JP2000213402A - 内燃機関の電子制御装置 - Google Patents

内燃機関の電子制御装置

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JP2000213402A JP11014107A JP1410799A JP2000213402A JP 2000213402 A JP2000213402 A JP 2000213402A JP 11014107 A JP11014107 A JP 11014107A JP 1410799 A JP1410799 A JP 1410799A JP 2000213402 A JP2000213402 A JP 2000213402A
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combustion engine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関温度が低い場合或いはバッテリが劣化し
ている場合等の機関始動時にも、或いはまた、短時間の
始動、短時間の始動繰り返しを行った場合にも、正確に
気筒の識別を行うことができる内燃機関の電子制御装置
を提供する。 【解決手段】 クランク角センサより出力される信号間
の周期を計測し、その周期より求めた演算値に基づいて
気筒を識別して、内燃機関の制御を行う電子制御装置に
おいて、今回の信号周期と前回の信号周期との比を判定
値と比較して、その時系列パターンに基づいて気筒の識
別を行い、且つ前記判定値を、機関の温度及びバッテリ
電圧の少なくとも一方によって変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クランク角セン
サにより出力される信号から気筒の識別及びクランク角
の検出を行う内燃機関の気筒識別装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の点火時期や燃料噴射等を制御
するために機関の回転に同期した信号が用いられる。こ
の信号発生器は通常機関のカム軸あるいはクランク軸の
回転を検出する。このようなクランク角センサの一例が
図5及び図6に示されている。これらの図において、1
は機関図示せずと同期して回転する回転軸、2は回転軸
1に取り付けられた回転円板で、所望の検出角度に対応
する場所に窓3が設けられている。4は発光ダイオー
ド、5は発光ダイオード4からの出力光を受光するフォ
トダイオード、6はフォトダイオード4と接続され、フ
ォトダイオード4の出力信号を増幅する増幅回路、7は
増幅回路6と接続され、オープンコレクタの出力トラン
ジスタである。なお、特定気筒を識別するための窓3′
が他気筒を識別するための窓3と非対称で、回転板2に
設けられている。
【0003】したがって、クランク角センサからは、図
7に示すような信号が出力される。この信号は、特定気
筒#1気筒の立ち下がりが他気筒#2気筒、#3気筒、
#4気筒より遅角側に10°オフセットATDC5°上
死点先5°であり、信号の立ち上がりに関しては全気筒
共同じBTDC75°である。
【0004】次に、特定気筒識別動作を図8及び図9を
用いて説明する。図8に示すように、クランク角センサ
8の出力信号は、インターフェース回路9を経てマイク
ロコンピュータ10に入力される。マイクロコンピュー
タ10では、図9に示すフローチャートに従って気筒識
別が行われる。まず、ステップS1で図7の信号波形の
“ハイ”レベル出力期間t及びその立ち上がり区間周期
Tを計算する。次にステップS2に進み、比率t/Tを
計算する。続いて、ステップS3でt1/T>α>t0
/Tとなる平均のスレッショルド値αnを設け、下記の
演算式を用いてαnを求める。 αn=(1−k)αn−1+k(t/T)n ここで、
k=定数である。
【0005】ステップS3で計算したαnと比率t/T
とを比較してステップS4、t/T−αn>0ならば特
定気筒と識別して識別フラグをセットするステップS
5。また、ステップS4でt/T−αn<0ならば他気
筒と識別する。
【0006】上述したような従来の内燃機関の気筒識別
装置では、万一クランク角センサから得られる気筒対応
の出力信号周期に対する信号のデューティが機関の回転
変動等で異常な値になった場合、スレッショルド値αn
に反映され、信号のデューティが正常に戻った後もその
影響が継続して誤判定を生じるという問題点があった。
【0007】そこで、このような問題点の解決策が、特
公平6−84739号において提案されている。すなわ
ち、この第2の従来例では、異常な信号デューティが生
じた場合、スレッショルド値の計算に反映させないこと
により、異常な信号デューティからの抜き出し時におい
て、迅速かつ的確に気筒を識別することができる。
【0008】図10は、この従来例による内燃機関の気
筒識別装置の概略ブロック図、図11はその気筒識別ル
ーチンのフローチャートである。図10において、8及
び9は上記第1の従来例のものと同様である。10Aは
マイクロコンピュータで、演算手段11、比較手段1
