JP3320669B2 - 地下埋設管渠更新時に於けるサービス管の非開削復旧方法 - Google Patents
地下埋設管渠更新時に於けるサービス管の非開削復旧方法Info
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Description
管渠などの既設管渠を非開削で更新する際、既設管渠に
接続されているサービス管を同時に非開削で復旧、更生
するようにした地下埋設管渠更新時に於けるサービス管
の非開削復旧方法に関する。
めとしてライフラインの整備が進んでいる。しかしなが
ら、一方では過去に布設された管渠の老朽化や管渠能力
の不足が問題化しつつあり、その布設替えが望まれてい
る。
まとしながら、ルートを別にしながら1〜2サイズ大き
な新設管渠を開削工法により布設するのが最も施工が容
易でかつコストも安い。しかし、都市部においては、新
規に管渠を布設するための用地を確保することが難しく
なっているとともに、道路交通の確保の問題、地下空間
に錯綜している地下埋設物の問題などがあり、新設管渠
のためのルートを確保すること自体が困難になりつつあ
る。
の管渠を布設するための工法として考えられたのがリフ
レッシュシールド工法、パイプバースティング工法、パ
イプイーティング工法などと言われる、非開削による管
渠更新工法である。この工法は、既設管渠を掘進機等で
切削破砕しながら、その後方から新設管渠を後続させる
ことにより、開削工事を行うことなく、既設管渠と略同
位置に1〜2サイズ大きなまたは同径サイズの新設管渠
を布設するものである。
に示されるように、中央に開口部を設けたカッターヘッ
ド51とその中空部に設けた方向制御支持装置(ガイド
装置)52を有するシールド掘進機50により、既設管
渠54および周辺地盤を掘削撤去しながら、シールド掘
進機50の後方に新設管渠53を布設するものである。
この場合、シールド掘進機50の掘進力は新設管渠53
の基端(立て坑)に置かれた図示しない元押しジャッキ
により新設管渠53を介して与えられる。また、前記カ
ッターヘッド51の中央を貫いて設けられた管を通して
下水等の流下水を流すことにより、現在の管渠を使用し
ながらの活線施工が可能となっている。なお、掘削ずり
はベルトコンベア55等を通じて坑外へ運ばれる。
朽管を内部から強制的に押し広げて空間を作り、その中
に更新管を挿入する方法であり、前記パイプイーティン
グ工法は、老朽管を破砕しながら掘削機内部に取り込
み、掘削機後方の空洞部に更新管を挿入する方法であ
る。
工法においては、既設管渠の掘削撤去の際に、既設管渠
に接続されているサービス管の接続端部分が不揃いに破
損されてしまい、その後に新設管渠に対する接続がうま
くできなかった。また、本管渠への接続部位の破損に留
まらず、図15に示すように陶製等の非可撓性サービス
管102の場合には切削更新機100の切削ビット10
1が接触したとたんに管長手方向に沿って亀裂103が
走る場合があることや、図16に示すように塩ビ製等の
可撓性サービス管104の場合には管内部方向へ凹む場
合があることも判明した。このため、本管を非開削で更
新したとしてもサービス管については、開削工事によっ
て交換しているのが現状である。折角、本管を非開削で
更新したとしても、接続されている多数のサービス管の
箇所毎に掘削を行っていたのでは、当然に施工効率が悪
くなり、本管を非開削で行ったメリットも失われること
となり、従来より数々の非開削による管渠更新方法が提
案されているにも拘わらず、その需要が伸びない原因と
もなっている。また、前記サービス管交換のための開削
工事によって、道路交通規制が必要となったり、工事騒
音など周辺環境の問題も発生している。
の特開平10−231955号公報に示されるように、
既設管渠の切削更新に先だってサービス管の既設管渠近
傍部位の内部に発泡樹脂や自硬性材料等の切削可能な充
填材を充填してサービス管を補強する方法(以下、先行
技術1という)、並びにこの方法とともに既設管渠の切
削更新に先だってサービス管の既設管渠近傍部位に切断
目地を形成しておく方法(以下、先行技術2という)を
提案した。
開平10−231955号公報に示される方法は、その
後実験を重ねた結果、次の問題点を有していることが判
明した。
脂や自硬性材料等の切削可能な充填材を充填してサービ
