JP2000225263A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000225263A
JP2000225263A JP11332879A JP33287999A JP2000225263A JP 2000225263 A JP2000225263 A JP 2000225263A JP 11332879 A JP11332879 A JP 11332879A JP 33287999 A JP33287999 A JP 33287999A JP 2000225263 A JP2000225263 A JP 2000225263A
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winning
ball
balls
game
determination
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JP11332879A
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Minoru Miwa
稔 三輪
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Aiwa Lite Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機において、投入した個数と払出された
個数を計数する。 【解決手段】 普通入賞口38a、38b、40a、4
0b、42a、42bの入賞球は普通入賞センサ62
a、62b、62d、66a、66b、66cにて検出
され、始動入賞装置22の入賞球は始動入賞センサ22
cにて検出され、10カウントセンサ28bによって検
出されてから、落下誘導樋60、64または大入賞樋6
8により集合樋70に誘導され、アウト穴48を通過し
た遊技球は直接集合樋70に流入する。集合樋70に流
入した遊技球は排出球センサ78にて検出され、各入賞
球は入賞直後に検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機の技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一種であるパチンコ機は、遊技
盤に入賞口(入賞装置ともいう)とアウト穴とが設けら
れており、入賞口に入球した入賞球に対しては普通は賞
球が払出される。なお、賞球に代えてコイン状の金属片
を排出するもの(例えば遊技球をパチンコ機内で循環使
用する封入式等)があり、賞球の排出に代えて賞球数を
記録した紙片や磁気カード、ICカード等を交付するも
のも提案されている。
【0003】したがって、パチンコ機には入賞球を検出
するための入賞センサや入賞スイッチが必要であった。
従来のパチンコ機は、集合樋と呼ばれる通路にて入賞球
を集合させ、その集合樋の末端部で入賞球を一括して検
出していた。なお、入賞口には、例えば判定用入賞口
(図柄始動入賞口)のように賞球の払出以外の役割があ
ったり、設定されている賞球数が異なるものがあり、そ
うした入賞口については個別の入賞センサ等が設置され
ていた。
【0004】一方、アウト球については賞球が払出され
ることはないから、アウト球の検出はパチンコ遊技の進
行上は必須ではないが、遊技店の経営上のデータ(売り
上げデータ)として必要となるので、アウト球を検出す
るためのセンサやスイッチが取付けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、入賞球及び
アウト球の合計すなわち遊技者が投入した球数と入賞に
対して払出された球数との差は、遊技店のホールコンピ
ュータにて集計される、各遊技機にはその集計をする機
能や集計結果を用いて例えば遊技者にデータを提供する
ような機能はなかった。
【0006】また、上述のように入賞球を集合樋にて集
合させ、その末端部で一括して検出する構造であると、
入賞から検出までの時間(タイムラグ)が大きく、例え
ば入賞から賞球の排出までに時間がかかる等の不都合が
あった。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための請求項1記載の遊技機は、判定実行
条件の成立に起因して当たり外れの判定を実行する判定
手段と、該判定手段による判定の結果を表示する表示手
段と、該表示手段により当たりの判定結果が表示された
ことを条件として、遊技者に特典を付与する特典付与手
段と、払出条件が成立するとこれに対応する遊技価値を
遊技者側に交付する価値交付手段と、遊技者が投入した
遊技価値を計数する投入数計数手段と、前記価値交付手
段によって交付された遊技価値(以下、払出数という)
と投入数計数手段によって計数された遊技価値(以下、
投入数という)との差を算出する算出手段と、該記算出
手段の算出結果に応じて前記判定手段が当たりと判定す
る確率を設定変更する確率変更手段とを備えるので、払
出数と投入数との差に応じて、例えば大当たりの発生確
率を変化させることができる。
【0008】価値交付手段の代表的な例としては賞球を
払い出す払出装置があるが、コイン状の金属片(メダ
ル)を排出するメダル払出装置、賞球数を記録した紙片
を排出するプリンタ、賞球数等を記録した磁気カードや
ICカード等を交付するカードライタなどでもよい。し
たがって、交付価値としては、賞球としての遊技球、メ
ダル、賞球やメダルに該当する数値の記録などが例示さ
れる。
【0009】投入数計数手段は、例えば遊技球やメダル
等、遊技者が投入した遊技価値を計数できればよく、例
えばこれらの投入口等にセンサを設置して計数する手
法、予めクレジットとして取込んでおいた遊技球等の個
数を減数することで計数する手段、パチンコ機等の入賞
