JP2000215742A - 電気絶縁ケ―ブル - Google Patents

電気絶縁ケ―ブル

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JP2000215742A
JP2000215742A JP11014981A JP1498199A JP2000215742A JP 2000215742 A JP2000215742 A JP 2000215742A JP 11014981 A JP11014981 A JP 11014981A JP 1498199 A JP1498199 A JP 1498199A JP 2000215742 A JP2000215742 A JP 2000215742A
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JP
Japan
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cable
insulating body
coating film
insulator
thickness
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Withdrawn
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JP11014981A
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English (en)
Inventor
Masakazu Ohashi
正和 大橋
Atsushi Mochizuki
望月  淳
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外径が小さくても耐電圧性に優れ、しかもコ
スト的に有利なケーブルを提供すること。 【解決手段】 厚さ10〜300μmのポリオレフィン
樹脂塗膜3を最外層として形成してなる電気絶縁ケーブ
ルである。ポリオレフィン樹脂塗膜3は無水マレイン酸
をグラフト重合したポリオレフィン樹脂であることが好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気絶縁ケーブルに
関し、特に、耐水性を向上させ、浸水時でも絶縁性能を
保持できる電気絶縁ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧を通電する電気絶縁ケーブル(以
下、ケーブルと言うことがある。)の絶縁体は、エチレ
ン−プロピレンゴム(以下、EPゴムと言う)をはじめ
とする各種ゴムを用いて構成されている。このEPゴム
中には、水分を含み易い充填剤、例えば炭酸カルシウム
が配合されるため、絶縁体は水分を含みやすいといった
欠点を持っていた。水分を多量に含んだ樹脂は、高電圧
を通電したとき、電気的な破壊に至ることがあった。従
来は、この電気的な破壊を防ぐために、ケーブルの絶縁
体の厚みを大きくする、或いは、絶縁体の外側にPVC
等から成るシースを設ける、等の対策が取られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記対策を施したケー
ブルは、ケーブル内への水の侵入が防止され、浸水時で
もケーブルの耐電圧性が保持されるものの、ケーブル径
が大きくなり、また製造コストが高いといった問題があ
った。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、外径が小さくても、耐電圧性に優れ、しかもコスト
的に有利なケーブルを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、厚さ10
〜300μmのポリオレフィン樹脂塗膜を最外層として
形成してなる電気絶縁ケーブルとすることで解決され
る。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態例の
電気絶縁ケーブルの断面図である。図1に示す電気絶縁
ケーブルは、導体1の外側に絶縁体2が形成され、該絶
縁体2の外側に厚さ10〜300μmのポリオレフィン
樹脂塗膜3が最外層として形成されてなるものである。
図1に示すケーブルの例は単心ケーブルの例であるが、
本発明の電気絶縁ケーブルは多心ケーブルであってもよ
い。
【0007】絶縁体は公知の材料、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)な
どのポリオレフィン系樹脂及びこれらの混合物等の電気
絶縁材料により構成される。EPDMを用いて絶縁体を
構成すると、耐電圧値に優れたケーブルが得られる。ま
た、絶縁体には、前記の電気絶縁材料の他に、充填剤、
