JP5059445B2 - 基板の研磨装置 - Google Patents

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本発明は、基台の刳り貫き穴部に静圧水軸受により支持されるロータリーテーブルの表面に研磨布を貼付した研磨定盤を起立させ、該研磨定盤の上方に設けられた静圧水軸受により支持されるとともに直動/回転複合アクチュエータによりワーク主軸を直動/回転可能にしたワーク主軸の先端に基板ホルダーを設けたワークヘッドを設け、該ワークヘッドを鉛直方向に固定する固定支持板と、該固定支持板の上方に固定して設けられた複数の空気シリンダの下方向に延びるプランジャにキネマカップリング(kinematic couplings)の雄部材を固定し、前記基台の上面であって研磨定盤の外周位置に前記キネマカップリングの雄部材を受容する雌部材を固定して設けた固定支持板昇降機構を備える基板の研磨装置に関する。ワークヘッド下面に保持された基板は、研磨定盤の研磨布に押圧、回転摺擦され、基板表面を平坦化する。この研磨装置は、シリコンベアウエハ、半導体基板、セラミック基板、GaAs基板、AlTiC基板、サファイア基板等の基板の研磨速度を向上させ、環境に優しい。
ワークヘッド(基板ホルダーともキャリアとも言われる。)下面に保持された基板を、研磨定盤の研磨布に押圧、回転摺擦して基板表面を平坦化する基板研磨装置は、実用化され、知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
これら半導体基板の研磨装置では、主軸の潤滑油による基板への汚染を嫌うためにワークヘッドの主軸(スピンドル)および研磨定盤の回転主軸に空気軸受けが利用されている。しかし、空気軸受を利用する研磨装置は、台風や低気圧が通過するとき、急激に圧力が下がるため、得られる基板の厚み分布が通常運転時に得られた基板の厚み分布より厚くなり、オフ品となる。
空気軸受に代わって静圧水軸受をツール主軸に使用することが半導体基板製造業界から期待されている(例えば、特許文献3参照)。
一方、研磨装置への利用を開示するものではないが、主軸をボールベアリングで支持して直動および回転させる複合アクチュエータとして、チップマウンタ用直動/回転複合アクチュエータ(例えば特許文献4参照)、多関節型ロボットアーム用直動/回転複合アクチュエータ(例えば特許文献5参照)および用途を具体的に開示していない直動/回転複合アクチュエータ(例えば、特許文献6参照)が提案されている。
特開2005−019495号公報 米国特許第6,183,354号明細書 特開2000−218528号公報 特開2006−220196号公報 特開2004−364348号公報 特開2006−220178号公報
本発明の主目的は、半導体基板製造業界の静圧水軸受主軸利用への期待を満足する研磨装置の提供を目的とするものである。本発明の第二の目的は、研磨定盤による基板表面の研磨取り代量が粗研磨で5〜20μm、精密研磨で0.1〜2μmと小さいことから基板を保持するワークヘッドの主軸(スピンドル)を静圧水軸受で支持するとともに、この静圧水軸受で支持される主軸を直動/回転複合アクチュエータにより回転および1〜10mm直動可能にした研磨装置とすることにより基板の研磨速度を向上させることを目的とする。
請求項1の発明は、
基台(B)の刳り貫き穴部(2)に静圧水軸受により支持されるロータリーテーブルの表面に研磨布(3a)を貼付した研磨定盤(P)を起立させ、
該研磨定盤(P)の上方に設けられた静圧水軸受により支持されるとともに直動/回転複合アクチュエータ(LM/RM)によりワーク主軸を直動/回転可能にしたワーク主軸の下端に基板ホルダーを設けたワークヘッド(W)を設け、
該ワークヘッド(W)を鉛直方向に固定する固定支持板(S)と、
該固定支持板(S)を上下方向に昇降させる空気シリンダ(AS)よりなる複数の固定支持板昇降機構(L)と、