2、気筒識別手段13を含んでいる。
【0009】上記のように構成された内燃機関の気筒識
別装置において、図11のフローチャートを用いて気筒
識別動作を説明する。図10に示すマイクロコンピュー
タ10は、クランク角センサ8からインターフェース回
路9を介して送出される信号第2図に基づいて信号の
“ハイレベル”出力期間t及び立ち上がり区間周期Tの
値を演算手段11によって計算する(ステップS1)。
【0010】次に、ステップS1で求めたt及びTによ
りステップS2で、比率t/Tを各気筒について上記の
演算手段11で計算する。次に、ステップS6で比率t
/Tが規定範囲にあるか、比較手段12によって判定
し、もしt/Tが規定範囲外であれば、ステップS7で
今回の比率t/Tは規定値とする。すなわち、ステップ
S7は、今回の比率t/Tの値が異常な値になった場合
に、スレッショルド値αnの演算に今回の比率t/Tの
値を反映させないようにする演算禁止手段を構成してい
る。続いてステップS3に進み、この規定値により全気
筒おける前記比率の平均である平均のスレッショルド値
〔αn=(1−k)αn−1+k(t/T)n]を演算
手段12によって計算する。
【0011】一方、もしステップS6でt/Tが規定範
囲内であれば、今回の比率t/Tの値により前述の平均
のスレッショルド値αnを演算手段12によって計算す
る。ステップS4及びステップS5は従来と同様な動作
をとり、前述のように求められた気筒毎の比率の値と平
均のスレッショルド値αnとを比較する(ステップS
4)。判定結果が大きければ特定気筒であることが識別
され、この場合は#1気筒が識別され、#1気筒に対応
するレジスタにフラグをセットする(ステップS5)。
判定結果が小さければリターンする。このようにして、
特定気筒を識別すると、この場合特定気筒は#1気筒で
あるので、#1気筒を識別すると、#1気筒→#3気筒
→#4気筒→#2気筒の順に回転信号が得られるので、
他気筒が順次#3気筒→#4気筒→#2気筒の順に識別
できる。
【0012】上述のように、上記の気筒識別は信号デュ
ーティが機関の回転変動率で万一異常な値になった場合
でも平均のスレッショルド値の計算に反映されないので
正確な判定が可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この第
2の従来例でも、次のような不具合があった。すなわ
ち、機関温度が低い場合或いはバッテリが劣化している
場合等の機関始動時には、機関の回転に大きな周期変動
が発生するため、気筒識別を誤まり易く、誤点火や誤燃
料噴射等の誤った機関制御をする虞がある。短時間の始
動、短時間の始動繰り返しを行った場合にも、大きな回
転周期変動が発生したり、機関が逆転してしまうため、
気筒識別を誤って、その結果誤った機関制御をしてしま
う虞がある。複数のクランク角信号を検出して気筒を判
別してから点火制御或いは燃料噴射制御を開始するた
め、始動完了時間が長くなる。また、クランク角センサ
5として、特公平7−81547号に示されるように、
クランク軸と同期回転するカム軸等に設けた円形の回転
磁性体の外周に凹凸状の歯を設けて、この歯の回転位置
を磁気センサにより磁気的に検出する磁性式のものも知
られているが、このような磁性式のクランク角センサを
使用した場合には、回転磁性体の歯欠け等により検出結
果が間違っていてもクランク角センサの故障を検出でき
ず、気筒識別を誤ってしまい、その結果誤点火や誤燃料
噴射等の誤った機関制御をしてしまう虞がある。
【0014】この発明は、上述したような問題点を解決
するためになされたもので、その目的は、機関温度が低
い場合或いはバッテリが劣化している場合等の機関始動
時にも、正確に気筒識別を行うことができる内燃機関の
電子制御装置を提供することである。この発明の他の目
的は、短時間の始動、短時間の始動繰り返しを行った場
合にも、正確に気筒識別を行うことができる内燃機関の
電子制御装置を提供することである。この発明の更に他
の目的は、始動完了時間を上記従来例に比べて短縮でき
る内燃機関の電子制御装置を提供することである。この
発明の更にまた他の目的は、クランク角センサの回転磁
性体の歯欠け等のクランク角センサの故障により気筒の
誤検出を行った場合には、そのような故障を速やかに検
出することができる内燃機関の電子制御装置を提供する
ことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の一側面に係る内
燃機関の電子制御装置は、クランク角センサより出力さ
れる信号間の周期を計測し、その周期より求めた演算値
に基づいて気筒を識別して、内燃機関の制御を行う電子
制御装置において、機関の温度及びバッテリ電圧の少な
くとも一方を検出する検出手段と、今回の信号周期と前
回の信号周期との比を演算する信号周期演算手段と、前
記信号周期演算手段により演算された比を判定値と比較
する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づい
て気筒の識別を行う気筒識別手段と、前記検出手段によ
