JP2000214202A - 電荷検出装置 - Google Patents

電荷検出装置

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JP2000214202A JP11020642A JP2064299A JP2000214202A JP 2000214202 A JP2000214202 A JP 2000214202A JP 11020642 A JP11020642 A JP 11020642A JP 2064299 A JP2064299 A JP 2064299A JP 2000214202 A JP2000214202 A JP 2000214202A
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    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
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    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/148Charge coupled imagers
    • H01L27/14806Structural or functional details thereof
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計が容易であり分配雑音の発生を防止する
ことができる電荷検出装置を提供する。 【解決手段】 電荷検出装置には、N型半導体基板10
及びこの半導体基板上に形成されたP型ウェル領域9が
設けられている。このP型ウェル領域9上にはN型ウェ
ル領域2が形成されている。また、このN型ウェル領域
2に接続されこのN型ウェル領域2表面の電位の変化を
検出する電位変化検出手段が設けられている。更に、N
型ウェル領域2の表面に形成されたP型拡散層11が形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に好
適な電荷検出装置に関し、特に、分配雑音の低減により
SN比の改善を図った電荷検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電荷転送機能を利用したC
CD固体撮像装置等の固体撮像装置には、電荷検出装置
が使用されている。例えば、「固体撮像デバイス (出
版社:昭晃堂、筆者:木内雄二、長谷川伸監修 テレビ
ジョン学会編(発行年月日:昭和61年7月30日初
版)」の74ページ5行目から75ページ5行目並びに
図3.26(a)及び(b)に一般的なフローティング
ダイオード増幅器型電荷検出装置の説明が記載されてい
る。
【0003】図7は従来の電荷検出装置の構造を示す模
式的平面図であり、図8は同じく従来の電荷検出装置の
構造を示す図であって、図7のD−D線による模式的断
面図である。
【0004】従来の電荷検出装置においては、N型半導
体基板30の上にP型ウェル領域29が形成されてい
る。P型ウェル領域29は接地されている。また、P型
ウェル領域29上には、N型ウェル領域22が選択的に
形成されている。なお、N型ウェル領域22の周囲に
は、図示しないが、例えばLOCOS酸化膜等が形成さ
れている。更に、N型ウェル領域22の表面には、高濃
度N型拡散層26及び28が選択的に形成されている。
【0005】また、高濃度N型拡散層26の表面には、
金属配線25がオーミックコンタクトにより接続されて
いる。金属配線25には、ソースホロワアンプ24が出
力アンプとして接続されている。そして、ソースホロワ
アンプ24から出力信号VOUTが入力される出力回路
24aが接続されている。
【0006】更に、隣接して設けられている電荷転送装
置(図示せず)からの信号電荷の流入を制御する入力ゲ
ート電極21がシリコン熱酸化膜等の絶縁膜(図示せ
ず)を介してN型ウェル領域22上に形成されている。
この入力ゲート電極21には、ゲート電圧VOGが印加
されるゲート端子21aが接続されている。
【0007】更に、高濃度N型拡散層28の表面には、
クロックパルス信号φRDが印加される制御端子28a
が接続されている。
【0008】更にまた、高濃度N型拡散層26及び28
間のN型ウェル領域22上には、シリコン熱酸化膜等の
絶縁膜(図示せず)を介してゲート電極27が形成され
ている。このゲート電極27には、ゲート電圧φRが印
加されるゲート端子27aが接続されている。
【0009】このように構成された従来の電荷検出装置
においては、入力ゲート電極21と高濃度N型拡散層2
6の逆側端部とで挟まれた領域内のP型ウェル領域29
とN型ウェル領域22及び高濃度N型拡散層26とによ
りPN接合のフローティングダイオード23が構成され
