JP2001205621A - マルチブレード切削装置 - Google Patents

マルチブレード切削装置

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JP2001205621A JP2000018583A JP2000018583A JP2001205621A JP 2001205621 A JP2001205621 A JP 2001205621A JP 2000018583 A JP2000018583 A JP 2000018583A JP 2000018583 A JP2000018583 A JP 2000018583A JP 2001205621 A JP2001205621 A JP 2001205621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチブレード体を自動で着脱でき且つマル
チブレード体の自重によって撓みが生じないようにした
マルチブレード切削装置を提供する。 【解決手段】 装置本体1に立設されたコラム1bに、
第1のスピンドル体11と第2のスピンドル体12とを
可動台9を介して配設し、マルチブレード体8を着脱可
能に形成すると共に、第1のスピンドル体11はスライ
ド部9aによりY軸方向に移動可能に形成する。マルチ
ブレード体8の交換時に、切削方向移動基台3をX軸方
向に移動して支持ラック7を着脱領域に位置付け、可動
台9をZ軸方向に移動してマルチブレード体8を支持ラ
ック7に受け止させ、第1のスピンドル体11をY軸方
向に移動させることでマルチブレード体8との係合を解
除する。この後、切削方向移動基台3により支持ラック
7をオペレータ側の交換領域に移動してマルチブレード
体を取り外す。新マルチブレード体の取り付けは、前記
と逆の手順で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状の被加工物を
高精度に効率良く切削するマルチブレード切削装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネオジーム、セラミックス、CS
P基板、フェライト等の板状被加工物を所定のペレット
に効率良く切削する装置として、コラムに片持ち状態で
配設されたスピンドル手段の回転軸にマルチブレードを
装着したマルチブレード切削装置が一般に知られており
且つ利用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このマルチブレード切
削装置において、スピンドルの回転軸に対するマルチブ
レードの着脱は手作業で行っているが、サイズ・重量が
大きいため着脱作業が容易でなく、又重いマルチブレー
ドを装着した際には、マルチブレードの自重によって撓
みが生じ、被加工物を均一な切り込み深さで精度良く切
削できないという問題があった。更に、片持ちでは充分
な支持剛性が得られないため、マルチブレードのアーバ
を長くしてブレードの数を増やし生産効率の向上を図る
ことができないという問題もあった。
【0004】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされ、マルチブレードを自動で着脱でき且つ
マルチブレードの自重によって撓みが生じることがな
く、マルチブレードのアーバを長くしてブレードの数を
増大させても充分な支持剛性が得られ、生産効率の向上
が図れるようにしたマルチブレード切削装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの具体的手段として、本発明は、装置本体に配設され
た被加工物を保持する保持手段と、切削送り方向に相対
的に移動して前記保持手段に保持された被加工物を切削
する切削手段と、から少なくとも構成されるマルチブレ
ード切削装置において、前記切削手段は、アーバとこの
アーバに固定される2以上のブレードとから構成される
マルチブレード体と、このマルチブレード体のアーバの
両側を回転可能に支持する第1のスピンドル体及び第2
のスピンドル体とを含み、この第1のスピンドル体及び
第2のスピンドル体は、切削送り方向を跨いで装置本体
に配設されたコラムに連結されていて、第1のスピンド
ル体及び第2のスピンドル体の少なくとも一方に駆動源
が含まれるマルチブレード切削装置を要旨とする。又、
このマルチブレード切削装置において、前記コラムに
は、切り込み方向に移動可能な可動台が連結され、この
可動台に第1のスピンドル体及び第2のスピンドル体が
連結されて切削手段を構成すること、前記第1のスピン
ドル体及び第2のスピンドル体の少なくとも一方が、マ
