JP2000220670A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2000220670A
JP2000220670A JP11022648A JP2264899A JP2000220670A JP 2000220670 A JP2000220670 A JP 2000220670A JP 11022648 A JP11022648 A JP 11022648A JP 2264899 A JP2264899 A JP 2264899A JP 2000220670 A JP2000220670 A JP 2000220670A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッド戻しばねを取付部材等に対して弾性的
に係合させることにより、その付勢力を安定化して摩擦
パッドの引摺り等を抑えるようにする。 【解決手段】 ディスクDの両側を跨ぐキャリパ5を取
付部材1によって支持し、取付部材1の各腕部3はパッ
ドガイド部3Aを介して摩擦パッド7を摺動可能に支持
する。また、摩擦パッド7の裏金8にはパッド戻しばね
11を設け、その先端係合部17を腕部3またはパッド
ガイドスプリング10に対して弾性的に係合させる。こ
れにより、パッド戻しばね11から摩擦パッド7に加わ
る戻し方向の付勢力を安定化でき、摩擦パッド7の引摺
り等を低減させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
車両に制動力を付与するのに好適に用いられるディスク
ブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両に用いられるデ
ィスクブレーキとしては、ブレーキ操作を解除したとき
にディスクに対して摩擦パッドの引摺り等が生じるのを
防止するため、パッド戻しばねを用いる構成としたもの
が知られている。
【0003】この種の従来技術によるディスクブレーキ
は、ディスクの周方向に間隔をおいて軸方向に伸長する
一対の腕部を有し該各腕部にパッドガイド部が形成され
た取付部材と、該取付部材の各腕部に摺動可能に支持さ
れたキャリパと、前記取付部材の各腕部により軸方向に
摺動可能に支持され該キャリパによりディスクの両面側
に押圧される一対の摩擦パッドと、ばね性を有する金属
材料により形成され前記摩擦パッドをディスクから離れ
る方向に付勢するパッド戻しばねとから構成されている
(例えば、実開昭56−2432号公報等)。
【0004】ここで、パッド戻しばねは、摩擦パッドに
取付けられた取付部と、該取付部に一体に設けられ摩擦
パッドの裏面側でディスクから離れる方向に延びる第1
の延設部と、該第1の延設部の先端側をディスクに向け
て略U字状に曲返すことによりディスクに近づく方向に
延びる第2の延設部と、該第2の延設部の先端側に設け
られ取付部材の外側面に弾性的に当接する当接部とから
構成されている。
【0005】そして、ディスクブレーキの操作時には、
外部からのブレーキ液がキャリパに供給されると、キャ
リパは各摩擦パッドをパッド戻しばねに抗してディスク
の両面側に押圧する。これにより、摩擦パッドはディス
クに向けて軸方向に摺動変位し、ディスクに摺接して制
動力を与える。また、このときパッド戻しばねは、取付
部材側に当接する第2の延設部が摩擦パッド側に取付け
られた第1の延設部に対して拡開するように弾性変形し
た状態となる。
【0006】一方、ブレーキ操作を解除したときには、
キャリパ等がディスクから離れる方向に変位すると、各
摩擦パッドもパッド戻しばねの付勢力によってディスク
から離れる方向に変位する。この場合、パッド戻しばね
は、第1,第2の延設部が拡開した弾性変形状態から閉
じるように復元しつつ、摩擦パッドをディスクから引離
す構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、略U字状に形成したパッド戻しばねのうち
第1の延設部側を摩擦パッドに取付け、第2の延設部側
を取付部材の外面側に当接させることにより、パッド戻
しばねを用いて摩擦パッドをディスクから離れる方向に
付勢する構成としている。
【0008】しかし、第2の延設部の先端側に設けられ
た当接部は、単に取付部材の外面側に当接しているに過
