JP2000218528A - 研削主軸 - Google Patents
研削主軸Info
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Landscapes
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Abstract
ータで回転ユニットに回転動力が伝達される研削主軸を
提供する。 【構成】 この研削主軸は、Zスライダ31に固着され
た固定軸30に回転ユニット20を被せ、固定軸30と
回転ユニット20との間にラジアル軸受50及びスラス
ト軸受60を設ける。ケーシング40の内周面に固着し
たステータ41及び回転ユニット20の筒部21に取り
付けたロータ42によって、回転ユニット20に回転動
力を伝達する。 【効果】 回転ユニット20の周囲から回転動力が伝達
されるため、研削主軸が高くなることなく、偏心やブレ
が抑制される良好な表面加工が可能になる。
Description
研削に適し、高剛性で小型化された研削主軸に関する。
は、スライシング時に発生したウネリ等をラッピングに
より除去した後、平坦度を高めるため研削加工される。
研削加工されたウエーハは、引き続くポリッシングによ
って鏡面状態に仕上げられる。研削加工では、たとえば
図1に示す設備構成の研削装置が使用される。この研削
装置は、ベッド1から直立するコラム2に垂直方向に移
動可能なZスライダ3を装着させている。研削ヘッド4
は、回転中心を垂直方向に維持してスライダ3に固着さ
れ、ベルト6を介してコラム2に設けられたモータ5に
よって動力伝達されている。研削ヘッド4には、工作物
(図示せず)を加工する研削ホイール7が下端に取り付
けられている。
スライダ9を介してX方向に移動可能なロータリテーブ
ル10上に載置される。研削ヘッド4は、軸固定型の静
圧軸受11を介してZスライダ3に支持されており、モ
ータ5からの動力で研削ホイール7を回転させる。研削
ホイール7は、回転しながら工作物に切り込まれ、工作
物が研削加工される。ベルト6を用いて研削ヘッド4に
モータ5の動力を伝達する方式では、ベルト6からの発
塵が避けられない。特に、クリーンルーム内に配置され
るウエーハ研削装置にあっては、発生したパーティクル
が研削中の工作物表面に付着すると、ウエーハの表面に
致命的な欠陥をも与えかねない。また、ベルト6を介し
た動力伝達であるため、ベルト6及びベルト6に接触す
る部材が発熱し、熱変形を引き起こすばかりでなく、研
削ホイール7の回転にも振動,偏心等の悪影響を及ぼす
虞れがある。
構にモータを直結する方式を採用することにより、ベル
ト6の使用に起因する問題が解消される。たとえば、図
2(a)に示すようにモータ5及び回転軸16をハウジ
ング15と同心円状で且つハウジング15の軸方向に直
列配置し、モータ5の出力を回転軸16に伝達する方式
が考えられる。しかし、図2(a)に示すようにモータ
5を回転軸16に直結すると、モータ5の高さHが加算
され、ハウジング15を長くする必要が生じる。ハウジ
ング15は、軸長が長くなるに従って固有振動数が低下
し、共振現象を起こしやすくなる。しかも、アーム14
で片持ち支持する構造(図2a)では、長いハウジング
15が片持ち支持されているため回転軸16に振動や偏
心が発生しやすくなる。
て片持ち支持する方式の場合の回転軸16の振動,偏心
等は、図2(b)に示すようにZスライダ3から吊り下
げられた固定軸13に回転ユニット12を回転自在に嵌
挿することによってある程度抑制される。しかし、吊下
げ構造では、回転軸13の周囲にモータ5を配置する必
要があるが、この目的に叶ったモータ5は実用化されて
いない。図2(a),(b)何れの場合も、モータ5の
高さHが加算されるため、研削装置も全体として高くな
り、必要な装置の剛性を確保するためにコラム2等を始
めとする強度メンバーの設計変更も必要になる。なかで
も、処理されるウエーハが大口径化されている昨今の傾
向を考慮すると、装置高さを可能な限り低く抑えながら
も、その一方で主軸全体の剛性を高めることが要求され
る。
題を解消すべく案出されたものであり、回転ユニットの
周囲に回転動力用モータを配置し、ラジアル軸受及びス
ラスト軸受をコンパクトにまとめることにより、装置を
高くすることなく、低振動,高剛性の研削主軸を提供す
ることを目的とする。本発明の研削主軸は、その目的を
達成するため、Zスライダに固着され、下端にフランジ
部をもつ固定軸と、固定軸の軸部に嵌挿される筒部及び