該固定支持板昇降機構(L)前記空気シリンダ(AS)のプランジャ(83)にキネマカップリング(80)の雄部材(82)と雌部材(81)を取り付け、前記プランジャ(83)の上下移動により前記雄部材(82)前記雌部材(81)が受容、または前記雄部材(82)前記雌部材(81)が離間することを可能にしたキネマカップリング(80)
および、
前記ワークヘッド(W)に保持された基板(w)と前記研磨定盤(P)の研磨布(3a)間に研磨液を供給する研磨液供給手段、とを備える基板の研磨装置(1)を提供するものである。
回転可能な主軸の支持に静圧水軸受を使用するので、環境に優しい研磨装置である。また、直動/回転複合アクチュエータにより主軸が直動および回転されるワークヘッド構造としたことにより、研磨装置をコンパクト化した。基板の研磨加工時は、固定支持板昇降機構によりワークヘッドを直動移動させて基板表面への切り込みを行い、あるいは基板表面からの後退をさせ、ワークヘッドの待機位置へと移動できる。さらに、固定支持板昇降機構にキネマカップリングを採用したことにより、ワークヘッドに保持された基板が研磨定盤により過度に研磨されることが抑制される。
以下、図を用いて本発明をさらに詳細に説明する。図1は静圧水軸受を利用した本発明の研磨装置の斜視図で、図1aは研磨定盤面にワークヘッドに保持された基板が当接している状態を、図1bは研磨定盤面よりワークヘッドが上方に後退している状態を示す。図2は研磨装置のワークヘッドの断面図、図3は中空主軸に備えたリニアモータ制御用検出器の配置図、図4は研磨定盤の断面図、および、図5は固定支持板昇降機構の断面図である。
図1に示す本発明の基板表面の研磨装置1において、この研磨装置1は、基台Bの中央に設けた刳り貫き穴部2内に静圧水軸受により支持されるロータリーテーブル3の表面に研磨布3aを貼付した研磨定盤Pを起立させ、この研磨定盤の上方に設けられた静圧水軸受により支持されるとともに直動/回転複合アクチュエータ(LM/RM)によりワーク主軸を回転/直動可能にしたワーク主軸の下端に基板ホルダーを設けたワークヘッドWを設け、該ワークヘッドWを鉛直方向に固定する固定支持板Sと、基台Bの下面に複数の空気シリンダASを3基固定して設け、これらの空気シリンダASの上方向に延びるプランジャ83にキネマカップリング80の雌部材81を上下に貫通する穴を通して基台上面に固定し、前記基台Bの上方に存在する固定支持板Sの下面にキネマカップリングの雄部材82を固定し、かつ、前記空気シリンダASのプランジャ83の先端を雄部材82下面に固定し、空気シリンダASのプランジャ83の下降により前記キネマカップリングの雄部材82を雌部材81に受容させる固定支持板昇降機構Lと、および、前記ワークヘッドWに保持された基板と前記研磨定盤の研磨布3a間に研磨液を供給する研磨液供給手段を備える。
図2に示すように、前記ワークヘッドWは、中空主軸4下端に軸承された基板ホルダーHを有し、中空主軸4の上下両側端近傍で静圧水軸受58より回転可能に支持され、この静圧水軸受された中空主軸4に設けた直動/回転複合アクチュエータ(LM/RM)により中空主軸4は上下方向に1〜10mm直動および回転可能である。
前記直動/回転複合アクチュエータ(LM/RM)は、回転モータ50とリニアモータ60とから構成され、前記回転モータ50は、円筒形電機子53と、この円筒形電機子の内部に回転自在に設けられた中空の円筒形回転界磁部RMとからなり、前記円筒形回転界磁部RMの内周に固定されたリニアモータ電機子LMと、このリニアモータ電機子の直動自在に設けられた円筒形リニアモータ界磁部LMとからなるリニアモータ60とにより構成され、前記円筒形リニアモータ界磁部LMの内部に、前記リニアモータ電機子LMと一体に回転するとともに前記リニアモータ電機子の軸心方向に摺動自在に出力軸101を設けたものである。
