JP2008029150A - 全閉形電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却性能を向上させて小形軽量化し又は容量を増大すると同時に、運転時の発生騒音を低減することができる全閉形電動機を提供する。
【解決手段】内周面にステータ鉄心2を装着したステータフレーム17の端部に取り付けられたブラケット18,19,20,21と、ブラケット19,20の中心に設けられた軸受5,9によって支持されるロータシャフト13に取り付けられステータ鉄心2の内側で回転するロータ鉄心12と、円周方向に延びるリブ24a,24bを有しロータ鉄心12の端部に取り付けられブラケット18,20の内周面との間に微小間隙Gを存して回転する放熱円板24,25と、放熱円板24,25とブラケット18,20の間に形成されブラケット18,19,20,21に設けられた外気導入口18a,19a,20a,21aから外気を導入する外気導入空間26,27とを備えている構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として電気鉄道等の車両を駆動するために用いられる全閉形電動機に関する。
一般に電車等の鉄道車両では車体の床下に配置される台車の中に駆動用電動機を装荷し、この電動機の回転力を歯車装置を介して車輪に伝達し、車両を走行させる。従来、この駆動用電動機には、回転子軸に通風ファンを設けて運転時に外気を機内に流通させて冷却する開放自己通風冷却形の電動機が使用されてきたが、近年、外気による機内の汚損を無くし長期非分解を図るため、全閉形の電動機の採用が検討されている。なお、全閉形電動機の場合は、冷却性が低下するため電動機が大形化して台車内に装荷出来なくなる場合や、容量(出力)が不足となる場合があるため、車両駆動用全閉形電動機は冷却性能を向上させる必要がある。
冷却性能を向上させた車両駆動用全閉形電動機の例として図16、図17に示すものが提案されている(特許文献1)。図16は軸方向に沿う上半分の断面図であり、図17は図16の右側面図である。
この車両用全閉形電動機は、図示のように、円筒状のステータフレーム1の内周側に円筒状のステータ鉄心2が同心状に固定されている。ステータ鉄心2の内周部には複数のステータコイル3が装着されている。ステータフレーム1の駆動側端部に第1の外周ブラケット4が取り付けられ、その内周側には、軸受5を内蔵した第1の内周ブラケット6がボル卜7にて締結されている。また、ステータフレーム1の反駆動側端部には、第2の外周ブラケット8が取り付けられ、その内周側には、軸受9を内蔵した第2の内周ブラケット10がボルト11にて締結されている。
ステータ鉄心2の内径側にはロータ鉄心12が配置され、このロータ鉄心12の中心部にロータシャフト13が取り付けられ、その両端部は軸受5,9によって回転自在に支持されている。ロータシャフト13の駆動側端部13aは機外に張出し、この部分に駆動歯車装置を接続するための継手が取り付けられる。ロータ鉄心12の外周部には、複数のロータバー14が装着され、ロータ鉄心12の内周部には、軸方向に貫通する通風穴12aが複数個設けられている。
駆動側の軸受5を内蔵した第1の内周ブラケット6の機内側に隣接した位置のロータシャフト13上に、第1の通風ファン15が取り付けられている。また、反駆動側の軸受9を内蔵した第2の内周ブラケット10の機内側に隣接した位置のロータシャフト13上に第2の通風ファン16が取り付けられている。
第1の通風ファン15の主板の外周部と第1の外周ブラケット4の機内側の張出し部の内周部とで円周状の微小間隙部を形成している。同様に第2の通風ファン16主板の外周部と第2の外周ブラケット8の機内側張出し部の内周部とで円周状の微小間隙部を形成している。
第1の通風ファン15の機外側の壁面には複数枚の送風用のブレード(羽根)15aが放射状に設けられており、機内側壁面には、複数枚の送風用のブレード15bが放射状に設けられている。また第2の通風ファン16の機外側壁面には複数枚の送風用のブレード16aが放射状に設けられている。
