JP2000224154A - 同期回路 - Google Patents

同期回路

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JP2000224154A
JP2000224154A JP11020273A JP2027399A JP2000224154A JP 2000224154 A JP2000224154 A JP 2000224154A JP 11020273 A JP11020273 A JP 11020273A JP 2027399 A JP2027399 A JP 2027399A JP 2000224154 A JP2000224154 A JP 2000224154A
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Yoshinori Shimosakota
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/0602Systems characterised by the synchronising information used
    • H04J3/0605Special codes used as synchronising signal
    • H04J3/0608Detectors therefor, e.g. correlators, state machines

Abstract

(57)【要約】 【目的】 疑似同期情報を含むような伝送データが転送
されてきても、高速かつ確実に同期確立を実現する。 【解決手段】 疑似同期情報を検出し、同期喪失が生じ
た後、算出されているフレーム長情報LXに乱数出力部
111から出力される乱数を演算器12にて加算する。
ストリームカウンタ11にて、複数の伝送データESが
連続してなるビットストリームに対して、演算器12に
て演算された結果である出力情報LS分のビットだけ遅
れて転送されたビット位置から同期情報の検出を再び行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期回路に関し、
特に、ディジタルテレビにおけるディジタル通信やディ
ジタル放送からの伝送データとしてのオーディオ信号を
復号する復号装置に搭載される同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年においては、ディジタル通信を用い
たディジタルテレビやディジタル放送が普及している。
これらのディジタル通信やディジタル放送は画像データ
等をディジタル化(符号化とも称される)したオーディ
オ信号を発信している。オーディオ信号を受信する受信
側においては、オーディオ信号を復号する必要があるた
め、復号装置を有している。
【0003】オーディオ信号は、フレーム単位の伝送デ
ータから構成されており、このフレーム単位の伝送デー
タを複数連続したビット列として送信側から送信され
る。このようなフレーム単位の伝送データの連続したビ
ット列はビットストリームと称される。通常、フレーム
単位の伝送データには、復号化すべき符号化されたデー
タの他に同期情報と伝送データのフレーム長を指示する
情報が含まれている。同期情報とは、各フレーム単位の
伝送データの始まりを指示する情報であり、基本的に
は、伝送データの先頭部分に配置され、各伝送データに
同じ内容の情報(例えば、MPEGでは”0xff
f”)として含まれている。フレーム長を指示する情報
とは、一般的にヘッダと称される情報群に含まれる情報
の1つであり、フレーム単位の伝送データのフレーム長
を示すものである。フレーム長を指示する情報を有する
ヘッダは同期情報の次に配置されているものである。ビ
ットストリームから各伝送データを取り出すため、オー
ディオ信号を復号する復号装置には、同期回路を有して
いる。
【0004】同期回路は、ビットストリームから伝送デ
ータの同期情報に相当する情報を検出する。同期情報に
相当する情報が検出されると、その後ろに配置されるべ
きヘッダの中のフレーム長を指示する情報に基づいて、
検出した同期情報に相当する情報を有する伝送データの
フレーム長を計算し、決定する。フレーム長を決定した
ことで、ビットストリームとして転送されてきた伝送デ
ータに対しても、同期情報が検出された伝送データのフ
レーム長分遅れて受信したビット部分から次の伝送デー
タが始まることが確認される。つまり、正規の同期情報
が正しく検出されれば、その同期情報が検出された伝送
データの、決定されたフレーム長分遅れたビット部分に
は次の伝送データの同期情報があることになる。このた
め、以降の動作においては、各伝送データのフレーム長
に基づいて、連続した伝送データの同期情報を確実に検
出することができる。このような動作は同期情報の検出
を1回、あるいは複数回行い、同期情報が確実に得られ
た(複数回行う場合には複数回連続して同期情報が得ら
れた場合)と判断されれば、同期が確立したこととな
る。
【0005】同期回路において同期が確立されたら、こ
の同期回路は後段の回路に対して同期が確立したことを
指示する同期信号を出力するとともに、ビットストリー
ムをこの後段の回路に転送する。後段の回路は同期信号
に基づいて、ビットストリームとして転送される伝送デ
ータに対して確実に所望の処理(例えば、データの復
号)を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】各伝送データにおい
て、同期情報と同じ内容の情報が、同期情報とは異なる
配置にて含まれることがある。このような本来同期情報
として使用されるべきものでない情報を疑似同期情報と
称する。また、伝送データとして、画像データや文字デ
ータ等を送信する場合には、同じ内容の伝送データや類
似した伝送データが複数連続して送信されることがあ
る。同じ内容の伝送データとしては、試験信号のような
正弦波のようなものもある。
【0007】同期回路においては、ビットストリームと
して送信されてくる伝送データに対しては、同期回路に
転送されてきたビット部分から同期情報の検出を行うた
め、必ずしも伝送データの先頭から同期情報の検出を行
うとは限らない。このため、疑似同期情報を含む伝送デ
ータに対しては、同期回路がこの疑似同期情報を正規の
同期情報として検出してしまうことがある。このような
疑似同期情報に対して、上述のような同期の確立をしよ
うとしても同期が確立できない、いわゆる同期喪失を発
生してしまう。
【0008】つまり、同期回路において、1回の伝送デ
ータに対する同期情報の確立を行う場合には、疑似同期
情報を検出してしまうと、この疑似同期情報に基づき誤
ったタイミングで同期信号を送出するため、伝送データ
に対する以降の処理、例えば、伝送データの復号が正確
に行うことができない。
【0009】また、同期回路において、上述したように
複数の伝送データに対する複数回の同期情報の検出を行
う場合には、疑似同期情報を検出すると、その疑似同期
情報の次に配置されている情報をヘッダとしてしまうた
め、本来ヘッダではない情報に基づき、フレーム長の決
定を行うこととなる。この結果、決定されたフレーム長
が、その伝送データの本来のフレーム長より短いものと
なったり長いものとなったりすることがある。疑似同期
情報を検出した場合に決定されるフレーム長は、本来の
フレーム長より短くなることが多い。
【0010】このように誤ったフレーム長に基づき、以
降の伝送データの同期情報の検出を行うため、以降の伝
送データに対する同期情報の検出が遅れるため、同期が
確立するのに時間がかかることとなる。
【0011】また、上述したように、伝送データとし
て、画像データや文字データ等のように類似した伝送デ
ータが複数連続して送信された場合、決定されるフレー
ム長が本来のフレーム長とは異なる、例えば、本来のフ
レーム長より短いために、疑似同期情報の検出の後に、
同期情報とは異なる情報が複数得られることが続くこと
となる。このため、本来の同期情報が得られるまでに時
間がかかるだけでなく、疑似同期情報しか得られないよ
うな状態に陥る可能性がある。この場合、疑似同期情報
を検出する状態から抜け出せなくなる。この結果、同期
確立がいつまでも行われなくなり、伝送データが後段の
装置へ転送できず、後段の装置による処理(例えば、伝
送データの復号化)ができなくなる。このような状態と
なると、復号装置を備える装置全体としての出力信号が
出力できなくなる。
【0012】また、近年における電子機器の小型化や携
帯機器の普及に伴い、復号装置自体も小型化する必要が
あり、同期回路としても大幅に回路構成を増大すること
を避ける必要がある。
【0013】本発明は、上記問題点を鑑みて、疑似同期
情報を含むような伝送データが転送されてきても、高速
かつ確実に同期確立を実現する同期回路を提供すること
を目的とする。
【0014】また、本発明は、構成要素を増大を極力低
減して、上記目的を実現する同期回路を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
【0016】上記目的を達成するため、本発明は、同期
情報及びフレーム長を指示する情報を少なくとも含む伝
送データが連続して伝送され、この伝送データの同期情
報を検出して伝送データに対する同期の確立を行う同期
回路において、伝送データを順次受信し、先の伝送デー
タのフレーム長情報に基づき、後続の伝送データに対す
るに対する転送を制御する入力制御部と、入力制御部か
ら転送される伝送データから同期情報に相当する情報を
検出し、この同期情報として検出された情報と所定の情
報とを比較し、その一致あるいは不一致を指示する指示
情報を出力する同期情報比較部と、伝送データに含まれ
るフレーム長を指示する情報に基づきフレーム長を決定
し、フレーム長情報として出力するフレーム長決定部
と、指示情報に応じて、一致が検出された回数及び不一
致が検出された回数を計数し、不一致が検出された回数
が所定の回数に達した時に、制御信号を出力する計数部
とを有し、入力制御部は、制御信号に応じて、フレーム
長決定部から入力されるフレーム長情報を変更し、変更
したフレーム長情報に基づき、伝送データに対する転送
の制御を行うものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の同期回路についてを図面
を用いて以下に詳細に説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態における同期回路100の回路図である。な
お、本発明の同期回路100は、送信側から送信されて
くる伝送データを受信して、伝送データの復号化を行う
復号装置に内蔵されているものとする。
【0018】図1において、同期回路100は、ビット
ストリームとして送信された複数の伝送データを順次受
信し、同期の確立処理を行う同期確立回路101と伝送
