JP2000226371A - 5−アミノ−2−ハロゲノピリジンの製造方法 - Google Patents

5−アミノ−2−ハロゲノピリジンの製造方法

Info

Publication number
JP2000226371A
JP2000226371A JP11026043A JP2604399A JP2000226371A JP 2000226371 A JP2000226371 A JP 2000226371A JP 11026043 A JP11026043 A JP 11026043A JP 2604399 A JP2604399 A JP 2604399A JP 2000226371 A JP2000226371 A JP 2000226371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
halogenopyridine
amino
cyano
hypohalite
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11026043A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuki Takuma
勇樹 詫摩
Yuuzou Kasuga
優三 春日
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP11026043A priority Critical patent/JP2000226371A/ja
Publication of JP2000226371A publication Critical patent/JP2000226371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyridine Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬、農薬の合成原料となる5−アミノ−2
−クロロピリジンを安価で、効率よく製造することがで
きる工業的な製法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を表す。)で示される5−シ
アノ−2−ハロゲノピリジンを、塩基性化合物の存在
下、次亜ハロゲン酸塩で処理することを特徴とする下記
一般式(2) 【化2】 (式中、Xは一般式(1)と同一の意義を有す。)で示
される5−アミノ−2−ハロゲノピリジンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、農薬などの
合成原料として有用な5−アミノ−2−ハロゲノピリジ
ンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】5−アミノ−2−ハロゲノピリジン、例
えば5−アミノ−2−クロロピリジンの製造法として、
5−ニトロ−2−クロロピリジンのニトロ基を鉄により
還元することによりアミノ基に変換する方法が知られて
いる(J.Amer.Chem.,Soc.,119,
7,(1997))。この方法は、原料であるニトロ化
合物が高価であるため、入手が困難であり、工業的に有
利な方法とは言えない。また、5−カルバモイル−2−
ハロピリジンのカルバモイル基をホフマン転位によりア
ミノ基に変換する方法も知られている(J.,Che
m.,Soc.,93,1379,(1908))。こ
の方法は、5−シアノ−2−ハロピリジンを加水分解し
て、一旦2−ハロゲノ−5−ピリジンカルボキサミドを
製造し、次いでこれを5−アミノ−2−ハロゲノピリジ
ンに変換する工程の2工程を要し、しかも、その収率は
50〜80%であり、工業的製法として満足すべきもの
ではなかった。
【0003】一方、特許第2813008号には、核に
アルキル基を置換していても良い2−シアノピラジン類
を塩基性化合物の存在下、次亜ハロゲン酸塩で処理し
て、1工程でシアノ基をアミノ基に変換する方法が開示
されている。しかしてこの方法は、ピリジン環に置換し
たシアノ基の反応に適用し得るか否か不明である。特に
核にハロゲン原子が置換している場合、高温下、アルカ
リ条件に付されると、ハロゲン原子が加水分解して水酸
基を生成しやすく、対応するアミノピリジンを得ること
は困難と予測される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は安価で、効率
よく5−アミノ−2−クロロピリジンを製造することが
できる工業的な製法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記目的を
達成するため、次亜ハロゲン酸塩処理により、シアノ基
を1段でアミノ基に変換する方法につき検討を重ね、反
応条件を選択することにより、ハロゲン置換シアノピリ
ジンから高収率で対応するアミノピリジンを製造し得る
ことを知り本発明を達成した。即ち本発明の要旨は、下
記一般式(1)
【0006】
【化3】
【0007】(式中、Xはハロゲン原子を表す。)で示
される5−シアノ−2−ハロゲノピリジンを、塩基性化
合物の存在下、次亜ハロゲン酸塩で処理することを特徴
とする下記一般式(2)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、Xは一般式(1)と同一の意義を
有す。)で示される5−アミノ−2−ハロゲノピリジン
の製造方法に存する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明方法の原料として用いられ
る5−シアノ−2−ハロゲノピリジンは、例えば、特開
平8−053418号に記載されるように、5−シアノ
−2−ヒドロキシピリジンとハロゲン化剤を反応させる
ことにより得られる。ハロゲン化剤として、塩化チオニ
ルを用いれば、5−シアノ−2−クロロピリジンが得ら
れる。本発明方法に使用される塩基性化合物としては、
アルカリ金属水酸化物或いはアルカリ金属アルコラート
のような強塩基性化合物が用いられ、好ましくは水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムである。塩基性化合物の使
用量は原料5−シアノ−2−ハロゲノピリジンに対して
2倍モル以上、好ましくは2〜5倍モルである。
【0011】本発明方法に使用される次亜ハロゲン酸塩
としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム
