JPH08229807A - ウェーハの研磨装置 - Google Patents

ウェーハの研磨装置

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JPH08229807A
JPH08229807A JP4264095A JP4264095A JPH08229807A JP H08229807 A JPH08229807 A JP H08229807A JP 4264095 A JP4264095 A JP 4264095A JP 4264095 A JP4264095 A JP 4264095A JP H08229807 A JPH08229807 A JP H08229807A
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誠 中島
Susumu Onishi
大西  進
Teiichi Yamazaki
禎一 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズルから吐出する噴流をウェーハの周縁部
に好適に当て、ウェーハを保持部材の表面から短時間で
且つ安定的に剥離すること。 【構成】 表面にウェーハ20を液体の表面張力によっ
て保持する保持部材10と、保持部材10の表面に装着
され、ウェーハ20の滑り移動を防止するテンプレート
16とを備えるウェーハの保持部にウェーハ20を保持
し、定盤の研磨面にウェーハ表面を当接させ、ウェーハ
20に所定の荷重を与えつつ、ウェーハ20と定盤とを
相対的に運動させてウェーハ表面を鏡面研磨するウェー
ハの研磨装置において、保持部材の表面からウェーハ2
0を剥離させるべく、ウェーハ20の周縁部に液体を噴
出するノズル22と、テンプレート16にノズル22か
らの噴流を通過させる切り欠き部18とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウェーハの研磨装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ウェーハの研磨装置は、基本的な構成と
して、ウェーハの保持部、該ウェーハの保持部に対向す
る研磨面を有する定盤、ウェーハ表面を研磨面に当接さ
せるべくウェーハの保持部と定盤とを接離動させる接離
動機構、前記保持部に保持されたウェーハを研磨面に所
定の押圧力で押圧する押圧機構、ウェーハが定盤に当接
・押圧された状態で該ウェーハと定盤とを回転および/
または往復動によって相対的に運動させる駆動機構、ス
ラリー等を含む液状の研磨剤の供給機構を備えている。
このウェーハの研磨装置によれば、薄板状の被研磨部材
であるウェーハ(例えば半導体装置用のシリコンウェー
ハ、ガラス薄板材等の脆性部材の表面)を鏡面状に研磨
することができる。
【0003】前記ウェーハの保持部としては、ウェーハ
の保持部材にウェーハを真空吸着によって保持させる構
成のものと、ウェーハを表面張力による吸着作用で保持
させるものがある。しかし、ウェーハを真空吸着によっ
て保持するウェーハの保持部は、ウェーハに当接する保
持部材に穿設された複数の細孔を介して空気を吸引する
ことで吸着力を得ているため、ウェーハの着脱は容易に
できるが、ウェーハの細孔で吸引される部分に局所的な
高い圧力が作用してウェーハが局所的に変形してしま
い、結果的に研磨むらが発生するという課題があった。
このため、ウェーハを高い精度で研磨することが要求さ
れる分野では、表面にウェーハを水等の液体の表面張力
によって保持する保持部材を備えるウェーハの保持部を
利用する傾向にある。
【0004】この表面張力を利用するウェーハの保持部
では、前記保持部材と、その保持部材の表面に装着さ
れ、ウェーハの周囲を取り囲んでウェーハの滑り移動を
防止するテンプレートとを備えている。図7は複数のウ
ェーハ110を同時に研磨することが可能なウェーハの
保持部112の従来技術を示す斜視図である。114は
保持部材であり、セラミックプレート116と、その表
面に接着されたバッキング材118とからなる。各ウェ
ーハ110が、テンプレート120に設けられた各穴1
22内に位置され、保持部材114の表面上に表面張力
によって保持されている。なお、ウェーハ110は切り
欠き部(オリエンテーションフラット110a)を備え
ている。そして、このようにウェーハ110が吸着され
た保持部材114からウェーハ110を剥離するには、
ウェーハ110の周縁部にノズルから吐出する水流を噴
射する方法がとられている。
【0005】しかしながら、ウェーハ110の周縁部の
円周部分110bに水流を当てる場合は、テンプレート
120が水流の障害物となり、ウェーハ110を好適に