前記回転モータ50の前記円筒形回転界磁部51の反負荷端には回転モータ制御用検出器55を設け、前記出力軸101の反負荷端に前記出力軸の長手方向に沿って等ピッチで同主軸のストローク以上の長さに配置固定した複数の異方性磁石と、前記磁石から生じる磁界を検出する90°位相に配置した磁気センサとにより構成したリニアモータ制御用検出器64を設ける。
図2おいて、50は回転モータであり、円筒形電機子RMと円筒形回転界磁部RMとから構成されている。円筒形電機子RMは、回転モータ電機子コア52と、その回転モータ電機子コア52に巻装された電機子巻線53で構成されている。この円筒形電機子RMの内側には、中空の円筒形回転界磁部RMが設けられている。円筒形回転界磁部RMは、円筒形の回転モータ界磁ヨーク57の表面に、偶数個で、等ピッチの界磁磁石51が配置固定されており、これは、アクチュエータフレーム70の両端に固定されているLブラケット71、反Lブラケット72と、静圧水軸受58とで回動自在に支持されている。また、回転モータ制御用検出器55は、アクチュエータ反Lブラケット72後端に配置固定されている。回転モータ制御用検出器55で検出された信号は、回転モータ用検出器端子56から図示しないコントローラ(制御装置)に取り出される。回転モータ電機子巻線53への給電は、回転モータ端子54により行われる。
円筒形のリニアモータ60は、中空主軸4(出力軸101)の直線運動を行う駆動力であり、リニアモータ電機子LMとリニアモータ界磁部LMで構成されている。リニアモータ電機子LMは、円筒形回転界磁部RMの内側に固定された円筒形のリニアモータ電機子フレーム62と、リニアモータ電機子フレーム62に固着されたリニアモータ電機子巻線61で構成されている。またリニアモータ界磁部LMは、リニアモータ電機子巻線61にギャップを介して対向配置されたリニアモータ界磁ヨーク66と、このリニアモータ界磁ヨーク66上に多極に着磁された界磁磁石67で構成されている。そしてそのリニアモータ界磁部LMは、出力軸101(4)に固定されており、これよりリニアモータから生じる直動動作は、リニアモータの前後端に配置固定されているボールスプライン63により、スラスト方向に支持されている。
図3に示すように、リニアモータ制御用検出器64は、出力軸101の反負荷端に構成されており、出力軸101の長手方向に沿って複数のリング状の異方性磁石からなり、多極磁化された界磁部70を配置し、この界磁部70が生じる磁束を90°位相で配置された2つのホール素子71(A相),ホール素子(B相)72等の磁気センサで検出するものである。リニアモータ制御用検出器64の出力は、シリアル変換器74により2分割され、かつ、シリアル信号変換され、サーボドライバ73に入り、リニアモータの制御信号として用いられる。
次に直動/回転複合アクチュエータ(LM/RM)の動作について説明する。回転モータ端子54から回転モータ電機子巻き線53に駆動電力を供給すると、回転モータ電機子コア52に出力軸101回りの回転磁界が生じ、その回転磁界と回転モータ界磁磁石11の磁極との磁気作用である吸引、反発により回転モータ界磁ヨーク57が静圧水軸受58を支持として回転する。その回転力は、ボールスプライン63により中空主軸4に伝達され、その主軸に取り付けられている基板ホルダーアーム部90を回転駆動する。
一方、回転モータ57に固定されたリニアモータ電機子フレーム62に設けられたリニアモータ電機子巻線61にスリップリング(図示せず)を介してコントローラから駆動電力を供給すると、リニアモータ電機子巻線61に発生する移動磁界との相互作用により、直動用円筒形リニアモータ60が出力軸101の軸方向に駆動力を受ける。直動用円筒形リニアモータ60はリニアモータ界磁ヨーク66を介して出力軸101に固定されているので、その駆動力は出力軸101を軸方向に駆動する力として伝達される。
中空主軸4は、円筒状軸受ハウジング6内で複数の水静圧軸受58で回転自在に支持される。この円筒状軸受ハウジング6はアウターハウジング5内周面にボルトで固定される。中空主軸4の下端部および上端部の外周は、静圧水軸受58によって支持されるとともに、フランジ58aが静圧水軸受よりなる一対のスラスト軸受58b,58bにより支持される。中空主軸4は、SCやSNセラミック製主軸、あるいは表面をSNセラミックでコーティングしたクロムメッキステンレス製主軸が好ましい。