ルチブレード体の回転軸心方向に進退可能に構成され、
退避位置と支持位置とに位置付けられて、マルチブレー
ド体が第1のスピンドル体及び第2のスピンドル体に着
脱できること、前記保持手段は、被加工物を保持する保
持テーブルと、この保持テーブルを割り出し回転可能に
支持するテーブル基台とから構成され、装置本体は切削
送り方向に移動可能な切削方向移動基台を含み、この切
削方向移動基台に保持手段のテーブル基台が配設される
こと、前記切削方向移動基台は、切削方向と直交する割
り出し送り方向に移動可能な割り出し方向移動基台を含
み、保持手段はこの割り出し方向移動基台を介して切削
方向移動基台に配設されること、前記切削方向移動基台
には、マルチブレード体を支持する支持ラックが装着さ
れ、この支持ラックは第1のスピンドル体及び第2のス
ピンドル体にマルチブレード体を着脱する着脱領域と、
オペレータがマルチブレード体を交換する交換領域とに
移動すること、前記保持手段に保持された被加工物を認
識し、被加工物の切削すべき領域を検出するアライメン
ト手段が配設されたこと、前記第1のスピンドル体及び
第2のスピンドル体に挟持された旧マルチブレード体を
第1のスピンドル体及び第2のスピンドル体から取り外
すと共に、新マルチブレード体を取り付けるマルチブレ
ード着脱制御手段が設けられ、このマルチブレード着脱
制御手段は、第1のスピンドル体及び第2のスピンドル
体に支持されている旧マルチブレード体を取り外す際
は、前記切削方向移動基台の移動によって支持ラックを
着脱領域まで移動しマルチブレード体の直下に位置付
け、第1のスピンドル体及び第2のスピンドル体と支持
ラックとの接近によって旧マルチブレード体を支持ラッ
クに接触させ、第1のスピンドル体又は第2のスピンド
ル体の少なくとも一方を退避位置に位置付けて旧マルチ
ブレード体を支持ラックに支持し、その後旧マルチブレ
ード体を支持した支持ラックを交換領域まで移動してオ
ペレータが支持ラックにある旧マルチブレード体を取り
外せるようにし、新マルチブレード体を第1のスピンド
ル体と第2のスピンドル体とに取り付ける際は、前記切
削方向移動基台の移動によって新マルチブレード体を支
持した支持ラックを着脱領域まで移動して第1のスピン
ドル体及び第2のスピンドル体に位置付け、第1のスピ
ンドル体又は第2のスピンドル体の少なくとも一方を支
持位置に位置付けることによって、新マルチブレード体
を第1のスピンドル体と第2のスピンドル体とによって
挟持すること、前記支持ラックは、マルチブレード体を
支持する支持部と、この支持部を回転軸心方向に移動可
能に保持する保持ベースとから構成されていて、第1の
スピンドル体が支持位置と退避位置とに位置付けられる
場合において、前記切削方向移動基台の移動によって支
持ラックを着脱領域まで移動してマルチブレード体の直
下に位置付け、第1のスピンドル体及び第2のスピンド
ル体と支持ラックとを接近させて旧マルチブレード体を
支持ラックに接触させ、第1のスピンドル体が旧マルチ
ブレード体を支持した状態で支持ラックの支持部と共に
退避位置に向かって移動して第2のスピンドル体から旧
マルチブレード体の一方のアーバを取り外し、その後第
1のスピンドル体は旧マルチブレード体の他方のアーバ
の支持を開放して退避位置に移動することで旧マルチブ
レード体が支持ラックに支持され、その後旧マルチブレ
ード体を支持した支持ラックを交換領域まで移動してオ
ペレータが支持ラックにある旧マルチブレード体を取り
外せるようにし、新マルチブレード体を第1のスピンド
ル体と第2のスピンドル体とに取り付ける際は、前記切
削方向移動基台の移動によって新マルチブレード体を支
持した支持ラックを着脱領域まで移動して第1のスピン
ドル体及び第2のスピンドル体に位置付け、第1のスピ
ンドル体が支持位置に移動することによって支持ラック
の支持部に支持されたマルチブレード体の一方のアーバ
を支持し、更に第1のスピンドル体が支持位置に移動す
ることによって支持ラックの支持部に支持されたマルチ
ブレード体の他方のアーバが第2のスピンドル体に支持
されて新マルチブレード体が第1のスピンドル体と第2
のスピンドル体とによって挟持されること、を要旨とす
るものである。
【0006】本発明に係るマルチブレード切削装置は、
マルチブレードを支持ラックにセットすれば、装置本体
のコラムに配設された一対のスピンドル(第1のスピン
ドル体と第2のスピンドル体)を介してマルチブレード
の着脱が自動的になされ、且つマルチブレードを両持ち
としたので支持剛性が大幅に向上し、マルチブレードの
自重による撓みを防止して精密切削が可能となると共
に、アーバを長くしてブレードの数を増大させることで
