JP2000221022A - 物体位置検知装置 - Google Patents

物体位置検知装置

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JP2000221022A JP2000011364A JP2000011364A JP2000221022A JP 2000221022 A JP2000221022 A JP 2000221022A JP 2000011364 A JP2000011364 A JP 2000011364A JP 2000011364 A JP2000011364 A JP 2000011364A JP 2000221022 A JP2000221022 A JP 2000221022A
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】長い距離の移動路上の移動可能な物体を所定位
置に容易かつ正確に移動させることができる、所定路に
沿って移動可能な物体の位置を検知するための物体位置
検知装置を提供する。 【解決手段】物体位置検知装置は、音響信号導波管1の
両端に配置されると共に評価ユニット11に接続される
信号出力結合器6を有する。評価ユニット11は、音響
信号が結合されている位置から信号出力結合器6までの
音響信号の伝搬時間を決定するとともに、移動路上の物
体2の瞬間位置を表す信号を発生する。一方の信号出力
結合器6には、較正音響信号用の較正音響信号発生器に
接続された較正信号入力結合器が設けられている。評価
ユニット11は、較正音響信号が通過する較正路から他
方の信号出力結合器6までの物体2の位置の後続測定の
ための補正変数を計算すると共に、較正路全体にわたる
較正音響信号の伝搬時間を計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定路に沿って移
動可能な物体の位置を検知するための物体位置検知装置
に関する。この物体位置検知装置は、昇降機等の位置を
制御し、階レベルに応じた所定停止位置への昇降機の位
置付けを保証するために利用可能である。
【0002】
【従来の技術】欧州特許出願公開第694792号は、
可動物体の位置を検知するためのこの種の装置を開示し
ている。この装置は、移動路に沿って延びるとともに所
定の均一の音の伝搬速度を有する音響信号導波管と、信
号入力結合器とを有している。信号入力結合器は、音響
信号を音響信号導波管に結合するために、信号発生器に
接続されるとともに可動物体に取り付けられている。そ
して、信号出力結合器が、音響信号導波管の両端に配置
されると共に、信号出力結合器の各々はカウンターに接
続されている。2つのカウンターは、クロック発生器の
クロックによって計時すると共に、2つのカウンターか
らの出力信号用の減算器に接続されている。音響信号が
結合されている位置から信号出力結合器までの音響信号
の伝搬時間差の測定結果としての、減算器からの出力信
号は、移動路上の可動物体の瞬間位置を表す信号を形成
するために評価ユニットによって処理可能である。信号
入力結合器は、移動路の一端から他端までの音の伝搬時
間よりも大きい信号間隔で動作する。 評価ユニット及
び評価ユニットに備えられた計算機アルゴリズムによっ
て、信号入力結合器から信号出力結合器までの測定伝搬
時間が位置値とされる。特に、昇降機構造においては、
評価ユニットは、面一水平点における計算機アルゴリズ
ムの結果とされる各階の面一水平点及びこの数値に関連
した昇降機位置を較正する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビルデ
ィング及び/ 又は音響信号導波管長における温度変化、
又は温度及び拡散効果による音響信号導波管における音
速の変化のために、面一水平点及び較正による数値間の
割当てが偏移してしまう。このため、例えば、20階以
上のビルディングの昇降機の場合のように、長い距離を
有する移動路上の可動物体を所定位置に正確に移動させ
ることができない。
【0004】また、独国特許第3608384号は、音
響パルスの伝搬時間を決定する手段による移動距離の測
定における、伝搬時間測定結果をできるだけ正確な移動
長に変えるために、測定部に並んだ較正部を備える原理