り検出された機関の温度及びバッテリ電圧の少なくとも
一方によって前記判定値を変更する判定値変更手段とを
備えるものである。また、前記電子制御装置は、気筒識
別を所定回数以上行ってから機関制御を開始する機関制
御手段を備えるものである。前記機関制御手段は、前記
所定回数を機関の温度及びバッテリ電圧の少なくとも一
方によって変更するものである。本発明の他の側面に係
る内燃機関の電子制御装置は、クランク角センサより出
力される信号間の周期を計測し、その周期より求めた演
算値に基づいて気筒を識別して、内燃機関の制御を行う
電子制御装置において、今回の信号周期と前回の信号周
期との比を演算する信号周期演算手段と、前記信号周期
演算手段により演算された比を判定値と比較する比較手
段と、前記比較手段による比較結果に基づいて気筒の識
別を行う気筒識別手段と、気筒識別結果に基づいて機関
制御を行う機関制御手段とを備え、機関の低回転域にお
いて、所定周期以下でクランク角信号が発生した場合に
は気筒識別情報をキャンセルし、機関制御を中止するも
のである。前記機関制御は点火時期制御及び燃料噴射制
御の少なくとも一方である。前記機関制御手段は、前記
所定周期を、機関の温度及びバッテリ電圧の少なくとも
一方によって変更するものである。前記機関制御手段
は、前記所定周期を、温度が低い程、バッテリ電圧が低
い程、長くするものである。本発明の更に他の側面に係
る内燃機関の電子制御装置は、クランク角センサより出
力される信号間の周期を計測し、その周期より求めた演
算値に基づいて気筒を識別して、内燃機関の制御を行う
電子制御装置において、今回の信号周期と前回の信号周
期との比を演算する信号周期演算手段と、前記信号周期
演算手段により演算された比を判定値と比較する比較手
段と、前記比較手段による比較結果に基づいて気筒の識
別を行う気筒識別手段と、気筒識別結果に基づいて機関
制御を行う機関制御手段とを備え、所定回転数以下で始
動スイッチが「ON」から「OFF」になった場合に
は、気筒識別情報をキャンセルし、機関制御を中止する
ものである。前記機関制御の中止は、点火時期制御及び
燃料噴射制御の少なくとも一方中止することである。前
記機関制御手段は、次に前記始動スイッチが「ON」に
なるまで、気筒識別を禁止するものである。本発明の更
にまた他の側面に係る内燃機関の電子制御装置は、クラ
ンク角センサより出力される信号間の周期を計測し、そ
の周期より求めた演算値に基づいて気筒を識別して、内
燃機関の制御を行う電子制御装置において、今回の信号
周期と前回の信号周期との比を演算する信号周期演算手
段と、前記信号周期演算手段により演算された比を判定
値と比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果
に基づいて気筒の識別を行う気筒識別手段と、気筒識別
を所定回数以上行ってから機関制御を開始する機関制御
手段とを備え、始動スイッチが「ON」になって、機関
回転数が所定回転数以上となるまでに、始動スイッチが
「OFF」から「ON」になった場合には、前記所定回
数を変更するものである。前記所定回数の変更は、前記
所定回数を多くすることである。前記機関制御手段は、
気筒識別が所定回数以上行われた時点で、機関の制御を
開始するものである。前記機関制御は、点火時期制御及
び燃料噴射制御の少なくとも一方であり、前記所定回数
は燃料噴射制御の方を少なくすることである。本発明の
外の側面に係る内燃機関の電子制御装置は、クランク角
センサより出力される信号間の周期を計測し、その周期
より求めた演算値に基づいて気筒を識別して、内燃機関
の制御を行う電子制御装置において、今回の信号周期と
前回の信号周期との比を演算する信号周期演算手段と、
前記信号周期演算手段により演算された比を判定値と比
較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づ
いて気筒の識別を行う気筒識別手段と、所定回数のクラ
ンク角信号の入力があって、その内、気筒識別の識別回
数が所定値以下の場合には、クランク角センサの異常と
判定する異常判定手段とを備えるものである。前記判定
値は複数の判定値からなり、前記比較手段は、今回の信
号周期と前回の信号周期との比をそれらの複数の判定値
と比較して大小に応じて複数の領域に分類し、前記気筒
識別手段は前記比較手段により複数の領域に分類された
前記比の時系列パターンにより気筒識別を行うものであ
る。前記気筒識別は、特定気筒及び気筒グループの少な
くとも一方を識別することである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面により本発明の実
施の形態について説明する。図1の(a)は本発明によ
る電子制御装置を備えた内燃機関の概略ブロック図であ
る。図1において、101は内燃機関の吸気管に設けら
れ、機関に吸入される吸気量を計測するエアフローセン
サ、102は吸気管内に設けられたスロットル弁の開度
を検出するスロットルセンサ、103は吸気管の先端の
エアクリーナに取り付けられ、吸気温度を検出する吸気
温センサ、104は機関本体に取り付けられ、冷却水の
