JP2001170287A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001170287A
JP2001170287A JP35766299A JP35766299A JP2001170287A JP 2001170287 A JP2001170287 A JP 2001170287A JP 35766299 A JP35766299 A JP 35766299A JP 35766299 A JP35766299 A JP 35766299A JP 2001170287 A JP2001170287 A JP 2001170287A
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JP35766299A
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English (en)
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Ryota Yanagisawa
亮太 柳沢
Kikuo Kazaoka
喜久夫 風岡
Hitoshi Okamura
斉 岡村
Makoto Nakamura
誠 中村
Nobutada Kamiya
延正 神谷
Yasuo Omote
泰男 表
Koji Ozaka
幸治 尾坂
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Sanyo Bussan Co Ltd
Irem Software Engineering Inc
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Irem Software Engineering Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の図柄列において複数の図柄を変動表示し
うる図柄表示装置を備えたパチンコ機等の遊技機におい
て、興趣の飛躍的な向上を図る。 【解決手段】パチンコ機1の遊技盤2には作動口3及び
大入賞口4が設けられ、遊技盤2の中央部分には表示部
13aを備えた表示装置13が組込まれている。表示部
13aには複数の図柄列が表示され、図柄列は複数種類
の図柄によって構成されている。制御装置24は、前記
図柄の始動変動表示に際して、前記図柄が変動表示を開
始する契機を与えるキャラクタを表示し、前記キャラク
タの動作に関連させ、前記図柄を始動させると共に、前
記各図柄列の始動順序を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の識別情報を
変動表示しうる可変表示装置を備えたパチンコ機等の遊
技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種として、複数種類の
図柄等を、予め定められた配列で変動表示するための可
変表示装置を備えたパチンコ機が知られている。
【0003】この種のパチンコ機では、表示装置での変
動表示停止時の表示図柄(停止図柄)に応じて、リーチ
状態を経た後に遊技者に有利な状態となる「特別遊技状
態」、リーチ状態を経た後に特別遊技状態とはならない
「外れリーチ状態」、又は、リーチ状態を経ず、かつ、
特別遊技状態ともならない「外れ状態」が発生させられ
る。停止図柄には、特別遊技状態を発生させるための特
別遊技図柄(大当たり図柄)、外れリーチを発生させる
ための外れリーチ図柄、及び、外れ状態を発生させるた
めの外れ図柄がある。
【0004】前記のようなパチンコ機では、遊技者の操
作に応じて変化する遊技状況が、所定の条件を満たすこ
と(例えば、遊技球が作動口に入賞すること等)によっ
て、可変表示装置において、図柄の変動表示が開始され
る。また、上記大当たり図柄、外れリーチ図柄、及び、
外れ図柄の中から、遊技状況に応じた停止図柄が選択さ
れ、その選択された停止図柄で前記変動表示が停止させ
られる。そして、大当たり図柄で停止した場合には、特
別変動入賞装置が遊技者にとって有利な状態(大当たり
状態)となるように切換えられる。より詳しくは、大入
賞口が開放される等によって、遊技者は大量の景品球を
獲得することが可能となる。
【0005】ところで、上記大当たり図柄、又は外れリ
ーチ図柄にて図柄が最終的に停止する場合には、リーチ
状態を経ることとなる。リーチ状態とは、例えば左・中
・右と3つの図柄列がある場合において左・右図柄列の
図柄がそれぞれ「7」、「7」で停止しており、かつ、
中図柄列が未だ変動しているような状態をいう。この状
態下で、中図柄列の図柄が「7」で停止すると、上述し
た特別遊技状態が発生する。従って、このようなリーチ
状態の間、遊技者は、図柄が大当たり図柄で停止するこ
とを願って、わくわくどきどきしながら遊技を行うこと
となる。
【0006】また、図柄を変動表示する手法としては、
一般には、図柄をスクロールさせたり、図柄を切換えた
りといった技術が採用される。ここで、図柄のスクロー
ルというのは、特定の図柄が上方から下方(下方から上
方でもよいし、右方から左方でもよい)へと滑らかに変
動する動作を示すものであり、例えば図柄の描かれたド
ラムが回転したり、LEDに表示された図柄が擬似的に
回転したりするものが含まれる。また、図柄の切換とい
うのは、表示される図柄が変動せず切換わる動作を示す
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術においては、図柄の変動は常に同じ始動態様で開始さ
せられていた。例えば、左・中・右の3つの図柄列があ
る場合において、毎回、左・右・中図柄列の順序で図柄
の変動が開始させられていると、図柄の始動時は、図柄
の停止時に比べ、単調な遊技内容になってしまう。つま
り、始動時には何らの変化も起こらないことを遊技者が
知っていると、遊技者の関心は、むしろ図柄の停止に集
中することとなってしまい、始動から停止に至るまでの
間での総合的な面白味に欠けるものとなってしまってい
た。その結果、図柄の変動、特に始動に際しての興趣の
向上を図る必要があった。
【0008】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、複数の識別情報を変動表示
しうる可変表示装置を備えたパチンコ機等の遊技機にお
いて、興趣の飛躍的な向上を図ることのできる遊技機を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその
作用等についても説明する。
【0010】手段1.遊技者の操作に応じて変化する遊
技状況を検出する遊技状況検出手段と、前記遊技状況検
出手段による検出結果に基づき、複数の識別情報を始動
変動表示させる可変表示装置と、前記識別情報が特定表
示態様となって最終的に停止表示されることを必要条件
に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技
状態発生手段とを備えた遊技機であって、所定条件が成
立した場合、前記識別情報の始動変動表示に際し、始動
契機を付与可能な始動契機表示対象を表示可能とし、該
始動契機表示対象が表示されることに基づき、前記識別
情報の始動態様を変化させるようにしたことを特徴とす
る遊技機。
【0011】上記手段によれば、遊技状況検出手段によ
って、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況が検出さ
れ、その検出結果に基づき、可変表示装置において、複
数の識別情報が始動変動表示されうる。そして、前記識
別情報が特定表示態様となって最終的に停止表示される
ことを必要条件に、特別遊技状態発生手段によって、遊
技者に有利な特別遊技状態が発生させられる。さて、上
記手段では、所定条件が成立した場合に、前記識別情報
を始動変動表示させるための始動契機表示対象が表示さ
れ、該始動契機表示対象が表示されるのに基づき、前記
識別情報の始動態様が変化する。このため、遊技者は、
ただ単に識別情報が特定停止態様となって停止表示され
ることを期待するのみならず、識別情報の始動時におい
ても、それまでとは異なる態様での前記識別情報の始動
変動表示に驚きや楽しみを覚え、結果として、面白味が
増す。
【0012】手段2.遊技者の操作に応じて変化する遊
技状況を検出する遊技状況検出手段と、前記遊技状況検
出手段による検出結果に基づき、複数の識別情報を始動
変動表示させる可変表示装置と、前記識別情報が特定表
示態様となって最終的に停止表示されることを必要条件
に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技
状態発生手段とを備えた遊技機であって、前記識別情報
の始動態様を、第1の始動態様と、前記第1の始動態様
とは異なる第2の始動態様との間で切換可能とし、所定
条件が成立することにより、前記識別情報の始動変動表
示に際し、停止表示状態にある識別情報の始動変動を導
出する始動契機表示対象を表示し、かつ、該始動契機表
示対象によって、第1の始動態様にて前記識別情報の始
動変動を開始させるようにしたことを特徴とする遊技
機。上記手段によれば、所定条件が成立することによ
り、識別情報の始動変動表示に際し、始動契機表示対象
が表示され、これにより停止表示状態にある識別情報の
始動変動が導出される。しかも、該始動契機表示対象に
よって、第1の始動態様にて識別情報の始動変動が開始
させられる。このため、所定条件成立時において、遊技
者は始動契機表示対象の登場に驚きを覚えるとともに、
該表示対象によって別途の始動態様を視認することがで
きる。そのため、面白味が増す。 、手段3.手段2において、所定条件が成立していない
場合には、前記識別情報の始動変動表示に際し、第2の
始動態様にて前記識別情報の始動変動を開始させるよう
にしたことを特徴とする遊技機。上記手段によれば、所
定条件が成立していない場合には、識別情報の始動変動
表示に際し、第2の始動態様にて識別情報の始動変動が
開始させられる。
【0013】手段4.手段2又は3において、前記第1
の始動態様は、第2の始動態様に比べ、特殊な始動を伴
うものであることを特徴とする遊技機。
【0014】手段5.手段1〜4のいずれかにおいて、
前記識別情報は複数の識別情報列からなり、前記始動態
様は、各識別情報列の始動順序を含むことを特徴とする
遊技機。上記手段によれば、前記各識別情報列の始動順
序が変更されることにより、遊技者にとっては、始動順
序の変更を視認することができ、そのため、さらに興趣
が高められる。
【0015】手段6.手段5において、前記始動契機表
示対象が表示されたとしても、少なくとも1つの識別情
報列の停止表示状態が維持させられるようにしたことを
特徴とする遊技機。上記手段によれば、始動されない識
別情報も存在することとなり、遊技者にとっては、特殊
な始動態様を視認することができ、そのため、興趣の飛
躍的な向上が図られる。
【0016】手段7.手段5又は6において、前記始動
順序が変化させられた場合、少なくとも最初に始動され
る識別情報列が異なるようにしたことを特徴とする遊技
機。
【0017】手段8.手段1〜7のいずれかにおいて、
前記始動契機表示対象が、所定の動作を行うことによ
り、前記識別情報に始動契機が付与されるようにしたこ
とを特徴とする遊技機。上記手段によれば、遊技者にと
っては、前記始動契機表示対象が前記識別情報を始動さ
せたかのように視認することでき、さらに面白味が増
す。
【0018】手段9.手段8において、少なくとも前記
可変表示装置の表示領域に、前記始動契機表示対象が出
現表示されることに基づき、前記所定の動作が行われる
ようにしたことを特徴とする遊技機。
【0019】手段10.手段9において、前記表示領域
は、前記可変表示装置の両端部をつなぐ範囲で設定され
ていることを特徴とする遊技機。
【0020】手段11.手段8〜10のいずれかにおい
て、前記所定の動作は、少なくとも各識別情報列にほぼ
直交する方向への移動を含む動作であることを特徴とす
る遊技機。上記手段によれば、遊技者にとっては、前記
始動契機表示対象が移動しながら(例えば横切りなが
ら)前記各識別情報を始動させて行くかのように視認す
ることができ、このため、さらに面白味が増す。
【0021】手段12.手段8〜11のいずれかにおい
て、前記所定の動作は、少なくとも各識別情報の移動変
動方向への推進動作であることを特徴とする遊技機。上
記手段によれば、遊技者にとっては、前記始動契機表示
対象が前記識別情報を始動させるために、該識別情報を
その変動方向へ力を加えているかのように視認すること
ができ、このため、さらに面白味が増す。
【0022】手段13.手段12において、前記推進動
作は、前記始動契機表示対象が行う所定の動作の反力を
利用した動作であることを特徴とする遊技機。
【0023】手段14.手段1〜13のいずれかにおい
て、一定条件が成立した場合、前記始動契機表示対象の
表示態様を変化させるようにしたことを特徴とする遊技
