JP2000217993A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2000217993A
JP2000217993A JP11025256A JP2525699A JP2000217993A JP 2000217993 A JP2000217993 A JP 2000217993A JP 11025256 A JP11025256 A JP 11025256A JP 2525699 A JP2525699 A JP 2525699A JP 2000217993 A JP2000217993 A JP 2000217993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
reach
displayed
random number
symbols
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11025256A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Iida
飯田  勉
Seiki Yamane
清貴 山根
Kikuo Kazaoka
喜久夫 風岡
Masahito Iwahashi
雅人 岩橋
Hiroshi Yoshida
宏 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Irem Software Engineering Inc
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Irem Software Engineering Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd, Irem Software Engineering Inc filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP11025256A priority Critical patent/JP2000217993A/ja
Publication of JP2000217993A publication Critical patent/JP2000217993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の図柄が変動表示される表示装置を備えた
パチンコ機等の遊技機において、興趣の飛躍的な向上を
図る。 【解決手段】パチンコ機1の遊技盤2には作動口3及び
大入賞口4が設けられ、遊技盤2の中央部分には表示部
13aを備えた表示装置13が組込まれている。表示部
13aには複数の図柄列が表示され、図柄列は複数種類
の図柄によって構成されている。制御装置24は、図柄
が特定の停止態様となる前段階に、表示部13aにおい
てリーチ遊技状態を演出表示する。制御装置24は、所
定のリーチ遊技状態に際し、特定の停止態様に関連する
図柄の少なくとも一部を拡大表示するとともに、当該拡
大表示された図柄がそれまでよりも多い頻度で出現する
かの如く変動表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の図柄が変動
表示される表示装置を備えたパチンコ機等の遊技機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種として、複数種類の
図柄等を、予め定められた配列で変動表示するための変
動表示装置を備えたパチンコ機が知られている。
【0003】この種のパチンコ機では、表示装置での変
動表示停止時の表示図柄(停止図柄)に応じて、リーチ
状態を経た後に遊技者に有利な状態となる「特別遊技状
態」、リーチ状態を経た後に特別遊技状態とはならない
「外れリーチ状態」、又は、リーチ状態を経ず、かつ、
特別遊技状態ともならない「外れ状態」が発生させられ
る。停止図柄には、特別遊技状態を発生させるための特
別遊技図柄、外れリーチを発生させるための外れリーチ
図柄、及び、外れ状態を発生させるための外れ図柄があ
る。
【0004】前記のようなパチンコ機では、遊技者の操
作に応じて変化する遊技状況が、所定の条件を満たすこ
と(例えば、遊技球が作動口に入賞すること等)に基づ
いて、表示装置において、図柄の変動表示が開始され
る。また、上記特別遊技図柄(大当たり図柄)、外れリ
ーチ図柄、及び、外れ図柄の中から、遊技状況に応じた
停止図柄が選択される。そして、その選択された停止図
柄で前記変動表示が停止させられる。この場合、停止図
柄が予め定められた特定の図柄(大当たり図柄)である
ことを必要条件に、上述した特別遊技状態が発生させら
れる。より詳しくは、大入賞口が所定時間開放され、そ
の開放時において、当該大入賞口に遊技球を入賞させる
ことにより、遊技者に対し多くの景品球が払い出され
る。
【0005】ところで、上記大当たり図柄、又は外れリ
ーチ図柄にて図柄が停止する場合には、必ずリーチ状態
を経ることとなる。リーチ状態とは、例えば左・中・右
と3つの図柄列がある場合において左・右図柄列の図柄
がそれぞれ「7」、「7」の数字図柄で停止しており、
かつ、中図柄列が未だ変動しているような状態をいう。
この状態下で、もしも中図柄列の図柄が「7」の数字図
柄で停止すると、上述した特別遊技状態が発生する。従
って、このようなリーチ状態の間、遊技者は、図柄が大
当たり図柄で停止することを願って、わくわくどきどき
しながら遊技を行うこととなる。
【0006】近年、上記のようなリーチ状態における演
出効果を高めるべく、多種多様なリーチパターンが採用
されるようになってきている。例えば、図柄がスクロー
ル変動するタイプのパチンコ機にあって、「ノーマルリ
ーチ」と称されるリーチパターンにおいては、スクロー
ル変動中の図柄が何ら特段の変化を起こすことなくその
まま停止する。また、「スーパーリーチ」と称されるリ
ーチパターンにおいては、表示される図柄がフラッシュ
したり、コマ送り状態で変動したり、図柄が高速又は低
速で変動したり、或いは種々のキャラクタが種々の動作
を行う等、表示装置上において、「ノーマルリーチ」と
は異なる何らかの演出が行われる。
【0007】一般に、「ノーマルリーチ」よりも「スー
パーリーチ」の方が大当たり状態が発生させられる期待
値が高く設定されている。このため、遊技者は、リーチ
状態の中でも、「ノーマルリーチ」よりもむしろ「スー
パーリーチ」が出現することを期待するとともに、もし
「スーパーリーチ」が出現した場合には、大当たり状態
が発生することを期待感をもって切望する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術においては、次に記すような課題があった。すなわ
ち、従来では、リーチ状態発生中において、キャラクタ
が種々の動作を行ったりするといった演出が行われるも
のの、図柄に関しては、単にスクロール表示がなされた
り、コマ送り表示が行われたりする程度であった。この
ため、図柄に関するさらなる演出内容の充実、ひいて
は、さらなる興趣の向上が求められていた。
【0009】本発明は、上述した課題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、複数の図柄が変動表示され
る表示装置を備えたパチンコ機等の遊技機において、興
趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその
作用等についても説明する。
【0011】手段1.少なくとも複数の図柄を可変表示
しうる表示装置と、遊技者の操作に応じて変化する遊技
状況において所定の条件が成立したことを検出する条件
成立検出手段と、前記条件成立検出手段の検出に基づい
て、前記表示装置における図柄の変動表示を行う変動表
示制御手段と、前記変動表示制御手段により変動表示さ
れていた図柄が特定の停止態様となることを必要条件
に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技
状態発生手段と、少なくとも前記図柄が特定の停止態様
となる前段階に、前記表示装置においてリーチ遊技状態
を演出表示するリーチ遊技状態演出表示手段とを備えた
遊技機であって、前記リーチ遊技状態演出表示手段は、
所定のリーチ遊技状態に際し、前記特定の停止態様に関
連する図柄の少なくとも一部を拡大表示するとともに、
当該拡大表示された図柄がそれまでよりも多い頻度で出
現するかの如く変動表示することを特徴とする遊技機。
【0012】上記手段によれば、遊技者の操作に応じて
変化する遊技状況において所定の条件が成立したことが
条件成立検出手段によって検出される。また、前記条件
成立検出手段の検出に基づいて、変動表示制御手段で
は、表示装置において複数の図柄の変動表示が行われ
る。そして、変動表示制御手段により変動表示されてい