球やアウト球を計数する手段を用いることができる。
【0010】算出手段は、投入数と払出数との差や比率
を算出する手段であり、例えば電気部品を制御するため
の制御装置(メイン基板)のCPUに兼ねさせることが
できる。もちろん、他の装置のCPUを用いることもで
きるし、専用の演算回路を設けてもよい。
【0011】算出手段による投入数と払出数との差や比
率の算出は、いずれかが変化する毎に(すなわちリアル
タイムで)実行してもよいし、設定された時間毎に(例
えば遊技機の稼働開始から30分とか1時間区切りで)
実行したり、投入数を単位として(例えば100単位と
か200単位とかの区切りで)実行してもよい。また、
算出の区切りとなる時間等の計測を、遊技が開始(また
は終了)された(遊技者が交代した)とみなせるときに
リセットする構成にすれば、遊技者毎に上述の差や比率
を算出できる。
【0012】確率変更手段は、算出手段の算出結果に応
じて判定手段が当たりと判定する確率(判定確率)を設
定変更するが、この判定確率の設定変更は、判定実行条
件が成立したときに選択される数値が当たり値と一致す
るか否かによって判定する手法なら、当たり値の個数を
増減することで行える。他の手法、例えば判定用に選択
される数値(判定対象数値)の個数を増減して、それら
選択された数値のいずれかが当たり値と一致すれば当た
りとなる構成としてもよい。このように構成したときに
は、例えば判定対象数値が1個の場合を基準にすれば、
2個にすれば判定確率は2倍になり、3個にすれば判定
確率は3倍になる。また、当たり値の個数の増減と判定
対象数値の個数の増減とを組み合わせてもよい。
【0013】確率変更手段による判定確率の設定変更
は、遊技者が負けているとき(投入数に比べて払出数が
小さいとき)には判定確率を高めるのがよい。遊技者が
負けているか勝っているかあるいはどのくらい負けてい
るか勝っているかは、算出手段の算出結果に基づいて判
断できる。また、遊技者の負け程度(または勝ち程度)
に応じて、判定確率を多段階に設定変更することもでき
る。
【0014】請求項2記載の遊技機は、遊技盤に設けら
れた複数の入賞口及びアウト穴と、前記入賞口に入球し
た入賞球に対応する遊技価値を遊技者側に交付する価値
交付手段とを備える遊技機において、前記入賞口毎に前
記入賞球を検出する入賞球検出手段と、該入賞球検出手
段の検出結果に基づいて入賞球数を計数する入賞球計数
手段と、前記入賞球及び前記アウト穴を通過したアウト
球を機外に誘導する球排出口と、該球排出口から排出さ
れる遊技球を検出する排出球検出手段と、該排出球検出
手段の検出結果に基づいて排出球数を計数する排出球計
数手段と、前記入賞球計数手段の計数値と前記排出球計
数手段の計数値とを使用して、入賞球数と排出球数との
差、入賞球数と排出球数との比率、前記交付価値の交付
数値と排出球数との差、前記交付価値の交付数値と排出
球数との比率のいずれかを算出する算出手段と備えたこ
とを特徴とする。
【0015】遊技価値交付手段の代表的な例としては賞
球を払い出す賞球払出装置があるが、賞球に代わるコイ
ン状の金属片を排出するコイン払出装置、賞球数を記録
した紙片を排出するプリンタ、賞球数を記録した磁気カ
ードやICカード等を交付するカードライタなどでもよ
い。したがって、交付価値としては、賞球としての遊技
球、賞球に代わるコイン状の金属片、賞球に該当する数
値の記録などが例示される。
【0016】入賞球検出手段は、各入賞口毎に入賞球を
検出できればよく、公知の遊技球検出用のセンサやスイ
ッチを使用することができる。なお、入賞口には固定式
の入賞口、チューリップ式やアタッカー式等の可変入賞
装置、入賞装置の内部を複数に分割して形成される入賞
領域等が含まれる。
【0017】入賞球計数手段としては、上述のセンサや
スイッチからのパルス信号が入力される毎にカウント値
をインクリメントするカウンタが例示されるが、入賞球
検出手段の検出結果に基づいて入賞球数を計数できれば
よいのであって、ここに例示するカウンタに限るわけで
はない。
【0018】なお、入賞球計数手段は、各入賞球検出手
段毎に(一対一の対応で)入賞球数を計数してもよい
し、請求項3記載のように、1入賞球に対応する遊技価
値の交付数値が同じ入賞口同士で構成されるグループ毎
に入賞球数を計数してもよいし、あるいはすべての入賞
口の入賞球数をまとめて計数してもよい。
【0019】球排出口は、入賞球及びアウト球を機外に
誘導するもので、例えば従来の集合樋とアウト球排出樋
を合流させた通路の出口が球排出口に該当するが、この
構造に限るわけではない。排出球検出手段は入賞球検出
手段と同様の構成にできるし、排出球計数手段は入賞球
計数手段と同様の構成にできる。
【0020】算出手段は、上記した入賞球数または交付
数値と排出球数との差や比率を算出する手段であり、例
えば可変入賞装置等の電気部品を制御するための制御装
置(メイン基板)のCPUに兼ねさせることができる。
もちろん、他の装置のCPUを用いることもできるし、
専用の演算回路を設けてもよい。
【0021】算出手段による入賞球数または交付数値と
排出球数との差や比率の算出は、入賞球数、交付数値ま
たは排出球数が変化する毎に(すなわちリアルタイム
で)実行してもよいし、設定された時間毎に(例えば遊
技機の稼働開始から30分とか1時間区切りで)実行し
たり、発射球数(通常は排出球数と同じになる)を単位
として(例えば1000球とか2000球とかの区切り
で)実行してもよい。また、算出の区切りとなる時間や
発射球数の計測を、遊技が開始(または終了)された
(遊技者が交代した)とみなせるときにリセットする構
成にすれば、遊技者毎に上述の差や比率を算出できる。
【0022】この遊技機は、入賞球検出手段によって入
賞口毎に入賞球を検出するので、入賞(遊技球の入球)