第1の内周ブラケット6の壁面には複数個の外気の入気口6aが設けられ、第1の外周ブラケット4の壁面には複数個の外気の排気口4aが設けられている。第2の内周ブラケット10の壁面にも複数個の外気の入気口10aが設けられ、第2の外周ブラケット8の壁面にも複数個の外気の排気口8aが設けられている。第1の外周ブラケット4およぴ第2の外周ブラケット8の排気口の外周部にそれぞれ冷却フィン4b、8bが多数設けてあり、ステータフレーム1の外周面には多数の冷却フィン1aが設けられている。
電動機全体は図17に示すように、ステータフレーム1の外部に設けたフレームアーム1b,1cをボルトで台車枠に固定して、車両の床下に配置された台車に装荷してある。
この全閉形電動機では、運転時に電動機の内部に発生する熱を、電動機の外周面とステータフレーム1の冷却フィン1aから走行風に放出して冷却を行う。更に、ロータの回転に伴う第1の通風ファン15と第2の通風ファン16の回転によって、各々の通風ファンの機外側壁面に設けたブレード15a,16aにより外気を入気口6a,10aより吸入した後、外周側に吹き上げて排気口4a,8aから排出して電動機の側面からも冷却している。
更に、通風ファン15,16には機内空間の熱が直接伝わり、通風ファン15,16の機外側を流通する外気にこの熱を効率良く放出するため高い冷却性能が得られる。また、冷却ファン15の機内倒壁面に設けたブレード15bによって電動機の内気が機内を循環するため、機内の熱が効率的に通風ファン15,16に伝わり放熱性能が更に良くなると同時に機内の温度を均一化しローカルヒー卜を防ぐことができる。
このように図16,17に示した全閉形電動機は、冷却性能の向上を図り小形化又は容量の増大を図ることができるものとしている。
特開2006−25521号公報
近年、車両用電動機においては、長期非分解等の保守の省力化の要望と共に、環境改善・サービス向上の見地から、運転時の発生騒音の低減が強く要望されている。車両用電動機の発生騒音はほとんど通風ファンの送気音(風切り音)によるものである。
図16,17に示した車両駆動用電動機では、従来の開放自己通風形電動機に比べ発生騒音は低減しているが、ロータの両側に通風ファンを有し内気循環用のファンも設けられているため、運転時の騒音発生が大きい。そのため更に低騒音化を図った全閉形電動機の実現が望まれている。
そこで本発明は、冷却性能を向上させて小形軽量化し又は容量を増大すると同時に、運転時の発生騒音を低減することができる全閉形電動機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の全閉形電動機は、内周面にステータ鉄心を装着したステータフレームの端部に取り付けられたブラケットと、前記ブラケットの中心に設けられた軸受によって支持されるロータシャフトに取り付けられ前記ステータ鉄心の内側で回転するロータ鉄心と、円周方向に延びるリブを有し前記ロータ鉄心の端部に取り付けられ前記ブラケットの内周面との間に微小間隙を存して回転する放熱円板と、前記放熱円板と前記ブラケットの間に形成され前記ブラケットに設けられた外気導入口から外気を導入する外気導入空間とを備えている構成とする。
本発明によれば、冷却性能を向上させて小形軽量化し又は容量を増大すると同時に、運転時の発生騒音を低減することができる全閉形電動機を提供することができる。
以下、本発明の第1ないし第10の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の全閉形電動機の上半分の縦断面図であり、図2は放熱円板の正面図である。
本実施の形態の全閉形電動機は、図1に示すように、外周側に冷却フィン17aを有するステータフレーム17の内周側に、円筒状のステータ鉄心2が固定され、ステータ鉄心2の内周部には複数のステータコイル3が装着されている。
ステータフレーム17の駆動側端部には第1の外周ブラケット18が取り付けられ、その内周側には軸受5を内蔵した第1の内周ブラケット19が取り付けられている。また、ステータフレーム17の反駆動側端部には第2の外周ブラケット20が取り付けられ、その内周側には軸受9を内蔵した第2の内周ブラケット21が取り付けられている。
ステータ鉄心2の内周側にはロータ鉄心12が配置され、ロータ鉄心12の中心部にはロータシャフト13が結合され、ロータシャフト13の両端部は軸受5,9によって回転自在に支持されている。ロータシャフト13の駆動側端部13aは機外側に張出し、この部分に駆動歯車装置に接続するための継手が取り付けられる。