剥離できず、その剥離時間が長期化するという課題があ
った。また、ウェーハ110が保持部材114の表面上
で滑って移動してウェーハ110の周縁部とテンプレー
トの穴120の内周面との間隔が変動するため、ウェー
ハ110の剥離条件が変動してしまい、その剥離にかか
る時間が安定しないという課題があった。一方、オリエ
ンテーションフラット110aに水流を当てる場合は、
テンプレート120が水流の障害とならず、水流が好適
に当たるので、ウェーハ110を安定的に剥離すること
が可能である。しかし、近年のウェーハの大型化に伴っ
て、ウェーハの方向性を出すためにはオリエンテーショ
ンフラットを設けることによらず、ノッチ(V字状の小
さな切り欠き)を設ける傾向にあるため、ウェーハを安
定的に剥離することが難しいという課題が発生してき
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、ノズルから吐出
する噴流をウェーハの周縁部に好適に当て、ウェーハを
保持部材の表面から短時間で且つ安定的(略同一の所要
時間)に剥離することができるウェーハの研磨装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明によ
れば、表面にウェーハを水等の液体の表面張力によって
保持する保持部材と、該保持部材の表面に装着され、ウ
ェーハの周囲を取り囲んで該ウェーハの滑り移動を防止
するテンプレートとを備えるウェーハの保持部にウェー
ハを保持し、定盤の研磨面にウェーハ表面を当接させ、
該ウェーハに所定の荷重を与えつつ、ウェーハと定盤と
を相対的に運動させてウェーハ表面を鏡面研磨するウェ
ーハの研磨装置において、前記保持部材の表面からウェ
ーハを剥離させるべく、ウェーハの周縁部に液体を噴出
するノズルと、前記テンプレートに前記ノズルからの噴
流を通過させる切り欠き部とを設けたことを特徴とす
る。
【0008】また、前記切り欠き部は、前記ノズルから
噴出する液体の噴流を妨げない斜面からなることで、ウ
ェーハの全周を好適に囲むことができる。従って、テン
プレートを一体的に形成することができ、テンプレート
内への研磨液の進入を抑制できる。
【0009】また、前記ノズルは、前記保持部材に保持
されたウェーハの周縁部に所望の角度に液体の噴流を当
てるべく、角度調整が可能であることで、使用条件に好
適に対応することができる。
【0010】また、前記切り欠き部に前記ノズルが対応
して位置するように、前記ウェーハの保持部を所定の位
置で停止させる定位置停止装置を設けたことで、一また
は少数のノズルで確実のウェーハの剥離をすることがで
きる。
【0011】また、前記ウェーハの保持部が、下方に向
けて開放する凹部と、外周部が前記凹部の周側壁に固定
されると共に内周部が保持部材に固定され、該保持部材
を上下方向及び水平方向への移動を微小範囲内で許容可
能に吊持する板状の弾性部材と、前記凹部を保持部材お
よび板状の弾性部材によって画成して設けられる圧力室
と、該圧力室に所定圧力の流体を供給する流体の供給手
段とを具備することで、ウェーハ表面は研磨面の傾斜に
素早く追随できると共に、そのようにウェーハ表面が研
磨面の傾斜に追随した状態においても、ウェーハの表面
全面を研磨面に均等な圧力で押圧できる。このため、ウ
ェーハの高い等厚度及び平坦度を維持しつつウェーハ表
面を好適に鏡面研磨できる。
【0012】また、前記テンプレートがリング状に形成
されていることで、テンプレートの面積を小さく抑える
ことができ、特にウェーハを一枚毎に研磨するタイプの
ウェーハの研磨装置に好適に対応できる。
【0013】また、前記保持プレートが複数のウェーハ
を保持可能なように、前記テンプレートには、ウェーハ
が内嵌される複数の穴が設けられ、該各穴に前記の切り
欠き部が設けられていることで、複数のウェーハを効率
良く研磨することができる。
【0014】
【作用】本発明のウェーハの研磨装置によれば、テンプ
レートが、保持部材の表面に装着され、ウェーハの周囲
を取り囲んでおり、そのテンプレートにノズルからの噴
流を通過させる切り欠き部が設けられている。このた
め、ノズルから噴出する液体の噴流が、妨げられずに保
持部材の表面および/またはテンプレートの切り欠き面
に沿って流れ、ウェーハの周縁部へ好適に当たる。これ
により、ウェーハを保持部材の表面から効率よく且つ安
定的に剥離できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかるウェーハ
の研磨装置の一実施例を示す要部断面図であり、図2は
図1の実施例の底面図である。10は保持部材であり、
表面10aにウェーハ20を水等の液体(本実施例では
水)の表面張力によって保持できる。この保持部材10
