JP2000222348A - アービトレーション回路の自己診断回路 - Google Patents

アービトレーション回路の自己診断回路

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JP2000222348A
JP2000222348A JP11020156A JP2015699A JP2000222348A JP 2000222348 A JP2000222348 A JP 2000222348A JP 11020156 A JP11020156 A JP 11020156A JP 2015699 A JP2015699 A JP 2015699A JP 2000222348 A JP2000222348 A JP 2000222348A
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circuit
req
arbitration circuit
arbitration
permission signal
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Yuichi Fujiwara
裕一 藤原
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アービトレーション回路の診断において、回
路規模が小さく、中央処理装置に負担をかけないように
する。 【解決手段】 アービトレーション回路1における優先
順位判別回路14は、LRUアルゴリズムにより、要求
信号Req_xによるリクエストの優先順位を判別して
最優先順位のリクエストに対し許可信号Gnt_xを出
力する。1クロック前の許可信号を保持する回路2は、
1クロック前の許可信号Gnt_xを2ビットに変換し
て保持する。診断回路22は、現在有効なアービトレー
ション回路1からの許可信号Gnt_xと前記1クロッ
ク前の許可信号とが一致し、かつアービトレーション回
路1へ他のリクエストがあるときは、アービトレーショ
ン回路1が故障しているとして、中央処理装置へ割込み
信号INTを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI内のアービ
トレーション回路の故障を検出するアービトレーション
回路の自己診断回路に関する。
【0002】
【従来の技術】アービトレーション回路とは、複数のリ
クエストに順位を付けて許可を返す回路である。したが
って、アービトレーション回路が故障した場合、複数の
リクエストに対して正しい順番で許可を返せなくなる。
最悪の場合は、アービトレーション回路にリクエストを
出したが、アービトレーション回路から許可が返らない
ために、その後の処理が出来なくなり、LSI回路やシ
ステム全体が停止した状態になる。このような状態にな
った時は、システムをリセットするしか復旧手段がなく
なってしまう。
【0003】このような最悪の状態を防ぐために、アー
ビトレーション回路を事前に診断し、LSI回路やシス
テム全体が停止する前に、中央処理装置にアービトレー
ション回路で故障が検出されたことを知らせることが肝
要である。
【0004】従来、このような、アービトレーション回
路の故障を検出する方法の一つには、回路を2重化にす
る方法が知られている。この方法では、アービトレーシ
ョンする回路を2つ、またはそれ以上持ち、それぞれの
値を照合して回路の故障を検出する。
【0005】また、他の従来技術として、BIST(Bui
ld In Self Test)を用いて故障検出する方法がある。こ
の方法は、中央処理装置がBISTを用いてアービトレ
ーション回路の故障を診断するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
従来技術のうち、回路を2重化する場合は、アービトレ
ーション回路を2つ持つ必要があるため、回路規模が大
きくなるという問題点がある。
【0007】また、BIST(Build In Self Test)によ
る場合は、故障診断を行なうためには、中央処理装置が
BISTを用いてアービトレーション回路の故障を診断
する必要があり、以下のような3つの問題がある。
【0008】第1に、中央処理装置に負荷がかかる為性
能が落ちる。第2に、リアルタイムで故障を検出できな
い為信頼性にかける。そして、第3に、LSIの外にR
OM等の装置が必要になる。
【0009】したがって、本発明の目的は、LSI内の
自己診断回路規模を少なくするとともに、LSIの外に
自己診断をする為のROMなどの装置を必要とせず、装
置全体を小型化したアービトレーション回路の自己診断
回路を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、中央処理装置
などからアービトレーション回路の故障を診断するため
の操作をなくすことにより、他のアクセスを止めること
