JP2000221497A - 反射型液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
が高い、見やすい多色表示が可能で、さらに、生産性の
高い反射型液晶表示装置を得る。 【解決手段】 一対の基板6・7と、該一対の基板6・
7の間に挟持された液晶層1と、一対の基板6・7のう
ちの一方の基板上もしくは一方の基板に隣接した基板上
の少なくとも一部が、使用者に対して反対側に傾斜した
反射面10とを具備し、前記反射面10の法線ベクトル
の表示面への正射影ベクトルと、反射型液晶表示装置か
ら使用者方向へのベクトルの表示面への正射影ベクトル
との内積が0以下となるように構成され、かつ前記反射
面10の少なくとも一部と基板水平面とがなす傾斜角
が、θ=1/2 × arcsin(n0/n1) …
式1(但し、n0は大気中の屈折率、n1は傾斜面を平
坦化する物質の屈折率) 式1で定義されるθ以上、2×θ未満であることを特徴
とする。
Description
置に関し、特に偏光板を用いず、表示を行う反射型液晶
表示装置に関する。
ーディスプレーとして液晶表示装置が数多く用いられて
いる。その中でも特に、反射型液晶表示装置は、バック
ライトを必要としないため光源用電力が削減可能であ
り、さらにバックライトのスペースや重量が節約できる
等の特徴を有しているため、軽量薄型を目的とする機器
に適している。
も、CRT等では、日中の屋外で大幅なコントラスト比
の低下が見られたり、低反射処理の施された透過型液晶
表示装置においても、直射日光下等の周囲光が表示光に
比べて非常に強い場合には、同様に大幅なコントラスト
比の低下が避けられない。これに対し、反射型液晶表示
装置は、周囲光量に比例した表示光が得られ、携帯情報
端末機器やデジタルカメラ、携帯ビデオカメラ等の屋外
での使用には、特に好適である。
ながら、十分なコントラスト比や反射率、フルカラー
化、高精細表示や動画への対応等の性能が不十分なた
め、現在まで十分な実用性を有する反射型カラー液晶表
示装置は得られていない。
詳述する。従来のツイステッドネマティック(以下、T
Nと略す)モードを利用した液晶表示装置は、偏光板を
2枚用いる構成であって、コントラスト比やその視角依
存性の特性に優れているが、必然的に反射率が低い。ま
た、液晶変調層と光反射層の距離が基板等の厚みだけ離
れているために照明光の入射時と反射光の出射時の光路
のずれに伴う視差が生じてしまう。
を行う複屈折(以下、ECBと略す)モード、ないし前
記TNモードとECBモードを組み合わせたミックスモ
ードを利用した液晶表示装置は、偏光板1枚のみを利用
する構成が可能であり、TNモードのみを利用した液晶
表示装置のコントラスト比が高いという利点を残しつ
つ、反射率を高めることが可能である。しかし、視野角
特性は低下し、波長依存性の影響から白表示の色付きな
どの問題点がある。また、偏光板を用いていることには
変わりないので、この時点で必然的に光の利用効率は半
減もしくはそれよりも下がってしまう。
料を液晶に添加したゲストホスト型液晶素子(以下、G
Hと略す)が開発されてきたが、染料を添加しているた
め信頼性に欠け、また染料の二色性比が低いため高いコ
ントラスト比が得られないといった問題がある。特に、
コントラストの不足は、カラーフィルタを用いるカラー
表示においては、色純度を大幅に低下させるため、色純
度の高いカラーフィルタと組み合わせる必要があり、色
純度の高いカラーフィルタのために明度が低下し、偏光
板を用いないことによる本方式の高明度という利点が損
なわれるという問題がある。
表示の期待できる、高分子分散型液晶を利用した方式の
液晶表示素子の開発がなされている。この方式は、高分
子分散型液晶に印加する電圧を制御することにより、高
分子分散型液晶の光学的な透過状態と散乱状態とが切り
替わる特性を利用したものである。偏光板を用いないこ
とから、光の利用効率をあげることができるのみではな
く、色味の観点から評価を行った場合においても、上
記、ECBモードと比べ、波長依存性が小さいことに加
え、偏光板自体の吸収プロファイル、すなわち偏光板が
青色の光を吸収し、入射光が黄色味を帯びるといった問
題点から解放されることから、良好な白表示が実現され
ることを期待できる。
に開示されるように、この方式の液晶表示装置は、黒色
基板上に高分子分散型液晶を配置し、電圧無印加時には
高分子分散型液晶が散乱状態となり、白濁することによ
る白表示を与え、電圧印加時には高分子分散型液晶が透
過状態となり、下側に配置されている黒色基板が見えて
黒表示を与えることによって白黒表示を行うものであ
る。
率が一様でなく周期性をもたせた反射板の上に高分子分
散型液晶を配置した反射型液晶表示素子が開示されてい
る。
体の上に、基板面に対して傾斜角を持つ反射体を配置
し、さらにその上に高分子分散型液晶を隣接させる構成
をとった液晶表示素子が開示されている。この方式につ
いても、白表示は電圧無印加時の高分子分散型液晶の散
乱状態を利用するものであり、黒表示は電圧印加時の高
分子分散型液晶の透過状態を利用し、該光吸収体に光が
吸収されることから得られる。
ては反射体形状について、平面形状でなく、基板面に対
して傾斜角を持つ反射体を用いているが、さらに特開平
10−20290号公報には反射体形状が多角錐または
円錐形状であることを特徴とした液晶表示装置が開示さ
れている。
いては、液晶層と高分子材料層とを積層させ、各層の屈
折率差と層間隔とに基づく干渉性による反射を利用した
表示素子が開示されている。
いては、所定の角度をなして入射する白色光を波長分散
させて分光するホログラムを利用した反射型直視カラー
表示装置が開示されている。
いては、光吸収タイプのカラーフィルターと光反射タイ
プのカラーフィルターとを積層したことを特徴とするカ
ラー表示装置が開示されている。
いては、波長選択性反射体の下に太陽電池を配置したこ
とを特徴とする反射型カラー表示装置が開示されてい
る。
開平7−104250号公報に開示された液晶表示装置
においては、白表示に際して、高分子分散型液晶から後
方に散乱される光しか白表示に関与しておらず、前方に
散乱される光はすべて黒色基板に吸収されてしまうた
め、実際には光の利用効率は著しく低下する。
された反射型液晶表示装置においては、黒表示に際し
て、高分子分散型液晶を透過した光が完全には吸収され
得ないため、十分に暗い黒表示を得ることができずコン
トラストが低下してしまう。
平9−90352号公報に開示された液晶表示素子であ
る。この構成により、十分暗い良好な黒表示を得ること
はできるが、白表示に際しては、基板水平面に対する反
射面の傾斜角が42度以上あり、入射光が散乱されて観
察者側に戻ってくるには、液晶層の散乱効率が極めてよ
くなければ十分な明度が期待できない。すなわち、実用
的な液晶層の散乱効率では、散乱光は該液晶層を透過す
る光線の近傍で得られるが、一方、上記構成において
は、いずれの方向から入射した光も液晶層を透過する光
成分は全て該液晶表示素子内で吸収され該液晶表示素子
外に出射されることはないため、散乱光もその大半が該
液晶表示素子内で吸収されるか、該液晶表示素子外に出
射されても観察者側には戻ってこない。故に上記構成に
おいては十分な明度が期待できない。その対応として、
例えば液晶層を厚くするなどの手段があるが、液晶層を
厚くすることにより駆動電圧が高くなってしまう不利が
生じてしまうため、実用的ではなくなる。また、反射膜
の間隔を空ける構成をとっているが、反射膜間につい
て、光吸収体の直上に高分子分散型液晶が配置されるこ
とになり、前述の特開平7−104250号公報と同様
な理由により、十分に明るい白表示が期待できない。
示された液晶表示装置においては、光吸収層を有さない
ため、偏光板や2色性色素などを用いないモードにおい
ては、良好な黒表示を得ることができないという問題が
ある。また、反射面の傾斜角についての角度限定や反射
面の形状について、多角錐または円錐であること以外の
明確な記述がなされていない。
示された表示素子においては、白表示の際、表示素子に
対して垂直に入射する光を表示素子観察者側に反射させ
るためには、液晶層および高分子材料層の屈折率差と層
間隔との積を可視光波長領域にまで狭くせねばならな
い。ここで、該公報には、駆動電圧に関する明確な記述
はなされていないが、一般に液晶層および高分子材料層
の層間隔が狭いと駆動電圧が高くなる傾向にあるため、
この場合においても、駆動電圧が高くなるという問題点
を有している。さらに、表示素子に対して斜めに入射す
る光に対しては、反射波長が短くなってしまうという問
題もある。
示された反射型直視カラー表示装置においては、ある特
定の方向から入射してきた光を分光して、それぞれ特定
のカラーフィルターに入射させるために2種類のホログ
ラムが必要となり、作りこみ精度やコストの面で不利と
なる。また、このホログラムを用いた場合では、特定の
方向以外からの光に対して異なる波長の成分を反射する
ため、カラーフィルターとしての色純度を落としてしま
う。
示されたカラー表示装置においては、光反射タイプのカ
ラーフィルターで反射される光について、その入射極角
については特に考慮されておらず、明確な記述がなされ
ていない。また、反射型カラー表示装置として用いた場
合は、カラーフィルターについて、例えば該公報の実施