等の次亜塩素酸アルカリ金属塩、或いは次亜臭素酸ナト
リウム、次亜臭素酸カリウム等の次亜臭素酸アルカリ金
属塩が好ましい。次亜ハロゲン酸塩の使用量は、原料5
−シアノ−2−ハロゲノピリジンに対して等モル以上、
好ましくは1〜3倍モルである。
【0012】これらの次亜ハロゲン酸塩は、市販の次亜
ハロゲン酸塩水溶液を使用しても良いし或いは、塩基性
化合物水溶液にハロゲンを導入して調製した次亜ハロゲ
ン酸塩水溶液であっても良い。次亜ハロゲン酸塩水溶液
のハロゲン濃度は、特に限定されないが、低濃度では生
産性が悪く、逆に、高濃度では反応液の撹拌性が悪くな
るので5〜15重量%程度の濃度が好ましい。
【0013】原料の5−シアノ−2−ハロゲノピリジン
を次亜ハロゲン酸塩で処理する方法は、水性媒体中、即
ち水或いは水と水溶性有機溶媒との混合溶液中で行われ
る。水溶性有機溶媒としてはメタノール、エタノール、
テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、アセトニ
トリル等が使用出来るが、経済性の面から水単独で使用
することが好ましい。
【0014】反応方法は、回分式、連続式の何れでも行
うことが出来る。例えば回分式反応における好ましい実
施態様は以下の通りである。次亜塩素酸塩水溶液に塩基
性化合物を加え、内温を−20〜30℃、好ましくは−
10〜10℃に保ち、撹拌下5−シアノ−2−ハロゲノ
ピリジンを添加する。更に同温度で1〜10時間撹拌を
続行した後、この混合液を50〜100℃に保たれた水
中に、同温度を保つように0.1〜5時間、好ましくは
0.5〜2時間かけて滴下する。滴下後、更に0.5時
間以上撹拌し、反応を完結させる。又、塩基性化合物と
5−シアノ−2−ハロゲノピリジンを含有する水溶液
に、ハロゲンを導入して反応系内で、次亜ハロゲン酸塩
を生成させながら、本発明を実施することも出来る。
【0015】反応終了後、反応生成液から目的とする5
−アミノ−2−ハロゲノピリジンを分離、精製する方法
は、常用の任意の分離手段を採用することが出来る。例
えば、反応液を冷却して5−アミノ−2−ハロゲノピリ
ジンを析出させ、これを濾取する方法が簡便である。
又、濾液からの回収は、濾液に酸水溶液を加えて中和し
た後、非水溶液有機溶媒により抽出し、水相を分液除去
した後、有機溶媒を濃縮等により除去することで容易に
回収することが出来る。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明方法を更に具体的
に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の
実施例に限定されるものではない。なお、以下の例にお
いて「%」は特記しない限り、「重量%」を意味する。 実施例1 10%次亜塩素酸ナトリウム水溶液12.9g(0.0
173モル)中に水酸化ナトリウム1.16g(0.0
288モル)を加え、0〜5℃に冷却した。これに、5
−シアノ−2−クロロピリジン2.0g(0.0144
モル)を撹拌下0.5時間かけて滴下し、更に同温度で
5時間撹拌を続行した。
【0017】別のフラスコに水10gを仕込み、80℃
に昇温し、ここへ先の反応液を、内温が70〜80℃を
保つように滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃に
保ち、更に1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、
析出物を濾過した。濾液を35%塩酸水溶液でpH8に
調整後、酢酸エチル10mlで抽出し、酢酸エチルを濃
縮除去した。得られた固体を前記析出物と合わせ、減圧
下、50℃で乾燥し、5−アミノ−2−クロロピリジン
1.61gを得た。得られた5−アミノ−2−クロロピ
リジンを液体クロマトグラフィーで分析したところ、純
度97.5%、収率85%であった。
【0018】実施例2 実施例1で用いた5−シアノ−2−クロロピリジンの代
わりに、5−シアノ−2−ブロモピリジン2.0g
(0.0109モル)を用いた以外は実施例1と同様に
反応を行い、5−アミノ−2−ブロモピリジン1.40
gを得た。液体クロマトグラフィーで分析した結果、得
られた5−アミノ−2−ブロモピリジンの純度は97.
2%、収率は72%であった。
【0019】
【発明の効果】本発明は5−シアノ−2−ハロゲノピリ
ジンから1段の反応で、高収率に5−アミノ−2−ハロ
ゲノピリジンを製造することが出来るため、工業的に優
れた方法である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を表す。)で示される5−シ
    アノ−2−ハロゲノピリジンを、塩基性化合物の存在
    下、次亜ハロゲン酸塩で処理することを特徴とする下記
    一般式(2) 【化2】 (式中、Xは一般式(1)と同一の意義を有す。)で示
    される5−アミノ−2−ハロゲノピリジンの製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(1)及び(2)におけるXが、
    クロロ原子であることを特徴とする請求項1記載の5−
    アミノ−2−ハロゲノピリジンの製造方法。
  3. 【請求項3】 次亜ハロゲン酸塩での処理を、水性媒体
    中で行うことを特徴とする請求項1又は2記載の5−ア
    ミノ−2−ハロゲノピリジンの製造方法。
JP11026043A 1999-02-03 1999-02-03 5−アミノ−2−ハロゲノピリジンの製造方法 Pending JP2000226371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11026043A JP2000226371A (ja) 1999-02-03 1999-02-03 5−アミノ−2−ハロゲノピリジンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11026043A JP2000226371A (ja) 1999-02-03 1999-02-03 5−アミノ−2−ハロゲノピリジンの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000226371A true JP2000226371A (ja) 2000-08-15

