JP2006109570A - 車両駆動用全閉型主電動機 - Google Patents

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伸一 野田
Yasuhei Koyama
泰平 小山
Yoshitaka Kobayashi
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Abstract

【課題】 冷却効果を向上し、長寿命化を図ることができる車両駆動用全閉型主電動機を提供する。
【解決手段】 外筒枠1の内周に固定子鉄心27を設け、外筒枠の一方の端部に軸受15を内蔵したブラケット13を設け、他方の端部に軸受18を内蔵したハウジング17を設け、各軸受によって回転子軸7の両端部を支持し、回転子軸に回転子鉄心20を設け、回転子軸の一方の端部にファン23を設け、外筒枠の周壁の両端部に開口部29A、29Bを設け、周壁の外側に開口部に連通した接続風道30A、30Bを設け、これらの接続風道を相互に連通接続するとともに内部を通る空気の熱を外気に放熱させる冷却器33を設け、外筒枠の中心軸が水平かつ車両進行方向と直交するように車両に取り付け、ファンの回転により外筒枠内の空気を冷却器内に循環流通させて冷却するようにした車両駆動用全閉型主電動機であって、外筒枠の周囲を流通する走行風を冷却器に集める案内板34を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄道車両を駆動するための車両駆動用全閉型主電動機に関する。
従来、鉄道車両の床下の台車枠に搭載される車両駆動用主電動機としては、その回転子軸にファンを設け、回転子軸とともに回転するファンによって外部の空気を主電動機内部に吸入し、吸入した空気を主電動機内部に流通させて回転子や固定子を冷却する開放形主電動機が採用されてきた。
これに対して、保守の省力化や低騒音化の要請に応えるために、内部にファンを設けた車両駆動用全閉型主電動機が開発されている。この車両用駆動用全閉型主電動機は、その内部を外部と遮断することで、外気とともに内部に塵埃が侵入するのを防ぎ、この塵埃により内部の巻線が汚損するのを防ぎ、この汚損に起因する保守・点検の頻度の増加を抑えるようにしている。
さらに、全閉構造とすることで、内部のファンの回転で発生する騒音の放散を防ぐことができるので、環境に配慮することもできる。
一方、車両駆動用主電動機では、列車の高速化に伴って大容量化が要求されるが、その搭載場所が後述する台車枠の限られた狭い空間であるためと、前述した列車の高速化のために、小型・軽量化が要求される。
この相矛盾する要請に対応するために、巻線の絶縁樹脂等の耐熱性の向上が図られているが、この絶縁樹脂の劣化を防ぎ、絶縁特性を維持して長寿命化することにより保守・点検の頻度の増加を防ぐうえでも車両駆動用主電動機の冷却性能の向上は必須条件となる。
例えば、特開平9−205758号公報には、この冷却性能の向上を図った車両駆動用全閉型主電動機の一例が開示されており、図15はこの車両駆動用全閉型主電動機の上部の軸方向断面図、図16は図15のC−C線断面図、図17はこの車両駆動用全閉型主電動機が車両の台車に搭載された状態の平面図、図18は図17のD−D線断面図である。
図16、図17、及び図18において、二点鎖線で示す車体101は平面視H形の台車枠102に搭載されている。この台車枠102の中枠103に設けられた取付座104と車軸105の間において車両駆動用全閉型主電動機が組み込まれている。
電動機は軟鋼板から有底筒状に形成された外筒枠1を有しており、この外筒枠1の中心軸が水平かつ車両進行方向と直交するように車両に取り付けられている。外筒枠1の周壁の上部には、上部取付座2が車両進行方向の後方側に向けて突出するように形成され、外筒枠1の周壁の下部には、下部取付座3が車両進行方向の後方側に向けて突出するように形成されている。さらに、外筒枠1の周壁の上部には、図17に示すように、一対のフック4A、4Bが車両進行方向の前方側に向けて突出するように形成されている。
