JP2000222991A - 電磁リレー - Google Patents

電磁リレー

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JP2000222991A
JP2000222991A JP2114699A JP2114699A JP2000222991A JP 2000222991 A JP2000222991 A JP 2000222991A JP 2114699 A JP2114699 A JP 2114699A JP 2114699 A JP2114699 A JP 2114699A JP 2000222991 A JP2000222991 A JP 2000222991A
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JP
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electromagnetic relay
pressed
hinge spring
armature
yoke
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JP2114699A
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English (en)
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Masafumi Nakagawa
雅史 中川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接点が正常に接離するようにする。 【解決手段】 鉄芯1cにコイル1bが巻回されてなる電磁
石1 と、角部2aを有し磁路となり得る継鉄2 と、略L字
状をなし内側角部が継鉄2 の角部2aに当接した状態で回
動自在に支持された接極子3 と、接極子3 の内側角部が
継鉄2 の角部2aに当接するよう付勢する付勢力を有して
接極子3 を回動自在に支持するヒンジばね4 と、電磁石
1 のコイル1bの励磁とともに閉磁路をなすよう接極子3
が回動することにより接離する接点7a,9a と、所定の相
対的位置関係を有してヒンジばね4を包囲する内方面を
有した包囲部材11と、を備えた電磁リレーにおいて、ヒ
ンジばね4 は、包囲部材11との相対的位置関係が所定の
相対的位置関係となるにつれて、包囲部材11に設けた押
圧面11b によって付勢力の付与される方向へ押圧される
被押圧部4aが設けられた構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接極子が継鉄に回
動自在に支持された電磁リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電磁リレーとして、図16
及び図17に示す構成のものが存在する。このものは、電
磁石A 、継鉄B 、接極子C 、ヒンジばねD 、接点E 、カ
ードF、包囲部材(ケース)G を備えている。電磁石A
は、鉄芯A1にコイルボビン2 を介してコイルA3が巻回さ
れてなり、一端部が磁極部となっている。継鉄B は、磁
性材料よりなり、基端部が鉄芯A1の他端部に固定され、
先端に角部B1が設けられている。この継鉄B は、電磁石
A のコイルA3の励磁により、磁路となる。接極子C は、
略L字状をなし、内側角部が継鉄B の角部B1に当接した
状態で、回動自在に支持される。ヒンジばねD は、継鉄
B の先端よりも中央寄りに固定され、図17に示すよう
に、接極子C に設けた孔部C1に挿通されて、接極子C の
内側角部が継鉄B の角部B1に当接するよう、接極子C を
外側から付勢する付勢力を有することにより、接極子C
を回動自在に支持している。接点E は、電磁石A のコイ
ルA3の励磁とともに、閉磁路をなすよう接極子C が回動
することにより、カードF が駆動され、そのカードF の
駆動とともに接離する。包囲部材(ケース)G は、所定
の相対的位置関係を有してヒンジばねD を内方に包囲す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電磁リ
レーにあっては、ヒンジばねD は、接極子C に設けた孔
部C1に挿通されるから、その挿通作業のときに、図18
(a) から同図(b) に示すように変形し易く、このように
変形してしまうと、接極子C を外側から付勢する付勢力
が削減されてしまう。そうなると、接極子C は、当初設
計された通りに、回動自在に支持されなくなって、正常
動作しなくなり、ひいては、カードF の駆動状態が変わ
ることとなるので、接点E が正常に接離しなくなる恐れ
がある。
