JP2000224809A - 車両用全閉形主電動機 - Google Patents

車両用全閉形主電動機

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JP2000224809A
JP2000224809A JP11017805A JP1780599A JP2000224809A JP 2000224809 A JP2000224809 A JP 2000224809A JP 11017805 A JP11017805 A JP 11017805A JP 1780599 A JP1780599 A JP 1780599A JP 2000224809 A JP2000224809 A JP 2000224809A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却効果を上げ、長寿命化を図ることのできる
車両用全閉形主電動機を得ること。 【解決手段】外筒枠1Aの車軸13側の下部側面に対し
て、案内板22Aを突設する。車両の走行で発生する走行
風を、図1の矢印D2,D3に示すように分流させるこ
とで、特に中間部と上部に当たる走行風を従来と比べて
増やして外筒枠1Aの中間部と上部の冷却効果を上げ
る。案内板22Aは、形状を変えて、台車枠側にも追加す
るとなおよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用全閉形主電
動機に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の床下の台車枠に搭載される車
両用主電動機では、従来からこの車両用主電動機の回転
子軸に通気ファンを挿入し、車両用主電動機とともに回
転する通気ファンによって、車両用主電動機の外部の空
気を内部に吸入して、この内部を流通させ回転子や固定
子を冷却する開放形主電動機が採用されてきた。
【0003】これに対して、保守の省力化や低騒音化の
要請に応えるために、内部に冷却ファンを設けた車両用
全閉形主電動機が開発されている。この車両用全閉形主
電動機は、この車両用全閉形主電動機の内部を外部と遮
断することで、外気とともに内部に侵入する塵埃を防
ぎ、この塵埃による内部の巻線の汚損を防ぎ、この汚損
による保守・点検の頻度の増加を抑えることができる。
【0004】さらに、全閉構造とすることで、内部の冷
却ファンの回転で発生する騒音の放散を防ぎ、環境に配
慮した車両用全閉形主電動機とすることもできる。一
方、車両用主電動機では、列車の高速化に伴い大容量化
が要求されるが、その搭載場所は図5で後述する台車枠
の限られた狭い空間に組み込まれるためと、前述した列
車の高速化のために小形・軽量化が要求される。
【0005】この相矛盾する要請に対応するために、巻
線の絶縁樹脂などの耐熱性の向上が図られているが、こ
の巻線の絶縁樹脂の劣化を防ぎ、絶縁特性を維持して長
寿命化による保守・点検の頻度の増加を防ぐうえでも、
車両用主電動機の冷却性能の向上は必須条件となる。
【0006】図5は、この冷却性能の向上を図った従来
の車両用全閉形主電動機が車両の台車に搭載された状態
の一例を示す平面図、図6は図5のA−A断面拡大図、
図7は図6のB−B断面拡大図である。
【0007】図5,図6及び図7において、図6の一点
鎖線で示す車体14を搭載する図5の平面図ではH形とな
る台車枠16の中枠16aの取付座12と車軸13の間に対し
て、車両用全閉形主電動機20Eは組み込まれている。
【0008】すなわち、この車両用全閉形主電動機20E
の上部の図6において左側には、上部取付座19Aが突設
され、下部の左側には下部取付座19Bが突設され、さら
に、上部の右側には、図5に示す一対のフック19Cが突
設されている。
【0009】このうち、図6の左側上部の上部取付座19
Aは、取付座12の上端にキー12aを介して載置されてボ
ルト26で固定され、下部取付座19Bは取付座12の下部の
梁16aの側面に当接して、同じくボルト26で固定されて
いる。左側の上部取付座19Aと右側のフック19Cには、