固定軸のフランジ部に被せられるフランジをもち、底面
に研削ホイールが装着される回転ユニットと、回転ユニ
ットの外側に同心円状に配置されたケーシングと、回転
ユニットの筒部外面に取り付けられたロータ及びケーシ
ングの内周面に取り付けられたステータからなるビルト
インモータとを備え、固定軸の軸部と回転ユニットの筒
部との間にラジアル軸受が設けられ、固定軸のフランジ
部と回転ユニットのフランジとの間にスラスト軸受が設
けられていることを特徴とする。
吊り下げられた固定軸に回転ユニットを回転可能に嵌挿
する方式を採用しているので、回転ユニットの振動や偏
心を抑制すると共に、装置高さを可能な限り低くでき
る。なかでも、本発明者等が特願平10−51042号
で提案した平面加工装置に適用すると、大口径ウエーハ
の高精度加工が可能な研削主軸となる。この研削主軸
は、たとえば図3に示すように回転ユニット20を固定
軸30に被せ、ケーシング40と同心円状に配置し、砥
粒層81をもつ研削ホイール80を回転ユニット20の
底面に装着している。回転ユニット20は、固定軸30
に嵌挿される筒部21の下端に上側フランジ22を固着
している。上側フランジ22には、リング部材23を介
して下側フランジ24が一体化されている。
るベース32から突出した軸部33をもち、軸部33の
下端が半径方向に延びたフランジ部34になっている。
固定軸30と回転ユニット20との間の環状空隙25
は、エアパージ,オイルシール等の方法を採用したシー
ル部26で閉じられている。回転ユニット20の筒部2
1と固定軸30の軸部との間にラジアル軸受50が、回
転ユニット20の上下フランジ22,24と固定軸30
のフランジ部34との間にスラスト軸受60が形成され
る。固定軸30の内部には、軸長方向に延びる高圧流体
供給孔71及び流体回収孔72が形成されている。高圧
流体供給孔71は、分岐孔73を経て、固定軸30の周
面2段に設けられている複数のラジアル静圧軸受ポケッ
ト51u,51dに連通している。高圧流体供給孔71
は、更に固体軸30のフランジ部34まで延び、分岐孔
74を経て、フランジ部34の上下面にリング状に形成
されているスラスト静圧軸受ポケット61に連通してい
る。
圧軸受ポケット51u,51dの中間に流体回収ピット
52が形成され、下側フランジ24の中央部に流体回収
ピット62が形成されている。流体回収ピット52には
流体回収孔72から分かれた分岐孔75が臨み、流体回
収ピット62には、固定軸30を貫通した流体回収孔7
2が臨んでいる。ケーシング40は、Zスライダ31に
固着されており、内周面にビルトインモータのステータ
41が取り付けられている。ステータ41と対を成すロ
ータ42は、回転ユニット20の筒部21外周面に取り
付けられている。ロータ42の取付け位置は、バランス
良く回転ユニット20を回転させるため、上下2段に配
置されたラジアル静圧軸受ポケット51uと51dの中
間に当たる位置で筒部21の外周面に設定することが好
ましい。ケーシング40は、側壁内部に空洞43が形成
されている。空洞43に給水口44から冷却水を送り込
み、排水口45を経て冷却水を送り出すことにより、ケ
ーシング40及びビルトインモータのステータ41が冷
却され、熱変形の原因となる発熱が抑制される。また、
冷却が容易なため、大容量のビルトインモータを組み込
むことも可能である。
を示す図4にみられるように固定軸30に対してラジア
ル軸受及びスラスト軸受によって回転及び昇降自在に支
持される。回転ユニット20は、Zスライド31のZ方
向移動で上下移動が調整され、半径方向外側からビルト
インモータのステータ41及びロータ42により付与さ
れる動力で回転する。このとき、高さ2l1 だけ離れて
いるラジアル軸受50の中央部に高さ2l2 のステータ
41及びロータ42の中心を合せると、荷重がラジアル
軸受けでバランス良く受け止められる。したがって、本
発明による回転主軸は、ステータ41及びロータ42か
らなるモータを主軸構造内に組み込んでいるため、モー
タを軸受に直列配置して結合する図2の方式に比較し
て、高さが大幅に低くなっている。そのため、表面加工
時に発生する加工反力に対する研削主軸の剛性を大幅に
高めることができる。しかも、同心円状に配置したビル
トインモータによって回転力が付与されるため、回転動
力伝達時に研削主軸の軸ブレを生じさせることがない。
この点、ベルト方式(図1)で回転動力を研削主軸に伝
達する場合、モータ5及びベルト6のスペースを要し、
研削ヘッド4に軸ブレを生じさせる原因である偏心した
