JPH0887009A - 反射型液晶表示装置および反射型カラー液晶表示装置 - Google Patents

反射型液晶表示装置および反射型カラー液晶表示装置

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JPH0887009A
JPH0887009A JP22457494A JP22457494A JPH0887009A JP H0887009 A JPH0887009 A JP H0887009A JP 22457494 A JP22457494 A JP 22457494A JP 22457494 A JP22457494 A JP 22457494A JP H0887009 A JPH0887009 A JP H0887009A
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light
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reflecting
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JP22457494A
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Ikuo Hiyama
郁夫 檜山
Akira Arimoto
昭 有本
Katsumi Kondo
克己 近藤
Osamu Ito
理 伊東
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光量の多い上部からの外光を視認方向に効率良
く反射させることにより、バックライトを必要としない
低消費電力で、コントラスト比が高く、明るく鮮明な反
射型カラー液晶表示装置を得る。 【構成】反射型カラー液晶表示装置は、表示部53と処
理部52からなり、角度設定手段35で結合される。表
示部53は、偏光膜20,液晶素子31,カラーフィル
タ33などからなる液晶表示手段としての液晶表示部3
0と、反射手段としてのブレーズ反射板23と、マッチ
ング剤32と、固着剤34とから構成される。液晶表示
手段は、法線方向外であって光量の多い上方向からの入
射光 11を効率良く透過するものであり、反射手段
は、該液晶表示手段を透過した光を法線方向である視認
方向40に反射光12として反射するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バックライトを必要と
しない低消費電力型の明るい反射型液晶表示装置に係
り、特に、反射型カラー液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来の反射型液晶表示装置の構成につい
て、図24に示す断面図を参照し説明する。反射型液晶
表示装置は、大別すると表示部53と処理部52からな
る。そして、表示部53は、液晶表示部30や拡散反射
板37などから構成され、文字画像を表示する部分であ
る。処理部52は、情報を処理する部分である。さらに
液晶表示部30は、液晶層22を挾んで基板21などが
積層されたものである。
【0003】このような構成の反射型液晶表示装置の表
示部53について考えると、 照明10が天井に配置さ
れたオフィス環境では、表示部53に入射する外光の多
くは上方向からの入射光11である。そして、入射光1
1は拡散反射板37によって反射され反射光12とな
る。この時、反射面が粗面化され散乱性を有する拡散反
射板37が用いられているが、反射光分布13は処理部
52に沿った水平方向にピークを有するものである。即
ち、入射光11は使用者の目がある視認方向40に一部
しか反射されず、表示部53の表示は暗いものである。
【0004】従って、オフィス環境で照明10の外光を
効率良く利用し、明るい反射型液晶表示装置を得るに
は、反射光分布13のピークを視認方向40に向ける必
要がある。
【0005】これを解決する技術として、特開平4−2
74217号公報に開示されているものがある。これ
は、該ピークを視認方向に向けるため、反射面がブレー
ズ状となった指向性を有する反射板を用いたものであ
る。
【0006】また、別の技術として、特開平4−212
124号公報に開示されているものがある。これは、液
晶層の表示面側に所定方向に光を導くファイバープレー
トと反射板とを設け、該ピークを視認方向に向けるもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の前者では、光量の多いの上方向からの外光が透
過率の低い表示モードによって遮断され、指向性を有す
る反射板に到達しないので視認方向に反射されず、明る
さを高めることができない問題がある。
【0008】また、後者では、ファイバープレートに入
射した外光が、液晶層や基盤等を透過し反射板で反射す
る往復光路を経ているうちに、円錐状に拡散し、明るさ
が低下するという問題がある。
【0009】さらに、両方共に、カラーフィルタによる
光損失の問題については触れておらず、反射型のカラー
表示に関し未解決な技術がある。
【0010】従って、本発明の第1の目的は、外光を多
く透過し拡散せずに反射して、バックライトの必要がな
い低消費電力で明るい反射型液晶表示装置を提供するこ
とにある。
【0011】また、第2の目的は、外光が無駄にカラー
フィルタで吸収されず、明るく鮮明なカラー画像を有す
る反射型カラー液晶表示装置を提供することにある。
【0012】
【課題が解決するための手段】上記第1の目的は、少な
くとも液晶層と該液晶層を挟む一対の偏光膜とから構成
され表示面に対し略法線方向の外光を透過・遮断するモ
ードで明暗表示する液晶表示手段と、該液晶表示手段を
透過した外光を反射する反射手段とを備える反射型液晶
表示装置において、液晶表示手段は、外光を遮断するモ
ードであっても略法線方向外の所定方向の外光は遮断し
ない透過特性を有する手段であり、反射手段は液晶表示
手段を透過した所定方向の外光を略法線方向に反射する
手段であることにより達成される。また、第2の目的を
達成する反射型カラー液晶表示装置は、少なくとも液晶
層から構成され外光を透過・遮断し明暗表示する液晶表
示手段と、該液晶表示手段を透過した外光を反射する反
射手段と、外光が透過するカラーフィルタとを含む反射
型カラー液晶表示装置であって、カラーフィルタは、色
別のストライプ状フィルタであり、かつ、該ストライプ
状フィルタのストライプ方向は、反射手段において入・
反射する外光の入射光の軌跡と反射光の軌跡とを含む面
に平行な方向となるよう配置されたものである、あるい
は、カラーフィルタを反射手段の反射面に密着配置した
ものであってもよい。
【0013】
【作用】上記構成とすれば、液晶表示手段が有する、電
圧無印加(透過)・電圧印加(遮断)の表示モードに左
右されない特性、すなわち外光を遮断するモード状態で
あっても表示面の略法線方向外の所定方向の外光に対し
ては遮断しない透過特性によって、光量の多い上部方
向、すなわち所定方向の外光は、液晶表示手段を効率良
く透過する。
【0014】そして、透過した光量の多い該外光は、反
射手段で略法線方向である視認方向に反射させられ、再
び液晶表示手段を透過するとき、本来の略法線方向の透
過特性によって、透過(明)・遮断(暗)を鮮明に浮き
立たせるので、明るくコントラスト比の高い表示が得ら
れる。これにより、バックライトを必要としないほどの
明るい表示特性が得られる。
【0015】一方、反射型カラー液晶表示装置のカラー
フィルタが、色別のストライプ状フィルタであっては、
該ストライプ状フィルタのストライプ方向を、反射手段
において入・反射する外光の入射光の軌跡と反射光の軌
跡とを含む面に平行な方向とすれば、該フィルタを透過
する入射光と反射光は同一色のカラーフィルタを透過す
るので、光が無駄に吸収されることがなく明るさの低下
が回避される。
【0016】また、カラーフィルタを反射手段の反射面
