JP2000217701A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2000217701A
JP2000217701A JP2624199A JP2624199A JP2000217701A JP 2000217701 A JP2000217701 A JP 2000217701A JP 2624199 A JP2624199 A JP 2624199A JP 2624199 A JP2624199 A JP 2624199A JP 2000217701 A JP2000217701 A JP 2000217701A
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blower
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Masafumi Kubo
雅史 久保
Masahiro Koyama
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ご飯の余分な水分を減らしてご飯のべたつき
をおさえるとともに、早く保温温度まで降下させてご飯
の劣化を少なくすること。 【解決手段】 炊飯時の蒸気を排出する蒸気口18と、
鍋2の上方の送風口により鍋内に連通した送風通路44
と、この送風通路44の鍋側に送風機26を蓋5に設
け、炊飯が終了すると、送風機26を一定時間運転し外
気を鍋2内に送り込む。外気を鍋2内に送り込むと鍋2
内の余分な水分を含んだ空気が放熱板10の排気穴41
から蒸気筒15を通って外部に排出することにより、鍋
2内の余分な水蒸気が外部に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭、あるい
は業務用に使用する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の炊飯器では、炊飯が終了して保温
になると加熱手段への通電をOFFし所定の保温温度に下
げて保温するように構成されているが、加熱手段がOFF
のままでは余分な水分が蒸発して蓋および鍋側面への結
露し、その結露水が滴下してご飯がべたつく等の問題を
防止するために間欠的に加熱手段への通電を行なってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
炊飯器では、加熱手段への加熱によって余分な水分が鍋
や放熱板に付かないようにしていたため、ご飯が必要以
上に加熱されご飯の変質、変色が著しくなるとともに、
加熱による方法では強制的に鍋内の余分な水分を外部に
排出することが出来ないため加熱手段の加熱のばらつき
によって生じる温度差で温度の低いところに結露水が付
着しやすいという課題があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するもので、清
潔な構成でご飯の余分な水分を減らしてご飯のべたつき
をおさえるとともに、早く保温温度まで降下させてご飯
の劣化を少なくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、本体と、前記本体内に着脱自在に収納さ
れる鍋と前記本体内に設けられ前記鍋を加熱する加熱手
段と、前記本体の上面開口部を覆い開閉自在に軸支した
蓋とを備え、前記蓋には炊飯時の蒸気を排出する蒸気口
と、前記鍋の上方の送風口により鍋内に連通した送風通
路と、この送風通路の鍋側に送風機を有してなるもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、本体と、
前記本体内に着脱自在に収納される鍋と前記本体内に設
けられ前記鍋を加熱する加熱手段と、前記本体の上面開
口部を覆い開閉自在に軸支した蓋とを備え、前記蓋には
炊飯時の蒸気を排出する蒸気口を有する鍋内に連通した
蒸気通路と、前記鍋の上方の送風口により鍋内に連通し
た送風通路と、前記蓋の下面側の蒸気通路又は送風通路
のどちらか一方に送風機を有することにより、送風機を
掃除できる構成でありながら使用中送風機が見えること
なく、ご飯のべたつきをおさえるとともに、飯の劣化を
少なくすることができる。
【0007】請求項2記載の発明は、蓋の下面に着脱自
在で蓋閉時に鍋上面に載置する放熱板ユニットと、前記
放熱板ユニットを加熱する蓋加熱手段とを備え、前記放
