JP2002254305A - 研磨ヘッド - Google Patents

研磨ヘッド

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JP2002254305A
JP2002254305A JP2001050503A JP2001050503A JP2002254305A JP 2002254305 A JP2002254305 A JP 2002254305A JP 2001050503 A JP2001050503 A JP 2001050503A JP 2001050503 A JP2001050503 A JP 2001050503A JP 2002254305 A JP2002254305 A JP 2002254305A
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polishing
bearing
rotating shaft
head
wafer
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JP2001050503A
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Yoshiki Kobayashi
小林  芳樹
Seishi Harada
晴司 原田
Tadashi Denda
正 伝田
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ZEBIOSU KK
Mitsubishi Materials Silicon Corp
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ZEBIOSU KK
Mitsubishi Materials Silicon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨中の回転軸の振動を防ぎ、この振動によ
る半導体ウェーハの損傷を抑える研磨ヘッドを提供す
る。 【解決手段】 研磨時、研磨ヘッド10の回転軸16に
作用するスラスト荷重とラジアル荷重とは、回転軸16
の軸受Xに組み込まれたクロスローラベアリング24が
受ける。結果、長期間研磨しても、従来のスラストベア
リングとラジアルベアリングとを組み合わせた軸受とは
異なり、スラスト荷重を受けるベアリングの磨耗量と、
ラジアル荷重を受けるベアリングとの磨耗量とが、常
時、略同じになる。よって、研磨中の回転軸16の振動
を防止し、この振動によるシリコンウェーハWの損傷な
どを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はウェーハ研磨ヘッ
ド、詳しくは研磨ヘッドの軸受に組み込まれたスラスト
荷重を受けるベアリングと、ラジアル荷重を受けるベア
リングとの磨耗量の違いにより生じる研磨中の回転軸の
振動を防ぐ研磨ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】面取り後、エッチングが施されたシリコ
ンウェーハは、次の研磨工程で、シリコンウェーハの表
面に機械的化学的研磨が施される。ここで、ウェーハ研
磨装置により、その表面が平滑で無歪の鏡面に仕上げら
れる。従来、ウェーハ研磨装置として、上面に研磨布が
張設された研磨定盤と、研磨定盤の上方に対向配置さ
れ、下面にシリコンウェーハが所定の保持構造により保
持された研磨ヘッドとを備え、研磨時、この研磨ヘッド
を定盤半径方向へ揺動させるものが知られている。研磨
ヘッドは、ヘッド本体の下部に、シリコンウェーハを下
面に真空吸着するワークチャックが設けられ、このヘッ
ド本体の中央部に立設された回転軸を回転モータにより
回転させ、さらにこの回転軸を介して、エアシリンダか
らヘッド本体に対して、所定の研磨圧を作用させる構成
となっている。
【0003】シリコンウェーハの研磨時には、研磨砥粒
を含む研磨剤(スラリー)を、研磨布に供給しながら、
回転モータにより研磨ヘッドを回転させ、エアシリンダ
により研磨圧を調整して、シリコンウェーハを研磨布の
表面(研磨作用面)に摺接させることで研磨する。この
とき、研磨ヘッドを定盤半径方向へ揺動し、シリコンウ
ェーハの外周部の一部を研磨布の外部にはみ出させる。
これにより、研磨布のシリコンウェーハとの摺接面の全
域において摩擦熱が均一化し、ウェーハ平坦度が高ま
る。
【0004】ここで、図4の従来手段に係る研磨ヘッド
の概略要部拡大断面図を参照し、従来の研磨ヘッドの回
転軸の軸受構造を説明する。すなわち、図4に示すよう