に密着配置したものであれば、入・反射光が該フィルタ
を透過する点と、入・反射光が反射面で反射する点と
は、ほぼ同一点であるから、入射光と反射光が同一色の
カラーフィルタを透過し、同様な効果が得られる。
【0017】尚、反射型において、明るい表示を得るた
めに、光量の多い所定方向の外光に対して透過率を高め
視認方向のコントラスト比を高めることについて詳述す
る。
【0018】まず、入射方向に対する光の透過率を高
め、視認方向のコントラスト比を高める課題について説
明する。反射型液晶表示装置の明るさを考えた場合、反
射板の反射率と、液晶素子の透過率の角度依存性とを考
え合わせなければならない。反射型液晶表示装置の明る
さについて、図25に示すような表示部53のモデルを
参照し説明する。
【0019】外光の明るさの分布90をL(θ,φ)、
外光の入射方向の液晶表示部30の透過率をT(θ,
φ)、拡散反射板37の反射率をR(θ,φ,θ’,
φ’)、視認方向の液晶素子の透過率をT(θ’,
φ’)とする。 ここで、θは紙面に垂直方向に対す
る角度、φは液晶素子の表示面の法線方向に対する角度
でありθ、φは入射光の角度、θ’、φ’は視認方向の
角度を示すものとする。
【0020】そして、反射型液晶表示装置の明るさ91
をL(θ,φ,θ’,φ’)とすれば、L(θ,φ,
θ’,φ’)は、以下の式で表せる。
【0021】L(θ,φ,θ’,φ’)=L(θ,φ)
×T(θ,φ)×R(θ,φ,θ’,φ’)×T
(θ’,φ’) 従って、反射型液晶表示装置の明るさを増し、コントラ
スト比を高くするためには、上式において、白表示点
は、L(θ,φ)、T(θ,φ)、R(θ,φ,θ’,
φ’)、T(θ’,φ’)をそれぞれ大きく、黒表示点
は、L(θ,φ)T(θ,φ)、R(θ,φ,θ’,
φ’)、T(θ’,φ’)を共に小さくすることにな
る。ところが液晶素子に電圧を印加することにより可変
にできるのは、T(θ,φ)T(θ’,φ’)である。
【0022】従って、L(θ,φ)、R(θ,φ,
θ’,φ’)は、液晶素子に印加する電圧に依存されな
いので、白表示点は、T(θ,φ)、T(θ’,φ’)
を共に大きく、黒表示点は、T(θ,φ)、T(θ’,
φ’)を共に小さくする必要がある。
【0023】しかしながら、図26に示したような分割
画素を有する場合、 例えば、画素72が黒表示モー
ド、画素73が白表示モードの場合、基板21に厚さが
あるので、斜め方向からの入射光11は、隣の画素を透
過した反射光12となる。従って、隣接する画素の表示
モードに影響される。
【0024】この影響を受けずに、コントラスト比を高
くし、明るい表示を得るためには、白表示モードで、T
(θ,φ)、T(θ’,φ’)を共に大きく、黒表示モ
ードで、T(θ,φ)を大きく、T(θ’,φ’)小さ
くすることになるが、非常に困難な制御である。
【0025】そこで、斜め方向から液晶素子に入射する
光の透過率T(θ,φ)を、液晶素子の電圧無印加(透
過)、電圧印加(遮断)に依存されずに上げると共に、
反射板をブレーズ化することにより視認方向への反射率
R(θ,φ,θ’,φ’)を大きくする方法で解決する
ものである。
【0026】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
【0027】〔実施例1〕図1は、本発明による実施例
1の反射型カラー液晶表示装置の構成を示す半断面図で
ある。一実施例の反射型カラー液晶表示装置を示したも
のである。この実施例1の構成は、表示部53と処理部
52からなり、表示部53と処理部52とは、表示部5
3の設定角度50を設定する角度設定手段35で結合さ
れる。
【0028】表示部53は、偏光膜20,液晶素子3
1,カラーフィルタ33からなる液晶表示部30と、ブ
レーズ反射板23と、マッチング剤32と、固着剤34
とから構成される。即ち、液晶素子31の両側に偏光膜
20が配置され、カラーフィルタ33はブレーズ反射板
23側の液晶素子31と偏光膜20の間に配置される。
尚、反射型モノクロ液晶表示装置の場合、カラーフィル
タ33はない。ここで、モノクロやカラーを含めたもの
を反射型液晶表示装置と呼称する。
【0029】そして、透明なマッチング剤32が偏光膜
20とブレーズ反射板23の間に配置され、周端部は固
着剤34で固められた構造である。そして、キーボード
等が情報を処理する処理部52の表面に配置され、反射
型カラー液晶表示装置が構成される。
【0030】上記構成において、図中の矢印で示した上
方向からの光線が、表示部53に入射光11となり入射
し、液晶素子31等を透過し、ブレーズ反射板23で反
射して反射光12となり、使用者の目の位置の方向であ
る視認方向40に出射している。そして、一般の使用環
境においては、上方向からの入射光11と反射した反射
光12とは、表示部53に対し鉛直(垂直)な方向にあ
る。
【0031】尚、偏光膜20の下面での反射が少なくな
るように、マッチング剤32は、その屈折率が保護フィ
ルムである偏光膜20の屈折率に近いものが選定され
る。マッチング剤32として、PC(ポリカーボネー
ト)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)や、シリ
コンオイル等が使用される。この選定は、ブレーズ反射
板23に到達する入射光11が減少し、明るい表示特性
に悪影響を及ぼすことを回避するものである。
【0032】図2は、図1のブレーズ反射板23の断面
図である。実施例1のブレーズ反射板23の構造につい
て説明する。図に示すように、ブレーズ反射板23は、
たとえれば、洗濯板のような片側に規則正しく傾斜した
ブレーズ状の反射面(以下、ブレーズ面という)を有す
る形状になっている。本実施例1では、この規則正しく
傾斜したブレーズ面の角度、すなわちブレーズ角24は
20度とした。そして回折格子のピッチであるブレーズ
溝幅は、35μmとした。
【0033】図3は、図1の表示部53の詳細構成を示
す断面図である。表示部53は、液晶表示手段としての
液晶表示部30と、反射手段としてのブレーズ反射板2
3とを含むものである。液晶表示部30の構成は、第1
偏光膜201と液晶素子31とカラーフィルタ33と第
2偏光膜202が順次積層されたものである。
【0034】そして、液晶素子31は、基板21と電極
28と配向膜29と液晶層22が、図に示すように順次
積層されたものである。即ち、対向面に透明な電極28
と配向膜29とを有する一対の透明な基板21間に、ネ
マチック液晶からなる液晶層22が挟持されたものであ
る。
【0035】尚、表示部53の表示面側に位置する偏光
膜20を第1偏光膜201、反表示面側でブレーズ反射
板23側に位置する偏光膜20を第2偏光膜202と呼
称する。さらに、表示面側に位置する配向膜29を第1
配向膜291、反表示面側に位置する配向膜29を第2
配向膜292と呼称する。
【0036】図4は、図3の第1および第2偏光膜と第
1および第2配向膜との配置関係を示す図である。尚、
図示されている表示部53の上下、左右方向は仮定した
ものである。
【0037】図4に示すように、第1配向膜291と第
2配向膜292は、第1配向膜のラビング方向62と第
2配向膜のラビング方向63とが、所定のツイスト角6
4を有するように配置される。同様に、第1偏光膜20
1と第2偏光膜202は、第1偏光膜の吸収軸60と第
2偏光膜の吸収軸61とが、所定の交角となるように配
置される。
【0038】尚、第1と第2ラビング方向のベクトル和
の方向と、第1と第2吸収軸のなす角を2等分する方向
は同一方向である。
【0039】図5は、図4の配置関係で作製した液晶表
示部30の視野角特性を示す図である。実施例1の場
合、ツイスト角64が90度になるように配置した。第
1偏光膜の吸収軸60と第2偏光膜の吸収軸61との交
角は、略直交となるように配置した。また、液晶層のリ
タデーションΔndは、0.55μmである液晶表示部
30を作製した。このような液晶表示部30の透過特性
