構築方法及び推進工法

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JP2000226980A
JP2000226980A JP11028415A JP2841599A JP2000226980A JP 2000226980 A JP2000226980 A JP 2000226980A JP 11028415 A JP11028415 A JP 11028415A JP 2841599 A JP2841599 A JP 2841599A JP 2000226980 A JP2000226980 A JP 2000226980A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立坑ブロック1側に比較的長い推進管26を
外部から受け入れることができ、立坑ブロック1側から
推進管26を土中に発進る。 【解決手段】 下端に刃口5を有し、側面に推進管26
を推進する坑口9を有する筒形の前記立坑ブロック1
を、前記刃口5を先導として地中に埋設すると共に、同
立坑ブロック1の内部の土砂を排除して第一の立坑を施
工する。刃口35を先導として前記立坑ブロック1に隣
接して筒型の立坑ケーシング31を地中に埋設すると共
に、同立坑ケーシング31内の土砂を排除して第二の立
坑を施工する。さらに、前記立坑ブロック1と立坑ケー
シング31との側面を、立坑ブロック1の坑口9から推
進管26を推進する方向に接続シールド37で接続す
る。地上から立坑ケーシング31を通して推進管26を
導入し、この推進管26を立坑ケーシング31と立坑ブ
ロック1を通して推進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立坑や管渠を推進
工法により構築するのに好適なマンホール構築用を兼ね
た立坑ブロックを使用した立坑とその構築方法に関す
る。さらに詳しくは、推進管を推進するための坑口を有
する立坑ブロックを地中に縦に推進して立坑を掘削し、
さらに立坑の坑口から上下水道用の推進管を推進するに
当たり、その推進坑口側となる推進用立坑とその構築方
法及びその推進用立坑を使用した推進工法に関する。
【0002】
【従来の技術】上下水道用の管渠やその他各種の配管を
地中に敷設するに当たり、地面を開削せずに非開削で施
工する方法として、推進工法が用いられている。この推
進工法は、地面の適当な個所に立坑を掘削し、この立坑
を起点または中間点として推進管を推進するものであ
る。
【0003】従来、このような推進工法を施工するため
の立坑は、鋼矢板等の仮設土留め材を使用して周囲を土
留めしながら、地盤を縦方向に掘削することにより構築
されていた。そして、推進管の推進工事を完了した後
は、この立坑にマンホールを施工していた。例えば、立
坑の底部に基礎を施した後、その上にマンホールブロッ
クを設置し、これに前記推進管を接続すると共に、マン
ホールブロックの底部に底盤(インバート)を施工し、
その後マンホールの周囲の土砂を埋め戻す等の工事が行
われていた。
【0004】近年、都市部では比較的小口径の管渠を推
進工法により施工する工事が多くなっているが、前述の
ような工事では、立坑を掘削する工事が大がかりとな
り、その立坑を掘削するための開削面積も大きい。ま
た、別途マンホールを施工し、その周囲の立坑を埋め戻
さなければならないため、立坑施工からマンホール施工
までの全体としての工事の手数、期間がかかるという欠
点がある。
【0005】そこで例えば、特開平6−117176号
公報に示されたように、円筒形のコンクリートからなる
立坑ブロックを使用し、これを地面に縦に圧入して推進
すると共に、その内部の土砂を排除しなから立坑を掘削
し、その後、立坑ブロックの周壁に開設した推進管発進
口から推進管を地中に推進し、敷設する施工技術とそれ
に使用される立坑ブロックが提案されている。推進管の
敷設の後は、立坑ブロックをそのままマンホールの周壁
を形成するブロックとして使用し、マンホールを構築す
る。
【0006】この施工方法では、立坑ブロックの周面に
予め推進管発進口(坑口)を穿孔しておき、これを塞い
だ状態で立坑ブロックを地中に圧入し、立坑完成後に坑
口を開くか、あるは立坑ブロックの圧入により、立坑が
出来上がった後コアドリル等で坑口を穿孔する。そして