例にあるように赤と赤の補色であるシアンとの組み合わ
せなどしか用いることができず、フルカラーには対応し
ていない。
示された反射型カラー表示装置においては、液晶層の設
定に関する明確な記述がなされていないが、カラー表示
として良好な黒表示を保証するには、該公報の実施例に
あるように偏光板などの光吸収性をもつ光学素子を配置
する必要があり、実質的に太陽電池に入射する光強度は
落ちてしまう。
なされたものであり、白表示の明度が高く、かつ、コン
トラスト比が高い、見やすい多色表示が可能で、さら
に、生産性の高い反射型液晶表示装置を得ることを目的
とする。
的を達成するために、本願発明者は鋭意検討した結果、
該液晶表示装置の表示面に対して傾斜した反射面を用い
て、偏光板を使用せず良好な白表示と黒表示とが両立す
る構成を見出した。この構成は、高分子分散型液晶を用
いた液晶表示装置に限らず、透過状態と散乱状態もしく
は反射状態の間でスイッチングする全ての表示装置に有
効である。
題を解決するために、一対の基板と、該一対の基板の間
に挟持された液晶層とを有し、該基板の一方の基板上も
しくは該基板の一方の基板に隣接した基板上の少なくと
も一部が反射性を有し、反射面が該反射型液晶表示装置
の使用者に対して反対側に傾斜しており、すなわち傾斜
反射面の法線ベクトルの表示面への正射影ベクトルと、
該反射型液晶表示装置から該液晶表示装置の使用者に向
くベクトルの表示面への正射影ベクトルとの内積が負に
なるように構成されており、かつ該反射面の少なくとも
一部と基板水平面とがなす傾斜角が、 θ= 1/2 × arcsin(n0/n1) …式1 (但し、n0は大気中の屈折率、n1は傾斜面を平坦化
する物質の屈折率) 式1で定義されるθ以上、2×θ未満であることを特徴
とする。
もしくは反射状態で明度が高く、かつ色付きの少ない良
好な白表示を実現することができる。
題を解決するために、一対の基板と、該一対の基板の間
に挟持された液晶層と、一対の基板のうちの一方の基板
上もしくは一方の基板に隣接した基板上の少なくとも一
部が、使用者に対して反対側に傾斜した反射面とを具備
し、前記反射面の法線ベクトルの表示面への正射影ベク
トルと、反射型液晶表示装置から使用者方向へのベクト
ルの表示面への正射影ベクトルとの内積が0以下となる
ように構成され、かつ前記反射面の少なくとも一部と基
板水平面とがなす傾斜角が、20度以上30度以下であ
ることを特徴としている。
と基板水平面とがなす傾斜角を20度以上30度以下に
設定することによって、屈折率値が一般的でない、特殊
な材料を用いることなく、黒保証領域、すなわち、反射
型液晶表示装置において液晶層が透過状態にある際に黒
表示が保証される角度領域を、最適な範囲にすることが
できる。したがって、黒表示および白表示を共に向上さ
せることができる。
り、コントラストを向上させることができ、表示品位の
高い反射型液晶表示装置を提供することができる。
題を解決するために、外部光が入射する境界面を含む基
板と、入射した光を反射する反射面と、前記基板および
反射面の間に挟持された液晶層とを有する反射型液晶表
示装置において、前記液晶層が入射した光に対して透過
状態にある場合に、前記外部光が前記基板の境界面に対
して垂直に入射し、前記反射面で反射され、前記境界面
において全反射されるように前記反射面を設置したとき
の、前記境界面に対して前記反射面が成す角度をθとす
ると、少なくとも前記反射面の一部は、前記基板に対し
て、θ以上、2×θ未満の角度を成して配置されている
ことを特徴としている。
して垂直に入射し、液晶層を透過する場合に、その光が
反射面で反射され境界面で全反射されるように設定さ
れ、かつ、いずれかの方向から入射した外部光が本反射
型液晶表示装置外へ出射されるように設定されたときの
境界面と反射面との成す角度をθとすると、反射面は、
境界面に対して、θ以上、2×θ未満の角度を成して設
置されている。
態にある場合に、外部光が入射したとき、その光が反射
面で反射されることにより外部に出射する方向を制限す
ることができる。
θ以上、2×θ未満とすることによって、任意の方向か
ら境界面に入射し、反射面で反射された光は、境界面か
ら出射する際に、その反射面に対して、反射面の傾斜方
向(反射面の法線方向の境界面に対する正射影方向を指
すものとする、以下においても同様)側に出射すること
になり、反射面の傾斜方向とは反対側に出射することが
抑制される。
向と反対側に境界面から出射する光の光路は、液晶層側
から境界面に向かって反射面の傾斜方向とは反対方向に
進み、境界面にて全反射される光路となるが、上記構成
では、外部光が反射型液晶表示装置内においてこのよう
な光路をとり難いからである。
態にある場合に、境界面に対して垂直方向から本反射型
液晶表示装置を観察するものとすると、この観察方向へ
は光が出射されないため、良好な黒表示を得ることがで
きる。
る状態にある場合には、入射した光の進行方向が液晶層
によって変更されるため、観察方向へも光が出射される
ことになり、白表示を得ることができる。ここで、上記
のように液晶層が光を散乱や反射する場合であっても、
この効果のみによって液晶層に入射する光のすべてを境
界面から出射させることは困難であり、光の一部は反射
面に達することになる。
与させることにより、白表示の明度を向上させる必要が
ある。ここで、反射面が境界面に対して成す角度が大き
いと、反射面によって反射された光は、反射面の傾斜方
向側であり境界面と平行な方向側に片寄ることになり、
白表示の際に上記観察方向に達する光量は少なくなる。
したがって、反射面が境界面に対して成す角度を小さく
する必要がある。しかし、この角度を小さくし過ぎる
と、黒表示においても上記観察方向に光が漏れることに
なるため、黒表示を損ねることになる。
境界面に対して成す角度を設定することで、黒表示を損
ねることなく白表示の明度を向上させることができる。
上記条件の範囲内で小さくする、すなわちθに近付ける
ことにより、黒表示を損ねない範囲において白表示の明
度を最大限に向上させることができるため、観察方向へ
出射する光の光量を大きくすることができ、従来の反射
型液晶表示装置に比べて良好な白表示を得ることができ
る。また、反射面が境界面に対して成す角度の上限につ
いては、2×θ未満とする。これは、実用的な液晶層の
散乱効率では、散乱光は該液晶層を透過する光線の近傍
で得られるため、十分な明度の白表示を得るには、本反
射型液晶表示装置に入射し、液晶層を透過した光線が、
黒表示を損なわない範囲で本反射型液晶表示装置外に出
射することが望ましい。そのためには、反射面が境界面
に対して成す角度は式1で定義される2×θよりも小さ
いことが必要である。
ねることなく白表示の明度を最大限に向上させることが
できるため、黒表示および白表示を共に向上させること
ができる。
り、コントラストを向上させることができ、表示品位の
高い反射型液晶表示装置を提供することができる。
題を解決するために、外部層との境界面を含む基板と、
前記境界面に平行な液晶層とを有する反射型液晶表示装
置において、前記液晶層を介して前記基板に対向し、前
記基板の境界面に対して平行に配置された透明膜と、前
記透明膜に埋設された反射面とを有し、前記外部層の屈
折率をn0、前記透明膜の屈折率をn1とし、 θ=(1/2)×arcsin(n0/n1)・・・式1 式1を満たすθを定義したとき、少なくとも前記反射面
の一部は、前記境界面に対して、θ以上、2×θ未満の
角度を成して配置されていることを特徴としている。
な液晶層および透明膜が備えられており、透明膜には反
射面が埋設されている。少なくともこの反射面の一部
は、境界面に対して、上記式1を満たすθ以上、2×θ
未満の角度を成すように設置されている。
態にある場合に、境界面の法線方向に対して反射面の傾
斜方向側に傾いた方向から入射した光は、境界面から出
射される際に、反射面の傾斜方向側に出射される。ま
た、境界面の法線方向に対して反射面の傾斜方向と逆側
に傾いた方向から入射し、反射面で反射された光は、境
界面で全反射されることにより境界面から出射されな
い。
にある場合には、反射面の傾斜方向に対して逆側に光が
出射されることはない。このため、上記した反射型液晶
表示装置と同様に、境界面に対して垂直方向から本反射
型液晶表示装置を観察するものとすると、この観察方向
へは光が出射されないため良好な黒表示を得ることがで
きる。
る状態にある場合には、上記した反射型液晶表示装置と
同様に、白表示を得ることができ、反射面が境界面に対
して成す角度をθに近付けることにより、良好な白表示
を得ることができる。また、反射面が境界面に対して成
す角度の上限については、2×θ未満とする。これは、
実用的な液晶層の散乱効率では、散乱光は該液晶層を透
過する光線の近傍で得られるため、十分な明度の白表示
を得るには、本反射型液晶表示装置に入射し、液晶層を
透過した光線が、黒表示を損なわない範囲で本反射型液
晶表示装置外に出射することが望ましい。そのために
は、反射面が境界面に対して成す角度は式1で定義され
る2×θよりも小さいことが必要である。
り、コントラストを向上させることができ、表示品位の
高い反射型液晶表示装置を提供することができる。
加え、反射面を有する基板側の反射面を有さない部分が
光吸収性を有する、もしくは光吸収性を有する部位への