生産効率の向上を図ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るマルチブレー
ド切削装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、マルチブレード切削装置の要部を示すもので、
1は装置本体であり、切削送り方向(X軸方向)に配設
されたベッド1aと、切削送り方向を跨ぐようにしてベ
ッド1aの上方に立設されたほぼ門型のコラム1bを有
している。
【0008】2は装置本体1に配設された保持手段であ
り、板状の被加工物Wを吸着保持する保持テーブル2a
と、この保持テーブル2aを軸回転可能に支持するテー
ブル基台2bとから構成され、保持テーブル2aは切削
送り方向及び割り出し方向(Y軸方向)に移動可能に形
成されている。
【0009】即ち、保持テーブル2aの切削送り方向の
移動は、切削方向移動基台3を介して行われ、この切削
方向移動基台3は、前記ベッド1a上に配設された切削
方向移動機構4により移動される。この切削方向移動機
構4は、軸回転可能に支持されたねじ棒4aと、このね
じ棒4aを軸回転させるモータ4bと、ねじ棒4aの両
側に設けられたガイドレール4cを有し、前記切削方向
移動基台3は、ねじ棒4aに螺合すると共にガイドレー
ル4cに摺動自在に係合しており、ねじ棒4aの正逆回
転によりガイドレール4cに沿って切削送り方向に移動
する。
【0010】一方、保持テーブル2aの割り出し方向の
移動は、前記テーブル基台2bを支持する割り出し方向
移動基台5を介して行われ、この割り出し方向移動基台
5は、切削方向移動基台3の上面に配設された割り出し
方向移動機構6により移動される。この割り出し方向移
動機構6は、軸回転可能に支持されたねじ棒6aと、こ
のねじ棒6aを軸回転させるモータ6bと、ねじ棒6a
の両側に設けられたガイドレール6cとを有し、前記割
り出し方向移動基台5は、ねじ棒6aに螺合すると共に
ガイドレール6cに摺動自在に係合しており、ねじ棒6
aの正逆回転によりガイドレール6cに沿って割り出し
方向に移動する。
【0011】前記割り出し方向移動基台5の上面端部に
は支持ラック7が配設され、この支持ラック7は、マル
チブレード体8の着脱時にこれを支持する支持部7a
と、この支持部7aをマルチブレード体8の回転軸心方
向に移動可能に保持する保持ベース7bとから構成され
ている。
【0012】又、支持ラック7は、前記切削方向移動基
台3が切削送り方向に移動することで、割り出し方向移
動基台5と共に切削送り方向に移動し、マルチブレード
体8の着脱時には着脱領域P(コラム側)と仮想線で示
す交換領域Q(オペレータ側)との間を移動する。
【0013】前記コラム1bの内側には可動台9が設け
られ、この可動台9は切り込み方向移動機構10によっ
て切り込み方向(Z軸方向)に移動可能に形成され、更
にその下部の側方にスライド部9aが設けられ、このス
ライド部9aはエアシリンダ9bにより可動台9に対し
てY軸方向に移動可能に形成されている。
【0014】スライド部9aには第1のスピンドル体1
1が装着されると共に、これに対向して可動台9の下部
の側方(スライド部9aと反対側)に第2のスピンドル
体12が装着され、この第1のスピンドル体11と第2
のスピンドル体12とで前記マルチブレード体8を着脱
できるようにしてある。又、第2のスピンドル体12
は、可動台9に取り付けられたサーボモータ等の駆動源
13によりベルト13aを介して回転し、マルチブレー
ド体8を回転駆動する。つまり、これらの構成部材によ
って切削手段14が形成されている。15はコラム1b
の外側に配設されたアライメント手段である。尚、駆動
源13を外付けしないで、第2のスピンドル体12の内
部に一体に配設しても良く、又第1のスピンドル体11
にも配設して駆動源を2つにしても良い。
【0015】このように構成されたマルチブレード切削
装置は、先ず前記保持テーブル2aをオペレータ側に位
置させてその上に被加工物Wを吸着保持し、次いで切削
方向移動基台3を動かして被加工物Wをアライメント手
段15に位置付け、このアライメント手段15にて被加
工物Wを認識すると共に、被加工物Wの切削すべき領域
を検出し、位置決めするアライメント工程がなされる。
【0016】アライメント工程の後、切削方向移動基台
3を一定のストロークで前後動させながら前記マルチブ
レード体8により被加工物Wの切削工程が遂行される。
この切削工程において、マルチブレード体8は、第1の
スピンドル体11及び第2のスピンドル体12により両
端が支持された状態で回転し、複数のブレードによって
被加工物Wを切削する。このブレードによる切削深さ