ス管を補強すれば、切削更新時におけるサービス管の破
損を防げるものの、既設管渠の更新後において充填材を
切削撤去しなければならない。また、その際の切削によ
ってサービス管を亀裂発生等により破損させてしまう虞
がある。
例示されるように、サービス管の既設管渠近傍部位の内
部にのみ充填材を充填しただけでは、サービス管全体が
一体となっていないため、図15および図16に示すよ
うに、切削更新機100の進行に伴い、切削ビット10
1の回転力および更新機100の進行力によって管10
2,104が既設管渠110の管芯方向に引きずり込ま
れてしまうことが判明した。さらに、通常のサービス管
は、複数の管体が積み重なっているだけであるため、例
えば周辺地盤が緩い場合、既設管渠近傍部位の管体が既
設管渠の管芯方向に引きずり込まれると、その上側の管
体は支えを失いずれ落ちてしまうことも判明した。これ
らの現象は、サービス管が非可撓性の場合であると、可
撓性の場合であるとを問わず発生する。
近傍部位に切断目地を形成する場合、サービス管内にイ
ンナーカッターを挿入して目地形成を行うが、対象とな
るサービス管が老朽化していると亀裂等の破損が発生し
たり、対象となるサービス管が既に破損している場合、
その破損が拡大することがある。
メラ監視等の作業が必要となるため、作業が煩雑であり
且つ作業コストも高くならざるを得ない。
に、特に既設管渠とサービス管の接続位置が地下水位以
下もしくは既設管渠周辺の地盤が緩い場合には、接続部
位周辺の地盤補強、ならびに新設管渠の内壁にサービス
管に連通する孔を形成する際の、新設管渠内への地下水
や地盤土の流入防止のために、既設管渠とサービス管と
の接続部位近傍の地盤に改良剤を注入し地盤改良するの
が望ましい。
盤改良を採用する場合、地上からの施工となるため、次
の問題点がある。
ビス管の埋設位置を探査する必要があるため、その分だ
け施工手間がかかり且つ施工費用も高くなる。さらに、
地上から施工する在来の地盤改良では、改良部位を定め
難く、改良位置の位置決め精度が低い。
改良機を設置することになるので、その設置場所の確保
が必要になる。特にサービス管は建物や施設から道路に
向かって延在し、道路下に埋設された管渠に合流するよ
うになっている場合が殆どであり、従って通常の場合に
は地盤改良機を道路に設置する必要があるため、交通障
害や騒音問題も発生する。
成させる際の問題点> 既設管渠を非開削によって新設管渠に更新した後、この
新設管渠にサービス管と連通する孔を形成するにあた
り、前述特開平10−231955号公報に示す方法で
は、サービス管側から挿入したドリルにより新設管渠に
おけるサービス管接続部位にマーキング孔を形成してお
き、しかる後、作業員若しくは管内ロボットにより、新
設管渠側からマーキング孔を基準に、新設管渠における
サービス管接続部位に、サービス管内径と実質的に同径
の連通孔を形成する方法を提案した。しかし、この方法
では、連通孔形成工程に先だってマーキング孔を形成し
なければならず、作業が煩雑であった。
して多数の問題点が残っていた。
うなサービス管の破損・変形および更新機によるサービ
ス管の引き込み及びズレ落ちの防止や、地盤改良におけ
る改良部位の位置決め精度向上および交通障害や騒音問
題の解決、新設管渠にサービス管への連通孔を形成する
際の孔形成作業の簡素化を図り、もって地下埋設管渠更
新時に於けるサービス管の非開削復旧の現実化を図るこ
とにある。
明のうち請求項1記載の発明は、地下に埋設されてある
既設管渠を非開削にて新設管渠に更新する際に適用され
るサービス管の非開削復旧方法であって、前記サービス
管内面全体にパイプ状の仮ライニングを密着形成した状
態で、前記既設管渠を非開削で掘削撤去するとともに、
撤去部位に新設管渠を布設して管渠更新を行い、しかる
後、前記仮ライニングを前記サービス管内に残したまま
で、新設管渠に前記サービス管と連通する孔を形成した
後、少なくとも前記新設管渠とサービス管とに跨がる範
囲に亘って前記仮ライニングに重ねて本ライニングを形
成し、新設管渠とサービス管とを一体化させることを特
徴とする、地下埋設管渠更新時に於けるサービス管の非
開削復旧方法である。
で掘削撤去するとともに、撤去部位に新設管渠を布設し
た後、この新設管渠にサービス管と連通する孔を形成す
る、地下に埋設されてある既設管渠を非開削にて新設管