の1つである視野角特性が図5に示されている。
【0040】横軸は、液晶表示部30の法線に対しての
入射角度(度)である。縦軸は、液晶表示部30の光の
透過率(%)である。特性曲線80は、光を透過する電
圧無印加モードの、すなわち、白表示の上下及び左右方
向の視野角特性である。2本の曲線がほぼ重なってい
る。正の入射角度が上および左方向、負が下および右方
向を示している。ここに示した上下及び左右方向は、図
4で仮定した液晶表示部30の上下及び左右方向を指し
ている。
【0041】特性曲線81は、光を遮断する電圧印加モ
ードの、すなわち、黒表示の左右方向の特性であり、正
の角度が左方向、負が右方向を、また、特性曲線82
は、黒表示の上下方向の特性であり、正が上方向、負が
下方向をそれぞれ示している。
【0042】図から、入射角度が零度近辺の領域、すな
わち、液晶表示部30の法線方向の領域(略法線方向と
定義する)を外れた、入射角度が正負共に大きい領域
(略法線方向外と定義する)において、電圧の印加(遮
断)・無印加(透過)に関わらず、光の透過率が高い値
を示していることが判る。
【0043】換言すれば、液晶表示部30は、外光を遮
断するモードであっても略法線方向外の所定方向、即
ち、入射角度が大きい斜め方向からの外光は、遮断しな
い透過特性であることを示している。本実施例の場合、
特に上方向と左方向の透過率が高い。尚、このような透
過特性を得るにおいて、吸収軸60と第2偏光膜の吸収
軸61との交角は正確に直交している必要はなく、従っ
て、略直交と表現している。
【0044】そして、いろいろな液晶表示部30を作製
し検討した結果から、斜め方向の透過率を電圧の印加無
印加に関わらず高めるためには、液晶層のリタデーショ
ンΔndは、ツイスト角64が90度以下の場合は
0.35μm以上、ツイスト角64が200度から27
0度の場合は 0.45μm以上が望ましいと判明し
た。 また、図4の配置やリタデーションΔndを変え
ても、電圧無印加時表示の、すなわち、白表示の透過率
の上昇率は、黒表示の上昇率に比べ、あまり大きくなら
ないことも判明した。
【0045】ところで、本発明の実施例を実際に評価す
るに当たり、反射型液晶表示装置が利用される典型的な
オフィス環境について調査し、後述する設定使用条件な
らびに設定照度条件からなる、設定オフィス環境を決め
ることにした。まず、設定使用条件について説明する。
【0046】図6は、実施例1の表示装置を使用状態に
セットした様子を示す図である。表示装置の使用条件に
ついて、20名に対して最も使用し易い表示画面の角度
及びその時の使用者の眼線方向を調査し把握することに
した。 調査方法は、表示部53と処理部52を、図6
に示すように卓上55に設置し、最も使用し易い状態に
セットしてもらい、その時の表示画面の設定角度50
と、表示部53(液晶表示部30)の法線に対する使用
者の目の位置の方向、すなわち視認方向40の角度であ
る視認角度51とを測定した。その結果、設定角度50
は110度±20度、視認角度51は0度±20度の範
囲であった。
【0047】尚、視認角度が0度とは、視認方向40が
表示部53の法線方向であることを示している。従って
前述の略法線方向は0度±20度の範囲であるとも言え
る。そして、視認角度51が0度±20度の視認方向4
0に、表示部53からの反射光のピークを、すなわち、
液晶表示部30の表示特性の指向性を向けることが望ま
しいと言える。
【0048】この調査より、表示画面の設定使用条件
は、120度の設定角度50と、0度の視認角度51に
設定することにした。
【0049】次に、設定照度条件について説明する。典
型的なオフィス環境の表示部53の照度を調査した。調
査方法は、図6と同じように、表示部53の正面に使用
者を座らせ、液晶表示部30の表示面の照度について、
角度をパラメータとし測定した。数ケ所の環境で調査測
定した結果を、図7,図8,図9に示す。
【0050】図7と8は、表示部53に対し鉛直(垂
直)方向の照度分布を示す図である。図7、8の2種類
に大別されることが判明した。表示部53の中央部14
での角度をパラメータとした照度を、真上から水平にな
るまで22.5度づつ傾けて測定した。図7に示す一方
の照度分布は、 真上方向は 750ルクス(lx)、順
次、580ルクス、480ルクス、使用者の影になる方
向は280ルクス、水平方向は170ルクスであった。
この照度分布を、矢印方向と矢印長さで表示したものが
矢印照度分布15である。
【0051】図8に示す他方の照度分布は、真上方向が
700ルクス、22.5度傾いた角度で1000ルクス
と最大の照度が得られた。更に傾くと、600ルクス、
使用者の影になる方向で急に低下し、400ルクス、水
平方向は210ルクスであった。矢印照度分布15は図
示のようになった。尚、設定角度50は120度一定と
し測定した。
【0052】図9は、表示部53に対し水平(左右)方
向の照度分布を示す図である。図に示すように、水平方
向の照度分布は処理部52に対し平行に測定した。その
結果両サイド方向の照度は350ルクスと390ルク
ス、45度方向は290ルクスと350ルクスであっ
た。また、使用者の影になる正面方向は170ルクスで
あった。中央部14での矢印照度分布15は図示のよう
になった。即ち、使用者の影になる正面方向で、急激に
照度が低下している。
【0053】この調査より、表示画面の設定照度条件
は、真上方向において最大である鉛直方向の照度分布
と、図9に示す水平方向の照度分布に設定することにし
た。
【0054】従って、設定オフィス環境の条件は、真上
方向から入射する外光、120度の設定角度、表示面の
法線方向である視認方向となる。真上方向から入射する
外光は、表示部53の法線方向に対し60度の入射角度
を有している。
【0055】また調査結果から、通常のオフィス環境の
表示部53としては、設定角度50を110度±20度
に設定した状態において、真上方向に対し±20度で入
射する光を効率良く透過し、0度±20度の視認角度5
1の方向に光を反射するような機能を有する表示装置が
望ましいことが判明した。従って、上記条件が満たされ
ることが明るい反射型液晶表示装置を得るために重要で
ある。
【0056】尚、実施例1では、液晶層22としてネマ
チック液晶を用いたが、スーパーツイストネマチック液
晶(STN)、ホモジニアス液晶、ホメオトロピック液
晶等の液晶を利用することができる。これらの液晶層と
偏光膜とを前述のように組合せて、図5に示す視野角特
性を有する液晶表示部30を作製する。図5のような角
度依存性の大きい視野角特性、即ち透過指向性を有する
液晶表示部30は、特に上方向からの光を効率良く透過
し反射板に導くことができるため、反射型液晶表示装置
の液晶表示手段としては好適である。
【0057】ここで図1に戻り、実施例1の表示部53
の、すなわち、液晶表示手段としての液晶表示部30と
反射手段としてのブレーズ反射板23の、働きについて
説明する。
【0058】図1に示すように、入射光11は、表示部
53の設定角度50が120度に設定された液晶表示部
30に対し、真上方向から所定方向の外光として入射す
る。液晶表示部30に対する入射角度は60度である。
液晶表示部30は、図5に示すように、白表示あるいは
黒表示に関わらず高い透過率の視野角特性を有してい
る。従って、光量の多い真上方向からの入射光11が、
白表示あるいは黒表示に関わらず、液晶表示部30を透
過する。そして、透過した光量の多い入射光11は、反
射手段としてのブレーズ反射板23で反射され、反射光
12となる。
【0059】ここで、反射手段が単なる鏡面であれば反
射光12は、法線に対し60度の方向に反射され、視認
方向40である法線方向(視認角度 零度の方向)に反
射されない。従って、明るい表示特性は得られない。
【0060】そのため、ブレーズ角が20度であるブレ
ーズ反射板23で入射光11を反射し、視認方向40で
