JP2000222437A - 検索システムおよび画像処理装置 - Google Patents

検索システムおよび画像処理装置

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JP2000222437A
JP2000222437A JP11333683A JP33368399A JP2000222437A JP 2000222437 A JP2000222437 A JP 2000222437A JP 11333683 A JP11333683 A JP 11333683A JP 33368399 A JP33368399 A JP 33368399A JP 2000222437 A JP2000222437 A JP 2000222437A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データベースから画像データや画像処理の情報
等の画像関連の情報を検索する検索システムおよび写真
フィルムの撮影画像やデジタルカメラの撮影画像をプリ
ントに再現する際に、この検索システムを利用して同時
プリントと再プリントとの色や濃度の一致が図れる画像
処理装置を提供する。 【解決手段】画像の圧縮画像データを記憶する記憶手段
と、圧縮画像データが圧縮された状態のまま、画像を検
索する検索手段と、好ましくは画像データを圧縮して圧
縮画像データを生成する圧縮手段を有し、より好ましく
は記憶手段は圧縮画像データとその画像の情報とを関連
付けして、圧縮画像データを記憶し、さらに好ましくは
検索手段による検索結果に応じて、データベースから対
応する画像の情報を読み出すことにより、上記課題を解
決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データベースから
画像やその画像データやその画像処理の情報を検索する
検索システム、およびこの検索システムを利用して、写
真プリントシステム等において同時プリントの画像を適
正に再現した再プリントを出力することを可能にする画
像処理装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して露光する、いわゆる直接
露光(アナログ露光)が主流である。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上
り)プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化さ
れている。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、画像をデジ
タルの画像データとして、画像データ処理によって焼付
時の露光条件を決定することができるので、逆光やスト
ロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャ
ープネス(鮮鋭化)処理、カラーあるいは濃度フェリア
の補正等を好適に行って、従来の直接露光では得られな
かった高品位なプリントを得ることができる。また、複
数画像の合成や画像分割、さらには文字の合成等も画像
データ処理によって行うことができ、用途に応じて自由
に編集/処理したプリントも出力可能である。しかも、
デジタルフォトプリンタによれば、デジタルカメラ等で
撮影された画像もプリントとして出力することができ、
さらに、画像をプリント(写真)として出力するのみな
らず、画像データをコンピュータ等に供給したり、フロ
ッピーディスク等の記録媒体に保存しておくこともでき
るので、画像データを、写真以外の様々な用途に利用す
ることができる。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに読取光を入射して、その投影光を読
み取ることによって、フィルムに記録された画像を光電
的に読み取るスキャナ(画像読取装置)と、スキャナに
よって読み取られた画像データやデジタルカメラ等から
供給された画像データに所定の画像処理を施し、画像記
録のための画像データすなわち露光条件とする画像処理
装置と、画像処理装置から出力された画像データに応じ
て、例えば光ビーム走査によって感光材料を走査露光し
て潜像を記録するプリンタ(画像記録装置)と、プリン
タによって露光された感光材料に現像処理を施して、画
像が再生された(仕上り)プリントとするプロセサ(現
像装置)とを有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
デジタルフォトプリンタのみならず、フィルムに撮影さ
れた画像や、デジタルカメラで撮影された画像データか
ら出力されたプリントでは、焼き増しの依頼等に応じ
て、1回プリントした画像(コマ)を再度プリントとし
て出力する、いわゆる再プリントを行うことも多い。こ
の場合には、特に修正指示が無い場合には、先に出力し
たプリント(通常は、同時プリントの際に出力されたプ
リント)と、再プリントとで、プリントに再現された画
像の色や濃度が一致していることが要求される。ところ
が、オペレータの判断や操作の違い等によって、先のプ
リントと再プリントとで画像の色や濃度が異なってしま
う場合も多々あり、顧客からの苦情も多い。
【0007】本発明の第1の目的は、上記従来技術の問
題点を解消し、画像の画像データやその画像処理の情報
を容易にデータベース化でき、こうして得られたデータ
ベースから画像やその画像データやその画像処理の情報
等の画像関連の情報を簡単かつ高速に検索することがで
き、写真プリントシステム等の画像処理装置に好適に利
用可能な検索システムを提供することにある。本発明の
第2の目的は、前記従来技術の問題点を解決することに
あり、写真フィルムに撮影された画像やデジタルカメラ
等で撮影された画像を再現したプリントを出力するプリ
ントシステムにおいて、焼き増しの依頼等に応じて出力
される再プリントの際に、前回のプリントの画像と色や
濃度が同様の画像を安定して再現することを可能にする
画像処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の検索システムは、データベースから画像を
検索する検索システムであって、前記画像の圧縮画像デ
ータを記憶する記憶手段と、前記圧縮画像データが圧縮
された状態のまま、前記画像を検索する検索手段とを有
することを特徴とする。また、本発明の検索システム
は、上記検索システムであって、さらに、前記画像の画
像データを圧縮して、前記圧縮画像データを生成する圧
縮手段を有することを特徴とする。ここで、前記記憶手
段は、前記画像の前記圧縮画像データと、その画像の情
報とを関連付けして記憶するのが好ましい。また、前記
検索手段による検索結果に応じて、前記データベースか
ら、対応する画像の情報を読み出すのが好ましい。
【0009】また、本発明の画像処理装置は、画像もし
くはその画像データに画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像もしくはその画像データに応じて、前記画像処
理手段が施す前記画像処理を設定する設定手段と、前記
画像の圧縮画像データと、これに対応する前記画像もし
くはその画像データに施された前記画像処理の情報と、
を対応付けて記憶する記憶手段と、前記圧縮画像データ
が圧縮された状態のまま、前記記憶手段に記憶された前
記画像を検索し、この画像に対応する前記画像処理の情
報を読み出す検索手段とを有することを特徴とする。ま
た、本発明の画像処理装置は、上記画像処理装置であっ
て、さらに、前記画像の前記画像データを圧縮して前記
圧縮画像データを生成する圧縮手段とを有することを特
徴とする。ここで、前記画像もしくはその画像データの
再処理の指示に応じて、前記検索手段が検索した前記画
像に対応する前記画像処理の情報を読み出した際には、
前記設定手段は、読み出された前記画像処理の情報を用
いて、先に前記画像もしくはその画像データに施された