を即座に検出できる。入賞球計数手段により入賞球数が
分かり、排出球計数手段により排出球数が分かるから、
算出手段は、少なくとも打球数と入賞球数との差または
比率を算出できる。また、すべての入賞口の1入賞球に
対応する遊技価値の交付数値(例えば賞球数)が同じな
ら、入賞球数に基づいて遊技価値の交付数値も算出でき
るから、遊技価値の交付数値と排出球数との差あるいは
比率を算出できる。さらに、請求項3記載のように、1
入賞球に対応する遊技価値の交付数値が同じ入賞口同士
で構成されるグループ毎に入賞球数を計数するか各入賞
口毎に入賞球数を計数すれば、入賞口によって遊技価値
の交付数値が異なる場合でも遊技価値の交付数値と排出
球数との差あるいは比率を算出できる。
【0023】こうした差あるいは比率を算出できるの
で、これらを営業上のデータとして使用したり、このデ
ータを遊技者に提供して遊技機選びに利用させたり、可
変入賞装置を開放する確率を変化させるなどの処理に利
用できる。また、排出球検出手段により球排出口から排
出される遊技球を検出するので、従来の遊技機のように
入賞球は入賞球だけで集合させて検出し、アウト球はこ
れとは別に検出する構成は不要になるから、遊技球の排
出経路を入賞球とアウト球とで分離する必要はなくな
り、遊技球の排出経路の構造を単純化できる。
【0024】さらに、入賞球検出手段によって入賞口毎
に入賞球を検出するので、例えば遊技価値の交付数値が
同じ入賞口同士をグループとして、そのグループ毎に払
出しカウンタを設けて、各グループに属する入賞口のい
ずれかで入賞球が検出されると払出カウンタのカウント
値をインクリメントし、遊技価値の交付(賞球の払出や
賞球に相当する数値の記憶)がなされると払出カウンタ
のカウント値をデクリメントする構成とすれば、従来の
遊技機に備えられていた証拠球の処理機構は必要なくな
るから、この点でも遊技球の排出に関わる構造を単純化
できる。
【0025】請求項4記載の遊技機は、請求項2または
3記載の遊技機において、判定用入賞口として設定され
た前記入賞口への入球または判定用通過口を遊技球が通
過したことに起因して当たり外れの判定を実行する判定
手段と、該判定手段による判定の結果を表示する表示手
段と、該表示手段により当たりの判定結果が表示された
ことを条件として、設定されている可変入賞装置を入賞
しやすい状態にさせる入賞装置制御手段と、前記算出手
段の算出結果に応じて前記判定手段が当たりと判定する
確率を設定変更する確率変更手段とを備えることを特徴
とする。
【0026】判定用入賞口として設定された入賞口の例
としては周知の図柄始動口が挙げられるが、例えば入賞
装置の内部を複数に分割して形成される入賞領域のいず
れかを判定用入賞口として設定する等も可能であり、判
定用入賞口として設定される入賞口には特に制限はな
い。判定用通過口としては、いわゆるゲートや入賞装置
の内部に設定される通過領域が例示される。
【0027】判定手段は、判定用入賞口への入球または
判定用通過口を遊技球が通過したことに起因して当たり
外れの判定を実行する。この判定手法は、判定用入賞口
への入球または判定用通過口を遊技球が通過したことが
検出されたときに選択される数値が当たり値と一致する
か否かによって実行する手法が周知であるが、他の手法
で判定してもよい。なお、判定用入賞口への入球等が検
出された際に必ず判定を実行してもよいし、条件によっ
ては(例えばいわゆる保留数が上限に達しているときな
どには)判定を実行しない構成としてもよい。
【0028】判定手段は、上述のメイン基板のCPUに
兼ねさせることができる。もちろん、他の装置のCPU
を用いることもできるし、専用の演算回路を設けてもよ
い。判定手段による判定の結果を表示する表示手段とし
ては、数字などの図柄を変動表示してから静止表示し、
その静止表示された図柄にて当たり外れを表示する図柄
表示装置が周知であるが、例えば特定のランプを点灯す
ると当たりの表示となるような構成も可能であり、特に
限定はない。
【0029】入賞装置制御手段は、表示手段により当た
りの判定結果が表示されたことを条件として、設定され
ている可変入賞装置を入賞しやすい状態にさせる手段で
あり、上述のメイン基板(そのCPU)が該当するが、
設定されている可変入賞装置を制御するための専用の制
御回路を設けることも可能である。
【0030】入賞装置制御手段は、表示手段により当た
りが表示されたことだけを条件としてれ(当たりが表示
されば必ず)、設定されている可変入賞装置を入賞しや
すい状態にさせてもよいし、当たりが表示されたうえで
他の条件が成立した場合例えば遊技球が特定の領域を通
過した場合に、設定されている可変入賞装置を入賞しや
すい状態にさせる構成でもよい。
【0031】設定されている可変入賞装置とは、予め特
定されている可変入賞装置という意味であり、最低1個
あればよく、2個以上とすることも可能である。そうし
た可変入賞装置の構造には特に限定はなく、チューリッ
プ式、アタッカー式、開閉羽根を間欠的に開閉する構造
(俗にヒコーキと呼ばれる構造)等を採用できる。可変
入賞装置を入賞しやすい状態にするとは、入賞が困難或
いは不可能な状態(閉鎖状態)から入賞が容易な状態
(開放状態)に変化させることであり、例えばチューリ
ップ式なら開閉羽根を倒すことが、アタッカー式なら開
閉板を倒すことが開放状態に該当する。
【0032】確率変更手段は、算出手段の算出結果に応
じて判定手段が当たりと判定する確率(判定確率)を設
定変更する。この判定確率の設定変更は、例えば上述し
た判定用入賞口への入球等が検出されたときに選択され
る数値が当たり値と一致するか否かによって判定する手
法なら、当たり値の個数を増減することで行える。他の
手法、例えば判定用入賞口への入球等が検出されたとき
に選択される数値(判定対象数値)の個数を増減して、