は、セラミックプレート12を基材とし、そのセラミッ
クプレート12の表面に弾性材であってウェーハ20を
吸着する吸着性の優れたバッキング材14が接着等によ
って付着されて形成されている。バッキング材14の材
質は、ポリウレタンを主体とする高分子材料の微孔質シ
ートであり、このバッキング材14は、その弾性によっ
てウェーハ20に好適に馴染んで密着し易く、水の表面
張力の作用による吸着性を好適に得ることができるとい
う利点がある。
【0016】16はテンプレートであり、保持部材10
の表面に接着によって装着されている。このテンプレー
ト16は、リング状に形成されており、ウェーハ20の
周囲を取り囲んでウェーハ20の滑り移動を防止してい
る。テンプレート16の内径は、ウェーハ20の横滑り
を抑え、ウェーハ20が容易に内嵌するように設定され
ている。また、ウェーハ20の厚さの3分の2程度の厚
さに設定されている。なお、テンプレート16は嵌め込
み式に装着されていてもよい。18は切り欠き部であ
り、ノズル22から噴出する水の噴流24をウェーハ2
0の周縁部21に当て、ウェーハ20を保持部材10の
表面から剥離させるように、テンプレート16にノズル
22からの噴流を通過させるべく切り欠かれて形成され
ている。このように切り欠き部18が形成されているた
め、ウェーハ20の周縁部21に当たるまで水の噴流2
4が妨げられずに保持部材10の表面10aに沿って好
適に流れる。すなわち、水の噴流24の障害となる部分
が切り欠かれており、水の噴流24が、保持部材10の
表面10aに当たるとその表面10aにガイドされ、ウ
ェーハ20を剥離するように周縁部21へ好適に当てら
れる。
【0017】また、保持部材10の表面に保持されたウ
ェーハの20の周縁部21には、両面に所定の傾斜角に
面取りがなされて面取り面21aが形成されている。本
実施例では、この面取り面21aの傾斜角と略同一の入
射角によって、ノズル22から水の噴流24が当てられ
ている。これにより、噴流24が好適にガイドされてウ
ェーハ20の周縁部21に当たり、くさびの作用によっ
てウェーハ20を短時間で安定的に剥離させることがで
きる。
【0018】次に他の実施例について図3および図4に
基づいて説明する。図3は要部断面図であり、図4は図
3の底面図である。なお、ノズルの位置関係については
前記実施例と同じであるため省略してある。本実施例と
前記実施例との相違は切り欠き部の形状にあり、本実施
例の切り欠き部19は、図3に示すようにノズル22か
ら噴出する水の噴流の流れを妨げない斜面30を備える
ように形成されている。すなわち、切り欠き部19は、
斜面30を形成する傾斜部32を残してテンプレート1
6が切り欠かれて形成されている。このため、テンプレ
ート16は、リング状の形態を維持することができ、保
持部材10の表面10aに接着等によって容易に装着す
ることができる。また、ウェーハ20の研磨がなされる
際に、スラリー等を含む液状の研磨剤がテンプレート1
6の内周とウェーハ20の外周との間に進入することを
抑制することができる。
【0019】次に前記実施例の保持部材10を備えるウ
ェーハの保持部34の構成およびノズルの角度調整機構
と、そのウェーハの保持部を有するウェーハの研磨装置
について以下に説明する。図5はウェーハ20をウェー
ハの保持部34から剥離させる状態を示した側面図(一
部断面図)である。保持部材10は、ウェーハ20を下
面に水の表面張力によって保持している。この保持部材
の10の表面外周部には、ウェーハ20を取り巻くよう
にリング状のテンプレートが装着されている。38は凹
部であり、下方に向けて開放している。40は板状の弾
性部材であり、例えば硬質のゴム板材によってドーナツ
形の平板状に形成され、外周部40aが凹部38の内上
面の外周段部38aに固定されると共に内周部40bが
保持部材10の上面に固定されており、保持部材10を
上下方向及び水平方向への移動を微小範囲内で許容可能
に吊持する。42は圧力室であり、前記凹部38を保持
部材10および板状の弾性部材40によって画成して設
けられている。この圧力室42内に所定圧力の流体が、
流体の供給手段(図示せず)によって供給される。41
はリング状の弾性部材であり、例えばゴム等により成形
されたO−リング状の部材からなる。このリング状の弾
性部材41は、保持部材10の外周面と凹部38の側壁
内周面の双方に当接するように配設され、保持部材10
の水平方向の移動を微小範囲内で許容している。これに
より、ウェーハが研磨される際に発生する水平方向への
作用力を吸収することができる。43はリング状の規制
部材であり、例えば、他の部材に損傷を与えないように
デルリン等の樹脂材料によって形成されており、凹部3