吊り上げ用のフック穴19aが加工されている。
【0010】図5において、車両用全閉形主電動機20E
の左側には、この車両用全閉形主電動機20Eの回転子軸
8の左端に連結された可とう継手24が示され、この可と
う継手24の左側には、この可とう継手24を介して駆動さ
れる小径の平歯車25aとこの平歯車25aと噛み合い車軸
13に圧入された大径の平歯車25bが収納されたギヤボッ
クス25が示されている。
【0011】図6及び図7において、軟鋼板から有底筒
状に形成された外筒枠1Dの開口側となる図7において
左側には、図示しない左側面図では環状のブラケット4
の外周右側に突き出て形成された嵌合部が挿入され、複
数のボルトで固定されている。
【0012】ブラケット4の中心に形成された軸受穴に
は、ころ軸受6Aが挿入され、このころ軸受6Aの外輪
は、ブラケット4の中心部の外面側にボルトで固定され
た軸受押え4aの嵌合部で外側から固定されている。こ
ろ軸受6Aの内輪は、この内輪の機内側と機外側に後述
する回転子軸8に対して挿入された固定環で、回転子軸
8に固定されている。
【0013】外筒枠1Dの右端の中心部に形成された嵌
合穴には、ハウジング5の外面側に形成された嵌合部が
外筒枠1Dの内側から挿入され、内側から挿入された複
数のボルトで外筒枠1Dに固定されている。
【0014】ハウジング5の中心に形成された軸受穴に
は、玉軸受6Bが挿入され、この玉軸受6Bの外輪は、
ハウジング5の外側から嵌合部が挿入されハウジング5
に図示しないボルトで外側から固定された軸受押え21で
固定されている。
【0015】左右のころ軸受6Aと玉軸受6Bは、回転
子軸8にあらかじめ圧入されている。この回転子軸8の
中央部には、回転子鉄心7が圧入され、この回転子鉄心
7の左端には、厚板から環状に形成された鉄心押え7b
が圧入され、回転子鉄心7の右端にも断面がL字形の鉄
心押え7bが対称的に圧入されている。左側の鉄心押え
7bの更に左側には、内扇9が圧入されている。
【0016】回転子鉄心7には、図6に示すように通風
穴7aが複数箇所(注;図6では8箇所)環状に形成さ
れ、回転子鉄心7の内周側には、ロータバー11が挿入さ
れ、このロータバー11の両端には、このロータバー11に
ろう付されたエンドリング11aが示されている。
【0017】一方、外筒枠1Dの内周には、固定子鉄心
2が中央部に圧入され、この固定子鉄心2の内周側に
は、図示しないスロットに挿入され両端が固定子鉄心2
の左右に突き出た固定子コイル3が示されている。この
結果、この主電動機は、かご形の誘導電動機となってい
る。
【0018】外筒枠1Dの上端の図7において左右に
は、図5で示す平面図では長方形の通気口1bが、図6
においては右側上方に形成されている。これらの通気口
1bには、図7においては下端が開口し冷却器10Cの出
入口となる有底筒状の接続部10aの開口端が外筒枠1D
の通気口に挿入され溶接で固定されている。
【0019】左右の接続部10aの対向側には、鋼管から
製作された複数の通気管10dの両端が貫通し、接続部10
aに溶接されている。これらの通気管10dは、薄板の軟
鋼板から図6に示すように矢印状に製作され図7に示す
ように等間隔に立設された複数枚の冷却フィン1aを貫
通している。各冷却フィン1aは、各通気管10dに貫通
部が溶接され、下端は、外筒枠1Dの上面に溶接されて
いる。
【0020】このように構成された車両用全閉形主電動
機においては、電車の走行時には、回転子軸8の回転に
よって内扇9も回転し、この内扇9によって吐出された
冷却空気は、図7の矢印A11に示すように外筒枠1Dの
左側の通気口1bから冷却器10Cの接続部10aに矢印に
示すように流入し、この接続部10aから各通気管10dの
内部を矢印A12に示すように貫流して、右側の接続部10
aに流出する。
【0021】この冷却空気は、右側の接続部10aから矢
印A13に示すように、通気口1bを経て外筒枠1Dの内
部に流入する。すると、この冷却空気の一部は、矢印A