データのヘッダの情報を解析するヘッダ解析回路103
とから構成されている。
【0019】同期確立回路101は、入力制御部10、
同期情報比較部20、計数部としてのカウンタ50、6
0、乱数を発生し、出力する乱数出力部111とから構
成されている。
【0020】入力制御部10には、Audio Elementary S
treamとも呼ばれるビットストリームとして送信されて
きた複数の伝送データESが入力される。また、入力制
御部10には、カウンタ50からの信号FN1、カウン
タ60からの信号FN2、乱数出力部111から出力さ
れている乱数S、ヘッダ解析回路103から出力される
フレーム長情報LXが入力される。ここで、カウンタ5
0は後述する同期情報比較部20の比較の結果、一致を
指示する信号の出力に応じて一致回数をカウントするも
のである。また、カウンタ60は後述する同期情報比較
部20の比較の結果、不一致を指示する信号の出力に応
じて不一致回数をカウントするものである。信号FN1
はカウンタ50のオーバーフロー時(なお、カウンタ5
0はオーバーフローを生ずると、カウント数が”0”に
戻るものとする)に出力されるオーバーフロー情報であ
り、信号FN2はカウンタ60のオーバーフロー時(な
お、カウンタ60はオーバーフローを生ずると、カウン
ト数が”0”に戻るものとする)に出力されるオーバー
フロー情報である。言い換えると、信号FN1は、正規
の同期情報が所定の回数得られたことを指示する一致検
出信号といえ、信号FN2は、疑似同期信号が所定の回
数得られたことを指示する制御信号といえる。
【0021】入力制御部10は、ヘッダ解析回路103
にて、同期情報が検出さされた伝送データESに対して
決定されたフレーム長情報LXに基づき、フレーム長情
報LX分遅れてきたビット位置から、同期情報が検出さ
れた伝送データに続く次の伝送データの転送を行うもの
である。入力制御部10は、カウンタ50からの信号F
N1に基づき、受信したビットストリームとしての複数
の伝送データを連続して出力することが可能となる。ま
た、入力制御部10は、カウンタ60からの信号FN2
に基づき、フレーム長情報LXの変更を行うものであ
る。このフレーム長情報LXの変更については後述す
る。入力制御部10は、出力信号OUT1として、受信
したビットストリームとしての伝送データを連続的に、
あるいは不連続に出力する。
【0022】ここで、入力制御部10を図2を用いて更
に詳細に説明する。図2は、入力制御部10の回路図で
ある。
【0023】図2において、入力制御部10は、ストリ
ームカウンタ11、演算器12、3つの比較回路13、
17、19、転送ゲート14、選択部としての選択回路
15、2つのレジスタ16、18、2つのカウンタ11
6、118から構成されている。
【0024】ストリームカウンタ11はビットストリー
ムとしての連続した伝送データESのビット数をカウン
トし、そのカウント数ESSを出力する。比較器13は
演算器12の出力データである出力情報LSとカウント
数ESSとを比較し、一致した場合には例えば、論理レ
ベルが電源電圧レベル(以下、Hレベルと称する)の比
較信号COM3を出力し、不一致の場合には、論理レベ
ルが接地電圧レベル(以下、Lレベルと称する)の比較
信号COM3を出力する。ストリームカウンタ11は、
例えば、基準となる最初の同期情報が検出され、この同
期情報が検出された伝送データのフレーム長情報が決定
された後にカウント動作を行うものである。つまり、ヘ
ッダの次に配置される伝送データESの符号化データ部
分のビット数をカウントするものである。なお、ストリ
ームカウンタ11は、例えば、伝送データESの同期情
報が検出された後、後述するヘッダ解析回路103によ
るフレーム長情報LXの決定の終了に応じて出力される
制御信号に応じて、伝送データESのヘッダの直後に配
置される符号化データ部分からビット数のカウントを開
始するものである。また、最初の同期情報検出時、つま
り、同期回路100を搭載した装置の電源投入直後、あ
るいは放送番組のチャンネル変更があった後には、スト
リームカウンタ11はリセットされるものである。この
ため、初期状態としては、ストリームカウンタ11のカ
ウント数ESSは”0”である。
【0025】演算器12は、ヘッダ解析回路103から
のフレーム長情報LXと選択回路15の出力データであ
る情報SXとの演算、例えば、加算を行うものである。
選択回路15は、比較信号COM2に応じて、フレーム
長情報LXと加算される数として、乱数出力部111の
出力である乱数Sあるいは”0”を選択的に出力情報S
Xとして出力するものである。つまり、選択回路15が
出力情報SXとして”0”を選択的に出力している場合
には、演算器12の出力情報LSはフレーム長情報LX
が有する数と同等の情報となる。また、選択回路15が
出力情報SXとして乱数Sを選択的に出力している場合
には、演算器12の出力情報LSはフレーム長情報LX
が有する数に乱数Sを加算した数の情報となる。なお、
最初の同期情報検出時、つまり、同期回路100を搭載
した装置の電源投入直後、あるいは放送番組のチャンネ
ル変更があった後には、初期状態としてフレーム長情報
LXは”0”にリセットされている。
【0026】レジスタ16は所定の数を格納可能なレジ
スタである。図2において、レジスタ16に格納される
情報は、カウンタ60から出力される信号FN2の出力
回数を制限する情報である。レジスタ16に格納する情
報は任意に変更可能なように外部から設定可能としても
よく、固定値としてもよい。前者の場合は、ユーザー等
にて任意な設定が可能となり、後者の場合はレジスタ1
6に情報を格納するための構成(例えば、外部端子等)
が不要となる。カウンタ116は信号FN2の出力回数
(例えば、信号FN2はオーバーフロー毎にワンショッ
トパルスが1回発生)をカウントし、このカウント数を
出力するものである。
【0027】比較回路17は、レジスタ16に格納され
た情報とカウンタ116の出力であるカウント数とを比
較するものである。例えば、カウンタ60が2ビットの
カウンタであれば、正規の同期情報とは異なる情報が4
回得られた時に、信号FN2が1回出力する。このた
め、レジスタ16に情報として”2”を格納しておく
と、カウンタ60にて、正規の同期情報とは異なる情報
が8回得られた時に、信号FN2がワンショットパルス
を2回出力することとなる。この結果、比較回路17
は、正規の同期情報とは異なる情報が8回得られた時に
比較回路17は一致を検出することとなる。一致を検出
した場合には、例えば、論理レベルとしてHレベルの比
較信号COM2を出力し、不一致を検出している場合に
は、論理レベルとしてLレベルの比較信号COM2を出
力する。図2においては、比較信号COM2がHレベル
の時に、選択回路15は乱数Sを選択し、比較信号CO
M2がLレベルの時に、選択回路15は0を選択するも
のである。
【0028】なお、最初の同期情報検出時、つまり、同
期回路100を搭載した装置の電源投入直後、あるいは
放送番組のチャンネル変更があった後には、初期状態と
して、カウンタ116は”0”にリセットされるため、
比較回路17から出力される比較信号COM2はLレベ
ルである。よって、選択回路15は、初期状態において
は0を出力情報SXとして、選択的に出力する。
【0029】なお、カウンタ60から出力される信号F
N2がオーバーフロー状態毎に出力されるものではな
く、カウント数を示すものであれば、カウンタ116を
削除してもよい。この場合、上記例と同様な動作を行う
のであれば、レジスタ16に格納する情報を”8”とす
ればよい。
【0030】また、カウンタ116の機能をカウンタ6
0に設けてもよい。この場合、信号FN2がカウンタ1
16の出力信号に相当するものとなる。さらに、カウン
タ116の機能をカウンタ60に設ける場合、カウンタ
60が8カウントするもので、レジスタ16に格納する
情報が”1”で、カウンタ116が1ビットカウンタで
あれば、オーバーフロー状態を指示する信号FN2を直
接選択回路15に供給して、選択回路15の選択処理を
行うようにしてもよい。このようにすれば、レジスタ1
6、比較回路17を必要とすることなく、上記例と同様
な動作を実現することができる。
【0031】レジスタ18は所定の数を格納可能なレジ
スタである。図2において、レジスタ18に格納される
情報は、カウンタ50から出力される信号FN1の出力
回数を制限する情報である。レジスタ18に格納する情
報は任意に変更可能なように外部から設定可能としても
よく、固定値としてもよい。前者の場合は、ユーザー等
にて任意な設定が可能となり、後者の場合はレジスタ1
8に情報を格納するための構成(例えば、外部端子等)
が不要となる。カウンタ118は信号FN1の出力回数
(例えば、信号FN1はオーバーフロー毎にワンショッ
トパルスが1回発生)をカウントし、このカウント数を
出力するものである。
【0032】比較回路19は、レジスタ18に格納され
た情報とカウンタ118の出力であるカウント数とを比
較するものである。例えば、カウンタ50が2ビットの
カウンタであれば、正規の同期情報が4回得られた時
に、信号FN1が1回出力する。このため、レジスタ1
8に情報として”2”を格納しておくと、カウンタ50
にて、正規の同期情報が8回得られた時に、信号FN1
がワンショットパルスを2回出力することとなる。この
結果、比較回路19は、正規の同期情報が8回得られた
時に比較回路19は一致を検出することとなる。一致を
検出した場合には、例えば、論理レベルとしてHレベル
の比較信号COM1を出力し、不一致を検出している場
合には、論理レベルとしてLレベルの比較信号COM1
を出力する。
【0033】なお、カウンタ50から出力される信号F
N1がオーバーフロー状態毎に出力されるものではな
く、カウント数を示すものであれば、カウンタ118を
削除してもよい。この場合、上記例と同様な動作を行う
のであれば、レジスタ18に格納する情報を”8”とす
ればよい。
【0034】また、カウンタ118の機能をカウンタ5
0に設けてもよい。この場合、信号FN1がカウンタ1
18の出力信号に相当するものとなる。さらに、カウン
タ118の機能をカウンタ50に設ける場合、カウンタ
50が8カウントするもので、レジスタ18に格納する
情報が”1”で、カウンタ118が1ビットカウンタで
あれば、オーバーフロー状態を指示する信号を比較信号
COM1に相当する信号としてもよい。このようにすれ
ば、レジスタ18、比較回路19を必要とすることな
く、上記例と同様な動作を実現することができる。
【0035】転送ゲート14は、比較信号COM1、C
OM3に応じて入力制御部10に入力された伝送データ
ESを出力信号OUT1として出力することを制御する
ものである。転送ゲート14は、比較信号COM1がH
レベルとなった時に、活性化状態となり、ビットストリ
