JP2000221620A - 立体像記録方法 - Google Patents
立体像記録方法Info
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Abstract
な立体像を再現することの可能な立体像記録方法を提供
する。 【解決手段】 本発明の立体像記録方法は、感光材料1
の表面にレンズアレイ3−1〜3−nを有する立体像記
録シート3を用い、レンズアレイ3−1〜3−nの各々
のレンズに対応する光線情報が他のレンズに漏れないよ
うにしつつ順次に感光材料1を露光し、感光材料1に光
線情報を記録する。
Description
関する。
みは数多くなされ、さまざまな方法が提案されている。
特に、近年、コンピュータにより合成された立体像情報
を印刷物として得ることの要望は高まり続けており、特
にホログラフィックステレオグラムと呼ばれる方法の改
良が盛んに検討されている。
は、スリット状またはドット状に要素ホログラムを記録
する。各要素ホログラムには、拡散板や液晶ディスプレ
イなどに表示された平面画像が二光束干渉によりホログ
ラフィックに記録されている。各々の要素ホログラムと
記録された平面画像との関係は、記録するラインまたは
ドットから射出されるべき光線の方向と強さに相当す
る。
した視差画像や実体のないコンピュータによる仮想物体
であっても、立体像として良好に再現することができ
る。
を良好に再生するためには、記録に用いた参照光と同じ
方向からの照明を必要とし、これ以外の光が照射された
場合には、物体を再現できなかったり、不要な光を発生
することになる。これらを解消するために多くの検討が
なされてきているが、いまだに十分な解決には至ってい
ない。
ばれる方法も検討されている。例えば、特開平6−12
515号には、「XYZプロッタ」と呼ばれる立体像の
記録方法が提案されている。このXYZプロッタは、蝿
の目レンズ板と、蝿の目レンズ板の略々焦点面に設置さ
れた感光性記録部材と、蝿の目レンズ板の前面の3次元
空間内で記録の対象にされるべき3次元画像の形状と対
応する位置で点灯される点光源を3次元的に変位させる
手段とを備えている。
のできる感光記録材料としては、従来公知の種々の材料
を用いることができる。
ってのみ発色画像を得るような感光記録材料は、フリー
ラジカル写真として古くから知られている。例えば、Ph
ot.Sci.Eng,.5,98−103(1961)、特公昭4
3−29407号、特開昭55−55335号、特開昭
57−60329号、特開昭62−66254号等に
は、紫外線の照射により発生する光遊離基を利用し、各
種のロイコ染料を酸化することにより発色画像を得る方
法、あるいは発生した光遊離基とアニリン誘導体との反
応により、トリアリールメタン系の染料を形成させ、発
色画像を得る方法が開示されている。
R(登録商標)のように、UV光で露光して画像を形成し
た後、可視光で光還元性物質を活性化して定着を行なう
ような画像形成材料もある。原稿を介して光を照射する
だけで画像を形成できることは、使用する装置や操作が
単純であるという利点はあるものの、これも光のみで発
色するという性質を有しているため、その取り扱いは、
暗室での作業を強いられたり、また保存時の安定性も悪
いという欠点を有している。
熱記録に応用した例として、特開平1−129247
号、特開平1−143252号、特開平3−10252
号、特開平3−1983号等には、光遊離基発生剤とロ
イコ染料を熱応答性のマイクロカプセル内に閉じ込め、
カプセル外に還元剤を存在させた記録材料が開示されて
いる。この記録材料は、熱記録によりマイクロカプセル
の外にある還元剤を、マイクロカプセルの中にある光遊
離基発生剤と混合させて、その発色性を停止した後、全
面露光して非加熱部を発色させることができる。このよ
うなタイプの感熱記録材料では、記録装置は、サーマル
ヘッドと、全面露光するのに必要な光源とを備えていれ
ばよく、通常の感熱記録の利点を損なうことなく、簡便
な操作で記録を行なうことができる。また、露光と加熱
を逆の順序で行なうと、光による書き込み後に熱による
定着を行なうことができる。
た従来の立体像記録方法は、点光源の軌跡を記録する優
れた方法ではあるが、表面を有する物体を記録しようと
すると、物体の面の全てを点光源がなぞらなければなら
ず、ワイヤーフレーム状の表示が限界で、滑らかな物体
表面の記録を行なうことができないという問題があっ
た。
原理を感熱記録に応用した例のように、熱による定着を
行なう材料を用いる場合には、記録時の加熱などによ
り、支持体などの部品が変形する等の不具合が生じると
いう問題があった。
照明にも鮮明な立体像を再現することの可能な立体像記
録方法を提供することを目的としている。