14に示すように、固定子鉄心2の内周と回転子鉄心7の
外周の間に形成された空隙を経て、内扇9に吸入され
る。
【0022】また、外筒枠1Dの右側の内部に流入した
冷却空気の他の一部は、矢印A15に示すように、回転子
鉄心7に形成された通風穴7aを左側の内扇方向に貫流
して、同じく、内扇9に吸入され、以下矢印A11,A1
2,A13,A14,A15に示すように還流する。
【0023】したがって、このように構成された車両用
全閉形主電動機においては、この還流する冷却風によっ
て、固定子鉄心2及び固定子コイル3と、回転子鉄心7
及びロータバー11は冷却され、エポキシ樹脂で鉄心と絶
縁された固定子コイル3とロータバー11は、固定子鉄心
2及び回転子鉄心7との間の絶縁樹脂の絶縁特性を長期
に亘って維持することができる。また、外部から冷却空
気を取り入れないので、塵埃の付着や堆積を防ぐことが
でき、保守・点検の頻度の増加を防ぐこともできる。
【0024】ところで、このように構成された車両用全
閉形主電動機においては、この車両用全閉形主電動機を
台車に組み込むときには、車体を載せる前の状態の台車
の上方から徐々に下ろして、左側の上部取付座19Aを台
車枠16の取付座12の上端にキーを介して載せ、上部取付
座19Aと下部取付座19Bをボルトで取付部12に固定す
る。
【0025】また、定期点検のために、車両用全閉形主
電動機を点検する場合には、図5で示す台車16を車体か
ら切り離した後、ボルト26を緩め、フック穴19aを利用
して、上方に吊り上げる。
【0026】なお、この車両用全閉形主電動機は、図5
及び図6で示す取付状態においては、左側の取付座12と
右側の車軸13のケースの間となり、軸方向は、両側の車
輪17の間に対して、図5で示した可とう継手24とギヤボ
ックス25とともに収納されて、上方には図6で示した車
体14の下端面が対置し、下側は図6の外筒枠1Dの下部
の置足18の下端とレール15の上面との間の図6で示す高
さ制限Hでレール15と対置して、余裕のない限られた空
間に組み込まれる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された車両用全閉形主電動機においては、前述した
小形化と大容量化だけでなく、車両の低価格化と保守・
点検の省力化のために、列車の1編成当りの搭載台数を
減らすことも要求される。そのために更なる大容量化が
要求される。
【0028】そのため、別に設置した送風機からダクト
を介して車両用主電動機の外筒枠の内部に大量の冷却空
気を導く方法も考えられるが、この方法はダクトの配設
によって車両の価格が下がり、通風濾過器のフィルタの
交換のために保守・点検が増えるだけでなく、前述した
ように外筒枠の内部のコイルなどに微細な塵埃が付着し
て保守・点検の頻度が増え、外部に放散する騒音も増え
るので、時代の要請に応えられない。
【0029】そのため、図6で示した冷却器10Cの冷却
フィン1aの面積を増やすことも考えられるが、この車
両用全閉形主電動機は、図5,図6で前述したように、
左側の取付部12と右側の車軸13のケースの間に収納さ
れ、さらに上方は車体14の下端と対置し、下側はレール
15と高さ制限Hで対置する限られた狭い空間に設置され
るために、これ又採用できない。
【0030】図8は、車両の走行によって車両の床下の
主電動機の上部と下部を通過する走行風の風速を示すグ
ラフで、線Aは主電動機の下部の走行風の風速を示し、
線Bは主電動機の中央部の軸方向の側面の風速を、線C
は主電動機の上部の風速を示す。
【0031】一方、このような条件で収納され駆動され
る車両用全閉形主電動機に対する冷却効率の向上による
高出力化とコイルの絶縁寿命の長期化の要請は、ますま
す高速化する車両と保守・点検の省力化を図るために、
今後もますます強くなる趨勢にある。そこで、本発明の
目的は、冷却効果を上げ、長寿命化を図ることのできる
車両用全閉形主電動機を得ることである。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、外筒枠の内周に固定子が挿入され、外筒枠の軸心に
