JP2000218505A - ワーク切断装置およびワーク切断方法 - Google Patents

ワーク切断装置およびワーク切断方法

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JP2000218505A
JP2000218505A JP2181999A JP2181999A JP2000218505A JP 2000218505 A JP2000218505 A JP 2000218505A JP 2181999 A JP2181999 A JP 2181999A JP 2181999 A JP2181999 A JP 2181999A JP 2000218505 A JP2000218505 A JP 2000218505A
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cutting blade
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blade
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断精度および生産性を向上できるワーク切
断装置およびワーク切断方法を提供する。 【解決手段】 ベット12上に立設されるコラム14の
レール16a、16bに、スライダ18を摺動可能に装
着する。スライダ18の前面に設けられた支持部26a
と26bとによって、切断刃ブロック28が装着された
回転軸30の両側を支持する。切断刃ブロック28は複
数の切断刃48を含む。ベット12上の切断刃ブロック
28の真下にワーク70を配置する。切断刃48を回転
させながら降下させ、ワーク70を切断する。このと
き、切断刃48にかかる負荷に応じて、切断刃48の切
断速度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はワーク切断装置お
よびワーク切断方法に関し、特にたとえば磁石などの焼
結体を切断するために用いられる、ワーク切断装置およ
びワーク切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ボイスコイルモータなどに使用される磁
石を得るための従来のワーク切断装置の一例を図13に
示す。このワーク切断装置1は、いわゆる片持ちタイプ
の一種のオーバーハング型であり、回転軸2に対して、
各切断刃3はスペーサ(図示せず)をかませながら1枚
ずつ順に組み付けて形成され、回転軸2の端部はサポー
トアーム4によって支持される。また、ワーク切断装置
1は、レール5に摺動可能に装着されたXスライダ6を
含む。Xスライダ6上には、チャックテーブル7、その
上に貼付板8が取り付けられ、貼付板8には接着剤によ
ってたとえば複数のワーク9が固定される。そして、X
スライダ6を矢印A方向(X軸方向)に摺動させ、ワー
ク9を、矢印B方向に回転している切断刃3に向かって
一定速度で相対移動させることによって、ワーク9を所
定の厚みに切断する。このとき、ワーク9は複数の切断
刃3によって切断されるので、一度の作業で複数枚の磁
石が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来技
術は、いわゆる片持ちタイプであるので、切断負荷が増
加して切断刃3が所定回転数以下になると、切断中に切
断刃3のブレが発生しワーク9の切断面の精度が低下す
る。したがって、ワーク9の切断速度は、最大負荷が発
生する箇所に合わせて一定速度に設定されていた。その
ため、ワーク9の切断断面積に合わせて切断速度を切り
替えることができず、切断効率が悪かった。この弊害
は、特に円弧状の焼結体を切断する場合に顕著であっ
た。また、最近使用されている超硬の切断刃としては切
り代を小さくするためにその厚さが0.5mm〜0.6
mmのものが使用されているが、ブレが発生しやすいの
で切断速度をさほど上げることができず、切断効率の向
上は急務とされている。
【0004】さらに、切断刃3を片持ちするので、切断
中に発生するブレによって切断精度が低くなり、さら
に、回転軸2に取り付ける切断刃3の枚数には限界があ
り、一度に切断できる枚数が限られてしまい、生産性が
悪いという問題点があった。
【0005】そこで、切削精度と生産性とを高めること
を目的とした従来例として特開平7−214544号開
示の技術があるが、被切断物それぞれに対して予め切り
込み深さと切刃の接触長さとをデータとしてインプット
しなければならない。すなわち、形状が異なるワークそ
れぞれに対してデータをインプットしなければならず作
業性が良くなかった。また、被切断物の固定箇所がずれ
ると、切り込み深さから変換された切刃の接触長さと実
際の切刃の接触長さとの間に狂いが生じるため、切断精
度が低下してしまう。
【0006】さらに、負荷を検出し研削速度を制御する
ことによって研削焼けを防止する技術が、特公平6−3
7031号公報に開示されているが、研削送り速度を減
ずることによって研削焼けを防止するものであるため、
研削時間が長くなると考えられる。このようにいずれの