熱板ユニットと前記蓋との隙間を送風通路の一部とする
とともに、本体と前記蓋との間に隙間を設けることによ
り、蓋外面に蒸気口以外の穴を設けることなく、すっき
りとした外観で保温性能を向上することができる。
【0008】請求項3記載の発明は、蓋加熱手段をリン
グ状に設け、前記リング状の蓋加熱手段の内方に送風口
と送風機を配置することにより、コンパクトな構成で保
温性能を向上することができる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例について、図1〜図3を用
いて説明する。
【0010】図1〜図3において、本体1は、上面が開
口し、この本体1内部に鍋2の収納部である保護枠3が
配設され、この保護枠3の外側に加熱手段である誘導コ
イル4が設けられている。
【0011】5は本体1の上面開口部を覆う蓋で、この
蓋5は本体1の上部を構成する上枠6の上部に一体成形
されたヒンジ部材7にピン8を介して回動自在に支持さ
れている。9は外蓋カバーで、この外蓋カバー9は蓋5
の内側に固定されている。この外蓋カバ−9には発熱体
である放熱板10と鍋パッキン11を備えた放熱板ユニ
ット12が着脱自在に取付けられており、この放熱板1
0の上部には外蓋カバー9に支持されている蓋加熱手段
である蓋誘導コイル13が位置している。この蓋誘導コ
イル13の電磁作用により放熱板10が発熱する。
【0012】また、鍋パッキン11は、前記蓋5を閉じ
たときに鍋2のフランジ14に圧接してその鍋2を密閉
するようになっている。
【0013】15は蓋5に着脱自在に設けられた蒸気筒
であり、この蒸気筒15の下部には磁気性のあるフロー
ト16が炊飯時のおねばにより移動するように設けてお
り、蓋5内のフロート16に対向する位置にリードSW
17を配している。おねばがフロート16部分まで達す
るとフロート16が移動し、リードSW17が検知し加
熱手段である誘導コイル4への出力を制御し、おねばが
外部に吹きこぼれるのを防止している。また、蓋5の開
閉に際しても移動するように構成されており、蓋5の開
閉検知も兼ねている。
【0014】また、蒸気筒15には内部の蒸気口18を
塞ぐように蒸気弁19を設け、蒸気筒15の上部には、
外周フランジ部に第1の磁石20を配設したコアプレー
ト21を上下動自在に設け、このコアプレート21の上
昇時に蒸気弁19引き上げるように構成している。一方
蓋5内部には、蒸気弁駆動ユニット22が設けられ、こ
の蒸気弁駆動ユニット22には、第1の磁石20に対向
する位置に第1の磁石20と異極となるように配向した
第2の磁石23を配設した回転自在のローター24と、
このローター24を回転するための蒸気弁駆動モーター
25を設けている。この蒸気弁駆動モーター25を制御
することによりローター24を回転し第2の磁石23と
第1の磁石20を対向させると第2の磁石23と第1の
磁石20の反発力によりコアプレート21が上昇し蒸気
弁19を引き上げて蒸気口18を開くことが出来る。
【0015】さらに、外蓋カバー9の下面の放熱板10
側に送風機26のファン部27を、ファンケース28と
外蓋カバー9の間で回転自在に軸支している。ファン部
27を外蓋カバー9の下面に設けることにより、使用中
蓋5を閉めた状態ではファン部27が見えず、蓋5を開
ければファン部27を掃除することが出来る。送風機2
6のモーター部29は外蓋カバー9の蓋5内部側に設け
ており、モーター部29にモーター磁石30、ファン部
27にファン磁石31を設けており、モーター部29を
回転させるとモーター磁石30とファン磁石31の吸引
力によりファン部27を回転させることができる。
【0016】放熱板ユニット12には吸気弁32がバネ
33で放熱板ユニットの送風口34を吸気弁パッキン3
5で塞ぐ方向に付勢している。吸気弁32の上方の外蓋
カバー9には弁レバー36がレバーパッキン37で蓋5
内部とシールするように取り付けられている。吸気弁3
2の開閉は送風機26のモーター部29からギアーユニ
ット38を介して、カム39で弁レバー36を押し下げ
ることによって行なわれる。
【0017】本体1と蓋5の間には隙間43を設けてお
り、蓋5又は本体1の変形やそりが発生しても隙間43
を確実に確保するために、本体1と蓋5の対向する部分
にリブを設けておく。また、放熱板ユニット12と蓋5
の下部を構成している外蓋カバー9との間に隙間を設け
て送風通路44を構成している。
【0018】外気は蓋5と本体1の隙間43から送風通