部品が変形する等の不具合を生じさせずに、鮮明な立体
像を再現することの可能な立体像記録方法を提供するこ
とを目的としている。
に、請求項1記載の発明は、感光材料上に、レンズアレ
イを有する立体像記録シートを設け、前記レンズアレイ
の各々のレンズに対応する光線情報が他のレンズには漏
れないようにしつつ、各々のレンズ毎に順次に感光材料
を露光し、感光材料に、各々のレンズ毎に光線情報を順
次に記録することを特徴としている。
載の立体像記録方法において、前記感光材料として、発
色温度が150℃以下である熱現像ジアゾ感光材料を用
いることを特徴としている。
載の立体像記録方法において、前記感光材料として、感
光層の厚さが1.0ミクロン以下のものを用いることを
特徴としている。
至請求項3のいずれか一項に記載の立体像記録方法にお
いて、感光材料として、発色波長の短い層から順にレン
ズアレイから遠ざかるように積層されているものを用い
ることを特徴としている。
基づいて説明する。図1は本発明に係る立体像記録方法
に用いられる立体像記録装置の構成例を示す図である。
図1を参照すると、この立体像記録装置は、感光材料1
が積載される移動ステージ2と、感光材料1上に配置さ
れ、レンズアレイ3−1〜3−nを有する立体像記録シ
ート3と、画像表示パネル4と、画像表示パネル4を照
明する光源(例えば露光ランプ)5と、画像表示パネル4
を透過した光(記録光線)を立体像記録シート3のレンズ
アレイ3−1〜3−nのうちの対応する1つのレンズ
(マイクロレンズ),例えば3−iにのみ入射させるため
のスリット6と、移動ステージ2を移動させる移動手段
7と、画像表示パネル4および移動手段7を制御するパ
ーソナルコンピュータ8とを有している。
よび反射型のものを適宜用いることができる。例えば、
画像表示パネル4には透過型の液晶表示板として例えば
TFT液晶表示板などを用いることができる。また、画
像表示パネル4を光源5によって照明する場合、光源5
からの光を画像表示パネル入射前に拡散板にて拡散する
ことができる。また、光源5からの照明光を効率よく利
用するために、拡散板の前後、画像表示パネル4の前後
の適当な位置に、スリット6に対する集光レンズを配置
してもよい。
3−1〜3−nは、例えば、蝿の目レンズアレイであっ
て、複数のレンズ(複数のマイクロレンズ)3−1〜3−
nがアレイ上に配置されたものとなっている。ここで、
立体像記録シート3は、各レンズ3−1〜3−nの焦点
位置付近が感光材料1となるように、感光材料1上に配
置される。
ガラス研磨や、樹脂などの材料を金型に対して、指圧、
射出、光硬化形成等により成形することができる。ま
た、マイクロレンズ3−1〜3−nを構成する材料に特
に制限はない。しかし、作成した立体画像を従来の印刷
物や文書のコピーなどと同様に持ち運んだり、回覧する
用途に用いる場合を想定すると、破損し難いアクリル系
やシリコン系などの樹脂を用いることが好ましい。
画像表示パネル4を透過した光(記録光線)を立体像記録
シート3のレンズアレイ3−1〜3−nのうちの対応す
る1つのレンズ(マイクロレンズ)(図1の例では、レン
ズ(マイクロレンズ)3−i)にのみ入射させ、画像表示
パネル4からの拡散光がレンズ(マイクロレンズ)3−i
以外のレンズ(マイクロレンズ),例えば3−(i+1),
3−(i−1)に入射しないようにするために設けられて
いる。
射光を吸収するために、黒色に塗布されたり、表面処理
などがなされることが好ましい。すなわち、スリット6
には、少なくとも、記録に用いる光に対する反射を抑制
する手段が施されていることが好ましい。
金属に穴を開けて成形することができる。また、ガラス
板などの透明基板上に金属蒸着膜等の遮光層を形成し、
この層をエッチングなどにより部分的に取り除くなどの
方法により形成することができる。
は、さらに、加熱のためのヒーター等が内蔵されていて
も良い。この場合には、露光後、オーブンなどの定着装
置に移動することなく記録画像の現像定着を行なうこと
ができ、装置の小型化などに有利である。
光層12とが積層されて構成されている。
は、前述のように、レンズ(マイクロレンズ)の略焦点位
置に配置される。また、感光層12の厚さは1.0μm
以下が好ましく、さらに好ましくは0.5μm以下であ
るのが良い。すなわち、感光層12の厚さが厚くなるほ
どマイクロレンズにより形成される画像の解像度が低下
するため、画像の重ね合わせによって再生される立体像
の解像度も低下し、また、再生可能な奥行き,被写界深
度も浅くなる。
としては、感光波長の異なる感光層を積層することもで
きる。この際、発色波長により屈折率が異なるため、発
色波長の長い層をレンズアレイに近くなるように順に積
層することが好ましい。すなわち、感光材料として、発