その後、坑口から推進管を地中に圧入し、推進を行う。
推進管の推進を完了した後、立坑ブロックを使用してマ
ンホールを施工すると共に、立坑ブロックの坑口に推進
管の端部をモルタルで固定し、接続を完了する。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、前記従来
の施工方法において、比較的小口径の推進管を敷設する
ための立坑ブロックの内径は、最大でφ1500程度で
ある。従って、立坑ブロックを発進側として推進管を推
進する場合、長さ1500mm以上の推進管を使用する
ことができない。換言すると、立坑ブロックを発進側と
して長さ1500mm以上の推進管を推進するには、立
坑ブロックの内径は4000mm以上が必要となり、立
坑ブロックを地中に埋設するための施工機械が大型化し
てしまう。また、立坑ブロックの径が必要以上に大きく
なってしまう。
【0008】このため、従来における推進工法では、立
坑ブロックを使用した立坑は推進管を発進する発進側で
はなく、推進管を受け入れる到達側または推進管が通過
する通過点として使用される。そして、推進管を発進す
る発進立坑側は、鋼矢板等の仮設土留め材を使用して周
囲を土留めしながら、地盤を縦方向に掘削するという従
来工法ににより構築された立坑が使用されていた。
【0009】本発明は、このような従来の推進管の推進
工事における課題に鑑み、立坑ブロック側でも、比較的
長い推進管を外部から受け入れることができるように
し、立坑ブロック側から推進管を土中に発進できるよう
にすることを目的とするものである。これにより、鋼矢
板等の仮設土留め材を使用して周囲を土留めしながら、
地盤を縦方向に掘削するという従来工法ににより構築さ
れた立坑を使用せずに、立坑ブロック側から推進管を推
進できるようにしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明では、立坑ブロック1を地中に埋設し、立坑
を構築すると共に、この立坑ブロック1に隣接して十分
な径を有する立坑ケーシング31を埋設し、立坑ブロッ
ク1と立坑ケーシング31との側面を連絡するようにし
た。そして、この立坑ケーシング31から推進管26を
導入しながら、立坑ケーシング31から立坑ブロック1
を通して前記推進管26を土中に発進しながら、推進工
事を行うようにしたものである。
【0011】すなわち、本発明による推進用立坑は、下
端に刃口5を有し、側面に推進管26を推進する坑口9
を有し、前記刃口5を先導として地中に埋設されると共
に、内部の土砂が排除された筒形の立坑ブロック1と、
下端に刃口35を有し、この刃口を先導として前記立坑
ブロック1に隣接して地中に埋設されると共に、内部の
土砂が排除された筒型の立坑ケーシング31と、前記立
坑ブロック1または立坑ケーシング31の坑口9、38
から推進管26を地中に推進する方向に同立坑ブロック
1と前記立坑ケーシング31との側面を接続した接続シ
ールド37とを有することを特徴とするものである。
【0012】このような推進用立坑を施工する方法は、
次の通りである。下端に刃口5を有し、側面に推進管2
6を推進する坑口9を有する筒形の前記立坑ブロック1
を、前記刃口5を先導として地中に埋設すると共に、同
立坑ブロック1の内部の土砂を排除して第一の立坑を施
工する。また、下端に刃口35を有し、この刃口を先導
として前記立坑ブロック1に隣接して筒型の立坑ケーシ
ング31を地中に埋設すると共に、同立坑ケーシング3
1の内部の土砂を排除して第二の立坑を施工する。さら
に、前記立坑ブロック1と立坑ケーシング31との側面
を、立坑ブロック1の坑口9から推進管26を推進する
方向に接続シールド37で接続する。
【0013】このようにして構築した推進用立坑を使用
し、立坑ケーシング31と立坑ブロック1を通して、同
立坑ブロック1の坑口9または立坑ケーシング31の坑
口9、38から推進管26を地中に推進する。推進管2
6は、地上から立坑ケーシング31を通して推進用立坑
内に導入する。またこの推進用立坑は、推進管26の発
進側としてだけでなく、推進管26の到達側或いは通過
点としても使用することができる。すなわち、他の立坑
ブロックの坑口から前記立坑ブロック1の坑口9に向け
て推進管26を推進し、この推進管26を前記立坑ブロ
