JPH08339979A - 被研磨基板の保持装置及び基板の研磨方法 - Google Patents

被研磨基板の保持装置及び基板の研磨方法

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JPH08339979A
JPH08339979A JP31297895A JP31297895A JPH08339979A JP H08339979 A JPH08339979 A JP H08339979A JP 31297895 A JP31297895 A JP 31297895A JP 31297895 A JP31297895 A JP 31297895A JP H08339979 A JPH08339979 A JP H08339979A
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polishing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定盤や研磨パッドに凹凸があったり基板の厚
さにばらつきがあっても基板の表面に対して均一な研磨
ができるようにすると共に、基板の着脱の機構及び作業
を簡易にする。 【解決手段】 回転可能な定盤11の上面には弾性を有
する研磨パッド12が貼着されている。定盤11の上方
には、基板13を保持する基板保持装置15Aが配置さ
れている。基板保持装置15Aは、回転軸16Aと、回
転軸16Aの下端に一体的に設けられた円盤状の基板保
持ヘッド17Aと、基板保持ヘッド17Aの下面におけ
る周縁部に固定された弾性体よりなるリング状のシール
部材18Aと、基板保持ヘッド17Aの下面におけるシ
ール部材18Aの外側に固定されたリング状のガイド部
材19Aとを備えている。一端から導入された加圧流体
は流体流通路20Aの他端から空間部21Aに供給さ
れ、基板13を研磨パッド12に押し付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンよりなる
半導体基板や液晶基板等よりなる基板の表面を平坦化処
理するための化学機械研磨(CMP)を行なう基板の研
磨方法及び該基板の研磨方法に用いられる被研磨基板の
保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1990年以降、前記の半導体基板や液
晶基板に対する化学機械研磨技術においては、基板の径
が10cm以上と大型化し、研磨が枚葉処理化の傾向に
ある。特に半導体基板を研磨する場合には、半導体基板
に形成されるラインパターンのルールが0.5μm以下
と非常に微細化しているために、半導体基板の全面に亘
って均一な研磨が要求されるようになってきた。
【0003】以下、図面を参照しながら、第1従来例に
係る基板の研磨方法及びその装置について説明する。
【0004】図9は、第1従来例に係る基板の研磨装置
の概略構成を示しており、図9において、51は平坦な
表面を持つ剛体よりなるパッド載置部51aと該パッド
載置部51aの下面から垂直下方に延びる回転軸51b
と該回転軸51bを回転させる図示しない回転手段とを
有する定盤であって、該定盤51のパッド載置部51a
の上面には弾性を有する研磨パッド52が貼着されてい
る。研磨パッド52の上方には、基板53を保持して回
転する基板保持ヘッド54が設けられており、基板53
は基板保持ヘッド54により回転させられながら研磨パ
ッド52に圧接される。また、55は研磨剤であって、
該研磨剤55は、研磨剤供給管56から所定量づつ研磨
パッド52上に滴下される。
【0005】以上のように構成された基板の研磨装置に
おいては、定盤51を回転して研磨剤55が供給された
研磨パッド52を回転させながら、基板保持ヘッド54
に保持された基板53を研磨パッド52に押しつける
と、基板53の研磨面は圧力及び相対速度を受けて研磨
される。
【0006】このとき、基板53の研磨面に凹凸部があ
ると、凸部においては研磨パッド52との接触圧力が大
きいため相対研磨速度が高くなって研磨される一方、凹
部においては研磨パッド52との接触圧力が小さいため
殆ど研磨されない。よって、基板53の研磨面の凹凸が
緩和されて基板53の研磨面が平坦になるというもので
ある。この研磨技術は、例えば、「1994年1月号
月刊Semiconductor World」58〜
59ページや、「Solid State Techn
ology」July.1992/日本語版 32〜3
7ページなどに紹介されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
第1従来例においては、図10及び図11を参照しなが
ら説明する以下の問題を有している。
【0008】図10は第1従来例に係る基板の研磨装置
により行なう研磨方法を示す概略断面図、図11は第1
従来例の問題点を説明する概略断面図であり、ここでは
シリコンよりなる基板53上に形成され表面に凹凸を有
する酸化膜57を研磨する際の問題点を例に取って説明
する。
【0009】図10に示すように、基板保持ヘッド51
に保持された基板53を研磨パッド52に押し付ける
と、前述したように、酸化膜57の凸部においては研磨
パッド52との接触圧力が大きいため研磨される一方、
酸化膜57の凹部においては研磨パッド52との接触圧
力が小さいため殆ど研磨されず、酸化膜57の表面の凹
凸が緩和されて酸化膜57の表面が平坦になるというも
のである。
【0010】この場合、基板保持ヘッド51に保持され
た基板53を研磨パッド52に均一な押圧力で押し付け
ているが、図11(a)の左図に示すように、定盤51
のパッド載置部51aの表面が湾曲していたり、研磨パ
ッド52が弾性変形していたりする場合、又は、図11
(b)の左図に示すように、基板53の厚さがばらつい
ていたりする場合には、基板53を研磨パッド52に均
一な押圧力で押し付けても、酸化膜57と研磨パッド5
2との接圧が均一にならず、接圧に高低ができてしま
う。このため、接圧の高い部分(酸化膜57におけるパ
ッド載置部51a若しくは研磨パッド52の凸部に接す
る箇所及び酸化膜57における基板53の厚さが厚い箇
所)においては研磨レートが高くなる一方、接圧の低い
部分(酸化膜57における基板載置部51a若しくは研
磨パッド52の凹部に接する箇所及び酸化膜57におけ
る基板53の厚さが薄い箇所)では研磨レートが低くな
るので、図11(a),(b)の右図に示すように、酸
化膜57の研磨量が不均一になるという問題を有してい
た。
【0011】これに対して、研磨パッド52を軟らかく
して、図11(c)の左図に示すように、研磨パッド5
2が定盤51のパッド載置部51a若しくは研磨パッド
52の凹凸又は基板53の厚さのばらつきに応じて弾性
変形しやすくすることにより、パッド載置部51a若し
くは研磨パッド52の凹凸又は基板53の厚さのばらつ
きに起因する接圧の差を緩和させて接圧の均一性を図る
ことは可能であるが、研磨パッド52を軟らかくする
と、研磨パッド52の弾性変形が酸化膜57の凹凸に追
従するため、酸化膜57の凹部までもが研磨パッド52
に接して研磨が進むので、図11(c)の右図に示すよ
うに、酸化膜57の表面の段差を緩和することができな
いという問題がある。
【0012】そこで、図12に示し、「1993年8月
号 日経マイクロデバイス」81ページに記載されてい
るように、研磨パッド62の弾性変形に対して基板63
の変形を用いる手法が提案されている。
【0013】図12に示す第2従来例に係る基板の研磨
方法及びその装置は次の通りである。すなわち、定盤6
1の上には弾性を有する研磨パッド62が貼着されてい
る。基板63を保持する基板保持ヘッド64の下部には
凹部65が形成され、基板63は凹部65内に設けられ
た弾性変形可能な板状の弾性体66に固持されている。
基板保持ヘッド64、弾性体66及び基板63によって
密封空間67が形成されており、該密封空間67には気
体供給路68から圧力が制御された加圧気体が導入され
る。このようにして、密封空間67に導入される加圧気
体により弾性体66に固持された基板63を研磨パッド
62に押し付けることにより、基板63を裏面から加圧
して均一な研磨を得ようとするものである。
【0014】しかしながら、第2従来例においては、板
状の弾性体66により基板63を固持する構造であるた