貫設された回転子軸に回転子鉄心と内扇が挿入された車
両用全閉形主電動機において、外筒枠の下部に流入する
走行風を上下に分流させる案内板を外筒枠の少なくとも
片側に突設したことを特徴とする。
【0033】請求項2に対応する発明は、案内板の縦断
面形状を台形状又は弧状としたことを特徴とする。
【0034】請求項3に対応する発明は、外筒枠の内周
に固定子が挿入され、外筒枠の軸心に貫設された回転子
軸に回転子鉄心と内扇が挿入された車両用全閉形主電動
機において、外筒枠の下部の少なくとも片側に一対の通
気口を形成し、これらの通風口に両端の接続部が固定さ
れこれらの接続部の対向側に貫設された通気管とこの通
気管に挿入された複数の冷却フィンでなり外筒枠の下部
に流入する走行風を上下に分流させる冷却器を設けたこ
とを特徴とする。
【0035】請求項4に対応する発明は、外筒枠の上部
に一対の通気口を形成し、これらの通気口に両端の接続
部が固定されこれらの接続部の対向側に貫設された複数
の通気管とこの通気管に挿入された複数の冷却フィンで
なる上部冷却器を設けたことを特徴とする。
【0036】このような手段によって、請求項1乃至請
求項3記載の発明では、車両の走行で発生する走行風の
一部を外筒枠と台車の中枠及び車軸との間の空間に導い
て外筒枠の下部と側面を冷却する。また、請求項4記載
の発明では、車両の走行で発生する走行風で上部冷却器
の内部を還流する冷却空気も冷却する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用全閉形主電
動機の一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、
本発明の車両用全閉形主電動機の第1の実施形態を示す
縦断面図で、従来の技術で示した図6に対応し、請求項
1及び請求項2に対応する図である。
【0038】図1において、従来の技術で示した図6と
異なるところは、外筒枠の下部に対して、走行風の一部
を外筒枠の中央部に導く案内板を設けたことである。す
なわち、外筒枠1の下部の図1において右側には、車軸
13の方向から見ると左右に長い長方形で両側が折り曲げ
られた案内板22Aが添設され、両側と上端がボルトで外
筒枠1Aに固定されている。この案内板22Aの図1にお
いて右端部22aの端面は曲面に加工されている。
【0039】このような案内板22Aが取り付けられた車
両用全閉形主電動機においては、図1の矢印D1で示す
走行風の一部は、矢印D2に示すように、車軸13と外筒
枠1Aの間から後上方に貫流する。
【0040】また、矢印D1で示す走行風の他の一部
は、矢印D3に示すように外筒枠1Aの下部の表面と置
足18に当たるので、外筒枠1の冷却効率を向上させるこ
とができる。なお、案内板22Aの図1において断面で示
した案内部は、弧状に湾曲させて、矢印D2で示す冷却
風の圧力損失を減らしてもよい。
【0041】図2は、本発明の車両用全閉形主電動機の
第2の実施形態を示す部分縦断面図で、請求項1及び請
求項2の他の実施例に対応し、第1の実施形態で示した
図1に対応する図である。
【0042】図2において、図1と異なるところは、こ
の図1で示した車両用全閉形主電動機の下部取付座19B
の間に対して案内板23を溶接したことで、他は図1と同
一である。この案内板23は、樋状に形成された案内部と
この案内部の背面に溶接された略三角形の複数の補強板
で構成されている。
【0043】このように取付座19Bの間に案内板23が溶
接された車両用全閉形主電動機においては、図2におい
て左方向に車両が走行する場合において、矢印E1で示
すように左側から右側に通過する走行風の一部を矢印E
2及び矢印E3に示すように外筒枠1Aと中枠16aとの
間に分流させ侵入させることで、外筒枠1の中枠1a側
の表面も冷却することができるので、固定子コイルの冷
却効果の向上に伴う、通電容量の増加とコイルの絶縁特
性の向上を図ることができ、長寿命化、すなわち保守・
点検の省力化を図ることができる。