機。上記手段によれば、遊技者にとっては、異なった始
動契機表示対象を視認することとなり、そのため、興趣
の向上が図られる。
【0024】手段15.手段14において、前記変化さ
せられた表示態様に応じて、所定の遊技状態の発生確率
が変化するようにしたことを特徴とする遊技機。
【0025】手段16.手段1〜15のいずれかにおい
て、各始動態様に応じて、所定の遊技状態の発生確率が
変化するようにしたことを特徴とする遊技機。上記手段
によれば、各始動態様に応じて所定の遊技状態の発生確
率が変化するため、遊技者にとっては、異なる始動態様
を視認するたびに、次にいかなる遊技状態となるのか興
味を抱きつつ、識別情報の変動表示を注視することとな
る。そのため、興趣の向上が図られる。
【0026】手段17.手段1〜16のいずれかにおい
て、少なくとも前記識別情報が特定表示態様となって最
終的に停止表示される前段階に、リーチ遊技状態を演出
表示しうるよう構成するとともに、少なくとも該リーチ
遊技状態が演出表示される場合に、前記始動契機表示対
象を表示可能としたことを特徴とする遊技機。上記手段
によれば、始動契機表示対象が表示された後に、リーチ
状態が発生する場合が生じる。このため、遊技者にとっ
ては、前記始動契機表示対象が表示される毎に、リーチ
遊技状態が発生するのではないかという期待感を持ち、
表示部を注視することとなる。そのため、さらに興趣が
高められる。
【0027】手段18.手段17において、前記リーチ
遊技状態が演出表示される場合には、そうでない場合に
比べて前記始動契機表示対象が表示される割合が大きく
なるようにしたことを特徴とする遊技機。
【0028】手段19.手段18において、少なくとも
前記識別情報が特定表示態様となって最終的に停止表示
される場合には、そうでない場合に比べて、前記始動契
機表示対象が表示される割合がさらに大きくなるように
したことを特徴とする遊技機。
【0029】手段20.手段1〜19のいずれかにおい
て、前記始動契機表示対象が表示されるにことに基づ
き、前記識別情報の変動表示態様を可変としたことを特
徴とする遊技機。上記手段によれば、前記識別情報の始
動態様が変化するのみならず、変動態様も変化すること
となり、さらに、面白味が増す。
【0030】手段21.手段1〜20のいずれかにおい
て、前記始動契機表示対象の動作表示に伴い、識別情報
の態様が変化するようにしたことを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、遊技者には、あたかも始動契機表示
対象の動作により識別情報の態様が変化したかのように
視認され、結果として、興趣の向上が図られる。
【0031】手段22.手段21において、前記識別情
報の態様の変化に基づき、始動契機表示対象が影響を受
けるかのような表示制御を行うようにしたことを特徴と
する遊技機。上記手段よれば、識別情報が始動契機表示
対象に対し、何らかの影響を及ぼすことに、遊技者は驚
くこととなり、結果として、飛躍的な興趣の向上が図ら
れる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、パチンコ遊技機(以下、
単に「パチンコ機」という)を具体化した一実施の形態
を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0033】なお、周知のように、パチンコ機1は、外
枠と、該外枠の前部に設けられ外枠の一側部にて開閉可
能に設けられた前面枠とを備えている。また、その前面
枠の前面側にはガラス扉枠が開閉自在に設けられてい
る。前面枠の後側(ガラス扉枠の奥、外枠の内側)に
は、遊技盤2が着脱可能に装着されている。この遊技盤
2は内レール、外レール等を備え、これらのレールは、
遊技球発射装置によって発射された遊技球5を、遊技盤
2の上部に案内する。また、ガラス扉枠の下側におい
て、前面枠には前飾枠が開閉可能に設けられ、前飾枠に
は、上受皿が設けられている。一方、前面枠の下部に
は、前記上受皿よりも下方位置にて下受皿が設けられて
いるとともに、遊技球発射装置を構成するハンドルが設
けられている。
【0034】図1に示すように、パチンコ機1の遊技盤
2には、作動口3及び大入賞口4が設けられている。作
動口3は、遊技球5の通路を備えており、その通路入口
には羽根6が開閉可能に支持されている。大入賞口4の
奥には、シーソー7が設けられており、その右側にはV
ゾーン8が、左側には入賞通路9が設けられている(左
右逆でもよい)。そして、大入賞口4に入賞した遊技球
5は、シーソー7上を転がって、Vゾーン8又は入賞通
路9のいずれか一方を通って図示しない入賞球処理装置
の方へと導かれる。また、大入賞口4の前には、シャッ
タ11が設けられている。このシャッタ11は、大入賞
口4の側部に設けられた大入賞口用ソレノイド12によ
り作動させられ、大入賞口4を開閉する。詳しくは、当
該ソレノイド12が励磁状態となることにより、シャッ
タ11が略水平に傾き、これにより大入賞口4が開かれ
る。また、ソレノイド12が非励磁状態となることによ
り、シャッタ11が略垂直状態となり、これにより大入
賞口4は閉鎖される。
【0035】前記大入賞口4の一側部には、シーソー用
ソレノイド10が設けられている。シーソー用ソレノイ
ド10は通常、非励磁状態となっており、この状態にお
いては、遊技球5がVゾーン8を通過するようにシーソ
ー7を傾けている。また、シーソー用ソレノイド10が
励磁状態となることにより、シーソー7は、遊技球5が
入賞通路9を通過するように傾動させられる。本実施の
形態では、シャッタ11が開状態において、遊技球5が
1つでもVゾーン8を通過した場合には、シーソー用ソ
レノイド10が励磁される。そして、シャッタ11が閉
じられることにより、シーソー用ソレノイド10が非励
磁状態となる。
【0036】遊技盤2の中央部分には、特別図柄表示装
置13が組込まれている。この特別図柄表示装置13
は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示部13a
を備えており、ここに複数の図柄列が表示される。図2
に示すように、本実施の形態では、これらの図柄列とし
て左図柄列14、中図柄列15及び右図柄列16、並び
に、第4図柄列40の合計4つの図柄列が表示される。
左・右・中図柄列14〜16は、表示部13aの下部に
おいて、横方向に3つ並んだ状態で表示される。また、
第4図柄列40は、表示部13aの右上部において、左
・右・中図柄列14〜16とは離間した位置に表示され
る。
【0037】本実施の形態では、左・右図柄列14,1
6は、それぞれ複数個の図柄17A〜17Hによって構
成されている。各図柄17A〜17Hは、それぞれ
「1」〜「8」の数字と、「はちまき」、「金魚」、
「太鼓」、「おかめ」、「獅子」等の絵との組み合わせ
によって構成され、これらの図柄17A〜17Hは順に
配列されている。これらの図柄17A〜17Hは、特別
遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外
れ図柄のいずれかになり得る。また、中図柄列15は、
複数種類で複数個の図柄17A〜17Kによって構成さ
れている。数字の付された前記図柄17A〜17Hは、
大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれか
になり得る。また、図柄17I及び17Kはそれぞれ
「風車」、「とうもろこし」の絵によって構成されてお
り、当該図柄17I及び17Kは、外れ図柄にのみなり
うる。さらに、図柄17Jは、「おみくじ」の絵によっ
て構成されており、当該図柄17Jは、大当たり図柄、
外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれかになり得る。
【0038】併せて、第4図柄列40は、複数個の図柄
E1,E2,E3又は図柄EO1,EO2,EO3又は
図柄EZ1,EZ2,EZ3によって構成されている。
図4に示すように、図柄E1,E2,E3は、それぞれ
「大吉」、「牛の絵」、「竜の絵」の付された絵馬の絵
によって構成されている。また、図5(a)に示すよう
に、図柄EO1,EO2,EO3は、上記各絵馬の絵
と、「超大当たり」、「はずれ」、「はずれ」の各文字
との組み合わせによって構成されている。さらに、図5
(b)に示すように、図柄EZ1,EZ2,EZ3は、
上記各絵馬の絵と、「超大当たり」、「大当たり」、
「大当たり」の各文字との組み合わせによって構成され
ている。
【0039】右・中・左の各図柄列14〜16において
は、各図柄17A〜17Kが同領域内でスクロールする
ことにより変動表示される。また、第4図柄列40にお
いては、各図柄E1,E2,E3(又は図柄EO1,E
O2,EO3又は図柄EZ1,EZ2,EZ3)が同領
域内で仮想の軸を中心に回転することにより変動表示さ
れる。なお、前記各図柄17A〜17K、E1〜E3、
EO1〜EO3、EZ1〜EZ3は識別情報を構成して
いる。
【0040】本実施の形態では、図2に示すように、基
本的には、前記表示部13a下部の1本の横ラインによ
って大当たりラインが構成されている(1ラインと称さ
れる)。つまり、各図柄列14〜16に1つずつの図柄
17A〜17Kが表示される態様となっている。また、
図7(c)に示すように、左右の図柄列14,16が同
一の図柄で停止し、かつ、中図柄列15が「おみくじ」
の図柄17Jで停止した場合には、前記横ライン及び第
4図柄40によって大当たりラインが構成される。
【0041】また、図1に示すように、特別図柄表示装
置13の上部には普通図柄表示装置51が併設されてい
る。普通図柄表示装置51は、発光ダイオード(LE
D)よりなる4つの保留ランプ52と、普通図柄表示部
たるLEDよりなる7セグ表示部53とを有している。
【0042】さらに、前記特別図柄表示装置13の左右
両側方には一対の通過ゲート54が配設されている。同
通過ゲート54を遊技球5が通過すると前記普通図柄表
示装置51が作動する。本実施の形態では、普通図柄表
示装置51は、「0」から「9」までの数字を可変表示
して7セグ表示部53にセグメント表示させ、その数字
が所定値(本実施の形態では「7」)で停止した場合
に、作動口3の羽根6を所定秒数開放させる。この開放
により、作動口3への入賞が比較的容易なものとなる。
普通図柄表示装置51は、遊技球5の通過ゲート54の
通過回数を4回まで記憶することができ、保留ランプ5
2でその保留数を表示する。従って、4つの保留ランプ
52が点灯している状態で遊技球5が通過ゲート54を
通過しても保留球としてカウントされず、保留ランプ5
2が点灯している限り、遊技球5が通過ゲート54を通
過しなくとも保留数に応じた回数だけ普通図柄表示装置
51は作動するようになっている。
【0043】特別図柄表示装置13の表示部13aで
は、各図柄列14〜16及び第4図柄40の図柄変動
(スクロール変動及び回転変動)が、遊技球5の作動口
3への入賞に基づいて開始させられる。また、大当たり
図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択さ
れ、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、
各図柄列14〜16,40が図柄変動を停止したときに
表示される図柄である。本実施の形態では、図柄変動
は、左図柄列14、右図柄列16、中図柄列15、第4
図柄列40の順に停止させられるが、これはあくまでも
1例にすぎず、別の順序で停止させられるようにしても
よい。
【0044】大当たり図柄は、リーチ状態を経た後、遊
技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態を発生
させるための図柄である。詳しくは、図6(a)及び図
7(c)に示すように、全ての図柄列14〜16,40
の変動が停止させられたとき、表示されている図柄17
A〜17H,17J,EO1,EZ1〜EZ3の組合せ
が、予め定められた大当たりの組合せとなる場合があ
る。すなわち、第1には、同一種類の図柄17A〜17
Hが基本的な大当たりラインに沿って並んだときに、同
一図柄17A〜17Hの組合せ(例えば、図6(a)で
は「7」、「7」、「7」の図柄17Gとなる場合があ
る。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄(ゾロ
目の大当たり図柄)」である。また、第2には、上述し
たように、左右の図柄列14,16が同一の図柄で、中
図柄列15が「おみくじ」の図柄17Jの場合であっ
て、第4図柄40が「大吉・超大当たり」の図柄EO1
で停止する場合がある。このような組み合わせを構成す
る図柄も本実施の形態においては「大当たり図柄(おみ
くじの大当たり図柄)」である。大当たりの組合せが成
立すると、特別電動役物が作動し(大入賞口4が開か
れ)、遊技者にとって有利な大当たり状態が発生させら
