JP2000223691A - 量子細線の製造方法および半導体素子 - Google Patents

量子細線の製造方法および半導体素子

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    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Si基板等の半導体基板を用い、基板表面の
平坦性がよく、完全な電子の閉じ込め領域を形成できる
量子細線を形成する。 【解決手段】 通常の成膜技術,フォトリソグラフィ技
術及びエッチング技術を駆使して、Si基板31上にSi
突起部35を形成し、第2酸化膜36を形成してSi突
起部35間を埋め、CMP法等で表面を平坦化する。そ
して、第2酸化膜36を異方性エッチングしてSi突起
部35の頂部にSi露出部35aを形成し、このSi露出
部35aにSi細線38を成長させ、酸化によってSi細
線38とSi基板31とを分離する第3酸化膜39を形
成する。こうして、SOI等の特殊な基板を用いずに低
コストで量子細線を形成する。また、基板上を平坦化し
て単電子デバイスや量子効果デバイスを形成を容易にす
る。また、量子細線38とSi基板31とを第3酸化膜
39で分離して完全に電子を閉じ込める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絶縁性基板上あ
るいは絶縁層を介した半導体基板上に量子サイズ効果を
生じさせ得る程度に微小な金属または半導体からなる量
子細線を形成する量子細線の製造方法、および、この量
子細線を用いた半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】今や、産業の基幹となったエレクトロニ
クスの進歩を支えてきた大規模集積回路(LSI)は、微
細化によって、大容量,高速,低消費電力等の性能を飛躍
的に向上させてきた。しかしながら、素子のサイズが
0.1μm以下になると、従来の素子による動作原理の限
界に到達すると考えられ、新しい動作原理に基づいた新
しい素子の研究が活発に行われている。この新しい素子
として、ナノメータサイズの量子ドットや量子細線と呼
ばれる微細構造を有するものがある。上記ナノメータサ
イズの量子ドットは、種々の量子効果デバイスと共に、
特にクーロンブロッケード現象を利用した単電子デバイ
スヘの応用のために、盛んに研究が行われている。ま
た、上記ナノメータサイズの量子細線は、量子効果を利
用した超高速トランジスタへの応用が期待されている。
【0003】特に、上記ナノメータサイズの量子細線に
おいては、半導体結晶中における電子の波長(ド・ブロイ
波長)と同程度の幅を持つ半導体層に電子を閉じ込める
ことによって上記電子の自由度を制限し、これによって
生ずる量子化現象を利用して新しい動作原理に基づく半
導体量子デバイスを作製する試みが行われている。すな
わち、半導体層中における電子の波長は約10nmである
から、チャネル幅を電子の波長(幅10nm)程度とする
と、上記電子はこの細線中を殆ど散乱を受けずに移動で
きるために、電子の移動度が上昇することが理論的に導
き出されている。
【0004】したがって、上述のような量子細線を平面
上に多数配列した伝導層を作成し、この伝導層内の電子
数をゲート電極の作用によって制御することで、従来の
トランジスタに比して高速性に優れた量子細線トランジ
スタを作製することができるのである。また、上述のよ
うな量子細線をレーザの発光層に多数組み込むことによ
って、小さい注入電流でもシャープなスペクトルを有す
る高効率で高周波特性に優れた半導体レーザ素子を得る
ことができるのである。
【0005】従来、上記量子細線の形成方法として、以
下の(1)〜(3)の文献に記載されようなものが提案され
ている。 (1) 特開平5-55141号公報 図9は、上記(1)の文献に開示された「異方性エッチン
グを利用したSOI基板上のSi細線の製造方法」を示
す工程図である。
【0006】図9において、先ず、図9(a)に示すよう
に、シリコン基板1,絶縁膜2および結晶シリコン層3
からなる(100)SOI(シリコン・オン絶縁体)基板上
に、図9(b)に示すようにマスク材層4を堆積した後、
後に量子細線を形成する領域にストライプ状の窓を形成
する。
【0007】次に、図9(c)に示すように、上記窓内の
結晶シリコン層3をKOH等によって、(111)面を露
出させながら異方性エッチングで除去する。そうした
後、図9(d)に示すように、マスク材層4を除去する。
最後に、図9(e)に示すように再度KOH等を用いて異
方性エッチングを行うと、(100)面のエッチ速度が速
いのに対して(111)面のエッチ速度が遅いので、二つ
の面が(111)面によって構成された三角柱からなる量
子細線5が形成される。
【0008】(2) 特開平5-29632号公報 図10は、上記(2)の文献に開示された「異方性エッチ
ングを利用したSi基板上のSi細線の製造方法」を示す
工程図である。
【0009】図10において、まず、図10(a)に示す
ように、シリコン(100)基板11上に、酸化シリコン
膜もしくは窒化シリコン膜からなるエッチングマスク1
2を形成する。次に、図10(b)に示すように、シリコ
ン異方性エッチング液を用いてシリコン(100)基板1
1をエッチングし、三角状の縦断面を有する凸部を形成
する。
【0010】次に、図10(c)に示すように、エッチン
グマスク12を除去し、窒化シリコン膜13を形成後、
上記凸部の頂部を覆うように、レジストパターン14を
形成する。そして、図10(d)に示すように、上記レジ
ストパターン14をマスクとして、窒化シリコン膜13
およびシリコン(100)基板11をエッチングする。
【0011】次に、図10(e)に示すように、上記レジ
ストパターン14を除去した後、シリコン(100)基板
11を酸化する。その場合、窒化シリコン膜13が耐酸
化マスクとなるため、上記凸部の頂部付近に酸化されな
い領域15が残る。最後に、図10(f)に示すように、
窒化シリコン膜13を除去すると、シリコン(100)基
板11とは絶縁分離された、シリコン細線(上記領域)1
5が上記凸部の頂上に形成される。
【0012】(3) 特開平5−29613号公報 図11は、上記(3)の文献に開示された「チタンシリサ
イド化を利用したSi稜線部へのゲート電極形成におけ
るSi細線素子の製造方法」を示す工程図である。
【0013】図11において、先ず、図11(a)に示す
ように、シリコン基板21上にシリコン酸化膜パターン
22を形成する。続いて、図11(b)に示すように、シ
リコン異方性エッチングによって、三角状の縦断面を有
する凸部を形成する。そうした後、図11(c)に示すよ
うに、シリコン酸化膜パターン22を除去して上記凸部
を露出させる。
【0014】次に、図11(d)に示すように、酸化を行
ってゲート絶縁膜23を形成する。そうした後、多結晶
シリコン膜を堆積させ、不純物をドーピングし、導電型
の多結晶シリコン膜24とする。さらに、チタン膜25
を堆積させた後、レジスト27の塗布とエッチバックと
を行う。こうして、上記凸部の稜線部26のみを露出さ
せて他の領域はレジスト27で被覆する。そして、図1
1(e)に示すように、上記凸部の稜線部26上のチタン
膜25を除去する。
【0015】次に、図11(f)に示すように、上記レジ
スト27を除去した後、熱処理を行ってシリサイド化反
応させ、チタンシリサイド膜28を形成する。その場
合、上記凸部の稜線部26上の多結晶シリコン膜29は
シリサイド化されず、多結晶シリコンのまま残る。次
に、図11(g)に示すように、フッ酸処理を行い、チタ
ンシリサイド膜28を除去することによって、稜線部2
6上の多結晶シリコン膜29およびゲート絶縁膜23の
みが残り、量子細線29から成るゲート電極が形成され
る。その場合、稜線部26におけるゲート電極29に対
向する頂部がチャネル領域として使用される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記文
献(1)〜(3)に記載された従来の量子細線の形成方法に
は、以下のような問題がある。すなわち、文献(1)で
は、基板がSOIである場合にのみ有効な方法であり、