渠に更新する際に適用されるサービス管の非開削復旧方
法であって、少なくとも前記新設管渠にサービス管と連
通する孔を形成するのに先だって、可撓性鞘体の先端部
内に地盤改良剤を保持させ、この鞘体を前記サービス管
内に反転挿入し、前記鞘体先端部の反転により前記改良
剤を放出させることによって、その放出改良剤を前記新
設管渠外面と前記サービス管先端との隙間を介して、前
記新設管渠の外側における前記サービス管先端部近傍の
地盤に浸透させて、当該地盤の改良を行うことを特徴と
する、地下埋設管渠更新時に於けるサービス管の非開削
復旧方法である。
に際し或いは放出後に、前記鞘体の反転挿入圧を上昇さ
せ、この上昇した反転挿入圧を前記放出改良剤に作用さ
せて、前記放出改良剤を前記地盤内に強制的に浸透させ
る、請求項2記載の地下埋設管渠更新時に於けるサービ
ス管の非開削復旧方法である。
a,2a…を嵌合接続してなるサービス管2が、宅地枡
3から既設管渠1に対して連通接続されている管渠構造
を例に採り、本発明方法を施工手順を踏みながら詳述す
る。
ニング材を内張りし、個々の管体2a,2a…を一体化
させる。
(Inversion Chemical Pipe)ライナー&ブリース工法も
しくはINS工法と呼ばれる公知の方法を好適に採用す
ることができる。
れらとプラスティックフィルムとの積層体によって形成
されたパイプ状の袋体に、不飽和ポリエステル等の熱硬
化性樹脂を含浸させたもの(以下、ライニング材とい
う)を、水圧や空気圧等の流体圧によって管路内に反転
挿入させ、しかる後、このライニング材に熱を加え、ラ
イニング材に含浸している熱硬化性樹脂を硬化させ、こ
の硬化ライニング材により管路内壁面に密着したライニ
ング体を構築する方法である。ただし、この仮ライニン
グに重ねて、後述の本ライニングを行うので、仮ライニ
ングにおけるライニング材(以下、仮ライニング材とい
う)は、厚みがあり過ぎるのは好ましくない。しかし、
薄くし過ぎると後述の更新工程においてサービス管2の
破損を防ぎ得ない。このため本発明では、仮ライニング
材の厚さは1〜3mmとする。
イニング材20の基端部20aを折り返し、この折り返
し部分20aをサービス管2の宅地枡側入口部2bの外
側に固定した状態で、折り返し部分20a内面と未折り
返し部分20b外面との隙間s1に対して、給気または
注水によって圧力を加える。この圧力により、仮ライニ
ング材20は未折り返し部分20bを順次繰り出し折り
返しつつ、サービス管2内に反転しながら挿入される。
この際、仮ライニング材20が無秩序に挿入されていく
のを防止するべく、仮ライニング材20の先端部20c
に反転ロープ21を繋いでおき、この反転ロープ21の
繰り出しを制御することにより、仮ライニング材20の
反転挿入を制御するのが好ましい。
完全に反転挿入され、既設管渠1内に到達したならば、
反転ロープ21を固定した状態で、ライニング材20内
に温水若しくは高温蒸気を注入して仮ライニング材20
を硬化させる。かくしてサービス管2内面に密着する筒
状ライニング体が形成される。図4に示すように、硬化
した仮ライニング材20はサービス管入口部分2b外側
において切断し、仮ライニング作業を完了する。なお、
この仮ライニング材20の反転挿入は、図示例のように
宅地枡側から行うのが好ましいが、既設管渠1側から行
っても良い。後者の場合、後述の本ライニングと同様に
行う。
更新を行うに際し、切削更新機のカッタ面盤部の泥水圧
力がサービス管2内へ逸脱するのを防止するべく、図4
に示すように、サービス管2内の既設管渠1近傍部位を
エアパッカ、ゴムパッカ等の止水パッカ4にて閉塞す
る。なお、止水パッカ4は宅地枡3側からサービス管2
内へ挿入し設置することを推奨する。
び更新工程》 以上、サービス管2に対する前処理が完了した段階で、
老朽化した既設管渠1の切削撤去および更新を行う。
れる掘進装置としては、既存のものをそのまま使用する
ことができる。例えば、本出願人の一人が先の特開平0
9−88046号公報において、構造が簡易であるとと
もに、掘進効率に優れ、掘削抵抗の低減化によりたとえ
長距離であっても管渠の布設が容易で、しかも既設管渠
の周辺に存在する異物の種類を問わずに掘進が可能であ
る掘進装置を提案しているので、この装置を使用するこ