従来技術においても、切断精度および生産性が十分では
なかった。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、切
断精度および生産性を向上できる、ワーク切断装置およ
びワーク切断方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のワーク切断装置は、切断刃を回転
させてワークを切断するワーク切断装置において、切断
刃が装着された回転軸の両側をともに支持することを特
徴とする。
【0009】請求項2に記載のワーク切断装置は、請求
項1に記載のワーク切断装置において、回転軸の両側を
支持する支持部が1つのユニットに取り付けられるもの
である。
【0010】請求項3に記載のワーク切断装置は、請求
項1または2に記載のワーク切断装置において、回転軸
の両側を支持する支持部の1つが、他方の支持部に対し
て移動可能に取り付けられるものである。
【0011】請求項4に記載のワーク切断装置は、請求
項1ないし3のいずれかに記載のワーク切断装置におい
て、回転軸は、その両端にテーパ部を有するアーバー、
およびアーバーの端部を受容するために逆テーパ状の受
容部を有する回転支持部を含むものである。
【0012】請求項5に記載のワーク切断装置は、請求
項1ないし4のいずれかに記載のワーク切断装置におい
て、さらに、切断時の切断刃に対するワークの相対的運
動方向が切断刃の中心方向になるように、ワークまたは
切断刃を移動させる手段を含むものである。
【0013】請求項6に記載のワーク切断装置は、切断
刃を回転させてワークを切断するワーク切断装置におい
て、切断時の切断刃に対するワークの相対的運動方向が
切断刃の中心方向になるように、ワークまたは切断刃を
移動させることを特徴とする。
【0014】請求項7に記載のワーク切断装置は、請求
項1ないし6のいずれかに記載のワーク切断装置におい
て、さらに、切断刃にかかる負荷を検出する負荷検出手
段、および負荷に応じて切断刃の切断速度を調整する切
断速度調整手段を含むものである。
【0015】請求項8に記載のワーク切断装置は、切断
刃を回転させてワークを切断するワーク切断装置におい
て、切断刃にかかる負荷を検出する負荷検出手段、およ
び負荷に応じて切断刃の切断速度を調整する切断速度調
整手段を備えることを特徴とする。
【0016】請求項9に記載のワーク切断装置は、請求
項1ないし8のいずれかに記載のワーク切断装置におい
て、ベルト伝動を利用して切断刃を回転するとき、ベル
トの張力を調整するための張力調整手段をさらに含むも
のである。
【0017】請求項10に記載のワーク切断方法は、切
断刃を回転させてワークを切断するワーク切断方法にお
いて、切断刃が装着された回転軸の両側をともに支持し
た状態で、切断刃を回転させてワークを切断することを
特徴とする。
【0018】請求項11に記載のワーク切断方法は、切
断刃を回転させてワークを切断するワーク切断方法にお
いて、所定位置にワークを配置する第1ステップ、およ
び切断時の切断刃に対するワークの相対的運動方向が切
断刃の中心方向になるように、ワークまたは切断刃を移
動させる第2ステップを備えることを特徴とする。
【0019】請求項12に記載のワーク切断方法は、切
断刃を回転させてワークを切断するワーク切断方法にお
いて、切断刃にかかる負荷を検出する第1ステップ、お
よび負荷に応じて切断刃の切断速度を調整する第2ステ
ップを備えることを特徴とする。
【0020】請求項1に記載のワーク切断装置では、回
転軸の両側をともに支持することによって、切断刃の保
持を安定化でき、切断中の切断刃のブレを小さくするこ
とができるため、たとえば焼結体のような脆性を有する
ワークを切断するときにチッピングを抑制することがで
き、切断精度を向上できる。また、切断刃のブレを小さ
くすることができるので、回転軸に取付可能な切断刃の
数を多くできる。その結果、一度の作業での切断枚数を
多くできるので、生産性を向上できる。請求項10に記
載のワーク切断方法においても同様である。
【0021】請求項2に記載のワーク切断装置のよう
に、回転軸の両側を支持する支持部を1つのユニットに
取り付けることによって、切断刃の保持精度、特に水平
方向の精度を向上させることができる。
【0022】請求項3に記載のワーク切断装置のよう
に、回転軸の両側を支持する支持部の1つを、他方の支
持部に対して移動可能に取り付けてもよい。
【0023】請求項4に記載のワーク切断装置のよう
に、回転軸のアーバーの両端にテーパ部を形成し、その
テーパ部を、回転支持部の逆テーパ状の受容部に嵌入す
るようにすれば、切断刃の固定精度を向上することがで
きる。
【0024】また、請求項5、請求項6に記載のワーク
切断装置では、たとえば、所定位置に配置されたワーク
に対して切断刃を回転させながら降下させて、ワークに
対して切断刃を切り込むことによって、切断刃を変形さ
せようとする力を従来技術より小さくできるので、切断
刃にかかる負荷が小さくなる。したがって、切断刃の変
形も小さくなり、切断面の精度が向上する。また、切断
に要するストロークも短くできるので、切断時間を短縮
でき、生産性が向上する。請求項11に記載のワーク切