【0004】本発明は、上記の点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、接点が正常に接離する
電磁リレーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、鉄芯にコイルが巻回さ
れてなる電磁石と、角部を有し磁路となり得る継鉄と、
略L字状をなし内側角部が継鉄の角部に当接した状態で
回動自在に支持された接極子と、接極子の内側角部が継
鉄の角部に当接するよう付勢する付勢力を有して接極子
を回動自在に支持するヒンジばねと、電磁石のコイルの
励磁とともに閉磁路をなすよう接極子が回動することに
より接離する接点と、所定の相対的位置関係を有してヒ
ンジばねを包囲する内方面を有した包囲部材と、を備え
た電磁リレーにおいて、前記ヒンジばねは、前記包囲部
材との相対的位置関係が前記所定の相対的位置関係とな
るにつれて、前記包囲部材に設けた押圧面によって前記
付勢力の付与される方向へ押圧される被押圧部が設けら
れた構成にしてある。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記被押圧部は、屈曲部を有してなる構成
にしてある。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2のいずれかに記載の発明において、前記包囲部材
は、前記押圧面が設けられた立設部を前記内方面から立
設したものであって、前記押圧面は、前記被押圧部とな
す角度を小さくするよう前記内方面に対して傾斜した傾
斜面を有した構成にしてある。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記押圧面は、前記立設部における立設方
向先端部にのみ前記傾斜面を有した構成にしてある。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1又は請求
項2のいずれかに記載の発明において、前記包囲部材
は、前記押圧面が設けられた立設部を前記内方面から立
設したものであって、その立設部は、前記包囲部材の有
する互いに交差した複数の内方面の間に位置する隅部に
立設された構成にしてある。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ヒンジばねは、その基端側が固定され
るとともに、先端部に鉤状の折曲部が設けられたもので
あって、前記被押圧部は、前記ヒンジばねの折曲部に設
けられた構成にしてある。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記被押圧部は、互いに直交する2方向へ
向かって押圧され得るよう複数個設けられた構成にして
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1乃至
図3に基づいて以下に説明する。この電磁リレーは、電
磁石1 、継鉄2 、接極子3 、ヒンジばね4 、ベース5 、
コイル端子6、可動ばね7 、可動端子8 、固定端子9 、
カード10、包囲部材(ケース)11を備えて構成されてい
る。
【0013】電磁石1 は、コイルボビン1aを介してコイ
ル1bが鉄芯1cに巻回されてなるものである。詳しくは、
コイルボビン1aは、鉄芯1cを軸方向に貫通させるととも
に、両端部に設けた鍔部1dの間に、コイル1bが巻回され
ている。
【0014】継鉄2 は、磁性材料により、磁性材料より
なり、基端部(図示せず)が鉄芯1cの他端部(図示せ
ず)に固定され、先端に角部2aが設けられている。この
継鉄2は、電磁石1 のコイル1bが励磁されることにより
発生する磁束の磁路となる。
【0015】接極子3 は、磁性材料により、一方片3a及
び他方片3bにより、鈍角の略L字状に折曲形成され、そ
の折曲部分の内側角部が継鉄2 の角部2aに当接した状態
で、折曲部分の外側角部がヒンジばね4 でもって付勢さ
れることにより、回動自在に支持されて、一方片3aが鉄
芯1cの一端部に対向している。
【0016】ヒンジばね4 は、その基端部から中央部に
かけて、継鉄2 の先端よりも中央寄りに固定され、接極
子3 の他方片3bに設けた孔部3cに挿通されて、先端部が
ヒゲ状に延設されている。このヒンジばね4 は、その中
間部でもって接極子3 を押圧して、接極子3 の内側角部
が継鉄2 の角部2aに当接するよう、接極子3 の外側角部
から付勢する付勢力を有することにより、接極子3 を回
動自在に支持している。
【0017】ベース5 は、プラスチック等の成形材料に
より、略長方形の平板状に形成されている。このベース
5 には、コイル1bに接続されたコイル端子6 、可動ばね
7 の接続された可動端子8 及び固定端子9 がそれぞれ貫