従来から使用されているSi基板に適用することができ
ないという問題がある。Si基板に比べてSOI基板の
値段は10倍〜20倍であり、更にコストを低くするた
めにはSi基板を用いて量子細線を形成できる方が望ま
しい。
【0017】また、上記文献(2)では、Si基板を使用
できるためコストを低く抑えることができる。ところ
が、三角状の縦断面を有するSi基板11の頂部にSi細
線15を形成するためにSi基板11表面の凹凸が大き
くなる。したがって、Si基板11の表面の平坦性が悪
くなるために、単電子トランジスタの形成が困難とな
る。
【0018】また、上記文献(3)では、上記文献(2)の
場合と同様に、三角状の縦断面を有するSi基板21の
頂上にSi細線29を形成するため、Si基板21表面の
凹凸が大きくなる。したがって、Si基板21の表面の
平坦性が悪くなるため、単電子トランジスタの形成が困
難であると共に、上記凸部の稜線部26に在るチャネル
領域はSi基板21に連なっているので、完全な電子の
閉じ込め領域とは成り得ないという問題がある。
【0019】そこで、この発明の目的は、Si基板ある
いはGaAs基板等の半導体基板を用い、量子細線形成後
の半導体基板表面の平坦性がよく単電子デバイスや量子
効果デバイスを容易に形成でき、且つ、完全な電子の閉
じ込め領域を形成できる量子細線の製造方法、および、
その量子細線を用いた半導体素子を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明の量子細線の製造方法は、半
導体基板表面上に第1絶縁膜を堆積させた後,レジスト
パターニングを行い,上記第1絶縁膜に対して等方性エ
ッチングを行ってエッチングマスクを形成する工程と、
上記エッチングマスクを用いて上記半導体基板を異方性
エッチングし,上記半導体基板の表面に半導体突起部を
形成する工程と、上記エッチングマスクを除去した後,
上記半導体基板上に第2絶縁膜を堆積させて上記半導体
突起部を埋め戻し,上記第2絶縁膜の表面を平坦化する
工程と、上記半導体基板上における量子細線が形成され
る領域以外の領域を覆うレジストパターンを形成し,上
記レジストパターンをマスクとして上記第2絶縁膜に対
して異方性エッチングを行い,上記半導体突起部の頂を
上記第2絶縁膜の表面に露出させて半導体露出部を形成
する工程と、上記レジストパターンを除去した後,上記
半導体露出部に量子細線をエピタキシャル成長させる工
程と、上記量子細線の下部を酸化し,上記量子細線と半
導体基板とを絶縁分離する工程を備えたことを特徴とし
ている。
【0021】上記構成によれば、一般的な成膜技術,リ
ソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、半導体
基板表面に、後に半導体細線が成長される半導体突起部
が形成される。こうして、量子細線の位置制御が行われ
る。また、上記半導体突起部が形成された後、半導体基
板表面に第2絶縁膜が堆積されて上記半導体突起部が埋
め戻される。こうして、後に上記量子細線を用いた単電
子デバイスまたは量子効果デバイスの形成が容易に行え
るように、上記半導体表面の平坦性が向上される。ま
た、上記量子細線の下部が酸化されて上記量子細線と半
導体基板とが絶縁分離される。こうして、完全な電子の
閉じ込め領域が形成される。
【0022】さらに、上記第2絶縁膜を異方性エッチン
グして形成された半導体露出部に上記量子細線がエピタ
キシャル成長される。こうして、結晶性に優れ、大きさ
が均一な量子細線が、再現性よく形成される。以上のご
とく、請求項1に係る発明においては、特殊な微細加工
技術を用いることなく、製造コストを低減し、高歩留ま
りで生産性の高い量産性に適した量子細線の製造方法が
実現される。
【0023】また、請求項2に係る発明の量子細線の製
造方法は、半導体基板表面上に第1絶縁膜を堆積させた
後,レジストパターニングを行い,上記第1絶縁膜に対し
て異方性エッチングを行ってエッチングマスクを形成す
る工程と、上記エッチングマスクを用いて上記半導体基
板に対して結晶面異方性エッチングを行い,上記半導体
基板の表面に,先端が鋭角な半導体凸部を形成する工程
と、上記エッチングマスクを除去した後,上記半導体基
板上に第2絶縁膜を堆積させて上記半導体凸部を埋め戻
し,上記第2絶縁膜の表面を平坦化する工程と、上記半
導体基板上における量子細線が形成される領域以外の領
域を覆うレジストパターンを形成し,上記レジストパタ
ーンをマスクとして上記第2絶縁膜を異方性エッチング
し,上記半導体凸部の頂を上記第2絶縁膜の表面に露出
させて半導体露出部を形成する工程と、上記レジストパ
ターンを除去した後,上記半導体露出部に量子細線をエ
ピタキシャル成長させる工程と、上記量子細線の下部を
酸化し,上記量子細線と半導体基板とを絶縁分離する工
程を備えたことを特徴としている。
【0024】上記構成によれば、半導体基板に対して、
水酸化カリウム水溶液等の面方位の違いによるエッチン
グ速度差を利用した結晶面異方性エッチングが行われ
て、上記半導体基板の表面に半導体凸部が形成される。
こうして、比較的容易に半導体基板表面に突起部が形成
され、量子細線の位置制御が行われる。また、上記半導
体凸部が形成された後、半導体基板表面に第2絶縁膜が
堆積されて上記半導体凸部が埋め戻される。こうして、
後に上記量子細線を用いた単電子デバイスまたは量子効
果デバイスの形成が容易に行えるように、上記半導体表
面の平坦性が向上される。また、上記量子細線の下部が
酸化されて上記量子細線と半導体基板とが絶縁分離され
る。こうして、完全な電子の閉じ込め領域が形成され
る。
【0025】さらに、上記第2絶縁膜を異方性エッチン
グして形成された半導体露出部に上記量子細線がエピタ
キシャル成長される。こうして、結晶性に優れ、大きさ
が均一な量子細線が、再現性よく形成される。以上のご
とく、請求項2に係る発明においては、特殊な微細加工
技術を用いることなく、製造コストを低減し、高歩留ま
りで生産性の高い量産性に適した量子細線の製造方法が
実現される。
【0026】また、請求項3に係る発明は、請求項1あ
るいは請求項2に係る発明の量子細線の製造方法におい
て、上記量子細線をエピタキシャル成長させる工程で
は、上記半導体露出部が形成された半導体基板を反応室
に導入して,上記反応室内が10-6Torr以下の高真空に
なるように排気した後、上記反応室内に原料ガスを流
し,その原料ガス分圧が10-2Torr以下の圧力下で,上
記量子細線の気相成長を行うようになっていることを特
徴としている。
【0027】上記構成によれば、上記反応室内が一旦1
-6Torr以下の高真空になるように大気の成分や水分
等の不純物が排気されて、高清浄な雰囲気にしてエピタ
キシャル成長が促される。そして、エピタキシャル成長
に際しては、原料ガス分圧が10-2Torr以下の圧力下
に制御されることによって、絶縁性薄膜の全面で速やか
に膜成長が始まることが防止され、量子細線が上記半導
体露出部のみに選択気相成長される。こうして、一般的
な高真空CVD装置を用いて、反応室内の真空度,原料
ガスの導入量,導入時間や基板温度等が制御されて、所
望の大きさの量子細線が均一に再現性よく形成される。
【0028】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
係る発明の量子細線の製造方法において、上記原料ガス
として、SiH4,Si26,Si38,SiH2Cl2またはSi
Cl4のうち何れか一つを用いて、上記量子細線としてシ
リコン細線を形成することを特徴としている。
【0029】上記構成によれば、上記反応ガスとしてS
iH4,Si26,Si38,SiH2ClまたはSiCl4のうち
の何れか一つを用いてシリコンからなる量子細線が形成
されて、上記量子細線の大きさの均一性や再現性がさら
によくなる。
【0030】また、請求項5に係る発明は、請求項3に
係る発明の量子細線の製造方法において、上記原料ガス
としてGeH4,Ge26あるいはGeF4のうち何れか一つ
を用い、上記量子細線としてゲルマニウム細線を形成す
ることを特徴としている。
【0031】上記構成によれば、上記反応ガスとしてG
eH4,Ge2H6またはGeF4のうちの何れか一つを用