導光特性を有することを特徴とする。
で、該反射型液晶表示装置の使用者側から観察して良好
な黒表示を実現することができる。
記光吸収性を有する部位が太陽電池であることが好まし
い。
電力に変換できるものほど黒色である。上記の構成では
このことを利用して、太陽電池を光吸収性を有する部位
に使用するものである。また、太陽電池以外の光吸収性
を有する光学素子を配置せず、表示面の下に太陽電池を
配置することにより、太陽電池の面積を大きくとること
ができ、より多くの入射光を効率良く電気エネルギーに
変換することができる。
太陽電池を表示装置に一体化することで表示装置の駆動
に必要な電力のすべてまたは一部を太陽電池でまかなう
ことができるため、電源に要するスペースを縮小して装
置の小型化を図ることができる。
加え、少なくとも一部に反射面を有する基板の反射膜の
ある傾斜面の法線ベクトルが一方向のみ向いておらず、
複数の方向を向いていることを特徴とする。
液晶表示装置に入射してくるより多くの外光を利用する
ことが可能となり、より明度が高く、より入射光方向の
依存性の小さい白表示が実現する。
反射型液晶表示装置は、上記構成に加え、少なくとも一
部に反射面を有する基板の反射膜上に、透過性を有する
高屈折率体を配置することを特徴とする。
の傾斜角を小さく取ることができ、液晶層が散乱状態を
取るとき、散乱光をより効率よく利用することが可能と
なる。また、高屈折率体で平坦化するなどの処理をする
ことにより、液晶の配向性を高めることが期待される。
の構成に加え、該一対の基板が両基板とも透過性を有
し、少なくとも一部に反射面を有する基板が該一対の基
板とは別に用意され、外付け可能であることを特徴とす
る。
基板と反射性を有する基板の作製工程を分離することが
でき、生産性を高めることが可能となる。
記液晶層が散乱型液晶層であり、該液晶層が入射した光
を透過させる状態と散乱させる状態とを切り替えること
により表示を行うことが好ましい。
り、入射した光を透過または散乱させる状態を切り替え
ることにより、それぞれ黒表示または白表示の切り替え
を行うことができる。
層に入射した光を透過させることにより、上記反射面の
作用によって良好な黒表示ができる。また、白表示に関
しては、散乱型液晶層により入射した光を散乱させるこ
とで、後方散乱された光に加えて、前方散乱されて上記
反射面により反射された光も白表示に寄与することにな
り、良好な白表示ができる。
となく黒表示および白表示を行うことができる。特に、
白表示においては、偏光板による光の利用効率の低下を
避けることができるため、さらに良好な白表示を得るこ
とができる。したがって、本反射型液晶表示装置では、
表示品位の向上を図ることが可能となる。
前記液晶層が液晶と液晶分散体との層構造を成してお
り、該液晶層が入射した光を透過させる状態と前記層構
造に起因して反射させる状態とを切り替えることにより
表示を行うものであってもよい。
分散体との層構造を有しており、入射した光を透過また
は層構造に起因して反射させる状態を切り替えることに
より、それぞれ黒表示または白表示の切り替えを行うこ
とができる。
射した光を透過させることにより、上記反射面の作用に
よって良好な黒表示ができる。また、白表示に関して
は、上記層構造により、入射した光を反射させ、上記透
過状態とは異なった角度で上記反射面に入射させること
で、光を観察方向に光を導くことにより良好な白表示が
できる。
となく黒表示および白表示を行うことができる。特に、
白表示においては、偏光板による光の利用効率の低下を
避けることができるため、さらに良好な白表示を得るこ
とができる。したがって、本反射型液晶表示装置では、
表示品位の向上を図ることが可能となる。
記反射面の傾斜方向が前記基板に平行な面内で回転可能
であることが好ましい。
基板に平行な面内で回転させることができるため、本反
射型液晶表示装置に入射する外光の輝度分布に応じて、
反射面の傾斜方向を最適な方向に調整することができ
る。つまり、外光を効率良く利用できるように調整する
ことにより、白表示における明るさの向上を図ることが
できる。ここで、反射面の傾斜方向の回転は、反射面が
設けられた基板ごと回転させるものであっても、各反射
面単位で回転させるものであってもよい。
使用環境に応じた良好な表示を行うことが可能となる。
記液晶層を介して前記反射面に対向する前記基板に、特
定方向から入射する光を反射する反射体が設けられてお
り、前記特定方向が前記基板に対して成す角度は、前記
基板に垂直に入射して前記反射面によって反射される光
の進行方向が前記基板に対して成す角度と、前記反射面
の法線方向が前記基板に対して成す角度との間であるこ
とが好ましい。
向から入射してくる光の進行方向を曲げる機能をもつ光
学素子)によって、液晶層に入射する光のうち特定方向
から入射する光を反射することにより、その光の進行方
向を曲げることができる。これにより、特定方向から入
射する光が反射型液晶表示装置から出射する方向を、よ
り基板に垂直方向側、言い換えれば観察方向側に傾ける
ことができる。したがって、特定方向から入射する光が
白表示に寄与する割合が大きくなり、白表示の明度が向
上することになる。
射して反射面によって反射される光の進行方向と反射面
の法線方向との間となるように設定されている。このこ
とと、上記した反射面の傾斜角の設定とにより、反射面
の傾斜方向に対して逆側に光が出射されることがない。
したがって、上記と同様に良好な黒表示を維持すること
ができる。
シティーなどがある。主に干渉性による反射機能を利用
するホログラムを反射体として用いた場合、上記の構成
では、ホログラムの機能として特定方向からの入射光の
進行方向を曲げる機能があればよい。したがって、上記
の構成では、従来の特開平9−281477号公報に開
示された技術のように分光機能を備えている必要はな
く、ホログラムが2種類必要となることはないため、作
り精度やコストの面でも有利となる。
動であってもよい。回転可動にすることにより、本反射
型液晶表示装置に入射する外光の輝度分布に応じて、最
も明るい外光をうまく拾うように調整することができ、
より白表示の明度の向上を図ることができる。
表示装置は、さらに、前記反射体が干渉性反射板であ
り、前記干渉性反射板に入射する光が通過する位置に、
さらに、吸収型カラーフィルターが設けられていること
が好ましい。
用いたとすると、特定の波長範囲については、ある一定
の方向からの入射光のみを反射するようにホログラムを
形成することができた場合でも、可視光全域にわたって
ある一定の方向からの入射光のみを反射するようにホロ
グラムを形成することは困難な場合がある。
は、上記とは異なった方向から干渉性反射板に入射した
場合に反射されることがあり、これは表示特性を悪化さ
せる原因になる。そこで、上記の構成によれば、干渉性
反射板に入射する光を吸収性カラーフィルターに通過さ
せることになり、吸収型カラーフィルターを用いること
によって、上記とは異なった波長範囲の光を吸収させる
ことによって、この現象に対処することができる。
記液晶層が表示の最小単位である画素に区分されてお
り、前記反射面のピッチが前記画素のピッチ以下である
ことが好ましい。
素のピッチ以下であるため、製造工程において、反射面
の一部に不具合が生じていた場合であっても、その不具
合が表示に与える影響を軽減することができる。
って形成される場合では、反射面の頂点部分にアルミニ
ウムが蒸着されると、その部分が光の散乱の原因となり
得る。また、反射面の凹部には未蒸着部分が形成されや
すく、その部分が白表示において黒く見え得る。
場合は、これらの不具合による表示画質への影響が目視
においても認識されやすく、画質を著しく低下させるこ
とになる。そこで、本反射型液晶表示装置では、上記の
構成によって、反射面の空間周波数を上げ、目視におけ
る反射面形状が認識されないようにすることで、上記の
ような製造上の不具合があった場合でも、良好な表示品
位を得ることが可能となる。
題を解決するために、外部光が入射する表示面と、該表
示面に対向する位置に設置され、入射した光を反射する
反射面と、前記表示面および前記反射面の間に設置され
た液晶層とを有する反射型液晶表示装置において、前記
反射面が前記表示面に対して傾斜して配置されており、
前記反射面が前記表示面と平行な面内で回転可能である
ことを特徴としている。
光を反射する反射面が、表示面に対して傾斜して配置さ
れており、この反射面が表示面と平行な面内で回転可能
となっている。
する際に、外部光の方向などに応じて反射面の方向を調
整することができるため、反射面が表示に適切な条件と
なるように外部光を反射することが可能になる。その結
果、本反射型液晶表示装置では、使用条件に応じて最適
な表示を得ることができる。
実施の形態を図面に即して説明する。
乱型反射型液晶表示装置(特に、液晶パネル部分)の構
成を示す断面図である。液晶層1は、透明なガラス板や
高分子フィルムなどの光学的に等方性の材料からなる入
射側基板(基板)6と、同様の材料からなる対向する側
の反射側基板(基板)7とにより挟持される。反射側基
板7上には、基板6・7に対して傾斜した傾斜面9aが
形成された物体9が配置されており、該傾斜面9aの一
部は反射面(反射板、反射膜、反射膜のある傾斜面)1
0となっている。さらに、該傾斜面9aは屈折率が1.
