JP2000223439A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000223439A
JP2000223439A JP11018745A JP1874599A JP2000223439A JP 2000223439 A JP2000223439 A JP 2000223439A JP 11018745 A JP11018745 A JP 11018745A JP 1874599 A JP1874599 A JP 1874599A JP 2000223439 A JP2000223439 A JP 2000223439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
tungsten
gate electrode
semiconductor device
sidewall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11018745A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kawashima
淳志 川島
Seiichi Fukuda
誠一 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11018745A priority Critical patent/JP2000223439A/ja
Publication of JP2000223439A publication Critical patent/JP2000223439A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬液洗浄によりゲート電極に用いる高融点金
属を腐食させずに半導体装置を製造する。 【解決手段】 ゲート酸化膜2上に、ポリシリコン膜
3、窒化タングステン膜4、タングステン膜5を順次成
膜した後、エッチングしてゲート電極を形成する。続い
て、タングステン膜5を腐食させる溶液による洗浄工程
の前に、形成したタングステン膜5の側壁を窒化させ
て、窒化保護膜5aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲート電極に高融
点金属を用いた半導体装置及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、MOSFET等の半導体装置
では、ゲート電極の材料としてポリシリコンが広く用い
られていたが、近年の高集積化や高速化に伴い、金属シ
リサイド膜とポリシリコン膜との2層構造からなるポリ
サイドゲートや、ポリシリコン膜上にチタンやコバルト
等の金属膜を形成してこの金属膜とポリシリコン膜とを
反応させて生成したセルフアラインシリサイドゲートが
用いられるようになってきた。
【0003】しかしながら、ゲート長が0.13μm以
降の世代のMOSFET等の半導体装置では、これらポ
リサイドゲートやセルフアラインシリサイドゲートより
も、さらに低抵抗のゲート電極が求められている。
【0004】これらポリサイドゲートやセルフアライン
シリサイドゲートよりも低抵抗なゲート電極として、近
年、ポリシリコンと反応障壁と金属膜との積層構造から
なるポリメタルゲートや、金属膜のみからなるメタルゲ
ートが注目されている。
【0005】ところで、半導体装置の製造プロセスで
は、不純物の活性化処理等のため1000°C程度の高
温の熱処理が不可欠である。そのため、MOSFET等
の半導体装置のゲート電極材料としては、この高温の熱
処理に耐え得るタングステン等の高融点金属が用いられ
るのが一般的であり、上述したポリメタルゲートを構成
する金属膜にもタングステン等の高融点金属が用いられ
る。
【0006】以下、ポリメタルゲートのゲート電極を有
する従来の半導体装置の製造プロセスについて図面を参
照しながら説明する。
【0007】ポリメタルゲートを適用した半導体装置の
製造プロセスでは、まず、図7に示すように、素子分離
層(図示せず)が形成されたシリコン基板101上に、
ゲート酸化膜102を形成し、導電材料であるポリシリ
コン膜103、窒化タングステン膜104及びタングス
テン膜105を順次成膜する。次に、タングステン膜1
05上に、窒化シリコン膜106を成膜する。次に、窒
化シリコン膜106上にフォトレジスト107をパター
ニングする。
【0008】続いて、図8に示すように、フォトレジス
ト107をマスクにして、窒化シリコン膜106をドラ
イエッチングする。
【0009】続いて、図9に示すように、窒化シリコン
膜106上のフォトレジスト107をアッシングして除
去する。