れる。すなわち、より多くの景品球を獲得することが可
能となる。
【0045】また、例えば図8(a)〜(d)に示すよ
うに、リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう。リ
ーチ状態には、まず、右図柄列16の図柄17A〜17
Hが、基本的な大当たりライン上において左図柄列14
の停止図柄と同一種類の図柄17A〜17Hで停止する
状態が挙げられる。図7(a)〜(d)に示す例では、
基本的な大当たりラインで停止している左・右両図柄列
14,16の図柄17A〜17Hが共に「7」の付され
た図柄17Gとなっている。さらに、本実施の形態で
は、左右の図柄列14,16が同一の図柄で、中図柄列
15が「おみくじ」の図柄17Jの場合であって、第4
図柄40が「大吉・超大当たり」の図柄EO1で停止す
る場合にも大当たりとなることから、図7(a)に示す
ように、左右の図柄列14,16が同一の図柄で、中図
柄列15が「おみくじ」の図柄17Jの場合であって、
第4図柄40が変動中である場合も、リーチ状態に含ま
れる。
【0046】上記のリーチ状態には、中図柄列15の図
柄変動が、左・右両図柄列14,16の停止図柄と同一
種類の図柄(ゾロ目の大当たり図柄)で停止して大当た
り状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを
「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態
とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が
含まれる。さらには、左右の図柄列14,16が同一の
図柄で、中図柄列15が「おみくじ」の図柄17Jの場
合であって、第4図柄40が「牛の絵・はずれ」又は
「竜の絵・はずれ」で停止して、大当たり状態とならな
いものも含まれる(これも「外れリーチ状態」を構成す
る)。
【0047】上記リーチ状態においては、種々のリーチ
パターンが設定されている。まず、左・右図柄列14,
16の図柄17A〜17Hが停止して中図柄列15の図
柄17A〜17Kが変動状態であるときのリーチパター
ンとしては、「ノーマルリーチ」、「風神リーチ」、
「福の神リーチ」、「みこしリーチ」、「貧乏神リー
チ」、「貧乏神2段階リーチ」等の種々のリーチパター
ンが設定されている。これらリーチパターンのうち、
「ノーマルリーチ」「貧乏神リーチ」以外のリーチパタ
ーンは、いわゆる「スーパーリーチ」と称されるもので
ある。「スーパーリーチ」の動作が開始された場合に
は、「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大当たり状態
が発生する期待値(大当たり期待値)が高くなるように
なっている。また、「スーパーリーチ」においても、各
リーチパターンによって大当たり期待値が異なったもの
となっている。
【0048】また、左右の図柄列14,16が同一の図
柄で、中図柄列15が「おみくじ」の図柄17Jでそれ
ぞれ停止して、第4図柄40の図柄EO1〜EO3が変
動中であるときのリーチパターン(おみくじリーチパタ
ーン)としては、「ノーマルリーチ」、「女の子リー
チ」、「反転リーチ」等の種々のリーチパターンが設定
されている。これらリーチパターンのうち、「ノーマル
リーチ」以外のリーチパターンは、いわゆる「スーパー
リーチ」と称されるものである。「スーパーリーチ」の
動作が開始された場合には、「ノーマルリーチ」の場合
に比べて、大当たり状態が発生する(「大吉・超大当た
り」の図柄EO1で停止する)期待値(大当たり期待
値)が高くなるようになっている。
【0049】なお、中図柄列15の図柄変動が、左・右
両図柄列14,16の停止図柄と同一種類の図柄(ゾロ
目の大当たり図柄)で停止して大当たり状態の発生が確
定した場合であっても、第4図柄40の図柄変動及び上
記リーチ演出(おみくじリーチパターンによる演出)が
行われるようになっている。これは、第4図柄40の図
柄EO1〜EO3又はEZ1〜EZ3の停止態様に応じ
て遊技モードが決定されることに起因している。本実施
の形態における遊技モードとしては、大当たり確率が3
00分の1程度の通常モードと、通常モードよりも大当
たり確率の高い(60分の1程度)確率変動モード(以
下「確変モード」と称する)とが用意されている。そし
て、第4図柄40の図柄EO1〜EO3又はEZ1〜E
Z3の停止態様に応じて次回の遊技において確変モード
が付与されるか否かが決定されるのである。
【0050】すなわち、左・中・右の図柄列14〜16
の図柄17A〜17Kが外れ図柄で停止した場合には、
中図柄列15の変動停止後、すぐに第4図柄列40の図
柄変動も停止させられる。このときには、図4に示すよ
うに、単なる絵馬の絵の付された図柄E1〜E3のいず
れかで第4図柄列40の図柄変動が停止させられる。
【0051】また、左右の図柄列14,16が同一の図
柄で、中図柄列15が「おみくじ」の図柄17Jでそれ
ぞれ停止した場合には、第4図柄40において、それま
での図柄E1〜E3に代わって図柄EO1〜EO3が変
動表示させられる(図5(a)参照)。そして、この場
合にはリーチ状態が未だ継続していることとなり、第4
図柄列40の図柄変動が停止した場合に、「牛の絵・は
ずれ」又は「竜の絵・はずれ」の図柄EO2,EO3で
停止した場合には、大当たり状態は発生せずに外れ状態
となる。これに対し、第4図柄列40の図柄変動が停止
した場合に、「大吉・超大当たり」の図柄EO1で停止
した場合には、大当たり状態が発生するとともに、大当
たり状態終了後、次回の遊技に際し確変モードが付与さ
れる。
【0052】一方、中図柄列15の図柄変動が、左・右
両図柄列14,16の停止図柄と同一種類の図柄(ゾロ
目の大当たり図柄)で停止して大当たり状態の発生が確
定した場合においては、それまでの図柄E1〜E3に代
わって第4図柄40において、図柄EZ1〜EZ3が変
動表示させられる(図5(b)参照)。そして、この場
合にも上記リーチ演出が行われ(遊技モード決定演
出)、第4図柄列40の図柄変動が停止した場合に、
「大吉・超大当たり」の図柄EZ1で停止した場合に
は、大当たり状態が発生するとともに、大当たり状態終
了後、次回の遊技に際し確変モードが付与される。これ
に対し、第4図柄列40の図柄変動が停止した場合に、
「牛の絵・大当たり」又は「竜の絵・大当たり」の図柄
EZ2,EZ3で停止した場合には、大当たり状態が発
生するのみで、大当たり状態終了後、次回の遊技に際し
ては通常モードが付与される(確変モードが付与されな
い)。つまり、ゾロ目の大当たり図柄で停止した場合に
は、第4図柄列40において、確変モードが付与される
か否かの抽選表示が行われるのである。
【0053】さて、遊技球5の作動口3への入賞に基づ
いて各図柄列14〜16の図柄変動が開始させられるこ
とはすでに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球
5が作動口3に入賞した場合には、通過ゲート54を通
過した場合と同様、その分の変動表示は、現在行われて
いる変動表示の終了後に行われる。つまり、変動表示が
待機(保留)される。この保留される変動表示の最大回
数は、パチンコ機の機種毎に決められている。本実施の
形態では保留最大回数が4回に設定されているが、これ
に限られるものではない。
【0054】図1に示すように、特別図柄表示装置13
において、表示部13aの上方には、発光ダイオード
(LED)からなる保留ランプ18a,18b,18
c,18dが組み込まれている。当該保留ランプ18a
〜18dの数は、前述した保留最大回数と同じ(この場
合4個)である。保留ランプ18a〜18dは、変動表
示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表
示の実行に伴い消灯させられる。
【0055】なお、このほかにも、パチンコ機1の複数
箇所には、遊技効果を高めるための他の各種ランプや電
飾部材が取付けられている。これらの電飾部材等は、遊
技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変
えられる。さらに、パチンコ機1には、遊技の進行に応
じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられて
いる。
【0056】遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機
1の遊技状態を検出するべく、本実施の形態では、遊技
盤2には、スルースイッチ20、作動口用スイッチ2
1、Vゾーン用スイッチ22及びカウントスイッチ23
等がそれぞれ取付けられている。スルースイッチ20
は、遊技球の通過ゲート54の通過を検出し、作動口用
スイッチ21は、遊技球5の作動口3への入賞を検出す
る。また、Vゾーン用スイッチ22は遊技球5の大入賞
口4のうちのVゾーン8への入賞を検出し、カウントス
イッチ23は、遊技球5の大入賞口4への入賞を検出す
る。
【0057】本実施の形態では、各スイッチ20〜23
の検出結果に基づきソレノイド10,12、特別図柄表
示装置13、各保留ランプ18a〜18d、普通図柄表
示装置51(7セグ表示部53及び保留ランプ52)、
羽根6等をそれぞれ駆動制御するために制御装置24が
設けられている。制御装置24は、読み出し専用メモリ
(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセ
スメモリ(RAM)等を備えている。これらの制御部品
は基板に対し交換可能に取着されている。ROMは所定
の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、C
PUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理
を実行する。RAMは、CPUによる演算結果を、図1
0に示す図柄乱数バッファ31〜38、図11に示す図
柄乱数エリア41(i)〜46(i)、図12に示す停
止図柄エリア47〜50等に一時的に記憶する。
【0058】図10に示すように、図柄乱数バッファ
は、左・中・右の3つの外れ図柄乱数バッファ31,3
2,33と、第4図柄列40に関する第4外れ図柄乱数
バッファ34と、左・中・右の3つの外れリーチ図柄乱
数バッファ35,36,37と、第4外れリーチ図柄乱
数バッファ38とによって構成されている。図11に示
すように、図柄乱数エリアは、5つの内部乱数エリア4
1(i)と、5つの外れリーチ乱数エリア42(i)
と、5つの第4外れ図柄乱数エリア43(i)と、5つ
の左外れ図柄乱数エリア44(i)と、5つの中外れ図
柄乱数エリア45(i)と、5つの右外れ図柄乱数エリ
ア46(i)とによって構成されている。iは、5つず
つ存在する各図柄乱数エリアを区別するためのものであ
り、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」の値をと
る。iの各値は、保留されている変動表示の回数に対応
している。また、図12に示すように、停止図柄エリア
は、左・中・右の各停止図柄乱数エリア47,48,4
9及び第4停止図柄乱数エリア50によって構成されて
いる。
【0059】ところで、本実施の形態では、パチンコ機
1の電源投入時においては、遊技モードが、通常モード
に設定される。また、その後は、大当たり遊技状態とな
った際に、確変モード又は通常モードのいずれかが選択
されて、次回の大当たり遊技状態が発生するまでの間、
当該選択されたモードが実行される。
【0060】なお、一般的に、確変モードの概念として
は、(1)7セグ表示部53に「7」が表示される確率
を通常時に比べて高め、作動口3の羽根6を開放させる
機会を増やすこと、(2)7セグ表示部53における数
字の変動時間を短くすること、(3)羽根6の開放時間
を長くすること(及び/又は入賞個数を多くするこ
と)、(4)特別図柄表示装置13の表示部13aの図
柄の変動時間を短くすること、(5)大当たり期待値が
通常モードに比べて高くなること等が挙げられるが、本
実施の形態における確変モードにおいては、これら
(1)〜(5)の全てが実行される。
【0061】次に、前記のように構成されたパチンコ機
1の作用及び効果について説明する。図14〜図21の
フローチャートは、制御装置24によって実行される各
種ルーチンを示している。これらのルーチンの処理は、
カウンタ群及び入賞判定フラグFE等に基づいて実行さ
れる。カウンタ群は、ラウンドカウンタCR、保留カウ
ンタCH、入賞カウンタCE、内部乱数カウンタCI、
外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウン
タCB、左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,CD
C,CDR、第4図柄乱数カウンタCD4、リーチ種別