図2に示すように、中空主軸4(出力軸101)を支持するラジアル軸受58c,58cおよびスラスト軸受58b,58b一対は、中空主軸4のフランジ58aを中心に対称に配置される。アウターハウジング5および軸受ハウジング6の当接面に環状の分配室58dが形成され、ラジアル軸受58cは中空主軸4の外周を囲むように6個の静圧ポケット部を備え、分配室58dと前記静圧ポケットとがそれぞれ絞りを介して連通している。給水ポート58eから分配室58dに供給された加圧水は絞りを経由して6個の静圧ポケットに供給され、中空主軸4をフローティング状態で支持する。水は、ドレン流路58fを経てアウターハウジング5の外へ排出される。前記絞りの半径方向外側には圧力調整器を備える。
次に図2を用いて、基板ホルダーHの構造の一例を説明する。図中、404はお椀状ハウジング部、405aはカプラで、お椀状ハウジング部を前記中空主軸4下部に軸承する。406は可撓性材よりなるダイヤフラムで、前記お椀状ハウジング部の環状側壁404a下端部に水平方向に環状のフランジ407で挟持され、ボルト409締めされる。
408は剛体製支持板で、中央部に鉛直方向に気体通路408aが設けられ、下面の前記気体通路部に通じて形成された凹部(第2加圧室)408bを有する。410は外向きのフランジ部410aを有するフランジリングで、これはダイヤフラム406の中央上面部にボルト411で固定されている。また、剛体製支持板408もこのボルト411によりダイヤフラム406の下面に固定される。剛体製支持板408は図2では2つの部材408,408で示されているが、一体化したものであってもよい。
412は固定用円板412aを上下方向に昇降可能な高さ位置調整機構で、上部がネジ切られた棒状部材412bの下端部に固定用円板412aが設けられる。413はインサ−トでお椀状ハウジング部の上方部に設けられ、棒状部材412bが螺合する。棒状部材412bを上昇することにより前記フランジ部410aに固定用円板412aが係合する。416は気体供給・排気兼用の管で中空主軸4内に設けられ、この管416の上方の端はロータリージョイント600を介して真空管604・加圧管603に接続され、下方の端は剛体製支持板の中央部の気体通路408aにジョイント416aを介して連通している。
417はお椀状ハウジング部404の内側とダイヤフラム406の上面側とで形成される第一加圧室、418はこの第一加圧室417に気体を供給する気体通路であって矢印で示されるように中空主軸4の内部を経由して加圧気体がコンプレッサにより供給される。供給された加圧気体はダイヤフラム406上面を加圧する。
419は可撓性ゴム膜である。可撓性ゴム膜419は、前記剛体製支持板408下段端面の外周縁部の段部408cに複数のボルト423,423で固定された剛体製金属環状リング430の下面に展張される。この円形可撓性ゴム膜419aと剛体製支持板408の下面凹部とで隙間hが0.1〜5mmの機密性の高い第二加圧室408b、421が形成される。
環状保持リング422は、剛体製金属環状リング430のリング幅Lと略同一幅、略同一径で型造られている。素材はガラス繊維補強エポキシ樹脂またはセラミック製で、厚みは0.05〜2mmである。環状保持リング422は剛体製環状リング430の下面に展張された可撓性ゴム膜419上に感圧接着剤で貼着される。該環状保持リング422の内側壁と前記可撓性ゴム膜419下面とで基板収納ポケット部425が形成される。前記円形可撓性膜の上面側より第2加圧室408b,421に蛇腹中空管416より加圧空気が供給されて第2加圧室は加圧または蛇腹管416が真空引きされて第二加圧室は減圧される構造となっている。
