JP2000223677A - Nand型フラッシュメモリ素子のプログラム方法 - Google Patents

Nand型フラッシュメモリ素子のプログラム方法

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JP2000223677A
JP2000223677A JP2000019874A JP2000019874A JP2000223677A JP 2000223677 A JP2000223677 A JP 2000223677A JP 2000019874 A JP2000019874 A JP 2000019874A JP 2000019874 A JP2000019874 A JP 2000019874A JP 2000223677 A JP2000223677 A JP 2000223677A
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selection transistor
cell
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Jeong-Hyuk Choi
定▲赫▼ 崔
Yun-Seung Sin
允承 辛
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Samsung Electronics Co Ltd
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    • G11C16/0483Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells having several storage transistors connected in series
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルクバイアスを用いるNAND型フラッシ
ュメモリ素子のプログラム方法を提供する。 【解決手段】 第1導電型のバルク領域上に相互平行に
配置された複数のビット線及び第1導電型のバルク領域
上に2次元的に配列され、各ビット線に並列連結された
複数のストリングを有するNAND型フラッシュメモリ
素子のプログラム方法であって、第1導電型のバルク領
域に逆バイアスに相当するバルクバイアスを印加するス
テップと、複数のビット線の内少なくとも1本のビット
線を選択するステップと、選択されたビット線に並列連
結された複数のストリングの内少なくとも1本のストリ
ングを選択するステップと、選択されたストリングのセ
ルトランジスタ部を構成する複数のセルの内少なくとも
1つのセルを選択してプログラムするステップとを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性メモリ素子
のプログラム方法に係り、具体的には、バルクバイアス
を用いるNAND型フラッシュメモリ素子のプログラム
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶素子の内不揮発性メモリ素子
は、電源が供給されない場合であっても、メモリセル内
に貯蔵された情報が消されない特徴を有する。この理由
から、不揮発性メモリ素子は、パソコン或いはメモリカ
ード等に汎用されている。
【0003】不揮発性メモリ素子のうち、NAND型フ
ラッシュメモリ素子は、NOR型フラッシュメモリ素子
に比して高集積化が容易であり、この理由から、高集積
フラッシュメモリ素子に広く採択されている。
【0004】図1は、通常のNAND型フラッシュメモ
リ素子のセルアレイ領域の一部分を示す平面図であり、
図2は、前記図1のセルアレイ領域に対する等価回路図
である。
【0005】図1及び図2を参照すると、活性領域1が
相互平行に配置され、前記各活性領域1を横切るストリ
ング選択線(String Selection Li
ne;SSL)、複数のワード線WL1、WL
2,,,,WLn及び接地選択線(ground Se
lection Line;GSL)が相互平行に配置
される。前記ストリング選択線SSLと隣接した活性領
域1には、活性領域を露出させるコンタクトCTが位置
づけられ、前記各活性領域1の上部には、前記コンタク
トCTを介して活性領域1と電気的に連結されるビット
線BL1,BL2が配置される。さらに、前記接地選択
線GSLと隣接した活性領域1は、前記接地選択線GS