ームとしての伝送データESを連続的に出力することが
可能となるものである。また、比較信号COM3がHレ
ベルとなった時に、所定の時間(例えば、新たな伝送デ
ータに対する同期情報が検出されるまで)活性化状態と
なり、ビットストリームとしての伝送データESを出力
することが可能となるものである。選択信号COM1、
COM3がその他の場合には、転送ゲート14は非活性
化状態となり、ビットストリームとしての伝送データE
Sを出力することを禁止する。
【0036】以上のように、入力制御部10は、最初の
同期情報検出時、つまり、同期回路100を搭載した装
置の電源投入直後、あるいは放送番組のチャンネル変更
があった後には、初期状態においては、ストリームカウ
ンタ11の出力であるカウント数ESS及び演算器12
の出力情報LSはともに”0”となる。演算器12の出
力情報LSが”0”となるのは、上述したように、初期
状態として、選択回路15が出力情報SXとして”0”
を選択的に出力し、初期状態としてフレーム長情報も”
0”であるからである。このため、比較回路13は一致
を検出するため、論理レベルがHレベルの比較信号CO
M3を出力する。このため、転送ゲート14は活性化状
態となる。この結果、ビットストリームとして転送され
てくる伝送データESの最初の同期情報を検出するた
め、伝送データESが転送ゲート14を介して出力信号
OUT1として、同期情報比較部20に転送される。
【0037】同期情報比較部20にて最初の同期情報に
相当する情報が検出されると、ヘッダ解析回路103に
て、その同期情報として検出された情報を有する伝送デ
ータのヘッダが解析される。このヘッダの解析により、
同期情報として検出された情報を有する伝送データのフ
レーム長情報LXが決定され、入力制御部10に転送さ
れる。入力制御部10は、決定されたフレーム長情報L
Xにより、演算器12の出力情報LSの有する情報が変
更するため、比較回路13の比較信号COM3の論理レ
ベルはLレベルとなる。このため、転送ゲート14は非
活性化状態となり、伝送データESが出力信号OUT1
として出力されることが禁止される。
【0038】なお、転送ゲート14が非活性化状態とな
る際に、ヘッダ解析回路103からのフレーム長情報L
Xの決定が終了したことを指示する制御信号に応じて、
ストリームカウンタ11がカウント動作を開始する。こ
のカウント動作の開始は、ヘッダ解析回路103による
フレーム長情報LXの決定後であるため、タイミングと
しては、同期情報として検出された情報を有する伝送デ
ータのヘッダに相当する部分の直後の符号化データから
のビット数がカウントされる。なお、ストリームカウン
タ11のカウント動作の開始は、ヘッダ解析回路103
にてヘッダの終了部分を指示する信号をストリームカウ
ンタ11に出力し、この信号に応じて動作するようにし
てもよい。
【0039】ストリームカウンタ11は伝送データES
の符号化データに相当する部分のビット数をカウント
し、比較回路13は、ストリームカウンタ11のカウン
ト数ESSと演算器12の出力情報LSとが一致した場
合に、比較信号COM3の論理レベルをHレベルとす
る。
【0040】また、比較回路17は、レジスタ16に格
納した数とカウンタ116に格納した数とが一致した場
合には、比較信号COM2の論理レベルをHレベルとし
て、選択回路15の出力信号SXを、乱数Sに切り換え
る。
【0041】また、比較回路19は、レジスタ18に格
納した数とカウンタ118に格納した数とが一致した場
合には、比較信号COM1の論理レベルをHレベルとし
て、転送ゲート14を活性化状態とする。このような動
作が以降繰り返されるため、この同期が確立した状態
は、同期回路100を搭載した装置の次の電源投入ある
いは電源の瞬断等による再起動、あるいは放送番組のチ
ャンネル変更があるまで維持される。
【0042】以上のように入力制御部10は動作し、出
力信号OUT1を出力するものである。次に、出力信号
OUT1を入力とする同期情報比較部20についてを図
3を用いて以下に詳細に説明する。図3は、同期情報比
較部20の回路図である。
【0043】図3において、同期情報比較部20は、比
較回路21、転送ゲート23、制御信号生成部25、レ
ジスタ27から構成されている。
【0044】比較回路21は、入力制御部10からの出
力信号OUT1とレジスタ27に格納された情報との比
較を行うものである。レジスタ27には、正規の同期情
報に相当する情報が格納されている。このため、比較回
路21は、出力信号OUT1から同期情報に相当する情
報の検出を行うものである。つまり、最初の同期情報検
出時、つまり、比較回路21は、同期回路100を搭載
した装置の電源投入直後、あるいは放送番組のチャンネ
ル変更があった後には、出力信号OUT1として、ビッ
トストリームとして連続的に転送される伝送データES
から最初の同期情報の検出を行う。また、最初の同期情
報の検出後は、フレーム長情報LXと選択回路15から
選択的に出力される情報SXとを加算した情報LSと、
ストリームカウンタ11にてカウントされたカウント数
との比較結果に応じて、断続的に転送される伝送データ
ESの同期情報相当部分の情報とレジスタ27との一致
検出を行う。
【0045】比較回路21は、比較結果を比較信号CO
MXとして出力する。比較回路21が一致を検出した場
合には、例えば、論理レベルがHレベルの比較信号CO
MXを出力し、比較回路21が不一致を検出した場合に
は、論理レベルがLレベルの比較信号COMXを出力す
る。
【0046】なお、レジスタ27に格納する情報はユー
ザにて外部端子から設定可能としておくことが望まし
い。これは、圧縮方式(例えば、MPEG,AC3,A
AC等)により同期情報の内容が異なるからである。外
部端子にてレジスタ27に格納する情報を設定可能とし
ておけば、どのような圧縮方式に対しても本発明の適用
が可能となるため、使い勝手がよりよくなる。なお、予
め各圧縮方式に対する同期情報を他のレジスタあるいは
メモリに格納しておき、このレジスタやメモリからレジ
スタ27に所望の同期情報を格納するようにしてもよ
い。この場合、レジスタやメモリ、及びレジスタ27へ
所望の同期情報を格納させるための制御回路が必要とな
るが、外部端子の増加等が不要になる利点がある。
【0047】転送ゲート23は比較信号COMXの論理
レベルに応じてその活性化状態が制御される。比較信号
COMXの論理レベルがHレベルの時には、転送ゲート
23は活性化状態となり、入力制御部10の出力信号O
UT1が転送ゲート23を介して出力信号OUT2とし
て出力される。比較信号COMXの論理レベルがLレベ
ルの時には、転送ゲート23は非活性化状態となり、入
力制御部10の出力信号OUT1が出力信号OUT2と
して出力されるのが禁止される。
【0048】制御信号生成部25は、比較信号COMX
の論理レベルに応じて、制御信号UP1,CL1,UP
2,CL2を出力する。比較信号COMXの論理レベル
がLレベルの時、つまり、比較回路21が不一致を検出
した時には、制御信号UP2,CL1は論理レベルが所
定の短期間だけHレベルとなるワンショットパルスを発
生し、制御信号UP1,CL2は論理レベルがLレベル
を維持する。また、比較信号COMXの論理レベルがH
レベルの時、つまり、比較回路21が一致を検出した時
には、制御信号UP1,CLは論理レベルが所定の短期
間だけHレベルとなるワンショットパルスを発生し、制
御信号UP2,CL1は論理レベルがLレベルを維持す
る。
【0049】制御信号UP1,CL1はカウンタ50に
入力され、制御信号UP2,CL2はカウンタ60に入
力される。カウンタ50は制御信号UP1としてワンシ
ョットパルスが入力されると、1カウントのカウントア
ップを行う。また、カウンタ50は制御信号CL1とし
てワンショットパルスが入力されると、カウント数を”
0”にリセットする。つまり、制御信号UP1はカウン
タ50のカウントを指示するカウント信号としての役割
を有し、制御信号CL1はカウンタ50のカウント数を
クリアするクリア信号としての役割を有する。
【0050】同様にカウンタ60は制御信号UP2とし
てワンショットパルスが入力されると、1カウントのカ
ウントアップを行う。また、カウンタ60は制御信号C
L2としてワンショットパルスが入力されると、カウン
ト数を”0”にリセットする。つまり、制御信号UP2
はカウンタ60のカウントを指示するカウント信号とし
ての役割を有し、制御信号CL2はカウンタ60のカウ
ント数をクリアするクリア信号としての役割を有する。
【0051】なお、比較回路21が同期回路100を搭
載した装置の電源投入直後、あるいは放送番組のチャン
ネル変更があった後に、出力信号OUT1として、ビッ
トストリームとして連続的に転送される伝送データES
から最初の同期情報の検出を行う、いわゆる最初の同期
情報の検出時において、比較信号COMXの論理レベル
がHレベルになるが、この時は、制御信号生成部25か
ら制御信号UP1,CL2としてワンショットパルスを
発生しないようになっている。これは、例えば、最初の
同期情報の検出がなされた後に、CPU(中央処理装
置)等からこの検出に応じて信号を発生し、この信号に
て制御信号生成部25が活性化するようにすればよい。
つまり、カウンタ50、60は、最初の同期情報を検出
した後における比較回路21での比較結果をカウントす
るものである。また、CPU等からの信号を用いずにカ
ウンタ50のカウント数を少なくとも1カウント分増加
したり、上述したようなカウンタ50の活性化を制御信
号生成部25のようにCPUからの信号にて制御するよ
うにしても同様に実現できる。
【0052】以上のように、同期情報比較部20は、同
期回路100を搭載した装置の電源投入直後、あるいは
放送番組のチャンネル変更があった後に、出力信号OU
T1として、ビットストリームとして連続的に転送され
る伝送データESから最初の同期情報の検出を行うこ
と、及び最初の同期情報検出後には、断続的に入力され
る伝送データESの同期情報とレジスタ27に格納した
情報との比較を行い、その比較結果に応じて、制御信号
UP1,CL1,UP2,CL2を生成することを行
う。また、同期情報比較部20は、比較回路21の比較
信号COMXに応じて、出力信号OUT1を出力信号O
UT2として出力することを制御している。
【0053】カウンタ50は、mビットカウンタ(ただ
し、mは正の整数)であり、カウンタ60はnビットカ
ウンタ(ただし、nは正の整数)である。このため、カ
ウンタ50は、2mカウントする毎に、信号FN1とし
てワンショットパルスを出力するものである。カウンタ
60は、2nカウントする毎に、信号FN2としてワン
ショットパルスを出力するものである。
【0054】なお、制御信号UP1とともに制御信号C
L2がワンショットパルスを発生し、制御信号UP2と