ている。また、高濃度N型拡散層26をソース、ゲート
電極27をゲート、高濃度N型拡散層28をドレインと
するMOSFET型のリセットトランジスタも構成され
ている。
【0010】図9は従来の電荷検出装置の動作を示すタ
イミングチャートである。このような従来の電荷検出装
置においては、ゲート電極27の電位を制御してハイレ
ベルにすると、MOSFET型のリセットトランジスタ
がオン状態となり、フローティングダイオード23中の
不要な信号電荷がリセットトランジスタのドレインであ
る高濃度N型拡散層28に排出される。このとき、同時
にフローティングダイオード23の表面電位は12乃至
15V程度の一定のリセット電位VRDに保持される。
【0011】その後、ゲート電極27の電位をロウレベ
ルにすることにより、このリセットトランジスタをオフ
状態とする。次いで、電荷転送装置からの下記数式1で
表される信号電荷Qを信号電流I(nA)により入力ゲ
ート電極21の下を通過させてフローティングダイオー
ド23の電位井戸に転送及び流入させる。
【0012】
【数1】
【0013】この際に生じたフローティングダイオード
23のチャネル電位の変化量が金属配線25を介してソ
ースホロワアンプ24から出力信号VOUTとして出力
される。即ち、数式1で表される信号電荷Qをフローテ
ィングダイオード23の表面電位の変化量に変換し、こ
れを金属配線25を介してソースホロワアンプ24に入
力して増幅し、信号電圧として出力される。
【0014】出力信号VOUTが出力されると、フロー
ティングダイオード23に蓄積されている電荷は不要と
なるため、前述のようにゲート電極27の電位をハイレ
ベルとすることにより、リセット動作を行い、不要な電
荷を外部に排出する。そして、これら一連の動作を繰り
返すことにより、電荷転送装置から転送された電荷を順
次検出し、所定の出力を得る。
【0015】しかし、上述のような従来の電荷検出装置
の場合、リセット動作時にリセットトランジスタのスイ
ッチング動作に起因する熱雑音及び分配雑音が発生し、
S/Nの向上が妨げられている。
【0016】これらの雑音は、フローティングダイオー
ドに蓄積された信号電荷量に依存しないため、固体撮像
装置の集積度が高くなり、単位画素寸法が縮小化し、1
画素当たりの信号電荷量が減少するにつれて顕著になっ
てくる。
【0017】このうち、熱雑音については、絶対温度及
びフローティングダイオードの接合容量に比例すること
が知られており、通常設計ルールが許す範囲内で、でき
るだけフローティングダイオードのサイズが小さくなる
ように設計されている。
【0018】一方、分配雑音の発生原理等は、例えば、
N. Teranishi and N. Mutohによる「Partition Noise i
n CCD Signal Detection(IEEE Trans, Electron Devic
es,Vol. ED-33 P1696-1701 (1986)」に記載されてい
る。
【0019】図10乃至12は分配雑音の発生原理を工
程順に示す模式図である。図10に示すように、フロー
ティングダイオード23に電荷が蓄積され、リセットト
ランジスタがオフ状態のときには、信号電荷Q及び電子
がフローティングダイオード23の電位井戸内に存在す
る。
【0020】その後、図11に示すように、ゲート電極
27の電位がハイとなりリセットトランジスタがオン状
態となると、信号電荷Qは電位井戸からリセットトラン
ジスタのドレインである高濃度N型拡散層28から外部
へと排出される。このとき、ゲート電極27直下のリセ
ットチャネルの電位は、高濃度N型拡散層28の電位V
RDよりも低くなるため、そこにも電子が存在するよう
になる。
【0021】そして、図12に示すように、ゲート電極
27の電位がロウとなりリセットトランジスタがオフ状
態となると、リセットチャネルに存在していた電子の一
部がフローティングダイオードに振り分けられる。これ
により、分配雑音が発生している。この分配雑音の電荷
量qの大きさは、リセットチャネルの容量及び絶対温度
に比例することが知られている。
【0022】なお、リセットトランジスタのゲート電極
27直下のチャネル電位は、通常、リセットトランジス
タのチャネル電位の製造ばらつきを考慮し、リセットド
レイン電位VRDに対して、オンの状態の時で0.5V
程度高くなるように設計されている。
【0023】また、リセットチャネルの容量C1は通常
フローティングダイオードの容量値C0に対して1/4
〜1/5程度の値であることから、分配雑音の電圧換算
値Npに関して下記数式2が成り立つ。
【0024】
【数2】C0×Np=C1×0.5×K C1=(1/4)C0〜(1/5)C0
【0025】但し、Kはリセットチャネル下の電子がフ
ローティングダイオード23に振り分けられる割合であ
って、0≦K≦1である。
【0026】従って、分配雑音の電圧換算値Npは下記
数式3で表される。