いてゲルマニウムからなる量子細線が形成されて、量子
細線の大きさの均一性や再現性がさらによくなる。
【0032】また、請求項6に係る発明は、請求項3に
係る発明の量子細線の製造方法において、上記原料ガス
として、SiH4,Si26,Si38,SiH2Cl2またはSi
Cl4のうちの何れか一つと、GeH4,Ge26あるいはG
eF4のうち何れか一つとの混合ガスを用いて、上記量子
細線としてシリコンゲルマニウム細線を形成することを
特徴としている。
【0033】上記構成によれば、上記反応ガスとしてS
iH4,Si26,Si38,SiH2ClまたはSiCl4のうち
の何れか一つと、GeH4,Ge26またはGeF4のうちの
何れか一つとの混合ガスを用いて、シリコンゲルマニウ
ムからなる量子細線が形成されて、量子細線の大きさの
均一性や再現性がさらによくなる。
【0034】また、請求項7に係る発明は、請求項3に
係る発明の量子細線の製造方法において、有機アルミニ
ウムを用いて、上記量子細線としてアルミニウム細線を
形成することを特徴としている。
【0035】上記構成によれば、原料としてジメチル・
アルミニウム・ハイドライド(DMAH:(CH3)2AlH)
等の有機アルミニウムを用いて、アルミニウムからなる
量子細線が形成されて、細線の大きさの均一性や再現性
がさらによくなる。
【0036】また、請求項8に係る発明の半導体素子
は、ソース領域と,ドレイン領域と,上記ソース領域とド
レイン領域との間のチャネル領域と,上記チャネル領域
に流れるチャネル電流を制御するゲート領域と,上記ゲ
ート領域とチャネル領域との間に位置する浮遊ゲート領
域と,上記浮遊ゲート領域と上記ゲート領域との間の第
1絶縁膜と,上記チャネル領域と上記浮遊ゲート領域と
の間の第2絶縁膜を有する半導体素子において、上記浮
遊ゲート領域は、請求項1乃至請求項7の何れか一つに
係る発明の量子細線の製造方法によって形成された量子
細線で構成されていることを特徴としている。
【0037】上記構成によれば、上記量子細線がトラン
ジスタの浮遊ゲート領域として用いられることによって
蓄積電荷が少なくなり、上記浮遊ゲート領域に注入され
る電荷量が少なくなる。こうして、低消費電力であっ
て、且つ、高密度で大容量の不揮発性メモリが得られ
る。
【0038】また、請求項9に係る発明の半導体素子
は、ソース領域と,ドレイン領域と,上記ソース領域とド
レイン領域との間のチャネル領域と,上記チャネル領域
に流れるチャネル電流を制御するゲート領域と,上記チ
ャネル領域とゲート領域との間のゲート絶縁膜を有する
半導体素子において、上記チャネル領域は、請求項1乃
至請求項6の何れか一つに係る発明の量子細線の製造方
法によって形成された量子細線で構成されていることを
特徴としている。
【0039】上記構成によれば、上記量子細線によって
トランジスタのチャネル領域が構成されることによっ
て、上記チャネル領域が長手方向に対して直交する方向
に量子化されて1次元伝導を示すことになる。その結
果、超高速動作が可能になり、低コストで歩留まりがよ
く、且つ、生産性が高い量産に適したトランジスタが得
られる。
【0040】また、請求項10に係る発明の半導体素子
は、請求項1乃至請求項7の何れか一つに係る発明の量
子細線の製造方法によって形成された量子細線と、上記
量子細線を挟み込んで積層された第1絶縁膜および第2
絶縁膜と、上記第1絶縁膜上に形成された第1電極と、
上記第2絶縁膜上に形成された第2電極を備えて、上記
第1電極と第2電極との間に電圧を印加することによっ
て上記量子細線が発光することを特徴としている。
【0041】上記構成によれば、上記量子細線を絶縁膜
で挟み、さらに電極で挟みこむことによる量子閉じ込め
効果によって、上記量子細線は直接遷移型のバンド構造
になっている。したがって、上記両電極間に電圧を印加
してトンネル電流を流し、上記量子細線に電子を注入す
ることによって、上記量子細線に電子の遷移が生じて発
光する。こうして、小さい注入電流でもシャープなスペ
クトルを有する高効率で高周波特性に優れた発光素子
が、低コストで歩留まりよく、且つ、生産性よく得られ
る。
【0042】また、請求項11に係る発明の半導体素子
は、請求項1乃至請求項6の何れか一つに係る発明の量
子細線の製造方法によって形成された量子細線と、上記
量子細線の一部に形成されたN型不純物領域と、上記量
子細線に上記N型不純物領域と接触して形成されたP型
不純物領域を備えて、上記N型不純物領域とP型不純物
領域との間に電圧を印加することによって上記量子細線
における両不純物領域の接合部分が発光することを特徴
とする半導体素子。
【0043】上記構成によれば、上記量子細線にはN型
不純物領域とP型不純物領域とでPN接合が形成されて
おり、量子閉込め効果によって直接遷移型のバンド構造
になっている。したがって、上記N型不純物領域とP型
不純物領域とに電圧を印加することによって、PN接合
部分で電子と正孔との再結合が生じて発光する。こうし
て、小さい注入電流でもシャープなスペクトルを有する
高効率で高周波特性に優れた発光素子が、低コストで歩
留まりよく、且つ、生産性よく得られる。
【0044】また、請求項12に係る発明の半導体素子
は、請求項1乃至請求項7の何れか一つに係る発明の量
子細線の製造方法によって形成された量子細線を有する
半導体素子であって、上記量子細線における第1領域の
禁制帯幅は、上記第1領域の両隣に位置する二つの第2
領域の禁制帯幅に比べて小さくなっており、上記両第2
領域の間に電圧を印加することによって上記第1領域が
発光することを特徴としている。
【0045】上記構成によれば、上記量子細線は、量子
閉込め効果により直接遷移型のバンド構造となってお
り、中央部の第1領域の禁制帯幅が両隣の第2領域の禁
制帯幅に比べて小さいことによって電子と正孔との再結
合の効率が高いダブルヘテロ構造になっている。そのた
めに、上記第1領域の両隣にある2つの第2領域に電圧
を印加することによって、上記第2領域で電子と正孔と
の再結合が生じて発光する。こうして、小さい注入電流
でもシャープなスペクトルを有する高効率で高周波特性
に優れた発光素子や光変換素子が、低コストで歩留まり
よく、且つ、生産性よく得られる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。 <第1実施の形態>図1は、本実施の形態の量子細線の
製造方法における各工程での基板断面図である。図1に
おいて、先ず、図1(a)に示すように、シリコン基板3
1上に、酸化あるいはCVD(化学蒸着)法等によって、
膜厚0.1μm程度の上記第1絶縁膜としての第1酸化膜
32を形成する。続いて、フォトリソグラフィによって
レジストパターン33を形成する。そして、レジストパ
ターン33をマスクとして、フッ酸等によって等方性エ
ッチングを行い、レジストパターン33a下の第1酸化
膜32に突起34を形成する。
【0047】次に、上記レジストパターン33を除去し
た後、第1酸化膜32をマスクとして、ドライエッチン
グによる異方性エッチングによってシリコン基板31を
エッチングする。その場合、シリコン基板31と第1酸
化膜32とのエッチングの選択比を1:1程度にする。
このような選択比とすることによって、図1(b)に示す
ように、シリコン基板31の表面における突起34の下
にSi突起部35が形成される。
【0048】次に、図1(c)に示すように、膜厚1μm程
度の上記第2絶縁膜としての第2酸化膜36を形成して
Si突起部35間を埋め、続いて、CMP(化学機械研
磨)法等によって表面を平坦化する。このCMP処理後
におけるシリコン基板31の平坦面上の第2酸化膜36
の膜厚は、平坦性を良くするためにできる限り薄くして
おく必要があり、例えば0.1μm以下程度とする。続い
て、量子細線形成領域のみを開口したレジストパターン
37を形成し、このレジストパターン37をマスクとし
て第2酸化膜36を異方性エッチングし、Si突起部3
5の頂部35aを露出させる。
【0049】次に、基板全体を高真空CVD装置と同等
の反応室内に設置する。そして、上記反応室内を10-8
Torr程度の真空になるまで排気した後に、基板温度を
550℃〜600℃程度にして、シラン(SiH4)ガスあ
るいはジシラン(Si26)ガスを供給し、そのガス分圧