を開示する。しかしながら、独国特許第3608384
号に開示された原理の場合、測定部及び較正部は、実際
の測定が較正測定と同時に実行可能なように、互いに物
理的に分離されている。
【0005】本発明の目的は、長い距離の移動路上の移
動可能な物体を所定位置に容易かつ正確に移動させるこ
とができる、所定路に沿って移動可能な物体の位置を検
知するための物体位置検知装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のうち請求項1に係る物体位置検知装置は、
所定移動路に沿って移動可能な物体の位置を検知するた
めの物体位置検知装置であって、前記移動路に沿って延
びると共に所定の均一の音の伝搬速度を有する音響信号
導波管と、繰り返し音響信号を前記音響信号導波管に結
合するために前記移動可能な物体に配置された信号入力
結合器と、前記音響信号導波管の両端に配置されると共
に評価ユニットに接続される信号出力結合器とを具備
し、前記評価ユニットは、前記音響信号が結合されてい
る位置から前記信号出力結合器までの音響信号の伝搬時
間を決定するとともに、前記移動路上の前記移動可能な
物体の瞬間位置を表す信号を発生する物体位置検知装置
において、較正音響信号用の較正音響信号発生器に接続
された較正信号入力結合器を前記信号出力結合器のうち
の1つに設け、前記評価ユニットは、前記較正音響信号
が通過する較正路から他方の信号出力結合器までの前記
物体の位置の後続測定のための補正変数を計算すると共
に、前記較正路全体にわたる前記較正音響信号の伝搬時
間を計算することを特徴としている。
【0007】本発明のうち請求項2に係る物体位置検知
装置は、請求項1記載の発明において、前記較正音響信
号発生器及び前記較正信号入力結合器は、前記信号出力
結合器のうちの1つに統合されていることを特徴として
いる。本発明のうち請求項3に係る物体位置検知装置
は、請求項1又は2記載の発明において、前記移動可能
な物体は、該物体が停止している間、較正動作を始動さ
せる装置を備えていることを特徴としている。
【0008】本発明のうち請求項4に係る物体位置検知
装置は、請求項3記載の発明において、前記較正動作を
始動させる装置は、信号発生器及び/ 又は信号入力結合
器の動作電圧用の断続器を有し、前記較正音響信号発生
器に接続された前記信号出力結合器は、信号のない所定
時間後に前記較正音響信号発生器を始動させることを特
徴としている。
【0009】本発明のうち請求項5に係る物体位置検知
装置は、請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の発明
において、前記音響信号導波管が電線であることを特徴
としている。本発明のうち請求項6に係る物体位置検知
装置は、請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の発明
において、前記信号入力結合器は、前記移動路の一端か
ら他端までの音の伝搬時間よりも長いクロック周期を有
する音響信号としての同期パルス及び該同期パルス間の
多数の付加パルスに結合することを特徴としている。
【0010】本発明のうち請求項7に係る物体位置検知
装置は、請求項6記載の発明において、前記同期パルス
が、前記付加パルスに対してマークされることを特徴と
している。本発明のうち請求項8に係る物体位置検知装
置は、請求項7記載の発明において、前記同期パルスの
クロックは、前記付加パルスのクロックに対して時間的
にオフセットしていることを特徴としている。
【0011】本発明のうち請求項9に係る物体位置検知
装置は、請求項6乃至8のうちいずれか一項記載の発明
において、前記同期パルス及び前記付加パルスは、伝搬
時間差を決定するために、前記評価ユニットに送られる
ことを特徴としている。本発明のうち請求項10に係る
物体位置検知装置は、請求項1乃至9のうちいずれか一
項記載の発明において、前記信号出力結合器の各々はカ
ウンターに接続され、該カウンターは、クロック発生器
のクロックによって計時すると共に、前記2つのカウン
ターからの出力信号用の減算器に接続されていることを
特徴としている。
【0012】本発明のうち請求項11に係る物体位置検