ぎないため、摩擦パッドの摺動変位に応じてパッド戻し
ばねが弾性変形するときには、この当接部が取付部材の
外面側に沿って滑るように移動することがあり、これに
よりブレーキを操作、解除する度にパッド戻しばねの当
接位置が取付部材に対して変化する場合がある。
【0009】この結果、ブレーキ操作を解除するときに
は、パッド戻しばねの弾性変形量にばらつきが生じた
り、パッド戻しばねと取付部材との間の摩擦抵抗力等が
変動したりすることがあるため、摩擦パッドをディスク
から引離そうとするパッド戻しばねの付勢力が不安定と
なる虞れがある。
【0010】このため、従来技術では、パッド戻しばね
を取付けているにも拘らず、その不安定な動作が原因で
ブレーキ操作の解除時に摩擦パッドがディスクから十分
に離れない場合があるため、ディスクへの引摺り等によ
って摩擦パッドの早期摩耗や異音等が生じ易くなり、デ
ィスクブレーキとしての耐久性、品質を向上させるのが
難しいという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、パッド戻しばねから摩
擦パッドに加わる戻し方向の付勢力を安定化でき、摩擦
パッドの引摺り等を確実に防止できると共に、耐久性や
品質を向上できるようにしたディスクブレーキを提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ディスクの周方向に間隔をおいて軸方
向に伸長する一対の腕部を有し該各腕部にパッドガイド
部が形成された取付部材と、該取付部材の各腕部に摺動
可能に支持されたキャリパと、取付部材の各腕部により
軸方向に摺動可能に支持され該キャリパによりディスク
の両面側に押圧される一対の摩擦パッドと、該各摩擦パ
ッドを取付部材の各パッドガイド部に沿って案内するた
めに各腕部にそれぞれ取付けられたパッドガイドスプリ
ングと、ばね性を有する金属材料により形成され摩擦パ
ッドをディスクから離れる方向に付勢するパッド戻しば
ねとからなるディスクブレーキに適用される。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記パッド戻しばねを、前記摩擦パッドに取付
けられた取付部と、該取付部に一体に設けられ前記摩擦
パッドの裏面側に位置して前記ディスクから離れる方向
に延びる第1の延設部と、該第1の延設部の先端側を前
記ディスクに向けて曲返すことにより前記ディスクに近
づく方向に延びる第2の延設部と、該第2の延設部の先
端側に設けられ前記取付部材またはパッドガイドスプリ
ングに対して弾性的に係合する先端係合部とにより構成
したことにある。
【0014】このように構成することにより、パッド戻
しばねを用いて摩擦パッドをディスクから離れる方向に
付勢でき、ブレーキ操作の解除時には、この付勢力によ
って摩擦パッドをディスクから引離すことができる。ま
た、パッド戻しばねが大きく弾性変形する場合でも、そ
の先端係合部を取付部材またはパッドガイドスプリング
に対して弾性的に係合させることができ、これらの係合
位置がパッド戻しばねの弾性変形時または復元時にずれ
るのを防ぐことができる。
【0015】また、請求項2の発明では、前記先端係合
部を、前記取付部材またはパッドガイドスプリングに突
当たる突当部と、該突当部の先端側から屈曲して前記取
付部材のパッドガイド部内に係合可能に挿入された係合
爪部とから構成している。
【0016】これにより、例えばパッド戻しばねの先端
係合部が取付部材等に対して位置ずれしようとするとき
には、その係合爪部を取付部材のパッドガイド部等に係
合させることができ、これによって突当部の位置ずれを
防止することができる。
【0017】さらに、請求項3の発明では、前記取付部
と第1の延設部との間には、前記摩擦パッドの裏面側に
位置して弾性変形可能な折曲げ部を設けている。
【0018】これにより、パッド戻しばねには、第1,
第2の延設部間に設けられた折曲げ部位を含めて弾性変
形可能な複数の折曲げ部を設けることができ、例えば1
個の折曲げ部が劣化等によって十分に復元しなくなった
場合でも、他の折曲げ部によってパッド戻しばねの付勢
力を補償することができる。
【0019】また、請求項4の発明では、前記第2の延
設部は、前記ディスクの軸方向に対して斜めに傾いた状
態で延びる構成としている。
【0020】これにより、例えばパッド戻しばねを用い