た図柄が特定の停止態様となることを必要条件に、特別
遊技状態発生手段によって、遊技者に有利な特別遊技状
態が発生させられる。さらに、少なくとも前記図柄が特
定の停止態様となる前段階に、リーチ遊技状態演出表示
手段では、表示装置においてリーチ遊技状態が演出表示
される。
【0013】さて、かかる遊技機において、リーチ遊技
状態演出表示手段は、所定のリーチ遊技状態に際し、特
定の停止態様に関連する図柄の少なくとも一部を拡大表
示するとともに、当該拡大表示された図柄がそれまでよ
りも多い頻度で出現するかの如く変動表示する。従っ
て、遊技者は、拡大表示された図柄を注視するととも
に、当該図柄がそれまでよりも多い頻度で出現するかの
如く変動表示されるため、特定の停止態様となる可能性
が高いことを察知し、わくわくどきどきする。特に、当
該図柄が拡大表示されるため、表示装置において、当該
図柄が占有する割合が大きいものとなる。従って、特定
の停止態様となりやすいのではないかという遊技者にと
っての期待感に拍車がかけられることとなる。
【0014】手段2.上記手段1において、前記表示装
置は複数の図柄列を備え、かつ、前記特別遊技状態発生
手段は、予め定められた特別遊技状態発生ライン上に同
一の図柄が停止することを必要条件に前記特別遊技状態
を発生させるものであることを特徴とする遊技機。
【0015】手段3.上記手段2において、前記図柄が
拡大表示されるに際しては、前記図柄列をはみ出した状
態で表示されることを特徴とする遊技機。
【0016】手段4.上記手段1〜3のいずれかにおい
て、リーチ遊技状態演出表示手段は、所定のリーチ遊技
状態に際し、前記拡大表示された図柄とは異なる種類の
図柄の変動表示を禁止するものであることを特徴とする
遊技機。上記手段によれば、変動表示されている図柄
は、特別遊技状態に直結する図柄ばかりであるため、か
なり高い確率で特別遊技状態が発生するのではないかと
いう期待感が一層高められる。
【0017】手段5.上記手段4において、前記拡大表
示された図柄は、遊技者にとってほぼ隙間なく表示され
ているかの如く視認されうるものであることを特徴とす
る遊技機。
【0018】手段6.上記手段4又は5において、前記
拡大表示された図柄の停止位置に基づいて前記特別遊技
状態発生の有無が遊技者に報知されることを特徴とする
遊技機。
【0019】手段7.上記手段1〜6のいずれかにおい
て、前記図柄が拡大表示された場合に、特別遊技状態が
発生する確率は、見かけ上3分の1以上又は2分の1以
上であることを特徴とする遊技機。
【0020】手段8.上記手段1〜7のいずれかにおい
て、前記図柄は複数の図柄因子によって構成され、少な
くとも1つはキャラクタ図柄を含んでおり、かつ、少な
くとも当該キャラクタ図柄が拡大表示されるものである
ことを特徴とする遊技機。
【0021】手段9.上記手段1〜8のいずれかにおい
て、前記拡大表示された図柄は、その変動停止後におい
て、元の大きさに縮小表示されることを特徴とする遊技
機。上記手段によれば、縮小表示されることにより、特
定の停止態様となったか否かを最終的に確認することが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、パチンコ遊技機(以下、
単に「パチンコ機」という)を具体化した一実施の形態
を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1に示すように、パチンコ機1の遊技盤
2には、作動口3及び大入賞口4が設けられている。作
動口3は、遊技球5の通路を備えており、その通路入口
には羽根6が開閉可能に支持されている。大入賞口4の
奥の右側にはVゾーンが、左側には入賞通路が設けられ
ている(図示略。また、左右逆でもよい)。そして、大
入賞口4に入賞した遊技球5は、Vゾーン又は入賞通路
のいずれか一方を通って図示しない入賞球処理装置の方
へと導かれる。また、大入賞口4の前には、シャッタ1
1が設けられている。このシャッタ11は、大入賞口4
の側部に設けられた大入賞口用ソレノイド12により作
動させられ、大入賞口4を開閉する。詳しくは、当該ソ
レノイド12が励磁状態となることにより、シャッタ1
1が略水平に傾き、これにより大入賞口4が開かれる。
また、ソレノイド12が非励磁状態となることにより、
シャッタ11が略垂直状態となり、これにより大入賞口
4は閉鎖される。
【0024】遊技盤2の中央部分には、特別図柄表示装
置(以下、単に「表示装置」という)13が組込まれて
いる。表示装置13は、液晶ディスプレイ(LCD)よ
りなる表示部13aを備えており、ここに複数の図柄列
が表示される。図2に示すように、本実施の形態では、
これらの図柄列として上図柄列14、中図柄列15及び
下図柄列16の3つの図柄列が表示されるが、それ以外
の数の図柄列が表示されてもよい。なお、前記表示部1
3aには、背景画面等が適宜表示されるようになってい
る。
【0025】各図柄列14〜16は、基本的には、図
2,3に示すように、複数種類で複数個の図柄17A〜
17Hと、1種類で複数個の図柄17Kとによって構成
されている。各図柄17A〜17Hは、各種「犬」のキ
ャラクタ図柄(絵図柄)DG1〜DG8と、「1」〜
「8」の数字図柄N1〜N8との組合せによって構成さ
れている。「1」〜「8」の数字は、上図柄列14につ
いては降順に、中、下図柄列15,16については昇順
にそれぞれ配列されている。より詳しくは、図柄17A
は「1」の数字図柄N1及び「ドーベルマン」の絵図柄
DG1の組み合わせによって構成されている。また、図
柄17Bは「2」の数字図柄N2及び「ダックスフン
ド」の絵図柄DG2、図柄17Cは「3」の数字図柄N
3及び「プードル」の絵図柄DG3、図柄17Dは
「4」の数字図柄N4及び「オールドシープドッグ」の
絵図柄DG4、図柄17Eは「5」の数字図柄N5及び
「土佐犬」の絵図柄DG5、図柄17Fは「6」の数字
図柄N6及び「テリア」の絵図柄DG6、図柄17Gは
「7」の数字図柄N7及び「ブルドッグ」の絵図柄DG
7、図柄17Hは「8」の数字図柄N8及び「セントバ
ーナード」の絵図柄DG8の組み合わせによって、それ
ぞれ構成されている。これらの図柄17A〜17Hは、
特別遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及
び外れ図柄のいずれかになりうる(これらについては後
述する)。
【0026】また、図柄17Kは「ハート」のマークに
よって構成されており、前記図柄17A〜17H間に配
置される。さらに、当該図柄17Kは、外れ図柄にのみ
なりうる。
【0027】図4に示すように、各々の図柄列14〜1
6においては、あたかも草原(背景画面)を、表示され
る図柄17A〜17H,17Kが、右から左方向へと駆
け抜けるかのごとく表示される。
【0028】表示装置13の表示部13aでは、各図柄
列14〜16の図柄変動(回転変動)が、遊技球5の作
動口3への入賞に基づいて開始させられる。また、大当
たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選
択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄と
は、各図柄列14〜16が図柄変動を停止したときに表
示される図柄である。本実施の形態では、図柄変動は、
上図柄列14、下図柄列16、中図柄列15の順に停止
させられるが、これはあくまでも1例にすぎず、別の順
序で停止させられるようにしてもよい。
【0029】図5,6は、表示部13aにおける大当た
り時の画面を示す図である。同図に示すように、大当た
り図柄は、リーチ遊技状態(リーチ状態)を経た後、遊
技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態を発生
させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄列14
〜16の変動が停止させられたとき、表示されている図
柄17A〜17Hの組合せが、予め定められた大当たり
の組合せ、すなわち、同一種類の図柄17A〜17Hが
大当たりラインL1〜L5に沿って並んでいるときの同
図柄17A〜17Hの組合せとなる場合がある。この組
合せを構成する図柄が「大当たり図柄」である。
【0030】本実施の形態では、左右の縦ラインL1,
L2(図5(a),(b)参照)、中央の縦ラインL3
(図6(a)参照)、及び斜めの2本のラインL4,L
5(図6(b)参照)によって大当たりラインL1〜L
5が構成されている(5ラインと称される)。大当たり
の組合せが成立すると、特別電動役物が作動し(大入賞
口4が開かれ)、遊技者にとって有利な大当たり状態の
到来、すなわち、より多くの景品球を獲得することが可
能となる。
【0031】また、図7(a)〜(d)、図19に示す