【0027】
【数3】Np=K×(0.1〜0.125)(V)
【0028】ここで、通常のようにリセットチャネルの
電位が一定で、フローティングダイオードからリセット
ドレインにかけて電位勾配がない場合、分配雑音はフロ
ーティングダイオード側とリセットドレイン側に1/2
ずつ振り分けられるため、Kの値は1/2となる。従っ
て、分配雑音の電圧換算値Npの値は下記数式4程度の
ものとなる。
【0029】
【数4】Np=0.05〜0.0625(V)
【0030】そして、この分が偽信号となって信号電圧
に加算されている。
【0031】そこで、分配雑音の低減を図った電荷検出
装置が提案されている(特許2828124号公報)。
図13は特許2828124号公報に記載された従来の
電荷検出装置を示す模式的断面図である。
【0032】特許2828124号公報に記載された従
来の電荷検出装置においては、N型半導体基板40の上
にP型ウェル領域39が形成されている。また、P型ウ
ェル領域39上には、N型ウェル領域32が選択的に形
成されている。更に、N型ウェル領域32の表面には、
P型拡散層36が選択的に形成されている。
【0033】また、P型拡散層36の表面には、リセッ
トトランジスタ34a、ロード用接合電界効果トランジ
スタ(JFET)34b及び出力回路35が接続されて
いる。
【0034】更に、隣接して設けられている電荷転送装
置(図示せず)からの信号電荷の流入を制御する入力ゲ
ート電極31がシリコン熱酸化膜等の絶縁膜(図示せ
ず)を介してN型ウェル領域32上に形成されている。
この入力ゲート電極31には、ゲート電圧VOGが印加
されるゲート端子31aが接続されている。
【0035】この従来の電荷検出装置においては、前述
の電子の分配が抑制されている。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
特許2828124号公報に記載された従来の電荷検出
装置においては、所期の目的は達成することができたも
のの、電荷の検出が行われる点Fにおける電位が、リセ
ットトランジスタ34aのオン抵抗rR、ロード用JF
ET34bのオン抵抗rJ及び12乃至15Vの電源電
圧のバランスにより決定され、通常、9乃至10V程度
と電源電圧より著しく低い値となるという問題点があ
る。
【0037】rR<<rJとなるように設計すれば、点F
の電位は、電源電圧と同等ものとなるが、この場合に
は、定電流源として使用しているロード用JFET34
bのドレイン電位及びソース電位がほぼ等しいものとな
ってしまう。このため、ロード用JFET34bは、定
電流源としては十分な動作を行うことができなくなる。
図14(a)は従来の電荷検出装置の出力信号を示すタ
イミングチャートであり、(b)は点Fの電位を電源電
位と同等のもとした電荷検出装置の出力信号を示すタイ
ミングチャートである。点Fの電位を電源電圧と同等も
のとした場合には、図14に示すように、出力信号の立
ち下がり波形がなまってしまい、動作スピードが遅くな
ってしまう。従って、点Fの電位に関しては、ロード用
JFET34b及びリセットトランジスタ34aの特性
を考慮して設計することが必要とされるが、製造上のば
らつきを考えるとこれは極めて困難なことである。
【0038】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、設計が容易であり分配雑音の発生を防止す
ることができる電荷検出装置を提供することを目的とす
る。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電荷検出装
置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された第
1導電型ウェル領域と、この第1導電型ウェル領域上に
形成された第2導電型ウェル領域と、この第2導電型ウ
ェル領域に接続されこの第2導電型ウェル領域表面の電
位の変化を検出する電位変化検出手段と、前記第2導電
型ウェル領域の表面に形成された第1導電型拡散層と、
を有することを特徴とする。
【0040】本発明においては、第2導電型ウェル領域
と第1導電型拡散層とから構成されるダイオードに順方
向のバイアスを印加すれば、フローティングダイオード
に蓄積された不要な電荷が外部に排出される。従って、
従来のようなMOS型トランジスタは不要なので、従来
発生していた0.05乃至0.0625V程度の分配雑
音の発生が防止される。
【0041】前記第1導電型ウェル領域と前記第2導電
型ウェル領域とからフローティングダイオードが構成さ
れていてもよい。
【0042】また、前記第2導電型ウェル領域と前記第
1導電型拡散層とから構成されるダイオードには、前記
フローティングダイオードに蓄積された不要な電荷を外
部に排出する際に順方向のバイアスが印加されることが
できる。