て摩擦パッドをディスクから離れる方向(軸方向)に付
勢しつつ、パッドガイド部から離れる方向(ディスクの
接線方向)等にも付勢でき、摩擦パッドをパッドガイド
部内で円滑に摺動させることができると同時に制動時等
に摩擦パッドがパッドガイド部に当たって音(クロンク
音)が出ることも防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
ディスクブレーキを、図1ないし図13に従って詳細に
説明する。ここで、図1ないし図8は本発明による第1
の実施の形態を示している。
【0022】1は自動車の車輪近傍で車両の非回転部分
に取付けられる取付部材で、該取付部材1は車輪と共に
図1中の矢示A方向に回転するディスクDのインナ側に
配設されている。そして、取付部材1は、図2および図
3に示す如く車両の非回転部分に固定される固定部2
と、該固定部2に一体形成され、ディスクDの周方向に
離間してディスクDの外周側を跨ぐように軸方向に延び
た一対の腕部3,3と、該各腕部3を連結した連結部4
等とから構成されている。そして、各腕部3には、ディ
スクDの軸方向に延びる凹溝状のパッドガイド部3Aが
それぞれ設けられている。
【0023】5は取付部材1の各腕部3に一対の摺動ピ
ン6,6(一方のみ図示)等を介して摺動可能に支持さ
れたキャリパで、該キャリパ5は、図2に示す如くディ
スクDのインナ側に配設されたインナ脚部5Aと、該イ
ンナ脚部5AからディスクDの外周を跨いでアウタ側に
延設されたブリッジ部5Bと、該ブリッジ部5Bの先端
側から径方向内向きに屈曲して延び、ディスクDのアウ
タ側に配設されたアウタ爪部5C等とからなり、全体と
して断面略コ字状に形成されている。また、インナ脚部
5A内にはピストン(図示せず)が摺動可能に挿嵌され
ている。
【0024】7,7はディスクDの両面側に位置してキ
ャリパ5との間に配設されたインナ側,アウタ側の摩擦
パッドで、該各摩擦パッド7は、ディスクDの周方向に
延びる略扇形の平板状に形成された裏金8と、該裏金8
の表面側に固着され、ディスクDと対面するライニング
9とから構成されている。
【0025】ここで、裏金8の両端側には、図3、図4
に示す如く、後述のパッドガイドスプリング10を介し
て各腕部3のパッドガイド部3Aに摺動可能に支持され
た略四角形状の耳部8A,8Aが一体形成されている。
また、各耳部8Aの近傍に位置して裏金8の裏面側に
は、後述するパッド戻しばね11、摩耗警報部材19用
のかしめ突起8B,8Bが突設されている。
【0026】そして、摩擦パッド7は、運転者がブレー
キを操作すると、裏金8の各耳部8Aがパッドガイドス
プリング10を介して腕部3のパッドガイド部3A内で
摺動し、例えば図4に示す制動解除位置から図7に示す
制動位置へとパッドガイド部3Aに沿って軸方向に摺動
変位することにより、ディスクDに摺接して制動力を与
える構成となっている。
【0027】10,10は摩擦パッド7を左,右の腕部
3のパッドガイド部3Aに沿って軸方向に案内する左,
右のパッドガイドスプリングで、該各パッドガイドスプ
リング10は、図3に示す如く、例えばばね性を有する
金属板等からなり、各腕部3に取付けられている。そし
て、パッドガイドスプリング10は、ディスクDの径方
向外側に位置する外側端部10Aと、径方向内側に位置
する内側端部10Bと、これらの端部10A,10B間
で腕部3のパッドガイド部3Aに沿って略矩形状に屈曲
した屈曲部10Cとを一体形成することにより構成され
ている。
【0028】11,11は各摩擦パッド7の裏金8に設
けられたパッド戻しばねで、該各パッド戻しばね11
は、図4および図5に示す如く、例えばばね性を有する
金属板等をプレス加工することにより一体形成され、裏
金8の各耳部8AのうちディスクDの回転方向入口側の
耳部8Aに固着されると共に、後述の取付部12、第1
の延設部14、第2の延設部16、先端係合部17等に
よって構成されている。
【0029】12は裏金8の耳部8Aに取付けられた取
付部で、該取付部12は耳部8Aの外側面に沿って略コ
字状に折曲げられ、耳部8Aを板厚方向で弾性的に挟持
している。また、取付部12には摩擦パッド7の裏面側
に位置して取付穴12Aが設けられ、該取付穴12Aは
裏金8のかしめ突起8Bにかしめ固定されている。ま