路44を通って送風機26へ吸気され、送風機26から
送られた風は放熱板ユニット12の送風口34から鍋2
内に送られる。これにより、蓋5の外面に蒸気口18以
外の穴を開けることなく外気を鍋2内に送ることができ
る。
【0019】また、蒸気筒15と放熱板10との接続部
は蒸気板パッキン40でシールされ鍋2内の排気が放熱
板ユニット12と外蓋カバーの間に漏れないように構成
されているとともに、放熱板10には蒸気筒15と連接
する連接穴41が設けられており、蒸気通路45を構成
している。さらに、放熱板10とファンケース28との
間には送風口パッキン42が設けられており、送風機2
6からの送風が漏れないようにしている。
【0020】送風口34および送風機26は蓋誘導コイ
ル13の内方に配置することにより、蓋5内部の空間を
有効に利用でき、コンパクトなサイズで保温性能を向上
させることが出来る。
【0021】以上のように構成された炊飯器で、炊飯が
終了すると、送風機26を一定時間運転し外気を鍋2内
に送り込む。外気を鍋2内に送り込むと鍋2内の余分な
水分を含んだ空気が放熱板10の排気穴41から蒸気筒
15を通って外部に排出することにより、鍋2内の余分
な水蒸気が外部に排出され、鍋2の側面や放熱板ユニッ
ト12への結露を防止しご飯のべたつきを防ぐ。すなわ
ち、木製のおひつに入れたご飯では、余分な水分は木が
吸ってべたつきのないご飯になるのと同様の効果があ
る。また、鍋2内の空気を排出し外気を入れることによ
り、保温による劣化で発生するご飯の臭いも外部に排出
することが出来るため、保温のご飯を臭いの面からも良
くすることが出来る。さらに、鍋2内の温度より低い外
気が鍋2内に流入することにより、鍋2内のご飯の温度
を所定の温度まで早く下げることが出来る。ご飯は高温
での保持時間が長いほど酸化等による劣化や変色が大き
いため、早く所定の保温温度まで下げることにより劣化
や変色を少なくすることができる。
【0022】また、送風機26の駆動を保温時だけでな
く炊飯終了時にも行うことにより、ご飯の炊き上がり時
に残った水分を飛ばすことが出来、ご飯の炊き上がり状
態を向上することが出来る。
【0023】なお、本実施例の説明では、送風機26の
風を鍋2内に送る方向であるが、送風機26の送風方向
を逆にして、鍋2内の湿った空気を送風機26を介して
蓋5と本体1の隙間43から排出する方向にしても効果
は同じである。この場合、吸気は蒸気口18から行われ
る。
【0024】さらに、本実施例では加熱手段として誘導
加熱による方式を示したが、シーズヒーターやハロゲン
ヒーター等を用いても同じである。また、吸気弁を放熱
板に設け、送風機の出力により吸気弁を開閉している
が、吸気弁の設ける位置は送風機の吸気側および送風側
のどちらでもよく、吸気弁の駆動も別に駆動用のモータ
ーまたはソレノイド等を用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明は、
本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と前記本
体内に設けられ前記鍋を加熱する加熱手段と、前記本体
の上面開口部を覆い開閉自在に軸支した蓋とを備え、前
記蓋には炊飯時の蒸気を排出する蒸気口を有する鍋内に
連通した蒸気通路と、前記鍋の上方の送風口により鍋内
に連通した送風通路と、前記蓋の下面側の蒸気通路又は
送風通路のどちらか一方に送風機を有することにより、
送風機を掃除できる構成でありながら使用中送風機が見
えることなく、ご飯のべたつきをおさえるとともに、ご
飯の劣化を少なくすることができる。
【0026】また、請求項2記載の発明は、蓋の下面に
着脱自在で蓋閉時に鍋上面に載置する放熱板ユニット
と、前記放熱板ユニットを加熱する蓋加熱手段とを備
え、前記放熱板ユニットと前記蓋との隙間を送風通路の
一部とするとともに、本体と前記蓋との間に隙間を設け
ることにより、蓋外面に蒸気口以外の穴を設けることな
く、すっきりとした外観で保温性能を向上することがで
きる。
【0027】また、請求項3記載の発明は、蓋加熱手段
をリング状に設け、前記リング状の蓋加熱手段の内方に
送風口と送風機を配置することにより、蓋内部の空間を
有効に利用でき、コンパクトな構成で保温性能を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の炊飯器の前後方向の断面図