通固定されている。固定端子9 は、その先端部に固定接
点9aが設けられている。可動ばね7 は、銅合金等の薄板
ばね材により長尺状に形成され、固定端子9 の固定接点
9aに対向して、可動接点7aが設けられている。
【0018】カード10は、プラスチック等の成形材料に
より、側面視十字型に形成され、その一端部が接極子3
の他方片3bに係止されるとともに、他端部が可動ばね7
の中間部に係止されている。
【0019】カバー(包囲部材)11は、プラスチック等
の成形材料により、箱型に形成され、ベース5 に被嵌さ
れる。このカバー11は、ベース5 に被嵌された状態で
は、所定の相対的位置関係を有して、ヒンジばね4 の
他、前述した各部品、すなわち、電磁石1 、継鉄2 、接
極子3 、カード10を包囲する。
【0020】このカバー11は、所定の相対的位置関係を
有して、ヒンジばね4 の他、前述した各部品を包囲する
よう、ベース5 に被嵌されるときに、その内方面でもっ
て、ヒンジばね4 の有する前述した付勢力を付与する方
向へ、ヒンジばね4 の先端からなる被押圧部4aを押圧し
てゆき、所定の相対的位置関係を有して、ヒンジばね4
の他、前述した各部品を包囲したときには、互いに交差
した2つの内方面の間に位置する隅部11a でもって、ヒ
ンジばね4 の先端からなる被押圧部4aを押圧するように
なる。このように、このカバー11の内方面は、ヒンジば
ね4 の被押圧部4aを押圧する押圧面11b となっている。
【0021】次に、このものの動作を以下に述べる。コ
イル1bに通電すると、鉄芯1cを貫く磁束が発生し、閉磁
路を形成するよう接極子3 の一方片3aが鉄芯1cの一端部
に吸引されて、その内側角部を継鉄2 の角部2aに当接さ
せて、ヒンジばね4 でもって外側角部が付勢された状態
で回動することにより、接極子3 の他方片3bに係止され
たカード10が、継鉄2 から離れるよう駆動されて、その
継鉄2 から離れる方向に駆動されたカード10により可動
ばね75が押圧され、可動ばね7 に設けられた可動接点7a
が、固定端子9 に設けた固定接点9aに当接する。
【0022】コイル1bの通電を停止すると、鉄芯1cを貫
く磁束が消去され、接極子3 の一方片3aが鉄芯1cの一端
部から釈放されて、接極子3 がヒンジばね4 でもって支
持された状態でコイル1bに通電したときとは逆方向に回
動することにより、接極子3の他方片3bに係止されたカ
ード10が継鉄2 に接するよう駆動されて、可動ばね7に
設けた可動接点7aが、固定端子9 に設けた固定接点9aか
ら開離する。
【0023】かかる電磁リレーにあっては、ヒンジばね
4 は、カバー11がベース5 に被嵌される前の状態では、
図1に二点鎖線で示す形状であるが、カバー11がベース
5 に被嵌されることにより、カバー11との相対的位置関
係が所定の相対的位置関係となるにつれて、カバー11の
押圧面11b により、付勢力の付与される方向へ被押圧部
4aが押圧されるから、付勢力が削減される状態に変形さ
れていても、付勢力が復帰するようになり、当初、設計
した通りの状態で、接極子3 を回動自在に支持すること
ができ、ひいては、接点7a,9a を正常に接離させること
ができる。
【0024】次に、本発明の第2実施形態を図4に基づ
いて以下に説明する。なお、第1実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第1実施
形態と異なるところのみ記す。第1実施形態では、ヒン
ジばね4 の被押圧部4aは、ヒンジばね4 の先端からなる
のに対し、本実施形態では、先端より少し基端寄りに形
成された屈曲部4bを有した構成になっている。
【0025】かかる電磁リレーにあっては、屈曲部4b
は、先端に比較して、カバー11の内方面に沿って引っ掛
かりにくいから、ヒンジばね4 との相対的位置関係を所
定の相対的位置関係としつつある場合に、所定の相対的
位置になるよう、カバー11の内方面に沿って滑るとき
に、滑り易くなり、組立がやり易くなる。
【0026】次に、本発明の第3実施形態を図5及び図
6に基づいて以下に説明する。なお、第2実施形態と実
質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
第2実施形態と異なるところのみ記す。第2実施形態で
は、押圧面11b は、カバー11の内方面であるのに対し、
本実施形態では、押圧面11b は、カバー11の内方面に垂
直に立設された立設部11c の側面となっており、第2実
施形態の同様の効果を奏することができる。
【0027】次に、本発明の第4実施形態を図7及び図
8に基づいて以下に説明する。なお、第3実施形態と実
質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