5であるような透明な平坦化膜(平坦化膜層、透明膜、
透光性媒体、高屈折率体)8によって平坦化されてい
る。本実施の形態は平坦化膜8を用いた場合であるが、
本発明を平坦化膜8を使用する形態に限定するものでは
ない。
の処理をすることにより、液晶層1における液晶の配向
性を高めることができる。
層)30と液晶パネルとの境界を成しており、入射光
(外部光)が液晶パネルに入射する境界面(基板水平
面、表示面)6aを含む平行基板である。また、液晶層
1は、入射側基板6と反射側基板7とに挟持されること
により、境界面6aに対して平行な層を形成している。
さらに、平坦化膜8は、液晶層1側の面が境界面6aに
対して平行となるように形成されている。
aに対して平行である必要はなく、また、平坦化膜8が
存在しないような場合であっても、反射面10を平坦化
する物質(例えば液晶層1)が存在すればよい。
を印加するための電極4と5が形成されている。電極対
への電圧印加手段として、アクティブ素子等を用いても
よく、電圧印加手段に本発明が影響されないことは言う
までもない。さらに電極4と5上には、水平配向膜2と
3が塗布され、液晶層1が電圧無印加状態で水平配向状
態を実現するようにしてある。本実施形態の場合は、水
平配向膜2と3を用いたが、配向膜の種類を限定するも
のではない。
形成された物体9は、アクリル樹脂を圧膜印刷後、イオ
ンビームエッチングで超精密加工した金型でプレスして
成形した状態で硬化させることにより、反射側基板7面
からの傾斜面9aの高さは5μm、図1において向かっ
て右側の面(傾斜面9a)が反射側基板7に対して30
度、向かって左側の面(垂直面9b、反射面を有さない
部分)は反射側基板7に対してほぼ垂直となるように作
製した。また、この反射側基板7上に光吸収層(光吸収
性層、光吸収面)11を塗布した後に、右上方(水平か
ら60度方向、傾斜面9aの法線方向)からアルミを2
00nm蒸着することにより、向かって右側の傾斜面9
aのみにアルミ反射膜を付着させた。
して行った。すなわち、傾斜面9aを具備する反射側基
板7上に、樹脂ブラックをスピンコートにより塗布し、
180℃でベークすることにより形成した。ここで、樹
脂ブラックとしては、例えば富士ハントエレクトロニク
ス(株)社製のCK2000(登録商標)を使用した。
おり、低分子液晶組成物と未重合プレポリマーの混合物
を相溶させて基板6・7間に配置し、プレポリマーを重
合させることにより作製した。本実施形態では、液晶性
を示す紫外線硬化性プレポリマーと液晶組成物との混合
物を紫外線等の活性光線の照射により光硬化させること
により得られる硬化物(紫外線硬化液晶)を用いてい
る。高分子分散型液晶として紫外線硬化液晶を用いるこ
とにより、重合性液晶の重合を行う際に加熱を行う必要
がなくなり、他の部材への悪影響を防止できる。
例えば、紫外線硬化材料(大日本インキ化学工業株式会
社製:商品名“Mixture=C”)と液晶(メルク
社製:商品名“MS93392”(登録商標)、△n=
0.124)とを20:80の重量比にて混合した混合
物に対して、少量の重合開始剤(チバ・ガイギー社製)
を添加することによって得られた、常温でネマティック
液晶相を示すプレポリマー液晶混合物を用いることがで
きる。
義を行う。反射面10の法線ベクトルを境界面6aに正
射影することにより形成されるベクトルを反射面10の
傾斜方向とし、この向きを本液晶パネルの上側、この上
側に対して逆の向きを下側とする。また、光の入射角・
反射角・屈折角は、それぞれ入射光線・反射光線・屈折
光線と各媒質の境界面の法線方向とが成す角を指すもの
とする。また、本反射型液晶表示装置は、観察者によっ
て主に入射側基板6の法線方向から観察されるものと
し、この方向を観察方向(観察方位)とする。
示装置の電圧印加時と電圧無印加時の光学作用につい
て、図1を用いて説明する。液晶層1に入射した入射光
は、印加された電圧に対応して配向した液晶層1の散乱
・透過状態にしたがって、反射面10に到達する。本実
施形態においては、電圧無印加時に液晶層1が透過状態
に、電圧印加時に液晶層1が散乱状態になるよう設定し
た。
の動作について説明する。電源オン時(電圧印加時)、
入射光が散乱状態の液晶層1に入射すると、液晶層1を
透過する直進光および前方散乱された光は反射面10で
反射された後、再び散乱状態の液晶層1を通ることによ
り散乱作用を受けるので、後方散乱された光のみでな
く、多くの光が観察方向に戻ることになる。ここで、効
率の悪い後方散乱だけでなく、液晶層1を透過する直進
光および前方散乱された光を利用することにより、非常
に明度の高い表示を得ることができる。
点から、ある程度薄く設計する必要があり、液晶層1の
散乱効率を完全拡散とみなすことは難しく、入射してく
る光の多くは液晶層1を透過する直進光であるか、散乱
されても、直進光の近傍に散乱される光が多い。よっ
て、さらに明度の高い白表示を実現するためには、黒表
示を損なわない範囲で、できうる限り反射面10を入射
側基板6に対して平行に近くすることが重要になってく
る。
の動作について説明する。電源オフ時(電圧無印加
時)、入射光が透過状態の液晶層1を点線12(反射面
10に対して法線方向から入射する光)よりも観察者か
ら遠い側(液晶パネルの上側)から、例えば実線13の
ように入射すると、空気層30から入射側基板6に入射
した際に屈折作用を受け、液晶層1、平坦化膜8を透過
し、またそれぞれの層における屈折率の違いに応じた屈
折作用を受け、反射面10に達する。その後、反射面1
0上で正反射され、同様に平坦化膜8、液晶層1を透過
し、入射側基板6から空気層30へ、屈折作用を受け出
射(実線13)する。図1では、点線12に沿って入射
した光は、点線12に沿って出射するよう作図してあ
る。この際、反射面10の傾斜角(反射面10と境界面
6aとが成す角度)を、式1で決定されるθよりも大き
い値(但し、2×θ未満)に設定しておけば、 θ=1/2 × arcsin(n0/n1) ・・・式1 出射光は基板法線方向から観察者側から遠い方向(液晶
パネルの上側)へ出射されることになり、この場合は観
察者の目に観察されることはない。
度の上限については、2×θ未満であることが好まし
い。実用的な液晶層1の散乱効率を考慮すると、散乱光
は該液晶層1を透過する光線の近傍で得られるため、十
分な明度の白表示を得るには、本反射型液晶表示装置に
入射し、液晶層1を透過した光線が、黒表示を損なわな
い範囲で本反射型液晶表示装置外に出射するような条件
に設定することが望ましい。そのためには、反射面が境
界面に対して成す角度は式1で定義される2×θよりも
小さいことが必要である。
1を満たす値)は、入射側基板6にパネル上側から水平
に入射してくる光があると仮定したときの入射光が、基
板に垂直方向に出射されるように決定したものである。
ただし、n0は大気中(空気層30)の屈折率の大きさ
であり、n1は傾斜面9aを平坦化する物質(ここで
は、平坦化膜8)の屈折率の大きさである。
各層の各界面が、平行もしくは1つを除いて平行である
場合には、空気層30から入射側基板6に入射する入射
光の入射角と、この入射光の平坦化膜8内での進行方向
が境界面6aに対して成す角度との関係は、n0および
n1によって決定される。そして、式1を満たすθは、
液晶層1が透過状態の場合に、境界面6aに対して垂直
に入射し、反射面10で正反射された光が、境界面6a
に対して液晶層1側から臨界角を成して入射するような
光路をとる条件となる。
12よりも観察者に近い側(液晶パネルの下側)から、
例えば実線14のように入射すると、同様に空気層30
から入射側基板6に入射する際、屈折作用を受け、液晶
層1、平坦化膜層8を透過し、光は垂直面9b上に形成
された光吸収層11に直接入射して吸収される。これ
は、入射光の入射角度によって異なり、入射角度によっ
ては、前述のように直接、光吸収層11に入射し吸収さ
れるものもあれば、実線13に示す矢印と逆の光路をと
り、観察者側から遠い方向(液晶パネルの上側)へ出射
されるものもある。
全反射され、傾斜面9a上の反射面10と入射側基板6
の間を反射を繰り返した後、光吸収層11に吸収される
か、点線12から入射側基板6に対して観察者側から遠
い方向(液晶パネルの上側)へ出射されることになり、
この場合も観察者の目に観察されることはない。
30から入射側基板6に入射する際に屈折する状態を折
れ線で示し、他の各層間の界面での屈折状態は簡略化し
て直線で示している。以下においても、適宜屈折状態を
簡略化して直線で示す。
から本液晶パネルを観察した場合について説明したが、
実際に本液晶パネルを使用する場合は、これに限られる
ものではない。特に、液晶パネルの下側から傾斜した角
度で観察することにより、上記の理由から良好な黒表示
を観察することができる。このようにして液晶パネルを
観察する方向を、特に使用者方向とすると、上記条件は
次のようになる。すなわち、使用者方向へのベクトルの
境界面6aへの正射影ベクトルと、反射面10の法線ベ
クトルの境界面6aへの正射影ベクトルとの内積が0以
下であることである。
パネルに固定されている構成を示したが、反射面10が
反射側基板7とともに入射側基板6に対して回転可能な
構成であってもよい。この場合、本反射型液晶表示装置
の使用条件下において、入射光の方位と液晶パネルとの
位置関係に応じて反射面10の傾斜方向を調整すること
により、さらに良好な白表示を得ることが可能となる
(後述する実施例4参照)。
機構の一例について説明する。図2(a)は、反射面1
0の回転機構を有する反射型液晶表示装置の平面図であ
り、(b)は、(a)のA−A線矢視断面図である。な
お、図2では、反射型液晶表示装置の駆動装置その他の
構成要素を省略している。
水平配向膜3を備えた基板24が設けられている。そし
て、この基板24と反射面10および光吸収層11が形
成された物体9を有する反射側基板(外付け可能な部
材)7との間にマッチングオイル層25を挟持してい
る。また、基板24および反射側基板7は、例えば反射
側基板7に設けられたベアリング機構26を介して留め
具27により固定されている。これにより、反射面10
が反射側基板7とともに入射側基板6に対して回転可能
となり、反射面10の傾斜方向を調整することができ
る。
イス(DMD)などのマイクロメカニカル機構を用いて
構成することにより、1画素単位で反射面10の向きを
変更する機構とすることも可能である。
しては、次の条件を満たすことが好ましい。すなわち、
液晶層1は、実際の画像表示を行う際には電極4・5な
どによって表示の最小単位の領域である画素に区分され
るが、反射面10のピッチをこの画素のピッチ以下にす
ることがよい。
いて、反射面10の一部に不具合が生じていた場合であ
っても、その不具合が表示に与える影響を軽減すること
ができる。例えば、反射面10の形成時において、反射
面10の頂点部分にアルミニウムが蒸着されると、その
部分が光の散乱の原因となり得る。また、反射面10の