ロータ鉄心12の外周側には複数のロータバー14が装着されている。ロータ鉄心12の駆動側端部に鉄心押え板22が取り付けられ、この鉄心押え板22に密着して第1の放熱円板24が取り付けられている。この第1の放熱円板24の外周部と第1の外周ブラケット18の機内側の張出し部の内周部との間に微小間隙Gを形成している。この微小間隙部Gは互に凹凸状として段構造に形成してある。
更に、第1の放熱円板24と第1の外周ブラケット18と第1の内周ブラケット19によって囲まれたロータシャフト13を中心とする環状の第1の外気導入空間26を形成してある。この第1の外気導入空間26は、第1の外周ブラケット18に設けた複数個の外気導入口18aと第1の内周ブラケット19に設けた複数個の外気導入口19によって、機外空間に連通してある。
第1の放熱円板24の機外側壁面には複数個の放熱リブ24aが設けてあり、機内側壁面には複数個の吸熱リブ24bが設けてある。この放熱リブ24aおよび吸熱リブ24bは図2に示すように、各々周方向(回転方向)に連続した円形に形成してある。
同様にロータ鉄心12の反駆動側端部に鉄心押え板23が取り付けられ、この鉄心押え板23に密着して第2の放熱円板25が取り付けられている。この第2の放熱円板25の外周部と、第2の外周ブラケット20の機内側の張出し部の内周部との間に微小間隙Gを形成している。この微小間隙Gは互に凹凸状として段構造に形成してある。更に、第2の放熱円板25と第2の外周ブラケット20と第2の内周ブラケット21によって囲まれたロータシャフト13を中心とする環状の第2の外気導入空間27を形成してある。
この第2の外気導入空間27は、第2の外周ブラケット20に設けた複数個の外気導入口20aと第2の内周ブラケット21に設けた外気導入口2aによって機外空間に連通してある。第2の放熱円板25の外壁面および内壁面には、第1の放熱円板24と同様の多数の放熱リブ25aと吸熱リブ25bが設けてある。
電動機全体は、図17に示したものと同様に、ステータフレーム17の外部に設けたフレームアームを台車枠に固定して、車両の床下に配置された台車に装荷される。
このように構成された本発明の第1の実施の形態の全閉形電動機の動作および効果について以下に説明する。
運転時には、電動機はステータコイル3およびロータバー14が発熱し、この熱が電動機内各部に伝達し温度上昇する。ステータコイル3よりステータ鉄心2を介してステー夕フレーム17に伝わった熱は、ステータフレーム17の外周面と多数の冷却フィン17aより外気に放出される。
ロータの熱はロータ鉄心12から両側の鉄心押え板22および23を介して第1の放熱円板24と第2の放熱円板25に伝達される。また、機内空気(内気)の熱も各々の内壁面より第1の放熱円板24と第2の放熱円板25に伝達される。放熱円板24,25に伝わった熱は、各放熱円板の機外側壁面より外気導入空間26および27の外気に放出される。
運転時は、走行風が外気導入空間26,27に流入し、常に外気導入空間26,27の外気の温度は低い状態に維持されるため、放熱円板24,25からの放熱作用は良好に行われるので、冷却性が向上する。
なお、放熱円板24および25の機内側壁面には、吸熱リブ24b、および25bが多数設けられて、内気と放熱円板の接触表面積を増大させてあるため、内気の熱が効率良く放熱円板24,25に伝わり、更に放熱円板24,25の機外側壁面には多数の放熱リブ24a,25aが設けられて、外気導入空間26,27内を流通する外気との接触表面積を増大させてあるため、放熱円板24,25の熱は効率良く外気に放出されるので冷却性は一層向上する。
また、放熱円板24および25の壁面に設けられた吸熱リブ24b,25bおよび放熱リブ24a,25aは、放熱円板24,25の周方向(回転方向)に沿って延びた円形状としてあるため、回転時の風切り音は発生しないため、運転時の騒音の発生を防ぐことができる。
このように本発明の第1の実施の形態の全閉形電動機は、冷却性が向上することより、小形軽量化または容量の増大を図ることができると同時に、運転時の風切り音を無くし低騒音化を図ることができる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態の全閉形電動機の駆動側の縦断面図、図4はカラー28の正面図である。