た、取付部12と延設部14との間には、例えば2個の
角隅部をもって略コ字状に折曲げられた折曲げ部13が
設けられている。
【0030】14は折曲げ部13を介して取付部12に
一体形成された第1の延設部で、該延設部14はディス
クDから離れる方向へと斜めに延びている。また、延設
部14の先端側には、延設部16との間に位置して略V
字状の折曲げ部15が設けられている。
【0031】そして、パッド戻しばね11は、図4に示
す如く摩擦パッド7が制動解除位置にあるときに、折曲
げ部13,15が拡開するように小さく弾性変形した状
態を保持し、摩擦パッド7をディスクDから離れる方向
に付勢している。また、摩擦パッド7がブレーキ操作に
よって制動位置へと摺動変位したときには、図7に示す
如くパッド戻しばね11が大きく弾性変形した状態とな
る。これにより、ブレーキ操作の解除時には、摩擦パッ
ド7がパッド戻しばね11の復元力によってディスクD
から引離され、制動解除位置へと戻る。
【0032】16は延設部14の先端側をディスクDに
向けて曲返すことにより形成された第2の延設部で、該
延設部16は、図4に示す如くディスクDに向けて斜め
に延び、摩擦パッド7が制動解除位置にあるときには、
ディスクDの軸方向に対して例えば10〜45°程度の
予め定められた角度αだけ傾いた状態を保持している。
これにより、パッド戻しばね11は、摩擦パッド7を腕
部3のパッドガイド部3Aから離れる方向(ディスクD
の接線方向)にも付勢している。
【0033】17は延設部16の先端側を延設部14側
に折曲げることによって形成された略L字状の先端係合
部で、該先端係合部17は、腕部3のパッドガイド部3
A近傍またはパッドガイドスプリング10の屈曲部10
Cに対してディスクDと反対側から弾性的に突当たる突
当部17Aと、該突当部17Aの先端側をディスクDに
向けて折曲げることにより形成され、パッドガイド部3
A内に位置して裏金8の耳部8Aとパッドガイドスプリ
ング10の屈曲部10Cとの間に係合可能に挿入された
係合爪部17Bとにより構成されている。
【0034】そして、パッド戻しばね11が大きく弾性
変形したときには、係合爪部17Bがパッドガイドスプ
リング10の屈曲部10Cに引掛かり、これによってパ
ッド戻しばね11が大きく弾性変形する制動時、および
パッド戻しばね11が復元する制動解除時には、突当部
17Aが腕部3またはパッドガイドスプリング10に対
して位置ずれするのを防止する構成となっている。
【0035】また、後述するディスクブレーキの組立作
業で摩擦パッド7が図8に示す仮止め位置にあるときに
は、パッド戻しばね11が摩擦パッド7に付勢力を与え
ない自由長状態を保持し、このときディスクDのほぼ接
線方向に対して裏金8の耳部8Aとパッド戻しばね11
の係合爪部17Bとの間に形成される寸法L1 は、裏金
8の耳部8Aとパッドガイドスプリング10の屈曲部1
0Cとの間に形成される寸法L2 よりも小さくなるよう
に予め定められている(L1 <L2 )。
【0036】18は摩擦パッド7の裏金8に設けられた
摩耗警報部材で、該摩耗警報部材18は、図6に示す如
く略U字状をなす長尺な金属片等からなり、ディスクD
の回転方向出口側の耳部8Aに配置されている。また、
摩耗警報部材18は基端側がかしめ突起8Bに固定さ
れ、先端側がディスクDの表面と一定の間隔をもって対
面している。そして、摩耗警報部材18は、例えばライ
ニング9が設計上の許容量等を越えて摩耗後退したとき
に、ディスクDに摺接することによって異音を発生し、
運転者に警報を発するものである。
【0037】本実施の形態によるディスクブレーキは上
述の如き構成を有するもので、次にその作動について説
明する。
【0038】まず、ディスクブレーキの組立時には、イ
ンナ側,アウタ側の摩擦パッド7にパッド戻しばね11
等を取付けた後に、これらの摩擦パッド7を取付部材1
に対して図8中の仮止め位置に取付ける。そして、キャ
リパ5を取付部材1に組付け、これによって各摩擦パッ
ド7を図4中の制動解除位置に保持する。
【0039】次に、ブレーキの操作時には、外部からブ
レーキ液が供給されることによりキャリパ5のインナ脚
部5A内でピストンが摺動変位し、このピストンはイン
ナ側の摩擦パッド7をディスクDに押圧する。また、こ
のときキャリパ5はディスクからの反力により取付部材