ように、リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう
(もちろん大当たり状態に至らない場合もある)。リー
チ状態には、下図柄列16の図柄変動が、大当たりライ
ンL1〜L5上において上図柄列14の停止図柄と同一
種類の図柄で停止する状態が含まれる。例えば図7
(a)に示す例では、大当たりラインL1上において、
上図柄列14及び下図柄列16が同一の図柄17Aで停
止しており、中図柄列15の図柄17A〜17H,17
Kが未だ変動中の状態を示している。この場合におい
て、中図柄列15の大当たりラインL1上における停止
図柄が図柄17Aであることを必要条件に、大当たり状
態が発生させられる。
【0032】上記のリーチ状態には、中図柄列15の図
柄変動が、最終的に上・下両図柄列14,16の停止図
柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当た
り状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを
「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態
とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が
含まれる。さらには、中図柄列15の図柄変動が一旦停
止した後、再度全図柄列(或いは一部の図柄列)が変動
し、その後全図柄列14〜16の図柄17A〜17H,
17Kが停止するような場合(再変動リーチとも称され
る)も含まれる。
【0033】上記リーチ状態においては、種々のリーチ
パターンが設定されている。リーチパターンとしては、
中図柄列15の図柄17A〜17H,17Kが単にスク
ロールする「ノーマルリーチ」の外に、キャラクタとし
てどろぼうが表示される「どろぼうリーチ(図7(a)
参照)」、川及び丸太が表示される「丸太リーチ(図7
(b)参照)」、背景画面に氷が表示される「氷リーチ
(図7(c)参照)」、キャラクタとして女の子が表示
される「女の子リーチ(図7(d)参照)」、絵図柄D
G1〜DG8が拡大表示される「拡大リーチ(図19参
照)」等が設定されている。これらリーチパターンのう
ち、「ノーマルリーチ」以外のリーチパターンは、いわ
ゆる「スーパーリーチ」と称されるものである。「スー
パーリーチ」の動作が開始された場合には、「ノーマル
リーチ」の場合に比べて、大当たり状態が発生する期待
値(大当たり期待値)が高くなるようになっている。ま
た、「スーパーリーチ」においても、各リーチパターン
によって大当たり期待値が異なったものとなっている
(例えば、「どろぼうリーチ」よりも「拡大リーチ」の
方が大当たり期待値は高い)。これらのリーチパターン
は、図8に示すリーチ種別決定カウンタCVに基づいて
決定される。なお、上記各リーチパターンの動作状態等
については後述することとする。
【0034】遊技球5の作動口3への入賞に基づいて各
図柄列14〜16の図柄変動が開始させられることはす
でに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球5が作
動口3に入賞した場合には、その分の変動表示は、現在
行われている変動表示の終了後に行われる。つまり、変
動表示が待機(保留)される。この保留される変動表示
の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められている。
本実施の形態では保留最大回数が4回に設定されている
が、これに限られるものではない。
【0035】図1に示すように、表示装置13におい
て、表示部13aの上方には、発光ダイオード(LE
D)からなる保留ランプ18a,18b,18c,18
dが組み込まれている。保留ランプ18a〜18dの数
は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)であ
る。保留ランプ18a〜18dは、変動表示の保留毎に
点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴
い消灯させられる。このほかにも、パチンコ機1の複数
箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプが取付け
られている。これらのランプは、遊技の進行に応じて点
灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。さらに、
パチンコ機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生す
る図示しないスピーカが設けられている。
【0036】遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機
1の遊技状態を検出するべく、本実施の形態では、遊技
盤2には、作動口用スイッチ21、Vゾーン用スイッチ
22及びカウントスイッチ23等がそれぞれ取付けられ
ている。作動口用スイッチ21は、遊技球5の作動口3
への入賞を検出し、Vゾーン用スイッチ22は遊技球5
の大入賞口4のうちのVゾーンへの入賞を検出し、カウ
ントスイッチ23は、遊技球5の大入賞口4への入賞を
検出する。
【0037】本実施の形態では、各スイッチ21〜23
の検出結果に基づき大入賞口用ソレノイド12、表示装
置13(表示部13a)、各保留ランプ18a〜18
d、スピーカ等をそれぞれ駆動制御するために制御装置
24が設けられている。制御装置24は、読み出し専用
メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダム
アクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所
定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、
CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処
理を実行する。RAMは、CPUによる演算結果を、図
9に示す図柄乱数バッファ31〜36、図10に示す図
柄乱数エリア41(i)〜45(i)、図11に示す停
止図柄エリア46〜48等に一時的に記憶する。
【0038】図9に示すように、図柄乱数バッファは、
上・中・下の3つの外れ図柄乱数バッファ31,32,
33と、上・中・下の3つの外れリーチ図柄乱数バッフ
ァ34,35,36とによって構成されている。図10
に示すように、図柄乱数エリアは、5つの内部乱数エリ
ア41(i)と、5つの外れリーチ乱数エリア42
(i)と、5つの上外れ図柄乱数エリア43(i)と、
5つの中外れ図柄乱数エリア44(i)と、5つの下外
れ図柄乱数エリア45(i)とによって構成されてい
る。iは、5つずつ存在する各図柄乱数エリアを区別す
るためのものであり、「0」、「1」、「2」、
「3」、「4」の値をとる。iの各値は、保留されてい
る変動表示の回数に対応している。また、図11に示す
ように、停止図柄エリアは、上・中・下の各停止図柄乱
数エリア46,47,48によって構成されている。
【0039】次に、前記のように構成されたパチンコ機
1の作用及び効果について説明する。図13から図18
のフローチャートは、制御装置24によって実行される
各種ルーチンを示している。これらのルーチンの処理
は、カウンタ群及び入賞判定フラグFE等に基づいて実
行される。カウンタ群は、ラウンドカウンタCR、保留
カウンタCH、入賞カウンタCE、内部乱数カウンタC
I、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カ
ウンタCB、上・中・下の各図柄乱数カウンタCDU,
CDC,CDB、及びリーチ種別決定カウンタCV等よ
りなっている。
【0040】なお、ラウンドカウンタCRは、ラウンド
回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタC
Eは大入賞口4への遊技球5の入賞個数をカウントする
ためのものである。また、保留カウンタCHは変動表示
の保留回数をカウントするためのものであり、「0」,
「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとる。これ
らの値は、前述した図柄乱数エリア41(i)〜45
(i)の「(i)」に対応している。従って、CH=0
は、保留されていない状態を意味する。
【0041】図12(a)に示すように、内部乱数カウ
ンタCIは、表示装置13での大当たり状態を決定する
ためのものである。また、外れリーチ乱数カウンタCO
は外れリーチ状態時の表示を行うか否かを決定するため
のものであり、大当たり図柄乱数カウンタCBは大当た
り図柄を決定するためのものである。これらのカウンタ
