JPH09205758A - 車両用全閉形主電動機 - Google Patents

車両用全閉形主電動機

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JPH09205758A
JPH09205758A JP8310446A JP31044696A JPH09205758A JP H09205758 A JPH09205758 A JP H09205758A JP 8310446 A JP8310446 A JP 8310446A JP 31044696 A JP31044696 A JP 31044696A JP H09205758 A JPH09205758 A JP H09205758A
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JP
Japan
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fully
closed
outer frame
electric motor
vehicle
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JP8310446A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Yagi
信行 八木
Tsutomu Kinoshita
力 木下
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小形・軽量化と定格の増加を図ることのできる
車両用全閉形主電動機を得ること。 【解決手段】外枠6を構成する外筒枠6aの上部の軸方
向の両側に形成された通風口8A,8Bの外周側に対し
て、冷却器10Aの接続部10aをフランジ10cを介してボ
ルト19で固定する。これらの接続部10aの間にアルミニ
ウム合金材の通気管11Aを貫設し、この通気管11Aの外
周に対して、アルミニウム合金板から製作した複数枚の
冷却フィン12Aを挿着する。この冷却フィン12Aは、通
気管11Aに溶接するが、外筒枠6aとの間には、隙間を
形成して、外筒枠6aからの熱伝達を防ぐ。接続部10a
のフランジ10cと外筒枠6aとの間に対して、断熱材と
してポリフェニンサルファイド樹脂製のスペーサを敷い
てもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用全閉形主電
動機に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、従来の車両用全閉形主電動機が
鉄道車両の台車に組み込まれた状態を示す平面図、図18
は、図17のE−E断面拡大図である。図17及び図18にお
いて、台車の骨組となるH形の台車枠18の中央部の左右
には、主電動機26を搭載するための一対の取付部18aと
歯車箱28の取付部18bが対称的に溶接されている。
【0003】台車枠18の左右には、車輪軸箱27が図示し
ないコイルばねを介して対称的に設けられ、これらの車
輪軸箱27には、車軸20aの両端が図示しない軸受を介し
て貫挿されている。
【0004】これらの車軸20aには、車輪20が焼嵌めで
対称的に圧入されている。このうち、片側の車輪20の内
側には、大径の平歯車28aが車軸に圧入され、この平歯
車28aは、上下に二分割形の歯車箱28で覆われている。
【0005】この歯車箱28の片側には、平歯車28aと噛
み合った小径の平歯車28bが収納され、この平歯車28b
の軸の片側は、歯車箱28の片側から突出している。歯車
箱28の片側の端部は、前述した取付部18bに支持されて
いる。また、歯車箱28の他側は、図示しない軸受を介し
て車軸20aに支えられている。
【0006】車軸20aと取付部18aの間には、主電動機
26が搭載され、この主電動機26は、この主電動機26の外
枠の片側に図18に示すように突き出た上部取付座16を介
して、取付部18aの上下にキー18cを介してボルト19で
固定されている。主電動機26の回転軸の片側と前述した
平歯車28bの軸の片側は、可撓性のカップリング29で連
結されている。
【0007】図18において、車輪20の下側には、車両が
走行する軌道のレール21が一点鎖線で示されている。図
19は、主電動機26の半断面拡大詳細図、図20は図19の右
側面縮小図である。
【0008】図19及び図20において、軟鋼板から有底筒
状に形成された外筒枠6aの開口側となる図19において
左側には、図示しない左側面図では環状の側枠6bの外
周右側に形成された嵌合部が挿入され、複数のボルトで
固定されている。
【0009】このうち、外筒枠6aの上端面には、薄い
軟鋼板から図20の側面図に示すように下端面が弧状に形
成された13枚の放熱フィン6gが等間隔に溶接されてい
る。同じく、外筒枠6aの下端面にも、図20の側面図で
示す冷却フィン6hが等間隔に溶接されている。
【0010】外筒枠6aの図20において左側には、上部
取付座16の基端が溶接され、外筒枠6aの右側にもフッ
ク16Aが溶接されている。これらの上部取付座16とフッ
ク16Aには、吊り下げ用のフック穴16aがそれぞれ設け
られている。
【0011】外筒枠6aには、上部取付座16の下方の位
置に下部取付座17が溶接され、この下部取付座17は、ボ