1に対してインナ側に変位し、アウタ爪部5Cによって
アウタ側の摩擦パッド7をディスクDに押圧する。これ
により、各摩擦パッド7はパッド戻しばね11に抗して
腕部3のパッドガイド部3A内で摺動変位し、ディスク
Dの両面に摺接して制動力を与える。
【0040】この場合、摩擦パッド7の変位量が小さい
ときには、パッド戻しばね11の延設部16に対して長
さ方向に近い方向の外力が加わるため、パッド戻しばね
11は、まず折曲げ部13が拡開するように弾性変形す
る。そして、摩擦パッド7の変位量がある程度大きくな
ると、延設部16の厚さ方向に加わる外力も増大するた
め、折曲げ部15が拡開するように弾性変形する。
【0041】次に、ブレーキ操作を解除したときには、
キャリパ5のピストン、アウタ爪部5C等がディスクD
から離れる方向に変位すると、各摩擦パッド7もパッド
戻しばね11の付勢力によってディスクDから離れる方
向に変位する。この場合、パッド戻しばね11は、折曲
げ部13,15が弾性変形した状態から閉じるように復
元しつつ、摩擦パッド7をディスクDから引離す。
【0042】かくして、本実施の形態では、パッド戻し
ばね11を、取付部12、延設部14,16、先端係合
部17等によって構成したので、パッド戻しばね11を
用いて摩擦パッド7をディスクDから離れる方向へと安
定的に付勢でき、ブレーキ操作の解除時には、この付勢
力によって摩擦パッド7をディスクDから確実に引離す
ことができる。
【0043】また、パッド戻しばね11が大きく弾性変
形する場合でも、先端係合部17の係合爪部17Bをパ
ッドガイドスプリング10に対して引掛けつつ、突当部
17Aを取付部材1等に対して弾性的に突当てることが
でき、これらの突当て位置がパッド戻しばね11の弾性
変形時または復元時にずれるのを確実に防止できると共
に、両者の突当て状態を安定して保持することができ
る。
【0044】これにより、パッド戻しばね11から摩擦
パッド7に加わる戻し方向の付勢力を安定化でき、パッ
ド戻しばね11を用いて摩擦パッド7の引摺り等を確実
に防止できると共に、摩擦パッド7の早期摩耗、引摺り
による騒音等を抑えてディスクブレーキとしての耐久性
や品質を向上させることができる。
【0045】また、パッド戻しばね11には、例えば2
個の折曲げ部13,15を設けたので、仮りに折曲げ部
13,15のうち一方の折曲げ部が劣化等によって十分
に復元しなくなった場合でも、他方の折曲げ部によって
パッド戻しばね11の付勢力を補償でき、その寿命を延
ばすことができる。
【0046】さらに、延設部16を角度αだけ傾けた状
態でディスクDに向けて延設したので、パッド戻しばね
11は、摩擦パッド7をディスクDから引離す方向だけ
でなく、腕部3のパッドガイド部3Aから離す方向にも
付勢することができる。これにより、ブレーキの操作時
および解除時には、パッドガイド部3A内での摩擦パッ
ド7の摺動抵抗を低減でき、摩擦パッド7を円滑に摺動
変位させることができる。
【0047】また、パッド戻しばね11が自由長状態と
なっているときには、裏金8とパッド戻しばね11との
間の寸法L1 を、裏金8とパッドガイドスプリング10
との間の寸法L2 よりも小さく形成したので、摩擦パッ
ド7を仮止め位置に取付けるときには、パット戻しばね
11を弾性変形させることなく、その係合爪部17Bを
自由長状態のまま裏金8とパッドガイドスプリング10
との間に容易に挿入でき、ディスクブレーキの組立作業
を効率よく行うことができる。
【0048】次に、図9は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0049】21は本実施の形態によるディスクブレー
キのパッド戻しばねで、該パッド戻しばね21は、第1
の実施の形態とほぼ同様に、裏金8のかしめ突起8Bに
取付けられた取付部22と、折曲げ部23と、第1の延
設部24と、折曲げ部25と、第2の延設部26と、先
端係合部27等によって構成されている。
【0050】しかし、取付部22は、裏金8のかしめ突
起8Bに対して摩耗警報部材19と一緒にかしめ固定さ
れている。また、先端係合部27は、摩擦パッド7から
離れる方向へと略L字状に屈曲して形成され、腕部3に
突設された突起部28に対して弾性的に係合しつつ突当
てられている。
【0051】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