に、従来の研磨ヘッド100には、回転軸101の上端
部に、この回転軸101を垂直状態で軸支する軸受10
2が配設されている。この従来の軸受102は、回転軸
101へのスラスト荷重を受けるスラストベアリング1
03と、回転軸101へのラジアル荷重を受けるラジア
ルベアリング104という2個1組のベアリング構造を
有している。そのうち、スラストベアリング103は、
回転軸101の上端に固着された上端板101aの外周
部を下方から支持する。また、ラジアルベアリング10
4は、スラストベアリング103よりも回転軸101の
半径方向内側に配されて、回転軸101の外周面に内輪
が接して固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の研
磨ヘッド100にあっては、軸受102の内部に、スラ
スト荷重を受けるベアリング(スラストベアリング10
3)と、ラジアル荷重を受けるベアリング(ラジアルベ
アリング104)とが、それぞれ別個に組み込まれてい
た。そのため、長期間研磨を実施していると、スラスト
ベアリング103の磨耗量と、ラジアルベアリング10
4の磨耗量とに違いが発生し、回転軸101がガタつい
て振動を起こしていた。その結果、シリコンウェーハの
平坦度を低下させ、振動が激しくなればシリコンウェー
ハの研磨面を傷つけるおそれもあった。
【0006】そこで、発明者は、鋭意研究の結果、従来
の研磨ヘッドの軸受に組み込まれた、スラストベアリン
グとラジアルベアリングとの2個1組のベアリング構造
に代え、スラスト荷重とラジアル荷重とを同時に受ける
クロスローラベアリングを採用すれば、このような回転
軸の振動を抑制できることを知見し、この発明を完成し
た。
【0007】
【発明の目的】この発明は、研磨中の回転軸の振動を防
止し、この振動による半導体ウェーハの損傷などを低減
させることができる研磨ヘッドを提供することを、その
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ヘッド本体と、該ヘッド本体に設けられ、ウェーハ
保持面に半導体ウェーハが保持される保持部材と、軸受
を介して、前記ヘッド本体の中央部に回転自在に立設さ
れた回転軸と、該回転軸を回転させる回転手段と、前記
回転軸を介して、前記ヘッド本体に研磨圧を作用させる
加圧手段とを備えた研磨ヘッドにおいて、前記軸受に
は、前記回転軸に対して軸線方向から作用するスラスト
荷重と、前記回転軸に対して軸線方向に直交する方向か
ら作用するラジアル荷重とを受けるクロスローラベアリ
ングが設けられた研磨ヘッドである。
【0009】この研磨ヘッドが配備されるウェーハ研磨
装置は、例えば、半導体ウェーハを研磨ヘッドに真空吸
着する方式でもよし、半導体ウェーハを研磨ヘッドにワ
ックス接着するワックスマウント方式でもよい。また
は、水を含むバックパッドによって半導体ウェーハを研
磨ヘッドに保持するワックスレスマウント方式でもよ
い。さらに、このウェーハ研磨装置は、研磨ヘッドに1
枚の半導体ウェーハだけを保持して研磨する枚葉式の研
磨装置でもよいし、研磨ヘッドに多数枚の半導体ウェー
ハを保持して研磨するバッチ式でもよい。そして、ウェ
ーハ研磨装置は、研磨ヘッドを定盤半径方向へ揺動する
方式でもよいし、揺動しない方式でもよい。また、揺動
する場合、半導体ウェーハの外周部の一部を研磨布の外
部にはみ出させてもよいし、そうでなくてもよい。その
他、研磨ヘッドを研磨定盤の上方に対向配置させてもよ
いし、これとは上下を反対にしてもよい。さらに、研磨
ヘッドと研磨定盤との各軸線方向とをそれぞれ水平方向
とした縦型の研磨装置でもよい。
【0010】ヘッド本体の素材は限定されない。ただ
し、セラミックス、低膨張率の金属(合金を含む)、鋳
鉄、鉄鋼などが好ましい。半導体ウェーハは、代表的な
シリコンウェーハ以外にも、例えばガリウム砒素ウェー
ハ(GaAsウェーハ)など、各種のウェーハを採用可
能である。保持部材としては、例えばウェーハ研磨装置
が真空吸着方式の場合、半導体ウェーハを真空吸着する
ワークチャックであり、またワックスマウント方式の場
合、キャリアプレートである。また、ワックスレスマウ
ント方式の場合は、バックパッドとなる。
【0011】軸受には、回転軸に作用するスラスト荷重
とラジアル荷重とを同時に受けることが可能なクロスロ
ーラベアリングが組み込まれていればよい。このクロス
ローラベアリングの種類は限定されない。例えば、内輪
と外輪との間で、多数個のローラを一括して回転自在に
保持する環状の保持板を有するものでも、この保持板を