め、基板63を着脱する機構が複雑であると共に基板6
3の着脱作業が煩雑であるという問題がある。
【0015】前記に鑑みて、本発明は、定盤や研磨パッ
ドに凹凸があったり基板の厚さにばらつきがあっても基
板に対して均一な研磨ができるようにすると共に、基板
の着脱の機構及び作業を簡易にすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、被研磨基板を基板保持ヘッドに吸引して
保持すると共に、基板保持ヘッドと被研磨基板との間に
空間部を形成し、該空間部に供給される加圧流体によっ
て被研磨基板を研磨パッドに押し付けるものである。
【0017】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、被研磨基板を保持すると共に保持した被研磨基板を
研磨パッドに押し付ける被研磨基板の保持装置を対象と
し、前記研磨パッドに対して進退可能に設けられてお
り、被研磨基板を吸引する基板吸引手段と一端から供給
された加圧流体を他端から流出させる流体供給路とを有
する基板保持ヘッドと、前記基板保持ヘッドにおける前
記流体供給路の他端を囲む部位に固定されており、前記
基板保持ヘッド及び前記研磨パッド上に載置された被研
磨基板と共に空間部を形成する環状のシール部材とを備
え、前記研磨パッド上に載置された被研磨基板を前記流
体供給路の他端から前記空間部に供給される加圧流体の
圧力により前記研磨パッドに押し付ける構成とするもの
である。
【0018】請求項1の構成により、基板保持ヘッドは
被研磨基板を吸引する基板吸引手段を有しているので、
被研磨基板を吸着して保持することができると共に、吸
着して保持した被研磨基板を研磨パッド上に搬送するこ
とができる。
【0019】また、基板保持ヘッド及び研磨パッド上に
載置された被研磨基板と共に空間部を形成する環状のシ
ール部材を備えていると共に、基板支持ヘッドは加圧流
体を流出させる流体供給路を有しているため、空間部に
加圧流体を供給することにより加圧流体の圧力によって
被研磨基板を研磨パッドに押し付けることができる。こ
の場合、研磨パッドや該研磨パッドが載置される定盤の
表面の凹凸部の高さは通常数百μm以内に制御すること
が容易であるため、非常に小さな加圧力によって被研磨
基板を研磨パッドの表面の凹凸形状に追従させることが
できるので、硬い研磨パッドを用いても被研磨基板と研
磨パッドとの接圧は均一になる。
【0020】また、基板保持ヘッド及び環状のシール部
材は被研磨基板を固持していないため、空間部に供給さ
れる加圧流体の圧力が基板保持ヘッドに加えられる押圧
力よりも大きくなると、加圧流体はシール部材及び基板
保持ヘッドを押し上げてシール部材と被研磨基板との間
から外部に流出するため、被研磨基板に作用する加圧流
体の加圧力は基板保持ヘッドに加えられる押圧力と自己
整合的に略等しくなるので、被研磨基板は安定した加圧
力によって研磨パッドに押し付けられる。
【0021】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記基板保持ヘッドにおける前記シール部材の外側に設け
られ、前記研磨パッド上に載置された被研磨基板を所定
の位置に保持するガイド部材をさらに備えている構成を
付加するものである。
【0022】具体的に請求項3の発明が講じた解決手段
は、被研磨基板を保持すると共に保持した被研磨基板を
研磨パッドに押し付ける被研磨基板の保持装置を対象と
し、前記研磨パッドに対して進退可能に設けられてお
り、被研磨基板を吸引する基板吸引手段と一端から供給
された加圧流体を他端から流出させる流体供給路とを有
する基板保持ヘッドと、前記基板保持ヘッドにおける前
記流体供給路の他端を囲む部位に対して接離可能に設け
られており、前記基板保持ヘッド及び前記研磨パッド上
に載置された被研磨基板と共に空間部を形成する環状の
シール部材とを備え、前記研磨パッド上に載置された被
研磨基板を前記流体供給路の他端から前記空間部に供給
される加圧流体の圧力により前記研磨パッドに押し付け
る構成とするものである。
【0023】請求項3の構成により、請求項1の構成と
同様、被研磨基板を吸着して保持することができると共
に、吸着して保持した被研磨基板を研磨パッド上に搬送
することができる。また、空間部に加圧流体を供給する
ことにより加圧流体の圧力によって被研磨基板を研磨パ
ッドに押し付けることができる。
【0024】請求項4の発明は、請求項3の構成に、前
記基板保持ヘッドにおける前記シール部材が位置する部
位よりも外側に設けられており、前記研磨パッド上に載
置された被研磨基板を所定の位置に保持するガイド部材
をさらに備えている構成を付加するものである。
【0025】請求項5の発明は、請求項3の構成に、前
記シール部材は、研磨時に被研磨基板側に移動して被研
磨基板の周縁部を前記研磨パッドに押し付けるように設
けられている構成を付加するものである。
【0026】請求項6の発明は、請求項5の構成に、前
記シール部材は、前記流体供給路の他端から前記空間部
に供給される加圧流体の圧力により押圧されて被研磨基
板の周縁部を前記研磨パッドに押し付けるように設けら
れている構成を付加するものである。
【0027】請求項7の発明は、請求項1〜6の構成
に、前記空間部に供給された加圧流体を前記空間部の外
部に流出させる手段をさらに備えている構成を付加する
ものである。
【0028】具体的に請求項8の発明が講じた解決手段
は、被研磨基板を保持すると共に保持した被研磨基板を
研磨パッドに押し付ける被研磨基板の保持装置を対象と
し、前記研磨パッドに対して進退可能に設けられてお
り、被研磨基板を吸引する基板吸引手段と一端から供給
された加圧流体を他端から流出させる流体供給路とを有
する基板保持ヘッドと、前記基板保持ヘッドにおける前
記流体供給路の他端を囲む部位に固定されており、前記
研磨パッド上に載置された被研磨基板を所定の位置に保
持するガイド部材とを備え、前記研磨パッド上に載置さ
れた被研磨基板を前記流体供給路の他端から前記基板保
持ヘッド、前記ガイド部材及び前記研磨パッド上に載置
された被研磨基板によって囲まれる領域に供給される加
圧流体の圧力により前記研磨パッドに押し付ける構成と
するものである。
【0029】請求項8の構成により、請求項1の構成と
同様、被研磨基板を吸着して保持することができると共
に、吸着して保持した被研磨基板を研磨パッド上に搬送
することができる。
【0030】また、基板支持ヘッド、ガイド部材及び研
磨パッド上に載置された被研磨基板によって囲まれる領
域に加圧流体を供給することにより、前記領域を流通す
る加圧流体の圧力によって被研磨基板を研磨パッドに押
し付けることができる。
【0031】請求項9の発明は、請求項2、4又は8の
構成に、前記ガイド部材は、環状に形成されていると共
に環状の内側と外側とを連通させる連通路を有している
構成を付加するものである。
【0032】請求項10の発明は、請求項1〜9の構成
に、前記基板保持ヘッドにおける前記流体供給路の他端
が開口する部分は平坦面に形成されており、前記平坦面
と前記研磨パッドの上に載置された被研磨基板との間隔
を被研磨基板の径の1000分の1以上に設定する手段
をさらに備えている構成を付加するものである。
【0033】具体的に請求項11の発明が講じた解決手
段は、被研磨基板を回転する研磨パッドに押し付けて研
磨する基板の研磨方法を対象とし、被研磨基板を基板保
持ヘッドにより下方から上方へ吸引して保持した後、保
持した被研磨基板を前記研磨パッドの上方に搬送する第
1の工程と、前記研磨パッドの上方に搬送された被研磨
基板を前記基板保持ヘッドから解放して前記研磨パッド
の上に載置する第2の工程と、前記研磨パッドの上に載
置された被研磨基板の上に加圧流体を供給し、供給され
た加圧流体により被研磨基板を前記研磨パッドに押し付
ける第3の工程とを備えている構成とするものである。
【0034】請求項11の構成により、被研磨基板を基
板保持ヘッドにより下方から上方へ吸引して保持した
後、保持した被研磨基板を研磨パッドの上方に搬送する
ため、被研磨基板の保持及び研磨パッド上への搬送が容
易である。
【0035】また、研磨パッド上に載置された被研磨基
板の上に加圧流体を供給し、供給された加圧流体の加圧
力によって被研磨基板を研磨パッドに押し付けることが
できる。
【0036】請求項12の発明は、請求項11の構成