断方法においても同様である。
【0025】さらに、請求項7、請求項8に記載のワー
ク切断装置では、自動的に負荷検出を行い、ワークの形
状にかかわらず切断刃にかかる負荷が安定するように、
切断速度を調整しながらワークを切断することができる
ので、自動化できるとともに切断効率を向上でき、かつ
切断精度を向上できる。請求項12に記載のワーク切断
方法においても同様である。特に、切断刃のブレを抑制
できるときには、負荷検出がさらに正確となり、切断精
度をさらに向上させることができる。
【0026】請求項9に記載のワーク切断装置では、張
力調整手段によってベルトの張力を常に一定に保つこと
により、ベルトの滑りを防止でき、ベルトの回転を安定
化できる。特に、切断刃をワークに向かって移動させて
ワークを切断する場合に有効となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。
【0028】図1を参照して、この発明の実施の形態の
ワーク切断装置10は門型両持ちタイプの薄刃切断機の
一種であり、ベッド12を含み、ベッド12上には横断
面略コ字状のコラム14が立設される。コラム14の前
面には鉛直方向に平行する2本のレール16aおよび1
6bが形成され、レール16aおよび16bには上下方
向(Z軸方向)に摺動可能なスライダ18が装着され
る。スライダ18の背面には、鉛直方向のねじ孔を有す
るスライダ支持部20が取り付けられ、スライダ支持部
20のねじ孔には切込軸として機能するねじ22が螺入
される。ねじ22はコラム14上に配設される昇降モー
タ24によって回転される。したがって、昇降モータ2
4の制御によってねじ22が回転し、スライダ支持部2
0を介してスライダ18が上下動可能とされ、切断時に
は、後述する切断刃ブロック28が矢印C方向(下方
向)に送られる。
【0029】スライダ18の前面には所定間隔を有しか
つ同一高さに支持部26aおよび26bが設けられ、支
持部26aおよび26bによって、切断刃ブロック28
が取り付けられた回転軸30の両側が支持される。
【0030】図2に示すように、回転軸30は、アーバ
ー32、回転支持部34a、34b、ねじ36a、36
bを含む。アーバー32の両端にはそれぞれテーパ部3
8a、38bが形成され、かつその先端部にはねじ孔4
0a、40bが形成される。回転支持部34a、34b
は、それぞれ、アーバー32の端部を受容するための受
容部42a、42b、およびねじ36a、36bを挿入
するためのねじ孔44a、44bを有する。受容部42
a、42bの逆テーパ状の傾斜は、テーパ部38a、3
8bの傾斜と一致するように形成される。
【0031】したがって、回転軸30では、受容部42
a、42bにそれぞれテーパ部38a、38bが嵌入さ
れて、回転支持部34a、34bとアーバー32とが一
体化され、さらにねじ36aがねじ孔44aに挿入され
かつねじ孔40aに螺入され、ねじ36bがねじ孔44
bに挿入されかつねじ孔40bに螺入されることによっ
て、アーバー32が精度よく固定される。
【0032】このような回転軸30は、支持部26aお
よび26bによって支持される。このとき、支持部26
aと回転支持部34aとの間、支持部26bと回転支持
部34bとの間には、それぞれ図示しないベアリングが
介挿されており、したがって回転軸30は回転可能に支
持される。
【0033】なお、図1に示すように、支持部26b
は、スライダ18に取り付けられたレール46aおよび
46bを摺動してスライダ18の前面に着脱可能に装着
される。これにより回転軸30の着脱が行われる。ま
た、切断刃ブロック28は、複数の切断刃48を有し、
切断刃48間にはスペーサ(図示せず)が介挿される。
この実施の形態では、たとえば、切断刃48の厚みは
0.6mm、スペーサの厚みは2.5mmに設定される。
【0034】図3をも参照して、回転軸30の一端に取
り付けられるプーリ50と、回転軸モータ72(後述)
によって回転される回転軸51に取り付けられるモータ
プーリ52とにはベルト54が装着され、ベルト54を
回転軸モータ72の駆動で回転させるベルト伝動によっ
て、回転軸30、切断刃ブロック28がたとえば矢印D
方向に回転される。ここで注目すべきは、ベルト54の
張力を調整する張力調整手段56を設けていることであ
る。張力調整手段56は、先端にプーリ58が形成され
た回動軸60、回動軸60を支持する支持部62、およ
びエアシリンダ64を含む。回動軸60の先端のプーリ
58はベルト54に従動する。エアシリンダ64は、回
動支点Pを中心に矢印E方向に回動する回動軸60が一
定の力でベルト54を押圧するように構成されている。
したがって、ベルト54の張力を一定に保つことができ
る。
【0035】図1に戻って、ベッド12上の切断刃ブロ
ック28の真下には、たとえばステンレス鋼製のテーブ
ル66が配置され、テーブル66の上面にたとえばカー
ボン製の貼付板68が配置され、貼付板68上にはたと
えば接着剤などによってワーク70が固定される。この
実施の形態では、計4個のワーク70が並列配置され
る。ワーク70としては、たとえば円弧状の表面を有す