ック1の坑口9から立坑ケーシング31を通して受け入
れる。
【0014】推進管26を地中に推進し、敷設すること
により、地中に管渠を構築した後は、立坑ブロック1が
推進管26に接続された縦穴、いわゆるマンホールとし
て利用される。他方、立坑ケーシング31は、推進管2
6の推進の後、除去されるかまたは地中に埋め込まれ
る。なお、推進管26を地中に推進を完了した後、立坑
ケーシング31内にマンホールを構築することもでき
る。
【0015】このような推進用立坑とそれを使用した推
進工事では、推進管26の推進の後に、マンホールとし
て利用される立坑ブロック1の他に、これに隣接して十
分な径を有する立坑ケーシング31を地中に埋設してい
るので、この立坑ケーシング31と立坑ブロック1とを
連絡することにより、地上から立坑ケーシング31を通
して立坑内に推進管26を導入し、この推進管26を立
坑ケーシング31と立坑ブロック1とを通して地中に推
進することができる。これにより、比較的長い推進管2
6を使用した場合でも、容易に推進管26を発進するこ
とが可能となる。すなわち、前記推進用立坑を推進管2
6の発進側の立坑として利用できることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図3は、立坑ブロック1を示すものであり、2つの円筒
状のコンクリート躯体2、16を接続したものの例であ
る。このコンクリート躯体2は、例えば遠心成型された
コンクリートの円筒状の管体からなる。上側のコンクリ
ート躯体16の上端面には、後述するケーシング17を
接続するための継手として鋼製の継手3が埋め込まれて
いる。この鋼製の継手3は、径方向の断面が横T字形の
もので、これはコンクリート躯体16を遠心成型する型
枠の中に配置された鉄筋の一部に溶接された状態で型枠
内に配置され、この状態でコンクリート躯体16が遠心
成型される。これにより、継手3は、その一部がコンク
リート躯体16の端部に埋め込まれた状態で取り付けら
れる。この継手の一部は、コンクリート躯体16の端面
の外周部から立設しており、この立設した部分には、一
定の間隔で凹状の切欠6とねじ挿入用の孔32とが設け
られている。
【0017】下側のコンクリート躯体2の周壁の所定の
位置に、後述する推進管26を推進し、或いは別の立坑
から推進された推進管26を挿入し、接続するための坑
口9が穿孔されている。この坑口9は、コンクリート躯
体2の周壁を同コンクリート躯体2の径方向に穿孔して
形成したものである。この坑口9は、工場においてコン
クリート躯体2を成型した後、削孔機等を使用して穿孔
される。この坑口9は、コンクリート躯体2の周壁に1
個所だけ穿孔されることもあるが、マンホールに接続さ
れる推進管26の数に応じて同じ高さ或いは高さを変え
て2個所或いはそれ以上の個所に穿孔されることが多
い。図示の例では、コンクリート躯体2の径方向に対向
してその周壁の同じ高さに2個所の坑口9が穿孔されて
いる。坑口9には、パッキング等のシール材を取り付け
るためのフランジ8が設けられている。
【0018】下側のコンクリート躯体2の下端部には、
刃口が設けられている。図示の例では、コンクリート躯
体2の下端部内周に、その内径が次第に増大するような
テーパ面7が形成され、その外周部に円筒リング状のカ
ラー4が取り付けられている。このカラー4は、前記継
手3と同様に、コンクリート躯体2を遠心成型する型枠
の中に配置された鉄筋の一部に溶接された状態で型枠内
に配置され、この状態でコンクリート躯体2が遠心成型
される。これにより、カラー4は、その上側の一部がコ
ンクリート躯体2の下端部に埋め込まれた状態で取り付
けられ、その下側の一部がコンクリート躯体2の下端縁
から下方に突出している。刃口5はやはり円筒状の鋼製
のもので、その内径は、前記カラー4の外径と同じかや
や大きい。この刃口5は、その上端側が前期カラー4の
外側に嵌め込まれ、ボルトとナットにより締め付け、固
定されている。刃口5の先端縁には、鋸歯状の凹凸が形
成されている。
【0019】比較的浅い立坑及びマンホールを構築する
場合は、コンクリート躯体2が1つだけ使用されるが、
より深い立坑及びマンホールを構築する場合は、図3に
示すように、2つ以上のコンクリート躯体2、16を接
続して使用する。この場合、刃口5及び坑口9を有する