とができる。本出願人による特開平10−266778
号公報において提案した掘進装置も使用できる。
設管渠1と比べて1〜2サイズ大きなもの(または同径
サイズ)が用いられ、既設管渠1の略同位置に布設され
る。図示例では、既設管渠1に対して同軸的すなわち管
心が同位置となるように新設管渠10を布設している
が、例えば管底部や管頂部等が同位置となるように布設
することもできる。また、新設管渠10が布設されたな
らば、サービス管2内のパッカ4は撤去する。
了した段階では、図5に示すように、新設管渠10と切
削後のサービス管2の先端2dとは接続されていない。
すなわち、更新の際には、新設管渠布設のために新設管
渠10よりも若干大径のカッタ面盤により掘削がなさ
れ、サービス管2の切削先端部2dも切削されジグザグ
状(図示せず)をなすので、新設管渠10外面とサービ
ス管先端2dとの間に隙間s2が形成されてしまう。し
たがって、このままでは、施工部位近傍の地盤が軟弱で
ある場合に、当該隙間s2を介してサービス管2の先端
部2d内に地下水が侵入したり、当該隙間s2から露出
する地山がサービス管2内に崩落する虞がある。特に、
新設管渠の布設に続いて、次述するようにサービス管2
に対する連通孔を新設管渠10に穿孔形成すると、その
穿孔に伴う振動により地山崩落を起し易く、かつ前述の
隙間s2を介して新設管渠10内にまで地下水や崩落地
盤土が侵入してしまう。
に先だって、好ましくは新設管渠布設直後に、サービス
管2周辺からの地下水侵入を防止しかつサービス管2付
近の地山崩壊防止等の目的で、図8に示されるように、
新設管渠10の外側におけるサービス管2先端部近傍の
地盤を地盤改良し地盤改良体9を造成するのが好まし
い。
ないが、土質性状に合った工法および地盤改良材を用い
ることはもちろんのこと、隣接位置に民家等があること
が多いため周辺環境に及ぼす影響の少ない工法および地
盤改良材を選定するのが好ましい。この点については、
先の特開平10−231955号公報においても述べた
とおりである。
在来の地盤改良工法は地上から施工するものしかないた
め、改良位置の位置決め精度が低く、かつ交通障害や騒
音問題を解決しえない。
して、サービス管2先端部内に地盤改良剤Gを供給し、
その供給改良剤Gを、新設管渠10外面とサービス管先
端面との隙間s2を介して、新設管渠10の外側におけ
るサービス管先端部2d近傍の地盤に浸透させて、当該
地盤の改良を行う工法を採用することを推奨する。
撓性鞘体40の先端部40c内に地盤改良剤Gを充填す
るとともに、この鞘体40の基端部40aを折り返し、
この折り返し部分40aをサービス管2の宅地枡側入口
2bの外側に固定した状態で、折り返し部分40a内面
と未折り返し部分40b外面との隙間s3に対して注水
等により圧力を作用させ、鞘体40を反転挿入すること
で、地盤改良剤Gをサービス管2先端部内に供給する方
法を提案する。反転挿入の仕方については、前述の仮ラ
イニングと同様であるので、ここでは敢えて説明を略
す。ただし、鞘体40の全長(鞘体先端からサービス管
外固定部位までの長さ。後述の反転ロープ41は含まな
い。)は、前述の鞘体固定部位からサービス管2内を通
り、サービス管2の先端部2dが臨む新設管渠10外面
部分までと等しくしておく。
端部40bの圧力付与部位を最後に通過するので、図7
に示すように隙間s3に加わる内圧(図中矢印で示し
た)によって、その入口部が閉じられた密閉袋形状に保
たれ、その内部の地盤改良剤Gを放出しないように包ん
で保持しつつ、サービス管2内に挿入されていく。この
際、前述の仮ライニングと同様に鞘体40の先端外面に
反転ロープ41を連結しておき、この反転ロープ41に
より鞘体の挿入を制御する。
からサービス管2内を通り、サービス管2の先端部2d
が臨む新設管渠10外面部分までの距離と等しいので、
図8に示すように、鞘体先端部40cは新設管渠10外
面部分に到達する。この際、鞘体の反転挿入圧を上昇さ
せることで、鞘体先端部が反転し改良剤Gを放出し始め
る。また、上昇した反転挿入圧が改良剤に作用し、放出
改良剤Gが前述の新設管渠10外面とサービス管2先端
との隙間s2を介して、新設管渠10の外側におけるサ
ービス管2先端部近傍の地盤に強制的に浸透される。こ
の強制浸透の利点は、反転挿入圧を高めても、保持量の
改良剤が浸透されるとそれ以上は改良剤に圧力が加わら