る磁石等の焼結体が用いられる。
【0036】つづいて、図4を参照して、ワーク切断装
置10の電気的構成について説明する。
【0037】ワーク切断装置10は、切断刃48を上下
動させるための昇降モータ24の他、切断刃48を回転
させるための回転軸モータ72を含む。昇降モータ24
および回転軸モータ72は、それぞれ入力電源74から
電力が与えられる昇降モータ制御回路76および回転軸
制御回路78によって制御される。回転軸モータ制御回
路78には、回転軸モータ72の負荷電流を検出するた
めの負荷電流検出器80が含まれる。
【0038】昇降モータ制御回路76および回転軸モー
タ制御回路78はコントロールユニット82によって制
御される。コントロールユニット82は、昇降モータ制
御回路76、回転軸モータ制御回路78との間で信号を
入出力するためのI/Oポート84を含み、I/Oポー
ト84にはBUS86を介して、処理動作を制御するた
めのCPU88、制御プログラム等が格納されるROM
90、ワークエリアとなるRAM92、動作状態を監視
するためのCRT94が接続される。さらに、BUS8
6には制御データ等を入力するための操作パネル96が
接続される。したがって、コントロールユニット82に
よって、負荷データとオペレータによって設定されたデ
ータとに基づいて、切断刃48の上下動、回転が制御さ
れる。
【0039】このようなワーク切断装置10の主要動作
について、図5および図6を参照して説明する。
【0040】オペレータが予め、貼付板68にたとえば
接着剤で固定したワーク70をテーブル66にセットす
る。
【0041】そして、操作パネル96のスタートボタン
をオンすると、切断刃48が回転するとともに切断刃4
8がワーク70に向かって降下する。このとき、加工時
間を短くするために切断刃48がワーク70に到達する
までは切断時よりも速い速度で切断刃48を降下させる
(ステップS1)。切断刃48がワーク70に到達した
ことは、切断刃48にかかる負荷が上昇したこと、ある
いは操作パネル96によって設定された位置まで切断刃
48が降下したことによって検知される。
【0042】そして、切断が開始されるが、ワーク70
のチッピングを防止するために通常の切断速度よりも遅
い切断速度Vで切断刃48を降下させる(ステップS
3)。この切断速度Vは予め操作パネル96によって設
定される。
【0043】また、通常の切断速度よりも遅い切断速度
Vで切断する時間がT0、T1、T2として操作パネル
96によって予め設定されており、まず時間T0の間、
遅い切断速度Vで切断される(ステップS5、ステップ
S7)。それに続いて時間T1の間、同様に遅い切断速
度Vで切断され、その間所定のサンプリング周期で切断
刃48にかかる負荷値x1の加算、サンプリング時間の
加算、ルーチン回数の加算が行われ、RAM92に格納
されていく(ステップS9、ステップS11)。負荷値
x1、x2(後述)は負荷電流検出器80で回転軸モー
タ72の負荷電流を検出することによって算出される。
【0044】そして、通常の切断速度よりも遅い切断速
度Vで切断する時間T1が経過すると、負荷値x1の合
計をルーチン回数で除算して、負荷平均X1が算出され
RAM92に格納される(ステップS13)。その後は
時間T2の間、上述と同様に所定のサンプリング周期で
切断刃48の負荷値x2の加算、サンプリング時間の加
算、ルーチン回数の加算が行われて、RAM92に格納
されていく(ステップS15、ステップS17)。な
お、最初の時間T2の間の切断速度は、上述と同様、遅
い切断速度Vである。
【0045】時間T2が経過すると、負荷値x2の合計
をルーチン回数で除算して、負荷平均X2が算出され
て、RAM92に格納される(ステップS19)。この
ように切断刃48の降下中、最初は時間T1その後は時
間T2毎に、負荷平均が監視される。
【0046】そして、負荷平均X2が負荷上限値以上か
否かを判断することによって、切断時において異常が発
生したか否かが判断され(ステップS21)、負荷平均
X2が負荷上限値以上であれば、異常が発生したとして
切断を中止させる(ステップS23)。
【0047】一方、負荷平均X2が0に近い負荷下限値
以下になったか否かを判断することによって、ワーク7
0を切断し終えたか否かが判断され(ステップS2
5)、負荷平均X2が負荷下限値以下であれば、切断作
業を自動終了する。そして、切断刃48を上昇させて、
切断刃48の回転を停止して、終了する。
【0048】負荷平均X2が負荷上限値と負荷下限値と
の間にあれば、負荷平均X1とX2と比較に基づいて、
切断速度を加減速するための係数kがたとえば5段階
(k1〜k5)で決定される(ステップS27)。たと
えば、初期設定速度である切断速度Vを、可変的に設定
される切断速度の中の最小値とする場合には、係数k1
〜k5は1以上の値となる。
【0049】また、ステップS27において、負荷平均
X2と前回の負荷平均X2との比較に基づいて、係数k
を決定するようにしてもよい。この場合には、たとえ
ば、係数k3=1とし、係数k1、k2を1より小さ
く、係数k4、k5を1より大きく設定する。
【0050】そして、決定された係数kに基づいて切断