【図2】同、炊飯器の横方向要部破断断面図
【図3】同、炊飯器の鍋内への送風時の横方向要部破断
断面図
【符号の説明】
1 本体 2 鍋 5 蓋 12 放熱板ユニット 13 蓋誘導コイル 18 蒸気口 26 送風機 34 送風口 43 隙間 44 送風通路 45 蒸気通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月17日(2000.4.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 炊飯器
【特許請求の範囲】
【請求項送風または蒸気通路に配された吸気弁を
備え、前記吸気弁を送風機の出力と連動させてなる請求
項1記載の炊飯器
【請求項】 蓋加熱手段をリング状に設けるととも
に、送風機を前記蓋加熱手段の内方に配してなる請求項
記載の炊飯器。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭、あるい
は業務用に使用する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の炊飯器では、炊飯が終了して保温
になると加熱手段への通電をOFFし所定の保温温度に下
げて保温するように構成されているが、加熱手段がOFF
のままでは余分な水分が蒸発して蓋および鍋側面への結
露し、その結露水が滴下してご飯がべたつく等の問題を
防止するために間欠的に加熱手段への通電を行なってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
炊飯器では、加熱手段への加熱によって余分な水分が鍋
や放熱板に付かないようにしていたため、ご飯が必要以
上に加熱されご飯の変質、変色が著しくなるとともに、
加熱による方法では強制的に鍋内の余分な水分を外部に
排出することが出来ないため加熱手段の加熱のばらつき
によって生じる温度差で温度の低いところに結露水が付
着しやすいという課題があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するもので、清
潔な構成でご飯の余分な水分を減らしてご飯のべたつき
をおさえるとともに、早く保温温度まで降下させてご飯
の劣化を少なくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、本体内に着脱自在に収納される鍋と
記本体の上面開口部を開閉自在に覆うとともにその内部
に蓋誘導コイルを有する蓋と、前記蓋の下面に着脱自在
に載置されるとともに前記蓋誘導コイルにより誘導加熱
される放熱板ユニットと、外気を前記鍋内に送るための
送風通路と、炊飯時の蒸気を前記鍋外に排出するための
蒸気通路とを備え、少なくとも前記放熱板ユニットと蓋
の下部の隙間を送風通路として用いるとともに、前記隙
間または蒸気通路に送風機のファン部を配してなるもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1、2記載の発明は、本体
内に着脱自在に収納される鍋と前記本体の上面開口部
を開閉自在に覆うとともにその内部に蓋誘導コイルを有
する蓋と、前記蓋の下面に着脱自在に載置されるととも
に前記蓋誘導コイルにより誘導加熱される放熱板ユニッ
トと、外気を前記鍋内に送るための送風通路と、炊飯時
の蒸気を前記鍋外に排出するための蒸気通路とを備え、
少なくとも前記放熱板ユニットと蓋の下部の隙間を送風
通路として用いるとともに、前記隙間または蒸気通路に
送風機のファン部を配してなることにより、送風機を掃
除できる構成でありながら使用中送風機が見えることな
く、ご飯のべたつきをおさえるとともに、飯の劣化を少
なくすることができる。また、蓋外面に蒸気口以外の穴
を設けることなく、すっきりとした外観で保温性能を向
上することができる。
【0007】請求項3記載の発明は、蓋加熱手段をリン
グ状に設け、前記リング状の蓋加熱手段の内方に送風口
と送風機を配置することにより、コンパクトな構成で保
温性能を向上することができる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例について、図1〜図3を用
いて説明する。
【0009】図1〜図3において、本体1は、上面が開
口し、この本体1内部に鍋2の収納部である保護枠3が
配設され、この保護枠3の外側に加熱手段である誘導コ
イル4が設けられている。
【0010】5は本体1の上面開口部を覆う蓋で、この