ずに済む点にもある。したがって、周囲の地盤を乱さず
に、サービス管2の先端部2dの近傍のみを良好に地盤
改良できる。
透部位の地盤が硬化し改良体9が形成される。鞘体40
は、改良剤G放出後に反転ロープ41を引っ張ることに
より引き抜く。
ス管2とを連通させて接続部を復旧する作業に入る。
管2の内径と同径の連通孔を、新設管渠10のサービス
管2と対応する位置に形成するのであるが、そのために
は、先ずサービス管2の接続位置を明確にしておく必要
がある。このマーキングの方法としては、先の特開平1
0−231955号公報において第1〜第4の方法とし
て示されている。本発明では、これら4種の方法のいず
れも採用することができるが、作業が簡易かつ安価で済
むとともに位置決め精度も正確な次のマーキング方法を
採用することができる。
ニット11Aと、内部に回転軸を有するフレキシブルホ
ース11Bと、このフレキシブルホース11Bの先端部
において回転軸に取付けられたカッタービット11C
と、フレキシブルホース11Bの先端部外面に張出して
取り付けられ、カッタービット11Cの回転軸芯をサー
ビス管2の中心軸芯位置に保持する求心ジグ部材11D
とを備えたドリル装置11を持ち込み、図10に示され
るように、地上の宅地枡3側からサービス管2にフレキ
シブルホース11Bを先端側から挿入し、新設管渠10
の側壁にマーキング小孔MHを穿孔し、サービス管接続
中心位置をマーキングする。なお、前記構造のドリル装
置11に代えて、コンクリートバイブレータやエンジン
式排水ポンプの先端にカッタを取り付けたドリル装置な
どを使用することもできる。
が特定されたならば、新設管渠10に前記サービス管2
に対する連通孔を開ける。
場合には、直接作業員が管内に入り込んで、人力により
ハンマードリル等を使用して管壁の削孔および管口仕上
を行ってもよいが、内径が800mm未満の場合には作業
員が進入することが困難であるため、図11に示される
ように、管内TVカメラ18aを備えるとともに、少な
くとも管断面に沿う揺動および管径方向への伸縮が可能
な伸縮アーム18bの先端に円形カッタ18cを備えた
管内穿孔ロボット18を用いて、第5ステップによって
形成したマーキング孔MHの中心(サービス管の接続部
分の中心に相当する)に、円形カッタ18cの中心を合
わせて削孔し、サービス管2に対する連通孔(図示せ
ず)を形成する。
公報記載の方法を含む連通孔形成方法では、新設管渠1
0におけるサービス管2接続部位に、サービス管内径と
実質的に同径の連通孔を形成するに際し、マーキング小
孔MHを形成する必要があり、しかも、新設管渠10お
よびサービス管2の各管側から削孔を行う必要があるの
で、作業が煩雑となる点が懸念される。
うなサービス管2側から挿入され使用されるドリル装置
60を用いることができる。
マーキング孔形成のためのマーキング孔用ビット61、
およびサービス管内径と実質的に同径の連通孔を形成す
る連通孔用ビット62を一体的に備えるとともに、これ
らビット61,62を回転自在に支持する支持体63
と、この支持体63の側部から張出してサービス管2内
面に接離自在の張出し部64,64と、マーキング孔用
ビット61および連通孔用ビット62を回転駆動する回
転駆動手段を備えるものである。
は、マーキング孔用ビット61は連通孔用ビット62の
前面に同軸的に固定されて一体となっており、この一体
ビットは、サービス管2内に遊びをもって挿入される支
持体63により回転自在に支持されるとともに、同一の
フレキシブルシャフト65を介して図示しない回転駆動
源により回転駆動されるようになっている(これらフレ
キシブルシャフトおよび回転駆動源が回転駆動手段を構
成する)。
4,64が反対向きに取付けられている。張出し部6
4,64は、パンタグラフ装置66,66でそれぞれ支
承されており、図示しない伸縮駆動手段により張出およ
び収縮自在とされ、それによってサービス管2内面に接
離自在とされている。
64がサービス管2内面に当接しないように収縮させた
状態で、支持体63をサービス管2内に挿入していく。
張出し部64,64を収縮しておくことで、支持体63
挿入をスムーズに行うことができる。マーキング孔用ビ
ット61先端が新設管渠10に当接したならば、両張出
し部64,64を張出させサービス管2内面に押し付け