知装置は、請求項10記載の発明において、前記カウン
ター用のクロック発生器は、認識測定路分解能に必要で
ある最小周波数で動作することを特徴としている。本発
明のうち請求項12に係る物体位置検知装置は、請求項
1乃至11のうちいずれか一項記載の発明において、前
記信号出力結合器は、容量性、誘導性、あるいは特に圧
電性の出力結合器であることを特徴としている。
【0013】本発明のうち請求項13に係る物体位置検
知装置は、請求項10乃至12のうちいずれか一項記載
の発明において、前記評価ユニットは、前記減算器によ
って検知された差が所定値を超えるときに警告信号を発
する監視回路を含むことを特徴としている。本発明のう
ち請求項14に係る物体位置検知装置は、請求項1乃至
13のうちいずれか一項記載の発明において、前記移動
可能な物体が、昇降機であることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
て説明する。図1は、本発明に係る物体位置検知装置の
実施形態を概略的に示す概略図である。図2は、移動動
作における図1に示す物体位置検知装置からの信号に関
連するタイミングチャートである。図3は、較正の際の
図1に示す物体位置検知装置からの信号に関連するタイ
ミングチャートである。
【0015】図示の物体位置検知装置は、特に昇降機の
位置を検知するために利用可能であり、例えば鋼製のレ
ール又は特に金属性の電線等の音響信号導波管1を具備
している。音響信号導波管1は、所定の移動路に沿って
延び、例えば昇降機等の可動物体2がそれに沿って移動
可能になっている。この音響信号導波管1は、所定の均
一の音の伝搬速度を有し、その両端で減衰クランプ手
段、即ちホルダ3によって減衰態様でクランプ、即ち保
持されている。
【0016】可動物体2は、例えば発振器等の信号発生
器5に信号整合回路4' を介して接続された信号入力結
合器4を担持している。特に誘導的に動作する信号入力
結合器4は、信号発生器5から受信した同期パルスSを
周期的に含む音響信号を、音響信号導波管1に結合す
る。同期パルスSは、音響信号導波管1の一端から他端
までの音響信号の伝搬時間よりも大きなクロック周期を
有する。
【0017】また、信号入力結合器4は、付加パルス
M,特に同期パルスSの各クロック周期の間の多数の付
加パルスMに結合している。付加パルスMのクロック周
期は、物体2を正確な位置へ制動及び移動させるために
必要な距離分解能が移動路の方向において達成されるよ
うになっている。同期パルスSは、評価の際に付加パル
スMと区別可能なようにマークされる。このマーキング
は、同期パルスSのクロック周期が付加パルスMのクロ
ック周期の適当な倍数によって、及び、同期パルスSが
付加パルスMに関して時間的にオフセットすることによ
って、例えばクロック周期の半分オフセットすることに
よって、図2の第1ラインにおける信号発生器5によっ
て発生したパルス列でなされうる。そして、所定数mの
付加パルスMが、各場合において同期パルスSに続く。
【0018】しかしながら、このマーキングは、同期パ
ルスSがパルス幅、パルス振幅等において付加パルスM
と区別可能であれば、あらゆる他の方法によってなされ
てもよい。結合される同期パルスS及び付加パルスM
は、例えば単純パルス、パルス列、あるいは周期的な周
波数偏移変調等の短い電磁パルスであってもよい。
【0019】信号出力結合器6は、音響信号導波管1の
両端に配置される。この信号出力結合器6は、圧電性の
信号出力結合器6であることが好ましく、それらの動作
は誘導的あるいは容量的に使用可能である。各信号出力
結合器6は、信号整合回路7に接続されている。信号整
合回路7の出力ラインは、カウンター8に導かれてい
る。双方のカウンター8は、クロック発生器9、即ち発
振器のクロックによって計時する。クロック発生器9の
クロック周期は、音響信号導波管1の一端から他端まで
の音の伝搬時間よりも短く、所望の測定路分解能に応じ
て選定される。カウンター8からの出力は、減算器10
に送られる。減算器10は、双方のカウンター8からの
出力信号間の差異を計算し、それら差異を評価ユニット
11、例えばマイクロプロセッサーに送る。評価ユニッ
ト11では、減算器10からの出力信号が評価される。