【0043】更に、前記第1導電型ウェル領域は、接地
されていてもよい。
【0044】更にまた、前記第2導電型ウェル領域上に
形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成され電荷転送
装置から前記フローティングダイオードへの電荷の流入
を制御するゲート電極と、を有することができる。
【0045】また、前記第2導電型ウェル領域の表面の
前記電位変化検出手段との接続部に形成され不純物濃度
が前記第2導電型ウェル領域のそれよりも高い第2導電
型拡散層を有することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る電荷
検出装置について、添付の図面を参照して具体的に説明
する。図1は本発明の第1の実施例に係る電荷検出装置
の構造を示す模式的平面図であり、図2は同じく本発明
の実施例に係る電荷検出装置の構造を示す図であって、
図1のA−A線による模式的断面図である。
【0047】本実施例においては、N型半導体基板10
の上にP型ウェル領域9が形成されている。P型ウェル
領域9は、例えば1012(個/cm2)程度の濃度のP
型不純物、例えばボロンをN型基板10の表面にイオン
注入し、1200乃至1300℃の熱拡散工程を10乃
至12時間程度行うことによって形成されるものであ
る。なお、P型ウェル領域9は接地されている。また、
P型ウェル領域9上には、N型ウェル領域2が選択的に
形成されている。N型ウェル領域2は、例えば1012
至1013(個/cm2)程度の濃度のN型不純物、例え
ばリン又は砒素をP型ウェル領域9の表面にイオン注入
し、1100乃至1200℃の熱拡散工程を1乃至2時
間程度行うことによって形成されたものである。なお、
N型ウェル領域2の周囲には、図示しないが、例えばL
OCOS酸化膜等が形成されている。更に、N型ウェル
領域2の表面には、高濃度N型拡散層6及びP型拡散層
11が選択的に形成されている。P型拡散層11は、例
えば1012乃至1013(個/cm2)程度の濃度のP型
不純物、例えばボロンをN型ウェル領域2の表面にイオ
ン注入することによって形成されてものである。
【0048】また、高濃度N型拡散層6の表面には、第
1金属配線5がオーミックコンタクトにより接続されて
いる。第1金属配線5には、ソースホロワアンプ4が出
力アンプとして接続されている。そして、ソースホロワ
アンプ4から出力信号VOUTが入力される出力回路4
aが接続されている。
【0049】更に、隣接して設けられている電荷転送装
置(図示せず)からの信号電荷の流入を制御する入力ゲ
ート電極1がシリコン熱酸化膜等の絶縁膜(図示せず)
を介してN型ウェル領域2上に形成されている。この入
力ゲート電極1には、ゲート電圧VOGが印加されるゲ
ート端子1aが接続されている。
【0050】更に、P型拡散層11の表面には、第2金
属配線12がオーミックコンタクトにより接続されてい
る。第2金属配線12には、クロックパルス信号φRD
が印加される制御端子12aが接続されている。
【0051】このように構成された本実施例において
は、入力ゲート電極1とP型拡散層11とで挟まれた領
域内のP型ウェル領域9とN型ウェル領域2及び高濃度
N型拡散層6とによりフローティングダイオード3が構
成され、N型ウェル領域2とP型拡散層11とによりP
N接合ダイオードが構成されている。
【0052】次に、上述のように構成された本実施例の
第1の動作について説明する。図3(a)及び(b)は
本発明の実施例に係る電荷検出装置の第1の動作を示す
図であって、(a)は図2中のB−B’間の電位分布を
示す模式図、(b)は図2中のC−C’間の電位分布を
示す模式図である。また、図4は本発明の実施例に係る
電荷検出装置の第1の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【0053】本実施例におけるN型ウェル領域2のC−
C’方向のチャネル電位V0は、図3(b)に示すよう
に、クロックパルス信号φRD=0VとしP型拡散層1
1の電位を0Vにした場合、P型ウェル領域9の電位は
常に0Vとなっているので、1V程度となる。この1V
程度のチャネル電位V0は、図3(a)に示すB−B’
方向のチャネル電位と比して十分に低い。このため、こ
のように、外部から第2金属配線12を介してクロック
パルス信号φRD=0Vを印加し、P型拡散層11の電
位を0Vとした期間に、フローティングダイオード3に
信号電荷を蓄積し、数式1で表される信号電荷Qをフロ
ーティングダイオード3の表面電位の変化量に変換し、
これを第1金属配線5を介してソースホロワアンプ4に
入力して増幅し、信号電圧として出力することにより、
信号電荷を検出することができる。
【0054】従って、信号電荷Qを検出する際には、こ
の期間に入力ゲート電極1を制御し、信号電荷Qを電荷
転送装置(図示せず)から入力ゲート電極1の下のN型