本実施の形態の全閉形電動機では、図3に示すように、放熱円板24と軸受5の間のロータシャフト13上に、カラー28が固定されている。カラー28は図4に示すように外周面に複数個のフィン28aが設けられている。フィン28aは、外気導入空間26に臨んでいる。
本実施の形態の全閉形電動機においては、運転時のカラー28の回転によりフィン28aが外気導入空間26の外気を撹拌し、外気導入空間26に流入する外気の出入りを促進するため、放熱円板24から外気ヘの放熱作用が更に向上する。
また、ロータ鉄心12よりロータシャフト13を伝わって軸受5に達する熱を、途中のカラー28で受けてフィン28aより外気導入空間26の外気に放出するため、軸受5に伝わる熱を抑制し、軸受5の温度上昇を低下させるため、軸受5に充填している潤滑グリースの熱劣化を防ぎ、潤滑寿命を延ばすことができる。
また、外気導入空間26内に、外気に混入して水滴や雪粉等が流入した場合は、カラー28のフィン28aの回転による振切り作用でこれらの不純物を外周側に飛ばして、軸受5のグリース充填部に侵入するのを阻止する働きが生じるため、外気環境の悪い条件で使用される場合には極めて有効になる。フィン28aの回転により風切り音が発生するが、ロータシャフト13の外周近傍の比較的径が小さい場所にフィン28が位置するので、発生する騒音は大きくならない。
なお、上記説明は駆動側について行ったが、同様の構造を反駆動側にも設けてもよく、またどちらか一方の側だけに設けてもよい。
(第3の実施の形態)
図5は本発明の第3の実施の形態の全閉形電動機の縦断面図である。
本実施の形態の全閉形電動機では、ロータ鉄心29の内径側に軸方向に貫通する複数個の通気穴29aを設け、鉄心押え板30および31にも同様の通気穴30a,31aを設けてある。駆動側の放熱円板32にも通気穴32aを設け、同様に反駆動側の放熱円板33にも通気穴33aを設けてある。駆動側の外気導入空間26と反駆動側の外気導入空間27は通気穴29a,30a,31a,32a,33aによって連通されている。他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態の全閉形電動機においては、ロータ鉄心29の複数の通気穴29a内に冷却外気が流入し、ロータ鉄心29の熱が通気穴29a内の外気に放出されるので、ロータの冷却が向上する。
(第4の実施の形態)
図6は本発明の第4の実施の形態の全閉形電動機の縦断面図である。
本実施の形態の全閉形電動機では、駆動側の放熱円板34に通気穴34aを設けると共に機外側壁面内径側にフィン34bを複数枚放射状に配置して設けてある。他の構成は、図5に示した第3の実施の形態と同様である。
本実施の形態の全閉形電動機においては、運転時に駆動側の放熱円板34に設けたフィン34bのファン作用により外気導入空間26内の外気を放熱円板34の外周側に吹き上げる。その作用によって、反駆動側の外気導入空間27より外気がロータ鉄心29の通気穴29aを流通して、駆動側の外気導入空間26に流入する。その結果、ロータ鉄心29の熱は、通気穴29a内を常に流通する外気に放出されるため、ロータの冷却性は一層向上する。
放熱円板34に設けるフィン34bは、通風穴29a内に外気を流通させるだけでよいため、フィン34bを小形化して放熱円板34の内径側に配置すればよく、回転時の騒音を小さく抑えることができる。
(第5の実施の形態)
図7は、本発明の第5の実施の形態の全閉形電動機の駆動側の縦断面図である。
本実施の形態の全閉形電動機は、放熱円板32と軸受5の間のロータシャフト13上に、図4に示したカラー28を固定する。カラー28の外周部には複数枚のフィン28aが設けられている。他の構成は、図5に示した第3の実施の形態と同じである。
本実施の形態の全閉形電動機においては、カラー28に設けたフィン28aの回転によるファン作用により、反駆動側の外気導入空間27より外気をロータ鉄心29の通気穴29aを介して駆動側の外気導入空間26に流通させるため、ロータ鉄心29の熱を通気穴29a内を流通する外気に放出し、ロータの冷却性を一層向上させることができる。更に、ロータシャフト13を介して軸受5に伝わる熱をカラー28のフィン28aより外気に放出するため、軸受部の温度上昇を低減することができる。