が10-2Torr以下になるように制御することによっ
て、Si基板31が露出している部分(以下、Si露出部
と言う)35aにSi細線38をエピタキシャル成長させ
る。その場合、後に酸化によってSi細線38をSi基板
31と分離させる必要があるため、Si露出部35aの幅
より大きめに成長させる。ここで、上記エピタキシャル
成長に際しては、原料ガスの分圧が、10-2Torr以下
になるようにしている。したがって、絶縁性薄膜の全面
で速やかに膜成長が始まることが防止されて、Si細線
38がSi露出部35aのみに選択気相成長される。
【0050】尚、上記Si細線38のエピタキシャル成
長に先立って、Si露出部35aのエッチングによるダメ
ージを取り除くために、Si露出部35aの表面に犠牲酸
化膜を形成し、適当な時間ウエットエッチングを行って
もよい。また、上記反応室内の真空排気は、10-8Tor
rに限らず10-6Torr以下であれば差し支えない。
【0051】最後に、図1(e)(図1(d)におけるA部拡
大図)に示すように、酸化を行って、Si細線38の下部
を第3酸化膜39と成し、Si細線38とSi基板31と
を第3酸化膜39で分離して、量子細線38が形成され
るのである。
【0052】上述のように、本実施の形態においては、
通常の成膜技術,フォトリソグラフィ技術及びエッチン
グ技術を駆使して、Si基板31上にSi突起部35を形
成した後、第2酸化膜36を形成してSi突起部35間
を埋め、CMP法等によって表面を平坦化する。そうし
た後、量子細線形成領域の第2酸化膜36を異方性エッ
チングして、Si突起部35の頂部35aを露出させる。
そして、Si露出部35aにSi細線38をエピタキシャ
ル成長させ、酸化によって形成された第3酸化膜39に
よってSi細線38とSi基板31とを分離するようにし
ている。
【0053】したがって、本実施の形態によれば、SO
I等の特殊な基板ではなく従来から使用されているSi
基板31にSi細線38を形成できる。したがって、低
コストで量子細線を形成できる。また、表面にSi突起
部35が形成されたSi基板31上に第2酸化膜36を
形成してSi突起部35間を埋めてCMPによって表面
を平坦化するので、Si細線38の周囲を平坦にでき
る。したがって、後にSi細線38を用いて単電子デバ
イスや量子効果デバイスを形成する場合の配線等を容易
にできる。また、量子細線38とSi基板31とを第3
酸化膜39で分離するので、量子細線38の底面側がS
i基板31と接しておらず、完全に電子を閉じ込めるこ
とができる。
【0054】さらに、上記Si細線38をSi基板31の
突起部35に形成されたSi露出部35aにエピタキシャ
ル成長によって形成するので、Si基板31と同等の結
晶性を得ることができる。また、Si露出部35aは、一
般的な成膜技術,リソグラフィ技術およびエッチング技
術を用いて形成できる。したがって、特殊な微細加工技
術を用いることなく量子細線38を形成できる。すなわ
ち、本実施の形態によれば、製造コストを低減できると
共に、高歩留まりで生産性の高い量産性に適した量子細
線の製造方法を実現できるのである。
【0055】<第2実施の形態>図2は、本実施の形態
の量子細線の製造方法における各工程での基板断面図で
ある。図2において、先ず、図2(a)に示すように、シ
リコン基板41上に、酸化あるいはCVD法等によっ
て、膜厚0.1μm程度の上記第1絶縁膜としての第1酸
化膜42を形成する。続いて、フォトリソグラフィによ
ってレジストパターン43を形成し、このレジストパタ
ーン43をマスクとして異方性エッチングを行って第1
酸化膜42をパターニングする。
【0056】次に、図2(b)に示すように、上記レジス
トパターン43を除去した後、第1酸化膜42をマスク
として結晶面異方性エッチングを行い、シリコン基板4
1をエッチングして三角状の縦断面を有するSi凸部4
4を形成する。上記結晶面異方性エッチングとは以下の
ようなエッチングである。すなわち、例えばエッチング
液として水酸化カリウム(KOH)の水溶液を用いた場
合、(111)面のエッチング速度は(100)面のエッチ
ング速度に比べて格段に遅いために、(111)面が露出
する形状でエッチングが進行するものである。上記エッ
チング液として、上記水酸化カリウムの他に、水酸化ナ
トリウム液、ヒドラジン液、エチレンジアミンとバイカ
テコールとの混合液、硝酸銅を添加した弗化アンモニウ
ム等、結晶面によって異方性エッチングが可能なもので
あれば同様の効果が得られる。尚、シリコン基板41を
エッチングする場合のマスク材料として酸化膜42を使
用しているが、シリコン窒化膜等のシリコンをエッチン
グする場合にエッチングを防止できるものであれば、ど
のような材料であっても差し支えない。
【0057】次に、図2(c)に示すように、上記第1酸
化膜42を除去した後、膜厚1μm程度の上記第2絶縁
膜としての第2酸化膜45を形成してSi凸部44間を
埋め、CMP法等によって表面を平坦化する。このCM
P処理後におけるシリコン基板41の平坦面上の第2酸
化膜45の膜厚は、平坦性を良くするために、できる限
り薄くしておく必要がある。例えば0.1μm以下程度と
する。続いて、量子細線形成領域のみを開口したレジス
トパターン46を形成し、このレジストパターン46を
マスクとして第2酸化膜45を異方性エッチングして、
Si凸部44の頂部44aを露出させる。
【0058】次に、基板全体を高真空CVD装置と同等
の反応室内に設置する。そして、上記反応室内を10-8
Torr程度の真空になるまで排気した後に、基板温度を
550℃〜600℃程度にして、シラン(SiH4)ガスあ
るいはジシラン(Si26)ガスを供給し、そのガス分圧
が10-2Torr以下になるように制御することによっ
て、図2(d)に示すように、Si基板41が露出している
部分(以下、Si露出部と言う)44aにSi細線47をエ
ピタキシャル成長させる。その場合、後に酸化によって
Si細線47をSi基板41と分離させる必要があるた
め、Si細線47をSi露出部44aの幅より大きめに成
長させる。ここで、上記エピタキシャル成長に際して
は、原料ガス分圧が10-2Torr以下になるようにして
いる。したがって、絶縁性薄膜の全面で速やかに膜成長
が始まることが防止されて、Si細線47がSi露出部4
4aのみに選択気相成長される。
【0059】尚、上記Si細線47のエピタキシャル成
長に先立って、Si露出部44aのエッチングによるダメ
ージを取り除くために、Si露出部44aの表面に犠牲酸
化膜を形成し、適当な時間ウエットエッチングを行って
もよい。また、上記反応室内の真空排気は、10-8Tor
rに限らず10-6Torr以下であれば差し支えない。
【0060】最後に、図2(e)(図2(d)におけるB部拡
大図)に示すように、酸化を行って、Si細線47の下部
を第3酸化膜48と成し、Si細線47とSi基板41と
を第3酸化膜48で分離して、量子細線47が形成され
るのである。
【0061】上述のように、本実施の形態においては、
通常の成膜技術,フォトリソグラフィ技術およびエッチ
ング技術を駆使して、Si基板41の表面に(111)面
が露出した三角状の縦断面を有するSi凸部44を形成
した後、第2酸化膜45を形成してSi凸部44間を埋
め、CMP法等によって表面を平坦化する。そうした
後、量子細線形成領域の第2酸化膜45を異方性エッチ
ングし、Si凸部44の頂部を露出させてSi露出部44
aとなす。そして、Si露出部44aにSi細線47をエピ
タキシャル成長させ、酸化によって形成された第3酸化
膜48によってSi細線47とSi基板41とを分離する
ようにしている。
【0062】したがって、本実施の形態によれば、SO
I等の特殊な基板ではなく従来から使用されているSi
基板41にSi細線47を形成できる。したがって、低
コストで量子細線を形成できる。また、表面にSi凸部
44が形成されたSi基板41上に第2酸化膜45を形
成してSi凸部44間を埋めてCMPによって表面を平
坦化するので、Si細線47の周囲を平坦にできる。し
たがって、後にSi細線47を用いて単電子デバイスや
量子効果デバイスを形成する場合の配線等を容易にでき
る。また、Si細線47とSi基板41とを第3酸化膜4