それら選択された数値のいずれかが当たり値と一致すれ
ば当たりとなる構成としてもよい。このように構成した
ときには、例えば判定対象数値が1個の場合を基準にす
れば、2個にすれば判定確率は2倍になり、3個にすれ
ば判定確率は3倍になる。また、当たり値の個数の増減
と判定対象数値の個数の増減とを組み合わせてもよい。
【0033】確率変更手段による判定確率の設定変更
は、遊技者が負けているとき(排出球数に比べて遊技価
値の交付数値が小さいとき)には判定確率を高めるのが
よい。遊技者が負けているか勝っているかあるいはどの
くらい負けているか勝っているかは、算出手段の算出結
果に基づいて判断できる。また、遊技者の負け程度(ま
たは勝ち程度)に応じて、判定確率を多段階に設定変更
することもできる。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面を参
照して説明することにより発明の実施の形態を説明す
る。
【0035】
【実施例】まず図1により遊技機としてのパチンコ機の
遊技盤10の前面側の構成を説明する。遊技盤10には
2つの円弧状の誘導レール12、14が取り付けられて
おり、これらに囲まれる部分が遊技領域16とされる。
【0036】遊技領域16の中央部には、表示手段に該
当する特別図柄表示装置18が設置されており、その液
晶表示盤20には当たり外れを示すための特別図柄やア
ニメーションなどが表示される。特別図柄表示装置18
の下方には、判定用入賞口に該当する始動入賞装置22
が配置されている。この始動入賞装置22は、周知のチ
ューリップ式の入賞装置であり、一対の開閉羽根24、
24を立てた閉鎖状態(図中破線で示す状態)と左右に
倒した開放状態(図中実践で示す状態)とに変化する。
【0037】この始動入賞装置22の下方には、ゲート
26が配置されている。このゲート26を遊技球が通過
すると、ゲート26の下方の大入賞装置28に組み付け
られている普通図柄表示器30のデジタルが変動してか
ら静止表示され、その数値が当たり(例えば77)であ
ると始動入賞装置22が開放状態にされる。
【0038】設定されている可変入賞装置に該当する大
入賞装置28は、開閉板32によって開閉される大入賞
口34を備えている。また、開閉板32の背面側には遊
技球を1球だけ受け止めることが可能な球受36が設け
られている。さらに、大入賞口34の左右には、普通入
賞口38a、38bが設けられている。
【0039】図1に示されているのは開閉板32を手前
側に倒した状態(開放状態)であり、この開放状態では
大入賞口34はきわめて入賞しやすい。しかし、開閉板
32を立てて大入賞口34を閉鎖すると(閉鎖状態)、
大入賞口34は入賞不可能となる。なお、開放状態にあ
るときに大入賞口34に入賞して球受36に受け止めら
れていた遊技球は、開閉板32を閉鎖した際に大入賞口
34内部に落下する。また、普通入賞口38a、38b
は開閉変化せず、常時入賞可能である。
【0040】遊技領域16には、特別図柄表示装置18
の左右に配された普通入賞口40a、40b、これらの
下方に配された普通入賞口42a、42b、ランプ風車
44a、44b、サイド飾46a、46bが設置され、
最下部にはアウト穴48が設けられている。なお図示は
省略しているが、遊技領域16には周知の障害釘や風車
等も取り付けられている。
【0041】次に図2により遊技盤10の背面側の構造
を説明する。遊技盤10の背面には、図2において左側
に位置して、普通入賞口40b用の枝樋60a、普通入
賞口42b用の枝樋60b、始動入賞装置22の入賞口
22a用の枝樋60c及び普通入賞口38b用の枝樋6
0dを有する落下誘導樋60が設置されている。各枝樋
60a、60b、60dの上端部には、入賞球検出手段
に該当し、普通入賞口40b、42b、38bに入賞し
た遊技球の通過を検出する普通入賞センサ62a、62
b、62dが取り付けられており、枝樋60cの上端部
には、入賞球検出手段に該当し、始動入賞装置22に入
賞した遊技球の通過を検出する始動入賞センサ22cが
取り付けられている。なお、始動入賞装置22には、図
1に示される開閉羽根24を駆動するためのソレノイド
22bが備わっている。
【0042】また遊技盤10の背面右側には、普通入賞
口40a用の枝樋64a、普通入賞口42a用の枝樋6
4b及び普通入賞口38a用の枝樋64cを有する落下
誘導樋64が設置されている。各枝樋64a、64b、
64cの上端部には、入賞球検出手段に該当し、普通入
賞口40a、42a、38aに入賞した遊技球の通過を
検出する普通入賞センサ66a、66b、66cが取り
付けられている。
【0043】さらに、大入賞装置28に対応して大入賞
樋68が配されている。この大入賞樋68は、大入賞装
置28内部の樋部28aが接続されており、大入賞口3
4に入賞した遊技球は、すべて大入賞樋68に導かれ
る。また、大入賞樋68と樋部28aとの接続部には、
入賞球検出手段に該当する10カウントセンサ28bが
取り付けられており、大入賞口34に入賞した遊技球
は、すべて10カウントセンサ28bによって検出され
る。なお、樋部28aには、図1に示される球受36か
ら落下した遊技球を検出するためのVセンサ28cが配
置されている。また、大入賞装置28は、図1に示され
る開閉板32を駆動するためのソレノイド28dを備え
ている。
【0044】落下誘導樋60、64及び大入賞樋68の
下端は開放されており、集合樋70の上端の開口部72
に接続されている。このため、各入賞口に入賞した遊技
球は、落下誘導樋60、64または大入賞樋68を経て
集合樋70に流入する。また、アウト穴48を通過した
遊技球も集合樋70に流入する。すなわち、遊技領域1
6に撃ち込まれた遊技球のすべてが集合樋70に流入す
る。
【0045】なお、本実施例の集合樋70にはアウト穴