【0010】続いて、図10に示すように、パターニン
グした窒化シリコン膜106をマスクとして、タングス
テン膜105、窒化タングステン膜104及びポリシリ
コン膜103をドライエッチングし、ゲート電極108
をパターニングする。
【0011】続いて、シリコン基板1をフッ化水素水に
より洗浄し、ウェハに付着したポリメタルゲートエッチ
ング反応生成物を除去する。
【0012】続いて、シリコン基板101を硫酸過酸化
水素水混合液により洗浄し、ウェハに付着した有機物を
除去する。
【0013】続いて、この硝酸過酸化水素水混合液によ
る洗浄処理の以後、不純物拡散領域への低濃度不純物の
イオン注入工程、サイドウォールの形成工程、不純物拡
散領域への高濃度不純物のイオン注入工程、熱拡散工
程、層間絶縁膜の成膜工程等を行い、ポリメタルゲート
をゲート電極として採用した半導体装置が完成する。
【0014】以上のように製造した半導体装置は、低抵
抗なタングステンをゲート電極の材料として用いるた
め、信号伝達の大幅な短縮が可能となり、高集積化及び
高速化を図ることができる。なお、ポリシリコン膜10
3とタングステン膜105との間に窒化タングステン膜
104を形成しているのは、タングステンが熱処理の際
にポリシリコンと反応してシリサイド化するのを回避す
るためである。
【0015】また、ゲート電極に用いる高融点金属はタ
ングステンに限らず、例えば、チタン、ジルコニウム、
ハフニウムや、タンタル、クロム、モリブデン等の他の
高融点金属を用いてもよい。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に半導
体装置の製造プロセスにおいてはシリコン基板に導入し
た不純物の拡散のための熱処理をするが、このときウェ
ハの表面や内部にレジストの残留物等があると、ゲート
酸化膜の信頼性を低下させ完成した半導体装置の特性を
劣化させたり、また、この熱処理時にゲート酸化膜を破
壊してしまう可能性がある。そのため、一般に半導体装
置の製造プロセスでは、レジスト等の除去を行うため、
薬液によるウェハの洗浄工程が熱処理の前工程として行
われる。
【0017】しかしながら、その洗浄工程の際に用いる
薬液は、ゲート電極に用いた高融点金属と反応する場合
がある。この場合、高融点金属が腐食してしまい、ゲー
ト電極の信頼性を低下させる。
【0018】例えば、高融点金属の1つであるタングス
テンは、洗浄工程で用いられる硫酸、硝酸、塩酸に溶解
してしまう。上述した従来の半導体装置の製造プロセス
であれば、図11に示すように、タングステン膜105
の側壁部分が硫酸過酸化水素水混合液により溶解してし
まう。
【0019】なお、タングステンの場合、薬液に対する
保護膜として酸化膜を露出面に形成する方法が知られて
いるが、低圧CVDによる窒化シリコンの堆積処理の際
にその酸化膜上で窒化シリコン膜が異常成長するという
問題があるため(第43回応用物理学関係連合講演会29
-N-7,29a-N-8(1998))、例えばサイドウォール等を形成
するために窒化シリコンを堆積させる工程を有する半導
体装置の製造プロセスに適用するのは困難である。
【0020】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、信頼性が高く、高集積化や高速化が可能
な半導体装置、並びに、薬液洗浄によりゲート電極に用
いる高融点金属を腐食させずに、信頼性が高く、高集積
化や高速化が可能な半導体装置を製造する半導体装置の
製造方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体装
置は、側壁が窒化された高融点金属膜を含むゲート電極
を備えることを特徴とする。
【0022】この半導体装置では、洗浄工程における薬
液による腐食防止のために、高融点金属膜の側壁が窒化
されている。
【0023】上述の課題を解決するために、本発明にか
かる半導体装置の製造方法は、高融点金属膜を成膜し、
この高融点金属膜を含むゲート電極を形成するゲート電
極形成工程と、上記ゲート電極を構成する高融点金属膜
の側壁を窒化処理する窒化処理工程とを備える。
【0024】この半導体装置の製造方法では、ゲート電
極に高融点金属を用いた半導体装置を製造する。ゲート
電極の構造は、高融点金属だけで形成してもよいし、高
融点金属と他の導電性材料とで形成してもよい。例え
ば、この半導体装置の製造方法では、ゲート電極にタン
グステンを用いた半導体装置を製造する。ゲート電極
は、タングステンだけで形成してもよいし、また、ポリ
シリコンと窒化タングステンとタングステンとの積層構
造としてもよい。
【0025】この半導体装置の製造方法では、上記高融