図16、図18に示すように、上部取付座2は、取付座104の上端にキー106を介して載置され、ボルト5で固定されている。下部取付座3は台車枠102の下部梁107の前面に当接した状態でボルト5により固定されている。また、上部取付座2と下部取付座3には、それぞれ吊り下げ用のフック穴6が形成されている。
図17に示すように、車両駆動用全閉型主電動機の回転子軸7の先端には可撓継手8を介して小平歯車9が連結され、この小平歯車9には車軸105に固定された大径の大平歯車10が噛み合っている。なお、小平歯車9及び大平歯車10はギヤボックス11内に収納されている。
図15に示すように、外筒枠1の開口面には環状のブラケット13が取り付けられている。このブラケット13の外周部には、外筒枠1の内方に向けて突出した嵌合部14が形成され、この嵌合部14は外筒枠1内部に挿入されて複数本のボルト(図示せず)で外筒枠1に固定されている。
ブラケット13の中心部には形成された軸受穴にはころ軸受15が挿入固定され、その外輪はブラケット13の中心部の外面側に複数本のボルト16(図16参照)で固定されている。ころ軸受15の内輪には機内側と機外側において回転子軸7が挿入固定されている。
外筒枠1の開口端とは反対側の端壁の中心部に形成された貫通穴には、外筒枠1の内側からハウジング17が挿入され、内側から複数本のボルト(図示せず)で外筒枠1に固定されている。
ハウジング17の中心に形成された軸受穴には玉軸受18が挿入され、その外輪は軸受押さえ19で固定されている。この軸受け押さえ19はハウジング17の外側から嵌合部が軸受穴に挿入され、ボルト(図示せず)で外側からハウジング17に固定されている。
ころ軸受15と玉軸受18には、あらかじめ回転子軸7が圧入固定されている。この回転子軸7の長手方向の略中央部には回転子鉄心20が圧入固定され、この回転子鉄心20の一端側において厚板から環状に形成された鉄心押さえ21が回転子軸7に圧入固定され、他端側には、鉄心押さえ22が回転子軸7に圧入固定されている。また、鉄心押さえ21とブラケット13の間においてファン23が回転子軸7に圧入固定されている。
図15に示すように、回転子鉄心20には、その中心軸まわりに軸方向に延びる通風穴24が複数個形成されている。回転子鉄心20の外周側にはロータバー25が挿入固定され、その両端にはエンドリング26がろう付けされている。
一方、外筒枠1内部の中央部の内周には固定子鉄心27が圧入固定され、この固定子鉄心27の内周側には、スロット(図示せず)に挿入され、両端が固定子鉄心27から突出した固定子コイル28が設けられている。このような構造により、この主電動機はかご形の誘導電動機となっている。
外筒枠1の周壁上部の軸方向両端部にはそれぞれ長方形の通気口29A、29Bが形成され、これらの通気口29A、29Bは、外筒枠1上部の車軸105側に位置している。外筒枠1の周壁外面には下端が開口した有頂筒状の接続部30A、30Bが溶接固定され、これらはそれぞれ通気口29A、29Bと連通している。
接続部30A、30Bの互いに対向する内側面には、鋼管により作製された複数本の通気管31の端部が貫通状態で溶接固定されている。これらの通気管31は薄い軟鋼板により作製され、外筒枠1上に等間隔をおいて立設された複数枚の冷却フィン32を貫通している。各冷却フィン32はそれぞれ通気管31に溶接され、下端部は外筒枠1の上面に溶接されている。接続部30、通気管31、及び冷却フィン32により冷却器33が構成されている。
このように構成された車両駆動用全閉型主電動機においては、電車の走行時には回転子軸7の回転によってファン23も回転し、このファン23によって送風される機内空気は、図15において左側に図示された通気口29Aから一方の接続部30Aに流入し、この接続部30Aから各通気管31を貫流して右側の接続部30Bに流入する。
そして、この空気は、右側の接続部30Bから通気口29Bを経て外筒枠1の内部に流入し、固定子鉄心27の内周と回転子鉄心20の外周との間に形成された空隙を経てファン23に吸入される。
また、外筒枠1の右側内部に流入した空気の他の一部は、回転子鉄心20に形成された通風穴24をファン23の方向に貫流して、同じくファン23に吸入され、以下、前述したように貫流する。