【0020】同期パルスSは、後続の付加パルス対を評
価ユニット11に送るために使用される。即ち、第1、
第2、第3、及びそれに続く、主に各n番目の、各同期
パルスSに続く異なる時間Ta及びTbに2つの信号出
力結合器6(図2においてA及びBで示されている)に
到着する付加パルスMが評価ユニット11に送られる。
これにより、評価ユニット11は、付加パルスM間の絶
対時間差Ta- Tb=ΔTを検知、即ち決定することが
可能であり、これによって物体2の位置を検知、即ち決
定可能である。
【0021】位置を検知するための評価は、付加パルス
Mに関連して第1に実行される。しかし、各m番目の付
加パルスが特にマークされ、このm番目の付加パルスが
同期パルスSとして提供されるときには、位置を検知す
るための評価は、この同期パルスSに関連して実行され
てもよい。可動物体2が信号出力結合器6間の中心に位
置するときには、カウンター8からの出力は等しく、そ
れらの差はゼロである。物体2が中心の上方にあるとき
には(垂直路の場合)、上方の信号出力結合器6に接続
されたカウンター8からの出力は、下方の信号出力結合
器6に接続されたカウンター8からの出力よりも小さ
い。音響信号導波管1における付加パルスM間の減算器
10によって決定された伝搬時間差及び後述する公知の
音速は、中心からの可動物体2の距離を与える。可動物
体2が中心の下方に位置するときには、伝搬時間の差異
は異なる徴候を示すので、可動物体2が中心の上方かあ
るいは下方に位置するかがわかり、それゆえ可動物体2
の正確な位置が計算可能である。評価ユニット11によ
って算出されたデジタル又はアナログ位置信号は、トラ
ッキング制御に利用可能である。
【0022】入力結合が入力結合信号の結合に際してず
っと一定の場合には、評価ユニット11におけるウォッ
チドッグ12(監視回路)は、測定路の単なる監視のた
めに使用可能である。音響信号導波管1における信号を
減衰可能な混成が起こった場合には、減算器10によっ
て決定される差異は所定値を超え、ウォッチドッグ12
が適切な警告信号等を発する。
【0023】較正の目的のために、較正音響信号を出力
する較正音響信号発生器13に接続された較正信号入力
結合器14が信号出力結合器6に統合されている。較正
信号入力結合器14は、位置の測定が完遂しないとき、
即ち物体2が停止しているときに、作動し、較正を成し
遂げるために較正信号入力結合器14に電圧がかけられ
る。較正工程においては、較正音響信号は2つの信号出
力結合器6間の公知長さの較正路の全長を通過し、評価
ユニット11は、較正音響信号が通過する較正路から他
方の信号出力結合器6までの物体2の位置の後続測定の
ための補正変数を計算する。また、評価ユニット11
は、較正路全体にわたる較正音響信号の伝搬時間を計算
する。
【0024】また、対応する信号出力結合器6は、それ
自身で較正信号入力結合器としてセットアップ可能であ
り、較正音響信号発生器13に結合可能である。図3か
ら理解されるように、信号P(実質的に一定のクロック
周期、例えば、1msを有する)からなる信号入力結合
器4からの信号フローは、移動物体2が停止している間
の所定時間中断する。このとき、較正音響信号発生器1
3からの連続する較正パルスEが結合される。較正パル
スEの結合は、例えば、2つの比較的長い休止、例えば
2つの100msの休止の間になされ、較正パルスE
は、例えば、いくつかの短いパルスが連続したものであ
る。較正パルスEは、例えば、0.1msのクロック周
期を有することが可能である。図3において、Taは較
正信号入力結合器14からの較正パルスE1の隣接する
信号出力結合器6における開始時間であり、Tbは音響
信号導波管1の他端の信号出力器6における較正パルス
E1の到達時間である。較正音響信号の伝搬時間は、図
3における時間差Ta- Tbであり、評価ユニット11
は、この時間差を計算する。そして、評価ユニット11
は、この時間差Ta- Tbと公知長さの較正路の全長と
から較正音響信号の伝搬速度を計算し、これによって求
められた較正音響信号の伝搬速度と図2の伝搬時間差Δ
Tにより、移動路上における物体2の位置を検知する。
【0025】各較正サイクルによって、システムは、そ