パッド戻しばね21を摩耗警報部材19と一緒に取付け
る構成としたので、ディスクDの回転方向出口側にもパ
ッド戻しばね21を配置でき、摩擦パッド7に与える戻
し方向の付勢力をより安定化することができる。
【0052】また、先端係合部27を腕部3の突起部2
8に弾性的に係合させることにより、腕部3のパッドガ
イド部3Aと摩擦パッド7の裏金8との間に形成される
隙間が小さい場合でも、パッド戻しばね21の係合部位
を確保することができる。
【0053】次に、図10は本発明による第3の実施の
形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0054】31は本実施の形態によるディスクブレー
キのパッド戻しばねで、該パッド戻しばね31は、第1
の実施の形態とほぼ同様に、取付部32、折曲げ部3
3、第1の延設部34、折曲げ部35、第2の延設部3
6、先端係合部37等からなり、先端係合部37は、突
当部37Aと、係合爪部37Bとによって構成されてい
る。
【0055】しかし、先端係合部37は、突当部37A
がパッドガイド部3Aの近傍に位置して腕部3Aの外側
面に突当てられ、係合爪部37Bがパッドガイド部3A
内に位置して腕部3とパッドガイドスプリング10の屈
曲部10Cとの間に係合可能に挿入されている。
【0056】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
係合爪部37Bを腕部3とパッドガイドスプリング10
との間に挿入することにより、その係合状態をより安定
化することができる。
【0057】次に、図11は本発明による第4の実施の
形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0058】41は本実施の形態によるディスクブレー
キのパッド戻しばねで、該パッド戻しばね41は、第1
の実施の形態とほぼ同様に、取付部42、折曲げ部4
3、第1の延設部44、折曲げ部45、第2の延設部4
6、先端係合部47等によって構成されている。
【0059】しかし、先端係合部47は、摩擦パッド7
から離れる方向へと略L字状に屈曲して形成され、パッ
ドガイドスプリング48に突設された突起部48Aに対
して弾性的に係合しつつ突当てられている。
【0060】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
パッドガイドスプリング48に突起部48Aを設けるだ
けで、パッド戻しばね41の係合部位を確保することが
できる。
【0061】次に、図12および図13は本発明による
第5の実施の形態を示し、本実施の形態では、前記第1
の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0062】51は本実施の形態によるディスクブレー
キのパッド戻しばねで、該パッド戻しばね51は、第1
の実施の形態とほぼ同様に、取付部52、折曲げ部5
3、第1の延設部54、折曲げ部55、第2の延設部5
6、先端係合部57等によって構成されている。
【0063】しかし、折曲げ部53は取付部52よりも
摩擦パッド7の端部側に配置され、外向きに略U字状を
なして屈曲している。また、先端係合部57は、図13
に示す如く三つ又状に分岐して形成され、中央の突当部
57Aが腕部3の外側面に突当てられると共に、左,右
の係合爪部57Bが腕部3のパッドガイド部3A内に挿
入された状態でパッドガイドスプリング10の屈曲部1
0Cに係合している。
【0064】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
先端係合部57を三つ又状に形成し、突当部57Aを腕
部3に突当てると共に、左,右の係合爪部57Bをパッ
ドガイド部3A内でパッドガイドスプリング10に係合
させる構成としたので、取付部材1側に対して先端係合
部57の係合状態をより安定化することができる。
【0065】なお、前記各実施の形態では、裏金8のか
しめ突起8Bにパッド戻しばね11,21,31,4
1,51をかしめ固定する構成としたが、本発明はこれ
に限らず、裏金8の耳部8Aに取付穴、取付溝等からな
るばね取付部を設け、このばね取付部にパッド戻しばね
11,21,31,41,51を取付ける構成としても