48と集合樋70とを仕切るための板材はなく、アウト
穴48を通過した遊技球はそのまま直接集合樋70に流
入する。また、本実施例の集合樋70にはアウト球と入
賞球とを仕切るための仕切板も存在せず、アウト球と入
賞球は集合樋70で合流する。こうした構造であるの
で、集合樋70は、従来のアウト球と入賞球とを分離し
て集合させる構造(アウト穴48と集合樋70とを仕切
るための板材、アウト球と入賞球とを仕切るための仕切
板等)を備えない分、構造が単純化されている。
【0046】集合樋70の下流側には漏斗状の合流排出
路74が設けられており、集合樋70に流入した遊技球
は合流排出路74の下流端の球排出口76から排出され
る。なお、合流排出路74には、排出球検出手段に該当
する排出球センサ78が設置されており、球排出口76
から排出される遊技球を検出できる。
【0047】次に、図3及び図4を参照して、本例のパ
チンコ機の制御系を説明する。図3に示すように、制御
系の中枢となる遊技制御装置100は、周知のCPU1
00a、ROM100b、RAM100c、入出力回路
100d等を備えるマイクロコンピュータである。この
遊技制御装置100には、価値交付手段に該当する払出
装置102、発射装置104、特別図柄表示装置18、
普通図柄表示器30、始動入賞装置22のソレノイド2
2b、大入賞装置28のソレノイド28d等が接続され
ており、遊技制御装置100はこれらの動作を制御で
き、特にソレノイド28dを制御することで入賞装置制
御手段として機能する。なお、発射装置104からは、
遊技者が操作ハンドルに接触していることを示すタッチ
信号や打球ハンマを駆動するカムが定点を通る毎にレベ
ル変化する定点信号が遊技制御装置100に入力され
る。
【0048】また、遊技制御装置100には、普通入賞
センサ62a、62b、62d、66a、66b、66
c、始動入賞センサ22c、10カウントセンサ28
b、Vセンサ28c、排出球センサ78、ゲート26等
が接続されており、遊技制御装置100は、これらが遊
技球を検出した際に出力する信号を取得できる。
【0049】さらに、図4に示すように、RAM100
cの一部は、入賞球計数手段に該当する6球カウンタC
1並びに15球カウンタC2、排出球計数手段に該当す
る排出球カウンタC3、CPU100aが算出手段とし
て機能する際の算出結果を記憶するための差球カウンタ
C4、CPU100aが判定手段として機能する際に使
用する第1〜第5抽選カウンタRd1〜Rd5、賞球の
払出残を記憶するための6個払カウンタM1及び15個
払カウンタM2として使用される。
【0050】6球カウンタC1は、普通入賞センサ62
a、62b、62d、66a、66b、66c及び始動
入賞センサ22cからの信号に基づいて更新され、15
球カウンタC2は10カウントセンサ28bからの信号
に基づいて更新され、排出球カウンタC3は排出球セン
サ78からの信号に基づいて更新される。また、差球カ
ウンタC4は、6球カウンタC1、15球カウンタC2
または排出球カウンタC3の更新に応じて更新される。
つまり、6球カウンタC1、15球カウンタC2、排出
球カウンタC3及び差球カウンタC4は、不定期に更新
される。
【0051】一方、第1〜第5抽選カウンタRd1〜R
d5は定期的に、例えばCPU100aがタイマ割込に
よりリセットされる毎に更新され、第1抽選カウンタR
d1は0〜199の整数値を昇順に、第2抽選カウンタ
Rd2は0〜224の整数値を昇順に、第3抽選カウン
タRd3は0〜249の整数値を昇順に、第4抽選カウ
ンタRd4は0〜274の整数値を昇順に、第5抽選カ
ウンタRd5は0〜299の整数値を昇順に、いずれも
繰り返しカウントする。
【0052】なお、CPU100aは第1〜第5抽選カ
ウンタRd1〜Rd5のいずれかを選択して使用するこ
とで確率変更手段として機能するが、その詳細は後述す
る。6個払カウンタM1は、普通入賞センサ62a、6
2b、62d、66a、66b、66cまたは始動入賞
センサ22cからの信号があると1加算され、払出装置
102によって6個払出が実行されると1減算される。
同様に、15個払カウンタM2は、10カウントセンサ
28bからの信号があると1加算され、払出装置102
によって15個払出が実行されると1減算される。
【0053】以上は、本例のパチンコ機の本発明に関わ
りが深い部分の構成の説明である。なお、上述した以外
のパチンコ機の構成は公知技術にしたがっているので、
図示と説明は省略する。次に、遊技制御装置100のC
PU100aが実行する処理を中心に、本例のパチンコ
機の動作を説明する。
【0054】CPU100aは、約2ミリ秒毎のタイマ
割込によってリセットスタートし、メインルーチン処理
を実行し、それによってパチンコ機の各部の動作を制御
している。なお、メインルーチン処理の大半は本発明と
は関係がないので図示と詳細な説明は省略し、そのサブ
ルーチンとして実行され、本発明と関わりが深い判定処
理及び計数処理について詳しく説明する。
【0055】まず、大入賞口34の開放の可否を決める
判定処理について図5を参照して説明する。判定処理で
は、CPU100aは、始動入賞センサ22cからの始
動入賞信号が入力されているか否かを判断し(S10
1)、始動入賞信号があれば、そのときに選択されてい
る抽選カウンタ(第1〜第5抽選カウンタRd1〜Rd
5のいずれか)の値を抽選値として取得し(S10
2)、その抽選値が当たり値(本実施例では7)と一致
するか否かを照合する(S103)。
【0056】前述したように、第1抽選カウンタRd1
のカウント範囲は0〜199、第2抽選カウンタRd2
のカウント範囲は0〜224、第3抽選カウンタRd3
のカウント範囲は0〜249、第4抽選カウンタRd4
のカウント範囲は0〜274、第5抽選カウンタRd5