に、前記第3の工程は、前記基板保持ヘッド、該基板保
持ヘッドに固定された環状のシール部材及び前記研磨パ
ッド上に載置された被研磨基板によって形成される空間
部に前記加圧流体を供給する工程を含む構成を付加する
ものである。
【0037】請求項13の発明は、請求項11の構成
に、前記第3の工程は、前記基板保持ヘッド、該基板保
持ヘッドに対して接離可能に設けられた環状のシール部
材及び前記研磨パッドの上に載置された被研磨基板によ
って形成される空間部に前記加圧流体を供給する工程を
含む構成を付加するものである。
【0038】請求項14の発明は、請求項12又は13
の構成に、前記第3の工程は、前記基板保持ヘッドを前
記研磨パッドに対して所定の押圧力で押圧する工程を含
み、前記空間部に供給される加圧流体の単位面積当たり
の圧力は、前記所定の押圧力を被研磨基板の研磨面の面
積で割って得られる圧力よりも大きいという構成を付加
するものである。
【0039】請求項15の発明は、請求項14の構成
に、前記空間部に供給される加圧流体の単位面積当たり
の圧力は、前記所定の押圧力を被研磨基板の研磨面の面
積で割って得られる圧力の1.1倍以上で且つ2.0倍
以下であるという構成を付加するものである。
【0040】請求項16の発明は、請求項13の構成
に、前記基板保持ヘッドにおける前記シール部材が位置
する部位よりも外側には前記研磨パッド上に載置された
被研磨基板を所定の位置に保持する環状のガイド部材が
設けられており、前記第3の工程は、前記基板保持ヘッ
ドを前記研磨パッドに対して所定の押圧力で押圧する工
程を含み、前記空間部に供給される加圧流体の単位面積
当たりの圧力は、前記所定の押圧力を被研磨基板の研磨
面の面積で割って得られる圧力よりも小さいという構成
を付加するものである。
【0041】請求項17の発明は、請求項16の構成
に、前記空間部に供給される加圧流体の単位面積当たり
の圧力は、前記所定の押圧力を被研磨基板の研磨面の面
積で割って得られる圧力の1.0倍未満であるという構
成を付加するものである。
【0042】請求項18の発明は、請求項11又は13
の構成に、前記基板保持ヘッドには前記研磨パッド上に
載置された被研磨基板を所定の位置に保持する環状のガ
イド部材が設けられており、前記第1の工程は、被研磨
基板を前記基板保持ヘッドに被研磨基板の研磨面が前記
ガイド部材の下面よりも上に位置するように保持する工
程を含み、前記第3の工程は、前記基板保持ヘッドを被
研磨基板の研磨面と前記ガイド部材の下面とが略同一平
面になる位置に移動する工程を含む構成を付加するもの
である。
【0043】請求項19の発明は、請求項13の構成
に、前記第3の工程は、前記シール部材を前記空間部に
供給される加圧流体により押圧して被研磨基板の周縁部
を前記研磨パッドに押し付ける工程を含む構成を付加す
るものである。
【0044】請求項20の発明は、請求項11〜13の
構成に、前記基板保持ヘッドにおける被研磨基板を保持
する部分は平坦面に形成されており、前記第3の工程
は、前記平坦面と前記研磨パッドの上に載置された被研
磨基板との間隔を被研磨基板の径の1000分の1以上
に維持する工程を含む構成を付加するものである。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態に係る
基板の研磨装置及び研磨方法について、図面を参照しな
がら説明する。
【0046】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係る被研磨基板の保持装置の概略断面図であっ
て、図1において、11は平坦な表面を持つ剛体よりな
る回転可能な定盤であって、該定盤11の上面には弾性
を有する研磨パッド12が貼着されている。
【0047】定盤11の上方には、基板13を保持する
基板保持装置15Aが配置されており、該基板保持装置
15Aは、図示しない回転駆動手段により回転する回転
軸16Aと、回転軸16Aの下端に一体的に設けられた
円盤状の基板保持ヘッド17Aと、基板保持ヘッド17
Aの下面における周縁部に固定されたシリコンゴム等の
弾性体よりなるリング状のシール部材18Aと、基板保
持ヘッド17Aの下面におけるシール部材18Aの外側
に固定されたリング状のガイド部材19Aと、一端(図
1における上側)から導入された加圧流体を他端(図1
における下側)から流出させる流体供給路としての流体
流通路20Aとを備えている。
【0048】以下、第1実施形態に係る被研磨基板の保
持装置を用いて行なう基板の研磨方法について図2
(a),(b)を参照しながら説明する。
【0049】まず、搬送時の動作について説明する。基
板13又は基板保持装置15Aを水平方向に移動して、
基板13を基板保持ヘッド17Aの下方に位置させた
後、基板保持ヘッド17Aを降下させて基板保持ヘッド
17Aと基板13とを接近させ、その後、基板保持ヘッ
ド17Aの下側の大気を流体流通路20Aから吸引する
と、図2(a)に示すように、基板13はシール部材1
8Aを介して基板保持ヘッド17Aに吸引されて保持さ
れる。この状態で基板保持ヘッド17Aを水平方向に搬
送して定盤11上の研磨パッド12の上方に移動させ
る。これにより、基板13の保持及び搬送を簡易且つ確
実に行なうことができる。
【0050】次に、研磨時の動作について説明しつつ、
第1実施形態に係る被研磨基板の保持装置の詳細な構造
について説明する。
【0051】図2(b)に示すように、流体流通路20
Aの内部を大気圧にして基板13を解放して基板13を
研磨パッド12の上に載置した後、回転軸16Aに対し
て下向きの押圧力を加える。直径が8インチのシリコン
よりなる基板13を500g/cm2 の加圧力で研磨パ
ッド12に押し付けて研磨する場合には、回転軸16A
に加える押圧力は157kgとなる。この場合、基板保
持ヘッド17A、シール部材18A及び基板13により
形成される空間部21Aに例えば800g/cm2 の加
圧空気や加圧窒素等よりなる加圧流体を流体供給路20
Aから供給する。この状態で、砥粒を含んだ研磨剤23
を研磨パッド12上に滴下しながら、定盤11と基板保
持ヘッド17Aとを相対回転させる。このようにする
と、基板13の研磨面は研磨パッド12と摺接するの
で、基板13の研磨面の凹凸が緩和されて平坦化され
る。ガイド部材19Aは回転に伴う遠心力によって基板
13が外側に飛び出る事態を防止して基板13を所定の
位置に保持する。
【0052】ここで、空間部21Aの高さtA (図1を
参照)について検討する。
【0053】流体流通路20Aから空間部21Aに供給
される加圧流体は基板13を裏面から研磨パッド12に
向かって押し付けるが、基板13はシール部材18Aに
接着されていないので、研磨時の基板13の回転状態や
基板13の裏面の凹凸状態等により、図3に示すよう
に、加圧流体は基板13とシール部材18Aとの間から
空間部21Aの外部に漏れ出る。空間部21Aの高さt
A が小さい場合には、空間部21A内における加圧流体
の流れに抵抗が生じ、空間部21Aの内部において圧力
差が生じてしまい基板13を均一に押圧することができ
ない。このため、空間部21Aの高さtA を該空間部2
1Aを流通する加圧流体に圧損が殆ど生じないような値
に設定する必要がある。空間部21Aの高さtA はシー
ル部材18Aの厚さによって決まり、加圧流体として水
や空気(窒素)等の低い粘性のものを用いる場合には、
空間部21Aの高さtA を基板13の径(円板の場合の
直径又は方形板の場合の対角線)の長さの1/1000
以上の値、好ましくは2/1000以上の値に設定する
と、空間部21Aの内部において圧力差が殆ど生じな
い。具体的には、0.5mm厚さのシール部材18Aを
用いて、空間部21Aの高さtA を0.5mmとするこ
とが好ましい。
【0054】前述したように、流体流通路20Aから空
間部21Aに供給される加圧流体の圧力の方が、回転軸
16Aに加えられる押圧力よりも大きいため、基板13
とガイド部材19Aとの間隙を0.1mm程度に設定し
ておくと、加圧流体の圧力は基板保持ヘッド17Aを上
方へ押し上げる力として働き、シール部材18Aと基板
13との間に隙間が生じ、図3において矢印で示すよう
に、加圧流体は基板13とシール部材18Aとの間の隙
間を通ってガイド部材19Aの凹状溝19aから外部に
流出するので、空間部21Aの圧力は低下する。このよ
うにして、空間部21Aの加圧流体の圧力は自己整合的