このように構成された車両駆動用全閉型主電動機においては、内部を貫流する空気によって、固定子鉄心27及び固定子コイル28と、回転子鉄心20及びロータバー25が冷却され、エポキシ等の樹脂で固定子鉄心27と絶縁された固定子コイル28とロータバー25は、固定子鉄心27、回転子鉄心20との間の絶縁樹脂の絶縁特性を長期にわたって維持することができる。また、外部から冷却用の空気を取り入れないので、塵埃の付着や堆積を防ぐことができ、保守・点検の頻度の増加を防ぐことができる。
ところで、このように構成された車両駆動用全閉型主電動機においては、台車に組み込むときには、車体を載せる前の状態の台車の上方から徐々に降ろして、図18において左側に示す上部取付座2を台車枠102の取付座104の上端にキー106を介して載置し、上部取付座2と下部取付座3をボルト5で取付座104と下部梁107に固定する。
また、定期点検のために、車両駆動用全閉型主電動機を点検する場合には、台車枠102を車体101から切り離した後、ボルト5を緩め、フック穴6を利用して上方に吊り上げる。
なお、この車両駆動用全閉型主電動機は、図18で示す取付状態においては、左側の取付座104と右側の車軸105のケースの間に位置し、図17に示すように、軸方向には、両側の車輪108A、108Bの間に対して、可撓継手8とギヤボックス11とともに収納され、図18に示すように、上方には車体101の下端面が対向し、下側は外筒枠1の置足29の下端とレール109の上面との間に高さ制限Hをおいて対向しており、余裕のない限られた空間に組み込まれている。
特開平9−205758号公報
このように構成された車両駆動用全閉型主電動機においては、前述した小型化と大容量化のためだけでなく、車両の低価格化と保守・点検の省力化のために、列車の1編成当たりの搭載台数を減らすことも要求される。そのため、さらなる大容量化が要求される。
そのため、別に設置した送風機からダクトを介して外筒枠1の内部に大量の冷却空気を送り込むという方法も考えられるが、この方法はダクトの配設によって車両の価格が上がり、通風濾過器のフィルタの交換のために保守・点検の頻度が増加し、外部に放散する騒音も増加するので、時代の要請に応えることができない。
そのため、図16に示した冷却フィン32の面積を増やすことも考えられるが、この車両駆動用全閉型主電動機は、図17及び図18を参照して前述したように、取付座104と右側の車軸105のケースの間に収納され、さらに上方には車体101の下端面が対向し、下側はレール109と高さ制限Hをおいて対向しており、限られた狭い空間に設置されるため、これも採用することはできない。
図19は、車両の走行によって車両床下の主電動機を通過する走行風の風速を示すグラフで、線Aは主電動機の下部の風速、線Bは主電動機の中央部の側面の風速、線Cは主電動機の上部の風速を示している。このグラフより、主電動機の下部や中央部の風速が大きいことが判る。
このような条件で駆動される車両駆動用全閉型主電動機に対する冷却効率の向上による高出力化とコイルの絶縁寿命の長期化の要請は、ますます高速化する車両と保守・点検の省力化を図るために、今後もますます強くなる趨勢にある。
そこで、本発明の目的は、冷却効果を向上し、長寿命化を図ることができる車両駆動用全閉型主電動機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、筒状の外筒枠の内周に固定子鉄心を設け、前記外筒枠の一方の端部に軸受を内蔵したブラケットを設け、前記外筒枠の他方の端部に軸受を内蔵したハウジングを設け、前記ブラケット及び前記ハウジングの軸受によって回転子軸の両端部を支持し、当該回転子軸の長手方向の略中央部に回転子鉄心を設け、前記回転子軸の一方の端部にファンを設け、前記外筒枠の周壁の軸方向両端部にそれぞれ開口部を設け、前記周壁の外側に前記開口部に連通した一対の接続風道を設け、これらの接続風道を相互に連通接続する通気管を有するとともに当該通気管の内部を通る空気の熱を外気に放熱させる冷却器を設け、前記外筒枠の中心軸が水平かつ車両進行方向と直交するように車両に取り付け、前記ファンの回転により前記外筒枠内の空気を前記冷却器内に循環流通させて冷却するようにした車両駆動用全閉型主電動機であって、前記外筒枠の周囲を流通する走行風を前記冷却器に集める走行風案内手段を設けたことを特徴としている。