第3実施形態と異なるところのみ記す。本実施形態は、
基本的には、第3実施形態と同様の構成であるが、押圧
面11b である立設部11c の側面は、被押圧部4aとなす角
度θを小さくするよう、カバー11の内方面に対して傾斜
した傾斜面11d となっている。
【0028】かかる電磁リレーにあっては、第1実施形
態の効果に加えて、押圧面11b である傾斜面11d は、被
押圧部4aとなす角度θを小さくするようカバー11の内方
面に対して傾斜しているから、カバー11をベース5 に被
嵌することにより、ヒンジばね4 との相対的位置関係を
所定の相対的位置関係としつつある場合に、所定の相対
的位置になるよう、ヒンジばね4 を誘い込みやすくな
り、組立がやり易くなる。
【0029】また、傾斜面11d と被押圧部4aとのなす角
度θは、鋭角である程、望ましくは、30°のときに、
ヒンジばね4 が誘い込みやすくなり、組立がやり易くな
るという効果を、一段と奏することができる。
【0030】次に、本発明の第5実施形態を図9に基づ
いて以下に説明する。なお、第4実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第4実施
形態と異なるところのみ記す。本実施形態は、基本的に
は、第4実施形態と同様の構成であるが、押圧面11b
は、立設部11c における立設方向先端部にのみ傾斜面11
d を有した構成となっている。
【0031】かかる電磁リレーにあっては、第4実施形
態の効果に加えて、傾斜面11d は、ヒンジばね4 との相
対的位置関係を所定の相対的位置関係としつつある場合
に、所定の相対的位置関係になるよう、ヒンジばね4 を
誘い込みやすくする反面、ヒンジばね4 との相対的位置
関係を関係を変えやすく、安定性を少し低くするけれど
も、立設部11c における立設方向先端部という、ヒンジ
ばね4 の被押圧部4aを初めに押圧し始める部分にのみ設
けられていて、所定の相対的位置関係を有したときの押
圧面11b である基端部の側面には設けられていないか
ら、安定性を高くすることができる。
【0032】次に、本発明の第6実施形態を図10に基づ
いて以下に説明する。なお、第5実施形態と実質的に同
一の機能を有する部材には同一の符号を付し、第5実施
形態と異なるところのみ記す。本実施形態は、基本的に
は、第5実施形態と同様の構成であるが、立設部11c
は、隅部11a に立設され、内方面に沿って延伸された構
成となっている。
【0033】かかる電磁リレーにあっては、第5実施形
態の効果に加えて、カバー11の有する互いに交差した2
つの内方面のいずれかの面に加えられた応力は、隅部11
a に立設された立設部11c によって対抗されるから、応
力が加えられた内方面の反りを少なくすることができ
る。
【0034】次に、本発明の第7実施形態を図11乃至図
13に基づいて以下に説明する。なお、第3実施形態と実
質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
第3実施形態と異なるところのみ記す。本実施形態は、
基本的には、第3実施形態と同様の構成であるが、ヒン
ジばね4 は、鉤状の折曲部11e が先端部に設けられ、そ
の鉤状の折曲部11e に、被押圧部4aが設けられた構成と
なっている。
【0035】詳しくは、ヒンジばね4 は、その被押圧部
4aが押圧面11b によって押圧されていない状態では、図
13に示すように、継鉄2 から離れるように変形していて
も、被押圧部4aが押圧面11b によって押圧されることに
よって、図12に示すように、継鉄2 に沿うようになり、
接極子3 を付勢する付勢力が付与される。
【0036】かかる電磁リレーにあっては、基端側が固
定されたヒンジばね4 は、基端から離れていてしかも鉤
状の折曲部11e が設けられた先端部におけるばね性が強
くなっており、そのような強いばね性を有した先端部に
被押圧部4aを設けることによって、寸法精度が多少低く
ても、付勢力の付与される方向へ被押圧部4aが十分に押
圧されるから、付勢力が十分に復帰するようになり、ひ
いては、接点7a,9a を正常に接離させることができると
いう第1実施形態の効果を、一段と奏することができ
る。
【0037】次に、本発明の第8実施形態を図14及び図
15に基づいて以下に説明する。なお、第3実施形態と実
質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
第3実施形態と異なるところのみ記す。本実施形態は、
基本的には、第3実施形態と同様の構成であるが、被被
押圧部4aは、図15に矢示するように、互いに直交する2
方向へ向かって押圧され得るよう2箇所に個設けられた
構成となっている。