ともに制御信号CL1がワンショットパルスを発生もの
である。このため、カウンタ50は制御信号UP1とし
てワンショットパルスを連続して2m回受けた時に信号
FN1としてワンショットパルスが出力され、カウンタ
60は制御信号UP2としてワンショットパルスを連続
して2n回受けた時に信号FN2としてワンショットパ
ルスを出力するものである。
【0055】以上のように、同期確立回路101全体と
しては、ビットストリームとして入力される伝送データ
ESの同期情報を検出するとともに、最初に検出した同
期情報に基づき決定された後述するヘッダ解析回路10
3からのフレーム長情報LXに基づいて、このフレーム
長情報LX毎にビットストリームにおける次の伝送デー
タに対する同期情報相当の情報と正規の同期情報とを比
較し、その一致検出を行う。この一致検出の結果、連続
して所定数(カウンタ50がオーバーフローするカウン
ト数)の一致を検出すると、その後も定常的に同期情報
の一致が検出され、同期確立回路101に入力されるビ
ットストリームとしての伝送データESがそのまま出力
信号OUT2として連続的に出力される。また、一致検
出の結果、連続して所定数(カウンタ60がオーバーフ
ローするカウント数)の不一致を検出すると、フレーム
長情報LXに乱数Sを加算した値をフレーム長情報とし
て、この変更されたフレーム長情報毎に再びビットスト
リームにおける次の伝送データに対する同期情報相当の
情報と正規の同期情報とを比較し、その一致検出を行う
ものである。なお、より正確な同期確立を行う場合に
は、所定数の連続した一致の検出が複数回行われた場合
に、同期確立回路101に入力されるビットストリーム
としての伝送データESが出力信号OUT2として出力
されるようにしてもよい。
【0056】同期確立回路101の出力信号OUT2
は、ヘッダ解析回路103に入力される。ヘッダ解析回
路103は、ヘッダ解析部30とフレーム長情報計算部
40とから構成されている。
【0057】ヘッダ解析部30は、出力信号OUT2と
して入力される伝送データESのヘッダ部分の解析を行
うものである。このヘッダ解析部30にて解析された情
報のうち、伝送データESのサンプリング周波数やビッ
トレートの情報INFをフレーム長情報計算部40に伝
達する。ヘッダ解析部30は、出力信号OUT2として
伝達された伝送データのうち、符号化データ部分は出力
信号OUT3として出力される。また、ヘッダ解析部3
0は、解析したヘッダに含まれる情報に基づいて、後述
する復号化されたデータの出力タイミングを指示する同
期信号JXを出力する。
【0058】フレーム長情報計算部40は、ヘッダ解析
部30から送られてきた情報INFに基づき、この情報
INFを含んだヘッダが属する伝送データESのフレー
ム長情報LXを算出し、出力するものである。つまり、
フレーム長情報計算部40はフレーム長決定部としての
役割を有する。
【0059】ヘッダ解析回路103全体としては、同期
情報が検出された伝送データESのヘッダ相当部分の解
析を行うこと、解析を行ったヘッダが属する伝送データ
ESの符号化データ部分は出力信号OUT3として出力
すること、及び解析を行ったヘッダが属する伝送データ
ESのフレーム長情報LXを決定し、出力することを行
うものである。
【0060】以上のように、構成された同期回路100
の動作についてを以下に説明する。同期回路100の動
作説明に先だって、ビットストリームとして複数連続し
て転送される各伝送データES構成及び同期回路100
を搭載する復号装置全体の構成についてを説明する。図
4は、伝送データESの構成を示す図であり、図5は、
復号装置の構成図である。
【0061】図4において、伝送データESは、先頭部
分に同期情報71が配置され、この同期情報71の直後
にはヘッダ73が配置されている。ヘッダ73の直後に
は符号化されたデータ(符号化データ)75が配置され
ている。このように配置された伝送データESが連続し
て伝送され、ビットストリームを構成することとなる。
つまり、各伝送データESの符号化データ75の直後に
は別の伝送データESの同期情報71が配置されること
となる。
【0062】図5において、上述した同期回路100の
出力信号OUT3は復号回路80に入力される。復号回
路80は、出力信号OUT3として転送されてくる伝送
データESの符号化データを復号化するものである。復
号化されたデータは出力信号OUT4として出力され
る。出力信号OUT4は出力制御回路90に入力され
る。出力制御回路90は、ヘッダ解析回路103から転
送される同期信号JXに応じたタイミングにて、復号化
されたデータを出力するものである。このような復号装
置により、伝送データESの復号化を行い、出力するこ
とが行われる。
【0063】このような復号装置全体の動作をフローチ
ャートで示すと図6のようになる。図6に示されるよう
に、復号装置は、この復号装置あるいはこの復号装置を
搭載した装置の電源投入直後、あるいは放送番組のチャ
ンネル変更があった後に、伝送データESが転送されて
きた時に、動作を開始する(ステップS0)。
【0064】動作開始後、同期確立回路101にて同期
確立を行う(ステップS1)。同期確立された後は、伝
送データESのヘッダ解析(ステップS2)を行った後
に符号化データの復号化を行う(ステップS3)。図6
においては、復号装置がオーディオ装置に搭載されてい
ることを想定しているため、オーディオデコードと記さ
れている。復号化されたデータは出力制御されて、出力
される(ステップS4)。図6においては、同期確立が
なされた後の1つの伝送データESに対する動作の流れ
を示しているため、出力制御の後、動作の終了(ステッ
プS5)となっている。実際は、連続した伝送データに
対して符号化データの復号化が行われるため、ステップ
S1にて同期確立が行われた後は、各伝送データESに
対してステップS2からステップS4の動作が繰り返し
行われることとなる。
【0065】本発明の同期回路100は、図6における
ステップS1の同期確立を行うために用いられるもので
ある。この同期回路100の動作についてを以下に詳細
に説明する。図7は、同期回路100の動作を説明する
タイミングチャートであり、同期確立した場合の例を示
している。なお、図7において、符号Aで示すデータは
ビットストリームとして転送されてくる伝送データES
を示し、符号Bで示す波形は同期情報比較部20から出
力される制御信号UP1を示し、符号Cで示す波形は同
期情報比較部20から出力される制御信号UP2を示
し、符号Dで示すデータはカウンタ50のカウント数を
示し、符号Eで示すデータはカウンタ60のカウント数
を示している。
【0066】なお、図7においては、説明を簡略化する
ため、図2におけるレジスタ16、18に格納しておく
内容を1とし、カウンタ50、60ともに3カウントし
た時に、信号FN1、FN2としてワンショットパルス
を発生するものとして説明する。
【0067】図7において、この復号装置あるいはこの
復号装置を搭載した装置の電源投入直後、あるいは放送
番組のチャンネル変更があった後に、同期回路100
は、時刻t0において、転送されてくる伝送データES
に対する同期情報の検出を開始したとする。最初の同期
情報の検出のため、カウンタ50、60のカウント値は
リセットされているため、ともに”0”である。また、
ストリームカウンタ11は非活性化状態であり、フレー
ム長情報LXも”0”であり、選択回路15も”0”を
選択しているため、転送されてくる伝送データESの時
刻t0にて同期情報の検出を開始したところのビットか
ら順次同期情報に相当する情報の検出を行う。
【0068】同期情報の検出を開始後、時刻t1におい
て、正規の同期情報DXが同期情報比較部20にて同期
情報として検出される。この時、比較信号COMXの論
理レベルがHレベルとなるので、転送ゲート23を介し
て同期情報DXの直後に配置されたヘッダがヘッダ解析
回路103に転送される。このヘッダ解析回路103で
はフレーム長情報LXが算出される。この算出動作は図
7において”cal”として示している。算出されたフ
レーム長情報LXは同期確立回路101へ入力される。
図7においてはフレーム長情報LX=Lとして示してい
る。なお、最初の同期情報の検出のため、制御信号UP
1はワンショットパルスを発生しないので、カウンタ5
0のカウント値は”0”のままである。
【0069】同期確立回路101は、ストリームカウン
タ11を活性化して、フレーム長情報LX=Lのカウン
トがなされた後に、再び伝送データESを同期情報比較
部20に転送する。同期比較部20は転送されてきた新
たな伝送データESに対する同期情報の比較を行う。ビ
ットストリームにおいて、この同期情報の比較を行う位
置は、フレーム長情報LX=L分のビット遅れて転送さ
れてきたビットから同期情報相当分のビットである。図
7においては、正規の同期情報DXが検出されているた
め、フレーム長情報も正規のヘッダに基づくものであ
る。よって、同期情報比較部20が転送されてきた新た
な伝送データESに対する正規の同期情報DXが比較さ
れることとなる。
【0070】このため、時刻t2において、同期情報と
して、再び正規の同期情報DXが同期情報比較部20に
てレジスタ27に格納された情報と比較される。同期情
報比較部20は一致を検出し、比較信号COMXの論理
レベルがHレベルとなるので、転送ゲート23を介して
同期情報DXの直後に配置されたヘッダがヘッダ解析回
路103に転送される。このヘッダ解析回路103では
フレーム長情報LXが算出される。この時、比較信号C
OMXの論理レベルに応じて、制御信号UP1がワンシ
ョットパルスを発生するため、カウンタ50のカウント
値は”1”となる。なお、制御信号CL2もワンショッ
トパルスを発生するため、カウンタ60はリセットされ
る。動作説明を簡略化するため、本実施の形態において
は、制御信号CL1におけるカウンタ50のリセットは
制御信号UP2がワンショットパルスを発生した時に行
われるものとし、制御信号CL2における60のリセッ
トは制御信号UP1がワンショットパルスを発生した時
に行われるものとして、以降説明を省略する。
【0071】この後、再び算出されたフレーム長情報L
X=Lに基づいて、このフレーム長情報分遅れて転送さ
れてきたビット部分から再び伝送データESを同期情報
比較部20に転送する。同期情報比較部20は転送され
てきた新たな伝送データESに対する同期情報の比較を
行う。
【0072】時刻t3において、同期情報として、再び
正規の同期情報DXが同期情報比較部20にてレジスタ
27に格納された情報と比較される。同期情報比較部2
0は一致を検出し、比較信号COMXの論理レベルがH
レベルとなるので、転送ゲート23を介して同期情報D
Xの直後に配置されたヘッダがヘッダ解析回路103に
転送される。このヘッダ解析回路103ではフレーム長