なく、高速に処理できるアービトレーション回路の自己
診断回路を提供することにある。
【0011】さらに、本発明の他の目的は、アービトレ
ーション処理毎にアービトレーション回路の故障を自己
診断することにより、診断の信頼性向上をさせたアービ
トレーション回路の自己診断回路を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の本発明のアービト
レーション回路の自己診断回路は、LSI内のアービト
レーション回路の故障を検出するために、該アービトレ
ーション回路に対して複数のリクエストが同時に発行さ
れている時、同一のリクエスト先が続けて許可されてい
ないかを診断することにより、アービトレーション回路
内の故障を検出するようにしたことを特徴とする。
【0013】また、第2の本発明のアービトレーション
回路は、LSI内のアービトレーション回路の故障を検
出するアービトレーション回路の自己診断回路におい
て、1クロック前の前記アービトレーション回路からの
許可信号を保持する回路と、現在有効なアービトレーシ
ョン回路からの許可信号と前記1クロック前の許可信号
とが一致し、かつ前記アービトレーション回路へ他のリ
クエストがあるときは前記アービトレーション回路が故
障しているとする診断回路とを設けたことを特徴とす
る。
【0014】この本発明によるアービトレーション回路
の故障を検出する手段は、自己診断回路に於いて、他の
リクエストが存在している時、同じリクエストに対して
許可されていないかを診断することでアービトレーショ
ン回路内の故障を検出する。また、アービトレーション
回路内に故障が検出された場合に、中央処理装置に対し
てアービトレーション回路内に故障が生じたことを知ら
せる。
【0015】
【発明の実施の形態】 次に、本発明の上記の目的、特
徴および利点を明確にすべく、添付した図面を参照しな
がら、本発明の実施の形態につき詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例を示すブロック
図であり、入力端子31,32,33と、出力端子3
4,35,36,37と、アービトレーション回路1
と、自己診断回路2とで構成されている。
【0017】まず、故障診断されるアービトレーション
回路1の構成を説明する。このアービトレーション回路
1は、入力端子31,32,33から入力する要求信号
Req_a,Req_b,Req_cに対して、許可信号
Gnt_a,Gnt_b,Gnt_cのうちのいずれか1
つを出力端子34,35,36から出力する回路であ
る。
【0018】その中枢となるのが優先順位判別回路14
であり、要求信号Req_a,Req_b,Req_cの
値と、3つのJKフリップフロップ11,12,13の
値により、LRU(Least Recentory Used)アルゴリ
ズムにより、1番優先順位の高い要求信号によるリクエ
ストに対して、許可信号Gnt_x(x=a,b,c)を有効
化(‘1’)する。
【0019】要求信号Req_a,Req_b,Req_
cは、処理順番を待つ回路がアービトレーション回路1
に対して処理要求する信号である。また、許可信号Gn
t_a,Gnt_b,Gnt_cは、アービトレーション
回路1が処理順番を待つ回路に対して処理の許可を与え
る信号である。要求信号Req_a,Req_b,Req
_cそれぞれに対しては、許可信号Gnt_a,Gnt_
b,Gnt_cが対応する。
【0020】優先順位回路14は、要求信号Req_
a,Req_b,Req_cによるリクエストの優先順位
を次のようにして決めるために、3つのJKフリップフ
ロップ(以下、フリップフロップと記す)11,12,
13を使用する。フリップフロップ11は、Req_a
とReq_bをアービトレーションをするのに用いられ
る。
【0021】すなわち、フリップフロップ11の値が
'0'の時はReq_aがReq_bよりも順位が高
く、'1'の時はReq_aがよりも順位が高い。また、
フリップフロップ12は、Req_a11とReq_c1
3をアービトレーションをするのに用いられる。フリッ
プフロップ12の値が '0'の時はReq_aがReq_
cよりも順位が高く、'1'の時はReq_cがReq_a
よりも順位が高い。また、フリップフロップ13は、R
eq_b12とReq_c13をアービトレーションをす
るのに用いられる。フリップフロップ13の値が '0'
の時はReq_bがReq_cよりも順位が高く、'1'の
時はReq_cがReq_bよりも順位が高い。
【0022】次に、3つのフリップフロップ11,1
2,13は、許可信号Gnt_x(x=a,b,c)が
有効になったリクエストの優先順位を最下位にするた
め、次のクロックから以下のように変化した値を出力す
る。
【0023】すなわち、許可信号Gnt_aが有効にな
った次のクロックからフリップフロップ11は’1’を