可塑剤、難燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、染顔料等の添加剤を更に含ませてもよい。
【0008】ポリオレフィン樹脂塗膜は電気絶縁ケーブ
ルの最外層として形成される。そして、ポリオレフィン
樹脂塗膜は絶縁体などへの水の浸透を防止する。前記塗
膜は、ポリオレフィン系樹脂を有機溶剤に溶解させた溶
液を、電気絶縁ケーブルの最外部に塗布し、脱溶剤する
ことにより形成できる。塗膜を形成させるためのポリオ
レフィン系樹脂として、前記と同様なポリオレフィン系
樹脂が挙げられるが、これらの樹脂のうち、トルエン等
の有機溶剤に溶解するものを用いる。重合度が低いも
の、共重合されているもの、或いはグラフト重合されて
いるものは、有機溶剤に溶解し易いので、用いるに好ま
しい。特に、無水マレイン酸を0.02〜5重量%グラ
フトしたグラフト重合物(無水マレイン酸グラフト重合
物)が好ましい。無水マレイン酸グラフト重合物はトル
エン等の有機溶剤に可溶性である。0.02重量%未満
では、無水マレイン酸をグラフト重合させた効果が表れ
ず、5重量%を越えると、結晶化度の低下を招いて、破
壊強度の低下を引き起こす。エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等のエチ
レン系共重合体に無水マレイン酸をグラフト重合したも
のは、有機溶剤に溶解し易いので、無水マレイン酸グラ
フト重合物として特に好ましい。塗膜を構成するポリオ
レフィン樹脂は無水マレイン酸をグラフト重合していな
いポリオレフィン樹脂と、無水マレイン酸グラフト重合
物との混合物であってもよい。塗膜が絶縁体を構成する
樹脂と同種の樹脂であれば相互に強く接着する。
【0009】前記塗膜には、該塗膜の疎水性を損なわな
い範囲で、必要に応じて、酸化防止剤、染顔料、難燃
剤、紫外線吸収剤などを含ませることができる。
【0010】本発明のケーブルは、銅線、アルミニウム
線等の導体の外周に、電気絶縁性材料を押出被覆するこ
とにより絶縁体を形成し、ケーブルの最外部にポリオレ
フィン樹脂の有機溶剤溶液を塗布し、脱溶剤して塗膜を
形成することにより製造できる。塗膜の厚みは10〜3
00μm、好ましくは10〜200μmである。また、
ポリオレフィン樹脂溶液の塗布は、架橋された絶縁体を
有するケーブルをポリオレフィン系溶液中を通過させ
る、或いは、前記ケーブルの表面に刷毛塗りする、或い
は、ロールにより塗布する、等の方法により行うことが
できる。
【0011】コロナ放電処理、或いは、サンドブラスト
処理等の表面処理を絶縁体に施した後、ポリオレフィン
樹脂溶液を絶縁体の外側に塗布すれば、塗膜と絶縁体と
の接着性が向上するので、塗膜が絶縁体から剥離するこ
とがない。
【0012】本発明のケーブルは、ケーブルの外径が小
さくても、耐電圧値に優れるので、高電圧を通電するケ
ーブル、特に、機器配線や電力供給ケーブルとして用い
るに好適である。しかも、塗膜は薄膜であり、また、効
率良く製造できるので、本発明によるケーブルはコスト
上有利である。
【0013】
【実施例】以下、本発明を詳しく説明する。実施例1〜
3及び比較例1〜4のケーブルを以下のようにして製造
した。 実施例1〜3のケーブルの製造:外径1mmの銅線から
なる導体1の外周に、EPDMゴムコンパウンドを加熱
溶融して押出被覆し厚み2mmの絶縁体2を有する線状
体を得た。次いで、該線状体の絶縁体2の外側にポリオ
レフィン樹脂溶液を塗布し、更に80℃で加熱してトル
エンを除去することにより塗膜3を最外層(表面)とす
る、図1に示す構造のケーブルを得た。
【0014】表1に示すように、最外層である塗膜3の
厚みは、実施例1の場合10μmであり、実施例2の場
合は100μmであり、実施例3の場合は200μmで
あった。前記ポリオレフィン樹脂溶液として、無水マレ
イン酸変性したエチレン−酢酸ビニル共重合体をトルエ
ンに溶解したものを用いた。また、前記EPDMゴムコ
ンパウンドは、EPDMゴム100部と、亜鉛華5部
と、タルク80部と、ステアリン酸1部と、パラフィン
系プロセスオイル10部と、TAIC(架橋助剤であっ
て、トリアリルイソシアネート)5部と、DCP(架橋
剤であって、ジクミルパーオキサイド)3部との配合物
であった。そして、前記EPDMゴムとして、第三成分
がEND(エチレンノルボルネン)で、ムーニー粘度M
1+4(100゜C)=40.0のものを用いた。
【0015】比較例1、2のケーブルの製造:外径1m
mの銅線からなる導体の外周に、EPDMゴムコンパウ
ンドを押出被覆することにより製造した。表1に示すよ
うに、絶縁体の厚みは、比較例1の場合2mmであり、
比較例2の場合は4mmであった。
【0016】比較例3、4のケーブルの製造:外径1m
mの銅線からなる導体の外周に、EPゴムコンパウンド
を押出被覆して絶縁体を形成し、該絶縁体の外周にポリ