情報LXが再び算出される。この時、比較信号COMX
の論理レベルに応じて、制御信号UP1がワンショット
パルスを発生するため、カウンタ50のカウント値は”
2”となる。
【0073】この後、再び算出されたフレーム長情報L
X=Lに基づいて、このフレーム長情報分遅れて転送さ
れてきたビット部分から再び伝送データESを同期情報
比較部20に転送する。同期情報比較部20は転送され
てきた新たな伝送データESに対する同期情報の比較を
行う。
【0074】時刻t4において、同期情報として、再び
正規の同期情報DXが同期情報比較部20にてレジスタ
27に格納された情報と比較される。同期情報比較部2
0は一致を検出し、比較信号COMXの論理レベルがH
レベルとなるので、転送ゲート23を介して同期情報D
Xの直後に配置されたヘッダがヘッダ解析回路103に
転送される。このヘッダ解析回路103ではフレーム長
情報LXが再び算出される。この時、比較信号COMX
の論理レベルに応じて、制御信号UP1がワンショット
パルスを発生するため、カウンタ50のカウント値は3
となる。
【0075】カウンタ50はカウント値が3となるた
め、オーバーフローを指示する信号FN1としてワンシ
ョットパルスを出力する。カウンタ118は信号FN1
に応じて1カウントを行う。この結果、レジスタ18の
格納内容とカウンタ118の格納内容とが一致するた
め、比較回路19は論理レベルがHレべルの比較信号C
OM1を出力する。このため、転送ゲート14が活性化
状態となり、入力された伝送データESが後段のヘッダ
解析回路103に転送されることとなる。つまり、同期
が確立したこととなる。
【0076】ヘッダ解析回路103は、時刻t4におけ
る同期情報の検出後、ヘッダ部分の解析を行い、符号化
データは復号回路にて復号化が行われることとなる。図
7においては、これらの動作の開始を”dec”として
示している。
【0077】この後、同期情報の比較動作が同様に行わ
れるが、正規のフレーム長情報に基づき、ビットストリ
ームの適切なビット部分に対して同期情報の比較が行わ
れるため、例えば、時刻t5においても新たな伝送デー
タESの正規の同期情報がレジスタ27に格納された情
報と比較されることとなる。よって、同期確立した状態
が維持されることとなる。また、同期が確立した後、復
号装置あるいはこの復号装置を搭載した装置の再起動や
新たな電源投入、あるいは放送番組のチャンネル変更が
あるまで、カウンタ118の格納内容を維持すれば、同
様に同期確立した状態を維持できる。
【0078】次に、疑似同期情報を検出した場合の、本
発明の同期回路100の動作を以下に説明する。図8
は、同期回路100の動作を説明するタイミングチャー
トであり、同期喪失した場合の同期回路100の動作例
を示している。図8における前提事項は図7と同様であ
る。
【0079】図8において、図7と同様に、この復号装
置あるいはこの復号装置を搭載した装置の電源投入直
後、あるいは放送番組のチャンネル変更があった後に、
同期回路100は、時刻t0において、転送されてくる
伝送データESに対する同期情報の検出を開始したとす
る。最初の同期情報の検出のため、カウンタ50、60
のカウント値はリセットされているため、ともに”0”
である。また、ストリームカウンタ11は非活性化状態
であり、フレーム長情報LXも”0”であり、選択回路
15も”0”を選択しているため、転送されてくる伝送
データESの時刻t0にて同期情報の検出を開始したと
ころのビットから順次同期情報に相当する情報の検出を
行う。
【0080】同期情報の検出を開始後、時刻t1におい
て、正規の同期情報ではない、例えば、符号化データ内
に含まれている同期情報と同じ内容の情報のような疑似
同期情報GDX1が同期情報比較部20にて同期情報と
して検出される。この時、比較信号COMXの論理レベ
ルがHレベルとなるので、転送ゲート23を介して疑似
同期情報GDX1の直後に配置されたヘッダがヘッダ解
析回路103に転送される。このヘッダ解析回路103
ではフレーム長情報LXが算出される。この算出動作は
図8において”cal”として示している。算出された
フレーム長情報LXは同期確立回路101へ入力され
る。図8においてはフレーム長情報LX=L1として示
している。なお、最初の同期情報の検出のため、制御信
号UP1はワンショットパルスを発生しないので、カウ
ンタ50のカウント値は”0”のままである。
【0081】ここで、同期情報として検出された情報は
疑似同期情報GDX1であるため、ヘッダ解析回路10
3がヘッダとして解析するのは、この疑似同期情報GD
X1の直後のヘッダ相当分のビット情報となる。従っ
て、正規のヘッダではない情報に基づき、ヘッダ解析回
路103はヘッダの解析を行うこととなる。この結果、
ヘッダ解析回路103にて決定されたフレーム長情報L
1(=LX)は正規のフレーム長情報とは異なることと
なる(例えば、正規のフレーム長情報より短くなる)。
【0082】同期確立回路101は、ストリームカウン
タ11を活性化して、フレーム長情報LX=L1のカウ
ントがなされた後に、再び伝送データESを同期情報比
較部20に転送する。同期比較部20は転送されてきた
新たな伝送データESに対する同期情報の比較を行う。
ビットストリームにおいて、この同期情報の比較を行う
位置は、フレーム長情報LX=L1分のビット遅れて転
送されてきたビットから同期情報相当分のビットであ
る。図8においては、疑似同期情報GDX1が検出され
ているため、フレーム長情報も正規のヘッダではない情
報に基づくものである。よって、正規の同期情報DXを
越えて、同期比較部20は、転送されてきた新たな伝送
データESに対する疑似同期情報GDX2を比較するこ
ととなる。上述したように、フレーム長情報が正規のも
のではないため、この新たな伝送データESに対する疑
似同期情報GDX2は、先に疑似同期情報GDX1が検
出された伝送データESの疑似同期情報GDX1の位置
とは異なる位置になる。
【0083】このため、時刻t2において、同期情報と
して新たな疑似同期情報GDX2(先に検出された疑似
同期情報GDX1とは情報が異なるため、正規の疑似同
期情報とも情報が異なることとなる)が同期情報比較部
20にてレジスタ27に格納された情報と比較される。
この時、同期情報比較部20は不一致を検出するため、
比較信号COMXの論理レベルがLレベルのままである
ので、転送ゲート23は非活性化状態を維持する。この
ため、転送ゲート23を介して疑似同期情報GDXの直
後に配置された情報がヘッダ解析回路103に転送され
ることはない。このヘッダ解析回路103では新たなヘ
ッダに相当する情報が転送されないため、先に算出され
たフレーム長情報L1(=LX)の出力が維持される。
この時、比較信号COMXの論理レベルが比較処理を行
ったにもかかわらず、Lレベルであることに応じて、制
御信号UP2がワンショットパルスを発生するため、カ
ウンタ60のカウント値は”1”となる。
【0084】この後、先に算出されたフレーム長情報L
1(=LX)に基づいて、このフレーム長情報分遅れて
転送されてきたビット部分から再び伝送データESを同
期情報比較部20に転送する。同期情報比較部20は転
送されてきた新たな伝送データESに対する同期情報の
比較を行う。
【0085】時刻t3において、正規の同期情報を越え
て再び疑似同期情報GDX3が同期情報として同期情報
比較部20にてレジスタ27に格納された情報と比較さ
れる。この疑似同期情報GDX3も、疑似同期情報GD
X2と同様に、先に疑似同期情報GDX1が検出された
伝送データESの疑似同期情報GDX1の位置とは異な
る位置になる。このため、同期情報比較部20は不一致
を検出し、比較信号COMXの論理レベルがLレベルの
ままである。この結果、転送ゲート23を介して疑似同
期情報GDX3の直後に配置された情報がヘッダ解析回
路103に転送されることはない。このため、ヘッダ解
析回路103では先に算出されたフレーム長情報L1
(=LX)の出力が維持される。この時、比較信号CO
MXの論理レベルに応じて、制御信号UP2がワンショ
ットパルスを発生するため、カウンタ60のカウント値
は”2”となる。
【0086】この後、再びフレーム長情報L1(=L
X)に基づいて、このフレーム長情報分遅れて転送され
てきたビット部分から再び伝送データESを同期情報比
較部20に転送する。同期情報比較部20は転送されて
きた新たな伝送データESに対する同期情報の比較を行
う。
【0087】時刻t4において、同期情報として、再び
新たな疑似同期情報GDX4が同期情報比較部20にて
レジスタ27に格納された情報と比較される。同期情報
比較部20は不一致を検出するので、比較信号COMX
の論理レベルがLレベルのままである。このため、転送
ゲート23を介して同期情報DXの直後に配置された情
報がヘッダ解析回路103に転送されることはない。こ
のヘッダ解析回路103では先に算出したフレーム長情
報L1の出力を維持する。この時、比較信号COMXの
論理レベルに応じて、制御信号UP2がワンショットパ
ルスを発生するため、カウンタ60のカウント値は”
3”となる。
【0088】カウンタ60はカウント値が”3”となる
ため、オーバーフローを指示する信号FN2としてワン
ショットパルスを出力する。カウンタ116は信号FN
2に応じて1カウントを行う。この結果、レジスタ16
の格納内容とカウンタ116の格納内容とが一致するた
め、比較回路17は論理レベルがHレべルの比較信号C
OM2を出力する。
【0089】比較信号COM2のHレベルに応じて、選
択回路15は、乱数Sを出力情報SXとして出力する。
演算器12は、出力情報SXとフレーム長情報L1(=
LX)とを加算して、新たなフレーム長情報を生成し、
出力情報LSとして出力する。この新たなフレーム長情
報は図8においてL2として示す。新たなフレーム長情
報L2は、先に算出されたフレーム長情報L1より乱数
Sで示される数分だけ大きくなる。比較回路13は、こ
の新たなフレーム長情報L2に基づいて、ストリームカ
ウンタ11のカウント数との比較を行うこととなる。
【0090】この後、フレーム長情報L2(=LX)に
基づいて、このフレーム長情報分遅れて転送されてきた
ビット部分から伝送データESを同期情報比較部20に
転送する。同期情報比較部20は転送されてきた新たな
伝送データESに対する同期情報の検出を行う。なお、
疑似同期情報を3回連続で比較したため、同期情報比較
部20では、再び、時刻t0の場合と同様に、新たな伝
送データESに対する同期情報の検出を行うこととな
る。
【0091】フレーム長情報L2が先に算出されたフレ
ーム長情報L1より長いため、時刻t5において、新た
な疑似同期情報GDX5を越えたビット位置から同期情
報の検出が行われることとなる。このため、時刻t6に
おいて、正規の同期情報DXが同期情報比較部20にて