色波長の短い層から順にレンズアレイから遠ざかるよう
に積層されているものを用いることが好ましい。これに
より、像を鮮明にすることができる。
感光し、異なる波長の光、および/または、加熱などの
乾式処理により、現像および定着がなされることが好ま
しい。
着色するための発色剤や、非露光部が周辺光によっても
変化しないように処理する定着剤を含有する。例えば、
感光層12にジアゾ化合物を分散した場合には、定着剤
層11は、カプラー,塩基性物質,非融化剤などを含有
する。これにより、露光後に全面加熱することにより塩
基性物質の発生するアルカリにより感光しないジアゾ化
合物とカプラーが活性化することにより発色する。
には、感光層12に光遊離基発生剤とロイコ染料を分散
し、定着剤層11には還元剤を分散する。露光後に加熱
することにより、還元剤を光遊離基発生剤に反応させ
て、感光性を停止させる。
着温度の低い発色方式を採用することが好ましい。具体
的には、感光材料1として、発色温度が150℃以下で
ある熱現像型ジアゾ感光材料を用いることが好ましい。
このような材料は、保管の経時安定性に優れ、期待する
低温現像性を有するために取り扱いが容易で、現像,定
着時にレンズアレイが変形歪みなどの損傷を受けない温
度で処理することができる。
について、より詳細に説明する。本発明で使用されるジ
アゾ化合物は、一般式ArN2+X-で示されるジアゾニ
ウム塩である。なお、式中、Arは置換あるいは無置換
の芳香族部分を表し、ArN 2+はジアゾニウム塩を表
し、X-は酸アニオンを表す。ジアゾ化合物の具体例と
しては、4−ジアゾ−N,N―ジメチルアニリン、4−
ジアゾフェニルモルホリン、4−ジアゾ−N,N―ジブ
チルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジメトキシフェニ
ルモルホリン、4−ジアゾー2,5−ジエトキシフェニ
ルモルホリン、4−ジアゾ2,5−ジプロポキシフェニ
ルモルホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニ
ルモルホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−
ベンジル−N−エチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−
ジブトキシ−N,N−ジブチルアニリン、4−ジアゾ−
2,5−ジブトキシ−N−ベンジル−N−エトキシアニ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルピペラ
ジン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルピロリ
ジン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルピペ
リジン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−N,N−ジ
メチルアニリン、4−ジアゾ−1−ベンゾイルアミノ−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’
−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシベンゾイル
アミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(4’−メトキシベンゾアミノ)−2,5−ジプロポ
キシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−クロルベンゾ
イルアミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジア
ゾ−1−(3’−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−
ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−メトキ
シベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベンゼン、
4−ジアゾ−1−フェニルメルカプト−2,5−ジプロ
ポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−トルイルメ
ルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ
−1−(4’−メトキシフェニルメルカプト)−2,5−
ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−クロル
フェニルメルカプト)−2,5−ジメトキシベンゼン、