点金属を腐食させる溶液による洗浄工程の前に、形成し
た高融点金属膜の側壁を窒化させて上記溶液に対する保
護膜を形成する。
【0026】窒化処理は、高融点金属膜の露出部分を窒
化させることができる処理であればどのような処理であ
ってもよく、例えば、プラズマ処理、熱窒化処理、RT
N(Rapid Thermal Nitridation)による窒化処理によ
り行う。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した実施の形
態として、ゲート電極にポリメタルゲートを採用したM
OS型トランジスタの製造プロセスについて、図面を参
照しながら説明する。
【0028】本発明を適用した実施の形態のMOS型ト
ランジスタの製造工程では、まず、図1に示すように、
n型又はp型のシリコン基板1上に、シリコン酸化膜に
よる素子分離層(図示せず)を形成して、ゲート電極及
び不純物拡散層が設けられる活性領域を形成する。次
に、シリコン基板1上の表面を熱処理により酸化させゲ
ート酸化膜2を形成する。次に、シリコン基板1上の全
面にポリシリコンを堆積させポリシリコン膜3を成膜す
る。次に、ポリシリコン膜3上に窒化タングステンを堆
積させ窒化タングステン膜4を成膜する。次に、窒化タ
ングステン膜4上にタングステンを堆積させタングステ
ン膜5を成膜する。
【0029】成膜されたポリシリコン膜3、窒化タング
ステン膜4及びタングステン膜5は、導電性材料であ
り、後述するようにパターニングされてゲート電極8と
なる。
【0030】ここで、タングステンは、従来よりゲート
電極に広く用いられているタングステンシリサイドに比
べてその比抵抗が約一桁小さい。そのため、このタング
ステンをゲート電極の材料として用いることにより、半
導体装置の信号伝達を大幅に短縮することが可能とな
り、また、半導体装置の高集積化及び高速化を図ること
ができる。なお、タングステンは、600°C程度の熱
処理でポリシリコンと反応してシリサイド化し抵抗値が
高くなってしまう。そのため、ここでは、ポリシリコン
膜3とタングステン膜5との間に、バリア層として窒化
タングステン膜4を形成している。また、タングステン
膜5に代えて、例えば、チタン、ジルコニウム、ハフニ
ウム、タンタル、クロム、モリブデン等の他の高融点金
属を用いてゲート電極の導電性膜を形成してもよい。
【0031】続いて、タングステン膜5上に窒化シリコ
ン膜6を成膜する。この窒化シリコン膜6は、絶縁材料
であり、ゲート電極を形成した後にシリコン基板1上に
成膜される層間絶縁膜とエッチングの選択比がとられた
材料である。この窒化シリコン膜6は、ソース/ドレイ
ン領域と上部メタル配線層とを接続するためのコンタク
トホールを形成する際等のエッチング停止層となる。こ
の窒化シリコン膜6が設けられることにより、コンタク
トホール内に埋め込まれる導電材料とゲート電極の上面
とを接触しないようにすることができる。
【0032】続いて、窒化シリコン膜6上にフォトリソ
グラフィと現像処理とによりフォトレジスト7をパター
ニングする。
【0033】続いて、図2に示すように、フォトレジス
ト7をマスクにして、窒化シリコン膜6をドライエッチ
ングする。
【0034】続いて、図3に示すように、窒化シリコン
膜6上のフォトレジスト7をアッシングして除去する。
【0035】続いて、図4に示すように、パターニング
した窒化シリコン膜6をマスクとして、タングステン膜
5及び窒化タングステン膜4をドライエッチングし、続
けて、ポリシリコン膜3をドライエッチングする。
【0036】このように、窒化シリコン膜6、タングス
テン膜5、窒化タングステン膜4及びポリシリコン膜3
をドライエッチングすることにより、ゲート電極8がシ
リコン基板1上に形成される。
【0037】続いて、シリコン基板1をフッ化水素水に
より洗浄し、ウェハに付着したポリメタルゲートエッチ
ング反応生成物を除去する。なお、このフッ化水素水
は、窒化シリコン、タングステン、窒化タングステン及
びポリシリコンとは反応しない。そのため、この洗浄工
程においては、ゲート電極8を構成する窒化シリコン膜
6、タングステン膜5、窒化タングステン膜4及びポリ
シリコン膜3が腐食しない。
【0038】続いて、図5に示すように、ゲート電極8
を構成するタングステン膜5の露出面すなわち側壁を窒
化処理して、このタングステン膜5の側壁に窒化タング
ステン側壁保護膜5aを形成する。この窒化処理は、タ
ングステン膜5の側壁を窒化させる処理であればどのよ
うな処理であってもよい。例えば、プラズマ窒化処理や
熱窒化処理等により、タングステン膜5の側壁を窒化さ
せる。
【0039】プラズマ窒化処理とは、窒素が含まれた雰