決定カウンタCV、第4図柄リーチ種別決定カウンタC
V4等よりなっている。
【0062】なお、ラウンドカウンタCRは、ラウンド
回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタC
Eは大入賞口4への遊技球5の入賞個数をカウントする
ためのものである。また、保留カウンタCHは変動表示
の保留回数をカウントするためのものであり、「0」,
「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとる。これ
らの値は、前述した図柄乱数エリア41(i)〜46
(i)の「(i)」に対応している。従って、CH=0
は、保留されていない状態を意味する。
【0063】図13(a)に示すように、内部乱数カウ
ンタCIは、特別図柄表示装置13での大当たり状態を
決定するためのものである。また、外れリーチ乱数カウ
ンタCOは外れリーチ状態時の表示を行うか否かを決定
するためのものである。さらに、大当たり図柄乱数カウ
ンタCBは、大当たり図柄を決定するためのものであ
る。なお、本実施の形態における大当たり図柄の種類と
しては、左・中・右の図柄列14〜16の図柄17A〜
17Hがゾロ目で、かつ、第4図柄列40が「大吉・超
大当たり」の図柄EZ1である場合(8種類)、左・中
・右の図柄列14〜16の図柄17A〜17Hがゾロ目
で、かつ、第4図柄列40が「牛の絵・大当たり」又は
「竜の絵・大当たり」の図柄EZ2,EZ3である場合
(16種類)、左右の図柄列14,16が同一の図柄
で、中図柄列15が「おみくじ」の図柄17Jで、か
つ、第4図柄列40が「大吉・超大当たり」の図柄EO
1である場合(8種類)の合計32通りの大当たり図柄
がある。
【0064】これらのカウンタCI,CO,CBはそれ
ぞれ所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内
で更新する。各値は、所定の条件に従って乱数として読
み出される。また、各カウンタCI,CO,CBは、各
値がそれぞれ特定の値になった場合に、初期値に戻すよ
うになっている。
【0065】左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,
CDC,CDRは、左・中・右図柄列14〜16での停
止図柄等を決定するためのものであり、第4図柄乱数カ
ウンタCD4は、第4図柄列40での停止図柄等を決定
するためのものである。左図柄乱数カウンタCDLは、
所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更
新し、特定の値になると初期値に戻す。中図柄乱数カウ
ンタCDCは、左図柄乱数カウンタCDLが一巡する毎
に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に
戻す。右図柄乱数カウンタCDRは、中図柄乱数カウン
タCDCが一巡する毎に値を所定範囲内で更新し、特定
の値になると初期値に戻す。さらに、第4図柄乱数カウ
ンタCD4は、右図柄乱数カウンタCDRが一巡する毎
に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に
戻す。
【0066】また、図13(b)及び図9(a)に示す
リーチ種別決定カウンタCVは、上述した複数種類のリ
ーチパターンのうちの1つを選択するために用いられる
ものであり、例えば左図柄乱数カウンタCDLが一巡す
る毎に値(乱数値)を更新し、特定の値になると初期値
に戻す。ただし、各リーチパターンには重み付けがなさ
れており、各リーチパターンの選択される確率は個々に
異なったものとなっている。また、本実施の形態におい
ては、大当たりとなる場合(大当たり時)と、外れとな
る場合(外れリーチ時)とで各リーチパターンの選択さ
れる確率は個々に異なったものとなっている。
【0067】さらに、図13(b)及び図9(b)に示
す第4図柄リーチ種別決定カウンタCV4は、上述した
3種類のおみくじリーチパターンのうちの1つを選択す
るために用いられるものであり、例えば左図柄乱数カウ
ンタCDLが一巡する毎に値(乱数値)を更新し、特定
の値になると初期値に戻す。ただし、これらの各リーチ
パターンにも重み付けがなされており、各リーチパター
ンの選択される確率は個々に異なったものとなってい
る。また、同様に大当たりとなる場合(大当たり時)
と、外れとなる場合(外れリーチ時)とで各リーチパタ
ーンの選択される確率は個々に異なったものとなってい
る。
【0068】なお、入賞判定フラグFEは、Vゾーンへ
の入賞の有無を判定するために用いられるものである。
同フラグFEは、入賞なしの場合に「0」に設定され、
入賞ありの場合に「1」に設定される。
【0069】さて、図14のフローチャートは、上述し
た各カウンタCI,CO,CB,CDL,CDC,CD
R,CD4,CV,CV4の更新後に、図柄乱数カウン
タCDL,CDC,CDR,CD4の値(乱数)の組合
せを分別し(振分け)、その振分けられた値を対応する
図柄乱数バッファ31〜38に格納するための「乱数振
分けルーチン」を示している。このルーチンは、パチン
コ機1の電源投入後、所定時間(2ms)毎に実行され
る。このルーチンが開始されると、制御装置24はまず
ステップS1において、内部乱数カウンタCI、外れリ
ーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCB
にそれぞれ「1」を加算する(更新する)。
【0070】また、ステップS2において、左図柄乱数
カウンタCDLに「1」を加算する。また、中・右図柄
乱数カウンタCDC,CDRに関しては、それぞれ左・
中図柄乱数カウンタCDL,CDCの値に応じて更新処
理を行い、第4図柄乱数カウンタCD4に関しては、右
図柄乱数カウンタCDRの値に応じて更新処理を行う。
詳しくは、左図柄乱数カウンタCDLが初期値に戻され
るタイミングであれば中図柄乱数カウンタCDCに
「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウ
ンタCDCの値を維持する。また、中図柄乱数カウンタ
CDCが初期値に戻されるタイミングであれば右図柄乱
数カウンタCDRに「1」を加算し、それ以外のタイミ
ングであれば同カウンタCDRの値を維持する。さら
に、右図柄乱数カウンタCDRが初期値に戻されるタイ
ミングであれば第4図柄乱数カウンタCD4に「1」を
加算し、それ以外のタイミングであれば同カウンタCD
4の値を維持する。
【0071】次に、ステップS3において、制御装置2
4は、リーチ種別決定カウンタCV、第4図柄リーチ種
別決定カウンタCV4をそれぞれ更新する。
【0072】次に、ステップS4において、左・右図柄
乱数カウンタCDL,CDRの値の組合せが、同一図柄
の組み合わせであるか否かを判定する。そして、この条
件が満たされていない場合(左・右図柄乱数カウンタC
DL,CDRの値の組合せが同一図柄の組み合わせでな
い場合)には、ステップS5において各図柄乱数カウン
タCDL,CDC,CDR,CD4の値を、対応する外
れ図柄乱数バッファ31,32,33,34に格納す
る。ここで、対応する外れ図柄乱数バッファ31〜34
とは、具体的には左図柄乱数カウンタCDLに関しては
左外れ図柄乱数バッファ31を指し、中図柄乱数カウン
タCDCに関しては中外れ図柄乱数バッファ32を指
し、右図柄乱数カウンタCDRに関しては右外れ図柄乱
数バッファ33を指し、第4図柄乱数カウンタCD4に
関しては第4右外れ図柄乱数バッファ34を指すものと
する(後述するステップS9に関しても同様)。そし
て、制御装置24は、ステップS5の処理を実行した
後、その後の処理を一旦終了する。
【0073】一方、前記ステップS4の条件が満たされ
ている場合(左・右図柄乱数カウンタCDL,CDRの
値の組合せが同一図柄の組み合わせの場合)には、ステ
ップS6において、中図柄乱数カウンタCDCの値が右
図柄乱数カウンタCDR(又は左図柄乱数カウンタCD
L)の値の組合せが同一図柄の組み合わせであるか否か
を判定する。そして、同一図柄の組み合わせの場合、い
ずれの処理をも行うことなく、「乱数振分けルーチン」
を終了する。この場合とは、各図柄乱数カウンタCD
L,CDC,CDRの値の組合せが、外れ図柄、外れリ
ーチ図柄のいずれの組合せでもない場合、すなわち、大
当たり図柄(ゾロ目の大当たり図柄)の組合せの場合で
ある。
【0074】また、上記ステップS6で否定判定された
場合には、制御装置24はステップS7において、中図
柄乱数カウンタCDCの値が「おみくじ」の図柄17J
に相当するものであるか否かを判定する。このステップ
S7で肯定判定された場合には、続くステップS8にお
いて、第4図柄乱数カウンタCD4の値が「大吉・超大
当たり」の図柄EO1に相当する値であるか否かを判定
する。そして、ステップS8で肯定判定された場合に
は、いずれの処理をも行うことなく、「乱数振分けルー
チン」を終了する。この場合とは、各図柄乱数カウンタ
CDL,CDRの値の組合せが、同一図柄の組み合わせ
であり、中図柄乱数カウンタCDCの値が「おみくじ」
の図柄17Jに相当するものであり、かつ、第4図柄乱
数カウンタCD4の値が「大吉・超大当たり」の図柄E
O1に相当する値である場合、すなわち、大当たり図柄
(おみくじの大当たり図柄)の組合せの場合である。
【0075】一方、ステップS7で否定判定された場
合、又はステップS8で否定判定された場合には、ステ
ップS9へ移行する。ステップS9において、制御装置
24は、各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDR,
CD4の値を、対応する外れリーチ図柄乱数バッファ3
5,36,37,38に格納し、その後の処理を一旦終
了する。
【0076】このように、「乱数振分けルーチン」で
は、所定時間毎に4つの図柄乱数カウンタCDL,CD
C,CDR,CD4の値の組合せがチェックされる。そ
して、外れ図柄の組合せの場合には、外れ図柄乱数バッ
ファ31〜34に乱数が格納され、外れリーチ図柄の場
合には、外れリーチ図柄乱数バッファ35〜38に乱数
が格納される。また、大当たり図柄の組合せの場合に
は、乱数はどの図柄乱数バッファ31〜38にも格納さ
れない。
【0077】次に、図15のフローチャートに示す「格
納処理ルーチン」について説明する。このルーチンの主
な機能は、遊技球5が作動口3に入賞する毎に、乱数カ
ウンタCI,CO,CDL,CDC,CDR,CD4の
値を図柄乱数エリア41(i)〜46(i)に格納する
ことである。
【0078】当該「格納処理ルーチン」が開始される
と、制御装置24は、ステップS10において、作動口
用スイッチ21の検出結果に基づき、遊技球5が作動口
3に入賞したか否かを判定する。そして、この判定条件
が満たされていない場合には、その後の処理を一旦終了
し、満たされている場合には、ステップS11におい
て、保留カウンタCHの値が最大保留回数(この場合
「4」)よりも小さいか否かを判定する。
【0079】保留カウンタCHの値が最大保留回数より
も小さい場合には、ステップS12において、保留カウ
ンタCHに「1」を加算する。また、続くステップS1
3において、制御装置24は対応する保留ランプ(18
aから18dのうちの1つ)を点灯させ、ステップS1
4へ移行する。一方、前記ステップS11の判定条件が
満たされていない場合には、前述したステップS12以
降の処理を行うことなくその後の処理を一旦終了する。
従って、図柄変動表示は、4回までしか保留されず、そ
れ以上の入賞があっても作動口入賞の保留は記憶されな
い。
【0080】ステップS14において、制御装置24
は、内部乱数カウンタCIの値を内部乱数エリア41
(i)に格納する。また、次のステップS15におい
て、外れリーチ乱数カウンタCOの値を、外れリーチ乱
数エリア42(i)に格納する。さらに、ステップS1
6において、制御装置24は、左・中・右・第4の各外
れ図柄乱数バッファ31〜34の値(CDL,CDC,
CDR,CD4)を、対応する左・中・右・第4の各外
れ図柄乱数エリア43(i)〜46(i)に格納し、そ
の後の処理を一旦終了する。
【0081】このように、「格納処理ルーチン」におい
ては、乱数カウンタCI,CO,CD4,CDL,CD
C,CDRの値が各図柄乱数エリア41(i)〜46
(i)に格納される。なお、ステップS14〜ステップ
S16では、例えばステップS12での更新後の保留カ
ウンタCHの値が「3」であれば、内部乱数エリア41
(i=3)、外れリーチ乱数エリア42(i=3)、第
4外れ図柄乱数エリア43(i=3)、左外れ図柄乱数
エリア44(i=3)、中外れ図柄乱数エリア45(i
=3)、右外れ図柄乱数エリア46(i=3)が、今回
制御周期での格納場所となる。
【0082】次に、図16、図17のフローチャートに
示す「特別電動役物制御ルーチン」について説明する。