8に内嵌している。このリング状の規制部材43は、保
持部材10が凹部38内で上下方向及び水平方向の所定
の範囲外へ移動しないように保持部材10を規制してい
る。
【0020】また、ノズル22は、前記保持部材10に
保持されたウェーハ20の周縁部21に所望の角度に液
体の噴流24を当てるべく、角度調整が可能に設けられ
ている。44は円弧状の溝部であり、基部46に立設さ
れた立設板48に形成されており、その円弧の中心は保
持部材10に保持されたウェーハ20の周縁部21にあ
る。50はノズルのホルダー部であり、そのホルダー部
50の二箇所に突設されたボルト52、52が溝部44
に嵌まっている。そのボルト52、52には立設板48
の裏側で蝶ナットが螺合しており、その蝶ナットを締め
付けることでノズル22を所望の角度に固定することが
できる。本実施例では、手動でノズル22の角度を調整
できる構成としたが、モータ駆動装置、シリンダ駆動装
置等を利用して、自動調整可能にできることは勿論であ
る。なお、54はウェットステーションであり、保持部
材10から剥離されたウェーハ20受けて一旦保持する
ように設けられている。また、ウェットステーション5
4には水が張られており、ウェーハ20が落下した際の
衝撃を好適に吸収してウェーハ20を受けることができ
る。
【0021】図6は前記ウェーハの保持部34を有する
ウェーハの研磨装置の研磨機構の側面図(一部断面図)
である。56は定盤であり、通常、上面に研磨布58が
貼着されており、これによってシリコンウェーハ20の
表面を研磨する研磨面60が形成されている。この研磨
面60には、スラリー等を含む液状研磨剤が供給され、
保持部材10の下面に保持されたウェーハ20の表面が
その研磨面60に所定の荷重を与えられつつ当接・押圧
されると共に、ウェーハ20と定盤56とを相対的に運
動させることでウェーハ20の表面を鏡面研磨すること
ができる。また、定盤56の回転方向は、ウェーハ20
を下面に保持する保持部材10の回転と同方向に回転可
能に設けられており、回転軸のズレと相互の回転数の違
い、および相対的な往復運動によってウェーハ20表面
と研磨面とが相対的に運動されることによって、ウェー
ハ20の表面が鏡面研磨される。
【0022】また、62は主軸であり、筒状に形成され
ており、その筒内に高圧流体源である圧縮空気源(図示
せず)に連通する管64が挿入されている。この管64
は前記圧力室42(図5参照)に連通しており、ウェー
ハ20の表面を定盤56の研磨面60に当接させた際
に、この圧力室42内に圧縮空気が導入されると、保持
部材10の上面の略全面に均一な圧力が負荷される。こ
れにより、所望の圧力によってウェーハ20の表面をそ
の全面に均等な荷重を負荷しつつ、定盤56の研磨面6
0に押圧することができる。このとき、圧力室42に充
填された圧縮空気は流体(本実施例では空気)であるた
め、保持部材10の全面を均等に押圧し、ウェーハ20
の表面を定盤56の研磨面60の傾斜に素早く追随させ
ることができる。
【0023】66はベース部材であり、保持部材10に
よって保持されるウェーハ20を定盤56の研磨面60
上へ供給すると共にその研磨面60上から排出するべく
移動可能に設けられている。また、主軸62の先端に固
定されたウェーハの保持部34を主軸62等を介して回
転可能に支持している。68は係止部であり、主軸62
の上部に設けられ、下側よりも小径に形成されている。
この係止部68は、シリンダ装置70のロッド72に固
定されたアーム部74に、回転及びスラスト方向の両方
向に軸受けする軸受部76、76を介して係止されてい
る。また、ウェーハの保持部34と一体に設けられた主
軸62は、ベース部材66に対して回転軸受78、78
を介して回転可能に設けられた回転伝達部材80内に挿
入されている。回転軸受78、78はベース部材66に
一体に固定された立設筒部82内に装着されている。こ
の回転伝達部材80と主軸62とは、主軸62側に固定
されたキー84が、回転伝達部材80側に設けられたキ
ー溝81内に臨むことで連繋されている。このため、回
転伝達部材80と主軸62とは一体的に回転動する。ま
た、キー溝81が長手方向である軸線方向に長く設けら
れているため、主軸62は、シリンダ装置70によって
所定の範囲内でベース部材66に対して上下方向に移動
できる。なお、図6では、ウェーハの保持部34はシリ
ンダ装置70によって上方に移動した状態にある。
【0024】86は駆動モータであり、ピニオンギア8
8及び従動ギア90を介して、その従動ギア90がキー
91によって連結された回転伝達部材80を回転させ
る。なお、この回転伝達部材80は、ベース部材66と
の間に配設された回転軸受78、78によって、ベース
部材66に対して回転可能に設けられている。以上の構