ルト19で取付部18aの下端に固定されている。さらに、
下側の冷却フィン6hの左右には、外筒枠6aに上端が
溶接された厚板の置足6jが対称的に示されている。
【0012】側枠6bの外面側には、略台形状に形成さ
れた放熱フィン6kが放射状に溶接され、外筒枠6aの
右端の外面にも、やや小形の放熱フィン6mが図20に示
すように放射状に溶接されている。
【0013】側枠6bの中心に形成された図19で示す軸
受穴には、ころ軸受4が挿入され、ころ軸受4の外輪
は、側枠6bの中心部の外面にボルトで固定された軸受
押え15Aの嵌合部で外側から固定されている。ころ軸受
4の内輪は、この内輪の機内側と機外側に後述する回転
子軸3に対して挿入された固定環で、回転子軸3に固定
されている。
【0014】軸受押え15Aの軸端側には、図17で示した
カップリング29の片側が二点鎖線で示され、このカップ
リング29の片側は、回転子軸3の軸端のテーパ部に挿入
された図示しないキーを介して、回転子軸3に固定され
ている。
【0015】外筒枠6aの右端の中心部に形成された嵌
合穴には、軸受板9の外面側に形成された嵌合部が機内
側から挿入され、軸受板9は、機内側から挿入された図
示しない複数のボルトで外筒枠6aに固定されている。
【0016】軸受板9の中心に形成された軸受穴には、
玉軸受5が挿入され、この玉軸受5の外輪は、軸受板9
の外側から嵌合部が挿入され軸受板9に図示しないボル
トで外側から固定された軸受押えで固定されている。
【0017】左右のころ軸受4と玉軸受5は、回転子軸
3にあらかじめ圧入されている。この回転子軸3の図19
において右端には、外周に歯車状の溝が等間隔に形成さ
れた検出歯車31aの筒部が圧入され固定されている。
【0018】この検出歯車31aの外周には、断面コ字状
の検出蓋15Cが外筒枠6aに固定され、この検出蓋15C
の上端には、回転子軸3の回転数を検出するパルス検出
器の検出部31が貫設され、この検出部31の先端は、前述
した検出歯車31aの外周と僅かな間隙で対置している。
【0019】回転子軸3の中央部には、回転子鉄心13が
圧入され、この回転子鉄心13の左端には、厚板から環状
に形成された鉄心押え13cが圧入され、回転子鉄心13の
右端にも断面がL字形の鉄心押え13aが圧入されてい
る。
【0020】回転子鉄心13には、破線で示した通風穴13
bが複数箇所環状に形成され、回転子鉄心13の内周側に
は、ロータバー14が示され、このロータバー14の両端に
は、エンドリング14aが示されている。
【0021】一方、外筒枠6aの内周には、固定子鉄心
2が中央部に圧入され、この固定子鉄心2の内周側に
は、図示しないスロットに挿入され両端が固定子鉄心2
の左右に突き出た固定子コイル1が示されている。この
結果、この主電動機は、かご形の誘導電動機となってい
る。
【0022】なお、図20においては、右側のフック16A
の下側に対して、図17で示した台車の車軸20aが示さ
れ、この車軸20aに圧入される車輪20が二点鎖線で示さ
れている。また、車輪20の下端には、図18と同様にレー
ル21が示され、車輪20の上方には、車体23の下端が鎖線
で示されている。
【0023】ところで、このように構成された車両用全
閉形主電動機においては、この車両用全閉形主電動機を
台車に組み込むときには、図21に示すように、車体を載
せる前の状態の台車の上方から徐々に下ろして、左側の
上部取付座16を台車枠18の取付部18aの上端にキー18a
を介して載せ、上部取付座16と下部取付座17をボルト19
で取付部18aに固定する。
【0024】また、定期点検のために、車両用全閉形主
電動機を点検する場合には、台車を車体から切り離した
後、ボルト19を緩めフック穴16aを利用して、図21の一
点鎖線で示すように上方に吊り上げる。
【0025】なお、この車両用全閉形主電動機は、図21
の実線で示す取付状態においては、左側の取付部18aと
右側の車軸20aのケースの間となり、軸方向は、両側の
車輪20の間となって、上方には図20で示した車体23の下
端面が対置し、下側はレール21と対置して、余裕のない
限られた空間に組み込まれる。
【0026】一方、車両用全閉形主電動機においては、
電車の低価格化のために、一編成当りの搭載数を減らす
ことが要求される。その代りに、1台当りの出力の増加
が要請され、前述したように限られた空間に設置される
関係で、小形化が要求され、さらに、ますます高速化す
る列車のために、軽量化が要求される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された車両用全閉形主電動機においては、列車の走
行で高温となる固定子鉄心2や固定子コイル1の熱は、
固定子鉄心2の外周から外筒枠6aに伝達され、この外
筒枠6aの上下に溶接された放熱フィン6g,6hに伝
達されるので冷却されるが、回転子鉄心13とロータバー
14は、回転子軸3に伝達される熱と回転によって内部の
空気を介して外筒枠6aや側枠6bに伝達される熱によ
って冷却されるだけとなるので、固定子側と比べて温度
上昇が高くなる。
【0028】すると、ロータバー14の温度上昇値で、こ
の車両用全閉形主電動機の定格が決まるので、大容量化
や小形・軽量化を図るうえでの障害となるだけでなく、
軸受の潤滑油の気化で、注油の頻度を上げなければなら
ない。
【0029】そのため、車両に別に搭載した送風機の冷