前記画像処理を再現するのが好ましい。
【0010】また、本発明の上記の各態様において、前
記圧縮手段は、前記画像の前記画像データの圧縮に先立
ち、前記画像データの規格化を行うのが好ましく、ま
た、前記記憶手段は、前記画像を複数領域に分割して、
前記画像の画像データを記憶するものであって、前記検
索手段は、前記画像の中心に対して点対象となる領域の
前記画像データを統合して、前記圧縮画像データの検索
を行うのが好ましく、また、前記圧縮画像データは、輝
度信号および色差信号の空間度数からなるものであるの
が好ましく、また、前記検索手段は、輝度信号の空間度
数を所定の次数まで比較して検索を行って検索対象を選
別した後、選別した検索対象について、色差信号の空間
度数を所定の次数までの比較による検索および輝度信号
の空間度数の先の検索よりも高次数までの比較による検
索の少なくとも一方を行うのが好ましく、また、前記検
索手段は、候補となる前記圧縮画像データの順位付けを
行うのが好ましく、また、前記圧縮画像データを伸張し
て、前記順位付けの結果に応じて、1つまたは複数の画
像を可視像として表示するのが好ましく、さらに、前記
画像の情報が、この画像の画像データ、およびこの画像
に施した画像処理の情報の少なくとも一方であるのが好
ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の検索システムおよ
び画像処理装置について、添付の図面に示される好適実
施例を基に詳細に説明する。
【0012】図1に、本発明の検索システムを利用する
画像処理装置を用いるデジタルフォトプリンタの一実施
例のブロック図が示される。図1に示されるデジタルフ
ォトプリンタ(以下、フォトプリンタ10とする)は、
基本的に、フィルムFに撮影された画像を光電的に読み
取るスキャナ(画像読取装置)12と、読み取られた画
像データ(画像情報)の画像処理やフォトプリンタ10
全体の操作および制御等を行う画像処理装置14と、画
像処理装置14から出力された画像データに応じて変調
した光ビームで感光材料(印画紙)を画像露光し、現像
処理して(仕上り)プリントとして出力するプリンタ1
6とを有する。また、画像処理装置14には、様々な条
件の入力や設定、処理の選択や指示、色/濃度補正など
の指示等を入力するためのキーボード18aおよびマウ
ス18bを有する操作系18と、スキャナ12で読み取
られた画像、各種の操作指示、条件の設定/登録画面等
を表示するディスプレイ20が接続される。
【0013】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源22
と、可変絞り24と、フィルムFに入射する読取光をフ
ィルムFの面方向で均一にする拡散ボックス28と、結
像レンズユニット32と、R(赤)、G(緑)およびB
(青)の各画像読取に対応するラインCCDセンサを有
するイメージセンサ34と、アンプ(増幅器)36と、
A/D(アナログ/デジタル)変換器38とを有する。
【0014】また、フォトプリンタ10においては、新
写真システム(Advanced Photo System)や135サイズ
のネガ(あるいはリバーサル)フィルム等のフィルムの
種類やサイズ、ストリップスやスライド等のフィルムの
形態等に応じて、スキャナ12の本体に装着自在な専用
のキャリアが用意されており、キャリアを交換すること
により、各種のフィルムや処理に対応することができ
る。フィルムに撮影され、プリント作成に供される画像
(コマ)は、このキャリアによって所定の読取位置に搬
送される。このようなスキャナ12において、フィルム
Fに撮影された画像を読み取る際には、光源22から射
出され、可変絞り24によって光量調整された読取光
が、キャリアによって所定の読取位置に位置されたフィ
ルムFに入射して、透過することにより、フィルムFに
撮影された画像を担持する投影光を得る。
【0015】キャリア30は、図2(A)に示されるよ
うに、所定の読取位置にフィルムFを位置しつつ、イメ
ージセンサ34のラインCCDセンサの延在方向(主走
査方向)と直交する副走査方向に、フィルムFの長手方
向を一致して搬送する、読取位置を副走査方向に挟んで
配置される搬送ローラ対30aおよび30bと、フィル
ムFの投影光を所定のスリット状に規制する、読取位置
に対応して位置する主走査方向に延在するスリット40
aを有するマスク40とを有する。フィルムFは、この
キャリア30によって読取位置に位置されて副走査方向
に搬送されつつ、読取光を入射される。これにより、結
果的にフィルムFが主走査方向に延在するスリット40
aによって2次元的にスリット走査され、フィルムFに
撮影された各コマの画像が読み取られる。
【0016】このようなキャリア30には、フィルムに
光学的に記録されるDXコード、拡張DXコード、FN
Sコード等のバーコードや、フィルムFに撮影された画
像からプリントフォーマットを読み取るためのバーコー
ドリーダや光学センサ等が配置されている。また、周知
のように、新写真システムのフィルムには、磁気情報を
記録可能な磁気記録媒体が形成されており、新写真シス
テムのフィルム(カートリッジ)に対応するキャリアに
は、この磁気記録媒体に記録された情報を読み取り、ま
た、必要な情報を記録する磁気ヘッドが配置されてい
る。
【0017】前述のように、読取光はキャリア30に保
持されたフィルムFを透過して画像を担持する投影光と
なり、この投影光は、結像レンズユニット32によって
イメージセンサ34の受光面に結像される。図2(B)
に示されるように、イメージセンサ34は、R画像の読
み取りを行うラインCCDセンサ34R、G画像の読み
取りを行うラインCCDセンサ34G、およびB画像の
読み取りを行うラインCCDセンサ34Bを有する、い
わゆる3ラインのカラーCCDセンサで、各ラインCC
Dセンサは、前述のように主走査方向に延在している。
フィルムFの投影光は、このイメージセンサ34によっ
て、R、GおよびBの3原色に分解されて光電的に読み
取られる。イメージセンサ34の出力信号は、アンプ3
6で増幅され、A/D変換器38でデジタル信号とされ
て、画像処理装置14に送られる。
【0018】スキャナ12においては、フィルムFに撮
影された画像の読み取りを、低解像度で読み取るプレス
キャンと、出力画像の画像データを得るための本スキャ
ンとの、2回の画像読取で行う。プレスキャンは、スキ
ャナ12が対象とする全てのフィルムの画像を、イメー
ジセンサ34が飽和することなく読み取れるように、予
め設定された、プレスキャンの読取条件で行われる。一
方、本スキャンは、プレスキャンデータから、その画像
(コマ)の最低濃度よりも若干低い濃度でイメージセン
サ34が飽和するように、各コマ毎に設定された本スキ
ャンの読取条件で行われる。従って、プレスキャンと本
スキャンの出力信号は、同じ画像であっても解像度と出
力レベルが異なる。
【0019】なお、本発明において、スキャナは、この
ようなスリット走査によるものに限定はされず、1コマ
の画像の全面を一度に読み取る、面露光を利用するもの
であってもよい。この場合には、例えば、エリアCCD
センサを用い、光源とフィルムFとの間に、R、Gおよ
びBの各色フィルタの挿入手段を設け、色フィルタを挿
入してエリアCCDセンサで画像を読み取ることを、
R、GおよびBの各色フィルタで順次行い、フィルムに
撮影された画像を3原色に分解して順次行う。
【0020】また、本発明にかかるプリンタ10におい
ては、スキャナ12によって読み取られたフィルムFの
画像以外にも、反射原稿の画像を読み取る画像読取装
置、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像デ
バイス、LAN(Local Area Network)やコンピュータ通
信ネットワーク等の通信手段、メモリカードやMO(光
磁気記録媒体)やフォトCD等のメディア(記録媒体)
等の、各種の画像読取手段や撮像手段、画像データの記