囲気中でプラズマを発生させ、タングステンの側壁を窒
化させる処理である。例えば、プラズマ窒化処理では、
アンモニアの雰囲気中にプラズマを発生させ、タングス
テンの側壁を窒化させる。
【0040】また、熱窒化処理とは、窒素が含まれた雰
囲気中でウェハを加熱することによりタングステンの側
壁を窒化させる処理である。例えば、アンモニア雰囲気
の熱せられた炉内にウェハを挿入し、この挿入したウェ
ハを所定時間加熱してタングステンの側壁を窒化させ
る。また、ランプ加熱によりウェハを急速に加熱するR
TN処理(Rapid Thermal Nitridation)による熱窒化
処理を用いて、タングステンの側壁を窒化させてもよ
い。
【0041】なお、この窒化処理は、タングステンを選
択的に窒化する条件で行ってもよいし、図5に示したよ
うに、タングステン膜5とともにゲート酸化膜2及びポ
リシリコン膜3に対しても行い、ゲート酸化膜2の表面
にゲート窒化酸化膜2a及びポリシリコン膜3の表面に
窒化シリコン膜3aを形成してもよい。
【0042】続いて、シリコン基板1を硫酸過酸化水素
水混合液により洗浄し、ウェハの表面に付着した有機物
を除去する。ここで、この硫酸過酸化水素水混合液を用
いてシリコン基板1を洗浄することにより、ドライエッ
チング装置内に残留したフォトレジスト(有機物)が付
着していても、この付着した有機物を除去することがで
きる。また、この硫酸過酸化水素水混合液はタングステ
ンを溶解するが、上述のようにタングステン膜5の側壁
には窒化タングステン側壁保護膜5aが形成されている
ので、ゲート電極8の腐食が生じない。
【0043】続いて、この硝酸過酸化水素水混合液によ
る洗浄処理の後、不純物拡散領域への低濃度不純物のイ
オン注入工程、サイドウォールの形成工程、不純物拡散
領域への高濃度不純物のイオン注入工程、不純物の拡散
工程、層間絶縁膜の成膜工程等を行って、MOS型トラ
ンジスタが完成する。
【0044】以上のように本発明を適用した実施の形態
では、ゲート電極にポリメタルゲートを採用し、高速化
及び微細化を図ったMOS型トランジスタを製造するこ
とができる。
【0045】また、本発明の実施の形態のMOS型トラ
ンジスタの製造プロセスによれば、ゲート電極を構成す
る高融点金属膜であるタングステン膜5の側壁に対して
窒化処理を行い、窒化タングステン側壁保護膜5aを形
成する。このため、有機物を除去するためにシリコン基
板を洗浄する際、この窒化処理された窒化タングステン
側壁保護膜5aが保護膜となり、硫酸過酸化水素水混合
液による高融点金属膜の腐食を防ぐことができ、製造し
たMOS型トランジスタの信頼性を向上させることがで
きる。
【0046】また、通常、MOS型トランジスタの製造
プロセスにおいては、例えばゲート電極8のサイドウォ
ールの形成等の際に、低圧CVDによる窒化シリコンの
堆積処理がされる。しかしながら、このタングステン膜
5の側壁に形成した窒化タングステン側壁保護膜5a上
では、酸化タングステン上の場合と異なり、この窒化シ
リコンの堆積の際に異常成長を起こさない。
【0047】
【実施例】次に、ゲート電極にポリメタルゲートを採用
したMOS型トランジスタの製造プロセスの実施例を、
具体的な実験例に基づいて説明する。
【0048】第1の実施例 まず、ゲート電極にポリメタルゲートを採用したMOS
型トランジスタの製造プロセスの第1の実施例を説明す
る。この第1の実施例は、タングステン膜の窒化処理に
NH3プラズマ処理を用いた例である。
【0049】シリコン酸化膜による素子分離層が形成さ
れたシリコン基板1上に、膜厚2.5nmのゲート酸化
膜2を形成した。次に、シリコン基板1上の全面に膜厚
100nmのポリシリコン膜3を成膜した。次に、ポリ
シリコン膜3上に膜厚5nmの窒化タングステン膜4を
成膜した。次に、窒化タングステン膜4上に膜厚100
nmのタングステン膜5を成膜した。続いて、タングス
テン膜5上に膜厚150nmの窒化シリコン膜6を成膜
した。
【0050】続いて、窒化シリコン膜6上にフォトレジ
スト7をパターニングした。
【0051】続いて、フォトレジスト7をマスクにし
て、窒化シリコン膜6をドライエッチングした。このと
きのエッチング条件は条件は以下のとおりである。
【0052】
【0053】続いて、窒化シリコン膜6上のフォトレジ
スト7をアッシングして除去した。このときのアッシン
グの条件は以下のとおりである。
【0054】
【0055】続いて、パターニングした窒化シリコン膜
6をマスクとして、タングステン膜5及び窒化タングス
テン膜4をドライエッチングし、続けて、ポリシリコン
膜3をドライエッチングし、ゲート電極8をパターニン
グした。このときのエッチング条件は以下のとおりであ
る。