CI,CO,CBはそれぞれ所定時間(例えば「2m
s」)毎に値を所定範囲内で更新する。各値は、所定の
条件に従って乱数として読み出される。また、各カウン
タCI,CO,CBは、各値がそれぞれ特定の値になっ
た場合に、初期値に戻すようになっている。
【0042】上・中・下の各図柄乱数カウンタCDU,
CDC,CDBは、停止図柄等を決定するためのもので
ある。上図柄乱数カウンタCDUは、所定時間(例えば
「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値に
なると初期値に戻す。中図柄乱数カウンタCDCは、上
図柄乱数カウンタCDUが一巡する毎に値を所定範囲内
で更新し、特定の値になると初期値に戻す。下図柄乱数
カウンタCDBは、中図柄乱数カウンタCDCが一巡す
る毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期
値に戻す。
【0043】また、図8及び図12(b)に示すリーチ
種別決定カウンタCVは、上述した複数種類のリーチパ
ターンのうちの1つを選択するために用いられるもので
あり、所定時間毎(例えば上図柄乱数カウンタCDUが
一巡する毎)に値(乱数値)を更新し、特定の値になる
と初期値に戻す。ただし、各リーチパターンには重み付
けがなされており、各リーチパターンの選択される確率
は個々に異なったものとなっている。また、本実施の形
態においては、大当たりとなる場合(大当たり時)と、
外れとなる場合(外れリーチ時)とで各リーチパターン
の選択される確率は個々に異なったものとなっている。
ただし、図8中の数値はあくまでも一例であって、各リ
ーチパターンの選択される確率は任意である。
【0044】併せて、入賞判定フラグFEは、Vゾーン
への入賞の有無を判定するために用いられるものであ
る。同フラグFEは、入賞なしの場合に「0」に設定さ
れ、入賞ありの場合に自動的に「1」に設定される。
【0045】さて、図13のフローチャートは、上述し
た各カウンタCI,CO,CB,CDU,CDC,CD
B,CVの更新後に、図柄乱数カウンタCDU,CD
C,CDBの値(乱数)の組合せを分別し(振分け)、
その振分けられた値を、対応する図柄乱数バッファ31
〜36に格納するための「乱数振分けルーチン」を示し
ている。このルーチンは、パチンコ機1の電源投入後、
所定時間(2ms)毎に実行される。このルーチンが開
始されると、制御装置24はまずステップS1におい
て、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタC
O、大当たり図柄乱数カウンタCBにそれぞれ「1」を
加算する(更新する)。
【0046】また、ステップS2において、上図柄乱数
カウンタCDUに「1」を加算する。中・下図柄乱数カ
ウンタCDC,CDBに関しては、それぞれ上・中図柄
乱数カウンタCDU,CDCの値に応じて更新処理を行
う。詳しくは、上図柄乱数カウンタCDUが初期値に戻
されるタイミングであれば中図柄乱数カウンタCDCに
「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウ
ンタCDCの値を維持する。また、中図柄乱数カウンタ
CDCが初期値に戻されるタイミングであれば下図柄乱
数カウンタCDBに「1」を加算し、それ以外のタイミ
ングであれば同カウンタCDBの値を維持する。さら
に、ステップS3において、制御装置24は、リーチ種
別決定カウンタCVを適宜更新する。
【0047】次に、ステップS4において、図柄乱数カ
ウンタCDU,CDC,CDBの値の組合せが、予め定
められた「外れ図柄の組合せ」であるか否かを判断す
る。そして、この条件が満たされていると、ステップS
5において各図柄乱数カウンタCDU,CDC,CDB
の値を、対応する外れ図柄乱数バッファ31,32,3
3に格納する。ここで、対応する外れ図柄乱数バッファ
31〜33とは、具体的には上図柄乱数カウンタCDU
に関しては上外れ図柄乱数バッファ31を指し、中図柄
乱数カウンタCDCに関しては中外れ図柄乱数バッファ
32を指し、下図柄乱数カウンタCDBに関しては下外
れ図柄乱数バッファ33を指すものとする(後述するス
テップS7に関しても同様)。そして、制御装置24
は、ステップS5の処理を実行した後、その後の処理を
一旦終了する。
【0048】一方、前記ステップS4の条件が満たされ
ていない場合には、ステップS6において、図柄乱数カ
ウンタCDU,CDC,CDBの値の組合せが、予め定
められた「外れリーチ図柄の組合せ」であるか否かを判
断する。そして、この条件が満たされていると、ステッ
プS7において各図柄乱数カウンタCDU,CDC,C
DBの値を、対応する外れリーチ図柄乱数バッファ3
4,35,36に格納し、その後の処理を一旦終了す
る。
【0049】なお、ステップS6の条件が満たされてい
ない場合には、前記ステップS5,7のいずれの処理を
も行うことなく、「乱数振分けルーチン」を終了する。
この場合とは、各図柄乱数カウンタCDU,CDC,C
DBの値の組合せが、外れ図柄、外れリーチ図柄のいず
れの組合せでもない場合、すなわち、大当たり図柄の組
合せの場合である。
【0050】このように、「乱数振分けルーチン」で
は、所定時間毎に3つの図柄乱数カウンタCDU,CD
C,CDBの値の組合せがチェックされる。そして、外
れ図柄の組合せの場合には、外れ図柄乱数バッファ31
〜33に乱数が格納され、外れリーチ図柄の場合には、
外れリーチ図柄乱数バッファ34〜35に乱数が格納さ
れる。また、大当たり図柄の組合せの場合には、乱数は
どの図柄乱数バッファ31〜36にも格納されない。
【0051】次に、図14のフローチャートに示す「格
納処理ルーチン」について説明する。このルーチンの主
な機能は、遊技球5が作動口3に入賞する毎に、乱数カ
ウンタCI,CO,CDU,CDC,CDBの値を図柄
乱数エリア41(i)〜45(i)に格納することであ
る。
【0052】当該「格納処理ルーチン」が開始される
と、制御装置24は、ステップS10において、作動口
用スイッチ21の検出結果に基づき、遊技球5が作動口
3に入賞したか否かを判定する。そして、この判定条件
が満たされていない場合には、その後の処理を一旦終了
し、満たされている場合には、ステップS11におい
て、保留カウンタCHの値が最大保留回数(この場合
「4」)よりも小さいか否かを判定する。
【0053】保留カウンタCHの値が最大保留回数より
も小さい場合には、ステップS12において、保留カウ
ンタCHに「1」を加算する。また、続くステップS1
3において、制御装置24は対応する保留ランプ(18
aから18dのうちの1つ)を点灯させ、ステップS1
4へ移行する。一方、前記ステップS11の判定条件が
満たされていない場合には、前述したステップS12以
降の処理を行うことなくその後の処理を一旦終了する。
従って、図柄変動表示は、4回までしか保留されず、そ
れ以上の入賞があっても図柄変動に関する保留は記憶さ
れない。
【0054】ステップS14において、制御装置24
は、内部乱数カウンタCIの値を内部乱数エリア41
(i)に格納する。また、次のステップS15におい
て、外れリーチ乱数カウンタCOの値を、外れリーチ乱
数エリア42(i)に格納する。さらに、ステップS1
6において、制御装置24は、上・中・下の各外れ図柄
乱数バッファ31〜33の値(CDU,CDC,CD
B)を、対応する上・中・下の各外れ図柄乱数エリア4
3(i)〜45(i)に格納し、その後の処理を一旦終
了する。
【0055】このように、「格納処理ルーチン」におい
ては、乱数カウンタCI,CO,CDU,CDC,CD
Bの値が各図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格
納される。なお、ステップS14〜ステップS16で
は、例えばステップS12での更新後の保留カウンタC
Hの値が「3」であれば、内部乱数エリア41(i=
3)、外れリーチ乱数エリア42(i=3)、左外れ図
柄乱数エリア43(i=3)、中外れ図柄乱数エリア4
4(i=3)、右外れ図柄乱数エリア45(i=3)
が、今回制御周期での格納場所となる。
【0056】次に、図15、図16のフローチャートに
示す「特別電動役物制御ルーチン」について説明する。
このルーチンは、前述した「乱数振分けルーチン」、
「格納処理ルーチン」等の演算結果を用いて特別電動役
物や表示装置13等を制御するためのものであり、パチ
ンコ機1の電源投入後、所定時間毎に実行される。
【0057】この「特別電動役物制御ルーチン」が開始
されると、制御装置24はまずステップS20におい
て、保留カウンタCHの値が「0」でないか否かを判定
する。そして、否定判定された場合、つまり、保留カウ
ンタCHの値が「0」の場合には、その後の処理を一旦