憶手段等の、各種の画像データ供給源から画像データを
受け取り、その画像を再生したプリントを作成してもよ
い。
【0021】前述のように、スキャナ12からの出力信
号(画像データ)は、画像処理装置14に出力される。
図3に、画像処理装置14のブロック図を示す。図3に
示されるように、画像処理装置14(以下、処理装置1
4とする)は、データ処理部46、Log変換器48、
プレスキャン(フレーム)メモリ50、本スキャン(フ
レーム)メモリ52、プレスキャン処理部54、本スキ
ャン処理部56、および条件設定部58を有する。な
お、図3は、主に画像処理関連の部位を示すものであ
り、画像処理装置14には、これ以外にも画像処理装置
14を含むフォトプリンタ10全体の制御や管理を行う
CPU、フォトプリンタ10の作動等に必要な情報を記
憶するメモリ、可変絞り24の絞り値やCCDセンサ3
4の蓄積時間を決定する手段等が配置され、また、操作
系18やディスプレイ20は、このCPU等(CPUバ
ス)を介して各部位に接続される。
【0022】スキャナ12から出力されたR,Gおよび
Bの各出力信号は、まず、データ処理部46において、
DCオフセット補正、暗時補正、シェーディング補正等
の所定の処理を施され、Log変換器48で変換されて
デジタルの画像データとされて、プレスキャン(画像)
データはプレスキャンメモリ50に、本スキャン(画
像)データは本スキャンメモリ52に、それぞれ記憶
(格納)される。なお、デジタルカメラ等のスキャナ1
2以外の画像データ供給源から供給された画像データを
用いてプリントを作成する場合には、例えば、データ処
理部46でデータの変換を行い、フォトプリンタ10
(画像処理装置14)に対応する画像データとする。
【0023】プレスキャンメモリ50に記憶されたプレ
スキャンデータはプレスキャン処理部54において、本
スキャンメモリ52に記憶された本スキャンデータは本
スキャン処理部56において、それぞれ処理される。こ
こで、プレスキャン処理部54は、画像処理部62およ
び信号変換部64を有する。他方、本スキャン処理部5
6は、画像処理部66および信号変換部68を有する。
【0024】プレスキャン処理部54の画像処理部62
(以下、処理部62とする)と、本スキャン処理部56
の画像処理部66(以下、処理部66とする)は、共
に、後に詳述する条件設定部58の設定に応じて、スキ
ャナ12によって読み取られた画像(画像データ)に画
像処理を施す部位である。両者は、処理する画像データ
の画素密度が異なる以外には、基本的に同様の処理を行
う。
【0025】処理部62および処理部66において行わ
れる画像処理としては、グレイバランス調整、階調調
整、濃度調整、幾何学歪補正、周辺光量補正、シャープ
ネス(鮮鋭化)処理、覆い焼き処理、電子変倍処理、ソ
フトフォーカスや白黒仕上げ等の特殊仕上げ、赤目補正
等、公知の各種の画像処理の1以上が例示される。
【0026】これらの各補正は、公知の方法で行えばよ
く、処理演算、LUT(ルックアップテーブル)による
処理、マトリクス(MTX)演算、ローパスフィルタ
(LPF)による処理等を適宜組み合わせて行われる。
一例を挙げれば、グレーバランス調整、濃度調整および
階調調整は、共に、画像特徴量に応じて作成されるLU
Tを用いる方法が例示される。なお、これらの補正テー
ブルは、通常、R、GおよびBの各色毎に作成される。
彩度調整は、MTX演算を用いて行う方法が例示され
る。シャープネス処理は、画像を周波数成分に分け、中
・高周波数成分から得られた輝度信号にシャープネスゲ
イン(鮮鋭度補正係数)を乗算して、得られた輝度情報
を低周波数成分に加算する方法が例示される。
【0027】プレスキャン処理部54の信号変換部64
は、処理部62によって処理された画像データを、3D
(3次元)−LUT等で変換して、ディスプレイ20に
よる表示に対応する画像データにする部位である。他
方、本スキャン処理部56の信号変換部68は、処理部
66によって処理された画像データを3D−LUT等で
変換して、プリンタ16による画像記録に対応する画像
データに変換し、プリンタ16に供給する部位である。
プリンタ16は、この画像データに応じて変調した光ビ
ームで、感光材料(印画紙)を走査露光して潜像を形成
し、所定の現像処理を施してプリントとして出力する。
両変換部における処理条件は、共に、条件設定部58で
設定される。
【0028】プレスキャン処理部54および本スキャン
処理部56で施す画像処理および画像処理条件は、条件
設定部58によって設定される。この条件設定部58
は、セットアップ部70、画像圧縮部72、キー補正部
74およびパラメータ統合部76を有する。また、パラ
メータ統合部76には、先にプリントを作成したコマの
画像の圧縮画像データ(以下、単に圧縮画像ともいう)
と、そのコマの画像処理の情報とを対応付けて記憶する
記憶手段78が接続されている。この例では、記憶手段
78は、データベースとしても機能する。なお、プリン
トを作成した際に、記憶手段78に圧縮画像および画像
処理の情報を記憶されるのは、通常は、いわゆる同時プ
リントの際であるので、以下、これを同時プリントと
し、それ以外を再プリントとする。
【0029】セットアップ部70は、プレスキャン処理
部54および本スキャン処理部56で施す画像処理を設
定するものである。具体的には、同時プリントの際に
は、セットアップ部70はプレスキャンデータから、濃
度ヒストグラムの作成や、平均濃度、ハイライト(最低
濃度)やシャドー(最高濃度)等の濃度ヒストグラムの
頻度の所定%点、LATD(大面積透過濃度)、ヒスト
グラムの極大値濃度および極小値濃度等の画像特徴量の
算出、主要部抽出等を行い、前述のように本スキャンの
読取条件を設定し、さらに、濃度ヒストグラムや画像特
徴量、オペレータによる指示等に応じて、画像処理を設
定、すなわち、実行する画像処理および順序、各画像処
理の画像処理条件を決定し、パラメータ統合部76に供
給する。
【0030】他方、再プリントの際には、セットアップ
部70は、同時プリントと同様に濃度ヒストグラムの作
成や画像特徴量の算出を行って本スキャンの読取条件を
設定すると共に、パラメータ統合部76が記憶手段78
から読み出した、そのコマの同時プリントの画像処理の
情報を用いて、基本的に、同時プリントの画像処理を再
現するように、実行する画像処理ならびに順序、画像処
理条件を決定し、パラメータ統合部76に供給する。な
お、同時プリントと再プリントとで、プリント条件等が
異なる場合には、必要に応じて、再プリント時の画像処
理条件等を変更してもよい。例えばプリントサイズや解
像度が異なる場合のように、像構造にかかる条件が異な
る場合には、それに応じて、像構造にかかる画像処理の
画像処理条件、例えばシャープネス処理や粒状抑制処理
等の強度を変更するのが好ましい。
【0031】なお、同時プリントおよび再プリントのい
ずれであっても、セットアップ部70は、プリントを作
成するコマの画像データのみから画像処理条件を設定す
るのに限定はされず、例えば、フィルム1本の全コマの
画像データや、先に処理された複数コマの画像データも
用いて、画像処理条件を設定してもよい。
【0032】キー補正部74は、オペレータによって操
作系18のキーボード18aやマウス18bから入力さ
れた色補正、濃度補正、コントラスト(階調)補正等の
画像補正の指示に応じて、それぞれの補正量を算出し、
パラメータ統合部76に供給するものである。
【0033】パラメータ統合部76は、セットアップ部
70が設定した画像処理条件等を受け取り、供給された
画像処理条件をプレスキャン処理部54および本スキャ
ン処理部56の所定部位に設定し、また、キー補正部7
4で算出された補正量等に応じて、この補正を実行する
ための処理条件(LUT等)を設定してプレスキャン処
理部54および本スキャン処理部56の所定部位に設定
し、また、先に設定した画像処理条件を調整する。
【0034】また、パラメータ統合部76は、同時プリ