に回転軸16Aに加えられた押圧力と一致し、基板13
は安定した加圧力によって研磨パッド12に押し付けら
れる。
【0055】基板13の厚さとシール部材18Aの厚さ
との合計厚さをガイド部材19Aの厚さよりも0.01
〜0.1mm程度大きくして、基板13の研磨面(下
面)をガイド部材19Aの下面よりも下方に0.01〜
0.1mm程度突出させておくと、ガイド部材19Aと
研磨パッド12とが接触しないため、基板13とシール
部材18Aとの間から漏れ出た加圧流体はガイド部材1
9Aの下側から外部に流出するはずである。しかしなが
ら、研磨パッド12が弾性変形したり又はガイド部材1
9Aと研磨パッド12との間に研磨剤が流入したりする
と、漏れ出た加圧流体はガイド部材19Aの下側から外
部にスムーズに流出できなくなりガイド部材19Aの内
側に閉じ込められてしまうことがある。基板13とシー
ル部材18Aとの間から空間部21Aの外部に漏れ出た
加圧流体がガイド部材19Aの内側に閉じ込められる
と、該加圧流体は基板13と研磨パッド12との間に浸
入して基板13を上方に押し上げる力となり、基板13
を研磨パッド12に押し付ける力が低下する。そこで、
このような事態を回避するため、ガイド部材19Aの下
面には、ガイド部材19Aの内側と外側とを連通させ、
空間部21Aから漏れ出た加圧流体を外部に逃がすため
の凹状溝19aが適当な間隔で複数箇所設けられている
(図4(a),(b)を参照)のである。
【0056】尚、研磨時においては、基板13はシール
部材18A及びガイド部材19Aとは接触していないた
め、基板保持ヘッド17Aが回転しても基板13は基板
保持ヘッド17Aに追従して回転することはない。基板
13が回転しなくても、定盤11が回転すると、定盤1
1と基板13とが相対回転するので、基板13の研磨面
は研磨される。尚、基板13を基板保持ヘッド17Aと
連動して回転させる必要がある場合には、図4(a)に
示すように、ガイド部材19Aの内面における基板13
のオリエンテーションフラット(オリフラ)と対応する
部位を直線状にしたり、図4(b)に示すように、基板
13に凹部を設けると共にガイド部材19Aに凸部を設
けて、基板13とガイド部材19Aとが相対回転しない
ようにしてもよい。このようにすると、基板13の裏面
におけるガイド部材19Aと接する部分が研磨されて損
傷する事態を回避できる。
【0057】以上説明したように、第1実施形態に係る
研磨基板の保持装置又は基板の研磨方法によると、空間
部21Aに供給される加圧流体の圧力によって基板13
を研磨パッド12に押し付けるので、研磨パッド12の
研磨面に凹凸があって基板13が変形しても、基板13
を均一な加圧力で研磨パッド12に押し付けることがで
きるので、基板13を均一に研磨することができる。
【0058】また、第1従来例のように、基板の裏面を
基板保持ヘッドにより直接押圧しないため、基板の裏面
にパーティクル等の異物が付着していても基板13を均
一な加圧力で研磨パッド12に押し付けることができ
る。
【0059】さらに、流体流通路20Aから大気を吸引
するだけで基板13を基板保持ヘッド17Aに保持でき
るので、基板13の保持及び搬送が容易である。
【0060】従って、第1実施形態に係る被研磨基板の
保持装置又は基板の研磨方法によると、定盤11や研磨
パッド12に凹凸があったり基板13の厚さにばらつき
があっても基板13に対して均一な研磨ができる共に、
基板13の着脱及び搬送が容易になる。
【0061】(第2実施形態)図5は本発明の第2実施
形態に係る被研磨基板の保持装置の概略断面図であっ
て、図5において、10は平坦な表面を持つ剛体よりな
り回転可能な定盤であって、該定盤10の上面には弾性
を有する研磨パッド11が貼着されている。
【0062】定盤10の上方には、基板13を保持する
基板保持装置15Bが配置されており、該基板保持装置
15Bは、回転軸16Bと、回転軸16Bの下端に一体
的に設けられ下面に凹部17aを有する円盤状の基板保
持ヘッド17Bと、基板保持ヘッド17Bの下面周縁部
に固定されたリング状のガイド部材19Bと、流体流通
路20Bとを備えている。
【0063】第2実施形態が第1実施形態と異なるの
は、第1実施形態において設けられていたシール部材1
8Aが設けられていない点と、基板保持ヘッド17Bの
凹部17aに、流体流通路20Bを流通してきた加圧流
体を分散孔24aにより分散して空間部21Bに供給す
る流体分散板24Bが基板保持ヘッド17Bと一体的に
設けられている点とである。
【0064】また、第1実施形態においては、空間部2
1Aに供給される加圧流体の圧力を回転軸16Aに加え
られる押圧力に自己整合的に一致させる機構であった
が、第2実施形態においては、空間部21Bに供給され
る加圧流体を常時外部に流出させると共に、空間部21
Bを流通する加圧流体の圧力を回転軸16Bに加えられ
る押圧力に自己整合的に一致させ、回転軸16Aに加え
られる押圧力と一致した流通する加圧流体の圧力によっ
て基板13を研磨パッド12に押し付ける機構である。
【0065】以下、第2実施形態に係る基板の研磨装置
を用いて行なう研磨方法について図6(a),(b)を
参照しながら説明する。
【0066】まず、搬送時の動作について説明する。基
板13又は基板保持装置15Bを水平方向に移動して、
基板13を基板保持ヘッド17Bの下方に位置させた
後、基板保持ヘッド17Bを降下させて基板保持ヘッド
17Bと基板13とを接近させ、その後、流体流通路2
0Bから基板保持ヘッド17Bの凹部17aの空気を吸
引すると、流体分散板24Bの下側空間が減圧されるた
め、図6(a)に示すように、基板13は流体分散板2
4Bに吸着されて基板保持ヘッド17Bに確実に保持さ
れる。この状態で基板保持ヘッド17Bを水平方向に移
動して基板13を定盤11上の研磨パッド12の上方に
搬送する。このようにすることにより、基板13の保持
及び搬送を簡易且つ確実に行なうことができる。
【0067】次に、研磨時の動作について説明しつつ、
第2実施形態に係る被研磨基板の保持装置の詳細な構造
について説明する。
【0068】流体流通路20Bの内部ひいては基板保持
ヘッド17Bの凹部17aを大気圧に解放して、基板1
3を研磨パッド12の上に載置した後、回転軸16Bに
対して下向きの押圧力を加える。直径が8インチのシリ
コンよりなる基板13を500g/cm2 の加圧力で研
磨パッド12に押し付けて研磨する場合には、回転軸1
6Bに加える押圧力は157kgとなる。この場合、基
板保持ヘッド17B、ガイド部材19B及び基板13に
よって形成される空間部21Bに例えば600g/cm
2 の加圧流体を供給する。この状態で、砥粒を含んだ研
磨剤を研磨パッド12上に滴下しながら、定盤11と基
板保持ヘッド17Bとを相対回転させる。このようにす
ると、基板13の研磨面は研磨パッド12と摺接するの
で、研磨面の凹凸が緩和されて平坦化される。ガイド部
材19Bは、第1実施形態と同様、回転に伴う遠心力に
よって基板13が外側に飛び出る事態を防止すると共
に、第1実施形態と異なり、基板保持ヘッド17B、流
体分散板24B及び基板13と共に空間部21Bを形成
する。
【0069】ここで、空間部21Bの高さtB について
検討する。
【0070】流体流通路20Bから空間部21Bに供給
される加圧流体は、基板13とガイド部材19Bとの間
の隙間及びガイド部材19Bの凹状溝19aを通って外
部に流出しつつ基板13を裏面から研磨パッド12に向
かって押圧するが、空間部21Bの高さtB が小さい場
合には、空間部21B内における流体の流れに抵抗が生
じて空間部21Bの内部において圧力差が生じてしまう
ので、基板13を均一に押圧することができない。この
ため、空間部21Bの高さtB を該空間部21Bを流通
する加圧流体に圧損が殆ど生じないような値に設定する
必要がある。空間部21Bの高さtB は、ガイド部材1
9Bの厚さと基板13の厚さとの差によって決まり、加
圧流体として水や空気(窒素)等の低い粘性のものを用
いる場合には、基板13の径の長さの1/1000以上
の値、好ましくは2/1000以上の値に設定すると、
空間部21Bの内部において圧力差が殆ど生じない。具
体的には、空間部21Bの高さtB を0.5mmとする
ことが好ましい。
【0071】流体分散板24Bに形成される分散孔24
aの径、数及び配置については、分散孔24aから空間