【0056】 タングステン膜5,窒化タングステン膜4のドライエッチング条件 ガス流量 :CF4(30sccm) :O2 (10sccm) 温度 :30°C マイクロ波 :2.45GHz 出力:800W 基板バイアス高周波:400kHz 出力:30W 圧力 :0.4Pa
【0057】 ポリシリコン膜3のドライエッチング条件 ガス流量 :Cl2 (30sccm) :O2 (5sccm) :HBr(90sccm) 温度 :30°C マイクロ波 :2.45GHz 出力:400W 基板バイアス高周波:400kHz 出力:25W 圧力 :0.5Pa
【0058】続いて、シリコン基板1をフッ化水素水に
より洗浄し、付着したポリメタルゲートエッチング反応
生成物を除去した。このときの洗浄条件は以下のとおり
である。
【0059】洗浄条件 薬液 :0.5%HF 温度 :25°C
【0060】続いて、NH3プラズマ処理を行い、タン
グステン膜5、ポリシリコン膜3、ゲート酸化膜2の露
出している面を窒化処理した。このときのNH3プラズ
マ処理の条件は以下のとおりである。
【0061】 NH3プラズマ処理条件 ガス流量 :NH3 (100sccm) :Ar (200sccm) 温度 :100°C マイクロ波 :2.45GHz 出力:2.0kW 圧力 :2.0Pa
【0062】このNH3プラズマ処理の結果、タングス
テン膜5の側壁には窒化タングステン側壁保護膜5aが
形成され、ポリシリコン膜3の表面には側壁には窒化シ
リコン膜3aが形成され、ゲート酸化膜2の上面にはゲ
ート窒化酸化膜2aが形成された。
【0063】続いて、シリコン基板1を硫酸過酸化水素
水混合液により洗浄し、基板に付着した有機物を除去し
た。このときの洗浄条件は以下のとおりである。
【0064】洗浄条件 薬液 :HNO3 温度 :25°C
【0065】続いて、この硝酸過酸化水素水混合液によ
る洗浄処理の後、不純物拡散領域への低濃度不純物のイ
オン注入工程、サイドウォールの形成工程、不純物拡散
領域への高濃度不純物のイオン注入工程、不純物の拡散
工程、層間絶縁膜の成膜工程等を行って、MOS型トラ
ンジスタを製造した。
【0066】以上のような第1の実施例では、硫酸過酸
化水素水混合液を用いてシリコン基板1を洗浄した際に
タングステン膜5が溶解しなかった。
【0067】また、窒化タングステン側壁保護膜5aの
形成の後のシリコン基板1上に以下の条件で窒化シリコ
ンを成膜したが、その窒化シリコン膜は異常成長を起こ
さなかった。
【0068】
【0069】第2の実施例 つぎに、ゲート電極にポリメタルゲートを採用したMO
S型トランジスタの製造プロセスの第2の実施例を説明
する。この第2の実施例は、タングステン膜の窒化処理
に熱窒化処理を用いた例である。
【0070】この第2の実施例では、シリコン基板1を
フッ化水素水により洗浄し、付着したポリメタルゲート
エッチング反応生成物を除去するまで、上述した第1の
実施例と同一の処理を行った。
【0071】続いて、NH3ガス雰囲気を有する熱せら
れた炉内にウェハを入れ、タングステン膜5、ポリシリ
コン膜3、ゲート酸化膜2の露出している面を窒化処理
した。このときの条件は以下のとおりである。
【0072】熱窒化処理条件 ガス流量:NH3 2slm 温度 :800°C 圧力 :101kPa
【0073】この熱窒化処理の結果、タングステン膜5
の側壁には窒化タングステン側壁保護膜5aが形成さ
れ、ポリシリコン膜3の表面には側壁には窒化シリコン
膜3aが形成され、ゲート酸化膜2の上面にはゲート窒
化酸化膜2aが形成された。
【0074】続いて、シリコン基板1を硫酸過酸化水素
水混合液により洗浄し、基板に付着した有機物を除去し
た。このときの洗浄条件は以下のとおりである。
【0075】洗浄条件 薬液 :HNO3 温度 :25°C
【0076】続いて、この硝酸過酸化水素水混合液によ
る洗浄処理の後、不純物拡散領域への低濃度不純物のイ
オン注入工程、サイドウォールの形成工程、不純物拡散
領域への高濃度不純物のイオン注入工程、不純物の拡散
工程、層間絶縁膜の成膜工程等を行って、MOS型トラ
ンジスタを製造した。
【0077】以上のような第2の実施例では、硫酸過酸
化水素水混合液を用いてシリコン基板1を洗浄した際に
タングステン膜5が溶解しなかった。
【0078】また、窒化タングステン側壁保護膜5aの
形成の後のシリコン基板1上に第1の実施例と同一の条
件で窒化シリコンを成膜したが、その窒化シリコン膜は
異常成長を起こさなかった。
【0079】第3の実施例 つぎに、ゲート電極にポリメタルゲートを採用したMO
S型トランジスタの製造プロセスの第3の実施例を説明
する。この第2の実施例は、タングステン膜の窒化処理