Lと平行する方向に延在されて共通ソース線(comm
on source line;CSL)の機能をす
る。前記ストリング選択線SSLと前記各活性領域1と
が交差する部分にストリング選択トランジスタよりなる
ストリング選択トランジスタ部SST1,SST2が形
成され、前記各ワード線WL1,WL2,,,,WLn
と前記各活性領域1とが交差する部分に複数のセルトラ
ンジスタよりなるセルトランジスタ部CT1,CT2が
形成される。また、接地選択線GSLと活性領域1とが
交差する部分に接地選択トランジスタよりなる接地選択
トランジスタ部GST1,GST2が形成される。
【0006】前記各セルトランジスタは、活性領域1上
に順次積層されたトンネル酸化膜、浮遊ゲート(flo
ating gate;FG)、ポリ層間絶縁膜(in
ter−poly dielectric laye
r)及び制御ゲート電極の機能をするワード線よりな
る。ここで、各セルトランジスタの浮遊ゲートFGは、
互いに隔離されて形成される。図1に示されたように、
1つの活性領域1上に直列配置されたストリング選択ト
ランジスタ、複数のセルトランジスタ及び接地選択トラ
ンジスタは、1本のストリングを構成する。また、前記
各セルトランジスタ、各ストリング選択トランジスタ及
び各接地選択トランジスタはいずれもNMOSトランジ
スタから形成され、Pウェル領域など1つのバルク領域
に形成される。
【0007】図3は、図1及び図2に示された通常のN
AND型フラッシュメモリ素子を構成する複数のメモリ
セルの内、セルAをプログラムする方法を説明するため
の電圧波形図である。
【0008】これを参照すると、プログラムしようとす
るセルAを含む第1ストリングと直列連結された第1ビ
ット線BL1にプレチャージ時間Tpc中に電源電圧V
ccを印加すると同時に、前記選択されたセルAの制御
ゲート電極に相当する第2ワード線WL2にプレチャー
ジ時間Tpc及びプログラム時間Tpgm中にパス電圧
Vpass及びプログラム電圧Vpgmを連続して印加
する。加えて、前記ストリング選択線SSL及び前記第
1ストリングと隣接した第2ストリングと直列連結され
た第2ビット線BL2にプレチャージ時間Tpc及びプ
ログラム時間Tpgm中に電源電圧Vccを印加し、非
選択されたワード線WLns、すなわち、第1ワード線
WL1と、第3ワード線WL3乃至第nワード線Wln
にプレチャージ時間Tpc及びプログラム時間Tpgm
中にパス電圧Vpassを印加する。また、前記接地選
択線GSL、前記共通ソース線CSL及び前記バルク領
域には0Vを印加する。
【0009】前記のように、選択されたセルAをプログ
ラムするため、各制御線に所定の電圧を印加すると、プ
レチャージ時間Tpc中に選択されたセルAのチャンネ
ル及び非選択されたセルのチャンネル領域は、電源電圧
Vccに近い電圧にプレチャージされる。しかし、選択
されたセルAのチャンネル領域にプレチャージされた電
荷はプログラム時間Tpgm中に接地電位まで下がった
第1ビット線BL1を介して放電されることにより、選
択されたセルAのチャンネル領域に0Vが誘起される。
これにより、選択されたセルAは、第2ワード線WL2
に印加されたプログラム電圧Vpgm及び0Vに誘起さ
れたチャンネル電圧によりプログラムされる。
【0010】ところが、第2ストリングを構成するメモ
リセルのチャンネル領域は、前記プログラム時間Tpg
m中に第2ビット線BL2及び共通ソース線CSLと電
気的に隔離されて浮遊される。従って、選択されたセル
Aと第2ワード線WL2を共有する非選択されたセルB
のチャンネル領域に第2ワード線WL2に印加されたプ
ログラム電圧Vpgmにより上がった電圧が誘起され
る。これにより、前記非選択されたセルBはプログラム
されない。このとき、前記非選択されたセルBのチャン
ネル領域に誘起される電圧Vchは、図1のPP'によ
る断面図である図4及び図4の非選択されたセルBの等
価回路図である図5から、下記の数式1で表現できる。
ここで、図4のバルク領域10に印加されるバルク電圧
Vbは0である。
【0011】
【数1】
【0012】ここで、Ctotは互いに直列連結された
ポリシリコン層間絶縁膜キャパシタンスCipo及びト
ンネル酸化膜キャパシタンスCtoxの全体キャパシタ
ンスであり、Cchはチャンネル領域に形成された空乏
層キャパシタンスである。前記ポリシリコン層間絶縁膜
キャパシタンスCipoは図4の浮遊ゲートFGと第2
ワード線WL2との間に介在されたポリシリコン層間絶