環状保持リング422は、セラミック製外環状保持リング422aの内側に、約0.5〜1.5mmの隙間幅dを以って樹脂製内環状保持リング422bを備えさせた二重構造としてもよい。樹脂製内環状保持リング422bは、ロックウエル硬さ(ASTM D785)がRスケ−ルで110〜150のものが好ましい。
中空主軸4の素材は、窒下珪素、窒化炭素、酸化珪素、アルミナ、ジルコニアなどのセラミックが好ましいが、従来のステンレスあるいはクロムメッキ鋼製スピンドル表面をセラミック化学蒸着で100〜500μm厚コーティングしたものでもよい。
中空主軸4の回転速度は、10〜300rpmで十分である。中空主軸4の直動は、基板表面の研磨取り代量が粗研磨加工のときは5〜20μm、精密研磨加工のときは0.1〜2μmの取り代量に過ぎないことから複合アクチュエータの中空主軸4用リニアモータ機構LM,LMを利用してかかる取り代量に相当する量の切込みを加圧空気とともに基板にかけるのが好ましい。
中空主軸4の中央空所には流体通管601が、さらにその内側空所には流体通路管602が設けられ、流体通路管602の下端部は前記蛇腹中空管416が結合されている。流体通管601の上端部はロータリージョイント600に連結されており、その先は切替弁605,606を備える管603,604に接続され、更に、図示されていないコンプレッサおよび真空ポンプに連結されている。
次に、図4を用いて研磨定盤Pについて説明する。研磨定盤Pは、静圧水軸受207,208により支持される上部ロータ203表面より環状支持部材212を起立させ、該環状支持部材212の段部に不通気性外周縁213を有するポーラスセラミック製チャック板201を当て嵌め、このロータリーテーブル201の表面に研磨布3aを貼付した研磨定盤Pである。
前記研磨定盤Pは、下部ロータ(可動子)202,上部ロータ(可動子)203、ステータ(固定子)204、スペーサ205、拘束リング206、純水供給孔207、廃液孔208、ボルト孔209、中央中空部210、中空主軸216を有する。前記下部ロータ202上傾斜面および上部ロータ203の下傾斜面には、ポケット(202a,203a)、ベアリングランド(202b,203b)およびリークランド(202c,203c)が交互に配置されている。
既述したように、この上部ロータ203表面にポーラスセラミック製ロータリーテーブル201が載置され、そのロータリーテーブル201表面に研磨布3aが貼付され、底部には流体室215が前記中央中空部210上面に設けられる。
研磨定盤Pは、制振パッド211を介して前記基台B上面に搭載される。上方ロータ203上面中央部に仕切板214を設け、この仕切板214と、前記環状支持部材212とポーラスセラミック製ロータリーテーブル201とで流体室215を形成している。仕切板214中央部には孔があり、中空スピンドル216が鉛直方向に挿入されている。その中空主軸216の上端は前記流体室215に連通し、下端はロータリージョイント502の上フランジ502aに接続し、下フランジ502bでは純水供給管501に接続し、純水供給管501の先は図示されていないポンプに接続されている。
前記中空主軸216のロータリージョイント502近傍には、磁性材から形成された下部の歯形部222を備え、その下面にエンコーダ223を備え、これに対向してセンサ224が基台Bに設けられ、基台に対するポーラスセラミック製チャック板201の回転角度を分解能1秒角以下で測定できるようになっている。エンコーダ223とセンサ224とで測定手段を構成する。
前記歯形部222は、外周に複数の歯が形成され、一歯ずつ磁化されることによりN極とS極が交互に配列される。この歯形部222に対向して基台上面であってステータ204の下面にあたる位置には制振パッド211を介してコイル220が配置されている。コイル220の歯数は、歯形部222の歯数より1個だけ多い。歯形部222とコイル220とでACサーボモータを構成する。このACサーボモータは、中空スピンドル216の回転駆動力となる。