(第6の実施の形態)
図8は、本発明の第6の実施の形態の全閉形電動機に備えられる放熱円板36の構成を示す図である。すなわち、放熱円板36の放熱リブ36aを円周方向(回転方向)に長くし断続的に配置したものを複数列に設けたものである。
本実施の形態の全閉形電動機においては、放熱円板36の回転時にリブ36aによる外気導入空間26の外気の撹拌作用が増大し、放熱円板36からの放熱性が向上する。
(第7の実施の形態)
図9は、本発明の第7の実施の形態の全閉形電動機に備えられる放熱円板37の構成を示す図である。すなわち、放熱円板37に設ける放熱リブ37a,37b,37cの各々の中心を、放熱円板37の中心からオフセットしたA1,A2の位置にずらして構成してある。
本実施の形態の全閉形電動機においては、回転時に、放熱リブ37a,37b,37cは振れ回り状態で回転するため、外気導入空間26の外気を外周方向に動かす作用が生じ、放熱円板37の壁面の外気の流通量が増大し、冷却性が一層向上する。放熱リブ37a,37b,37cは、周方向に連続して形成されているので、回転時の風切り音は少なく、騒音は大きくならない。
(第8の実施の形態)
図10は、本発明の第8の実施の形態の全閉形電動機に備えられる放熱円板38の構成を示す図である。すなわち、放熱円板38の壁面に放熱リブ38a,38b,38cを設けてある。放熱リブ38a,38b,38cは、周方向に連続して形成すると共に放熱円板38の回転中心からの半径方向の距離を変化させた形状で形成してある。
本実施の形態の全閉形電動機においては、回転時に外気導入空間26の外気を外周方向に移動させる作用が生じ、放熱円板38の壁面を流通する外気の量が増大し、冷却性が向上する。また、回転時の風切り音も少なく、騒音は大きくならない。
(第9の実施の形態)
図11は、本発明の第9の実施の形態の全閉形電動機の放熱円板部分を示す縦断面図、図12は放熱円板の正面図である。本実施の形態の全閉形電動機においては、放熱円板39の機外側壁面に細長い溝より成るグルーブ39aを複数個設け、機内側壁面にもグルーブ39bを複数個設けてある。グルーブ39aは周方向に連続して円形に形成され、グルーブ39bは周方向に断続して円弧状に形成されている。
本実施の形態の全閉形電動機においては、放熱円板39の内外面に多数設けたグルーブ39a,39bにより放熱円板39の内外気との接触表面積が増大し、吸熱と放熱の熱の授受能率を向上させることができるため、冷却性が向上する。また、回転時に風切り音が生じないため、騒音は増大しない。
(第10の実施の形態)
図13は、本発明の第10の実施の形態の全閉形電動機の放熱円板部分を示す縦断面図、図14は放熱円板の正面図、図15はその放熱円板の壁部の周方向の断面図である。本実施の形態の全閉形電動機においては、放熱円板40の機外側壁面に溝状のグルーブ40aを複数個放射状に設け、機内側壁面に山状のリブ40bを複数個放射状に設けてある。
本実施の形態の全閉形電動機においては、放熱円板40の内外壁面に、多数のグルーブ40aとリブ40bを設けてあるため内外気との接触表面積が増大し、熱の授受が容易に行われるので、冷却性が向上する。更に、回転時にグルーブ40a、リブ40bにより内外気を壁面に沿って外周方向に移動させる作用が生じ、壁面の内・外気の流通量が増大するため冷却性が一層向上する。なお、回転時は、グルーブ40aとリブ40bにより風切り音が生じるが、グルーブ40a、リブ40b共滑らかな凹凸状のため、騒音は大きくならない。
以上、第1および第6ないし第10の実施の形態において放熱円板の内外壁に設けるリブやグルーブのいろいろな例を説明したが、リブやグルーブの構成は図示した例に限定されるものではなく、例えば内壁または外壁と設けるリブ又はグルーブを図示したもの以外の組合せとしてもよく、また、駆動側の放熱円板と反駆動側の放熱円板の各々に設けるリブ又はグルーブを異なった構成のものとしてもよい。
また、本発明の実施の形態として、放熱円板と外気導入空間を駆動側と反駆動側の両方に設けた構成を説明したが、放熱円板と外気導入空間を駆動側と反駆動側のいずれか一方にのみ設けた構成であっても、本発明の効果を奏することができる。