縁膜(IPO)によるキャパシタンスを表し、前記トン
ネル酸化膜キャパシタンスCtoxは、図4の浮遊ゲー
トFGとバルク領域10との間に介在されたトンネル酸
化膜Ctoxによるキャパシタンスを表す。
【0013】一方、図4を参照すると、選択されたセル
Aと非選択されたセルBとの間に素子分離膜の機能をす
るフィールド酸化膜Foxが存在する。従って、選択さ
れたセルAと非選択されたセルBとの間に寄生フィール
ドトランジスタが形成される。前記寄生フィールドトラ
ンジスタは、選択されたセルAをプログラムするとき、
非選択されたセルBのチャンネル電圧Vchが高いほど
ターンオンされる確率が高い。さらに、前記フィールド
酸化膜Foxの膜厚及び幅が減少するほど、寄生フィー
ルドトランジスタは一層ターンオンし易い。これによ
り、寄生フィールドトランジスタがターンオンされる
と、非選択されたセルBのチャンネル領域から選択され
たセルAのチャンネル領域に好ましくない漏れ電流IL
がバルク領域10の表面に流れるので、非選択されたセ
ルBのチャンネル電圧Vchが下がる。結果として、非
選択されたセルBがプログラムされる現象が発生する。
【0014】前述のように、従来の技術によると、選択
されたセル及び非選択されたセル間の寄生フィールドト
ランジスタがターンオンし易いことから、非選択された
セルがプログラムされる現象が生じうる。特に、高集積
NAND型フラッシュメモリ素子を具現するためフィー
ルド酸化膜の幅及び膜厚を減らす場合、非選択されたセ
ルがプログラムされる現象は一層激しくなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みて成されたものであり、その目的は、フィールド酸
化膜の膜厚及び幅が減っても、非選択されたセルがプロ
グラムされる現象を抑えることができるNAND型フラ
ッシュメモリ素子のプログラム方法を提供するところに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、第1導電型のバルク領域に2次元的に配
列された複数のストリング及び前記複数のストリング上
に相互平行に配置された複数のビット線を有するNAN
D型フラッシュメモリ素子のプログラム方法であって、
前記第1導電型のバルク領域に逆バイアスに相当するバ
ルクバイアスを印加するステップと、前記複数のビット
線のうち少なくとも1本のビット線を選択するステップ
と、前記選択されたビット線に並列連結された複数のス
トリングのうち少なくとも1本のストリングを選択する
ステップと、前記選択されたストリングを構成する複数
のセルのうち少なくとも1つのセルをプログラムするス
テップとを含む。
【0017】ここで、前記第1導電型のバルク領域は、
p型半導体基板或いはp型ウェルであることが好まし
い。また、前記各ストリングは、順次直列連結されたス
トリング選択トランジスタ部、セルトランジスタ部及び
接地選択トランジスタ部よりなる。前記ストリング選択
トランジスタ部及び前記接地選択トランジスタ部はそれ
ぞれ少なくとも1つのNMOSトランジスタよりなり、
前記セルトランジスタ部は直列連結された複数のセルト
ランジスタよりなる。前記各セルトランジスタは、第1
導電型のバルク領域上に順次積層されたトンネル酸化
膜、浮遊ゲート、ポリシリコン層間絶縁膜、及び制御ゲ
ート電極よりなるゲート構造を有する。1つのセルトラ
ンジスタは1つのセルに相当する。前記各ストリングの
接地選択トランジスタ部を構成するNMOSトランジス
タ、すなわち、接地選択トランジスタのソース領域は共
通ソース線と連結され、前記ストリング選択トランジス
タ部を構成するNMOSトランジスタ、すなわち、スト
リング選択トランジスタのドレイン領域は1本のビット
線と連結される。また、前記各セルトランジスタの制御
ゲート電極は1本のワード線と連結され、前記第1導電
型のバルク領域はバルク線と連結される。前記ストリン
グ選択トランジスタ部は少なくとも1本のストリング選
択線により制御され、前記接地選択トランジスタ部は少
なくとも1本の接地選択線により制御される。具体的に
は、前記ストリング選択トランジスタのゲート電極はス
トリング選択線と連結され、前記接地選択トランジスタ
のゲート電極は接地選択線と連結される。
【0018】前記複数のビット線の内少なくとも1本の
ビット線を選択するステップは、プログラムしようとす
る少なくとも1つの選択されたセルが含まれたストリン
グと連結されたビット線に接地電圧を印加するか、或い
は所定時間、例えば、プレチャージ時間中に電源電圧を