出力し、フリップフロップ12は’1’を出力する。こ
の結果、上述の、各フリップフロップのアービトレーシ
ョン機能により、Req_b>Req_a,Req_c>
Req_aとなり、要求信号Req_aによるリクエスト
の優先順位が最下位になることが立証される。
【0024】また、Gnt_bが有効になった次のクロ
ックからフリップフロップ11は’0’を出力し、フリ
ップフロップ13は’1’を出力する。この結果,Re
q_a>Req_b,Req_c>Req_bとなり、要求
信号Req_bによるリクエストが最下位になることが
立証される。
【0025】また、Gnt_cが有効になった次のクロ
ックからフリップフロップ12は’0’を出力し、フリ
ップフロップ13は’0’を出力する。この結果、Re
q_a>Req_c,Req_b>Req_cとなり、要求
信号Req_cによるリクエストが最下位となることが
立証される。
【0026】以上の結果により、許可信号Gnt_aが
有効(“1”)になる場合は、次の3つのときであるこ
とがわかる。
【0027】 Req_aが最上位のとき このときは、Req_b,Req_cの有無に拘わらず、
また、フリップフロップ13(BC)の値にも無関係で
ある。すなわち、Req_a=Req_b=“X”,AB
=AC=“0”ということであり、優先順位判別回路1
4中の表における3行目と6行目が該当する。
【0028】 Req_aが中位であり、かつ最上位
のリクエストが無いとき Req_bが最上位(AB=“1”,BC=“0”)で
あるがReq_b=“0”のときか、または,Req=_
cが最上位(AC=BC=“1”)であるがReq_c
=“0”のときであり、優先順位判別回路14中の表に
おいて10行目と16行目が該当する。
【0029】 Req_aが最下位であるが、上位の
2つのリクエストが無いとき Req_bが最上位(AB=AC=“1”)であるがR
eq_b=Req_c=“0”のときか、または,Req
_cが最上位(AC=BC=“1”)であるがReq_c
=Req_b=“0”のときであり、優先順位判別回路
14中の表において14行目と20行目が該当する。
【0030】同様にして、許可信号Gnt_bが有効
(“1”)になる場合は、Req_bが最上位のとき
(9行目と12行目)、Req_bが中位であり、かつ
最上位のリクエストが無いとき(4行目と19行目)、
およびReq_bが最下位であるが、上位の2つのリク
エストが無いとき(8行目と17行目)である。
【0031】また、許可信号Gnt_cが有効
(“1”)になる場合は、Req_cが最上位のとき
(15行目と18行目)、Req_cが中位であり、か
つ最上位のリクエストが無いとき(7行目と13行
目)、およびReq_cが最下位であるが、上位の2つ
のリクエストが無いとき(5行目と11行目)である。
【0032】次に、本発明の特徴部分である自己診断回
路2の構成を説明する。自己診断回路2は、Gnt_x
の値と、要求信号Req_xの値と、1つ前の許可信号
を保持する回路21との値から、診断回路22による論
理により、アービトレーション回路1の故障を診断す
る。故障を検出したら、割込み信号INTを出力端子3
7から中央処理装置(図示省略)へ出力する。
【0033】1つ前の許可信号を保持する回路21は、
許可信号Req_cを2ビットの値に変換し、次のクロ
ックの立ち上がりから、この2ビットに変換した値をK
eep(1),Keep(0)として出力する。また、次
の許可信号Req_xが有効になるまで2ビットに変換
した値を保持する。
【0034】許可信号Gnt_xに対する2ビットの変
換値は以下のようにする。Gnt_aが有効になった
時、Keep(0)は”1”、keep(1)は”
0”、Gnt_bが有効になった時、Keep(0)
は”0”、keep(1)は”1”、Gnt_cが有効
になった時、Keep(0)は”1”、keep(1)
は”1”。
【0035】診断回路22は、現在有効な許可信号と1
クロック前に有効だった許可信号が同じで、且つ、他の
リクエストが有効ならば、アービトレーション回路1が
故障したとして割込み信号INTを有効(INT=’
1’)にする回路である。
【0036】オアゲート23とアンドゲート27は、許
可信号Gnt_aに係わるアービトレーション回路1の
故障を検出する回路であり、オアゲート24とアンドゲ
ート28は許可信号Gnt_bに係わるアービトレーシ
ョン回路1の故障を検出する回路であり、オアゲート2
5とアンドゲート29は許可信号Gnt_cに係わるア
ービトレーション回路1の故障を検出する回路である。
そして、オアゲート26はいずれかの許可信号Gnt_
Xに係わるアービトレーション回路1の故障を検出する
ためにアンドゲート27,28,29の出力の論理和演
算を行う。
【0037】許可信号Gnt_aに係わるアービトレー
ション回路1の故障検出について説明する。アンドゲー
ト17は、現在有効な許可信号Gnt_aと、1クロッ