は、可動台9を切削深さ方向に移動することで予め設定
する。
【0017】切削に際して必要に応じて遂行される被加
工物Wの割り出しは、前記割り出し方向移動基台5をY
軸方向に移動することで行い、被加工物WにおけるX軸
方向のカットラインを全て切削する。この後、保持テー
ブル2aを90°軸回転させて、未切削カットラインを
X軸方向に向け、アライメント後に先と同じ要領でその
未切削カットラインをマルチブレード体8により全て切
削する。かくして、被加工物Wは格子状に切削され、ペ
レット等の個々の小片に分割される。
【0018】カットラインの間隔が異なる被加工物又は
異質の被加工物等を切削する場合には、マルチブレード
体8を交換する必要が生じるが、その交換はマルチブレ
ード着脱制御手段(図略)の指令により自動でしかも能
率良く行うことができる。図2〜図6は、新旧マルチブ
レード体を交換する時の着脱工程を示すものである。
【0019】マルチブレード体8を取り外すには、前記
切削方向移動基台3(図1)の移動によって支持ラック
7を着脱領域Pまで移動し、マルチブレード体8の直下
に位置付ける(図2)。次いで、可動台9をZ軸方向に
下降させて第1のスピンドル体11及び第2のスピンド
ル体12を支持ラック7に接近させ、マルチブレード体
8のアーバ8a(図4)を支持ラック7の支持部7aに
受け止させる(図3)。
【0020】この後、第1のスピンドル体11がマルチ
ブレード体8を支持した状態でY軸方向の外方に向かっ
て移動し、第2のスピンドル体12からマルチブレード
体8のアーバ8aの係合部8bを取り外す(図4)。こ
の時、マルチブレード体8の移動に伴って、支持ラック
7の支持部7aが保持ベース7b上を移動し停止する。
【0021】第1のスピンドル体11は、更に移動を続
けてマルチブレード体8の他方の係合部8cを開放し、
退避位置Rまで移動することでマルチブレード体8から
離れる。マルチブレード体8は、支持ラック7の支持部
7aに保持された状態のまま残される(図5)。
【0022】この後、可動台9をZ軸方向に上昇移動さ
せて第1のスピンドル体11及び第2のスピンドル体1
2を上方に退避させ、支持ラック7に支持されたマルチ
ブレード体8を着脱領域Pに残留させる(図6)。この
状態から、切削方向移動基台3をX軸方向に後退移動す
ることで、支持ラック7を前記オペレータ側の交換領域
Q(図1)まで移動し、オペレータが支持部7aからマ
ルチブレード体8を取り外す。
【0023】マルチブレード体8を取り外した後、新マ
ルチブレード体(図略)を取り付けるには、その新マル
チブレード体を支持ラック7の支持部7aに載置し、切
削方向移動基台3をX軸方向に前進移動することで着脱
位置Pに位置付ける。その後の工程は取り外し工程とは
逆の手順で行われ、図6の状態から可動台9をZ軸方向
に下降させ、第1のスピンドル体11及び第のスピンド
ル体12の軸心と、新マルチブレード体の軸心とを合致
させる(図5参照)。
【0024】図5の状態から、可動台9のスライド部9
aをY軸方向に内方移動させると、第1のスピンドル体
11が新マルチブレード体の一方の係合部と係止し(図
4参照)、更にスライド部9aを支持位置Sまで移動さ
せると、第2のスピンドル体12が新マルチブレード体
の他方の係合部と係止する(図3参照)。この結果、新
マルチブレード体は、第1のスピンドル体11と第2の
スピンドル体12とによって挟持される。支持ラック7
の支持部7aは、新マルチブレード体と共に移動して元
の位置に復帰する。
【0025】この後、可動台9をZ軸方向に上昇移動す
れば、新マルチブレード体を支持ラック7の支持部7a
から離すことができ、新マルチブレード体の取り付けが
終了する(図2参照)。このようにして、新旧マルチブ
レード体の交換時の着脱を自動でしかも能率良く行うこ
とができる。
【0026】新旧マルチブレード体は、いずれも第1の
スピンドル体11と第2のスピンドル体12とによって
両端部が支持されるので、マルチブレード体が撓むこと
はなく、被加工物を高精度に切削することができる。
又、マルチブレード体の支持剛性が高いことから、アー
バを長寸に形成してブレードの数を増大させることで生
産効率の向上を図ることができる。
【0027】前記実施形態では、第1のスピンドル体1
1を可動方式としたが、第1のスピンドル体11及び第
2のスピンドル体12のうち少なくとも一方がマルチブ
レード体8の回転軸心方向に進退可能に構成され、退避
位置と支持位置とに位置付けられるように構成すればよ
い。又、第1のスピンドル体及び第2のスピンドル体か
ら構成される切削手段を、図1に示す切削手段14に対
面させて配設し、2組のマルチブレード体によって効率