ウェル領域2を通過させてフローティングダイオード3
に流入させ、蓄積すると同時に、フローティングダイオ
ード3のチャネル電位の変化をソースホロワアンプ4を
介して出力する。
【0055】その後、この信号電荷検出動作終了後に不
要となった信号電荷Qを外部に排出するために、第2金
属配線12を介してP型拡散層11に電位VRDH=1
2乃至15V程度のクロックパルス信号(φRD)を印
加することにより、P型拡散層11とN型ウェル領域2
とをPN接合ダイオードの順方向バイアス状態にする。
この状態になると、信号電荷Qは、PN接合ダイオード
の順方向バイアス特性に従って、(VRDH−0.6
V)程度の電位Vlastになるまで速やかに第2金属
配線12を介して外部に排出される。
【0056】次いで、P型拡散層11の電位を再び0V
(φRD=0V)に戻すことにより、リセット動作を完
了する。
【0057】このように、本実施例においては、従来の
MOS型トランジスタで構成されるリセットトランジス
タのようなリセットチャネルが存在しない。このため、
PN接合ダイオードを利用したリセット動作において
も、従来のようなリセットチャネルに存在する電子の一
部がフローティングダイオード3に振り分けられること
によって発生する分配雑音は全く発生しない。
【0058】また、リセット動作のP型拡散層11と電
荷検出のための高濃度N型拡散層6とが別個に設けられ
ているので、点Eにおけるリセット電位は、(VRDH
−0.6V)程度でばらつきが小さいものとなる。な
お、0.6Vという値にはばらつきが生じるが、±0.
05V以下程度のものであるので、実質的にばらつきが
ないものと考えることができる。
【0059】次に、前述の実施例に係る電荷検出装置の
第2の動作について説明する。図5(a)及び(b)は
本発明の実施例に係る電荷検出装置の第2の動作を示す
図であって、(a)は図2中のB−B’間の電位分布を
示す模式図、(b)は図2中のC−C’間の電位分布を
示す模式図である。また、図6は本発明の実施例に係る
電荷検出装置の第2の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【0060】第2の動作では、リセット動作を行う時に
第2金属配線12からP型拡散層11に印加するパルス
φRDの高レベルVRDHをフローティングダイオード
3の空乏化電位VFJより0.6V以上高く設定してお
く。この点において、第2の動作は第1の動作と相違す
る。なお、空乏化電位VFJは、フローティングダイオ
ード3に存在する少数キャリアを0にする電位である。
【0061】そして、信号電荷Qを検出する際には、ク
ロックパルス信号φRD=0VとしP型拡散層11の電
位を0Vとした状態で、入力ゲート電極1を制御し、信
号電荷Qを電荷転送装置(図示せず)から入力ゲート電
極1の下のN型ウェル領域2を通過させてフローティン
グダイオード3に流入させ、蓄積すると同時に、フロー
ティングダイオード3のチャネル電位の変化をソースホ
ロワアンプ4を介して出力する。
【0062】その後、この信号電荷検出動作終了後に不
要となった信号電荷Qを外部に排出するために、第2金
属配線12を介してP型拡散層11にVFJ(20乃至
25)+0.6Vより大きい電位VRDH≧(20乃至
25)+0.6Vのクロックパルス信号(φRD)を印
加することにより、P型拡散層11とN型ウェル領域2
とをPN接合ダイオードの順方向バイアス状態にする。
【0063】次いで、P型拡散層11の電位を再び0V
(φRD=0V)に戻すことにより、リセット動作を完
了する。
【0064】フローティングダイオード3の空乏化電位
VFJは、フローティングダイオード3と第1金属配線
5との間でオーミックコンタクトをとるために設けられ
た高濃度N型拡散層6のために、20乃至25V程度と
高電圧となっている。従って、第2の動作では、第1の
動作と比べてリセットパルス信号φRDの高レベルVR
DHを(20乃至25V)+0.6V程度の高電圧にす
る必要があるが、フローティングダイオード3に存在す
る信号電荷Qをすべて外部に排出することができる。こ
のため、分配雑音以外にもフローティングダイオード3
に存在する信号電荷の熱的な揺らぎによって発生する熱
雑音も同時に0することができる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
第2導電型ウェル領域と第1導電型拡散層とから構成さ
れるダイオードに順方向のバイアスを印加すれば、フロ
ーティングダイオードに蓄積された不要な電荷を外部に
排出することができる。従って、従来のようなMOS型
トランジスタを不要とし、従来発生していた0.05乃
至0.0625V程度の分配雑音の発生を防止すること
ができる。リセット動作時に発生する雑音には、前述の
ように熱雑音及び分配雑音があるが、従来両者の大きさ