ある法線方向に反射光12を出射させるものである。す
なわち、反射手段としてのブレーズ反射板23は、液晶
表示手段としての液晶表示部30を透過した所定方向の
外光を略法線方向に反射する手段である。
【0061】このようにして、反射光12は再び液晶表
示部30を透過する。この時、反射光12の入射角度は
0度である。従って、液晶表示部30は、本来の略法線
方向の透過特性によって、透過(明)・遮断(暗)を鮮
明に浮き立たせる。即ち、光量の多い反射光12が透過
する白表示と光を遮断する黒表示を鮮明にし、明るい表
示特性を得るものである。
【0062】尚、ここでマッチング剤32の屈折率の影
響が約10度あり、マッチング剤を用いない空気層であ
ればブレーズ角は30度である。
【0063】上記実施例1の液晶表示部30とブレーズ
反射板23とを用いた表示部53の輝度特性を、前述の
設定オフィス環境で実測した。その結果、表示部53
は、視認方向40を略中心とした半値幅30度の指向性
を有する反射光分布特性を示すものであった。尚、半値
幅とは、光量のピーク値の1/2を示す点をピーク値を
示す点からの角度で表わしたものである。
【0064】そして、白表示時ならびに黒表示時のコン
トラスト比はレベル50以上を得ることができた。これ
は従来に比べ2倍以上となるものであった。
【0065】さらに、完全反射でなく20%から30%
程度の拡散反射となるように、ブレーズ反射板23のブ
レーズ面を粗面化し、散乱性のあるものにした結果、指
向性が良く、且つ、干渉によるグレア等の画質低下が防
止できることが判明した。
【0066】また、実施例1の反射型カラー液晶表示装
置においてカラーフィルタ33を除去し、反射型モノク
ロ液晶表示装置とした場合においても、明るい表示を得
ることができた。 この時の白表示時ならびに黒表示時
のコントラスト比も、レベル50以上であった。
【0067】更に、上記と同じ構成条件であって、 一
画素の大きさが300μm×300μmで、画素数が1
0×10画素の表示装置において、画素毎に白黒表示を
した時も、全面白表示時に比較して、白の明るさはほと
んど低下しなかった。
【0068】図10は、図1のカラーフィルタ33の色
別フィルタの配置を示す図である。図10(a)は、カ
ラーフィルタ33とブレーズ反射板23とを部分拡大し
て示した図である。図10(b)は、図10(a)の斜
視図である。
【0069】図に示すように、カラーフィルタ33は、
赤フィルタ33R、緑フィルタ33G、青フィルタ33
Bからなる色別のストライプ状フィルタが、該フィルタ
のストライプ方向とブレーズ反射板23のブレーズ溝方
向とが略直交するように、それぞれ配置されているもの
である。
【0070】ここで、ブレーズ反射板23のブレーズ溝
方向は、表示部53の水平方向に平行な方向である。従
って、カラーフィルタ33のストライプ方向は、表示部
53に対して垂直な方向となる。そして、前述のように
入射光11と反射光12も、表示部53に対して垂直な
方向にある。従って、カラーフィルタ33のストライプ
方向と、入射光11と反射光12の軌跡を含む面の方向
とは平行なる関係にある。即ち、図10(b)に示すよ
うに、例えば、上方向から入射した入射光11が青フィ
ルタ33Bを透過したならば、ブレーズ反射板23で視
認方向40に反射した反射光12も青フィルタ33Bを
透過することになる。
【0071】換言すれば、反射型の表示装置において、
ストライプ状フィルタのストライプ方向を、反射手段に
おいて入・反射する外光の入射光の軌跡と反射光の軌跡
とを含む面に平行な方向となるように配置すると、入射
光と反射光は同一色のカラーフィルタを透過することに
なる。これにより、例えば、赤フィルタは赤のみを透過
し他の色は吸収する機能を有するカラーフィルタであっ
ても、入射光と反射光が他色のカラーフィルタを透過し
ないので、光の損失が少なくなる。透過型の表示装置で
は反射がないので、上記は反射型における特有の良さと
いえる。
【0072】図11は、カラーフィルタ33の色別の透
過率特性を示す図である。実施例1で使用したカラーフ
ィルタ33の透過率は、図に示すように、従来の透過型
カラーフィルタと比較し、全波長領域において透過率の
高いものである。透過型カラーフィルタの特性として
は、例えば、青は、緑や赤の波長領域で透過率が低いこ
とが望まれるが、反射型カラーフィルタの場合、前述し
たように同一色のカラーフィルタを二度透過するので、
光が吸収されないように透過率は高い方が良い。具体的
には、例えば、反射型カラーフィルタの青フィルタ特性
は、550nm 以上で従来の透過率がほぼ0%であった
ものを、約40%まで高めたものである。
【0073】また、明るい反射型カラー液晶表示装置を
得るためには、表示色の範囲は狭くなるが、赤、青、緑
以外にシアン、マゼンダ、イエローなどのカラーフィル
タを使用することも考えられる。
【0074】一方、実施例1において、カラーフィルタ
33に関して改良を加えて見た。図12は、ストライプ
状フィルタのストライプ幅と液晶層22の画素幅および
開口部36との関係を示す断面図である。図に示すよう
に、ストライプ状フィルタの1本1本のストライプ幅
は、ストライプ方向に対し直角方向の液晶層22の画素
幅より小さくした。実施例1では、1本のストライプ幅
を画素幅(300μm)の50%とした。尚、液晶層2
2の画素幅の開口部36の理想寸法は画素幅と等しい寸
法である。
【0075】この結果、ストライプ幅と画素幅とが等し
い場合に比べ、明るさを増すことができた。これは、図
中の点線で示したようにストライプ幅が、画素幅と等し
いくらいに幅広い場合、青フィルタ33Bを透過した拡
散光の一部が漏れて、隣接している赤表示の画素を透過
し、悪影響を及ぼすからである。従って、ストライプ状
フィルタのストライプ幅としては、ストライプ方向に対
し、直角方向の液晶層22の画素幅より小さく、幅狭い
ものが望ましい。
【0076】次に、実施例1の効果を確認するために比
べた、比較例について説明する。
【0077】〔比較例1〕比較例1の構成は、図4にお
いて、第1偏光膜の吸収軸60と第2偏光膜の吸収軸6
1との交角を0度とする、即ち、2つの吸収軸が平行で
ある配置関係にした液晶表示部30を採用したものであ
る。その他は、実施例1と同じである。この時のツイス
ト角は90度のままである。
【0078】図13は、比較例1の配置関係で作製した
液晶表示部30の視野角特性を示す図である。この視野
角特性の表示は、図5と同じである。即ち、横軸は液晶
表示部30の入射角度、縦軸は透過率である。2本の特
性曲線80は、電圧無印加時の上下、左右方向の視野角
特性を、特性曲線81は電圧印加時の左右方向の視野角
特性を、特性曲線82は電圧印加時の上下方向の視野角
特性をそれぞれ示すものである。
【0079】このような表示モード特性を持つ比較例1
では、一画素の大きさが300μm×300μmで、画
素数が10×10画素の表示装置において、画素毎に白
黒表示をした場合、白表示の明るさは、実施例1と比較
して大きく低下した。
【0080】〔比較例2〕比較例2の構成は、カラーフ
ィルタ33のストライプ方向をブレーズ反射板23のブ
レーズ溝方向と平行に配置したもので、その他は、実施
例1と同様な構成である。この比較例2においても、白
表示時の明るさは、実施例1と比較して大きく低下し
た。
【0081】〔比較例3〕比較例3の構成は、マッチン
グ剤32を充填しないで、単に空気層としたものであ
る。その他は実施例1と同様な構成である。比較例3の
表示部53を設定オフィス環境で実測した結果、比較例
3の白表示時の明るさならびにコントラスト比は、実施
例1と比べ大きく低下した。
【0082】〔実施例2〕図14は、実施例2の反射型
カラー液晶表示装置の構成を示す半断面図である。図1
5は、図14のカラーフィルタ33とブレーズ反射板2
3とを部分拡大して示した図である。図に示すように、
実施例2の構成は、カラーフィルタ33の配置のみが実