却空気をダクトを介して外筒枠6aの内部に導いて、鉄
心やコイルを強制的に冷却して、温度上昇を抑える方法
も考えられるが、この方法は、騒音が増え、たとえ、送
風機の吸気側などに除塵フィルタを設けても、この除塵
フィルタを通過した微細な塵埃が、車両の長期に亘る走
行中に回転子や固定子に付着し堆積するおそれがある。
【0030】すると、絶縁特性が低下したり、回転子13
に形成された通風穴13bの圧力損失が増えるおそれがあ
るだけでなく、この塵埃のために、定期点検の頻度を増
やさなければならなくなる。そこで、本発明の目的は、
保守・点検の頻度を増やすことなく、小形・軽量化と定
格の増加を図ることのできる車両用全閉形主電動機を得
ることである。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
車両用全閉形主電動機は、内周に固定子鉄心が挿入され
開口部が形成された外枠と、この外枠の開口部を閉塞し
複数のフィンが突設された放熱具と、外枠の軸心に貫設
され中間部に回転子鉄心が挿入される回転子軸とを備え
たことを特徴とする。
【0032】また、請求項2に記載の発明の車両用全閉
形主電動機は、回転子軸に内扇を挿着するとともに、一
対の開口部に固定される接続部と、この接続部を結ぶ通
気管と、この通気管の外周に突設された放熱フィンとで
なる冷却器で放熱具を構成したことを特徴とする。
【0033】また、請求項3に記載の発明の車両用全閉
形主電動機は、冷却器の通気管の外周に突設された放熱
フィンと外枠との間に対して、空隙を形成したことを特
徴とする。
【0034】また、請求項4に記載の発明の車両用全閉
形主電動機は、冷却器を断熱材を介して外枠に固定した
ことを特徴とする。また、請求項5に記載の発明の車両
用全閉形主電動機は、冷却器をフランジを介して外枠に
固定したことを特徴とする。
【0035】また、請求項6に記載の発明の車両用全閉
形主電動機は、閉塞板とこの閉塞板に突設されたフィン
を備えた閉塞具を放熱具としたことを特徴とする。ま
た、請求項7に記載の発明の車両用全閉形主電動機は、
閉塞板の外面側と内面側に閉塞具のフィンを形成したこ
とを特徴とする。
【0036】また、請求項8に記載の発明の車両用全閉
形主電動機は、外枠の筒部の上部または下部の少なくと
も一方に放熱具を設けたことを特徴とする。また、請求
項9に記載の発明の車両用全閉形主電動機は、外枠の側
板に放熱具を設けたことを特徴とする。
【0037】また、請求項10に記載の発明の車両用全閉
形主電動機は、フィン及び放熱フィンをアルミニウム
材,アルミニウム合金材,ステンレス鋼材,銅又は銅合
金材で製作したことを特徴とする。
【0038】また、請求項11に記載の発明の車両用全閉
形主電動機は、回転子鉄心に対して通風穴を軸方向に形
成し、回転子鉄心の中央部に通風穴の中間部から回転子
鉄心の外周に連通する通風ダクトを形成したことを特徴
とする。このような手段によって、請求項1に記載の発
明においては、回転子の回転で外枠の内部を環流する冷
却空気を放熱具で冷却して、鉄心や導体を冷却する。
【0039】また、請求項2に記載の発明においては、
回転子とともに回転する内扇によって吐出された冷却空
気を、冷却器の通気管を貫流させ、外枠の内部に環流さ
せて鉄心や導体を冷却する。
【0040】また、請求項3に記載の発明においては、
外枠から冷却器のフィンへの熱伝達を防いで冷却器で、
冷却される冷却空気の温度を下げ、請求項9に記載の発
明においては、冷却器を外枠から完全に遮熱して冷却空
気の温度を更に下げる。
【0041】また、請求項10に記載の発明においては、
フィンへの熱伝達効率を上げて、冷却空気の冷却温度を
更に下げる。さらに、請求項11に記載の発明において
は、外枠の内部を環流する冷却空気の一部を、通風ダク
トに貫流させて温度上昇値が最大となる回転子の中央部
を冷却する。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用全閉形主電
動機の一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、
本発明の車両用全閉形主電動機の第1の実施形態を示す
図で、従来の技術で示した図19に対応し請求項1,2,
8に対応する図である。また、図2は、図1のA−A断
面拡大図で、同じく図18に対応する図である。
【0043】図1及び図2において、従来の技術で示し
た図18及び図19と異るところは、冷却器の構成と内扇が
設けられていることで、他は図18及び図19とほぼ同一で
ある。したがって、この図18及び図19と同一要素には、
同一符号を付して説明を省略する。
【0044】すなわち、外枠6の外筒枠6aの上端の図
1において左右には、図示しない平面図では長方形の通
気口8A,8Bが、図2においては右側上方に形成され
ている。これらの通気口8A,8Bには、図1において
は下端が開口し冷却器10Dの出入口となる軟鋼板製の有
底筒状の接続部10bの開口端が外筒枠6aに溶接されて
いる。
【0045】左右の接続部10bの対向側には、鋼管から
製作された図2で示す3本の通気管11Bの両端が貫通
し、接続部10bに溶接されている。これらの通気管11B
は、薄板の軟鋼板から図2に示すように製作され等間隔
に立設された複数枚の冷却フィン12Bを貫通している。
【0046】各冷却フィン12Bは、通気管11Bに貫通部