持つパルス電圧を印加することによりなされる。このと
き、前記複数のビット線の内非選択されたビット線にプ
ログラム妨害電圧(program inhibiti
on volatage;Vpi)、好ましくは電源電
圧Vccを印加する。
【0019】さらに、前記少なくとも1本のストリング
を選択するステップは、前記選択されたセルを含むスト
リングのストリング選択トランジスタ部をターンオンさ
せ、前記選択されたセルを含むストリングの接地選択ト
ランジスタ部をターンオフさせることによりなされる。
このとき、前記ターンオフされた接地選択トランジスタ
部と連結された共通ソース線に接地電圧を印加する。前
記ストリング選択トランジスタ部がNMOSトランジス
タで形成された1つのストリング選択トランジスタより
なる場合には、前記ストリング選択トランジスタのゲー
ト電極と連結されたストリング選択線に電源電圧を印加
することにより、前記ストリング選択トランジスタ部を
ターンオンできる。さらに、前記接地選択トランジスタ
部がNMOSトランジスタで形成された1つの接地選択
トランジスタよりなる場合には、前記接地選択トランジ
スタのゲート電極と連結された接地選択線に接地電圧を
印加することにより、前記接地選択トランジスタ部をタ
ーンオフできる。
【0020】また、前記少なくとも1つのセルを選択し
てプログラムするステップは、前記選択されたストリン
グを構成するセルトランジスタ部を制御する複数のワー
ド線の内前記プログラムしようとするセルの制御ゲート
電極と連結されたワード線を選択してプログラム電圧V
pgm、例えば、略18V〜20Vの高い電圧を印加す
る。このとき、前記選択されたワード線を除いた非選択
されたワード線には、前記プログラム妨害電圧Vpiよ
りは高く前記プログラム電圧Vpgmよりは低い電圧、
例えば、略10V〜12Vのパス電圧Vpassを印加
することが好ましい。
【0021】一方、前記第1導電型のバルク領域、すな
わち、p型半導体基板或いはp型ウェルに印加するバル
クバイアスは、−1V〜−2Vであることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に基づき、本
発明の好適な実施例について詳細に説明する。
【0023】図2及び図6を参照すると、セルAをプロ
グラムしようとする場合、前記セルAを含む第1ストリ
ングと連結された第1ビット線BL1に接地電圧を印加
するか、或いは所定時間、すなわち、プレチャージ時間
Tpc中のみ電源電圧Vccをもつパルス電圧を印加す
ることにより、第1ビット線BL1を選択する。このと
き、前記選択された第1ビット線BL1以外の非選択さ
れたビット線、例えば、第2ビット線BL2には、前記
プレチャージ時間Tpc及びプログラム時間Tpgm中
にプログラム妨害電圧Vpi、好ましくは電源電圧Vc
cを印加する。また、前記選択されたセルAを含む第1
ストリングと連結されたストリング選択線SSL及び接
地選択線GSLにそれぞれ電源電圧Vcc及び接地電圧
を印加することにより、第1ストリングを選択する。こ
のとき、前記第1ストリングと連結された共通ソース線
CSLに接地電圧を印加する。
【0024】また、前記セルAを制御するワード線、す
なわち、第2ワード線WL2にプレチャージ時間Tpc
及びプログラム時間Tpgm中にそれぞれパス電圧Vp
ass及びプログラム電圧Vpgmを順次印加すること
により、前記セルAを選択的にプログラムする。このと
き、前記第2ワード線WL2を除いた非選択されたワー
ド線WLns;WL1,WL3,,,WLnには、電源
電圧Vccよりは高くプログラム電圧Vpgmよりは低
い電圧、好ましくは10V〜12Vのパス電圧Vpas
sを印加し、前記第1及び第2ストリングが形成される
バルク領域には、略−1V〜−2VのバルクバイアスV
bを印加する。ここで、前記第2ワード線WL2に印加
される電圧は、接地電圧からプログラム電圧Vpgmに
直接上昇する電圧であり得る。
【0025】前記したように、各制御線に所定の電圧を
印加すると、プレチャージ時間中に選択されたセルAの
チャンネル領域がプレチャージされて第1ビット線BL
1に印加された電圧、すなわち、電源電圧に近い電圧に
上がる。次いで、前記第1ビット線BL1に印加された
電源電圧が接地電圧まで下がると、前記選択されたセル
Aのチャンネル領域にプレチャージされた電荷は前記接
地電圧をもつ第1ビット線BL1を介して放電されるの
で、前記セルAのチャンネル領域は接地電圧まで下が