温度を検出する温度センサ、105は機関のクランク軸
に同期して回転するカム軸等の回転を検出することによ
りクランク軸の回転角を検出するクランク角センサ、1
06は排気管内の酸素流量を計測することにより燃焼状
態を検出するための酸素センサ、107は図示しない車
両の運転室に設けられた始動スイッチ、108は機関の
作動状態等に応じて排気の一部を吸気管内に環流させる
排気環流(EGR)バルブ、109は点火栓(図示せ
ず)に火花点火を生じさせて機関本体内の燃焼室内の空
気燃料の混合気に着火させるための点火コイル、110
はデリバリパイプ110aを介して燃料タンク(図示せ
ず)に接続されると共に、先端を吸気管内に臨ませるよ
うに吸気管に取り付けられて吸気管内に燃料を噴射する
インジェクタ、111は車両の各種機器に給電するバッ
テリ、113は各種センサや、始動スイッチ7等からの
出力信号を入力して排気環流バルブ108、点火コイル
109、インジェクタ110等を制御することにより機
関を制御する電子制御ユニットであり、電子制御ユニッ
ト113はそこに内蔵される制御プログラムを実行する
ことにより機関の制御を行なう。尚、電子制御ユニット
113はバッテリ111から入力される電圧によりバッ
テリ電圧を検出する。
【0017】図1の(b)は電子制御ユニット113の
機能ブロック図である。電子制御ユニット113は、図
1の(b)に示すように、今回の信号周期と前回の信号
周期との比を演算する信号周期演算手段113aと、こ
の信号周期演算手段113aにより演算された比を判定
値と比較する比較手段113bと、この比較手段113
bによる比較結果に基づいて気筒の識別を行う気筒識別
手段113cと、前記判定値を機関の温度及びバッテリ
電圧の少なくとも一方によって変更する判定値変更手段
113dとを備える。
【0018】電子制御ユニット113は更に、気筒識別
を所定回数以上行ってから機関制御を開始する機関制御
手段113eを備え、前記所定回数は機関の温度及びバ
ッテリ電圧の少なくとも一方によって変更される。機関
制御手段113eは、機関の低回転域において、所定周
期以下でクランク角信号が発生した場合には、気筒識別
回数を表す気筒識別情報をキャンセルし、機関制御を中
止する。また、前記所定周期は機関の温度及びバッテリ
電圧の少なくとも一方によって変更されるもので、温度
が低い程、バッテリ電圧が低い程、長くされる。更に、
機関制御手段113eは、所定回転数以下で、始動スイ
ッチが「ON」から「OFF」になった場合には、気筒
識別回数を表す気筒識別情報をキャンセルし、機関制御
(点火時期制御及び燃料噴射制御の少なくとも一方)を
中止するものであり、次に前記始動スイッチが「ON」
になるまで、気筒識別を禁止する。
【0019】気筒識別手段113cは、始動スイッチが
「ON」になって、機関回転数が所定回転数以上となる
までに、前記始動スイッチが「OFF」から「ON」に
なった場合には、前記所定回数を変更するものであり、
すなわち、前記所定回数を多くする。また、機関制御手
段113eは、気筒識別が所定回数以上行われた時点
で、機関の制御を開始する。
【0020】電子制御ユニット113は更にまた、前記
所定回数のクランク角信号の入力があって、その内、気
筒識別の識別回数が所定値以下の場合には、クランク角
センサの異常と判定する異常判定手段113fを備え
る。
【0021】前記比較手段113bは、今回の信号周期
と前回の信号周期との比をそれらの複数の判定値と比較
して大小に応じて複数の領域に分類し、前記気筒識別手
段113cは比較手段113bにより複数の領域に分類
された前記比の時系列パターンにより気筒識別を行う。
【0022】図2の(a)及び(b)は4気筒の内燃機
関のクランク角センサ115の出力信号及び隣接する出
力信号の周期比率をそれぞれ表している。尚、図示例
は、本発明を4気筒の内燃機関に適用した場合を示して
おり、第1及び第4気筒が同時点火されると共に、第2
及び第3気筒が同時点火されるものとする。
【0023】図2の(c)は、クランク角センサ115
の一例を示す概略図である。この図において、クランク
角センサ115は、機関のクランク軸と同期して回転す
るカム軸等に取り付けられて、外周にクランク角検出用
の複数の凸部と凹部とよりなる歯を備えた回転磁性体1
15aと、その回転磁性体115aの凸部に対向するよ
うに、回転磁性体115aに近接して配置され、凹凸部
との距離による磁力の変化を検出して凹凸部の位置すな
わちクランク角を検出する磁気検出体115bとからな
り、磁気検出体115bの出力信号は電子制御ユニット
113に入力される。クランク角センサ115はこのよ
うな磁気を利用してクランク角を検出するタイプに限ら
ず、上記従来例で示された光学式のものでもよいし、そ
の他、クランク軸の回転位置(クランク角)を検出する
ものであればどのようなものでも構わない。
【0024】図2(a)において、クランク角センサ1
15の出力信号(SGT)は、機関本体内を往復動する
ピストンの上死点前5度のクランク角を表すB5(信号
NO.10)、それより30度(信号NO.0)、80