ントの際には、画像処理が確定した後に、そのコマの圧
縮画像(画像圧縮部72が生成)と、このコマの画像処
理の情報とを対応付けて記憶手段78に送る。他方、再
プリントの際には、パラメータ統合部76は、再プリン
トするコマの圧縮画像を用いて記憶手段78を検索し、
記憶手段78が記憶している圧縮画像から一致度の高い
画像(候補画像)を順位付けし、必要に応じて、所定順
位までを読み出し伸張してディスプレイ20に表示し、
記憶手段78から検索された圧縮画像の画像処理の情報
を記憶手段78から読み出し、セットアップ部70に供
給する。以上の点については、後に詳述する。
【0035】画像圧縮部72は、同時プリント時、およ
び必要に応じて再プリント時に、セットアップ部70か
らプレスキャンデータを受け取り、対応する画像の画像
データ(以下、単に画像ともいう)を圧縮して、検索の
ための圧縮画像データを生成し、パラメータ統合部76
に供給する。検索用圧縮画像の生成方法に適用される画
像データの画像圧縮の方法には、特に限定はなく、Flas
h Pix 、JPEG等の公知の画像圧縮方法が各種利用可
能であるが、好ましい方法として、以下の画像圧縮方法
が例示される。
【0036】図4に、この画像圧縮方法が適用される検
索用圧縮画像の生成方法の一例を示す。同図に示すよう
に、この画像圧縮方法においては、まず第1ステップS
1として、例えば12ビットのR,G,B画像(画像デ
ータ)などからなるプレスキャン画像を間引いて、例え
ば72×48画素のインデックス画像を生成する。イン
デックス画像のサイズには、特に限定はなく、前記72
×48画素に限定されないが、インデックス画像が大き
いほど、後述する検索では有利であるものの、記憶手段
78の容量の点では不利になるので、記憶手段78の容
量や目的とする検索精度等に応じて適宜決定すればよ
い。
【0037】なお、図示例においては、好ましい態様と
して、セットアップを行って、インデックス画像の平均
値が等しくなるようにする。これにより、スキャナ12
の状態の変動や同時プリントと再プリントとで異なるス
キャナが使用される時の両スキャナ間の機差等によっ
て、同時プリントと再プリントとでプレスキャンデータ
が変動してしまった場合でも、後述する検索精度を保つ
ことができる。また、プレスキャンでは、アンダー露光
の画像からオーバー露光の画像まで、フィルムFに撮影
される可能性のある全濃度域を確実に読み取る必要があ
り、そのため、プレスキャンデータは、出力濃度域に対
して広いダイナミックレンジを有するが、1コマの画像
に対して実際に有効な濃度領域は、その一部の何割かの
濃度領域である。これに対し、このようにセットアップ
を行うことにより、インデックス画像を、8ビット等の
所定の有効濃度範囲の画像データにすることができる。
すなわち、インデックス画像を画像の平均値によってセ
ットアップを行う理由は、入力されたプレスキャン画像
にはスキャナなどの画像入力機の入力特性変動を必ず含
むので、この変動幅に依存しない性能を確保するととも
に、例えば12ビットの入力プレスキャン画像を8ビッ
ト画像とするためである。
【0038】セットアップは、このような平均濃度を利
用して行うのに限定はされず、各種の方法が利用可能で
ある。具体的には、最大値、最小値、画像の累積濃度ヒ
ストグラムの所定のパーセントを示す値等を利用する方
法が好適に例示される。また、前記平均値を含め、これ
らは適宜組み合わせて用いてもよい。
【0039】次いで、第2ステップS2において、イン
デックス画像を、R、GおよびBの画像データから、
Y、CbおよびCrの画像データに変換する(以下、Y
CC変換とする)。YCC変換は公知の方法で行えば良
く、例えば下記式(1)で行えばよい。 Y=0.29R +0.587G +0.114B Cb=0.167R−0.3313G+0.5B …(1) Cr=0.5R −0.4187G+0.0813B
【0040】一般的に、色差成分(Cb成分およびCr
成分)よりも輝度成分(Y成分)の方が、画像の特徴を
良く表しており、先に輝度成分が認識され、その後に、
色差成分が認識され、画像が認識されるのが通常であ
る。そのため、このように画像をYCC変換して(以
下、YCC画像とする)、輝度成分と色差成分とに分け
ておくことにより、検索精度の向上や検索時間の短縮化
を図れて、好ましい。
【0041】この後、第3ステップS3において、この
ようにして生成したYCC画像を、複数のブロックに分
割して、画像ブロック化する。1ブロックのサイズ(画
素数)には特に限定はないが、例えば、8×8画素が例
示され、この場合、インデックス画像が前述の72×4
8画素であれば、インデックス画像は、9×6ブロック
に分割される。
【0042】次いで、第4ステップS4において、YC
C画像を分割した各ブロックの画素f(x,y)に対し
て、DCT(discrete cosine transform 離散コサイ
ン変換)を行い、図5に示されるように、YCC画像の
空間度数(空間度数データ)F(u,v)を下記式
(2)によって求める。 F(u,v)=1/4 * C(u)C(v)[ΣΣf(x,y)cos((2x+1)uπ/16)cos((2y+1)vπ/16)] … (2) 上記式(2)の2つの総和記号Σは、それぞれ、xとy
にかかるものであり、x=0〜7およびy=0〜7であ
る。また、z=0の場合は、C(z)=1/21/2 であ
り、z≠0の場合は、C(z)=1である。
【0043】DCTは、一例として、図5に示されるよ
うに、直流(DC)成分に最も近いF(0,0)から開
始し、ジクザグ順に計算を行って、順次、高周波(A
C)成分に向かって計算を行うのが好ましい。また、空
間度数データ(DCTの各出力項)は、例えば、8ビッ
トに量子化する。なお、上記第2〜4ステップS2〜S
4において、YCC画像の空間度数を検索用画像データ
として保存する理由は、ユーザやオペレータが検索結果
を確認するための手段として何らかの画像を表示する必
要があり、本発明においては、表示の容易な圧縮された
画像から検索することを目指しているからである。ま
た、対象画像を認識するのには、良く知られているよう
に、色(色差成分Cb,Cr)の変化より、明るさ(輝
度成分Y)の変化の方が重要であり、また空間度数の高
位度数データより、DC係数を含む下位度数データの方
が重要だからである。そこで、本発明においては、この
性質を画像検索に利用しているのである。
【0044】最後に、図4の第5ステップS5におい
て、このようにして算出したインデックス画像のYCC
画像の各ブロックの空間度数F(u,v)を、そのコマ
の圧縮画像とし、後述する画像処理の情報と共に記憶手
段78にデータベースとして記憶(保存)する。ここ
で、空間度数F(u,v)は、輝度成分Yの方を、色差
成分CbおよびCrよりも高い次数の空間度数まで記憶
(算出)するのが好ましい。前述したように、画像の認
識には、輝度成分の方が重要であり、また、空間度数の
高位の度数のデータよりも、DC係数を含む下位度数の
データの方が重要であるので、このようにすることによ
り、より好適に検索を行うことが可能となる。
【0045】以上の例においては、空間度数F(u,
v)を圧縮画像として記憶手段78に記憶しているが、
本発明は、これに限定はされず、さらに、ハフマン技法
や算術技法を用いて、さらに圧縮してもよい。圧縮画像
を空間度数のまま記憶手段78に記憶することにより、
圧縮処理を短縮化できる共に、検索時に、デコード(伸
張)することなく直接検索を行うことができるので、検
索時間も短縮することができ、プリントの作成効率等の
点で好ましい。すなわち、図4の第4ステップS4にお
けるYCC画像の空間度数の圧縮では、検索時に直接、
デコードする必要のないデータを参照するのが簡単であ
り、検索も容易であり、また、圧縮時間、検索時間とも
に短縮でき、好ましいので、上述したハフマン技法や算
術技法による圧縮は用いない方が良い。しかしながら、
記憶手段78の容量の点では、これらの技法を用いて、