このルーチンは、前述した「乱数振分けルーチン」、
「格納処理ルーチン」等の演算結果を用いて特別電動役
物や、特別図柄表示装置13等を制御するためのもので
あり、パチンコ機1の電源投入後、所定時間毎に実行さ
れる。
【0083】この「特別電動役物制御ルーチン」が開始
されると、制御装置24はまずステップS20におい
て、保留カウンタCHの値が「0」でないか否かを判定
する。そして、否定判定された場合、つまり、保留カウ
ンタCHの値が「0」の場合には、その後の処理を一旦
終了する。これに対し、前記判定条件が満たされている
(CH=1,2,3,4)場合には、ステップS30に
おいて、「i」を「0」に設定し、次のステップS40
において保留カウンタCHが「i」と同一でないか否か
を判定する。
【0084】そして、この判定条件が満たされている場
合(CH≠i)には、ステップS50において、内部乱
数エリア41(i+1)、外れリーチ乱数エリア42
(i+1)、外れ図柄乱数エリア43(i+1)〜46
(i+1)の各データを、1つ前のエリア41(i)〜
46(i)にそれぞれシフトする。次いで、ステップS
60において、制御装置24は、「i」に「1」を加算
し、ステップS40へ戻る。
【0085】一方、ステップS40の判定条件が満たさ
れない場合(CH=i)には、ステップS70へ移行
し、保留ランプ18a〜18dのうち前記保留カウンタ
CHに対応するものを消灯させる。また、次のステップ
S80において保留カウンタCHから「1」を減算す
る。
【0086】次に、制御装置24は、ステップS90に
おいて、図柄の変動開始処理を実行する。詳しくは、図
18の「変動開始処理ルーチン」に示すように、ステッ
プS901において、内部乱数カウンタCIの値が大当
たり値であるか否かを判定する。そして、内部乱数カウ
ンタCIの値が大当たり値の場合には、ステップS90
2において、大当たり値に対応する大当たり図柄を停止
図柄としてメモリに記憶する。その後、ステップS90
5へ移行する。
【0087】一方、ステップS901における判定条件
が満たされていないと、ステップS903において、外
れリーチ乱数カウンタCOの値が予め定められた外れリ
ーチ値と同じであるか否かを判定する。そして、外れリ
ーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一である
場合には、ステップS904において、外れリーチ値に
対応する図柄(外れリーチ図柄)を停止図柄としてメモ
リに記憶し、ステップS905へ移行する。
【0088】また、ステップS903の判定条件が満た
されていない場合には、ステップS906において、ス
テップS16での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記
憶し、ステップS907へ移行する。
【0089】さて、ステップS902又はステップS9
04から移行して、ステップS905においては、リー
チパターンを取得する。すなわち、上述した「ノーマル
リーチ」、「風神リーチ」、「福の神リーチ」、「貧乏
神リーチ」、「貧乏神2段階リーチ」の種々のリーチパ
ターンのうちのいずれかをリーチ種別決定カウンタCV
に基づいて決定する。また、上述した「ノーマルリー
チ」、「女の子リーチ」、「反転リーチ」の種々のリー
チパターンのうちのいずれかを第4図柄リーチ種別決定
カウンタCV4に基づいて決定する。
【0090】そして、ステップS905又はステップS
906から移行して、ステップS907においては、特
別図柄表示装置13の図柄変動を開始させ、「変動開始
処理ルーチン」を終了する。
【0091】ここで、ステップ907の図柄変動開始処
理について詳しく説明する。本実施の形態において、制
御装置(主基板)24は、当該図柄の変動開始に際し、
制御指令としての表示コマンドを特別図柄表示装置13
へと送信する。そして、本実施の形態においては、表示
部13aにおける各種表示制御は、制御装置(主基板)
24ではなく、主として前記特別図柄表示装置13の制
御基板において行われるようになっている。
【0092】また、上記表示コマンドには、(1)変動
開始から所定時間後に図柄17A〜17Kを確定表示さ
せる旨の時間情報及び各リーチパターンに代表される変
動パターンを示唆する表示パターン情報、並びに、
(2)いかなる図柄17A〜17Kで確定表示させるか
という図柄情報が含まれる。ここで、図柄情報として
は、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄が含まれ
る。そして、特別図柄表示装置13の制御基板(そのう
ちのCPU)が、前記表示コマンドの表示パターン情報
及び図柄情報に基づいて、表示部13aにおける表示制
御を実行する。
【0093】例えば、表示パターン情報の時間情報が
「40秒」であり、変動パターンが「風神リーチ」の場
合であって、図柄情報が「7」「8」「7」の外れリー
チ図柄であった場合には、変動開始から確定表示までの
間の40秒間の間に、後述する風神リーチの演出表示が
行われ、「7」「8」「7」の外れリーチ図柄にて一旦
疑似的な停止表示が行われ、その後、揺動等の処理を経
た後、制御装置(主基板)24からの確定コマンドが出
力されることにより確定させられる。詳しくは、主基板
側が自身の有するタイマに従って、前記時間情報に基づ
く所定時間「40秒」が経過したタイミングにおいて、
確定コマンドを出力する。また、当該タイミングに同期
して、表示装置13の表示部13aにおいては図柄が実
際に確定表示させられる。ここで、リーチ演出が実行さ
れる期間や、疑似停止のタイミング等も特別図柄表示装
置13の制御基板側において適宜制御されることとな
る。つまり、本実施の形態では、図柄変動開始時に、制
御装置(主基板)24から一群の表示コマンドが送信
(出力)される。そして、その表示コマンドに基づい
て、特別図柄表示装置13の制御基板側では、表示装置
13の表示部13aの具体的な表示制御が司られるので
ある。
【0094】さらに、本実施の形態では、図柄17A〜
17Kの変動開始時(始動時)において、始動演出なる
ものが実行されることがある。この始動演出も特別図柄
表示装置13側で司られるようになっている。すなわ
ち、該特別図柄表示装置13は、図23に示す始動演出
フラグ決定乱数カウンタCFに基づいて始動演出フラグ
XSが決定されるようになっている。なお、始動演出フ
ラグ決定乱数カウンタCFは、左・中・右図柄列14〜
16を始動させるに際して、始動演出を行うかどうかを
決定するのに用いられるものであり、該乱数カウンタC
Fは、所定時間(例えば2ms)毎に更新され、特定の
値になると初期値に戻される。また、始動演出フラグX
Sは、始動演出の有無を判定するために用いられるもの
である。同フラグXSは、始動演出なしの場合に「0」
に設定され、始動演出ありの場合に「1」に設定され
る。ただし、図22(a)〜(c)の各テーブルに示す
ように、左・中・右図柄列14〜16が始動させられた
後、外れ状態が発生する場合と、ノーマルリーチ状態が
発生する場合と、ノーマルリーチとは異なるリーチ状態
(例えば、スーパーリーチ状態)が発生する場合とで、
始動演出が行われる(始動演出フラグXSが「1」に設
定される)確率は個々に異なったものとなっている。
【0095】さて、特別図柄表示装置13側の制御基板
(そのうちのCPU)は、図21の「図柄変動開始処理
ルーチン」に示すように、ステップ907aにおいて、
制御装置(主基板)24から受信した図柄情報に基づく
確定図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。
【0096】そして、ステップS907aにおける判定
条件が満たされていない場合には、ステップS907b
に移行し、該ステップS907bにおいて、前記図柄情
報に基づく確定図柄が外れリーチ図柄であるか否かを判
定する。また、ステップS907bの判定条件が満たさ
れていない場合には、ステップS907cへ移行する。
【0097】そして、ステップS907cにおいては、
特別図柄表示装置13側の制御基板(そのうちのCP
U)は、図22(a)に示すテーブルAを参照して始動
演出フラグXSを設定し、後述するステップS907g
に移行する。なお、上述したように始動演出フラグXS
は、リスキャラクタRCによる始動演出の有無を判定す
るために用いられるものである。同フラグXSは、始動
演出なしの場合に「0」に設定され、始動演出ありの場
合に「1」に設定される。なお、本実施の形態では、ス
テップS907cを経た場合、20%という比較的低い
確率で始動演出フラグXSが「1」に設定されることと
なる。
【0098】一方、ステップS907aにおいて、前記
図柄情報に基づく確定図柄が大当たり図柄の場合、或い
は、ステップS907bにおいて、前記図柄情報に基づ
く確定図柄が外れリーチ図柄と同一である場合には、共
にステップS907dへ移行する。
【0099】当該ステップS907dにおいては、前記
表示パターン情報に基づくリーチパターンがノーマルリ
ーチか否かを判定する。そして、ステップS907dに
おいて肯定判定された場合(「ノーマルリーチ」の場
合)には、ステップS907eへ移行する。
【0100】当該ステップS907eにおいては、図2
2(b)に示すテーブルBを参照して始動演出フラグX
Sを設定し、ステップS907gに移行する。なお、本
実施の形態では、ステップS907eを経た場合、50
%の確率で始動演出フラグXSが「1」に設定されるこ
ととなる。
【0101】一方、ステップS907dにおいて、否定
判定された場合(「ノーマルリーチ」ではない場合)に
は、ステップS907fへ移行する。
【0102】当該ステップS907fにおいては、図2
2(c)に示すテーブルCを参照して始動演出フラグX
Sを設定し、ステップS907gに移行する。なお、本
実施の形態では、ステップS907fを経た場合、80
%という比較的高い確率で始動演出フラグXSが「1」
に設定されることとなる。
【0103】さて、ステップS907c、ステップS9
07e又はステップS907fから移行して、ステップ
S907gにおいては、前記各ステップで設定された始
動演出フラグXSの値が「1」であるか否かを判定す
る。そして、ステップS907gにおいて、否定判定さ
れた場合には、始動演出を行わないものとしてステップ
S907hへ移行する。該ステップS907hにおい
て、特別図柄表示装置13は、何らの始動演出をも行う
ことなく、左図柄列14、右図柄列16、中図柄列15
の順に図柄変動を開始させ、「図柄変動開始処理ルーチ
ン」を一旦終了する。
【0104】一方、ステップS907gにおいて、肯定
判定された場合には、始動演出を行うものとしてステッ
プS907iへ移行する。該ステップS907iにおい
て、特別図柄表示装置13は、図柄変動を開始する直前
段階において、以下の始動演出を行う。
【0105】すなわち、まず、特別図柄表示装置13
は、表示部13a右端部より始動契機表示対象としてリ
スキャラクタRCを出現表示させる。そして、表示され
た前記リスキャラクタRCを、表示部13aの左方向に
向かって、右図柄列16に停止表示されている図柄17
A〜17Kの上に飛び乗るかのように動作表示させる
〔図24(a)参照〕。この場合、「識別情報の変動を
開始させるに伴い、始動契機表示対象が出現表示される
こと」が特徴点となる。
【0106】また、ここで前記動作表示に合わせて、特
別図柄表示装置13は、右図柄列16の図柄17A〜1
7Hのスクロール変動を開始させる。つまり、前記リス
キャラクタRCが飛び乗ったかのような動作表示に同期
して、前記図柄17A〜17Hは、「1」→「2」→
「3」→・・・といった具合に、スクロール変動表示が
開始される。このため、遊技者にとっては、均衡が保た
れ停止状態にあった図柄17A〜17Hが、リスキャラ
クタRCが飛び乗ったことにより、下方向への力が加わ
り、それが契機をなって変動を開始させられたかのよう
に視認される。
【0107】続いて、特別図柄表示装置13は、前記リ
スキャラクタRCが右図柄列16の図柄17A〜17H
が変動表示されるのに伴い、今度は変動の開始された前
記右図柄列16の図柄17A〜17H上から左斜め上方
向へジャンプして〔図24(b)参照〕、未だ停止中の
中図柄列15の図柄17A〜17Kの上に飛び移るかの
ような動作表示を行う〔図24(c)参照〕。
【0108】これにより、遊技者にとっては、前記リス
キャラクタRCが引き続いて前記中図柄列15の図柄1
7A〜17Kの上に飛び乗ったかのように視認される。
また、該動作表示にともなって、制御装置24は、前記
右図柄列16の図柄17A〜17Hの場合と同様に、当
該中図柄列15の図柄17A〜17Kもスクロール変動
を開始させる。
【0109】さらに続けて、特別図柄表示装置13は、
前記リスキャラクタRCが中図柄列15の図柄17A〜
17Kが変動表示されるのに伴い、今度は変動の開始さ
れた前記中図柄列15の図柄17A〜17K上から左斜