本発明の車両駆動用全閉型主電動機は、外筒枠の周囲を流通する走行風を冷却器に集める走行風案内手段を設けたことで、従来は冷却器を通らなかった走行風を冷却器に導くことができるので、冷却効果が向上し、長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態の上部の軸方向断面図、図2は図1のA−A線断面図である。なお、本実施形態において、上記従来例と同一の部分には同一の符号を付してある。
図1において、筒状の外筒枠1の内周面に円筒状の固定子鉄心27が取り付けられている。この固定子鉄心27の内周側には軸方向に延びる溝が全周にわたって多数設けられており、各溝内に固定子コイル28が挿入されている。外筒枠1の一方の端部には、ころ軸受15を内蔵したブラケット13が取り付けられ、外筒枠1の他方の端部には、玉軸受18を内蔵したハウジング17が取り付けられ、ころ軸受15及び玉軸受18によって回転子軸7の両端部が支持されている。
回転子軸7の長手方向中央部には回転子鉄心20が取り付けられ、その外周部には軸方向に延びる溝が全周にわたって複数個設けられ、各溝内にはロータバー25が収納されている。また、回転子軸7の一方の端部には外筒枠2内の空気を循環させるためのファン23が取り付けられている。
回転子鉄心20の内周側には軸方向に延びる通風穴24が円周上にわたって複数個設られている。外筒枠2の周壁の軸方向両端部にはそれぞれ開口部29A、29Bが設けられ、外筒枠1の周壁の外側に開口部29A、29Bを覆うように一対の接続風道30A、30Bがぞれぞれ取り付けられている。
これらの接続風道30、30間には冷却器33が設けられている。この冷却器33は、接続風道30A、30Bを相互に連通接続する複数本の通気管31と、外筒枠1の周壁上に間隔をおいて立設された複数枚のフィン32とを有しており、各通気管31は各フィン32を貫通した状態で各フィン32と接続されている。
また、外筒枠1の周壁の上部後方側には、図2に示すように、上部取付座2が車両進行方向の後方側に向けて突出するように形成され、外筒枠1の周壁の下部後方側には、下部取付座3が車両進行方向の後方側に向けて突出するように形成されている。上部取付座2は、台車枠102に設けられた取付座104の上端にキー106を介して載置され、ボルト5で固定されている。下部取付座3は台車枠102に設けられた下部梁107の前面に当接した状態でボルト5により固定されている。
そして、本発明では、外筒枠1の周囲を流通する走行風を冷却器33に集める上下一対の案内板34を設けている。これらの案内板34は、各フィン32の上下の端面にそれぞれ水平に固定され、各フィン32を上下方向に挟み込んだ状態で互いに対向している。
上側の案内板34の前端部は冷却器33よりも車両進行方向の前方側に突出し、上側の案内板34の後端部は冷却器33よりも車両進行方向の後方側に突出しており、これらの端部は斜め上方に向けて所定角度屈曲している。また、下側の案内板34の前端部は冷却器33よりも車両進行方向の前方側に突出し、斜め下方に向けて所定角度屈曲している。このように構成することで、冷却器33を水平方向に通過しようとする走行風D1だけでなく、冷却器33の上方を通過しようとする走行風D2や冷却器33の下方を通過しようとする走行風D3も冷却器33を貫流するようになるため、冷却器33の冷却効率が向上する。
また、案内板34はアルミニウム等の熱伝導性に優れた材料で作製することにより、各フィン32から各案内板34に熱が伝導するため、冷却器33の冷却効率がさらに向上する。なお、図2に示す案内板34の断面形状は、弧状に湾曲させて矢印D2、D3で示す冷却風の通風抵抗を減らすようにしてもよい。
次に、本発明の効果を確認するための温度上昇試験の結果について説明する。この試験は、各運転回転数の定格回転数について行い、電源は正弦波電源を用い、電車の走行時の効果を模擬するため、模擬走行風(2m/s)を主電動機の周囲に流して実施した。