固定子204の外周縁には純水供給孔207が設けられ、貯水槽からポンプで汲み上げられた水が図示されていない圧力調整器で流量を調節されて純水供給孔207に給水され、その先の絞りで絞られて拘束リング206内周面とロータ202,203間の隙間を経し、上部ロータ203下斜面および下部ロータ202上斜面に設けられたポケット203aに供給され、ポーラスセラミック製ロータリーテーブル201を搭載するロータ203,202外周面を固定子204内周面からフローティングさせる。拘束リング206はボルト209aにより上部ロータ203と下部ロータ202を締結している。
ロータ202,203斜面ポケット部に供給された純水は、廃液孔208を経由して研磨定盤P外部へ排出される。図3の円内拡大図に示されるように、ロータ202,203外周縁斜面と固定子204内周壁が対向する位置にある廃液通路208aは、固定子204内周壁に接着219されたゴム舌218がロータ斜面を被い、水漏れを防いでいる。
ポーラスセラミック製ロータリーテーブル201は、ロータ202,203が回転することにより水平方向で回転する。また、流体室に純水をポンプで供給することによりポーラスセラミック製ロータリーテーブル201を経過して研磨布3aに浸透し、研磨布3aと平坦加工される基板w裏面間に存在することとなる。純水の代わりに研磨液を切替弁を介して管501に供給可能であるなら、ポンプおよび中空主軸216は研磨液供給手段90を構成するものである。
前記研磨液供給手段90は、供給ノズルを研磨定盤P上方に設け、ポンプにより研磨液貯槽より研磨液を汲み上げ、研磨布3a上面に研磨液を前記供給ノズルから供給・吹き付けるようにしてもよい。
図1に示す固定支持板昇降機構Lは、固定支持板Sを上下方向に昇降させる複数の空気シリンダASを基礎台B下面に固定し、これら空気シリンダASの上方向に延びるプランジャ83にキネマカップリング80の雌部材81を上下に貫通する穴を通して基台B上面に固定し、前記基台Bの上方に存在する固定支持板Sの下面にキネマカップリングの雄部材82を固定し、かつ、前記空気シリンダASのプランジャ83の先端を雄部材82下面に固定し、空気シリンダASのプランジャ83の下降により前記キネマカップリングの雄部材82を雌部材81に受容させ、空気シリンダASのプランジャ83の上昇により雄部材82と雌部材81が離間する構造を採っている。
固定支持板昇降機構Lは、図5に示すように、固定支持板Sを上下方向に昇降させる複数の空気シリンダASを固定支持板S上面に固定し、これら空気シリンダASの下方向に延びるプランジャ83にキネマカップリング80の雄部材82と雌部材81とをそれぞれの中央に設けた上下に貫通する穴を通し、前記雄部材82はプランジャ80に固定し、雌部材81は基台Bの上面に固定し、前記空気シリンダASのプランジャ83の下降により前記キネマカップリングの雄部材82を雌部材81に受容させ、空気シリンダASのプランジャ83の上昇により雄部材82と雌部材81が離間する構造を採ってもよい。84はストッパである。
キネマカップリング構造は、例えば、米国特許第6,193,430号明細書、特開平9−26458号公報の第5図に開示されるように公知である。雄部材82と雌部材81との離間距離は1〜10mm、好ましくは1〜5mmで十分である。
プランジャ83の飛び出しを防止するために、空気シリンダASの空気室にポンプよりソレノイドバルブ、絞り弁を経て空気シリンダASの空気室に圧縮空気を供給する回路は、図5に示すようにメータイン回路とするのが好ましい。
図1に示す基板の研磨装置1を用いて基板を平坦化研磨加工する手順を以下に説明する。先ず、空気シリンダASのプランジャ83を上昇させることによりキネマカップリング80の雄部材82と雌部材81間の距離を100mm離す。
ついで、ワークヘッドWの可撓性膜419下面を純水で湿らせ、湿らせた可撓性膜419に基板wを当接させ、環状保持リング422間に基板を固定する。