検出されることとなる。この後は、図7の時刻t1以降
と同様な動作により、同期確立が行われる。
【0092】以上のように、本発明の同期回路100に
おいては、疑似同期情報を検出したとしても、早期に疑
似同期情報を検出していることを確認し、フレーム長情
報を変更することにより、正規の疑似同期情報の検出を
行うことが早期に可能となる。
【0093】また、最初に疑似同期情報を検出したり、
ビットストリームとして伝送される伝送データESそれ
ぞれに同じ疑似同期情報が連続してたりしても、所定回
数(例えば、カウンタ60が信号FN2としてワンショ
ットパルスを出力する回数)以内に正規の同期情報を検
出すれば、制御信号CL2によりカウンタ60のカウン
ト数をリセットし、正規のヘッダ情報をヘッダ解析回路
103に転送するため、正規のフレーム長情報による同
期情報の比較動作に入ることも可能となる。
【0094】また、ビットストリームとして伝送される
伝送データESそれぞれに同じ疑似同期情報が連続して
おり、所定回数(例えば、カウンタ60が信号FN2と
してワンショットパルスを出力する回数)を越える数の
疑似同期情報がビットストリームとして伝送される伝送
データESそれぞれに含まれていたとしても、フレーム
長情報を変更することにより、正規の疑似同期情報の検
出を行うことが早期に可能となる。
【0095】また、同期回路100としての構成も図2
や図3に示すように、本発明の実現に必要な構成として
は、特殊な回路を追加することなく、大幅に増大するこ
とを極力低減している。
【0096】次に、本発明の第2の実施の形態における
同期回路についてを図面を用いて以下に説明する。図9
は、本発明の第2の実施の形態における同期回路200
の回路図である。なお、図9において、図1と同じ構成
要素については同じ符号を付して、説明を省略する。
【0097】図9においては、同期確立回路201とし
て、図1の乱数出力部111の代わりに端子211が設
けられている。図9における他の構成要素は図1と同様
である。
【0098】端子211は、同期回路200内あるいは
同期回路200が搭載される復号装置内の所望の定数を
出力する定数出力部に接続される端子であっても、復号
装置の外部から定数の入力を可能とする外部端子であっ
てもよい。つまり、端子211は定数S1(ただし、S
1は正の整数の情報)が入力される端子である。端子2
11は、図2における乱数Sの代わりに、選択回路15
の一方の入力として接続される。
【0099】第1の実施の形態における乱数Sを定数S
1として考慮すれば、第2の実施の形態における同期回
路200の動作は、第1の実施の形態における同期回路
100の動作と同様である。このため、第2の実施の形
態の同期回路200は、第1の実施の形態の同期回路1
00と同様な効果を得ることができる。
【0100】また、第2の実施の形態においては、端子
211を有すればよく、乱数出力部111を必要としな
い。また、同期回路200内部に定数出力部を有するも
のであっても、定数出力部は乱数出力部に比べて回路規
模は小さいものである。このため、第2の実施の形態の
同期回路200は第1の実施の形態の同期回路100に
比べてより回路規模を小さくすることができ、復号装置
全体としての小型化により寄与することができる。ま
た、回路規模を小さくすることができるため、コストも
より低減できる。
【0101】なお、第2の実施の形態において、定数出
力部を同期回路200内あるいは復号装置内に設ける場
合、定数出力部の出力する定数を固定にしても、任意に
設定可能としてもよい。前者の場合は定数を変更するた
めの構成が不要であるため、回路規模をより小さくする
ことが可能となる。後者の場合は、定数を任意に変更で
きるため、より使い勝手を良くすることが可能となる。
【0102】次に、本発明の第3の実施の形態における
同期回路についてを図面を用いて以下に説明する。図1
0は、本発明の第3の実施の形態における同期回路30
0の回路図である。なお、図10において、図1と同じ
構成要素については同じ符号を付して、説明を省略す
る。
【0103】図10においては、同期確立回路301と
して、乱数出力部111の代わりに関数値出力回路31
1を設けている。また、関数値出力回路311には、カ
ウンタ60のカウント数CNTが入力されている。図1
0における他の構成要素は図1と同様である。
【0104】ここで、関数値出力回路311が出力する
情報についてを説明する。図11は、関数値出力回路3
11が出力する情報を説明するグラフである。図11に
おいて、縦軸には関数値出力回路311が出力する数
(ステップ数)を示し、横軸にはカウンタ60のカウン
ト数CNTを示す。なお、第1、第2の実施の形態にお
けるカウンタ60は3カウントするカウンタとして説明
したが、第3の実施の形態の関数値出力回路311を理
解し易くするため、図11においては、例えば、カウン
タ60を32カウントするカウンタの場合を例示してい
る。
【0105】図11に示されるように、カウンタ60の
カウント数CNT=3となると、関数値出力回路311
は出力する情報S2としてα(ただし、αは正の整数)
を出力する。カウンタ60のカウント数CNT=7とな
ると、関数値出力回路311は出力する情報S2として
β(ただし、βは正の整数で、β>α)を出力する。カ
ウンタ60のカウント数CNT=12となると、関数値
出力回路311は出力する情報S2としてγ(ただし、
γは正の整数で、γ>β)を出力する。カウンタ60の
カウント数CNT=18となると、関数値出力回路31
1は出力する情報S2としてδ(ただし、δは正の整数
で、δ>γ)を出力する。このように、関数値出力回路
311は、所定のカウント数に応じて、カウント値に対
応した数の情報をS2として出力するものである。つま
り、関数値出力回路311はカウンタ60のカウント数
に応じたステップ関数値を出力するものである。
【0106】図11に示されるように、ステップ値α〜
δは連続しない数(例えば、α=4、β=8、γ=1
4、δ=20)である。ステップ値α〜δを連続する数
(例えば、α=4、β=5、γ=6、δ=7)としても
よい。ただし、後述するように、ステップ値はフレーム
長情報の変更に用いられるためのものであり、フレーム
長情報の変更に差を持たせるためには、ステップ値α〜
δを連続しない数としたほうが効果的である。
【0107】また、図11に示されるように、カウント
数CNTも連続しない数毎にステップ値を変更するよう
にしているが、カウント値を連続する数毎にステップ値
を変更するようにしてもよい。ただし、前者の場合、連
続しない数毎にステップ値が変更されるため、連続する
カウント数CNTに対してその都度、新たなフレーム長
情報を算出する必要がないため、より高速化が望める。
【0108】図11に示されるような情報S2を出力す
る関数値出力回路311の情報S2は、図2における乱
数Sの代わりに、選択回路15の一方の入力となる。つ
まり、関数値出力回路311は、フレーム長情報の変更
に用いられる加算値を出力するものである。
【0109】第1の実施の形態における乱数Sを関数値
S2として考慮すれば、第3の実施の形態における同期
回路300の動作は、第1の実施の形態における同期回
路100の動作とほぼ同様である。ただし、第3の実施
の形態における同期回路300は、カウンタ60を32
カウントするカウンタとしている。このため、第1の実
施の形態と同様な動作を実現させるためには、信号FN
2は3カウント毎にワンショットパルスを出力する必要
がある。これは、カウンタ60を、制御信号UP2に応
じて32カウントするカウンタと制御信号UP2に応じ
て3カウントするカウンタで構成すれば実現可能であ
る。このようにカウンタ60を構成した場合、32カウ
ントするカウンタからカウント数CNTを出力し、3カ
ウントするカウンタから信号FN2を出力するようにす
ればよい。
【0110】第3の実施の形態の同期回路300におい
ては、同期確立のための動作において、信号FN2とし
て1回目のワンショットパルスが出力された場合には、
選択回路15にて選択される情報S2はS2=αとな
る。同じ、同期確立のための動作中において、信号FN
2として2回目のワンショットパルスが出力された場合
には、選択回路15にて選択される情報S2は再びS2
=αとなる。同じ同期確立のための動作中において、信
号FN2として3回目のワンショットパルスが出力され
た場合には、選択回路15にて選択される情報S2はS
2=βとなる。以後、信号FN2として3回目のワンシ
ョットパルスが出力された場合には、選択回路15にて
選択される情報S2はS2=βとなり、信号FN2とし
て4、5回目のワンショットパルスが出力された場合に
は、選択回路15にて選択される情報S2はS2=γと
なり、信号FN2としてF回目(ただし、F≧6の正の
整数)のワンショットパルスが出力された場合には、選
択回路15にて選択される情報S2はS2=δとなる。
【0111】このように、フレーム長情報を変更するた
めに用いられる、選択回路15から出力される情報SX
の性質が異なるが、第3の実施の形態の同期回路300
は、第1の実施の形態の同期回路100と同様な効果を
得ることができる。
【0112】なお、第3の実施の形態の同期回路300
において、関数値出力回路311には、カウント数CN
Tの代わりに、信号FN2を入力してもよい。この場
合、例えば、信号FN2として1、2回目のワンショッ
トパルスが出力された場合には、情報S2としてS2=
αを出力し、信号FN2として3回目のワンショットパ
ルスが出力された場合には、情報S2としてS2=βを
出力し、信号FN2として4、5回目のワンショットパ
ルスが出力された場合には、情報S2としてS2=γを
出力し、信号FN2としてF回目のワンショットパルス
が出力された場合には、情報S2としてS2=δを出力
するようにすればよい。このようにすれば、第3の実施
の形態の同期回路300は、カウンタ60の構成を変更
することなく、第1の実施の形態の同期回路100と同
様な効果を得ることができる。
【0113】このように、第3の実施の形態の同期回路
300は、乱数や定数でなく、フレーム長情報を変更す
るために加算する数を確実に多くしていくものであるた
め、より高速に同期確立をすることが望める。
【0114】なお、関数値出力回路311は、カウント
数CNTをアドレスとして格納されるデータ(ステップ
値)を読み出すメモリ等で容易に実現することができ
る。また、乱数出力部111のような演算処理が不要な
ため、第1の実施の形態の同期回路100に比べて、第
3の実施の形態の同期回路300の方が回路規模が小さ
くなる。
【0115】次に、本発明の第4の実施の形態における
同期回路についてを図面を用いて以下に説明する。図1
2は、本発明の第4の実施の形態における同期回路40
0の回路図である。なお、図12において、図1と同じ