空間度数をさらに圧縮して、圧縮画像とするのが好まし
い。従って、このようなさらなる圧縮を行うか否かは、
フォトプリンタ10の性能(要求されるプリント作成能
力)、記憶手段78の容量等に応じて、適宜決定すれば
よい。このようにして、検索用圧縮画像は生成される。
【0046】上述したように、画像圧縮部72によって
生成された圧縮画像は、パラメータ統合部72によっ
て、そのコマの画像処理の情報と対応付けされて、共に
記憶手段78に記憶される。なお、図示例においては、
記憶手段78に画像処理の情報と圧縮画像がデータベー
スとして記憶されるが、本発明は、これに限定はされ
ず、両者の対応付けができていれば、画像処理の情報を
記憶するデータベース(記憶手段)と、圧縮画像を記憶
するデータベース(記憶手段)とを、別のものとしても
よい。
【0047】画像処理の情報とは、再プリント時に、同
時プリントと同じ画像処理を再現するための画像処理の
情報であって、例えば、施した画像処理の種類、画像処
理の順序、画像処理条件(パラメータや関連データを含
む)等である。
【0048】画像処理条件としては、入力画像(デー
タ)に施す画像処理に応じて、先の画像処理(条件)を
再現できる各種の情報、具体的には、画像処理のために
作成したLUTや処理演算式、予め定められている画像
処理にかかる係数等が例示される。例えば、グレイバラ
ンス調整等のようにLUTで処理を行う画像処理ではL
UTを、彩度補正のようにMTX演算で処理を行う画像
処理ではMTX演算式を、それぞれ記憶すればよい。シ
ャープネス処理は、シャープネスゲイン(先鋭度強調係
数)を記憶すればよい。覆い焼き処理は、LUTや処理
演算を設定して画像データを処理し、処理して得られた
画像データを用いてダイナミックレンジを圧縮するの
で、このLUTあるいは処理演算を記憶すればよい。検
定等によってオペレータによって補正入力がされ、それ
に応じて画像処理条件が変更された場合には、変更され
た画像処理条件を記憶し、あるいはさらに、元の条件も
記憶する。
【0049】また、検定等によってオペレータによって
補正入力がされ、それに応じて前述の様にLUT等の新
たな処理条件が設定され、組み込まれた場合には、この
処理条件、およびその順序(組み込まれた位置)も、画
像処理の情報に含める。
【0050】なお、LUTや関数式等をR、GおよびB
の各色毎に作成した場合には、それぞれを記憶する。
【0051】圧縮画像および画像処理の情報を記憶する
記憶手段78には特に限定はなく、各種の手段が利用可
能である。例えば、ラボ業者(店)が顧客のデータベー
スを作成している場合には、このデータベースを利用す
ればよい。なお、これらの情報を永久に保存すると、情
報量が膨大な量となってしまうので、この保存は適宜決
定した一定期間としてもよい。例えば、一般的に、再プ
リントの依頼は同時プリントから一か月以内であるの
で、保存期間は、同時プリントから一か月程度とすれば
よい。また、フロッピーディスク、光磁気記録媒体、I
Cカード等の記録媒体を記憶手段78として用いてもよ
い。この際には、プリントと共に顧客に渡し、再プリン
トの際にフィルムFと共にこの記録媒体を顧客から提供
してもらい、フォトプリンタ10に接続されるドライブ
等で読み取る。
【0052】あるいは、記憶手段78と、処理装置14
あるいはラボ業者が所有するパーソナルコンピュータと
を、LANやWAN(Wide Area Network) のようなコン
ピュータ通信ネットワーク等の通信手段に接続して、ア
クセスして画像処理の情報等の記憶や検索を行ってもよ
い。この際には、各コマの検索情報およびその画像処理
の情報をセンター方式で一括で管理してもよく、フィル
ムFの再プリントの依頼を受けた際に、同時プリントを
行った他のラボ業者のデータベースにアクセスして画像
処理の情報を得てもよく、また、顧客が所有するパーソ
ナルコンピュータを記憶手段78として同時プリント時
等に検索情報および画像処理の情報を記憶しておき、再
プリント時にアクセスして画像処理の情報等を得てもよ
い。
【0053】前述のように、処理装置14のプレスキャ
ン処理部54で処理された画像データはディスプレイ2
0に、本スキャン処理部56で処理された画像データは
プリンタ16に、それぞれ送られる。プリンタ16は、
供給された画像データに応じて感光材料(印画紙)を露
光して潜像を記録するプリンタ(焼付装置)と、露光済
の感光材料に所定の処理を施してプリントとして出力す
るプロセサ(現像装置)とを有する。
【0054】プリンタ16では、例えば、感光材料をプ
リントに応じた所定長に切断した後に、バックプリント
を記録し、次いで感光材料の分光感度特性に応じたR露
光、G露光およびB露光の3種の光ビームを処理装置1
4から出力された画像データに応じて変調して主走査方
向に偏向するとともに、主走査方向と直交する副走査方
向に感光材料を搬送することにより、前記光ビームで感
光材料を2次元的に走査露光して潜像を記録し、プロセ
サに供給する。感光材料を受け取ったプロセサは、発色
現像、漂白定着、水洗等の所定の湿式現像処理を行い、
乾燥してプリントとし、フィルム1本分等の所定単位に
仕分して集積する。
【0055】以下、フォトプリンタ10の作用を説明す
ることにより、本発明のプリントシステムについて、よ
り詳細に説明する。
【0056】まず、同時プリントの場合を説明する。同
時プリントの際には、フィルムFのプリントの作成を依
頼されたオペレータは、フィルムFに応じたキャリアを
スキャナ12の所定位置に装着して、フィルムFをキャ
リアの所定位置にセットし、キャリア30の所定位置に
フィルムF(カートリッジ)をセットし、作成するプリ
ントサイズ等の必要な指示を入力した後に、プリント作
成開始を指示する。これにより、スキャナ12の可変絞
り24の絞り値やイメージセンサ(ラインCCDセン
サ)34の蓄積時間がプレスキャンの読取条件に応じて
設定され、その後、キャリア30がフィルムFをプレス
キャンに応じた速度で副走査方向に搬送して、プレスキ
ャンが開始され、前述のように所定の読取位置におい
て、フィルムFがスリット走査されて投影光がイメージ
センサ34に結像して、フィルムFに撮影された画像が
R,GおよびBに分解されて光電的に読み取られる。
【0057】なお、プレスキャンおよび本スキャンは、
1コマずつ行ってもよく、全コマあるいは所定の複数コ
マずつ、連続的にプレスキャンおよび本スキャンを行っ
てもよい。以下の例では、説明を簡潔にするために、1
コマの画像読取を例に説明を行う。
【0058】イメージセンサ34からの出力は、アンプ
36で増幅され、A/D変換器38でデジタル信号とさ
れて、処理装置14に送られ、データ処理部46でオフ
セット補正等の所定の処理を施された後、Log変換器
48で変換されてデジタルの画像データとされ、プレス
キャンメモリ50に記憶される。
【0059】プレスキャンメモリ50にプレスキャンデ
ータが記憶されると、セットアップ部70がこれを読み
出し、前述のように、濃度ヒストグラムの作成や画像特
徴量の算出を行い、その結果から、可変絞り24の絞り
値等の本スキャンの読取条件を設定し、スキャナ12に
送る。セットアップ部70は、さらに、濃度ヒストグラ
ムおよび画像特徴量、オペレータによる指示に応じて、
そのコマ(画像)に実行する画像処理を選択し、その順
番を決定し、さらに各画像処理の画像処理条件を設定
(算出)する。設定された画像処理条件は、パラメータ
統合部76に送られ、パラメータ統合部76によってプ
レスキャン処理部54および本スキャン処理部56の所
定位置(ハードウエア)に設定される。
【0060】また、プレスキャンデータは、セットアッ
プ部70から画像圧縮部72にも送られ、前述の様にし
て、図4の第1ステップS1のセットアップを伴うイン
デックス画像の生成、第2ステップS2のYCC画像へ
の変換、第3ステップS3の画像のブロック化、DCT
が行われて、第4ステップS4で各ブロック毎に空間度
数F(u,v)が算出され、第5ステップS5で圧縮画