はほぼ同等程度であることが多かった。このため、雑音
成分の1/2を除去することができることになり、SN
比を2倍程度向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る電荷検出装置の構
造を示す模式的平面図である。
【図2】同じく本発明の実施例に係る電荷検出装置の構
造を示す図であって、図1のA−A線による模式的断面
図である。
【図3】(a)及び(b)は本発明の実施例に係る電荷
検出装置の第1の動作を示す模式図である。
【図4】本発明の実施例に係る電荷検出装置の第1の動
作を示すタイミングチャートである。
【図5】(a)及び(b)は本発明の実施例に係る電荷
検出装置の第2の動作を示す模式図である。
【図6】本発明の実施例に係る電荷検出装置の第2の動
作を示すタイミングチャートである。
【図7】従来の電荷検出装置の構造を示す模式的平面図
である。
【図8】同じく従来の電荷検出装置の構造を示す図であ
って、図7のD−D線による模式的断面図である。
【図9】従来の電荷検出装置の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図10】分配雑音の発生原理を工程順に示す模式図で
ある。
【図11】同じく分配雑音の発生原理を工程順に示す図
であって、図10に示す工程の後工程を示す模式図であ
る。
【図12】同じく分配雑音の発生原理を工程順に示す図
であって、図11に示す工程の後工程を示す模式図であ
る。
【図13】特許2828124号公報に記載された従来
の電荷検出装置を示す模式的断面図である。
【図14】(a)は従来の電荷検出装置の出力信号を示
すタイミングチャートであり、(b)は点Fの電位を電
源電位と同等のもとした電荷検出装置の出力信号を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1、21、31;入力ゲート電極 2、22、32;N型ウェル領域 3、23;フローティングダイオード 4、24;ソースホロワアンプ 5、12、25;金属配線 6、26、28;高濃度N型拡散層 9、29、39:P型ウェル領域 10、30、40;N型半導体基板 11、36;P型拡散層 27;ゲート電極 34a;リセットトランジスタ 34b;ロード用JFET

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、この半導体基板上に形成
    された第1導電型ウェル領域と、この第1導電型ウェル
    領域上に形成された第2導電型ウェル領域と、この第2
    導電型ウェル領域に接続されこの第2導電型ウェル領域
    表面の電位の変化を検出する電位変化検出手段と、前記
    第2導電型ウェル領域の表面に形成された第1導電型拡
    散層と、を有することを特徴とする電荷検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1導電型ウェル領域と前記第2導
    電型ウェル領域とからフローティングダイオードが構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の電荷検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2導電型ウェル領域と前記第1導
    電型拡散層とから構成されるダイオードには、前記フロ
    ーティングダイオードに蓄積された不要な電荷を外部に
    排出する際に順方向のバイアスが印加されることを特徴
    とする請求項2に記載の電荷検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1導電型ウェル領域は、接地され
    ていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の電荷検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第2導電型ウェル領域上に形成され
    た絶縁膜と、この絶縁膜上に形成され電荷転送装置から
    前記フローティングダイオードへの電荷の流入を制御す
    るゲート電極と、を有することを特徴とする請求項2乃
    至4のいずれか1項に記載の電荷検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第2導電型ウェル領域の表面の前記
    電位変化検出手段との接続部に形成され不純物濃度が前
    記第2導電型ウェル領域のそれよりも高い第2導電型拡
    散層を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    か1項に記載の電荷検出装置。
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