凹部には未蒸着部分が形成されやすく、その部分が白表
示において黒く見え得る。しかし、上記の条件を満たす
ことで、反射面10の空間周波数を上げ、目視における
反射面10の形状が認識されないようになり、上記のよ
うな製造上の不具合があった場合でも、良好な表示品位
を得ることが可能となる。
過・散乱状態の光学作用を用いていることより、液晶の
複屈折効果を利用したモードと比較して、波長依存性の
影響が小さいことも特長である。
り、明度が高く、色度の整った白表示と良好な黒表示を
得ることができる。
作製された、図1に記載の液晶表示装置において、反射
輝度の投光軸の極角依存性を、図3に示してあるような
投光器15および受光器16等からなる測定システムに
よって測定した。
な平面内で入射角(投光器15からの入射光の角度)a
が変化しうるように設けられている。また、受光器16
は、受光器16の受光角(受光器16の極角方向の角
度)bが投光器15の入射角aが変化しうる平面と同一
の平面内で変化しうるように設けられている。また、反
射型液晶表示装置は、測定用の台(図示していない)上
に載置され、方位角cの方向に沿って回転可能となって
いる。
光軸とが反射型液晶表示装置の境界面6a(図1参照)
上において一致するものとする(以下において、この一
致する位置を入射点と称す)。
0度とした場合において、投光器15から入射点へ向か
う向きと、入射点から受光器16へ向かう向きとが一致
するとともに、境界面6aの法線方向上向き(図1にお
ける入射側基板6から空気層30に向かう向き)を、入
射角aおよび受光角bがそれぞれ0度となるように定義
する。したがって、入射角aの正の向きと受光角bの正
の向きは、互いに対向することになる。
極角方向と称する。また、境界面6a内において、入射
点を中心にして、境界面6aに向かって反時計回りに方
位角cを定義する。
反射面10(図1参照)の法線と反射側基板7の法線と
がなす面内で入射角aを5度から85度まで5度おきに
変化させ、受光角bを0度に固定した状態で、反射型液
晶表示装置の入射角方向の反射ゲイン(アルミナからな
る標準白色板(完全拡散反射板)の反射輝度を100%
としたときの相対反射輝度)特性の測定結果を図4に示
す。反射面10の傾斜角が30度(曲線3−1)と45
度(曲線3−2)の2通りの場合であり、形状について
は図5に示したものを用いた。ここでは、反射型液晶表
示装置に電圧を印加して、測定した。
断面形状が図1の場合と同様であり、反射側基板7に対
して、ほぼ垂直な光吸収層11と上記各傾斜角を成す反
射面10とが周期的に配置されて形成されている。この
周期的な形状の最小単位は、反射側基板7、光吸収層1
1および反射面10により囲まれた、断面形状が直角三
角形である三角柱状の形状である。
置を使用することを想定し、該反射型液晶表示装置に周
囲から等方的に光が入射してくるとして、得られたデー
タの平均値を計算すると、前者(30度)の反射率が1
20%、後者(45度)の反射率が15%となり、傾斜
角を変化させる(具体的には、傾斜角を小さくする)こ
とにより、大幅に反射輝度が向上することがわかった。
1.5の平坦化膜8を配置させており、式1を用いて計
算すると、良好な黒表示を保った上で許される反射面1
0の傾斜角の最小値は、21度となる。本実施例では、
傾斜角として30度と45度のものを用いたが、反射面
10の傾斜角を21度まで小さくすることによって、よ
り反射輝度を向上させ得ることが期待できる。
膜8の屈折率を大きくすることで、良好な黒表示を保っ
た上で、許される反射面10の傾斜角の最小値をさらに
小さくとることが可能となり、さらなる明度の向上が期
待できる。例えば、屈折率1.66の平坦化膜8を使用
した場合には、傾斜角を18.5度まで小さくすること
ができる。
1.66の場合において、それぞれ反射面10の傾斜角
の上限を42度未満および37度(2×θに相当)未満
に設定することにより、反射輝度の向上効果が得られる
ことになる。
2号公報に開示されている技術では、境界面6aに対す
る反射面10の傾斜角が42度以上と設定しているが、
本実施の形態においては、傾斜角の下限および上限を式
1に基づいて規定することにより、良好な黒表示を維持
しつつ、白表示における明度を飛躍的に向上させること
が可能となった。
説明する。黒表示は、上記したように反射面10の傾斜
角と平坦化膜8の屈折率n1とに依存している(式1参
照)。そこで、図1に示した液晶パネルで、屈折率n1
が1.5,1.8および2.2の場合において、傾斜角
が24,20,16,13(n1=2.2のとき),1
2(n1=1.5および1.8のとき)度となるように
構成したときの反射輝度率の極角方向に対する変化を調
べた(測定方法は実施例1参照)。
は、黒表示時における極角方向に対する反射輝度率の変
化を屈折率および傾斜角ごとに示したグラフである。な
お、図6から図8においては、反射輝度率を各屈折率n
1および各傾斜角における反射輝度率の最大値を1とし
た場合の相対値(比)で示している。また、図6から図
8は、それぞれ、n1が1.5,1.8,および2.2
の場合に対応している。
の場合に、極角方向が本液晶パネルの法線方向より液晶
パネル上側の範囲内で反射輝度率が0となる領域が存在
する傾斜角は、それぞれ20度以上、16度以上、13
度以上であることが分かる。
5,1.8,2.2の場合にそれぞれ21,17,14
度である。これらの値と各図とを比較すると、観察者が
本液晶パネルを法線方向から観察するとき、反射面10
の傾斜角をθにより得られる値に設定することにより、
良好な黒表示が得られることがわかる。
射面10の傾斜角を小さくすることにより、明るい白表
示が得られることから、平坦化膜(高屈折率体)8は、
屈折率n1が1より大きく、無色透明である限りより高
い屈折率n1(例えばTiO 2 からなる部材ではn1=
3程度)を有する材料で形成することが好ましい。つま
り、平坦化膜8は、透過性を有し屈折率が1より大き
く、3以下である屈折率体であることが好ましい。
慮して反射面10の傾斜角を設定することにより、黒表
示を良好な状態に維持するとともに、より明るい白表示
を得ることができるため、画質の良好な反射型液晶表示
装置を形成することが可能となる。
上で、反射面10の傾斜角としてさらに好ましい値を求
めた。ここでは、黒保証領域の面から検討を行った。ま
ず、黒保証領域について図18に基づいて説明する。図
18は、黒保証領域を表す概念図である。なお、図18
では、図1に示した液晶パネルを簡略化して図示してい
る。
晶層1が透過状態、すなわち黒表示の状態にある際に、
黒表示が保証される角度領域を指している。なお、この
角度領域は、液晶パネルの下側からの角度をもって表
す。
用する際に視野角範囲(黒表示が保証される視野角範
囲)が狭すぎるなどの問題が生じない範囲内で、極力小
さく設定される必要がある。これは、黒保証領域が大き
くなりすぎると、白表示時の明るさが低減するためであ
る。したがって、黒保証領域は、大きすぎても小さすぎ
ても好ましくない。
域の最大角度)が97度未満である場合では、液晶パネ
ルを見る角度によってかなり黒表示が甘い状態、すなわ
ち、黒表示時に光が漏れる状態となる。また、黒保証領
域の限界が106度を越える場合では、白表示時の明る
さの低減を促すことになる。したがって、黒保証領域の
限界は、97度以上、106度以下の範囲に設定される
ことが最も好ましいと考えられる。
て、反射面10の傾斜角および平坦化膜8の屈折率n1
を変化させた際に、黒保証領域の限界が上記範囲に入る
条件を調べた。結果を表1に示す。なお、表1は、反射
面10を各傾斜角に設定し、平坦化膜8を各屈折率n1
に設定した場合の黒保証領域の限界(度)を示してい
る。
いられているものとして、屈折率n1が1.34から
1.7の範囲のものについて調べた。表1より、傾斜角
がおよそ20度から30度の範囲であれば、上記の各屈
折率を有する平坦化膜8のいずれかを用いて黒保証領域
の限界を上記範囲内に設定することが可能となることが
分かる。
坦化膜8を用いて黒保証領域の限界を97度以上、10
6度以下の範囲に設定するためには、傾斜角を20度以
上、30度以下に設定することが好ましい。
化膜8が存在しないような場合における反射面10を平
坦化する物質(例えば液晶層1)に関しても便宜的に平
坦化膜8と称している。また、黒保証領域の限界が97
度以上、106度以下の範囲内にある場合には、傾斜角
がθ(式1参照)以上、2×θ未満という上記条件を満
たすことになる。
て、反射面10と境界面6aとが成す傾斜角が、20度
以上、30度以下であることが好ましい。このように傾
斜角を設定することにより、屈折率値が一般的でない、
特殊な材料を用いることなく、黒保証領域を最適な範囲
とすることができ、良好な黒表示および白表示を得るこ
とができる。
した液晶パネルにおいて、白表示に寄与する外光の方位
についての知見を得るべく、図3の測定システムを用い
て、液晶層1への電圧印加時(完全拡散入射時)に、正
面方向(受光角b=0度)で観察した白表示の輝度率を
各入射光の方位別に測定した。なお、本実施例において
は、反射面10の傾斜角を30度とし、反射面10上の
平坦化膜8としては屈折率n1=1.33のものを用い
た。
の法線とを含む平面における液晶パネル上側を方位角c
=0度の方向とし、方位角c=−90,−45,0,4
5,90度の各方位から投光器15により光を入射さ
せ、受光器16により受光される光量を測定した。入射
光の入射角aは、各方位角cにおいて、0度から80度
まで変化させた。その結果を図9に示す。
を変化させたときの輝度率変化を示すグラフであり、横
軸は入射角aを示しており、縦軸は、それぞれの方位か
ら光を入射させた際の、正面方向(受光各b=0度)で
受光器16により受光した輝度率、すなわち、完全拡散
反射板との比を示している。また、曲線9−1、曲線9
−2、曲線9−3、曲線9−4、曲線9−5は、それぞ
れ投光器15による光の入射方向が方位角c=−90,
−45,0,45,90度の場合を示している。
0度の方向(パネル上側)周辺、かつ入射角a=70度
の方向周辺からの投光器15により光を入射させた場合
に、輝度率が3を越えており、白表示に大きく寄与する
ことがわかる。
場合には、液晶パネルに入射する外光の入射方向は照明
等の位置により変化する。したがって、前述のように、
本液晶パネルに反射面10の方位を調整可能な機構を設
け、使用環境にあわせて反射面10の方位を最適な方向
に調整することにより、白表示をより明るくすることが
でき、本液晶パネルの表示品位を向上させることができ
る。
下で作製された、図1の液晶表示装置において、反射輝
度の投光軸の方位角依存性を、実施例1で用いた測定シ
ステムと同様のシステムによって測定した。
は30度とし、反射側基板7上に形成された反射面10
の形状については、図1において紙面に垂直な方向に構
造をもたせており、図5と図10に示した2通りの場合
について検討を行った。