構成要素については同じ符号を付して、説明を省略す
る。
【0116】図12においては、同期確立回路401と
して、選択回路402が追加されている。また、入力制
御部10の代わりに入力制御部410が設けられてい
る。図12におけるその他の構成要素は図1と同様であ
る。
【0117】選択回路402には、ヘッダ解析回路10
3からのフレーム長情報LXと”0”の情報を有するデ
ータとが入力れている。選択回路402は、出力情報L
Yとして、入力制御部410から出力される選択信号S
ELの論理レベルに応じて、フレーム長情報LXあるい
は”0”が選択的に出力される。例えば、選択信号SE
LがLレベルの時にはフレーム長情報LXが選択され、
選択信号SELがHレベルの時には”0”が選択され
る。
【0118】図13に入力制御部410の回路図を示
す。なお、図13において、図2と同じ構成要素につい
ては同じ符号を付して、説明を省略する。
【0119】図13においては、図2における演算器1
2及び選択回路15が削除されている。このため、比較
回路13には、演算器12の出力情報LSの代わりに選
択回路402の出力情報LYが直接入力されている。ま
た、図2における比較回路17の比較信号COM2は選
択信号SELとして用いられている。
【0120】以上のように構成された同期回路400の
動作についてを以下に説明する。なお、同期回路400
を搭載した装置の電源投入直後、あるいは放送番組のチ
ャンネル変更があった後の同期情報の検出を開始する初
期状態においては、選択信号SELはLレベルである。
これは、第1の実施の形態の同期回路100における比
較信号COM2と場合と同様である。このため、選択回
路402はフレーム長情報LXを出力情報LYとして出
力している。また、初期状態においては、フレーム長情
報LXは”0”にリセットされており、ストリームカウ
ンタ11は非活性化状態であるため、ストリームカウン
タ11のカウント数ESSも”0”を出力している。こ
の結果、比較回路13は一致を検出しているので、比較
信号COM3はHレベルであり、転送ゲート14は活性
化状態となっている。
【0121】このように、初期状態においては、第1の
実施の形態の場合と同様であり、図7に示すような同期
確立がなされる場合については、演算器12や選択回路
17の動作が行われない。よって、同期確立が行われる
場合については、第4の実施の形態の同期回路400の
動作は、第1の実施の形態の同期回路100と同様であ
るため、説明を省略する。
【0122】よって、疑似同期情報を検出した場合の、
本発明の同期回路400の動作を以下に説明する。図1
4は、同期回路400の動作を説明するタイミングチャ
ートであり、同期喪失した場合の同期回路400の動作
例を示している。なお、前提事項として、図7と同様
に、レジスタ16、18に格納された情報は1とし、カ
ウンタ50、60は3カウントで信号FN1、FN2と
してそれぞれワンショットパルスを出力するものとす
る。
【0123】図14において、同期回路400は、時刻
t0において、転送されてくる伝送データESに対する
同期情報の検出を開始したとする。最初の同期情報の検
出のため、カウンタ50、60のカウント値はリセット
されているため、ともに”0”である。また、上述のよ
うに転送ゲート14は活性化状態のため、転送されてく
る伝送データESの時刻t0にて同期情報の検出を開始
したところのビットから順次同期情報に相当する情報の
検出を行う。
【0124】同期情報の検出を開始後、時刻t1におい
て、正規の同期情報ではない、例えば、符号化データ内
に含まれている同期情報と同じ内容の情報のような疑似
同期情報GDX1が同期情報比較部20にて同期情報と
して検出される。この時、比較信号COMXの論理レベ
ルがHレベルとなるので、転送ゲート23を介して疑似
同期情報GDX1の直後に配置されたヘッダがヘッダ解
析回路103に転送される。このヘッダ解析回路103
ではフレーム長情報LXが算出される。この算出動作は
図14において”cal”として示している。算出され
たフレーム長情報LXは同期確立回路401へ入力され
る。図14においてはフレーム長情報LX=L1として
示している。なお、最初の同期情報の検出のため、制御
信号UP1はワンショットパルスを発生しないので、カ
ウンタ50のカウント値は”0”のままである。
【0125】ここで、同期情報として検出された情報は
疑似同期情報GDX1であるため、ヘッダ解析回路10
3がヘッダとして解析するのは、この疑似同期情報GD
X1の直後のヘッダ相当分のビット情報となる。従っ
て、正規のヘッダではない情報に基づき、ヘッダ解析回
路103はヘッダの解析を行うこととなる。この結果、
ヘッダ解析回路103にて決定されたフレーム長情報L
1(=LX)は正規のフレーム長情報とは異なることと
なる(例えば、正規のフレーム長情報より短くなる)。
この算出されたフレーム長情報L1は選択回路402を
介して出力情報LYとして比較回路13に入力される。
【0126】同期確立回路401は、ストリームカウン
タ11を活性化して、フレーム長情報LX=L1のカウ
ントがなされた後に、再び伝送データESを同期情報比
較部20に転送する。同期情報比較部20は転送されて
きた新たな伝送データESに対する同期情報の比較を行
う。ビットストリームにおいて、この同期情報の比較を
行う位置は、フレーム長情報LX=L1分のビット遅れ
て転送されてきたビットから同期情報相当分のビットで
ある。図14においては、疑似同期情報GDX1が検出
されているため、フレーム長情報も正規のヘッダではな
い情報に基づくものである。よって、正規の同期情報D
Xを越えて、同期比較部20は、転送されてきた新たな
伝送データESに対する疑似同期情報GDX2を比較す
ることとなる。上述したように、フレーム長情報が正規
のものではないため、この新たな伝送データESに対す
る疑似同期情報GDX2は、先に疑似同期情報GDX1
が検出された伝送データESの疑似同期情報GDX1の
位置とは異なる位置になる。
【0127】このため、時刻t2において、同期情報と
して新たな疑似同期情報GDX2(先に検出された疑似
同期情報GDX1とは情報が異なるため、正規の疑似同
期情報とも情報が異なることとなる)が同期情報比較部
20にてレジスタ27に格納された情報と比較される。
この時、同期情報比較部20は不一致を検出するため、
比較信号COMXの論理レベルがLレベルのままである
ので、転送ゲート23は非活性化状態を維持する。この
ため、転送ゲート23を介して疑似同期情報GDXの直
後に配置された情報がヘッダ解析回路103に転送され
ることはない。このヘッダ解析回路103では新たなヘ
ッダに相当する情報が転送されないため、先に算出され
たフレーム長情報L1(=LX)の出力が維持される。
この時、比較信号COMXの論理レベルが比較処理を行
ったにもかかわらず、Lレベルであることに応じて、制
御信号UP2がワンショットパルスを発生するため、カ
ウンタ60のカウント値は”1”となる。
【0128】この後、先に算出されたフレーム長情報L
1(=LX)に基づいて、このフレーム長情報分遅れて
転送されてきたビット部分から再び伝送データESを同
期情報比較部20に転送する。同期情報比較部20は転
送されてきた新たな伝送データESに対する同期情報の
比較を行う。
【0129】時刻t3において、正規の同期情報を越え
て再び疑似同期情報GDX3が同期情報として同期情報
比較部20にてレジスタ27に格納された情報と比較さ
れる。この疑似同期情報GDX3も、疑似同期情報GD
X2と同様に、先に疑似同期情報GDX1が検出された
伝送データESの疑似同期情報GDX1の位置とは異な
る位置になる。このため、同期情報比較部20は不一致
を検出し、比較信号COMXの論理レベルがLレベルの
ままである。この結果、転送ゲート23を介して疑似同
期情報GDX3の直後に配置された情報がヘッダ解析回
路103に転送されることはない。このため、ヘッダ解
析回路103では先に算出されたフレーム長情報L1
(=LX)の出力が維持される。この時、比較信号CO
MXの論理レベルに応じて、制御信号UP2がワンショ
ットパルスを発生するため、カウンタ60のカウント値
は”2”となる。
【0130】この後、再びフレーム長情報L1(=L
X)に基づいて、このフレーム長情報分遅れて転送され
てきたビット部分から再び伝送データESを同期情報比
較部20に転送する。同期情報比較部20は転送されて
きた新たな伝送データESに対する同期情報の比較を行
う。
【0131】時刻t4において、同期情報として、再び
新たな疑似同期情報GDX4が同期情報比較部20にて
レジスタ27に格納された情報と比較される。同期情報
比較部20は不一致を検出するので、比較信号COMX
の論理レベルがLレベルのままである。このため、転送
ゲート23を介して同期情報DXの直後に配置された情
報がヘッダ解析回路103に転送されることはない。こ
のヘッダ解析回路103では先に算出したフレーム長情
報L1の出力を維持する。この時、比較信号COMXの
論理レベルに応じて、制御信号UP2がワンショットパ
ルスを発生するため、カウンタ60のカウント値は”
3”となる。
【0132】カウンタ60はカウント値が”3”となる
ため、オーバーフローを指示する信号FN2としてワン
ショットパルスを出力する。カウンタ116は信号FN
2に応じて1カウントを行う。この結果、レジスタ16
の格納内容とカウンタ116の格納内容とが一致するた
め、比較回路17は論理レベルがHレべルの選択信号S
ELを出力する。
【0133】選択信号SELの電圧レベルに応じて、選
択回路402は、”0”を出力情報LYとして出力す
る。つまり、フレーム長情報LX=0と同様になる。比
較回路13は、この新たなフレーム長情報(=0)に基
づいて、ストリームカウンタ11のカウント数との比較
を行うこととなる。ここで、ストリームカウンタ11を
選択信号SELのHレベルに応じて非活性化状態とすれ
ば、比較回路13は常に一致状態を検出することとな
る。このため、比較信号COM3はHレベルとなり、転
送ゲート14は活性化状態となる。つまり、この時点
で、時刻t0と同様な初期状態となる。
【0134】このため、新たに連続した伝送データES
を同期情報比較部20に転送する。時刻t5において、
同期情報比較部20は転送されてきた新たな伝送データ
ESに対する同期情報の検出を行う。なお、疑似同期情
報を3回連続で比較したため、同期情報比較部20で
は、再び、時刻t0の場合と同様に、新たな伝送データ
ESに対する同期情報の検出を行うこととなる。
【0135】時刻t5においては、新たな疑似同期情報
GDX5より前のビット位置にある正規の同期情報DX
の手前から同期情報の検出が行われることとなる。この
ため、時刻t6において、正規の同期情報DXが同期情
報比較部20にて検出されることとなる。