施例1と異なるものであり、その他は実施例1と同じで
ある。
【0083】図15に示すように、カラーフィルタ33
の配置は、ストライプ状フィルタをブレーズ溝と略直交
するように、ブレーズ反射板23の反射面上に密着させ
たものである。例えば、反射手段上に直接印刷したもの
である。反射板上に密着させた狙いは、入射光11と反
射光12を反射板上に設置されたカラーフィルタ33の
同一点で入・反射させ同一色のカラーフィルタ33を透
過させるためである。反射板上に密着配置されたカラー
フィルタ33は薄膜であるので、入・反射した光は、ほ
ぼ同一点のカラーフィルタを透過すると言える。従っ
て、他色のカラーフィルタを透過し光が吸収されること
は回避される。
【0084】尚、実施例2では、ストライプ状フィルタ
を用いたが、一般的なドット状フィルタを用いても同一
点で入・反射する点に変りはないから、薄膜フィルタを
反射面上に密着配置したものであれば形状に限定はな
い。
【0085】また、実施例2では、透過型カラーフィル
タを印刷したが、代わりに反射型カラーフィルタを印刷
しても可である。反射型カラーフィルタの場合は、透過
型カラーフィルタに比べより薄いので同一点の観点から
より望ましいと考えられる。尚、透過型カラーフィルタ
は所定の膜厚を有するものであり、例えば、赤フィルタ
は赤のみを透過し、他の色は吸収するフィルタである。
一方、反射型カラーフィルタは薄膜であり、緑のフィル
タは緑のみを反射し、他の色は吸収するフィルタであ
る。
【0086】そして、実施例2について、明るさを測定
した結果、実施例1と同等の表示特性が得られた。
【0087】〔実施例3〕図16は、実施例3の反射型
カラー液晶表示装置の構成を示す半断面図である。上方
向からの「写り込みのない」表示装置の実施例を示した
ものである。実施例3の構成は、ブレーズ反射板23の
ブレーズ面の傾斜方向を、実施例1の傾斜方向と逆向き
とし、且つ、表示部53の下部に、表示面に対し略垂直
方向に、間接照射手段としての拡散反射板37を配置し
たものである。その他の構成は、実施例1と同じであ
る。また、実施例3を実施例2に組み込んだ構成とする
こともできる。
【0088】この実施例3の具体的な構成を説明する
と、ブレーズ反射板23の反射面は完全反射の鏡面と
し、表示面側の第1偏光膜201もノングレア処理など
の表面反射の処理は行わないものとした。そして、ブレ
ーズ反射板23のブレーズ角24は、20度、回折格子
のピッチは、30〜70μmの不規則ピッチとした。
【0089】このような実施例3の場合、間接照射手段
としての拡散反射板37は、光量の多い上方向からの外
光である入射光11を反射し、液晶表示手段としての液
晶表示部30を間接的に照射する。そして、拡散反射板
37で反射された入射光11は、拡散光となり液晶表示
部30を透過し、その後、ブレーズ反射板23の鏡面
で、視認方向40に反射される。そして、このような拡
散反射板37を配置することにより、ブレーズ反射板2
3の反射面を鏡面とすることが可能となり、反射率が向
上するので明るい表示が得られる。
【0090】上記実施例3を用いた表示部53の輝度特
性をについて、設定オフィス環境で測定した結果、写り
込みがなく、且つ、表示面の視認方向40を中心とした
半値幅30度の指向性を有する反射光分布特性を示すも
のであった。また、この時の反射光12の明るさは、実
施例1と同等の明るい表示特性を示した。さらに、ブレ
ーズ反射板23の反射面を鏡面にしても、拡散反射板3
7からの光が拡散光であるために、干渉によるグレアの
発生もなかった。
【0091】尚、カラーフィルタ33の構成は反射板上
に直接印刷したものでも可であり、ストライプ幅は画素
幅より細くすることで、更に、明るさを向上することも
できる。
【0092】図17は、図16の拡散反射板37の他の
実施例を示す図である。拡散反射板37の代わりに、間
接照射手段としてのブレーズ状拡散反射板57を設けた
ものである。この実施例の場合、上方向からの入射光1
1が、散乱性以外に指向性を兼備したブレーズ状拡散反
射板57によって集光されるので、より明るい特性を有
する表示部53画面が得られると言う効果がある。
【0093】〔実施例4〕実施例4は、ブレーズ反射板
23に改良を加えた例である。図18は、実施例4の反
射型カラー液晶表示装置のブレーズ反射板23を示す斜
視図である。図19は、図18の拡大断面図である。図
19(a)は 図18の左右方向の断面を示す図であ
る。図19(b)は 図18の上下方向の断面を示す図
である。
【0094】実施例4の構成は、ブレーズ反射板23の
ブレーズ面の傾斜面を3種類としたものである。且つ、
カラーフィルタ33をブレーズ反射板23上に直接配置
したものである。その他の構成は、実施例1と同じであ
る。尚、実施例4のブレーズ反射板23を実施例2や実
施例3と組み合わせることも可である。
【0095】実施例1から実施例3においては、上方向
からの入射光11を効率良く視認方向40に導いたが、
実施例4の狙いは、上方向の光だけでなく左右方向の光
も集光し、液晶表示部30の視認方向40に効率良く向
けるようにするものである。
【0096】図19(a)の断面から判るように、ブレ
ーズ面は、左右方向の光を視認方向40に反射するよう
に、左右方向に2種類の傾斜面を有し、凸形形状になっ
ている。尚、左右のブレーズ角24は異なっても可であ
る。そして、図19(b)の断面から判るように、上方
向の光を視認方向40に反射するブレーズ面は、実施例
1と同じく片側に規則正しく傾斜した1種類の傾斜面を
有している。
【0097】実施例4では、ブレーズ反射板23の回折
格子のピッチは、縦横の両ピッチ共に30μmとし、上
方向のブレーズ角度24を20度とし、左右方向の該角
度もそれぞれ対称に20度とした。
【0098】上記実施例4を用いた表示部53の輝度特
性について、設定オフィス環境で測定した結果、表示面
の視認方向を中心とした半値幅30度の指向性を有する
反射光分布特性を得ることができた。実施例1から実施
例3では、左右方向の指向性が小さかったが、本実施例
4では、左右方向も半値幅30度の反射光分布特性を得
ることができた。そして、反射光の明るさは、実施例1
の1.5倍以上の明るい表示特性を示した。
【0099】尚、実施例4においても、ブレーズ反射板
23の反射面を20%から30%程度の拡散反射とし、
散乱性を有するものにすると、指向性が良く且つ干渉に
よるグレア等の画質低下が防止できることを確認した。
【0100】一方、図7と図8で説明したように、オフ
ィス環境の表示部53における照度分布は、大きく分け
れば2種類である。従って、ブレーズ反射板23のブレ
ーズ面の傾斜面は、2種類あっても問題はない。例え
ば、ブレーズ角度24を20度と5度に設定した傾斜面
とする。そして、図19(a)においては、2種類の凸
形形状を混合し設け、図19(b)においては、20度
と5度の2種類の傾斜した形状を交互に設けたブレーズ
反射板とする。このようにすればどちらからの光も反射
集光することができるので、明るい表示を得ることがで
きる。即ち、ブレーズ反射板のブレーズ面に、複数種類
の傾斜面を具備することにより、いかなるオフィス環境
においても明るい表示を得ることができる。
【0101】〔実施例5〕実施例5は、設定角度50を
変え、表示部53を水平に寝かして使用する場合を想定
したものである。例えば、パームトップコンピュータや
電子手帳の場合である。
【0102】図20は、本発明による実施例5の反射型
カラー液晶表示装置の構成を示す半断面図である。この
実施例5では、表示部53の設定角度50は、ほぼ18
0度即ち表示部53は水平に寝かしてセットされてい
る。
【0103】上記のような使用状態に対する実施例5の
構成は、実施例1の表示部53のブレーズ反射板23
を、ブレーズ角24は15度、回折格子のピッチは30
μmのブレーズ反射板23に、置き換えたものである。
【0104】その結果、水平に寝かされているので、表