4−ジアゾ−1−(3’−トルイルメルカプト)−2,5
−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−メト
キシフェニルメルカプト)−2,5−ジプロポキシベン
ゼン、4−ジアゾ−1−(2’−トルイルメルカプト)−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−フェノ
キシ−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
(4’−メトキシフェノキシ)−2,5−ジエトキシベン
ゼン等の塩化物と塩化亜鉛、塩化カドミウム、塩化錫等
の金属塩化物との複塩および前記ジアゾ化合物の硫酸、
ヘキサフルオロリン酸、4フッ化ホウ素酸等の無機酸の
塩等が挙げられる。
ず、あるいはバインダーを使用して水溶液または分散液
として塗工する。本発明においては、バインダーとし
て、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カゼ
イン、ゼラチン、デンプンおよびその誘導体、ポリビニ
ルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース等の水溶性樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸
エステル、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種エマルジョン樹
脂が使用できる。また、水に難溶性のジアゾ液成分を有
機溶剤に溶解して塗布する場合は、バインダーとして有
機溶剤に可溶の樹脂を使用してもよく、例えば、塩化ビ
ニル系、酢酸ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重
合体、酢酸ビニル−塩化ビニリデン系共重合体、ポリス
チレン系、ブチラール系、ポリカーボネート系、アクリ
ル酸誘導体系の樹脂を使用することができる。
て、一般の2成分型のジアゾ複写材料に使用されるすべ
てのものが使用できるが、共融化剤と80〜150℃の
温度で比較的共融化しやすいナフトールAS系カプラー
が望ましく、例えば、ナフトールAS、ナフトールAS
−D、ナフトールAS−BO、ナフトールAS−BS、
ナフトールAS−E、ナフトールAS−G、ナフトール
AS−LB。ナフトールAS−OL、ナフトールAS−
SW、ナフトールAS−TR等を挙げることができる。
物としては、p−トルエンスルホンアミド、o−トルエ
ンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド等が挙げら
れるが、有機スルホンアミド系であれば、別段これらに
限定されることはない。しかし、特に、p−トルエンス
ルホンアミドは効果が大きい。
素数10〜20の高級脂肪酸アミドおよびN置換高級脂
肪酸アミドを挙げることができ、具体的には、ラウリル
酸アミド、ミリスチル酸アミド、パルミチン酸アミド、
ステアリン酸アミド、アラキン酸アミド、ベヘン酸アミ
ド、エイコ酸アミド、エライジン酸アミド、Nメチロー
ルステアリン酸アミド、Nメチロールカプロン酸アミ
ド、Nメチロールラウリル酸アミド、Nメチロールベヘ
ン酸アミド等がある。
使用せず、あるいはバインダーを使用して分散液として
塗工する。バインダーとしては、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド、カゼイン、ゼラチン、デンプ
ンおよびその誘導体、ポリビニルピロリドン、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性樹脂、ポ
リ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル−
アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体等の各種エマルジョン樹脂、ポリアクリル酸、変
性PVA、CMC、アラビアゴム、イソブチレン−無水
マレイン酸共重合体、ジイソブテン−無水マレイン酸共
重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合
体、スチレン、メタクリル酸共重合体等が挙げられ、こ
れらの樹脂は2種以上併用して使用することもできる。
性,難溶性または水不溶性の塩基性物質や加熱によりア
ルカリを発生する物質が用いられる。本発明で使用され
る発色助剤の具体例としては、例えば、水酸化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム、クエン酸アンモニウム、ステアリルアミン、尿