終了する。これに対し、前記判定条件が満たされている
(CH=1,2,3,4)場合には、ステップS30に
おいて、「i」を「0」に設定し、次のステップS40
において保留カウンタCHが「i」と同一でないか否か
を判定する。
【0058】そして、この判定条件が満たされている場
合(CH≠i)には、ステップS50において、内部乱
数エリア41(i+1)、外れリーチ乱数エリア42
(i+1)、外れ図柄乱数エリア43(i+1)〜45
(i+1)の各データを、1つ前のエリア41(i)〜
45(i)にそれぞれシフトする。次いで、ステップS
60において、制御装置24は、「i」に「1」を加算
し、ステップS40へ戻る。
【0059】一方、ステップS40の判定条件が満たさ
れない場合(CH=i)には、ステップS70へ移行
し、保留ランプ18a〜18dのうち前記保留カウンタ
CHに対応するものを消灯させる。また、次のステップ
S80において保留カウンタCHから「1」を減算す
る。
【0060】次に、制御装置24は、ステップS90に
おいて、図柄の変動開始処理を実行する。詳しくは、図
17の「変動開始処理ルーチン」に示すように、まずス
テップS901において、内部乱数カウンタCIの値が
大当たり値であるか否かを判定する。そして、内部乱数
カウンタCIの値が大当たり値の場合には、ステップS
902において、大当たり値に対応する大当たり図柄を
停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS905へ移
行する。
【0061】一方、ステップS901における判定条件
が満たされていないと、ステップS903において、外
れリーチ乱数カウンタCOの値が予め定められた外れリ
ーチ値と同じであるか否かを判定する。そして、外れリ
ーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一である
場合には、ステップS904において、外れリーチ値に
対応する図柄(外れリーチ図柄)を停止図柄としてメモ
リに記憶し、ステップS905へ移行する。
【0062】また、ステップS903の判定条件が満た
されていない場合には、ステップS906において、ス
テップS16での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記
憶し、ステップS907へ移行する。
【0063】さて、ステップS902又はステップS9
04から移行して、ステップS905においては、リー
チ種別決定カウンタCVに基づいてリーチパターンを取
得する。すなわち、上述した「ノーマルリーチ」、「ど
ろぼうリーチ」、「丸太リーチ」、「氷リーチ」、「女
の子リーチ」、「拡大リーチ」のいずれかをリーチ種別
決定カウンタCVに基づいて決定する。
【0064】そして、ステップS905又はステップS
906から移行して、ステップS907においては、特
別図柄表示装置13の図柄変動を開始させ、「変動開始
処理ルーチン」を終了する。
【0065】上記のように、ステップS90(「変動開
始処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置24
は、図15のステップS110において、上下両図柄列
14,16における図柄17A〜17H,17Kを、前
記ステップS902,S904,S906のいずれかの
処理で記憶した停止図柄に差替える。また、差替え後の
図柄17A〜17H,17Kが上下両図柄列14,16
にて表示されるよう図柄変動を停止させる。
【0066】次に、ステップS120において、制御装
置24は、リーチ動作処理を行う。詳しくは、図18の
「リーチ動作処理ルーチン」に示すように、ステップS
1201において、ステップS905で取得したリーチ
パターンが「ノーマルリーチ」でないか否かを判定す
る。そして、否定判定された場合(「ノーマルリーチ」
の場合)には、ステップS1202において、制御装置
24は、当該ノーマルリーチ動作処理を実行する。より
詳しくは、各種ランプを点滅させるとともに、中図柄列
15の図柄17A〜17H,17Kをそれまでよりもゆ
っくりと変動表示させる。
【0067】また、ステップS1201で肯定判定され
た場合には、ステップS1203に移行する。ステップ
S1203においては、ステップS905で取得したリ
ーチパターンが、「どろぼうリーチ」でないか否かを判
定する。そして、否定判定された場合(「どろぼうリー
チ」の場合)には、当該どろぼうリーチ動作処理を行
う。この場合においては、図7(a)及び図19(a)
に示すように、表示部3aにどろぼうのキャラクタを表
示させるとともに、大当たりライン上にかがみ込むよう
表示されているどろぼうに対し、中図柄列15の図柄1
7A〜17H,17Kを順次変動させ、場合によっては
図柄17A〜17Hの絵図柄DG1〜DG8がどろぼう
にかみつくかの如く見せる等の処理が行われる。
【0068】より詳しく説明すると、当該どろぼうリー
チの発生時には、背景画面が苦楽表示され、そこに道路
及び家が表示される。そして、表示対象たるどろぼうが
登場するとともに、家の方へ行こうとするかの如く表示
がなされる。また、その移動過程において変動表示中の
中図柄列15の図柄17A〜17H(犬の絵図柄DG1
〜DG8)に気付き、おどろき、しゃがみ込むかの如く
表示がなされる。そして、変動表示中の中図柄列15の
図柄17A〜17H(犬の絵図柄DG1〜DG8)がど
ろぼうにかみつくかもしれないという演出表示が所定回
数繰り返し実行させられる(このとき、上記繰り返し回
数が多いほど大当たり状態発生の期待値が高められるこ
ととしてもよい)。その後、大当たり状態が発生しない
場合には、絵図柄DG1〜DG8はこれといって何らの
動作をも起こすことなくそのまま停止する(後述するス
テップS130において)。なお、このとき、どろぼう
が舌を出す等の演出が行われる。
【0069】これに対し、大当たり状態が発生する場合
には、図19(a)に示すように、絵図柄(DG1)が
どろぼうにかみつくかの如く表示が行われる。但し、実
際には、絵図柄(DG1)は、かみつき動作を行わず、
どろぼうが持っている風呂敷の内容物(宝石、貴金属
等)が飛散する(表示対象の一部がリアクションを起こ
すよう表示される)ことで、遊技者はどろぼうが絵図柄
(17A)によってかみつかれたのだということを理解
する。なお、どろぼうのキャラクタは、このどろぼうリ
ーチに際してのみ表示され、かみつき動作表示後、どろ
ぼうは、画面の外に出るかの如く表示がなされる。
【0070】さて、前記ステップS1203で肯定判定
された場合には、ステップS1205に移行する。ステ
ップS1205において、制御装置24はステップS9
05で取得したリーチパターンが、「丸太リーチ」でな
いか否かを判定する。そして、否定判定された場合
(「丸太リーチ」の場合)には、ステップS1206に
おいて、丸太リーチ動作処理を行う。この場合において
は、図7(b)及び図19(b)に示すように、中図柄
列15に川及び丸太を表示するとともに、図柄17A〜
17Hの絵図柄DG1〜DG8が川を泳ぐとともに、川
に浮かんでいる丸太を飛び越すかの如く見せる等の処理
が行われる。
【0071】但し、この飛び越しに際しては、それまで
相互に重なりあうよう表示されていた数字図柄N1〜N
8及び絵図柄DG1〜DG8が、一時的に離間表示され
る。より詳しくは、まず絵図柄DG1〜DG8が障害物
たる丸太を飛び越すべく、数字図柄N1〜N8から離間
表示され、その後、それに追従するようにして数字図柄
N1〜N8も丸太を飛び越し、再度元の状態(相互に重
なり合った状態)に復帰する。
【0072】また、前記ステップS1205で肯定判定
された場合には、ステップS1207に移行する。ステ
ップS1207においては、ステップS905で取得し
たリーチパターンが、「氷リーチ」でないか否かを判定
する。そして、否定判定された場合(「氷リーチ」の場
合)には、ステップS1208において、当該氷リーチ
動作処理を行う。この場合においては、図7(c)及び
図19(c)に示すように、雪の結晶が降ってきたかの
如く表示を行い、その後背景に氷を表示する。そして、
中図柄列15に表示された図柄17A〜17H,17K
が氷上を滑っているかの如く表示が行われ、その後図柄
17A〜17Hがブレーキをかけるかの如く見せる等の
処理が行われる。
【0073】一方、前記ステップS1207で肯定判定
された場合には、ステップS1209に移行する。ステ
ップS1209においては、ステップS905で取得し
たリーチパターンが、「女の子リーチ」でないか否かを
判定する。そして、ここで否定判定された場合(「女の
子リーチ」の場合)には、ステップS1210におい
て、女の子リーチ動作処理を行う。この場合において
は、図7(d)に示すように、まず表示部13aに女の
子のキャラクタが表示され、そして、中図柄列15の図