部21Bに供給される加圧流体によって基板13を均一
に加圧できるように適宜設定することが好ましく、分散
孔24aの配置については同心円状且つ放射状であるこ
とが好ましい。また、流体分散板24Bとしては多孔質
板を用いてもよい。
【0072】前述したように、流体流通路20Bから空
間部21Bに供給される加圧流体の圧力の方が、回転軸
16Bに加えられる押圧力よりも大きいため、基板13
とガイド部材19Bとの間隙を0.1mm程度に設定し
ておくと、図6(b)において矢印で示すように、加圧
流体は基板13とガイド部材19Bとの間の隙間を通っ
てガイド部材19Bの凹状溝19aから外部に流出し、
これにより、空間部21Bの圧力は低下するので、空間
部21Bを流通する加圧流体の圧力は自己整合的に回転
軸16Bに加えられた押圧力と一致し、基板13は安定
した加圧力によって研磨パッド12に押し付けられる。
【0073】また、流体流通路20Bから空間部21B
に供給される加圧流体の圧力の方が、回転軸16Bに加
えられる押圧力よりも大きいため、加圧流体の圧力は基
板保持ヘッド17を上方へ押し上げる力として働くの
で、基板保持ヘッド17と研磨パッド12との間に隙間
ができ、この隙間を通って加圧流体は外部に流出する。
しかしながら、研磨パッド12が弾性変形したり又はガ
イド部材19Bと研磨パッド12との間に研磨剤が流入
したりすると、加圧流体はガイド部材19Bの下側から
外部にスムーズに流出できなくなりガイド部材19Bの
内側に閉じ込められてしまうことがある。このようにな
ると、前述したように、加圧流体が基板13と研磨パッ
ド12との間に浸入して基板13を上方に押し上げ、基
板13を研磨パッド12に押し付ける力が低下すること
になる。そこで、このような事態を回避するため、ガイ
ド部材19Bの下面には第1実施形態と同様の凹状溝1
9aが適当な間隔で複数箇所設けられている。
【0074】以上説明したように、第2実施形態に係る
被研磨基板の保持装置又は基板の研磨方法によると、流
体分散板24Bの分散孔24aから空間部21Bに供給
されガイド部材19の凹状溝19aから流出する加圧流
体の圧力によって基板13を研磨パッド12に押し付け
るので、研磨パッド12の研磨面に凹凸があり基板13
が変形しても、基板13を均一な加圧力で研磨パッド1
2に押し付けることができるので、基板13を均一に研
磨できる。
【0075】また、基板の裏面にパーティクル等の異物
が付着していても基板13を均一な加圧力で研磨パッド
12に押し付けることができる。
【0076】さらに、流体分散板24Bの分散孔24a
から基板13を吸引するだけで基板13を基板保持ヘッ
ド17Bに吸着できるので、基板13の保持及び搬送が
容易である。
【0077】従って、第2実施形態に係る被研磨基板の
保持装置又は基板の研磨方法によると、定盤11や研磨
パッド12に凹凸があったり基板13の厚さにばらつき
があっても基板13に対して均一な研磨ができる共に、
基板13の着脱及び搬送が容易になる。
【0078】(第3実施形態)図5は本発明の第3実施
形態に係る被研磨基板の保持装置の概略断面図であっ
て、図7において、10は平坦な表面を持つ剛体よりな
り回転可能な定盤であって、該定盤10の上面には弾性
を有する研磨パッド11が貼着されている。
【0079】定盤10の上方には、基板13を保持する
基板保持装置15Cが配置されており、該基板保持装置
15Cは、回転軸16Cと、回転軸16Cの下端に一体
的に設けられた下面に凹部17aを有する円盤状の基板
保持ヘッド17Cと、基板保持ヘッド17Bの凹部17
aに該基板保持ヘッド17Bと一体的に設けられた分散
孔24aを有する流体分散板24Cと、基板保持ヘッド
17Cの下面周縁部に固定されたリング状のガイド部材
19Cと、ガイド部材19Cの内側に上下動可能に設け
られた弾性材よりなるリング状のシール部材18Cと、
流体流通路20Cとを備えている。
【0080】第3実施形態が第2実施形態と異なるの
は、ガイド部材19Cの内側に上下動可能にシール部材
18Cが設けられていることである。この場合、基板保
持ヘッド17Bの凹部17aの高さはシール部材18C
の高さよりも大きく設定されている。
【0081】また、第1及び第2の実施形態において
は、空間部21A,21Bに供給される加圧流体の圧力
を自己整合的に基板保持ヘッド17A,17Bに加えら
れる押圧力と一致させ、基板保持ヘッド17A,17B
に加えられる押圧力と一致した加圧流体の圧力によって
基板13を研磨パッド12に押し付ける機構であった
が、第3実施形態においては、空間部21Cに供給され
る加圧流体の圧力を基板保持ヘッド17Cに加えられる
押圧力と等しくして、空間部21Cに供給される加圧流
体の圧力によって基板13を研磨パッド12に押し付け
る機構である。
【0082】以下、第3実施形態に係る被研磨基板の保
持装置を用いて行なう基板の研磨方法について図8
(a),(b)を参照しながら説明する。
【0083】まず、搬送時の動作について説明する。基
板13又は基板保持装置15Cを水平方向に移動して、
基板13を基板保持ヘッド17Cの下方に位置させた
後、基板保持ヘッド17Cを降下させて基板保持ヘッド
17Cと基板13とを接近させ、その後、流体流通路2
0Cから基板保持ヘッド17Cの凹部17aの空気を吸
引すると、流体分散板24Cの下側空間が減圧されるた
め、図6(a)に示すように、基板13は流体分散板2
4Cに吸着されて基板保持ヘッド17Cに確実に保持さ
れる。この場合、基板保持ヘッド17Cの凹部17aの
減圧に伴い、シール部材18Cは基板13から離れて上
方に移動する。この状態で基板保持ヘッド17Cを水平
方向に移動して基板13を研磨パッド12の上方に搬送
する。これにより、基板13の保持及び搬送を簡易且つ
確実に行なうことができる。
【0084】次に、研磨時の動作について説明しつつ、
第3実施形態に係る被研磨基板の保持装置の詳細な構造
について説明を行なう。
【0085】流体流通路20Cからの吸引を解放して基
板保持ヘッド17Cの凹部17aひいては空間部21C
の圧力を大気圧にした後、回転軸16Cに対して下向き
の押圧力を加える。直径が8インチのシリコンよりなる
基板13を500g/cm2の加圧力で研磨パッド12
に押し付けて研磨する場合には、回転軸16Cに加える
押圧力は157kgとなるから回転軸16Cには160
kgの力を加える。この場合、空間部21Cに例えば5
00g/cm2 の加圧流体を供給する。この状態で、砥
粒を含んだ研磨剤を研磨パッド12上に滴下しながら、
定盤11と基板保持ヘッド17Cとを相対回転させる。
このようにすると、図8(b)に示すように、基板13
は研磨パッド12と摺接するので、基板13の研磨面の
凹凸が緩和されて平坦化される。シール部材18Cは流
体分散板24C及び基板13と共に空間部21Cを形成
し、ガイド部材19Bは、回転に伴う遠心力によって基
板13が外側に飛び出る事態を防止する機能を有する。
【0086】ここで、回転軸16Cに加える押圧力と空
間部21Cに供給される加圧流体の圧力との関係につい
て検討する。回転軸8に加えられる押圧力が(空間部2
1Cに供給される加圧流体の圧力)×(基板13の面
積)よりも大きく、ガイド部材18が研磨パッド12を
押圧することにより、研磨パッド12を予め弾性変形さ
せておくことができ、基板13の周辺部での研磨レート
の上昇を抑えることができるという効果をもたらすた
め、空間部21Cに供給する加圧流体の圧力は(回転軸
16Cに加える押圧力)÷(基板13の面積)の1.0
倍未満が好ましく、ガイド部材18に加えられる押圧力
が加圧流体の圧力と同程度であることがより好ましい。
【0087】次に、空間部21Cの高さtC について検
討する。
【0088】基板保持ヘッド17Cの凹部17aと空間
部21Cとは流体分散板24Cの分散孔24aによって
連通しているため、凹部17aの圧力と空間部21Cの
圧力とは等しいが、シール部材18Cは基板保持ヘッド
17Cに固定されていないため、研磨時の基板13の回
転状態や基板13の裏面の凹凸状態等により、空間部2
1Cに供給された加圧流体は、シール部材18Cと基板
13との隙間から外部に漏れ出る。空間部21Cの高さ
C が小さい場合には、空間部21C内における流体の
流れに抵抗が生じ、空間部21Cの内部において圧力差
が生じてしまい基板13を均一に押圧することができな