蓋5は本体1の上部を構成する上枠6の上部に一体成形
されたヒンジ部材7にピン8を介して回動自在に支持さ
れている。9は外蓋カバーで、この外蓋カバー9は蓋5
の内側に固定されている。この外蓋カバ−9には発熱体
である放熱板10と鍋パッキン11を備えた放熱板ユニ
ット12が着脱自在に取付けられており、この放熱板1
0の上部には外蓋カバー9に支持されている蓋加熱手段
である蓋誘導コイル13が位置している。この蓋誘導コ
イル13の電磁作用により放熱板10が発熱する。
【0011】また、鍋パッキン11は、前記蓋5を閉じ
たときに鍋2のフランジ14に圧接してその鍋2を密閉
するようになっている。
【0012】15は蓋5に着脱自在に設けられた蒸気筒
であり、この蒸気筒15の下部には磁気性のあるフロー
ト16が炊飯時のおねばにより移動するように設けてお
り、蓋5内のフロート16に対向する位置にリードSW
17を配している。おねばがフロート16部分まで達す
るとフロート16が移動し、リードSW17が検知し加
熱手段である誘導コイル4への出力を制御し、おねばが
外部に吹きこぼれるのを防止している。また、蓋5の開
閉に際しても移動するように構成されており、蓋5の開
閉検知も兼ねている。
【0013】また、蒸気筒15には内部の蒸気口18を
塞ぐように蒸気弁19を設け、蒸気筒15の上部には、
外周フランジ部に第1の磁石20を配設したコアプレー
ト21を上下動自在に設け、このコアプレート21の上
昇時に蒸気弁19引き上げるように構成している。一方
蓋5内部には、蒸気弁駆動ユニット22が設けられ、こ
の蒸気弁駆動ユニット22には、第1の磁石20に対向
する位置に第1の磁石20と異極となるように配向した
第2の磁石23を配設した回転自在のローター24と、
このローター24を回転するための蒸気弁駆動モーター
25を設けている。この蒸気弁駆動モーター25を制御
することによりローター24を回転し第2の磁石23と
第1の磁石20を対向させると第2の磁石23と第1の
磁石20の反発力によりコアプレート21が上昇し蒸気
弁19を引き上げて蒸気口18を開くことが出来る。
【0014】さらに、外蓋カバー9の下面の放熱板10
側に送風機26のファン部27を、ファンケース28と
外蓋カバー9の間で回転自在に軸支している。ファン部
27を外蓋カバー9の下面に設けることにより、使用中
蓋5を閉めた状態ではファン部27が見えず、蓋5を開
ければファン部27を掃除することが出来る。送風機2
6のモーター部29は外蓋カバー9の蓋5内部側に設け
ており、モーター部29にモーター磁石30、ファン部
27にファン磁石31を設けており、モーター部29を
回転させるとモーター磁石30とファン磁石31の吸引
力によりファン部27を回転させることができる。
【0015】放熱板ユニット12には吸気弁32がバネ
33で放熱板ユニットの送風口34を吸気弁パッキン3
5で塞ぐ方向に付勢している。吸気弁32の上方の外蓋
カバー9には弁レバー36がレバーパッキン37で蓋5
内部とシールするように取り付けられている。吸気弁3
2の開閉は送風機26のモーター部29からギアーユニ
ット38を介して、カム39で弁レバー36を押し下げ
ることによって行なわれる。
【0016】本体1と蓋5の間には隙間43を設けてお
り、蓋5又は本体1の変形やそりが発生しても隙間43
を確実に確保するために、本体1と蓋5の対向する部分
にリブを設けておく。また、放熱板ユニット12と蓋5
の下部を構成している外蓋カバー9との間に隙間を設け
て送風通路44を構成している。
【0017】外気は蓋5と本体1の隙間43から送風通
路44を通って送風機26へ吸気され、送風機26から
送られた風は放熱板ユニット12の送風口34から鍋2
内に送られる。これにより、蓋5の外面に蒸気口18以
外の穴を開けることなく外気を鍋2内に送ることができ
る。
【0018】また、蒸気筒15と放熱板10との接続部
は蒸気板パッキン40でシールされ鍋2内の排気が放熱
板ユニット12と外蓋カバーの間に漏れないように構成
されているとともに、放熱板10には蒸気筒15と連接
する連接穴41が設けられており、蒸気通路45を構成
している。さらに、放熱板10とファンケース28との
間には送風口パッキン42が設けられており、送風機2
6からの送風が漏れないようにしている。
【0019】送風口34および送風機26は蓋誘導コイ
ル13の内方に配置することにより、蓋5内部の空間を