め上方向へジャンプして〔図24(d)参照〕、未だ停
止中の左図柄列14の図柄17A〜17Hの上に飛び移
るかのような動作表示を行う〔図24(e)参照〕。
【0110】そして、特別図柄表示装置13は、前記リ
スキャラクタRCが左図柄列14の図柄17A〜17H
に飛び乗るかのように動作表示されるのにともなって、
残された左図柄列14の図柄17A〜17Hについて
も、右図柄列16、中図柄列15と同様にスクロール変
動を開始させる。
【0111】そして、特別図柄表示装置13は、左図柄
列14の図柄17A〜17H上から前記リスキャラクタ
RCが、最後に表示部13aの左端部、ひいては外部へ
飛び出していくかのような動作表示を行い、表示部13
aより消去する。この場合、「始動契機表示対象は、表
示部右端から左端の間で移動すること」、又、「表示装
置の表示領域が表示部の左右両端部をつなぐ範囲で設定
されていること」が特徴点となる。
【0112】また、前記始動演出を行うに際して、「始
動契機表示対象を出現させるのに伴い、識別情報の態様
に変化を与える(例えば、図柄17A〜17Kを拡大、
縮小、回転、変形等させる)こと」としてもよい。例え
ば、リスキャラクタRCが前記各図柄列の図柄17A〜
17Kの上に飛び乗ったとき、前記図柄17A〜17K
が変動を開始する直前に、前記図柄17A〜17Kが押
し潰されたような表示態様となるような表示制御を行う
こととしてもよい。すなわち、この場合、「始動契機表
示対象の動作表示に伴い、識別情報の態様が変化するこ
と」が特徴点となる。また、該表示制御に伴い、前記図
柄17A〜17Kが押し潰された状態から元の状態に戻
され、その復元力によって、リスキャラクタRCが、進
行方向へ飛ばされたり、もと来た方向へ押し戻されたり
といった表示制御を行うこととしてもよい。この場合、
「識別情報の態様の変化に基づき、始動契機表示対象が
影響を受けるかのような表示制御を行うこと」が特徴点
となる。
【0113】さらに、本実施の形態では、始動契機表示
対象(リスキャラクタRC)は、一匹のみ表示される構
成となっている。これに対し、「始動契機表示対象を出
現表示するに際して、複数を表示可能とすること」、ま
た、「連続して出現させること」としてもよい。例え
ば、まず、1匹目のリスキャラクタRCを表示させ、上
記実施の形態と同様の動作表示を行わせている最中に、
前記リスキャラクタRCとは別の2匹目のリスキャラク
タRCを引き続いて表示させることが挙げられる。な
お、このとき、1匹目のリスキャラクタRCと2匹目の
リスキャラクタとを相互に関連させて動作表示を行わせ
ることとしてもよい(例えば、1匹目のリスキャラクタ
RCが2匹目のリスキャラクタRCを呼び寄せたり、2
匹目のリスキャラクタRCが1匹目のリスキャラクタR
Cを追いかける等)。また、前記のような動作表示を行
う場合に、一度始動させられた各図柄列14〜16の図
柄17A〜17Kが変動表示されている最中に、別に出
現表示された始動契機表示対象により、さらに変動方向
に力を加えられ、これにより前記図柄17A〜17Kの
変動速度が加速されていくようにしてもよい。この場
合、「識別情報の変動速度を可変とすること」が特徴点
となる。
【0114】また、上記実施の形態における始動順序
は、通常変動時において左・右・中図柄列の順であった
ものが、始動契機表示対象が表示された場合には右・中
・左図柄列の順へと切換えられるようになっていた。こ
れに限らず、始動順序は所定条件が成立する毎に切換可
能としてもよい。例えば、リスキャラクタRCが右図柄
列に飛び乗った後、中図柄列を飛び越し、左図柄列に飛
び移り、この後、中図柄列に飛び移りといったように、
右・左・中図柄列の順序で変動を開始させてもよい。ま
た、中図柄列に飛び乗り、その後、表示部外へ消えてい
くように表示制御を行い、中図柄列のみを始動させるこ
ととしてもよい。すなわち、「始動順序は可変であるこ
と」、又は「始動しない図柄列が存在すること」が特徴
点となる。
【0115】さらにまた、本実施の形態においては、前
記始動契機表示対象(リスキャラクタRC)は、一度出
現表示され、図柄が始動されると、少なくとも該図柄の
変動表示が停止されるまでは表示されることはなかっ
た。しかし、前記始動契機表示対象を図柄の始動時のみ
ならず、変動停止時ににも表示させてもよい。つまり、
変動表示中の識別情報を停止させる契機を付与する停止
契機表示対象を表示させることとしてもよい。例えば、
リスキャラクタRCが各図柄列の図柄17A〜17Kを
始動させた後、一旦消去され、再び出現表示され、図柄
17A〜17Kを捕まえる等の所定の動作を行うことに
より、該図柄17A〜17Kを停止させることとしても
よい。
【0116】また、上記実施の形態に代えて又は加え
て、以下に示す形態としてもよい。
【0117】始動契機表示対象は、大当たり状態発生に
関わるリーチ演出が行われる前に最も出現表示されやす
く、次に外れリーチ演出が行われる前に出現表示されや
すくしてもよい。つまり、遊技者とっては、前記リスキ
ャラクタRCが出現表示された場合には、リーチ演出が
行われ、大当たり状態になるのではないかという期待感
を抱き、わくわくしながら表示部13aを注視すること
となる。
【0118】また、前記始動契機表示対象を複数種類表
示可能とし、当該各始動契機表示対象に応じて所定の遊
技状態発生確率が相違するようにしてもよい。又、前記
始動契機表示対象の表示態様を可変とし、当該各表示態
様に応じて所定の遊技状態発生確率が相違するようにし
てもよい。つまり、前記始動契機表示対象の種類又は態
様に応じて、特定のリーチパターンや、大当たり状態を
発生させる確率を変化させることとしてもよい。例え
ば、前記リスキャラクタRCとは別にキツネキャラクタ
を表示部13aに表示可能とするとともに、前記リスキ
ャラクタRCと同様の動作表示を可能とし、該キャラク
タの動作表示が行われた場合には、リスキャラクタRC
による動作表示が行われた場合に比べ、大当たり状態が
発生する確率が高く(又は低く)なることとしてもよ
い。加えて、キャラクタが袋を背負って表示された場合
には、風神リーチ演出が行われる確率が高まり、小槌を
背負って表示された場合には、福の神リーチ演出が行わ
れる確率が高くなるようにしてもよい。この場合、遊技
者にとっては、始動演出を行うキャラクタの種類や態様
によって、各種リーチの予告がなされているかのように
認識され、結果として、興趣の向上が図られる。
【0119】さらに加えて、前記始動契機表示対象の大
きさ、移動速度、色調等を変化されることとしてもよ
い。すなわち、そのときどきの遊技状態に応じて、表示
対象の態様を変化させる態様変化制御手段を設けてもよ
い。さらに、変化させられた表示対象の態様により、所
定の遊技状態(例えば、大当たり状態)発生の確率を相
違させてもよい。この場合、「始動契機表示対象の種類
及び表示態様の少なくとも一方により、所定の遊技状態
発生確率が相違すること」が特徴点となる。
【0120】また、始動契機表示対象が表示されること
に基づき、上記スクロール変動に代えて、図柄の切換表
示が行われることとしてもよい。つまり、始動契機表示
対象の出現に基づき、図柄の変動表示態様がスクロール
変動から切換表示に変えられることとしてもよい。例え
ば、リスキャラクタRCが前記各図柄列の図柄17A〜
17Kに飛び乗ると同時に、スクロール変動が開始され
るのではなく、該図柄17A〜17Kがそれまで表示さ
れていた図柄とは異なる図柄へ切換(差換)表示される
ようにしてもよい。すなわち、「始動契機表示対象が表
示されることに基づき、変動表示態様が変化すること」
が特徴点となる。
【0121】さらに、始動契機表示対象の動作表示が行
われるのに基づき、識別情報の変動方向が変化すること
としてもよい。例えば、リスキャラクタRCの動作態様
を、上記実施の形態とは異ならせ、リスキャラクタRC
が前記各図柄列14〜16の図柄17A〜17Kに対し
て、下方向から頭突きをしたり、蹴り上げたりして始動
変動させるよう動作表示を行わせ、前記図柄17A〜1
7Kを上方向へ変動させることとしてもよい。また、各
図柄列14〜16がそれぞれ異なる方向へ変動するよう
にしてもよい。例えば、右図柄列16の図柄17A〜1
7Kは上方向に、中図柄列15の図柄17A〜17Kは
下方向に、左図柄列14の図柄17A〜17Kは横方向
へ変動させることとしてもよい。この場合、「識別情報
の変動方向が可変であること」が特徴点となる。
【0122】加えて、識別情報の変動方向が変動途中で
切換わることとしてもよい。例えば、リスが飛び乗るこ
とで、図柄17A〜17Kが下方向へ沈むかのように変
動を開始させる。そして、一旦沈んだ図柄17A〜17
Kが浮上するかのように上方向へ変動を切換えるように
してもよい。
【0123】また、図柄の始動時のみならず、各リーチ
演出時においても、前記始動契機表示対象を表示可能と
してもよい。つまり、例えば、風神リーチが行われてい
る最中に、リスキャラクタRCを出現させ、左・右図柄
列14,16に停止表示された図柄17A〜17Kを再
度始動変動させ、それまでとは異なる又は同一のリーチ
図柄17A〜17Kにて停止表示させることとしてもよ
い。
【0124】また、上記のようにリーチ演出時に、始動
契機表示対象が出現表示された場合には、例えば、単に
「風神リーチ」で風神キャラクタが表示されリーチ演出
が行われるだけの場合に比べ、非常に高い確率で(例え
ば、100%の確率で)大当たり図柄で停止する構成と
してもよい。
【0125】加えて、上記実施の形態では、音声に関し
て、特に言及していないが、前記始動契機表示対象の動
作、又は前記識別情報の始動に関連した音声を発生させ
てもよい。例えば、前記始動契機表示対象としてのリス
キャラクタRCが右・中・左図柄列16,15,14に
おける図柄17A〜17Kの上を跳ね回る動作を行うに
際して、「ピョン・ピョン」といった跳躍を醸し出すた
めの擬似音等のリスキャラクタRCの動作に関連した音
声を発生させてもよい。
【0126】そして、上記一連の動作処理を行った後、
特別図柄表示装置13側の制御基板(そのうちのCP
U)は、「図柄変動開始処理ルーチン」を終了する。
【0127】さて、上記のように、ステップS90
(「変動開始処理ルーチン」)の処理を実行した後、制
御装置24は、図16のステップS110において、左
右両図柄列14,16(中図柄列15以外)における図
柄17A〜17Hを、前記ステップS902,S90
4,S906のいずれかの処理で記憶した停止図柄に差
替える。また、差替え後の図柄17A〜17Hが左右両
図柄列14,16にて表示されるよう図柄変動を停止さ
せる。
【0128】次に、ステップS120において、制御装
置24は、リーチ動作処理を行う。より詳しくは、図1
9の「リーチ動作処理ルーチン」に示すように、ステッ
プS1201において、ステップS905で取得したリ
ーチパターンが、「ノーマルリーチ」でないか否かを判
定する。そして、否定判定された場合(「ノーマルリー
チ」の場合)には、当該ノーマルリーチ動作処理を行
う。この場合においては、例えば背景画面の色をそれま
でとは異ならせるとともに、単に中図柄列15の図柄1
7A〜17Kが低速でスクロール変動させる等の処理が
行われる。
【0129】また、ステップS1201で肯定判定され
た場合には、ステップS1203に移行する。ステップ
S1203においては、ステップS905で取得したリ
ーチパターンが、「風神リーチ」でないか否かを判定す
る。そして、否定判定された場合(「風神リーチ」の場
合)には、ステップS1204において、当該風神リー
チ動作処理を行う。この場合においては、図8(a)に
示すように、表示部13aに袋を持った風神のキャラク
タを表示するとともに、当該風神が袋の中に図柄17A
〜17Kを順に吸引させるかの如く見せる等の処理が行
われる。
【0130】また、ステップS1203で肯定判定され
た場合には、ステップS1205に移行する。ステップ
S1205において、制御装置24はステップS905
で取得したリーチパターンが、「福の神リーチ」でない
か否かを判定する。そして、否定判定された場合(「福
の神リーチ」の場合)には、ステップS1206におい
て、当該福の神リーチ動作処理を行う。この場合におい
ては、図8(b)に示すように、表示部13aに小槌を
持った福の神のキャラクタを表示するとともに、当該福
の神が小槌を振り下ろすが如く見せ、その振り下ろしに
対応して図柄17A〜17Kを切換表示する等の処理が
行われる。
【0131】さて、前記ステップS1205で肯定判定
された場合には、ステップS1207に移行する。ステ
ップS1207においては、ステップS905で取得し
たリーチパターンが、「みこしリーチ」でないか否かを
判定する。そして、否定判定された場合(「みこしリー
チ」の場合)には、ステップS1208において、当該
みこしリーチ動作処理を行う。この場合においては、図
8(c)に示すように、表示部13aに複数の担ぎ手及
び御輿を表示するとともに、担ぎ手の御輿を揺らす動作
とともに、御輿の観音扉から図柄17A〜17Kが順に