て、支持体63を介してマーキング孔用ビット61およ
び連通孔用ビット62の削孔中心をサービス管2の管心
線上に保持する。
せ、マーキング孔用ビット61によりマーキング孔61
Hをサービス管2側から形成する。この形成に伴い、支
持体63をさらに挿入していき、続いて、このマーキン
グ孔61H内に挿通しているマーキング孔用ビット61
により連通孔用ビット62をサービス管2の横断面方向
に位置決めした状態で、連通孔用ビット62によって、
新設管渠10におけるサービス管2との接続部位にサー
ビス管2内径と実質的に同径の連通円形孔を形成する。
新設管渠10におけるサービス管2との接続部位に、サ
ービス管2内径と実質的に同径の、しかもサービス管内
壁面と実質的に面一の内面を有する連通孔を形成するこ
とができる。本穿孔方法によれば穿孔作業も簡素とな
り、穿孔ロボットも不要である。
におけるマーキング孔用ビット61および連通孔用ビッ
ト62は、それぞれ別個の回転駆動手段により同速でま
たは差速をもって回転駆動されるようにしたり、同一ま
た別個の回転駆動手段により差速をもって回転するよう
に構成したりすることができる。また、上記ドリル装置
60における支持体63および張出し部64に代えて、
前述の求心ジグ部材11Dを取付けて、削孔中心をサー
ビス管2の管心線上に常に保持するようにしても良い。
さらに、上記ドリル装置60におけるマーキング孔用ビ
ット61は省略しても良い。
2とを連通させることができたならば、最後に新設管渠
10とサービス管2とに跨がる範囲に、仮ライニング材
20に重ねて本ライニング材30を施工して仮ライニン
グ材20および本ライニング材30を一体化するととも
に、新設管渠10とサービス管2とを一体化させる。
様に、いわゆるICP(InversionChemical Pipe)ライ
ナー&ブリース工法もしくはINS工法と呼ばれる公知
の方法を好適に採用することができる。ただし、仮ライ
ニングと同様に宅地枡側からライニング材を反転挿入す
ると、新設管渠11とサービス管2とを一体化させ難い
ので、好ましくは新設管渠10内から施工を行う。
ング材のツバ31を支持する枠装置19aと、この固定
部位を撮影する管内カメラ19bとを備える管内ライニ
ングロボット19を用いてライニング作業を行う。
口の周りに、本ライニング材の折り返し部分30aのツ
バ31を固定支持した状態で、折り返し部分30a内面
と未折り返し部分30b外面との隙間s4に対して、給
気または注水によって圧力を加える。この圧力により、
本ライニング材30は未折り返し部分30bを順次繰り
出し折り返しつつ、サービス管2内に反転しながら挿入
される。これらの一連の作業は管内走行カメラ19bに
よって監視する。
ニングと同様である。すなわち、反転挿入の際、本ライ
ニング材30が無秩序に挿入されていくのを防止するべ
く、本ライニング材30の先端部30cに反転ロープ3
2を繋いでおき、この反転ロープ32の繰り出しを制御
することにより、本ライニング材30の反転挿入を制御
するのが好ましい。図示しないが、本ライニング材30
が完全に反転挿入され、宅地枡3内に到達したならば、
反転ロープ32を固定した状態で、本ライニング材30
内に温水若しくは高温蒸気等の熱媒体を注入してライニ
ング材30を硬化させ、ライニング作業を完了する。
新設管渠10内に屈曲延在し新設管渠10の内壁面に密
着するので、新設管渠10とサービス管2との良好な一
体化を図ることができる。
朽化した下水道管渠などの既設管渠を非開削で更新する
とともに、既設管渠に接続されているサービス管を同時
に非開削で復旧、更生する際における、サービス管の破
損・変形および更新機によるサービス管の引き込み及び
ズレ落ちの防止や、地盤改良における改良部位の位置決
め精度向上および交通障害や騒音問題の解決、新設管渠
にサービス管への連通孔を形成する際の孔形成作業の簡
素化を図り、もって地下埋設管渠更新時に於けるサービ
ス管の非開削復旧の現実化を図ることができるようにな
る。なお、上述のサービス管の破損・変形ならびに更新
機によるサービス管の引き込み及びズレ落ち防止効果が
奏せられる点については、本発明方法に従い、地中に埋
設した管渠およびサービス管に対して更新機による管渠
更新を行う実験によって確認済みである。
断面図である。
領を示す要部拡大概略縦断面図である。