る。これにより、前記第2ワード線WL2に印加された
プログラム電圧Vpgm及び前記セルAのチャンネル領
域に誘起された接地電圧の違いに起因する電界により前
記セルAの浮遊ゲートに電子が注入され、これによりセ
ルAがプログラム時間Tpgm中に選択的にプログラム
される。このとき、前記第2ワード線WL2を除いた非
選択されたワード線WLnsに、前記プログラム電圧V
pgmより低いものの前記セルトランジスタが十分ター
ンオン可能な電圧、すなわち、パス電圧Vpassが印
加される。従って、前記第1ストリングを構成する複数
のセルの内セルAを除いたセルはプログラムされない。
【0026】一方、前記第2ストリングを構成する複数
のセルの内前記第2ワード線WL2を共有する非選択さ
れたセルBのチャンネル領域もプレチャージ時間Tpc
中に第2ビット線BL2に印加されたプログラム妨害電
圧Vpi、すなわち、電源電圧Vccに近い電圧にプレ
チャージされる。しかし、前記第2ワード線WL2にプ
ログラム電圧Vpgmが印加されると、前記セルBのチ
ャンネル領域は、図5及び数式1から明らかなように、
プログラム時間中に前記プレチャージされた電圧より高
い電圧に自己上昇する。このとき、前記第2ストリング
を構成する全てのセルのチャンネル領域は前記自己上昇
した電圧を保つことはもちろん、前記自己上昇した電圧
は第2ビット線BL2を介して放電されない。これは、
前記第2ビット線BL2の電圧と前記ストリング選択線
SSLの電圧とが同一なため、前記第2ストリングを構
成するストリング選択トランジスタがターンオフされる
からである。これにより、前記非選択されたセルBはも
ちろん、前記第2ストリングを構成する全てのセルがプ
ログラムされない。加えて、図6及び図7に示されたよ
うに、本実施例は、プレチャージ時間及びプログラム時
間中に前記第1及び第2ストリングが形成されるバルク
領域10に逆バイアスに相当するバルクバイアスVbを
提供する。これにより、セルA及びセルB間に形成され
たフィールド酸化膜Foxの幅及び膜厚が減っても、前
記非選択されたセルBのチャンネル領域電圧Vch2と
選択されたセルAのチャンネル領域電圧Vch1との違
い及び前記第2ワード線WL2に印加されるプログラム
電圧Vpgmにより前記フィールド酸化膜Foxの下方
のバルク領域を通じて流れる漏れ電流が顕著に減らせ
る。これは、図8に示されたフィールドトランジスタの
バルクバイアス特性から明らかである。
【0027】図8は、フィールドトランジスタのバルク
バイアスに対するしきい電圧特性をシミュレーションし
た結果を示すグラフである。図中、横軸はフィールド酸
化膜Foxの膜厚を表し、縦軸はしきい電圧を表す。こ
こで、しきい電圧の変化は、フィールド酸化膜の膜厚及
びバルクバイアスに対してのみ考慮されており、フィー
ルド酸化膜の幅に対しては考慮されていない。また、フ
ィールド酸化膜の下方のバルク領域の導電型はp型で、
バルク領域の濃度は1×1018/cm3であった。
【0028】図8を参照すると、バルクバイアスVbが
0Vで、選択されたワード線、すなわち、第2ワード線
WL2に印加するプログラム電圧Vpgmが20Vの場
合、選択されたセルAと非選択されたセルBとの間に形
成されるフィールド酸化膜Foxの膜厚は、少なくとも
1200Åよりは大である必要がある。これに対し、バ
ルクバイアスVbが−1Vで、プログラム電圧が20V
の場合には、選択されたセルAと非選択されたセルBと
の間に形成されるフィールド酸化膜Foxを1000Å
程度に薄く形成しても寄生フィールドトランジスタがタ
ーンオンされないことが分かる。これより、バルク領域
に0Vより低いバルクバイアスVbを印加する場合、非
選択されたセルBのチャンネル領域から選択されたセル
Aのチャンネル領域に漏れ電流が流れる現象を顕著に抑
えうることが分かる。すなわち、バルク領域に逆バイア
スに相当するバルクバイアスを印加すると、フィールド
酸化膜の膜厚及び幅が減らせる。これにより、高集積N
AND型フラッシュメモリ素子のプログラム特性の改善
が図れる。
【0029】一方、通常のMOSトランジスタのしきい
電圧は、下記の数式2で表現できる。
【0030】
【数2】
【0031】ここで、Naはバルク領域のドープ濃度を
表し、εはバルク領域の誘電率を表し、Coxはゲート
酸化膜のキャパシタンスを表し、Φfはバルク領域の平
衡静電ポテンシャルを表し、Vbはバルクバイアスを表
す。
【0032】数式2から明らかなように、しきい電圧は
ゲート酸化膜の膜厚に比例する。換言すると、ゲート酸