が溶接され、下端は、外筒枠6aの上面に溶接されてい
る。回転子軸3の右側に圧入された玉軸受5の外輪は、
軸受板9の内周に左側が嵌合した軸受押え15Bで固定さ
れている。回転軸3の左側の鉄心押え13aの更に左側に
対して、内扇7が左側から回転軸3に圧入され固定され
ている。
【0047】このように構成された車両用全閉形主電動
機においては、電車の走行時には、回転軸3の回転によ
って内扇7も回転し、この内扇7によって、図1の矢印
A1に示すように外筒枠6aの通気口8Aから冷却器10
Dの接続部10bに流入し、この接続部10bから通気管11
Bの内部を矢印A2に示すように貫流して、右側の接続
部10bに流出する。
【0048】この冷却空気は、右側の接続部10bから矢
印A3に示すように、通気口8Bを経て外筒枠6aの内
部に流入する。すると、この冷却空気の一部は、矢印A
4に示すように、固定子鉄心2の内周と回転子鉄心13の
外周の間に形成された空隙を経て、内扇7に吸入され
る。
【0049】また、外筒枠6aの右側の内部に流入した
冷却空気の他の一部は、矢印A5に示すように、回転子
鉄心13に形成された通風穴13bを左に貫流して、同じ
く、内扇7に吸入され、以下A1−A2−A3−A4と
環流する。
【0050】したがって、このように構成された車両用
全閉形主電動機においては、この環流する冷却風によっ
て、固定子鉄心2及び固定子コイル1と、回転子鉄心13
及びロータバー14は冷却され、エポキシ樹脂で鉄心と絶
縁された固定子コイル1とロータバー14は、固定子鉄心
2及び固定子鉄心13との間の絶縁特性を維持することが
できる。また、外部から冷却空気が流入しないので、塵
埃の堆積を防ぐことができ、保守・点検の頻度の増加を
防ぐこともできる。
【0051】ところが、このように構成された車両用全
閉形主電動機においても、固定子鉄心2と固定子コイル
1は、固定子鉄心2の外周から外筒枠6aを介して冷却
フィン12Bへ伝達される熱で効果的に冷却されるが、回
転子鉄心13とロータバー14は、矢印A4,A5で示す冷
却風によってのみしか冷却されないので、固定子側と比
べて冷却効果が低下する。
【0052】例えば、発明者らが測定した結果では、ロ
ータバー14の上昇温度と固定子コイル1の上昇温度で
は、ロータバー14がはるかに高温であった。したがっ
て、この車両用全閉形主電動機の定格出力は、ロータバ
ー14の温度上昇値によって上限が決まるので、この車両
用全閉形主電動機の更なる小形化及び軽量化と定格の増
加を図るうえでの障害となる。
【0053】図3は、本発明の車両用全閉形主電動機の
第2の実施形態を示す図で、固定子と回転子との温度差
の減少を図ったもので、第1の実施形態で示した図1に
対応し、請求項1〜5に対応し、特に、請求項3〜5に
対応する図である。また、図4は図3のB−B断面拡大
図で、同じく図2に対応する図である。
【0054】図3及び図4において、第1の実施形態で
示した図1及び図2と異るところは、冷却器の構成と数
で、他は図1及び図2とほぼ同一である。したがって、
図1及び図2と同一要素には、同一符号を付して説明を
省略する。
【0055】図3及び図4において、外筒枠6aには、
上部の軸方向の両側に対して、第1の実施形態で示した
図1及び図2と同様に通気口8A,8Bが形成されてい
るほか、図4に示すように、下部の右側(車輪20側)に
も僅かに狭い開口部8Dが形成され、図3において開口
部8Aの下側にも、図4で示した開口部8Dと同様の開
口部が、この開口部8Dと対称的に形成されている。
【0056】このうち、上側の開口部8A,8Bには、
図1で示した接続部10bと同形でアルミニウム合金製板
の接続部10aの下端に対して、アルミニウム合金板製の
フランジ部10cが全周に溶接され、接続部10aは、この
フランジ部10cを介して外筒枠6aにボルト19で固定さ
れている。
【0057】これらの接続部10aの対向側には、外形は
図1で示した通気管11Bと同一であるが、材料がアルミ
ニウム合金製の通気管11Aが挿入され溶接されている。
この通気管11Aには、図1で示した放熱フィン2Bと比
べて下側が短いアルミニウム合金板から製作された放熱
フィン12Aがあらかじめ装着され、溶接されている。こ
の結果、各放熱フィン12Aの下端と外筒枠6Aの外表面
との間には、僅かな空隙10dが形成されている。下側の
開口部8Dにも、図4で示すように通気管が2本で放熱
フィン12Cも小形の冷却器10Bが弧状のフランジ部を介
してボルト19で固定されている。
【0058】このように構成された車両用全閉形主電動
機においては、第1の実施形態で示した図1と同様に、
内扇7によって矢印A1,A2,A3,A4,A5で示
すように環流し、回転子と固定子で加熱された冷却空気
は、冷却器10Aの通気管11Aを貫流する過程において冷
却される。
【0059】ただし、この通気管11Aを冷却する放熱フ
ィン12Aは、外筒6aに一端が接続されていなくて、固
定子鉄心2からの熱伝達が遮断されているので、固定子
鉄心2の熱の影響を防ぐことができ、下側の冷却器10B
の追加と相俟って、温度上昇を抑えることができる。
【0060】したがって、矢印A3で示すように外筒枠
6aの内部に流入する冷却空気の温度を下げることがで
き、矢印A4,A5で示すように、図3において右から
左に貫流する冷却空気の温度を下げることができるの