また、各実施の形態は、全て誘導電動機で説明を行ったが、本発明の全閉形電動機は誘導電動機に限定されるものではなく、例えばロータに永久磁石を用いた同期電動機やその他の方式の電動機においても適用可能である。
本発明の第1の実施の形態の全閉形電動機の上半縦断面図。 本発明の第1の実施の形態の全閉形電動機に備えられる放熱円板の部分正面図。 本発明の第2の実施の形態の全閉形電動機の部分縦断面図。 本発明の第2の実施の形態の全閉形電動機に備えられるカラーの部分正面図。 本発明の第3の実施の形態の全閉形電動機の上半縦断面図。 本発明の第4の実施の形態の全閉形電動機の上半縦断面図。 本発明の第5の実施の形態の全閉形電動機の部分縦断面図。 本発明の第6の実施の形態の全閉形電動機に備えられる放熱円板の部分正面図。 本発明の第7の実施の形態の全閉形電動機に備えられる放熱円板の部分正面図。 本発明の第8の実施の形態の全閉形電動機に備えられる放熱円板の部分正面図。 本発明の第9の実施の形態の全閉形電動機の部分縦断面図。 本発明の第9の実施の形態の全閉形電動機に備えられる放熱円板の部分正面図。 本発明の第10の実施の形態の全閉形電動機の部分縦断面図。。 本発明の第10の実施の形態の全閉形電動機に備えられる放熱円板の部分正面図。 本発明の第10の実施の形態の全閉形電動機に備えられる放熱円板の断面図。 従来の車両駆動用全閉形電動機の上半縦断面図。 従来の車両駆動用全閉形電動機の正面図。
符号の説明
1,17…ステータフレーム、1a…冷却フィン、1b,1c…フレアアーム、2…ステータ鉄心、3…ステータコイル、4…外周ブラケット、4a,8a…排気口、4b,8b,17a…冷却フィン、5,9…軸受、6,10,19,21…内周ブラケット、6a,10a…入気口、7,11…締付ボルト、8,18,20…外周ブラケット、12,29…ロータ鉄心、12a…通風穴、13…ロータシャフト、14…ロータバー、15,16…通風ファン、15a,15b,16a…ブレード、18a,19a,20a,21a…外気導入口、22,23,30,31…鉄心押え板、24,25,32,33,36,37,38,39,40…放熱円板、24a,25a,36a,37a,37b,37c,38a,38b,38c…放熱リブ、24b,25b…吸熱リブ、26,27…外気導入空間、28…カラー、28a,34b…フィン、29a,30a,31a,32a,33a,34a…通気穴、39a,39b,40a,…グルーブ、40b…リブ、G…微小間隙。

Claims (6)

  1. 内周面にステータ鉄心を装着したステータフレームの端部に取り付けられたブラケットと、前記ブラケットの中心に設けられた軸受によって支持されるロータシャフトに取り付けられ前記ステータ鉄心の内側で回転するロータ鉄心と、円周方向に延びるリブを有し前記ロータ鉄心の端部に取り付けられ前記ブラケットの内周面との間に微小間隙を存して回転する放熱円板と、前記放熱円板と前記ブラケットの間に形成され前記ブラケットに設けられた外気導入口から外気を導入する外気導入空間とを備えていることを特徴とする全閉形電動機。
  2. 前記放熱円板と前記軸受との間の前記ロータシャフト上に外周部にフィンを有するカラーを設けたことを特徴とする請求項1記載の全閉形電動機。
  3. 前記ロータ鉄心および前記放熱円板に軸方向に貫通する通気穴を設け、前記通気穴によって駆動側と反駆動側の前記外気導入空間を連通させたことを特徴とする請求項1または2記載の全閉形電動機。
  4. 駆動側又は反駆動側の少なくともいずれか一方の前記放熱円板の機外側壁面に放射状のフィンを設けたことを特徴とする請求項3記載の全閉形電動機。
  5. 前記放熱円板の機内側壁面又は機外側壁面の少なくともいずれか一方に前記リブの代りに溝状のグルーブを設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の全閉形電動機。
  6. 前記リブ又はグルーブは前記放熱円板の周方向に沿って連続的又は断続的に形成されていることを特徴とする請求項5記載の全閉形電動機。

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