の測定分解能内で機械的な測定路に再採用される。較正
の結果、ビルディングの高さの変化や温度及び/ 又は拡
散によって発生する音響信号導波管1における音速の変
化の結果としての一次誤差は、測定路の真の長さに補償
される。これにより、電線の形態の簡単な音響信号導波
管の使用が可能となる。
【0026】信号出力結合器6、評価ユニット11、及
び較正音響信号発生器13間の同期化は、ケーブルで連
結しなくても可能である。例えば昇降機等の可動物体2
だけが位置検知のために音響信号の結合を中断するため
の装置を配備しなければならない。その装置は、例え
ば、物体2の停止又は昇降機のドア等の閉鎖に応答する
信号発生器5' であり、これにより、信号発生器5又は
信号入力結合器4を所定時間の間休止させることがで
き、測定パルスと較正パルスとの衝突は発生しない。最
も簡単な実施形態においては、この装置は、信号発生器
5又は信号入力結合器4の動作電圧用の断続器を備え
る。対応する信号出力結合器6が、例えば、同期パルス
Sのクロック周期よりもいくらか長い所定時間の間いか
なる信号をも受信しないと、前記結合器は適正な回路を
介して測定サイクルを開始し、電圧が較正音響信号発生
器13にかけられる。
【0027】鋼製の音響信号導波管1における音速は、
約5300m/ sである。時間分解能が188nsの場
合、5.3MHzのクロック発生器周波数が必要であ
り、測定路の位置分解能は、約1mmである。信号発生
器5に結合する代わりに、信号入力結合器4は、音響信
号を音響信号導波管1に結合するために、評価ユニット
11によってトリガーされてもよい。また、信号入力結
合器4が電気信号を介して評価ユニット11をトリガー
し、音響信号導波管1への音響信号の各結合を一時的に
開始させ、評価ユニット11によって評価がなされるよ
うにしてもよい。
【0028】以上のように、本発明の好適実施形態につ
いて説明してきたが、本発明はこれに限定されず、請求
の範囲に画定された本発明の範囲及び精神から離脱する
ことなく、種々の変更が可能であることが当業者にとっ
て明らかであろう。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る物体位置検知装置によれば、較正音響信号用
の較正音響信号発生器に接続された較正信号入力結合器
を信号出力結合器のうちの1つに設け、評価ユニット
は、前記較正音響信号が通過する較正路から他方の信号
出力結合器までの物体の位置の後続測定のための補正変
数を計算すると共に、前記較正路全体にわたる前記較正
音響信号の伝搬時間を計算するので、ビルディングの高
さ、音響信号導波管の長さ、音響信号導波管における音
速が変化しても所定路に沿って移動可能な物体の位置を
適切に検知することができ、これにより長い距離の移動
路上の移動可能な物体を所定位置に容易かつ正確に移動
させることができる。
【0030】本発明のうち請求項2に係る物体位置検知
装置によれば、請求項1記載の発明において、前記較正
音響信号発生器及び前記較正信号入力結合器は、前記信
号出力結合器のうちの1つに統合されているので、回路
構成を簡単なものとすることができる。本発明のうち請
求項3に係る物体位置検知装置によれば、請求項1又は
2記載の発明において、前記移動可能な物体は、該物体
が停止している間、較正動作を始動させる装置を備えて
いるので、較正を容易に行うことができる。可動物体が
移動している際の較正は、より困難である。
【0031】本発明のうち請求項4に係る物体位置検知
装置によれば、請求項3記載の発明において、前記較正
動作を始動させる装置は、信号発生器及び/ 又は信号入
力結合器の動作電圧用の断続器を有し、前記較正音響信
号発生器に接続された前記信号出力結合器は、信号のな
い所定時間後に前記較正音響信号発生器を始動させるの
で、較正信号は信号発生器及び/ 又は信号入力結合器か
らの信号によって妨害されることはない。
【0032】本発明のうち請求項5に係る物体位置検知
装置によれば、音響信号導波管を電線としてあり、導波
管として好適である。本発明のうち請求項6に係る物体
位置検知装置によれば、請求項1乃至5のうちいずれか
一項記載の発明において、前記信号入力結合器は、前記
移動路の一端から他端までの音の伝搬時間よりも長いク