場合と同様である。また、図10に示した形状は、底面
が六角形であり、側面が底面に対して30度の角度を成
す六角錐を、頂点を反射側基板7側にして、底面が反射
側基板7と平行になるように配置した状態を考えたとき
に、この六角錐の連続する3つの側面が反射面10a・
10b・10cを成し、残りの3つの側面が光吸収層1
1a・11b・11cを成すような形状を最小単位とし
て、これを平面的に最密充填して配置したものである。
そして、反射面10bの法線ベクトルの境界面6aへの
正射影が、液晶パネルの上側となるように配置した。
状)が図5に示した形状であるときは、その法線ベクト
ルが単一の方向であるのに対し、図10に示した形状で
あるときは、その法線ベクトルが複数の方向(図10の
場合は3方向)を向いていることになる。
は反射面10b)の法線と反射側基板7の法線とがなす
面を、方位角cが0の方向と平行に配置したとき(液晶
パネルの上側を方位角cが0の方向としたとき)、方位
角cを−80度に固定した状態で、入射角aを5度から
85度まで5度おきに変化させ、受光角bを0度に固定
した状態で、反射型液晶表示装置の入射角方向の反射ゲ
イン(アルミナからなる標準白色板(完全拡散反射板)
の反射輝度を1としたときの相対反射輝度)特性を測定
し、その平均値を算出し、さらに、方位角cを5度おき
に80度まで同様の測定を行った。反射面10の形状が
図5(曲線11−1)の場合と、図10(曲線11−
2)の場合の測定結果を、図11にまとめて示す。
く方向(特に方位角方向)に、異方性を持たせることに
より、本反射型液晶表示装置は、入射光方位からの影響
が少なくなることがわかった。
する光を利用することが可能となり、入射する光の方向
によらず平均的に反射輝度を向上させることができる。
斜面9aの形状(反射面10および光吸収層11の形
状)は、以上に述べた二通りであったが、反射側基板7
上に形成された傾斜面9aの構造体の一単位に対して、
反射面10と光吸収層11の組み合わせ、また、それぞ
れの面の法線ベクトルの方向などのパラメータを、適宜
選択して用いると良い。
の散乱効率と比べて小さいので、反射光のうち主要な成
分は前方散乱成分が反射面10上で反射され、一部はさ
らに散乱された上で、観察方向に出射されたものであ
る。すなわち、観察方向から反射側基板7を観察したと
きに、光吸収層11が直接観察されない形状が有効であ
る。例えば、反射面10の面法線ベクトルを方位角方向
に3種類の異方性を持たせ、光吸収層11の層法線ベク
トルがパネル面に対して平行になるようにさせた上で、
最密充填させた図12に示すような形状が例として挙げ
られる。
2(a)は、本実施の形態に係る反射型液晶表示装置の
さらに別の反射面10および光吸収層11の平面図であ
り、図12(b)は、図12(a)のD−D線矢視断面
図、図12(c)は、図12(a)のE−E線矢視断面
図、図12(d)は、図12(a)の反射面10および
光吸収層11の一部の斜視図、図12(e)は、図12
(d)で示した反射面10および光吸収層11の一部が
複数組み合わされた場合の斜視図である。また、図12
(a)と図12(d)とにおいて、対応する頂点にLか
らTの記号を付与している。
(図12(d)および図12(e)において×印の面)
は、反射側基板7(図1参照)に対して垂直な面であ
り、光吸収層11が形成されている。また、M,N,
O,Tの各頂点、O,P,Q,Tの各頂点、Q,R,
S,Tの各頂点をそれぞれ含む各面は、互いに合同な菱
形形状をなしており、反射面10が形成されている。そ
して、これらの各反射面10の法線ベクトルが、それぞ
れ異なる方向となるように各反射面10が配置されてい
る。
施の形態について図13および図14に基づいて説明す
れば、以下の通りである。
反射型液晶表示装置(特に、液晶パネル部分)の断面図
である。本実施の形態における液晶パネルは、液晶層5
1および中間基板52を除いて実施の形態1の液晶パネ
ルと同様であり、それらの構成要素については、同一の
符号を付記し、その説明を省略する。なお、実施の形態
1の液晶パネルにおいて平坦化膜8上に設けられていた
電極5および水平配向膜3は、本液晶パネルにおいては
中間基板52上に設けられている。
物と液晶性配向を固定して得られた配向高分子との分散
体を配したものである。該液晶層51の形成方法を以下
に示す。
レポリマー材料および重合開始剤を混合して液晶層形成
材料とした。ここで用いた上記液晶組成物は、通常のT
FT液晶パネルに用いられている液晶組成物であって、
本実施の形態においてはTL−213(登録商標、メル
ク社製)を用いた。また、上記プレポリマー材料は、常
温で液晶性を有しており、その液晶配向を重合後の高分
子においても保持する性質を有しているものである。液
晶層形成材料の各成分の混合割合は、重量比で、液晶組
成物:プレポリマー材料:重合開始剤=80:19:1
とした。
ように、液晶層形成材料を入射側基板6および中間基板
52により挟持し、液晶挟持体53を形成した。ここ
で、中間基板52は、次に説明するレーザー照射の工程
において、不要な反射光を発生させないために反射面1
0を有する反射側基板7の替わりに液晶層51を挟持す
るためのものである。
(液晶層形成材料)51に対してレーザー照射を行っ
た。図14は、本液晶パネルの製造工程におけるレーザ
ー照射の方法を示す断面図である。なお、図14におい
ては、図の簡略化のため、電極4・5および水平配向膜
2・3を省略している。
び例えば位相のそろった波長488nmのアルゴンレー
ザー55・56を用いた。プリズム54は頂角θ1が4
0度、頂角θ4が90度である直角三角形の断面形状を
有する三角柱であり、頂角θ4に対向する面を上記液晶
挟持体53の入射側基板6(境界面6a)に接して配置
し、頂角θ1と頂角θ4との間の面をレーザー光の照射
面54aとした。
のレーザー光(平行光)を、境界面6aの法線方向に対
してそれぞれθ2(40度)・θ3(55度)を成す2
方向から照射面54aに入射させ、液晶層51に照射し
た。
定間隔dでレーザー光に強弱が生じた干渉パターンが得
られた。この光の強弱は光の波長と2つの光の入射角に
より決定される微細な間隔で生ずる。
子材料を含んでいる場合には、干渉パターンにおける光
強度が強い領域で光硬化型高分子材料が硬化する。ま
た、液晶層形成材料が熱硬化型高分子材料(たとえばエ
ポキシ樹脂)を含んでいる場合には、干渉パターンにお
ける光強度が強い領域で発熱が起こり、熱硬化型高分子
材料が硬化する。このため、いずれの場合も、干渉パタ
ーンにおける光強度が弱い領域には主に液晶が集まるこ
とになる。ここでは、光硬化型高分子材料を用いてい
る。
を多く含んだ液晶組成物層と、高分子材料(液晶分散
体)のみを含んだ、または高分子材料を多く含んだ高分
子材料層とが分離された微細な多層構造(層構造)を有
する液晶層51が得られた。また、この多層構造の各層
を成す面の法線ベクトルの境界面6aへの正射影は液晶
パネルの下側を向くことになる。ここで、液晶層51
は、電圧印加時には光学的に等方性であり、電圧無印加
時に、上記多層構造に基づく屈折率の変化が生じるよう
に各材質の光学的特性が設定されている。
に、平坦化膜8、物体9、反射側基板7を設置すること
により、本液晶パネルを作製した(図13)。
に基づいて説明する。
上記のように液晶層51が透過状態にあるため、実施の
形態1の場合と同様の理由によって、良好な黒表示が得
られる。
にして白表示が得られる。上記のように、液晶層51に
電圧が印加された状態では、多層構造に基づく屈折率の
変化が液晶層51内に生じる。この屈折率が変化する界
面51aでは光が反射され、特に、この界面51aに対
して浅い入射角で入射する光(上記多層構造の層法線か
ら大きく倒れた方向から入射する入射光、例えば光線1
7)は、全反射されることになる。したがって、入射光
は、この反射の影響によってその進行方向を曲げる効果
を受ける。
囲の角度を成して形成されている場合、光線17のよう
に、液晶層51によって進行方向が変化し、反射面10
で反射されることにより観察者に達する光が存在するた
め、白表示が得られることになる。
液晶パネルに垂直に入射した光を垂直に反射するために
設けられたものとは目的が異なっており、多層構造の層
間隔を比較的大きくとることができるため、駆動電圧を
減少させることも可能である。
施の形態について図15および図16に基づいて説明す
れば、以下の通りである。
る反射型液晶表示装置(特に、液晶パネル部分)の断面
図である。本実施の形態における液晶パネルは、入射側
基板6の空気層30側に設けられた干渉性反射板(反射
体)21、吸収性カラーフィルター60および保護フィ
ルム22を除いて実施の形態1の液晶パネルと同様であ
り、それらの構成要素については、同一の符号を付記
し、その説明を省略する。なお、本液晶パネルにおいて
は、保護フィルム22と空気層30との境界面22aが
実施の形態1における境界面6aに相当している。
い高屈折率体と、相対的に屈折率の低い低屈折率体とが
積層されて成る透過型のホログラム干渉板である。この
干渉性反射板21は、積層構造の界面となる層平面21
aを有している。そして、この干渉性反射板21には、
この層平面21aに対して、積層構造の層間隔に応じた
特定の方向(以下、固有方向と称す)から入射する光の
みを正反射する作用がある。
面21aの一方の側において互いに正反射の関係(この
面の垂線に対して互いに対称な関係)にある2つの方向
が存在し、他方の側では、これら2つの方向の層平面2
1aに対して対称な方向も同様に上記の特定の方向とな
る。以下においては、上記の特定の方向の1つであり、
層平面21aの境界面22a側で、かつ、層平面21a
から反射面10に向かう方向(図中矢印C方向)を第1
固有方向(特定方向)とする。
される光の入射方向には幅があるが、本実施の形態で
は、その幅による影響は無視できるものであるため、そ
の幅の中央方向を上記の固有方向として扱う。
斜角がθに設定されている場合について説明する。な
お、本実施の形態は、傾斜角がθに限られるものではな
く、実施の形態1における傾斜角の条件を満たす範囲内
において、適宜変更可能である。
干渉性反射板21の第1固有方向がそれぞれ境界面22
aに対して成す角度は、反射面法線方向19が境界面2
2aに対して成す角度と臨界角方向(全反射角方向)2
0が境界面22aに対して成す角度との間となるように
設定されていることが望ましい。なお、反射面法線方向
19とは、反射面10の法線方向であり、臨界角方向2
0とは、干渉性反射板21での反射作用がない場合にお
いて、液晶層1に対して垂直方向から反射面10に入射
した光が、反射面10によって正反射される方向であ
る。
対して成す角度が、反射面法線方向19および臨界角方
向20がそれぞれ境界面22aに対して成す角度のほぼ
中央値となるように設定されており、干渉性反射板21
の第1固有方向が、液晶層1に対して垂直方向から反射
面10に入射した光が、反射面10によって正反射され