のカウント範囲は0〜299であるから、抽選値が当た
り値と一致する確率(判定確率)は、第1抽選カウンタ
Rd1が選択されていれば1/200、第2抽選カウン
タRd2が選択されていれば1/225、第3抽選カウ
ンタRd3が選択されていれば1/250、第4抽選カ
ウンタRd4が選択されていれば1/275、第5抽選
カウンタRd5が選択されていれば1/300となる。
すなわち、どの抽選カウンタを選択するかによって判定
確率が異なるのである。なお、この選択は後述する確率
設定処理で行われる。
【0057】続いてCPU100aは、照合の結果が当
たり(抽選値は当たり値と一致)ならば(S104:Y
ES)、当たりを表示するための特別図柄(例えば77
7のように3桁が揃う図柄)を決め、これを特別図柄表
示装置18に指示する(S105)。この指示を受けた
特別図柄表示装置18は、液晶表示盤20にて図柄を変
動表示し、例えば公知のリーチアクションを経てから、
指示された特別図柄を静止表示する。この静止表示によ
り大当たりであることが遊技者に通知される。
【0058】一方、照合の結果が外れ(抽選値は当たり
値と不一致)ならば(S104:NO)、CPU100
aは、外れを表示するための特別図柄(例えば249の
ように3桁が揃わない図柄)を決め、これを特別図柄表
示装置18に指示する(S106)。この指示を受けた
特別図柄表示装置18は、液晶表示盤20にて図柄を変
動表示し、場合によってはリーチアクションを経てか
ら、指示された外れの特別図柄を静止表示する。この静
止表示により外れであることが遊技者に通知される。
【0059】これらS105またはS106の後、CP
U100aの処理はメインルーチンにリターンする。そ
して、上述の判定が当たりであったときには、CPU1
00aは、特別図柄表示装置18による大当たりの表示
の確定を待ってから、ソレノイド28dを稼働させるこ
とによって大入賞口34を開放させる等、周知の特別遊
技のための処理を実行する。この際に、Vセンサ28c
からの信号は、周知のパチンコ機と同様に、大入賞口3
4の開放動作の継続の可否を決めるために使用される。
【0060】次に、入賞球数及び排出球数に関する演算
等を行う計数処理について図6を参照して説明する。こ
の計数処理では、CPU100aは、入賞球数及び排出
球数を検出するセンサ等からの信号を取得して対応する
カウンタの値を更新する、入力処理(S201)を実行
する。具体的には、普通入賞センサ62a、62b、6
2d、66a、66b、66cまたは始動入賞センサ2
2cからの検出信号があれば6球カウンタC1及び6個
払カウンタM1に1を加算し、10カウントセンサ28
bからの検出信号があれば15球カウンタC2及び15
個払カウンタM2に1を加算し、排出球センサ78から
の検出信号があれば排出球カウンタC3に1を加算す
る。
【0061】次に、CPU100aは、パチンコ遊技の
実行中か否かを判断する(S202)。普通、パチンコ
機の発射装置は毎分約100発の遊技球を発射するか
ら、例えば発射装置104によって発射される遊技球を
検出する発射球センサ(図示は省略)の出力が約100
Hzの周波数で変化していれば、遊技中と判断できる。
また、本実施例では発射された遊技球のすべてが排出球
センサ78にて検出されるから、排出球センサ78から
の検出信号が100Hz前後の周波数で変化していれ
ば、遊技中と判断できる。あるいは、タッチ信号の有無
や定点信号に基づいても判断できるが、これらは実際に
遊技球を発射していなくても入力されるから正確さには
欠ける。
【0062】遊技中であれば(S202:YES)、C
PU100aは、6球カウンタC1の値を6倍した数値
(C1×6)と15球カウンタC2の値を15倍した数
値(C2×15)との和から排出球カウンタC3の数値
を減算した値を算出し、これを差球カウンタC4に書き
込む(S203)。なお、実際には、(C1×6+C2
×15)−C3の演算を行っているわけではなく、差球
カウンタC4の前回値に変化分を加算または減算してい
る。
【0063】続いて、CPU100aは、前述の判定処
理で使用する抽選カウンタ(第1〜第5抽選カウンタR
d1〜Rd5のいずれか)を決めるための、確率設定処
理(S204)を実行する。確率設定処理の詳細は図7
に示すとおりで、CPU100aは、まず排出球カウン
タC3の値が3000の倍数になっているか否かに基づ
いて、確率設定処理の実質的な処理を実行するか否かを
判断する(S301)。
【0064】この確率設定処理は、遊技者が負けている
ときに大当たりを出やすくする目的で行われるので、同
一(と判断できる)遊技者がある程度以上継続して遊技
していることが必要となる。本実施例の場合、同一遊技
者が少なくとも30分以上にわたって継続してパチンコ
遊技を実行していると判断できるときに、実質的な処理
が実行されるように設定している。ただし、例えば特定
のタイミング毎に少数(2〜3発)の遊技球を発射する
ような、変則的な遊技が行われる場合もあるので、遊技
時間を基準にするのは妥当でないことがある。このた
め、本実施例の場合、発射球数に基づき、これが300
0発(毎分100発で30分に相当)に達する毎に、判
定確率の変更に関わる実質的な処理を行う設定としてい
る。
【0065】そして、S301で肯定判断のときには、
CPU100aは、判定確率を高める場合か否かを判断
する(S302)。具体的には、差球カウンタC4の値
が−2500以下(遊技者の負け分が2500発以上)
であれば、判定確率を高める場合であると判断する(S
302:YES)。
【0066】S302で肯定判断なら、CPU100a
は、既に最高確率(本実施例の場合1/200)に設定
されているか否かを判断し(S303)、最高確率でな
ければ(S303:NO)、判定確率が1段階高まるよ