有しないないものでもよい。要は、これらの内輪と外輪
との間に、周方向へ向かって所定個数置きに隣り合うも
の同士の軸線がそれぞれ交差するように各ローラが配置
されていればよい。軸受に組み込まれるクロスローラベ
アリングの個数は限定されない。1個でもよいし、複数
個でもよい。複数個の場合、それぞれのクロスローラベ
アリングを近接配置してもよいし、互いに離反状態で配
置してもよい。また、この2個以上の場合には、各クロ
スローラベアリングはそれぞれ同じ直径としてもよい
し、異なる直径としてもよい。回転手段には、例えば電
動モータ、油圧モータなどが挙げられる。また、加圧手
段には、例えばエアシリンダなどが挙げられる。
【0012】
【作用】この発明によれば、研磨布に研磨剤を供給し、
回転手段により回転軸を回転させ、この回転軸を介し
て、加圧手段によりヘッド本体に研磨圧を作用させて、
保持部材に保持された半導体ウェーハを研磨布に摺接さ
せることにより、半導体ウェーハを研磨する。この際、
必要により研磨ヘッドを定盤半径方向へ揺動させる。軸
受には、クロスローラベアリングが配置されている。そ
のため、研磨時に回転軸に作用するスラスト荷重とラジ
アル荷重とは、いずれもクロスローラベアリングが受け
る。その結果、長期間研磨を行っても、例えば従来のス
ラストベアリングとラジアルベアリングとを組み合わせ
た軸受の場合とは異なり、スラスト荷重を受けるベアリ
ングと、ラジアル荷重を受けるベアリングとの磨耗量
が、常時、略同じになる。これにより、研磨中の回転軸
の振動を防止し、この振動による半導体ウェーハの損傷
などを低減させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。図1は、この発明の一実施例に係る
研磨ヘッドが搭載されたウェーハ研磨装置の要部断面図
である。図2は、この発明の一実施例に係る研磨ヘッド
に組み込まれたクロスローラベアリングの斜視図であ
る。図3は、この発明の一実施例に係る研磨ヘッドに組
み込まれたクロスローラベアリングの要部拡大断面図で
ある。図1において、10はこの発明の一実施例に係る
研磨ヘッドであり、この研磨ヘッド10は、定盤半径方
向へ揺動しながら、1枚ずつシリコンウェーハWの表面
を鏡面研磨する枚葉式のウェーハ研磨装置11に組み込
まれている。すなわち、このウェーハ研磨装置10は、
研磨定盤12と、これに対向して上方に配設され、下面
のウェーハ保持面に1枚のシリコンウェーハWが真空吸
着される前記研磨ヘッド10とを備えている。研磨定盤
12は、その上面(研磨作用面)に図示しない厚地のス
ポンジゴムを介してポリウレタン製の研磨布13が展張
・接着されている。
【0014】次に、図1〜図3を参照して、研磨ヘッド
10の構成を説明する。図1に示すように、この研磨ヘ
ッド10は、主に、ヘッド本体14と、このヘッド本体
14の下部に固定され、下面のウェーハ保持面にシリコ
ンウェーハWが真空吸着されるワークチャック(保持部
材)15と、ヘッド本体14の中央上部に立設されたス
プラインシャフトからなる回転軸16と、回転軸16を
介してヘッド本体14に所定の研磨圧を作用させるエア
シリンダ(回転手段)17と、回転軸16を所定の回転
速度で回転させる回転モータ18と、これらの回転軸1
6、エアシリンダ17および回転モータ18が所定位置
にそれぞれ配設されるヘッド架台19とにより構成され
ている。このヘッド架台19には、研磨ヘッド10を定
盤半径方向へ揺動させるため、図示しない揺動機構が連
結されている。以下、各構成要素を詳細に説明する。
【0015】ヘッド本体14は、平面視して円形状の板
材で、その下面の外周部を除いた略全域に、底面視して
円形の陥没部が形成されている。この陥没部には、円板
形状のワークチャック15の上部がしっかりと嵌入され
ている。ヘッド本体14と回転軸16とは、平面視して
十字形状のユニバーサルジョイント20により連結され
ている。回転軸16の上端には平面視して円形状の上端
板16aが固着されている。この上端板16aが、連結
用軸受21を介して、エアシリンダ17の下向きのロッ
ド17aに連結されている。ヘッド架台19は箱形の枠
体であり、その上枠中間部に立設された前記連結用軸受
21にはスラストベアリング22が組み込まれている。
エアシリンダ17のロッド17aを出し入れさせると、
連結用軸受21を介して、回転軸16およびヘッド本体
14が、後述するボールスプラインナット26およびタ
イミングベルト27にガイドされながら、回転軸16の
軸線方向(垂直方向)へ移動する。
【0016】ヘッド架台19の下枠には、外輪ハウジン