力が回転軸16に加わることが避けられない。
軸は、固定軸に嵌挿した回転ユニットに半径方向外側か
ら回転動力を伝達しているので、共振による振動が偏心
が生じることなく回転ユニットの回転機構及び昇降機構
をコンパクトにまとめ、装置高さを高くすることなく特
に大口径ウエーハの表面加工に適した研削装置に使用さ
れる。
削装置
の2例
ンジ 23:リング 24:下側フランジ 25:環状空隙 26:シー
ル部 30:固定軸 31:Zスライダ 32:ベース
33:軸部 34:フランジ部 40:ケーシング 41:ステータ 42:ロータ
43:空洞 44:給水口 45:排水口 50:ラジアル軸受 51u,51d:ラジアル静圧
軸受ポケット 52:流体回収ピット 60:スラスト軸受 61:スラスト静圧軸受ポケッ
ト 62:流体回収ピット 71:高圧流体供給孔 72:流体回収孔 73〜
75:分岐孔 80:研削ホイール 81:砥粒層
Claims (1)
- 【請求項1】 Zスライダに固着され、下端にフランジ
部をもつ固定軸と、固定軸の軸部に嵌挿される筒部及び
固定軸のフランジ部に被せられるフランジをもち、底面
に研削ホイールが装着される回転ユニットと、回転ユニ
ットの外側に同心円状に配置されたケーシングと、回転
ユニットの筒部外面に取り付けられたロータ及びケーシ
ングの内周面に取り付けられたステータからなるビルト
インモータとを備え、固定軸の軸部と回転ユニットの筒
部との間にラジアル軸受が設けられ、固定軸のフランジ
部と回転ユニットのフランジとの間にスラスト軸受が設
けられている研削主軸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11025915A JP2000218528A (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 研削主軸 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP11025915A JP2000218528A (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 研削主軸 |
Publications (1)
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---|---|
JP2000218528A true JP2000218528A (ja) | 2000-08-08 |
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ID=12179086
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11025915A Pending JP2000218528A (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 研削主軸 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000218528A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100721500B1 (ko) * | 2003-03-26 | 2007-05-23 | 캐논 가부시끼가이샤 | 리튬2차전지용의 전극재료 및 이 전극재료를 가진전극구조체 |
JP2014140906A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Disco Abrasive Syst Ltd | スピンドル |
-
1999
- 1999-02-03 JP JP11025915A patent/JP2000218528A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100721500B1 (ko) * | 2003-03-26 | 2007-05-23 | 캐논 가부시끼가이샤 | 리튬2차전지용의 전극재료 및 이 전극재료를 가진전극구조체 |
JP2014140906A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Disco Abrasive Syst Ltd | スピンドル |
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