【0038】詳しくは、立設部11c は、階段状に形成さ
れ、立設根元寄りの下側の平面及びその平面と先端面と
の間の側面が、押圧面11b となっている。立設根元寄り
の下側の平面は、ヒンジばね4 の先端からなる被押圧部
4aを、立設部11c の立設方向へ押圧する。これに対し、
先端面からなる押圧面11b は、ヒンジばね4 の先端より
も基端寄りのS型に緩く屈曲された屈曲部4bからなる被
押圧部4aを、立設方向とは直交する方向へ押圧する。
【0039】かかる電磁リレーにあっては、ヒンジばね
4 は、互いに直交する2方向へ向かって、2箇所の被押
圧部4aが押圧されることにより、1方向へのみ押圧され
る場合よりも、付勢力が復帰され易くなり、ひいては、
接点7a,9a を正常に接離させることができるという第1
実施形態の効果を、一段と奏することができる。
【0040】また、ヒンジばね4 は、互いに直交する2
方向へ向かって、2箇所の被押圧部4aが押圧されてるい
るから、たとえ、上下左右というような、互いに直交す
る2方向へ向かった衝撃を受けるようなことがあって
も、ずれるようなことはなく、当初、設計した通りの状
態で、接極子3 を回動自在に支持することができ、ひい
ては、接点7a,9a を正常に接離させることができる。
【0041】なお、第1乃至第8実施形態では、包囲部
材は、ヒンジばね4 を含む前述した各部品を包囲するカ
バー11であるが、所定の相対的位置関係を有して、ヒン
ジばね4 を包囲するよう、カバー11の内方に設けられた
別部材であっても、同様の効果を奏することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ヒンジばねは、
包囲部材との相対的位置関係が所定の相対的位置関係と
なるにつれて、包囲部材の押圧面により、付勢力の付与
される方向へ被押圧部が押圧されるから、付勢力が削減
される状態に変形されていても、付勢力が復帰するよう
になり、当初、設計した通りの状態で、接極子を回動自
在に支持することができ、ひいては、接点を正常に接離
させることができる。
【0043】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、屈曲部は、先端に比較して、包囲部
材の内方面に沿って引っ掛かりにくいから、ヒンジばね
との相対的位置関係を所定の相対的位置関係としつつあ
る場合に、所定の相対的位置になるよう、包囲部材の内
方面に沿って滑るときに、滑り易くなり、組立がやり易
くなる。
【0044】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2のいずれかに記載の発明の効果に加えて、押圧面の
有する傾斜面は、被押圧部となす角度を小さくするよう
包囲部材の内方面に対して傾斜しているから、ヒンジば
ねとの相対的位置関係を所定の相対的位置関係としつつ
ある場合に、所定の相対的位置になるよう、ヒンジばね
を誘い込みやすくなり、組立がやり易くなる。
【0045】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の効果に加えて、傾斜面は、ヒンジばねとの相対的位
置関係を所定の相対的位置関係としつつある場合に、所
定の相対的位置関係になるよう、ヒンジばねを誘い込み
やすくする反面、ヒンジばねとの相対的位置関係を関係
を変えやすく、安定性を少し低くするけれども、立設部
における立設方向先端部という、ヒンジばねの被押圧部
を初めに押圧し始める部分にのみ設けられていて、所定
の相対的位置関係を有したときの押圧部である基端部に
は設けられていないから、安定性を高くすることができ
る。
【0046】請求項5記載の発明は、請求項1又は請求
項2のいずれかに記載の発明の効果に加えて、包囲部材
の有する互いに交差した複数の内方面のいずれかの面に
加えられた応力は、隅部に立設された立設部によって対
抗されるから、応力が加えられた内方面の反りを少なく
することができる。
【0047】請求項6記載の発明は、基端側が固定され
たヒンジばねは、基端から離れていてしかも鉤状の折曲
部が設けられた先端部におけるばね性が強くなってお
り、そのような強いばね性を有した先端部に被押圧部を
設けることによって、寸法精度が多少低くても、付勢力
の付与される方向へ被押圧部が十分に押圧されるから、
付勢力が十分に復帰するようになり、ひいては、接点を
正常に接離させることができるという請求項1記載の発
明の効果を、一段と奏することができる。
【0048】請求項7記載の発明は、ヒンジばねは、互
いに直交する2方向へ向かって、複数個の被押圧部が押
圧されることにより、1方向へのみ押圧される場合より
も、付勢力が復帰され易くなり、ひいては、接点を正常
に接離させることができるという請求項1記載の発明の