グ23が固定されている。この外輪ハウジング23の内
部空間に、クロスローラベアリング24を介して、円筒
形状の内輪ハウジング25の上端部が回転自在に連結さ
れている。クロスローラベアリング24については後述
する。内輪ハウジング25には、回転軸16をその軸線
方向に移動自在に収納するボールスプラインナット26
が内嵌されている。また、この内輪ハウジング25の上
端面には、大径な前記タイミングプーリ27が固定され
ている。
【0017】タイミングプーリ27の内周部には、回転
軸16のスプラインに対応する多数本のボス溝が周設さ
れている。これにより、回転軸16はタイミングプーリ
27の回転に伴って回転しながら、その軸線方向へ移動
自在になっている。なお、回転軸16のうち、内輪ハウ
ジング25によって保持される部分は、通常、回転軸1
6の軸線方向における略中間の部分である。これらの外
輪ハウジング23、クロスローラベアリング24、内輪
ハウジング25およびボールスプラインナット26によ
り、回転軸16の軸受Xが構成される。前記回転モータ
18は、ヘッド架台19の一方の側枠に、その出力軸を
下方に向けて垂直に固定されている。この出力軸には小
径なタイミングプーリ28が固着され、このタイミング
プーリ28と、前記大径なタイミングプーリ27とに、
タイミングベルト29が掛け渡されている。
【0018】図1〜図3に示すように、前記クロスロー
ラベアリング24は、回転中の回転軸16に対して軸線
方向から作用するスラスト荷重と、この回転中の回転軸
16に対して軸線方向に直交する方向から作用するラジ
アル荷重とを同時に受ける特殊な構造のベアリングであ
る。具体的な構成は、内輪24aと、外輪24bと、こ
れらの間に配置され、多数個のローラ24cを一括して
回転自在に保持する環状のスペーサリテーナ24dとを
有している。外輪24bは、その軸線方向の中間位置で
2分割されたものである。また、各ローラ24cは、隣
接するもの同士が互いの軸線を交差するようにそれぞれ
配列されている。スペーサリテーナ24dは、厚肉で、
各ローラ24cとの有効接触長さが長い保持リングであ
る。
【0019】このように、隣接するローラ24c同士が
互いの軸線を交差して配列されているので、内輪24a
または外輪24bに作用する前記スラスト荷重やラジア
ル荷重は、それぞれ軸線方向が所定方向に向いた各ロー
ラ24cが受ける。また、スペーサリテーナ24dによ
り各ローラ24cを保持するようにしたので、従来の各
ローラを軸支する環状の薄い鉄板に比べて、各ローラ2
4cの有効接触長さが長くなって耐負荷性能が大きくな
り、ローラ24cの倒れの防止効果が得られ、しかもク
ロスローラベアリング24への負荷が増大しても、摩擦
抵抗によるローラ24cの円滑な回転が阻害されるおそ
れが少ない。回転モータ18の出力軸を回転すると、小
径なタイミングプーリ28が回転するとともにタイミン
グベルト29が周転し、この周転に伴い、大径なタイミ
ングプーリ27が回転する。その結果、外輪ハウジング
23の内部空間で、クロスローラベアリング24を介し
て、内輪ハウジング25が回転する。これにより、回転
軸16がヘッド本体14とともに、内輪ハウジング25
と一体的に回転する。その際、回転軸16は、内周部に
ボス溝が形成されたタイミングプーリ27と、ボールス
プラインナット26とにより、その軸線方向の移動が許
容されている。このため、エアシリンダ17のロッド1
7aを出し入れすることで、回転軸16は回転中でも自
在に上下動することができる。図1中、30は研磨剤を
研磨布13上に供給するスラリーノズルである。
【0020】次に、研磨ヘッド10が組み込まれたウェ
ーハ研磨装置11を用いて、シリコンウェーハWの研磨
方法を説明する。図1に示すように、研磨時には、まず
図示しない真空発生装置により発生した負圧力により、
ワークチャック15のウェーハ保持面にシリコンウェー
ハWを真空吸着する。その後、研磨定盤12の表面に展
張された研磨布13の中心部上に、スラリーノズル30
を介して研磨剤を5リットル/分で供給し、この研磨剤
の供給を維持しながら、回転モータ18により研磨ヘッ
ド10を所定速度で回転させ、さらにエアシリンダ17
の所定量のロッド17aの突出により、ヘッド本体14
を下降させて、シリコンウェーハWに所定の研磨圧をか
けた状態で、このシリコンウェーハWの研磨面を研磨布
13に押し付ける。しかも、図示しない揺動機構によ
り、研磨ヘッド10の全体を定盤半径方向へ揺動させ、
シリコンウェーハWの外周部の一部を研磨布13の外部
にはみ出させる。これにより、研磨定盤12上で研磨ヘ