柄17A〜17H,17Kが女の子の前を通り過ぎるか
の如く表示が行われる。
【0074】さらにまた、前記ステップS1209で肯
定判定された場合には、ステップS1211に移行す
る。ステップS1211においては、ステップS905
で取得したリーチパターンが、「拡大リーチ」でないか
否かを判定する。そして、ここで否定判定された場合
(「拡大リーチ」の場合)には、ステップS1212に
おいて、拡大リーチ動作処理を行う。この場合において
は、例えば図19(a)に示すようにリーチ状態になっ
たならば、比較的短い所定時間の間、ノーマルリーチ状
態と同様の処理を行う。その後、図19(b),(c)
に示すように、表示部13aの中図柄列15において、
リーチ対象となっている図柄(図では、ブルドッグの絵
図柄DG7)を中図柄列15からはみ出すくらいの大き
さで拡大表示するとともに、中図柄列15には、当該拡
大された図柄(DG7)のみを連続的に表示する。詳し
くは、図19(b)及び図19(c)の表示を繰り返し
行い、中図柄列15をリーチ対象となっている図柄があ
たかも隙間なく移動しているかの如く表示する。これに
より、遊技者は、大当たり状態になる可能性が高いこと
を察知する。
【0075】なお、図19(b),(c)においては、
説明の便宜上図示を省略しているが、表示部13aの上
・下図柄列14,16には、図19(a)に示すような
停止図柄(17G,17F,17H等)が表示される。
但し、当該表示を行わないこととしてもよいし、縮小し
て表示したりしてもよい。また、図では、絵図柄(DG
7)のみを拡大表示することとしたが、全体の図柄(1
7G:数字図柄N7も含めて)表示しても何ら差し支え
ない。
【0076】さらには、一時的、或いは定期的に拡大表
示された変動中の図柄を(カムフラージュ的に)停止す
ることとしてもよい。このような構成とすることで、遊
技者にとってのわくわくどきどき感がより一層高められ
る。
【0077】さて、前記ステップS1211で肯定判定
された場合には、いずれのリーチ動作処理をも行うこと
なく、当該「リーチ動作処理ルーチン」を一旦終了す
る。また、ステップS1202,1204,1206,
1208,1210,1212の各リーチ処理動作処理
を実行した後においても、当該「リーチ動作処理ルーチ
ン」を一旦終了する。
【0078】上記のように、ステップS120(「リー
チ動作処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置
24は、ステップS130(図15参照)において、中
図柄列15での図柄変動を停止させる。但し、上述した
「拡大リーチ」を経た場合には、図柄を拡大表示させた
状態での変動を所定時間行った後、図19(b)又は図
19(c)のいずれかの状態で停止させる。そして、図
20(a)又は(b)に示すように、中図柄列15の図
柄を元の大きさに縮小表示する。ここで、図19(b)
の状態で停止した場合には、同図では左側に表示されて
いた絵図柄DG7が縮小表示され、図20(a)に示す
ように、最終的に大当たり図柄(図では図柄17G)が
表示される。つまり、大当たりラインL1上に大当たり
図柄たる図柄17Gが並んで表示される。一方、図19
(c)の状態で停止した場合には、同図では中央に表示
されていた絵図柄DG7が縮小表示され、図20(b)
に示すように、最終的に中央に図柄17Gが表示され
る。つまり、大当たりラインL1上には外れ図柄たる図
柄17Kが並んで表示される。このように、拡大リーチ
に突入した場合には、見かけ上2分の1の期待値をもっ
て大当たり状態が発生しうる。
【0079】続いて、制御装置24は、ステップS13
5において、再変動処理を実行する。詳しくは、再変動
処理を実行する条件が成立しているか否かを判定し、再
変動処理実行条件が成立している場合には、前記リーチ
動作処理における各リーチ動作と同じ背景で、全図柄列
14〜16の図柄17A〜17H,17Kを同時に再変
動させる。そして、所定条件が成立した後、全図柄列1
4〜16の図柄17A〜17Lを停止させる。一方、再
変動処理を実行する条件が成立していない場合には、何
らの処理をも実行しない。
【0080】さて、再変動処理を行った後、制御装置2
4は、次に、ステップS140において、図柄17A〜
17Hの組合せが大当たりの組合せであるか否かを判定
する。なお、この際には、停止図柄の差替えが正しく行
われたか否かの確認も行われる。そして、この判定条件
が満たされていない場合には、「特別電動役物制御ルー
チン」を終了する。また、図柄17A〜17Hの組合せ
が大当たりの組合せである場合(実際に再変動が行われ
た場合も、この場合に該当する)には、ステップS15
0において、ラウンドカウンタCRを「0」にクリヤす
る。なお、このとき、制御装置24によって大当たり報
知表示がなされる。
【0081】次に、制御装置24は、ステップS160
(図16参照)において、入賞カウンタCEを「0」に
クリヤするとともに、入賞判定フラグFEを「0」に設
定する。また、続くステップS170においては、ラウ
ンドカウンタCRを「1」ずつインクリメントする。
【0082】さらに、ステップS180において、制御
装置24は、大入賞口用ソレノイド12を励磁させる。
すると、シャッタ11が倒れて略水平状態となり、大入
賞口4が開放される。この開放により、遊技球5のVゾ
ーン及び入賞通路への入賞が可能となる。
【0083】次に、ステップS190において、制御装
置24は、入賞カウンタCEの値が予め定められた所定
値CEmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、
この判定条件が満たされている場合には、ステップS2
00において、未だ大入賞口4の閉鎖予定時期が到来し
ていないか否かを判定する。この判定条件が満たされて
いる場合(閉鎖予定時期が到来していない場合)には、
処理をステップS190へ戻す。その結果、大入賞口4
の開放開始後に所定値CEmax個よりも多くの遊技球
5が入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限り
は、大入賞口4が開放され続ける。これに対し、ステッ
プS190又はステップS200のいずれか一方が満た
されていないと、ステップS210において、制御装置
24は、大入賞口用ソレノイド12を消磁する。する
と、シャッタ11が起こされて略垂直状態となり、大入
賞口4が閉鎖される。
【0084】続いて、ステップS220において、制御
装置24は、ラウンドカウンタCRの値が予め定められ
た所定値CRmaxよりも小さいか否かを判定する。そ
して、ラウンドカウンタCRの値が所定値CRmaxよ
りも小さい場合には、続くステップS230において入
賞判定フラグFEが「1」であるか否かを判定する。入
賞判定フラグFEが「1」の場合には、処理をステップ
S160へと戻す。従って、一旦大当たり遊技状態が発
生すると、遊技球5がVゾーンに入賞することによる継
続条件が、所定値CRmax回数満たされるまでは、大
入賞口4が開閉のサイクルを繰り返す。例えば所定値C
Emaxが「10」に設定され、大入賞口4の開放時間
が「約29.5秒」に設定され、所定値CRmaxが
「16」に設定されている場合には、大入賞口4の開放
後、(1)遊技球5が大入賞口4へ10個入賞するこ
と、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一
方の条件が満たされた時点で大入賞口4が閉鎖される。
この大入賞口4の開閉のサイクルが遊技球5のVゾーン
への入賞を条件に最大で16回繰り返されることとな
る。そして、ステップS220又はステップS230の
判定条件のいずれか一方が満たされていない場合には、
「特別電動役物制御ルーチン」を一旦終了する。
【0085】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、拡大リーチにおいて、大当たり状態の発生に関連す
る図柄(絵図柄DG1〜DG8)が拡大表示されるとと
もに、当該拡大表示された図柄がそれまでよりも多い頻
度で出現するかの如く変動表示される。従って、遊技者
は、拡大表示された図柄を注視する。特に、本実施の形
態では、中図柄列15において変動表示される図柄は、
大当たり図柄に直結するものばかりである。このため、
かなり高い確率で大当たり状態が発生するのではないか
という期待感が一層高められ、わくわくどきどき感が増
大する。その結果、飛躍的な興趣の向上を図ることがで
きる。
【0086】さらに、本実施の形態では、前記図柄が拡
大表示されるに際しては、中図柄列15をはみ出すくら
いの大きさで表示される。このため、表示部13aにお
いて、当該図柄が占有する割合が大きいものとなる。従
って、大当たり図柄で停止しやすいのではないかという
遊技者にとっての期待感に拍車がかけられることとな
る。