示部53(ブレーズ反射板23)に対して真上方向から
入射する入射光11は、15度のブレーズ角24によ
り、法線方向に対し30度の反射光12となり出射し
た。即ち、反射光12が視認方向40に出射するよう
に、ブレーズ反射板23のブレーズ角24を所定値に設
定するものである。
【0105】そして、ブレーズ反射板23のブレーズ面
を20%から30%程度の拡散反射とし、散乱性を有す
るものにすると、指向性が良く干渉によるグレアなどの
ない表示特性が得られた。
【0106】設定オフィス環境で測定した結果、反射光
12は視認方向40を中心とした半値幅30度の指向性
を有する反射光分布特性を示した。この時の白表示時な
らびに黒表示時のコントラスト比は、レベル30以上を
得ることができた。
【0107】また、一画素の大きさが300μm×30
0μmで、画素数が10×10画素の表示装置におい
て、画素毎に白黒表示させた場合でも、白の明るさは殆
ど低下しなかった。
【0108】しかし上記のように、コントラスト比が他
の実施例に比べやや低いので、引き続き、実施例5に改
良を加えた。コントラスト比が低いのは、表示部53が
水平に寝かされているので、視認方向40が、液晶表示
部30の法線方向からかなり斜め方向にずれているため
である。従って、視認方向40で最もコントラスト比が
高くなるように、斜め下方向にコントラスト比を移動さ
せる必要がある。
【0109】そのため、図4にて説明した第1配向膜の
ラビング方向62と第2配向膜のラビング方向63との
ツイスト角64を、60度とし液晶表示部30を作製し
た。この結果、最もコントラスト比が高くなるピーク位
置を、斜め下方向の視認方向40に、コントラスト比を
移動させることができ、視認方向40のコントラスト比
をレベル50以上とすることができた。
【0110】上記のことから、ツイスト角64を所定値
に設定することにより、コントラスト比のピークを示す
方向を視認方向40に一致させ、視認方向40のコント
ラスト比を適正にすること、同時に合わせて、反射光1
2が視認方向40に出射するように、ブレーズ反射板2
3のブレーズ角24を所定値に設定することが可能であ
ることが判明した。即ち、液晶表示手段としての液晶表
示部30は、視認方向がコントラスト比のピークを示す
方向と一致する所定ツイスト角を有した手段であり、反
射手段としてのブレーズ反射板23は、液晶表示部30
を透過した外光としての反射光12を視認方向に反射す
る手段であると言える。
【0111】尚、コントラスト比はツイスト角を変え調
整したが、位相差板により変えることも可能である。
【0112】〔実施例6〕図21は、実施例6の反射型
カラー液晶表示装置の構成を示す半断面図である。本発
明による他の反射手段の実施例を示したものである。こ
の実施例6の構成は、大別すれば表示部53と処理部5
2からなる。そして、表示部53は、液晶表示手段と反
射手段とを含むものである。
【0113】液晶表示手段としての液晶表示部30は、
第1偏光膜201と、基板21と、液晶層22と、第2
偏光膜202と、カラーフィルタ33とから少なくとも
構成される。反射手段は、少なくとも、導光手段として
のファイバープレート39と反射体としての鏡面反射板
38とから構成される。
【0114】さらに、実施例6の構成を説明すれば、一
方の透明な基板21と他方の基板を構成するファイバー
プレート39との間に、ネマチック液晶からなる液晶層
22と第2偏光膜202とカラーフィルタ33が配置さ
れ、そして液晶層22の表示面側に第1偏光膜201が
配置されたものである。第2偏光膜202は、ファイバ
ープレート39を透過する光の偏光状態の崩れを補正す
るために、液晶層22の反表示面側に配置されたもので
ある。
【0115】そして、本実施例6の場合、所定方向に光
を導く導光手段に、この場合は表示部53の厚さ方向に
光を導く導光手段に、NA0.5のファイバープレート
39が用いられている。導光手段から来た光を反射し導
光手段に戻す反射体として、一般的に用いられる鏡面状
の鏡面反射板38が用いられている。カラーフィルタ3
3はファイバープレート39の表示面側に配置した。
反表示面側でも可である。上記以外は、実施例1の構成
と同じである。
【0116】このような構成において、光量の多い上方
向、即ち所定方向の外光である入射光11は、液晶表示
部30を透過した後、ファイバープレート39により、
表示部53の厚さ方向、すなわち、表示部53に対し略
垂直方向に導かれる。従って鏡面反射板38に対しても
略垂直方向に導かれる。そして、鏡面により、再び表示
部53の厚さ方向、すなわち、表示部53に対し略垂直
方向に反射される。表示部53に対し略垂直方向という
ことは略法線方向であり、即ち、視認方向40であり、
この視認方向40に反射光12は出射される。
【0117】換言すれば、導光手段としてのファイバー
プレート39と反射体としての鏡面反射板38とからな
る反射手段によって、液晶表示手段としての液晶表示部
30を透過した所定方向の外光が略法線方向に反射され
る。
【0118】一方、導光手段としてのファイバープレー
ト39の機能により、入射光11と反射光12は、同一
方向の光路を通るので、ファイバープレート39の前あ
るいは後に配置されたカラーフィルタ33を透過する光
は、同一色のカラーフィルタ33を透過することにな
る。従って、他色のカラーフィルタを通らないので、光
が吸収されず明るさの低下が生じない。
【0119】この実施例6の表示装置を、設定オフィス
環境で測定した結果、反射光12の反射光分布特性は、
視認方向40を中心とした半値幅30度の指向性を有す
るものであった。この時、視認方向40の明るさは、実
施例4と同等の明るさの表示特性を示した。また白表示
時ならびに黒表示時のコントラスト比は、レベル50以
上であった。
【0120】更に、上記と同じ構成条件であって一画素
の大きさが300μm×300μmで、画素数が10×
10画素の表示装置において、画素毎に白黒表示をした
場合も、白の明るさはほとんど低下しなかった。また、
拡散面でない鏡面反射板38を採用しために、反射率が
高く明るい表示特性が得られた。
【0121】図22は、ファイバープレート39の反表
示面側にカラーフィルタ33を配置した実施例を示す断
面図である。実施例6の他の反射手段の実施例である。
図22に示すように、ファイバープレート39から出射
した光は、鏡面反射板38において略垂直方向に入・反
射する。出射した光は円錐状に拡散するが、カラーフィ
ルタ33の厚みが薄いので拡散程度は少なく、上記の円
錐拡散光の影響も少ない。
【0122】これに対し、図21に示すようにファイバ
ープレート39の表示面側にカラーフィルタ33がある
と、斜め方向の入射光11と法線方向の反射光12とが
異なる光路を通過する傾向にあり、やや難点がある。
【0123】同一色のカラーフィルタを確実に透過させ
るためには、カラーフィルタ33の配置は、ファイバー
プレート39の表示面側でなく、ファイバープレート3
9と鏡面反射板38の間に配置した方が良い。また、フ
ァイバープレート39とカラーフィルタ33と鏡面反射
板38は密着した方がさらに良い。そうでない場合、円
錐状に拡散する光が他色のカラーフィルタ33を透過し
易くなり、吸収により明るさが低下することに繋がる。
【0124】尚、ファイバープレート39のクラッド部
分を透過する光は、同一光路を透過しないので、カラー
フィルタ33は、実施例1などのカラーフィルタ33と
同じように、細いストライプ状フィルタとし、該クラッ
ド部分を避ける寸法とすることが望ましい。こうすれ
ば、クラッド部分を透過する光の影響を受けなくするこ
とができ、明るさを低下させることがない。
【0125】上記本発明の実施例と次に示す従来例とを
比較すれば、良く理解できる。
【0126】図23は、特開平4−212124号公報
に開示されている 従来例の表示部53を示す断面図で
ある。構成は、表示部53の表示面側から、ファイバー
プレート39と液晶層22と基板21と鏡面反射板38