ク前に許可信号Gnt_aが有効であったことを示す、
1つ前の許可信号を保持する回路21からのKeep
(1)の否定信号およびKeep(0)との論理積演算
を行うことにより、2クロック連続で許可信号Gnt_
aが有効になっているか否かを調べる。
【0038】また、オアゲート23の出力との論理積演
算により、このときに他の要求信号Req_bとReq_
cのいずれかが“1”となっているかを調べる。そし
て、上述の論理積演算の結果が“1”であるときは、他
の要求信号の入力があるのに同一のリクエストが連続し
て許可されていることにより、アービトレーション回路
1の故障を検出するようにしたものである。
【0039】以上のように自己診断回路2は、アービト
レーション回路1を2重化した時よりも少ない回路規模
で故障診断を行うという目的を達成する。また、許可信
号が有効になる毎に、自己診断を行なうので、信頼性の
向上を果たすとともに、中央処理装置などからの故障診
断操作や、LSI外に自己診断をおこなう装置などを必
要しないという目的も達成できる。
【0040】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。まず、本発明による自己診断回路2によりアービト
レーション回路1内の故障を検出する動作について図1
を用いて説明する。
【0041】例えば、3つのフリップフロップ11,1
2,13の値が全て”0”とする。この時のリクエスト
の順位はReq_a>Req_b>Req_cであり、R
eq_aが最上位となる。また、Req_cが最下位順位
なのでLRUのアルゴリズムにより、1つ前の許可信号
を保持する回路21のKeep(1:0)の値は”1
1”、すなわち、1つ前ではReq_cが最上位であった
こととなる。この状態に於いて、Req_aとReq_c
が同時に有効になった場合を説明する。
【0042】アービトレーション回路1に故障がなかっ
た場合は、LRUアルゴリズムにより、最上位のReq
_aに対応するGnt_aが有効になる。この時、自己診
断回路2に於いて、1つ前の許可信号を保持する回路2
1は”11”の値を保持している(1つ前の許可信号は
Gnt_cである。)ので診断回路22では、アンドゲ
ート27〜29のいずれにおいても“1”を出力せず、
故障と診断しない。
【0043】次に、アービトレーション回路1が故障し
ていた場合には、許可信号Gnt_cが有効になる。こ
の時、自己診断回路2に於いて、1つ前の許可信号を保
持する回路21はGnt_cの値を保持しており、他の
リクエストReq_aも有効である為、診断回路22に
於いて、アンドゲート29が“1”を出力するので、ア
ービトレーション回路1に故障が発生したと診断でき、
割込み信号INTを有効にする。
【0044】次に、許可信号Gnt_aに依るアートビ
レーション回路1の故障検出について、図2のフローチ
ャートにより説明する。
【0045】要求信号Req_cが有効になると(F
1)、アービトレーション回路1で要求信号Req_c
の優先順位を判断する(F2)。
【0046】F2において、他のリクエスト(この時は
要求信号Req_a,Req_b)が有効で、他のリクエ
ストが優先順位が高ければそのまま待つが、他のリクエ
ストが無いか、有っても他のリクエストより要求信号R
eq_cの優先順位が高ければF3に進む。そして、許
可信号Gnt_cを有効にし(F3)、1つ前の許可信
号がGnt_cが有効であったかを判断する(F4)。
【0047】このとき、Keep(1:0)(Keep
(1)とKeep(0)の値を意味する。)の値が”1
1”の場合は、F5に進むが、Keep(1:0)の値
が”11”以外の場合は、スタートに戻る。F5では、
要求信号Req_c以外も有効かを判断し、要求信号R
eq_aもしくはReq_bが有効である場合、F6に進
む。F6では、要求信号Req_a、Req_bが共に有
効でない場合、スタートに戻る。しかし、要求信号Re
q_aもしくはReq_bが有効であったときには、割込
み信号INTを有効にして、アービトレーション回路1
で故障を検出したことを中央処理装置に通知する(F
6)。
【0048】なお、F2の判断が正常に行われないとき
には、F1から、破線のパスによりF3に進むことにな
る。
【0049】次に、本発明の他の実施例として、その基
本的構成は図1の通りであるが、アービトレーションの
アルゴリズムをLRUではなく、ラウンドロビンとした
例について図3により説明する。本実施例の回路構成
は、アービトレーションのアルゴリズムがLRUである
実施例1の構成が基になって構成されている。
【0050】まず、故障診断されるアービトレーション
回路の構成を説明する。
【0051】アービトレーション回路4は、入力端子6
1,62,63から入力する要求信号Req_a,Re
q_b,Req_cに対して、許可信号Gnt_a,Gn
t_b,Gnt_cのうちのいずれかを出力端子64,6