速度が設定され(ステップS29)、ステップS15に
戻る。ステップS27において、負荷平均X1とX2と
の比較に基づいて係数kを決定する場合には、切断速度
はk×V(V:遅い切断速度)でセットされ、一方、負
荷平均X2と前回の負荷平均X2との比較に基づいて係
数kを決定する場合には、切断速度はk×v(v:前回
の切断速度)でセットされる。このように、負荷検出し
ながら切断刃48にかかる負荷が安定するように切断速
度を一定幅の範囲で調整することによって、効率よく切
断することが可能となる。
【0051】ワーク切断装置10の効果について、図7
を参照して説明する。図7において、負荷および切断速
度は、それぞれ実線および一点鎖線で示される。
【0052】負荷検出しない定速切断時には、図7
(a)に示すように切断刃48にかかる負荷が変化し、
切断刃48の負担が大きくなる。しかし、負荷検出時に
は、図7(b)に示すように切断刃48にかかる負荷に
応じてリアルタイムで切断速度を制御することによっ
て、負荷を安定化できるので、切断刃48への負担を減
ずることができ、切断精度を向上できる。また、図7
(a)と(b)とを比較してわかるように、負荷検出時
には切断に要する時間を短縮でき、生産性を向上でき
る。
【0053】また、ワーク切断装置では、切断刃が回転
軸に完全に直角になるよう取り付けられるのが理想的で
あり、この場合には切断反力は切断刃面内に発生し、切
断刃をその面に垂直に変形させる力は発生しない。しか
し、現実的には、従来のワーク切断装置1では、図9に
示すように、切断刃取り付け誤差θ(θ=0.02〜
0.04度程度)が発生し、切断反力fの接線分力f1
の取り付け誤差分の分力f2(=f1×sinθ)が切
断刃3を変形させようとする力として作用し、切断刃3
が変形し、切断精度が悪くなる。
【0054】それに対して、ワーク切断装置10によれ
ば、図8に示すように、従来と同様の切断刃取り付け誤
差θがあっても、切断反力Fが回転軸30の略中心方向
になるので、接線分力F1は小さくなり、切断刃48を
変形させようとする分力F2(=F1×sinθ)は必
然的に、図9に示す従来技術の場合よりも小さくなり、
切断刃48にかかる負荷も小さくなる。その結果、切断
刃48の変形を小さくでき、切断刃48のブレも小さく
なるので、切断精度が向上する。
【0055】また、図10に示すように、ワーク切断装
置10による切断開始から切断終了までの切断刃48の
ストロークL1は、図11に示す従来技術のストローク
L2と比較して短縮できることがわかる。すなわち、上
方向から切断することによって、切断ストロークを短く
でき、ワーク切断時間を大幅に短縮できる。
【0056】一実験例として、図12に示す円弧状のネ
オジム磁石を切断する場合、ワーク切断時間は、従来の
ワーク切断装置1では18.5分必要であったが、ワー
ク切断装置10によれば14.5分に短縮できた。
【0057】また、回転軸30の両側をそれぞれ支持部
26aおよび26bで支持するいわゆる両持ち構造とす
ることによって、切断刃48の保持を安定化でき、切断
中の切断刃48のブレを小さくすることができるため、
たとえば焼結体のような脆性を有するワークを切断する
ときにチッピングを抑制することができ、切断精度を向
上できる。また、切断刃48のブレを小さくすることが
できるので、回転軸30に取付可能な切断刃48の数を
多くでき、その結果、一度の作業での切断枚数を多くで
きるので、生産性を向上できる。
【0058】回転軸30の両側を支持する支持部26a
および26bを1つのユニットであるスライダ18に取
り付けることによって、切断刃48の保持精度、特に水
平方向の精度を向上させることができる。
【0059】さらに、回転軸30のアーバー32の両端
にそれぞれテーパ部38aおよび38bを形成し、その
テーパ部38aおよび38bを、それぞれ回転支持部3
4aおよび34bの受容部42aおよび42bに嵌入す
るようにすれば、切断刃48の固定精度を向上すること
ができる。
【0060】また、張力調整手段56によってベルト5
4の張力を常に一定に保つことによって、ベルト54の
滑りを防止でき、ベルト54の回転を安定化できる。こ
の実施の形態のように、切断刃48を上下動させる場合
には特に有効となる。
【0061】なお、上述の実施の形態では、ワーク70
に向けて切断刃48を移動させる場合について説明した
が、これに限定されず、たとえば、切断刃48に向けて
ワーク54を移動させてもよく、さらには、切断時にお
ける切断刃48に対するワーク70の相対的運動方向が
切断刃48の中心方向になるように、ワーク70または
切断刃48を移動させる任意の手段を用いることができ
る。
【0062】
【発明の効果】この発明によれば、回転軸の両側をそれ
ぞれ支持することによって、切断中の切断刃のブレを小
さくすることができるため、切断精度を向上できる。ま
た、切断刃のブレを小さくすることができるので、回転
軸に取付可能な切断刃の数を多くでき、その結果、一度
の作業での切断枚数を多くできるので、生産性を向上で
きる。
【0063】また、切断時の切断刃に対するワークの相