が積層されたものである。
【0127】斜め方向からの入射光11は、ファイバー
プレート39を略垂直方向に導かれ液晶層22と基板2
1を透過し、鏡面反射板38で反射する。反射光12
は、再び液晶層22と基板21を透過し、ファイバープ
レート39を経て視認方向40に出射する。図に示すよ
うにファイバープレートから出射した光が、液晶層や基
盤等の比較的長い往復光路を経るので、比較的広く円錐
状に拡散する。その結果反射光の一部が黒表示の液晶層
に遮断され、明るさが低下する。
【0128】従来例の表示部について設定オフィス環境
で比較測定した。その結果、従来例の表示部は、白黒の
チェックパターン等を表示した場合、図22に示した実
施例の表示部より、白表示の輝度が大きく低下した。
尚、基盤21の厚さは0.7〜1.1mmであるが、この程度
でも微妙に影響することが判った。これより、ファイバ
ープレート39の配置は、本実施例の方が良いと言え
る。
【0129】すなわち、図22に示すように、外光とし
ての入射光11が、基板21、液晶層22、導光手段と
してのファイバープレート39の順に入射し鏡面反射板
38で反射し逆順にて透過し往復するように、それぞれ
を配置した本実施例の方が良い。尚、カラーフィルタ3
3の有無には拘らない。
【0130】尚、ファイバープレートではなく、通常の
ガラス材からなる基板を採用した場合は、写り込みなど
のために反射体に散乱性を持たせることが必要であっ
た。しかし、本実施例のように基板としてファイバープ
レート39を用いると、ファイバープレート39を光が
透過する時に、ファイバー内でモード変換や散乱が起こ
り、反射体に散乱性を持たせる必要がない。そのため
に、反射体を鏡面反射板38とすることができ、反射率
を上げ、明るい表示特性を得ることができる効果が生じ
た。
【0131】〔実施例7〕実施例7は、実施例5と同様
に、実施例6のファイバープレート39を採用した表示
部53を、水平に寝かして使用する場合を想定したもの
である。尚、実施例7についての図示は省略している。
【0132】この実施例7の構成は、導光手段としての
ファイバープレート39は、該内部のファイバー1つ1
つが法線方向に対し30度の視認方向40に傾けられた
ものである。そして、反射体は、視認方向と同じ30度
のブレーズ角を有するブレーズ反射板23である。即
ち、視認方向が所定の視認角度を有している場合は、視
認角度傾いた光路を持つ導光手段と、視認角度傾いた反
射面を持ち該導光手段から出射された光を視認方向に反
射する反射体とを設けることになる。
【0133】また、コントラスト比が適正となるよう
に、ファイバープレート39内部のファイバー1つ1つ
の傾きを調整し、即ち、コントラスト比が高くなる方向
とファイバーの傾き方向を一致させることにより、コン
トラスト比を移動させた。
【0134】この実施例7の表示装置を、設定オフィス
環境で測定した結果、前述の実施例6と同等の明るい表
示特性ならびに高いコントラスト比が得られた。
【0135】以上のように実施例1から実施例7におい
て、バックライトを使用せずに、バックライトを有する
透過型カラー液晶表示装置と同等の、明るい反射型カラ
ー液晶表示装置を得ることができた。また、従来の透過
型カラー液晶表示装置の消費電力の約3分の2がバック
ライトの消費電力であるので、本発明により、低消費電
力で明るい反射型カラー液晶表示装置を得ることもでき
た。
【0136】さらに、すべての実施例において、表示面
あるいは各層で反射し視認障害となる光の方向と、正規
にブレーズ反射板等で反射する反射光の方向とが異なる
ために、該視認障害となる光によるコントラスト比の低
下が防止され、高いコントラスト比の表示特性を得るこ
とができた。
【0137】本実施例では、ブレーズ反射板23等は、
真鍮を成型加工し、そのブレーズ面をサンドブラスト法
により粗面化し、紫外線硬化樹脂で転写し、その面に銀
をスパッタリングすることにより作製した。しかし、作
製方法は特に限定しない。例えば、反射板は、ポリメチ
ルメタクリレートのような熱可塑性のプラスチックで成
型するあるいは該プラスチック上に型押しするなどの方
法で作製することもできる。また、反射表面膜の作製方
法も、スパッタリング、蒸着、メッキなど問わない。
【0138】また、本実施例では、偏光膜20の屈折率
に一致するようなマッチング剤32を選定しているが、
実際に一致させることは困難である。そこで、選定した
マッチング剤32の屈折率に合わせてブレーズ角24を
変え、反射光12が視認方向40に向くようにブレーズ
角24を設定する。これにより、マッチング剤の選定に
裕度が生じ、マッチング剤の材料コストの点にメリット
が生じる。
【0139】一方、光量の多い上方向から光を効率良く
視認方向に反射するには、ブレーズ角は10度から50
度の間が望ましいことが判った。さらに、本実施例で
は、回析格子のピッチは30μmから50μmの間であ
ったが、最小画素ピッチより小さければ回析格子のピッ
チは、10μm〜1mmの間と限定しない。
【0140】また、従来の反射型モノクロ液晶表示装置
においては、表示面側の偏光膜20の表面をノングレア
処理を施し、偏光膜20で反射した視認障害となる光を
低減する必要があった。しかし、本実施例では、偏光膜
20のノングレア処理を施さなくてもコントラスト比の
高い表示を得ることができ加工費低減の効果がある。こ
こで、ノングレア処理とは、偏光膜20の表面は粗面化
し、直接反射光を少なくする処理である。また、アンチ
リフレクション処理も反射光を低減する同様な処理で、
これに対しても同様な効果があると言える。
【0141】尚、本実施例の反射型カラー液晶表示装置
からカラーフィルタを取り除いた反射型モノクロ液晶表
示装置に、本発明を適用することができる。また、本発
明による反射型カラー液晶表示装置を、ラップトップコ
ンピュータやノート型コンピュータの表示部、パームト
ップコンピュータやPDA(パーソナルデジタルアシス
タント)の表示部などとして適用すれば、低消費電力
で、コントラスト比が高く、明るい情報処理装置を得る
ことができる。
【0142】
【発明の効果】本発明によれば、光量の多い上方向等か
ら入射する外光を視認方向に効率良く反射させることが
できるので、コントラスト比が高く、表示モードに左右
されない明るい反射型液晶表示装置を得ることができ
る。
【0143】また、カラーフィルタで無駄に光が吸収さ
れることがないので、従来と比較して、明るく鮮明なカ
ラー画像を有する反射型カラー液晶表示装置を得ること
もできる。
【0144】さらに、バックライトがなくても明るい表
示であり低消費電力に繋がる反射型液晶表示装置を提供
することができる。従って、本発明の反射型液晶表示装
置はバッテリ駆動で長時間使用することができ、携帯用
の端末の表示装置として適用できる。即ち、携帯用のパ
ーソナルコンピュータやワードプロセッサなどのあらゆ
る分野の低消費電力型表示装置として利用できる効果が
ある。
【0145】さらにまた、表示面にノングレア処理等を
施さなくても、コントラスト比の高い表示装置を得るこ
とができ、生産コストの低減に結び付くものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の反射型カラー液晶表示装置
の構成を示す半断面図である。
【図2】図1のブレーズ反射板23の断面図である。
【図3】図1の表示部53の詳細構成を示す断面図であ
る。
【図4】図3の第1,第2偏光膜と第1,第2配向膜と
の配置関係を示す図である。
【図5】図4の配置関係で作製した液晶表示部30の視
野角特性を示す図である。
【図6】実施例1の表示装置を使用状態にセットした様
子を示す図である。
【図7】表示部53に対し鉛直(垂直)方向の照度分布
を示す図である。
【図8】表示部53に対し鉛直(垂直)方向の照度分布
を示す他の図である。
【図9】表示部53に対し水平(左右)方向の照度分布
を示す図である。