る方向よりも僅かに境界面22aに対する垂直方向側に
傾いた方向に設定されている場合の動作について説明す
る。
側から下側に向かって入射する光線18aを仮定する。
このとき、光線18aは、干渉性反射板21の反射作用
を受けて、干渉性反射板21が存在しない場合(実施の
形態1の場合)よりも境界面22aに対する垂直方向側
に傾いた方向で反射面10に入射する。そして、反射面
10で正反射された光は、液晶パネル上側に出射される
ことになる。
入射し、干渉性反射板21の固有方向(第1固有方向と
正反射の関係にある方向)から干渉性反射板21に入射
する光線18bを考える。このとき、光線18bは、干
渉性反射板21の反射作用を受けて干渉性反射板21が
存在しない場合よりも境界面22aに対する平行方向側
に傾いた方向で反射面10に入射する。そして、反射面
10で正反射された光は、境界面22aに対して垂直方
向より僅かに液晶パネル上側に出射することになる。
18aの光路と光線18bの光路が切り替えられたこと
になる。ただし、上記した干渉性反射板21の性質によ
り、光線18a・18b以外の光については、反射作用
を受けないため、干渉性反射板21が存在しない場合と
同様となる。
反射板21が存在しない場合と同様に観察方向に光が出
射しないため、良好な黒表示が得られる。
bは干渉性反射板21の反射作用によってほぼ観察方向
に出射する光路をとるため、液晶層1の散乱効果によっ
て、干渉性反射板21が存在していない場合と比べて、
光線18bの散乱光が観察方向により多く出射されるこ
とになり、白表示の明度を向上させることができる。こ
れは、光線18aより光線18bの方が境界面22aに
対して深い角度(入射角が小さい角度)で入射するた
め、液晶パネルに入射する単位面積当たりの光量を大き
くとることができるためである。
定の波長範囲の光に対して一定の固有方向からの光のみ
を反射するように形成することはできても、可視光全域
に対して固有方向が一定の方向となるように設定するこ
とが困難な場合がある。つまり、干渉性反射板21に入
射する光の波長に応じて固有方向が変化する場合があ
る。
て表示特性が悪化する場合には、吸収型カラーフィルタ
ー60を用いることにより表示特性の悪化を防止するこ
とができる。すなわち、所望の固有方向以外の固有方向
となる波長の光を、吸収性カラーフィルター60により
吸収することができる。この吸収性カラーフィルター6
0は、例えば保護フィルム22と兼用して設置すること
も可能である。
実施例4と同様に、実施例1の測定システムによって液
晶層1への電圧印加時(完全拡散入射時)に、正面方向
(受光角b=0度)で観察した白表示の輝度率を測定し
た。なお、本測定に用いた液晶パネルの反射面10の傾
斜角、および平坦化膜8の屈折率n1は、実施例4と同
様、それぞれ30度および1.33のものを用いた。
法線とを含む面における液晶パネル上側を方位角c=0
度の方向とし、この方位角c=0度の方向から投光器1
5(図3参照)により光を入射させ、受光器16(図3
参照)により受光される光量を測定した。入射光の入射
角aは、各方位角c=0において、0度から80度まで
変化させた。
晶パネルを用いて輝度率(縦軸)の入射角a(横軸)依
存性を測定した結果を表すグラフである。
すると、本実施例の結果(図16)の方が、輝度率がピ
ークとなる入射角aの値が小さくなっていることがわか
る。これは、相対的に小さい入射角aからの入射光の白
表示への寄与分が大きくなっていることを意味してい
る。入射角aが小さいという事は見込み面積(入射光断
面積、光が入射する面を入射する光の進行方向に対して
垂直な面に正射影した面積)を大きくとることができる
ことから、白表示には有利である。したがって、本液晶
パネルではさらに良好な白表示を得ることができる。
ターとしても用いることができ、従来の吸収型カラーフ
ィルターと比べ、明度の高い表示が可能となる。
あってもよい。回転可動にすることにより、本反射型液
晶表示装置に入射する外光の輝度分布に応じて、最も明
るい外光をうまく拾うように調整することができ、より
白表示の明度の向上を図ることができる。
らの入射光の進行方向を曲げる素子として干渉性を有す
るものを用いたが、回折性あるいは散乱性を有するもの
についても同様な検討を行ない、白表示を向上させるこ
とを確認している。
施の形態について図17に基づいて説明すれば、以下の
通りである。
表示装置(特に、液晶パネル部分)の構成を示す断面図
である。なお、実施の形態1において説明した構成要素
と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
1における図1に示した液晶パネルと異なる部分は、物
体9が透明体で形成されているとともに、物体9に光吸
収層11が形成されておらず、垂直面9bが透過状態と
なっている点、および反射側基板7の替わりにアモルフ
ァスシリコン半導体の太陽電池23(ここでは、光電変
換効率8%のもの)が配置されている点である。
ため、例えば光線14のように、平坦化膜8から垂直面
9bに入射した光は、物体9の内部に入射する。物体9
に入射した光は、直接、または反射面10の裏面で反射
されるなどして、太陽電池23に達する。つまり、物体
9が太陽電池23への導光特性を有している。したがっ
て、本液晶パネルに外光を照射することにより、その外
光の一部が太陽電池23に入射し、太陽電池23を発電
させることができる。
ており、特に、可視光領域の光を効率良く起電力に変換
できるものほど黒色であり、光吸収性が高い。したがっ
て、実施の形態1における光吸収層11の機能も有して
いることになる。
3に達する光量を調べた。ここで、反射面10の傾斜角
を25度とし、反射面10上の平坦化膜8は、屈折率が
1.517のものを用い、完全拡散光を該反射型液晶表
示装置に入射したところ、入射光のほぼ60%が太陽電
池23に吸収されていることを確認した。
使用することを想定し、太陽光のエネルギー密度を10
0mW/cm2 とすると、本実施の形態で用いた太陽電
池23の効率は8%であるので、対角10インチのディ
スプレーに適用したとき、1.44Wの出力が得られる
ことになる。
に入射してくる光のうち、白表示に寄与しない光を効率
よく太陽電池23へと導光させることができ、光の有効
利用を図ることができる。
失わない範囲内で変更可能なことはいうまでもない。例
えば、本実施の形態では、アモルファスシリコン半導体
の太陽電池23を用いたが、これに限定するものではな
く、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、単結晶シ
リコン等のシリコン系のみならず、ガリウム砒素等の化
合物半導体を用いた太陽電池23のいずれもが適用可能
である。
が高く、かつ、コントラストが高い反射型液晶表示装置
を得ることができた。さらに、従来の方式と比べ波長依
存性が小さく、色度特性に大幅な向上が見られる。
晶層を挟持する一対の基板の外側に設置することもで
き、これにより、生産性を高めることができる。また、
反射板の反射膜形成面を液晶層を挟持する一対の基板の
液晶層側に設置することもでき、これにより視差のない
良好な表示が可能となる。
フィルタを用いれば、良好な色再現性を有した表示品位
の高いカラー反射型液晶表示装置を実現することができ
る。また、本発明の反射型液晶表示装置にタッチパネル
を付加する場合にも表示品位を損なうことなく入力装置
一体型液晶表示装置が実現できる。
うに、反射面の少なくとも一部と基板水平面とがなす傾
斜角が、20度以上30度以下となる構成である。
い、特殊な材料を用いることなく、特殊な屈折率を有す
る材料を用いることなく、黒保証領域を最適な範囲にす
ることができる。したがって、黒表示および白表示を共
に向上させることができる。
り、コントラストを向上させることができ、表示品位の
高い反射型液晶表示装置を提供することができる。
うに、液晶層が入射した光に対して透過状態にある場合
に、外部光が基板の境界面に対して垂直に入射した光
が、境界面において全反射されるときの、反射面の傾斜
角度をθとすると、反射面は、θ以上、2×θ未満の傾
斜角で配置されている構成である。
状態にある場合には、観察方向に光が出射せず、液晶層
が光を散乱や反射させる状態にある場合には、観察方向
により多くの光が出射するため、良好な黒表示および白
表示を得ることができる。したがって、コントラストが
高い高品位の表示を行うことができる反射型液晶表示装
置を提供することができる。
うに、液晶層を介して対向する基板および透明膜と透明
膜に埋設された反射面とを有し、外部層の屈折率をn
0、透明膜の屈折率をn1とし、 θ=(1/2)×arcsin(n0/n1)・・・式1 式1を満たすθを定義したとき、少なくとも反射面の一
部は、基板の境界面に対して、θ以上、2×θ未満の角
度を成して配置されている構成である。
状態にある場合には、観察方向に光が出射せず、液晶層
が光を散乱や反射させる状態にある場合には、観察方向
により多くの光が出射するため、良好な黒表示および白
表示を得ることができる。したがって、コントラストが
高い高品位の表示を行うことができる反射型液晶表示装
置を提供することができる。
吸収性を有する部位を有していることが好ましい。
透過状態にある場合に、良好な黒表示を実現することが
できる。
吸収性を有する部位が太陽電池であることが好ましい。
とができ、表示装置の駆動に必要な電力のすべてまたは
一部を太陽電池でまかなうことができるため、電源に要
するスペースを縮小して装置の小型化を図ることができ
る。
射膜のある傾斜面の法線ベクトルが、複数の方向を向い
ていることが好ましい。
入射する外光をより多く利用することができ、より明度
が高く、より入射光方向の依存性の小さい白表示を実現
することができる。
射膜上に透過性の高屈折体が配置されていることが好ま
しい。
することができ、本反射型液晶表示装置が白表示の際に
光をより効率よく利用することができる。
射面を有する基板が液晶層を挟持する基板とは別に用意
され、外付け可能であることが好ましい。
することができるため、生産性を高めることができる。
晶層が散乱型液晶層であり、入射した光を透過させる状
態と散乱させる状態とを切り替えることにより表示を行
うことが好ましい。
黒表示および白表示を行うことができる。特に、白表示
においては、偏光板による光の利用効率の低下を避ける
ことができるため、さらに良好な白表示を得ることがで
きる。したがって、本反射型液晶表示装置では、表示品
位の向上を図ることが可能となる。
液晶層が液晶と液晶分散体との層構造を成しており、入
射した光を透過させる状態と層構造に起因して反射させ
る状態とを切り替えることにより表示を行うものであっ
てもよい。
黒表示および白表示を行うことができる。特に、白表示
においては、偏光板による光の利用効率の低下を避ける
ことができるため、さらに良好な白表示を得ることがで
きる。したがって、本反射型液晶表示装置では、表示品