対的運動方向が切断刃の中心方向になるように、ワーク
または切断刃を移動させることによって、切断刃を変形
させようとする力を従来技術より小さくできるので、切
断刃の変形も小さくなり、切断面の精度が向上する。ま
た、切断に要するストロークも短くできるので、切断時
間を短縮でき、生産性が向上する。
【0064】さらに、切断刃にかかる負荷を自動的に検
出し、その負荷に応じて切断速度を調整することによっ
て、ワークの形状にかかわらず切断刃にかかる負荷が安
定するように切断速度を調整しながらワークを切断する
ことができるので、自動化できるとともに切断効率を向
上でき、かつ切断精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の要部を示す斜視図であ
る。
【図2】支持部および回転軸の要部を示す斜視図であ
る。
【図3】図1の実施形態の要部を示す側面図である。
【図4】図1の実施形態の電気的構成を示すブロック図
である。
【図5】図1の実施形態の動作を示すフロー図である。
【図6】図5の動作の続きを示すフロー図である。
【図7】時間に対する切断速度および負荷を示すグラフ
であり、(a)は負荷検出をしない定速切断時、(b)
は負荷検出時をそれぞれ示す。
【図8】図1に示す実施形態による切断時に切断刃にか
かる加工反力の関係を示す図解図である。
【図9】図13に示す従来技術による切断時に切断刃に
かかる加工反力の関係を示す図解図である。
【図10】図1に示す実施形態の切断ストロークを示す
図解図である。
【図11】図13に示す従来技術の切断ストロークを示
す図解図である。
【図12】ワークの一例を示す斜視図である。
【図13】従来技術の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ワーク切断装置 16a、16b、46a、46b レール 18 スライダ 20 スライダ支持部 22、36a、36b ねじ 24 昇降モータ 26a、26b、62 支持部 28 切断刃ブロック 30、51、60 回転軸 32 ア−バー 34a、34b 回転支持部 38a、38b テーパ部 42a、42b 受容部 48 切断刃 50、58 プーリ 54 ベルト 56 張力調整手段 64 エアシリンダ 66 テーブル 68 貼付板 70 ワーク 72 回転軸モータ 76 昇降モータ制御回路 78 回転軸モータ制御回路 80 負荷電流検出器 82 コントロールユニット 96 操作パネル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月24日(2000.3.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のワーク切断装置は、切断刃を鉛直
方向に移動させながら回転させて、固定されたワークを
切断するワーク切断装置において、切断刃が装着された
回転軸の両側を支持する支持部、および支持部が取り付
けられかつ鉛直方向に移動可能な1つのユニットを備え
ることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項2に記載のワーク切断装置は、切断
刃を回転させてワークを切断するワーク切断装置におい
て、切断刃が装着された回転軸の両側をそれぞれ支持す
る2つの支持部を有し、一方の支持部が他方の支持部に
対して回転軸の軸方向に移動可能に取り付けられること
を特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】請求項3に記載のワーク切断装置は、請求
項1または2に記載のワーク切断装置において、さら
に、切断時の切断刃に対するワークの相対的運動方向が
切断刃の中心方向になるように、ワークまたは切断刃を
移動させる手段を含むものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項4に記載のワーク切断装置は、請求
項1ないし3のいずれかに記載のワーク切断装置におい
て、さらに、切断刃にかかる負荷を検出する負荷検出手
段、および負荷に応じて切断刃の切断速度を調整する切
断速度調整手段を含むものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項5に記載のワーク切断装置は、切断
刃を回転させてワークを切断するワーク切断装置におい
て、ワークの切断開始後の時間T1における切断刃にか
かる負荷平均X1を検出する手段、時間T1に続く各時
間T2毎の切断刃にかかる負荷平均X2を検出する手
段、および各時間T2のうち2番目以降の各時間T2に
おける切断刃の切断速度を負荷平均X1と前回の時間T
2の負荷平均X2とに基づいて調整する手段を備えるこ
とを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項6に記載のワーク切断装置は、切断
刃を回転させてワークを切断するワーク切断装置におい
て、各時間T2毎の切断刃にかかる負荷平均X2を検出
する手段、および各時間T2のうち或る時間T2におけ
る切断刃の切断速度を前々回の時間T2の負荷平均X2
と前回の時間T2の負荷平均X2とに基づいて調整する