【0087】併せて、拡大表示された図柄は、遊技者に
とってほぼ隙間なく表示されているかの如く視認され
る。このため、上記作用効果がより一層確実に奏され
る。
【0088】加えて、本実施の形態では、拡大表示され
た図柄の停止位置に基づいて大当たり状態の発生の有無
が遊技者に報知される。すなわち、図19(b)の状態
で停止した場合には、同図では左側に表示されていた絵
図柄DG7が縮小表示され、図20(a)に示すよう
に、最終的に大当たり図柄(図では図柄17G)が表示
される。つまり、大当たりラインL1上に大当たり図柄
たる図柄17Gが並んで表示される。一方、図19
(c)の状態で停止した場合には、同図では中央に表示
されていた絵図柄DG7が縮小表示され、図20(b)
に示すように、最終的に中央に図柄17Gが表示され
る。つまり、大当たりラインL1上には外れ図柄たる図
柄17Kが並んで表示される。従って、遊技者は、どの
種類の図柄で停止されるかということよりも、むしろ拡
大表示された図柄がどの位置で停止されるかということ
に興味が注がれる。このため、拡大リーチ独特の感覚を
覚えることにより、さらなる興趣の向上が図られる。
【0089】また、上記作用とも相まって、拡大リーチ
に突入した場合には、見かけ上2分の1の期待値をもっ
て大当たり状態が発生しうる。そのため、遊技者にとっ
ての期待感が一層増大し、さらに面白味が増す。
【0090】さらに、本実施の形態では、図柄17A〜
17Hは複数の図柄因子(数字図柄N1〜N8及び絵図
柄DG1〜DG8)によって構成され、かつ、前記絵図
柄DG1〜DG8のみが拡大表示される。従って、当該
犬(キャラクタ)の絵のみに興味が集中し、他のリーチ
状態とは異なった興趣を堪能することができる。
【0091】併せて、拡大表示された図柄は、その変動
停止後において、元の大きさに縮小表示される。従っ
て、縮小表示された図柄17A〜17Hを確認すること
により、大当たりラインL1〜L5に大当たり図柄が揃
ったか否かを最終的に確認することができる。その結
果、遊技者にとって当該拡大リーチ状態の演出内容を容
易に理解せしめることができる。
【0092】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。
【0093】(a)上記実施の形態では、図柄17A〜
17Hとして、絵(キャラクタ)図柄DG1〜DG8及
び数字図柄N1〜N8の組み合わせを採用することとし
たが、絵図柄及び他の絵図柄の組み合わせ等、実施の形
態以外の図柄因子同士を組み合わせてもよい。さらに、
3種以上の図柄因子同士を組み合わせてもよい。また、
1つの図柄因子のみからなる図柄(例えばキャラクタ図
柄のみ、数字図柄のみ等)を採用してもよい。
【0094】(b)上記実施の形態では、拡大表示する
に際し、数字図柄の表示を省略して、絵図柄DG1〜D
G8のみを変動表示することとしたが、上述したよう
に、数字図柄N1〜N8を合わせて表示してもよい。ま
た、別のキャラクタを合わせて表示してもよい。
【0095】(c)上記実施の形態では、左側の大当た
りラインL1についての拡大リーチ状態について詳述し
たが、他の大当たりラインL2〜L5においても、同等
のリーチ演出を行うことができる。例えば、中央の大当
たりラインL3でリーチ状態となった場合には、図19
(c)のように拡大表示された図柄が中央で停止した場
合に大当たり状態が発生することとしてもよい。
【0096】(d)上記実施の形態では、再変動(全回
転)処理を行うこととしたが、かかる処理を省略しても
よい。また、再変動処理に際しては、それまでのリーチ
パターンを維持することとしたが、そのようなリーチパ
ターンを維持せずとも、単に全図柄列14〜16の図柄
17A〜17H,17Kを再変動させるだけの構成とし
てもよい。また、それまでとは異なったリーチパターン
を採用してもよい。
【0097】(e)上記実施の形態では言及しなかった
が、演出効果を高めるべく、拡大リーチ状態に際し、表
示部13aの背景をそれまでとは異なったものとしても
よい。
【0098】(f)表示装置13としては、上述した液
晶ディスプレイ以外にも、CRT、ドットマトリック
ス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表
示菅等を用いてもよい。
【0099】(g)乱数に関するカウンタ(内部乱数カ
ウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図
柄乱数カウンタCB、上・中・下の各図柄乱数カウンタ
CDU,CDC,CDB、リーチ種別決定カウンタC
V)を適宜変更してもよい。例えば、1つの乱数カウン
タを用い、その値に基づき大当たり状態、外れリーチ状
態等を決定してもよい。
【0100】(h)本発明は、上記実施の形態とは異な
るタイプのパチンコ機等にも適用できる。例えば、大当
たり図柄が表示された後に所定の領域に遊技球を入賞さ
せることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ
機として実施してもよい。また、パチンコ機以外にも、
アレパチ、雀球、スロットマシン等の各種遊技機として
実施することも可能である。なお、スロットマシンは、
例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状
態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、
ストップボタンを操作等することで図柄が停止されて確
定される周知のものである。従って、スロットマシンの
基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動
表示した後に確定図柄を表示する図柄表示手段を備え、
始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して
図柄変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップ
ボタン)の操作に起因して或いは所定時間が経過するこ
とにより図柄変動が停止され、その停止時の確定図柄が
特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特
別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え
たスロットマシン」となる。
【0101】(i)また、確率変動モードや、時間短縮
モードを実行しうるパチンコ機にも適用してもよい。
【0102】(j)上記実施の形態では、図19(b)
及び図19(c)の表示を繰り返し行うことにより、中
図柄列15をリーチ対象となっている図柄があたかも隙
間なく移動しているかの如く表示することとした。これ
に対し、他の表示方法を採用することとしてもよい。例
えば、図19(b)の左右の絵図柄(DG7)を交互に
点滅表示し、最終的にいずれか一方の絵図柄を停止さ
せ、当該図柄を縮小表示したり、表示部13aに拡大表
示された(絵)図柄を3つ(又は4つ以上)順に表示
し、最終的にいずれか一つの絵図柄を停止させ、当該図
柄を縮小表示したりしてもよい。
【0103】(k)上記実施の形態では、図柄を拡大表
示するに際し、相似形の図柄を表示することとしたが、
左右方向或いは上下方向或いは斜め方向に潰れ変形した
図柄を拡大表示することとしてもよい。
【0104】(l)また、拡大表示中に表示部13aに
「どこで止まるかな?」の如く、演出内容の理解を促す
表示(報知)を行うこととしてもよい。
【0105】(m)上記実施の形態では、図19(b)
の状態で停止した場合には、大当たりラインL1上に大
当たり図柄が並んで表示され、図19(c)の状態で停
止した場合には、最終的に中央に大当たり図柄(17
G)が表示され、大当たり状態が発生しないこととし
た。これに対し、図19(c)の状態で停止した場合で
も、縮小表示に際して、停止表示位置を移動させ、最終
的に大当たり図柄が並んで表示され、結果的に大当たり
状態が発生するようにしてもよい。かかる構成を採用す
ることにより、一旦外れたと思ってがっかりしかけた遊
技者が、一転して大当たり状態の発生を目の当たりとす
ることとなり、遊技内容に厚みが増す。
【0106】(n)上記実施の形態では、5つのライン
L1〜L5によって大当たりラインを構成したが、4ラ
イン以下であっても、6ライン以上であってもよい。
【0107】(o)上記実施の形態における上・中・下
図柄列14〜16に代えて、左・中・右図柄列によって
構成してもよい。また、図柄列は2列以下でもよいし、
4列以上であってもよい。
【0108】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
複数の図柄が変動表示される表示装置を備えたパチンコ