素、チオ尿素、アリル尿素、アリルチオ尿素、メチルチ
オ尿素、エチレンチオ尿素、トリクロロ酢酸ナトリウ
ム、グアニジントリクロロ酢酸塩、モルホニウムトリク
ロロ酢酸塩、炭酸グアニジン、硫酸グアニジン、硫酸ア
ミノグアニジン、1,2,3−トリフェニルグアニジ
ン、1,2−ジトリルグアニジン、1,2−ジシクロヘ
キシルグアニジン、イミダゾール、ベンズイミダゾー
ル、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−ベンジルイミ
ダゾール、4−フェニルイミダゾール、2−フェニル−
4−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾリ
ン、1,2−ジフェニル−4,4−ジメチル−2−イミ
ダゾリン、N,N’−ジベンジルピペラジン、4,4’
−ジチオモルホリン、2−アミノベンゾチアゾール等が
挙げられ、これらの中でも、水難溶性もしくは水不溶性
のものが更に望ましい。これらの発色助剤は、2種以上
併用して用いることもできる。
発色成分の他に、通常のジアゾ系感熱記録材料に適用さ
れている各種添加物、保存性向上剤として、ナフタレン
モノスルホン酸ナトリウム、ナフタレンジスルホン酸ナ
トリウム、ナフタレントリスルホン酸ナトリウム、スル
ホサリチル酸、硫酸カドミウム、硫酸マグネシウム、塩
化カドミウム、塩化亜鉛等が使用できる。また、酸化防
止剤として、チオ尿素、尿素等を用いることができ、ま
た、溶解剤として、カフェイン、テオフィリン酸等を用
いることができ、その他に使用成分の分散安定化,脱泡
等の目的でサポニンを少量添加することができる。
立体像記録装置を用いて、画像表示パネル4からの記録
光線によって感光材料1に立体像を記録するものであ
る。すなわち、本発明の立体像記録方法は、感光材料1
の表面にレンズアレイ3−1〜3−nを有する立体像記
録シート3を用い、レンズアレイ3−1〜3−nの各々
のレンズに対応する光線情報が他のレンズに漏れないよ
うにしつつ順次に感光材料1を露光し、感光材料1に光
線情報を記録することを特徴としている。
細に説明する。本発明では、例えば、レンズアレイ3−
1〜3−nに対して、表示したい物体が発散する光線を
各々のレンズの中心からレイトレース法により計算す
る。そして、計算した結果を画像表示パネル4に表示す
る。
明するための図である。図2を参照すると、光源(例え
ば露光ランプ)5を用いて拡散光により画像表示パネル
4を照明する。画像表示パネル4を透過した光は、記録
光線として、対応するマイクロレンズ(図1の例では、
3−i)に入射する。対応する1つのマイクロレンズ3
−i以外のマイクロレンズには、スリット6を用いて拡
散光が進入しないようにしておき、所定時間の露光の
後、図示しないシャッターなどを用いて画像表示パネル
4を照明する光源5を遮断する。前述のように、マイク
ロレンズ(図1の例では、3−i)は、感光材料1の感光
層12の表面に焦点を結ぶように配置されている。従っ
て、感光層12上のある点には、画像表示パネル4のあ
る点の画像が記録される。
クロレンズ3−1〜3−nに対して行なう。マイクロレ
ンズの選択は、移動ステージ2を移動手段7により所定
のステップで移動させることにより行なう。また、移動
ステージ2を移動させる移動手段7の移動制御、画像表
示、照明光の開閉は、パーソナルコンピュータ8により
自動的に行なう。
上には、図2に示すように、表示画像および記録物体と
関係付けられる画像(記録画像)20が記録される。この
画像20は、マイクロレンズ3−iの中心から追跡した
レイトレース画像であり、再生の場合には、マイクロレ
ンズ3−iにより、光の方向と強さ,色の特定された光
線を再現する。この場合、レンズアレイ3として、十分
に細かなマイクロレンズを十分に密に配置することによ
り、物体表面から発散する光線を再現し、良好な立体像
を観察することができる。
うに作成した。すなわち、直径0.4mmのマイクロレ
ンズがアクリル板上に格子状に配列されたマイクロレン
ズアレイシートを、スタンパ法により作成した。マイク
ロレンズの焦点距離は約1.5mmとし、基板のアクリ
ル板の厚みを1.5mmとした。この基板上に、ジアゾ
液成分として、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニ
ルモルホリン塩化物・1/2塩化亜鉛が1.5部、酒石
酸が0.5部、イソプロパノールが1.0部、ポリビニ
ルアルコール(10%)が10.0部、シリカが2.0
部、サポニンが0.1部、水が84.9部のものを用
い、このジアゾ液をバーコーターで塗布乾燥し、感光材
料1の感光層12の厚さが0.6μmとなるようにし
た。
ASが10.0部、オクタデシルイソシアネートが0.