コンクリート躯体2の上端には、ケーシング用の継手3
に代えて断面横L字形の鋼製の継手33を取り付ける。
この継手33は、前述の継手3と同様に、コンクリート
躯体2を遠心成型する型枠の中に配置されたアンカー鉄
筋の一部に溶接された状態で型枠内に配置され、この状
態でコンクリート躯体2が遠心成型される。これによ
り、継手33は、コンクリート躯体2の端部の周面と端
面にわたって埋め込まれた状態で取り付けられる。この
状態では、継手33の外周面と端面は、コンクリート躯
体2の端部の外周面と端面とほぼ面一となる。
【0020】このコンクリート躯体2に接続される上側
のコンクリート躯体16の下端部には、前記コンクリー
ト躯体2の上端部に取り付けられたのと同様に、断面L
字形の継手33が取り付けられる。そして、このコンク
リート躯体16の下端面が、シール用のパッキン(図示
せず)を介して前記コンクリート躯体2の上端面に当て
られ、重ね合わせられた継手33、33が溶接されるこ
とにより、2つのコンクリート躯体2と16とが互いに
接続される。この継手33、33の溶接によるコンクリ
ート躯体2と16との接続は、通常工事現場で行うが、
コンクリート躯体2、16が軽量の場合は工場で行って
もよい。
【0021】上側のコンクリート躯体16の上端には、
前記継手3を介して図4に示すようにケーシング17が
取り付けられる。このケーシング17は、鋼製の円筒管
からなり、その下端内周側に継手18が溶接されてい
る。この継手18は、その外径がケーシング17の内径
と等しく、ケーシング17の内側に嵌め込まれ、溶接さ
れている。継手18の下端は、ケーシング17の下端よ
り下方に突出している。この継手18のケーシング17
から突出した部分には、ねじ孔32と突起19が設けら
れている。
【0022】このケーシング17は、前記突起19を前
記コンクリート躯体16の継手3の切欠6に嵌め込み、
位置合わせと回り止めをすると共に、図3に示す継手3
のねじ孔32と図4に示す継手18んのねじ孔32に挿
入したボルト20とナットでで固定される。この固定さ
れた状態を図5に示す。
【0023】次に、このような立坑ブロック1やケーシ
ング17を使用し、立坑ブロック1を地面に圧入して推
進し、立坑を掘削する。舗装面に立坑を掘削する場合
は、まず舗装を切断し、撤去し、路面から1.5m程の
深さまで試掘する。マンホールを設置する平面位置を芯
出しするため測量し、その芯出した位置を基準として立
坑を推進するための立坑推進機を設置する。
【0024】コンクリート躯体2は、通常の場合、予め
刃口5が取り付けられない状態で現場に搬入され、図1
及び図3に示すように、刃口5が工事現場で取り付けら
れる。また、坑口9は、予め鋼鈑等を使用して閉じてお
く。このようにして刃口5とフィルタ25を取り付けた
コンクリート躯体2を前記立坑推進機に取り付け、コン
クリート躯体1をその中心軸の周りに旋回或いは反転旋
回させながら地面に垂直に圧入する。これと同時に、立
坑ブロック1内の土砂を排出する。
【0025】こうしてコンクリート躯体2を圧入し、推
進した後、立坑の深さに応じて別のコンクリート躯体1
6を接続するときは、前述のようにして、端面の間にシ
ール用のパッキン(図示せず)を介してコンクリート躯
体2の上にコンクリート躯体16を重ね合わせ、当接し
た継手33、33を溶接することにより、コンクリート
躯体2の上にコンクリート躯体16を接続する。なお、
コンクリート躯体2を1段のみ使用する場合は、このよ
うなコンクリート躯体の接続作業は行われないことは言
うまでもない。
【0026】この状態でさらにコンクリート躯体1、1
6を、その中心軸の周りに旋回或いは反転旋回させなが
ら地面に垂直に圧入する。これと同時に、立坑ブロック
1内の土砂を排出する。コンクリート躯体16の上にさ
らに別のコンクリート躯体を接続する場合は、前述と同
様にして接続する。この場合、コンクリート躯体16と
しては、上端面にケーシング用の継手3ではなく、コン
クリート躯体同士を接続するための継手33を設けたも
のを使用する。また、ケーシング用の継手3は、その上
に接続される他のコンクリート躯体の上端面に設ける。
【0027】次に、コンクリート躯体16の上端にケー
シング17を接続する。なお、コンクリート躯体2を1