8で分離するので、量子細線47の底面側がSi基板4
1と接しておらず、完全に電子を閉じ込めることができ
る。
【0063】さらに、上記Si細線47をSi基板41の
Si凸部44に形成されたSi露出部44aにエピタキシ
ャル成長によって形成するので、Si基板41と同等の
結晶性が得られる。また、Si露出部44aは、一般的な
成膜技術,リソグラフィ技術およびエッチング技術を用
いて形成できる。したがって、特殊な微細加工技術を用
いることなく量子細線47を形成できる。すなわち、本
実施の形態によれば、製造コストを低減できると共に、
高歩留まりで生産性の高い量産性に適した量子細線の製
造方法を実現できるのである。
【0064】<第3実施の形態>本実施の形態は、上記
第1実施の形態あるいは第2実施の形態によって形成さ
れた量子細線を用いた半導体素子に関する。図3(a)
は、上記半導体素子としての不揮発性メモリ(フラッシ
ュEEPROM(電気的消去書き込み可能ランダム・アク
セス・メモリ)等)の平面図である。また、図3(b)は、図
3(a)におけるC−C矢視断面図である。
【0065】図3(a)および図3(b)に示すように、本不
揮発性メモリは、シリコン基板51に素子分離領域52
で囲まれた長方形状の領域53を形成する。そして、領
域53の略中央に、領域53の長手方向に対して略直角
方向に、上記第1実施の形態あるいは第2実施の形態
(図3は第1実施の形態)によって、ナノメータサイズの
量子細線55を形成する。そして、シリコン基板51上
に形成された上記第2,第3酸化膜(図1(e)参照)をトン
ネル酸化膜54とする一方、量子細線55を浮遊ゲート
領域とする。その後、トンネル酸化膜54上および量子
細線55上に膜厚10nmのコントロールゲート絶縁膜5
6をCVD法によって形成する。次に、上記コントロー
ルゲート絶縁膜56上にゲート電極57を形成した後、
ゲート電極57をマスクとして不純物をイオン注入して
ソース領域58およびドレイン領域59を形成する。ま
た、ソース領域58とドレイン領域59との間にチャネ
ル領域60が形成される。こうして、チャネル領域60
とゲート電極57との間の浮遊ゲート領域を量子細線5
5で構成した不揮発性メモリを構成するのである。
【0066】図3(c)は、図3(a)におけるD−D矢視断
面図である。本実施の形態においては、図3(a)に示す
ソース領域58およびドレイン領域59に対して略直角
に交差するように、量子細線55を配置している。した
がって、量子細線55を上記浮遊ゲート領域として用い
ることによって、浮遊ゲート領域の蓄積電荷を減らすこ
とができる。したがって、消費電力が極めて少ない、超
高密度で大容量の不揮発性メモリを実現することができ
るのである。
【0067】すなわち、本実施の形態によれば、一般的
な成膜技術,リソグラフィ技術およびエッチング技術を
用いてSi量子細線55を形成できるため、低コストで
歩留まりが良く、且つ、生産性の高い、量産に適した不
揮発性メモリを実現することができるのである。尚、上
記量子細線55は、シリコンに限らず、他の半導体材料
や金属材料であっても差し支えない。
【0068】<第4実施の形態>図4(a)は、上記半導
体素子としてのMOSFETの平面図である。また、図
4(b)は図4(a)におけるE−E矢視断面図であり、図4
(c)は図4(a)におけるF−F矢視断面図である。
【0069】図4(a)乃至図4(c)に示すように、本MO
SFETにおいては、シリコン基板61上に、第1実施
の形態あるいは第2実施の形態(図4は第1実施の形態)
によって絶縁層(上記第2,第3酸化膜)62と量子細線
63とを形成する。その後、絶縁層62および量子細線
63上に膜厚30nmのゲート絶縁膜64をCVD法によ
って形成する。そして、ゲート絶縁膜64上にゲート電
極65を形成した後、そのゲート電極65をマスクとし
て不純物イオンを注入して、量子細線63中にソース領
域66およびドレイン領域67を形成する。その場合、
量子細線63におけるソース領域66とドレイン領域6
7との間がチャネル領域68となる。
【0070】上記構成において、上記量子細線63の幅
を、一般的な成膜技術,リソグラフィ技術及びエッチン
グ技術を用いて、10nm以下に形成することが可能であ
る。したがって、チャネル領域68を量子細線63の幅
方向に量子化させて1次元伝導を示すようにできる。す
なわち、本実施の形態によれば、低コストで歩留まりが
良く、生産性の高い量産に適した超高速のMOSFET
を得ることができるのである。
【0071】<第5実施の形態>図5は、上記半導体素
子としての発光素子の断面を示す。図5に示す発光素子
においては、シリコン基板71上に、上記第1実施の形
態あるいは第2実施の形態(図5は第1実施の形態)を用
いて、絶縁層(上記第2,第3酸化膜)72と直径10nm
以下の複数の量子細線73とを形成する。そして、絶縁
層72上および量子細線73上に膜厚30nmのゲート絶
縁膜74をCVD法によって形成し、さらにゲート絶縁
膜74上にITO(インジュウム錫酸化物)等で透明なゲ
ート電極75を形成する。
【0072】上記構成において、上記量子細線73の直
径は10nm以下であるから、量子閉込め効果によって直
接遷移型のバンド構造をとる。そして、ゲート電極75
とシリコン基板71との間に電圧を印加することによっ
て絶縁膜72とゲート絶縁膜74との間にトンネル電流
が流れ、そのトンネル電流によって量子細線73に電子
が注入されて、量子細線73に電子の遷移が生じて発光
する。すなわち、本実施の形態によれば、小さい注入電
流でもシャープなスペクトルを有する高効率で高周波特
性に優れた発光素子が得られるのである。
【0073】その場合、上記量子細線73は、一般的な
成膜技術,リソグラフィ技術およびエッチング技術を用
いてシリコンで形成される。したがって、低コストで歩
留まりが良くかつ生産性の高い量産に適した発光素子を
実現することができる。
【0074】<第6実施の形態>図6(a)は、上記半導
体素子としての発光素子の断面を示す。図6(a)に示す
発光素子においては、シリコン基板81上に、上記第1
実施の形態あるいは第2実施の形態(図5は第1実施の
形態)によって、絶縁層(上記第2,第3酸化膜)82と直
径数十nm以下の複数の量子細線83とを形成する。そし
て、絶縁層82上および量子細線83上に膜厚30nmの
絶縁膜84をCVD法により形成する。さらに、フォト
レジストマスク(図示せず)を用いて、量子細線83の一
部にN型の不純物をイオン注入してN型不純物領域85
を形成する。同様に、同じ量子細線83におけるN型不
純物領域85以外の領域にP型の不純物イオンを注入し
て、P型不純物領域86を形成する。
【0075】上記構成において、上記量子細線83の直
径は数十nm以下であるから量子閉込め効果によって直接
遷移型のバンド構造となっており、N型不純物領域85
とP型不純物領域86の境界領域にはPN接合が形成さ
れる。したがって、図6(b)に示すようなPN接合のバ
ンド構造が形成され、N型不純物領域85とP型不純物
領域86との間に電圧を印加することによって、PN接
合部分で矢印(G)で示すように電子90と正孔91との
再結合が生じて光87が放射されることなる。尚、図6
(b)中、88は導電帯であり、89は価電子帯である。
【0076】その場合、上記量子細線83は、一般的な
成膜技術,リソグラフィ技術およびエッチング技術を用
いてシリコンで形成される。したがって、低コストで歩
留まりが良くかつ生産性の高い量産に適した発光素子を
実現することができる。
【0077】<第7実施の形態>図7は、上記半導体素
子としての発光素子の作成手順を示す平面図である。図
7において、先ず、図7(a)に示すように、シリコン基
板101上に、上記第1実施の形態あるいは第2実施の
形態に記載された工程によって、図1(c)あるいは図2
(c)に示す如く上記第2酸化膜からSi基板101を露出
させるSi露出部102を形成する。その場合、Si基板
101表面におけるSi露出部102以外の部分は絶縁
層(上記第2酸化膜)で覆われている。そして、Si露出
部102の一部を第1窒化膜103で覆う。
【0078】次に、図7(b)に示すように、上記第1実
施の形態または第2実施の形態に記載された量子細線成