飛び出てくるかの如く見せる等の処理が行われる。
【0132】また、前記ステップS1207で肯定判定
された場合には、ステップS1209に移行する。ステ
ップS1209においては、ステップS905で取得し
たリーチパターンが、「貧乏神リーチ」でないか否かを
判定する。そして、否定判定された場合(「貧乏神リー
チ」の場合)には、ステップS1210において、当該
貧乏神リーチ動作処理を行う。この場合においては、図
8(d)に示すように、表示部13aに貧乏神のキャラ
クタを表示するとともに、中図柄列15の図柄17A〜
17Kをスクロール変動させる等の処理が行われる。
【0133】一方、前記ステップS1209で肯定判定
された場合には、ステップS1211に移行する。ステ
ップS1211においては、ステップS905で取得し
たリーチパターンが、「貧乏神2段階リーチ」でないか
否かを判定する。そして、ここで否定判定された場合
(「貧乏神2段階リーチ」の場合)には、ステップS1
212において、貧乏神2段階リーチ動作処理を行う。
この場合においては、途中まで、上述した貧乏神リーチ
と同等の処理が行われるとともに、ある時点から、別の
キャラクタ(例えば風神、福の神等)が配置表示され
る。そして、上述したスーパーリーチ(風神リーチ又は
福の神リーチ)へと発展させ、以降、上記各スーパーリ
ーチと同様の処理が行われる。
【0134】さて、前記ステップS1211で肯定判定
された場合には、いずれのリーチ動作処理をも行うこと
なく、当該「リーチ動作処理ルーチン」を一旦終了す
る。また、ステップS1202,1204,1206,
1208,1210,1212の各リーチ処理動作処理
を実行した後においても、当該「リーチ動作処理ルーチ
ン」を一旦終了する。
【0135】上記のように、ステップS120(「リー
チ動作処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置
24は、ステップS130(図16参照)において、中
図柄列15での図柄変動を停止させる。
【0136】続いて、制御装置24は、ステップS14
0において、第4図柄列40についてのリーチ動作処理
を実行する。詳しくは、図20の「第4図柄リーチ動作
処理ルーチン」に示すように、制御装置24は、まずス
テップS1401において、左・中・右の図柄列14〜
16が同一の図柄(ゾロ目)で停止しているか否かを判
定する。そして、ゾロ目で停止している場合には、ステ
ップS1402において、第4図柄列40に表示される
図柄をそれまでの図柄E1〜E3に代えて、「大吉・超
大当たり」、「牛の絵・大当たり」、「竜の絵・大当た
り」の図柄EZ1〜EZ3に設定し、変動表示させる。
【0137】また、左・中・右の図柄列14〜16が同
一の図柄(ゾロ目)で停止していない場合には、ステッ
プS1403において、左右の図柄列14,16が同一
の図柄で、中図柄列15が「おみくじ」の図柄17Jで
それぞれ停止している(いわゆるおみくじリーチ状態で
ある)か否かを判定する。そして、おみくじリーチ状態
の場合には、ステップS1404において、第4図柄列
40に表示される図柄をそれまでの図柄E1〜E3に代
えて、「大吉・超大当たり」、「牛の絵・はずれ」、
「竜の絵・はずれ」の図柄EO1〜EO3に設定し、変
動表示させる。
【0138】一方、ステップS1403において否定判
定された場合には、何らの処理をも行うことなく、本ル
ーチンを一旦終了する。
【0139】さて、ステップS1402又はステップS
1404から移行して、ステップS1405において、
制御装置24は、ステップS905で取得した第4図柄
列40についてのリーチパターンが、「ノーマルリー
チ」でないか否かを判定する。そして、ここで否定判定
された場合(「ノーマルリーチ」の場合)には、ステッ
プS1406において、ノーマルリーチ動作処理を行
う。この場合においては、遊技者が視認できるような速
度で、第4図柄列40における図柄EO1〜EO3(又
はEZ1〜EZ3)を徐々に拡大させながら回転表示さ
せる(図5(a),(b)参照)。そして、その後の処
理を一旦終了する。
【0140】また、ステップS1405で肯定判定され
た場合には、ステップS1407へ移行する。ステップ
S1407において、制御装置24は、ステップS90
5で取得した第4図柄列40についてのリーチパターン
が、「女の子リーチ」でないか否かを判定する。そし
て、ここで否定判定された場合(「女の子リーチ」の場
合)には、ステップS1406において、女の子リーチ
動作処理を行う。この場合においては、遊技者が視認で
きない程度に高速で、第4図柄列40における図柄EO
1〜EO3(又はEZ1〜EZ3)を徐々に拡大させな
がら回転表示させるとともに、表示部13aに女の子を
表示し、第4図柄列40の図柄EO1〜EO3(又はE
Z1〜EZ3)に向けて、該図柄の回転動作を停止させ
るべく、ボールを投げつけるかの如く表示を行う(図7
(a),(b)参照)。そして、その後の処理を一旦終
了する。
【0141】また、ステップS1407で肯定判定され
た場合には、ステップS1409へ移行する。ステップ
S1409において、制御装置24は、ステップS90
5で取得した第4図柄列40についてのリーチパターン
が、「反転リーチ」であるものとして、当該反転リーチ
動作処理を行う。この場合においては、遊技者が視認で
きるような速度で、第4図柄列40における図柄EO1
〜EO3(又はEZ1〜EZ3)を徐々に拡大させなが
ら回転表示させるとともに、ある時点に至った後、現在
表示されている図柄と、それよりも1つ前に表示されて
いた図柄とを交互に反転表示する。詳しくは、選択され
た図柄EO1〜EO3(又はEZ1〜EZ3)と、その
前又は後の図柄とを交互に反転させる。そして、その後
の処理を一旦終了する。
【0142】さて、上記第4図柄列40についてのリー
チ動作処理ルーチンを実行した後、制御装置24は、次
に、ステップS150において、第4図柄列40の図柄
E1〜E3(又はEO1〜EO3又はEZ1〜EZ3)
の変動を停止させる。より詳しくは、上記ステップS1
403で否定判定されたような場合(第4図柄列40に
関するリーチ動作が事実上行われなかった場合)には、
中図柄列15の図柄停止後すぐに第4図柄列40の図柄
E1〜E3の変動を停止させる(図2参照)。また、第
4図柄列40に関するリーチ動作が行われた場合には、
例えば図7(c),(d)に示すように、第4図柄列4
0の図柄EO1〜EO3又はEZ1〜EZ3を最大限に
拡大させた状態で、変動を停止させる。なお、上記「女
の子リーチ」の場合には、投げつけられたボールが第4
図柄列40の図柄に当たったときにピタッと変動が停止
させられる。
【0143】次に、ステップS160において、制御装
置24は、左・中・右・第4の各図柄列14〜16,4
0の各図柄の組合せが大当たりの組合せであるか否かを
判定する。なお、この際には、停止図柄の差替えが正し
く行われたか否かの確認も行われる。そして、この判定
条件が満たされていない場合には、「特別電動役物制御
ルーチン」を終了する。また、図柄の組合せが大当たり
の組合せである場合には、ステップS170において、
ラウンドカウンタCRを「0」にクリヤする。また、こ
れとともに、図6(b),(c)に示すように、超大当
たり・大当たりの報知表示を行う。
【0144】次に、制御装置24は、ステップS180
(図17参照)において、入賞カウンタCEを「0」に
クリヤするとともに、入賞判定フラグFEを「0」に設
定する。また、続くステップS190においては、ラウ
ンドカウンタCRを「1」ずつインクリメントする。さ
らに、ステップS200において、制御装置24は、表
示部13aに表示されるラウンド数をラウンドカウンタ
CRに基づいて更新して表示するとともに、その他の表
示事項(例えばカウント数)を初期化(「0」に初期
化)して表示する。
【0145】さらに、ステップS210において、制御
装置24は、大入賞口用ソレノイド12を励磁させる。
すると、シャッタ11が倒れて略水平状態となり、大入
賞口4が開放される。この開放により、遊技球5のVゾ
ーン8及び入賞通路9への入賞が可能となる。
【0146】次に、ステップS220において、制御装
置24は、入賞カウンタCEの値が予め定められた所定
値CEmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、
この判定条件が満たされている場合には、ステップS2
30において、未だ大入賞口4の閉鎖予定時期が到来し
ていないか否かを判定する。この閉鎖予定時期が到来し
ていない場合には、処理をステップS220へ戻す。そ
の結果、大入賞口4の開放開始後に所定値CEmax個
よりも多くの遊技球5が入賞するか、閉鎖予定時期が到
来するかしない限りは、大入賞口4が開放され続ける。
これに対し、ステップS220又はステップS230の
いずれか一方が満たされていないと、ステップS240
において、制御装置24は、大入賞口用ソレノイド12
を消磁する。すると、シャッタ11が起こされて略垂直
状態となり、大入賞口4が閉鎖される。
【0147】続いて、ステップS240において、制御
装置24は、ラウンドカウンタCRの値が予め定められ
た所定値CRmaxよりも小さいか否かを判定する。そ
して、ラウンドカウンタCRの値が所定値CRmax未
満の場合には、続くステップS260において入賞判定
フラグFEが「1」であるか否かを判定する。入賞判定
フラグFEが「1」の場合には、処理をステップS18
0へと戻す。従って、一旦大当たり遊技状態が発生する
と、遊技球5がVゾーン8に入賞することによる継続条
件が、所定値CRmax回数満たされるまでは、大入賞
口4が開閉のサイクルを繰り返す。例えば所定値CEm
axが「10」に設定され、大入賞口4の開放時間が
「約29.5秒」に設定され、所定値CRmaxが「1
6」に設定されている場合には、大入賞口4の開放後、
(1)遊技球5が大入賞口4へ10個入賞すること、
(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の
条件が満たされた時点で大入賞口4が閉鎖される。この
大入賞口4の開閉のサイクルが遊技球5のVゾーン8へ
の入賞を条件に最大で16回(16ラウンド)繰り返さ
れることとなる。
【0148】そして、ステップS220又はステップS
230の判定条件のいずれか一方が満たされていない場
合には、大当たり状態が終了したものとして、ステップ
S270においてその旨を表示部13aに表示する。ま
た、ステップS280において、次回の遊技モードを報
知する処理を実行する。例えば、第4図柄列40が「大
吉・超大当たり」の図柄EO1,EZ1で停止した場合
には、次回の遊技モードとして確変モードが付与された
旨の報知が行われ、第4図柄列40がそれ以外の図柄E
O2,EO3,EZ2,EZ3で停止した場合には、次
回の遊技モードとして通常モードが付与された旨の報知
が行われる。そして、制御装置24は、本ルーチンを終
了する。
【0149】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、図柄変動開始処理において説明したとおり、所定条
件が成立した場合、左・中・右図柄列14〜16の図柄
17A〜17Kの始動順序が変化する。従って、常に一
定の順序で図柄17A〜17Kが始動される場合に比べ
て、始動順序が変化するということは、遊技者にとって
驚きの対象となる。また、所定条件成立毎に異なる始動
順序で図柄17A〜17Kの始動を行うことにより、変
化に富んだ始動順序パターンを堪能でき、面白味が増す
こととなる。その結果、興趣の飛躍的な向上を図ること
ができる。
【0150】また、本実施の形態では、前記始動順序が
変更させられる場合に、図柄17A〜17Kとは別にキ
ャラクタ(リスキャラクタRC)が表示され、該キャラ
クタRCにより当該図柄17A〜17Kを始動させるた
めの動作が行われる。すなわち、図柄17A〜17Kの
始動に際しては、まず、停止表示された左・中・右図柄
列14〜16の図柄17A〜17Kの上を飛び跳ねて横
断していくように動作表示が行われ、このとき、前記リ
スキャラクタRCが飛び乗っていった図柄について、そ
れぞれ変動を開始させられる。このため、遊技者にとっ
ては、あたかも、前記リスキャラクタRCが前記図柄1
7A〜17Kを始動させたかのように視認され、単に左
・中・右図柄列14〜16の図柄17A〜17Kの始動
順序が変化するだけの場合に比べて、さらに面白味が増
す。
【0151】さらに、本実施の形態では、前記リスキャ
ラクタRCは、リーチ状態(特にスーパーリーチ等のノ
ーマルリーチ以外のリーチ状態)が発生する直前に出現
表示され易くなっている。つまり、遊技者にとっては、
前記リスキャラクタRCが登場したときには、期待度の
高いリーチ状態が発生すること、ひいては大当たり状態
が発生するという期待感を持ち、表示部13aを注視す
ることとなり、結果として、興趣の飛躍的な向上を図る