空気シリンダASのプランジャ83を下降させることによりキネマカップリングの雄部材82と雌部材81間の距離を2mmとする。
中空主軸4を回転モータ50により回転させつつ、リニアモータ60を駆動して回転しているワークヘッドWを下降させ、基板w裏面を回転している研磨定盤Pの研磨布3aに摺擦させて切り込みを開始する。
研磨中は、ワークヘッドWの可撓性膜419背面には加圧空気が供給されるとともに、ポーラスセラミック製ロータリーテーブル201裏面側から研磨布に向かって研磨液が供給され、研磨布3aと基板wの摺擦面間に研磨液が介在する。
リニアモータ60によるワークヘッドWの中空主軸4の下降がNC制御装置に記憶されている研磨加工プログラムの加工条件に記録されている定められた研磨取り代量(例えば5μm)となると、研磨加工された基板の厚みが測定され、規定値域内であると、研磨終了の信号が制御装置に出力され、ワークヘッドの中空主軸4内が加圧から減圧に切り替えられるとともに、空気シリンダASのプランジャ83が100mm上昇され、ついで、ワークヘッドの中空主軸の回転および研磨定盤の中空主軸の回転が停止される。
基板の研磨加工終了後は、ワークヘッドの中空主軸4内の減圧を停止し、ついで、加圧空気に切り替え、ワークヘッドWの可撓性膜419面からの被研磨加工基板の剥離を容易とし、この基板を次の加工ステージへと搬送する。
なお、基板の研磨開始時、キネマカップリング80の雄部材82が雌部材81に受容される離間距離を研磨取り代量と同数値または最大許容量域値に設定すれば、雄部材82が雌部材81に受容され、受容信号が発信されたときを研磨終点とコントローラは判断できる。
本発明の基板の研磨装置1は、静圧水軸受で支持される主軸を用いるので、環境に優しい。また、ワークヘッドの主軸の下降および回転駆動を直動/回転複合アクチュエータを用いるのでワークヘッドをコンパクトに設計できる。
本発明の静圧水軸受を利用した研磨装置の斜視図である。図1aは研磨定盤面にワークヘッドに保持された基板が当接している状態を、図1bは研磨定盤面よりワークヘッドが上方に後退している状態を示す。 研磨装置のワークヘッドの断面図である。 中空主軸に備えたリニアモータ制御用検出器の配置図である。(公知) 研磨定盤の断面図である。 固定支持板昇降機構の断面図である。
符号の説明
1 研磨装置
B 基台
P 研磨定盤
3a 研磨布
LM/RM 直動/回転複合アクチュエータ
50 回転モータ
60 リニアモータ
W ワークヘッド
w 基板
S 固定支持板
AS 空気シリンダ
L 固定支持板昇降機構
80 キネマカップリング
81 雌部材
82 雄部材
83 プランジャ

Claims (1)

  1. 基台(B)の刳り貫き穴部(2)に静圧水軸受により支持されるロータリーテーブルの表面に研磨布(3a)を貼付した研磨定盤(P)を起立させ、
    該研磨定盤(P)の上方に設けられた静圧水軸受により支持されるとともに直動/回転複合アクチュエータ(LM/RM)によりワーク主軸を直動/回転可能にしたワーク主軸の下端に基板ホルダーを設けたワークヘッド(W)を設け、
    該ワークヘッド(W)を鉛直方向に固定する固定支持板(S)と、
    該固定支持板(S)を上下方向に昇降させる空気シリンダ(AS)よりなる複数の固定支持板昇降機構(L)と、
    該固定支持板昇降機構(L)前記空気シリンダ(AS)のプランジャ(83)にキネマカップリング(80)の雄部材(82)と雌部材(81)を取り付け、前記プランジャ(83)の上下移動により前記雄部材(82)前記雌部材(81)が受容、または前記雄部材(82)前記雌部材(81)が離間することを可能にしたキネマカップリング(80)
    および、
    前記ワークヘッド(W)に保持された基板(w)と前記研磨定盤(P)の研磨布(3a)間に研磨液を供給する研磨液供給手段、とを備える基板の研磨装置(1)
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