長工程によって、第1窒化膜103で覆われていないS
i露出部102の部分にSi細線104を成長させる。次
に、図7(c)に示すように、第1窒化膜103を除去し
て第1窒化膜103によって覆われていたSi露出部1
02の部分を露出させる一方、Si細線104部分を覆
うように第2窒化膜105を形成する。
【0079】次に、図7(d)に示すように、上記第1実
施の形態あるいは第2実施の形態に記載された量子細線
成長工程によって、原料ガスにモノシラン(SiH4)お
よびモノゲルマン(GeH4)を用いて、第2窒化膜10
5で覆われていないSi露出部102の部分にSiGe細
線106を成長させる。次に、図7(e)に示すように、
第2窒化膜105を除去した後、SiGe細線106と、
SiGe細線106の図中左側に在るSi細線104aと、
SiGe細線106の図中右側に在るSi細線104bの夫
々に、適当なイオンが注入される。こうして本発光素子
が得られる。
【0080】図8に、上記構成の発光素子のバンド構造
を示す。 上記SiGeはSiに比べてバンドギヤップが小
さいためにダブルヘテロ構造をとり、電子113と正孔
114がSiGe細線106に集中する。したがって、矢
印(H)で示す電子113と正孔114の再結合が効率よ
く行われて、光115が放射されることなる。尚、図8
中、111は導電帯であり、112は価電子帯である。
【0081】その場合、上記Si細線104およびSiG
e量子細線106は、一般的な成膜技術,リソグラフィ技
術およびエッチング技術を用いてSiまたはSiGeで形
成される。したがって、低コストで歩留まりが良くかつ
生産性の高い量産に適した高効率の発光素子を実現する
ことができる。
【0082】尚、上記第1実施の形態乃至第7実施の形
態においては、上記半導体基板としてSi基板を用いた
が、これに限らずSi以外の半導体基板でもよい。ま
た、上記量子細線をシリコンで形成する場合に原料ガス
としてジシラン(Si26)を用いたが、モノシラン(Si
4),トリシラン(Si38),ジクロルシラン(SiH2
l2)またはテトラクロロシラン(SiCl4)のうち何れか一
つを用いてもよい。また、上記量子細線をゲルマニウム
で形成する場合には、原料ガスとして、モノゲルマン
(GeH4),ジゲルマン(Ge26)あるいは四フツ化ゲルマ
ニウム(GeF4)のうち何れか一つを用いればよい。ま
た、量子細線をシリコンゲルマニウムで形成する場合に
は、上記原料ガスとして、モノシラン(SiH4),ジシラ
ン(Si26),トリシラン(Si38),ジクロルシラン(Si
2Cl2)あるいはテトラクロロシラン(SiCl4)のうち
の何れか一つと、モノゲルマン(GeH4),ジゲルマン(G
e26)あるいは四フツ化ゲルマニウム(GeF4)のうち何
れか一つとの混合ガスを用いればよい。また、上記量子
細線をアルミニウムで形成する場合には、原料として、
DMAH((CH3)2AlH)等の有機アルミニウムを用い
ればよい。
【0083】さらに、上記量子細線の材料は、上記半導
体としてのシリコン,ゲルマニウムあるいはシリコンゲ
ルマニウム、および、金属としてのアルミニウムに限定
するものではない。また、この発明は、特殊な微細加工
装置を用いることなく導電性の材料の超微細な細線を形
成できることから、高密度のLSIの配線に適用するこ
ともできる。また、この発明によって製造される量子効
果デバイスや単電子バイスの基本となる量子細線を有す
る半導体素子はSi系LSIと同一の基板上に搭載で
き、この半導体素子を発光素子や光電変換素子に応用す
ることによって、電子回路と光通信回路とを融合するこ
とができる。
【0084】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の量子細線の製造方法は、半導体基板表面上に堆
積された第1絶縁膜に等方性エッチングを行ってエッチ
ングマスクを形成し、上記エッチングマスクを用いて上
記半導体基板を異方性エッチングして半導体突起部を形
成し、第2絶縁膜を堆積させて上記半導体突起部を埋め
戻した後に表面を平坦化し、上記第2絶縁膜における量
子細線が形成される領域に対して異方性エッチングを行
って半導体露出部を形成し、上記半導体露出部に量子細
線をエピタキシャル成長するので、SOIの場合に限ら
ず、従来から使用されているSi基板等の半導体基板を
用いて量子細線を形成することができ、低コストで量子
細線を形成できる。また、上記第2絶縁膜を堆積して上
記半導体突起部を埋め戻してその表面を平坦化するの
で、後に行われる上記量子細線を用いた単電子デバイス
または量子効果デバイスの形成を容易にできる。さら
に、上記量子細線の下部を酸化して上記量子細線と半導
体基板とを絶縁分離するので、上記量子細線を完全な電
子の閉じ込め領域にできる。さらに、上記量子細線は、
上記第2絶縁膜を異方性エッチングして形成された半導
体露出部にエピタキシャル成長するので、結晶性に優
れ、大きさが均一な量子細線を、再現性よく形成でき
る。
【0085】すなわち、この発明によれば、特殊な微細
加工技術を用いることなく、製造コストを低減し、高歩
留まりで生産性の高い量産性に適した量子細線の製造方
法を実現できるのである。
【0086】また、請求項2に係る発明の量子細線の製
造方法は、半導体基板表面上に堆積された第1絶縁膜に
異方性エッチングを行ってエッチングマスクを形成し、
上記エッチングマスクを用いて上記半導体基板を結晶面
異方性エッチングして半導体凸部を形成し、第2絶縁膜
を堆積させて上記半導体凸部を埋め戻した後に表面を平
坦化し、上記半導体基板上における量子細線が形成され
る領域に対して異方性エッチングを行って半導体露出部
を形成し、上記半導体露出部に量子細線をエピタキシャ
ル成長するので、SOIの場合に限らず、従来から使用
されているSi基板等の半導体基板を用いて量子細線を
形成することができ、低コストで量子細線を形成でき
る。また、上記第2絶縁膜を堆積して上記半導体突起部
を埋め戻して表面を平坦化するので、後に行われる上記
量子細線を用いた単電子デバイスまたは量子効果デバイ
スの形成を容易にできる。さらに、上記量子細線の下部
を酸化して上記量子細線と半導体基板とを絶縁分離する
ので、上記量子細線を完全な電子の閉じ込め領域にでき
る。さらに、上記量子細線は、上記第2絶縁膜を異方性
エッチングして形成された半導体露出部にエピタキシャ
ル成長するので、結晶性に優れ、大きさが均一な量子細
線を、再現性よく形成できる。
【0087】すなわち、この発明によれば、特殊な微細
加工技術を用いることなく、製造コストを低減し、高歩
留まりで生産性の高い量産性に適した量子細線の製造方
法を実現できるのである。
【0088】また、請求項3に係る発明の量子細線の製
造方法は、上記半導体露出部に量子細線を形成する工程
において、上記半導体露出部が形成された基板を反応室
内に導入して10-6Torr以下の高真空になるように排
気した後、上記反応室内に原料ガスを流し、その原料ガ
ス分圧が10-2Torr以下の圧力下で上記半導体露出部
にのみ上記量子細線をエピタキシャル成長させるので、
一般的な高真空CVD装置を用いて、所望の大きさの量
子細線を均一に再現性よく形成できる。その際に、原料
ガス分圧が10-2Torr以下の圧力下に制御されるの
で、絶縁性薄膜の全面で速やかに膜成長が始まることを
防止でき、選択的に上記半導体露出部にのみ量子細線を
成長できる。
【0089】また、請求項4に係る発明の量子細線の製
造方法は、上記反応ガスとしてSiH4,Si26,Si
38,SiH2ClまたはSiCl4のうちの何れか一つを用
いて、シリコンからなる量子細線を形成するので、上記
量子細線の大きさの均一性や再現性をさらによくでき
る。
【0090】また、請求項5に係る発明の量子細線の製
造方法は、上記反応ガスとしてGeH4,Ge26またはG
eF4のうちの何れか一つを用いて、ゲルマニウムからな
る量子細線を形成するので、上記量子細線の大きさの均
一性や再現性をさらによくできる。
【0091】また、請求項6に係る発明の量子細線の製
造方法は、上記反応ガスとしてSiH4,Si26,Si
38,SiH2ClまたはSiCl4のうちの何れか一つと、
GeH4,Ge26またはGeF4のうちの何れか一つとの混