像としてパラメータ統合部76に送られ、記憶手段78
にデータベースとして保存される。
【0061】画像検定を行う場合には、画像処理条件が
プレスキャン処理部54に設定されると、プレスキャン
メモリ50からプレスキャンデータが読み出され、処理
部62において設定された画像処理条件に応じて画像処
理され、次いで信号変換部64に供給されてディスプレ
イ20での表示に応じた画像データに変換され、プレス
キャン画像がシュミレーション画像としてディスプレイ
20に表示される。
【0062】オペレータは、ディスプレイ20の表示を
見て、画像すなわち処理結果の確認(検定)を行い、必
要に応じて、キーボード18aに設定された調整キー等
を用いて、色、濃度、階調等の調整等を行う。調整の信
号は、キー補正部74に送られ、キー補正部74は入力
に応じた画像処理条件の補正量を算出し、これをパラメ
ータ統合部76におくる。パラメータ統合部76は、送
られた補正量に応じて、前述のように、この補正を実行
するための画像処理条件を生成し、両処理部の所定位置
に設定し、および/または、先に両処理部に設定した画
像処理条件を補正する。従って、オペレータによる入力
に応じて、ディスプレイ20に表示される画像も変化す
る。
【0063】オペレータは、ディスプレイ20に表示さ
れる画像が適正であると判定(検定OK)すると、キー
ボード18a等を用いて、その旨を指示する。これによ
り、画像処理条件が確定し、本例では、本スキャンが開
始され、スキャナ12において可変絞り24の絞り値等
が設定された本スキャンの読取条件に設定されると共
に、キャリア30が本スキャンに対応する速度でフィル
ムFを搬送し、本スキャンが開始される。なお、検定を
行わない場合には、パラメータ統合部76による本スキ
ャン処理部56への画像処理条件の設定を終了した時点
で画像処理条件が確定し、本スキャンが開始される。こ
のような検定の有無は、モードとして選択可能にするの
が好ましい。
【0064】本スキャンは、可変絞り24の絞り値等の
読取条件が設定された本スキャンの読取条件となる以外
はプレスキャンと同様に行われ、イメージセンサ34か
らの出力信号はアンプ36で増幅されて、A/D変換器
38でデジタル信号とされ、処理装置14のデータ処理
部48で処理されて、Log変換器50で本スキャンデ
ータとされ、本スキャンメモリ52に送られる。本スキ
ャンデータが本スキャンメモリ54に送られると、本ス
キャン処理部58によって読み出され、処理部66にお
いて確定した画像処理条件で画像処理され、次いで、信
号変換部68で変換されて出力用の画像データとされ、
プリンタ16に出力され、この画像データを再生したプ
リントが作成される。
【0065】また、画像処理条件の確定に応じて、パラ
メータ統合部76は、画像圧縮部72から送られた圧縮
画像と、確定した画像処理の情報とを対応付けて記憶手
段78に送り、記憶手段78がこれを記憶する。
【0066】本発明において、記憶手段78に画像処理
の情報と圧縮画像を記憶するのは同時プリントの際に限
定はされず、例えば、顧客が同時プリントの画像に不満
を持ち、色/濃度処理等を指示して再プリントを依頼し
た場合や、画像処理の情報を記憶していないコマのプリ
ント作成であれば、この際の画像処理の情報等を画像処
理の情報として保存してもよい。
【0067】一方、フォトプリンタ10において、再プ
リントおよび再プリント時の画像データベースの検索
は、基本的に下記のようにして行われる。オペレータ
が、再プリントである旨の指示を入力するとともに、再
プリントの依頼を受けたフィルムFに応じたキャリアを
スキャナ12に装填し、フィルムFをキャリアに装着し
て、キーボード18a等を用いて、再プリントである旨
の入力、再プリントするコマ、プリントサイズなどのプ
リント条件等の必要な情報を入力し、プリント開始を指
示する。これにより、キャリア30がフィルムFを搬送
し、再プリントするコマが読取位置に搬送され、プレス
キャンが開始される。
【0068】なお、本発明においては、オペレータが同
時プリントや再プリントである旨の指示を入力するのに
限定はされず、例えば、再プリントするコマの圧縮画像
を用いて、記憶手段78を検索して、対応する検索情報
および画像処理の情報が記憶手段78にない場合には、
前記同時プリントと同様の処理を行い、対応する画像処
理の情報等がある場合には、以下に示す、再プリントと
同様の処理を行うようにしてもよい。
【0069】プレスキャンは、同時プリントと同様に行
われ、プレスキャンの読取条件下、フィルムFの投影光
がイメージセンサ34に結像して、出力信号がアンプ3
6で増幅され、A/D変換器38で変換され、データ処
理部46およびLog変換器48でプレスキャンデータ
とされ、プレスキャンメモリ50に記憶される。
【0070】プレスキャンメモリ50にプレスキャンデ
ータが記憶されると、条件設定部58のセットアップ部
70が、プレスキャンメモリ50からプレスキャンデー
タを読み出し、同時プリントと同様に、読み出されたプ
レスキャンデータから濃度ヒストグラムの作成や画像特
徴量の算出を行い、本スキャンの読取条件を設定してス
キャナ12に送る。また、セットアップ部70は、プレ
スキャンデータを画像圧縮部72にも送る。この後、条
件設定部58の画像圧縮部72およびパラメータ統合部
76、ならびに記憶手段78において、条件設定部58
のセットアップ部70でセットアップされた再プリント
プレスキャン画像を用いた再プリント時の画像データベ
ースの検索が行われる。
【0071】図6に、再プリント時の画像データベース
の検索方法の一例を示す。同図に示すように、画像圧縮
部72は、検索の準備の第1ステップS11として、同
時プリントで行った検索圧縮画像の生成方法の第1ステ
ップS1〜第5ステップS5の画像圧縮方法と同様にし
て、再プリントプレスキャン画像特徴量変換を行い、プ
レスキャンデータを圧縮して、再プリントするコマの圧
縮画像を生成し、パラメータ統合部76に送る。パラメ
ータ統合部76は、こうして得られた圧縮画像を用い
て、図6に示す検定方法に従って、記憶手段78を検索
し、再プリントを行うコマと一致度の高い圧縮画像(候
補画像)の順位付けを行う。ここで、本発明に適用され
る検索の方法は、特に、図6に示す検索方法に限定され
ないが、図4に示す画像圧縮方法によって生成された検
索用圧縮画像を検索する場合には、図6に示す検索方法
が好ましい。好ましい方法として例示される図6に示す
検索方法を以下に説明する。
【0072】まず、図6のステップS11において、パ
ラメータ統合部76は、フィルム種やフィルム番号やコ
マ番号などによって検索の対象となる記憶手段78の領
域(データベース)を特定し、プレスキャン圧縮画像デ
ータベースを読み取り、記憶手段78(データベース)
に記憶されている少なくとも1つの圧縮画像を読み出
す。次に、パラメータ統合部76は、ステップS12に
おいて、記憶手段78(データベース)から読み出され
た圧縮画像および画像圧縮部72で圧縮されて送られて
きた再プリントするコマの圧縮画像について、図7に示
されるように、点対称となる位置のブロックのデータ
(空間度数F(u,v))を統合する。すなわち、前述
の例であれば、9×6ブロックであるので、X方向が9
ブロック、Y方向が6ブロックとして、下記式で対称ブ
ロックの統合を行う。 統合データ[X,Y]=ブロックデータ[X,Y]+ブロックデ
ータ[9-(X-1),6-(Y-1)] なお、図6に示すように、必要に応じて、同時プリント
時に圧縮画像にフィルム番号やコマ番号やフィルム種な
どのキーを付しておき、これらを参照して、対象となる
圧縮画像を絞り込んで、読み出すのが良いが、対象とな
る圧縮画像を絞り込むためのキーがない場合には、記憶
手段78(データベース)に記憶されている少なくとも
1つのプレスキャン圧縮画像を適当に読み出しても良
い。
【0073】フィルムFをスキャナ12で読み取る際に
おいては、スキャナ12へのフィルムFの装填方向、す