手段を備えることを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】請求項7に記載のワーク切断方法は、切断
刃を回転させてワークを切断するワーク切断方法におい
て、ワークを固定するステップ、および切断刃が装着さ
れた回転軸の両側を支持部によって支持し、支持部を1
つのユニットに取り付けた状態で、ユニットの鉛直方向
への移動に伴って切断刃を鉛直方向に移動させながら回
転させてワークを切断するステップを備えることを特徴
とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項8に記載のワーク切断方法は、切断
刃を回転させてワークを切断するワーク切断方法におい
て、ワークの切断開始後の時間T1における切断刃にか
かる負荷平均X1を検出するステップ、時間T1に続く
各時間T2毎の切断刃にかかる負荷平均X2を検出する
ステップ、および各時間T2のうち2番目以降の各時間
T2における切断刃の切断速度を負荷平均X1と前回の
時間T2の負荷平均X2とに基づいて調整するステップ
を備えることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項9に記載のワーク切断方法は、切断
刃を回転させてワークを切断するワーク切断方法におい
て、各時間T2毎の切断刃にかかる負荷平均X2を検出
するステップ、および各時間T2のうち或る時間T2に
おける切断刃の切断速度を前々回の時間T2の負荷平均
X2と前回の時間T2の負荷平均X2とに基づいて調整
するステップを備えることを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】請求項1に記載のワーク切断装置では、回
転軸の両側をともに支持することによって、切断刃の保
持を安定化でき、切断中の切断刃のブレを小さくするこ
とができるため、たとえば焼結体のような脆性を有する
ワークを切断するときにチッピングを抑制することがで
き、切断精度を向上できる。また、切断刃のブレを小さ
くすることができるので、回転軸に取付可能な切断刃の
数を多くできる。その結果、一度の作業での切断枚数を
多くできるので、生産性を向上できる。さらに、回転軸
の両側を支持する支持部を1つのユニットに取り付ける
ことによって、切断刃の保持精度、特に水平方向の精度
を向上させることができる。請求項7に記載のワーク切
断方法においても同様である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】請求項2に記載のワーク切断装置のよう
に、回転軸の両側を支持する支持部の1つを、他方の支
持部に対して回転軸の軸方向に移動可能に取り付けても
よい。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また、請求項3に記載のワーク切断装置で
は、たとえば、所定位置に配置されたワークに対して切
断刃を回転させながら降下させて、ワークに対して切断
刃を切り込むことによって、切断刃を変形させようとす
る力を従来技術より小さくできるので、切断刃にかかる
負荷が小さくなる。したがって、切断刃の変形も小さく
なり、切断面の精度が向上する。また、切断に要するス
トロークも短くできるので、切断時間を短縮でき、生産
性が向上する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】さらに、請求項4に記載のワーク切断装置
では、自動的に負荷検出を行い、ワークの形状にかかわ
らず切断刃にかかる負荷が安定するように、切断速度を
調整しながらワークを切断することができるので、自動
化できるとともに切断効率を向上でき、かつ切断精度を
向上できる。特に、切断刃のブレを抑制できるときに
は、負荷検出がさらに正確となり、切断精度をさらに向
上させることができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】請求項5、請求項6に記載のワーク切断装
置では、切断刃にかかる負荷に応じてリアルタイムで切
断速度を制御することによって、負荷を安定化できるの
で、切断刃への負担を減ずることができ、切断精度を向
上できる。また、切断に要する時間を短縮でき、生産性
を向上できる。請求項8、9に記載のワーク切断方法に
おいても同様である。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】負荷平均X2が負荷上限値と負荷下限値と
の間にあれば、負荷平均X1とX2との比較に基づい
て、切断速度を加減速するための係数kがたとえば5段
階(k1〜k5)で決定される(ステップS27)。た
とえば、初期設定速度である切断速度Vを、可変的に設
定される切断速度の中の最小値とする場合には、係数k
1〜k5は1以上の値となる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】また、回転軸の両側を支持する支持部を1
つのユニットに取り付けることによって、切断刃の保持