ロック周期を有する音響信号としての同期パルス及び該
同期パルス間の多数の付加パルスに結合するので、音響
信号導波管における相互に関連する同期パルス及び/ 又
は付加パルス間の伝搬時間差によって、移動路上の物体
の位置を検知でき、長い距離の移動路上の可動物体の位
置を簡単かつ正確に監視することができる。
【0033】本発明のうち請求項7に係る物体位置検知
装置によれば、請求項6記載の発明において、前記同期
パルスが、前記付加パルスに対してマークされるので、
同期パルス及び付加パルスを容易に識別することができ
る。本発明のうち請求項8に係る物体位置検知装置によ
れば、請求項7記載の発明において、前記同期パルスの
クロックは、前記付加パルスのクロックに対して時間的
にオフセットしているので、同期パルス及び付加パルス
を一層容易に識別することができる。
【0034】本発明のうち請求項9に係る物体位置検知
装置によれば、請求項6乃至8のうちいずれか一項記載
の発明において、前記同期パルス及び前記付加パルス
は、伝搬時間差を決定するために、前記評価ユニットに
送られるので、伝搬時間を決定するために同期パルス及
び付加パルスの双方を利用することができ、測定分解能
が向上する。
【0035】本発明のうち請求項10に係る物体位置検
知装置によれば、請求項1乃至9のうちいずれか一項記
載の発明において、前記信号出力結合器の各々はカウン
ターに接続され、該カウンターは、クロック発生器のク
ロックによって計時すると共に、前記2つのカウンター
からの出力信号用の減算器に接続されているので、簡単
な回路構成で、計時及び2つのカウンターからの出力差
を計算することができる。
【0036】本発明のうち請求項11に係る物体位置検
知装置によれば、請求項10記載の発明において、前記
カウンター用のクロック発生器は、認識測定路分解能に
必要である最小周波数で動作するので、測定の信頼性が
向上する。本発明のうち請求項12に係る物体位置検知
装置によれば、信号出力結合器を、容量性、誘導性、あ
るいは特に圧電性の出力結合器としてあり、出力結合器
として好適である。
【0037】本発明のうち請求項13に係る物体位置検
知装置によれば、請求項10乃至12のうちいずれか一
項記載の発明において、前記評価ユニットは、前記減算
器によって検知された差が所定値を超えるときに警告信
号を発する監視回路を含むので、物体位置検知装置の信
頼性のチェックを行うことができる。本発明のうち請求
項14に係る物体位置検知装置によれば、移動路上の昇
降機の位置を適切に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る物体位置検知装置を概略的に示す
概略図である。
【図2】移動動作における図1に示す物体位置検知装置
からの信号に関連するタイミングチャートである。
【図3】較正の際の図1に示す物体位置検知装置からの
信号に関連するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1は音響信号導波管 2は物体 3はホルダ 4は信号入力結合器 5は信号発生器 6は信号出力結合器 7は信号整合回路 8はカウンター 9はクロック発生器 10は減算器 11は評価ユニット 12はウォッチドッグ 13は較正音響信号発生器 14は較正信号入力結合器 Eは較正パルス Sは同期パルス Mは付加パルス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 500030183 Moeddinghofe 30,D− 42279 Wuppertal,Germa ny

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定移動路に沿って移動可能な物体の位置
    を検知するための物体位置検知装置であって、 前記移動路に沿って延びると共に所定の均一の音の伝搬
    速度を有する音響信号導波管と、 繰り返し音響信号を前記音響信号導波管に結合するため
    に前記移動可能な物体に配置された信号入力結合器と、 前記音響信号導波管の両端に配置されると共に評価ユニ
    ットに接続される信号出力結合器とを具備し、前記評価
    ユニットは、前記音響信号が結合されている位置から前