成からなる駆動機構を備えるウェーハの研磨装置によれ
ば、ウェーハの保持部34にウェーハ20を保持し、定
盤56の研磨面60にウェーハ表面を当接させ、そのウ
ェーハ20に所定の荷重を与えつつ、ウェーハ20と定
盤56とを相対的に運動させてウェーハ表面を鏡面研磨
することができる。
【0025】92はディストリビュータ部であり、圧縮
空気源と連通するための連結ポート部である。このディ
ストリビュータ部92に内嵌した主軸62の先端部62
aを、その先端部62aが回転できるように受けてい
る。94は連通路であり、管64に連通している。ま
た、96はシール部材であり、このシール部材96、9
6にシールされて全周のリング状の空間97が形成され
ており、そのリング状の空間97に連通して高圧源連結
ポート98が設けられている。このため、先端部62a
が回転しても、圧縮空気源は、高圧源連結ポート98、
リング状の空間97、連通路94、管64を通して常に
圧力室42に連通できる。
【0026】100はエンコーダ装置であり、主軸62
の回転位置を検知する。ここで検知したデータに基づい
て、切り欠き部18にノズル22が対応して位置するよ
うに、ウェーハの保持部34を所定の位置で停止させる
定位置停止装置の検知装置として作用する。
【0027】次に以上の構成からなるウェーハの研磨装
置に関して、その作動状態について説明する。先ず、所
定の位置に載置されたウェーハ20の上方からウェーハ
の保持部34をシリンダ装置70によって下降させ、保
持部材10の表面に水の表面張力によって吸着させる。
次に、ベース部材66を移動させることによりウェーハ
20を定盤56の上方まで搬送し、さらに、シリンダ装
置70によって、ウェーハの保持部34を下方に下げる
ことにより、シリコンウェーハ20の表面を定盤56の
研磨面60に当接させる。
【0028】次に、所定の圧力の圧縮空気を圧力室42
に導入することによって、ウェーハ20の表面を研磨面
60に所望の圧力で押圧することができる。このとき、
圧縮空気は流体であるから保持部材10の全面を均等に
押圧して、シリコンウェーハ20の表面を研磨面60の
傾斜に素早く追随させることができる。また、圧縮空気
によって保持部材10の上面全面に均等な圧力を負荷す
ることができる。このため、シリコンウェーハ20の表
面が研磨面60の傾斜に追随した状態においても、シリ
コンウェーハ20の表面全面を研磨面60に均等な圧力
で押圧することができる。そして、上記の如く好適にシ
リコンウェーハ20に荷重が負荷された状態で、定盤5
6の研磨面60上にスラリーを供給しつつ、定盤56が
回転すると共に駆動モータ86の動力によりウェーハの
保持部34が回転されて、ウェーハ20が鏡面研磨され
る。このとき、ウェーハ20を研磨する際に生ずる研磨
面60の傾斜等による上下動の変位に対しては、圧力室
42に充填された圧縮空気と主に板状の弾性部材40と
が作用して好適に追随することができる。
【0029】上記実施例では、セラミックプレート12
にバッキング材14を接着させた保持部材10を利用し
ているが、本発明にかかる保持部材はこれに限らない。
例えば、セラミックプレート12とは、種々のセラミッ
クの材質を意味するが、具体的には、焼結によって形成
されたセラミック、普通のガラス、パイレックスガラ
ス、石英ガラス等を利用できる。セラミックは、金属材
に比べ線膨張係数の小さく、変形しにくいため、ウェー
ハ20を精度よく均一に研磨する際に好適である。な
お、使用条件によっては、セラミックプレート12に代
えて、金属材または樹脂材からなるプレートを利用して
もよいのは勿論である。また、保持部材としては、変形
しにくいプレート状の形態を備えているものに限らず、
弾性部材によって形成された薄膜状のものも含まれる。
そのような保持部材でも、ウェーハ20を液体の表面張
力によって保持させている場合には、本発明にかかる構
成を好適に適用できる。
【0030】以上に説明してきた実施例では、圧縮空気
によって保持部材10を介してウェーハ20を研磨面に
押圧する場合を説明したが、他の流体圧例えば油圧を利
用することもできる。また、前記保持部材が複数のウェ
ーハを保持可能なように大型に設けられた場合には、テ
ンプレートに、ウェーハが内嵌される複数の穴を設け、
該各穴に対応して前述した切り欠き部を設ければよい。
これにより、複数のウェーハを好適に剥離することがで
きる。以上、本発明の好適な実施例について種々述べて
きたが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
く、発明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多くの改変