うに(例えば、それまで第5抽選カウンタRd5が選択
されていたとすれば、これを第4抽選カウンタRd4に
変更することで、判定確率が1/300から1/275
に1段階高くなる)、判定処理で使用する抽選カウンタ
を変更する(S304)。
【0067】また、S302で否定判断のときには、C
PU100aは、判定確率を低める場合か否かを判断す
る(S305)。具体的には、差球カウンタC4の値が
+2500以上(遊技者の勝ち分が2500発以上)で
あれば、判定確率を低める場合であると判断する(S3
05:YES)。
【0068】S305で肯定判断なら、CPU100a
は、既に最低確率(本実施例の場合1/300)に設定
されているか否かを判断し(S306)、最低確率でな
ければ(S306:NO)、判定確率が1段階低下する
ように(例えば、それまで第2抽選カウンタRd2が選
択されていたとすれば、これを第3抽選カウンタRd3
に変更することで、判定確率が1/225から1/25
0に1段階低くなる)、判定処理で使用する抽選カウン
タを変更する(S307)。
【0069】CPU100aは、S301またはS30
5で否定判断のとき、S303またはS306で肯定判
断のとき、あるいはS304またはS307を実行した
ときには、計数処理にリターンする。このように、遊技
者の負け分が多いときには判定確率が高められ、遊技者
の勝ち分が多いときには判定確率が低められるので、勝
ち負けが極端にならないように(すなわち賭博性が高く
ならないように)調節できる。
【0070】なお、パチンコ機の起動に伴う判定確率の
初期設定は、例えば一律に最低(1/300)、最高
(1/200)あるいは中間値(1/250)に設定し
てもよいし、起動時にRAM100cの特定のアドレス
の値を読み込んで(普通ランダムな値である)、その値
に応じて決めてもよい。
【0071】図6に戻って、パチンコ遊技の実行中では
ないときには(S202:NO)、パチンコ遊技が実行
されていない時間(中断時間)が、設定されている判断
時間に達したか否かを判断する(S205)。パチンコ
遊技は、例えば発射用の遊技球がなくなったときには中
断され、また遊技者が一時的にパチンコ機から離れて中
断されることがある。そのような場合には、同じ遊技者
がパチンコ遊技を再開する可能性が高いから、一時的に
中断さえたときに遊技者の入れ代わりと判断するのは妥
当ではない。
【0072】そこで、本実施例では、中断時間が設定さ
れている判断時間(例えば5分とか10分とか)に達し
た際には(S205:YES)、それまでの遊技者はこ
のパチンコ機から離脱したとみなして、6球カウンタC
1、15球カウンタC2、排出球カウンタC3及び差球
カウンタC4の値をクリアし、判定確率も初期設定に戻
す(S206)。これにより、次の遊技者がパチンコ遊
技を開始しても、先の遊技者による遊技結果(勝ち負
け)の影響を受けない。
【0073】そして、S204またはS206に続い
て、CPU100aは、6球カウンタC1、15球カウ
ンタC2、排出球カウンタC3及び差球カウンタC4の
値等の各種のデータを、ホールコンピュータに送信する
ための処理を行ってから(S207)、メインルーチン
にリターンする。
【0074】次に、賞球の払出に関する払出処理につい
て図8を参照して説明する。この払出処理では、CPU
100aは、払出終了フラグFがセットされているか
(F=1か)否かにより、先行する払出が終わった(6
個払出の6個目の排出または15個払出の15個目の排
出がなされた)か否かを判断する(S401)。そし
て、払出終了フラグFがセットされている場合は(S4
01:YES)、その払出に対応して6個払カウンタM
1あるいは15個払カウンタM2の値を1減算し、払出
終了フラグFをリセットする(S402)。
【0075】また、払出終了フラグFがセットされてい
なければ(S401:NO)、CPU100aは、払出
の実行中か否かを判断し(S403)、実行中でなけれ
ば(S403:NO)、払出が必要か否かを判断する
(S404)。具体的には、6個払カウンタM1の値あ
るいは15個払カウンタM2の値の両方が0でなけれ
ば、賞球の払出が未了の入賞球があるわけで、その入賞
球に対する賞球払出が必要である。なお、本実施例では
6個払出を優先する設定である。
【0076】S404で肯定判断なら、CPU100a
は、払出装置102を稼働させて賞球の払出を実行させ
る(S405)。S403で肯定判断のときまたはS4
05に続いて、CPU100aは、払出が完了した(6
個払出の6個目の排出または15個払出の15個目の排
出がなされた)か否かを判断し(S406)、肯定判断
なら払出装置102を停止させ払出終了フラグFを1に
セットする(S407)。
【0077】このように、賞球が6個の入賞が発生する
と即座に6個払カウンタM1の値を1インクリメント
し、賞球が15個の入賞が発生すると即座に15個払カ
ウンタM2の値を1インクリメントし、これら6個払カ
ウンタM1または15個払カウンタM2の値が0でなけ
れば払出が実行される。また、6個払出が実行されると
6個払カウンタM1の値を1デクリメントし、15個払
出が実行されると15個払カウンタM2の値を1デクリ
メントするので、いわゆる証拠球を残しておいて、これ
に基づいて払出を実行する必要はない。よって、従来の
パチンコ機に備えられていた証拠球の処理機構は必要な
くなるから、遊技球の排出に関わる構造を単純化でき
る。
【0078】また、入賞の検出は各入賞口に設けられた
入賞センサで検出するので、入賞の発生から検出までに
大きなタイムラグが生じることはない。以上、実施例に
従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発
明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できること