い。このため、空間部21Cの高さtCを該空間部21
Cを流通する加圧流体に圧損が殆ど生じないような値に
設定する必要がある。空間部21Cの高さtC は、ガイ
ド部材19Cの厚さと基板13の厚さとの差によって決
まり、加圧流体として水や空気(窒素)等の低い粘性の
ものを用いる場合には、基板13の径の長さの1/10
00以上の値、好ましくは2/1000以上の値に設定
すると、空間部21Cの内部において圧力差が殆ど生じ
ない。具体的には、空間部21Cの高さtC を0.5m
mとすることが好ましい。
【0089】流体分散板24Cに形成される分散孔24
aの径、数及び配置については、分散孔24aから空間
部21Cに供給される加圧流体によって基板13を均一
に加圧できるように適宜設定することが好ましく、分散
孔24aの配置については同心円状且つ放射状であるこ
とが好ましい。また、流体分散板24Cとしては多孔質
板を用いてもよい。
【0090】前述したように、ガイド部材19Cの下面
と基板13の裏面とは同じ高さ位置であり、また、シー
ル部材18Cは空間部21Cに供給される加圧流体によ
り下方に加圧されているため、シール部材18Cの下面
は基板13の研磨面と接している。このため、シール部
材18の重量を無視すると、シール部材18の上面の面
積と下面の面積とが等しい場合には、基板13の周縁部
は基板13の中央部と同等の加圧力によって研磨パッド
12に押し付けられることになる。
【0091】シール部材18は空間部21Cに供給され
る加圧流体により上方に加圧されているため、シール部
材18と基板13との接触面から加圧流体が漏れ易いの
で、シール部材18の上面の面積を下面の面積よりも大
きくしておくことが好ましい。もっとも、実際には、基
板13の周縁部は中央部よりもシール部材18の重量分
だけ大きな力で押し付けられているため、シール部材1
8の上面の面積を下面の面積よりも大きくする程度は僅
かでよい。
【0092】基板13とシール部材18Cとは接してい
るだけであるため、空間部21Cの加圧流体は基板13
とシール部材18Cとの間から漏れ出る。この場合、第
1及び第2実施形態と異なり、回転軸16Cに加えられ
る押圧力が空間部21Cに供給される加圧流体の圧力よ
りも若干大きいため、空間部21Cから漏れ出た加圧流
体によって基板保持ヘッド17C及びガイド部材19C
が上方に押し上げられることがなく、漏れ出た加圧流体
がガイド部材19Cと研磨パッド12との間の隙間から
流出しない。漏れ出た加圧流体がガイド部材19Cによ
って閉じ込められると、加圧流体が基板13と研磨パッ
ド12との間に浸入して基板13を上方に押し上げ、基
板13を研磨パッド12に押し付ける力が低下するの
で、この事態を回避するため、基板13とシール部材1
8Cとの間隙を0.1mm程度に設定しておくと共に、
ガイド部材19Cの下面に第1実施形態と同様の凹状溝
19aを適当な間隔で複数箇所設けておくことが好まし
い。
【0093】以上説明したように、第3実施形態に係る
被研磨基板の研磨装置又は基板の研磨方法によると、流
体分散板24Cの分散孔24aから空間部21Cに供給
される加圧流体の圧力によって基板13を研磨パッド1
2に押し付けるので、研磨パッド12の研磨面に凹凸が
あり基板13が変形しても、基板13を均一な加圧力で
研磨パッド12に押し付けることができるので、基板1
3を均一に研磨することができる。
【0094】また、基板13の裏面にパーティクル等の
異物が付着していても半導体基板13を均一な加圧力で
研磨パッド12に押し付けることができる。
【0095】さらに、流体分散板24Cの分散孔24a
から基板13を吸引するだけで基板13を基板保持ヘッ
ド17Cに吸着できるので、基板13の保持及び搬送が
容易である。
【0096】従って、第3実施形態に係る被研磨基板の
保持装置又は基板の研磨方法によると、定盤11や研磨
パッド12に凹凸があったり基板13の厚さにばらつき
があっても基板13に対して均一な研磨ができる共に、
基板13の着脱及び搬送が容易になる。
【0097】
【発明の効果】請求項1又は3の発明に係る被研磨基板
の保持装置によると、被研磨基板を吸着して保持できる
と共に保持した被研磨基板を研磨パッド上に搬送するこ
とができるため、簡易な構造によって被研磨基板の着脱
及び搬送を容易且つ確実に行なうことができる。また、
基板支持ヘッド、環状のシール部材及び研磨パッド上に
載置された被研磨基板によって形成される空間部に供給
される加圧流体の加圧力によって被研磨基板を研磨パッ
ドに押し付けることができるため、研磨パッドに凹凸が
あったり被研磨基板が変形していたりしても、また被研
磨基板の裏面にパーティクル等の異物が付着していて
も、安定した且つ均一な加圧力で被研磨基板を研磨パッ
ドに押し付けることができるので、被研磨基板を均一に
研磨することができる。
【0098】請求項2又は4の発明に係る被研磨基板の
保持装置によると、基板保持ヘッドにおけるシール部材
の外側に設けられたガイド部材を備えているため、研磨
パッド上に載置された被研磨基板を所定の位置に確実に
保持することができる。
【0099】請求項5の発明に係る被研磨基板の保持装
置によると、シール部材は、研磨時に被研磨基板側に移
動して被研磨基板の周縁部を研磨パッドに押し付けるた
め、研磨時に被研磨基板の周縁部が浮き上がる事態を回
避することができる。
【0100】請求項6の発明に係る被研磨基板の保持装
置によると、シール部材は、空間部に供給される加圧流
体の圧力により押圧されて被研磨基板の周縁部を研磨パ
ッドに押し付けるため、被研磨基板の周縁部を他の部分
と同様の加圧力によって研磨パッドに押し付けることが
できるため、被研磨基板を一層均一に研磨することがで
きる。
【0101】請求項7の発明に係る被研磨基板の保持装
置によると、空間部に供給された加圧流体を空間部の外
部に流出させる手段を備えているため、空間部に供給さ
れる加圧流体の圧力が基板保持ヘッドに加えられる押圧
力よりも大きくなった場合において、研磨パッドが弾性
変形したり又はガイド部材と研磨パッドとの間に研磨剤
が流入したりしていても、加圧流体はスムーズに外部に
流出するので、加圧流体が被研磨基板と研磨パッドとの
間に浸入して被研磨基板を上方に押し上げる事態を回避
することができる。
【0102】請求項8の発明に係る被研磨基板の保持装
置によると、被研磨基板を吸着して保持できると共に保
持した被研磨基板を研磨パッド上に搬送することができ
るため、簡易な構造によって被研磨基板の着脱及び搬送
を容易且つ確実に行なうことができる。また、基板支持
ヘッド、環状のシール部材及び研磨パッド上に載置され
た被研磨基板によって形成される領域に供給され該領域
を流通する加圧流体の加圧力によって被研磨基板を研磨
パッドに押し付けることができるため、研磨パッドに凹
凸があったり被研磨基板が変形していたりしても、また
被研磨基板の裏面にパーティクル等の異物が付着してい
ても、安定した且つ均一な加圧力で被研磨基板を研磨パ
ッドに押し付けることができるので、被研磨基板を均一
に研磨することができる。
【0103】請求項9の発明に係る被研磨基板の保持装
置によると、ガイド部材が環状に形成されていると共に
環状の内側と外側とを連通させる連通路を有しているた
め、基板保持ヘッド、ガイド部材及び被研磨基板によっ
て空間部を形成することができ、該空間部に供給される
加圧流体によって被研磨基板を均一に押圧することがで
きると共に、該空間部内の加圧流体の圧力が大きくなり
過ぎる場合には、加圧流体は連通路を通ってガイド部材
の外部に流出することができる。
【0104】請求項10の発明に係る被研磨基板の保持
装置によると、基板保持ヘッドにおける流体供給路の他
端が開口する部分は平坦面であり、該平坦面と研磨パッ
ドの上に載置された被研磨基板との間隔は被研磨基板の
径の1000分の1以上に設定されているため、加圧流
体が被研磨基板と基板保持ヘッドとの間を流通する際の
流体の流れに抵抗が生じて被研磨基板を加圧する流体に
圧力差が生じる事態を回避できるので、被研磨基板を一
層均一に研磨することができる。
【0105】請求項11の発明に係る基板の研磨方法に
よると、被研磨基板を基板保持ヘッドにより下方から上
方へ吸引して保持した後、保持した被研磨基板を研磨パ
ッドの上方に搬送するため、被研磨基板の保持及び研磨
パッド上への搬送が容易である。また、研磨パッド上に