を施し得るのは勿論のことである。
【0031】
【発明の効果】本発明のウェーハの研磨装置によれば、
テンプレートが、保持部材の表面に装着され、ウェーハ
の周囲を取り囲んでおり、そのテンプレートにノズルか
らの噴流を通過させる切り欠き部を設けている。このた
め、ノズルから噴出する液体の噴流を、ウェーハを保持
部材の表面から剥離させるようにウェーハの周縁部に当
てるべく、保持部材の表面および/またはテンプレート
の切り欠き面に沿って好適に流すことができる。これに
より、ノズルから噴出する液体の噴流によって、ウェー
ハを保持部材の表面から短時間で且つ安定的に剥離する
ことができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるウェーハの研磨装置の一実施例
を示す要部断面図。
【図2】図2の実施例の底面図である。
【図3】本発明にかかるウェーハの研磨装置の他の実施
例を示す要部断面図。
【図4】図3の実施例の底面図である。
【図5】ウェーハを剥離させる状態を示した側面図。
【図6】本発明にかかるウェーハの研磨装置の研磨機構
の構成を示す側面図。
【図7】従来の技術を示す断面図。
【符号の説明】
10 保持部材 12 セラミックプレート 14 バッキング材 16 テンプレート 18 切り欠き部 20 ウェーハ 22 ノズル 24 噴流 30 斜面 32 傾斜部 34 ウェーハの保持部 38 凹部 40 板状の弾性部材 42 圧力室 100 エンコーダ装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にウェーハを水等の液体の表面張力
    によって保持する保持部材と、該保持部材の表面に装着
    され、ウェーハの周囲を取り囲んで該ウェーハの滑り移
    動を防止するテンプレートとを備えるウェーハの保持部
    にウェーハを保持し、定盤の研磨面にウェーハ表面を当
    接させ、該ウェーハに所定の荷重を与えつつ、ウェーハ
    と定盤とを相対的に運動させてウェーハ表面を鏡面研磨
    するウェーハの研磨装置において、 前記保持部材の表面からウェーハを剥離させるべく、ウ
    ェーハの周縁部に液体を噴出するノズルと、 前記テンプレートに前記ノズルからの噴流を通過させる
    切り欠き部とを設けたことを特徴とするウェーハの研磨
    装置。
  2. 【請求項2】 前記切り欠き部は、前記ノズルから噴出
    する液体の噴流を妨げない斜面からなることを特徴とす
    る請求項1記載のウェーハの研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズルは、前記保持部材に保持され
    たウェーハの周縁部に所望の角度に液体の噴流を当てる
    べく、角度調整が可能であることを特徴とする請求項1
    または2記載のウェーハの研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記切り欠き部に前記ノズルが対応して
    位置するように、前記ウェーハの保持部を所定の位置で
    停止させる定位置停止装置を設けたことを特徴とする請
    求項1、2または3記載のウェーハの研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記ウェーハの保持部が、 下方に向けて開放する凹部と、 外周部が前記凹部の周側壁に固定されると共に内周部が
    保持部材に固定され、該保持部材を上下方向及び水平方
    向への移動を微小範囲内で許容可能に吊持する板状の弾
    性部材と、 前記凹部を保持部材および板状の弾性部材によって画成
    して設けられる圧力室と、 該圧力室に所定圧力の流体を供給する流体の供給手段と
    を具備することを特徴とする請求項1、2、3または4
    記載のウェーハの研磨装置。
  6. 【請求項6】 前記テンプレートがリング状に形成され
    ていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5
    記載のウェーハの研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記保持プレートが複数のウェーハを保
    持可能なように、前記テンプレートには、ウェーハが内
    嵌される複数の穴が設けられ、該各穴に前記の切り欠き
    部が設けられていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5記載のウェーハの研磨装置。
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