で、固定子側と比べて高温となる回転子側の温度を下げ
ることができ、長期に亘る運転に伴うロータバーと回転
子鉄心との間の絶縁樹脂の耐電圧特性の低下を防ぐこと
ができる。
【0061】次に、図5は、本発明の車両用全閉形主電
動機の第3の実施形態を示す縦断面図で、図2及び図4
に対応する図である。図5において、図2及び図4と異
るところは、上側の冷却器10A1は、接続部10a1が外
筒枠6aに溶接で固定されていることである。
【0062】このように構成された車両用全閉形主電動
機においては、この車両用全閉形主電動機を図21に示す
ように台車に組み込む場合には、図3,図4で示した車
両用全閉形主電動機と同様に、下側の冷却器10Bは取り
外した状態で行い、ボルト19で台車の梁に固定した後に
取り付ける。したがって、上側の冷却器10A1は、ボル
ト19による締付作業が不要となり、保守・点検の際のボ
ルトの緩みの点検対象から省くことができる利点があ
る。
【0063】また、図6は、本発明の車両用全閉形主電
動機の第4の実施例を示す縦断面図で、図1及び図3に
対応し、特に、請求項4に対応する図である。図6にお
いて、図1及び図3と異るところは、冷却器10Cの接続
部10aと外筒枠6aとの間に対して、ポリフェニンサル
ファイド樹脂製の断熱材22を介在させ、ボルトで締め付
けたことである。
【0064】この場合には、外筒枠6aから冷却器10C
に伝達される熱を更に減らすことができ、外筒枠6aの
内部に流入し、回転子などを冷却する冷却空気の温度を
更に下げることができるので、回転子のロータバー14と
回転子鉄心13との間の絶縁層の劣化を更に防ぐことがで
きる。
【0065】なお、上記実施形態では、冷却器10A,10
B,10Cを構成する材料をアルミニウム合金の場合で説
明したが、ステンレス鋼材としてもよく、また、銅又は
銅合金などの熱伝導率のよい材料を使用してもよい。
【0066】また、図4に示した接続部10aと外筒枠6
aとの間に介在させる断熱材は、ポリフェニンサルファ
イド樹脂の例で説明したが、耐熱性に優れ熱伝導率の低
い他の材料としてもよい。また、上記実施形態では、か
ご形誘導電動機の場合で説明したが、内扇と外部冷却器
付であれば回転子の形式の如何にかかわらず、適用する
ことができる。
【0067】次に、図7は、本発明の車両用全閉形主電
動機の第5の実施形態を示す縦断面図で、前述した実施
形態で示した図1、図3及び図6に対応し、請求項1,
6〜9に対応し、特に、請求項6〜8に対応する図であ
る。また、図8は、図7の右側面図で、図2,図4及び
図5に対応する図、図9は、図7のC−C断面図であ
る。
【0068】図7,図8及び図9において、前述した実
施形態の図1〜図6と異るところは、フィンの設置場所
とその構成で、外枠の内面側にも設けている。また、内
扇は組み込まれていない。
【0069】すなわち、外枠6Aを構成する外筒枠6c
の筒部の図7において左右には、図1〜図6で示した開
口部と比べて大形の開口部が上下に形成され、外筒枠6
cの右側にも図8に示すように扇状の開口部が90°間隔
に4箇所形成され、左側の側板6dにも、同様に形成さ
れている。
【0070】このうち、外筒枠6cに形成された開口部
には、アルミニウム合金板から図8及び図9に示すよう
に弧状に形成された蓋24A,24Bが図示しないボルトで
着脱自在に取り付けられている。
【0071】また、左側の蓋24Aの外周側には、従来の
技術の図20で示した放熱フィン6gとほぼ同形ではある
がアルミニウム合金板から製作された4枚の放熱フィン
24a1が等間隔に溶接されている。
【0072】また、蓋24Aの内周側にも、吸熱フィン24
bが溶接され、右側の蓋24Bの外周にも放熱フィン24a
1が溶接され、内周側にも吸熱フィン24cが図9に示す
ように溶接されている。
【0073】さらに、側板6dと外筒枠6cに形成され
た開口部6e,6fの外面側には、図8に示すように環
状に形成された蓋25A,25Bがボルトで固定され、この
うち左側の蓋25Aの外面側には放熱フィン25aが放射状
に溶接され、蓋25Aの内面側にはやや小形の吸熱フィン
25cが放射状に溶接されている。
【0074】同様に、右側の各開口部6fの外面の蓋25
Bの外面側には、大形の放熱フィン25bが図8に示すよ
うに放射状に溶接され、蓋25Bの内面側にも、筒部の外
周側が大きく面取りされた吸熱フィン25dが図8の破線
で示すように放射状に溶接されている。
【0075】このように構成された車両用全閉形主電動
機においては、回転子軸3Aとともに回転するロータバ
ー14及びエンドリング14aによって、回転子鉄心13の両
側の空気は、図7及びこの図7の部分縦断面図を示す図
10の矢印で示すように固定子側に吹き付けられ、固定子
コイル1の間に図11に示すように形成された空隙1aを
経て、外筒枠6cの内周面に流れた後、左右の吸熱フィ
ン24b,24c及び吸熱フィン25c,25dによって冷却さ
れる。
【0076】この空気は、外枠6Aの左右の内周側に突
設された放熱フィン25c,25dによって更に冷却された
後、軸受板6d,9の内側を経て、図7に示すようにエ
ンドリング14aの内側に吸入される。
【0077】この過程において、加熱された吸熱フィン
24b,24cの熱は、蓋24A,24Bを経てこの蓋24A,24
Bの外周に突設された放熱フィン24a1,24a2に伝達