【0136】ここで、同期情報比較部20にて同期情報
が検出されたことに応じて、例えば、カウンタ116を
リセットすることで選択回路402の出力情報LYとし
てフレーム長情報LXを出力するように切り換える。ま
た、同期情報比較部20にて同期情報が検出されたこと
に応じて、ストリームカウンタ11は活性化状態とな
る。この後は、正規の同期情報DXに基づき、正規のヘ
ッダがヘッダ解析回路103にて解析される。ヘッダ解
析回路103は、フレーム長情報LXを算出し、出力す
る。図14においては、正規のヘッダに基づき算出され
たフレーム長情報LX=Lとして示している。このた
め、時刻t7にて正規の同期情報DXが同期情報比較部
20にてレジスタ27に格納された情報と比較される。
図14における時刻t7以降は図7の時刻t2以降と同
様な動作により、同期確立が行われる。
【0137】以上のように、第4の実施の形態における
同期回路400は、疑似同期情報を検出したとしても、
早期に疑似同期情報を検出していることを確認し、フレ
ーム長情報LX=0に変更して、正規の疑似同期情報の
検出を行うことが早期に可能となる。
【0138】また、第4の実施の形態における同期回路
400では、選択回路402を追加しているが、演算器
12及び選択回路15が不要となるため、第1〜第3の
実施の形態における同期回路に比べて、回路規模をより
小さくすることが可能となる。
【0139】また、第4の実施の形態における同期回路
400では、演算器12をなくして、フレーム長情報L
X=0として、算出されたフレーム長情報を変更するた
め、演算器12による演算時間が不要となるので、第1
〜第3の実施の形態の同期回路より動作速度が速い。こ
のため、第4の実施の形態における同期回路400で
は、第1〜第3の実施の形態の同期回路に比べてより早
期に同期確立が可能となる。
【0140】以上、本発明の同期回路において、図面を
用いて説明したが、本発明の同期回路の構成は上記実施
の形態のものに限定されるものではない。
【0141】例えば、同期回路300における関数値出
力回路411はステップ関数を用いるものとしている
が、他の関数を用いてもよい。また、各実施の形態にお
ける構成要素のうち、ソフトウェアにて対応可能な構成
要素については、ソフトウェアにて構成してもよい。
【0142】また、演算器12は加算を行うものとして
説明したが、減算を行うものとしてもよい。また、カウ
ンタ50、60はアップカウンタとして説明したが、ダ
ウンカウンタとしてもよい。
【0143】また、転送ゲート14、23として1つ乃
至複数のMOSトランジスタとしてもよい。
【0144】このように、本発明の同期回路は、本発明
の要旨を変更しない範囲で、様々な変更が可能なもので
ある。
【0145】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
同期回路を用いることにより、疑似同期情報を含むよう
な伝送データが転送されてきても、高速かつ確実に同期
確立を実現することができる。
【0146】また、本発明の同期回路を用いることによ
り、構成要素を増大を極力低減して、高速かつ確実に同
期確立を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における同期回路1
00の回路図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における入力制御部
10の回路図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における同期情報比
較部20の回路図である。
【図4】伝送データの構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における同期回路1
00が搭載される復号装置の構成図である。
【図6】図5に示す復号装置全体の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態における同期回路1
00の動作を説明するタイミングチャートであり、同期
確立した場合の例を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態における同期回路1
00の動作を説明するタイミングチャートであり、同期
喪失した場合の例を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態における同期回路2
00の回路図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態における同期回路
300の回路図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における関数値出
力回路311が出力する情報を説明するグラフである。
【図12】本発明の第4の実施の形態における同期回路
400の回路図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における入力制御
部410の回路図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態における同期回路
400の動作を説明するタイミングチャートであり、同
期喪失した場合の例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10、410 入力制御部 20 同期情報比較部 30 ヘッダ解析部 40 フレーム長情報計算部 50 カウンタ 60 カウンタ 100、200、300、400 同期回路 101、201、301、401 同期確立回路 103 ヘッダ解析回路 111 乱数出力部 211 端子 311 関数値出力回路 402 選択回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期情報及びフレーム長を指示する情報
    を少なくとも含む伝送データが連続して伝送され、該伝
    送データの前記同期情報を検出して伝送データに対する
    同期の確立を行う同期回路において、 前記伝送データを順次受信し、先の伝送データのフレー
    ム長情報に基づき、後続の伝送データに対するに対する
    転送を制御する入力制御部と、 前記入力制御部から転送される伝送データから同期情報
    に相当する情報を検出し、該同期情報として検出された
    情報と所定の情報とを比較し、その一致あるいは不一致
    を指示する指示情報を出力する同期情報比較部と、 伝送データに含まれるフレーム長を指示する情報に基づ
    きフレーム長を決定し、フレーム長情報として出力する
    フレーム長決定部と、 前記指示情報に応じて、一致が検出された回数及び不一
    致が検出された回数を計数し、前記不一致が検出された
    回数が所定の回数に達した時に、制御信号を出力する計
    数部とを有し、 前記入力制御部は、前記制御信号に応じて、フレーム長
    決定部から入力されるフレーム長情報を変更し、変更し
    たフレーム長情報に基づき、伝送データに対する転送の
    制御を行うことを特徴とする同期回路。
  2. 【請求項2】 前記計数部は、前記同期情報として検出
    された情報と所定の情報との比較により、一致が検出さ
    れた回数が所定の回数に達した時に、一致検出信号を出
    力し、前記入力制御部は、前記一致検出信号に応じて、
    受信される伝送データを連続して出力可能となることを
    特徴とする請求項1記載の同期回路。
  3. 【請求項3】 前記一致検出信号を出力するために用い
    られる前記所定の回数は任意に設定可能であることを特
    徴とする請求項2に記載の同期回路。
  4. 【請求項4】 前記制御信号を出力するために用いられ
    る前記所定の回数は任意に設定可能であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の同期
    回路。
  5. 【請求項5】 前記同期回路は、乱数を出力する乱数出
    力部を有し、前記入力制御部におけるフレーム長情報の
    変更は、前記フレーム長決定部にて決定されたフレーム
    長に前記乱数出力部から出力される乱数を加算するもの
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    か1つに記載の同期回路。
  6. 【請求項6】 前記同期回路は、定数を出力する定数出
    力部を有し、前記入力制御部におけるフレーム長情報の
    変更は、前記フレーム長決定部にて決定されたフレーム
    長に前記定数出力部から出力される定数を加算するもの
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    か1つに記載の同期回路。
  7. 【請求項7】 前記同期回路は、前記計数部にて計数さ
    れた不一致が検出された回数に応じて加算すべき加算値
    を出力する加算値出力部を有し、前記入力制御部におけ
    るフレーム長情報の変更は、前記フレーム長決定部にて
    決定されたフレーム長に前記加算値出力部から出力され
    る加算値を加算するものであることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれか1つに記載の同期回路。
  8. 【請求項8】 前記同期回路は、前記制御信号の出力回
    数に応じて加算すべき加算値を決定し、出力する加算値
    制御部を有し、前記入力制御部におけるフレーム長情報
    の変更は、前記フレーム長決定部にて決定されたフレー
    ム長に前記加算値制御部から出力される加算値を加算す
    るものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれか1つに記載の同期回路。
  9. 【請求項9】 前記同期回路は、選択信号に基づいて、
    前記フレーム長決定部にて決定されたフレーム長情報と
    フレーム長情報を0とする情報とを選択的に出力する選
    択部を有し、前記入力制御部は、前記制御信号に応じて
    前記選択信号を出力し、前記選択部から出力される情報
    をフレーム長情報とするものであることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の同期回路。
  10. 【請求項10】 前記計数部にて計数される回数は、前
    記同期情報比較部にて一致を検出した時にリセットされ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1
    つに記載の同期回路。
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