度(信号NO.1)、70度(信号NO.2)、80度
(信号NO.3)、40度(信号NO.4)、70度
(信号NO.5)、110度(信号NO.6)、70度
(信号NO.7)、70度(信号NO.8)、40度
(信号NO.9)、70度(信号NO.10)づつ順次
定められた位置で発生されており、すなわちクランク角
の1回転(カム軸の2回転)で11個の出力信号が発生
されている。
【0025】クランク角センサ115の出力信号(クラ
ンク角信号)の周期比率K(n)は次式で表される。
【0026】 K(n)=T(n−1)/T(n)/2X256 (1) ここで、T(n)は今回のクランク角信号周期、T(n
−1)は前回のクランク角信号周期である。周期比率K
(n)は例えば、上、中、下の3段階に分類される。例
えば、K(n)が第1の判定値(例えば210)以上の
ときには上、第1の判定値未満で第2の判定値(例えば
100)以上のときには中、第2の判定値未満では下と
分類される。尚、図2(b)中、白抜き星印は特定気筒
判定位置、白抜き三角印は気筒グループ判定位置をそれ
ぞれ表す。
【0027】電子制御ユニット113は、クランク角セ
ンサ115の出力よりクランク角信号間周期Tを計測
し、上式(1)より周期比率K(n)を算出し、クラン
ク角信号間周期Tを周期比率K(n)の値により複数の
領域(例えば上、中、下)に分類する。この分類を時系
列に確認することによりその時系列パターンに基づいて
気筒判別を行い、電子制御ユニット113に内蔵される
気筒識別カウンタに初期値を設定する。初期値設定後
に、気筒識別カウンタはカウントアップを行う。気筒識
別カウンタの値SGPと気筒識別結果とを随時比較し
て、クランク角センサ115が異常か否か判定し、異常
(気筒識別カウンタの値SGPと気筒識別結果とが一致
しない)時には修正を行う。電子制御ユニット113
は、気筒識別カウンタの値SGPと気筒確定状態に応じ
て、インジェクタ110及び点火コイル109を制御し
て燃料制御及び点火制御を行う。
【0028】気筒識別は次のように行う。 K(n−1)=中、且つK(n)=上のとき(気筒グル
ープ判定):気筒グループ(第1気筒#1、第4気筒#
4)を判定し、今回パルスは、第1気筒#1、第4気筒
#4のB75度(B75degCA)(上死点前75
度)、すなわち信号NO.=9又は4と判定する。
【0029】K(n−1)=下、且つK(n)=上のと
き(特定気筒判定):特定気筒(第3気筒#3)を判定
し、次回パルスは、第3気筒#3のB75度(B75d
egCA)(上死点前75度)、すなわち信号NO.=
0と判定する。
【0030】K(n−1)=下、且つK(n)=下のと
き(特定気筒判定):特定気筒(第2気筒#2)を判定
し、今回パルスは、第2気筒#2のB75度(B75d
egCA)(上死点前75度)、すなわち信号NO.=
6と判定する。
【0031】次に、図3及び図4のフローチャートによ
り本発明の電子制御装置の動作について説明する。尚、
図3及び図4を組み合わせることにより全体のフローが
完結するものである。先ず、クランク角センサ115の
出力よりクランク角信号間周期Tを計測して周期比率K
(n)を算出する(ステップST1)。
【0032】次に、クランク角センサ115が異常か否
か判定する(ステップST2)。すなわち、過去の所定
回数のクランク角信号入力があったとき、その内、特定
気筒、気筒グループの識別回数が所定値以下か否か判定
し、以下の場合にはクランク角センサ115の異常(歯
欠け等)と判定し、そうでなければ正常と判定する。
【0033】ステップST2においてクランク角センサ
115が異常と判定されれば、気筒識別情報(特定気
筒、気筒グループの識別回数)をクリアして(ステップ
ST3)、点火時期制御及び燃料噴射制御を禁止して
(ステップST4)、処理を終了する。
【0034】他方、ステップST2において、クランク
角センサ115が正常と判定されれば、温度センサ3の
出力から機関の冷却水温を読み込むと共に、バッテリ1
1の出力からバッテリ電圧を読み込み(ステップST
5)、冷却水温及びバッテリ電圧の少なくとも一方に基
づいて異常判定周期T1を決定する(ステップST
6)。異常判定周期は、予め実験等により冷却水温及び
バッテリ電圧の少なくとも一方により最適値を決めてテ
ーブル化しておき、実際に検出された冷却水温及びバッ
テリ電圧の少なくとも一方に基づいてテーブル等を参照
して異常判定周期T1を決定する。
【0035】次いで、機関の回転数が所定回転数以下
で、且つ周期Tが異常判定周期T1よりも小さいか否か
を判定し(ステップST7)、「YES」であれば、異
常判定を行うには機関の回転が不安定である判断して、
ステップST3へ進む。
【0036】ステップST7で「NO」であれば、機関
回転数が所定回転数以下で、且つ始動スイッチ7が「オ
ン」から「オフ」に変わったか否かを判定し(ステップ
ST8)、「YES」であれば、禁止フラッグをセット
して(ステップST9)、ステップST3へ進む。。
【0037】ステップST8で「NO」であれば、ステ
ップST11へ進む。ステップST11で「YES」で