よい。
【0066】また、前記各実施の形態では、パッド戻し
ばね11,21,31,41,51の取付部12,2
2,32,42,52と第1の延設部14,24,3
4,44,54との間に例えば2個の角隅部を有する略
コ字状の折曲げ部13,23,33,43または略U字
状の折曲げ部53を設ける構成としたが、本発明はこれ
に限らず、取付部と第1の延設部との間に3個以上の折
曲げ部を設ける構成としてもよい。
【0067】また、前記各実施の形態では、パッド戻し
ばね11,21,31,41,51の取付部12,2
2,32,42,52を裏金8の裏面側にかしめ固定す
る構成としたが、腕部3と対向する裏金8の耳部8Aの
側面側にかしめ固定する構成としてもよく、耳部8Aの
表面側にかしめ固定する構成としてもよい。
【0068】また、前記第1,第3,第4の実施の形態
では、パッド戻しばね11,31,41の取付部12,
32,42を略コ字状に形成し、取付部12,32,4
2によって裏金8の耳部8Aを弾性的に挟持するものと
したが、必ずしも耳部8Aを挟持する必要はなく、例え
ば裏金8の裏面側にかしめ固定のみによって取り付ける
構成としてもよい。
【0069】また、第4の実施の形態におけるパッドガ
イドスプリング48の突起部48Aと取付部材1の腕部
3との間には隙間が形成されていてもよい。
【0070】さらに、前記各実施の形態では、自動車用
のディスクブレーキを例に挙げて述べたが、本発明はこ
れに限らず、例えば自動二輪車等からなる他の車両にも
適用し得るものである。
【0071】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の発明によれ
ば、パッド戻しばねを、取付部、第1,第2の延設部お
よび先端係合部によって構成したので、ブレーキ操作の
解除時には、パッド戻しばねを用いて摩擦パッドをディ
スクから確実に引離すことができる。また、パッド戻し
ばねが大きく弾性変形する場合でも、先端係合部を取付
部材またはパッドガイドスプリングに対して弾性的に係
合させることができ、これらの係合位置がパッド戻しば
ねの弾性変形時または復元時にずれるのを確実に防止で
きると共に、両者の係合状態を安定して保持することが
できる。これにより、パッド戻しばねから摩擦パッドに
加わる戻し方向の付勢力を安定化でき、パッド戻しばね
を用いて摩擦パッドの引摺り等を確実に防止できると共
に、摩擦パッドの早期摩耗、引摺りによる騒音等を抑え
てディスクブレーキとしての耐久性や品質を向上させる
ことができる。
【0072】また、請求項2の発明によれば、先端係合
部を突当部と係合爪部から構成したので、パッド戻しば
ねが大きく弾性変形する場合でも、係合爪部を取付部材
またはパッドガイドスプリングに対して係合させつつ、
これらの部材に対して突当部を弾性的に突当てることが
でき、この突当て位置がパッド戻しばねの弾性変形時ま
たは復元時にずれるのを確実に防止することができる。
【0073】さらに、請求項3の発明によれば、取付部
と第1の延設部との間には弾性変形可能な折曲げ部を設
ける構成としたので、仮りに各折曲げ部のうち一部の折
曲げ部が劣化等によって十分に復元しなくなった場合で
も、他の折曲げ部によってパッド戻しばねの付勢力を補
償でき、その寿命を延ばすことができる。
【0074】また、請求項4の発明によれば、第2の延
設部を前記ディスクの軸方向に対して斜めに傾いた状態
で延びる構成としたので、パッド戻しばねは、摩擦パッ
ドをディスクから引離す方向だけでなく、腕部のパッド
ガイド部から離す方向にも付勢することができる。これ
により、ブレーキの操作時および解除時には、パッドガ
イド部内での摩擦パッドの摺動抵抗を低減でき、摩擦パ
ッドを円滑に摺動変位させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるディスクブレ
ーキを示す正面図である。
【図2】取付部材とキャリパの一部を破断して示すディ
スクブレーキの平面図である。
【図3】パッドガイド部の近傍を示す図1中の要部拡大
図である。
【図4】パッド戻しばね等を示す図2中の要部拡大断面
図である。
【図5】パッド戻しばねを拡大して示す斜視図である。
【図6】摩耗警報部材等を図1中の矢示VI−VI方向から
みたディスクブレーキの要部拡大断面図である。