され、この結果加熱された放熱フィン24a1,24a2
は,列車の走行によって放熱フィン24a1,24a2の間
を通過する外気によって冷却される。
【0078】同じく、吸熱フィン25c,25dの熱は、蓋
24A,25Bを経てこの蓋25A,25Bの外面側に突設され
た放熱フィン25a,25bに伝達され、この結果加熱され
た放熱フィン25a,25bも、列車の走行によって外枠6
Aの外周を流れる外気によって冷却される。
【0079】したがって、ロータバー14によって内部を
環流する冷却空気は、外枠の内外周に突設されたフィン
によって効率よく冷却されるので、回転子のロータバー
14と固定子コイルとの温度上昇値の差を減らすことがで
きる。
【0080】一方、固定子側で発生した熱も、その一部
は外枠6Aの内部を環流する冷却空気で冷却され、更に
外筒枠6cの外周側に突設された放熱フィン6c1によ
って外気に放熱されるので、内部を環流する冷却空気の
温度上昇を抑えることができ、この温度上昇に伴う回転
子の冷却効果の低下を防ぐことができる。
【0081】次に、図12は、本発明の車両用全閉形主電
動機の第6の実施形態を示す縦断面図で、前述した実施
形態の図1,図3,図6及び図7に対応し、特に、請求
項12に対応する図である。また、図13は、図12の右側面
図で、同じく図2,図4,図5及び図8に対応する図で
ある。
【0082】図12及び図13において、前述した実施形態
の図1〜図9と異るところは、第2の実施形態の図3で
示した外枠の左右の側面に対して、フィンを設け、外枠
の下側にも、第5の実施形態で示した図8及び図9と同
様のフィンを設けたことである。
【0083】すなわち、図12及び図13において、外枠6
Bの左側の側枠6bの外面側には、台形状の放熱フィン
25eが放射状に溶接されている。一方、外枠6Bの右側
面には、図7及び図8で示した外筒枠6Aと同様に、扇
状の開口部が4箇所形成されている。
【0084】この開口部に外側から固定された蓋25Bの
外面には、放熱フィン25bが図8と同様に放射状に溶接
されている。同じく、蓋25Bの内面側にも、図8の破線
で示す吸熱フィン25dと同様に吸熱フィン25fが放射状
に溶接されている。
【0085】さらに、外枠6Aの下部の左右に図12に示
すように形成された開口部8E,8Fにも、蓋24Dがボ
ルトで固定され、これらの蓋24Dの外面側には、放熱フ
ィン24dが等間隔に溶接され、蓋24Dの内面側にも、弧
状で大形の吸熱フィン24cが等間隔に溶接されている。
【0086】なお、外枠6Bの上部に固定された冷却器
10Eは、接続部10dと放熱フィン12Cが図13に示すよう
に大形で、通気管11Aも5本となっており、開口部8
C,8Dも弧状の長さが長くなっている。
【0087】このように構成された車両用全閉形主電動
機においても、内扇7によって内部を環流し回転子13に
貫設された通風穴13bを貫流する冷却空気は、第2の実
施形態で示した図3及び第5の実施形態の図6で示した
車両用全閉形主電動機と同様に、上部に搭載された通風
管11Aと放熱フィン12Aなどで構成する冷却器10Dによ
って冷却されるだけでなく、底部の内外面に突設された
吸熱フィン24c,放熱フィン24dと左右の側面に突設さ
れた放熱フィン25b,25e,吸熱フィン25fによって更
に冷却されるので、固定子コイルやロータバーなどの温
度上昇を抑えることができる。
【0088】次に、図14は、本発明の車両用全閉形主電
動機の第7の実施形態を示す縦断面図で、前述した実施
形態で示した図1,図3,図6,図7及び図12に対応す
る図である。また、図15は、図14の右側面図で、同じく
図2,図4,図5,図8及び図13に対応する図である。
【0089】図14及び図15において、前述した図1〜図
13で示した車両用全閉形主電動機と異るところは、外枠
と冷却フィン及び回転子鉄心の構成で、内扇は、図7で
示した車両用全閉形主電動機と同様に組み込まれていな
い。
【0090】すなわち、軸方向が短い外筒枠36の左右に
は、内周側に固定子鉄心2を圧入した後にフランジ部36
dが溶接で固定されている。外周側に形成されたフラン
ジ部36cとフランジ部36dとの間に対して溶接後に加工
された嵌合部には、部分断面形状がL字形の側枠36a,
36bの対向側に形成された嵌合部が挿入され、側枠36
a,36bのフランジ部の外面側から挿入された複数のボ
ルトで外筒枠36に固定されている。外筒枠36の外周に
は、放熱フィン36eが等間隔に溶接されている。
【0091】左右の側枠36a,36bの筒部の外面側に
は、図15で示すように上側に対して放熱フィン32Aが等
間隔に溶接され、左右の側面には、帯板状の放熱フィン
32Bが水平に等間隔に溶接されている。さらに側枠36
a,36bの内周側にもL字形に形成されたフィン32Cが
放射状に溶接されている。左側の軸受板36eと右側の軸
受板9は、側枠36a,36bの中心に形成された嵌合穴に
対して、外周の嵌合部が挿入され、ボルトで左側から固
定されている。
【0092】一方、回転子鉄心13Aは、中央部に対し
て、図14の中央のD−D断面拡大詳細図を示す図16のよ
うに、複数の通風路30が形成され、この通風路30には、
長短二種類の短冊状の複数の間隔片30aが通風路30の両
側の鉄心の端板の片側に対して交互に放射状に配置され
あらかじめ溶接されている。