なわちコマ番号の若い方が先端とされるか、逆とされる
かによって、画像が回転し、同時プリントと再プリント
とで画像の天地および向きが異なってしまう場合ある。
この場合には、同じ画像であっても圧縮画像のデータ
(その配列等)が全く異なってしまい、適正な検索がで
きなくなってしまう。これに対し、上述のように画像を
ブロックに分割し、点対称となるブロックを統合するこ
とにより、フィルムの装填方向によらず、圧縮画像のデ
ータを一致させることができ、安定して正確な検索を行
うことが可能となる。
【0074】次いで、検索を行う。検索は1段階で行っ
てもよいが、好ましい方法として、以下に示す2段階の
検索方法が例示される。まず、ステップS13におい
て、再プリントするコマの圧縮画像と、記憶手段78か
ら読み出された圧縮画像とで、各統合ブロック毎にDC
成分(輝度成分)の特性値、すなわち本例においてはY
成分の空間度数を所定の次数まで比較し、一次検索を行
う。さらに、一次検索で選択した画像について、ステッ
プS14において、各統合ブロック毎にAC成分、すな
わち本例においては色差成分であるCbおよびCrの空
間度数を所定の次数まで比較し、次いで、ステップS1
5において、再プリントするコマの圧縮画像と一致度の
高いもの(候補画像)から、順位付けを行う(ソーティ
ング)。なお、上述した一次検索および二次検索の代わ
りに、前記一次検索を行った後に、輝度成分の特性値を
前記一次検索よりも高次数まで検索して2段回の検索を
行ってもよく、前記一次検索を行った後に、色差成分と
前記高次数までの輝度成分の検索の両者を行って2段回
の検索を行ってもよい。
【0075】ステップS15の順位付けは、例えば、再
プリントするコマの圧縮画像と、記憶手段78から読み
出された圧縮画像とで、各統合ブロック毎に特性値の差
分の絶対値を算出し、差分0が最大値である「1」とな
るような重みを算出して、全統合ブロックの重みを乗算
して、1に近いものから一致度が高い画像として、順位
付けする方法が例示される。
【0076】本発明においては、一致度が最も高いとさ
れた圧縮画像を再プリントするコマの同時プリント時の
圧縮画像(以下、対象画像とする)として決定してもよ
く、あるいは一致度が最も高いとされた圧縮画像の乗算
値が閾値を超えた場合に、これを対象画像として決定し
てもよく、あるいは順位の高いものから所定数をディス
プレイ20に表示して、対象画像をオペレータが選択し
てもよい。あるいは、これらを適宜選択可能にしてもよ
い。なお、閾値を用いて対象画像を決定する際に一致度
が最も高い画像が閾値を超えない場合や、ディスプレイ
表示から対象画像を選択できなかった場合には、前述の
同時プリントと同様の処理を行えばよい。
【0077】画像をディスプレイ20に表示する場合に
は、パラメータ統合部76は、ステップS16におい
て、記憶手段78から読み出された圧縮画像の内の一致
度の高い順に候補画像を展開する。すなわち、ステップ
S16では、候補画像の圧縮画像、すなわち空間度数
(DCT出力項)に対して、逆DCT変換を施し、YC
C画像の画素データf(x,y)を下記式(3)によっ
て求める。 f(x,y)=1/4 * C(u)C(v)[ΣΣF(u,v)cos((2x+1)uπ/16)cos((2y+1)vπ/16)] … (3) 上記式の2つの総和記号Σは、それぞれuとvにかかる
ものであり、u=0〜7およびv=0〜7である。ま
た、z=0の場合は、C(z)=1/21/2 であり、z
≠0の場合は、C(z)=1である。
【0078】さらに、得られたYCC画像に、前記YC
C変換(上記式(1))の逆のマトリクス変換を施し
て、RGB画像に変換する。最後に、ステップS17に
おいて、パラメータ統合部76は、こうして検索の結果
得られた画像データを信号変換部64に供給して、デー
タ変換を行い、検索結果の画像をディスプレイ20に表
示する。
【0079】このようにして記憶手段78に記憶されて
いる圧縮画像から、対象画像が選択されると、パラメー
タ統合部76は、記憶手段78から、選択された対象画
像に付随する、あるいは対応付けられて記憶されている
画像処理の情報を読み出し、セットアップ部70に送
る。セットアップ部70は、算出した画像特徴量等とパ
ラメータ統合部76から送られた画像処理の情報から、
画像処理条件等を設定し、パラメータ統合部76に送
る。なお、この画像処理は、基本的に、同時プリントの
際の画像処理を再現するように設定される。パラメータ
統合部76は、画像処理条件等を本スキャン処理部56
の所定位置に設定する。
【0080】この例においては、この本スキャン処理部
56への画像処理条件の設定で、画像処理条件が確定
し、本スキャンが開始される。あるいは、必要に応じ
て、同時プリントと同様に検定を行って、画像処理条件
を確定してもよい。本スキャンは、基本的に同時プリン
トと同様に行われ、スキャナ12は、供給された本スキ
ャンの読取条件の基、イメージセンサ34からの出力信
号はアンプ36で増幅されて、A/D変換器38でデジ
タル信号とされ、処理装置14のデータ処理部48で処
理されて、Log変換器50で本スキャンデータとさ
れ、本スキャンメモリ52に送られ、記憶される。
【0081】次いで、本スキャンデータが本スキャンメ
モリ52から読み出され、処理部66において設定され
た処理条件で処理され、信号変換部68において変換さ
れたて出力用の画像データとされ、プリンタ16に出力
され、これを再現したプリントが出力される。この再プ
リントで再現された画像は、基本的に、同時プリントと
同じ画像処理を、同じ画像処理条件で施された画像であ
るので、同時プリントの画像と、色や濃度が好適に一致
した画像となる。
【0082】すなわち、本発明によれば、記憶手段78
から、圧縮画像を用いて、目的とする画像関連の情報を
データベース等から好適に検索することができる。しか
も、圧縮画像を利用することにより、少ない記憶容量
で、多くの検索対象に対応することができる。また、本
発明の画像処理装置によれば、上記検索方法を利用し
て、適正に同時プリントの際の画像処理の情報を読み出
して、同時プリントの画像処理を再現することができ、
同時プリントと再プリントとの画像一致を図ることがで
きる。従って、135サイズのフィルムのように、フィ
ルムに固有のID番号を有さず、また、同時プリント後
にピースに切断される場合であっても、安定して、同時
プリントと再プリントとの画像一致を図れる。
【0083】上述した例では、本発明の検索システムお
よび画像処理装置として、パラメータ統合部76が、画
像圧縮部72においてプレスキャン画像を圧縮し、得ら
れたプレスキャン画像の圧縮画像とこの圧縮画像の画像
処理条件などの画像処理の情報とを対応付けてデータベ
ースとして記憶手段78に記憶し、記憶手段78に記憶
された圧縮画像をそのまま検索するものおよび検索され
た圧縮画像の画像処理の情報を読み出して本スキャン画
像の読取条件や画像処理条件などとして用いるものを説
明しているが、本発明はこれに限定されず、画像圧縮部
72を備えておらず、別個に外部で作成されたプレスキ
ャン画像の圧縮画像を記憶手段78に記憶し、記憶され
た圧縮画像をそのまま検索するものであってもよいし、
圧縮画像の画像処理の情報が圧縮画像と対応付けて記憶
されておらず、圧縮画像のみを検索するものであっても
よい。また、上述した例では、圧縮画像(データ)をプ
レスキャン画像(データ)を圧縮して生成しているが、
本発明はこれに限定されず、本スキャン画像(データ)
を圧縮して生成しても良い。
【0084】なお、本発明においては、出力用の画像デ
ータは、プリンタ16のみならず、フロッピーディス
ク、MOディスク(磁気記録ディスク)、CD−R等の
各種の記憶媒体に出力して、画像ファイルとしてもよ
い。また、検索対象となる画像の情報は、画像処理の情
報に限定はされず、例えば画像データ、画像特徴量、プ
リント情報(プリントの枚数やサイズなど)等が例示さ
れる。