【図7】ブレーキの操作時に摩擦パッドがディスクに押
圧された状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】ブレーキの組立時に摩擦パッド、パッド戻しば
ね等を取付部材に組付けた状態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図9】本発明の第2の実施の形態によるディスクブレ
ーキのパッド戻しばね等を示す要部拡大断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態によるディスクブ
レーキのパッド戻しばね等を示す要部拡大断面図であ
る。
【図11】本発明の第4の実施の形態によるディスクブ
レーキのパッド戻しばね等を示す要部拡大断面図であ
る。
【図12】本発明の第5の実施の形態によるディスクブ
レーキのパッド戻しばね等を示す要部拡大断面図であ
る。
【図13】図12中のパッド戻しばねの先端係合部を拡
大して示す部分斜視図である。
【符号の説明】
D ディスク 1 取付部材 3 腕部 3A パッドガイド部 5 キャリパ 7 摩擦パッド 10,48 パッドガイドスプリング 11,21,31,41,51 パッド戻しばね 12,22,32,42,52 取付部 13,23,33,43,53 折曲げ部 14,24,34,44,54 第1の延設部 16,26,36,46,56 第2の延設部 17,27,37,47,57 先端係合部 17A,37A,57A 突当部 17B,37B,57B 係合爪部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J058 AA43 AA48 AA53 AA63 AA69 AA73 AA77 AA87 BA16 BA21 BA42 BA46 BA55 CA47 CA50 CA63 CA65 EA02 FA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの周方向に間隔をおいて軸方向
    に伸長する一対の腕部を有し該各腕部にパッドガイド部
    が形成された取付部材と、該取付部材の各腕部に摺動可
    能に支持されたキャリパと、前記取付部材の各腕部によ
    り軸方向に摺動可能に支持され該キャリパによりディス
    クの両面側に押圧される一対の摩擦パッドと、該各摩擦
    パッドを前記取付部材の各パッドガイド部に沿って案内
    するために前記各腕部にそれぞれ取付けられたパッドガ
    イドスプリングと、ばね性を有する金属材料により形成
    され前記摩擦パッドをディスクから離れる方向に付勢す
    るパッド戻しばねとからなるディスクブレーキにおい
    て、 前記パッド戻しばねは、前記摩擦パッドに取付けられた
    取付部と、該取付部に一体に設けられ前記摩擦パッドの
    裏面側に位置して前記ディスクから離れる方向に延びる
    第1の延設部と、該第1の延設部の先端側を前記ディス
    クに向けて曲返すことにより前記ディスクに近づく方向
    に延びる第2の延設部と、該第2の延設部の先端側に設
    けられ前記取付部材またはパッドガイドスプリングに対
    して弾性的に係合する先端係合部とにより構成したこと
    を特徴とするディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記先端係合部は、前記取付部材または
    パッドガイドスプリングに突当たる突当部と、該突当部
    の先端側から屈曲して前記取付部材のパッドガイド部内
    に係合可能に挿入された係合爪部とから構成してなる請
    求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記取付部と第1の延設部との間には、
    前記摩擦パッドの裏面側に位置して弾性変形可能な折曲
    げ部を設けてなる請求項1または2に記載のディスクブ
    レーキ。
  4. 【請求項4】 前記第2の延設部は、前記ディスクの軸
    方向に対して斜めに傾いた状態で延びる構成としてなる
    請求項1,2または3に記載のディスクブレーキ。
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