【0093】このように構成された車両用全閉形主電動
機においては、回転子鉄心13Aの回転に伴って通風路30
を矢印に示すように外周方向に貫流し固定子鉄心2との
間の空隙を左右に分流した冷却空気は、ロータバー14の
回転によって固定子コイル1の間に流入する冷却空気と
合流する。
【0094】この冷却空気は、左右の側枠36a,36bの
内周に突設された吸熱フィン32Cによって冷却された
後、左右の軸受板36e,9の内面側を経て、前述した実
施形態で示した車両用全閉形主電動機と同様に、その一
部は回転子鉄心13Aに形成された通風穴13dに分流し、
他の一部はエンドリング14dの内側から再びロータバー
14によって外周側に送り出される。
【0095】この過程において、吸熱フィン32Cの熱
は、側枠36a,36bを経て、この側枠36a,36bの外面
に突設された放熱フィン32A,32Bに伝達され、これら
の放熱フィン32A,32Bは、列車の走行によってこれら
の放熱フィン32A,32Bの間を流れる外気で冷却され
る。一方、固定子鉄心2から外筒枠36に伝達された熱
も、この外筒枠36の外周に突設された放熱フィン36eに
よって外気に放散される。
【0096】このように構成された車両用全閉形主電動
機においては、温度上昇値が最大となるロータバー14の
中央部分と回転子鉄心13Aの中央部分を、通風路30を貫
流する冷却空気によって冷却することができるので、ロ
ータバー14と回転子鉄心を均一に冷却することができ、
ロータバー14の通電容量を上げることができるので、車
両用全閉形主電動機の定格出力を増やすことができる。
【0097】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
内周に固定子鉄心が挿入され開口部が形成された外枠
と、この外枠の開口部を閉塞し複数のフィンが突設され
た放熱具と、外枠の軸心に貫設され中間部に回転子鉄心
が挿入される回転子軸とを備えることで、回転子の回転
で外枠の内部を環流する冷却空気を放熱具で冷却して、
鉄心や導体を冷却したので、保守・点検の頻度を増やす
ことなく、小形・軽量化と定格の増加を図ることのでき
る車両用全閉形主電動機を得ることができる。
【0098】また、請求項2に記載の発明によれば、回
転子軸に内扇を挿着し、一対の開口部に固定される接続
部を結ぶ通気管と、この通気管の外周に突設された放熱
フィンとでなる冷却器で放熱具を構成することで、回転
子とともに回転する内扇によって吐出された冷却空気
を、冷却器の通気管を貫流させ、外枠の内部に環流させ
て鉄心や導体を冷却したので、保守・点検の頻度を増や
すことなく、小形・軽量化と定格の増加を図ることので
きる車両用全閉形主電動機を得ることができる。
【0099】また、請求項3に記載の発明によれば、冷
却器の通気管の外周に突設された放熱フィンと外枠との
間に対して、空隙を形成することで、外枠から冷却器の
フィンへの熱伝達を防ぎ、冷却される冷却空気の温度を
下げたので、保守・点検の頻度を増やすことなく、小形
・軽量化と定格の増加を図ることのできる車両用全閉形
主電動機を得ることができる。
【0100】請求項4に記載の発明によれば、冷却器を
断熱材を介して外枠に固定することで、また、請求項5
に記載の発明によれば、冷却器をフランジを介して外枠
に固定することで、外枠の内部を環流する冷却空気の温
度を更に低下させたので、保守・点検の頻度を増やすこ
となく、小形・軽量化と定格の増加を図ることのできる
車両用全閉形主電動機を得ることができる。
【0101】また、請求項6に記載の発明によれば、閉
塞板とこの閉塞板に突設されたフィンを備えた閉塞具を
放熱具とすることで、また、請求項7に記載の発明によ
れば、閉塞蓋の外面側と内面側にフィンを形成すること
で、また、請求項8に記載の発明によれば、外枠の筒部
の上部又は下部の少なくともいずれか一方に放熱具を設
けることで、また、請求項9に記載の発明によれば、外
枠の側板に放熱具を設けることで、外枠の内部を環流す
る冷却空気を更に冷却したので、保守・点検の頻度を増
やすことなく、小形・軽量化と定格の増加を図ることの
できる車両用全閉形主電動機を得ることができる。
【0102】また、請求項10に記載の発明によれば、フ
ィンをアルミニウム材,アルミニウム合金材,ステンレ
ス鋼材,銅又は銅合金材で製作することで、外枠からフ
ィンへの熱伝達効率を上げて、冷却空気の冷却温度を更
に下げたので、保守・点検の頻度を増やすことなく、小
形・軽量化と定格の増加を図ることのできる車両用全閉
形主電動機を得ることができる。
【0103】また、請求項11に記載の発明によれば、回
転子鉄心に対して通風穴を軸方向に形成し、回転子鉄心
の中央部に通風穴の中間部から回転子鉄心の外周に連通
する通風ダクトを形成することで、外枠の内部を環流す
る冷却空気の一部を通風ダクトに貫流させて、温度上昇
値が最大となる回転子の中央部を冷却したので、保守・
点検の頻度を増やすことなく、小形・軽量化と定格の増
加を図ることのできる車両用全閉形主電動機を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用全閉形主電動機の第1の実施形
態を示す半断面図。
【図2】図1のA−A断面縮小図。
【図3】本発明の車両用全閉形主電動機の第2の実施形
態を示す縦断面図。
【図4】図3のB−B断面縮小図。