【0085】以上、本発明の検索システムおよび画像処
理装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例
に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろん
である。
【0086】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
検索システムによれば、画像の画像データを圧縮画像デ
ータとして容易にデータベース化でき、かつデータベー
ス等に記憶された圧縮画像データをそのまま簡単かつ高
速に検索することができる。また、本発明の検索システ
ムによれば、上記効果に加え、さらに、画像の画像デー
タを容易にデータベース化できる圧縮画像データとして
画像圧縮することができる。また、本発明の検索システ
ムによれば、上記効果に加え、さらに、画像の画像処理
の情報をその画像データと共に関連付けて容易にデータ
ベース化でき、かつデータベース等に記憶された画像処
理の情報等の画像の情報を、圧縮画像を利用して好適に
検索することができる。また、本発明の画像処理装置に
よれば、再プリントの画像と一致する同時プリントの画
像を簡単かつ高速に検索することができ、同時プリント
に再現された画像と、色や濃度が好適に一致する画像が
再現された再プリントを、安定して出力することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置を利用するデジタルフ
ォトプリンタの一例のブロック図である。
【図2】 (A)は図1に示されるデジタルフォトプリ
ンタに装填されるスキャナの概念図を、(B)は図1に
示されるデジタルフォトプリンタに配置されるイメージ
センサの概念図を、それぞれ示す。
【図3】 図1に示されるデジタルフォトプリンタの画
像処理装置の一例のブロック図である。
【図4】 本発明の検索システムにおける検索用圧縮画
像の生成方法の一例のフローチャートである。
【図5】 本発明の検索システムにおける画像圧縮方法
の一例を説明するための概念図である。
【図6】 本発明の検索システムにおける再プリント時
の画像データベースの検索方法の一例のフローチャート
である。
【図7】 本発明の検索システムにおける検索方法の一
例を説明するための概念図である。
【符号の説明】
10 (デジタル)フォトプリンタ 12 スキャナ 14 画像処理装置 16 プリンタ 18 操作系 20 ディスプレイ 22 光源 24 可変絞り 28 拡散ボックス 30 キャリア 32 結像レンズユニット 34 イメージセンサ 36 アンプ 38 A/D変換器 42 磁気ヘッド 44 コードリーダ 46 データ処理部 48 Log変換器 50 プレスキャン(フレーム)メモリ 52 本スキャン(フレーム)メモリ 54 プレスキャン処理部 56 本スキャン処理部 58 条件設定部 60 データ補正部 62,66 (画像)処理部 64,68 信号変換部 70 セットアップ部 72 画像圧縮部 74 キー補正部 76 パラメータ統合部 78 記憶手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データベースから画像を検索する検索シス
    テムであって、 前記画像の圧縮画像データを記憶する記憶手段と、前記
    圧縮画像データが圧縮された状態のまま、前記画像を検
    索する検索手段とを有することを特徴とする検索システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の検索システムであって、 さらに、前記画像の画像データを圧縮して、前記圧縮画
    像データを生成する圧縮手段を有することを特徴とする
    検索システム。
  3. 【請求項3】前記圧縮手段は、前記画像の前記画像デー
    タの圧縮に先立ち、前記画像データの規格化を行うこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の検索システム。
  4. 【請求項4】前記記憶手段は、前記画像の前記圧縮画像
    データと、その画像の情報とを関連付けして記憶するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の検索シ
    ステム。
  5. 【請求項5】前記検索手段による検索結果に応じて、前
    記データベースから、対応する画像の情報を読み出すこ
    とを特徴とする請求項4に記載の検索システム。
  6. 【請求項6】前記記憶手段は、前記画像を複数領域に分
    割して、前記画像の前に圧縮画像データを記憶するもの
    であり、前記検索手段は、前記画像の中心に対して点対
    象となる領域の前記画像データを統合して、前記圧縮画
    像データの検索を行うことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載の検索システム。
  7. 【請求項7】前記圧縮画像データは、輝度信号および色
    差信号の空間度数からなるものであることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の検索システム。
  8. 【請求項8】前記検索手段は、輝度信号の空間度数を所
    定の次数まで比較して検索を行って検索対象を選別した
    後、選別した検索対象について、色差信号の空間度数の
    所定の次数までの比較による検索および輝度信号の空間
    度数の先の検索よりも高次数までの比較による検索の少
    なくとも一方を行うことを特徴とする請求項7に記載の
    検索システム。
  9. 【請求項9】前記検索手段は、候補となる前記圧縮画像
    データの順位付けを行うことを特徴とする請求項1〜8
    のいずれかに記載の検索システム。
  10. 【請求項10】前記圧縮画像データを伸張して、前記順
    位付けの結果に応じて、1つまたは複数の画像を可視像
    として表示することを特徴とする請求項9に記載の検索
    システム。
  11. 【請求項11】前記画像の情報が、この画像の画像デー
    タ、およびこの画像に施した画像処理の情報の少なくと
    も一方であることを特徴とする請求項4〜10 のいずれ
    かに記載の検索システム。
  12. 【請求項12】画像もしくはその画像データに画像処理
    を施す画像処理手段と、前記画像もしくはその画像デー
    タに応じて、前記画像処理手段が施す前記画像処理を設
    定する設定手段と、前記画像の圧縮画像データと、これ
    に対応する前記画像もしくはその画像データに施された
    前記画像処理の情報と、を対応付けて記憶する記憶手段
    と、前記圧縮画像データが圧縮された状態のまま、前記
    記憶手段に記憶された前記画像を検索し、この画像に対
    応する前記画像処理の情報を読み出す検索手段とを有す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  13. 【請求項13】前記画像もしくはその画像データの再処
    理の指示に応じて、前記検索手段が検索した前記画像に
    対応する前記画像処理の情報を読み出した際には、前記
    設定手段は、読み出された前記画像処理の情報を用い
    て、先に前記画像もしくはその画像データに施された前
    記画像処理を再現することを特徴とする請求項12に記
    載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】請求項12または13に記載の画像処理
    装置であって、 さらに、前記画像の前記画像データを圧縮して前記圧縮
    画像データを生成する圧縮手段とを有することを特徴と
    する画像処理装置。
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