は言うまでもない。
【0079】例えば図6、7に示した判定確率の設定を
変更する処理は、パチンコ機に限らず、他の形式の遊技
機(例えばスロットマシン)においても適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のパチンコ機の遊技盤の正面図であ
る。
【図2】 実施例のパチンコ機の遊技盤の背面図であ
る。
【図3】 実施例のパチンコ機の制御系を説明するブロ
ック図である。
【図4】 実施例のパチンコ機の遊技制御装置のRAM
に設定されているカウンタの説明図である。
【図5】 実施例のパチンコ機の遊技制御装置のCPU
が実行する判定処理のフローチャートである。
【図6】 実施例のパチンコ機の遊技制御装置のCPU
が実行する計数処理のフローチャートである。
【図7】 実施例のパチンコ機の遊技制御装置のCPU
が実行する確率設定処理のフローチャートである。
【図8】 実施例のパチンコ機の遊技制御装置のCPU
が実行する払出処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10…遊技盤、16…遊技領域、18…特別図柄表示装
置(表示手段)、20…液晶表示盤(表示手段)、22
…始動入賞装置(判定用入賞口)、22a…入賞口(判
定用入賞口)、22c…始動入賞センサ(入賞球検出手
段)、28…大入賞装置(可変入賞装置)、28b…1
0カウントセンサ(入賞球検出手段)、34…大入賞
口、38a…普通入賞口、38b…普通入賞口、40a
…普通入賞口、40b…普通入賞口、42a…普通入賞
口、42b…普通入賞口、48…アウト穴、60…落下
誘導樋、62a、62b、62d…普通入賞センサ(入
賞球検出手段)、64…落下誘導樋、66a、66b、
66c…普通入賞センサ(入賞球検出手段)、68…大
入賞樋、70…集合樋、74…合流排出路、76…球排
出口、78…排出球センサ(排出球検出手段)、100
…遊技制御装置(算出手段、判定手段、入賞装置制御手
段、確率変更手段)、100a…CPU(算出手段、判
定手段、入賞装置制御手段、確率変更手段)、100c
…RAM(入賞球計数手段、排出球計数手段)、102
…払出装置(価値交付手段)、C1…6球カウンタ(入
賞球計数手段)、C2…15球カウンタ(入賞球計数手
段)、C3…排出球カウンタ(排出球計数手段)、C4
…差球カウンタ、M1…6個払カウンタ、M2…15個
払カウンタ、Rd1…第1抽選カウンタ、Rd2…第2
抽選カウンタ、Rd3…第3抽選カウンタ、Rd4…第
4抽選カウンタ、Rd5…第5抽選カウンタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 判定実行条件の成立に起因して当たり外
    れの判定を実行する判定手段と、 該判定手段による判定の結果を表示する表示手段と、 該表示手段により当たりの判定結果が表示されたことを
    条件として、遊技者に特典を付与する特典付与手段と、 払出条件が成立するとこれに対応する遊技価値を遊技者
    側に交付する価値交付手段と、 遊技者が投入した遊技価値を計数する投入数計数手段
    と、 前記価値交付手段によって交付された遊技価値(以下、
    払出数という)と投入数計数手段によって計数された遊
    技価値(以下、投入数という)との差を算出する算出手
    段と、 該記算出手段の算出結果に応じて前記判定手段が当たり
    と判定する確率を設定変更する確率変更手段とを備える
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技盤に設けられた複数の入賞口及びア
    ウト穴と、前記入賞口に入球した入賞球に対応する遊技
    価値を遊技者側に交付する価値交付手段とを備える遊技
    機において、 前記入賞口毎に前記入賞球を検出する入賞球検出手段
    と、 該入賞球検出手段の検出結果に基づいて入賞球数を計数
    する入賞球計数手段と、 前記入賞球及び前記アウト穴を通過したアウト球を機外
    に誘導する球排出口と、 該球排出口から排出される遊技球を検出する排出球検出
    手段と、 該排出球検出手段の検出結果に基づいて排出球数を計数
    する排出球計数手段と、 前記入賞球計数手段の計数値と前記排出球計数手段の計
    数値とを使用して、入賞球数と排出球数との差、入賞球
    数と排出球数との比率、前記遊技価値の交付数値と排出
    球数との差、前記遊技価値の交付数値と排出球数との比
    率のいずれかを算出する算出手段とを備えたことを特徴
    とする遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の遊技機において、前記入
    賞球計数手段は、1入賞球に対応する前記遊技価値の交
    付数値が同じ前記入賞口同士で構成されるグループ毎に
    前記入賞球数を計数することを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の遊技機におい
    て、判定用入賞口として設定された前記入賞口への入球
    に起因して当たり外れの判定を実行する判定手段と、該
    判定手段による判定の結果を表示する表示手段と、該表
    示手段により当たりの判定結果が表示されたことを条件
    として、設定されている可変入賞装置を入賞しやすい状
    態にさせる入賞装置制御手段と、前記算出手段の算出結
    果に応じて前記判定手段が当たりと判定する確率を設定
    変更する確率変更手段とを備えることを特徴とする遊技
    機。
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