5部、ジメチルホルムアミドが10.0部、トルエンが
78.5部のものを用い、このカプラー分散液を50℃
で10時間加温した後に、濾過,真空乾燥を施し、トル
エンでの洗浄,濾過,真空乾燥を3回繰り返して、表面
処理したカプラー粒子,すなわち表面処理カプラー粒子
(HORIBA製LA−700測定メジアン径10μm)
を得た。
ベヘン酸アミド20%分散液が25.0部、スチレン−
アクリル酸アンモニウム塩が5.0部、パラトルエンス
ルホンアミドが5.0部、ポリビニルアルコール水溶液
(10%)が10.0部、炭酸グアニジンが1.0部、水
が51.0部のものを、感光層12上にバーコーターで
塗布した。ここで、乾燥塗布厚さは3μmとした。そし
て、十分に乾燥させて、立体像記録シート3を得た。
置を用いて、感光材料1に立体像の記録を行なった。こ
こで、光源5には紫外線ランプを用いた。また、画像表
示パネル4には、4インチのTFT液晶表示パネルを用
いた。また、移動ステージ2には、中央精機株式会社製
の精密XYステージを用いた。そして移動ステージ2と
液晶表示パネル4とを、パーソナルコンピュータ8によ
り制御した。また、スリット6としては、ガラス基板上
に着色層を設け、フォトレジストを用いて0.4mmの
ホールを成形したものを用いた。そして、スリット6と
立体像記録シート3とを接触させ、かつ、移動ステージ
2の移動によりスリット6の位置が変動しないように、
スリット6を光学定盤(図示せず)上に保持した。
ホールから覗いたマイクロレンズから液晶表示パネル4
に向かう光線をレイトレーシングによって計算し、計算
結果を液晶表示パネル4に表示して、紫外線ランプ5に
より液晶表示パネル4を裏面から照射して画像の記録を
行った。立体像記録シート3上のマイクロレンズ3−1
〜3−nの全てに対して同じ記録を行った後に、立体像
記録シート3を120℃のホットプレートで現像した。
立体像記録シート3には良好な立体像が観察できた。
ドコピーが得られるようなXYZプロッタに関するもの
であり、このXYZプロッタは例えばコンピュータの出
力装置、機械設計の分野で使用されるCADの出力装
置、医用の3次元画像のハードコピーの作成、デザイン
の分野での3次元画像のハードコピーの作成、分子構造
の研究における3次元画像のハードコピーの作成、その
他、各種用途に広く用いられる。
求項4記載の発明によれば、感光材料上にレンズアレイ
を有する立体像記録シートを設け、前記レンズアレイの
各々のレンズに対応する光線情報が他のレンズには漏れ
ないようにしつつ、各々のレンズ毎に順次に感光材料を
露光し、感光材料に、各々のレンズ毎に光線情報を順次
に記録するので、白色の不特定多数の光源による照明に
も鮮明な立体像を再現することができる。
項1記載の立体像記録方法において、前記感光材料とし
て、発色温度が150℃以下である熱現像ジアゾ感光材
料を用いるので、記録時の加熱などにより部品が変形す
る等の不具合を生じさせずに、鮮明な立体像を再現する
ことができる。
項1記載の立体像記録方法において、前記感光材料とし
て、感光層の厚さが1.0ミクロン以下のものを用いる
ので、画像の重ね合わせによって再生される立体像の解
像度の低下を防止することができる。
項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の立体像記録方
法において、感光材料として、発色波長の短い層から順
にレンズアレイから遠ざかるように積層されているもの
を用いるので、像を鮮明にすることができる。
像記録装置の構成例を示す図である。
の図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 感光材料上に、レンズアレイを有する立
体像記録シートを設け、前記レンズアレイの各々のレン
ズに対応する光線情報が他のレンズには漏れないように
しつつ、各々のレンズ毎に順次に感光材料を露光し、感
光材料に、各々のレンズ毎に光線情報を順次に記録する
ことを特徴とする立体像記録方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の立体像記録方法におい
て、前記感光材料として、発色温度が150℃以下であ
る熱現像ジアゾ感光材料を用いることを特徴とする立体
像記録方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の立体像記録方法におい
て、前記感光材料として、感光層の厚さが1.0ミクロ
ン以下のものを用いることを特徴とする立体像記録方
法。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
記載の立体像記録方法において、感光材料として、発色
波長の短い層から順にレンズアレイから遠ざかるように
積層されているものを用いることを特徴とする立体像記
録方法。
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---|---|---|---|
JP02668299A JP3578654B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 立体像記録方法 |
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JP02668299A JP3578654B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 立体像記録方法 |
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JP3578654B2 JP3578654B2 (ja) | 2004-10-20 |
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JP02668299A Expired - Fee Related JP3578654B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 立体像記録方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010131878A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Toppan Printing Co Ltd | 情報記録体及びその情報記録方法 |
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CN111278657A (zh) * | 2018-08-31 | 2020-06-12 | 索尼公司 | 热敏记录介质和外装构件 |
-
1999
- 1999-02-03 JP JP02668299A patent/JP3578654B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US10183521B2 (en) | 2014-07-15 | 2019-01-22 | Toppan Printing Co., Ltd. | Resin sheet and booklet |
KR101960202B1 (ko) * | 2014-07-15 | 2019-03-19 | 도판 인사츠 가부시키가이샤 | 책자 |
CN111278657A (zh) * | 2018-08-31 | 2020-06-12 | 索尼公司 | 热敏记录介质和外装构件 |
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