効果を、一段と奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の断面図である。
【図2】同上の被押圧部を示す部分斜視図である。
【図3】同上の下面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の被押圧部を示す断面図
である。
【図5】本発明の第3実施形態の部分断面図である。
【図6】同上のカバーの部分斜視図である。
【図7】本発明の第4実施形態のカバーの部分斜視図で
ある。
【図8】同上のものの押圧面と被押圧部とのなす角度を
示す断面図である。
【図9】本発明の第5実施形態のカバーの部分斜視図で
ある。
【図10】本発明の第6実施形態のカバーの部分斜視図
である。
【図11】本発明の第7実施形態の被押圧部を示す部分
斜視図である。
【図12】同上の部分断面図である。
【図13】同上のもののカバーに包囲される前のヒンジ
ばねの状態を示す部分断面図である。
【図14】本発明の第8実施形態の部分断面図である。
【図15】同上の被押圧部を示す部分断面図である。
【図16】従来例の断面図である。
【図17】同上の接極子とヒンジばねとの位置関係を示
す部分斜視図である。
【図18】同上のヒンジばねの変形状態を示す部分断面
図である。
【符号の説明】
1 電磁石 1b コイル 1c 鉄芯 2 継鉄 2a 角部 3 接極子 4 ヒンジばね 4a 被押圧部 4b 屈曲部 7a 可動接点 9a 固定接点 11 カバー(包囲部材) 11a 隅部 11b 押圧面 11c 立設部 11d 傾斜面 11e 折曲部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄芯にコイルが巻回されてなる電磁石
    と、角部を有し磁路となり得る継鉄と、略L字状をなし
    内側角部が継鉄の角部に当接した状態で回動自在に支持
    された接極子と、接極子の内側角部が継鉄の角部に当接
    するよう付勢する付勢力を有して接極子を回動自在に支
    持するヒンジばねと、電磁石のコイルの励磁とともに閉
    磁路をなすよう接極子が回動することにより接離する接
    点と、所定の相対的位置関係を有してヒンジばねを包囲
    する内方面を有した包囲部材と、を備えた電磁リレーに
    おいて、 前記ヒンジばねは、前記包囲部材との相対的位置関係が
    前記所定の相対的位置関係となるにつれて、前記包囲部
    材に設けた押圧面によって前記付勢力の付与される方向
    へ押圧される被押圧部が設けられたことを特徴とする電
    磁リレー。
  2. 【請求項2】 前記被押圧部は、屈曲部を有してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電磁リレー。
  3. 【請求項3】 前記包囲部材は、前記押圧面が設けられ
    た立設部を前記内方面から立設したものであって、前記
    押圧面は、前記被押圧部となす角度を小さくするよう前
    記内方面に対して傾斜した傾斜面を有したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電磁リレ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記押圧面は、前記立設部における立設
    方向先端部にのみ前記傾斜面を有したことを特徴とする
    請求項3記載の電磁リレー。
  5. 【請求項5】 前記包囲部材は、前記押圧面が設けられ
    た立設部を前記内方面から立設したものであって、その
    立設部は、前記包囲部材の有する互いに交差した複数の
    内方面の間に位置する隅部に立設されたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電磁リレ
    ー。
  6. 【請求項6】 前記ヒンジばねは、その基端側が固定さ
    れるとともに、先端部に鉤状の折曲部が設けられたもの
    であって、前記被押圧部は、前記ヒンジばねの折曲部に
    設けられたことを特徴とする請求項1記載の電磁リレ
    ー。
  7. 【請求項7】 前記被押圧部は、互いに直交する2方向
    へ向かって押圧され得るよう複数個設けられたことを特
    徴とする請求項1記載の電磁リレー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022209412A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 電磁継電器

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