化膜の膜厚が大きいほど、バルクバイアスに対するしき
い電圧の変化量が大である。これにより、略−1V〜−
2Vのバルクバイアスをバルク領域に印加する場合、フ
ィールドトランジスタのしきい電圧は略10V以上に上
がるのに対し、通常のストリングを構成するストリング
選択トランジスタ、接地選択トランジスタ及びセルトラ
ンジスタのしきい電圧は略1V上がる。結果として、プ
ログラム動作に際しバルク領域にバルクバイアスを印加
する場合、選択されたストリングを構成するストリング
選択トランジスタ及び非選択されたセルトランジスタの
ターンオン動作は前記バルクバイアスにより妨害されな
いのに対し、プログラム効率は増大する。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、プ
ログラム動作時にバルク領域に逆バイアスを印加するこ
とにより、非選択されたセルがプログラムされる現象を
顕著に抑えることができる。これにより、フィールド酸
化膜の膜厚及び幅を減少させる必要がある高集積NAN
D型フラッシュメモリ素子のプログラム特性を一層改善
することができる。さらに、バルク領域に逆バイアスを
印加すると、フィールド酸化膜の下方のバルク濃度を低
く調節しても、素子分離の特性を改善することができ
る。これにより、セルトランジスタのソース/ドレイン
領域の接合漏れ電流が減らせる。結果として、非選択さ
れたセルのチャンネル領域に誘起される自己上昇した電
圧が下がる現象が抑えられ、非選択されたセルがプログ
ラムされる現象が防止できる。
【0034】本発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、当業者にとってその変形及び改良が可能なことは
言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術及び本発明共に適用される通常のN
AND型フラッシュメモリ素子のセルアレイ領域の一部
を示す平面図である。
【図2】図1の平面図に対する等価回路図である。
【図3】従来の技術によるNAND型フラッシュメモリ
素子のプログラム方法を説明するための電圧波形図であ
る。
【図4】従来の技術の問題点を説明するための図1の切
断線PP'による断面図である。
【図5】従来の技術及び本発明によるプログラム方法に
おける上昇効果を説明するための等価回路図である。
【図6】本発明の一実施例によるNAND型フラッシュ
メモリ素子のプログラム方法を説明するための電圧波形
図である。
【図7】本発明の効果を説明するための図1の切断線P
P'による断面図である。
【図8】本発明の効果を説明するため、寄生フィールド
トランジスタのバルクバイアス特性を示すグラフ図であ
る。
【符号の説明】
BL1、BL2 第1及び第2ビット線 SSL ストリング選択線 WLns ワード線 WL2 第2ワード線 GSL 接地選択線 CSL 共通ソース線 Tpc プレチャージ時間 Tpgm プログラム時間 Vb バルクバイアス Vpgm プログラム電圧 Vpass パス電圧 Vcc 電源電圧

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型のバルク領域上に相互平行に
    配置された複数のビット線及び前記第1導電型のバルク
    領域上に2次元的に配列され、前記各ビット線に並列連
    結された複数のストリングを有し、前記各ストリングは
    順次直列連結されたストリング選択トランジスタ部、セ
    ルトランジスタ部及び接地選択トランジスタ部よりな
    り、前記ストリング選択トランジスタ部は少なくとも1
    本のストリング選択線により制御され、前記セルトラン
    ジスタ部は複数のワード線により制御され、前記接地選
    択トランジスタ部は少なくとも1本の接地選択線により
    制御され、前記接地選択トランジスタ部は共通ソース線
    と連結されたNAND型フラッシュメモリ素子のプログ
    ラム方法であって、 前記第1導電型のバルク領域に逆バイアスに相当するバ
    ルクバイアスを印加するステップと、 前記複数のビット線のうち、少なくとも1本のビット線
    を選択するステップと、 前記選択されたビット線に並列連結された複数のストリ
    ングのうち、少なくとも1本のストリングを選択するス
    テップと、 前記選択されたストリングのセルトランジスタ部を構成
    する複数のセルのうち、少なくとも1つのセルを選択し