良く切削できるように構成しても良い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るマル
チブレード切削装置によれば、コラムを共用して第1の
スピンドル体及び第2のスピンドル体が配設され、マル
チブレード体を両側から支持するように構成したので、
マルチブレード体の支持の剛性が高まり、耐久性も大幅
に向上し、生産効率を向上させるべくアーバを長くして
ブレードの増設ができ、これにより高精度、高スループ
ットが確保できる。又、マルチブレード体の着脱が自動
的に行われるので、重いマルチブレード体であっても容
易に交換することができ、交換時にオペレータに大きな
負担を掛けることがなくなる。更に、次のような効果が
ある。 (1)第1のスピンドル体及び第2のスピンドル体の軸
受け部を同一構造にすると共に、支持構造を左右対称に
することによって剛性のバランスが保たれ、高精度、耐
久性の向上が図れる。 (2)第1のスピンドル体及び第2のスピンドル体のそ
れぞれに同期が取れる、例えばサーボモータの如くの駆
動源を各スピンドル体に設けることによって同期を取り
ながらマルチブレード体を回転させ、両側から均一な回
転力を伝達してトルクを落とすことなく3000〜15
000rpmの回転数が維持され、マルチブレード体に
歪みを生じさせることなく高精度に且つ均一に被加工物
を切削することができる。又、これと相俟って力のバラ
ンスが保たれ耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチブレード切削装置の主要部
を示す一部破断斜視図
【図2】マルチブレード体の交換時に、支持ラックを着
脱領域に移動した状態を示す概略斜視図
【図3】可動台を下降移動して、マルチブレード体を支
持ラックに支持させた状態を示す概略斜視図
【図4】可動台のスライド部を移動して、マルチブレー
ド体を一方のスピンドル体から外した状態を示す概略斜
視図
【図5】更にスライド部を移動して、マルチブレード体
を他方のスピンドル体から外した状態を示す概略斜視図
【図6】可動台を上昇移動して、スピンドル体をマルチ
ブレード体から退避させた状態を示す概略斜視図
【符号の説明】
1…装置本体 1b…コラム 2…保持手段 2a…保持テーブル 2b…テーブル基台 3…切削方向移動基台 4…切削方向移動機構 5…割り出し方向移動基台 6…割り出し方向移動機構 7…支持ラック 7a…支持部 7b…保持ベース 8…マルチブレード体 8a…アーバ 9…可動台 10…切り込み方向移動機構 11…第1のスピンドル体 12…第2のスピンドル体 13…駆動源 14…切削手段 15…アライメント手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体に配設された被加工物を保持する
    保持手段と、切削送り方向に相対的に移動して前記保持
    手段に保持された被加工物を切削する切削手段と、から
    少なくとも構成されるマルチブレード切削装置におい
    て、 前記切削手段は、アーバとこのアーバに固定される2以
    上のブレードとから構成されるマルチブレード体と、こ
    のマルチブレード体のアーバの両側を回転可能に支持す
    る第1のスピンドル体及び第2のスピンドル体とを含
    み、この第1のスピンドル体及び第2のスピンドル体
    は、切削送り方向を跨いで装置本体に配設されたコラム
    に連結されていて、第1のスピンドル体及び第2のスピ
    ンドル体の少なくとも一方に駆動源が含まれるマルチブ
    レード切削装置。
  2. 【請求項2】前記コラムには、切り込み方向に移動可能
    な可動台が連結され、この可動台に第1のスピンドル体
    及び第2のスピンドル体が連結されて切削手段を構成す
    る請求項1記載のマルチブレード切削装置。
  3. 【請求項3】前記第1のスピンドル体及び第2のスピン
    ドル体の少なくとも一方が、マルチブレード体の回転軸
    心方向に進退可能に構成され、退避位置と支持位置とに
    位置付けられて、マルチブレード体が第1のスピンドル
    体及び第2のスピンドル体に着脱できる請求項2記載の
    マルチブレード切削装置。
  4. 【請求項4】前記保持手段は、被加工物を保持する保持
    テーブルと、この保持テーブルを割り出し回転可能に支
    持するテーブル基台とから構成され、装置本体は切削送
    り方向に移動可能な切削方向移動基台を含み、この切削
    方向移動基台に保持手段のテーブル基台が配設される請
    求項1,2又は3記載のマルチブレード切削装置。
  5. 【請求項5】前記切削方向移動基台は、切削方向と直交