図3はその試験結果である。縦軸のスケールは温度上昇比率を示し、横軸に各測定点を示している。この結果から、本発明の主電動機は従来品と比較して全体的に温度低減効果が得られ、特に回転子と固定子コイルの温度低減が大きいことが判る。
本発明によれば、車両の走行で発生する走行風のうち、従来は冷却器33を通らなかった走行風が冷却器33に導かれてフィン32を冷却するので、冷却効果が向上するとともに長寿命化を図ることができる車両駆動用全閉型主電動機を得ることができる。また、冷却性能が向上することにより、小型軽量化や出力増大が図れる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図4は本発明の第2の実施形態の側面図である。
本実施形態では、上側の案内板34における冷却器33よりも車両進行方向の前方側に突出した端部の車両進行方向に対する屈曲角度θ1を10°乃至45°に設定してある。このようにすると、図5に示す特性グラフから判るように、冷却器33の上方を通過しようとする風がフィン32に集合する量が多くなる。
また、下側の案内板34における冷却器33よりも車両進行方向の前方側に突出した端部の車両進行方向に対する屈曲角度θ2を10°乃至60°に設定してある。このようにすると、図6に示す特性グラフから判るように、冷却器33の下方を通過しようとする風がフィン32に集合する量が多くなる。
図7は、温度上昇試験の結果を示すグラフであり、各測定点において、左の柱が従来品、中央の柱が本発明でθ2が10乃至60°の範囲内でない場合、右の柱が本発明でθ2が10乃至60°の範囲内の場合である。従来例と比較して、本発明では全体的に温度が低減しており、特に、固定子コイルと回転子の温度低減が大きいことが判る。また、θ2が10乃至60°の範囲内の場合は、そうでない場合に比べて温度低減が大きくなっている。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図8は、第3の実施形態の車両駆動用全閉型主電動機が車両の台車に搭載された状態の平面図である。
本実施形態では、案内板34が冷却器33よりも前方側と後方側にそれぞれ設けられ、前方側の案内板34Aは、その横幅が前方側に向けて連続して拡大した平面視台形状となっており、両側縁が車両進行方向に対してθ3傾斜している。また、後方側の案内板34Bは、その横幅が後方側に向けて連続して拡大した平面視台形状となっており、両側縁が車両進行方向に対してθ4傾斜している。なお、θ3、θ4は10°乃至60°に設定されている。
以上のように構成された案内板34が取り付けられた車両駆動用全閉型主電動機においては、従来、冷却器33の両側を通過していた走行風が冷却器33のフィン32に集まり、後方側に貫流する。
なお、案内板34の両側縁を弧状に湾曲させて走行風の通風抵抗を減らすようにしてもよい。
また、案内板34をアルミニウム等の熱伝導性に優れた材料で形成することにより、フィン32から案内板34に熱が伝導して案内板34自体が冷却フィンとして作用するため、冷却効率をより向上することができる。
このように、本実施形態によれば、冷却器33を通過する風量が多くなって通風効率が向上するため、風量特性が良くなり、主電動機内部の循環内気の熱をさらに効率良く外気に放出できるため、冷却性能を一層向上することができる。
図9は、案内板34の両側縁の角度θ3、θ4と、冷却器33の両側を通過していた風がフィン32に集合する風量の割合との関係を示すグラフであり、θ3、θ4を10°乃至60°に設定しておくことで、冷却器33の両側を通過していた風がフィン32に集合する量の割合が大きくなることが判る。
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。図10は、第4の実施形態の車両駆動用全閉型主電動機の案内板の平面図(図2のB方向に見た図)である。
本実施形態では、案内板34における冷却器33よりも前方側に突出した端部34aと後方側に突出した端部34bがそれぞれ台形状に形成されており、その横幅が前方または後方側に向かって連続して拡大している。