5,66から出力する回路である。
【0052】要求信号Req_a,Req_b,Req_
cは、処理順番を待つ回路がアービトレーション回路4
に対して処理要求する信号である。また、許可信号Gn
t_a,Gnt_b,Gnt_cは、アービトレーション
回路4が処理順番を待つ回路に対して処理の許可を与え
る信号である。要求信号Req_a,Req_b,Req
_cそれぞれに対しては、許可信号Gnt_a,Gnt_
b,Gnt_cが対応する。
【0053】優先順位判別回路44は、要求信号Req
_a,Req_b,Req_cによる各リクエストの優先
順位を次のようにして決めるために、3つのJKフリッ
プフロップ41,42,43と3つのアンドゲート4
4,45,46とを用いる。すなわち、フリップフロッ
プ41が有効な時の3つのリクエストの優先順位は、R
eq_a>Req_b>Rec_cとなる。また、フリッ
プフロップ42が有効な時の3つのリクエストの優先順
位は、Req_b>Req_c>Rec_aとなる。ま
た、フリップフロップ43が有効な時の3つのリクエス
トの優先順位は、Req_c>Req_a>Rec_bと
なる。
【0054】次に、3つのフリップフロップ41,4
2,43は、許可信号Gnt_a,Gnt_b,Gnt_
cが有効になる毎に、有効になるフリップフロップが、
順次シフトする。これは、3つのアンドゲート45,4
6,47とオアゲート48とにより実現されている。
【0055】 すなわち、許可信号Gnt_xの“1”
はオアゲート48によって、アンドゲート45,46,
47のそれぞれにおいて一方の入力となり、アンドゲー
ト45,46,47の出力はそれぞれフリップフロップ
42,43,41のJ入力端子に供給される。したがっ
て、Q出力端子で“1”を出力しているフリップフロッ
プの次段のフリップフロップのJ入力端子に“1”が供
給され、その結果、次段のフリップフロップは反転され
る。また、“1”を出力したフリップフロップのK入力
端子に“1”が入力して反転されるのである。
【0056】優先順位判別回路44は、要求信号Req
_a,Req_b,Req_cによるリクエストの優先順
位を、3つのフリップフロップ41,42,43の値に
より判別して、リクエストした中で1番高い優先順位の
要求信号Req_xに対して許可信号Gnt_xを出力す
る。
【0057】 このことは、優先判別回路44に示され
た真理値表により明らかである。例えば、フリップフロ
ップ41が有効ならABC=“1”であり、要求信号R
eq_aによるリクエストは、要求信号Req_bおよび
Req_cの有無とは無関係に受け入れられて、許可信
号Gnt_aが“1”となる。しかし、要求信号Req_
bによるリクエストに対しては、上位の要求信号Req
_aが無いときにのみ受け入れられて、許可信号Gnt_
bが“1”となり、また、要求信号Req_cによるリ
クエストは、上位の要求信号Req_aおよびReq_b
が無いときにのみ受け入れられる。
【0058】次に、本発明の特徴部分である自己診断回
路5の構成を説明する。自己診断回路5は、許可信号G
nt_xの値と、要求信号Req_xの値と、1つ前の許
可信号を保持する回路51の値とから、診断回路52に
よる論理により、アービトレーション回路4の故障を診
断する。故障を検出したら割込み信号INTを出力端子
67から出力する。
【0059】1つ前の許可信号を保持する回路51は、
許可信号Gnt_xを2ビットの値に変換し、次のクロ
ックの立ち上がりから、この2ビットに変換した値をK
eep(1),Keep(0)として出力する。また、次
の許可信号Gnt_xが有効になるまで2ビットに変換
した値を保持する。
【0060】許可信号Gnt_xに対する2ビットの変
換値は次のようにする。Gnt_aが有効になった時、
Keep(0)は”1”、keep(1)は”0”、G
nt_bが有効になった時、Keep(0)は”0”、
keep(1)は”1”、Gnt_cが有効になった
時、Keep(0)は”1”、keep(1)は”
1”。
【0061】診断回路52に於いて、オアゲート53〜
56,アンドゲート57〜59は、図1におけるオアゲ
ート23〜26,アンドゲート27〜29と同一の機能
を果たす。本実施例がLRUアルゴリズムの場合(図1
の22)と異なるところは、3つのリクエストをラウン
ドロビンにする場合に、最大2回までは同じ許可信号を
有効にするため、2回続けて同じ許可信号を有効にした
ことを保持するフリップフロップ5Bを有する点であ
る。
【0062】したがって、診断回路52に於いて、アー
ビトレーション回路4の故障を検出する条件は、現在の
有効な許可信号と1クロック前に有効だった許可信号が
同じで、且つ、他のリクエストが有効、且つフリップフ
ロップ5Bが有効であれば、アービトレーション回路4
が故障したとして割込み信号INTを有効(INT=’
1’)にする場合である。