有効に利用でき、コンパクトなサイズで保温性能を向上
させることが出来る。
【0020】以上のように構成された炊飯器で、炊飯が
終了すると、送風機26を一定時間運転し外気を鍋2内
に送り込む。外気を鍋2内に送り込むと鍋2内の余分な
水分を含んだ空気が放熱板10の排気穴41から蒸気筒
15を通って外部に排出することにより、鍋2内の余分
な水蒸気が外部に排出され、鍋2の側面や放熱板ユニッ
ト12への結露を防止しご飯のべたつきを防ぐ。すなわ
ち、木製のおひつに入れたご飯では、余分な水分は木が
吸ってべたつきのないご飯になるのと同様の効果があ
る。また、鍋2内の空気を排出し外気を入れることによ
り、保温による劣化で発生するご飯の臭いも外部に排出
することが出来るため、保温のご飯を臭いの面からも良
くすることが出来る。さらに、鍋2内の温度より低い外
気が鍋2内に流入することにより、鍋2内のご飯の温度
を所定の温度まで早く下げることが出来る。ご飯は高温
での保持時間が長いほど酸化等による劣化や変色が大き
いため、早く所定の保温温度まで下げることにより劣化
や変色を少なくすることができる。
【0021】また、送風機26の駆動を保温時だけでな
く炊飯終了時にも行うことにより、ご飯の炊き上がり時
に残った水分を飛ばすことが出来、ご飯の炊き上がり状
態を向上することが出来る。
【0022】なお、本実施例の説明では、送風機26の
風を鍋2内に送る方向であるが、送風機26の送風方向
を逆にして、鍋2内の湿った空気を送風機26を介して
蓋5と本体1の隙間43から排出する方向にしても効果
は同じである。この場合、吸気は蒸気口18から行われ
る。
【0023】さらに、本実施例では加熱手段として誘導
加熱による方式を示したが、シーズヒーターやハロゲン
ヒーター等を用いても同じである。また、吸気弁を放熱
板に設け、送風機の出力により吸気弁を開閉している
が、吸気弁の設ける位置は送風機の吸気側および送風側
のどちらでもよく、吸気弁の駆動も別に駆動用のモータ
ーまたはソレノイド等を用いてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1、2記載の発明
によれば、送風機を掃除できる構成でありながら使用中
送風機が見えることなく、ご飯のべたつきをおさえると
ともに、ご飯の劣化を少なくすることができる。また、
蓋外面に蒸気口以外の穴を設けることなく、すっきりと
した外観で保温性能を向上することができる。
【0025】また、請求項3記載の発明は、蓋加熱手段
をリング状に設け、前記リング状の蓋加熱手段の内方に
送風口と送風機を配置することにより、蓋内部の空間を
有効に利用でき、コンパクトな構成で保温性能を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の炊飯器の前後方向の断面図
【図2】同、炊飯器の横方向要部破断断面図
【図3】同、炊飯器の鍋内への送風時の横方向要部破断
断面図
【符号の説明】 1 本体 2 鍋 5 蓋 12 放熱板ユニット 13 蓋誘導コイル 18 蒸気口 26 送風機 34 送風口 43 隙間 44 送風通路 45 蒸気通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、前記本体内に着脱自在に収納さ
    れる鍋と前記本体内に設けられ前記鍋を加熱する加熱手
    段と、前記本体の上面開口部を覆い開閉自在に軸支した
    蓋とを備え、前記蓋には炊飯時の蒸気を排出する蒸気口
    を有する鍋内に連通した蒸気通路と、前記鍋の上方の送
    風口により鍋内に連通した送風通路と、前記蓋の下面側
    の蒸気通路又は送風通路のどちらか一方に送風機を有し
    てなる炊飯器。
  2. 【請求項2】 蓋の下面に着脱自在で蓋閉時に鍋上面に
    載置する放熱板ユニットと、前記放熱板ユニットを加熱
    する蓋加熱手段とを備え、前記放熱板ユニットと前記蓋
    との隙間を送風通路の一部とするとともに、本体と前記
    蓋との間に隙間を設けてなる請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 蓋加熱手段をリング状に設け、前記リン
    グ状の蓋加熱手段の内方に送風口と送風機を配置した請
    求項1または2記載の炊飯器。
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