このように構成したことで、従来案内板4の上方を通過していた風をより多く冷却器33に導くことができるようになるので、冷却効率が更に向上する。
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。図11は第5の実施形態の車両駆動用全閉型主電動機の案内板の平面図(図2のB方向に見た図)である。
本実施形態では、案内板34における冷却器33よりも前方側に突出した端部34aと後方側に突出した端部34bがそれぞれ扇形状に形成されており、その横幅が車両前方側または後方側に向かって連続して拡大している。
このように構成したことで、従来案内板4の上方を通過していた風をより多く冷却器33に導くことができるようになるので、冷却効率が更に向上する。
次に、本発明の第6の実施形態を説明する。図12は第6の実施形態の車両駆動用全閉型主電動機の部分縦断面図である。
本実施形態では、上側の案内板34を上部取付座2まで延在するように形成した構成としている。このように構成したことで、上部取付座2の上方を含めた部分まで走行風が案内されるため、外筒枠1の上面を流通する風量が増加する。したがって、外筒枠1内を循環する内気をさらに効率良く外気に放熱できるようになるので、冷却効率がさらに向上する。
次に、本発明の第7の実施形態を説明する。図13は第7の実施形態の車両駆動用全閉型主電動機の平面図である。
本実施形態では、冷却器33の接続風道30A、30Bにおける互いに対向する内側面30Aa、30Baを互いに接近する方向に突出するように横断面円弧状に形成してある。このように構成したことで、従来冷却器33の両側を通過していた風をより多く冷却器33に導くことができ、外筒枠1内を循環する内気をさらに効率良く外気に放熱できるようになるので、冷却効率が更に向上する。
次に、本発明の第8の実施形態を説明する。図14は第8の実施形態の車両駆動用閉型主電動機の平面図である。
本実施形態では、冷却器33の接続風道30A、30Bにおける互いに対向する内側面30Aa、30Baを互いに接近する方向に突出するように横断面円弧状に形成してあるとともに、上部取付座2まで延在するように形成した構成としている。このように構成したことで、従来冷却器33の両側を通過していた風をより多く冷却器33に導くことができるとともに、上部取付座2まで走行風が案内されるため、外筒枠2の上面を流通する風量がさらに増加する。したがって、外筒枠1内を循環する内気をさらに効率良く外気に放熱できるようになるので、冷却効率が更に向上する。
なお、第7、第8実施形態に、第1乃至第6実施形態で説明したような案内板を組み合わせることで、さらに冷却効率を向上することができる。
以上、具体例をあげて本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。
本発明の第1の実施形態の上部の軸方向断面図である。 図1のA−A線断面図である。 第1の実施形態の効果を確認するための温度上昇試験の結果を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態の側面図である。 上側の案内板の端部の角度と冷却器を通過する風量との関係を示すグラフである。 下側の案内板の端部の角度と冷却器を通過する風量との関係を示すグラフである。 第2の実施形態の効果を確認するための温度上昇試験の結果を示すグラフである。 第3の実施形態の車両駆動用全閉型主電動機が車両の台車に搭載された状態の平面図である。 案内板の両側縁の角度と冷却器を通過する風量との関係を示すグラフである。 第4の実施形態の車両駆動用全閉型主電動機の案内板の平面図である。 第5の実施形態の車両駆動用全閉型主電動機の案内板の平面図である。 第6の実施形態の車両駆動用全閉型主電動機の部分縦断面図である。 第7の実施形態の車両駆動用全閉型主電動機の平面図である。 第8の実施形態の車両駆動用閉型主電動機の平面図である。 従来の車両駆動用全閉型主電動機の上部の軸方向断面図である。 図15のC−C線断面図である。 図15の車両駆動用全閉型主電動機が車両の台車に搭載された状態の平面図である。 図17のD−D線断面図である。 車両の走行によって車両床下の主電動機の上部と下部を通過する走行風の風速を示すグラフである。