載置された被研磨基板の上に加圧流体を供給し、供給さ
れた加圧流体により被研磨基板を研磨パッドに押し付け
るため、研磨パッドに凹凸があったり被研磨基板が変形
していたりしても、被研磨基板の裏面にパーティクル等
の異物が付着していても、被研磨基板を均一な加圧力で
研磨パッドに押し付けることができるので、被研磨基板
を均一に研磨することができる。
【0106】請求項12の発明に係る基板の研磨方法に
よると、第3の工程が、基板保持ヘッド、基板保持ヘッ
ドに固定された環状のシール部材及び研磨パッド上に載
置された被研磨基板によって形成される空間部に加圧流
体を供給する工程を含むため、被研磨基板を前記空間部
に供給される加圧流体によって研磨パッドに押し付ける
ことができるので、被研磨基板を一層均一に研磨するこ
とができる。
【0107】請求項13の発明に係る基板の研磨方法に
よると、第3の工程が、基板保持ヘッド、基板保持ヘッ
ドに対して接離可能に設けられた環状のシール部材及び
研磨パッド上に載置された被研磨基板によって形成され
る空間部に加圧流体を供給する工程を含むため、被研磨
基板を前記空間部に供給される加圧流体によって研磨パ
ッドに押し付けることができるので、被研磨基板を一層
均一に研磨することができる。
【0108】請求項14の発明に係る基板の研磨方法に
よると、第3の工程において、空間部に供給される加圧
流体の単位面積当たりの圧力は、基板保持ヘッドに加え
られる所定の押圧力を被研磨基板の研磨面の面積で割っ
て得られる圧力よりも大きいため、加圧流体は空間部か
ら外部に流出しつつ被研磨基板を加圧し、これにより、
被研磨基板に作用する加圧流体の圧力差がなくなるの
で、被研磨基板を一層均一に研磨することができる。
【0109】請求項15の発明に係る基板の研磨方法に
よると、空間部に供給される加圧流体の単位面積当たり
の圧力は、前記所定の押圧力を被研磨基板の研磨面の面
積で割って得られる圧力の1.1倍以上で且つ2.0倍
以下であるため、加圧流体が空間部から殆ど流出しない
ために流速が小さくなり過ぎたり、逆に加圧流体が空間
部から流出し過ぎて流速が大きくなり過ぎたりしないの
で、被研磨基板に作用する加圧流体の圧力差が一層なく
なるので、被研磨基板をより一層均一に研磨することが
できる。
【0110】請求項16の発明に係る基板の研磨方法に
よると、基板保持ヘッドにおけるシール部材が位置する
部位よりも外側に環状のガイド部材が設けられているた
め、研磨時に被研磨基板は研磨パッド上の所定位置に確
実に保持されると共に、空間部に供給される加圧流体の
単位面積当たりの圧力が、基板保持ヘッドに対して加え
られる所定の押圧力を被研磨基板の研磨面の面積で割っ
て得られる圧力よりも小さいため、加圧流体が被研磨基
板と研磨ヘッドとの間に浸入して基板保持ヘッドに対し
て接離可能に設けられているシール部材及び被研磨基板
を押し上げる事態を回避できる。
【0111】請求項17の発明に係る基板の研磨方法に
よると、空間部に供給される加圧流体の単位面積当たり
の圧力は、前記所定の押圧力を被研磨基板の研磨面の面
積で割って得られる圧力の0.8倍以上で且つ1.0倍
未満であるため、空間部に供給される加圧流体の加圧力
が大きくなってシール部材及び被研磨基板が押し上げら
れる事態を回避できると共に、加圧流体の加圧力に比べ
て基板保持ヘッドに加えられる押圧力が大きくなり過ぎ
てガイド部材が研磨パッドに強く押し付けられる事態を
回避することができる。
【0112】請求項18の発明に係る基板の研磨方法に
よると、基板保持ヘッドにおけるシール部材が位置する
部位よりも外側に環状のガイド部材が設けられているた
め、研磨時に被研磨基板は研磨パッド上の所定位置に確
実に保持されると共に、第3の工程が、基板保持ヘッド
を被研磨基板の研磨面とガイド部材の下面とが略同一平
面になる位置に移動する工程を含むため、空間部に供給
される加圧流体により被研磨基板に加えられる加圧力と
ガイド部材に加えられる押圧力とが略等しくなるので、
空間部に供給される加圧流体は空間部から殆ど流出する
ことなく被研磨基板を研磨パッドに押し付けることがで
きる。
【0113】請求項19の発明に係る基板の研磨方法に
よると、第3の工程が、空間部に供給される加圧流体に
よりシール部材を押圧して被研磨基板の周縁部を研磨パ
ッドに押し付ける工程を含むため、研磨時に被研磨基板
の周縁部が浮き上がる事態を回避することができる。
【0114】請求項20の発明に係る基板の研磨方法に
よると、基板保持ヘッドにおける被研磨基板を保持する
部分は平坦面に形成され、第3の工程が、前記平坦面と
研磨パッドの上に載置された被研磨基板との間隔を被研
磨基板の径の1000分の1以上に維持する工程を含む
ため、加圧流体が被研磨基板と基板保持ヘッドとの間を
流通する際の流体の流れに抵抗が生じて被研磨基板を加
圧する流体に圧力差が生じる事態を回避できるので、被
研磨基板を一層均一に研磨できる。
【0115】以上説明したように、請求項1〜20の発
明によると、安定した加圧力によって被研磨基板を研磨
パッドに押し付け、安定した研磨を行なうことができる
と共に、研磨パッドや該研磨パッドが載置される定盤に
凹凸があったり、被研磨基板の厚さにばらつきがあった
りしても、被研磨基板に対して均一な研磨ができ、ま
た、簡易な構造によって被研磨基板の着脱及び搬送を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る被研磨基板の保
持装置の概略断面図である。
【図2】(a),(b)は前記第1の実施形態に係る被
研磨基板の保持装置を用いる研磨方法の各工程を示す概
略断面図である。
【図3】前記第1の実施形態に係る被研磨基板の保持装
置を用いる研磨方法における研磨工程の動作を説明する
概略断面図である。
【図4】(a),(b)は前記第1の実施形態に係る被
研磨基板の保持装置におけるガイド部材の底面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る被研磨基板の保
持装置の概略断面図である。
【図6】(a),(b)は前記第2の実施形態に係る被
研磨基板の保持装置を用いる研磨方法の各工程を示す概
略断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る被研磨基板の保
持装置の概略断面図である。
【図8】(a),(b)は前記第3の実施形態に係る被
研磨基板の保持装置を用いる研磨方法の各工程を示す概
略断面図である。
【図9】第1従来例に係る基板の研磨装置の概略斜視図
である。
【図10】前記第1従来例に係る基板の研磨装置により
行なう研磨方法の概略断面図である。
【図11】(a)〜(c)は前記第1従来例に係る基板
の研磨装置により行なう研磨方法の問題点を説明する概
略断面図である。
【図12】第2従来例に係る基板の研磨装置の概略断面
図である。
【符号の説明】
11 定盤 12 研磨パッド 13 基板 15A,15B,15C 基板保持装置 16A,16B,16C 回転軸 17A,17B,17C 基板保持ヘッド 18A,18B,18C シール部材 19A,19B,19C ガイド部材 19a 凹状溝 20A,20B,20C 流体流通路 21A,21B,21C 空間部 23 研磨剤 24B,24C 流体分散板 24a 分散孔

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被研磨基板を保持すると共に保持した被
    研磨基板を研磨パッドに押し付ける被研磨基板の保持装
    置であって、 前記研磨パッドに対して進退可能に設けられており、被
    研磨基板を吸引する基板吸引手段と一端から供給された
    加圧流体を他端から流出させる流体供給路とを有する基
    板保持ヘッドと、 前記基板保持ヘッドにおける前記流体供給路の他端を囲
    む部位に固定されており、前記基板保持ヘッド及び前記
    研磨パッド上に載置された被研磨基板と共に空間部を形
    成する環状のシール部材とを備え、 前記研磨パッド上に載置された被研磨基板を前記流体供
    給路の他端から前記空間部に供給される加圧流体の圧力
    により前記研磨パッドに押し付けることを特徴とする被
    研磨基板の保持装置。
  2. 【請求項2】 前記基板保持ヘッドにおける前記シール
    部材の外側に設けられており、前記研磨パッド上に載置