合ガスを用いて、シリコンゲルマニウムからなる量子細
線を形成するので、上記量子細線の大きさの均一性や再
現性をさらによくできる。
【0092】また、請求項7に係る発明の量子細線の製
造方法は、原料として上記DMAH((CH3)2AlH)等
の有機アルミニウムを用いて、アルミニウムからなる量
子細線を形成するので、上記量子細線の大きさの均一性
や再現性を更によくできる。
【0093】また、請求項8に係る発明の半導体素子
は、ソース領域と,ドレイン領域と,チャネル領域と,チ
ャネル電流を制御するゲート領域と,浮遊ゲート領域と,
上記浮遊ゲート領域と上記ゲート領域との間の第1絶縁
膜と,上記チャネル領域と上記浮遊ゲート領域との間の
第2の絶縁膜を有する半導体素子における上記浮遊ゲー
ト領域を、請求項1乃至請求項7の何れか一つに係る発
明の量子細線の製造方法によって形成された量子細線で
構成したので、上記浮遊ゲート領域の周囲は平坦であ
る。したがって、上記第1絶縁膜,ゲート領域,ソース領
域およびドレイン領域を容易に形成することができる。
また、上記浮遊ゲート領域を半導体基板と絶縁分離した
ので、上記浮遊ゲートを完全な電子の閉じ込め領域にで
きる。したがって、上記浮遊ゲート領域に注入される電
荷量をより少なくでき、低消費電力であって、且つ、高
密度で大容量の不揮発性メモリを得ることができる。
【0094】さらに、この発明によれば、単電子デバイ
スの基本となる量子細線を有する不揮発性メモリをSi
系LSIと同一の基板に搭載することを可能にできる。
【0095】また、請求項9に係る発明の半導体素子
は、ソース領域と,ドレイン領域と,チャネル領域と,チ
ャネル電流を制御するゲート領域と,上記チャネル領域
とゲート領域との間のゲート絶縁膜を有する半導体素子
における上記チャネル領域を、請求項1乃至請求項6の
何れか一つに係る発明の量子細線の製造方法によって形
成された量子細線で構成したので、上記チャネル領域の
周囲は平坦である。したがって、上記ゲート絶縁膜,ゲ
ート領域,ソース領域及びドレイン領域を容易に形成す
ることができる。また、上記チャネル領域を半導体基板
と絶縁分離したので、上記チャネル領域を完全な電子の
閉じ込め領域にできる。したがって、上記チャネル領域
の1次元伝導をさらに促進でき、超高速動作が可能なト
ランジスタを得ることができる。
【0096】さらに、この発明によれば、単電子デバイ
スの基本となる量子細線を有するトランジスタをSi系
LSIと同一の基板に搭載することを可能にできる。
【0097】また、請求項10に係る発明の半導体素子
は、請求項1乃至請求項7の何れか一つに記載の量子細
線の製造方法によって形成された量子細線と、上記量子
細線を挟み込んで積層された第1絶縁膜および第2絶縁
膜と、上記第1絶縁膜上に形成された第1電極と、上記
第2絶縁膜上に形成された第2電極を備えたので、上記
量子細線の周囲は平坦である。したがって、上記ゲート
絶縁膜,ゲート領域を容易に形成することができる。ま
た、上記量子細線を半導体基板と絶縁分離したので、上
記量子細線を完全な電子の閉じ込め領域にできる。した
がって、上記量子細線のバンド構造を直接遷移型にし
て、上記第1,第2電極間に電圧を印可することによっ
て小さい注入電流でもシャープなスペクトルを有する高
効率で高周波特性に優れた発光素子を得ることができ
る。
【0098】さらに、この発明によれば、量子効果デバ
イスや単電子デバイスの基本となる量子細線を有する上
記半導体素子をSi系LSIと同一の基板に搭載するこ
とができ、この半導体素子を発光素子や光電変換素子に
応用することによって電子回路と光通信回路とを融合す
ることができる。
【0099】また、請求項11に係る発明の半導体素子
は、請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の量子細
線の製造方法によって形成された量子細線と、上記量子
細線の一部に形成されたN型不純物領域と、上記量子細
線に上記N型不純物領域と接触して形成されたP型不純
物領域を備えたので、上記量子細線の周囲は平坦であ
る。したがって、上記ゲート絶縁膜およびゲート領域を
容易に形成することができる。また、上記量子細線を半
導体基板と絶縁分離したので、上記量子細線を完全な電
子の閉じ込め領域にできる。したがって、上記量子細線
のバンド構造を直接遷移型にして、上記N,P型不純物
領域間に電圧を印可することによって小さい注入電流で
もシャープなスペクトルを有する高効率で高周波特性に
優れた発光素子を得ることができる。
【0100】さらに、この発明によれば、量子効果デバ
イスや単電子デバイスの基本となる量子細線を有する上
記半導体素子をSi系LSIと同一の基板に搭載するこ
とができ、この半導体素子を発光素子や光電変換素子に
応用することによって電子回路と光通信回路とを融合す
ることができる。
【0101】また、請求項12に係る発明の半導体素子
は、請求項1乃至請求項7の何れか一つに記載の量子細
線の製造方法によって形成された量子細線における第1
領域の禁制帯幅を、上記第1領域の両隣に位置する二つ
の第2領域の禁制帯幅に比べて小さくしたので、上記量
子細線に対する第1,第2領域の形成を周囲が平坦であ
ることに基づいて容易に行うことができる。また、上記
量子細線を半導体基板と絶縁分離したので、上記量子細
線を完全な電子の閉じ込め領域にできる。したがって、
電子と正孔との再結合の効率が高いダブルヘテロ構造を
形成でき、上記両第2領域間に電圧を印可することによ
って小さい注入電流でもシャープなスペクトルを有する
高効率で高周波特性に優れた発光素子を得ることができ
る。
【0102】さらに、この発明によれば、量子効果デバ
イスや単電子デバイスの基本となる量子細線を有する上
記半導体素子をSi系LSIと同一の基板に搭載するこ
とができ、この半導体素子を発光素子や光電変換素子に
応用することによって電子回路と光通信回路とを融合す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の量子細線の製造方法を示す基板断
面図である。
【図2】 図1とは異なる量子細線の製造方法を示す基
板断面図である。
【図3】 この発明の半導体素子としての不揮発性メモ
リを示す図である。
【図4】 図3と異なる半導体素子としてのMOSFE
Tを示す図である。
【図5】 図3および図4とは異なる半導体素子として
の発光素子を示す図である。
【図6】 図3〜図5とは異なる半導体素子としての発
光素子とそのバンド構造を示す図である。
【図7】 図3〜図6とは異なる半導体素子としての発
光素子の作成手順を示す図である。
【図8】 図7に示す発光素子のバンド構造を示す図で
ある。
【図9】 従来のSOI基板を用いたSi細線の製造方
法を示す工程図である。
【図10】 従来の異方性エッチングを利用したSi細
線形成方法を示す工程図である。
【図11】 従来のチタンシリサイド化を利用したSi
細線形成方法を示す工程図である。
【符号の説明】
31,41,51,61,71,81,101…シリコン基
板、32,42…第1酸化膜、33,37,43,46…レ
ジストパターン、35…Si突起部、
35a,44a,102…Si露出部36,45…第2酸
化膜、 38,47,104…Si細線、3
9,48…第3酸化膜、 44…Si凸部、
52…素子分離領域、 54…トンネル
酸化膜、55,63,73,83…量子細線、 56…
コントロールゲート絶縁膜、57,65,75…ゲート電
極、 58,66…ソース領域、59,67…ドレ
イン領域、 60,68…チャネル領域、6
2,72,82,84…絶縁層、 64,74…ゲー
ト絶縁膜、85…N型不純物領域、 86
…P型不純物領域、103…第1窒化膜、
105…第2窒化膜、106…SiGe細線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H01L 29/78 622 33/00 Fターム(参考) 5F001 AA04 AA34 AC02 AD12 AF06 AG21 AG26 AG29 5F041 CA05 CA33 CA46 CA64 CA74 CA75 CA77 5F083 EP09 EP22 ER22 FZ01 FZ10 GA01 GA05 GA09 GA27 GA30 HA06 HA08 JA36 NA01 PR05 PR06 PR07 PR25 PR40 5F110 AA01 BB03 BB05 BB20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面上に第1絶縁膜を堆積さ