機等の遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図ること
ができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図
である。
【図2】(a),(b)ともに表示部の表示状態の例を
示す模式図である。
【図3】表示部に表示されうる図柄の種類を説明する図
である。
【図4】(a),(b)ともに表示部における図柄列の
変動状態を示す図である。
【図5】(a)(b)ともに表示部における大当たりラ
イン及び大当たり状態を示す図である。
【図6】(a)(b)ともに表示部における大当たりラ
イン及び大当たり状態を示す図である。
【図7】(a)は表示部におけるどろぼうリーチ状態を
示す図であり、(b)は丸太リーチ状態を示す図であ
り、(c)は氷リーチ状態を示す図であり、(d)は女
の子リーチ状態を示す図である。
【図8】リーチ種別決定カウンタの概念を説明するテー
ブルである。
【図9】図柄乱数バッファの概念を説明する図表であ
る。
【図10】図柄乱数エリアの概念を説明する図表であ
る。
【図11】停止図柄エリアの概念を説明する図表であ
る。
【図12】(a)は乱数カウンタの概念を説明する図表
であり、(b)リーチ種別決定カウンタの概念を示す図
表である。
【図13】制御装置により実行される「乱数振分けルー
チン」を示すフローチャートである。
【図14】「格納処理ルーチン」を示すフローチャート
である。
【図15】「特別電動役物制御ルーチン」の一部を示す
フローチャートである。
【図16】「特別電動役物制御ルーチン」の一部であっ
て、図15の続きを示すフローチャートである。
【図17】「変動開始処理ルーチン」を示すフローチャ
ートである。
【図18】「リーチ動作処理ルーチン」を示すフローチ
ャートである。
【図19】(a)は拡大リーチ状態に突入する際の表示
部の表示態様例を示す図であり、(b)及び(c)は拡
大リーチ状態の表示部の表示態様例を示す図である。
【図20】(a)は図19(b)の状態で変動停止した
場合に最終的に表示部に表示される態様例を示す図であ
り、(b)は図19(c)の状態で変動停止した場合に
最終的に表示部に表示される態様例を示す図である。
【符号の説明】
1…パチンコ機、2…遊技盤、3…作動口、4…大入賞
口、5…遊技球、13…表示装置、13a…表示部、1
4…上図柄列、15…中図柄列、16…下図柄列、17
A〜17H,17K…図柄、DG1〜DG8…図柄因子
たる絵図柄、N1〜N8…図柄因子たる数字図柄、24
…制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 清貴 愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内 (72)発明者 風岡 喜久夫 愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内 (72)発明者 岩橋 雅人 石川県松任市福留町655番地 アイレムソ フトウェアエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 吉田 宏 石川県松任市福留町655番地 アイレムソ フトウェアエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2C088 AA34 AA42 BC22 EB55

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも複数の図柄を可変表示しうる
    表示装置と、 遊技者の操作に応じて変化する遊技状況において所定の
    条件が成立したことを検出する条件成立検出手段と、 前記条件成立検出手段の検出に基づいて、前記表示装置
    における図柄の変動表示を行う変動表示制御手段と、 前記変動表示制御手段により変動表示されていた図柄が
    特定の停止態様となることを必要条件に、遊技者に有利
    な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、 少なくとも前記図柄が特定の停止態様となる前段階に、
    前記表示装置においてリーチ遊技状態を演出表示するリ
    ーチ遊技状態演出表示手段とを備えた遊技機であって、 前記リーチ遊技状態演出表示手段は、所定のリーチ遊技
    状態に際し、前記特定の停止態様に関連する図柄の少な
    くとも一部を拡大表示するとともに、当該拡大表示され
    た図柄がそれまでよりも多い頻度で出現するかの如く変
    動表示することを特徴とする遊技機。
JP11025256A 1999-02-02 1999-02-02 遊技機 Pending JP2000217993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11025256A JP2000217993A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11025256A JP2000217993A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001169401A Division JP2002011183A (ja) 2001-06-05 2001-06-05 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000217993A true JP2000217993A (ja) 2000-08-08

Family

ID=12160946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11025256A Pending JP2000217993A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000217993A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224336A (ja) * 2001-01-31 2002-08-13 Takeya Co Ltd 遊技機
JP2006042838A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2012223628A (ja) * 2012-08-21 2012-11-15 Takeya Co Ltd 遊技機
JP2017086627A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 株式会社三共 遊技機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224336A (ja) * 2001-01-31 2002-08-13 Takeya Co Ltd 遊技機
JP2006042838A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP4655530B2 (ja) * 2004-07-30 2011-03-23 株式会社三洋物産 遊技機
JP2012223628A (ja) * 2012-08-21 2012-11-15 Takeya Co Ltd 遊技機
JP2017086627A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 株式会社三共 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11299993A (ja) 遊技機
JP2002126240A (ja) 遊技機
JP2001025542A (ja) 遊技機
JP2001000685A (ja) 遊技機
JP2001218931A (ja) 遊技機
JPH11319234A (ja) 遊技機
JP4432144B2 (ja) 遊技機
JP2000217993A (ja) 遊技機
JP2000296221A (ja) 遊技機
JP2000107372A (ja) 遊技機
JP2001149593A (ja) 遊技機
JPH11299995A (ja) 遊技機
JP2000202104A (ja) 遊技機
JP2001120774A (ja) 遊技機
JP2001353293A (ja) 遊技機
JP2000210423A (ja) 遊技機
JP2002011183A (ja) 遊技機
JP2000157676A (ja) 遊技機
JP2000217987A (ja) 遊技機
JP2001112959A (ja) 遊技機
JP2001353292A (ja) 遊技機
JP2000342784A (ja) 遊技機
JP2001170287A (ja) 遊技機
JP4631107B2 (ja) 遊技機
JP2001112961A (ja) 遊技機