    された被研磨基板を所定の位置に保持するガイド部材を
    さらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の被
    研磨基板の保持装置。
  3. 【請求項3】 被研磨基板を保持すると共に保持した被
    研磨基板を研磨パッドに押し付ける被研磨基板の保持装
    置であって、 前記研磨パッドに対して進退可能に設けられており、被
    研磨基板を吸引する基板吸引手段と一端から供給された
    加圧流体を他端から流出させる流体供給路とを有する基
    板保持ヘッドと、 前記基板保持ヘッドにおける前記流体供給路の他端を囲
    む部位に対して接離可能に設けられており、前記基板保
    持ヘッド及び前記研磨パッド上に載置された被研磨基板
    と共に空間部を形成する環状のシール部材とを備え、 前記研磨パッド上に載置された被研磨基板を前記流体供
    給路の他端から前記空間部に供給される加圧流体の圧力
    により前記研磨パッドに押し付けることを特徴とする被
    研磨基板の保持装置。
  4. 【請求項4】 前記基板保持ヘッドにおける前記シール
    部材が位置する部位よりも外側に設けられており、前記
    研磨パッド上に載置された被研磨基板を所定の位置に保
    持するガイド部材をさらに備えていることを特徴とする
    請求項3に記載の被研磨基板の保持装置。
  5. 【請求項5】 前記シール部材は、研磨時に被研磨基板
    側に移動して被研磨基板の周縁部を前記研磨パッドに押
    し付けるように設けられていることを特徴とする請求項
    3に記載の被研磨基板の保持装置。
  6. 【請求項6】 前記シール部材は、前記流体供給路の他
    端から前記空間部に供給される加圧流体の圧力により押
    圧されて被研磨基板の周縁部を前記研磨パッドに押し付
    けるように設けられていることを特徴とする請求項5に
    記載の被研磨基板の保持装置。
  7. 【請求項7】 前記空間部に供給された加圧流体を前記
    空間部の外部に流出させる手段をさらに備えていること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の被研
    磨基板の保持装置。
  8. 【請求項8】 被研磨基板を保持すると共に保持した被
    研磨基板を研磨パッドに押し付ける被研磨基板の保持装
    置であって、 前記研磨パッドに対して進退可能に設けられており、被
    研磨基板を吸引する基板吸引手段と一端から供給された
    加圧流体を他端から流出させる流体供給路とを有する基
    板保持ヘッドと、 前記基板保持ヘッドにおける前記流体供給路の他端を囲
    む部位に固定されており、前記研磨パッド上に載置され
    た被研磨基板を所定の位置に保持するガイド部材とを備
    え、 前記研磨パッド上に載置された被研磨基板を前記流体供
    給路の他端から前記基板保持ヘッド、前記ガイド部材及
    び前記研磨パッド上に載置された被研磨基板によって囲
    まれる領域に供給される加圧流体の圧力により前記研磨
    パッドに押し付けることを特徴とする被研磨基板の保持
    装置。
  9. 【請求項9】 前記ガイド部材は、環状に形成されてい
    ると共に環状の内側と外側とを連通させる連通路を有し
    ていることを特徴とする請求項2、4又は8に記載の被
    研磨基板の保持装置。
  10. 【請求項10】 前記基板保持ヘッドにおける前記流体
    供給路の他端が開口する部分は平坦面に形成されてお
    り、前記平坦面と前記研磨パッドの上に載置された被研
    磨基板との間隔を被研磨基板の径の1000分の1以上
    に設定する手段をさらに備えていることを特徴とする請
    求項1〜9のいずれか1項に記載の被研磨基板の保持装
    置。
  11. 【請求項11】 被研磨基板を研磨パッドに押し付けて
    研磨する基板の研磨方法であって、 被研磨基板を基板保持ヘッドにより下方から上方へ吸引
    して保持した後、保持した被研磨基板を前記研磨パッド
    の上方に搬送する第1の工程と、 前記研磨パッドの上方に搬送された被研磨基板を前記基
    板保持ヘッドから解放して前記研磨パッドの上に載置す
    る第2の工程と、 前記研磨パッドの上に載置された被研磨基板の上に加圧
    流体を供給し、供給された加圧流体により被研磨基板を
    前記研磨パッドに押し付ける第3の工程とを備えている
    ことを特徴とする基板の研磨方法。
  12. 【請求項12】 前記第3の工程は、前記基板保持ヘッ
    ド、該基板保持ヘッドに固定された環状のシール部材及
    び前記研磨パッドの上に載置された被研磨基板によって
    形成される空間部に加圧流体を供給する工程を含むこと
    を特徴とする請求項11に記載の基板の研磨方法。
  13. 【請求項13】 前記第3の工程は、前記基板保持ヘッ
    ド、該基板保持ヘッドに対して接離可能に設けられた環
    状のシール部材及び前記研磨パッドの上に載置された被
    研磨基板によって形成される空間部に前記加圧流体を供
    給する工程を含むことを特徴とする請求項11に記載の
    基板の研磨方法。
  14. 【請求項14】 前記第3の工程は、前記基板保持ヘッ
    ドを前記研磨パッドに対して所定の押圧力で押圧する工
    程を含み、 前記空間部に供給される加圧流体の単位面積当たりの圧
    力は、前記所定の押圧力を被研磨基板の研磨面の面積で
    割って得られる圧力よりも大きいことを特徴とする請求
    項12又は13に記載の基板の研磨方法。
  15. 【請求項15】 前記空間部に供給される加圧流体の単
    位面積当たりの圧力は、前記所定の押圧力を被研磨基板
    の研磨面の面積で割って得られる圧力の1.1倍以上で
    且つ2.0倍以下であることを特徴とする請求項14に
    記載の基板の研磨方法。
  16. 【請求項16】 前記基板保持ヘッドにおける前記シー
    ル部材が位置する部位よりも外側には前記研磨パッド上
    に載置された被研磨基板を所定の位置に保持する環状の
    ガイド部材が設けられており、 前記第3の工程は、前記基板保持ヘッドを前記研磨パッ
    ドに対して所定の押圧力で押圧する工程を含み、 前記空間部に供給される加圧流体の単位面積当たりの圧
    力は、前記所定の押圧力を被研磨基板の研磨面の面積で
    割って得られる圧力よりも小さいことを特徴とする請求
    項13に記載の基板の研磨方法。
  17. 【請求項17】 前記空間部に供給される加圧流体の単
    位面積当たりの圧力は、前記所定の押圧力を被研磨基板
    の研磨面の面積で割って得られる圧力の1.0倍未満で
    あることを特徴とする請求項16に記載の基板の研磨方
    法。
  18. 【請求項18】 前記基板保持ヘッドには前記研磨パッ
    ド上に載置された被研磨基板を所定の位置に保持する環
    状のガイド部材が設けられており、 前記第1の工程は、被研磨基板を前記基板保持ヘッドに
    被研磨基板の研磨面が前記ガイド部材の下面よりも上に
    位置するように保持する工程を含み、 前記第3の工程は、前記基板保持ヘッドを被研磨基板の
    研磨面と前記ガイド部材の下面とが略同一平面になる位
    置に移動する工程を含むことを特徴とする請求項11又
    は13に記載の基板の研磨方法。
  19. 【請求項19】 前記第3の工程は、前記シール部材を
    前記空間部に供給される加圧流体により押圧して被研磨
    基板の周縁部を前記研磨パッドに押し付ける工程を含む
    ことを特徴とする請求項13に記載の基板の研磨方法。
  20. 【請求項20】 前記基板保持ヘッドにおける被研磨基
    板を保持する部分は平坦面に形成されており、 前記第3の工程は、前記平坦面と前記研磨パッドの上に
    載置された被研磨基板との間隔を被研磨基板の径の10
    00分の1以上に維持する工程を含むことを特徴とする
    請求項11〜13のいずれか1項に記載の基板の研磨方
    法。
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