    せた後、レジストパターニングを行い、上記第1絶縁膜
    に対して等方性エッチングを行ってエッチングマスクを
    形成する工程と、 上記エッチングマスクを用いて上記半導体基板を異方性
    エッチングし、上記半導体基板の表面に半導体突起部を
    形成する工程と、 上記エッチングマスクを除去した後、上記半導体基板上
    に第2絶縁膜を堆積させて上記半導体突起部を埋め戻
    し、上記第2絶縁膜の表面を平坦化する工程と、 上記半導体基板上における量子細線が形成される領域以
    外の領域を覆うレジストパターンを形成し、上記レジス
    トパターンをマスクとして上記第2絶縁膜に対して異方
    性エッチングを行い、上記半導体突起部の頂を上記第2
    絶縁膜の表面に露出させて半導体露出部を形成する工程
    と、 上記レジストパターンを除去した後、上記半導体露出部
    に量子細線をエピタキシャル成長させる工程と、 上記量子細線の下部を酸化し、上記量子細線と半導体基
    板とを絶縁分離する工程を備えたことを特徴とする量子
    細線の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板表面上に第1絶縁膜を堆積さ
    せた後、レジストパターニングを行い、上記第1絶縁膜
    に対して異方性エッチングを行ってエッチングマスクを
    形成する工程と、 上記エッチングマスクを用いて上記半導体基板に対して
    結晶面異方性エッチングを行い、上記半導体基板の表面
    に先端が鋭角な半導体凸部を形成する工程と、 上記エッチングマスクを除去した後、上記半導体基板上
    に第2絶縁膜を堆積させて上記半導体凸部を埋め戻し、
    上記第2絶縁膜の表面を平坦化する工程と、 上記半導体基板上における量子細線が形成される領域以
    外の領域を覆うレジストパターンを形成し、上記レジス
    トパターンをマスクとして上記第2絶縁膜を異方性エッ
    チングし、上記半導体凸部の頂を上記第2絶縁膜の表面
    に露出させて半導体露出部を形成する工程と、 上記レジストパターンを除去した後、上記半導体露出部
    に量子細線をエピタキシャル成長させる工程と、 上記量子細線の下部を酸化し、上記量子細線と半導体基
    板とを絶縁分離する工程を備えたことを特徴とする量子
    細線の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の量子
    細線の製造方法において、 上記量子細線をエピタキシャル成長させる工程では、 上記半導体露出部が形成された半導体基板を反応室に導
    入して、上記反応室内が10-6Torr以下の高真空にな
    るように排気した後、 上記反応室内に原料ガスを流し、その原料ガス分圧が1
    -2Torr以下の圧力下で、上記量子細線の気相成長を
    行うようになっていることを特徴とする量子細線の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の量子細線の製造方法に
    おいて、 上記原料ガスとしてモノシラン(SiH4),ジシラン(Si2
    6),トリシラン(Si38),ジクロルシラン(SiH2
    l2)またはテトラクロロシラン(SiCl4)のうち何れか一
    つを用いて、上記量子細線としてシリコン細線を形成す
    ることを特徴とする量子細線の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の量子細線の製造方法に
    おいて、 上記原料ガスとして、モノゲルマン(GeH4),ジゲルマ
    ン(Ge26)あるいは四フツ化ゲルマニウム(GeF4)の
    うち何れか一つを用いて、上記量子細線としてゲルマニ
    ウム細線を形成することを特徴とする量子細線の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の量子細線の製造方法に
    おいて、 上記原料ガスとしてモノシラン(SiH4),ジシラン(Si2
    6),トリシラン(Si38),ジクロルシラン(SiH2
    l2)またはテトラクロロシラン(SiCl4)のうちの何れか
    一つと、モノゲルマン(GeH4),ジゲルマン(Ge26)ま
    たは四フツ化ゲルマニウム(GeF4)のうち何れか一つと
    の混合ガスを用いて、上記量子細線としてシリコンゲル
    マニウム細線を形成することを特徴とする量子細線の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の量子細線の製造方法に
    おいて、 有機アルミニウムを用いて、上記量子細線としてアルミ
    ニウム細線を形成することを特徴とする量子細線の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 ソース領域と、ドレイン領域と、上記ソ
    ース領域とドレイン領域との間のチャネル領域と、上記
    チャネル領域に流れるチャネル電流を制御するゲート領
    域と、上記ゲート領域とチャネル領域との間に位置する
    浮遊ゲート領域と、上記浮遊ゲート領域と上記ゲート領
    域との間の第1絶縁膜と、上記チャネル領域と上記浮遊
    ゲート領域との間の第2絶縁膜を有する半導体素子にお
    いて、 上記浮遊ゲート領域は、請求項1乃至請求項7の何れか
    一つに記載の量子細線の製造方法によって形成された量
    子細線で構成されていることを特徴とする半導体素子。
  9. 【請求項9】 ソース領域と、ドレイン領域と、上記ソ
    ース領域とドレイン領域との間のチャネル領域と、上記
    チャネル領域に流れるチャネル電流を制御するゲート領
    域と、上記チャネル領域とゲート領域との間のゲート絶
    縁膜を有する半導体素子において、 上記チャネル領域は、請求項1乃至請求項6の何れか一
    つに記載の量子細線の製造方法によって形成された量子
    細線で構成されていることを特徴とする半導体素子。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項7の何れか一つに
    記載の量子細線の製造方法によって形成された量子細線
    と、 上記量子細線を挟み込んで積層された第1絶縁膜および
    第2絶縁膜と、 上記第1絶縁膜上に形成された第1電極と、 上記第2絶縁膜上に形成された第2電極を備えて、 上記第1電極と第2電極との間に電圧を印加することに
    よって上記量子細線が発光することを特徴とする半導体
    素子。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項6の何れか一つに
    記載の量子細線の製造方法によって形成された量子細線
    と、 上記量子細線の一部に形成されたN型不純物領域と、 上記量子細線に上記N型不純物領域と接触して形成され
    たP型不純物領域を備えて、 上記N型不純物領域とP型不純物領域との間に電圧を印
    加することによって上記量子細線における両不純物領域
    の接合部分が発光することを特徴とする半導体素子。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項7の何れか一つに
    記載の量子細線の製造方法によって形成された量子細線
    を有する半導体素子であって、 上記量子細線における第1領域の禁制帯幅は上記第1領
    域の両隣に位置する二つの第2領域の禁制帯幅に比べて
    小さくなっており、上記両第2領域の間に電圧を印加す
    ることによって上記第1領域が発光することを特徴とす
    る半導体素子。
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