あれば、ステップST3へ進み、「NO」であれば、禁
止フラッグをリセットして(ステップST12)、冷却
水温及びバッテリ電圧の少なくとも一方より第1気筒判
定値LH及び第2気筒判定値LLを決定し(ステップS
T14)、周期比率K(n)が第1気筒判定値LH以上
であるか否かを判定する(ステップST15)。K
(n)がLH未満であれば、K(n)が第2気筒判定値
LL以上であるか否かを判定し(ステップST16)、
「NO」であれば、周期比率K(n)の分類が「下」と
判定する(ステップST17)。
【0038】次いで前回の周期比率K(n)の分類が
「下」であったか否かを判定し(ステップST18)、
「YES」であれば、気筒が第2気筒#2であり、クラ
ンク角がB75であり、気筒識別カウンタの値SGPが
「6」と判定し(ステップST19)、ステップST2
0へ進む。
【0039】また、ステップST15において、「YE
S」であれば、周期比率K(n)の分類を「上」と判定
して(ステップST29)、前回の分類が「中」であっ
たか否かを判定する(ステップST30)。この判定が
「YES」であれば、今回の気筒グループが第1気筒#
1又は第4気筒#4であり、そのクランク角がB75で
あり、気筒識別カウンタの値SGPが「9」或いは
「4」と判定し(ステップST31)、ステップST2
0へ進む。
【0040】ステップST30において「NO」であれ
ば、前回の分類が「下」であるか否かを判定し、「YE
S」であれば、今回の気筒が第3気筒#3であり、その
クランク角がA25(上死点後25度)と判定して(ス
テップST33)、ステップST20へ進む。また、ス
テップST32で「NO」であれば、ステップST35
へ進む。
【0041】ステップST16において、「YES」で
あれば、今回の分類が「中」であると判定して(ステッ
プST34)、気筒識別カウンタの値SGPに「1」を
加算して(ステップST35)、ステップST20へ進
む。ステップST18において、「NO」であれば、ス
テップST35に進む。
【0042】ステップST20において、冷却水温及び
バッテリ電圧の少なくとも一方により気筒確定回数Nを
N=N1と設定して、再始動条件が成立するか否か、す
なわち始動スイッチ7が「ON」となって所定回転数以
上となるまでに始動スイッチ7が「OFF」から「O
N」となったか否かを判定する(ステップST21)。
「YES」であれば、気筒識別カウンタの値SGPに
「1」を加算してステップST23に進み、「NO」で
あれば、ステップST22をスッキプしてステップST
23へ進む。
【0043】ステップST23において、前回と今回の
特定気筒判定、気筒グループ判定が正規順序にて行えて
いるか否か(例えば、今回の特定気筒判定SGP=6で
且つ前回SGP=5であるか)を判定する。「YES」
であれば、判定一致の回数Jを「1」加算して(ステッ
プST21)、ステップST24へ進み、「NO」であ
ればステップST24をスッキプしてステップST25
へ進む。
【0044】ステップST25において、判定一致の回
数Jが「N−1」以上か否かを判定し、「YES」であ
れば燃料噴射制御を可とし、「NO」であればステップ
ST26をスッキプしてステップST27へ進む。
【0045】ステップST27において、判定一致の回
数Jが「N」以上か否かを判定し、「YES」であれ
ば、点火時期制御を可として処理を終了し、また、「N
O」であればステップST28をスッキプして処理を終
了する。
【0046】以上の説明において、図2(a)に示した
信号周期は一例であり、どのような値(クランク角間
隔)にしても構わない。
【0047】また、ステップST4において、点火時期
制御及び燃料噴射制御を禁止したが、一方のみを禁止す
るようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、クラ
ンク角センサより出力される信号間の周期を計測し、そ
の周期より求めた演算値に基づいて気筒を識別して、内
燃機関の制御を行う電子制御装置において、今回の信号
周期と前回の信号周期との比を判定値と比較して、その
比較結果に基づいて気筒の識別を行うと共に、前記判定
値を機関の温度及びバッテリ電圧の少なくとも一方によ
って変更するようにしたので、機関の温度が低い場合或
いはバッテリが劣化している場合の機関始動時に、大き
な周期変動が発生したり、機関が逆転したとしても、気
筒識別の精度を向上させることができる。また、気筒識
別を所定回数以上行ってから機関制御を開始することに
より、気筒識別の精度を更に向上させることができる。
機関の低回転域において、所定周期以下でクランク角信
号が発生した場合には、気筒識別回数を表す気筒識別情
報をキャンセルし、機関制御を中止することにより、気
筒誤識別による誤った点火時期制御や燃料噴射制御等の
機関制御を防止することができる。前記所定周期を機関
の温度及びバッテリ電圧の少なくとも一方によって変更
することや、温度が低い程、バッテリ電圧が低い程、長
周期で気筒識別を行うことにより、気筒誤識別の可能性
を一層低減させて誤った点火時期制御や燃料噴射制御等