Family

ID=12182681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11026043A Pending JP2000226371A (ja) 1999-02-03 1999-02-03 5−アミノ−2−ハロゲノピリジンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000226371A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114516833A (zh) * 2022-03-14 2022-05-20 江苏梦得新材料科技有限公司 一种4-氨基吡啶的制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114516833A (zh) * 2022-03-14 2022-05-20 江苏梦得新材料科技有限公司 一种4-氨基吡啶的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018523662A (ja) クロマノン誘導体の新規な製造方法
RU2470919C2 (ru) Способ получения соединения толуидина
JP2000226371A (ja) 5−アミノ−2−ハロゲノピリジンの製造方法
KR101930908B1 (ko) 아데닌유도체 제조방법
JPH0421674A (ja) 2―クロロ―5―(アミノメチル)チアゾールの製造方法
WO2009017239A2 (en) Process for producing toluidine compound
JP4519564B2 (ja) 1−アミノシクロプロパンカルボン酸の精製方法及び製造方法
JP3592747B2 (ja) N−tert−ブチル−2,3−ピラジンジカルボキサミド及びその製造法
JPH03223252A (ja) 置換メチルアミン類の製造方法
JP3523661B2 (ja) 2−アルキル−4−ハロゲノ−5−ホルミルイミダゾールの精製方法
JP3852491B2 (ja) 2−シアノピペラジン及びその製造方法
JP2517836B2 (ja) 4−クロロイミダゾ―ル−5−カルバルデヒド誘導体の製造法
JP2813008B2 (ja) ピラジナミン類の製造法
JP2959811B2 (ja) 酸塩化物の製造法
JP2001106672A (ja) 2,5−ジクロロピリジンの製造方法
JPH0753524A (ja) 2−ブチル−4−クロロイミダゾール−5−カルバルデヒドの製造法
JP3259196B2 (ja) 2−ヒドラジノ−4,6−ジメトキシピリミジンの製造法
JP2864653B2 (ja) 2―ヒドロキシニコチン酸誘導体の製造方法
JP3523659B2 (ja) 2−アルキル−4−ハロゲノ−5−ホルミルイミダゾールの単離方法
JPH10310568A (ja) N−アルコキシカルボニル−l−アスパラギン
JPH0296555A (ja) 4−カルボキサミドシクロヘキサンカルボン酸エステル類の製造方法
JPH06263760A (ja) 6−ヒドロキシ−2−メルカプトプリンの製造法
JPH10139751A (ja) 2−n−アルコキシカルボニル−2,3−ジアミノプロピオン酸の製造方法
JPH01203364A (ja) クロロ―2―ピリジノールの製造方法
JPH05178888A (ja) 4−アミノ−不飽和−アンドロスタンジオン誘導体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061121