位の向上を図ることが可能となる。
射面の傾斜方向が基板に平行な面内で回転可能であるこ
とが好ましい。
るように反射面の傾斜方向を調整することにより、白表
示における明るさの向上を図ることができる。これによ
り、本反射型液晶表示装置では、使用環境に応じた良好
な表示を行うことが可能となる。
定方向から入射する光を反射する反射体が設けられてお
り、特定方向が基板に対して成す角度は、基板に垂直に
入射して反射面で反射された光の進行方向が基板に対し
て成す角度と、反射面の法線方向が基板に対して成す角
度との間であることが好ましい。
つ、特定方向から入射する光が白表示に寄与する割合を
大きくすることができる。したがって、本反射型液晶表
示装置では、白表示の明度の向上を図ることができる。
表示装置は、さらに、反射体が干渉性反射板であり、干
渉性反射板に入射する光が通過する位置に、吸収型カラ
ーフィルターが設けられていることが好ましい。
光の波長により干渉性反射板の特定方向が変化する場合
でも、吸収型カラーフィルターを用いることによりこの
影響を除去することができる。したがって、波長に依存
した特定方向の変化による表示特性を悪化を防止するこ
とができ、表示品位の向上を図ることができる。
射面のピッチが画素のピッチ以下であることが好まし
い。
げ、目視における反射面形状が認識されないようにする
ことで、反射面に製造上の不具合があった場合でも、良
好な表示品位を得ることが可能となる。
うに、表示面から入射する光を反射する反射面が、表示
面に対して傾斜して配置されており、この反射面が表示
面と平行な面内で回転可能である構成である。
使用する際に、外部光の方向などに応じて反射面の方向
を調整することができるため、反射面が表示に適切な条
件となるように外部光を反射することが可能になる。そ
の結果、本反射型液晶表示装置では、使用条件に応じて
最適な表示を得ることができる。
図である。
斜方向が回転可能な反射型液晶表示装置の平面図であ
り、(b)は、(a)のA−A線矢視断面図である。
構成図である。
示時における反射輝度と投光角の極角との関係図であ
る。
面および光吸収層の平面図であり、(b)は、上記反射
面および光吸収層の側面図である。
示時における反射輝度率の極角方向依存性を示すグラフ
である。
示時における反射輝度率の極角方向依存性を示すグラフ
である。
示時における反射輝度率の極角方向依存性を示すグラフ
である。
示時における輝度率の入射角方向依存性を示すグラフで
ある。
示装置の別の反射面および光吸収層の平面図であり、
(b)は、(a)のB−B線矢視断面図である。
て、観察方向を正面方向とし、入射方位を該反射型表示
装置上側としたときの、白表示における入射極角と輝度
率との関係を示す図である。
示装置のさらに別の反射面および光吸収層の平面図であ
り、(b)は、(a)のD−D線矢視断面図、(c)
は、(a)のE−E線矢視断面図、(d)は、(a)の
反射面および光吸収層の一部の斜視図、(e)は、
(d)で示した反射面および光吸収層の一部が複数組み
合わされた場合の斜視図である。
造断面図である。
層構造形成工程を示す断面図である。
造断面図である。
表示時における輝度率の入射角方向依存性を示すグラフ
である。
造断面図である。
高屈折率体) 9 物体 9a 傾斜面 9b 垂直面 10 反射面(反射膜、反射膜のある傾斜面) 11 光吸収層(光吸収性層、光吸収面) 12 点線(入射光線のたどる光路) 13 実線(入射光線のたどる光路) 14 実線(入射光線のたどる光路) 15 投光器 16 受光器 17 光線(入射光線のたどる光路) 18a 光線(入射光線のたどる光路) 18b 光線(入射光線のたどる光路) 19 反射面法線方向 20 臨界角方向(全反射角方向) 21 透過型ホログラム層(干渉性反射板、反射
体) 22 保護フィルム 22a 境界面 23 太陽電池 30 空気層(外部層) 51a 界面 60 吸収性カラーフィルター
Claims (16)
- 【請求項1】一対の基板と、該一対の基板の間に挟持さ
れた液晶層と、一対の基板のうちの一方の基板上もしく
は一方の基板に隣接した基板上の少なくとも一部が、使
用者に対して反対側に傾斜した反射面とを具備し、前記
反射面の法線ベクトルの表示面への正射影ベクトルと、
反射型液晶表示装置から使用者方向へのベクトルの表示
面への正射影ベクトルとの内積が0以下となるように構
成され、かつ前記反射面の少なくとも一部と基板水平面
とがなす傾斜角が、 θ=1/2 × arcsin(n0/n1) …式1 (但し、n0は大気中の屈折率、n1は傾斜面を平坦化
する物質の屈折率) 式1で定義されるθ以上、2×θ未満であることを特徴
とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項2】一対の基板と、該一対の基板の間に挟持さ
れた液晶層と、一対の基板のうちの一方の基板上もしく
は一方の基板に隣接した基板上の少なくとも一部が、使
用者に対して反対側に傾斜した反射面とを具備し、前記
反射面の法線ベクトルの表示面への正射影ベクトルと、
反射型液晶表示装置から使用者方向へのベクトルの表示
面への正射影ベクトルとの内積が0以下となるように構
成され、かつ前記反射面の少なくとも一部と基板水平面
とがなす傾斜角が、20度以上30度以下であることを
特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項3】外部光が入射する境界面を含む基板と、入
射した光を反射する反射面と、前記基板および反射面の
間に挟持された液晶層とを有する反射型液晶表示装置に
おいて、 前記液晶層が入射した光に対して透過状態にある場合
に、前記外部光が前記基板の境界面に対して垂直に入射
し、前記反射面で反射され、前記境界面において全反射
されるように前記反射面を設置したときの、前記境界面
に対して前記反射面が成す角度をθとすると、 少なくとも、前記反射面の一部は、前記基板に対して、
θ以上、2×θ未満の角度を成して配置されていること
を特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項4】外部層との境界面を含む基板と、前記境界
面に平行な液晶層とを有する反射型液晶表示装置におい
て、 前記液晶層を介して前記基板に対向し、前記基板の境界
面に対して平行に配置された透明膜と、 前記透明膜に埋設された反射面とを有し、 前記外部層の屈折率をn0、前記透明膜の屈折率をn1
とし、 θ=(1/2)×arcsin(n0/n1)・・・式1 式1を満たすθを定義したとき、 少なくとも、前記反射面の一部は、前記境界面に対し
て、θ以上、2×θ未満の角度を成して配置されている
ことを特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項5】請求項1から4のいずれか1項に記載の反
射型液晶表示装置において、 反射面を有する基板側の反射面を有さない部分が光吸収
性を有する、かもしくは光吸収性を有する部位への導光
特性を有することを特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項6】請求項5に記載の反射型液晶表示装置にお
いて、 前記光吸収性を有する部位が太陽電池であることを特徴
とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項7】請求項1から6のいずれか1項に記載の反
射型液晶表示装置において、 少なくとも一部に反射面を有する基板の反射膜のある傾
斜面の法線ベクトルが、複数の方向を向いていることを
特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項8】請求項1から7のいずれか1項に記載の反
射型液晶表示装置において、 少なくとも一部に反射面を有する基板の反射膜上に、透
過性を有する高屈折率体を配置することを特徴とする反
射型液晶表示装置。 - 【請求項9】請求項1または2に記載の反射型液晶表示
装置において、 前記一対の基板が両基板とも光透過性を有し、少なくと
も一部に反射面を有する基板が該一対の基板とは別の外
付け可能な部材より構成されることを特徴とする反射型
液晶表示装置。 - 【請求項10】請求項1から9のいずれか1項に記載の
反射型液晶表示装置において、 前記液晶層が散乱型液晶層であり、 該液晶層が入射した光を透過させる状態と散乱させる状
態とを切り替えることにより表示を行うことを特徴とす
る反射型液晶表示装置。 - 【請求項11】請求項1から9のいずれか1項に記載の
反射型液晶表示装置において、 前記液晶層が液晶と液晶分散体との層構造を成してお
り、 該液晶層が入射した光を透過させる状態と前記層構造に
起因して反射させる状態とを切り替えることにより表示
を行うことを特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項12】請求項1から11のいずれか1項に記載
の反射型液晶表示装置において、 前記反射面の傾斜方向が前記基板に平行な面内で回転可
能であることを特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項13】請求項1から12のいずれか1項に記載
の反射型液晶表示装置において、 前記液晶層を介して前記反射面に対向する前記基板に、
特定方向から入射する光を反射する反射体が設けられて
おり、 前記特定方向が前記基板に対して成す角度は、前記基板
に垂直に入射して前記反射面によって反射される光の進
行方向が前記基板に対して成す角度と、前記反射面の法
線方向が前記基板に対して成す角度との間であることを
特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項14】請求項13に記載の反射型液晶表示装置
において、 前記反射体が干渉性反射板であり、 前記干渉性反射板に入射する光が通過する位置に、さら
に、吸収型カラーフィルターが設けられていることを特
徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項15】請求項1から14のいずれか1項に記載
の反射型液晶表示装置において、 前記液晶層が表示の最小単位である画素に区分されてお
り、 前記反射面のピッチが前記画素のピッチ以下であること
を特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項16】外部光が入射する表示面と、該表示面に
対向する位置に設置され、入射した光を反射する反射面
と、前記表示面および前記反射面の間に設置された液晶
層とを有する反射型液晶表示装置において、 前記反射面が前記表示面に対して傾斜して配置されてお
り、 前記反射面が前記表示面と平行な面内で回転可能である
ことを特徴とする反射型液晶表示装置。
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