【図10】図1のカラーフィルタ33の色別フィルタの
配置を示す図である。
【図11】カラーフィルタ33の色別の透過率特性を示
す図である。
【図12】ストライプ状フィルタのストライプ幅と液晶
層22の画素幅および開口部36との関係を示す断面図
である。
【図13】比較例1の配置関係で作製した液晶表示部3
0の視野角特性を示す図である。
【図14】本発明の実施例2の反射型カラー液晶表示装
置の構成を示す半断面図である。
【図15】図14のカラーフィルタ33とブレーズ反射
板23とを部分拡大して示した図である。
【図16】本発明の実施例3の反射型カラー液晶表示装
置の構成を示す半断面図である。
【図17】図16の拡散反射板37の別の実施例を示す
図である。
【図18】本発明による実施例4の反射型カラー液晶表
示装置のブレーズ反射板23を示す斜視図である。
【図19】図18の拡大断面図である。
【図20】本発明の実施例5の反射型カラー液晶表示装
置の構成を示す半断面図である。
【図21】本発明の実施例6の反射型カラー液晶表示装
置の構成を示す半断面図である。
【図22】ファイバープレート39の反表示面側にカラ
ーフィルタ33を配置した実施例を示す断面図である。
【図23】特開平4−212124号公報に開示されて
いる従来例の表示部53を示す断面図である。
【図24】従来の反射型液晶表示装置の一例を示す半断
面図である。
【図25】従来の反射型液晶表示装置のモデル図であ
る。
【図26】従来の反射型液晶表示装置の分割画素を示す
断面図である。
【符号の説明】
10…照明、11…入射光、12…反射光、13…反射
光分布、14…中央部、15…矢印照度分布、20…偏
光膜、21…基板、22…液晶層、23…ブレーズ反射
板、24…ブレーズ角、25…液晶素子上部、26…液
晶素子下部、27…液晶素子側面、28…電極、29…
配向膜、30…液晶表示部、31…液晶素子、32…マ
ッチング剤、33…カラーフィルタ、34…固着剤、3
5…角度設定手段、36…開口部、37…拡散反射板、
38…鏡面反射板、39…ファイバープレート、40…
視認方向、50…設定角度、51…視認角度、52…処
理部53…表示部、55…卓上、57…ブレーズ状拡散
反射板、60…第1偏光膜の吸収軸、61…第2偏光膜
の吸収軸、62…第1配向膜のラビング方向、63…第
2配向膜のラビング方向、64…ツイスト角、71…位
相差板、72…画素、73…画素、80,81,82…
特性曲線、90…入射光分布、91…出射光分布、92
…入射角度、93…出射角度、100…青、101…
緑、102…赤、33R…赤フィルタ、33G…緑フィ
ルタ、33B…青フィルタ、201…第1偏光膜、20
2…第2偏光膜、291…第1配向膜、292…第2配
向膜。
フロントページの続き (72)発明者 伊東 理 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも液晶層と該液晶層を挟む一対の
    偏光膜とから構成され表示面に対し略法線方向の外光を
    透過・遮断するモードで明暗表示する液晶表示手段と、
    該液晶表示手段を透過した前記外光を反射する反射手段
    とを備える反射型液晶表示装置において、 前記液晶表示手段は、前記外光を遮断するモードであっ
    ても前記略法線方向外の所定方向の外光は遮断しない透
    過特性を有する手段であり、 前記反射手段は、前記液晶表示手段を透過した前記所定
    方向の外光を前記略法線方向に反射する手段であること
    を特徴とする反射型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記液晶表示手段は、
    一方の前記偏光膜の吸収軸と他方の前記偏光膜の吸収軸
    との交角が略直交するよう配置されたものであることを
    特徴とする反射型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記反射手段は、ブレ
    ーズ状の反射面を有するブレーズ反射板であることを特
    徴とする反射型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記反射手段は、所定
    方向に光を導く導光手段と、該導光手段から来た前記光
    を反射し該導光手段に戻す反射体とからなることを特徴
    とする反射型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記ブレーズ反射板
    は、前記ブレーズ状の反射面に少なくとも2種類以上の
    傾斜面を具備するものであることを特徴とする反射型液
    晶表示装置。
  6. 【請求項6】少なくとも液晶層から構成され外光を透過
    ・遮断し明暗表示する液晶表示手段と、該液晶表示手段
    を透過した前記外光を反射する反射手段と、前記外光が
    透過するカラーフィルタとを含む反射型カラー液晶表示
    装置であって、 前記カラーフィルタは、色別のストライプ状フィルタで
    あり、かつ、該ストライプ状フィルタのストライプ方向
    は、前記反射手段において入・反射する前記外光の入射
    光の軌跡と反射光の軌跡とを含む面に平行な方向となる
    よう配置されたものであることを特徴とする反射型カラ
    ー液晶表示装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記ストライプ状フィ
    ルタのストライプ幅は、前記ストライプ方向に対し直角
    方向の、前記液晶層の画素幅より小さいことを特徴とす
    る反射型カラー液晶表示装置。
  8. 【請求項8】請求項6において、前記反射手段がブレー
    ズ状の反射面を有するブレーズ反射板である場合は、該
    ブレーズ反射板のブレーズ溝方向と前記ストライプ状フ
    ィルタのストライプ方向とが略直交するよう配置された
    ものであることを特徴とする反射型カラー液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】外光を透過・遮断し明暗表示する液晶表示
    手段と、該液晶表示手段を透過した前記外光を反射する
    反射手段と、前記外光が透過するカラーフィルタとを含
    む反射型カラー液晶表示装置であって、 前記カラーフィルタを前記反射手段の反射面に密着配置
    したことを特徴とする反射型カラー液晶表示装置。
  10. 【請求項10】外光を透過・遮断し明暗表示する液晶表
    示手段と、該液晶表示手段を透過した前記外光を反射す
    る反射手段とを備える反射型液晶表示装置において、 前記外光を反射し前記液晶表示手段を間接的に照射する
    間接照射手段を設けたことを特徴とする反射型液晶表示
    装置。
  11. 【請求項11】少なくとも導光手段と液晶層と基板と反
    射体とを備え、前記反射体にて入・反射する外光が前記
    導光手段と液晶層と基板とを往復透過し明暗表示する反
    射型液晶表示装置において、 前記外光が、前記基板,液晶層,導光手段の順に入射し
    前記反射体にて反射し前記導光手段,液晶層,基板の順
    に透過し往復するよう前記基板と前記液晶層と前記導光
    手段とを配置したことを特徴とする反射型液晶表示装
    置。
  12. 【請求項12】外光を透過・遮断し明暗表示する液晶表
    示手段と、該液晶表示手段を透過した前記外光を反射す
    る反射手段とを備える反射型液晶表示装置において、 前記液晶表示手段は、視認方向がコントラスト比のピー
    クを示す方向と一致する所定ツイスト角を有した手段で
    あり、 前記反射手段は、前記液晶表示手段を透過した前記外光
    を前記視認方向に反射する手段であることを特徴とする
    反射型液晶表示装置。
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