にRTNによる熱窒化処理を用いた例である。
【0080】この第3の実施例では、シリコン基板1を
フッ化水素水により洗浄し、付着したポリメタルゲート
エッチング反応生成物を除去するまで、上述した第1の
実施例と同一の処理を行った。
【0081】続いて、RTN処理により、ウェハをラン
プ加熱して、タングステン膜5、ポリシリコン膜3、ゲ
ート酸化膜2の露出している面を窒化処理した。このR
TNによる窒化処理では、短時間で熱処理ができるた
め、熱履歴が小さくなり、シリコン基板1やゲート電極
に導入された不純物の拡散を抑えることができる。この
ときの条件は以下のとおりである。
【0082】RTNによる処理条件 熱窒化処理条件 ガス流量:NH3 2slm 温度 :800°C 圧力 :101kPa
【0083】このRTNによる熱処理の結果、タングス
テン膜5の側壁には窒化タングステン側壁保護膜5aが
形成され、ポリシリコン膜3の表面には側壁には窒化シ
リコン膜3aが形成され、ゲート酸化膜2の上面にはゲ
ート窒化酸化膜2aが形成された。
【0084】続いて、シリコン基板1を硫酸過酸化水素
水混合液により洗浄し、基板に付着した有機物を除去し
た。このときの洗浄条件は以下のとおりである。
【0085】洗浄条件 薬液 :HNO3 温度 :25°C
【0086】続いて、この硝酸過酸化水素水混合液によ
る洗浄処理の後、不純物拡散領域への低濃度不純物のイ
オン注入工程、サイドウォールの形成工程、不純物拡散
領域への高濃度不純物のイオン注入工程、不純物の拡散
工程、層間絶縁膜の成膜工程等を行って、MOS型トラ
ンジスタを製造した。
【0087】以上のような第3の実施例では、硫酸過酸
化水素水混合液を用いてシリコン基板1を洗浄した際に
タングステン膜5が溶解しなかった。
【0088】また、窒化タングステン側壁保護膜5aの
形成の後のシリコン基板1上に第1の実施例と同一の条
件で窒化シリコンを成膜したが、その窒化シリコン膜は
異常成長を起こさなかった。
【0089】
【発明の効果】また、本発明にかかる半導体装置では、
高融点金属膜の側壁が窒化されているので、ゲート電極
が腐食せず、高い信頼性を得ることができ、高速化及び
高集積化が図れている。
【0090】本発明にかかる半導体装置の製造方法で
は、上記高融点金属を腐食させる溶液による洗浄工程の
前に、形成した高融点金属膜の側壁を窒化させて上記溶
液に対する保護膜を形成する。
【0091】このことにより、本発明にかかる半導体装
置の製造方法では、有機物を除去等するための洗浄時に
おいて、ゲート電極を構成する高融点金属の腐食を防ぐ
ことができ、製造した半導体装置の信頼性を向上させる
ことができるとともに、高速化や高集積化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の半導体装置の製造方法に
おいて、シリコン基板上に、ゲート電極を構成する材料
を積層し、その上にゲート電極をパターニングするため
のフォトレジストを形成した状態を示す模式的な断面図
である。
【図2】図1の窒化シリコンをエッチングした状態を示
す模式的な断面図である。
【図3】図2のフォトレジストを除去した状態を示す模
式的な断面図である。
【図4】図3のタングステン膜、窒化タングステン膜、
ポリシリコン膜をエッチングした状態を示す模式的な断
面図である。
【図5】図4のタングステン膜の側壁を窒化させ窒化タ
ングステン側壁保護膜を形成した状態を示す模式的な断
面図である。
【図6】図5のシリコン基板を硫酸過酸化水素水混合液
で洗浄した状態を示す模式的な断面図である。
【図7】従来の半導体装置の製造方法において、シリコ
ン基板上に、ゲート電極を構成する材料を積層し、その
上にゲート電極をパターニングするためのフォトレジス
トを形成した状態を示す模式的な断面図である。
【図8】図7の窒化シリコンをエッチングした状態を示
す模式的な断面図である。
【図9】図8のフォトレジストを除去した状態を示す模
式的な断面図である。
【図10】図9のタングステン膜、窒化タングステン
膜、ポリシリコン膜をエッチングした状態を示す模式的
な断面図である。
【図11】図10のシリコン基板を硫酸過酸化水素水混
合液で洗浄した状態を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2 ゲート酸化膜、3 ポリシリコ
ン膜、4 窒化タングステン膜、5 タングステン膜、
5a 窒化タングステン側壁保護膜、6 窒化シリコン