【0044】なお、従来の主電動機は、図2の矢印E3
の部分が図6で示すように狭かったが、誘導電動機を可
変電圧可変周波数電源で駆動する最近の主電動機では、
外筒枠1Aの小形化によって広くなったので、矢印E3
で示す冷却風を増やすことができる。
【0045】図3は、本発明の車両用全閉形主電動機の
第3の実施形態を示す部分縦断面図で、請求項3に対応
し、前述した実施形態で示した図1及び図2に対応する
図である。
【0046】図3において、前述した実施形態で示した
図1〜図2と異なるところは、図1で示した外筒枠1B
の右側下部に設けた案内板22Aの代りに、冷却器10Aを
設け、外筒枠の両側の冷却器取付部分には、通気口1c
を形成したことである。
【0047】すなわち、図3の主電動機20Cの外筒枠1
Bの下部の右側には、この図3の図示しない側面の両側
に対して開口部1cが形成され、この開口部1cには、
図3においてはV字状に形成された接続部10bの開口側
が溶接されている。
【0048】これらの接続部10bの対向側には、鋼管か
ら製作された3本の通気管10dの両端が貫通し、接続部
10bに溶接されている。これらの通気管10dは、図3に
おいては略台形状で軟鋼板から製作された冷却フィン1
eを貫通し、この冷却フィン1eは、各通気管10dと外
筒枠1Bに溶接されている。
【0049】このように冷却器10Bが下部の片側に取り
付けられた車両用全閉形主電動機においては、車両の走
行によって矢印D3,D4に示すように通過する走行風
が冷却器10Bの冷却フィン1eを冷却することによって
通気管10dを冷却して、この内部の図7の矢印A12で示
す循環空気を冷却することで、固定子コイルの冷却効率
を図1及び図2で示した主電動機と比べて更に上げるこ
とができ、通電容量の増加や絶縁特性の長寿命化を図る
ことができる。
【0050】図4は、本発明の車両用全閉形主電動機の
第4の実施形態を示す部分縦断面図で、請求項3に対応
し、前述した実施形態で示した図1及び図2,図3に対
応する図である。
【0051】図4において、前述した実施形態で示した
特に図3と異なるところは、外筒枠の下部の両側に開口
部を設け、これらの開口部を結ぶ冷却器を設けたこと
で、このうち、右側の冷却器10Aは、図3で前述した冷
却器10Aと同一品であるが、左側の冷却器10Bは特に断
面形状が異なっている。すなわち、外筒枠1Cの左側の
下部に形成された開口部に溶接された接続部10cは、縦
断面が略矢印状で、これらの間に接続される通気管10d
は2本である。
【0052】このように外筒枠1Cの下部の片側と他側
に冷却器が設けられた車両用全閉形主電動機において
は、図3に示した主電動機と比べて内部の空気を更に冷
却することができるので、固定子コイルやロータバーの
冷却効果を更に上げることができ通電容量を増やし絶縁
樹脂の絶縁特性の低下を防ぎ、長寿命化を図ることがで
きる。
【0053】
【発明の効果】以上、請求項1に対応する発明によれ
ば、外筒枠の内周に固定子が挿入され、外筒枠の軸心に
貫設された回転子軸に回転子鉄心と内扇が挿入された車
両用全閉形主電動機において、外筒枠の下部に流入する
走行風を上下に分流させる案内板を外筒枠の少なくとも
片側に突設することで、車両の走行で発生する走行風の
一部を外筒枠と台車の中枠及び車軸との間の空間に導い
て外筒枠の下部と側面を冷却したので、冷却効果を上
げ、長寿命化を図ることのできる車両用全閉形主電動機
を得ることができる。
【0054】請求項2に対応する発明によれば、案内板
の縦断面形状を台形状又は弧状としたことで、車両の走
行で発生する走行風の一部を外筒枠と台車の中枠及び車
軸との間の空間に導いて外筒枠の下部と側面を冷却した
ので、冷却効果を上げ、長寿命化を図ることのできる車
両用全閉形主電動機を得ることができる。
【0055】請求項3に対応する発明によれば、外筒枠
の内周に固定子が挿入され、外筒枠の軸心に貫設された
回転子軸に回転子鉄心と内扇が挿入された車両用全閉形
主電動機において、外筒枠の下部の少なくとも片側に一
対の通気口を形成し、これらの通風口に両端の接続部が