ッド10が回転し、かつ研磨ヘッド10が定盤半径方向
へ揺動しながら、シリコンウェーハWが研磨剤を保有す
る研磨布13によって表面研磨される。
【0021】この研磨中、回転軸16には、エアシリン
ダ17のロッド17aの突出による軸線方向からのスラ
スト荷重と、研磨ヘッド10の揺動力によるラジアル荷
重とが作用する。これらのスラスト荷重とラジアル荷重
とは、ともに軸受Xに組み込まれた1個のクロスローラ
ベアリング24が受ける。具体的には、前記エアシリン
ダ17によるスラスト荷重は、クロスローラベアリング
24の全周において、外輪24bと各ローラ24cとの
間の位置Paの周辺で受ける(図2参照)。また、研磨
ヘッド10の揺動に伴うラジアル荷重は、内輪24aに
おけるヘッド揺動方向の両側に該当する対抗位置Pb,
Pbの周辺で受ける。その結果、長期間にわたって研磨
作業を行っても、例えば従来のスラストベアリングとラ
ジアルベアリングとを組み合わせた軸受の場合とは異な
り、スラスト荷重を受けるベアリングと、ラジアル荷重
を受けるベアリングとの磨耗量が、常時、略同じにな
る。そのため、研磨中の回転軸16の振動を防止し、こ
の振動によるシリコンウェーハWの平坦度の低下、シリ
コンウェーハWの損傷などを低減させることができる。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、回転軸の軸受に、従
来のスラストベアリングとラジアルベアリングとの2個
1組のベアリング構造に代え、スラスト荷重とラジアル
荷重とを同時に受けるクロスローラベアリングを組み込
んでいるため、研磨中の回転軸の振動を防止し、その振
動による半導体ウェーハの損傷などを低減させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る研磨ヘッドが搭載さ
れたウェーハ研磨装置の要部断面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る研磨ヘッドに組み込
まれたクロスローラベアリングの斜視図である。
【図3】この発明の一実施例に係る研磨ヘッドに組み込
まれたクロスローラベアリングの要部拡大断面図であ
る。
【図4】従来手段に係る研磨ヘッドの概略要部拡大断面
図である。
【符号の説明】
10 研磨ヘッド、 14 ヘッド本体、 15 ワークチャック(保持部材)、 16 回転軸、 17 エアシリンダ(加圧手段)、 18 回転モータ(回転手段)、 24 クロスローラベアリング、 W シリコンウェーハ(半導体ウェーハ)、 X 軸受。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 晴司 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 伝田 正 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 Fターム(参考) 3C034 AA08 AA13 BB06 BB09 BB73

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド本体と、該ヘッド本体に設けら
    れ、ウェーハ保持面に半導体ウェーハが保持される保持
    部材と、軸受を介して、前記ヘッド本体の中央部に回転
    自在に立設された回転軸と、該回転軸を回転させる回転
    手段と、前記回転軸を介して、前記ヘッド本体に研磨圧
    を作用させる加圧手段とを備えた研磨ヘッドにおいて、 前記軸受には、前記回転軸に対して軸線方向から作用す
    るスラスト荷重と、前記回転軸に対して軸線方向に直交
    する方向から作用するラジアル荷重とを受けるクロスロ
    ーラベアリングが設けられた研磨ヘッド。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005034951A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 平面加工装置
KR101466773B1 (ko) * 2013-07-18 2014-11-28 (주)대성하이텍 웨이퍼 폴리싱머신용 헤드어셈블리의 스핀들
CN106737159A (zh) * 2016-12-30 2017-05-31 江苏天马通用设备有限公司 和纹机
JP7442178B2 (ja) 2020-04-09 2024-03-04 鉱研工業株式会社 ロッドチャック装置

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