段のみ使用する場合は、坑口9及び刃口5を有するコン
クリート躯体2にケーシング17を接続することは言う
までもない。図5に示すように、ケーシング17の下端
の継手をコンクリート躯体16側の継手3の内側に嵌め
込むと共に、突起19(図4参照)を継手3の切欠6
(図3参照)に嵌め込んで回り止めする。この状態では
ケーシング17側の継手18とコンクリート躯体16側
の継手18とのねじ孔32、32(図3及び図4参照)
が互いに合うようになっており、図5に示すように、こ
のねじ孔32、32に通したナット20とこれに螺合し
たボルトにより、継手3と継手18を互いに固定する。
これにより、コンクリート躯体16の上端にケーシング
17が接続される。
【0028】この状態でさらにコンクリート躯体1、1
6及びケーシング17を、その中心軸の周りに旋回或い
は反転旋回させながら地面に垂直に圧入する。これと同
時に、立坑ブロック1内の土砂を排出する。こうして所
定の深さまで立坑を推進、掘削する。そして、コンクリ
ート躯体1、16及びケーシング17を旋回或いは揺動
し、コンクリート躯体2、16の中心及び坑口が予め測
量により定めた立坑中心及び推進管の中心と一致するよ
うに位置合わせする。このようにして、所定の位置にコ
ンクリート躯体1、16及びケーシング17が埋設され
た状態を図1に示す。図1に示すように、立坑ブロック
1は、ケーシング17の上端が地上からやや上に位置す
る程度の高さまで埋設する。
【0029】次に、マンホールの底壁となるべき部分、
すなわちコンクリート躯体2の下端の間に、生コンクリ
ートを打ち込み、表面を仕上げて、底盤31(図6参
照)を成型する。なお、立坑ブロック1は、前述のよう
にコンクリート躯体1、16からなっているが、円筒形
の鋼製ケーシングを組み合わせたもので立坑ブロック1
を構成することもできる。
【0030】次に、図1及び図2に示すように、前記立
坑ブロック1に隣接して立坑ケーシング31を埋設す
る。この立坑ケーシング31は、円筒形の鋼管等からな
るが、もちろんコンクリート管からなるものであっても
よい。図示の立坑ケーシング31は、立坑ブロック1よ
り十分内径が大きく、具体的には推進管26の所定の規
格長さより十分大きい。
【0031】この立坑ケーシング31の周壁の所定の位
置に、後述する推進管26を推進し、或いは別の立坑か
ら推進された推進管26を受け入れ、接続するための坑
口38が開設されている。坑口38は、立坑ケーシング
31の径方向に対向してその周壁の同じ高さに2個所開
設されている。この坑口38は、後述するようにして敷
設した推進管26に対して、立坑ケーシング31を上に
抜き取ることが出来るように、逆U字形をしたものが好
ましい。
【0032】立坑ケーシング31の下端部には、刃口3
5が設けられている。図示の例では、立坑ケーシング3
1の下端内周部に円筒形の継手36が設けられ、この継
手を介して立坑ケーシング31の下端に刃口35が取り
付けられている。この刃口35はやはり円筒状の鋼製の
もので、前述したコンクリート躯体2の下端に設けられ
たのと同様の形状を有している。すなわち、この刃口3
5は円筒形のもので、その先端縁には、鋸歯状の凹凸が
形成されている。
【0033】次に、このような立坑ケーシング31を地
面に圧入して推進し、立坑ブロック1に隣接してもう一
つの立坑を掘削する。刃口35を取り付けた前記の立坑
ケーシング31を前述と同様の立坑推進機に取り付け、
立坑ケーシング31をその中心軸の周りに旋回或いは反
転旋回させながら地面に垂直に圧入する。なお、このと
き坑口38は、部分円筒形のカバー40で塞いでおく。
【0034】立坑ケーシング31を圧入し、推進するに
当たり、鋼管を継ぎ足して推進するときは、前述の刃口
35を接続するのと同様な円筒形の継手を使用し、鋼管
を継ぎ足しながら立坑ケーシング31を地中に推進し、
立坑を構築する。立坑ケーシング31の推進と同時に、
立坑ケーシング31内の土砂を排出する。図1に示すよ
うに、この立坑ケーシング31は、その上縁がほぼ地面
GLと同じ高さになるだけ埋設する。この状態では、コ
ンクリート躯体2の坑口9と立坑ケーシング31の坑口
38とが隣接して対向する位置となる。
【0035】次に、図1及び図2に示すように、前記の
コンクリート躯体2の坑口9と立坑ケーシング31の坑