    記信号出力結合器までの音響信号の伝搬時間を決定する
    とともに、前記移動路上の前記移動可能な物体の瞬間位
    置を表す信号を発生する物体位置検知装置において、 較正音響信号用の較正音響信号発生器に接続された較正
    信号入力結合器を前記信号出力結合器のうちの1つに設
    け、前記評価ユニットは、前記較正音響信号が通過する
    較正路から他方の信号出力結合器までの前記物体の位置
    の後続測定のための補正変数を計算すると共に、前記較
    正路全体にわたる前記較正音響信号の伝搬時間を計算す
    ることを特徴とする物体位置検知装置。
  2. 【請求項2】前記較正音響信号発生器及び前記較正信号
    入力結合器は、前記信号出力結合器のうちの1つに統合
    されていることを特徴とする請求項1記載の物体位置検
    知装置。
  3. 【請求項3】前記移動可能な物体は、該物体が停止して
    いる間、較正動作を始動させる装置を備えていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の物体位置検知装置。
  4. 【請求項4】前記較正動作を始動させる装置は、信号発
    生器及び/ 又は信号入力結合器の動作電圧用の断続器を
    有し、前記較正音響信号発生器に接続された前記信号出
    力結合器は、信号のない所定時間後に前記較正音響信号
    発生器を始動させることを特徴とする請求項3記載の物
    体位置検知装置。
  5. 【請求項5】前記音響信号導波管が電線であることを特
    徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の物体
    位置検知装置。
  6. 【請求項6】前記信号入力結合器は、前記移動路の一端
    から他端までの音の伝搬時間よりも長いクロック周期を
    有する音響信号としての同期パルス及び該同期パルス間
    の多数の付加パルスに結合することを特徴とする請求項
    1乃至5のうちいずれか一項記載の物体位置検知装置。
  7. 【請求項7】前記同期パルスが、前記付加パルスに対し
    てマークされることを特徴とする請求項6記載の物体位
    置検知装置。
  8. 【請求項8】前記同期パルスのクロックは、前記付加パ
    ルスのクロックに対して時間的にオフセットしているこ
    とを特徴とする請求項7記載の物体位置検知装置。
  9. 【請求項9】前記同期パルス及び前記付加パルスは、伝
    搬時間差を決定するために、前記評価ユニットに送られ
    ることを特徴とする請求項6乃至8のうちいずれか一項
    記載の物体位置検知装置。
  10. 【請求項10】前記信号出力結合器の各々はカウンター
    に接続され、該カウンターは、クロック発生器のクロッ
    クによって計時すると共に、前記2つのカウンターから
    の出力信号用の減算器に接続されていることを特徴とす
    る請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の物体位置検
    知装置。
  11. 【請求項11】前記カウンター用のクロック発生器は、
    認識測定路分解能に必要である最小周波数で動作するこ
    とを特徴とする請求項10記載の物体位置検知装置。
  12. 【請求項12】前記信号出力結合器は、容量性、誘導
    性、あるいは特に圧電性の出力結合器であることを特徴
    とする請求項1乃至11のうちいずれか一項記載の物体
    位置検知装置。
  13. 【請求項13】前記評価ユニットは、前記減算器によっ
    て検知された差が所定値を超えるときに警告信号を発す
    る監視回路を含むことを特徴とする請求項10乃至12
    のうちいずれか一項記載の物体位置検知装置。
  14. 【請求項14】前記移動可能な物体が、昇降機であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至13のうちいずれか一項記
    載の物体位置検知装置。
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