膜、7 フォトレジスト、8 ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 BB01 BB13 BB14 BB16 BB17 BB18 BB33 DD04 DD06 DD09 DD44 DD65 DD67 DD72 DD79 DD86 DD89 DD91 EE03 EE17 FF13 FF18 GG14 HH16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁が窒化された高融点金属膜を含むゲ
    ート電極を備える半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記高融点金属膜は、タングステン膜で
    あることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 高融点金属膜を成膜し、この高融点金属
    膜を含むゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、 上記ゲート電極を構成する高融点金属膜の側壁を窒化処
    理する窒化処理工程とを備える半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記ゲート電極形成工程は、上記高融点
    金属膜としてタングステン膜を成膜することを特徴とす
    る請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記窒化処理工程では、上記高融点金属
    膜の側壁をプラズマ処理により窒化することを特徴とす
    る請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記窒化処理工程では、上記高融点金属
    膜の側壁を熱窒化処理により窒化することを特徴とする
    請求項4記載の半導体装置の製造方法。
JP11018745A 1999-01-27 1999-01-27 半導体装置及びその製造方法 Withdrawn JP2000223439A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11018745A JP2000223439A (ja) 1999-01-27 1999-01-27 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11018745A JP2000223439A (ja) 1999-01-27 1999-01-27 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000223439A true JP2000223439A (ja) 2000-08-11

Family

ID=11980203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11018745A Withdrawn JP2000223439A (ja) 1999-01-27 1999-01-27 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000223439A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004073071A1 (ja) * 2003-02-12 2004-08-26 Hitachi, Ltd. 半導体集積回路装置およびその製造方法
US6984575B2 (en) 2002-12-20 2006-01-10 Renesas Technology Corp. Fabrication process of a semiconductor integrated circuit device
JP2007036116A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
JP2012089855A (ja) * 2000-03-13 2012-05-10 Foundation For Advancement Of International Science シリコン酸化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成方法、シリコン酸窒化膜の形成方法
US9257437B2 (en) 2013-12-20 2016-02-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device and method of manufacturing the same