【0063】以上のように自己診断回路5で、アービト
レーション回路4の故障を診断することにより、アービ
トレーション回路4を2重化した時よりも少ない回路規
模で故障診断を行なうという目的を達成できる。また、
許可信号が有効になる毎に、自己診断を行なうので、信
頼性の向上を果たすとともに、中央処理装置などからの
故障診断操作や、LSI外に自己診断をおこなう装置な
どを必要としないという目的も達成できる。
【0064】さらに、このような目的は、以上の2つの
実施例で説明したように、アービトレーションのアルゴ
リズムがいかなる場合に於いても、自己診断回路を用い
ることにより達成できる。
【0065】 なお、本発明が上記各実施例に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施例は適
宜変更され得ることは明らかである。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を得ること
ができる。第1に、同一のリクエスト先が続けて許可さ
れていないかを診断するという方式を採用したため、回
路の2重化を行なうことなく、自己診断が可能となるの
で、診断回路の回路規模が小さくできる。
【0067】第2に、アービトレーション回路の故障を
診断する為に外部からの信号を必要としないため、LS
I外にROM等の装置を必要としないので、装置全体の
小型化を図ることができる。
【0068】第3に、アービトレーション回路の故障を
診断するのに、中央処理装置がアービトレーション回路
内の診断回路を起動する必要がなく、中央処理装置に負
荷をかけることがないため、装置全体の性能を低下させ
ることがない。
【0069】第4に、アービトレーション回路の故障を
アービトレーション毎に自己診断を行なうため、アービ
トレーション回路内の故障をリアルタイムで検出きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図
【図2】本発明の第1実施例の動作を示すフローチャー
【図3】本発明の他の実施例を示すブロック図
【符号の説明】
1,4 アービトレーション回路 2,5 自己診断回路 11,12,13 JKフリップフロップ 14,44 優先順位判別回路 21,51 1つ前の許可信号を保持する回路 22,52 診断回路 23〜26 オアゲート 27〜29 アンドゲート 31〜33 入力端子 34〜37 出力端子 41〜43 JKフリップフロップ 45〜47 アンドゲート 48 オアゲート 53〜56 オアゲート 57〜5A アンドゲート 5B フリップフロップ 61〜63 入力端子 64〜67 出力端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LSI内のアービトレーション回路の故
    障を検出するために、該アービトレーション回路に対し
    て複数のリクエストが同時に発行されている時、同一の
    リクエスト先が続けて許可されていないかを診断するこ
    とにより、アービトレーション回路内の故障を検出する
    ようにしたことを特徴とするアービトレーション回路の
    自己診断回路。
  2. 【請求項2】 LSI内のアービトレーション回路の故
    障を検出するアービトレーション回路の自己診断回路に
    おいて、 1クロック前の前記アービトレーション回路からの許可
    信号を保持する回路と、 現在有効なアービトレーション回路からの許可信号と前
    記1クロック前の許可信号とが一致し、かつ前記アービ
    トレーション回路へ他のリクエストがあるときは前記ア
    ービトレーション回路が故障しているとする診断回路と
    を設けたことを特徴とするアービトレーション回路の自
    己診断回路。
  3. 【請求項3】 前記アービトレーション回路は、LRU
    アルゴリズムにより、リクエストの優先順位を判別して
    最優先順位のリクエストに対し前記許可信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2記載のアービトレーション回
    路の自己診断回路。
  4. 【請求項4】 前記アービトレーション回路は、ラウン
    ドロビンアルゴリズムにより、リクエストの優先順位を
    判別してリクエストに対し順次に前記許可信号を出力す
    ることを特徴とする請求項2記載のアービトレーション
    回路の自己診断回路。
  5. 【請求項5】 アービトレーション回路の故障を検出す
    ると、中央処理装置に、その故障を通知する手段を設け
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    に記載のアービトレーション回路。
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