口38を開き、そられらの間の土砂を掘削し、排除した
後、その間を鋼製の接続シールド37で接続する次に、
図1に示すように、地上から立坑ケーシング31を通し
てその坑口38側に推進管26を導入し、この推進管2
6を坑口38から接続シールド37を通して立坑ブロッ
ク1の坑口9から立坑ブロック1内に押し出す。さら
に、地上から立坑ケーシング31を通して次の推進管2
6を導入し、これを立坑ケーシング31と立坑ブロック
1の中で順次継ぎ合わせながら、押し出す。これによ
り、推進管26を立坑ブロック1の他方の坑口9から地
山に圧入する。このとき、立坑ケーシング31内に設置
した推進ジャッキ39により、立坑ケーシング31の壁
面で反力を取りながら推進管26を推進していく。推進
管26の推進と同時にその中の土砂を排除し、立坑ケー
シング31から地上に排出する。こうして推進管26を
推進する状態を図2にも示す。
【0036】推進完了の後、推進管26と坑口9との間
をシールする。次に、図6に示すようにして、コンクリ
ート躯体16の上に、一部にテーパを有する上部コンク
リート躯体28、いわゆる斜壁を接続し、固定する。こ
の上部コンクリート躯体28は、その上部に金属製リン
グ状の蓋受け金具30が埋め込まれた状態で成型されて
おり、ここに金属製、コンクリート製或いは強化プラス
チック製等の蓋29が嵌め込まれる。コンクリート躯体
2、16は、この蓋29の上面が地面GLと面一になる
ようの沈設される。
【0037】その後、コンクリート躯体16の継手3か
らケーシング17(図1参照)が取り外され、撤去され
る。さらに、上部コンクリート躯体28の周囲が埋め戻
され、必要に応じて舗装の補修がなされる。さらに、図
1で示された立坑ケーシング31から刃口35が分離さ
れ、立坑ケーシング31が地中から抜き取られる。立坑
ケーシング31を取り除いた跡は、土砂が埋め戻され、
必要に応じて舗装の補修がなされる。この立坑ケーシン
グ31は破損しない限り、何度も使用することができ
る。
【0038】最後に、図6に示すように、上部コンクリ
ート躯体28の内周面の垂直な部分及びコンクリート躯
体2、16に上下に列べて適当な間隔でステップ34が
取り付けられ、これにより推進管26の敷設と、それに
接続されたマンホールが完成する。なお、前述の例は、
推進管26を図1及び図2において右側の立坑ケーシン
グ31側から立坑ブロック1を貫通して左側へ推進する
例であるが、この逆に左側の立坑ブロック1側から立坑
ケーシング31を貫通して右側へ推進管26を推進する
ことももちろん可能である。さらに、他の立坑側から立
坑ブロック1及び立坑ケーシング31側に向けて推進管
26を推進し、これを立坑ブロック1の坑口9から受け
ることもできる。さらに、推進管26の推進が完了した
後、立坑ケーシング31内にマンホールを構築すること
もできる。
【0039】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、立
坑ブロック1を地中に埋設しただけでなく、それに隣接
して立坑ケーシング31を地中に埋設し、これら立坑ブ
ロック1と立坑ケーシング31とを接続し、これら立坑
ブロック1と立坑ケーシング31とにわたって推進管2
6を推進するようにしたので、立坑の中に十分長い推進
管26を導入して推進することが可能となる。これによ
り、鋼矢板を使用した従来工法の立坑を使用しなくて
も、簡便に推進管26を発進する側の立坑を構築し、推
進管26を発進するすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による立坑ブロックと立坑ケーシングを
使用して構築した立坑を示す縦断側面図である。
【図2】同立坑ブロックと立坑ケーシングを使用して構
築した立坑を示す横断平面図である。
【図3】本発明による立坑ブロックの例を示す半断面斜
視図である。
【図4】同立坑ブロックの上端に接続するケーシングを
示す半断面斜視図である。
【図5】同立坑ブロックの上端にケーシングを接続した
状態の要部縦断側面図である。
【図6】推進管の推進及びマンホールが完成した状態の
例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 立坑ブロック 5 刃口 9 坑口 26 推進管 31 立坑ケーシング 37 接続シールド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端に刃口(5)を有し、側面に推進管