固定されこれらの接続部の対向側に貫設された通気管と
この通気管に挿入された複数の冷却フィンでなり外筒枠
の下部に流入する走行風を上下に分流させる冷却器を設
けることで、車両の走行で発生する走行風の一部を外筒
枠と台車の中枠及び車軸との間の空間に導いて外筒枠の
下部と側面を冷却したので、冷却効果を上げ、長寿命化
を図ることのできる車両用全閉形主電動機を得ることが
できる。
【0056】請求項4に対応する発明によれば、外筒枠
の上部に一対の通気口を形成し、これらの通気口に両端
の接続部が固定されこれらの接続部の対向側に貫設され
た複数の通気管とこの通気管に挿入された複数の冷却フ
ィンでなる上部冷却器を設けることで、車両の走行風を
上部冷却器の内部の空気も冷却したので、冷却効果を上
げ、長寿命化を図ることのできる車両用全閉形主電動機
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用全閉形主電動機の第1の実施形
態を示す縦断面図。
【図2】本発明の車両用全閉形主電動機の第2の実施形
態を示す縦断面図。
【図3】本発明の車両用全閉形主電動機の第3の実施形
態を示す縦断面図。
【図4】本発明の車両用全閉形主電動機の第4の実施形
態を示す縦断面図。
【図5】従来の車両用全閉形主電動機とこの車両用全閉
形主電動機が組み込まれた台車枠の一例を示す平面図。
【図6】図5のA−A断面図。
【図7】図6のB−B断面拡大図。
【図8】従来の車両用全閉形主電動機に対して車両の走
行で発生する走行風の流速を位置別に示したグラフ。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D…外筒枠、1a…放熱フィン、
1b…通気口、2…固定子鉄心、3…固定子コイル、4
…ブラケット、5…ハウジング、6A…ころ軸受、6B
…玉軸受、7…回転子鉄心、8…回転子軸、9…内扇、
10A,10B,10C…冷却器、11…ロータバー、12…取付
座、13…車軸、14…車体、15…レール、16…台車枠、17
…車輪、18…置足、19A…上部取付座、19B…下部取付
座、20A,20B,20C,20D,20E…車両用全閉形主電
動機、21…軸受押え、22A,23…案内板、24…可とう
継手、25…ギヤボックス、26…ボルト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒枠の内周に固定子が挿入され、前記
    外筒枠の軸心に貫設された回転子軸に回転子鉄心と内扇
    が挿入された車両用全閉形主電動機において、前記外筒
    枠の下部に流入する走行風を上下に分流させる案内板を
    前記外筒枠の少なくとも片側に突設したことを特徴とす
    る車両用全閉形主電動機。
  2. 【請求項2】 前記案内板の縦断面形状を台形状又は弧
    状としたことを特徴とする請求項1記載の車両用全閉形
    主電動機。
  3. 【請求項3】 外筒枠の内周に固定子が挿入され、前記
    外筒枠の軸心に貫設された回転子軸に回転子鉄心と内扇
    が挿入された車両用全閉形主電動機において、前記外筒
    枠の下部の少なくとも片側に一対の通気口を形成し、こ
    れらの通風口に両端の接続部が固定されこれらの接続部
    の対向側に貫設された通気管とこの通気管に挿入された
    複数の冷却フィンでなり前記外筒枠の下部に流入する走
    行風を上下に分流させる冷却器を設けたことを特徴とす
    る車両用全閉形主電動機。
  4. 【請求項4】 前記外筒枠の上部に一対の通気口を形成
    し、これらの通気口に両端の接続部が固定されこれらの
    接続部の対向側に貫設された複数の通気管とこの通気管
    に挿入された複数の冷却フィンでなる上部冷却器を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の車両用
    全閉形主電動機。
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