ことができる。
【0152】また、従来、何ら際立った変化の見られな
かった図柄の始動変動時における前記リスキャラクタR
Cの突然の登場は、遊技者にとって、予期せぬ出来事で
あり、驚きの対象となる。このため、図柄の変動表示中
やリーチ演出のみならず、図柄の始動変動時において
も、新たなる演出が行われることとなる。その結果、興
趣の飛躍的な向上を図ることができる。
【0153】尚、上述した実施の形態の記載内容に限定
されないで、例えば次のように実施してもよい。
【0154】(a)上記実施の形態では、確変モードの
概念として、(1)7セグ表示部53に「7」が表示さ
れる確率を通常時に比べて高め、作動口3の羽根6を開
放させる機会を増やすこと、(2)7セグ表示部53に
おける数字の変動時間を短くすること、(3)羽根6の
開放時間を長くすること(及び/又は入賞個数を多くす
ること)、(4)特別図柄表示装置13の表示部13a
の図柄17A〜17H,17Kの変動時間を短くするこ
と、(5)大当たり期待値が通常モードに比べて高くな
ることのうち、(1)〜(5)の全てが実行されること
とした。
【0155】これに対し、(5)のみ、すなわち、大当
たり期待値が単に高められることのみが実行されること
としてもよい。また、(5)を含む(1)〜(4)のう
ちの少なくとも1つを満たすことを、確変モードとして
とらえてもよい。すなわち、(1)〜(4)の任意の組
合せ(例えば(1)と(2)、(1)と(3)、(1)
と(4)、(2)と(3)、(2)と(4)、(3)と
(4)、(1)と(2)と(3)、(1)と(2)と
(4)、(1)と(3)と(4)、(2)と(3)と
(4))と(5)を組み合わせたものを確変モードとし
てとらえてもよい。
【0156】(b)確変モードとしては、次回の大当た
り時まで継続されるようにしてもよいし、各図柄列14
〜16,40について予め定められた所定回転変動回数
だけ継続され、その後通常モードに切り替えられるよう
にしてもよい。また、確変モードが選択された場合に
は、大当たり状態が2回又はそれ以上発生するまで、当
該確変モードが継続されるようにしてもよい。さらに、
ある入賞口に遊技球5が入賞するまで、或いは、所定の
図柄が停止するまで(小当たり状態となるまで)当該確
変モードが継続されるようにしてもよい。
【0157】(c)さらに、上記実施の形態では、確変
モードが選択される確率については特に言及しなかった
が、当該確率は任意に変更しうる。例えば一律に「50
%」としてもよいし、「約33%」の確率で確変モード
が選択されるようにしてもよい。
【0158】(d)また、確変モードに加えて、或いは
確変モードに代えて、時間短縮モードを実行しうるパチ
ンコ機にも適用してもよい。さらに、確変モードの付与
されないタイプのパチンコ機にも適用してもよい。
【0159】(e)上記実施の形態では、特に言及しな
かったが、いわゆるリミッタ制御を行いうるパチンコ機
に具体化してもよい。このリミッタ制御は、遊技者にと
っての射幸心を抑制するために実行されるものであっ
て、予め定められた所定回数を超えて確変モードが継続
しないように制御するものである。より詳しくは、制御
装置24は、所定回数(例えば4回)続けて確変モード
となった場合には、5回目の大当たり時(リミッタ時)
においては、確変モード以外のモード、つまり、通常モ
ードとなるように制御するのである。すなわち、リミッ
タ時においては、通常モードが強制的に選択されるよう
に制御するようにしてもよい。また、本実施の形態で
は、リミッタ時には、おみくじリーチパターンを表示し
ないようにしてもよい。かかる構成とすることで、遊技
者に無用な期待感を抱かせずに済む。
【0160】(f)一旦停止されたように見える図柄に
ついて、再変動処理を行うこととしてもよい。
【0161】(g)特別図柄表示装置13としては、上
述した液晶ディスプレイ以外にも、CRT、ドットマト
リックス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、
蛍光表示管、ドラム等を用いてもよい。
【0162】(h)上記実施の形態における普通図柄表
示装置51を省略した構成としてもよい。また、普通図
柄表示装置及び特別図柄表示装置の少なくとも一方が複
数設けられているタイプのパチンコ機にも具体化でき
る。
【0163】(i)上記実施の形態では、左・右の図柄
列14,16の図柄17A〜17Hが同一図柄で、中図
柄列15がおみくじの図柄17Jで停止した場合で、か
つ、第4図柄列40が特定の図柄EO1で停止した場合
にも大当たり状態が発生させられることとした。これに
対し、左・中・右の各図柄列14〜16の図柄17A〜
17Hがゾロ目で停止した場合にのみ大当たり状態が発
生させられることとし、第4図柄列40において、遊技
モードの抽選表示のみを行うこととしてもよい。もちろ
ん、第4図柄列40を省略しても何ら差し支えない。
【0164】(j)また、上記実施の形態では、乱数に
関するカウンタ(内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱
数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCB、左・
中・右の各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDR、
第4図柄乱数カウンタCD4、リーチ種別決定カウンタ
CV、第4図柄リーチ種別決定カウンタCV4等)を適
宜変更してもよい。例えば、1つの乱数カウンタを用
い、その値に基づき大当たり状態、外れリーチ状態等を
決定してもよい。
【0165】(k)本発明は、上記実施の形態とは異な
るタイプのパチンコ機等にも適用できる。例えば、大当
たり図柄が表示された後に所定の領域に遊技球を入賞さ
せることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ
機として実施してもよい。また、パチンコ機以外にも、
アレパチ、雀球、スロットマシン等の各種遊技機として
実施することも可能である。なお、スロットマシンは、
例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状
態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、
ストップボタンを操作等することで図柄が停止されて確
定される周知のものである。従って、スロットマシンの
基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動
表示した後に確定図柄を表示する図柄表示手段を備え、
始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して
図柄変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップ
ボタン)の操作に起因して或いは所定時間が経過するこ
とにより図柄変動が停止され、その停止時の確定図柄が
特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特
別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え
たスロットマシン」となる。
【0166】(l)上記実施の形態では、大当たり状態
の終了時にモードの表示を行うようにしたが(ステップ
S280)、このような表示を大当たり図柄が揃った直
後に、或いは大当たり遊技中に行うこととしてもよい。
また、モード表示を省略してもよい。
【0167】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
複数の図柄列において複数の図柄を変動表示しうる図柄
表示装置を備えたパチンコ機等の遊技機において、興趣
の飛躍的な向上を図ることができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図
である。
【図2】表示部の表示状態の例を示す模式図である。
【図3】左・中・右図柄列に表示されうる図柄の種類を
説明する模式図である。
【図4】第4図柄列に表示されうる図柄の種類を説明す
る模式図である。
【図5】(a)は左・右の図柄列の図柄が同一図柄で、
中図柄列がおみくじの図柄で停止した場合における第4
図柄列に表示される図柄の種類を、(b)は、左・中・
右の各図柄列の図柄がゾロ目で停止した場合に第4図柄
列に表示される図柄の種類を説明する模式図である。
【図6】(a)は左・中・右の各図柄列の図柄がゾロ目
で停止した場合の大当たり状態発生時の表示部の一例を
示す模式図であり、(b),(c)は超大当たり報知画
面、大当たり報知画面を示す模式図である。
【図7】(a)〜(d)は、左・右の図柄列の図柄が同
一図柄で、中図柄列がおみくじの図柄で停止した場合に
おける第4図柄列の変動又は停止表示状態の例を示す模
式図である。
【図8】(a)は風神リーチ状態、(b)は福の神リー
チ状態、(c)はみこしリーチ状態、(d)は貧乏神リ
ーチ状態をそれぞれ示す模式図である。
【図9】(a)はリーチ種別決定カウンタを説明する図
表であり、(b)は第4図柄リーチ種別決定カウンタを
説明する図表である。
【図10】図柄乱数バッファの概念を説明する図表であ
る。
【図11】図柄乱数エリアの概念を説明する図表であ
る。
【図12】停止図柄エリアの概念を説明する図表であ
る。
【図13】(a)は乱数カウンタの概念を説明する図表
であり、(b)はリーチ種別決定カウンタ等の概念を説
明する図表である。
【図14】制御装置により実行される「乱数振分けルー
チン」を示すフローチャートである。
【図15】「格納処理ルーチン」を示すフローチャート
である。
【図16】「特別電動役物制御ルーチン」の一部を示す
フローチャートである。
【図17】「特別電動役物制御ルーチン」の一部であっ
て、図16の続きを示すフローチャートである。
【図18】「変動開始処理ルーチン」を示すフローチャ
ートである。
【図19】「リーチ動作処理ルーチン」を示すフローチ
ャートである。
【図20】「第4図柄リーチ動作処理ルーチン」を示す
フローチャートである。
【図21】「図柄変動開始処理ルーチン」を示すフロー
チャートである。
【図22】(a)〜(c)は始動演出フラグXSを設定
するに際して、参照されるテーブルを説明するための図
表である。
【図23】始動演出決定カウンタCFの概念を説明する
図表である。
【図24】始動演出を実行するに際して表示部に表示さ
れるキャラクタ及び図柄等を説明するための図である。
【符号の説明】
1…パチンコ機、2…遊技盤、3…作動口、4…大入賞
口、5…遊技球、13…特別図柄表示装置、13a…表
示部、14…左図柄列、15…中図柄列、16…右図柄
列、17A〜17K…図柄、24…制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風岡 喜久夫 愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内 (72)発明者 岡村 斉 愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内 (72)発明者 中村 誠 愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内 (72)発明者 神谷 延正 愛知県名古屋市千種区今池3丁目9番21号 株式会社三洋物産内 (72)発明者 表 泰男 石川県松任市福留町655番地 アイレムソ フトウェアエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 尾坂 幸治 石川県松任市福留町655番地 アイレムソ フトウェアエンジニアリング 株式会社内 Fターム(参考) 2C088 AA33 AA35 AA36 AA37 AA42 EB12 EB55

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者の操作に応じて変化する遊技状況
    を検出する遊技状況検出手段と、 前記遊技状況検出手段による検出結果に基づき、複数の
    識別情報を始動変動表示させる可変表示装置と、 前記識別情報が特定表示態様となって最終的に停止表示
    されることを必要条件に、遊技者に有利な特別遊技状態
    を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機で
    あって、 所定条件が成立した場合、前記識別情報の始動変動表示
    に際し、始動契機を付与可能な始動契機表示対象を表示
    可能とし、 該始動契機表示対象が表示されることに基づき、前記識
    別情報の始動態様を変化させるようにしたことを特徴と
    する遊技機。
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