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012089855A (ja) * 2000-03-13 2012-05-10 Foundation For Advancement Of International Science シリコン酸化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成方法、シリコン酸窒化膜の形成方法
US6984575B2 (en) 2002-12-20 2006-01-10 Renesas Technology Corp. Fabrication process of a semiconductor integrated circuit device
WO2004073071A1 (ja) * 2003-02-12 2004-08-26 Hitachi, Ltd. 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP2007036116A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
US9257437B2 (en) 2013-12-20 2016-02-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device and method of manufacturing the same
US9543308B2 (en) 2013-12-20 2017-01-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW388082B (en) Selective removal of tixny
US7256137B2 (en) Method of forming contact plug on silicide structure
US6551913B1 (en) Method for fabricating a gate electrode of a semiconductor device
JPH0621018A (ja) ドライエッチング方法
JPH10173179A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
US6225202B1 (en) Selective etching of unreacted nickel after salicidation
JP2006509375A (ja) 多層ゲートスタック
US6136691A (en) In situ plasma clean for tungsten etching back
JP2000223439A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR100441999B1 (ko) 반도체 장치에서 도전막 형성 방법 및 도전성 패턴 형성방법.
JPH07202189A (ja) 半導体装置の製造方法
JP5027066B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
US7166526B2 (en) Method for forming silicide film in semiconductor device
US6492250B1 (en) Polycide gate structure and method of manufacture
JP3660474B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3199945B2 (ja) 半導体装置の製造方法およびその製造装置
US7595264B2 (en) Fabrication method of semiconductor device
JP2003179034A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP2003077901A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3686163B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法およびその製造装置
JP2002093744A (ja) 半導体装置の製造方法
KR100756772B1 (ko) 트랜지스터의 제조 방법
JP3187020B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09266178A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH07183515A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060404