の機関制御を防止することができる。更に、所定回転数
以下で、始動スイッチが「ON」から「OFF」になっ
た場合には、気筒識別回数を表す気筒識別情報をキャン
セルし、点火時期制御や燃料噴射制御等の機関制御を中
止することにより、短時間の始動、短時間の始動繰り返
しを行って、大きな周期変動が発生したり、機関が逆転
したとしても、気筒誤識別による誤点火や誤噴射等の誤
った機関制御を防止することができる。次に前記始動ス
イッチが「ON」になるまで、気筒識別を禁止すること
により、気筒誤識別を一層確実に防止することができ
る。始動スイッチが「ON」になって、機関回転数が所
定回転数以上となるまでに、前記始動スイッチが「OF
F」から「ON」になった場合には、前記所定回数を多
くするように変更することにより、気筒誤識別を更に一
層確実に防止することができる。また、気筒識別が所定
回数以上行われた時点で、点火時期制御や燃料噴射制御
等の機関制御を開始することにより、気筒識別の精度を
確保しつつ、始動完了時間を早くすることができる。更
に、前記所定回数のクランク角信号の入力があって、そ
の内、気筒識別の識別回数が所定値以下の場合には、ク
ランク角センサの異常と判定することにより、クランク
角センサの歯欠け等の異常があっても、速やかに且つ正
確にクランク角センサの故障を検出することが可能であ
り、気筒誤識別による誤点火や誤噴射等の誤った機関制
御を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明による電子制御装置を搭載し
た内燃機関の概略構成を示す図、(b)はその電子制御
ユニットの機能ブロック図である。
【図2】 (a)はクランク角センサの出力信号と信号
NO.を表す図、(b)はクランク角センサの出力信号
間の周期(STG周期:クランク角)、周期比率K
(n)及び周期比率の分類を示す図、(c)はクランク
角センサの一例を示す概略図である。
【図3】 本発明による電子制御装置の動作を表すフロ
ーチャートである。
【図4】 本発明による電子制御装置の動作を表すフロ
ーチャートである。
【図5】 第1の従来のクランク角センサの構造図であ
る。
【図6】 第1の従来のクランク角センサの信号処理回
路図である。
【図7】 第1の従来のクランク角センサの信号波形図
である。
【図8】 第1の従来の内燃機関の気筒識別装置の概略
ブロック図である。
【図9】 第1の従来の気筒識別ルーチンのフローチャ
ートである。
【図10】 第2の従来例の内燃機関の気筒識別装置の
概略ブロック図である。
【図11】 第2の従来例の気筒識別ルーチンのフロー
チャートである。
【符号の説明】
104 温度センサ(検出手段)、105 クランク角
センサ、113 電子制御ユニット、113a 信号周
期演算手段、113b 比較手段、113c気筒識別手
段、113d 判定値変更手段、113e 機関制御手
段、113f異常判定手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G022 AA03 CA01 CA06 CA10 EA00 EA08 GA01 GA09 GA12 GA18 3G084 AA03 BA15 BA17 CA00 CA01 CA02 CA09 DA04 DA27 EA05 EA07 EA11 EB12 EB16 EB22 EC03 FA00 FA03 FA20 FA36 FA38 FA39

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク角センサより出力される信号間
    の周期を計測し、その周期より求めた演算値に基づいて
    気筒を識別して、内燃機関の制御を行う電子制御装置に
    おいて、機関の温度及びバッテリ電圧の少なくとも一方
    を検出する検出手段と、今回の信号周期と前回の信号周
    期との比を演算する信号周期演算手段と、前記信号周期
    演算手段により演算された比を判定値と比較する比較手
    段と、前記比較手段による比較結果に基づいて気筒の識
    別を行う気筒識別手段と、前記検出手段により検出され
    た機関の温度及びバッテリ電圧の少なくとも一方によっ
    て前記判定値を変更する判定値変更手段とを備えること
    を特徴とする内燃機関の電子制御装置。
  2. 【請求項2】 気筒識別を所定回数以上行ってから機関
    制御を開始する機関制御手段を備えることを特徴とする
    請求項1記載の内燃機関の電子制御装置。
  3. 【請求項3】 前記機関制御手段は、前記所定回数を機
    関の温度及びバッテリ電圧の少なくとも一方によって変
    更することを特徴とする請求項2記載の内燃機関の電子
    制御装置。
  4. 【請求項4】 クランク角センサより出力される信号間
    の周期を計測し、その周期より求めた演算値に基づいて
    気筒を識別して、内燃機関の制御を行う電子制御装置に
    おいて、今回の信号周期と前回の信号周期との比を演算
    する信号周期演算手段と、前記信号周期演算手段により