符号の説明
1 外筒枠
2 上部取付座
7 回転子軸
13 ブラケット
15 軸受
17 ハウジング
18 軸受
20 回転子鉄心
23 ファン
27 固定子鉄心
29A 開口部
29B 開口部
30A 接続風道
30B 接続風道
30Aa 内側面(走行風案内手段)
30Ba 内側面(走行風案内手段)
33 冷却器
34 案内板(走行風案内手段)

Claims (11)

  1. 筒状の外筒枠の内周に固定子鉄心を設け、前記外筒枠の一方の端部に軸受を内蔵したブラケットを設け、前記外筒枠の他方の端部に軸受を内蔵したハウジングを設け、前記ブラケット及び前記ハウジングの軸受によって回転子軸の両端部を支持し、当該回転子軸の長手方向の略中央部に回転子鉄心を設け、前記回転子軸の一方の端部にファンを設け、前記外筒枠の周壁の軸方向両端部にそれぞれ開口部を設け、前記周壁の外側に前記開口部に連通した一対の接続風道を設け、これらの接続風道を相互に連通接続する通気管を有するとともに当該通気管の内部を通る空気の熱を外気に放熱させる冷却器を設け、前記外筒枠の中心軸が水平かつ車両進行方向と直交するように車両に取り付け、前記ファンの回転により前記外筒枠内の空気を前記冷却器内に循環流通させて冷却するようにした車両駆動用全閉型主電動機であって、前記外筒枠の周囲を流通する走行風を前記冷却器に集める走行風案内手段を設けたことを特徴とする車両駆動用全閉型主電動機。
  2. 前記走行風案内手段は、前記冷却器の上方及び下方に水平に配置された案内板であることを特徴とする請求項1記載の車両駆動用全閉型主電動機。
  3. 上側の前記案内板が前記冷却器よりも車両進行方向の前方側に突出した端部を有し、この端部が車両進行方向に対して上向きに10°乃至45°屈曲していることを特徴とする請求項2記載の車両駆動用全閉型主電動機。
  4. 下側の前記案内板が前記冷却器よりも車両進行方向の前方側に突出した端部を有し、この端部が車両進行方向に対して下向きに10°乃至60°屈曲していることを特徴とする請求項2記載の車両駆動用全閉型主電動機。
  5. 前記案内板が前記冷却器よりも車両進行方向の前方側と後方側に設けられ、前記前方側の案内板は横幅が前方側に向けて連続して拡大しており、前記後方側の案内板は横幅が後方側に向けて連続して拡大しており、かつ前記前方側の案内板と前記後方側の案内板の両側縁が車両進行方向に対して10°乃至60°傾斜していることを特徴とする請求項2記載の車両駆動用全閉型主電動機。
  6. 前記案内板は、前記冷却器よりも車両進行方向の前方側に突出するとともに横幅が前方側に向けて連続して拡大した台形状の端部を有することを特徴とする請求項2記載の車両駆動用全閉型主電動機。
  7. 前記案内板は、前記冷却器よりも車両進行方向の前方側に突出するとともに横幅が前方側に向けて連続して拡大した扇形状の端部を有することを特徴とする請求項2記載の車両駆動用全閉型主電動機。
  8. 前記外筒枠の周壁の上部から車両進行方向の後方側に向けて突出するように形成された上部取付座を有し、上側の前記案内板が前記上部取付座まで延在するように形成されたことを特徴とする請求項2記載の車両駆動用全閉型主電動機。
  9. 前記一対の接続風道における互いに対向する内側面を互いに接近する方向に突出した横断面円弧状に形成し、これらの内側面を前記走行風案内手段としたことを特徴とする請求項1記載の車両駆動用全閉型主電動機。
  10. 前記外筒枠の周壁の上部から車両進行方向の後方側に向けて突出するように形成された上部取付座を有し、前記一対の接続風道は、前記内側面が前記上部取付座まで延在するように形成されたことを特徴とする請求項9記載の車両駆動用全閉型主電動機。
  11. 前記冷却器の上方及び下方に水平に配置され、前記外筒枠の周囲を流通する走行風を前記冷却器に集めるた案内板を設けたことを特徴とする請求項9又は請求項10記載の車両駆動用全閉型主電動機。
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