    てプログラムするステップと、 を含むことを特徴とするNAND型フラッシュメモリ素
    子のプログラム方法。
  2. 【請求項2】 前記第1導電型は、p型であることを特
    徴とする請求項1に記載のNAND型フラッシュメモリ
    素子のプログラム方法。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1本のビット線を選択す
    るステップは、 前記複数のビット線のうち、少なくとも1本のビット線
    にプレチャージ時間及びプログラム時間共に接地電圧を
    印加し、前記少なくとも1本のビット線を除いた非選択
    されたビット線にプログラム妨害電圧を印加することを
    特徴とする請求項1に記載のNAND型フラッシュメモ
    リ素子のプログラム方法。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1本のビット線を選択す
    るステップは、 前記複数のビット線のうち、少なくとも1本のビット線
    にプレチャージ時間及びプログラム時間中にそれぞれ電
    源電圧及び接地電圧を順次印加し、前記少なくとも1本
    のビット線を除いた非選択されたビット線にプログラム
    妨害電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の
    NAND型フラッシュメモリ素子のプログラム方法。
  5. 【請求項5】 前記プログラム妨害電圧は、電源電圧で
    あることを特徴とする請求項3又は4に記載のNAND
    型フラッシュメモリ素子のプログラム方法。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも1本のストリングを選択
    するステップは、 前記選択されたビット線に並列連結された複数のストリ
    ングのうち、少なくとも1本のストリングを構成するス
    トリング選択トランジスタ部及び接地選択トランジスタ
    部をそれぞれターンオン及びターンオフさせるステップ
    と、 前記ターンオンされた接地選択トランジスタ部と連結さ
    れた共通ソース線に接地電圧を印加するステップとを含
    むことを特徴とする請求項1に記載のNAND型フラッ
    シュメモリ素子のプログラム方法。
  7. 【請求項7】 前記ストリング選択トランジスタ部及び
    前記接地選択トランジスタ部は、それぞれ1つのNMO
    Sトランジスタよりなることを特徴とする請求項6に記
    載のNAND型フラッシュメモリ素子のプログラム方
    法。
  8. 【請求項8】 前記ストリング選択トランジスタ部及び
    前記接地選択トランジスタ部をそれぞれターンオン及び
    ターンオフさせるステップは、 前記ストリング選択トランジスタ部を制御するストリン
    グ選択線及び前記接地選択トランジスタ部を制御する接
    地選択線にそれぞれ電源電圧及び接地電圧を印加するこ
    とを特徴とする請求項7に記載のNAND型フラッシュ
    メモリ素子のプログラム方法。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも1つのセルを選択してプ
    ログラムするステップは、 前記選択されたストリングのセルトランジスタ部を構成
    する複数のセルのうち、少なくとも1つのセルを制御す
    る選択されたワード線にプログラム電圧を印加するステ
    ップと、 前記選択されたワード線を除いた非選択されたワード線
    にパス電圧を印加するステップとを含むことを特徴とす
    る請求項1に記載のNAND型フラッシュメモリ素子の
    プログラム方法。
  10. 【請求項10】 前記プログラム電圧は、18V以上、
    かつ20V以下であることを特徴とする請求項9に記載
    のNAND型フラッシュメモリ素子のプログラム方法。
  11. 【請求項11】 前記パス電圧は、10V以上、かつ1
    2V以下であることを特徴とする請求項9に記載のNA
    ND型フラッシュメモリ素子のプログラム方法。
  12. 【請求項12】 前記バルクバイアスは、−2V以上、
    かつ−1V以下であることを特徴とする請求項1に記載
    のNAND型フラッシュメモリ素子のプログラム方法。
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