塩化ビニル樹脂コンパウンドを押出被覆してシースとす
ることにより製造した。表1に示すように、比較例3の
ケーブルの絶縁体の厚みは2mmで、そのシースの厚み
は1mmであり、比較例4のケーブルの絶縁体の厚みは
1mmで、そのシースの厚みは1mmであった。なお、
前記のポリ塩化ビニル樹脂コンパウンドは、ポリ塩化ビ
ニル樹脂(重合度1000以上)100部とDOP(ジ
オクチルフタレート)40部と三塩基性硫酸鉛5部とを
配合したものであった。
【0017】なお、比較例1〜4のケーブルの製造に用
いたEPDMゴムコンパウンドは、実施例1〜3のケー
ブルの製造に用いたEPDMゴムコンパウンドと同じ配
合のものを用いた。
【0018】次いで、実施例1〜3と比較例1〜4のケ
ーブルについて、常態におけるケーブルの直流破壊電
圧、80゜Cの温水に168時間浸漬した後のケーブル
の直流破壊電圧及び吸水量を測定した。表1にケーブル
の構成とともに、直流破壊電圧、吸水量の測定結果を示
す。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示す直流破壊電圧、吸水量の測定方
法は次の通りであった。 直流破壊電圧:JIS C 2110の試験方法により
測定した。常温(25℃)の状態における直流破壊電圧
である。 直流破壊電圧(80゜C、温水浸漬後):ケーブルを8
0゜Cの温水に168時間浸漬した後、24時間室温に
放置して常温まで戻した後、前記と同様の試験方法によ
り測定した。 吸水量:ケーブルを80゜Cの温水に168時間浸漬し
た後、ケーブルを乾燥することにより加熱減量を求め、
この加熱減量から吸水量(吸水率)を求めた。
【0021】表1に示すように、ケーブル表面に塗膜3
(厚み、10〜200μm)を最外層として設けてなる
実施例1〜3のケーブルの吸水量は0.2〜0.4wt
%と小さく、また、140KVと直流破壊電圧が高く、
ケーブル径も5.02〜5.4mmと小さかった。これ
に対して、厚み2mmの絶縁体のみを最外部に形成して
なる比較例1のケーブルは吸水量1.4wt%と大き
く、80゜C、温水浸漬後の直流破壊電圧が70KVと
低かった。また、厚み4mmの絶縁体を最外層として有
する比較例2のケーブルは耐電圧性に優れるものの、ケ
ーブル外径が9mmと大きくなる問題があった。ポリ塩
化ビニル樹脂からなるシースを有するケーブルの場合、
比較例3のように、絶縁体(厚み2mm)及びシース
(厚み1mm)の厚みが大きいと耐電圧性に優れた。し
かし、比較例4のように、絶縁体の厚みを1mmと小さ
くすると、シースの厚み1mmであっても直流破壊電圧
が80KVと低下した。
【0022】以上から、実施例1〜3のケーブルのよう
に、ポリオレフィン系樹脂塗膜3を最外層として設けた
ケーブルは、外径が小さくても、吸水量が小さく、ま
た、耐電圧値に優れることが判る。また、絶縁体2を構
成する樹脂はEPDMゴムであり、塗膜3を構成する樹
脂はエチレン−酢酸ビニル共重合体であり、これらは共
にエチレン系樹脂であって同種であった。従って、絶縁
体2と塗膜3との接着強度は大きかった。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明のケーブルは
10〜300μmの厚さのポリオレフィン樹脂塗膜を最
外層として形成したものであるので、ケーブルの外径が
小さく、しかも吸水性が小さく耐電圧性に優れたもので
あり、また製造コストが低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態例のケーブルの断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・導体、2・・絶縁体、3・・塗膜(最外層)、1
0・・ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK03A AK24A AL04A BA03 BA10A CC00 DA16 EH46 GB46 JB07 JG01B JG04A JG04C JM02A YY00A 5G313 FA01 FB04 FC06 FD02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ10〜300μmのポリオレフィン
    樹脂塗膜を最外層として形成してなる電気絶縁ケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン樹脂が、無水マレイン酸
    をグラフト重合したものであることを特徴とする請求項
    1記載の電気絶縁ケーブル。
JP11014981A 1999-01-22 1999-01-22 電気絶縁ケ―ブル Withdrawn JP2000215742A (ja)

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