領を示す概略縦断面図である。
領を示す概略縦断面図である。
領を示す概略縦断面図である。
領を示す要部拡大概略縦断面図である。
断面図である。
領を示す概略縦断面図である。
る、マーキング装置の概略斜視図である。
る、マーキング要領を示す概略縦断面図である。
る、接続復旧要領を示す概略縦断面図である。
る、他の接続復旧要領を示す概略縦断面図である。
要領を示す概略縦断面図である。
略縦断面図である。
略縦断面図である。
パッカー、9…地盤改良体、10…新設管渠、11…マ
ーキングドリル装置、18…管内穿孔ロボット、19…
管内ライニングロボット、20…仮ライニング材、30
…本ライニング材、40…鞘体、G…地盤改良剤。
Claims (3)
- 【請求項1】地下に埋設されてある既設管渠を非開削に
て新設管渠に更新する際に適用されるサービス管の非開
削復旧方法であって、 (1)前記サービス管は複数の管体が嵌合接続されたも
ので、不織布やフェルト又はこれらとプラスティックフ
ィルムとの積層体によって形成されたパイプ状の袋体に
熱硬化性樹脂を含浸させた厚さ1〜3mmのライニング
材を、前記サービス管内に反転挿入させ、その後、この
ライニング材に熱を加え、ライニング材に含浸している
熱硬化性樹脂を硬化させ、前記サービス管内面全体にパ
イプ状の仮ライニングを密着形成した状態で、 (2)前記既設管渠を非開削で掘削撤去するとともに、
撤去部位に新設管渠を布設して管渠更新を行い、 (3)しかる後、前記仮ライニングを前記サービス管内
に残したままで、新設管渠に前記サービス管と連通する
孔を形成した後、 (4)少なくとも前記新設管渠とサービス管とに跨がる
範囲に亘って前記仮ライニングに重ねて本ライニングを
形成し、新設管渠とサービス管とを一体化させることを
特徴とする、地下埋設管渠更新時に於けるサービス管の
非開削復旧方法。 - 【請求項2】既設管渠を非開削で掘削撤去するととも
に、撤去部位に新設管渠を布設した後、この新設管渠に
サービス管と連通する孔を形成する、地下に埋設されて
ある既設管渠を非開削にて新設管渠に更新する際に適用
されるサービス管の非開削復旧方法であって、 少なくとも前記新設管渠にサービス管と連通する孔を形
成するのに先だって、 可撓性鞘体の先端部内に地盤改良剤を保持させ、この鞘
体を前記サービス管内に反転挿入し、前記鞘体先端部の
反転により前記改良剤を放出させることによって、その
放出改良剤を前記新設管渠外面と前記サービス管先端と
の隙間を介して、前記新設管渠の外側における前記サー
ビス管先端部近傍の地盤に浸透させて、当該地盤の改良
を行うことを特徴とする、地下埋設管渠更新時に於ける
サービス管の非開削復旧方法。 - 【請求項3】前記改良剤の放出に際し或いは放出後に、
前記鞘体の反転挿入圧を上昇させ、この上昇した反転挿
入圧を前記放出改良剤に作用させて、前記放出改良剤を
前記地盤内に強制的に浸透させる、請求項2記載の地下
埋設管渠更新時に於けるサービス管の非開削復旧方法。
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JP06004399A JP3320669B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 地下埋設管渠更新時に於けるサービス管の非開削復旧方法 |
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JP2000257141A JP2000257141A (ja) | 2000-09-19 |
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CN113700115A (zh) * | 2021-09-06 | 2021-11-26 | 中铁四局集团路桥工程有限公司 | 一种用于市政排水暗渠钢管改造的悬吊保护施工方法 |
-
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- 1999-03-08 JP JP06004399A patent/JP3320669B2/ja not_active Expired - Fee Related
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