精度、特に水平方向の精度を向上させることができる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】また、切断刃にかかる負荷を自動的に検出
し、その負荷に応じて切断速度を調整することによっ
て、ワークの形状にかかわらず切断刃にかかる負荷が安
定するように切断速度を調整しながらワークを切断する
ことができるので、自動化できるとともに切断効率を向
上でき、かつ切断精度を向上できる。さらに、切断刃に
かかる負荷に応じてリアルタイムで切断速度を制御する
ことによって、負荷を安定化できるので、切断刃への負
担を減ずることができ、切断精度を向上できる。また、
切断に要する時間を短縮でき、生産性を向上できる。
フロントページの続き (72)発明者 竹馬 正則 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 住友特殊金属株式会社山崎製作所内 (72)発明者 近藤 禎彦 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 住友特殊金属株式会社山崎製作所内 (72)発明者 尾崎 幸雄 富山県婦負郡八尾町保内2−3−4 日清 工業株式会社内 Fターム(参考) 3C024 BB00 3C029 CC03 3C034 AA13 AA19 BB01 BB27 BB56 BB87 BB92 CA17 CB02 DD20 3C058 AA03 AA11 AA14 AA16 AA18 AB04 BA04 BA06 BA09 BB02 BC02 CA04 CB01 CB03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断刃を回転させてワークを切断するワ
    ーク切断装置において、 前記切断刃が装着された回転軸の両側をともに支持する
    ことを特徴とする、ワーク切断装置。
  2. 【請求項2】 前記回転軸の両側を支持する支持部が1
    つのユニットに取り付けられる、請求項1に記載のワー
    ク切断装置。
  3. 【請求項3】 前記回転軸の両側を支持する支持部の1
    つが、他方の支持部に対して移動可能に取り付けられ
    る、請求項1または2に記載のワーク切断装置。
  4. 【請求項4】 前記回転軸は、その両端にテーパ部を有
    するアーバー、および前記アーバーの端部を受容するた
    めに逆テーパ状の受容部を有する回転支持部を含む、請
    求項1ないし3のいずれかに記載のワーク切断装置。
  5. 【請求項5】 さらに、切断時の前記切断刃に対する前
    記ワークの相対的運動方向が前記切断刃の中心方向にな
    るように、前記ワークまたは前記切断刃を移動させる手
    段を含む、請求項1ないし4のいずれかに記載のワーク
    切断装置。
  6. 【請求項6】 切断刃を回転させてワークを切断するワ
    ーク切断装置において、 切断時の前記切断刃に対する前記ワークの相対的運動方
    向が前記切断刃の中心方向になるように、前記ワークま
    たは前記切断刃を移動させることを特徴とする、ワーク
    切断装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記切断刃にかかる負荷を検出
    する負荷検出手段、および前記負荷に応じて前記切断刃
    の切断速度を調整する切断速度調整手段を含む、請求項
    1ないし6のいずれかに記載のワーク切断装置。
  8. 【請求項8】 切断刃を回転させてワークを切断するワ
    ーク切断装置において、 前記切断刃にかかる負荷を検出する負荷検出手段、およ
    び前記負荷に応じて前記切断刃の切断速度を調整する切
    断速度調整手段を備えることを特徴とする、ワーク切断
    装置。
  9. 【請求項9】 ベルト伝動を利用して前記切断刃を回転
    するとき、ベルトの張力を調整するための張力調整手段
    をさらに含む、請求項1ないし8のいずれかに記載のワ
    ーク切断装置。
  10. 【請求項10】 切断刃を回転させてワークを切断する
    ワーク切断方法において、 前記切断刃が装着された回転軸の両側をともに支持した
    状態で、前記切断刃を回転させて前記ワークを切断する
    ことを特徴とする、ワーク切断方法。
  11. 【請求項11】 切断刃を回転させてワークを切断する
    ワーク切断方法において、 所定位置に前記ワークを配置する第1ステップ、および
    切断時の前記切断刃に対する前記ワークの相対的運動方
    向が前記切断刃の中心方向になるように、前記ワークま
    たは前記切断刃を移動させる第2ステップを備えること
    を特徴とする、ワーク切断方法。
  12. 【請求項12】 切断刃を回転させてワークを切断する
    ワーク切断方法において、 前記切断刃にかかる負荷を検出する第1ステップ、およ
    び前記負荷に応じて前記切断刃の切断速度を調整する第
    2ステップを備えることを特徴とする、ワーク切断方
    法。
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