    (26)を推進する坑口(9)を有し、前記刃口(5)
    を先導として地中に埋設されると共に、内部の土砂が排
    除された筒形の立坑ブロック(1)と、下端に刃口(3
    5)を有し、この刃口を先導として前記立坑ブロック
    (1)に隣接して地中に埋設されると共に、内部の土砂
    が排除された筒型の立坑ケーシング(31)と、前記立
    坑ブロック(1)または立坑ケーシング(31)の坑口
    (9)、(38)から地中に推進管(26)を推進する
    方向に同立坑ブロック(1)と前記立坑ケーシング(3
    1)との側面を接続した接続シールド(37)とを有す
    ることを特徴とする推進用立坑。
  2. 【請求項2】 立坑ブロック(1)は、推進管(26)
    に接続されたマンホールとして構築されることを特徴と
    する請求項1に記載の推進用立坑。
  3. 【請求項3】 立坑ケーシング(31)は、推進管(2
    6)の推進の後、除去されるかまたは地中に埋め込まれ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の推進用立
    坑。
  4. 【請求項4】 下端に刃口(5)を有し、側面に推進管
    (26)を推進する坑口(9)を有する筒形の立坑ブロ
    ック(1)を、前記刃口(5)を先導として地中に埋設
    すると共に、同立坑ブロック(1)の内部の土砂を排除
    して第一の立坑を施工する工程と、下端に刃口(35)
    を有し、この刃口を先導として前記立坑ブロック(1)
    に隣接して筒型の立坑ケーシング(31)を地中に埋設
    すると共に、同立坑ケーシング(31)の内部の土砂を
    排除して第二の立坑を施工する工程と、前記立坑ブロッ
    ク(1)と立坑ケーシング(31)との側面を、立坑ブ
    ロック(1)の坑口(9)から推進管(26)を推進す
    る方向に接続シールド(37)で接続する工程とを有す
    ることを特徴とする推進用立坑の構築方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項4により構築した推進用立坑
    を使用し、立坑ケーシング(31)と立坑ブロック
    (1)を通して、同立坑ブロック(1)または立坑ケー
    シング(31)の坑口(9)、(38)から地中に推進
    管(26)を推進することを特徴とする推進工法。
  6. 【請求項6】 前記請求項4により構築した推進用立坑
    を使用し、他の立坑ブロックの坑口から前記立坑ブロッ
    ク(1)の坑口(9)に向けて推進管(26)を推進
    し、この推進管(26)を前記立坑ブロック(1)の坑
    口(9)から立坑ケーシング(31)を通して受け入れ
    ることを特徴とする推進工法。
  7. 【請求項7】 推進管(26)を地中に推進を完了した
    後、立坑ケーシング(31)内にマンホールを構築する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の推進工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284939A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Zenitaka Corp 鋼管を使用した土留め構造体、その構築方法及びシールドマシンの発進到達工法
KR101872327B1 (ko) * 2017-11-15 2018-06-29 한국건설기술연구원 강관을 이용한 수직구 긴급 시공을 이용하여 수직구-수평구로 이루어진 지중 구조물의 시공방법, 및 이에 의해 구축된 수직구-수평구로 이루어진 지중구조물
CN109797778A (zh) * 2019-03-27 2019-05-24 中铁四局集团有限公司 一种适用于沙漠无水砂层地区顶管工作井及施工方法

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