【図5】本発明の車両用全閉形主電動機の第3の実施形
態を示す縦断面図。
【図6】本発明の車両用全閉形主電動機の第4の実施形
態を示す縦断面図。
【図7】本発明の車両用全閉形主電動機の第5の実施形
態を示す縦断面図。
【図8】図7の右側面図。
【図9】図7のC−C断面図。
【図10】本発明の車両用全閉形主電動機の作用を示す
部分断面説明図。
【図11】本発明の車両用全閉形主電動機の作用を示す
部分展開説明図。
【図12】本発明の車両用全閉形主電動機の第6の実施
形態を示す縦断面図。
【図13】図12の右側面図。
【図14】本発明の車両用全閉形主電動機の第7の実施
形態を示す縦断面図。
【図15】図14の右側面図。
【図16】図14のD−D断面拡大詳細図。
【図17】従来の車両用全閉形主電動機が車両の台車に
搭載された状態を示す平面図。
【図18】図17のE−E断面拡大図。
【図19】従来の車両用全閉形主電動機の一例を示す半
断面図。
【図20】図19の右側面図。
【図21】従来の車両用全閉形主電動機の組込み手順を
示す説明図。
【符号の説明】 1…固定子コイル、2…固定子鉄心、3…回転子軸、4
…ころ軸受、5…玉軸受、6,6A,6B…外枠、6
a,6c,36…外筒枠、6b…側枠、6c1…放熱フィ
ン、6j…置足、7…内扇、8A,8B,8C,8D,
8E…通風口、9…軸受板、10A,10A1,10B,10
C,10D,10E…冷却器、10a,10a1,10b,10d…
接続部、10c…フランジ、11A,11B…通気管、12A,
12B,12C…放熱フィン、13,13A…回転子鉄心、13a
…鉄心押え、13b,13d…通風穴、14…ロータバー、14
a…エンドリング、15A,15B…軸受押え、16…上部取
付座、16A…フック、17…下部取付座、18…台車枠、18
a,18b…取付部、18c…キー、19…ボルト、20…車
輪、20a…車軸、21…レール、22…断熱材、23…車体、
24A,24B,24C,24D,25A,25B…蓋、24a1,24
a2,24d,25a,25b,25e…放熱フィン、24b,24
c,25c,25d,25f…吸熱フィン、26…主電動機、27
…車輪軸箱、28…歯車箱、29…カップリング、30…通風
路、30a…間隔片、、31…検出部、32A,32B,32D,
36e…放熱フィン、32C…吸熱フィン、36a,36b…側
枠、36e…軸受板。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周に固定子鉄心が挿入され開口部が形
    成された外枠と、この外枠の前記開口部を閉塞し複数の
    フィンが突設された放熱具と、前記外枠の軸心に貫設さ
    れ中間部に回転子鉄心が挿入される回転子軸とを備えた
    車両用全閉形主電動機。
  2. 【請求項2】 前記回転子軸に内扇を挿着するととも
    に、前記放熱具を、一対の前記開口部に固定される接続
    部と、この接続部を結ぶ通気管と、この通気管の外周に
    突設された放熱フィンとからなる冷却器としたことを特
    徴とする請求項1に記載の車両用全閉形主電動機。
  3. 【請求項3】 前記冷却器の通気管の外周に突設された
    前記放熱フィンと前記外枠との間に対して、空隙を形成
    したことを特徴とする請求項2に記載の車両用全閉形主
    電動機。
  4. 【請求項4】 前記冷却器を断熱材を介して前記外枠に
    固定したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載
    の車両用全閉形主電動機。
  5. 【請求項5】 前記冷却器をフランジを介して前記外枠
    に固定したことを特徴とする請求項2乃至請求項4に記
    載の車両用全閉形主電動機。
  6. 【請求項6】 前記放熱具を、閉塞板とこの閉塞板に突
    設されたフィンを備えた閉塞具としたことを特徴とする
    請求項1に記載の車両用全閉形主電動機。
  7. 【請求項7】 前記閉塞具の前記フィンを、前記閉塞板
    の外面側と内面側に形成したことを特徴とする請求項6
    に記載の車両用全閉形主電動機。
  8. 【請求項8】 前記放熱具を、前記外枠の筒部の上部ま
    たは下部の少なくとも一方に設けたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3に記載の車両用全閉形主電動機。
  9. 【請求項9】 前記放熱具を、前記外枠の側板に設けた
    ことを特徴とする請求項6乃至請求項8に記載の車両用
    全閉形主電動機。
  10. 【請求項10】 前記フィン及び前記放熱フィンをアル
    ミニウム材,アルミニウム合金材,ステンレス鋼材,銅
    又は銅合金材で製作したことを特徴とする請求項1乃至
    請求項9に記載の車両用全閉形主電動機。
  11. 【請求項11】 前記回転子鉄心に対して通風穴を軸方
    向に形成し、前記回転子鉄心の中央部に前記通風穴の中
    間部から前記回転子鉄心の外周に連通する通風ダクトを
    形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項10に記載
    の車両用全閉形主電動機。
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