    する割り出し送り方向に移動可能な割り出し方向移動基
    台を含み、保持手段はこの割り出し方向移動基台を介し
    て切削方向移動基台に配設される請求項4記載のマルチ
    ブレード切削装置。
  6. 【請求項6】前記切削方向移動基台には、マルチブレー
    ド体を支持する支持ラックが装着され、この支持ラック
    は第1のスピンドル体及び第2のスピンドル体にマルチ
    ブレード体を着脱する着脱領域と、オペレータがマルチ
    ブレード体を交換する交換領域とに移動する請求項5記
    載のマルチブレード切削装置。
  7. 【請求項7】前記保持手段に保持された被加工物を認識
    し、被加工物の切削すべき領域を検出するアライメント
    手段が配設された請求項6記載のマルチブレード切削装
    置。
  8. 【請求項8】前記第1のスピンドル体及び第2のスピン
    ドル体に挟持された旧マルチブレード体を第1のスピン
    ドル体及び第2のスピンドル体から取り外すと共に、新
    マルチブレード体を取り付けるマルチブレード着脱制御
    手段が設けられ、 このマルチブレード着脱制御手段は、第1のスピンドル
    体及び第2のスピンドル体に支持されている旧マルチブ
    レード体を取り外す際は、 前記切削方向移動基台の移動によって支持ラックを着脱
    領域まで移動しマルチブレード体の直下に位置付け、第
    1のスピンドル体及び第2のスピンドル体と支持ラック
    との接近によって旧マルチブレード体を支持ラックに接
    触させ、第1のスピンドル体又は第2のスピンドル体の
    少なくとも一方を退避位置に位置付けて旧マルチブレー
    ド体を支持ラックに支持し、その後旧マルチブレード体
    を支持した支持ラックを交換領域まで移動してオペレー
    タが支持ラックにある旧マルチブレード体を取り外せる
    ようにし、 新マルチブレード体を第1のスピンドル体と第2のスピ
    ンドル体とに取り付ける際は、 前記切削方向移動基台の移動によって新マルチブレード
    体を支持した支持ラックを着脱領域まで移動して第1の
    スピンドル体及び第2のスピンドル体に位置付け、第1
    のスピンドル体又は第2のスピンドル体の少なくとも一
    方を支持位置に位置付けることによって、新マルチブレ
    ード体を第1のスピンドル体と第2のスピンドル体とに
    よって挟持する請求項6記載のマルチブレード切削装
    置。
  9. 【請求項9】前記支持ラックは、マルチブレード体を支
    持する支持部と、この支持部を回転軸心方向に移動可能
    に保持する保持ベースとから構成されていて、第1のス
    ピンドル体が支持位置と退避位置とに位置付けられる場
    合において、 前記切削方向移動基台の移動によって支持ラックを着脱
    領域まで移動してマルチブレード体の直下に位置付け、
    第1のスピンドル体及び第2のスピンドル体と支持ラッ
    クとを接近させて旧マルチブレード体を支持ラックに接
    触させ、第1のスピンドル体が旧マルチブレード体を支
    持した状態で支持ラックの支持部と共に退避位置に向か
    って移動して第2のスピンドル体から旧マルチブレード
    体の一方のアーバを取り外し、その後第1のスピンドル
    体は旧マルチブレード体の他方のアーバの支持を開放し
    て退避位置に移動することで旧マルチブレード体が支持
    ラックに支持され、その後旧マルチブレード体を支持し
    た支持ラックを交換領域まで移動してオペレータが支持
    ラックにある旧マルチブレード体を取り外せるように
    し、 新マルチブレード体を第1のスピンドル体と第2のスピ
    ンドル体とに取り付ける際は、 前記切削方向移動基台の移動によって新マルチブレード
    体を支持した支持ラックを着脱領域まで移動して第1の
    スピンドル体及び第2のスピンドル体に位置付け、第1
    のスピンドル体が支持位置に移動することによって支持
    ラックの支持部に支持されたマルチブレード体の一方の
    アーバを支持し、更に第1のスピンドル体が支持位置に
    移動することによって支持ラックの支持部に支持された
    マルチブレード体の他方のアーバが第2のスピンドル体
    に支持されて新マルチブレード体が第1のスピンドル体
    と第2のスピンドル体とによって挟持される請求項8記
    載のマルチブレード切削装置。
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