    演算された比を判定値と比較する比較手段と、前記比較
    手段による比較結果に基づいて気筒の識別を行う気筒識
    別手段と、気筒識別結果に基づいて機関制御を行う機関
    制御手段とを備え、機関の低回転域において、所定周期
    以下でクランク角信号が発生した場合には気筒識別情報
    をキャンセルし、前記機関制御手段による機関制御を中
    止することを特徴とする内燃機関の電子制御装置。
  5. 【請求項5】 前記機関制御は点火時期制御及び燃料噴
    射制御の少なくとも一方であることを特徴とする請求項
    2又は4記載の内燃機関の電子制御装置。
  6. 【請求項6】 前記機関制御手段は、前記所定周期を機
    関の温度及びバッテリ電圧の少なくとも一方によって変
    更することを特徴とする請求項4記載の内燃機関の電子
    制御装置。
  7. 【請求項7】 前記機関制御手段は、前記所定周期を、
    温度が低い程、バッテリ電圧が低い程、長くすることを
    特徴とする請求項6記載の内燃機関の電子制御装置。
  8. 【請求項8】 クランク角センサより出力される信号間
    の周期を計測し、その周期より求めた演算値に基づいて
    気筒を識別して、内燃機関の制御を行う電子制御装置に
    おいて、今回の信号周期と前回の信号周期との比を演算
    する信号周期演算手段と、前記信号周期演算手段により
    演算された比を判定値と比較する比較手段と、前記比較
    手段による比較結果に基づいて気筒の識別を行う気筒識
    別手段と、気筒識別結果に基づいて機関制御を行う機関
    制御手段とを備え、所定回転数以下で始動スイッチが
    「ON」から「OFF」になった場合には、気筒識別情
    報をキャンセルし、前記機関制御手段による機関制御を
    中止することを特徴とする内燃機関の電子制御装置。
  9. 【請求項9】 前記機関制御の中止は点火時期制御及び
    燃料噴射制御の少なくとも一方中止することであること
    を特徴とする請求項8記載の内燃機関の電子制御装置。
  10. 【請求項10】 前記機関制御手段は、次に前記始動ス
    イッチが「ON」になるまで、気筒識別を禁止すること
    を特徴とする請求項8記載の内燃機関の電子制御装置。
  11. 【請求項11】 クランク角センサより出力される信号
    間の周期を計測し、その周期より求めた演算値に基づい
    て気筒を識別して、内燃機関の制御を行う電子制御装置
    において、今回の信号周期と前回の信号周期との比を演
    算する信号周期演算手段と、前記信号周期演算手段によ
    り演算された比を判定値と比較する比較手段と、前記比
    較手段による比較結果に基づいて気筒の識別を行う気筒
    識別手段と、気筒識別を所定回数以上行ってから機関制
    御を開始する機関制御手段とを備え、始動スイッチが
    「ON」になって、機関回転数が所定回転数以上となる
    までに、始動スイッチが「OFF」から「ON」になっ
    た場合には、前記所定回数を変更することを特徴とする
    内燃機関の電子制御装置。
  12. 【請求項12】 前記所定回数の変更は、前記所定回数
    を多くすることであることを特徴とする請求項11記載
    の内燃機関の電子制御装置。
  13. 【請求項13】 前記機関制御は点火時期制御及び燃料
    噴射制御の少なくとも一方であり、前記所定回数は燃料
    噴射制御の方を少なくすることを特徴とする請求項12
    記載の内燃機関の電子制御装置。
  14. 【請求項14】 クランク角センサより出力される信号
    間の周期を計測し、その周期より求めた演算値に基づい
    て気筒を識別して、内燃機関の制御を行う電子制御装置
    において、今回の信号周期と前回の信号周期との比を演
    算する信号周期演算手段と、前記信号周期演算手段によ
    り演算された比を判定値と比較する比較手段と、前記比
    較手段による比較結果に基づいて気筒の識別を行う気筒
    識別手段と、所定回数のクランク角信号の入力があっ
    て、その内、気筒識別の識別回数が所定値以下の場合に
    は、クランク角センサの異常と判定する異常判定手段と
    を備えることを特徴とする内燃機関の電子制御装置。
  15. 【請求項15】 前記判定値は複数の判定値からなり、
    前記比較手段は、今回の信号周期と前回の信号周期との
    比をそれらの複数の判定値と比較して大小に応じて複数
    の領域に分類し、前記気筒識別手段は前記比較手段によ
    り複数の領域に分類された前記比の時系列パターンによ
    り気筒識別を行うことを特徴とする請求項14記載の内
    燃機関の電子制御装置。
  16. 【請求項16】 前記気筒識別は特定気筒及び気筒グル
    ープの少なくとも一方を識別することであることを特徴
    とする請求項14記載の内燃機関の電子制御装置。
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